JPH1152063A - 埋積物探査装置 - Google Patents

埋積物探査装置

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JPH1152063A
JPH1152063A JP9204544A JP20454497A JPH1152063A JP H1152063 A JPH1152063 A JP H1152063A JP 9204544 A JP9204544 A JP 9204544A JP 20454497 A JP20454497 A JP 20454497A JP H1152063 A JPH1152063 A JP H1152063A
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隆史 川上
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Abstract

(57)【要約】 【課題】本発明の課題は、埋積物以外からの反射電磁
波、あるいは突発的に到来する電磁波による雑音の影響
を削減し、しかも埋積物の識別性に優る探査画像の表示
ができる埋積物探査装置を提供することにある。 【解決手段】本発明は、電磁波を埋積物3に放射し、埋
積物3からの反射電磁波を駆動パルスの基準時刻から予
め定められた時間毎に2の羃乗の回数のサンプリングを
行ない、それらのA/D変換データの論理加算値をサン
プリングの回数で除した値を各々のサンプリング時刻に
相当する探査データとし、この探査データを探査画像と
して処理表示させて埋積物を探査するものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、パルス幅の狭い電
磁波を構造物または大地に放射して構造物または大地中
の埋積物からの反射電磁波を受信することによって埋積
物を探査する埋積物探査装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、通信ケーブルが内部に布設される
地中の鋼管等の埋積物を探査するには、構造物または大
地の表面を移動して埋積物に対して時間幅が数ナノ秒
(ns)程度と短いパルス状の電磁波を放射し、埋積物
からの短時間に挙動する反射電磁波を受信して、この反
射電磁波から探査データを得ていた。
【0003】このような短時間でしかも一定の周期性を
有する信号の電位を捕獲し、信号の波形として画面に表
示する測定器として、超高速のサンプリング技術を用い
たサンプリングスコープがある。この技術を応用するこ
とにより、一定間隔で発生させた駆動パルス毎に埋積物
に対して電磁波を放射し、各駆動パルス毎に順次一定時
間ずつ遅らせた各サンプリング時刻毎に1回のサンプリ
ングにより得たA/D変換データを各サンプリング時刻
に相当する探査データとし、各サンプリング時刻の探査
データを合成した探査画像を構造物または大地の表面の
移動距離との関連として表示識別することにより埋積物
を探査していた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、構造物
または大地は必ずしも均一物質から構成されていないた
め、その表面を移動して埋積物からの反射電磁波を受信
するのに、本来の埋積物以外の小石等の混入物からの反
射電磁波、あるいは、外部からの突発的に到来する電磁
波などにより受信アンテナやサンプリング回路の入力に
干渉する雑音などが重畳し、雑音の多い探査データとな
り、探査画像での埋積物の表示識別に限界があった。
【0005】本発明は上記の事情に鑑みてなされたもの
で、埋積物以外からの反射電磁波、あるいは突発的に到
来する電磁波による雑音の影響を削減し、しかも埋積物
の識別性に優る探査画像の表示ができる埋積物探査装置
を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明の埋積物探査装置は、埋積物に対して非接触で
探査するための電磁波を放射する送信アンテナと、この
