JPH1152532A - カラー画像形成装置 - Google Patents

カラー画像形成装置

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JPH1152532A
JPH1152532A JP21515097A JP21515097A JPH1152532A JP H1152532 A JPH1152532 A JP H1152532A JP 21515097 A JP21515097 A JP 21515097A JP 21515097 A JP21515097 A JP 21515097A JP H1152532 A JPH1152532 A JP H1152532A
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JP
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image
color
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reading
developing
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JP21515097A
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Hideaki Nomura
秀昭 野村
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Fujifilm Holdings Corp
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Fuji Photo Film Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 撮影済みカラーフィルムから(1)画像品
質を損なうことなく、(2)迅速に、しかも(3)一般
の現像所でも実施できる形でカラープリントあるいはそ
の他の画像記録メデイアが得られるカラー画像形成手段
を提供する。 【解決手段】 撮影済みハロゲン化銀カラー写真撮影材
料の発色現像工程の終了後乾燥工程に入るまでの任意の
段階において写真撮影材料に記録された画像情報を光電
的に読み取って、画像処理を施し、カラーポジ材料、光
記録媒体、光磁気記録媒体、磁気記録媒体のいずれかの
画像記録媒体に出力する装置であって、かつその現像機
の少なくも1つの浸漬処理工程は、処理槽に写真撮影材
料を浸漬して処理するか、浸漬せずに通過させるかを選
択する手段を有するからー画像形成装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、撮影済みのハロゲ
ン化銀カラー写真撮影材料を現像し、得られた画像をカ
ラーポジ材料や電子記録媒体に出力してカラープリン
ト、カラーハードコピー類あるいは電子記録画像を得る
カラー画像形成方法及び装置に関するものである。特に
カラープリントや電子画像をその画像品質を損なうこと
なく迅速且つ容易に得ることができて、かつ現在凡用さ
れているカラー写真撮影材料に撮影し、カラー印画紙に
プリントする方式の写真システムにも馴染むカラー画像
形成装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】現在カラー写真が作られる最も普通の形
態は、撮影済みのカラー撮影用写真材料(以後カラーフ
ィルムと呼ぶ)を現像所で現像処理し、カラーフィルム
上に得られた画像をカラー印画紙にプリントしてカラー
プリントを得るいわゆるカラーネガ・ペーパーシステム
(N/Pシステムと呼ぶ)や、カラーリバーサル・トラ
ンスパレンシー(又はカラープリント)システム(R/
Pシステムと呼ぶ)である。写真市場の拡大、国際化、
とりわけカラー現像所の一般化に伴って現在では、この
N/Pシステムや、R/Pシステムのサービスシステム
が国際的に定着している。このシステムは、高画質のプ
リントを安価に提供する優れたシステムであるが、撮影
済みのカラーフィルムを現像所(あるいは写真店)に渡
してからプリントを得るまでの時間がかかることが欠点
である。
【0003】そのため、写真感光材料の迅速現像処理方
法に関して数多くの技術が開示されているが、迅速処理
は、しばしば画像品質を損ないがちであること、現行の
N/Pシステム用の現像設備のほかに新たに現像機を導
入する必要が生じること、迅速処理は、必ずしも市場に
流通しているフィルムのすべてに適用できないことなど
の欠陥がある。
【0004】この欠陥を解決する手段として、特開平6
−51479には1台の現像機で標準的な現像と迅速現
像を選択して行うことが可能な現像処理装置が開示され
ている。この装置は上記の欠陥のある程度の解決になる
が、現像工程の短縮だけでは迅速化の程度には限界があ
り、さらに迅速な手段が望まれている。したがって、画
質を損なうことなく、かつ一般現像所とくにいわゆるミ
ニラボでも実施できるフィルムから迅速にカラープリン
トを得る方法の実現が望まれている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明の解決すべき課
題は、以上に述べた現在のカラー写真システムの問題点
を解決することであり、具体的には、撮影済みカラーフ
ィルムから(1)画像品質を損なうことなく、(2)迅
速に、しかも(3)一般の現像所でも実施できる形でカ
ラープリントあるいはその他の画像記録メデイアが得ら
れるカラー画像形成手段を提供することである。さら
に、その手段が現在確立しているN/Pシステムに組み
入れうるものであることを更なる目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者たちは、上記の
目的を達成するために、カラーフィルムの現像処理工程
中つまり処理工程の完了を待たずにその画像情報が判れ
ばが迅速化につながるが、それには画質低下の防止手段
が不可欠であることに鑑みて、この効果的な手段の実現
を鋭意検討して、本発明に至った。すなわち、本発明は
次の通りである。
【0007】1.撮影済みハロゲン化銀カラー写真撮影
材料に現像処理を施して写真画像を得るのに用いる装置
であって、現像処理工程中の少なくも一つの浸漬処理工
程において、処理槽に該写真撮影材料を浸漬して処理す
るように搬送する手段、浸漬することなくその処理槽以
降へ搬送する手段及びそのいずれかの搬送手段を選択す
る手段を有し、かつ、発色現像工程の終了後乾燥工程に
入るまでの任意の段階において該写真撮影材料に記録さ
れた画像情報を光電的に読み取る手段を有し、さらに得
られた電気的画像情報に画像処理を施す手段と、処理さ
れた画像情報をカラーポジ材料、光記録媒体、光磁気記
録媒体、磁気記録媒体のいずれの画像記録媒体に出力す
るかを選択する手段と、を有することを特徴とするカラ
ー画像形成装置。
【0008】2.現像機が異なる2種類の発色現像槽を
有し、撮影済みハロゲン化銀カラー写真撮影材料がいず
れか一方の現像槽で処理される搬送手段を選択するよう
に構成したことを特徴とする上記1記載のカラー画像形
成装置。
【0009】3.発色現像工程を経たカラー写真撮影材
料の画像情報を反射光学系で読み取ることを特徴とする
上記1〜2に記載のカラー画像形成装置。
【0010】
【発明の実施の形態】以下に本発明の実施の形態につい
て詳細に説明する。本発明の基本的な目的である撮影済
みのカラーフィルムから画質を損なうことなく迅速にポ
ジ画像を得るカラー画像形成装置を提供することである
が、この目的は、撮影済みカラーフィルムに現像処理を
施して写真画像を得るに際して、現像処理工程の完了を
待つことなく発色現像工程の終了後乾燥工程に入るまで
の任意の段階においてフィルムに記録された画像情報を
光電的に読み取る手段を取り入れ、得られた電気的画像
情報に画像処理を施す手段を用いて、処理された画像情
報をカラーポジ材料、光記録媒体、光磁気記録媒体、磁
気記録媒体のいずれの画像記録媒体を選択して出力する
ことができて、さらに現像処理工程の少なくも1つの浸
漬処理工程において、処理槽にカラーフィルムを浸漬し
て処理する搬送経路と、処理しないでその槽以降の工程
へ搬送する経路と、そのいずれかの搬送経路を選択する
手段とを有する画像形成装置によって達せられる。
【0011】この装置の画像の読み取りの段階から説明
することとし、まず、画像情報の読み取り位置から述べ
る。カラーフィルムの現像処理工程は、標準的なカラー
ネガフィルムの場合、発色現像工程に続いて漂白工程、
定着工程(あるいは漂白定着工程であってもよい)、水
洗工程、画像安定化工程からなっているが、発色現像工
程でフィルムに潜像として記録された画像情報は、色素
画像に変換されるが、まだフィルムが感光性を持ってい
るので画像の読み取りは不可能である。現像された画像
から画像情報の読み取りが可能になるのは、発色現像工
程が完了してからである。
【0012】したがって、画像情報の読み取りは、発色
現像終了後乾燥工程までの任意の段階で行う。時間の短
縮の観点からは、早い段階ほど好ましく、漂白工程中ま
たは漂白工程終了の時点で行うのがよい。漂白工程に入
る直前でもよいが、その時点では、色素画像部と非画像
部との濃度差が小さく読み取り精度が低下する。漂白工
程に入ると色素画像と非画像部との濃度差の増加が短時
間に起こるので、漂白工程の途中、例えば漂白工程時間
のはじめの15%が経過した時点からでも読み取りは可
能になるが、好ましくは、はじめの30%経過の時点か
ら読み取るのがよい。
【0013】また、色素画像と非画像部との濃度差は、
定着工程の初期においても急速な増加が起こることが判
った。つまり、僅かでも定着処理が進行すると非画像部
濃度は急速に減少して読み取り精度が急速に増大する。
したがって読み取り精度をとくに向上させたい場合に
は、定着工程中あるいは定着工程終了時点で行うとよ
い。読み取り可能となるのは、完全脱銀に要する時間の
15分の1経過の時間からがよいが、好ましくは10分
の1経過の時間からである。このようなごく短時間でも
定着処理を行った時点で画像読み取りを行えば、漂白直
後の読み取りに対して迅速性の点での差異は僅少であ
り、読み取り精度は向上するので、読み取り位置をこの
場所に設定してもよい。
【0014】また、漂白及び定着工程を行う代わりに、
漂白定着工程を行ってもよい。この場合は、非画像部の
濃度は漂白定着工程の比較的早い時期から低下し、その
後の漂白定着の進行過程でも満足な読み取り精度が維持
される。現像銀のハロゲン化銀への漂白とハロゲン化銀
の錯化、溶出が同時に起こるために速やかな読み取り精
度向上があるものと推定している。読み取り可能となる
のは、完全脱銀に要する時間の20分の1以上、好まし
くは10分の1以上の時間でよい。
【0015】また、本発明では、画像読み取りを反射濃
度によって行うことによって読み取り精度が著しく向上
することを見いだした。反射濃度で読み取る場合には、
むしろ定着処理に入る前の漂白工程中の方が画像コント
ラストが高く、精度よく読み取りが出来る。全現像銀が
漂白される時間の10分の1の漂白時間ですでに画像読
み取りが可能になり、その後の漂白過程の進行に伴って
コントラストはさらに増加して読み取り精度が高くな
る。
【0016】読み取り装置は、透過光読み取り、反射光
読み取りのいずれの方式も、スキヤナーによる読み取り
方式が好ましい。装置の構成は、読み取り用の光源、ス
キヤナ−及びCCDラインセンサーからなるが、さらに
詳細は,具体例による説明II.1項でそれぞれの方式につ
いて述べる。
【0017】次に、現像処理工程における浸漬処理する
か、処理しないでその槽以降へ搬送するかの経路の選択
について述べる。本発明の画像形成装置に使用する現像
機は、その少なくも1つの浸漬処理工程において処理槽
にフィルムを浸漬して処理するか、処理しないでその槽
以降へ搬送するかの経路を選択する手段を有する。選択
手段を有する浸漬処理工程は、発色現像工程の場合、漂
白工程以降の場合、及びその両方の場合があり、いずれ
もそれぞれの利点がある。図12に一例として示した現
像処理部では、基準現像か、非基準(迅速)現像かの選
択、漂白工程終了後定着工程に入るか、省略するかの選
択、定着して処理を止めるか、続けるかの選択の3か所
の選択手段が示されているが、本発明ではこの3か所に
限定されない。
【0018】中でも、現像処理部が凡用の標準的な発色
現像液の槽と迅速処方の現像液の槽の2種類の発色現像
槽を有し、撮影済みハロゲン化銀カラー写真撮影材料が
いずれか一方の現像槽を選択し、他方の現像槽に浸漬さ
れることなく通過するように構成されている場合は、利
点が大きい。ポジ画像を迅速に得たいという目的に対し
ては画像読み取り位置を現像処理工程中に持ち込んだ上
にさらに発色現像の迅速化による時間短縮が加わる。し
かも、同時に凡用の標準的な処理を希望するユーザーの
要求をも標準処理を選択することにより満たすことがで
きる。
【0019】迅速現像工程は、発色現像液組成を変更し
て高活性にすることによっても、また現像温度を上げる
ことによっても可能である。前者では、pHを増加させ
る方法、例えば凡用の標準的な現像液のpHの中心値
は、10.05であるのに対して10.0〜12.5、
好ましくは10.05〜11.5に設定する。カラーフ
ィルムの種類にもよるが、一般的な指標としてpHを
0.4高く設定することによって発色現像時間を30%
短縮することができる。現像温度を上げることによって
迅速化を計る場合は、現像温度を標準温度に対して3〜
20°C、好ましくは4〜15°C、より好ましくは5
〜10°C高く設定するのがよい。温度の変更による迅
速化は温度管理の上では綿密な管理が必要であるが、標
準的な一種類の発色現像液のみを用意して標準的な現像
処理と迅速処理を行えるという利点がある。迅速化の効
果の程度は、これもカラーフィルムの種類にもよるが、
一般的に温度を4°C高く設定することによって発色現
像時間を30%短縮することができる。
【0020】標準現像処理と迅速現像処理の両方を備
え、搬送経路を選択していずれかの処理を行わせる現像
装置は、特開昭60−209736号、実開昭57−1
62641号、特開平6−51479号、特開平6−1
04810号に開示されているいるが、本発明にはそれ
らを用いることができる。従来、高温現像、高活性現像
のいずれにしても写真特性が標準現像処理のときと異な
ってしまい、画質が低下するので、特殊の場合は別とし
て各種撮影用写真材料を受け入れて処理する必要がある
N/Pシステムで代表されるカラー写真システムの一般
