JPH1152687A - 複写機の光学ユニット - Google Patents

複写機の光学ユニット

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JPH1152687A
JPH1152687A JP9203026A JP20302697A JPH1152687A JP H1152687 A JPH1152687 A JP H1152687A JP 9203026 A JP9203026 A JP 9203026A JP 20302697 A JP20302697 A JP 20302697A JP H1152687 A JPH1152687 A JP H1152687A
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JP
Japan
Prior art keywords
lens
exposure
unevenness
copying machine
sensor
Prior art date
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JP9203026A
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English (en)
Inventor
Yutaka Kashiwabara
裕 柏原
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Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 露光ムラ検出専用のセンサが不要で、濃度ム
ラの原因が露光ランプ系にあるのかミラー、レンズ系に
あるのかを判別できる複写機の光学ユニットを得る。 【解決手段】 原稿をスリット状に照明する照明手段2
1、スリット状照明の長手方向に沿って設置された白色
基準パターン10、照明された原稿の像を感光体7上に
結像させるレンズ4、レンズ4を光軸に対し直角方向に
移動させ白色基準パターン10の潜像を感光体7上に形
成させるレンズ移動手段、感光体7に形成された潜像の
電位を検出する電位センサ9、電位センサ9によって検
出された電位からスリット状照明の長手方向の露光ムラ
を算出する露光ムラ算出手段を有し、露光ムラ算出手段
による算出データが許容値を超えたとき、算出データを
前回の算出データと比較し、比較結果に応じた警告メッ
セージを操作パネルに表示する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複写機、例えばア
ナログ式複写機の光学ユニットに関するもので、特にそ
の露光ムラ検出に関するものである。
【0002】
【従来の技術】複写機における複写画像品質を決定する
要因の一つとして「濃度ムラ」あるいは「部分的地肌汚
れ」といわれるものがある(以下、両者を代表して「濃
度ムラ」という)。これは、例えば全面がハーフトーン
の原稿を複写したときに、複写画像が均一な濃度になら
ず、ムラができること、すなわち濃い部分と薄い部分が
できることや、本来は白いはずの地肌が部分的にハーフ
トーンのようになることをいう。この濃度ムラは、複写
画像に関する不良画像としては上位にランクされる。
【0003】そこで、複写機やファクシミリ等の露光装
置において、濃度ムラを検出し、濃度ムラを生じた場合
は、光量を制御するなど所定の処置を講じるようにした
ものが提案されている。特開昭61−53869号公報
記載のものはその一つで、ランプの照明光を反射するリ
フレクタの反射面の一部に、照明光の一部をセンサに導
く反射面を設け、ランプやリフレクタが汚れたり劣化し
たりして照明光の光量が変動し、センサの検出出力が変
動すると、センサの検出出力が所定の値になるように制
御手段が光量制御を行い、濃度ムラを解消するようにし
たものである。また、別の例として、特開平7−301
979号公報記載の技術もある。これは、光量センサが
露光ランプの長手方向に移動しつつ複数個所で光量を測
定する構成とすることにより、露光ランプの長さ全体に
ついて光量が不均一に低下した場合これを検出し、露光
ランプの寿命を判断したり光量ムラを修正したりするこ
とができるようにしたものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記各公報記載の技術
は、何れも原稿面の照度ムラを検出するものであり、照