送信アンテナに駆動パルスを供給するための駆動パルス
発生手段と、前記送信アンテナから放射された電磁波が
埋積物により反射して得られる探査波を受信するための
受信アンテナと、この受信アンテナにより得られる探査
波受信信号をサンプリングして得られたサンプリング電
位を維持するサンプリング・ホールド手段と、前記サン
プリング・ホールド手段により得られるサンプリング電
位をディジタル値に変換してA/D変換データを得るA
/D変換手段と、このA/D変換手段のA/D変換デー
タから得られる探査データを基に画像処理し表示する探
査画像処理表示手段と、前記駆動パルス発生手段と前記
サンプリング・ホールド手段と前記A/D変換手段およ
び前記探査画像処理表示手段のそれぞれの動作を制御す
るための主制御手段とを有する埋積物探査装置におい
て、前記駆動パルス発生手段の駆動パルスを所定の繰返
し周期で複数回数を単位として発生させ、前記サンプリ
ング・ホールド手段による探査波受信信号のサンプリン
グを前記駆動パルスの複数回数の単位毎に順次前記駆動
パルスの基準点から予め定めた時間遅延させて前記駆動
パルスの回数に応じて実施し、前記駆動パルスの基準点
からの時間を同一にしてサンプリングした前記駆動パル
スの複数回数の単位毎に前記A/D変換データを平均化
して探査データとすることを特徴とするものである。
【0007】また本発明の埋積物探査装置は、埋積物に
対して非接触で探査するための電磁波を放射する送信ア
ンテナと、この送信アンテナに駆動パルスを供給するた
めの駆動パルス発生手段と、前記送信アンテナから放射
された電磁波が埋積物により反射して得られる探査波を
受信するための受信アンテナと、この受信アンテナによ
り得られる探査波受信信号をサンプリングして得られた
サンプリング電位を維持するサンプリング・ホールド手
段と、前記サンプリング・ホールド手段により得られる
サンプリング電位をディジタル値に変換してA/D変換
データを得るA/D変換手段と、このA/D変換手段の
A/D変換データから得られる探査データを基に画像処
理し表示する探査画像処理表示手段と、前記駆動パルス
発生手段と前記サンプリング・ホールド手段と前記A/
D変換手段および前記探査画像処理表示手段のそれぞれ
の動作を制御するための主制御手段とを有する埋積物探
査装置において、前記駆動パルス発生手段の駆動パルス
を所定の繰返し周期で2の羃乗の回数を単位として発生
させ、前記サンプリング・ホールド手段による探査波受
信信号のサンプリングを前記駆動パルスの2の羃乗の回
数の単位毎に順次前記駆動パルスの基準点から予め定め
た時間遅延させて前記駆動パルスの回数に応じて実施
し、前記駆動パルスの基準点からの時間を同一にしてサ
ンプリングした前記駆動パルスの2の羃乗の回数の単位
毎に前記A/D変換データを平均化して探査データとす
ることを特徴とするものである。
【0008】また本発明の埋積物探査装置は、埋積物に
対して非接触で探査するための電磁波を放射する送信ア
ンテナと、この送信アンテナに駆動パルスを供給するた
めの駆動パルス発生手段と、前記送信アンテナから放射
された電磁波が埋積物により反射して得られる探査波を
受信するための受信アンテナと、この受信アンテナによ
り得られる探査波受信信号をサンプリングして得られた
サンプリング電位を維持するサンプリング・ホールド手
段と、前記サンプリング・ホールド手段により得られる
サンプリング電位をディジタル値に変換してA/D変換
データを得るA/D変換手段と、このA/D変換手段の
A/D変換データから得られる探査データを基に画像処
理し表示する探査画像処理表示手段と、前記駆動パルス
発生手段と前記サンプリング・ホールド手段と前記A/
D変換手段および前記探査画像処理表示手段のそれぞれ
の動作を制御するための主制御手段とを有する埋積物探
査装置において、前記駆動パルス発生手段の駆動パルス
を一定の周期で連続して発生させ、前記サンプリング・
ホールド手段による探査波受信信号のサンプリングを前
記駆動パルスの2の羃乗の回数の単位毎に順次前記駆動
パルスの基準点から予め定めた時間遅延させて前記駆動
