JPH1152922A - 液晶表示装置 - Google Patents

液晶表示装置

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JPH1152922A
JPH1152922A JP20747497A JP20747497A JPH1152922A JP H1152922 A JPH1152922 A JP H1152922A JP 20747497 A JP20747497 A JP 20747497A JP 20747497 A JP20747497 A JP 20747497A JP H1152922 A JPH1152922 A JP H1152922A
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JP
Japan
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signal
electrode
scanning
voltage
scan
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JP20747497A
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Takashi Ishida
貴史 石田
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Sharp Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、走査電極に印加される走査選択パ
ルスの実効値の低下させることなく、信号電極に印加さ
れる信号電圧の電位変化による隣接する2本の走査電極
の横方向クロストークを防ぐことができる液晶表示装置
を提供することを目的とする。 【解決手段】 走査電極Yaを走査する場合は、走査電
極Ya-1の時と同様、走査電極Yaの走査が終わる次の
ラッチパルスLPの立ち下がりより先のタイミングで、
信号側駆動回路2への走査電極Ya+1に対応する全デー
タの転送は終わっており、この時点で補正用制御回路6
内への走査電極Ya及び、走査電極Ya+1に対応する全
表示データを転送する。そして走査電極Yaと走査電極
Ya+1の電圧の変化を信号電極毎に比較し、信号電極X
で白(点灯)から黒(非点灯)へデータ信号が変化して
いる数に対応する幅を持つ削り用補正電位を出力するよ
うに制御信号がだされ、補正の対象となる走査電極Ya
の選択パルス後淵部、及び走査電極Ya+1の選択パルス
前淵部に適当な削り補正電圧を出力する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は単純マトリクス型液
晶パネルを用いた液晶表示装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、パーソナルコンピュータやワード
プロセッサの普及に伴い、その表示装置として大型で消
費電力が大きいCRTに代わり、軽量且つ薄型で電池駆
動も可能な液晶表示装置が広く採用されている。液晶表
示装置の駆動方法の一つである単純マトリクス駆動はア
クティブマトリクス駆動に比べて、マトリクス配列され
た各画素に非線形素子が不要である為、製造が容易で、
低コストであるというメリットを持つが、表示容量が増
大するに従って、その特性上表示パターンに依存した表
示むら(クロストーク)が生じ、この為に表示品質が低
下する傾向にある。
【0003】クロストークの一つに横方向の輝度むらが
あり、このクロストークは信号電極に印加される電圧の
変化が走査電極側に誘導され、走査電極に印加される走
査信号の波形に誘導歪みを生じることに起因するもので
あるが、以下に詳細に説明する。
【0004】図6に示す液晶表示装置は、互いに交差し
て配列されている複数の走査電極Y1〜YMと複数の信号
電極X1〜XNを備える液晶パネル1と、走査電極Yに線
順次に電圧を印加する走査側駆動回路3と、信号電極X