形態には実用できなかった。しかし、迅速現像処理によ
り画質の低下した画像を画像処理によって修復すること
によって上記のような大幅な迅速化が可能になった。
【0021】フィルムの搬送経路の選択手段を有する浸
漬処理工程が、漂白工程以降の場合や現像及び漂白以降
の両方である場合に、特にその利点が大きいのは、ポジ
画像だけが必要で現像済みフィルムの保存の必要がない
場合である。この場合は、フィルムから読み取った画像
情報をポジ材料に出力すればフィルムはその目的を終え
ることになり、フィルムは銀回収を行うだけでよい。し
たがって漂白以降の処理工程の管理を簡素化して最小限
の補充液で最も経済的な銀回収を行うのがよく、おのず
から標準処理工程とは異なる工程を選択するのが有利で
ある。その好ましい一つの態様は、漂白から安定化浴ま
での各工程を標準工程と迅速工程に分離してそれぞれの
搬送経路を持つように構成された現像機で、標準工程に
用いられた各槽の処理液のオーバーフローを迅速工程の
槽に流入させる方式のものである。この装置では、迅速
処理用にあらたな処理液を必要としない。
【0022】この方式の変形としては、発色現像以降画
像情報の読み取りまでを一つの搬送経路で行い、画像情
報読み取り以降は、目的に応じて現像処理済みフィルム
を必要とする場合は、標準的な処理工程を、また処理済
みフィルムを必要としない場合は、銀回収目的の簡易工
程を選択するように構成することもできる。その一つの
態様には、標準処理の工程は、発色現像に続いて漂白、
漂白定着、定着、水洗、画像安定化の工程の新液工程で
構成されており、漂白定着には漂白液と定着液のそれぞ
れのオーバーフローが流入する方式において、現像処理
済みフィルムの保存が不要の場合の搬送経路には漂白工
程を経ないで直接漂白定着浴にフィルムを投入し、そこ
で処理を終わる方法がある。この場合も保存不要のフィ
ルムには、あらたな補充液を消費することなく銀回収の
目的を果たすことができる。発色現像以後の各工程にも
標準現像処理と迅速現像処理の両方を備え、搬送経路を
選択していずれかの処理を行わせる現像装置は、上記し
た公報のほかに特開昭61−134759号、米国特許
第3699869号に開示されているものを用いること
ができる。
【0023】本発明において画像再生装置のうち、画像
読み取り部は現像処理部の中に装着されているが、画像
処理部及び画像出力部は、画像処理部と一体化していて
もよいし、また独立したユニットを構成していて配線で
現像処理部の読み取り装置に接続されていてもよい。
【0024】本発明では、迅速にカラープリントが得ら
れて現行の国際的にサービス体制の整備されているN/
Pシステムにそのまま適用できる点が大きな利点であ
り、一般ユーザーは、それぞれの必要性に応じて本発明
の方法によって店頭で迅速にカラープリントを得ること
もできるし、また従来通りのやり方で撮影フィルムを写
真店にあづけて後に仕上がりプリントを受け取りにくる
こともできる。とくに本発明では、発色現像槽を標準現
像用と迅速現像用の2槽を有し、いずれか一方を選択し
て現像できる複数現像槽の現像装置を用いることによっ
て1台の現像装置で顧客の多様なニーズに対処すること
が可能となる。
【0025】一方、読み取った画像情報はデジタル電気
信号に変換されているので、画像信号を電気信号に変換
して記録する電子記録媒体との結合は極めて好都合であ
る。すなわち画像の磁気記録媒体、光磁気記録媒体、光
記録媒体に、画像処理済みデジタル画像情報として出力
するので、優れたマルチメディア手段を提供できる。本
発明においては、出力される画像情報は、撮影フィルム
の情報に画像処理を施したデジタル電気信号の形を取る
ので、画像情報を電気信号の形で受け入れることのでき
る各種の画像メディアに組み合わせることができる。し
たがって、本発明の画像生成装置は、従来型のN/Pシ
ステムを超えたマルチメディア対応の画像利用が可能で
ある。具体的には、後に示す出力装置からの画像情報の
電気信号は、インターフェースを通してカラーペーパ
ー、熱現像型カラー拡散転写方式〔ピクトログラフィ
(商品名、富士写真フィルム(株)製〕、インスタント
カラーとも呼ばれるカラー拡散転写方式〔例えばフォト
ラマ(商品名、富士写真フィルム(株)製〕などの銀塩
カラーポジ型材料、インクジェット、昇華型色素熱転写
法、多層カラージアゾ型熱現像写真方式〔サーモオート
クローム(商品名、富士写真フィルム(株)製〕などの
非銀塩カラーコピー材料のいずれにも出力することがで
きる。
【0026】本発明では、上記と同じ理由から画像情報
を電気信号に変換してからポジ画面に出力するカラーコ
ピー媒体にきわめて好都合に適用できる。この適用によ
ってフィルムの現像の途中段階からハードコピーを得る
ことが可能となり、フィルムから多種の画像メディアへ
の迅速でかつ簡単な展開を可能にしている。このような
マルチメディア手段として本発明と組み合わせられる出
力装置は、インクジェット、熱現像型色素拡散転写方
式、感熱色素画像転写方式(とくに昇華型熱転写方
式)、熱現像型多層ジアゾカラーコピーである。
【0027】以上本発明の特徴と利点を述べたが、以下
に本発明の方法と装置についてさらに詳細に説明する。
【0028】本発明でフィルムからポジ材料へ画像の焼
き付けを行う際の、標準的写真特性とは、当該現像所が
撮影材料の写真特性の標準としている特性、つまり、そ
の現像所で最も多く現像処理する撮影材料にその現像所
の標準的な現像処理を施して得られる、つまりその現像
所における実用的な標準条件でかつ最高条件と考えてい
る条件を指す。多くの場合、標準写真特性は、カラーネ
ガフィルムであれば、ISO400感度のフィルムを国
際的にほぼ共通の処方の一つ〔CN16(富士写真フイ
ルム(株)の指定処方、C41(米国イーストマンコダ
ック社の指定処方)など〕で現像して得た特性曲線に基
づいている。上記のように、標準処理という用語には国
際的写真市場における標準処理の意味もあるので、ひと
つの現像所が所内で標準にしている現像処理を内容は同
じであっても、基準現像処理といい、その写真特性を基
準写真特性というので、本明細書でも現像所内の処理に
関しては基準現像、基準写真特性などの用語を用いるこ
ともある。
【0029】さらに、以下の説明においては「現像処
理」と「画像処理」という「処理」という共通の用語は
付いても全く異なる2つの操作があるので、混乱を招く
おそれのある場所では、それぞれ「現像処理」、「画像
処理」と区別して表現する。
【0030】さて、以上を前置きとしてつぎの順序で本
発明の具体的な説明に入る。 I.本発明の画像形成装置全般にわたる説明。 II. 画像再生工程つまり撮影済みフィルムに記録された
画像情報を現像処理工程中に読み取って画像処理して出
力する本発明の特徴的な態様の説明。 III.出力用ポジ材料(本発明の補足的説明)。 IV. カラー写真撮影材料。 V.現像処理。
【0031】I.本発明の画像形成装置全般にわたる説
明。 本発明の基本的な目的と実現手段は、撮影済みフィルム
の現像中に記録された画像情報を読み取ることによって
画像処理してカラーポジ材料に出力するまでの時間の短
縮を図ることができ、同時に標準的な現像処理を選択す
ることもできる画像形成装置である。以下本発明のデジ
タル画像処理部分を例を用いて説明するが、本発明は、
この例に限定されない。
【0032】1.工程の概要。 図1に典型的な本発明の方法による現像所の作業工程の
全体の流れを示した。撮影済みのカラーフィルムは、現
像処理工程に入る段階(図1の01)で、DXコードの
読み取りやその他の必要に応じてのフィルムの種類の検
知を行う。それによって標準的な現像処理工程か迅速処
理工程かいずれの搬送経路をとるかの選択を行うことが
できる。この選択は、オペレーターの選択操作によって
行うこともできる(図1の03A)。次いでフィルム
は、選択した搬送経路にしたがって現像機内の一連の処
理槽を通るように搬送される。カラーネガの標準的現像
処理工程(図1では基準現像と記す)は、発色現像、漂
白、定着、水洗、安定化、及び乾燥工程とその間に必要
によりリンス工程が付加してなる。また、迅速現像(図
1では非基準現像と記す)を選択してもよい(図1の0
3A)。発色現像がなされたフィルムは、乾燥工程まで
の間に画像情報読み取り工程1に移る。
【0033】この工程では、独立した光電式の濃度読み
取りが行われて、ログ変換器を経て画像処理装置5へ送
られる。画像処理装置5のCPU60に入力される。迅
速処理を選択した場合は、Dminの増加、階調の変
化、とくに直線性の変化が著しいので、通常画像処理の
基礎条件が修正される。また、磁気情報が記録された場
合は、磁気として読み取ったのち電気信号に変換され
る。一方、画面フレームごとの画像情報は、読み取り工
程1で行われる。読み取りは前記したように発色現像工
程の終了時点から乾燥工程に入るまでの間に行われる。
読み取りは、現像済みフィルムの画像を構成する微小面
積ユニット(以後画素と呼ぶ)ごとの透過濃度が測定さ
れて画像情報が画素ごとの濃度として読み取られるが、
反射濃度によって読み取ることも可能で、とくに読み取
り位置が漂白工程中または漂白工程の終了時点である
と、反射濃度で読み取る方が精度高く読み取ることがで
きる。
【0034】読み取りの結果、画像情報は濃度値による
電気的画像信号に変換されており、増幅装置17を経て
A/D(アナログ/デジタル)変換部18でデジタル信
号に変換される。この情報信号は、画素ごとの感度バラ
ツキや暗電流の補正などのCCD機能の補正19がされ
たのちログ変換器20をへて画像処理装置5に送られ
る。
【0035】画像処理装置では、まず、現像情報などの
フィルム読み取り情報に従って画像処理装置5に組み込
まれている基礎条件が修正され、それに対してデジタル
信号に変換された各画面フレームごとの画像情報に対し
て電気的処理が加えられてフィルムの特性が加味された
デジタル画像信号に変換される。以上の画像処理操作と
演算装置は、特願平8−174022号及び特願平8−
182551号に出願されており、以下の説明もこの2
例を材料にして進めるが、本発明の画像形成方法は、こ
れらに記載された装置を使用することに限定されない。
【0036】修正された基礎条件に基づいた画像信号
は、プリンター8へ出力され、その結果正常なポジ画像
が得られる。プリンターは電気的画像信号や光電的画像
信号を入力するプリンターならいずれでもよいが、特に
好ましいプリンターは、前記したようにカラーぺーパ
ー、インスタント写真(カラー拡散転写法)、熱現像型
色素拡散転写型などの銀塩カラープリント、インクジェ
ット、昇華型感熱転写、ワックス型熱転写、カラー電子
写真などの各非銀塩ポジ画像用のプリンターである。以
上で本発明の装置と方法の概要を述べたので、以下にさ
らに詳細の説明を行う。
【0037】II.画像再生工程 図2は、画像再生システムの基本的構成を示すブロック
ダイアグラムを示してある。図2に示されるように、画
像再生システムは、現像処理済みフィルムからカラー画
像を読み取り、ディジタル化された画像データを生成す
る画像読取装置1、画像読取装置1により生成された画
像データに所定の画像処理を施す画像処理装置5、およ
び画像処理装置5により画像処理が施された画像データ
に基づいて、カラー画像を再生する画像出力装置8を備
えている。
【0038】1 現像済みフィルムからの画面フレーム
の画像情報読み取り 画像読み取りは、主に次の3通りの方法で行うことがで
きる。なお、フィルムに記録した情報の読み取りも同時
に行うことが好ましい。 (i)回転ドラムにフィルムを巻き付けて色分解フィル
ターと組み合わせた測定光を照射しながら、ドラムを回
転させると同時にドラム方向に副走査を行って各画素の
反射濃度を光電子増倍管で光電変換して時系列的な電気
信号として読み取って、かつ増幅する方式、(ii) 受光
素子を1次元に並べたラインCCDを使用して現像済み
フィルム上の画像を副走査しながら透過又は反射濃度を
ラインCCDに受けてそれを電気的走査によって時系列
的な電気信号に変換して行くラインCCD−走査方式及
び,(iii) エリアCCDを使用して2次元のまま画素の
濃度を読み取ってエリアCCDからの電気的走査によっ
て時系列的に並べ替えた電気信号に変換して行くエリア
CCD方式のいずれを採用してもよい。とくに好ましい
のはエリアCCD方式であり、以後の説明はこの方式を
前提に説明して行くが、他の2方式でも本発明は支障な
く実施できる。
【0039】現像処理後に画像情報を読み取る場合は、
読み取り装置は画像処理部と同じ場所に置くこともでき
るが、迅速処理を選択するなどによって発色現像工程の
終了後乾燥工程までの間で画像読み取りを行う本発明の
方法の場合は、現像機の中に読み取り部を導入すること
になる。
【0040】この図2の画像再生システムの外観は図3
に示されるが、この図3には、理解を容易にするため
に、現像機とは独立した従来型のタイプのものを示す。
この画像再生システムにおいては、画像読取装置1とし
て、フィルムに記録されたカラー画像を光電的に読み取
る透過型画像読取装置10と、漂白工程段階のフィルム
に記録されたカラー画像を光電的に読み取るのにとくに
好都合な反射型画像読取装置30を、選択的に、画像処
理装置5に接続する構成となっている。本発明の画像読
み取り機は、オプションとしてこの装置の形式を備えて
いてもよいが、少なくも一つは、図12に示すように現
像機に組み込まれて発色現像工程の終了後乾燥工程に入
るまでの間に現像されたフィルムから画像情報の読み取
りを可能にしている。図12において、画像読み取り装
置10(又は30)は、漂白工程と定着工程の間に設け
られているが、目的によって別の箇所に移動させること
ができる。
【0041】図4は、カラー画像に基づき、画像データ
を生成するカラー画像再生システム用の透過型画像読取
装置10の概略図である。図4に示すように、透過型画
像読取装置10は、フィルムFに記録されたカラー画像
に、光を照射して、フィルムを透過した光を検出するこ
とにより、カラー画像を光電的に読取り可能に構成され
ており、光源11、光源11から発せられた光の光量を
調整可能な光量調整ユニット12、光源11から発せら
れた光を、R(赤)、G(緑)およびB(青)の三色に
分解するための、色分解ユニット13、光源11から発
せられた光がフィルムFに一様に照射されるように、光
を拡散させる拡散ユニット14、フィルムFを透過した
光を光電的に検出するCCDエリアセンサ15およびフ
ィルムFを透過した光をCCDエリアセンサ15に結像
させる電動ズームレンズ16を備えている。この透過型
画像読取装置10は、図示しないフィルムキャリアを交