パルスの回数に応じて実施し、前記駆動パルスの基準点
からの時間を同一にしてサンプリングした前記駆動パル
スの2の羃乗の回数の単位毎に前記A/D変換データを
平均化して探査データとすることを特徴とするものであ
る。
【0009】また本発明の埋積物探査装置は、前記埋積
物探査装置において、主制御手段により前記駆動パルス
の基準点からの時間を同一にしてサンプリングした前記
駆動パルスの2の羃乗の回数の単位毎に、前記A/D変
換データを順次2進加算した2進加算値から、前記2の
羃乗に対応した羃数に相当するビット数のキャリービッ
トをシフトさせることにより除算した値を探査データと
することを特徴とするものである。
【0010】また本発明の埋積物探査装置は、前記埋積
物探査装置において、前記A/D変換手段からのA/D
変換データを順次前記探査画像処理表示手段に送信し、
この探査画像処理表示手段により前記駆動パルスの基準
点からの時間を同一にしてサンプリングした前記駆動パ
ルスの2の羃乗の回数の単位毎に、前記A/D変換デー
タを順次2進加算した2進加算値から、前記2の羃乗に
対応した羃数に相当するビット数のキャリービットをシ
フトさせることにより除算した値を探査データとするこ
とを特徴とするものである。
【0011】
【発明の実施の形態】以下図面を参照して本発明の実施
の形態例を詳細に説明する。図1は本発明の一実施形態
例を示す構成説明図である。図において、1は構造物ま
たは大地2中の埋積物3に対して非接触で探査するため
のパルス幅の狭い電磁波を放射する送信アンテナ、4は
前記送信アンテナ1から放射された電磁波が埋積物3に
より反射して得られる反射電磁波の探査波を受信するた
めの受信アンテナ、5は前記送信アンテナ1に駆動パル
スを供給するための駆動パルス発生回路、6は駆動パル
ス発生回路5の出力インピーダンスと送信アンテナ1と
のインピーダンス整合のための変成器、7は前記受信ア
ンテナ4により得られる探査波受信信号をサンプリング
して得られたサンプリング電位を維持するサンプリング
・ホールド回路、8は前記受信アンテナ4とサンプリン
グ・ホールド回路7の入力インピーダンスとのインピー
ダンス整合のための変成器、9は前記サンプリング・ホ
ールド回路7により得られるアナログ値のサンプリング
電位をディジタル値に変換してA/D変換データを得る
A/D変換回路、10は前記A/D変換回路9のA/D
変換データから得られる探査データを基に画像処理し表
示する探査画像処理表示装置、11は前記駆動パルス発
生回路5と前記サンプリング・ホールド回路7と前記A
/D変換回路9および前記探査画像処理表示装置10の
それぞれの動作を制御し、且つ前記A/D変換回路9の
A/D変換データの蓄積、平均化処理、及び送信処理を
実施するための主制御回路である。
【0012】即ち、前記駆動パルス発生回路5の駆動パ
ルスを所定の繰返し周期で2の羃乗の回数を単位として
発生させ、前記サンプリング・ホールド回路7による探
査波受信信号のサンプリングを前記駆動パルスの2の羃
乗の回数の単位毎に順次前記駆動パルスの基準点から予
め定めた時間遅延させて前記駆動パルスの回数に応じて
実施し、主制御回路11により前記駆動パルスの基準点
からの時間を同一にしてサンプリングした前記駆動パル
スの2の羃乗の回数の単位毎に前記A/D変換データを
平均化して探査データとし、この探査データを前記探査
画像処理表示装置10に送信することにより探査画像と
して処理表示させて埋積物3を探査するものである。
【0013】図2は図1の各部の動作信号の一例を示す
タイミング図であり、サンプリング・ホールド回路7に
おける受信信号のサンプリング時間と、主制御回路11
におけるA/D変換データに基づく探査データの生成手
段の一例を示す図である。
【0014】即ち、パルス発生トリガ信号S1は主制御
回路11から一定周期Tで2n (nは正の整数)回を単
位として間欠的に繰返し発生されて駆動パルス発生回路
5に出力され、この駆動パルス発生回路5は主制御回路
11からのパルス発生トリガ信号S1を逐次受信するこ