に表示データDに基づく信号電圧を印加する信号側駆動
回路2と、駆動に必要な電圧を発生する電源回路4と、
前記走査側駆動回路3及び信号側駆動回路2を制御する
コントロール回路5を備えている。
【0005】走査電極Yは順次走査され、選択時には電
源回路4から供給される選択電圧V1、若しくはV5
が、非選択時には電源回路4から供給される非選択電庄
V3が印加される一方、信号電極Xには表示データDに
対応して、電源回路4から供給されるオン電圧若しくは
オフ電圧であるV2、V4が印加され駆動される。
【0006】電源回路4は、信号側駆動回路2に供給さ
れる駆動電圧V2,V4と、走査側駆動回路3に供給さ
れる駆動電圧V1,V3,V5を発生している。
【0007】またコントロール回路5は、信号側駆動回
路2に対しては表示デ一タD、データシフトクロックC
K、走査クロックLP及び交流化信号FRを出力し、走
査側駆動回路3に対しては走査クロックLP、交流化信
号FR及び走査開始信号FLMを出力している。
【0008】ここで上記構成の液晶表示装置の各駆動回
路の動作を、図3に示す白背景に黒ブロックパターンを
表示させた場合について、図7のタイミングチャートを
参照しながら説明する。図7の信号電圧Dxは、信号電
極Xa+1に印加される信号電圧波形で、Hが白表示、L
が黒表示の表示データを示しており、走査クロックLP
の立ち下がりから次の立ち下がりの間に各走査電極Yに
対応する信号電圧を出力しており、走査電極Ya+1にて
白表示から黒表示に変化し、走査信号Yb+1にて黒表示
から白表示に変化している。
【0009】図4(a)の信号電圧Dxが白表示の走査
電極Yaに対応するデータから黒表示の走査電極Ya+1
に対応するデータに電圧が切り替わる時に、信号電圧D
xの電圧レベルが変化し、この変化分が走査電極Yに誘
導され(スパイク電圧の発生)、走査電極Yの信号波形
に誘導歪みを発生させる。この時走査電極Ya-1,走査
電極Ya+2と比べ、走査電極Ya,走査電極Ya+1では
走査選択パルスの実効値が大きくなる様にスパイク電圧
が作用するため、実効値の増大分だけ走査電極Ya及び
走査電極Ya+1のラインの表示が、走査電極Ya-1や走
査電極Ya+2の同じ色の表示より明るく見え(以下、白
抜けと称す)、表示状態が異なり、均一な表示を行うこ
とができない。これは、走査ラインに選択パルスが印加
されている時にスパイク電圧が発生すると、液晶に印加
される電圧の実効値の変化が大きくなるためである。
【0010】又、図4(b)の信号電圧Dxが黒表示の
走査電極Ybに対応するデータから白表示の走査電極Y
+1に対応するデータに電圧が切り替わる時に、信号電
圧Dxの電圧レベルが変化し、この変化分が走査電極Y
にスパイク電圧として誘導され、走査電極Yの電圧波形
に誘導歪みを発生させる。この時走査電極Yb-1,走査
電極Yb+2と比べ、走査電極Yb,走査電極Yb+1の走
査選択パルスの実効値が小さくなる様にスパイク電圧が
作用し、その結果、実効値の減少分だけ走査電極Yb及
び走査電極Yb+1の表示が、走査電極Yb-1や走査電極
Yb+2の同じ色の表示より暗く見え(以下、黒落ちと称
す)、表示状態が異なり、均一な表示を行うことができ
ない。
【0011】そこで、図8(a)、(b)に示す様に、
走査電極の走査信号に対して、信号電圧Dxが次の走査
電極に対応する表示データに切り替わる毎に、△tの期
間を非選択電位に固定する方法が提案されており、走査
電極に対して選択電位が出力される期間には、スパイク
電圧が誘導されていないため、スパイク電圧による液晶
に印加される電圧の実効値のばらつきの影響が少なくな
る。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図8
(a)、(b)で示した技術では、以下の様な問題点を
有している。データ信号の電圧変化による走査電極の走
査選択パルスヘの誘導波形歪を避ける為に、走査選択パ
ルスの前淵部を所定の時間が経過するまで非選択電位と