換することにより、135ネガフィルム、135ポジフ
ィルム、アドバンストフォトシステム(APS)フィル
ムなど多種のフィルムを読み取ることができる。
【0042】光源11としてはハロゲンランプを用い、
光量調整ユニット12は、2枚の絞り板の移動により、
移動距離に対して指数的に光量が変化するようになって
いる。色分解ユニット13はR、G、B3枚のフィルタ
ーを有する円盤を回転させることにより、面順次に3色
に色分解する。また、CCDエリアセンサ15は、たて
920画素、横1380画素の受光素子を有しており、
高分解能でフィルム上の画像情報を読みとることができ
る。CCDエリアセンサ15は、カラー画像の読取りに
際して、光電的に読み取った画像の奇数行の画像データ
からなる奇数フィールドの画像データと、偶数行の画像
データからなる偶数フィールドの画像データとを、順
次、転送するように構成されている。
【0043】透過型画像読取装置10は、さらに、CC
Dエリアセンサ15により光電的に検出され、生成され
たR、G、Bの画像信号を増幅する増幅器17、画像信
号をディジタル化するA/D変換器18、A/D変換器
18によりディジタル化された画像信号に対して、画素
毎の感度のバラツキや暗電流の補正処理を施すCCD補
正手段19およびR、G、Bの画像データを濃度データ
に変換するログ変換器20を備えている。ログ変換器2
0は、インターフェイス21に接続されている。
【0044】フィルムFは、キャリア22により保持さ
れ、キャリア22に保持されたフィルムFは、モータ2
3により駆動される駆動ローラ24によって、所定の位
置に送られて、停止状態にプレス保持され、1フレーム
のカラー画像の読取りが完了すると、1フレーム分、送
られるように構成されている。ネガフィルムを扱うため
のオートキャリアとしては富士フィルム製NC135S
等の従来のミニラボで使用されているものを用いる。
【0045】また画面検出センサ25は、フィルムFに
記録されたカラー画像の濃度分布を検出し、検出した濃
度信号を透過型画像読取装置10を制御するCPU26
に出力するものであり、この濃度信号に基づき、CPU
26は、フィルムFに記録されたカラー画像の画面位置
を算出し、カラー画像の画面位置が所定の位置に達した
と判定すると、モータ23の駆動を停止させるように構
成されている。画像読み取り装置は、現像機の乾燥部の
入り口または出口、独立の読み取り/画像処理装置ある
いはプリンター部に付属させるなどいずれの場所でもよ
い。
【0046】一方、反射濃度で読み取る場合を図11に
示す。反射型画像読み取り装置30は、漂白処理によっ
て反射率の高いハロゲン化銀と光吸収の大きい色素画像
と銀画像の部分からの反射光を検知して光電的に読み取
り可能に構成されており、光源31、光源31から発せ
られてフィルム表面で反射した光を反射するミラー3
2、反射光のR,G,B感度を調節するカラーバランス
フィルタ33、光量調節ユニット34、反射光を光電的
に検知するCCDラインセンサー35、及び反射光をラ
インセンサー上に結像させるレンズ36からなる。
【0047】CCDラインセンサー35は、R,G,B
の3色に対応した3ラインセンサーによって構成されて
おり、光源31及びミラー32を矢印方向に移動させな
がらCCDラインセンサー35によって反射光を検知
し、画像情報を2次元的に読み取る。
【0048】反射型画像読み取り装置30は、さらに検
知されたR,G,Bの画像信号を増幅する増幅器37、
画像信号をデジタル化するA/D変換器38、デジタル
化された画像信号に対して画素ごとの感度のバラツキや
暗電流の補正を行うCCD補正手段39、及びR,G,
Bの画像データを濃度データに変換するログ変換器40
を備えている。ログ変換器は、インターフェース41に
接続されている。この反射型画像読み取り装置は、CP
U46により制御されている。
【0049】図12に上記した透過型又は反射型画像読
み取り装置を現像処理機に取り付けた状態の一例を示
す。装填されたパトローネ110からフィルムが搬送ロ
ーラー111とガイド板の間を通り、搬送選択ガイド1
21によって一点鎖線で示した標準現像槽112か点線
で示した迅速現像槽113かを選択して、漂白、定着、
水洗、画像安定化の工程を経て乾燥室へ入る。この例で
は漂白工程114と定着工程115の間に透過型画像読
み取り装置10が置かれ、ハロゲンランプを光源とする
透過型の方式によってCCDエリアセンサーに画像情報
を読み取って記録して行く。画像読み取り装置10は、
定着後、あるいは第1節水型水洗浴後に移動可能であ
り、読み取り場所を変えることができるように装着して
ある。漂白後、あるいは定着後に画像情報を読み取った
後、現像したフィルムの保存をしないのであれば、搬送
選択ガイド122又は123によって読み取り以降の処
理工程を省いた鎖線で示した搬送経路が選択されて廃棄
される。読み取った情報は、前記した工程17〜21を
へて画像処理装置に送られる。
【0050】図13に反射型画像読み取り装置を現像処
理機に取り付けた状態の一例をさらに拡大して示す。こ
こでも漂白槽114と定着槽115の間に画像読み取り
装置を取り付けた例を示しているが、取り付け位置はこ
の場所に限定されない。読み取り位置を変えるには、光
源が常備にあって搬送されるフィルムの下部には、反射
板を挿入するだけでよい反射型読み取り装置の方が取り
扱いやすいという利点もある。光源31からフィルム面
に照射され反射した光がミ33、光源調節ユニット3
4、CCDエリアセンサー35からなる読み取り部30
で読みとられる。
【0051】2.読み取り画像情報の画像処理 以上、図1および図2に示される画像読取装置1につい
て詳細に説明したが、次に同じく図1および図2に示さ
れる画像処理装置5について説明する。
【0052】図5および図6は、画像処理装置5の構成
を示すブロックダイアグラムを2つの図に分けて示した
ものである。これらの図に示されるように、画像処理装
置5は、透過型画像読取装置10のインターフェイス2
1あるいは反射型画像読取装置30のインターフェイス
41と接続可能なインターフェイス48と、画像読取装
置1により生成され、ライン毎に送られて来る画像デー
タの隣接する2つの画素データの値を加算して、平均
し、1つの画素データとする加算平均演算手段49と、
加算平均演算手段49から送られてきた画像データの各
ラインの中の画素データを、交互に記憶する第1のライ
ンバッファ50aおよび第2のラインバッファ50b
と、ラインバッファ50a、50bに記憶されたライン
データが転送され、フィルムF(図4)に記録された1
コマのカラー画像に対応する画像データを記憶する第1
のフレームメモリユニット51、第2のフレームメモリ
ユニット52および第3のフレームメモリユニッ卜53
を備えている。ここに第1のラインバッファ50aおよ
び第2のラインバッファ50bは、画像データの各ライ
ンの奇数番目の画素データを一方のラインバッファに、
偶数番目の画素データを他方のラインバッファに交互に
記憶するように構成されている。
【0053】本実施の形態においては、まず、フィルム
Fに記録された1コマのカラー画像に対し、画像読取装
置1による第1の読取り(以下、先読みという)、およ
び読み取られた画像のディジタル画像データへの変換が
行われる。この際、この先読みによって得られた画像デ
ータに基づいて、画像処理装置5により、次に行う第2
の読取り(以下、本読みという)のための画像読取条件
が設定される。そして、その設定された読取条件に基づ
いて、再度上記カラー画像に対する読取り、すなわち本
読みが実行され、これにより、再生のための画像処理を
施すディジタル画像データが生成される。画像処理装置
5は、このような処理を行うために、先読みにより得ら
れた画像データを第1のフレームメモリユニット51に
記憶し、本読みによって得られた画像データを第2のフ
レームメモリユニット52および第3のフレームメモリ
ユニット53に、それぞれ記憶するように構成されてい
る。
【0054】ここで図5および図6に示される他の構成
要素を説明する前に、これらのフレームメモリユニット
について詳しく説明する。図7は、第1のフレームメモ
リユニット51、第2のフレームメモリユニット52お
よび第3のフレームメモリユニッ卜53の詳細を示すブ
ロックダイアグラムである。図7に示されるように、画
像処理装置5は、カラー画像を読み取って生成された画
像データを処理するため、第1のフレームメモリユニッ
ト51、第2のフレームメモリユニット52および第3
のフレームメモリユニット53は、それぞれ、R
(赤)、G(緑)、B(青)に対応する画像データを記
憶するRデータメモリ51R、Gデータメモリ51Gお
よびBデータメモリ51B、Rデータメモリ52R、G
データメモリ52GおよびBデータメモリ52Bならび
にRデータメモリ53R、Gデータメモリ53Gおよび
Bデータメモリ53Bを備えている。なお、上述のよう
に、第1のフレームメモリユニット51には、先読みに
よって得られた画像データが記憶され、第2および第3
のフレームメモリユニット52には本読み記憶された画
像データが記憶されるが、図7は、入力バス63から第
1のフレームメモリユニット51に先読みによって得ら
れた画像データが入力され、第2のフレームメモリユニ
ット52に記憶された画像データが出力バス64に出力
されている状態が示されている。
【0055】再び図5および図6に基づいて画像処理装
置5の構成について説明する。画像処理装置5は、画像
処理装置5全体を制御するCPU60を備えている。C
PU60は、透過型画像読取装置10を制御するCPU
26(図4)と通信線(図示されない)を介して、通信
可能で、かつ、後述する画像出力装置8を制御するCP
Uと通信線(図示されない)を介して、通信可能に構成
されている。この構成により、CPU60は、第1のフ
レームメモリユニット51に記憶された先読みにより得
られた画像データに基づいてカラー画像の本読みを行う
ための画像読取条件を変更したり、さらに必要に応じて
読取り後の画像に施される画像処理の画像処理条件を変
更したりすることができる。
【0056】すなわち、CPU60は、先読みによって
得られた画像データに基づき、本読みの際、CCDエリ
アセンサ15あるいはCCDラインセンサ35のダイナ
ミックレンジを効率良く利用可能なように、本読みのた
めの画像読取条件を決定して、読取制御信号を、透過型
画像読取装置10のCPU26あるいは反射型画像読取
装置30のCPU46に出力する。この際、透過型画像
読取装置10のCPU26あるいは反射型画像読取装置
30のCPU46は、この読取制御信号が入力される
と、光量調整ユニット12あるいは光量調整ユニット3
4により調整される光量およびCCDエリアセンサ15
あるいはCCDラインセンサ35の蓄積時間を制御す
る。同時に、CPU60は、得られた画像データに基づ
いて、最適な濃度、階調および色調を有するカラー画像
をカラーぺーパー上に再生可能なように、後述する第1
の画像処理手段および第2の画像処理手段による画像処
理のパラメータなどの画像処理条件を変更する制御信号
を、必要に応じて、第1の画像処理手段および第2の画
像処理手段に出力する。この際、CPU60により決定
された画像読取条件あるいは画像処理条件はメモリ66
に記憶される。
【0057】CPU60が上記制御を行うにあたり、オ
ペレータの指示により画像読取条件あるいは画像処理条
件が保持されている場合は、CPU60は上記のような
先読みされた画像データに基づいた条件の決定は行わ
ず、保持された条件に基づいて、各種制御信号を出力す
る。キーボード69等の入力装置によりオペレータは各
種条件を設定し、さらにこれらの保持を指示した場合、
これらの条件はメモリ66に記憶され、その後オペレー
タがこれらの条件の保持の解除を指示した場合、そのメ
モリ66に記憶されている条件は無効となる。したがっ
て、CPU60は上述のような制御を行うにあたり、ま
ずメモリ66に記憶されている条件を参照し、その条件
が記憶されている場合にはそれに従い、記憶されていな
い場合には先読みされた画像データに基づいてこれらの
条件を決定する。したがって、オペレーターは、DXコ
ードから読み取ったり、顧客の特別な注文にしたがって
各フィルムの種類に応じて条件設定の指示を行うことも
できるし、また予めフィルムの種類ごとに条件を設定し
て自動的に指示にしたがった処理が出来るようにしてお
くこともできる。なお、このような条件の保持は、必ず
しも画像読取条件、あるいは画像処理条件といった大き
な単位で行われる必要はなく、メモリ66に上記条件を
記憶する際の記憶あるいはそれらの参照等をより詳細な
条件毎に行えるようにすることにより、例えば彩度の設
定は保持し、シャープネスは自動的に決定された条件を
用いるというようなことができるようにしてもよい。
【0058】以上、図5に示される範囲の画像処理装置
5の構成について説明したが、ここで画像読取装置1に
おいて生成された画像データがインターフェイス48を
通して画像処理装置5に入力されて、第1から第3のフ
レームメモリユニットに記憶されるまでの間に、この画
像データに対して施される処理について、詳細に説明す
る。
【0059】次に、上述したように、本読みが行われた
結果第2のフレームメモリユニット52および第3のフ
レームメモリユニット53に記憶された画像データに対
して画像処理を施すための画像処理装置5の構成につい
て説明する。
【0060】画像処理装置5は、第2のフレームメモリ
ユニット52および第3のフレームメモリユニット53
に記憶された画像データに、所望の濃度、階調および色
調で、カラーぺーパー上にカラー画像が再生可能なよう
に、ルックアップテーブルやマトリックス演算により、
階調補正、色変換、濃度変換などの画像処理を施す第1
の画像処理手段61(図6)ならびに第1のフレームメ
モリユニット51に記憶された画像データに、所望のよ
うな画質で、後述するCRTの画面にカラー画像が再生
可能なように、ルックアップテーブルやマトリックス演
算により、階調補正、色変換、濃度変換などの画像処理
を施す第2の画像処理手段62(図6)を備えている。
第2のフレームメモリユニット52および第3のフレー
ムメモリユニット53の出力は、セレクタ55に接続さ
れ、セレクタ55により、第2のフレームメモリユニッ
ト52および第2のフレームメモリユニット53のいず
れかに記憶された画像データが選択的に第1の画像処理
手段61に入力されるように構成されている。
【0061】図8は、この第1の画像処理手段61の詳
細を示すブロックダイアグラムである。図8に示される
