JPH11514874A - プリオン蛋白のイソ型PrP▲上C▼およびPrP▲上SC▼を識別できる核酸分子ならびにそれらの製造方法 - Google Patents

プリオン蛋白のイソ型PrP▲上C▼およびPrP▲上SC▼を識別できる核酸分子ならびにそれらの製造方法

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JPH11514874A JP9516298A JP51629897A JPH11514874A JP H11514874 A JPH11514874 A JP H11514874A JP 9516298 A JP9516298 A JP 9516298A JP 51629897 A JP51629897 A JP 51629897A JP H11514874 A JPH11514874 A JP H11514874A
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Abstract

(57)【要約】 本発明は、プリオン蛋白のイソ型PrPcおよびPrPScを識別可能な核酸分子の同定および分離のための方法、ならびにこの方法により得られる核酸分子を記載するものである。さらに、プリオン蛋白のイソ型に特異結合する核酸分子を含む医薬組成物および診断用組成物、ならびに係る分子を用いる診断方法が記載される。

Description

【発明の詳細な説明】 プリオン蛋白のイソ型PrPcおよびPrPScを識別できる核酸分子 ならびにそれらの製造方法 本発明は、プリオン蛋白のイソ型PrPcおよびPrPScを識別できる核酸分子 の同定および分離のための方法、ならびにこの方法により得られる核酸分子に関 するものである。さらに本発明は、当該核酸分子を含む医薬および診断用組成物 に関するものである。 プリオンと呼ばれる蛋白性感染性粒子は、羊のスクレイピー、子牛のウシ海綿 状脳症(BSE)、ミンクの伝達性ミンク脳症(TME)、ならびに人間の場合のク ールー病、ゲルストマン−シュトロイスラー−シャインカー症候群(GSS)、ク ロイツフェルト−ヤコブ病(CJD)および致死的家族性不眠症(FFI)のよ うな伝達性海綿状脳症(TSE)の原因物質であると考えられている(プルシナ ー、1982)。アミロイド様桿状体に付随するプリオン(プルシナー等、1983;1984 )またはスクレイピーに付随する原線維(SAF、ホープ等、1986)の主たる成 分は、N末端切除された、プリオン蛋白PrPSc(オエシュ等、1994)の極めて プロテアーゼ耐性な種である、プリオン蛋白PrP27−30であることが判明 し(プルシナー等、1981;プルシナー等、1983)、これはプリオン調製物中の小伸 長物であることも見出されている(プルシナー等、1983)。アミノ末端の67アミ ノ酸を欠くPrP27−30は、プロテイナーゼK消化により(プルシナー等、19 84;シュタール等、1993)、またはリソソームプロテアーゼ消化により(コーゲイ 等、1991)、PrPScから生成する。プリオン調製物中のPrPScおよびPrP27 −30の分布は、プロテアーゼの存在または不在に応じて異なる。 これまでの所プリオン調製物中に特定の核酸は検出されておらず(ケリングズ 等、1992)、この事は、プリオンが感染性であり、核酸の不在下で複製できるこ とを示唆している(プルシナー、1982)。蛋白単独仮説(プルシナー、1982)によ れば、外因性PrPSc/PrP27−30は、遍在する細胞イソ型PrPcをPr PSc/PrP27−30に変換することができるのであろう。このプロセスには シャペロンが関与していると思われる(エデンホーファー等、1996)。PrPSc/ PrP27−30は単量体として(プルシナー、1982)、またはPrPSc/PrP2 7−30オリゴマーから成る核形成体もしくは結晶の種として(ランスバリーお よびコーゲイ、1995)現れ得る。PrPcはその二次構造の点でのみPrP27− 30と相違する:PrPcのαヘリックスおよびβシート含有量はそれぞれ42% および3%である(パン等、1993)。対照的に、PrP27−30のαヘリックス およびβシート含有量はそれぞれ21%および54%であることがわかった(パ ン等、1993)。これらの結果は、PrPcのPrPSc/PrP27−30への変換が 、恐らくはプリオン蛋白の二次構造の極端な変化を相伴うという事を示している 。もはやPrPcを発現しないノックアウトマウスを使用する一連の実験は、細胞 プリオン蛋白が幾つかの細胞プロセスで重要な役割を果たしていることを示唆し てはいるが(コリンジ等、1994;サカグチ等、1996;トブラー等、1996)、PrPc の正確な生理学的役割は依然として推測の域を出ない。しかしながら、PrPcは 伝達性海綿状脳症の進行に必要であることが判明している(ビューラー等、1993 ;ブランドナー等、1996)。 スクレイピーに感染したシリアゴールデンハムスター由来のmRNAの翻訳は 、NH2末端の22アミノ酸シグナルペプチドおよびカルボキシ末端の23アミ ノ酸シグナル配列を含む254アミノ酸蛋白を導いた(オエシュ等、1985;バス ラー等、1986)。成熟蛋白PrPcおよびスクレイピーのイソ型PrPScは23ない し231のアミノ酸を含んでいる。PrPScのみが、142のアミノ酸から成る プロテイナーゼK耐性イソ型PrP27−30(アミノ酸90−231)へとプ ロセシングされ得る(プルシナー等、1984)。 この性質を使用して、プリオン蛋白に関連する疾病の診断検定が設計されてい るが、その場合、全PrPcを減成するためプローブをプロテイナーゼKで処理し 、次いでプリオン蛋白に対する抗体と反応させる(グロシュプ等、1994)。しかし 、この検定は、PrPcのプロテイナーゼK消化が不完全であり、故に偽陽性結果 が導かれるという事実により、感受性が障害され得るという不利な面がある。さ ら に、プロテイナーゼK消化という余分な工程は時間を消費する。PrPcおよび/ またはPrPScの存在または不在が直接検定できるためには、これら二つのイソ 型を識別する事のできる抗体が必要になる。 しかし、これまでの所、細胞イソ型PrPcおよびイソ型PrPSc、ならびに末 端切除型PrP27−30を識別できる抗体を得ようとする試みは失敗してきた( グロシュプ等、1994およびその参考文献)。 したがって現在まで、伝達性海綿状脳症の単純且つ信頼し得る診断方法の必要 条件である、免疫学的またはその他の手段によるプリオン蛋白のイソ型PrPcお よびPrPScの識別は不可能であった。 故に、本発明の基礎をなす技術的課題は、プリオン蛋白のイソ型PrPcおよび PrPScまたはPrP27−30を識別することができ、そして伝達性海綿状脳症 の診断および治療のための有用な手段である、分子の同定および分離のための方 法を提供する事である。 この技術的課題の解決は、請求の範囲により特徴付けられる態様の規定によっ て達成される。 