し、走査選択パルスの後淵部を所定の時間が経過するま
で非選択電位としている。
【0013】しかしこの方法では走査選択パルスの前、
後、或いは前後共に本来選択電位であった部分を非選択
電位とすることで横方向のクロストークを抑制してお
り、全ての走査電極の選択電圧期間を少なくしてしまう
ものであり、液晶に印加される電圧の実効値を低下させ
ることになり、印加される電圧の実効値で輝度が決定さ
れる液晶表示素子では著しい輝度の低下、延いては表示
コントラストの低下を招くという問題点があった。
【0014】本発明は、上記問題点に鑑みてなされたも
のであり、その目的は、信号側電極からの表示データ信
号の電圧変化による走査選択パルスの誘導波形歪を、実
効値の低下を伴うことなく、他の波形歪の影響を受けな
い走査選択パルスと同等の実効値となる様に、補正電圧
を所定の期間内で印加することによって、クロストーク
を低減する液晶表示装置を提供することにある。
【0015】
【課題を解決するための手段】本発明は、交差して配設
された複数の信号電極と複数の走査電極と、該信号電極
と該走査電極の間に液晶層が設けられた液晶パネルと、
液晶パネルに表示されるデータに対応する電圧を信号電
極に印加する信号側駆動手段と、走査電圧を順次走査電
極に印加する走査側駆動手段とを備えた液晶表示装置に
おいて、第1の走査電極に対応する信号電極の全表示デ
ータに対し、その次に走査される第2の走査電極に対応
する信号電極の全表示データが各信号電極毎に電位変化
するときに、該電位変化によって走査選択パルスの実効
値が増大する場合には通常の走査選択パルスの実効値を
減少させる補正電圧を、走査選択パルスの実効値が減少
する場合には通常の走査選択パルスの実効値を増大させ
る補正電圧を、第1の走査電極の走査選択パルスと第2
の走査電極の走査選択パルスに出力する手段を具備して
いることを特徴とする。
【0016】本発明によれば、第1の走査電極に対応す
る信号電極の全表示データに対し、その次に走査される
第2の走査電極に対応する信号電極の全表示データが各
信号電極毎に電位変化するときに発生する、走査電極の
走査選択パルスへのスパイク電圧による走査選択パルス
の実効値の減少及び増加を補償する電圧を、第1の走査
電極の走査選択パルスと第2の走査電極の走査選択パル
スに印加させることにより、走査電極に印加される走査
選択パルスの実効値の低下させることなく、信号電極に
印加される信号電圧の電位変化による隣接する2本の走
査電極の横方向クロストークを防ぐことができる。
【0017】また、本発明は、前記補正用制御回路にお
いて、第1の走査電極に対応する信号電極の全表示デー
タの電位と、その次に走査される第2の走査電極に対応
する信号電極の全表示データの電位を各信号電極毎に比
較し、表示データがオン信号からオフ信号に変化する信
号電極数がオフ信号からオン信号に変化する信号電極数
より多い場合、及び表示データがオフ信号からオン信号
に変化する信号電極数がオン信号からオフ信号に変化す
る電極数より多い場合には、この過剰数分に応じた補正
期間に亙って補正電圧を第1の走査電極の走査選択パル
スと第2の走査電極の走査選択パルスに出力する手段を
有することを特徴とする。
【0018】信号電極から走査電極へのスパイク電圧
は、信号電極の電位が高い電位から低い電位となる信号
電極数と低い電圧から高い電圧になる信号電極数によっ
て、走査電極の走査選択パルスの実効値を増大と減少及
びスパイク電圧の実効電圧値が決定されるため、本発明
では信号電極の2つの電圧変化状態の数のそれぞれの過
剰数分に応じて走査電極の走査選択パルスの実効値を補
償する期間を決定するため、正確な補正電圧を走査選択
パルスに印加することができる。
【0019】また、本発明は、走査電極に印加される選
択電圧を前記走査側駆動回路に供給する電圧発生手段を
備え、該電圧発生手段は、前記走査側駆動手段へ供給す
る電圧レベルとして、通常の走査電圧レベルの他に少な
くとも1レベルの補正電圧を発生することを特徴とす
る。
【0020】本発明によれば、電源発生手段から補正電
