JPH1152172A - 光スターカプラ - Google Patents
光スターカプラInfo
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- JPH1152172A JPH1152172A JP21199997A JP21199997A JPH1152172A JP H1152172 A JPH1152172 A JP H1152172A JP 21199997 A JP21199997 A JP 21199997A JP 21199997 A JP21199997 A JP 21199997A JP H1152172 A JPH1152172 A JP H1152172A
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- mixing
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- light
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 光信号の損失の変動を少なくする。
【解決手段】 16本の光ファイバ101〜116を束
ねたバンドル部120の端面が、ミキシングロッド13
0の入出射端に接着剤161で固定されている。ミキシ
ングロッド130の内部は、外部に充填された透明樹脂
140をクラッドとした光導波路となっている。ミキシ
ングロッド130の入出射端には、金属の蒸着ミラー1
31が設けられている。ミキシングロッド130の他方
の端部(反射端)には、ホログラム拡散器150が接着
剤162で接着されている。ホルダ170は、ミキシン
グロッド130とホログラム拡散器150とを包み込む
ようにして設けられている。ホルダ170の開口部が、
バンドル部120の側面に固定さており、ホルダ170
の内側に、ホログラム拡散器150が固定されている。
透明樹脂140は、ホルダ170の側面に設けられた充
填材注入孔171から注入される。
ねたバンドル部120の端面が、ミキシングロッド13
0の入出射端に接着剤161で固定されている。ミキシ
ングロッド130の内部は、外部に充填された透明樹脂
140をクラッドとした光導波路となっている。ミキシ
ングロッド130の入出射端には、金属の蒸着ミラー1
31が設けられている。ミキシングロッド130の他方
の端部(反射端)には、ホログラム拡散器150が接着
剤162で接着されている。ホルダ170は、ミキシン
グロッド130とホログラム拡散器150とを包み込む
ようにして設けられている。ホルダ170の開口部が、
バンドル部120の側面に固定さており、ホルダ170
の内側に、ホログラム拡散器150が固定されている。
透明樹脂140は、ホルダ170の側面に設けられた充
填材注入孔171から注入される。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は1本の光ファイバか
らの光信号を分岐し、他の複数の光ファイバに均等に分
配するための光スターカプラに関し、特に円柱または角
柱のロッドをミキサーとして用いた光スターカプラに関
する。
らの光信号を分岐し、他の複数の光ファイバに均等に分
配するための光スターカプラに関し、特に円柱または角
柱のロッドをミキサーとして用いた光スターカプラに関
する。
【0002】
【従来の技術】一般に光ファイバ等を用いて情報通信綱
を構築するには、1つの光信号を複数の光ファイバに分
岐したり、複敷の光ファイバからの光信号を1つの光フ
ァイバに集めたりする光スターカプラが必要となる。こ
の光スターカプラにはミキシング部が設けられている。
1つの光ファイバに入射された光信号は、光ファイバが
持っている所定の広がり角で入射時に拡散し、ミキシン
グ部内で全反射を繰り返して伝搬する。その結果、出力
側の複数の光ファイバからは、n個に分岐された光信号
が出射される。この時、基本的にミキシング部が長いほ
ど、入力の光信号を均一化でききる。ミキシング部の形
態としては様々なものがあるが、その1つに円柱または
角柱のロッド状部材(ミキシング部)をミキシング部と
したものがある。このような光スターカプラの例とし
て、特開平9−184941号公報に開示された光スタ
ーカプラがある。
を構築するには、1つの光信号を複数の光ファイバに分
岐したり、複敷の光ファイバからの光信号を1つの光フ
ァイバに集めたりする光スターカプラが必要となる。こ
の光スターカプラにはミキシング部が設けられている。
1つの光ファイバに入射された光信号は、光ファイバが
持っている所定の広がり角で入射時に拡散し、ミキシン
グ部内で全反射を繰り返して伝搬する。その結果、出力
側の複数の光ファイバからは、n個に分岐された光信号
が出射される。この時、基本的にミキシング部が長いほ
ど、入力の光信号を均一化でききる。ミキシング部の形
態としては様々なものがあるが、その1つに円柱または
角柱のロッド状部材(ミキシング部)をミキシング部と
したものがある。このような光スターカプラの例とし
て、特開平9−184941号公報に開示された光スタ
ーカプラがある。
【0003】図4は、従来の光スターカプラの例を示す
図である。この光スターカプラのバンドル部420で
は、16本の光ファイバ401〜416が一括して束ね
られ、四角い筒状の部材の内部に接着剤で固定されてい
る。そして、バンドル部420の端面が、四角柱のミキ
シングロッド430の入出射端に接着剤461で接着さ
れ、固定されている。
図である。この光スターカプラのバンドル部420で
は、16本の光ファイバ401〜416が一括して束ね
られ、四角い筒状の部材の内部に接着剤で固定されてい
る。そして、バンドル部420の端面が、四角柱のミキ
シングロッド430の入出射端に接着剤461で接着さ
れ、固定されている。
【0004】ミキシングロッド430の内部は空気より
も屈折率が十分に高いガラスでできており、外部の空気
をエアークラッド440とした光導波路となっている。
ミキシングロッド430の入出射端には、金属の蒸着ミ
ラー431が設けられている。この蒸着ミラー431
は、ミキシングロッド430内を伝搬する光を反射する
ものであり、各光ファイバ401〜416のコアと一致
する部分を除いて設けられている。
も屈折率が十分に高いガラスでできており、外部の空気
をエアークラッド440とした光導波路となっている。
ミキシングロッド430の入出射端には、金属の蒸着ミ
ラー431が設けられている。この蒸着ミラー431
は、ミキシングロッド430内を伝搬する光を反射する
