JPH11514408A - 実質的に液体を通さない敷物の下張り - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 天然または合成繊維を含有し、かつその内部または表面に撥水仕上げ剤を有することで液体を実質的に通さなくした繊維性不織基布を具える、カーペットの下張り。

Description

【発明の詳細な説明】 実質的に液体を通さない敷物の下張り 発明の属する技術分野 本発明は、実質的に液体を通さない、新規な敷物の下張りに関する。 発明の背景 東洋の緞通などの、床の一部に敷く敷物は、通常、床全面をおおうカーペット またはその他のカーペットや、装飾的な木のフローリングの上に置いて、望まし い美的効果を得る。このような敷物をカーペットの上に置く場合、下に敷いたカ ーペットの繊維が通常の行き来により交互に圧縮・解放されるために、敷物が一 方向にすべるかまたは動きやすくなることがある。すると敷物とその上に置いた 家具が所望の位置から動く。また、敷物が平坦である代わりに、ひだやしわが寄 ることがある。そのような敷物も、装飾的な木の床の磨かれた表面上ですべるこ とがある。この動きにより部屋の美観が損なわれたり、またすべったりつまずい たりする危険が生じる可能性がある。 敷物の下張りは、そのような問題の解決策として提案されており、たとえば、 マッサレム（Mussallem）により米国特許第４，５０４，５３８号および米国特 許第４，９８５，２７９号に開示された下張りがある。この下張りは、典型的に は、フィラメント状繊維を含有する軽量不織マットよりなり、粗目の薄いマット にニードルパンチされている。ニードルパンチは、通常、繊維状マットを圧縮し てフェルト様の材料とするのに用いられる。マッサレムは、下張りには天然また は合成のいずれの繊維を用いてもよいが、ポリオレフィン、ナイロン、ポリエス テル、アクリルポリマーなどの合成繊維が好ましいと開示している。また、ニー ドルパンチは、そのような不織マットに網目状の編地を付着させて、マットを補 強し堅くするのに用いることもできる。ニードルパンチマットは、次いで、合成 ゴムラテックスのようなエマルジョン状接着剤で、少なくとも片側、好ましくは 両側を処理する。次いで、接着剤を硬化させる。その接着特性により、下張りは 下にある敷物または下の面に効果的に固定され、動かなくなる。下張りの接着塗 装は、滑りや動きをなくすのに必要な接着強度と、掃除その他の目的のために敷 物をその下の面から容易かつ可逆的にはがせるような、十分に低い引きはがし強 さを提供するように選択する。 従来の技術は、フッ素化学薬品、シリコーンベースの組成物、油、ワックス、 および／または疎水性アクリル酸エステル樹脂のような撥水性組成物で処理する ことにより、カーペットの第二の裏打ちが実質的に液体を通さないようになる方 法を開示している。床の一部に敷く敷物や東洋の緞通の典型的なものは、そのよ うな方法で処理していないため、液体を通しうる。 水ベースまたは油ベースの液体を、カーペットまたは装飾的な木の床に置いた 敷物にこぼした場合、その下の材料にしみがつき、損なわれてしまうことがある 。水ベースのものをこぼした場合には、また、敷物から下の材料に顔料が移って しまうこともある。ほかに、色付きの飲み物やコーヒーなどの着色材料を含むか 、または尿などのその他の望ましくない成分を含む水ベースのものをこぼした場 合は、それらの着色材料や望ましくない成分は下の材料までしみ通る可能性があ る。鉱油、べビーオイル、灯油またはアルコールなどの油ベースの液体は、下の 材料まで浸透し、望ましくない効果を生じうる。敷物に加えたクリーニング助剤 も同様に敷物を通過して、下の材料に悪影響を及ぼす。牛乳またはローションの ような油／水エマルジョンや、乳製品のような水／油エマルジョンは、水ベース および油ベースの液体の双方を同時に実質的に通さない防護層を必要とするもの の例である。 敷物とその下の材料との間に実質的に液体を通さない防護層を作るように下張 りを処理できれば望ましいことであろう。このような処理は、下張りの接着面に 干渉するものであってはならず、理想的には下張りの製造方法に容易に導入され るものであろう。 発明の要旨 本発明は、油および／または水のような液体を実質的に通さない、敷物または カーペットの下張り、ならびにその製造方法に関する。また、この下張りは、撥 油性および／または撥水性である。 発明の詳細な説明 本発明は、撥水仕上げ剤を有する一つまたはそれ以上の接着面を具え、それに より油ベースおよび／水ベースの液体を実質的に通さない下張りを提供する。本 発明の、液体を通さない下張りの作製方法は、下張りの製造方法に容易に導入さ れる。 ここで用いる“撥水仕上げ剤”なる用語は、水またはアルコールのような溶媒 に分散、溶解または懸濁した撥油性および／または撥水性の薬品を含有し、下張 りの表面または内部にフィルム様の防護層を形成して、下張りが液体を実質的に 通さないようにする組成物を意味する。