したがって、本発明は、伝達性海綿状脳症に関係するプリオン蛋白のイソ型P rPcおよびPrPScまたはPrP27−30を識別することのできる核酸分子の同 定および分離のための方法であって、 (i)プリオン蛋白イソ型またはこのプリオン蛋白イソ型のペプチドフラグメ ントもしくは誘導体を、種々の配列を含む核酸分子のプールとインキュベートし ; (ii)当該プリオン蛋白イソ型またはそのフラグメントもしくは誘導体と結合 することのできる核酸分子を選択および分離し; (iii)所望により、その分離された核酸分子を増幅し、そして工程(i)お よび(ii)を反復し;そして、 (iv)分離された核酸分子の、プリオン蛋白のPrPcおよびPrPScまたはPr P27−30イソ型に対する結合特異性を決定する、 という工程を含む方法に関するものである。 本発明に係る方法は、「インビトロ選択」と呼ばれる方法に基づいている。こ の方法は、ランダム化された核酸分子の大きな集団から、定められた標的分子と 高い親和性で結合する核酸分子(RNA、修飾されたRNA、ssDNAまたはds DNA)の同定を可能にする(トゥエルクおよびゴールド、1990;ファミュロック およびスゾスタック、1992)。この方法を使用して、HIV−1逆転写酵素(トゥ エルク等、1992)、HIV−1インテグラーゼ(アレン等、1995)、ヒトα−トロ ンビン(キュビック等、1994)およびショウジョウバエの性致死蛋白(サカシタお よびサカモト、1994)を包含する様々な蛋白標的を特異的に認識する核酸を分離 することができた。しかし現在の所、この方法によってプリオン蛋白の二つのイ ソ型PrPcおよびPrPScを識別できる核酸分子を提供することはできていない 。本発明の範囲において、PrPcという語は、供給源となった生物の如何に拘わ らず、このプリオン蛋白の細胞イソ型ならびにそのフラグメントおよび誘導体を 含む。PrPScという語は、種々の伝達性海綿状脳症に関連するプリオン蛋白の イソ型を含む。この語はさらに、このプリオン蛋白イソ型のフラグメント、例え ばイソ型PrPScの末端切除種であるプリオン蛋白PrP27−30(これはプリ オンの主要成分である)を包含する。特にこの語は、ハムスター、マウスまたは その他の脊椎動物に当てはまるものを包含する種々のスクレイピー株のPrPSc 蛋白をも包含する。プリオン蛋白イソ型PrPScの誘導体もまた包含される。 この語の誘導体は、プリオン蛋白イソ型PrPcおよびPrPScの化学的に修飾 された種、ならびにこれらの蛋白の突然変異体、即ちアミノ酸配列中1またはそ れ以上の位置で天然に存在するプリオン蛋白と異なっている蛋白、および天然に 存在するプリオン蛋白イソ型と比較して欠失または挿入を示す蛋白を包含する。 このような突然変異体は組換えDNA技術により生成することができ、または天 然に存在する突然変異体であり得る。この語の誘導体はさらに、修飾されたアミ ノ酸を含む蛋白、またはグリコシル化、燐酸化等により修飾されている蛋白をも 包含する。 本発明によれば、核酸分子として、一本鎖または二本鎖核酸分子、例えばRN A、修飾されたRNA、一本鎖DNAもしくは二本鎖DNAを使用することが可 能である。 プリオン蛋白のイソ型の一つと特異的に結合する核酸分子が選択される元であ る出発物質を構成する核酸分子のプールは、種々の配列の核酸分子の混合物とし て定義される。このプールは核酸分子の任意の混合物であってよいが、好ましく はランダム化された分子のプールである。好ましくはこのプールの核酸分子は化 学合成され、またはインビトロ転写により生成される。 RNA分子の場合、プリオン蛋白のイソ型の一つと特異的に結合する分子につ いてスクリーニングされるRNAプールは、好ましくはファミュロック(Famulok ,1994)において記載されるRNAプールM111.1である。このプールは、7 4の位置でランダム化された111ヌクレオチドのRNA分子から成り、対応す るDNA配列の転写から生成される。プールM111.1は、およそ1x1015 の異なる配列のRNA分子を含んでいる。 本発明に係る方法は、羊のスクレイピー、子牛のウシ海綿状脳症(BSE)、ミ ンクの伝達性ミンク脳症(TME)、人間の場合のクールー病、ゲルストマン−シ ュトロイスラー−シャインカー症候群(GSS)、致死性家族性不眠症(FFI)、 クロイツフェルト−ヤコブ病(CJD)、ラバ、シカおよびエルクの慢性消耗病( CWD)またはネコのネコ海綿状脳症(FSE)のような伝達性海綿状脳症に関 係するプリオン蛋白の二つのイソ型PrPcおよびPrPScを識別できる核酸分子 の同定および分離に使用することができる。伝達性海綿状脳症はまた、ニアラ、 ゲムズボック、アラビアオリックス、グレータークーズー、エランド、アンコー ル、ムフロン、ピューマ、チータ、シミターホーンドオリックス、オセロットお よびトラでも知られている。 核酸分子のプールをプリオン蛋白と共にインキュベートする工程は、種々の方 法で実施することができる。 本発明の一つの好ましい態様では、蛋白を、例えばクロマトグラフィー用のゲ ルまたは樹脂のようなマトリックス上に固定化する。固定化は当業者に知られる 手段によって達成することができる。例えば、蛋白をマトリックスに共有結合さ せ、またはマトリックス上に存在する基と、この基を特異的に認識する蛋白のド メインとの間の特異的相互作用によって蛋白をマトリックスに結合させることが できる。このようなドメインは、下に述べるような組換えDNA技術によってプ リオン蛋白に融合させることができる。 プリオン蛋白が固定化されると、プリオン蛋白に結合しない核酸分子は、適当 な緩衝液による洗浄により、インキュベーション後に除去することができる。そ の後、プリオン蛋白に結合しているこの核酸分子は、例えば8M尿素により、固 定化された蛋白から溶離し、さらに例えばフェノール抽出および沈澱化により精 製することができる。 もう一つの好ましい態様においては、プリオン蛋白は溶液状態である。この場 合、プリオン蛋白に結合している核酸分子は、例えばゲル遅延検定を実施し蛋白 /核酸複合体を分離することにより分離することができる。その後この核酸分子 を複合体から分離し既知の方法によってさらに精製することができる。 本発明によれば、例えばインビトロ転写、逆転写またはポリメラーゼ連鎖反応 またはこれらの技術の組み合わせにより、工程(i)および(ii)により得られる核 酸分子を増幅し、そして工程(i)および(ii)を反復することが可能である。この 事により、使用されたプリオン蛋白に特異的に結合する核酸分子のさらなる選択 および増幅が導かれる。 もしこの方法の工程(i)ないし(iii)を数サイクル実施するならば、1またはそ れ以上のサイクルに固定化された蛋白を、そして1またはそれ以上のサイクルに 溶液の蛋白を使用することが可能である。