ものであり、各光ファイバ401〜416のコアと一致
する部分を除いて設けられている。
【0005】また、ミキシングロッド430の他方の端
部(反射端)には、ホログラム拡散器450が接着剤4
62で接着され、固定されている。このホログラム拡散
器450は、入射してくる光信号の広がり角よりも大き
く拡散するための微少な凹凸(体積ホログラムの場合に
は屈折率の周期的な変化)と反射ミラーにより構成さ
れ、ミキシングロッド430内を伝搬してきた光をより
拡散し、入射した方向へ反射する。ホルダ470は、バ
ンドル部420に固定され、エアークラッド440の領
域を密封している。
部(反射端)には、ホログラム拡散器450が接着剤4
62で接着され、固定されている。このホログラム拡散
器450は、入射してくる光信号の広がり角よりも大き
く拡散するための微少な凹凸(体積ホログラムの場合に
は屈折率の周期的な変化)と反射ミラーにより構成さ
れ、ミキシングロッド430内を伝搬してきた光をより
拡散し、入射した方向へ反射する。ホルダ470は、バ
ンドル部420に固定され、エアークラッド440の領
域を密封している。
【0006】このような構成の光スターカプラにおい
て、例えば光ファイバ401からミキシングロッドに光
信号480を入射すると、その光信号480はミキシン
グロッド430の中に広がり、ミキシングロッド430
の側面で全反射されながら伝搬し、ホログラム拡散器4
50に達する。すると、ホログラム拡散器450で拡散
反射され、逆方向に伝搬する。この反射光の一部は、蒸
着ミラー431で反射されるが、その他の光信号は光フ
ァイバ401〜416のコアに入射する。蒸着ミラー4
31で反射された光信号480は、ミキシングロッド4
30内の往復を繰り返し、最終的に光ファイバ401〜
416のコアに入射する。
て、例えば光ファイバ401からミキシングロッドに光
信号480を入射すると、その光信号480はミキシン
グロッド430の中に広がり、ミキシングロッド430
の側面で全反射されながら伝搬し、ホログラム拡散器4
50に達する。すると、ホログラム拡散器450で拡散
反射され、逆方向に伝搬する。この反射光の一部は、蒸
着ミラー431で反射されるが、その他の光信号は光フ
ァイバ401〜416のコアに入射する。蒸着ミラー4
31で反射された光信号480は、ミキシングロッド4
30内の往復を繰り返し、最終的に光ファイバ401〜
416のコアに入射する。
【0007】このようにして、ある一本の光ファイバを
伝搬する光信号を、複数の光ファイバに均等に分岐させ
ることができる。
伝搬する光信号を、複数の光ファイバに均等に分岐させ
ることができる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来の光スタ
ーカプラは、以下の点において、信頼性に欠けるという
問題点があった。
ーカプラは、以下の点において、信頼性に欠けるという
問題点があった。
【0009】すなわち、バンドル部420とミキシング
ロッド430との接合部、及びミキシングロッド430
とホログラム拡散器450との接合部における接着剤4
61,462の塗布面積が狭いため、振動、熱などの影
響を受け、分岐すべき光信号480の損失が増大してし
まう。すなわち、接着剤461,462は、接合面に直
接塗布されるのではなく接合部の周囲に塗布されている
ため、あまり強固に接着することができない。その結
果、振動や熱などの影響を受けやすくなっているのであ
る。
ロッド430との接合部、及びミキシングロッド430
とホログラム拡散器450との接合部における接着剤4
61,462の塗布面積が狭いため、振動、熱などの影
響を受け、分岐すべき光信号480の損失が増大してし
まう。すなわち、接着剤461,462は、接合面に直
接塗布されるのではなく接合部の周囲に塗布されている
ため、あまり強固に接着することができない。その結
果、振動や熱などの影響を受けやすくなっているのであ
る。
【0010】また、エアークラッド440を採用してい
るため、ミキシングロッド430が湿気や埃(制作途中
で付着する)の影響を受け、透過率が大きく変動する。
透過率が減少すれば、光信号の損失は増大してしまう。
るため、ミキシングロッド430が湿気や埃(制作途中
で付着する)の影響を受け、透過率が大きく変動する。
透過率が減少すれば、光信号の損失は増大してしまう。
【0011】本発明はこのような点に鑑みてなされたも
のであり、光信号の損失の変動が少なく、信頼性の高い
光スターカプラを提供することを目的とする。
のであり、光信号の損失の変動が少なく、信頼性の高い
光スターカプラを提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明では上記課題を解
決するために、1つの光信号を複数に分岐させる光スタ
ーカプラにおいて、複数の光ファイバの端部が束ねられ
たバンドル部と、入出射端から反射端にかけて光導波路
が形成され、前記入出射端側の前記光導波路が前記複数
の光ファイバの端部のコアを覆うようにして前記バンド
ル部に接合されたミキシング部と、前記ミキシング部の
前記反射端に接合され、前記ミキシング部の前記反射端
に達した光を拡散反射する光拡散反射部と、前記ミキシ
ング部の周囲を囲うようにして、前記バンドル部と前記
光拡散反射部とに固定された収容部と、前記収容部に囲
われた空間に充填された、前記ミキシングロッドよりも
低い屈折率の透明樹脂と、を有することを特徴とする光
スターカプラが提供される。
決するために、1つの光信号を複数に分岐させる光スタ
ーカプラにおいて、複数の光ファイバの端部が束ねられ
たバンドル部と、入出射端から反射端にかけて光導波路
が形成され、前記入出射端側の前記光導波路が前記複数
の光ファイバの端部のコアを覆うようにして前記バンド
ル部に接合されたミキシング部と、前記ミキシング部の
前記反射端に接合され、前記ミキシング部の前記反射端
に達した光を拡散反射する光拡散反射部と、前記ミキシ
ング部の周囲を囲うようにして、前記バンドル部と前記
光拡散反射部とに固定された収容部と、前記収容部に囲
われた空間に充填された、前記ミキシングロッドよりも
低い屈折率の透明樹脂と、を有することを特徴とする光
スターカプラが提供される。
【0013】この光スターカプラによれば、バンドル部
と光拡散反射部とが収容部に固定されており、ミキシン
グロッドの周囲が透明樹脂で充たされているため、複数
の光ファイバのいずれかから入射された光信号は、振動
や熱的ストレス、あるいは湿気や埃の影響を受けること
なく、複数の光ファイバに分岐される。
と光拡散反射部とが収容部に固定されており、ミキシン