ように、第1の画像処理手段61は、画像データの濃度
データ、色データおよび階調データを変換する色濃度階
調変換手段100、画像データの彩度データを変換する
彩度変換手段101、画像データの画素データ数を変換
するディジタル倍率変換手段102、画像データに周波
数処理を施す周波数処理手段103および画像データの
ダイナミック・レンジを変換するダイナミック・レンジ
変換手段104を備えている。これらの各変換手段は、
通常パイプライン処理と呼ばれるように、各処理手段が
同時に動作し、動作終了後、次の処理が施されるように
構成されているため、高速処理が可能となっている。
【0062】図8に示す画像処理手段により、階調補
正、色変換、濃度変換等の処理ができるだけでなく、さ
らにはフィルムの粒状を抑制しつつ、同時にシャープネ
スを向上させる処理をも施すことができる (この技術
は、特願平7−337510号として出願中) 。またさ
らには、明暗のコントラストの大きい画像に対し、良好
な画像再生をもたらす、自動覆い焼き処理をも施すこと
ができる (この技術も特願平7−165965号として
出願中) 。本発明においては、フィルム自身が(i)高
露光部で脱銀不十分のために階調が硬くなっていたり、
また高濃度のために読み取り濃度範囲が狭くなって階調
再現ラチチュード(ダイナミックレンジ)が狭くなって
いたりする、(ii)Dminが極端に高いので、そのた
めにも階調再現ラチチュード(ダイナミックレンジ)が
狭くなっていたりする、などの点で画像処理への負荷が
高くなっている。さらに迅速現像処理を選択したフィル
ムは、それが一層著しくなっている。したがって、上記
した各処理手段では、これらの写真特性に関してデジタ
ル化した読み取り画像情報から標準画質への補正の画像
処理の条件設定が行われ、それに基づいて次項に述べる
ように、標準的な写真特性への変換が施され、変換され
た画像情報は、一旦ストアされたのち、ポジ画像へのプ
リンターへ出力する段階に進むことになる。
【0063】この一連の画像再生のための画像処理で特
に(i)に挙げた階調の補正は、ダイナミックレンジ変
換手段104と階調変換手段100及び次に述べる空間
周波数による濃度増幅度の変更の組み合わせで脚部と高
濃度部の特性曲線の形を修正することによって行う。同
時に(ii)に述べた低いDminに対しては、CPU1
00における基礎特性曲線のベースラインを0点調整に
よって下げておく操作がなされる。迅速現像処理の結
果、感度に直接関わる足伸びも、前記の彩度変換手段1
01の彩度強調化、ダイナミックレンジ変換手段104
と階調変換手段100の組み合わせによって修正され
る。また、高い空間周波数成分の濃度増幅度の変更と組
み合わせて脚部と高濃度部の特性曲線の形を修正するこ
とによって画像シャープネスが改善される。この場合、
すでに設定された画像処理条件で標準的な写真特性への
再生が不十分ならば画像処理条件の再設定を行う。
【0064】さらに、画像のフリンジを強調する処理、
低濃度部の階調を上げる処理を取り込むことによって全
体的及び微細画像部の画像シャープネスを向上させるこ
ともできるが、これは周波数処理手段103によって行
われる。すなわち画像部の空間周波数が解析され、周波
数が大きく変化するフリンジ部分、周波数が高くなる微
細画像部分に対して強調処理を設定する。以上の画像処
理による画像情報の修正の精度は、前記したように濃度
値として設定値の10%以内であればよく、望ましく
は、8%以内がよい。カラーバランス、階調特性も濃度
値として上記の範囲であれば画像再生ができたと判断さ
れる。標準的な写真特性値への変換は、フィルムの種類
ごとに変換条件を設定しておいて、処理されるフィルム
の種類を読み込んでおくことによって自動的に条件を選
んでもよいし、また、オペレーターが処理されるフィル
ムごとに変換処理条件を指定してもよい。以上の画像処
理に用いられる画像処理装置の作動内容は、特開平8−
174022および8−182551号に開示されてい
る。
【0065】本発明において脱銀工程が進んでいない段
階で画像情報を読み取る場合には、画像処理への負荷が
大きいことはすでに述べたが、特に現像銀やイエローフ
ィルタ層やアンチハレーション層に用いた銀微粒子が残
存している場合は、それが読み取られるべき色素画像情
報に対して著しいノイズとなる。上記した方法は、画像
処理手段100〜104などによって克服しているが、
別の方法もある。すなわち、読み取った画像情報から色
素画像の解析濃度を演算して求め、得られた解析濃度情
報について上記の画像再生の処理を行うこともできる。
解析濃度への変換を行ってから画像情報処理を行う場
合、図5のCPU60には、演算回路が加わる。本発明
では、現像処理したフィルムから読み取った青、緑、赤
フィルター光濃度値(Db,Dg,Dr)からイエロ
−、マゼンタ、シアンの各色素の解析濃度(dyb, dm
g, dcr)を次の演算によって求める。
【0066】 Db = dyb + dmb + dcb + Agb (1) Dg = dyg + dmg + dcg + Agg (2) Dr = dyr + dmr + dcr + Agr (3) Dir = Agir (4) (注)dyb、dyg、dyrは、イエロー色素の青、緑、赤
フィルター光濃度成分を示し、dmb、dmg、dmrは、マ
ゼンタ色素の青、緑、赤フィルター光濃度成分を示し、
dcb、dcg、dcrは、マゼンタ色素の青、緑、赤フィル
ター光濃度成分を示し、Agb, Agg, Agr は銀像の青、
緑、赤フィルター光濃度成分を示す。イエローフィルタ
ー層のため Agbは高い濃度値を有するが、Agg, Agrは他
の色素の影響の殆どない赤外光濃度 Agir とほぼ等し
い。
【0067】各色素の分光吸収スペクトルは知られてい
るのでそれぞれ最大吸収波長域に対する他のスペクトル
領域の吸収成分はつぎの関係にあり係数Ayg,Ayr,A
mb,Amr,Acb,Acgは既知で、かつ測定も容易であ
る。 dyg=Ayg*dyb、dyr=Ayr*dyb、 dmb=Amb*dmg、dmr=Amr*dmg、 dcb=Acb*dcr、dcg=Acg*dcr, また、イエローフィルター層の緑、赤、赤外光濃度はよ
く知られているように0と置くことができる。
【0068】以上のことからシアン、マゼンタ、イエロ
ーの各発色色素の解析濃度が求められ、かつ解析濃度を
用いることによってイエローフィルター層の青光吸収が
プリンターへの出力のさいにイエロー色素の吸収と重な
ってカラーバランスの歪みを与える危険を除去してい
る。
【0069】同様にアンチハレーション層などの中性の
バックグラウンド濃度もたとえそれが如何に高い値であ
っても解析濃度を採用することによって完全にそのプリ
ンター出力への影響を除き去ることができる。漂白工程
省略処理で得た画像濃度値を解析濃度に変換するという
技術思想に基づいて基準現像処理の写真特性を求める手
法は、特公平7−52287に開示されているが、イエ
ローフィルター光濃度の補正がされた本発明によっては
じめて実用可能の精度が得られる。
【0070】さらに、漂白工程省略処理からの画像再生
と直接の関係はないが、画像のフリンジを強調する処
理、低濃度部の階調を上げる処理を取り込むことによっ
て全体的及び微細画像部の画像シャープネスを向上させ
ることもできるが、これは周波数処理手段103によっ
て行われる。すなわち画像部の空間周波数が解析され、
周波数我大きく変化するフリンジ部分、周波数が高くな
る微細画像部分に対して強調処理を設定する。
【0071】以上の画像処理による画像情報の修正の精
度は、前記したように濃度値として基準値の10%以内
であればよく、望ましくは、8%以内がよい。カラーバ
ランス、階調特性も濃度値として上記の範囲であれば画
像再生ができたと判断される。
【0072】この他、画像処理装置5には、第1のフレ
ームメモリユニット51、第2のフレームメモリユニッ
ト52および第3のフレームメモリユニット53の入力
バス63および出力バス64とは別に、データバス65
が設けられており、データバス65には、カラー画像再
生システム全体を制御するCPU60、CPU60の動
作プログラムあるいは画像処理条件に関するデータなど
を格納したメモリ66、画像データを記憶して、保存可
能なハードディスク67、CRT68、キーボード6
9、他のカラー画像再生システムと通信回線を介して接
続される通信ポート70、透過型画像読取装置10のC
PU26との通信線などが接続されている。
【0073】3.画像処理した画像信号のプリンターへ
の出力 以上、図2および図3に示される画像処理装置5の構成
について詳細に述べた。次に同じく図2および3に示さ
れる画像出力装置8について説明する。本発明におい
て、主な出力対象であるカラーペーパーを中心にして、
画像情報の出力の説明を行うが、本発明における画像情
報の出力の対象は、これに限定されない。図9は、本発
明の好ましい実施の形態にかかる画像処理装置により処
理された画像データに基づき、カラーぺーパー上に、カ
ラー画像を再生するカラー画像再生システム用の画像出
力装置8の概略図である。
【0074】図9において、画像出力装置8は、画像処
理装置5のインターフェイス77と接続可能なインター
フェイス78と、画像出力装置8を制御するCPU79
と、画像処理装置5から入力された画像データを記憶す
る複数のフレームメモリからなる画像データメモリ80
と、画像データをアナログ信号に変換するD/A変換器
81と、レーザ光照射手段82と、レーザ光の強度を変
調させる変調信号を出力する変調器駆動手段83を備え
ている。CPU79は、画像処理装置5のCPU60と
通信線(図示されない)を介して、通信可能に構成され
ている。
【0075】図10は、図9に示されるレーザ光照射手
段82の概略図であり、レーザ光照射手段82は、半導
体レーザ光源84a、84b、84cを備え、半導体レ
ーザ光源84bにより発せられたレーザ光は、波長変換
手段85により、波長532nmの緑色レーザ光に変換さ
れ、半導体レーザ光源84cにより発せられたレーザ光
は、波長変換手段86によって、波長473nmの青色レ
ーザ光に変換される。
【0076】半導体レーザ光源84aから発せられた6
70nmから690nmの間の任意の波長の赤色レーザ光、
波長変換手段85によって、波長が変換された緑色レー
ザ光および波長変換手段86によって、波長が変換され
た青色レーザ光は、それぞれ、音響光学変調器(AO
M)などの光変調器87R、87G、87Bに入射する
ように構成されており、光変調器87R、87G、87
Bには、それぞれ、変調器駆動手段83から変調信号が
入力され、変調信号に応じて、レーザ光の強度が変調さ
れるように構成されている。この際、半導体レーザ光源
84aは、高速動作可能であれば、これを直接変調する
ことにより、光変調器87Rは省略可能である。
【0077】光変調器87R、87G、87Bによっ
て、強度が変調されたレーザ光は、反射ミラー88R、
88G、88Bにより反射されて、ポリゴンミラー89
に入射する。ここでペーパーは毎秒約75mmの速度で搬
送され、走査線密度は1インチあたり600本で、各画
素は100nsec毎に変調される。
【0078】画像出力装置8は、カラーペーパー90を
ロール状に収納したマガジン91を備え、紙幅のカラー
ぺーパー90は、所定の搬送経路に沿って副走査方向に
毎秒約110mmの速度で搬送されるように構成されてい
る。カラーぺーパーとしては幅89mmから210mmまで
のものが使用可能であり、通常のミニラボ等で用いられ
るカラーぺーパーであってもよいし、レーザー露光特有
の高照度短時間露光に適した、専用カラーぺーパーを用
いても良い。マガジン91としては、通常のミニラボで
使用されているもの、たとえば特願平4−317051
号に記載されるものを用いる。カラーぺーパー90の搬
送経路には、カラープリント1枚分の長さに相当する間
隔毎に、カラーぺーパー90の側縁部に、基準孔を穿つ
穿孔手段92が設けられており、画像出力装置8内にお
いては、この基準孔にしたがって、カラーぺーパー90
の搬送と他の手段の駆動との同期が図られている。
【0079】光変調器87R、87G、87Bにより変
調されたレーザ光は、ポリゴンミラー89によって、主
走査方向に走査され、fθレンズ93を介して、カラー
ぺーパー90を露光する。ここに、カラーペーパー90
は、副走査方向に搬送されているため、その全面が、レ
ーザ光によって露光される。ここに、副走査方向のカラ
ーペーパー90の搬送速度は、レーザ光の主走査速度、
すなわち、ポリゴンミラー89の回転速度と同期するよ
うに、CPU79によって制御されている。
【0080】レーザ光によって露光されたカラーペーパ
ー90は、毎秒約29mmの速度で現像処理部94に送ら
れて、所定の発色現像処理、漂白定着処理、および水洗
処理がなされ、画像処理装置5により画像処理された画
像データに基づいて、カラーぺーパー90上にカラー画
像が再生される。発色現像槽94、漂白定着槽95およ
び水洗槽96によって、発色現像処理、漂白定着処理お
よび水洗処理がなされたカラーぺーパー90は、乾燥部
97に送られ、乾燥された後、カラーペーパー90の側
縁部に穿孔された基準孔に基づいて、カラーペーパー9
0の搬送と同期して駆動されたカッタ98により、1コ
マのフィルムFのあるいは1枚のカラーペーパーPに記
録されたカラー画像に対応する長さに切断され、ソータ
99に送られて、1本のフィルムFに対応する枚数ある
いは顧客毎に、集積されるように構成されている。ソー
タは、別に出願中である(特願平2−332146
号)。
【0081】ここに、発色現像槽94、漂白定着槽9
5、水洗槽96、乾燥部97、カッター98およびソー
タ99としては、通常のミニラボ用自動現像機に使用さ
れているものを利用することができる。本実施の形態で
は処理方式CP47Lが採用されるが、CP40FA、
CP43FAに対しても、対応可能である。
【0082】さらに本実施の形態では、用いられるカラ
ーペーパーの特性ばらつき、特性変動、レーザー光源、
変調器、現像処理機の特性ばらつきを吸収し、安定な画
像再生をおこなうため、キャリブレーションが行えるよ
うになっている。まずデジタルデータとして記憶されて
いる濃度データを、シアン、マゼンタ、イエローの三色
それぞれ単色で、および三色を重ね合わせたグレーで、
おのおの複数の濃度ステップパターンで露光し、現像し
たのち、濃度計をもちいて、現像された濃度をそれぞれ
自動測定する。目標としていた濃度と、測定された濃度
との差から、再生すべき濃度データに対して、露光時に
変調器に与える電気信号の特性を記憶しているテーブル