溶液状態の蛋白が使用されるサイクル は、固定化された蛋白が結合しているマトリックスに結合している核酸分子の除 去を可能にする。 この方法に用いられるプリオン蛋白は、任意の既知のプリオン蛋白イソ型また は係る蛋白のフラグメントもしくは誘導体であってよい。 好ましい態様において、プリオン蛋白は、プリオン中に存在するイソ型PrP Scである。特に好ましい態様においては、PrPScのN末端切除種であるPrP 27−30が使用される。この文脈中、PrPScおよびPrP27−30とは、伝 達性海綿状脳症に罹患している生物中に見出し得るこれらのイソ型の任意のもの を指す。 さらなる好ましい態様において、この方法で用いられるプリオン蛋白は、細胞 イソ型PrPc、最も好ましくはPrPcのアミノ酸23ないし231を含むプロセ シングされた型PrPc23−231である。 別の好ましい態様において、この方法で用いられるプリオン蛋白は組換え蛋白 である。これは、当該蛋白が組換えDNA技術、即ちクローニングされたDNA 配列からの発現により生成されることを意味する。 より好ましくは、プリオン蛋白は融合蛋白の一部である。このような融合蛋白 は、プリオン蛋白以外に、蛋白、またはその融合蛋白に特異的結合能を付与する 蛋白ドメインを含むことができる。例えば、このようなドメインは、オリゴヒス チジン(ルグリス等、1990)、カルモジュリン結合ペプチド(CBP)(カー等、199 1)、S−ペプチド(リボヌクレアーゼA)(キムおよびレインズ、1993)、FLAG (カワセ等、1995)、緑色蛍光蛋白(GFP)(ハンプトン等、1996)、Bタグ(ワン グ等、1996)、またはマルトース結合蛋白(MBP)(アイトケン等、1994、リチャ ーズおよびウィコフ、1971)であってよい。このようなドメインを含む蛋白は、 例えばIMAC−Ni2+、カルモジュリン、S−蛋白104aa(キムおよびレイン ズ、1993)、抗FLAG抗体、抗GFP抗体、Bタグ抗体またはマルトース上に 固定化することができる。次いで当分野で良く知られる方法により溶出が達成で きる。好ましい態様において、プリオン蛋白はグルタチオン−S−トランスフェ ラーゼと融合させる。係る融合蛋白はグルタチオンに対して高い親和性を持ち、 したがってグルタチオンを含むマトリックス、例えばグルタチオン−セファロー ス上に固定化することができる。 本発明に係る方法の最終工程では、分離された核酸分子を、プリオン蛋白の異 なるイソ型PrPcおよびPrPScとの結合について試験する。イソ型の一方との み特異結合する核酸分子を選択する。 したがって、本発明に係る方法は、プリオン蛋白のイソ型またはそのフラグメ ントもしくは誘導体の一方と特異結合する核酸分子の同定および分離を可能にし 、それにより異なるイソ型の識別を可能にする。故にこれらの核酸分子は思いが け なくも高い特異性を示し、それは、プリオン蛋白のイソ型を識別できないポリま たはモノクローナル抗体の特異性を上回るものである。 本発明方法を実施して、シリアゴールデンハムスター由来のイソ型PrPc23 −231およびPrP27−30を識別できるRNA分子をうまく分離すること ができた。この場合、イソ型は、グルタチオン−S−トランスフェラーゼに融合 させた組換え蛋白(GST::PrPc23−231およびGST::rPrP27−3 0)であった。組換えrPrP27−30蛋白は天然PrP27−30蛋白と配列 が同一であるが、天然イソ型とは対照的にプロテイナーゼK感受性を示す。 さらに、本発明は、本発明に係る方法により取得可能な核酸分子、即ち、プリ オン蛋白のイソ型の一方に結合するRNA、一本鎖DNAまたは二本鎖DNA分 子に関するものである。これらは、細胞イソ型PrPc、即ちプロセシングされた 型PrPc23−231、またはイソ型PrPSc、即ち末端切除種PrP27−30 、またはこれらの蛋白の誘導体に、特異的に結合する核酸分子を包含する。 好ましい態様において、本発明に係る核酸分子は、4および7ヌクレオチドの 間の長さの一本鎖領域により隔てられた、連続する3個のグアノシン残基を4箇 所含んでいる。より好ましくは、当該核酸分子は、配列番号15、配列番号16 または配列番号17に示されるヌクレオチド配列を含んでいる。 別の好ましい態様において、4箇所のグアノシン部分を含む領域は、主として ワトソン−クリック共変異の二つの可変領域が両端に隣接している。特に、該核 酸分子は、好ましくは配列番号1ないし13のいずれか一つに示されるヌクレオ チド配列、そしてより好ましくは配列番号18に示されるヌクレオチド配列を含 んでいる。 好ましい態様において本発明に係る核酸分子は、それらの安定性を増し、そし て/またはそれらの生化学的および/または生物物理学的性質を改変するため、 1またはそれ以上の位置でさらに修飾される。 本発明はさらに、本発明に係る核酸分子を含む医薬組成物に関するものである 。係る組成物は所望により製薬上許容し得る担体を含むことができる。 これらの組成物は、例えば上に列挙されたような伝達性海綿状脳症の治療に有 用であり得る。例えば、PrPcに特異結合する核酸分子を適用することにより、 イソ型PrPcからプリオン関連イソ型PrPScへの変換を抑制することが可能と なり得る。 さらに、本発明は、本発明に係る核酸分子を含む診断用組成物に関するもので ある。係る組成物は、診断目的のために一般的に用いられる添加物を含有してよ い。本発明に係る核酸分子および診断用組成物は、伝達性海綿状脳症の診断のた めの方法で使用することができる。係る方法は、例えば、身体から取得したプロ ーブを、本発明に係る核酸分子の少なくとも1種類と共にインキュベートし、そ の後、該核酸分子とプリオン蛋白のイソ型PrPcおよびPrPScとの相互作用を 測定することを含む。 伝達性海綿状脳症に罹患中は、イソ型PrPScの量が増加し、細胞イソ型PrPc の総量は減少するため、原則として二つのイソ型の一方または他方と結合する 核酸分子を診断に使用することが可能である。 一方で、プローブ中のプリオン蛋白の少なくとも一つのイソ型の量を定量する ため、本発明に係る核酸分子の少なくとも1種類を使用することが可能である。 他方では、プローブ中のイソ型の絶対量および/または相対量を測定するため 、PrPcイソ型に特異結合する核酸分子をPrPScイソ型に特異結合する核酸分 子と組み合わせて使用することが可能である。 好ましい態様において、プローブは様々な臓器、好ましくは組織から、例えば 脳、扁桃、回腸、皮質、硬膜、プルキニエ細胞、リンパ節、神経細胞、脾臓、筋 肉細胞、胎盤、膵臓、眼球、脊髄またはパイエル板から、例えば薄い切片の形で 取得することができる。別法としてプローブは、体液、好ましくは血液、脳脊髄 液、乳または精液から取得することができる。 脳をプローブとして使用する場合、診断は殆どの場合死後に実施する。例外的 に脳生検を生きている生物に実施することができる。