また、撥水仕上げ剤は、界面活性剤、発 泡剤、およびその他の添加剤を含んでいてもよい。更に、撥水仕上げ剤は、異な る撥水剤の混合物を含んでいてもよい。撥水仕上げ剤に用いるのに適した撥水剤 は、フッ素化学薬品、シリコーン組成物、ワックス・エマルジョン、天然の油、 疎水性アクリル酸アルキル樹脂、および疎水性メタクリル酸アルキル樹脂からな る群より選んでよい。“液体”なる用語は、油ベースおよび／または水ベースの 液体を意味する。“オイルベースの液体を実質的に通さない”との成句は、水を 実質的に通さないことに加えて、後述する試験方法１に従って非水系の液体（例 えば鉱油またはアルコール）が実質的に下張りに浸透しないことを意味する。 “水ベースの液体を実質的に通さない”との成句は、後述する試験方法２に従っ て、水、水性溶液または水性懸濁液（例えば、コーヒー、ワイン、ソーダ、フル ーツジュースまたは尿）が実質的に下張りに浸透しないことを意味する。 一般に、本発明の下張り用マットは、慣用の技術により製造してよい。下張り は、典型的には、フィラメント状繊維を含有する軽量不織マットよりなってお り、粗目の薄いマットにニードルパンチされていてもよい。下張りを作るのに天 然または合成繊維のいずれを用いてもよいが、ポリオレフィン、ナイロン、ポリ エステル、アクリルポリマーなどの合成繊維が好ましい。任意で、網目状の編地 をマットに組み込んでもよい。このような方法や材料は、当業者にはよく知られ ている。下張りマットについては、いくつかの態様が記述されているが、当業者 が改良や変更を多く加えてもよい。同様に、下張りの連続的な製造方法や塗装方 法は、当業者によく知られている。これらのすべての改良や製造方法を、ここで 用いる“下張りマット”なる用語の意味に含めるものとする。 適切なフッ素化学薬品には、限定はないが、分子量が５００を越え、かつパー フルオロアルキル部分の懸垂または末端基を有するポリマーまたはその他の化合 物がある。いくつかの適切なフッ素化学薬品の例としては、フッ化ビニリデン、 テトラフルオロエチレン、パーフルオロアルキルエチルアクリレート、パーフル オロアルキルエチルメタクリレートのポリマーおよびコポリマー、これらの混合 物；ならびに、前記の化合物、ポリマーおよびコポリマーと、アクリル酸アルキ ルおよびメタクリル酸アルキルのポリマーおよびコポリマー、塩化ビニリデンの コポリマー、およびワックス・エマルジョンとのブレンドがある。 撥水仕上げ剤として、また有効な撥油剤および撥水剤としての双方に用いるこ とのできる多くの市販のフッ素化学薬品には、限定はないが、デュポン(DuPont) の“テフロン(Teflon)（登録商標）”および“ゾニル(Zonyl)(登録商標)”、Ｉ ＣＩの“マイルエース(Milease)(登録商標)”、旭(Asahi)の“アサヒガード(Asa higard)(登録商標)”、スリーエム（３Ｍ）の“スコッチガード(Scotchgard)（ 登録商標）”、ダイテック(Dyetech)の“ソフテック(Softech)（登録商標）”、 アトケム(Atochem)の“テックス−テル(Tex-Tel)(登録商標)”、およびニッカ(N icca)の“ＮＫガード(NK Guard)（登録商標）”の登録商標名の、市販専売品が ある。適切な市販のシリコーンベースの撥水剤には、限定はないが、ダウ・コー ニング(Dow Corning)のＣ２−０５６３がある。ダウ・コーニングのＣ２−０５ ６３は、ポリジアルキルシロキサンのシリコーン撥水剤混合物である。適切な市 販のワックス・エマルジョンには、限定はないが、デュポンの“ナラン(Nalan)( 登録商標)”、およびティアルコ・ケミカル（Tiarco Chemical Co.）の“オクトワックス(Octowax)(登録商標)”３１２の登録商標で 販売されているものがある。適切な疎水性アクリル酸エステル樹脂には、アクリ ル酸およびメタクリル酸の、たとえばメチルエステル、しかし好ましくはエチル およびブチルエステルのようなエステルの、撥水性ポリマーおよびコポリマーが ある。これらのポリマーおよびコポリマーの混合物もまた有効である。市販の樹 脂の一例としては、ゴールデン・アーティスト・カラーズ(Golden Artist Color s)の“アクリリック・マット・ミディアム(Acrylic Matte Medium)”がある。 本発明に用いるある撥水仕上げ剤は、こぼされた水ベースの液体を実質的に通 さない下張りを提供する。その他の撥水仕上げ剤は、油ベースと水ベースの双方 のこぼされた液体を、実質的に通さない下張りを提供する。したがって、撥水仕 上げ剤は、所望の液体を通さない性質に基づき選択することができる。水に対す る撥水剤は、典型的には液体用のものに較べて安いので、実質的に水ベースのこ ぼれ液を通さない下張りを提供する撥水仕上げ剤を選択することが、ある状況に おいては好ましいことがある。 