グロッドの周囲が透明樹脂で充たされているため、複数
の光ファイバのいずれかから入射された光信号は、振動
や熱的ストレス、あるいは湿気や埃の影響を受けること
なく、複数の光ファイバに分岐される。
【0014】また、上記課題を解決するための第2の発
明によれば、1つの光信号を複数に分岐させる光スター
カプラにおいて、入射用光ファイバの端部が固定された
ファイバ固定部と、入射端から出射端にかけて光導波路
が形成されているとともに、内部の光を反射する反射ミ
ラーが、前記入射用ファイバの端部のコアに合致する領
域を除いた前記入射端に形成され、前記入射端側の前記
光導波路が前記入射用光ファイバの端部のコアを覆うよ
うにして前記ファイバ固定部に接合されたミキシング部
と、前記ミキシング部に接合され、所定の位置に開けら
れた貫通孔の領域を除き、前記ミキシング部の前記出射
端に達した光を拡散反射する光拡散反射部と、複数の出
射用光ファイバが束ねられ、前記複数の出射用光ファイ
バの先端が前記光拡散反射部の前記貫通孔の位置に合致
するようにして前記光拡散反射部に接合されたバンドル
部と、前記ミキシング部の周囲を囲うようにして、前記
ファイバ固定部と前記バンドル部とに固定された収容部
と、前記収容部に囲われた空間に充填された、前記ミキ
シングロッドよりも低い屈折率の透明樹脂と、を有する
ことを特徴とする光スターカプラが提供される。 この
光スターカプラによれば、ファイバ固定部とバンドル部
とが収容部に固定されており、ミキシングロッドの周囲
が透明樹脂で充たされているため、入射用光ファイバか
ら入射された光信号は、振動や熱的ストレス、あるいは
湿気や埃の影響を受けることなく、複数の出射用光ファ
イバに分岐される。
明によれば、1つの光信号を複数に分岐させる光スター
カプラにおいて、入射用光ファイバの端部が固定された
ファイバ固定部と、入射端から出射端にかけて光導波路
が形成されているとともに、内部の光を反射する反射ミ
ラーが、前記入射用ファイバの端部のコアに合致する領
域を除いた前記入射端に形成され、前記入射端側の前記
光導波路が前記入射用光ファイバの端部のコアを覆うよ
うにして前記ファイバ固定部に接合されたミキシング部
と、前記ミキシング部に接合され、所定の位置に開けら
れた貫通孔の領域を除き、前記ミキシング部の前記出射
端に達した光を拡散反射する光拡散反射部と、複数の出
射用光ファイバが束ねられ、前記複数の出射用光ファイ
バの先端が前記光拡散反射部の前記貫通孔の位置に合致
するようにして前記光拡散反射部に接合されたバンドル
部と、前記ミキシング部の周囲を囲うようにして、前記
ファイバ固定部と前記バンドル部とに固定された収容部
と、前記収容部に囲われた空間に充填された、前記ミキ
シングロッドよりも低い屈折率の透明樹脂と、を有する
ことを特徴とする光スターカプラが提供される。 この
光スターカプラによれば、ファイバ固定部とバンドル部
とが収容部に固定されており、ミキシングロッドの周囲
が透明樹脂で充たされているため、入射用光ファイバか
ら入射された光信号は、振動や熱的ストレス、あるいは
湿気や埃の影響を受けることなく、複数の出射用光ファ
イバに分岐される。
【0015】また、上記課題を解決するための第3の発
明によれば、1つの光信号を複数に分岐させる光スター
カプラにおいて、複数の光ファイバの端部が束ねられた
バンドル部と、入出射端から反射端にかけて光導波路が
形成され、前記入出射端側の前記光導波路が前記複数の
光ファイバの端部のコアを覆うようにして前記バンドル
部に接合されたミキシング部と、前記ミキシング部の前
記反射端に接合され、前記ミキシング部の前記反射端に
達した光を拡散反射する光拡散反射部と、前記ミキシン
グ部と前記光拡散反射部との周囲を囲うようにして、前
記バンドル部に固定された収容部と、前記収容部に固定
され、前記ホログラム拡散器を支持する支持部と、を有
することを特徴とする光スターカプラが提供される。
明によれば、1つの光信号を複数に分岐させる光スター
カプラにおいて、複数の光ファイバの端部が束ねられた
バンドル部と、入出射端から反射端にかけて光導波路が
形成され、前記入出射端側の前記光導波路が前記複数の
光ファイバの端部のコアを覆うようにして前記バンドル
部に接合されたミキシング部と、前記ミキシング部の前
記反射端に接合され、前記ミキシング部の前記反射端に
達した光を拡散反射する光拡散反射部と、前記ミキシン
グ部と前記光拡散反射部との周囲を囲うようにして、前
記バンドル部に固定された収容部と、前記収容部に固定
され、前記ホログラム拡散器を支持する支持部と、を有
することを特徴とする光スターカプラが提供される。
【0016】この光スターカプラによれば、光拡散反射
部は支持部で支持されており、支持部はバンドル部に固
定されている収容部に固定されている。そのため、複数
の光ファイバのいずれかから入射された光信号は、振動
や熱的ストレスの影響を受けることなく、複数の光ファ
イバに分岐される。
部は支持部で支持されており、支持部はバンドル部に固
定されている収容部に固定されている。そのため、複数
の光ファイバのいずれかから入射された光信号は、振動
や熱的ストレスの影響を受けることなく、複数の光ファ
イバに分岐される。
【0017】また、上記課題を解決するための第4の発
明によれば、複数の光信号を1つの出力に合成する光ス
ターカプラにおいて、複数の入射用光ファイバの端部が
束ねられたバンドル部と、入射端から出射端にかけて光
導波路が形成されているとともに、内部の光を反射する
反射ミラーが、前記入射用ファイバの端部のコアに合致
する領域を除いた前記入射端に形成され、前記入射端側
の前記光導波路が前記入射用光ファイバの端部のコアを
覆うようにして前記ファイババンドル部に接合されたミ
キシング部と、前記ミキシング部に接合され、所定の位
置に開けられた貫通孔の領域を除き、前記ミキシング部
の前記出射端に達した光を拡散反射する光拡散反射部
と、出射用光ファイバの先端が前記光拡散反射部の前記
貫通孔の位置に合致するように、前記光拡散反射部に接
合されたファイバ固定部と、前記ミキシング部の周囲を
囲うようにして、前記ファイバ固定部と前記バンドル部
とに固定された収容部と、前記収容部に囲われた空間に
充填された、前記ミキシング部よりも低い屈折率の透明
樹脂と、を有することを特徴とする光スターカプラが提
供される。
明によれば、複数の光信号を1つの出力に合成する光ス
ターカプラにおいて、複数の入射用光ファイバの端部が
束ねられたバンドル部と、入射端から出射端にかけて光
導波路が形成されているとともに、内部の光を反射する