度ムラ検出だけを目的として専用のセンサを付加してい
る。そのため部品コストが高くなるとともに、上記セン
サを付加するために機械内部にスペースを必要とし、ス
ペース確保の面から設計上の無理を強いられる難点があ
る。
【0005】ところで、濃度ムラを生じる原因として
は、主として ・感光体の劣化による感度ムラ ・除電ユニット、帯電ユニットの汚れ、劣化等による除
電ムラ、帯電ムラ ・光学ユニットによる露光ムラ ・現像ユニットの異常による現像ムラ ・現像された画像を転写紙に転写する前に除電する除電
ランプの汚れ等による転写ムラ などがある。
【0006】また、上記光学ユニットによる露光ムラの
要因としては、 ・露光ランプの劣化による発光ムラ ・ミラー、レンズ等の汚れによる反射ムラ、透過ムラ などがある。上記露光ランプの劣化による発光ムラの特
徴は、濃度ムラが突然大きくなることである。また、上
記ミラー、レンズ等の汚れによる反射ムラ、透過ムラの
特徴は、徐々に濃度ムラが大きくなることである。
【0007】複写機において濃度ムラが大きくなり、複
写品質が劣化すると、複写機のユーザーはサービスマン
を呼び、メンテナンスを要請する。複写濃度ムラが発生
した場合、サービスマンは一般に感光体周辺の各ユニッ
トを取り外し、各部を点検しながら清掃し、次に、コン
タクトガラスを取り外し、光学ユニット内部を点検しな
がら清掃している。このような手順で作業を進めるの
は、「濃度ムラには様々な要因があり、その要因がはっ
きりつかめないため、とりあえず、濃度ムラに関連のあ
る部分を全てチェックし掃除する」という考え方に基づ
いている。しかしながら、かかる考え方のもとでは無駄
な作業が多く、メンテナンスに要する時間も長くなり、
ユーザーにとっても複写機を使うことができない時間が
多くなって不便を強いられることになる。
【0008】ここで仮に、濃度ムラの原因を判別して特
定できるとすれば、上記の問題点は全て解消できること
になるが、濃度ムラの原因を特定できないまでも、濃度
ムラが感光体周りに原因があるのか、又は光学ユニット
に原因があるのかを判別できるとすれば、何れか一方を
点検し清掃するだけでよいので、サービスマンにとって
もユーザーにとっても大きなメリットとなる。さらに、
濃度ムラの原因が光学ユニットにあるものと判別するこ
とができた場合、これに加えてランプ関係に原因がある
のか、それ以外のミラーやレンズ系に原因があるのかの
判別までできれば、メンテナンスをより迅速に行うこと
ができるため、サービスマンにとってもユーザーにとっ
てもより大きなメリットとなるとともに、予め露光ラン
プのスペアを手配することができなどのメリットもあ
る。
【0009】本発明は、かかる点に鑑みてなされたもの
で、濃度ムラを検出するとともに、濃度ムラが検出され
た場合、その濃度ムラの原因が感光体周りにあるのかま
たは光学ユニットにあるのかを判別することができ、さ
らに、光学ユニットに原因があるものと判別された場
合、露光ランプ関係に原因があるのかまたはミラー、レ
ンズ関係に原因があるのかを判別することができるよう
にした複写機の光学ユニットを提供することを目的とす
る。本発明はまた、露光ムラ検出専用のセンサを必要と
せず、もって、部品コストの面からも、センサを付加す
るためのスペース確保の面からも有利な複写機の光学ユ
ニットを提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
原稿を載置するコンタクトガラスと、原稿をスリット状
に照明する照明手段と、コンタクトガラスの近傍に上記
スリット状照明の長手方向に沿って設置された白色基準
パターンと、照明手段によって照明された原稿の像を感
光体上に結像させるレンズと、このレンズをその光軸に
対し直角方向に移動させることにより白色基準パターン
の潜像を感光体上に形成させるレンズ移動手段と、上記
感光体の近傍に設置され感光体に形成された潜像の電位
を検出する電位センサと、この電位センサによって検出
された電位からスリット状照明の長手方向の露光ムラを
算出する露光ムラ算出手段とを有してなり、上記露光ム
ラ算出手段により算出された算出データが、予め決めら
れている許容値を超えたとき、上記算出データを前回の
算出データと比較し、比較結果に応じた警告メッセージ
を操作パネルに表示することを特徴とする。
【0011】請求項2記載の発明は、請求項1記載の発
明において、前回の算出データと今回の算出データの差
が、予め設定された設定値を超えたとき、露光ランプ関