とにより駆動パルスを発生して送信アンテナ1に供給す
る。この送信アンテナ1は駆動パルス発生回路5から供
給された駆動パルスに対応したパルス幅の狭い電磁波を
構造物または大地2中の埋積物3に対して放射する。
【0015】埋積物3に対して放射した電磁波は埋積物
3で反射されて受信アンテナ4で受信される。受信アン
テナ4で受信された反射電磁波の受信信号はサンプリン
グ・ホールド回路7に入力され、このサンプリング・ホ
ールド回路7には主制御回路11で発生されたサンプリ
ングトリガ信号S3が入力される。
【0016】前記サンプリングトリガ信号S3の発生
は、サンプリングレファレンス電位VREF とパルス発生
トリガ信号S1により発生する鋸歯状信号S2との電位
比較により定まる時刻として求め、2n 回を単位として
サンプリングレファレンス電位VREF を予め定められた
サンプリングの遷移時間Δtに相当する電位VO ずつ逐
次増加させる。
【0017】VREF =VB +(i−1)VO ここで、VB はバイアス電位、iは2n 回を単位とした
サンプリング時刻の遷移の回数である。
【0018】これにより、サンプリング時刻の遷移の回
数i番目におけるパルス発生トリガ信号S1からサンプ
リングトリガ信号S3までの時間tdiは、2n 回を単位
に一定であり、次のサンプリング時刻の遷移の回数i+
1番目におけるパルス発生トリガ信号S1からサンプリ
ングトリガ信号S3までの時間tdi+1はtdiよりΔt時
間だけ遅れた時間となり、2n 回を単位に一定である。
【0019】tdi+1=tdi+Δt サンプリング・ホールド回路7は受信アンテナ4から入
力された反射電磁波の受信信号を主制御回路11から入
力されたサンプリングトリガ信号S3によりサンプリン
グして、サンプリング信号Si ,…,S′i ,…Si
びSi+1 …,Si+1 …を抽出してA/D変換回路9に出
力する。
【0020】前記サンプリング信号Si ,…,S′i
…Si は、サンプリング時刻の遷移回数i番目により得
られたサンプリングされた受信信号であり、サンプリン
グ信号S′i は、突発的な外来電磁波により雑音が重畳
した信号例である。S4はサンプリング・ホールド回路
7に入力される反射電磁波の受信信号である。
【0021】また、前記サンプリング信号Si+1 …,S
i+1 …は、サンプリング時刻の遷移回数i+1番目によ
り得られたサンプリングされた受信信号である。A/D
変換回路9はサンプリング・ホールド回路7から入力さ
れたサンプリング信号Si ,…,S′i ,…Si 及びS
i+1 …,Si+1 …をアナログ−ディジタル変換したA/
D変換データDi ,…,D′i ,…Di 及びDi+1
…,Di+1…を主制御回路11に出力する。
【0022】主制御回路11は、2n 回を単位としたサ
ンプリング時刻の遷移回数i番目のサンプリング信号S
i ,…,S′i ,…Si の各サンプリング毎のA/D変
換データDi ,…,D′i ,…Di の総和ΣDi の2n
平均を実施するA/D変換データの平均化処理を施すこ
とにより探査データDOi (DOi =ΣDi /2n )を
得て探査画像処理表示装置10に出力する。前記探査デ
ータDOi は雑音が重畳したサンプリング信号S′i
影響は1/2n に削減し、雑音の混入が著しく低減す
る。
【0023】同様にして主制御回路11は、2n 回を単
位としたサンプリング時刻の遷移回数i+1番目のサン
プリング信号Si+1 …,Si+1 …の各サンプリング毎の
A/D変換データDi+1 ,…,Di+1 …の総和ΣDi+1
の2n 平均を実施するA/D変換データの平均化処理を
施すことにより探査データDOi+1 (DOi+1 =ΣD
i+1 /2n )を得て探査画像処理表示装置10に出力す
る。
【0024】前記探査画像処理表示装置10には主制御
回路11から探査データDOi ,DOi+1 …が各サンプ
リング時刻に対応して入力され探査画像として処理表示
される。
【0025】図3は図1の主制御回路のA/D変換デー
タ平均化処理演算回路の一例を示す回路図で、2n 回の