反射ミラーが、前記入射用ファイバの端部のコアに合致
する領域を除いた前記入射端に形成され、前記入射端側
の前記光導波路が前記入射用光ファイバの端部のコアを
覆うようにして前記ファイババンドル部に接合されたミ
キシング部と、前記ミキシング部に接合され、所定の位
置に開けられた貫通孔の領域を除き、前記ミキシング部
の前記出射端に達した光を拡散反射する光拡散反射部
と、出射用光ファイバの先端が前記光拡散反射部の前記
貫通孔の位置に合致するように、前記光拡散反射部に接
合されたファイバ固定部と、前記ミキシング部の周囲を
囲うようにして、前記ファイバ固定部と前記バンドル部
とに固定された収容部と、前記収容部に囲われた空間に
充填された、前記ミキシング部よりも低い屈折率の透明
樹脂と、を有することを特徴とする光スターカプラが提
供される。
【0018】この光スターカプラによれば、バンドル部
とファイバ固定部とが収容部に固定されており、ミキシ
ングロッドの周囲が透明樹脂で充たされているため、入
射用光ファイバから入射された複数の光信号は、振動や
熱的ストレス、あるいは湿気や埃の影響を受けることな
く合成され、出射用光ファイバから出力される。
とファイバ固定部とが収容部に固定されており、ミキシ
ングロッドの周囲が透明樹脂で充たされているため、入
射用光ファイバから入射された複数の光信号は、振動や
熱的ストレス、あるいは湿気や埃の影響を受けることな
く合成され、出射用光ファイバから出力される。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照して説明する。図1は、本発明の第1の実施の形
態の光スターカプラを示す図である。
を参照して説明する。図1は、本発明の第1の実施の形
態の光スターカプラを示す図である。
【0020】この光スターカプラのバンドル部120で
は、16本の光ファイバ101〜116が一括して束ね
られ、四角い筒状の部材の内部に接着剤で固定されてい
る。そして、バンドル部120の端面が、四角柱のミキ
シングロッド130の入出射端に接着剤161で接着さ
れ、固定されている。
は、16本の光ファイバ101〜116が一括して束ね
られ、四角い筒状の部材の内部に接着剤で固定されてい
る。そして、バンドル部120の端面が、四角柱のミキ
シングロッド130の入出射端に接着剤161で接着さ
れ、固定されている。
【0021】ミキシングロッド130の内部は、周囲に
充填された透明樹脂140よりも屈折率が十分に高いガ
ラスでできており、その透明樹脂をクラッドとした光導
波路となっている。
充填された透明樹脂140よりも屈折率が十分に高いガ
ラスでできており、その透明樹脂をクラッドとした光導
波路となっている。
【0022】ミキシングロッド130の入出射端には、
金属の蒸着ミラー131が設けられている。この蒸着ミ
ラー131は、ミキシングロッド130内を伝搬する光
を反射するものであり、各光ファイバ101〜116の
コアと一致する部分を除いて設けられている。
金属の蒸着ミラー131が設けられている。この蒸着ミ
ラー131は、ミキシングロッド130内を伝搬する光
を反射するものであり、各光ファイバ101〜116の
コアと一致する部分を除いて設けられている。
【0023】また、ミキシングロッド130の他方の端
部(反射端)には、従来と同様のホログラム拡散器15
0が接着剤162で接着され、固定されている。ホログ
ラム拡散器150は、ミキシングロッド130内を伝搬
し、端部に達した光を拡散しながら反射する。
部(反射端)には、従来と同様のホログラム拡散器15
0が接着剤162で接着され、固定されている。ホログ
ラム拡散器150は、ミキシングロッド130内を伝搬
し、端部に達した光を拡散しながら反射する。
【0024】ホルダ170は、一方の端部が開口した筒
状の形をしており、ミキシングロッド130の周囲を囲
うようにして、ミキシングロッド130とホログラム拡
散器150とを収容している。ホルダ170の開口部
は、バンドル部120の側面に固定さており、ホルダ1
70の内側に、ホログラム拡散器150が固定されてい
る。ホルダ170の側面には、充填材注入孔171が設
けられており、充填材注入孔171から透明樹脂140
が注入される。この透明樹脂140は、ミキシングロッ
ド130よりも屈折率の低い樹脂であり、ミキシングロ
ッド130に対するクラッド層であると共に、ミキシン
グロッド130に加えられる振動などを抑える働きをす
る。
状の形をしており、ミキシングロッド130の周囲を囲
うようにして、ミキシングロッド130とホログラム拡
散器150とを収容している。ホルダ170の開口部
は、バンドル部120の側面に固定さており、ホルダ1
70の内側に、ホログラム拡散器150が固定されてい
る。ホルダ170の側面には、充填材注入孔171が設
けられており、充填材注入孔171から透明樹脂140
が注入される。この透明樹脂140は、ミキシングロッ
ド130よりも屈折率の低い樹脂であり、ミキシングロ
ッド130に対するクラッド層であると共に、ミキシン
グロッド130に加えられる振動などを抑える働きをす
る。
【0025】このような構成の光スターカプラにおい
て、例えば光ファイバ101からミキシングロッド13
0に光信号180を入射すると、その光信号180はミ
キシングロッド130の中に広がり、ミキシングロッド
130の側面で全反射されながら伝搬し、ホログラム拡
散器150に達する。すると、ホログラム拡散器150
で拡散反射され、逆方向に伝搬する。この反射光の一部
は、蒸着ミラー131で反射されるが、その他の光信号
は光ファイバ101〜116のコアに入射する。蒸着ミ
ラー131で反射された光信号180は、ミキシングロ
ッド130内の往復を繰り返し、最終的に光ファイバ1
01〜116のコアに入射する。
て、例えば光ファイバ101からミキシングロッド13
0に光信号180を入射すると、その光信号180はミ
キシングロッド130の中に広がり、ミキシングロッド
130の側面で全反射されながら伝搬し、ホログラム拡
散器150に達する。すると、ホログラム拡散器150
で拡散反射され、逆方向に伝搬する。この反射光の一部
は、蒸着ミラー131で反射されるが、その他の光信号
は光ファイバ101〜116のコアに入射する。蒸着ミ
ラー131で反射された光信号180は、ミキシングロ
ッド130内の往復を繰り返し、最終的に光ファイバ1
01〜116のコアに入射する。
【0026】この光スターカプラでは、透明樹脂140
を充填材兼用クラッド層としているため、ミキシングロ
ッド130に埃などが付着するのを防止できる。また、
