JPH115296A - 被覆装置 - Google Patents

被覆装置

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JPH115296A
JPH115296A JP15980297A JP15980297A JPH115296A JP H115296 A JPH115296 A JP H115296A JP 15980297 A JP15980297 A JP 15980297A JP 15980297 A JP15980297 A JP 15980297A JP H115296 A JPH115296 A JP H115296A
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JP
Japan
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coating liquid
applicator roller
roller
peripheral surface
coating
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JP15980297A
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Kenji Takazono
憲二 高園
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Toshiba Corp
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Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】アプリケータローラ11の周面上の塗工液膜A
の乱れを防止し、被塗工体C上に平滑な塗工液膜を塗工
する。 【解決手段】アプリケータローラ11と被塗工体Cとの
転接位置と、アプリケータローラ11とピックアップロ
ーラ12との転接位置との間にスクレーパ板32を設
け、被塗工体Cに転移した後の残留塗工液Bをこのアプ
リケータローラ11の周面から排除し、この乱れた残留
塗工液Bが新たな塗工液膜Aと合流して一体化するのを
防止する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、各種のカード、そ
の他の被塗工体の表面に塗工液を塗工して被覆する装置
に関する。さらに特定すれば、本発明は被塗工体の表面
に塗工液を平滑に塗工することができる被覆装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来から、被塗工体、たとえば各種のカ
ード等の表面にはたとえば樹脂等の被膜が被覆されてい
る。このような被覆をなす装置は、たとえば未硬化の紫
外線硬化形樹脂材料からなる塗工液をこのカードの表面
に平滑に塗工し、この後にこの樹脂材料に紫外線を照射
して硬化させ、所定の厚さの被膜を形成する。このよう
な塗工液を塗工する被覆装置としては、たとえば図1お
よび図2に示すようなアプリケータローラを用いたロー
ラ形の被覆装置が多く用いられている。
【0003】すなわち、図中の1はアプリケータローラ
であって、このアプリケータローラ1は円滑な周面を有
している。そして、このアプリケータローラ1にはピッ
クアップローラ2が転接している。このピックアップロ
ーラ2は、例えばその一部が図示しない塗工液槽内の塗
工液に浸漬されており、これが回転することによりその
周面に所定の厚さの塗工液膜が被着され、この塗工液膜
は転接するアプリケータローラ1に転移される。
【0004】これらローラ1,2の転接部分には所定の
隙間が形成されており、このアプリケータローラ1の周
面には、この隙間に対応して所定の厚さの塗工液膜が転
移される。なお、上記のように、本明細書における転接
とは必ずしも直接接触している状態とは限らない。
【0005】また、上記のアプリケータローラ1にはバ
ックアップローラ3が転接しており、この転接部分にお
いても所定の隙間が形成されている。そして、一対の送
りローラ4によって被塗工体たとえばカードCがガイド
6により案内されて上記のアプリケータローラ1とバッ
クアップローラ3の間の隙間に送られる。なお、5はこ
のカードCの通過を検出する検出器である。
【0006】このようにして送られたカードCは、その
表面が上記のアプリケータローラ1に転接し、このアプ
リケータローラ1の周面上の塗工液膜がこのカードCの
表面に転移され、このカードCの表面に所定の厚さの塗
工液膜が塗工される。なお、この場合においても、上記
のアプリケータローラ1とバックアップローラ3との間
の隙間が調整され、このカードCの表面とアプリケータ