好ましいフッ素化学薬品の撥水仕上げ剤には、以下の水性分散液がある：欧州 特許公開第４５３６４１号に開示の、ポリイソシアネートとフッ化アルコールお よび水とを反応させて調製したポリフッ化有機化合物（本実施例の撥水剤Ａ）； 米国特許第３，９２３，７１５号に開示の、クエン酸フッ化アルキル−ウレタン と、ポリメタクリル酸メチルとのブレンド（本実施例の撥水剤Ｂ）；米国特許第 ４，９５８，０３９号に開示の、ポリイソシアネートとフッ化アルコールおよび モノクロロヒドリンとを反応させて得られるフルオロカルボニルイミノビウレッ ト（本実施例の撥水剤Ｃ）；米国特許第４，５９５，５１８号に開示の、クエン 酸フッ化アルキル−ウレタンと、メタクリル酸フッ化アルキル／メタクリル酸２ −エチルヘキシル／メタクリル酸２−ヒドロキシエチル／Ｎ−メチロールアクリ ルアミドコポリマーと、メタクリル酸フッ化アルキル／メタクリル酸ラウリル／ Ｎ−メチロールアクリルアミドコポリマーと、メタクリル酸ジメチルアミノエチ ル／アクリル酸コポリマーと、クロロプレン／ジクロロブタジエンコポリマーと のブレンド（本実施例の撥水剤Ｄ）；第５，３４４，９０３号に開示の、 （メタ）アクリル酸アルキル／（メタ）アクリル酸フッ化アルキル／塩化ビニリ デンのコポリマー；ならびにＦＣ−１３５５およびＦＣ−１３６７（双方とも、 スリーエムの、フッ化脂肪族ポリマーの陰イオン性エマルジョン）がある。 溶剤を含有するフッ素化学薬品撥水仕上げ剤は、限定はないが、米国特許第４ ，７４２，１４０号に開示の、アクリル酸またはメタクリル酸アルキル、塩化ビ ニリデン、およびメタクリル酸またはアクリル酸フッ化アルキルアルキルの混合 物を含有するコポリマー（アセトンをいくらか含む）の水性分散液に代表され、 これも本願に有効であるが、燃えやすさと有機溶剤を廃棄する懸念から、あまり 好ましくはない。好ましい撥水仕上げ剤は、揮発性有機溶剤を全く含まないか、 または約１％以下含むものである。 フッ素化学薬品と炭化水素を混合した撥水仕上げ剤で好ましいものには、米国 特許第４，５９５，５１８号に開示されている種類の、ワックスと、メタクリル 酸ジエチルアミノエチル／メタクリル酸ヘキサデシル／メタクリル酸オクタデシ ルコポリマーと、米国特許第４，７４２，１４０号に開示のアクリル酸フッ化ア ルキル／メタクリル酸ヘキサデシル／メタクリル酸オクタデシル／塩化ビニリデ ンコポリマーとのブレンド（本実施例の撥水剤Ｅ）；米国特許第４，５９５，５ １８号に開示されている種類の、ワックスと、メタクリル酸ジエチルアミノエチ ル／メタクリル酸ヘキサデシル／メタクリル酸オクタデシルコポリマーと、メタ クリル酸フッ化アルキル／メタクリル酸ドデシルコポリマーとのブレンド（本実 施例の撥水剤Ｆ）がある。 炭化水素の撥水性仕上げ剤で好ましいものには、炭化水素ワックスとメラミン のベヘン酸エステル（本実施例の撥水剤Ｇ）の水性分散液；炭化水素ワックスと メタクリル酸ステアリル／メタクリル酸ジエチルアミノエチルコポリマー（本実 施例の撥水剤Ｈ）の水性分散液；およびオクトワックス（登録商標）３２１（テ ィアルコ・ケミカルのパラフィンワックス水性エマルジョン）の水性分散液が、 含まれる。 好ましい撥水仕上げ剤を用いて得られる結果を実施例に記載する。商業的に適 切な撥水仕上げ剤は、塗布、乾燥および硬化した後にその下の基板（例えばカー ペットまたは床）にしみをつけたり、移ったりすべきではない。 撥水仕上げ剤は、典型的には、繊維に結合する分子である有機部分を有する。 撥油性を示すものは、また、過フッ化炭化水素部分を有していてもよい。撥水仕 上げ剤は、主として繊維組成物に基づいて選択する。典型的なマット繊維は、ナ イロンのような比較的親水性の繊維から、ポリエステルのような中間的な繊維、 ポリオレフィンのような比較的疎水性の繊維にわたることができる。撥水仕上げ 剤と繊維組成物を合わせる技術は、当業界でよく知られている。典型的には、撥 水仕上げ剤を、マットへ塗布するために水またはアルコールのような適切な溶剤 、好ましくは水で、希釈する。必要な希釈度は、ウェット・ピックアップ、およ び乾燥し硬化したマットにおいて要求される活性成分濃度により決定する。ウェ ット・ピックアップは、塗布後であるが乾燥または硬化前の湿ったマットにおけ る撥水仕上げ剤の量である。ウェット・ピックアップは、乾燥繊維に基づくパー セントとして表す。たとえば、撥水仕上げしたマットが１．５％の活性成分を含 み、ウェット・ピックアップが２００％であれば、塗布した撥水仕上げ剤は０． ５％の活性成分を含んでいる（１００×０．０１５／２）。 下張りに塗布される撥水仕上げ剤の量は、水やアルコールなどの必要な希釈剤 と共に、乾燥および硬化前のウェット・ピックアップとして測定する。敷物の裏 地に塗布するウェット・ピックアップは、一般に、未処理の裏地に対し２０〜３ ００重量％、好ましくは５０〜２００重量％の範囲であろう。典型的には、市販 の撥水仕上げ剤は、全部で約０．５〜約４０重量％の活性成分を含む。シリコー ンの場合は、活性成分は全部で４０重量％を越えてもよい。