圧を出力することにより、走査側駆動回路に特別な構成
を付加することなく、信号電極に印加される信号電圧の
電位変化による隣接する2本の走査電極の横方向クロス
トークを防ぐことができる。
【0021】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態について、以
下の通り説明する。図1は、本発明の実施の形態である
液晶表示装置の構成を概略的に示すブロック図である。
【0022】液晶表示装置は、複数の信号電極X1〜XN
と、信号電極Xに交差して配列される複数の走査電極Y
1〜YMとを備える液晶パネル1と、信号電極Xに表示デ
ータDに基づく信号電圧を印加する信号側駆動回路2
と、走査電極Yに線順次に電圧を印加する走査側駆動回
路3と、信号側駆動回路2及び走査側駆動回路3に必要
な電圧を発生する電源回路4と、信号側駆動回路2及び
走査側駆動回路3を制御する信号を生成するコントロー
ル回路5と、符号信号Sと補正幅信号CWを電源回路4
に供給する補正用制御回路6を備えている。
【0023】走査側駆動回路3には、コントロール回路
5から走査クロックLP、交流化信号FR、走査開始信
号FLMが入力され、それらの入力信号に応じて電源回
路4から入力された選択電圧であるV1,V5若しくは
非選択電圧V3が走査電極Yに出力される。一方、信号
側駆動回路2には、コントロール回路5から表示データ
D、データシフトクロックCK、走査クロックLP、交
流化信号FRが入力され、それらの入力信号に応じて電
源回路4から供給されるオン電圧又はオフ電圧であるV
2、V4を表示データDに対応して信号電極Xに出力す
ることにより駆動される。
【0024】図2に示したタイミングチャートを参照し
ながら図3に示すような走査電極Yaと走査電極Ya+1
の2本の走査電極で起こる白抜けクロストークを低減す
る技術を説明する。
【0025】信号電極の電圧の変化によって走査電極に
は、スパイク電圧がかかるが、この電圧は、電圧が変化
する信号電極の数だけ走査電極に重なって印加され、電
圧変化の極性によって、液晶にかかる実効値電圧を増加
させるものと減少させるものがある。
【0026】従って、総信号電極数をNとし、ある信号
電極に対応する信号電圧とその次のラインの走査電極に
対応する信号電圧の比較する場合に、オン信号(点灯信
号)からオフ信号(非点灯信号)に変化する信号電極数
をi(on-off)、オフ信号からオン信号に変化する信号電
極数をi(off-on)とする場合、i(on-off)−i(off-on)
=0の時は、走査電極Yに補正電圧を印加せず、i(on-
off)−i(off-on)>0の時は、走査電極Yに削り用補正
電圧を印加し、i(on-off)−i(off-on)<0の時は、走
査電極Yに上乗せ用補正電圧を印加する必要がある。
【0027】そして削り用補正電圧と上乗せ用補正電圧
の幅は、 |K(i(on-off)−i(off-on))| の幅を持って出力することによって信号電極の電圧の変
化によって起こる走査電極へのスパイク電圧の影響を少
なくすることができ、横方向のクロストークを目立たな
くすることができる。ここで上式におけるKは、補正幅
を決定する定数を表しており、これは、横方向クロスト
ークを低減する為に必要な上乗せ用補正電庄、又は削り
用補正電圧の出力期間が最適な値になるように設定され
る。
【0028】よって、図2においての走査電極Ya-1
走査信号においてV5からV3に変化して走査選択パル
スが終わるラッチパルスLPの立ち下がりより前に、表
示データDは信号側駆動回路2への走査電極Yaに対応
する全信号電極の表示データを転送し、補正用制御回路
6に走査電極Ya-1と走査電極Yaに対応する全信号電
極の表示データを転送する。
【0029】そして補正用制御回路6において、信号電
極毎に走査電極Ya-1と走査電極Yaに対応する信号電
極の電圧の変化を比較する。この場合、走査電極Ya-1
と走査電極Yaに対応するデータは全て白(点灯状態)