脳は、伝達性海綿状脳症に 罹患し得る任意の生物、例えば羊、子牛、マウス、ネコ、ハムスター、ラバ、シ カ、エルクもしくは人間、またはTSEに罹患し得る上記のようなその他の生物 に源を発することができる。脳は、PrP0/0(ノックアウト)、PrPSc(感染し た)およびPrPc(野生型)または未知のPrP状態である生物を供給源とすべ きである。血液、乳、脳脊髄液、精液または上に述べたその他の臓器由来の組織 をプローブとして使用する場合は、生きている個体に対する診断が可能である。 さらに、本発明に係る核酸分子を使用して、プリオン蛋白イソ型の特異結合に 必要な三次元構造を同定することができる。この情報の助けにより、プリオン蛋 白イソ型と特異結合できる他の化合物を分離または合成することができる。した がって、本発明はさらに、本発明に係る核酸分子の三次元構造から導かれる情報 に基づき無機または有機化合物、好ましくは糖類、アミノ酸、蛋白または炭水化 物より成る群から選ばれる、核酸分子以外の化合物に関するものである。 図1A:固定化された融合蛋白GST::rPrPc(GST::rPrP23−23 1)に特異結合するRNA分子のインビトロ選択のための方法を模式的に示して いる(GST=グルタチオン−S−トランスフェラーゼ;PCR=ポリメラーゼ 連鎖反応)。 下記の事柄において、(r)PrPcはrPrP23−231を表す。さらに、r PrP27−30はrPrP90−231を表す(シリアゴールデンハムスター)。 図1B:溶液状態のGST::rPrPcおよびゲルシフト分析を用いた、GST: :rPrPcに特異結合するRNA分子のインビトロ選択におけるさらなる工程を模 式的に示している。 図2:インビトロ転写によるランダム化されたRNAプールM111.1の組 み立てを模式的に示している(ファミュロック、1994)(Ntes=ヌクレオチド)。 図3:実施例1に記載される方法の各サイクル後の固定化されたGST::rPr Pc23−231に結合するRNAのパーセンテージを示している。上清除去後 のGST::rPrPcビーズに伴う放射能を100%と定めた。4回の洗浄工程の 後に保持されている放射能がRNA結合のパーセンテージを表す。 図4A:選択されたRNAおよび選択されなかったRNAの、GST、GST ::rPrPcおよびGST:rPrP27−30に対する結合を示している。5'標識 されたRNAを当該蛋白の存在下にインキュベートし、ミリポアスロットブロッ ト装置上のBA85ニトロセルロースで濾過した。保持された放射能をセレンコ フ計数により定量した。 図4B:実施例1のインビトロ選択されたRNA分子がシリアゴールデンハム スター由来のPrPcおよびrPrP27−30を識別することを示している。ゲル a:9サイクル後の5'標識されたRNA分子をGST、GST::PrPcおよび GST::rPrP27−30の存在下にインキュベートし、そして0.7%非変性 アガロースゲル上で分析した。ゲルは5%TCAにより固定し、乾燥し、オート ラジオグラフィーに付した。第9サイクルからのGST::rPrPc/RNA複合 体をゲルから切り取り、RNA抽出し、逆転写し、PCR増幅しそしてインビト ロ転写した(図1Bを参照されたい)。この操作をサイクル10および11につい て2回反復した。ゲルb:11サイクル後の5'標識されたRNAをやはりGS T、GST::PrPcおよびGST::rPrP27−30の存在下にインキュベート し、上記のように分析した。 図5:ハムスター由来のGSTに融合させたrPrPc23−231に対して作 製された、インビトロ選択により選択されたRNAアプタマーの配列。このアプ タマーは幾つかの分子群に属する。(A)群(モチーフI)および(B)群(モチーフ II)のRNAアプタマーはGの四つ組モチーフを有し、rPrP23−231(r PrPc)およびrPrP90−231(rPrP27−30)を識別する。(C)群の RNAアプタマー(モチーフIII)もまたGの四つ組を持ち得るが、rPrP23 −231(rPrPc)およびrPrP90−231(rPrP27−30)と相互作 用する。(D)アプタマーはユニークなGの四つ組を有する(6個のうち5個のア プタマーが示されている)。(E)群のアプタマーはGの四つ組モチーフを欠き、 GSTに結合する(6個のうち1個のアプタマーが示されている)。 図6:RNAアプタマーのモチーフIおよびIIは、ハムスターおよび子牛由来 の組換えプリオン蛋白イソ型rPrP23−231(rPrPc)およびrPrP90 −231(rPrP27−30)を識別する。(A)4pMolの標識化RNA Ap1 (モチーフI;1−3列)を、シリアゴールデンハムスター由来の組換えGST ::rPrP23−231(rPrPc)(2列)およびGST::rPrP90−231(rPr P27−30)(3列)各40pMolの存在下にインキュベートした。(B)4p Molの標識化RNA Ap1(モチーフI;1−3列)を、子牛由来の組換えGS T::bov−rPrP25−242(rPrPc)(2列)およびGST::bov−rPrP93 −242(rPrP27−30+1オクタリピート)(3列)各40pMolの存在下にイ ンキュベートした。(C)4pMolの標識化RNAモチーフII(1−3列)を、ハ ムスター由来のGST::rPrP23−231(rPrPc)(2列)およびGST::rP rP90−231(rPrP27−30)(3列)の存在下にインキュベートした。反 応の検定は0.7%アガロースゲル上で分析した。(D)4pMolの標識化RNA Ap2(モチーフII;1−3列)を、子牛由来の組換えGST::bov−rPrP25 −242(rPrPc)(2列)およびGST::bov−rPrP93−242(rPrP27 −30+1オクタリピート)(3列)各40pMolの存在下にインキュベートした。 追加の牛オクタリピートはaa93から101まで延びている。 図7:ハムスターおよび子牛のRNAアプタマー−PrP相互作用部位のマッ ピング。(A)標識化されたRNAアプタマーモチーフI(1−9列)4pMolお よび(B)標識化されたRNAアプタマーモチーフII(1−9列)4pMolを、ハ ムスター由来のGST::rPrP23−231(rPrPc)(8列)、GST::rPrP 90−231(rPrP27−30)(9列)各40pMol、およびGST::P23-52(2 列)、GST::P55-93(3列)、GST::P90-109(4列)、GST::P129-175(5 列)、GST::P218-231(6列)およびGST::P180-210(7列)各20pMol の存在下でインキュベートした。反応の検定を0.7%アガロースゲル上で分析 した。(最上部)ハムスターPrP領域の模式的表示。斜線付きの囲みはアプタ マーと相互作用するPrP領域である。中空の囲みはアプタマーと相互作用しな いPrP領域である。