本発明において、塗 布した撥水仕上げ剤の活性成分の量は、一般に、下張りマットを基準として、約 ０．０１〜１０重量％、好ましくは０．０５〜３重量％の撥水仕上げ剤中の活性 成分であろう。 しかしながら、塗布する撥水仕上げ剤および活性成分の量は、撥水剤、下張り マットの構造と重量、下張りマットの繊維の種類、および接着剤塗布方法によっ て調整する。どのように塗布する場合でも、十分量の撥水仕上げ剤を、後述する 試験方法１および２によって撥水仕上げした下張りが水またはその他の液体を実 質的に通さなくなるように、下張りマットに均一に塗布することが重要である。 撥水仕上げ剤は、泡の吹き付け、噴霧、浸漬またはパディング(Padding)法を 含む多様な処理で下張りマットに塗布した後、典型的にはオーブン内での加熱処 理で乾燥または硬化させてよい。乾燥温度、乾燥温度プロフィール、および乾燥 時間は、裏地の熱安定性および撥水仕上げ剤の乾燥および硬化特性に基づき、必 要な乾燥および硬化を達成するのに十分なように選択する。このような乾燥パラ メーターの調節は、当業者によく知られている。 撥水仕上げ剤を完全にそして均一に下張りマットに塗布し、完全にそして均一 に乾燥および硬化させるのを確実にすることが必要である。下張りマットを液槽 内で浸漬し、過剰な撥水仕上げ剤を絞って除くパディングは、典型的にはきれい で均一な塗布を可能とすることから、好ましい塗布方法である。一方泡および噴 霧による塗布は、泡または霧を非常に注意深く塗布しないと、塗布が足りなかっ たり塗布し損ねたりする部分が生じうる。非常に小さい面積の未処理部分であっ ても、所望の液体を通さない性質が損なわれてしまう。泡および噴霧による塗布 を完全なものにするためには、撥水仕上げ剤を、パディングに必要とされるより も高いウェット・ピックアップで塗布する必要が生じうる。しかしながら、この ことにより、泡または霧状の撥水仕上げ剤を、パディング法に較べて過剰の水で 希釈しなければならず、したがって、より長時間乾燥しなければならない。泡お よび霧の塗布においては、湿潤剤を撥水仕上げ剤に添加して完全かつ均一な塗布 を補助してもよい。適切な湿潤剤は、これに限定されるものではないが、“アル カノール(Alkanol)(登録商標)”６１１２［デュポン社の、水／１−デカノール に溶解したポリ（オキシエチレンソルビタンモノオレエート）］に代表される。 湿潤剤は、好ましいパディング塗布法においては必要なかった。 水または液体を実質的に通さなくなったマットは、次いで、片側、好ましくは 両側、を適切な接着剤で被覆し、この接着剤を硬化または乾燥させて、撥水仕上 げした下張りの片面または両面を、プラスチック、紙またはその他の安価な材料 などからなる容易に取り外し可能なシートで保護し、下張りが、取り扱い、保管 、輸送、および適当に包装されている間にそれ自身やその他の面にくっつくのを 防ぐ。下張りに適した接着剤、下張りへの接着剤の塗布方法、および下張りの包 装は、当業者によく知られている。接着剤の塗布および下張りの包装について は、ある態様が記載されているが、当業者が多くの改良や変更を行うことができ る。そのような改良のすべてを、ここで用いる“撥水仕上げした下張りマット” なる用語の意味に含めるものとする。 本発明の別の態様においては、撥水仕上げ剤は、接着剤を下張りマットに塗布 し乾燥または硬化した後に塗布してもよい。この態様においては、撥水仕上げ剤 が、撥水仕上げした下張りの接着特性を損なわないようにすることが重要である 。本発明の第３の態様においては、撥水仕上げ剤は、単一の操作で、接着剤と混 合し、塗布して乾燥または硬化させることができる。この態様においては、撥水 仕上げ剤と接着剤は互いに相溶性があり、かつ撥水処理により撥水仕上げした下 張りの接着特性が損なわれないようにすることが重要である。本発明の第４の態 様においては、撥水仕上げ剤の次に接着剤を、または接着剤の次に撥水仕上げ剤 を塗布した後、１回の加熱処理により双方の塗布物を乾燥および硬化させること ができる。 本発明に用いる撥水仕上げ剤は、液体を実質的に通さないカーペットの裏打ち 製造用のものに似ているが、この技術の下張りへの適用に際しては、有為な相違 がある。カーペットに較べ下張りは薄く、不織布であり、ふさ状繊維や、ふさ状 繊維を裏打ちに固定するラテックス結合剤を含まない。したがって、下張りの、 こぼした液体を吸収する能力およびその液体により加えられる静水圧を低める能 力は、より低い。これらの違いにより、撥水仕上げ剤を非常に均一に塗布しなけ ればならない。この理由から、望ましい濃度の撥水仕上げ剤を含む液槽内で下張 りを浸漬し、ついで絞ってウェット・ピックアップを必要なレベルまで下げる、 パディングによる塗布方法は、霧や泡による塗布よりも好ましい。霧や泡による 塗布では、注意深く調節されていない限り、撥水仕上げ剤の活性成分量が不十分 なために所望の液体を通さない性質が得られないような小さな領域を残す可能性 がある。 