バンドル部120とホログラム拡散器150とがホルダ
170で固定され、さらに、ミキシングロッド130が
透明樹脂140で支えられているため、従来のように接
着剤のみで固定する場合にくらべ、支持面積が広い。そ
の結果、振動や熱的ストレスの影響による影響を抑制す
ることができ、内部を伝搬する光信号180の損失の変
動も少なくなる。
を充填材兼用クラッド層としているため、ミキシングロ
ッド130に埃などが付着するのを防止できる。また、
バンドル部120とホログラム拡散器150とがホルダ
170で固定され、さらに、ミキシングロッド130が
透明樹脂140で支えられているため、従来のように接
着剤のみで固定する場合にくらべ、支持面積が広い。そ
の結果、振動や熱的ストレスの影響による影響を抑制す
ることができ、内部を伝搬する光信号180の損失の変
動も少なくなる。
【0027】ここで、充填する透明樹脂140は、ミキ
シングロッド130を保護し、ミキシングロッド130
より屈折率が低くなければならない。例えば、ミキシン
グロッド130がガラス(BK7 :屈折率1.51)の
場合には、透明樹脂140としては、アクリル系で屈折
率が1.45程度のものを使用する。
シングロッド130を保護し、ミキシングロッド130
より屈折率が低くなければならない。例えば、ミキシン
グロッド130がガラス(BK7 :屈折率1.51)の
場合には、透明樹脂140としては、アクリル系で屈折
率が1.45程度のものを使用する。
【0028】次に、第2の実施の形態について説明す
る。第2の実施の形態は、光信号の入射用の光ファイバ
の逆側の端部に出力用の複数の光ファイバが設けられた
光スターカプラに、本発明を適用したものである。
る。第2の実施の形態は、光信号の入射用の光ファイバ
の逆側の端部に出力用の複数の光ファイバが設けられた
光スターカプラに、本発明を適用したものである。
【0029】図2は、本発明の第2の実施の形態の光ス
ターカプラを示す図である。この光スターカプラでは、
入射用の光ファイバ201がファイバ固定部221に設
けられた孔に挿入され、固定されている。ファイバ固定
部221の端面は、四角柱のミキシングロッド230の
入射端(図中、右側)に接着剤261で固定されている
とともに、ホルダ270の内側に固定されている。
ターカプラを示す図である。この光スターカプラでは、
入射用の光ファイバ201がファイバ固定部221に設
けられた孔に挿入され、固定されている。ファイバ固定
部221の端面は、四角柱のミキシングロッド230の
入射端(図中、右側)に接着剤261で固定されている
とともに、ホルダ270の内側に固定されている。
【0030】ミキシングロッド230の入射端には、金
属の蒸着ミラー231が設けられている。この蒸着ミラ
ー231は、ミキシングロッド230内を伝搬する光を
反射するものであり、光ファイバ201のコアと一致す
る部分を除いて設けられている。ミキシングロッド23
0の内部は、周囲に充填された透明樹脂240よりも屈
折率が十分に高いガラスでできており、その透明樹脂2
40をクラッドとした光導波路となっている。
属の蒸着ミラー231が設けられている。この蒸着ミラ
ー231は、ミキシングロッド230内を伝搬する光を
反射するものであり、光ファイバ201のコアと一致す
る部分を除いて設けられている。ミキシングロッド23
0の内部は、周囲に充填された透明樹脂240よりも屈
折率が十分に高いガラスでできており、その透明樹脂2
40をクラッドとした光導波路となっている。
【0031】また、ミキシングロッド230の出射端
(図中、左側)には、ホログラム拡散器250が接着剤
262で接着され、固定されている。ホログラム拡散器
250には、貫通する孔が開けられており、16本の光
ファイバ202〜217の端部が挿入されている。そし
て、ミキシングロッド230内を伝搬し、出射端に達し
た光の一部(各光ファイバ異202〜217のコア以外
の領域に照射した光)を拡散しながら反射する。
(図中、左側)には、ホログラム拡散器250が接着剤
262で接着され、固定されている。ホログラム拡散器
250には、貫通する孔が開けられており、16本の光
ファイバ202〜217の端部が挿入されている。そし
て、ミキシングロッド230内を伝搬し、出射端に達し
た光の一部(各光ファイバ異202〜217のコア以外
の領域に照射した光)を拡散しながら反射する。
【0032】バンドル部222は、16本の光ファイバ
202〜217が一括して束ねられ、ホログラム拡散器
250とホルダ270の内側とに固定されている。ホル
ダ270は、筒状の形をしており、ミキシングロッド2
30の周囲を囲うようにして設けられている。ホルダ2
70の側面には、充填材注入孔271が設けられてお
り、充填材注入孔271から透明樹脂240が注入され
る。この透明樹脂240は、ミキシングロッド230よ
りも屈折率の低い樹脂(例えば、シリコン系樹脂)であ
り、ミキシングロッド230に対するクラッド層である
と共に、ミキシングロッド230に加えられる振動など
を抑える働きをする。
202〜217が一括して束ねられ、ホログラム拡散器
250とホルダ270の内側とに固定されている。ホル
ダ270は、筒状の形をしており、ミキシングロッド2
30の周囲を囲うようにして設けられている。ホルダ2
70の側面には、充填材注入孔271が設けられてお
り、充填材注入孔271から透明樹脂240が注入され
る。この透明樹脂240は、ミキシングロッド230よ
りも屈折率の低い樹脂(例えば、シリコン系樹脂)であ
り、ミキシングロッド230に対するクラッド層である
と共に、ミキシングロッド230に加えられる振動など
を抑える働きをする。
【0033】このような構成の光スターカプラにおい
て、例えば光ファイバ201からミキシングロッド23
0に光信号280を入射すると、その光信号280はミ
キシングロッド230の中に広がり、ミキシングロッド
230の側面で全反射されながら伝搬し、出射端に達す
る。すると、一部の光信号は、ホログラム拡散器250
で拡散反射され逆方向に伝搬し、他の光信号は、光ファ
イバ202〜217のコアに入射する。ホログラム拡散
器250で反射された光信号は、入射端において蒸着ミ
ラー231で反射され、ミキシングロッド230内の往
復を繰り返す。そして、最終的に光ファイバ202〜2
17のコアに入射する。
て、例えば光ファイバ201からミキシングロッド23
0に光信号280を入射すると、その光信号280はミ
キシングロッド230の中に広がり、ミキシングロッド
230の側面で全反射されながら伝搬し、出射端に達す
る。すると、一部の光信号は、ホログラム拡散器250