係の異常である旨のメッセージを表示することを特徴と
する。
【0012】請求項3記載の発明は、請求項1記載の発
明において、前回の算出データと今回の算出データの差
が、予め設定された設定値以下のとき、ミラー、レンズ
関係の劣化である旨のメッセージを表示することを特徴
とする。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しながら本発明
にかかる複写機の光学ユニットの実施の形態について説
明する。図1に示すように、複写機の光学ユニットは、
主として、複写機本体の上面に水平に設置され原稿を載
置するコンタクトガラス1、第1スキャナ2、第2スキ
ャナ3、レンズ4、変倍キャリッジ5、第6ミラー6を
有してなる。上記第1スキャナ2は、コンタクトガラス
1上の原稿をスリット状に照明する照明手段としての露
光ランプ21と、原稿からの反射光を水平方向に反射す
る第1ミラー22を一体に有し、上記コンタクトガラス
1上の原稿と平行に一定速度で走行しながら原稿を走査
する。第2スキャナ3は、第1ミラー22からの反射光
を下方に垂直に反射する第2ミラー31と、第2ミラー
31からの反射光を水平に折り返す第3ミラー32とを
一体に有し、上記原稿と平行に上記第1スキャナ2の走
査速度の1/2の走査速度で走行する。第1スキャナ2
と第2スキャナ3は、例えばモータで駆動されるワイヤ
で連結されることにより、走行速度比が2:1に設定さ
れている。かかる走行機構は周知であるため図示は省略
する。
【0014】上記レンズ4は第2スキャナ3と変倍キャ
リッジ5との間に配置されている。上記変倍キャリッジ
5は、第3ミラーで反射されレンズ4を透過した光束を
下方に垂直に反射する第4ミラー51と、第4ミラー5
1からの反射光を水平方向に折り返す第5ミラー52と
を一体に有する。変倍キャリッジ5はレンズ4の光軸方
向に移動可能で、原稿からレンズ4までの距離とレンズ
4から結像位置である感光体ドラム7までの距離の比を
変えることによって複写画像の変倍率を変えることがで
きるようになっている。もちろん、変倍キャリッジ5の
移動に連動してレンズ4も光軸方向に移動し、原稿の画
像が感光体7の表面で結ばれるようになっている。変倍
時の変倍キャリッジ5およびレンズ4の移動機構につい
てはあとでさらに説明する。上記第6ミラー6は、第5
ミラー52からの反射光を斜め下方に反射して感光体7
の表面に導くものである。
【0015】上記感光体ドラム7は、上記第1スキャナ
2および第2スキャナ3の走行に同期して図1において
時計方向に回転駆動され、上記第6ミラー6を経て原稿
からの反射光が感光体ドラム7の表面に導かれ原稿の画
像が結ばれる。この原稿の画像が結ばれる位置を露光部
とすると、感光体ドラム7の回転方向に、帯電チャージ
ャ8、上記露光部、電位センサ9の順に配置されてい
る。このほかに、所定の電子写真プロセスを実行するた
めの現像部、転写部、クリーニング部などが感光体ドラ
ム7の周囲に配置されるが、図1では省略されている。
上記電位センサ9は感光体ドラム7の近傍に配置されて
いる。より正確には、電位センサ9は感光体ドラム7の
軸方向中央部に対し適宜の間隙をおいて対向配置されて
いる。電位センサ9は、感光体ドラム7の表面電位を検
出するもので、本来は、経時的な露光ランプ21の光量
低下や、各ミラー等の汚れ、帯電チャージャ8の出力変
動、感光体ドラム7の感度変動等を原因とする感光体ド
ラム7の表面電位の変化をとらえ、作像プロセス条件を
最適化するために用いられる。ここでは、そのほかに濃
度ムラを検出してメンテナンスを促すための表示を行う
ために用いられる。電位センサ9の測定原理の一例は、
感光体表面の電位に相当する電荷の電気力線によりセン
サ内の電極に電気力線に対応する電位を誘起させ、この
誘起電位を出力するというものである。
【0016】図1において、コンタクトガラス1の近傍
側方には原稿の大きさを測ることができるスケール11
が取り付けられ、あるいは表記されている。このスケー
ル11の下面側には白色基準パターン10が取り付けら
れている。白色基準パターン10は、図2に示すように
長手方向の両端部が黒領域15、15、その中間部が白
領域16であり、従って、長手方向に黒領域15、白領
域16、黒領域15の順に並んでいる。白領域16の長
さLは、最大読み取り原稿の幅、例えば297mmより
も長く設定されている。白色基準パターン10は、その
長さ方向を前記露光ランプ21によるスリット状照明の