(C)標識化されたRNAアプタマーモチーフII(1−4 列)4pMolを、ウシGST::bovP25-92(2列)、GST::bovP93-120(3列) 各40pMolおよびウシGST::bov−rPrP93−242(rPrP27−30+ 1オクタリピート;1列)およびハムスターGST::P23-89(4列)各20pMo lの存在下でインキュベートした。 実施例により本発明を説明する。 実施例1 GST::rPrPc23−231と特異結合するRNA分子のインビトロ選択 GSTに融合させたシリアゴールデンハムスター由来の組換えPrP23−2 31(rPrPc)(ワイス等、1995)およびRNAプールM111.1(ファミュロッ ク、1994)を用いてインビトロ選択法(図1AおよびBに模式的に概説した)を 実施した。 1−9サイクル:5'[γ−32P]−ATP標識された(1サイクル)または[α −32P]−UTP標識された(2−10サイクル)RNA M111.1(ファミュ ロック、1994)(6.8nMol(初回)、1.82nMol(第2回)、914pMol(第3回)、665pMol( 第4回)、2.07nMol(第5回)、831pMol(第6回)、2.7nMol(第7回)、1.94nMol(第 8回および第9回目のサイクル))を、8mM Na2HPO4、0.87mM KH2PO4 、136mM NaCl、112.6mM KCl、2mM DTTおよび2mM MgCl2より成る結 合緩衝液中で、バキュロウイルス系(ワイス、1995)で合成された固定化された GST(185pMol)の存在下でインキュベートした(図1A)。インキュベーショ ンはオーバーヘッドインキュベーター中37℃で行った。 1−7サイクル:60分後に700g10分間でビーズを集めた。 8−9サイクル:固定化されたGSTと共に、上記のごとくインキュベーショ ンを30分間行った。引き続きビーズを遠心により除去し、新たに固定化したG STと共に上清をさらに30分間インキュベートした。 1−9サイクル:プレ選択からの上清を、上記のようにバキュロウイルス系( ワイス等、1995)で合成された固定化GST::rPrPc23−231(53pMol) と共にインキュベートした。60分後、ビーズを結合緩衝液で4回洗浄し、10 0mMクエン酸ナトリウム(pH8.0)および3mM EDTA中8M尿素の存在下に RNAを溶出した。このRNAをフェノール(pH5.0)/クロロホルム抽出し、2 M酢酸アンモニウムの存在下にEtOH沈澱させた(図1A)。 9−11サイクル:選択されたRNA(9サイクルでは40pMol;10および 11サイクルでは各々4pMol)を5'標識し、可溶性GST::rPrPc23−23 1(ワイス等、1995;9サイクルでは140pMol、10および11サイクルでは 40pMol)と共に結合緩衝液中37℃で60分間インキュベートし、そして0. 7%未変性アガロースゲル上でのゲルシフト分析により、記載のように(ワイス 等、1992)分析した。電気泳動後、RNA/GST::PrPc23−231複合体 を切り取り、キアエックス抽出キット(キアゲン)を使用することにより抽出し た。 1−11サイクル:抽出されたRNAの各50%を、スーパースクリプト逆転 写酵素キット(ギブコ、BRL)に従い逆転写反応に付した。得られたcDNA の50%を、図2Bに示されるプライマーを用いてサイキ等、1988に従いP CRにより増幅した。増幅されたcDNAの50%を記載のように(ワイス等、 1992)インビトロ転写した。 ニトロセルロース結合検定:5'標識された(サムブルック等、1989)RNA 4pMolを結合緩衝液の存在下に蛋白0ないし500nMの存在下で60分間37 ℃でインキュベートした。インキュベーション混合物をミリポアスロットブロッ ト装置中でBA85ニトロセルロースメンブレンで濾過し、フィルターをインキ ュベーション緩衝液4mLで洗浄し、切り取り、セレンコフ計数により測定した 。 ゲルシフト分析:RNAおよび蛋白を上記のようにインキュベートし、反応混 合物を記載のように(ワイス等、1992)0.7%未変性アガロースゲルにロード した。電気泳動の後、ゲルを5%TCAにより固定し、乾燥しそしてオートラジ オグラフィーに付した。 RNAプールM111.1:このRNAプールは、記載のように(ファミュロ ック、1994)DNAプール(138塩基)からインビトロ転写によって作製した 。簡潔に述べると、M111.1は、74のランダム化された配列、塩基の順列 474=3.56x1044分子、分子量36630ダルトンを示す。合成により 175μg(4.76nMol)のRNAが生成した。これは6x1023(アボガドロ) x4.76x10-9=2.86x1015分子である。合成されたssDNAプールの 36%がPCRにより伸長可能であり、その結果およそ1.03x1015の異な る配列と1.03x1015の複雑度を有するプールが生成したが、これは一つの プールのコピーに相当する(即ち、各々一つ一つのRNA分子がプール内で一重 に表される)。詳細には、RNAプールM111.1の技術的特徴は以下の通りで あ る: 固定領域1のヌクレオチド配列 5'CCGAATTCTAATACGACTCACTATAGGAGCTCA GCCTTCACTGC(配列番号19) 固定領域2のヌクレオチド配列 5'GTGGATCCGACCGTGGTGCC(配列番号20) ランダム化された配列=74ヌクレオチド 塩基順列474=3.56x1044; NW=36630;1nM=36.63μg; 175μg(4.76nMol)が合成された;即ち6x1023x4.76x10-9 =2.86x1015分子 36%伸長可能 プールの複雑度=1.03x1015分子=1プールコピー、即ち各々一つ一つ のRNA分子がプール内で一重に表される RNAプールM111.1の模式図を図2に示す。固定領域1のヌクレオチド 配列5'−CCGAATTCTAATACGACTCACTATA(配列番号1 9のヌクレオチド1ないし25)は、転写されていないため、DNAプールにの み属する。 9巡の選択の後、GST::rPrPc23−231に結合した選択されたRNA の7.2%がグルタチオン−セファロース4B上に固定化された(第1表および 図3)。 RNA結合のパーセンテージは以下のように決定した:上清除去後のGST:: rPrPcビーズに付随する放射能を100%と設定した。4回の洗浄工程後に保 持された放射能がRNA結合のパーセンテージを表す。 *RNA結合のパーセンテージは図3に対する説明に記載のようにして測定し た。 可溶性GST、GST::PrPc23−231およびGST::rPrP27−30 を用いた結合検定は、9サイクル由来の濃縮されたRNAの2%がGST::Pr Pc23−231に結合するが、一方GST::rPrP27−30およびGSTに は1.1%しか結合しないことを明らかにした(図4A)。この結果は、RNAの 〜5%が、マトリックス、即ちグルタチオン−セファロース4Bに結合したこと を示している。