を書き換える。これにより、使用するペーパーや、装
置、環境の変動等の影響を受けることなく、常に安定に
画像を再生する事が可能となる。入力機は、ハロゲンラ
ンプ光源の交換等にともなう特性変動を一定の状態に吸
収するため、これとは独立に特性を一定に保つキャリブ
レーション機能を持つ。このように、入力機と出力機を
独立に管理することにより、常に安定した画像再生が可
能となる。
【0083】III. 出力用ポジ感材 ポジ画像を得るための出力用材料は、すでに述べたよう
に、インクジェット、昇華型感熱転写、カラー拡散転
写、カラー電子写真、熱現像型銀塩カラー拡散転写、熱
現像型多層カラージアゾ、銀塩カラーペーパーなど画像
信号が時系列化した電気または光信号であればいずれに
も入力できる。その中ではとりわけカラーペーパーが好
ましい。感光材料中の感光性ハロゲン化銀乳剤はいずれ
も塩化銀含有率が少なくとも95モル%で残りが臭化銀
であり、実質的に沃化銀を含まないハロゲン化銀粒子か
らなることが好ましい。ここで「実質的に沃化銀を含ま
ない」とは、沃化銀含有率が1モル%以下、好ましくは
0.2モル%以下、更に好ましくは0モル%を意味す
る。また上記のハロゲン化銀乳剤は迅速処理性の観点か
ら、特に塩化銀含有率が98モル%以上のハロゲン化銀
乳剤が好ましい。このようなハロゲン化銀のなかでも塩
化銀粒子の表面に臭化銀局在相を有するものが、高感度
が得られ、しかも写真性能の安定化が図れることから特
に好ましい。
【0084】少なくとも一層の感光性ハロゲン化銀乳剤
層に含有されるハロゲン化銀乳剤は、粒子サイズ分布の
変動係数(粒子サイズ分布の標準偏差を平均粒子サイズ
で除したもの)が15%以下であるものが好ましく、1
0%以下の単分散乳剤がより好ましい。また広いラチチ
ュードを得る目的で上記の単分散乳剤を2種以上同一層
中に混合して使用するのが好ましい。このとき、各々の
単分散乳剤はその平均粒子サイズが15%以上異なるの
が好ましく、20〜60%異なるのがより好ましく、更
には25〜50%異なるのが特に好ましい。また各々の
単分散乳剤の感度差は0.15〜0.50logEである
ことが好ましく、0.20〜0.40logEであること
がより好ましく、0.25〜0.35logEであること
が更に好ましい。本発明の目的の画像階調を得るには、
実質的に沃化銀を含有しない塩化銀含有率95モル%以
上の塩臭化銀に鉄および/またはルテニウムおよび/ま
たはオスミウム化合物をハロゲン化銀1モル当たり1×
10-5〜1×10-3モル含有させ、かつ臭化銀局在相中
にハロゲン化銀1モル当たり1×10-7〜1×10-5
ルのイリジウム化合物を含有するハロゲン化銀乳剤を用
いることが有効である。
【0085】本発明に用いられる出力用ハロゲン化銀写
真感光材料には、従来公知の写真用素材や添加剤を使用
できる。例えば写真用支持体としては、透過型支持体や
反射型支持体を用いることができる。透過型支持体とし
ては、セルロースナイトレートフィルムやポリエチレン
テレフタレートなどの透明フィルム、更には2,6−ナ
フタレンジカルボン酸(NDCA)とエチレングリコー
ル(EG)とのポリエステルやNDCAとテレフタル酸
とEGとのポリエステル等に磁性層などの情報記録層を
設けたものが好ましく用いられる。本発明の目的にとっ
ては、反射型支持体が好ましく、特に複数のポリエチレ
ン層やポリエステル層でラミネートされ、このような耐
水性樹脂層(ラミネート層)の少なくとも一層に酸化チ
タン等の白色顔料を含有する反射支持体が好ましい。
【0086】更に前記の耐水性樹脂層中には蛍光増白剤
を含有するのが好ましい。また、蛍光増白剤は感材の親
水性コロイド層中に分散してもよい。蛍光増白剤とし
て、好ましくは、ベンゾオキサゾール系、クマリン系、
ピラゾリン系が用いる事ができ、更に好ましくは、ベン
ゾオキサゾリルナフタレン系及びベンゾオキサゾリルス
チルベン系の蛍光増白剤である。使用量は、特に限定さ
れないが、好ましくは1〜100mg/m2である。耐水性
樹脂に混合する場合の混合比は、好ましくは樹脂に対し
て0.0005〜3重量%であり、更に好ましくは0.
001〜0.5重量%である。体上に、白色顔料を含有
する親水性コロイド層を塗設したものでもよい。また、
反射型支持体は、鏡面反射性または第2種拡散反射性の
金属表面をもつ支持体であってもよい。
【0087】本発明の画像再生システムをコンパクト
で、安価なものにするために半導体レーザーあるいは固
体レーザーと非線形光学結晶を組合わせた第二高調波発
生光源(SHG)を使用することが好ましい。特にコン
パクトで、安価、更に寿命が長く安定性が高い装置を設
計するためには半導体レーザーの使用が好ましく、露光
光源の少なくとも一つは半導体レーザーを使用すること
が好ましい。
【0088】このような走査露光光源を使用する場合、
出力用カラー感光材料の分光感度極大波長は使用する走
査露光用光源の波長により任意に設定することができ
る。半導体レーザーを励起光源に用いた固体レーザーあ
るいは半導体レーザーと非線形光学結晶を組合わせて得
られるSHG光源では、レーザーの発振波長を半分にで
きるので、青色光、緑色光が得られる。従って、感光材
料の分光感度極大は通常の青、緑、赤の3つの波長領域
に持たせることが可能である。このような走査露光にお
ける露光時間は、画素密度を400dpiとした場合の画
素サイズを露光する時間として定義すると、好ましい露
光時間としては10-4秒以下、更に好ましくは10-6
以下である。また、すでに述べたように、本発明では出
力される対象は、カラーポジ材料に限定されない。光記
録、光磁気記録及び磁気記録材料にデジタル画像情報を
出力してもよい。
【0089】IV.カラ−写真撮影材料 本発明に係わるカラー写真撮影材料は、支持体上に、実
質的に感色性は同じであるが感光度の異なる複数のハロ
ゲン化銀乳剤層から成る感光層を少なくとも1つ、通常
は3乃至4の感光層を有するハロゲン化銀写真感光材料
である。該感光層は青色光、緑色光、および赤色光の何
れかに感色性を有する単位感光層であり、多層ハロゲン
化銀カラー写真感光材料においては、一般に単位感光層
の配列が、支持体側から順に赤感色層、緑感色層、青感
色層の順に設置される。しかし、目的に応じて上記設置
順が逆であっても、また同一感色層中に異なる感光層が
挟まれたような設置順をもとり得る。上記のハロゲン化
銀感光層の間および最上層、最下層には非感光層を設け
てもよい。
【0090】次にカラー写真撮影材料に通常数種類ある
いは10種類を超える平板状ハロゲン化銀乳剤を使用し
ている。平板状ハロゲン化銀乳剤粒子(以下「平板粒
子」という)は、平均円相当直径の値を平均厚みの2乗
の値で割った値(平板化度)(特開平3−135335
号公報にECD/t2として定義された値)が25以上
であり、好ましくは50以上である。平板粒子は、平均
アスペクト比が5以上であることが望ましい。アスペク
ト比とは、2つの対向する平行な主平面の円相当直径
(該主平面と同じ投影面積を有する円の直径)を主平面
の距離(すなわち粒子の厚み)で割った値として定義さ
れ、平均アスペクト比は個々の粒子のアスペクト比の数
平均の値である。入力用カラー写真感光材料が特にカラ
ーリバーサル感光材料である場合、平板粒子は粒子サイ
ズ分布の変動係数が20%以下の単分散であることが好
ましい。ここでいう変動係数とは、該平板粒子の投影面
積の円相当直径のバラツキ(標準偏差)を、該平均粒子
の投影面積の円相当直径の平均値で割った値に100を
乗じた値である。
【0091】ハロゲン化銀粒子の粒子形態が揃い、かつ
粒子サイズのバラツキが小さい粒子群からなるハロゲン
化銀乳剤の粒子サイズ分布はほとんど正規分布を示し、
標準偏差を容易に求めることができる。本発明の平板粒
子の粒子サイズ分布は、変動係数で20%以下であり、
好ましくは15%以下、より好ましくは12%以下1%
以上である。平板粒子の直径(円相当)は一般に0.2
〜5μm、好ましくは0.3〜3.0μm、さらに好ま
しくは0.3〜2.0μmである。粒子厚みは、0.0
5〜0.5μmであることが好ましく、0.08〜0.
3μmであることがさらに好ましい。前記の粒子直径や
粒子厚みは米国特許第4,434,226号に記載の方
法の如く粒子の電子顕微鏡写真より求めることができ
る。
【0092】また、本発明に係わる感光材料には、親水
性コロイド層中に繁殖して画像を劣化させる各種の黴や
細菌を防ぐために、特開昭63-271247 号公報に記載のよ
うな防黴剤を添加するのが好ましい。また、本発明に係
わる感光材料に用いられる支持体としては、撮影用フィ
ルム感光材料の場合、セルロ−ストリアセテート、ポリ
(エチレンテレフタレート)、ポリ(エチレンナフタレ
ート)が用いられ、カラ−プリント用材料には白色顔料
練り込みポリエチレンを積層した紙(樹脂コ−ト紙)、
ディスプレイ用の白色顔料練り込みのポリ(エチレンテ
レフタレート)フィルムなどの支持体が用いられる。
【0093】本発明に係わる感光材料に適用されるハロ
ゲン化銀乳剤やその他の素材(添加剤など)および写真
構成層(層配置など)、並びにこの感光材料を処理する
ために適用される処理法や処理用添加剤としては、欧州
特許EP0,355,660A2 号、特開平2-33144 号及び特開昭62
-215272 号の明細書に記載されているものあるいは次の
表1に挙げたものが好ましく用いられる。
【0094】
【表1】
【0095】また、シアンカプラーとして、特開平2-33
144 号、欧州特許EP0,333,185A2 号、特開昭64-32260号
公報に記載されたものも使用できる。
【0096】シアン、マゼンタまたはイエローカプラー
は前出表中記載の高沸点有機溶媒の存在下で(または不
存在下で)ローダブルラテックスポリマー(例えば米国
特許第4,203,716号)に含浸させて、または水
不溶性かつ有機溶媒可溶性のポリマーとともに溶かして
親水性コロイド水溶液に乳化分散させることが好まし
い。好ましい水不溶性かつ有機溶媒可溶性のポリマー
は、米国特許第4,857,449号明細書の第7欄〜
15欄及び国際公開WO88/00723号明細書の第
12頁〜30頁に記載の単独重合体または共重合体が挙
げられる。とくにメタクリレート系あるいはアクリルア
ミド系ポリマーが色像安定性等の上で特に好ましい。
【0097】本発明に係わる感光材料には、欧州特許E
P0,277,589A2号明細書に記載のような色像
保存性改良化合物をピラゾロアゾールカプラーや、ピロ
ロトリアゾールカプラー、アシルアセトアミド型イエロ
ーカプラーと併用するのが好ましい。
【0098】またシアンカプラーとしては、前記の表の
公知文献に記載されていたようなフェノール型カプラー
やナフトール型カプラーの他に、特開平2−33144
号公報、欧州特許EP0333185A2号、特開昭6
4−32260号、欧州特許EP0456226A1号
明細書、欧州特許EP0484909号、欧州特許EP
0488248号明細書及びEP0491197A1号
に記載のシアンカプラーの使用が好ましい。
【0099】本発明に係わる写真感光材料には、マゼン
タカプラーとしては、前記の表の公知文献に記載された
ような5−ピラゾロン系マゼンタカプラーのほかに、国
際公開WO92/18901号、同WO92/1890
2号や同WO92/18903号に記載のものも好まし
い。これらの5−ピラゾロンマゼンタカプラーの他に
も、公知のピラゾロアゾール型カプラーが本発明に用い
られるが、中でも色相や画像安定性、発色性等の点で特
開昭61−65245号公報、特開昭61−65246
号、特開昭61−14254号、欧州特許第226,8
49A号や同第294,785A号に記載のピラゾロア
ゾールカプラーの使用が好ましい。
【0100】イエローカプラーとしては、公知のアシル
アセトアニリド型カプラーが好ましく使用されるが、中
でも、欧州特許EP0447969A号、特開平5−1
07701号、特開平5−113642号、欧州特許E
P−0482552A号、同EP−0524540A号
等に記載のカプラーが好ましく用いられる。
【0101】V.本発明が適用される現像処理 本発明のこれまでの説明では、標準現像処理は、CN1
6系、C41系などの現在の汎用、共通処理を前提にし
てきたが、本発明の画像形成方法を適用できる現像処理
は、必ずしも、この国際共通処理に限定されることはな
い。
【0102】本発明が適用されるカラー現像処理(標準
的な現像処理及び迅速処理の双方を含めて)について補
足する。カラー現像液には、公知の芳香族第1級アミン
カラー現像主薬が用いられる。好ましい例はp−フェニ
レンジアミン誘導体であり、代表例を以下に示すがこれ
らに限定されるものではない。
【0103】1)N,N−ジエチル−p−フェニレンジ
アミン 2)4−アミノ−N,N−ジエチル−3−メチルアニリ
ン 3)4−アミノ−N−(β−ヒドロキシエチル)−N−
メチルアニリン 4)4−アミノ−N−エチル−N−(β−ヒドロキシエ
チル)アニリン 5)4−アミノ−N−エチル−N−(β−ヒドロキシエ
チル)−3−メチルアニリン 6)4−アミノ−N−エチル−N−(3−ヒドロキシプ
ロピル)−3−メチルアニリン 7)4−アミノ−N−エチル−N−(4−ヒドロキシブ
チル)−3−メチルアニリン 8)4−アミノ−N−エチル−N−(β−メタンスルホ
ンアミドエチル)−3−メチルアニリン 9)4−アミノ−N,N−ジエチル−3−(β−ヒドロ
キシエチル)アニリン 10)4−アミノ−N−エチル−N−(β−メトキシエ
チル)−3メチル−アニリン 11)4−アミノ−N−(β−エトキシエチル)−N−
エチル−3−メチルアニリン 12)4−アミノ−N−(3−カルバモイルプロピル−
N−n−プロピル−3−メチルアニリン 13)4−アミノ−N−(4−カルバモイルブチル−N
−n−プロピル−3−メチルアニリン 15)N−(4−アミノ−3−メチルフェニル)−3−
ヒドロキシピロリジン 16)N−(4−アミノ−3−メチルフェニル)−3−
(ヒドロキシメチル)ピロリジン 17)N−(4−アミノ−3−メチルフェニル)−3−
ピロリジンカルボキサミド
【0104】上記p−フェニレンジアミン誘導体のうち
特に好ましくは例示化合物5),6),7),8)及び
12)である。また、これらのp−フェニレンジアミン
誘導体は、固体素材の状態では、通常硫酸塩、塩酸塩、
亜硫酸塩、ナフタレンジスルホン酸、p−トルエンスル
ホン酸などの塩の形である。現像補充液または現像液の
該芳香族第1級アミン現像主薬の濃度は現像液1リット
ル当たり好ましくは2ミリモル〜200ミリモル、より
好ましくは12ミリモル〜200ミリモル、更に好まし
くは12ミリモル〜150ミリモルである。標準的な現