カーペットと下張りの第２の重要な相違は、下張りには、接着剤の塗布前また は塗布後のいずれにおいても撥水仕上げ剤を塗布してよいという点である。カー ペットの場合は、撥水仕上げの前に結合ラテックスを塗布しなければ、製品の液 体を通さない性質が低下してしまう。結合ラテックスは、ふさを固定するため に、例えばローラーによってカーペットの裏に塗らなくてはならない。この相違 についての可能な説明は、撥水仕上げ剤で処理した後に、ラテックスをこの方法 でカーペットに塗ると、液体が通る通路ができるために、液体を通さない性質が 損なわれるというものである。 試験方法１および２により、下張りマットの油および水を通さない性質を測定 し、また試験方法３および４により、下張りマットの撥油性および撥水性を測定 する。双方の下張りマットとも、撥水仕上げ剤を塗布し、乾燥、硬化させたもの である。試験方法３により評価する撥油性は、試験方法１により測定する、液体 を実質的に通さないという望ましい性質とよく相関する。同様に、試験方法４に より評価する撥水性は、試験方法２により測定する、水を実質的に通さないとい う望ましい性質とよく相関する。撥水性の試験方法３および４は、所定のサンプ ルに対して容易に用いることができる。試験方法１および２は、撥水仕上げした 下張りに用いる。 以下の試験方法および実施例により本発明を更に説明するが、これらの実施例 は本発明の範囲を限定するものではない。 試験方法 試験方法１．油を通さない性質 吸収性の白いペーパータオルの上に、接着面を下にして下張りのサンプルを置 く。室温（華氏７５＋／−５度）に調整したＳＡＥ粘度番号１０Ｗ３０のエンジ ンオイル２０ｍｌを、約６ｃｍの高さから直径約４ｃｍのシリンダーを通して下 張りサンプルの上に注いで、円形の油だまりを作る。シリンダーを取り、サンプ ルを３０分間静置する。下張りを取り、ペーパータオル上にできる油じみがあれ ば、その直径を測定する。油が下張りサンプルを全く通過していないかまたはご く少量通過した場合は、そのサンプルは実質的に油を通さないものとする。ペー パータオル上にできる、下張りを通過した油のしみがあれば、その直径を測定す る。実質的に油を通さない下張りであるためには、油のしみは直径１インチ以下 であることが必要である。 試験方法２．水を通さない性質 吸収性の白いペーパータオルの上に、接着面を下にして下張りのサンプルを置 く。室温（華氏７５＋／−５度）に調整した水２０ｍｌを、約６ｃｍの高さから 直径約４ｃｍのシリンダーを通して下張りサンプルの上に注いで、円形の水たま りを作る。シリンダーを取り、サンプルを３０分間静置する。下張りを取り、ペ ーパータオル上にできる水のしみがあれば、その直径を測定する。水が下張りサ ンプルを全く通過していないかまたはごく少量通過した場合は、そのサンプルは 実質的に水を通さないものとする。ペーパータオル上にできる、下張りを通過し た水のしみがあれば、その直径を測定する。実質的に水を通さない下張りである ためには、水のしみは直径１インチ以下であることが必要である。 試験方法３．撥油性 ＡＡＴＣＣ試験方法第１１８−１９８９番 適当に調整した後、下張り試験片を、接着面を下にして水平面に置く。選択し た油または油混合物を３滴、試験片に落とし、３０分間放置する。浸透が全く起 こらない場合、試験片は、この撥油性レベルに「合格」したと見なし、次のより 高いレベルの油混合物でテストする。試験片の評価は、試験片を濡らしたり、試 験片に浸透したりしない油混合物の、最も高い番号とする。 試験に用いる油組成物は： ＡＡＴＣＣによる撥油性 評価番号 油組成物 １ ヌジョール(Nujol) ２ ５：３５のヌジョール：ｎ−ヘキサデカン ３ ｎ−ヘキサデカン ４ ｎ−テトラデカン ５ ｎ−ドデカン ６ ｎ−デカン 評価０は、撥油性が全くないことを示すものであり；評価３以上が望ましい。 試験方法４．撥水性 デュポンの「テフロン」標準試験方法第３１１．５６番 適当に調整した後、下張り試験片を、接着面を下にして水平面に置く。選択し た水／イソプロパノール混合物を３滴、試験片に落とし、１０分間放置する。浸 透が全く起こらない場合、試験片は、この撥水性レベルに「合格」したと見なし 、次のより高いレベルの試験液でテストする。試験片の評価は、試験片を濡らさ ない試験液の、最も高い番号とする。 水／イソプロパノール混合物は以下の組成を有する： 評価０は撥水性が全くないことを示し、評価６は撥水性が最大であることを示す 。評価３以上が望ましい。 撥水仕上げをしていない比較例の下張り ニードルパンチした不織ポリエステル布（約４オンス／平方ヤード）の表およ び裏面の双方に、エア・プロダクツ(Air Products)の感圧性接着剤第６２５番を 噴霧して、接着剤溶液の全ウェット・ピックアップを２０重量％とした。処理し た布地を華氏２７０度で３分間乾燥し、接着剤活性成分を１０重量％含有する、 撥水仕上げした下張りとした。以下の試験結果は、接着剤塗布前および塗布後の 布地について、上記した試験方法により得た。 