6巡の選択の後、わずか1%のRNAが固定化されたGST::P rPc23−231に、そして0.7%がGSTに結合したに過ぎなかった(図4A )。 9サイクルの選択の後に分離されたRNAによるゲルシフト分析は、RNAの 2%がモル比10:1(蛋白:RNA)でGST::PrPc23−231に結合し た(図4B、a図、6列)が、一方GST::rPrP27−30(9列)およびG ST(3列)の場合、同一条件下で結合が起こらないことを確認している。 GST::PrPc23−231に特異結合しているRNAを濃縮し、マトリック スに結合しているRNA分子を除去するため、本発明者等は、RNA/GST:: PrPc23−231複合体を切り取り、このRNAを抽出および増幅し(図1B) 、 そしてそれをさらに2回のゲルシフト分析に付した。図4Bに示されるように、 計11サイクルの後(b図)、本発明者等は、RNAの10倍のモル過剰蛋白でG ST::PrPc23−231に特異結合するRNAを分離した(図4B、b図、6 列)。GST::rPrP27−30(9列)およびGST(3列)の存在下では結 合は起こらない。より詳細な結合分析は、GST::PrPc23−231に対する RNAの結合が1:1および5:1の間のモル比(RNA:蛋白)で起こること を明らかにした。これらの発見は、GST::PrPc23−231およびGST:: rPrP27−30を識別できるRNAの選択を証明している。 これらの結果は、GSTに融合した細胞プリオン蛋白イソ型PrPc23−23 1に特異結合するRNAアプタマー(aptus=適合させる)をインビトロ選択に よって分離することが可能であることを証明している。このRNAは、GSTに 融合した組換えプリオン蛋白rPrP27−30には結合せず、またGSTにも結 合しない。故に、PrPc23−231およびrPrP27−30を識別できるRN Aが選択された。組換えPrP27−30はスクレイピーのプリオン調製物(プ ルシナー等、1984)に存在する天然PrP27−30に比較して同じアミノ 酸配列を持っているが、この天然イソ型とは対照的に、プロテイナーゼK感受性 を示す。 PrPc23−231およびrPrP27−30を識別できるRNAアプタマーは 、ただ一つのPrPイソ型を特異的に認識するポリおよびモノクローナルPrP抗 体を作製することはできない(グロシュプ等、1984およびその引用文献)という 問題を克服し、伝達性海綿状脳症の信頼し得る診断のための好適な手段を提供す るものである。 実施例2 同定されたRNA分子の配列の決定 11サイクルの増幅および選択の後に同定されたRNA分子の配列を決定する ため、これらのRNA分子をcDNAに逆転写し、PCR(サムブルック等、198 9)により増幅した。得られたcDNAをEcoRIおよびBamHIで制限消化し、 pGEM−3−Zf(−)中にサブクローニングし、cDNAクローンpGEM−A p1ないし20の異なる20の配列をサンガー等(1977)に従って決定した。同 定された14のRNA分子の配列を図5(配列番号1ないし14)に示す。得ら れたモノクローナルRNAは、G四つ組のモチーフを含んでいるかも知れない配 列を示した。3つのクラスのG四つ組モチーフ(第II表;図5A、B、C)を、 1以上のモノクローナルRNAを用いて同定することができた。配列決定された DNA分子の30%がG四つ組をも含み得るユニークなRNA分子をコードして おり(図5D)、選択されたRNAアプタマーの30%がG四つ組モチーフを含ま なかった(図5E)。 20個の配列決定されたクローンの詳細な分析により、70%のクローンが、 4および7ヌクレオチドの間の長さの一本鎖領域により隔てられている高度に保 存された連続する3個のグアノシン残基を4組含んでいることが明らかとなった 。これらのグアノシンに富む共通モチーフは、主としてワトソン−クリック変異 の二つの可変領域が両端に隣接している(図6を参照されたい)。グアノシンのつ ながりを4組含むこの分子の一次配列は、それらの二次構造が3層のG四つ組モ チーフを含んでいることを強く示唆している(図6を参照されたい)。選択された RNAの40%において、3クラスのアプタマーモチーフが、3個の一本鎖ルー プ領域内のそれらの関係に基づいて同定された(図6を参照されたい)。同定され た各クラスの個々の成員は、推定のG四つ組およびループ領域内で同一であった ものの、それらはワトソン−クリックヘリックスにおいて有意な共変異を示した 。このようなG四つ組モチーフは、他の幾つかの選択された核酸分子中で既に同 定されており(例えばボック等、1992;ワング等、1993;マカヤ等、1993;ロー ホンおよびスゾスタク、1995;フイゼンガおよびスゾスタク、1995;ハラダおよ びフランケル、1995)、高い特異性でリガンドに結合する核酸分子において重 要な特徴をなしているように思われる。さらに、G四つ組は、テトラヒメナのよ うな種のテロメアDNA配列に対して示唆されている(サンドキストおよびクル ッグ、1989;ウィリアムソン等、1989;総説についてはウィリアムソン、1993) 。G四つ組を形成し得る富グアニン配列は、免疫グロブリンスイッチ領域中に、 遺伝子プロモーター中に、および、4個のホモローガスな染色分体を減数分裂の 間一緒にしておき、DNAの減成を防ぐと考えられる染色体テロメア中に見出さ れた(センおよびギルバート、1988)。G四つ組はさらに、感染性ビリオンの生成 にとって必須条件である、レトロウイルスゲノムRNAの二量体化プロセスにお いて役割を果たしているとも論じられている(ワイス等、1993)。G四つ組は、窒 素または酸素および水素の間の水素結合を介してフーグスティーン型塩基対によ ってまとめられている(センおよびギルバート、1988)。プリオン蛋白に対する選 択されたRNAアプタマーは、相互に積み重ねられた3個のG四つ組を含み(図 6)、2個の8配位子キレートケージを形成し得る。軸方向のチャンネル内部に 位置するカリウムのようなアルカリ金属イオンは、上部のG四つ組の4個の酸素 と、そして下部のG四つ組の4個の酸素と複合体形成することができる。この極 めてコンパクトな構造の故に、G四つ組は非常に安定であり、著しくRNアーゼ 耐性なのである。 実施例3 G四つ組モチーフIおよびIIを有するモノクローナルRNAアプタマーはハム スター由来のrPrP23−231(rPrPc)および子牛由来のrPrP25−2 42(rPrPc)に特異結合する モチーフI(Ap1;図6A、B)およびII(Ap2;図6C、D)を表すモ ノクローナルRNAアプタマーは、いずれもGSTと融合させたシリアゴールデ ンハムスター由来のrPrP23−231(rPrPc)(図6A、C;2列)および牛 由来のrPrP25−242(rPrPc)(図6B、D;2列)と特異的に相互作用す る。ハムスターおよび牛由来のプリオン蛋白は、88%の配列相同性を示す。