像処理の場合は10〜20ミリモルであるのに対して現
像主薬を増量して迅速化をはかる場合は、2〜4倍に増
量するのが適当である。
【0105】現像液又は現像補充液は、対象とする感光
材料の種類によって少量の亜硫酸イオンを含んだり、あ
るいは実質的に含まない場合もある。亜硫酸イオンは顕
著な保恒作用を持つ反面、対象感光材料によっては発色
現像過程では写真的性能に好ましくない影響をあたえる
こともあるためである。ヒドロキシルアミンも対象とす
る感光材料の種類によって構成成分中に含ませたり、ま
た含ませないこともある。現像液の保恒剤としての機能
と同時に自身が銀現像活性を持っているために写真特性
に影響することもあるためである。
【0106】現像補充液や現像液は、ヒドロキシルアミ
ンや亜硫酸イオンのような無機保恒剤や、有機保恒剤を
含有してもよい。有機保恒剤とは、感光材料の処理液へ
含ませることで、芳香族第一級アミンカラー現像主薬の
劣化速度を減じる有機化合物全般を指している。即ち、
カラー現像主薬の空気酸化などを防止する機能を有する
有機化合物類であるが、中でも、ヒドロキシルアミン誘
導体、ヒドロキサム酸類、ヒドラジド類、フェノール
類、α−ヒドロキシケトン類、α−アミノケトン類、糖
類、モノアミン類、ジアミン類、ポリアミン類、四級ア
ンモニウム塩類、ニトロキシラジカル類、アルコール
類、オキシム類、ジアミド化合物類、縮環式アミン類な
どが特に有効な有機保恒剤である。これらは、特開昭63
−4235号、同63-30845号、同63-21647号、同63-44655
号、同63-53551号、同63-43140号、同63-56654号、同63
-58346号、同63-43138号、同63−146041号、同63-44657
号、同63-44656号、米国特許第3,615,503 号、同2,494,
903 号、特開昭52−143020号、特公昭48-30496号などの
各公報又は明細書に開示されている。
【0107】その他保恒剤として、特開昭57-44148号及
び同57-53749号公報に記載の各種金属類、特開昭59−18
0588号公報に記載のサリチル酸類、特開昭54−3532号公
報に記載のアルカノールアミン類、特開昭56-94349号公
報に記載のポリエチレンイミン類、米国特許第3,746,54
4 号明細書等に記載の芳香族ポリヒドロキシ化合物等を
必要に応じて含有しても良い。特に、前記したアルカノ
−ルアミン類以外の例えばトリエタノールアミンのよう
なアルカノールアミン類、ジスルホエチルヒドロキシル
アミン、ジエチルヒドロキシルアミンのような置換又は
無置換のジアルキルヒドロキシルアミン、あるいは芳香
族ポリヒドロキシ化合物の添加が好ましい。前記の有機
保恒剤のなかでもヒドロキシルアミン誘導体が特に好ま
しく、その詳細については、特開平1-97953 号、同1-18
6939号、同1-186940号、同1-187557号各公報などに記載
されている。とりわけ、ヒドロキシルアミン誘導体とア
ミン類を併用して使用することが、カラー現像液の安定
性の向上、連続処理時の安定性向上の点でより好まし
い。前記のアミン類としては、特開昭63−239447号公報
に記載されたような環状アミン類や特開昭63−128340号
公報に記載されたようなアミン類やその他特開平1-1869
39号や同1-187557号各公報に記載されたようなアミン類
が挙げられる。
【0108】本発明に係わる現像処理では、現像液に
は、臭素イオンあるいは塩素イオンが含まれる。現像液
中の臭素イオンは、撮影用材料の処理では1〜5x10
-3モル/リットル程度、プリント材料の処理では、 1.0
×10-3モル/リットル以下であることが好ましい。撮影
用材料には、このほかに0.1〜5.0x10-4モル/
リットル程度のヨウ素イオンを含むことが多い。
【0109】本発明の方法の対象となるカラ−現像液や
補充液の場合は、そのpHは10以上、より好ましくは
10.0〜12.5となるように設計され、その他の既
知の現像液成分の化合物を含ませることができる。すで
に述べたように標準的な条件ではpHは10.05であ
り、pHによって迅速化を図る迅速処理では、10.1
以上、好ましくは10.2〜12.5,より好ましくは
10.5〜11.5がよい。上記pHを保持するために
は、各種緩衝剤を用いるのが好ましい。緩衝剤として
は、炭酸塩、リン酸塩、ホウ酸塩、四ホウ酸塩、ヒドロ
キシ安息香酸塩、グリシル塩、N,N−ジメチルグリシ
ン塩、ロイシン塩、ノルロイシン塩、グアニン塩、3,
4−ジヒドロキシフェニルアラニン塩、アラニン塩、ア
ミノ酪酸塩、2−アミノ−2−メチル−1, 3−プロパ
ンジオール塩、バリン塩、プロリン塩、トリスヒドロキ
シアミノメタン塩、リシン塩などを用いることができ
る。特に炭酸塩、リン酸塩、四ホウ酸塩、ヒドロキシ安
息香酸塩は、pH 9.0以上の高pH領域での緩衝能に優れ、
カラー現像液に含ませても写真性能面への悪影響(カブ
リなど)がなく、安価であるといった利点を有し、これ
らの緩衝剤を用いることが特に好ましい。緩衝剤の添加
量は、それから調製する現像補充液における濃度が1リ
ットル当たり0.01〜2.0モル、好ましくは0.1
〜O.5モルになるように調節される。
【0110】これらの緩衝剤の具体例としては、炭酸ナ
トリウム、炭酸カリウム、重炭酸ナトリウム、重炭酸カ
リウム、リン酸三ナトリウム、リン酸三カリウム、リン
酸二ナトリウム、リン酸二カリウム、ホウ酸ナトリウ
ム、ホウ酸カリウム、四ホウ酸ナトリウム(ホウ砂)、
四ホウ酸カリウム、o−ヒドロキシ安息香酸ナトリウム
(サリチル酸ナトリウム)、o−ヒドロキシ安息香酸カ
リウム、5−スルホ−2−ヒドロキシ安息香酸ナトリウ
ム(5−スルホサリチル酸ナトリウム)、5−スルホ−
2−ヒドロキシ安息香酸カリウム(5−スルホサリチル
酸カリウム)などを挙げることができる。しかしながら
本発明は、これらの化合物に限定されるものではない。
該緩衝剤の量は、希釈して調製した現像補充液中の濃度
が、 0.1モル/リットル以上、特に 0.1モル/リットル
〜 0.4モル/リットルであるように含ませる。
【0111】本発明に係わる現像液及び補充液には、そ
の他の現像液成分、例えばカルシウムやマグネシウムの
沈澱防止剤であり、あるいは現像液の安定性向上剤でも
ある各種キレート剤を添加することもできる。例えば、
ニトリロ三酢酸、ジエチレントリアミン五酢酸、エチレ
ンジアミン四酢酸、N,N,N−トリメチレンホスホン
酸、エチレンジアミン−N,N,N′,N′−テトラメ
チレンスルホン酸、トランスシロヘキサンジアミン四酢
酸、1,2−ジアミノプロパン四酢酸、グリコールエー
テルジアミン四酢酸、エチレンジアミンオルトヒドロキ
シフェニル酢酸、2−ホスホノブタン−1,2,4−ト
リカルボン酸、1−ヒドロキシエチリデン−1,1−ジ
ホスホン酸、N,N′−ビス(2−ヒドロキシベンジ
ル)エチレンジアミン−N,N′−ジ酢酸、1,2−ジ
ヒドロキシベンゼン−4,6−ジスルホン酸等が挙げら
れる。これらのキレート剤は必要に応じて2種以上併用
しても良い。これらのキレート剤の量は現像液中の金属
イオンを封鎖するのに充分な量であれば良い。例えば調
製した処理液1リットル当り 0.1g〜10g程度になるよ
うに添加する。
【0112】本発明に係わる現像液及び補充液は、必要
により任意の現像促進剤を含有してもよい。現像促進剤
としては、特公昭37-16088号、同37−5987号、同38−78
26号、同44-12380号、同45−9019号及び米国特許第3,81
3,247 号等の各公報又は明細書に表わされるチオエーテ
ル系化合物、特開昭52-49829号及び同50-15554号公報に
表わされるp−フェニレンジアミン系化合物、特開昭50
−137726号、特公昭44-30074号、特開昭56−156826号及
び同52-43429号公報等に表わされる4級アンモニウム塩
類、米国特許第2,494,903 号、同3,128,182 号、同4,23
0,796 号、同3,253,919 号、特公昭41-11431号、米国特
許第2,482,546 号、同2,596,926 号及び同3,582,346 号
等の各公報又は明細書に記載のアミン系化合物、特公昭
37-16088号、同42-25201号、米国特許第3,128,183 号、
特公昭41-11431号、同42-23883号及び米国特許第3,532,
501 号等の各公報又は明細書に表わされるポリアルキレ
ンオキサイド、その他1−フェニル−3−ピラゾリドン
類、イミダゾール類、等を必要に応じて添加することが
できる。
【0113】また、必要に応じて、任意のカブリ防止剤
を含ませることができる。カブリ防止剤としては、塩化
ナトリウム、臭化カリウム、沃化カリウムの如きアルカ
リ金属ハロゲン化物及び有機カブリ防止剤が使用でき
る。有機カブリ防止剤としては、例えばベンゾトリアゾ
ール、6−ニトロベンズイミダゾール、5−ニトロイソ
インダゾール、5−メチルベンゾトリアゾール、5−ニ
トロベンゾトリアゾール、5−クロロ−ベンゾトリアゾ
ール、2−チアゾリル−ベンズイミダゾール、2−チア
ゾリルメチル−ベンズイミダゾール、インダゾール、ヒ
ドロキシアザインドリジン、アデニンの如き含窒素ヘテ
ロ環化合物を代表例としてあげることができる。これら
のかぶり防止剤の添加量は、処理剤組成物を水で希釈し
て調製した使用液1リットルについて、0.01mg〜
2gであり、好ましくは、対象写真感光材料が沃臭化銀
感光材料の場合は、メルカプトアゾ−ル類は0.2mg
〜0.2gであり、非メルカプトアゾール類は1mg〜
2gである。また対象写真感光材料が塩臭化銀、臭化
銀、塩化銀感光材料の場合は、メルカプトアゾ−ル類は
0.01mg〜0.3gであり、非メルカプトアゾール
類は0.1mg〜1gである。又、必要に応じてアルキ
ルスルホン酸、アリールスルホン酸、脂肪族カルボン
酸、芳香族カルボン酸等の各種界面活性剤を添加しても
良い。
【0114】本発明に係わる現像処理では、カラー現像
に続いて既知の任意の漂白液、漂白定着液及び定着液を
用いることができる。漂白液又は漂白定着液の漂白剤と
しては、いかなる漂白剤も用いることができるが、特に
鉄(III) の有機錯塩(例えばアミノポリカルボン酸類の
塩)もしくはクエン酸、酒石酸、リンゴ酸などの有機
酸、過硫酸塩、過酸化水素などが好ましい。
【0115】これらのうち、鉄(III) の有機錯塩は迅速
処理と環境汚染防止の観点から特に好ましい。鉄(III)
の有機錯塩を形成するために有用なアミノポリカルボン
酸、またはそれらの塩を列挙すると、生分解性のあるエ
チレンジアミンジ琥珀酸(SS体)、N−(2−カルボ
キシラートエチル)−L−アスパラギン酸、ベ−ターア
ラニンジ酢酸、メチルイミノジ酢酸をはじめ、エチレン
ジアミン四酢酸、ジエチレントリアミン五酢酸、1,3
−ジアミノプロパン四酢酸、プロピレンジアミン四酢
酸、ニトリロ三酢酸、シクロヘキサンジアミン四酢酸、
イミノ二酢酸、グリコールエーテルジアミン四酢酸、な
どを挙げることができる。これらの化合物はナトリウ
ム、カリウム、リチウム又はアンモニウム塩のいずれで
もよい。これらの化合物の中で、エチレンジアミンジ琥
珀酸(SS体)、N−(2−カルボキシラートエチル)
−L−アスパラギン酸、β−アラニンジ酢酸、エチレン
ジアミン四酢酸、1,3−ジアミノプロパン四酢酸、メ
チルイミノ二酢酸、S,S−エチレンジアミンジ琥珀酸
はその鉄(III) 錯塩が写真特性が良好なことから好まし
い。これらの第2鉄イオン錯塩は錯塩の形で使用しても
良いし、第2鉄塩、例えば硫酸第2鉄、塩化第2鉄、硝
酸第2鉄、硫酸第2鉄アンモニウム、燐酸第2鉄などと
アミノポリカルボン酸などのキレート剤とを用いて溶液
中で第2鉄イオン錯塩を形成させてもよい。また、キレ
ート剤を第2鉄イオン錯塩を形成する以上に過剰に用い
てもよい。鉄錯体の添加量は、水で希釈して調製した処
理液について0.01〜1.0モル/リットル、好まし
くは0.05〜0.50モル/リットル、更に好ましく
は0.10〜0.50モル/リットル、更に好ましくは
0.15〜0.40モル/リットルである。
【0116】カラ−処理用漂白定着液又はカラ−用定着
液には、公知の定着剤、即ちチオ硫酸ナトリウム、チオ
硫酸アンモニウムなどのチオ硫酸塩、チオシアン酸ナト
リウム、チオシアン酸アンモニウムなどのチオシアン酸
塩、エチレンビスチオグリコール酸、3,6−ジチア−
1,8−オクタンジオールなどのチオエーテル化合物お
よびチオ尿素類などの水溶性のハロゲン化銀溶解剤であ
り、これらを1種あるいは2種以上混合溶液として製造
に供することができる。また、特開昭55−155354号公報
に記載された定着剤と多量の沃化カリウムの如きハロゲ
ン化物などの組み合わせからなる特殊な漂白定着液等も
用いることができる。本発明においては、チオ硫酸塩特
にチオ硫酸アンモニウム塩の使用が好ましい。調製した
処理液1リットルあたりの定着剤の量は、0.3〜2モ
ルが好ましく、更に好ましくは0.5〜1.0モルの範
囲である。
【0117】調製した漂白定着液又は定着液のpH領域
は、3〜8が好ましく、更には4〜7が特に好ましい。
pHがこれより低いと脱銀性は向上するが、液の劣化及
びシアン色素のロイコ化が促進される。逆にpHがこれ
より高いと脱銀が遅れ、かつステインが発生し易くな
る。また、調製した漂白液のpH領域は8以下であり、
2〜7が好ましく、2〜6が特に好ましい。pHがこれ
より低いと液の劣化及びシアン色素のロイコ化が促進さ
れ、逆にpHがこれより高いと脱銀が遅れ、ステインが
発生し易くなる。pHを調整するためには、必要に応じ
て塩酸、硫酸、硝酸、重炭酸塩、アンモニア、苛性カ
リ、苛性ソーダ、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム等を含
有させることができる。
【0118】また、漂白定着剤組成物には、その他前記
した各種の蛍光増白剤のほかに消泡剤或いは界面活性
剤、ポリビニルピロリドン、メタノール等の有機溶媒を
含有させることができる。漂白定着剤や定着剤の組成物
は、保恒剤として亜硫酸塩(例えば、亜硫酸ナトリウ
ム、亜硫酸カリウム、亜硫酸アンモニウム、など)、重
亜硫酸塩(例えば、重亜硫酸アンモニウム、重亜硫酸ナ
トリウム、重亜硫酸カリウム、など)、メタ重亜硫酸塩
(例えば、メタ重亜硫酸カリウム、メタ重亜硫酸ナトリ
ウム、メタ重亜硫酸アンモニウム、など)等の亜硫酸イ
オン放出化合物や、p−トルエンスルフィン酸、m−カ
ルボキシベンゼンスルフィン酸などのアリ−ルスルフィ
ン酸などを含有するのが好ましい。これらの化合物は亜
硫酸イオンやスルフィン酸イオンに換算して約0.02〜1.