で拡散反射され逆方向に伝搬し、他の光信号は、光ファ
イバ202〜217のコアに入射する。ホログラム拡散
器250で反射された光信号は、入射端において蒸着ミ
ラー231で反射され、ミキシングロッド230内の往
復を繰り返す。そして、最終的に光ファイバ202〜2
17のコアに入射する。
【0034】この光スターカプラでは、第1の実施の形
態と同様に、透明樹脂240を充填材兼用クラッド層と
しているため、ミキシングロッド230に埃などが付着
するのを防止できる。また、ミキシングロッド230と
ホログラム拡散器250とが、ホルダ270とホルダ2
70内に充填された透明樹脂240とで支えられている
ため、振動や熱的ストレスの影響による影響を抑制する
ことができ、内部を伝搬する光信号280の損失の変動
も少なくなる。
態と同様に、透明樹脂240を充填材兼用クラッド層と
しているため、ミキシングロッド230に埃などが付着
するのを防止できる。また、ミキシングロッド230と
ホログラム拡散器250とが、ホルダ270とホルダ2
70内に充填された透明樹脂240とで支えられている
ため、振動や熱的ストレスの影響による影響を抑制する
ことができ、内部を伝搬する光信号280の損失の変動
も少なくなる。
【0035】なお、第2の実施の形態の光スターカプラ
は、1つの光信号を複数に分岐するものであるが、逆
に、複数の光信号を合成する光スターカプラに本発明を
適用することも出来る。それには、図2におけるホログ
ラム拡散器250と蒸着ミラー231の位置を交換した
ような構成となる。これに伴い、双方にある貫通孔の数
と配置は、それぞれに接合する光ファイバと合致させ
る。これにより、光ファイバ202〜217から入射さ
れた光信号がミキシングロッド230内で合成され、光
ファイバ201から出射する。
は、1つの光信号を複数に分岐するものであるが、逆
に、複数の光信号を合成する光スターカプラに本発明を
適用することも出来る。それには、図2におけるホログ
ラム拡散器250と蒸着ミラー231の位置を交換した
ような構成となる。これに伴い、双方にある貫通孔の数
と配置は、それぞれに接合する光ファイバと合致させ
る。これにより、光ファイバ202〜217から入射さ
れた光信号がミキシングロッド230内で合成され、光
ファイバ201から出射する。
【0036】次に、第3の実施の形態について説明す
る。第3の実施の形態は、ホログラム拡散器の端面を支
える手段を設けることによって、信頼性を向上させたも
のである。
る。第3の実施の形態は、ホログラム拡散器の端面を支
える手段を設けることによって、信頼性を向上させたも
のである。
【0037】図3は、本発明の第3の実施の形態の光ス
ターカプラを示す図である。この光スターカプラのバン
ドル部320では、16本の光ファイバ301〜316
が一括して束ねられ、四角い筒状の部材の内部に接着剤
で固定されている。そして、バンドル部320の端面
が、四角柱のミキシングロッド330の入出射端に接着
剤361で接着され、固定されている。
ターカプラを示す図である。この光スターカプラのバン
ドル部320では、16本の光ファイバ301〜316
が一括して束ねられ、四角い筒状の部材の内部に接着剤
で固定されている。そして、バンドル部320の端面
が、四角柱のミキシングロッド330の入出射端に接着
剤361で接着され、固定されている。
【0038】ミキシングロッド330の内部は空気より
も屈折率が十分に高いガラスでできており、外部の空気
をエアークラッド340とした光導波路となっている。
ミキシングロッド330の入出射端には、金属の蒸着ミ
ラー331が設けられている。この蒸着ミラー331
は、ミキシングロッド330内を伝搬する光を反射する
ものであり、各光ファイバ301〜316のコアと一致
する部分を除いて設けられている。
も屈折率が十分に高いガラスでできており、外部の空気
をエアークラッド340とした光導波路となっている。
ミキシングロッド330の入出射端には、金属の蒸着ミ
ラー331が設けられている。この蒸着ミラー331
は、ミキシングロッド330内を伝搬する光を反射する
ものであり、各光ファイバ301〜316のコアと一致
する部分を除いて設けられている。
【0039】また、ミキシングロッド330の他方の端
部(反射端)には、ホログラム拡散器350が接着剤3
62で接着され、固定されている。ホログラム拡散器3
50は、ミキシングロッド330内を伝搬し端部に達し
た光を拡散しながら反射する。
部(反射端)には、ホログラム拡散器350が接着剤3
62で接着され、固定されている。ホログラム拡散器3
50は、ミキシングロッド330内を伝搬し端部に達し
た光を拡散しながら反射する。
【0040】筒状のホルダ370は、バンドル部320
に固定され、エアークラッド340の領域を覆ってい
る。そして、バンドル部320と反対側の開口部には、
雌ねじの溝が形成されている。この溝に、雄ねじの溝を
有するボルト部材371がねじ込まれている。ホログラ
ム拡散器350とボルト部材371との間には、支持部
材372と緩衝部材373とが挟み込まれていいる。支
持部材372は、錐体のアルミ部材である。この支持部
材372は、錐体の頂点でホログラム拡散器350を支
えており、平面部分が緩衝部材373に固定されてい
る。緩衝部材373は、ボルト部材371に固定され
た、所定の弾性を有する板状のゴム製の部材である。
に固定され、エアークラッド340の領域を覆ってい
る。そして、バンドル部320と反対側の開口部には、
雌ねじの溝が形成されている。この溝に、雄ねじの溝を
有するボルト部材371がねじ込まれている。ホログラ
ム拡散器350とボルト部材371との間には、支持部
材372と緩衝部材373とが挟み込まれていいる。支
持部材372は、錐体のアルミ部材である。この支持部
材372は、錐体の頂点でホログラム拡散器350を支
えており、平面部分が緩衝部材373に固定されてい
る。緩衝部材373は、ボルト部材371に固定され
た、所定の弾性を有する板状のゴム製の部材である。
【0041】このような構成の光スターカプラにおい
て、例えば光ファイバ301からミキシングロッドに光
信号380を入射すると、その光信号380はミキシン
グロッド330の中に広がり、ミキシングロッド330
の側面で全反射されながら伝搬し、ホログラム拡散器3
50に達する。すると、ホログラム拡散器350で拡散
反射され、逆方向に伝搬する。この反射光の一部は、蒸
着ミラー331で反射されるが、その他の光信号は光フ
ァイバ301〜316のコアに入射する。蒸着ミラー3