長手方向に沿って配置されている。前記第1スキャナ2
は、ホームポジションにあるとき、白色基準パターン1
0の下にある。そこで、露光ランプ21で白色基準パタ
ーン10をその長手方向にスリット状に照明し、レンズ
移動手段によりレンズ4をその光軸に対し直角方向に移
動させ、これと同時に感光体ドラム7を回転させること
により、上記白色基準パターン10の長手方向に沿った
パターンの潜像を、感光体ドラム7上に周方向に形成さ
せることができる。この潜像の電位を電位センサ9で検
出することによって露光ムラ量を検出する。上記レンズ
移動手段および露光ムラ検出手段のより具体的な構成は
次の通りである。
【0017】複写原稿は、そのサイズにかかわらず、コ
ンタクトガラス1上において常に角隅部を基準としてセ
ットされる。例えば、図4に示す例では左奥に原稿セッ
ト基準位置12がある。コンタクトガラス1の右手前に
原稿セット基準位置がある場合もある。これに対して転
写紙は幅方向センター基準で搬送され画像が転写される
ため、転写紙のサイズが変わるたびに感光体ドラム7の
面への結像位置を感光体ドラム7の軸方向に移動させて
結像位置を合わせる必要がある。そのため、レンズ4は
その光軸に対し直角方向である感光体ドラム4の軸方向
(以下これを「スラスト方向」という)に移動可能とな
っている。図5はレンズ4の移動機構の例を示す。
【0018】図5において、レンズ4は、適宜の鏡筒に
保持され、スラスト方向に延びたレンズベース44の上
に適宜のガイド手段によりスラスト方向に移動可能に載
せられている。上記鏡筒のスラスト方向両側には、適宜
のプーリ間に掛けられることによりスラスト方向に渡さ
れかつ折り返されたタイミングベルト45の両端が連結
されている。タイミングベルト45は、モータ47を駆
動源として正逆方向に駆動される。このタイミングベル
ト45の駆動によりレンズ4はスラスト方向に移動する
ことができる。符号48は、レンズ4のホームポジショ
ン検出用のセンサを示す。上記レンズベース44の一端
部はレンズ光軸と平行に延びたガイド49で貫かれ、ガ
イド49に沿って光軸方向に移動可能となっている。レ
ンズベース44の光軸方向両端部には、適宜のプーリ間
に掛けられることにより光軸方向に渡されかつ折り返さ
れたタイミングベルト42の両端が連結されている。タ
イミングベルト42は、モータ41を駆動源として正逆
方向に駆動される。このタイミングベルト42の駆動に
よりレンズ4は光軸方向に移動することができる。この
レンズ4の光軸方向への移動は、前述のように変倍時に
行われる。符号43は、レンズベース44のホームポジ
ション検出用のセンサを示す。
【0019】上記のように、レンズ4は光軸方向に移動
可能であるばかりでなく、転写紙のサイズや変倍率に応
じ、感光体ドラム7の所定位置に結像位置を合わせるた
めに、光軸に対し直角方向すなわちスラスト方向にも移
動可能となっている。図6は、レンズの移動モデルを示
すもので、等倍時と、倍率200%時と、倍率50%時
のレンズ位置と結像位置を示している。スラスト方向の
ホームポジションは、最大原稿サイズ(最大転写紙サイ
ズ)の中央位置であり、図6の例では、A4版の短手サ
イズである297mmの中央位置となっている。図6か
らもわかるように、複写倍率を変化させるとレンズの光
軸方向での停止位置が変化する。レンズを光軸方向に移
動させると結像距離が変わってピントがずれるため、前
述の変倍キャリッジ5の位置を変化させてピントを合わ
せている。また、原稿は左奥基準、転写紙は中央基準で
あり、これに合わせてレンズ4はスラスト方向にも移動
するようになっている。
【0020】以上、要するに、レンズ4はスラスト方向
にも移動可能であり、また、複写機はもともと感光体ド
ラム7に形成された潜像の電位を検出する電位センサ9
を有している。そこで、この実施の形態では、これらレ
ンズ4の移動機構および電位センサ9を利用して濃度ム
ラの検出を行うようになっている。図1において、第
1、第2スキャナ2、3、変倍キャリッジ5がホームポ
ジションにあり、レンズ4が光軸方向ホームポジション
にあるとき、露光ランプ21を点灯させ、レンズ4をス
ラスト方向前側から後ろ側へ、あるいは後ろ側から前側
へ移動させる。これと同期させて感光体ドラム7も回転
させる。露光ランプ21は白色基準パターン10をその
長手方向全体にわたって照明する。この反射光は各ミラ
ー、レンズ4を経て感光体ドラム7に導かれ、感光体ド