比較例の下張りは、すべての試験に不合格となり、また、実質的に水または油の いずれも通した。 実施例１〜１２ 撥水仕上げ剤、次いで接着剤で順次処理した下張りの調製と、油および水の浸透 性についての試験 ニードルパンチした不織ポリエステル布（約４オンス／平方ヤード）を、表２ に示す撥水剤溶液で飽和させ、次いで絞って、液体を布地の２００重量％まで落 とした。処理した布地を華氏１８０度で１０分間乾燥し、華氏３００度で３分間 硬化させ、表２に示す撥水剤活性成分含量の布地とした。この布地の表および裏 面の双方に、エア・プロダクツの感圧性接着剤第６２５番を噴霧して、溶液の全 ウェット・ピックアップを２０重量％とした。処理した布地を華氏２７０度で３ 分間乾燥し、接着剤活性成分を１０重量％含有する布地とした。以下の試験結果 は、上記した試験方法により得た。 これらの試験は、オクトワックス３２１で処理した下張りのみならず撥水剤Ｇお よびＨで処理した下張りが、実質的に水を通さず、その他の撥水剤で処理した下 張り全てが、実質的に油および水を通さなかったことを示す。 実施例１３〜１９ 接着剤、次いで撥水仕上げ剤で順次処理した下張りの調製と、油および水の浸透 性についての試験 ニードルパンチした不織ポリエステル布（約４オンス／平方ヤード）の表およ び裏面の双方に、エア・プロダクツの感圧性接着剤第６２５番を噴霧して、溶液 の全ウェット・ピックアップを２０重量％とした。処理した布地を華氏２７０度 で３分間乾燥し、接着剤活性成分を１０重量％含有する布地とした。次いでこの 布地を、撥水剤溶液で飽和させ、次いで絞って、液体を布地の２００重量％まで 落とした。処理した布地を華氏１８０度で１０分間乾燥し、華氏３００度で３分 間硬化させ、表３に示す撥水剤活性成分含量の布地とした。以下の試験結果は、 上記した試験方法により得た。 これらの試験は、撥水剤Ｇで処理した下張りが、実質的に水を通さず、その他の 撥水剤で処理した下張りすべてが、実質的に油と水を通さなかったことを示す。 実施例２０〜２２ 撥水仕上げ剤、次いで接着剤で順次処理した後、乾燥および硬化を組み合わせた 処理をする下張りの調製と、油および水の浸透性についての試験 ニードルパンチした不織ポリエステル布（約４オンス／平方ヤード）を、ここ に示す撥水剤溶液で飽和させ、次いで絞って、液体を布地の２００重量％まで落 とした。この布地の表および裏面の双方に、エア・プロダクツの感圧性接着剤第 ６２５番を噴霧して、溶液の全ウェット・ピックアップを２００重量％とした。 処理した布地を華氏２７０度で３分間乾燥し、接着剤活性成分を２５重量％、お よび撥水剤活性成分を表４に示す量含有する布地とした。以下の試験結果は、上 記した試験方法により得た。 これらの試験は、撥水剤ＦおよびＧで処理した下張りが、実質的に水を通さなか ったことを示す。撥水剤Ｄで処理した下張りは、実質的に油と水を通さなかった 。

【手続補正書】特許法第１８４条の８第１項 【提出日】１９９６年２月２５日 【補正内容】 これらの試験は、オクトワックス３２１で処理した下張りのみならず撥水剤Ｇお よびＨで処理した下張りが、実質的に水を通さず、その他の撥水剤で処理した下 張り全てが、実質的に油および水を通さなかったことを示す。 実施例１３〜１９ 接着剤、次いで撥水仕上げ剤で順次処理した下張りの調製と、油および水の浸透 性についての試験 ニードルパンチした不織ポリエステル布（約４オンス／平方ヤード）の表およ び裏面の双方に、エア・プロダクツの感圧性接着剤第６２５番を噴霧して、溶液 の全ウェット・ピックアップを２０重量％とした。処理した布地を華氏２７０度 で３分間乾燥し、接着剤活性成分を１０重量％含有する布地とした。次いでこの 布地を、撥水剤溶液で飽和させ、次いで絞って、液体を布地の２００重量％まで 落とした。処理した布地を華氏１８０度で１０分間乾燥し、華氏３００度で３分 間硬化させ、表３に示す撥水剤活性成分含量の布地とした。以下の試験結果は、 上記した試験方法により得た。 これらの試験は、撥水剤Ｇで処理した下張りが、実質的に水を通さず、その他の 撥水剤で処理した下張りすべてが、実質的に油と水を通さなかったことを示す。 実施例２０〜２２ 撥水仕上げ剤、次いで接着剤で順次処理した後、乾燥および硬化を組み合わせた 処理をする下張りの調製と、油および水の浸透性についての試験 ニードルパンチした不織ポリエステル布（約４オンス／平方ヤード）を、ここ に示す撥水剤溶液で飽和させ、次いで絞って、液体を布地の２００重量％まで落 とした。この布地の表および裏面の双方に、エア・プロダクツの感圧性接着剤第 ６２５番を噴霧して、溶液の全ウェット・ピックアップを２００重量％とした。 処理した布地を華氏２７０度で３分間乾燥し、接着剤活性成分を２５重量％、お よび撥水剤活性成分を表４に示す量含有する布地とした。以下の試験結果は、上 記した試験方法により得た。 これらの試験は、撥水剤ＦおよびＧで処理した下張りが、実質的に水を通さなか ったことを示す。