であり、走査電極Ya-1と走査電極Yaのすべてのライ
ンで信号電極の電圧の変化はないため補正電圧は出力さ
れない。
【0030】よって走査電極Ya-1の選択パルスの後淵
部、及び走査電極Yaの選択パルス前淵部には通常の走
査選択電位が出力されることになる。
【0031】次に、走査電極Yaを走査する場合は、走
査電極Ya-1の時と同様、走査電極Yaの走査が終わる
次のラッチパルスLPの立ち下がりより先のタイミング
で、信号側駆動回路2への走査電極Ya+1に対応する全
データの転送は終わっており、この時点で補正用制御回
路6内への走査電極Ya及び、走査電極Ya+1に対応す
る全表示データを転送する。
【0032】そして走査電極Yaと走査電極Ya+1の電
圧の変化を信号電極毎に比較するが、この場合は、(X
b−Xa)個の信号電極Xで、白(点灯)から黒(非点
灯)へデータ信号が変化している為、補正用制御回路6
からはK(Xb−Xa)の幅を持つ削り用補正電位を出
力するように制御信号がだされ、補正の対象となる走査
電極Yaの選択パルス後淵部、及び走査電極Ya+1の選
択パルス前淵部に適当な削り補正電圧を出力する。
【0033】尚、ここで、表示データDの走査電極Ya
+1の全表示データの補正用制御回路6への転送終了か
ら、走査電極Ya+1の走査が始まる走査クロックLPの
立ち下がりまでは、走査電極Yaの選択パルス後淵部に
補正がかけられる期間を設け、同様に、他の走査ライン
の場合についても補正がかけられる期間を設ける。
【0034】そして次の走査電極Ya+2を走査する時も
同様に動作が行われ、補正用制御回路6において、信号
電極毎に走査電極Ya+1と走査電極Ya+2に対応する信
号電極の電圧の変化を比較する。この場合、走査電極Y
+1と走査電極Ya+2に対応するデータは全てのライン
で信号電極の電圧の変化はないため補正電圧は出力され
ない。
【0035】これらの一連の補正電庄印加動作により、
白抜けの発生する走査電極Ya及び走査電極Ya+1に横
方向クロストークを低減させる様な、走査選択パルスの
削り補正電圧が印加されることになる。
【0036】以上、白抜け横方向クロストークを低減す
る動作の具体的説明として4走査ライン分を例に挙げた
が、この他の走査ラインでも同様の動作を行い、例えば
黒落ち横方向クロストークの様な場合も、補正が必要な
時に補正用制御回路6から出力される上乗せ電位を選択
する為の信号を出力すること以外は上記の説明と同じで
あり、無論、この補正方法が説明で用いた図3以外のあ
らゆるパターン表示にも適用可能であることは言うまで
もない。
【0037】次に具体的な回路構成について説明する。
電源回路4は、図4に示した様に、通常の走査選択電位
V1a(V5a)を選択するスイッチB、上乗せ補正用
電位V1b(V5b)を選択するスイッチAと削り補正
用電位V1c(V5c)を選択するスイッチCを備えて
おり、各電位はV1c<V1a<V1b、V5b<V5
a<V5cに設定されている。
【0038】電源回路4の各スイッチは、図5に示した
真理値に基づいてスイッチング動作を行い、補正幅信号
CWがLの時については、符号信号SがH又はLにかか
わらずスイッチBを選択し、補正幅信号CWがHの時に
ついては、符号信号SがHの時はスイッチAを、符号信
号SがLの時はスイッチCを選択する。
【0039】補正幅信号CWと符号信号Sは、補正用制
御回路6内で以下のように生成され電源回路4に出力す
る。総信号電極数をNとし、ある走査ラインに対応する
信号電圧とその次の走査ラインに対応する信号電圧の比
較において、オン信号(点灯信号)からオフ信号(非点
灯信号)に変化する信号電極数をi(on-off)、オフ信号
からオン信号に変化する信号電極数をi(off-on)、オン
信号からオン信号になる信号電極数をi(on-on)、オフ
信号からオフ信号になる信号電極数をi(off-off)とし
た時、i(on-off)−i(off-on)>0の時は、補正幅信号
CWをHレベルとし、符号信号SをLレベルとし、i(o