ウ シPrPは、ウシprn-p cDNAを含む組換えバキュロウイルスに感染した昆虫細 胞中で合成された(ヨシモト等、1992)。RNAアプタマーがBSEの診断手 段の開発に適当であるか否かを証明するため、ウシPrPに対するこのアプタマ ーの結合が研究された。いずれのアプタマーも、ハムスター由来のGST融合プ リオン蛋白rPrP90−231(rPrP27−30)(図6、A、C;3列)および 牛由来のrPrP93−242(rPrP27−30+1オクタリピート、アミノ酸 93−101)(図6、B、D;3列)と結合せず、この事は、当該分子が両方の 種由来のrPrPcおよびrPrP27−30を識別することを立証するものである 。III群のRNAアプタマーはrPrPcと相互作用し、rPrP27−30と弱い相 互作用を示す。G四つ組モチーフを欠く、選択された幾つかのRNAアプタマー は、GSTと相互作用する(データは示されていない)。 さらに、図5に示されるようなモチーフIを含むアプタマーに基づき60ヌク レオチドから成るアプタマーが組み立てられたが、これはプライマー結合部位と ランダム化領域の14ヌクレオチドとを欠失していた。この六十量体は図6A/ Bに示されるモチーフIを示すアプタマーの一方の一部と正確に対応し、全長の アプタマーと同じ結合特性を示した。この六十量体の配列を配列番号18に示す 。この分子は以下の方法により分離された:二つの適当なプライマーを使用する ことにより、T7プロモーターが隣接するRNAモチーフIをコードしている6 0ヌクレオチドを含むDNA(図5A、#II;配列番号18)を、以下の条件の 下 でPCR(サムブルック等、1989)により増幅した:94℃1分間、52℃1分 間および72℃2分間で25サイクル。増幅された80ヌクレオチドのcDNA 生成物をT7RNAポリメラーゼを用いるインビトロ転写反応(サムブルック等 、1989)に付し、60ヌクレオチドから成るRNAアプタマー(モチーフI、図 6A、B)を導いた。このRNAをゲル精製した後、ゲルシフト分析に使用した 。 この六十量体は、平衡結合定数の決定にも使用した。この目的のためには、5 'γ−32P−ATP標識したおよびα−32P−UTP標識したRNAアプタマー モチーフI(配列番号18)4pMolを、0、4、20、28、40、60、80 、108pMolのGST::rPrP23−231の存在下に、上記の検定条件の下で 37℃で60分間インキュベートした。RNA/蛋白複合体をゲルシフト分析( ワイス等、1992)により分析した。ゲルを5%TCAにより固定し、乾燥し、そ して12時間のオートラジオグラフィーに付した。シグナルの強度を燐の画像化 (イメージクアント(商標)、ストローム860、モレキュラー・ダイナミクス) により測定した。 平衡結合定数の算出のために、RNAおよび蛋白間の二分子反応を想定した。 平衡状態のRNA/蛋白複合体の濃度[c]は、シフトした位置での放射能の量 およびRNAの既知の比放射能から決定することができる。平衡結合定数(KD )の算出には以下の式が使用された(マイステレムスト等、1988;シェレンバー ガー等、1989): o=Req+[RP]eq; Peq=Po−[RP]eq; R=RNAアプタマーモチーフI(六十量体) P=GST::rPrP23−231(GST::rPrPc); RNAアプタマー(六十量体)およびGST::rPrP23−231(GST::P rPc)の複合体に対する以下の平衡結合定数(KD)は、前もってKD=8x10-7 Mと計算された。二分子結合反応に基づかない他のモデルを適用すると、KD値 は<8x10-7Mと予想される。 実施例4 ハムスターおよびウシPrP/アプタマー結合部位のマッピング RNAアプタマー1および2に対するシリアゴールデンハムスターPrPcの相 互作用部位をマッピングするため、本発明者等は一連の組換えプリオンペプチド (ワイス等、1995;図7、A、B)を使用した。ペプチドP23-52のみがRNA アプタマーAp1および2と相互作用し(図7、A、B)、この事は、両アプタマ ーによる認識のためには、シリアゴールデンハムスターのプリオン蛋白のアミノ 末端残基aa23ないしaa52で十分であることを証明している。rPrP27−3 0はアミノ末端の67アミノ酸残基を欠くため、この分子に対するアプタマーの 結合はできなかった。RNAアプタマーのモチーフIIに対するウシPrPcの相互 作用部位をマッピングするため、ウシPrP由来のプリオンペプチドP25-92およ びP93-120(図7C、3列)を合成した。P25-92のみ(図7C、2列)がRN AアプタマーモチーフII(Ap2)と結合したが、この事は、これがアプタマー により認識される牛プリオン蛋白のアミノ末端である事を立証するものである。 ハムスターのペプチドP23-89(図7C、4列)もまたアプタマーAp2と相互作 用し、このハムスタープリオン蛋白のアミノ末端とアプタマーモチーフIIとの相 互作用が確認された。 引用文献 R.アイトケン、J.ギルクリストおよびM.C.シンクレア。大腸菌のマルトー ス結合蛋白に対する翻訳的融合の創出を促進するベクター。Gene、144(1994)、6 9-73。 P.アレン、S.ウォーランドおよびL.ゴールド:ランダムプールからのHI V−1インテグラーゼに対する高親和性RNAリガンドの分離。Virology、209( 1995)、327-336。 K.バスラー、B.オエシュ、M.スコット、D.ウェスタウェイ、M.ウェルク リ、D.F.グロス、M.P.マクキンレイ、S.B.プルシナーおよびC.ワイスマン: スクレイピーおよび細胞PrPイソ型は同じ染色体の遺伝子によりコードされて いる。Cell、46(1986)、417-428。 L.C.ボック等。ヒトトロンビンに結合しこれを阻害する一本鎖DNA分子の 選択。Nature、355(1992)、564-566。 S.プランドナー等。スクレイピーの誘発する神経毒性に必要な正常宿主プリ オン蛋白。Nature、379(1966)、339-343。 H.ブリューラー等。PrPを欠失するマウスはスクレイピーに対して抵抗性で ある。Cell、73(1993)、1339-1347。 D.W.カー、R.E.ストフコーハーン、I.D.C.フレイザー、S.M.ビショップ、 T.S.エイコット、R.G.ブレナンおよびJ.D.スコット。cAMP依存性蛋白キナ ーゼの調節サブユニット(RII)の、RH結合蛋白との相互作用は両親媒性ヘリ ックス結合モチーフを介して起こる。J.Biol.Chem.266(1991)、14188-14192。 B.コーゲイ等。スクレイピー関連型のPrPの、リソソームプロテアーゼによ るN末端切除:PrPのプロテアーゼ耐性状態への変換の部位についての関係。J .Virol.65(1991)、6597-6603。 J.コリンジ等。プリオン蛋白は正常なシナプス機能にとって必要である。Nat ure、370(1994)、295-297。 F.エデンホーファー等。プリオン蛋白PrPcはHsp60ファミリーの分子シ 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───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ファミュロック,ミヒャエル ドイツ連邦共和国デー−81245ミュンヘン、 シュメーデルシュトラーセ28番