0 モル/リットル含有させることが好ましい。
【0119】保恒剤としては、上記のほか、アスコルビ
ン酸やカルボニル重亜硫酸付加物、あるいはカルボニル
化合物等を添加しても良い。更には緩衝剤、蛍光増白
剤、キレート剤、消泡剤、防カビ剤等を必要に応じて添
加しても良い。
【0120】本発明に係わるカラ−現像を行う場合、カ
ラー現像液の処理温度は30℃以上が好ましく、より好
ましくは35〜55℃であり、特に好ましくは38〜4
5℃である。補充量は少ない方が好ましいが、感光材料
1m2当たり20〜600mlが適当であり、好ましく
は30〜520ミリリットル、特に好ましくは15〜3
00ミリリットルである。
【0121】漂白工程、定着工程及び漂白定着工程は処
理時間5〜240秒、好ましくは10〜60秒である。
処理温度は25℃〜50℃、好ましくは30℃〜45℃
である。また、補充量は感光材料1m2 当たり20ml
〜550ml、好ましくは30ml〜350ml、特に
好ましくは50ml〜260mlである。
【0122】定着又は漂白定着等の脱銀処理後、水洗及
び/又は安定化処理をするのが一般的である。水洗工程
での水洗水量は、感光材料の特性(例えばカプラー等使
用素材による)や用途、水洗水温、水洗タンクの数(段
数)、その他種々の条件によって広範囲に設定し得る。
このうち、多段向流方式における水洗タンク数と水量の
関係は、ジャーナル・オブ・ザ・ソサエティ・オブ・モ
ーション・ピクチャー・アンド・テレヴィジョン・エン
ジニアズ (Journal of the Society of Motion Picture
and Television Engineers)第64巻、p.248 〜253 (1955
年5月号)に記載の方法で、求めることができる。通
常多段向流方式における段数は3〜15が好ましく、特
に3〜10が好ましい。
【0123】多段向流方式によれば、水洗水量を大巾に
減少でき、タンク内での水の滞留時間増加により、バク
テリアが繁殖し、生成した浮遊物が感光材料に付着する
等の問題が生じる。この様な問題の解決策として、特開
昭62−288838号公報に記載のカルシウム、マグネシウム
を低減させる方法を極めて有効に用いることができる。
また、特開昭57−8542号公報に記載のイソチアゾロン化
合物やサイアベンダゾール類、同61−120145号公報に記
載の塩素化イソシアヌール酸ナトリウム等の塩素系殺菌
剤、特開昭61−267761号公報に記載のベンゾトリアゾー
ル、銅イオン、その他堀口博著「防菌防黴の化学」(19
86年)三共出版、衛生技術会編、「微生物の減菌、殺
菌、防黴技術」(1982年)工業技術会、日本防菌防黴学
会編「防菌防黴剤事典」(1986年)に記載の殺菌剤を用
いることもできる。
【0124】また、残存するマゼンタカプラーを不活性
化して色素の褪色やステインの生成を防止するホルムア
ルデヒド、アセトアルデヒド、ピルビンアルデヒドなど
のアルセヒド類、米国特許第4786583号に記載の
メチロール化合物やヘキサメヒレンテトラミン、特開平
2−153348号に記載のヘキサヒドロトリアジン
類、米国特許第4921779号に記載のホルムアレデ
ヒド重亜硫酸付加物、押収特許公開公報第504609
号、同519190号などに記載のアゾリルメチルアミ
ン類などが添加される。
【0125】更に、水洗水には、水切り剤として界面活
性剤や、硬水軟化剤としてEDTAに代表されるキレー
ト剤を用いることができる。以上の水洗工程に続くか、
又は水洗工程を経ずに直接安定液で処理することも出来
る。安定液には、画像安定化機能を有する化合物が添加
され、例えばホルマリンに代表されるアルデヒド化合物
や、色素安定化に適した膜pHに調製するための緩衝剤
や、アンモニウム化合物があげられる。又、液中でのバ
クテリアの繁殖防止や処理後の感光材料に防黴性を付与
するため、前記した各種殺菌剤や防黴剤を用いることが
できる。更に、界面活性剤、蛍光増白剤、硬膜剤を加え
ることもできる。
【0126】本発明の方法に係わる感光材料の処理にお
いて、安定化が水洗工程を経ることなく直接行われる場
合、特開昭57−8543号、同58-14834号、同60−220345号
公報等に記載の公知の方法をすべて用いることができ
る。その他、1−ヒドロキシエチリデン−1,1−ジホ
スホン酸、エチレンジアミン四メチレンホスホン酸等の
キレート剤、マグネシウムやビスマス化合物を用いるこ
とも好ましい態様である。
【0127】脱銀処理後に用いられる水洗液又は安定化
液としていわゆるリンス液も同様に用いられる。水洗工
程又は安定化工程の好ましいpHは4〜10であり、更
に好ましくは5〜8である。温度は感光材料の用途・特
性等で種々設定し得るが、一般には20℃〜50℃、好
ましくは25℃〜45℃である。水洗及び/又は安定化
工程に続いて乾燥が行われる。画像膜への水分の持込み
量を減じる観点から水洗浴から出た後すぐにスクイズロ
ーラや布などで水を吸収することで乾燥を早めることも
可能である。乾燥機側からの改善手段としては、当然の
ことではあるが、温度を高くすることや吹きつけノズル
の形状を変更し乾燥風を強くすることなどで乾燥を早め
ることが可能である。更に、特開平3−157650号
公報に記載されているように、乾燥風の感光材料への送
風角度の調整や、排出風の除去方法によっても乾燥を早
めることができる。
【0128】
【実施例】以下に、本発明を実施例により、更に詳細に
説明するが、本発明はこれらに限定されるものではな
い。
【0129】実施例1 1.試験したカラーネガフィルム 汎用カラーネガフィルムを代表できる試料として特開平
8−339063号実施例1に記載の試料101と同等
のカラーネガフィルムをISO1007規格に従った1
35−24Ex(通常の35ミリ、24枚撮りのパトロ
ーネ入り)の形態で使用した。このフィルムのISO感
度は400である。
【0130】2.写真特性試験の方法 各試験用フィルムにISO5800(カラーネガフィル
ムの感度測定法)記載の標準C光源による照明のもとで
標準露光量、その16倍のオーバー露光の2水準の露光
量で、グレーの壁を背景に人物のスナップ撮影をし、現
像処理条件は下記のように変更して行い、入力用画像の
写真原稿を作成した。こうして得られた入力用画像を明
細書III の1項で説明した画像読み取り装置を用い画像
信号に変換した。明細書III の2項の手順に従い、画像
処理を行い、この画像信号に基づき前記の図10で示さ
れるレーザー走査露光装置で下記に示すカラーペーパー
に露光を施し、以下に示す現像処理を行い評価用の画像
を得た。この評価用画像の総合画質を、写真評価を専門
とする10人に下記5点法で採点してもらい平均点を算
出し、標準露光量で撮影したプリント画像とオーバー露
光撮影のプリント画像の採点の平均点の差によって評価
を行った。平均点の差が大きいことは撮影条件が悪いと
きに画質の低下が大きい、つまり画質に対する許容性が
減少していることを意味している。 非常に劣り、許容できない。・・・・1点 やや劣り、許容できない。・・・・・2点 比較的に劣るが許容できる。・・・・3点 比較的に優れ、好ましい。・・・・・4点 非常に好ましい。・・・・・・・・・5点
【0131】3.撮影済みカラーネガフィルムの現像処
理 下記のカラーネガ用現像処理仕様に従った。処理機とし
ては、特開平6−51479号の図1に開示した発色現
像槽を2槽有し、標準発色現像と迅速発色現像を選択で
きる現像機に画像読み取り装置を取り付けて使用した。
画像読み取り装置の位置は、発色現像工程の終了位置か
ら乾燥工程への入り口までの間で移動できるように取り
付けた。実施例1では、標準型の発色現像工程を通るよ
うに搬送経路を選択した。
【0132】 (処理工程) 工程 処理時間 処理温度 補充量* タンク容量 発色現像 3分 5秒 38.0℃ 20ミリリットル 17リットル 漂 白 50秒 38.0℃ 5ミリリットル 5リットル 定 着(1) 50秒 38.0℃ − 5リットル 定 着(2) 50秒 38.0℃ 8ミリリットル 5リットル 水 洗 30秒 38.0℃ 17ミリリットル 3.5リットル 安 定(1) 20秒 38.0℃ − 3リットル 安 定(2) 20秒 38.0℃ 15ミリリットル 3リットル 乾 燥 1分30秒 60℃ *補充量は感光材料35mm巾1.1m当たり(24Ex.1本相当) 安定液は(2)から(1)への向流方式であり、水洗水
のオーバーフロー液は全て定着(2)へ導入した。ま
た、定着液も(2)から(1)へ向流配管で接続されて
いる。尚、現像液の漂白工程への持ち込み量、漂白液の
定着工程への持ち込み量及び定着液の水洗工程への持ち
込み量は感光材料35mm巾1.1m当たりそれぞれ
2.5ミリリットル、2.0ミリリットル、2.0ミリリットルであった。
また、クロスオーバーの時間はいずれも6秒であり、こ
の時間は前工程の処理時間に包含される。
【0133】以下に処理液の組成を示す。 (発色現像液) タンク液(g) 補充液(g) ジエチレントリアミン五酢酸 2.0 2.0 1−ヒドロキシエチリデン−1,1−ジホスホン酸 2.0 2.0 亜硫酸ナトリウム 3.9 5.3 炭酸カリウム 37.5 39.0 臭化カリウム 1.4 0.4 沃化カリウム 1.3 mg − ジナトリウム−N,N−ビス(スルホナートエチル) ヒドロキシルアミン 2.0 2.0 ヒドロキシルアミン硫酸塩 2.4 3.3 2−メチル−4−〔N−エチル−N−(β−ヒドロキシエチル) アミノ〕アニリン硫酸塩 4.5 6.4 水を加えて 1.0 リットル 1.0 リットル pH(水酸化カリウムと硫酸にて調整) 10.05 10.18
【0134】 (漂白液) タンク液(g) 補充液(g) 1,3−ジアミノプロパン四酢酸第二鉄アンモニウム一水塩 118 180 臭化アンモニウム 80 115 硝酸アンモニウム 14 21 コハク酸 40 60 マレイン酸 33 50 水を加えて 1.0 リットル 1.0 リットル pH〔アンモニア水で調製〕 4.4 4.0
【0135】 (定着液) タンク液(g) 補充液(g) メタンスルフィン酸アンモニウム 10 30 メタンチオスルホン酸アンモニウム 4 12 チオ硫酸アンモニウム水溶液( 700g/リットル) 280 ミリリットル 840 ミリリットル イミダゾール 7 20 エチレンジアミン四酢酸 15 45 水を加えて 1.0 リットル 1.0 リットル pH〔アンモニア水、酢酸で調製〕 7.4 7.45
【0136】(水洗水)水道水をH型強酸性カチオン交
換樹脂(ロームアンドハース社製アンバーライトIR−
120B)と、OH型強塩基性アニオン交換樹脂(同ア
ンバーライトIR−400)を充填した混床式カラムに
通水してカルシウム及びマグネシウムイオン濃度を3mg
/リットル以下に処理し、続いて二塩化イソシアヌール
酸ナトリウム20mg/リットルと硫酸ナトリウム150
mg/リットルを添加した。この液のpHは6.5〜7.