ローラ1の周面との間の隙間を調整し、これにより塗工
される塗工液膜の厚さ等が制御される。
【0007】このようなアプリケータローラ1を用いた
被覆装置は、カードCの表面に能率的に塗工することが
でき、また塗工された塗工液膜の表面も平滑となる等の
特徴がある。
【0008】しかし、このような従来の装置において
も、カードC上に塗工される塗工液膜の表面にわずかな
筋状の凹凸等が形成されることがある。特に、この塗工
液膜の表面を光学的にも平滑ないわゆる鏡面に仕上げる
場合には、このようなわずかな凹凸であっても目立ち、
外観を低下させるという問題があった。
【0009】このようなわずかな凹凸が形成される原因
は、図2を参照して説明する以下のような過程によるも
のと思われる。すなわち、ピックアップローラ2から転
移される塗工液膜Aは、流量等が調整され、均一な厚さ
の塗工液膜AとなってカードCに転移され、このカード
Cの表面に均一な塗工液膜が被着される。
【0010】ところで、上記の塗工液膜AがカードCに
転移された後にも、このアプリケータローラ1には一部
の塗工液Bが残留する。そして、この残留した塗工液B
は、上記のピックアップローラ2から新たに転移される
塗工液膜Aと合流して一体化される。しかし、この残留
した塗工液Bは、このアプリケータローラ1の周面に均
一には被着しておらず、不均一でかつ乱れた状態で付着
している。したがって、この残留した塗工液Bと一体化
された新たな塗工液膜Aには、この残留した塗工液Bの
凹凸や乱れが影響し、筋状の凹凸等が形成される。この
ように形成された筋状の凹凸等はカードCに転移するま
での間には回復できず、これによってこのカードCの表
面上の塗工液膜に微細な凹凸や乱れが残り、上述したよ
うな筋状の凹凸が形成されてしまうものである。
【0011】また、このような筋状の凹凸は、アプリケ
ータローラ1の回転速度を大きくする程目立つようにな
り、このためこのアプリケータローラ1の回転速度の高
速化に限界があり、この被覆装置の能率化を阻害してい
た。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】本発明は以上の事情に
基づいてなされたもので、カード等の被塗工物の表面に
平滑な塗工液膜を塗工することができ、また装置の高速
化を達成することもできる被覆装置を提供するものであ
る。
【0013】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載された本
発明は、回転するピックアップローラの周面に供給され
た塗工液の被膜をこれに転接するアプリケータローラの
周面に転移させ、このアプリケータローラの周面に転移
された塗工液の被膜をこれに転接する被塗工体の表面に
転移してこの被塗工体に塗工して被覆する装置におい
て、上記のアプリケータローラと被塗工体との転接位置
よりこのアプリケータローラの回転方向下流側でかつこ
のアプリケータローラと上記のピックアップローラとの
転接位置よりこのアプリケータローラの回転方向上流側
の位置においてこのアプリケータローラの周面に摺接し
このアプリケータローラの周面上の塗工液を除去するス
クレーパ機構を備えたことを特徴とするものである。
【0014】したがって、上記の被塗工物上に転移され
た後にこのアプリケータローラの周面上に残留した塗工
液はこのスクレーパ機構により除去され、この凹凸の大
きい乱れた残留塗工液がピックアップローラから新たに
転移される塗工液膜と合流して一体化されることはな
く、よって被塗工物の表面に極めて平滑な塗工液膜を被
着することができ、筋状の凹凸等の発生を効果的に防止
できる。また、このものは上記のような筋状の凹凸の発
生を効果的に防止できるため、このアプリケータローラ
の回転速度を高速化し、塗工作業を能率化することがで
きる。
【0015】また、請求項2に記載の本発明は、前記の
被塗工体は、前記のアプリケータローラの1回転につき
1枚以上供給されることを特徴とするものである。した
がって被覆作業が能率化するとともに、常に被塗工物に
転移された後の残留した塗工液がスクレーパ機構まで送
られて除去される定常的な作動を繰り返し、被塗工物に
転移されないままの塗工液膜がスクレーパ機構まで送ら
れて除去されるという作動を生じることがなく、このア
プリケータローラ上の塗工液膜をより正確に制御するこ
とができる。
【0016】また、請求項3に記載の本発明は、前記の
スクレーパ機構は、先端縁が前記のアプリケータローラ
の周面に摺接するスクレーパ板と、このスクレーパ板を
保持するとともに前記のアプリケータローラの周面の接
線方向に対する角度を調整自在なスクレーパ板保持機構
とを具備していることを特徴とするものである。従っ
て、各種の条件に対応して、このスクレーパ板とアプリ
ケータローラの接線方向との角度を最適の角度に設定