ラム7に白色基準パターン10の像が潜像として形成さ
れる。ここで、レンズ4はスラスト方向に移動するた
め、電位センサ9との対向位置に形成される潜像は、白
色基準パターン10の長手方向のパターンに対応した潜
像であり、かつ、この白色基準パターン10の長手方向
のパターンに対応した潜像が感光体ドラム7の周方向に
形成され、この潜像の電位を電位センサ9が検出する。
従って、電位センサ9の検出出力は図3に示すような出
力となる。
【0021】図3において、高電位の部分は白色基準パ
ターン10の両側の黒領域15、15に対応しており、
時間軸でT1からT2までの低電位の部分が白色基準パ
ターン10の白領域16に対応している。このT1から
T2までの白領域16に対応する部分の電位のムラが露
光量のムラを表している。いま、T1からT2までの間
における電位の最大値をVmax、最小値をVminと
すると、露光ムラは一般に次の式で求められる。 露光ムラ=(Vmax−Vmin)/((Vmax+V
min)/2)
【0022】このように、電位センサ9の検出出力から
露光ムラを検出することができる。そこで、電位センサ
9の検出出力から上記の演算を行い、露光ムラを検出す
るようになっている。図7は上記の演算を行いかつ制
御、表示を行う電気的制御系統の例を示す。図7におい
て、メイン制御部60は複写機全般の制御を行う部分
で、このメイン制御部60と、光学制御部61、操作パ
ネル62、高圧制御部64との間でデータの交換を行
い、また、メイン制御部60にはメモリ63が接続され
ている。メイン制御部60は、感光体ドラムを回転駆動
するドラムモータの制御を行い、また、電位センサの検
出出力により上記の演算を行い、この演算結果により操
作パネル62に適宜の表示を行い、また各部を制御す
る。光学制御部61は、レンズスラストホームポジショ
ンセンサの検出出力を入力とし、露光ランプの点滅、レ
ンズスラストモータの正逆回転、停止を制御し、その他
光学系の制御を行う。高圧制御部64は帯電チャージャ
の制御、その他高電圧部の制御を行う。
【0023】次に、以上説明した実施の形態による露光
ムラ検出動作について図8のフローチャートを併せて参
照しながら説明する。複写機の電源をオンすると、スキ
ャナやレンズ4その他の可動部のイニシャライズが行わ
れ、これら可動部の異常チェックが行われる。次に、定
着ローラを所定の温度にするためのウォームアップ動作
が開始される。ウォームアップ動作はある程度の時間が
必要であり、その間に次の手順で露光量ムラの検出を行
う。まず、レンズ4をホームポジションからスラスト方
向に(例えば前側に)移動させる。ドラムモータ、帯電
チャージャ8をオンし、また露光ランプ21をオンし、
電位センサ9による電位測定を開始する。レンズ4を図
5に示す移動機構により前側から後ろ側に移動させ、そ
の間電位センサ9の検出出力によって感光体ドラム7に
形成された潜像の電位を測定する。測定電位が図3に示
すように高−低−高となったところで、ドラムモータ、
帯電チャージャ8、露光ランプ21をオフする。
【0024】電位センサ9で測定した電位により、白色
基準パターン10の白領域に対応する低電位部の最大値
Vmaxと最小値Vminから、前述の式によって露光
ムラを算出する。露光量データおよび上記露光ムラの算
出データは本体のメモリに格納される。次に、露光ムラ
の算出データが予め決められている許容値Aと比較され
る。実際の複写において許容される露光量ムラは、複写
機の仕様等によって多少違いがあるが、概ね10〜15
%であり、この値を許容値とする。露光ムラの算出デー
タが上記許容値よりも大きいか小さいかによって、露光
ムラによる濃度ムラが発生するか否かを判断する。この
判断を行う部分が露光ムラ検出手段でありメイン制御部
60に包含されている。
【0025】露光ムラの算出データが許容値Aよりも小
さい場合は、露光量測定のフローは終了し、複写待機モ
ードとなる。露光ムラの算出データが許容値Aよりも大
きい場合は、露光ムラによる濃度ムラが発生するものと
判断する。ここでは、前回の算出データとの差ΔVを算
出し、この算出データが、予め決められている許容値B
と比較される。上記「前回の算出データ」とは、露光ム
ラの算出データが許容値Aを越えたか否かにかかわら
ず、前回算出によって求められた露光量ムラのデータの
ことである。上記露光ムラの算出データと前回の算出デ
ータとの差ΔVが設定値Bより大きいときは、露光ラン
プ系の異常であると判断できるため、図7に示す操作パ