5の範囲にあった。
【0137】 (安定液) タンク液、補充液共通 (単位g) p−トルエンスルフィン酸ナトリウム 0.03 ポリオキシエチレン−p−モノノニルフェニルエーテル (平均重合度10) 0.2 エチレンジアミン四酢酸二ナトリウム塩 0.05 1,2,4−トリアゾール 1.3 1,4−ビス(1,2,4−トリアゾール−1−イルメチル) ピペラジン 0.75 1,2−ベンゾイソチアゾリン−3−オン 0.10 水を加えて 1.0 リットル pH 8.5
【0138】4.カラーネガフィルム画像の画像処理 上記の構成で得たフィルム画像を電気的画像信号に変換
し、その信号を入力してポジ画像を作ることができる市
販の入力機の例として高速スキャナー/画像処理ワーク
ステーションSP−1000(富士写真フイルム(株)
製、ただし、スキヤナー部は改造してネガフィルム用現
像機に取り付けたもの)、市販の出力機の例としてレー
ザープリンター/ペーパープロセサーLP−1000P
(富士写真フイルム(株)製)を使用した。また、SP
−1000に関しては、前記画像処理が行えるようにプ
ログラムソフトを変更し、かつ画像読み取り部分を前記
したように現像処理工程中で読み取り可能のように位置
可変型とした。カラーペーパーは、市販のフジカラーレ
ーザーペーパーを使用し、現像処理は一般用のカラーペ
ーパー処理処方CP−47Lとその処理剤(いずれも富
士写真フイルム(株)製)にしたがって行った。
【0139】5.試験 現像処理は、上記した標準型の処理条件を採用して行
い、発色現像済みのフィルムからの画像情報読み取り位
置を次のように変更した次の各試験を行った。 比較例−1:上記カラーネガ用現像処理処方と工程に
よって現像処理した試料を現在一般的に凡用されている
面露光方式の露光及びプリント現像装置「ミニラボPP
1257V」(富士写真フイルム(株)製)で比較用のカ
ラープリントを得た。 本発明例−1:発色現像済みのフィルム試料からの画
像情報のSP−1000による読み取り位置を漂白工程
終了時点とし(図12参照)、画像の読み取りと画像処
理を行い、LP−1000Pで露光とプリント現像を行
い、本発明のカラープリントを得た。 本発明例−2:画像情報読み取り位置を第1定着工程
終了後とした以外は、上記本発明例−1と同じ方法でカ
ラープリントを得た。 本発明例−3:画像情報読み取り位置を第2定着工程
終了後とした以外は、上記本発明例−1と同じ方法でカ
ラープリントを得た。 本発明例−4:画像情報読み取り位置を水洗工程終了
後とした以外は、上記比較例と同じ方法でカラープリン
トを得た。 画像処理条件は、前記III.2に説明した画像処理装置
(すなわちSP−1000)において、画像処理手段1
00〜104の処理条件設定の修正がされている以外
は、SP−1000の通常条件通りである。
【0140】6.試験結果 試験結果を表2に記載した。
【0141】
【表2】
【0142】標準露光量で撮影した試料は、比較例−
1、本発明例−1〜4ともに標準的な画質を示した。と
くに漂白工程終了後、あるいは第1定着の終了後のよう
に脱銀が不十分な状態でも画質の低下は許容範囲内であ
った。次に撮影条件がオーバー露光の場合の画質の低下
を標準露光条件に対比すると、表2から判るように、本
発明例−1〜4では、いづれも標準的な画質を示して画
質の低下は軽微であった。とくに漂白工程終了後、ある
いは第1定着の終了後のように脱銀が不十分な状態でも
画質の低下は許容範囲内であった。つまり、発色現像工
程を終えているが、現像処理工程の完了しないうちに画
像情報を読み取った場合でも画像処理を施すことによっ
てほぼ満足できる画質のカラープリントが得られること
が示された。
【0143】実施例2 1.実施例2においては、発色現像工程において第2の
現像槽つまり迅速処理を選択した例を示す。この選択に
よって上記の現像処理工程のうち、発色現像工程をつぎ
のように変更した。 発色現像条件 :処理時間 60秒、 処理温度 50.0°C 補充量 5ミリリットル(135−24Ex1本当り) 発色現像液処方: (発色現像液) タンク液(g) 補充液(g) ジエチレントリアミン五酢酸 2.0 2.0 1−ヒドロキシエチリデン−1,1−ジホスホン酸 2.0 2.0 亜硫酸ナトリウム 3.9 6.5 炭酸カリウム 37.5 39.0 臭化カリウム 7.0 − 沃化カリウム 1.3 mg − ジナトリウム−N,N−ビス(スルホナートエチル) ヒドロキシルアミン 2.0 2.0 ヒドロキシルアミン硫酸塩 2.4 4.5 2−メチル−4−〔N−エチル−N−(β−ヒドロキシエチル) アミノ〕アニリン硫酸塩 15.0 24.0 水を加えて 1.0 1.0 リットル リットル pH(水酸化カリウムと硫酸で調整) 10.05 12.20
【0144】上記以外は、画像情報読み取り位置も含め
て実施例1と同様に行い、実施例1と同様の評価尺度で
評価した。試験結果を表3に記載した。
【0145】
【表3】
【0146】実施例−1と同様、標準露光条件で撮影し
た試料は、比較例、実施例ともほぼ同様の画質であっ
た。オーバー露光条件の試料の画質低下を比較すると、
表3から判るように、現像処理終了後に画像情報を読み
取った比較例同士の比較では、比較例は高温現像するこ
とによって標準撮影条件からの画質低下が一層大きくな
るが、本発明例−1〜4では、標準撮影条件とオーバー
露光条件の画質差は小さかった。とくに漂白工程終了
後、あるいは第1定着の終了後のように脱銀が不十分な
状態でも画質の低下は許容範囲内であった。つまり、発
色現像工程を終えているが、現像処理工程の完了しない
うちに画像情報を読み取った場合でも画像処理を施すこ
とによって満足できる画質のカラープリントが得られる
ことが示された。しかも、現像処理時間は、本発明例2
では、260秒、本発明例1では、210秒、本発明例
3では、160秒、本発明例4では、130秒短縮する
ことができた。
【0147】実施例3 実施例で使用している特開平6−51479号図1に示
す現像機は、漂白槽と定着槽の間に漂白槽からと定着槽
からのオーバーフローが流入する一種の漂白定着槽(新
液の補充は行わない)がある。実施例2の迅速現像を選
択したのち、漂白工程を通らないで漂白定着工程に浸漬
処理される搬送経路を設けた。漂白定着工程の終了時点
で画像情報読み取りを行った。結果は、標準露光量の実
技プリントとオーバー露光量の実技プリントの差が、
0.1であった。この結果を表3と比較すると、実施例
2の発明例−1と同等の迅速処理でむしろ漂白定着処理
の方が優れた結果を示している。プリントを得たのち、
さらにフィルムを利用する計画がない場合は、この搬送
経路の選択を行うと漂白定着によって脱銀がほぼ終了し
ているので、さらに処理を続けることなく廃棄すること
も可能である。
【0148】実施例4 実施例1の本発明例1において、画像情報を読み取り装
置を明細書II.2及び図13に示した反射型の画像読み
取り装置を用いた以外は、実施例1の本発明例−1通り
に現像処理と画像処理を行った。その結果は、標準露光
量の実技プリントとオーバー露光量の実技プリントとの
差が0.4であった。この結果を実施例1の本発明例−
1と比較すると、いずれも実用できるが漂白工程後の画
像読み取りを反射方式で行った方が優れたプリント画質
が得られることが判る。
【0149】
【発明の効果】撮影済みカラーフィルムを現像処理して
その画像をカラーポジ材料又は電子記録媒体に記録する
に際して、発色現像の終了後から乾燥工程に入るまでの
間に画像情報を読み取って画像処理を施し、ポジ材料あ
るいは電子記録媒体に出力することによって画像品質を
損なうことなくポジ画像を得るまでの時間を短縮するこ
とができる。また、使用する現像処理機には、少なくも
一つの工程に2種の槽を備えて、いずれかを選択する手
段を備えることによって標準処理と迅速処理を1台の装
置で選択して実施してさらに迅速化することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係わる画像形成方法と装置の基本構成
と全体の流れを示すブロックダイアグラム
【図2】本発明に係わる画像再生システムの基本構成を
示すブロックダイアグラム
【図3】本発明に係わる画像再生システムの一実施形態
における外観を示す図
【図4】透過型画像読み取り装置の概略を示す図
【図5】図2に示される画像処理装置5の構成の一部を
示すブロックダイアグラム
【図6】図2に示される画像処理装置5の構成の図5に
示されない他の部分を示すブロックダイアグラム
【図7】図5に示される第1のフレームメモリユニッ
ト、第2のフレームメモリユニット及び第3のフレーム
メモリユニットの詳細を示すブロックダイアグラム
【図8】図6に示される第1の画像処理手段の詳細を示
すブロックダイアグラム
【図9】図2に示される画像出力装置の概略を示す図
【図10】図9に示される画像出力装置のレーザー光照
射手段
【図11】反射型画像読み取り装置の概略を示す図
【図12】画像読み取り部を現像機の現像処理工程の途
中の漂白工程の後に取り付けた現像装置の状態
【図13】反射型画像読み取り部を漂白工程と定着工程
の間に取り付けた現像装置の状態
【符号の説明】
図1〜13における符号の説明 F フィルム P カラープリント又はカラーペーパー 01 DXコード 02 現像選択指示部 03 基準現像過程 03A非基準現像過程 04 マニユアル現像選択 1 画像読み取り装置 5 画像処理装置 8 画像出力装置 10 透過型画像読み取り装置 11 光源 12 光量調節ユニット 13 色分解ユニット 14 拡散ユニット 15 CCDエリアセンサー 16 レンズ 17 増幅器 18 A/D変換器 19 CCD補正手段 20 ログ変換器 21 インターフェイス 22 キヤリア 23 モーター 24 駆動ローラ 25 画面検出センサー 26 CPU 30 反射型画像読み取り装置 31 光源 32 ミラー 33 カラーバランスフィルタ 34 光量調節ユニット 35 CCDエリアセンサー 36 レンズ 37 増幅器 38 A/D変換器 39 CCD補正手段 40 ログ変換器 46 CPU 48 インターフェイス 49 加算平均演算手段 50a第1のラインバッファ 50b第2のラインバッファ 51 第1のフレームメモリユニット 51R Rデータメモリ 51G Gデータメモリ 51B Bデータメモリ 52 第2のフレームメモリユニット 52R Rデータメモリ 52G Gデータメモリ 52B Bデータメモリ 53 第3のフレームメモリユニット 53R Rデータメモリ 53G Gデータメモリ 53B Bデータメモリ 55 セレクタ 60 CPU 61 第1の画像処理手段 62 第2の画像処理手段 63 入力バス 64 出力バス 65 データバス 66 メモリ 67 ハードデイスク 68 CRT 69 キーボード 70 通信ポート 75 データ合成手段 76 合成データメモリ 76R Rデータメモリ 76G Gデータメモリ 76B Bデータメモリ 77 インターフェイス 78 インターフェイス 79 CPU 80 画像データメモリ 81 D/A変換器 82 レーザー光照射手段 83 変調器駆動手段 84a,b,c 半導体レーザー光源 85 波長変換手段 86 波長変換手段 87R,G,B 光変調器 88R,G,B 反射ミラー 89 ポリゴンミラー 90 カラーペーパー 91 マガジン 92 穿孔手段 94 発色現像槽 95 漂白定着槽 96 水洗槽 97 乾燥部 98 カッター 99 ソータ 100 色濃度階調変換手段 101 彩度変換手段 102 デジタル倍率変換手段 103 周波数処理手段 104 ダイナミックレンジ変換手段 110 フィルム入りパトローネ 111 フィルムガイドローラー 112 標準型発色現像槽 113 迅速型発色現像槽 114 漂白槽 115 定着槽 117 第1水洗槽 118 第2水洗槽 119 画像安定化槽 120 乾燥部 121 搬送経路選択ガイド 122 搬送経路選択ガイド 123 搬送経路選択ガイド 124 搬送ガイド板 126 反射板

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 撮影済みハロゲン化銀カラー写真撮影材
    料に現像処理を施して写真画像を得るのに用いる装置で
    あって、現像処理工程中の少なくも1つの浸漬処理工程
    において、処理槽に該写真撮影材料を浸漬して処理する
    ように搬送する手段、浸漬することなくその処理槽以降
    へ搬送する手段及びそのいずれかの手段を選択する手段
    を有し、かつ、発色現像工程の終了後乾燥工程に入るま
    での任意の段階において、該写真撮影材料に記録された
    画像情報を光電的に読み取る手段と、得られた電気的画
    像情報に画像処理を施す手段と、処理された画像情報を
    カラーポジ材料、光記録媒体、光磁気記録媒体、磁気記
    録媒体のいずれかの画像記録媒体に出力する手段と、を
    有することを特徴とするカラー画像形成装置。
  2. 【請求項2】 現像機が異なる2種類の発色現像槽を有
    し、撮影済みハロゲン化銀カラー写真撮影材料がいずれ
    か一方の現像槽で処理される搬送手段を選択するように
    構成したことを特徴とする請求項1記載のカラー画像形
    成装置。
  3. 【請求項3】 発色現像工程を経たカラー写真撮影材料
    の画像情報を反射光学系で読み取ることを特徴とする請
    求項1〜2に記載のカラー画像形成装置。
JP21515097A 1997-08-08 1997-08-08 カラー画像形成装置 Pending JPH1152532A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6952294B2 (en) 1999-11-30 2005-10-04 Fuji Photo Film Co., Ltd. Method of reading an image, method of forming a color image, device for forming a color image, silver halide color photosensitive material, and a device for processing a photosensitive material

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6952294B2 (en) 1999-11-30 2005-10-04 Fuji Photo Film Co., Ltd. Method of reading an image, method of forming a color image, device for forming a color image, silver halide color photosensitive material, and a device for processing a photosensitive material

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