し、残留した塗工液を安定して効率的に除去することが
できる。
【0017】また、請求項4に記載の本発明は、前記の
スクレーパ板保持機構は、前記のスクレーパ板を前記の
アプリケータローラの回転軸線を含む面と平行な面内で
回動自在に保持し、このスクレーパ板の先端縁をアプリ
ケータローラの周面にその全幅にわたって密接させるも
のであることを特徴とするものである。従って、このス
クレーパ板が常にアプリケータローラの周面に確実に密
接し、正確かつ能率的に残留した塗工液を除去すること
ができる。
【0018】また、請求項5に記載の本発明は、前記の
スクレーパ板は、異なる材料で形成された複数の板材を
重ねて形成したものである。従って、これらの異なる材
料の組み合わせにより、このスクレーパ板の弾性、剛
性、耐摩耗性等の特性を任意に設定でき、正確かつ確実
に残留した塗工液を除去することができる。
【0019】また、請求項6に記載の本発明は、前記の
ピックアップローラの下方には塗工液槽が配置され、こ
のピックアップローラの一部はこの塗工液槽内の塗工液
に浸漬され、その回転によりこの塗工液がこのピックア
ップローラの周面に供給されるものであり、上記の塗工
液槽は前記のアプリケータローラおよびスクレーパ機構
の下方まで延長されており、前記のアプリケータローラ
の周面から前記のスクレーパ機構により除去された塗工
液は重力によりこの塗工液内に回収されるものである。
従って、このスクレーパ機構により除去された塗工液が
効率的に塗工液槽に回収され、かつ構造も簡単である。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、図を参照して本発明の一実
施形態を説明する。この実施形態の装置は被塗工体とし
てのカードの表面に塗工液膜を塗工するものである。図
中の11はアプリケータローラであり、その周面は円滑
に仕上げられており、図中の矢印の方向に所定の速度で
回転駆動される。また、このアプリケータローラ11の
一方側には、ピックアップローラ12が転接され、また
他方側にはバックアップローラ13が転接されている。
なお、これらのローラの間には、所定の隙間が形成さ
れ、これらローラ間またはローラと被塗工物たとえばカ
ードCの表面との間で転移される塗工液の流動や塗工液
膜の厚さを制御できるように構成されていることは前述
の通りである。
【0021】上記のピックアップローラ12の下方に
は、塗工液槽25が設けられ、この塗工液槽25内には
塗工液Fが貯溜されている。そして、上記のピックアッ
プンローラ12の下部はこの塗工液7内に浸漬され、こ
のピックアップローラ12が回転することによりその周
面に所定の厚さの塗工液膜が被着される。そして、この
ピックアップローラ12上に被着された塗工液膜は、上
記のアプリケータローラ11に移転される。そして、こ
のアプリケータローラ11とバックアップローラ13と
の間の転接部分を通過するカードCの表面に、このアプ
リケータローラ11の周面上の塗工液膜が転移され、こ
のカードCの表面に所定の厚さの塗工液膜が塗工され
る。
【0022】上記のアプリケータローラ11の上方に
は、一対の送りローラ14が設けられており、これらの
送りローラ14間に挟圧されてカードCが送られ、この
カードCは上部ガイド15に案内されて上記のアプリケ
ータローラ11とバックアップローラ13との間を通過
して前記のように塗工液膜が塗工され、この塗工された
カードCは、下部ガイド17に案内されてコンベア機構
18上に塗工面を上にして載置される。このコンベア機
構18は、プーリ20に無端状の搬送ベルト19を張設
したもので、この搬送ベルト19の走行によりカードC
は次の乾燥工程等に送られる。なお、21はガイドプー
リである。
【0023】また、上記の上部ガイド16の部分には光
検出器等の検出器15が設けられており、通過するカー
ドCを検出し、このカードCの供給が制御される。ま
た、上記の塗工液槽26の底部およびアプリケータロー
ラ11内にはそれぞれヒータ26,27が設けられてお
り、この塗工液槽25内の塗工液Fの温度およびアプリ
ケータローラ11の周面上の塗工液の温度が所定の温度
に維持され、この塗工液の粘度等が制御されるように構
成されている。
【0024】そして、このような被覆装置には、スクレ
ーパ機構30が設けられている。このスクレーパ機構3
0は、上記のアプリケータローラ11とバックアフッロ
ーラ13との転接位置、すなわちアプリケータローラ1
1とカードCの転接位置に対して、このアプリケータロ
ーラ11の回転方向の下流側の位置で、かつこのアプリ
ケータローラ11とピックアップローラ12との転接位
置に対してアプリケータローラ11の回転方向の上流側
の位置に配置されており、この位置においてこのアプリ
ータローラ11の周面上に残留している塗工液を除去す
るように構成されている。