回数を単位としたサンプリング時刻が一定のそれぞれの
A/D変換データから探査データを生成する手段を示す
例であり、例えば、8ビットのA/D変換データを、8
回(2n においてn=3)の同一時刻でサンプリングす
るときの動作を説明する。
【0026】即ち、サンプリング毎の8ビットのA/D
変換データDi は、その都度Aレジスタ21に保持し、
加算器22のa入力ポートに入力する。加算器22のb
入力ポートには、a入力データとb入力データの加算結
果であるsデータの出力情報を保持するSレジスタ23
の値を保持したBレジスタ24の保持データを入力する
よう接続されている。最初の加算動作の直前には加算器
22が初期設定されているので、Sレジスタ23の値も
零である。このため、加算器22のb入力ポートの情報
は零であり、最初のA/D変換データDi の加算結果
は、その値がSレジスタ23に保持されると共にその後
その情報がBレジスタ24に保持される。
【0027】第2回目のサンプリングに当っての加算
は、Aレジスタ21を経由して入力される加算器22の
a入力ポートの値とBレジスタ24に保持された最初の
A/D変換データDi がb入力ポートに入力され、その
加算結果がs出力およびc出力に出力される。ここで、
c出力はキャリービットであり、加算器22の加算結果
が8ビットで扱う数値を越えると‘1’出力となる。ま
た、上記同一時刻のサンプリングにおいて、キャリービ
ットの生じた回数を計数するためのカウンタ25の入力
に上記c出力が接続されている。
【0028】同一時刻のサンプリングにおけるA/D変
換データDi の加算処理は、順次このように実施され、
その加算総和はカウンタ25の値をレジスタ26の上位
ビット群とし、Sレジスタ23の値をレジスタ26の下
位ビット群とする2進値として得られる。この加算総和
ΣDi を所定のサンプリング時刻(tdi)に対応する探
査データDOi とするには、カウンタ25の値の上記2
の羃数に等しい値をレジスタ26の上位ビット群(ここ
では、3ビット)とし、それに続くレジスタ26の下位
ビット群をSレジスタ23の上位ビットから順に2の羃
数に相当するビットの1ビット上位のビットまでにより
得られる値(Sレジスタ23の上位1番目から5番目に
対応する5ビット)を2進値としている。
【0029】すなわち、カウンタ25の計数値をレジス
タ26の上位とし、Sレジスタ23の値をレジスタ26
の下位とする2進加算値から、羃数に相当するビット数
のキャリービットをシフトさせることにより除算した値
を上記サンプリング時刻に相当した探査データDOi
する処理である。
【0030】この処理は、2進情報のビットシフトのみ
で実施できるので演算に関する論理ゲートの規模が少な
く、処理に要する時間も極めて短時間に実施できる。以
上のように、駆動パルスの基準時刻から予め定められた
時間毎に2の羃乗の回数のサンプリングを行ない、それ
らのA/D変換データの2進加算値をサンプリングの回
数で除した値を各々のサンプリング時刻に相当する探査
データとすることを特徴とし、本来の埋積物以外からの
反射波、あるいは、突発的に到来する電磁波による雑音
の影響を削減し、雑音の混入が少なく、しかも埋積物の
識別性に優る探査画像の表示ができる。特に、同一時刻
のサンプリングを2の羃乗の回数とすることにより、埋
積物探査装置のハードウエアでは論理回路を簡単にする
ことができ、またソフトウエアでは演算時間を短くして
リアルタイムでの処理に優れている。
【0031】駆動パルスの基準時刻から予め定められた
時間毎に2の羃乗の回数のサンプリングを行なうのに一
定のパルス発生周期で2の羃乗の回数を単位として駆動
パルスを発生させる代りに、埋積物の探査のため構造物
または大地の表面を移動する速度が高速でないときには
2の羃乗の回数を単位としないで一定の周期で駆動パル
スを発生させてもよい。
【0032】また、駆動パルスの基準時刻から予め定め
られた時間毎に得た2の羃乗の回数のそれぞれのA/D
変換データを探査画像処理表示装置に送信し、探査画像
処理表示装置でそれらの2進加算値をサンプリングの回