ネル62に設けられている表示パネル(例えば液晶表示
パネル)に、サービスマンコールとして、例えば「露光
ランプ系」と表示し、露光ランプ系の異常であることを
サービスマンへ連絡することを促す。また、上記の差Δ
Vが設定値Bより小さいときは、ミラー、レンズ系の異
常であると判断できるため、操作パネル62に設けられ
ている表示パネルに、サービスマンコールとして、例え
ば「ミラー系」と表示し、ミラー、レンズ系の異常であ
ることをサービスマンへ連絡することを促す。
【0026】上記設定値Bは、露光ランプ関係の異常か
またはミラー、レンズ系の異常かを切り分ける値であ
り、複写機の仕様等によって多少違いがあり、また、任
意に設定できるが、経験的には5%程度が妥当である。
サービスマンコールの表示が行われたあと、これを複写
待機モードに戻すには、ユーザーが確認キーを押す。確
認キーはリセットキー等の特定のキーであってもよい
し、任意のキーを押すことによって待機モードに戻るよ
うにしてもよい。
【0027】以上説明した実施の形態によれば、コンタ
クトガラス1の近傍に白色基準パターン10を設置して
これを露光ランプ21によってスリット状に照明し、原
稿像を感光体ドラム7上に結像させるレンズを光軸に対
し直角方向に移動させることにより上記白色基準パター
ンの潜像を感光体ドラム7上に形成させ、感光体ドラム
7上に形成された潜像の電位を電位センサ9で検出する
ことにより露光量のムラを算出して濃度ムラを検出する
ようにしたため、複写機がもともと有している電位セン
サ9を濃度ムラ検出にも使用し、濃度ムラ検出専用のセ
ンサを新たに付加する必要がなく、部品コストの低減を
図ることができるとともに、センサを設置するための空
間を別に確保する必要もないから、設計上の自由度が広
がり、無理な設計を強いられることもなくなる。また、
露光ムラ算出手段により算出された算出データが、予め
決められている許容値を超えたとき、上記算出データを
前回の算出データと比較し、比較結果に応じた警告メッ
セージを操作パネル62に表示するようにしたため、濃
度ムラの原因を推定することができ、メンテナンスの迅
速化を図ることができる。
【0028】また、露光量ムラが所定の許容値を超えて
濃度ムラが生じるものと判断された場合、単に濃度ムラ
が生じる旨を表示するのではなく、前回データとの差Δ
Vを算出し、この差ΔVが予め設定した値Bよりも大き
いかまたは小さいかによって、ランプ系の異常かまたは
ミラー、レンズ系の異常かを判断し、これをサービスマ
ンコールとして表示するようにしたため、サービスマン
はランプ系またはミラー、レンズ系の何れかに的を絞っ
てメンテナンスを行えばよく、迅速なメンテナンスによ
って、サービスマンの負担が軽減されるし、ユーザーに
とっても複写機の使用不可能な時間が短縮される利点が
ある。さらに、ランプ系の異常の場合、サービスマンは
ユーザーからランプ系の異常である旨が表示されている
との連絡を受けることにより、予めスペアパーツとして
の露光ランプを用意することができ、この点からも迅速
なメンテナンスが可能になる。
【0029】
【発明の効果】請求項1記載の発明によれば、コンタク
トガラスの近傍に白色基準パターンを設置してこれを露
光ランプによってスリット状に照明し、原稿像を感光体
上に結像させるレンズを光軸に対し直角方向に移動させ
ることにより上記白色基準パターンの潜像を感光体上に
形成させ、感光体上に形成された潜像の電位を電位セン
サで検出することにより露光量のムラを算出し濃度ムラ
を検出するようにしたため、複写機がもともと有してい
る電位センサを濃度ムラ検出にも使用し、濃度ムラ検出
専用のセンサを新たに付加する必要がなく、部品コスト
の低減を図ることができるとともに、センサを設置する
ための空間を別に確保する必要もないから、設計上の自
由度が広がり、無理な設計を強いられることもなくな
る。また、露光ムラ算出手段により算出された算出デー
タが、予め決められている許容値を超えたとき、上記算
出データを前回の算出データと比較し、比較結果に応じ
た警告メッセージを操作パネルに表示するようにしたた
め、濃度ムラの原因を推定することができ、メンテナン
スの迅速化を図ることができる。
【0030】請求項2記載の発明によれば、請求項1記
載の発明において、前回の算出データと今回の算出デー
タの差が、予め設定された設定値を超えたとき、露光ラ
ンプ関係の異常である旨のメッセージを表示するように
したため、サービスマンはランプ系に的を絞ってメンテ