撥水剤Ｄで処理した下張りは、実質的に油と水を通さなかった 。 請求の範囲 １．天然または合成繊維を含有し、かつその内部または表面に撥水仕上げ剤を有 することで水ベースの液体または油ベースの液体を実質的に通さなくした繊維性 不織基布を具えるカーペットの下張りであって、前記撥水仕上げ剤により、２０ ｍｌの水または油を６ｃｍの高さから前記基布上に注いで３０分後に、その基布 上に水または油を注いだ場所の下に直接配置されたペーパータオル上にしみがつ かないか、または直径２．５４ｃｍ以下のしみがつくようにされており、かつ、 接着剤で少なくとも片側を被覆してあることを特徴とするカーペットの下張り。 ２．前記繊維が、木綿、ウール、ジュート、ナイロン、ポリオレフィン、ポリエ ステル、アクリルポリマー、またはそれらの混合物を含有することを特徴とする 請求項１に記載のカーペットの下張り。 ３．前記撥水仕上げ剤が、フッ素化学薬品、シリコーン、ワックス・エマルジョ ン、天然の油、アクリル酸アルキル樹脂、疎水性メタクリル酸アルキル樹脂、ま たはそれらの混合物を含有することを特徴とする請求項１に記載のカーペットの 下張り。 ４．前記フッ素化学薬品が、ポリフッ化ビニリデン、ポリテトラフルオロエチレ ン、パーフルオロアルキルエチルアクリレート、パーフルオロアルキルエチルメ タクリレート、これらの混合物、もしくは前記の化合物およびポリマーと、ポリ アクリル酸アルキルと、ポリメタクリル酸アルキルと、ワックス・エマルジョン と、塩化ビニリデン、フッ化ビニリデン、テトラフルオロエチレン、パーフルオ ロアルキルエチルアクリレートおよびパーフルオロアルキルエチルメタクリレー トのコポリマーとのブレンドを含有することを特徴とする請求項３に記載のカー ペットの下張り。 ５．前記フッ素化学薬品が、クエン酸フルオロアルキル−ウレタンのブレンド と、メタクリル酸フルオロアルキル／メタクリル酸２−エチルヘキシル／メタク リル酸２−ヒドロキシエチル／Ｎ−メチロールアクリルアミドコポリマーと、メ タクリル酸フルオロアルキル／メタクリル酸ラウリル／Ｎ−メチロールアクリル アミドコポリマーと、メタクリル酸ジメチルアミノエチル／アクリル酸コポリマ ーと、クロロプレン／ジクロロブタジエンコポリマーとのブレンドを含有するこ とを特徴とする請求項３に記載のカーペットの下張り。 ６．前記基布の撥水仕上げ剤活性成分含量が０．０１〜１０重量％であることを 特徴とする請求項１に記載のカーペットの下張り。 ７．前記基布の撥水仕上げ剤活性成分含量が０．０５〜３重量％であることを特 徴とする請求項１に記載のカーペットの下張り。 ８．カーペットまたは敷物の下張りが水ベースの液体または油ベースの液体を実 質的に通さないようにする方法であって、カーペットの下張りが水ベースの液体 または油ベースの液体を実質的に通さないようにするのに有効量の撥水仕上げ剤 を前記下張りの内部または表面に加え、それによって、２０ｍｌの水または油を ６ｃｍの高さから前記基布上に注いで３０分後に、その基布上の水または油を注 いだ場所の下に直接配置されたペーパータオル上にしみがつかないか、または直 径２．５４ｃｍ以下のしみがつくようにしたことを特徴とする方法。 ９．前記繊維が、木綿、ウール、ジュート、ナイロン、ポリオレフィン、ポリエ ステル、アクリルポリマー、またはそれらの混合物を含有することを特徴とする 請求項８に記載の方法。 １０．前記撥水仕上げ剤が、フッ素化学薬品、シリコーン、ワックス・エマルジ ョン、天然の油、疎水性アクリル酸アルキル樹脂、疎水性メタクリル酸アルキル 樹脂、またはそれらの混合物を含有することを特徴とする請求項８に記載の方法 。 １１．前記フッ素化学薬品が、ポリフッ化ビニリデン、ポリテトラフルオロエチ レン、パーフルオロアルキルエチルアクリレート、パーフルオロアルキルエチル メタクリレート、これらの混合物、もしくは前記の化合物およびポリマーと、ポ リアクリル酸アルキルと、ポリメタクリル酸アルキルと、変性ワックス・エマル ジョンと、塩化ビニリデン、フッ化ビニリデン、テトラフルオロエチレン、パー フルオロアルキルエチルアクリレートおよびパーフルオロアルキルエチルメタク リレートのコポリマーとのブレンドを含有することを特徴とする請求項１０に記 載の方法。 １２．前記フッ素化学薬品が、クエン酸フルオロアルキル−ウレタンのブレンド と、メタクリル酸フルオロアルキル／メタクリル酸２−エチルヘキシル／メタク リル酸２−ヒドロキシエチル／Ｎ−メチロールアクリルアミドコポリマーと、メ タクリル酸フルオロアルキル／メタクリル酸ラウリル／Ｎ−メチロールアクリル アミドコポリマーと、メタクリル酸ジメチルアミノエチル／アクリル酸コポリマ ーと、クロロプレン／ジクロロブタジエンコポリマーとのブレンドを含有するこ とを特徴とする請求項１０に記載の方法。 １３．前記基布の撥水仕上げ剤活性成分含量が０．０１〜１０重量％であること を特徴とする請求項８に記載の方法。 １４．前記基布の撥水仕上げ剤活性成分含量が０．