31で反射された光信号380は、ミキシングロッド3
30内の往復を繰り返し、最終的に光ファイバ301〜
316のコアに入射する。
て、例えば光ファイバ301からミキシングロッドに光
信号380を入射すると、その光信号380はミキシン
グロッド330の中に広がり、ミキシングロッド330
の側面で全反射されながら伝搬し、ホログラム拡散器3
50に達する。すると、ホログラム拡散器350で拡散
反射され、逆方向に伝搬する。この反射光の一部は、蒸
着ミラー331で反射されるが、その他の光信号は光フ
ァイバ301〜316のコアに入射する。蒸着ミラー3
31で反射された光信号380は、ミキシングロッド3
30内の往復を繰り返し、最終的に光ファイバ301〜
316のコアに入射する。
【0042】この光スターカプラでは、ホログラム拡散
器350を支持部材372で支えているため、振動や熱
的ストレスがミキシングロッド330の両端に与える影
響を抑制することができ、内部を伝搬する光信号180
の損失の変動も少なくなる。その結果、分岐された光信
号の強度が安定し、信頼性が向上する。
器350を支持部材372で支えているため、振動や熱
的ストレスがミキシングロッド330の両端に与える影
響を抑制することができ、内部を伝搬する光信号180
の損失の変動も少なくなる。その結果、分岐された光信
号の強度が安定し、信頼性が向上する。
【0043】また、ねじ構造のボルト部材371によっ
て支持部材372が固定されているため、ボルト部材3
71をねじ込む度合いを調節することで、支持部材37
2がホログラム拡散器350を押さえつける力を調節で
きる。さらに、支持部材372とボルト部材371との
間に緩衝部材373が挟まれているため、外部からの衝
撃等は、緩衝部材373で緩和されてホログラム拡散器
350に伝えられる。
て支持部材372が固定されているため、ボルト部材3
71をねじ込む度合いを調節することで、支持部材37
2がホログラム拡散器350を押さえつける力を調節で
きる。さらに、支持部材372とボルト部材371との
間に緩衝部材373が挟まれているため、外部からの衝
撃等は、緩衝部材373で緩和されてホログラム拡散器
350に伝えられる。
【0044】なお、ホルダ370が円筒形状であれば支
持部材372は円錐形であり、ホルダ370が四角い筒
の形状であれば支持部材372は角錐形である。また、
緩衝部材373としては、天然ゴムなどを使用する。
持部材372は円錐形であり、ホルダ370が四角い筒
の形状であれば支持部材372は角錐形である。また、
緩衝部材373としては、天然ゴムなどを使用する。
【0045】
【発明の効果】以上説明したように本出願に係る第1の
発明では、バンドル部と光拡散反射部とが収容部に固定
されており、ミキシングロッドの周囲が透明樹脂で充た
されているため、複数の光ファイバのいずれかから入射
された光信号は、振動や熱的ストレス、あるいは湿気や
埃の影響を受けることなく、複数の光ファイバに分岐さ
れる。その結果、光信号を分岐する際の損失が一定とな
り、信頼性が向上する。
発明では、バンドル部と光拡散反射部とが収容部に固定
されており、ミキシングロッドの周囲が透明樹脂で充た
されているため、複数の光ファイバのいずれかから入射
された光信号は、振動や熱的ストレス、あるいは湿気や
埃の影響を受けることなく、複数の光ファイバに分岐さ
れる。その結果、光信号を分岐する際の損失が一定とな
り、信頼性が向上する。
【0046】また、本出願に係る第2の発明では、ファ
イバ固定部とバンドル部とが収容部に固定されており、
ミキシングロッドの周囲が透明樹脂で充たされているた
め、入射用光ファイバから入射された光信号は、振動や
熱的ストレス、あるいは湿気や埃の影響を受けることな
く、複数の出射用光ファイバに分岐される。その結果、
光信号を分岐する際の損失が一定となり、信頼性が向上
する。
イバ固定部とバンドル部とが収容部に固定されており、
ミキシングロッドの周囲が透明樹脂で充たされているた
め、入射用光ファイバから入射された光信号は、振動や
熱的ストレス、あるいは湿気や埃の影響を受けることな
く、複数の出射用光ファイバに分岐される。その結果、
光信号を分岐する際の損失が一定となり、信頼性が向上
する。
【0047】また、本出願に係る第3の発明では、光拡
散反射部は支持部で支持されており、支持部はバンドル
部に固定されている収容部に固定されている。そのた
め、複数の光ファイバのいずれかから入射された光信号
は、振動や熱的ストレスの影響を受けることなく、複数
の光ファイバに分岐される。その結果、光信号を分岐す
る際の損失が一定となり、信頼性が向上する。
散反射部は支持部で支持されており、支持部はバンドル
部に固定されている収容部に固定されている。そのた
め、複数の光ファイバのいずれかから入射された光信号
は、振動や熱的ストレスの影響を受けることなく、複数
の光ファイバに分岐される。その結果、光信号を分岐す
る際の損失が一定となり、信頼性が向上する。
【0048】また、本出願に係る第4の発明では、バン
ドル部とファイバ固定部とが収容部に固定されており、
ミキシングロッドの周囲が透明樹脂で充たされているた
め、入射用光ファイバから入射された複数の光信号は、
振動や熱的ストレス、あるいは湿気や埃の影響を受ける
ことなく合成され、出射用光ファイバから出力される。
その結果、合成する際の損失が一定となり、信頼性が向
上する。
ドル部とファイバ固定部とが収容部に固定されており、
ミキシングロッドの周囲が透明樹脂で充たされているた
め、入射用光ファイバから入射された複数の光信号は、
振動や熱的ストレス、あるいは湿気や埃の影響を受ける
ことなく合成され、出射用光ファイバから出力される。
その結果、合成する際の損失が一定となり、信頼性が向
上する。
【図1】本発明の第1の実施の形態の光スターカプラを
示す図である。
示す図である。
【図2】本発明の第2の実施の形態の光スターカプラを
示す図である。
示す図である。
【図3】本発明の第3の実施の形態の光スターカプラを
示す図である。
示す図である。
【図4】従来の光スターカプラの例を示す図である。
101〜116 光ファイバ 120 バンドル部 130 ミキシングロッド 131 蒸着ミラー 140 透明樹脂 150 ホログラム拡散器 161,162 接着剤 170 ホルダ 171 充填材注入孔 180 光信号
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 佐野 安一 神奈川県川崎市川崎区田辺新田1番1号 富士電機株式会社内
Claims (7)
- 【請求項1】 1つの光信号を複数に分岐させる光スタ