数で除した値を各々のサンプリング時刻に相当する探査
データとして処理してもよい。
【0033】尚、本発明の応用例としては、構造物また
は大地中の鋼管、塩化ビニール管、水道管、ガス管、鉄
筋、遺跡物、道路及びトンネル工事の空洞等の非破壊調
査がある。
【0034】
【発明の効果】以上述べたように本発明によれば、駆動
パルスの基準時点から予め定められた時間毎に複数回数
サンプリングして得たデータの2進加算和を平均して当
該サンプリングにおける探査データとすることにより、
埋積物からの反射電磁波に重畳する埋積媒体中の混入物
による反対電磁波や外来電磁波による雑音の影響を著し
く低減でき、埋積物の識別性が優れた探査画像が得られ
る効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態例を示す構成説明図であ
る。
【図2】図1の各部の動作信号の一例を示すタイミング
図である。
【図3】図1の主制御回路のA/D変換データ平均化処
理演算回路の一例を示す回路図である。
【符号の説明】
1 送信アンテナ 2 構造物または大地 3 埋積物 4 受信アンテナ 5 駆動パルス発生回路 6 変成器 7 サンプリング・ホールド回路 8 変成器 9 A/D変換回路 10 探査画像処理表示装置 11 主制御回路

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 埋積物に対して非接触で探査するための
    電磁波を放射する送信アンテナと、この送信アンテナに
    駆動パルスを供給するための駆動パルス発生手段と、前
    記送信アンテナから放射された電磁波が埋積物により反
    射して得られる探査波を受信するための受信アンテナ
    と、この受信アンテナにより得られる探査波受信信号を
    サンプリングして得られたサンプリング電位を維持する
    サンプリング・ホールド手段と、前記サンプリング・ホ
    ールド手段により得られるサンプリング電位をディジタ
    ル値に変換してA/D変換データを得るA/D変換手段
    と、このA/D変換手段のA/D変換データから得られ
    る探査データを基に画像処理し表示する探査画像処理表
    示手段と、前記駆動パルス発生手段と前記サンプリング
    ・ホールド手段と前記A/D変換手段および前記探査画
    像処理表示手段のそれぞれの動作を制御するための主制
    御手段とを有する埋積物探査装置において、 前記駆動パルス発生手段の駆動パルスを所定の繰返し周
    期で複数回数を単位として発生させ、 前記サンプリング・ホールド手段による探査波受信信号
    のサンプリングを前記駆動パルスの複数回数の単位毎に
    順次前記駆動パルスの基準点から予め定めた時間遅延さ
    せて前記駆動パルスの回数に応じて実施し、 前記駆動パルスの基準点からの時間を同一にしてサンプ
    リングした前記駆動パルスの複数回数の単位毎に前記A
    /D変換データを平均化して探査データとすることを特
    徴とする埋積物探査装置。
  2. 【請求項2】 埋積物に対して非接触で探査するための
    電磁波を放射する送信アンテナと、この送信アンテナに
    駆動パルスを供給するための駆動パルス発生手段と、前
    記送信アンテナから放射された電磁波が埋積物により反
    射して得られる探査波を受信するための受信アンテナ
    と、この受信アンテナにより得られる探査波受信信号を
    サンプリングして得られたサンプリング電位を維持する
    サンプリング・ホールド手段と、前記サンプリング・ホ
    ールド手段により得られるサンプリング電位をディジタ
    ル値に変換してA/D変換データを得るA/D変換手段
    と、このA/D変換手段のA/D変換データから得られ
    る探査データを基に画像処理し表示する探査画像処理表
    示手段と、前記駆動パルス発生手段と前記サンプリング
    ・ホールド手段と前記A/D変換手段および前記探査画