０５〜３重量％であることを 特徴とする請求項８に記載の方法。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １．天然または合成繊維を含有し、かつその内部または表面に撥水仕上げ剤を有 することで水またはその他の液体を実質的に通さなくした繊維性不織基布を具え るカーペットの下張りであって、前記撥水仕上げ剤により、２０ｍｌの水または 油を６ｃｍの高さから前記基布上に注いで３０分後に、その基布上に水または油 を注いだ場所の下に直接配置されたペーパータオル上にしみがつかないか、また は直径２．５４ｍｍ以下のしみがつくようにされていることを特徴とするカーペ ットの下張り。 ２．前記繊維が、木綿、ウール、ジュート、ナイロン、ポリオレフィン、ポリエ ステル、アクリルポリマー、またはそれらの混合物を含有することを特徴とする 請求項１に記載のカーペットの下張り。 ３．前記撥水仕上げ剤が、フッ素化学薬品、シリコーン、ワックス・エマルジョ ン、天然の油、アクリル酸アルキル樹脂、メタクリル酸アルキル樹脂、またはそ れらの混合物を含有することを特徴とする請求項１に記載のカーペットの下張り 。 ４．前記フッ素化学薬品が、ポリフッ化ビニリデン、ポリテトラフルオロエチレ ン、パーフルオロアルキルエチルアクリレート、パーフルオロアルキルエチルメ タクリレート、これらの混合物、もしくは前記の化合物およびポリマーと、ポリ アクリル酸アルキルと、ポリメタクリル酸アルキルと、ワックス・エマルジョン と、塩化ビニリデン、フッ化ビニリデン、テトラフルオロエチレン、パーフルオ ロアルキルエチルアクリレートおよびパーフルオロアルキルエチルメタクリレー トのコポリマーとのブレンドを含有することを特徴とする請求項３に記載のカー ペットの下張り。 ５．前記フッ素化学薬品が、クエン酸フルオロアルキル−ウレタンのブレンド と、メタクリル酸フルオロアルキル／メタクリル酸２−エチルヘキシル／メタク リル酸２−ヒドロキシエチル／Ｎ−メチロールアクリルアミドコポリマーと、メ タクリル酸フルオロアルキル／メタクリル酸ラウリル／Ｎ−メチロールアクリル アミドコポリマーと、メタクリル酸ジメチルアミノエチル／アクリル酸コポリマ ーと、クロロプレン／ジクロロブタジエンコポリマーとのブレンドを含有するこ とを特徴とする請求項３に記載のカーペットの下張り。 ６．前記基布の撥水仕上げ剤活性成分含量が０．０１〜１０重量％であることを 特徴とする請求項１に記載のカーペットの下張り。 ７．前記基布の撥水仕上げ剤活性成分含量が０．０５〜３重量％であることを特 徴とする請求項１に記載のカーペットの下張り。 ８．カーペットまたは敷物の下張りが液体を実質的に通さないようにする方法で あって、カーペットの下張りが液体を実質的に通さないようにするのに有効量の 撥水仕上げ剤を前記下張りの内部または表面に加え、それによって、２０ｍｌの 水または油を６ｃｍの高さから前記基布上に注いで３０分後に、その基布上の水 または油を注いだ場所の下に直接配置されたペーパータオル上にしみがつかない か、または直径２．５４ｍｍ以下のしみがつくようにしたことを特徴とする方法 。 ９．前記繊維が、木綿、ウール、ジュート、ナイロン、ポリオレフィン、ポリエ ステル、アクリルポリマー、またはそれらの混合物を含有することを特徴とする 請求項８に記載の方法。 １０．前記撥水仕上げ剤が、フッ素化学薬品、シリコーン、ワックス・エマルジ ョン、天然の油、疎水性アクリル酸アルキル樹脂、疎水性メタクリル酸アルキル 樹脂、またはそれらの混合物を含有することを特徴とする請求項８に記載の方法 。 １１．前記フッ素化学薬品が、ポリフッ化ビニリデン、ポリテトラフルオロエチ レン、パーフルオロアルキルエチルアクリレート、パーフルオロアルキルエチル メタクリレートこれらの混合物、もしくは前記の化合物およびポリマーと、ポリ アクリル酸アルキルと、ポリメタクリル酸アルキルと、変性ワックス・エマルジ ョンと、塩化ビニリデン、フッ化ビニリデン、テトラフルオロエチレン、パーフ ルオロアルキルエチルアクリレートおよびパーフルオロアルキルエチルメタクリ レートのコポリマーとのブレンドを含有することを特徴とする請求項１０に記載 の方法。 １２．前記フッ素化学薬品が、クエン酸フルオロアルキル−ウレタンのブレンド と、メタクリル酸フルオロアルキル／メタクリル酸２−エチルヘキシル／メタク リル酸２−ヒドロキシエチル／Ｎ−メチロールアクリルアミドコポリマーと、メ タクリル酸フルオロアルキル／メタクリル酸ラウリル／Ｎ−メチロールアクリル アミドコポリマーと、メタクリル酸ジメチルアミノエチル／アクリル酸コポリマ ーと、クロロプレン／ジクロロブタジエンコポリマーとのブレンドを含有するこ とを特徴とする請求項１０に記載の方法。 １３．前記基布の撥水仕上げ剤活性成分含量が０．０１〜１０重量％であること を特徴とする請求項８に記載の方法。 １４．前記基布の撥水仕上げ剤活性成分含量が０．０５〜３重量％であることを 特徴とする請求項８に記載の方法。