【0025】このスクレーパ機構30は、図4および図
5に示すように、スクレーパ板32とこれを保持するス
クレーパ板保持機構31とから構成されている。このス
クレーパ板32は、たとえば摩擦係数が小さく耐摩耗性
の高いフッ素樹脂材料からなる第1の板材33と、機械
的強度が高くかつ弾性の高いポリプロピレン樹脂材料か
らなる第2の板材34とを重ねたもので、その先端縁は
上述のような位置においてアプリケータローラ11の周
面に接触している。
【0026】また、上記のスクレーパ板保持機構31
は、上記のスクレーパ板32を取付け保持する保持ブロ
ック36と、この被覆装置の固定側の部材に取付けられ
る取付け部材35とから構成されている。そして、上記
の保持ブロック36には、ボルト37により上記のスク
レーパ板32の基端部が挟圧保持されている。
【0027】また、上記の保持ブロック36は、上記の
スクレーパ板32を所定の角度で挟圧保持するように構
成され、このスクレーパ板32と前記のアプリケータロ
ーラ11の周面の接線とのなす角度を任意に設定できる
ように構成されている。なお、この実施形態では、この
スクレーパ板32の取付け角度の調整は所定の最適の角
度に固定されているが、場合によってはスクレーパ板3
2と保持ブロック36との間にシムを介在させたり、ま
たは数種類の保持ブロックを用意する等、このスクレー
パ板32の取付角度を調整できるようにしても良いこと
はもちろんである。
【0028】また、この保持ブロック36と取付け部材
35とはピン38により図5の矢印方向、すなわち取付
け状態においてアプリケータローラ11の回転中心軸線
を含む平面と平行な面内で回動自在に枢着されている。
また、この保持ブロック36の両端部には一対のガイド
ボルト39が設けられ、これらのガイドボルト39の先
端部は取付け部材35の上縁部に摺動自在に案内され、
この保持ブロック36およびスクレーパ板32が上記の
ピン38の部分を中心とした捩れ方向に回動しないよう
に案内している。
【0029】また、これらのガイドボルト39を囲ん
で、それぞれ圧縮コイルスプリング40が介在されてお
り、この保持ブロック36を常に水平位置に戻すように
付勢している。したがって、この保持ブロック36に保
持されたスクレーパ板32の先端縁部は、アプリケータ
ローラ11の周面の幅全体にわたって密接するように構
成されている。
【0030】また、上記の塗工液槽25の一端部は、上
記のスクレーパ機構30およびアプケータローラ11の
下方位置まで延長されている。したがって、このスクレ
ーパ機構30によりアプリケータローラ11の周面から
除去された残余の塗工液は、重力によってこの塗工液槽
25内に回収される。
【0031】また、この被覆装置では、前述したように
検出器15によりカードCの送りが検出されてこのカー
ドの供給が制御されており、上記のアプリケータローラ
11の1回転につき1枚、または複数枚のカードCが供
給される。
【0032】次に、上記のような被覆装置の作動を説明
する。図6に示すように、ピックアップローラ12の表
面に被着された塗工液膜は、アプリケータローラ11と
の転接位置においてこのアプリケータローラ11に転移
され、このアプリケータローラ11上の塗工液膜Aはバ
ックアップローラ13との間を通過するカードCとの転
接によりこのカードCの表面に転移し、このカードCの
表面に所定の厚さの塗工液膜が塗工される。
【0033】ところで、このようにカードC上に塗工液
膜Aが転移した後も、このアプリケータローラ11の周
面上には塗工液Bが残留する。このような残留した塗工
液Bは、凹凸が大きく、乱れた状態で付着している。そ
して、このような残留した塗工液Bは、前記のスクレー
パ機構30のスクレーパ板32により除去される。
【0034】したがって、この残留した塗工液Bが、ピ
ックアップローラ12から新たに転移される塗工液膜A
と合流することがなく、このような乱れた残留塗工液B
の合流により塗工液膜Aに乱れが生じることがない。し
たがって、カードCの表面に転移した塗工液膜に乱れが
生じることが確実に防止され、平滑な鏡面仕上げも可能
となる。
【0035】また、上記のように残留した塗工液Bの合
流による塗工液膜Aの乱れがないので、このアプリケー
タローラ11の回転速度を高くしてもカードCの表面の
塗工液膜に筋状の凹凸等が形成されることがなく、この
被覆装置の高速化および能率化が容易に達成できる。
【0036】また、このような被覆装置では、上記のア
プリケータローラ11の1回転につき1枚、または複数
枚のカードCを供給することが可能となる。このような
カードCの供給は、能率が向上することはもちろんであ
るが、転移した塗工液膜AはカードCに転移し、残留し
た塗工液Bはスクレーパ板32により除去され、この残
留塗工液の除去された後にピックアップローラ12から