n-off)−i(off-on)<0の時は、補正幅信号CWをHレ
ベルとし、符号信号SをHレベルとし、i(on-off)−i
(off-on)=0の時は、補正幅信号CWをLレベルとし、
符号信号SをH又はLレベルとし、i(on-on)十i(off-
off)=Nの時は、補正幅信号CWをLレベルとし、符号
信号SをH又はLレベルとし、i(on-on)=N、又はi
(off-off)=Nの時は、補正幅信号CWをLレベルと
し、符号信号SをH又はLレベルとする。
【0040】そして更に補正幅信号CWのHレベルは、
|K(i(on-off)−i(off-on))|の幅を持って出力さ
れ、電源回路4のスイッチAやスイッチCを選択する期
間を決定している。ここで上式におけるKは、補正幅を
決定する定数を表しており、これは、横方向クロストー
クを低減する為に必要な上乗せ補正電庄、又は削り電圧
の出力期間が最適な値になるように設定される。
【0041】電源回路4は、信号側駆動回路2から信号
電極Xに出力される信号電圧の変化に伴って生じる走査
電極上のスパイク電圧に起因する、走査選択パルスの実
効値の減少分、或いは増大分を、相殺させる様な補正電
圧V1b、V1c又は、V5b、V5cを補正用制御回
路6からの信号に基づいて選択し、これを走査選択パル
スとして走査側駆動回路3に供給する構成となってお
り、これにより上記スパイク電圧の影響を受ける走査選
択パルスと同影響を受けない走査選択パルスとの間の実
効電圧値の差異による輝度むら、つまり横方向のクロス
トークが低減されることになる。
【0042】補正幅信号CWと符号信号Sは、補正用制
御回路6内で、ある走査選択ラインに対応する全表示デ
ータと次の走査選択ラインに対応する全表示データを、
各信号電極毎に比較を行うことによって求まる走査ライ
ントータルの信号の変化の向きと変化の量に対応させた
ものであり、これらの信号を基にして電源回路4が走査
選択電位を切り替え、走査側駆動回路3に供給すること
により、クロストークを無くすことができる。
【0043】又、上記実施例では液晶パネルの駆動方法
として、電圧平均化法に基づき、走査側の非選択(V
3)をGNDとし、バイアス比を1/aとする時、走査
側選択電位(V1、V5)として±Vop(1−1/
a)を、また信号側に加える表示データに応じた電圧
(V2、V4)として±(Vop/a)の電位を加える
方式について説明を行ったが、これと印加する電位の異
なる駆動方式、即ち、走査側の非選択電位としてVop
(1−1/a)とVop/aの2種類を用い、対応する
選択電位としてVopもしくはGNDを、又信号側には
表示データに応じてVop、Vop(1−2/a)もし
くは2Vop/a、GNDの電位を加える様な方式にお
いても、本発明が適用可能であることは無論であるが、
但しこの際、走査側駆動回路及び、信号側駆動回路に必
要な電位は適宜増やす必要がある。
【0044】尚、補正電圧供給手段としては、上述のよ
うに通常の走査選択パルス電圧を基準として、横方向の
白抜けクロストークを発生する走査ラインには、その走
査選択パルスの所定の期間内で補正電圧として削り電圧
を出力し、又、横方向の黒落ちクロストークを発生する
走査ラインには、その走査選択パルスの所定の期間内で
補正電圧として上乗せ電圧を出力する様な構成を備える
ことを例として述べたが、この限りでは無く、例えば白
抜けクロストークを発生する走査ラインの走査選択パル
ス電圧を基準として、通常の走査選択パルス及び黒落ち
クロストークを発生する走査ラインの走査選択パルスに
対し、所定の期間内で補正電圧として基準電圧に対する
上乗せ電圧を出力する、或いは、例えば黒落ちクロスト
ークを発生する走査ラインの走査選択パルス電圧を基準
として、通常の選択パルス及び白抜けクロストークを発
生する走査選択パルスに対し、所定の期間内で補正電圧
として基準電圧に対する削り電圧を出力する様な構成を
備えることとしてもよい。
【0045】
【発明の効果】本発明では、走査電極に印加される走査
選択パルスの実効値の低下させることなく、信号電極に