ナンスを行えばよく、迅速なメンテナンスによって、サ
ービスマンの負担が軽減されるし、ユーザーにとっても
複写機の使用不可能な時間が短縮される利点がある。さ
らに、サービスマンはユーザーからランプ系の異常であ
る旨が表示されているとの連絡を受けることにより、予
めスペアパーツとしての露光ランプを用意することがで
き、この点からも迅速なメンテナンスが可能になる。
【0031】請求項3記載の発明によれば、請求項1記
載の発明において、前回の算出データと今回の算出デー
タの差が、予め設定された設定値以下のとき、ミラー、
レンズ関係の劣化である旨のメッセージを表示するよう
にしたため、サービスマンはミラー、レンズ系に的を絞
ってメンテナンスを行えばよく、迅速なメンテナンスに
よって、サービスマンの負担が軽減されるし、ユーザー
にとっても複写機の使用不可能な時間が短縮される利点
がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる複写機の光学ユニットの実施の
形態を概略的に示す正面図である。
【図2】同上実施の形態中の白色基準パターンを示す斜
視図である。
【図3】上記実施の形態においてレンズをスラスト方向
に移動させながら白色基準パターンからの反射光によっ
て形成される感光体の潜像の電位の例を示すグラフであ
る。
【図4】上記実施の形態中のコンタクトガラスを示す斜
視図である。
【図5】上記実施の形態中のレンズ移動機構を示す斜視
図である。
【図6】上記実施の形態における変倍率および転写紙サ
イズとレンズ位置との関係を示す線図である。
【図7】上記実施の形態における電気的制御系統の例を
示すブロック図である。
【図8】上記実施の形態における濃度ムラ検出動作を示
すフローチャートである。
【符号の説明】
1 コンタクトガラス 2 第1スキャナ 3 第2スキャナ 4 レンズ 5 変倍キャリッジ 7 感光体 8 帯電チャージャ 9 電位センサ 10 白色基準パターン 62 操作パネル

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 原稿を載置するコンタクトガラスと、 上記原稿をスリット状に照明する照明手段と、 上記コンタクトガラスの近傍に上記スリット状照明の長
    手方向に沿って設置された白色基準パターンと、 上記照明手段によって照明された原稿の像を感光体上に
    結像させるレンズと、 このレンズをその光軸に対し直角方向に移動させること
    により上記白色基準パターンの潜像を上記感光体上に形
    成させるレンズ移動手段と、 上記感光体の近傍に設置され感光体に形成された潜像の
    電位を検出する電位センサと、 この電位センサによって検出された電位から上記スリッ
    ト状照明の長手方向の露光ムラを算出する露光ムラ算出
    手段とを有してなり、 上記露光ムラ算出手段により算出された算出データが、
    予め決められている許容値を超えたとき、上記算出デー
    タを前回の算出データと比較し、比較結果に応じた警告
    メッセージを操作パネルに表示することを特徴とする複
    写機の光学ユニット。
  2. 【請求項2】 前回の算出データと今回の算出データの
    差が、予め設定された設定値を超えたとき、露光ランプ
    関係の異常である旨のメッセージを表示する請求項1記
    載の複写機の光学ユニット。
  3. 【請求項3】 前回の算出データと今回の算出データの
    差が、予め設定された設定値以下のとき、ミラー、レン
    ズ関係の劣化である旨のメッセージを表示する請求項1
    記載の複写機の光学ユニット。
JP9203026A 1997-07-29 1997-07-29 複写機の光学ユニット Pending JPH1152687A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7068955B2 (en) * 1999-08-31 2006-06-27 Canon Kabushiki Kaisha Image forming apparatus having developer amount detector
CN117720005A (zh) * 2023-12-19 2024-03-19 江苏恒尚节能科技股份有限公司 幕墙单元安装三维调整方法及系统

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