ーカプラにおいて、 複数の光ファイバの端部が束ねられたバンドル部と、 入出射端から反射端にかけて光導波路が形成され、前記
入出射端側の前記光導波路が前記複数の光ファイバの端
部のコアを覆うようにして前記バンドル部に接合された
ミキシング部と、 前記ミキシング部の前記反射端に接合され、前記ミキシ
ング部の前記反射端に達した光を拡散反射する光拡散反
射部と、 前記ミキシング部の周囲を囲うようにして、前記バンド
ル部と前記光拡散反射部とに固定された収容部と、 前記収容部に囲われた空間に充填された、前記ミキシン
グ部よりも低い屈折率の透明樹脂と、 を有することを特徴とする光スターカプラ。 - 【請求項2】 前記収容部は、充填材注入孔を有してい
ることを特徴とする請求項1記載の光スターカプラ。 - 【請求項3】 1つの光信号を複数に分岐させる光スタ
ーカプラにおいて、 入射用光ファイバの端部が固定されたファイバ固定部
と、 入射端から出射端にかけて光導波路が形成されていると
ともに、内部の光を反射する反射ミラーが、前記入射用
ファイバの端部のコアに合致する領域を除いた前記入射
端に形成され、前記入射端側の前記光導波路が前記入射
用光ファイバの端部のコアを覆うようにして前記ファイ
バ固定部に接合されたミキシング部と、 前記ミキシング部に接合され、所定の位置に開けられた
貫通孔の領域を除き、前記ミキシング部の前記出射端に
達した光を拡散反射する光拡散反射部と、 複数の出射用光ファイバの端部が束ねられ、前記複数の
出射用光ファイバの先端が前記光拡散反射部の前記貫通
孔の位置に合致するように前記光拡散反射部に接合され
たバンドル部と、 前記ミキシング部の周囲を囲うようにして、前記ファイ
バ固定部と前記バンドル部とに固定された収容部と、 前記収容部に囲われた空間に充填された、前記ミキシン
グ部よりも低い屈折率の透明樹脂と、 を有することを特徴とする光スターカプラ。 - 【請求項4】 1つの光信号を複数に分岐させる光スタ
ーカプラにおいて、 複数の光ファイバの端部が束ねられたバンドル部と、 入出射端から反射端にかけて光導波路が形成され、前記
入出射端側の前記光導波路が前記複数の光ファイバの端
部のコアを覆うようにして前記バンドル部に接合された
ミキシング部と、 前記ミキシング部の前記反射端に接合され、前記ミキシ
ング部の前記反射端に達した光を拡散反射する光拡散反
射部と、 前記ミキシング部と前記光拡散反射部との周囲を囲うよ
うにして、前記バンドル部に固定された収容部と、 前記収容部に固定され、前記ホログラム拡散器を支持す
る支持部と、 を有することを特徴とする光スターカプラ。 - 【請求項5】 前記支持部は、ねじ構造でねじ込まれる
ことにより、前記収容部に固定されていることを特徴と
する請求項4記載の光スターカプラ。 - 【請求項6】 前記支持部は、前記ねじ構造でねじ込ま
れることにより、前記収容部に固定されるボルト部材
と、前記ボルト部材に固定され、一定の弾性を有する緩
衝部材と、前記緩衝部材に固定され、頂点で前記光拡散
反射部を支持する錐体形の支持部材と、からなることを
特徴とする請求項4記載の光スターカプラ。 - 【請求項7】 複数の光信号を1つの出力に合成する光
スターカプラにおいて、 複数の入射用光ファイバの端部が束ねられたバンドル部
と、 入射端から出射端にかけて光導波路が形成されていると
ともに、内部の光を反射する反射ミラーが、前記入射用
ファイバの端部のコアに合致する領域を除いた前記入射
端に形成され、前記入射端側の前記光導波路が前記入射
用光ファイバの端部のコアを覆うようにして前記バンド
ル部に接合されたミキシング部と、 前記ミキシング部に接合され、所定の位置に開けられた
貫通孔の領域を除き、前記ミキシング部の前記出射端に
達した光を拡散反射する光拡散反射部と、 出射用光ファイバの先端が前記光拡散反射部の前記貫通
孔の位置に合致するように、前記光拡散反射部に接合さ
れたファイバ固定部と、 前記ミキシング部の周囲を囲うようにして、前記ファイ
バ固定部と前記バンドル部とに固定された収容部と、 前記収容部に囲われた空間に充填された、前記ミキシン
グ部よりも低い屈折率の透明樹脂と、 を有することを特徴とする光スターカプラ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP21199997A JPH1152172A (ja) | 1997-08-06 | 1997-08-06 | 光スターカプラ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP21199997A JPH1152172A (ja) | 1997-08-06 | 1997-08-06 | 光スターカプラ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1152172A true JPH1152172A (ja) | 1999-02-26 |
Family
ID=16615225
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP21199997A Pending JPH1152172A (ja) | 1997-08-06 | 1997-08-06 | 光スターカプラ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH1152172A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009258679A (ja) * | 2008-04-11 | 2009-11-05 | Boeing Co:The | プラスチック光ファイバベースの反射スターカプラおよび反射スターカプラの製造方法 |
-
1997
- 1997-08-06 JP JP21199997A patent/JPH1152172A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009258679A (ja) * | 2008-04-11 | 2009-11-05 | Boeing Co:The | プラスチック光ファイバベースの反射スターカプラおよび反射スターカプラの製造方法 |
EP2108984B1 (en) * | 2008-04-11 | 2015-12-02 | The Boeing Company | Optical reflective star coupler |
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