    像処理表示手段のそれぞれの動作を制御するための主制
    御手段とを有する埋積物探査装置において、 前記駆動パルス発生手段の駆動パルスを所定の繰返し周
    期で2の羃乗の回数を単位として発生させ、 前記サンプリング・ホールド手段による探査波受信信号
    のサンプリングを前記駆動パルスの2の羃乗の回数の単
    位毎に順次前記駆動パルスの基準点から予め定めた時間
    遅延させて前記駆動パルスの回数に応じて実施し、 前記駆動パルスの基準点からの時間を同一にしてサンプ
    リングした前記駆動パルスの2の羃乗の回数の単位毎に
    前記A/D変換データを平均化して探査データとするこ
    とを特徴とする埋積物探査装置。
  3. 【請求項3】 埋積物に対して非接触で探査するための
    電磁波を放射する送信アンテナと、この送信アンテナに
    駆動パルスを供給するための駆動パルス発生手段と、前
    記送信アンテナから放射された電磁波が埋積物により反
    射して得られる探査波を受信するための受信アンテナ
    と、この受信アンテナにより得られる探査波受信信号を
    サンプリングして得られたサンプリング電位を維持する
    サンプリング・ホールド手段と、前記サンプリング・ホ
    ールド手段により得られるサンプリング電位をディジタ
    ル値に変換してA/D変換データを得るA/D変換手段
    と、このA/D変換手段のA/D変換データから得られ
    る探査データを基に画像処理し表示する探査画像処理表
    示手段と、前記駆動パルス発生手段と前記サンプリング
    ・ホールド手段と前記A/D変換手段および前記探査画
    像処理表示手段のそれぞれの動作を制御するための主制
    御手段とを有する埋積物探査装置において、 前記駆動パルス発生手段の駆動パルスを一定の周期で連
    続して発生させ、 前記サンプリング・ホールド手段による探査波受信信号
    のサンプリングを前記駆動パルスの2の羃乗の回数の単
    位毎に順次前記駆動パルスの基準点から予め定めた時間
    遅延させて前記駆動パルスの回数に応じて実施し、 前記駆動パルスの基準点からの時間を同一にしてサンプ
    リングした前記駆動パルスの2の羃乗の回数の単位毎に
    前記A/D変換データを平均化して探査データとするこ
    とを特徴とする埋積物探査装置。
  4. 【請求項4】 主制御手段により前記駆動パルスの基準
    点からの時間を同一にしてサンプリングした前記駆動パ
    ルスの2の羃乗の回数の単位毎に、前記A/D変換デー
    タを順次2進加算した2進加算値から、前記2の羃乗に
    対応した羃数に相当するビット数のキャリービットをシ
    フトさせることにより除算した値を探査データとするこ
    とを特徴とする請求項2又は3記載の埋積物探査装置。
  5. 【請求項5】 前記A/D変換手段からのA/D変換デ
    ータを順次前記探査画像処理表示手段に送信し、この探
    査画像処理表示手段により前記駆動パルスの基準点から
    の時間を同一にしてサンプリングした前記駆動パルスの
    2の羃乗の回数の単位毎に、前記A/D変換データを順
    次2進加算した2進加算値から、前記2の羃乗に対応し
    た羃数に相当するビット数のキャリービットをシフトさ
    せることにより除算した値を探査データとすることを特
    徴とする請求項2又は3記載の埋積物探査装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2008160545A (ja) * 2006-12-25 2008-07-10 Fuji Heavy Ind Ltd 干渉波除去回路および鋸歯状波発生回路
CN101943760A (zh) * 2009-07-06 2011-01-12 默林科技股份有限公司 用于为地下发射选择频率的测量设备及相关方法

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