印加される信号電圧の電位変化による隣接する2本の走
査電極の横方向クロストークを防ぐことができる。
【0046】また、本発明では信号電極の2つの電圧変
化状態の数のそれぞれの過剰数分に応じて走査電極の走
査選択パルスの実効値を補償する期間を決定するため、
正確な補正電圧を走査選択パルスに印加することができ
る。
【0047】また、本発明では、電源発生手段から補正
電圧を出力することにより、走査側駆動回路に特別な構
成を付加することなく、信号電極に印加される信号電圧
の電位変化による隣接する2本の走査電極の横方向クロ
ストークを防ぐことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の液晶表示装置を示すブロ
ック図である。
【図2】本発明の実施の形態の駆動波形を示す図であ
る。
【図3】本発明の実施の形態で例示する液晶パネルの表
示状態を示す図である。
【図4】本発明の実施の形態の電源回路を示すブロック
図である。
【図5】本発明の実施の形態の補正幅信号CW、符号信
号Sの状態によって変化する各スイッチの選択状態を示
す図である。
【図6】従来の液晶表示装置を示すブロック図である。
【図7】従来の駆動波形を示す図である。
【図8】従来の他の駆動波形を示す図である。
【符号の説明】
1 液晶パネル 2 信号側駆動回路 3 走査側駆動回路 4 電源回路 5 コントロール回路 6 補正用制御回路 X 信号電極 Y 走査電極 CW 補正幅信号 S 符号信号 LP 走査クロック D 表示データ FLM 走査開始信号 CK データシフトクロック FR 交流化信号

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 交差して配設された複数の信号電極と複
    数の走査電極と、該信号電極と該走査電極の間に液晶層
    が設けられた液晶パネルと、液晶パネルに表示されるデ
    ータに対応する電圧を信号電極に印加する信号側駆動手
    段と、走査電圧を順次走査電極に印加する走査側駆動手
    段とを備えた液晶表示装置において、 第1の走査電極に対応する信号電極の全表示データに対
    し、その次に走査される第2の走査電極に対応する信号
    電極の全表示データが各信号電極毎に電位変化するとき
    に、該電位変化によって走査選択パルスの実効値が増大
    する場合には通常の走査選択パルスの実効値を減少させ
    る補正電圧を、走査選択パルスの実効値が減少する場合
    には通常の走査選択パルスの実効値を増大させる補正電
    圧を、第1の走査電極の走査選択パルスと第2の走査電
    極の走査選択パルスに出力する手段を具備していること
    を特徴とする液晶表示装置。
  2. 【請求項2】 前記補正用制御回路において、第1の走
    査電極に対応する信号電極の全表示データの電位と、そ
    の次に走査される第2の走査電極に対応する信号電極の
    全表示データの電位を各信号電極毎に比較し、表示デー
    タがオン信号からオフ信号に変化する信号電極数がオフ
    信号からオン信号に変化する信号電極数より多い場合、
    及び表示データがオフ信号からオン信号に変化する信号
    電極数がオン信号からオフ信号に変化する電極数より多
    い場合には、この過剰数分に応じた補正期間に亙って補
    正電圧を第1の走査電極の走査選択パルスと第2の走査
    電極の走査選択パルスに出力する手段を有する請求項1
    に記載の液晶表示装置。
  3. 【請求項3】 走査電極に印加される選択電圧を前記走
    査側駆動回路に供給する電圧発生手段を備え、該電圧発
    生手段は、前記走査側駆動手段へ供給する電圧レベルと
    して、通常の走査電圧レベルの他に少なくとも1レベル
    の補正電圧を発生することを特徴とする請求項1に記載
    の液晶表示装置。
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