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.伝達性海綿状脳症に関係するプリオン蛋白のイソ型PrPcおよびPrPSc を識別することのできる核酸分子の同定および分離のための方法であって、 (i)プリオン蛋白イソ型またはこのプリオン蛋白イソ型のペプチドフラグメ ントもしくは誘導体を、種々の配列を含む核酸分子のプールとインキュベートし ; (ii)当該プリオン蛋白イソ型またはそのフラグメントもしくは誘導体と結合 することのできる核酸分子を選択および分離し; (iii)所望により、その分離された核酸分子を増幅し、そして工程(i)お よび(ii)を反復し;そして、 (iv)分離された核酸分子の、プリオン蛋白のPrPcおよびPrPScイソ型に 対する結合特異性を決定する、 という工程を含む方法。 2.該核酸分子がRNAである、請求項1に記載の方法。 3.核酸分子のプールがランダム化されたRNAプールである、請求項1また は2に記載の方法。 4.核酸分子のプールがファミュロック(J.Am.Chem.Soc.116(1994)、1698-1 706)に記載のRNAプールM111.1である、請求項3に記載の方法。 5.核酸分子がDNAである、請求項1に記載の方法。 6.DNAが一本鎖DNAである、請求項5に記載の方法。 7.DNAが二本鎖DNAである、請求項5に記載の方法。 8.核酸分子のプールがランダム化されたDNAプールである、請求項5ない し7のいずれか1項に記載の方法。 9.伝達性海綿状脳症が、スクレイピー、ウシ海綿状脳症(BSE)、クロイツ フェルト−ヤコブ病(CJD)、ゲルストマン−シュトロイスラー−シャインカー 症候群(GSS)、クールー、致死性家族性不眠症(FFI)または伝達性ミンク 脳症(TME)、ネコ海綿状脳症(FSE)または慢性消耗病(CWD) である、請求項1ないし8のいずれか1項に記載の方法。 10.プリオン蛋白イソ型またはそのフラグメントもしくは誘導体が固定化さ れている、請求項1ないし9のいずれか1項に記載の方法。 11.プリオン蛋白イソ型またはそのフラグメントもしくは誘導体が溶液状態 にある、請求項1ないし9のいずれか1項に記載の方法。 12.プリオン蛋白イソ型がイソ型PrPScまたはこのイソ型のフラグメント もしくは誘導体である、請求項1ないし11のいずれか1項に記載の方法。 13.プリオン蛋白が誘導体PrP27−30またはそのフラグメントである 、請求項12に記載の方法。 14.プリオン蛋白イソ型がイソ型PrPcまたはこのイソ型のフラグメントも しくは誘導体である、請求項1ないし11のいずれか1項に記載の方法。 15.プリオン蛋白がプロセシングされた型PrPc23−231である、請求 項14に記載の方法。 16.プリオン蛋白が組換え蛋白である、請求項1ないし15のいずれか1項 に記載の方法。 17.プリオン蛋白が融合蛋白の一部である、請求項16に記載の方法。 18.プリオン蛋白が、オリゴヒスチジン、カルモジュリン結合蛋白、S−ペ プチド、FLAG、緑色蛍光蛋白、Bタグ、マルトース結合蛋白またはグルタチ オン−S−トランスフェラーゼを伴う融合蛋白の一部である、請求項17に記載 の方法。 19.請求項1ないし18のいずれか1項に記載の方法により取得できる核酸 分子。 20.請求項10ないし15のいずれか1項に定義されるプリオン蛋白のイソ 型またはそのフラグメントもしくは誘導体に特異的に結合する、請求項19に記 載の核酸分子。 21.RNA分子である、請求項19または20に記載の核酸分子。 22.DNA分子である、請求項19または20に記載の核酸分子。 23.4および7ヌクレオチドの間の長さの領域により隔てられている3個の 連続するグアノシン残基を4箇所含む、請求項19ないし22のいずれか1項に 記載の核酸分子。 24.配列番号15、配列番号16、または配列番号17に示されるヌクレオ チド配列を含む、請求項23に記載の核酸分子。 25.配列番号1ないし配列番号13のいずれか一つに示されるヌクレオチド 配列を含む、請求項19ないし23のいずれか1項に記載の核酸分子。 26.配列番号18に示されるヌクレオチド配列を含む、請求項19ないし2 2のいずれか1項に記載の核酸分子。 27.その安定性を増大させるために、そして/またはその生物物理学的およ び/または生化学的性質を改変するために1またはそれ以上の位置が修飾されて いる、請求項19ないし26のいずれか1項に記載の核酸分子。 28.請求項19ないし27のいずれか1項に記載の核酸分子および所望によ り製薬上許容し得る担体を含む医薬組成物。 29.請求項19ないし27のいずれか1項に記載の核酸分子を含む診断用組 成物。 30.請求項19ないし27のいずれか1項に記載の核酸分子の少なくとも一 つをプローブとインキュベートし、そしてこの核酸分子と、プリオン蛋白のPr PcもしくはPrPScイソ型またはこれらのイソ型のフラグメントもしくは誘導体 との間の相互作用を測定する、伝達性海綿状脳症のインビトロ診断のための方法 。 31.請求項19ないし27のいずれか1項に記載の核酸分子のうち少なくと も一つを使用して、プリオン蛋白の少なくとも一つのイソ型またはそのフラグメ ントもしくは誘導体の、プローブ中の量を定量する、請求項30に記載の方法。 32.細胞イソ型PrPcまたはそのフラグメントもしくは誘導体に特異的に結 合する核酸分子を、イソ型PrPScまたはそのフラグメントもしくは誘導体と特 異的に結合する核酸分子と組み合わせて使用し、そしてプローブ中のイソ型Pr PcおよびPrPScの絶対的および/または相対的量を決定する、請求項31に記 載の方法。 33.プローブが臓器の組織由来である、請求項30ないし32のいずれか1 項に記載の方法。 34.臓器の組織が脳、扁桃、回腸、皮質、硬膜、プルキニエ細胞、リンパ節 、神経細胞、脾臓、筋肉細胞、胎盤、膵臓、眼球、脊髄またはパイエル板由来で ある、請求項32の方法。 35.プローブが体液由来である、請求項30ないし32のいずれか1項に記 載の方法。 36.体液が血液、脳脊髄液、乳または精液である、請求項35に記載の方法 。 37.請求項19ないし27のいずれか1項に記載の核酸分子の三次元構造か ら誘導される情報に基づく、無機または有機化合物より成る群から選ばれる、核 酸分子以外の化合物。 38.糖、アミノ酸、蛋白または炭水化物である、請求項37に記載の化合物 。
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