新たな塗工液膜が転移する、という定常的な作動状態が
常時維持されることになるので、カードCに転移される
塗工液膜Aの状態がより安定するという効果もある。
【0037】なお、本発明は上記の実施形態には限定さ
れない。たとえば、本発明の被覆装置は、カードの被覆
装置に限らず、その他のフイルム、帯状材等の被塗工物
の表面に塗工液を均一に塗工する装置一般に適用可能で
ある。
【0038】
【発明の効果】上述の如く本発明によれば、被塗工物上
に転移された後にこのアプリケータローラの周面上に残
留した塗工液はこのスクレーパ機構により除去され、こ
の凹凸の大きい乱れた残留塗工液がピックアップローラ
から新たに転移される塗工液膜と合流して一体化される
ことはなく、よって被塗工物の表面に極めて平滑な塗工
液膜を被着することができ、筋状の凹凸等の発生を効果
的に防止できる。また、このものは上記のような筋状の
凹凸の発生を効果的に防止できるため、このアプリケー
タローラの回転速度を高速化し、被覆作業を能率化する
ことができる等、その効果は大である。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来の被覆装置の概略的な側面図。
【図2】従来の被覆装置の要部を拡大した概略的な側面
図。
【図3】本発明の実施形態の被覆装置の概略的な側面
図。
【図4】スクレーパ機構の側面図。
【図5】スクレーパ機構の正面図。
【図6】本発明の実施形態の被覆装置の要部の概略的な
側面図。
【符号の説明】
11 アプリケータローラ 12 ピックアップローラ 13 バックアップローラ 25 塗工液槽 30 スクレーパ機構 32 スクレーパ板 A 塗工液膜 B 残留塗工液 C カード

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回転するピックアップローラの周面に供
    給された塗工液の被膜をこれに転接するアプリケータロ
    ーラの周面に転移させ、このアプリケータローラの周面
    に転移された塗工液の被膜をこれに転接する被塗工体の
    表面に転移させて塗工して被覆する装置において、 上記のアプリケータローラと被塗工体との転接位置より
    このアプリケータローラの回転方向下流側でかつこのア
    プリケータローラと上記のピックアップローラとの転接
    位置よりこのアプリケータローラの回転方向上流側の位
    置においてこのアプリケータローラの周面に摺接しこの
    アプリケータローラの周面上の塗工液を除去するスクレ
    ーパ機構を備えたことを特徴とする被覆装置。
  2. 【請求項2】 前記の被塗工体は、前記のアプリケータ
    ローラの1回転につき1枚以上供給されることを特徴と
    する請求項1の被覆装置。
  3. 【請求項3】 前記のスクレーパ機構は、先端縁が前記
    のアプリケータローラの周面に摺接するスクレーパ板
    と、このスクレーパ板を保持するとともに前記のアプリ
    ケータローラの周面の接線方向に対する角度を調整自在
    なスクレーパ板保持機構とを具備していることを特徴と
    する請求項1の被覆装置。
  4. 【請求項4】 前記のスクレーパ板保持機構は、前記の
    スクレーパ板を前記のアプリケータローラの回転軸線を
    含む面と平行な面内で回動自在に保持し、このスクレー
    パ板の先端縁をアプリケータローラの周面にその全幅に
    わたって密接させるものであることを特徴とする請求項
    3の被覆装置。
  5. 【請求項5】 前記のスクレーパ板は、異なる材料で形
    成された複数の板材を重ねて形成したものであることを
    特徴とする請求項3の被覆装置。
  6. 【請求項6】 前記のピックアップローラの下方には塗
    工液槽が配置され、このピックアップローラの一部はこ
    の塗工液槽内の塗工液に浸漬され、その回転によりこの
    塗工液がこのピックアップローラの周面に供給されるも
    のであり、上記の塗工液槽は前記のアプリケータローラ
    およびスクレーパ機構の下方まで延長されており、前記
    のアプリケータローラの周面から前記のスクレーパ機構
    により除去された塗工液は重力によりこの塗工液槽内に
    回収されるものであることを特徴とする請求項1の被覆
    装置。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009143720A (ja) * 2007-12-18 2009-07-02 Tsubakimoto Bulk Systems Corp チェーン浮き上がり防止機能付きフローコンベヤ

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