JPH1151421A - 外気処理装置 - Google Patents

外気処理装置

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JPH1151421A
JPH1151421A JP9210241A JP21024197A JPH1151421A JP H1151421 A JPH1151421 A JP H1151421A JP 9210241 A JP9210241 A JP 9210241A JP 21024197 A JP21024197 A JP 21024197A JP H1151421 A JPH1151421 A JP H1151421A
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JP
Japan
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air
absorbent
exchanger
liquid absorbent
heat exchanger
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JP9210241A
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English (en)
Inventor
Junji Matsushima
潤治 松島
Manabu Yoshimi
学 吉見
Hisakazu Asahina
久和 朝比奈
Tsutomu Umehara
勉 梅原
Kazuo Yonemoto
和生 米本
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Daikin Industries Ltd
Original Assignee
Daikin Industries Ltd
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Publication date
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F24HEATING; RANGES; VENTILATING
    • F24FAIR-CONDITIONING; AIR-HUMIDIFICATION; VENTILATION; USE OF AIR CURRENTS FOR SCREENING
    • F24F3/00Air-conditioning systems in which conditioned primary air is supplied from one or more central stations to distributing units in the rooms or spaces where it may receive secondary treatment; Apparatus specially designed for such systems
    • F24F3/12Air-conditioning systems in which conditioned primary air is supplied from one or more central stations to distributing units in the rooms or spaces where it may receive secondary treatment; Apparatus specially designed for such systems characterised by the treatment of the air otherwise than by heating and cooling
    • F24F3/14Air-conditioning systems in which conditioned primary air is supplied from one or more central stations to distributing units in the rooms or spaces where it may receive secondary treatment; Apparatus specially designed for such systems characterised by the treatment of the air otherwise than by heating and cooling by humidification; by dehumidification
    • F24F3/1411Air-conditioning systems in which conditioned primary air is supplied from one or more central stations to distributing units in the rooms or spaces where it may receive secondary treatment; Apparatus specially designed for such systems characterised by the treatment of the air otherwise than by heating and cooling by humidification; by dehumidification by absorbing or adsorbing water, e.g. using an hygroscopic desiccant
    • F24F3/1417Air-conditioning systems in which conditioned primary air is supplied from one or more central stations to distributing units in the rooms or spaces where it may receive secondary treatment; Apparatus specially designed for such systems characterised by the treatment of the air otherwise than by heating and cooling by humidification; by dehumidification by absorbing or adsorbing water, e.g. using an hygroscopic desiccant with liquid hygroscopic desiccants
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F24HEATING; RANGES; VENTILATING
    • F24FAIR-CONDITIONING; AIR-HUMIDIFICATION; VENTILATION; USE OF AIR CURRENTS FOR SCREENING
    • F24F3/00Air-conditioning systems in which conditioned primary air is supplied from one or more central stations to distributing units in the rooms or spaces where it may receive secondary treatment; Apparatus specially designed for such systems
    • F24F3/12Air-conditioning systems in which conditioned primary air is supplied from one or more central stations to distributing units in the rooms or spaces where it may receive secondary treatment; Apparatus specially designed for such systems characterised by the treatment of the air otherwise than by heating and cooling
    • F24F3/14Air-conditioning systems in which conditioned primary air is supplied from one or more central stations to distributing units in the rooms or spaces where it may receive secondary treatment; Apparatus specially designed for such systems characterised by the treatment of the air otherwise than by heating and cooling by humidification; by dehumidification
    • F24F2003/144Air-conditioning systems in which conditioned primary air is supplied from one or more central stations to distributing units in the rooms or spaces where it may receive secondary treatment; Apparatus specially designed for such systems characterised by the treatment of the air otherwise than by heating and cooling by humidification; by dehumidification by dehumidification only

Abstract

(57)【要約】 【課題】 装置全体の小型化を図り、設備費及びランニ
ングコストの低減を図ると共に、熱の有効利用を図る。 【解決手段】 給気ダクト(3S)を流れる導入空気と液
体吸収剤との間で透湿膜を介して水蒸気の授受を行う主
交換器(23)と、排気ダクト(3E)を流れる排出空気と
液体吸収剤との間で透湿膜を介して水蒸気の授受を行う
再生交換器(22)とを備えた吸収剤回路(20)を設けて
いる。加えて、液体吸収剤を再生交換器(22)で加熱す
るための再生用加熱器(11)を排気ダクト(3E)に設け
ている。そして、主交換器(23)において、液体吸収剤
が導入空気の水蒸気を吸収するか、導入空気に水蒸気を
放出する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、外気を空気調和す
る外気処理装置に関し、特に、外気の湿度対策に係るも
のである。
【0002】
【従来の技術】従来より、空気調和システムには、冷凍
空調便覧(社団法人 日本冷凍協会発行、新版・第4
版)の応用編第42頁及び第43頁に開示されているよ
うに、冷風ダクトと温風ダクトの他、還気ダクトを備え
た二重ダクト方式を採用しているものがある。
【0003】この冷風ダクトには冷却器が、温風ダクト
には加熱器がそれぞれ設けられ、導入した外部空気より
冷風及び温風を生成して室内に供給する一方、室内空気
を還気ダクトより排出するようにしている。
【0004】更に、上記空気調和システムは、外部空気
の除湿及び加湿を行う除湿機能と加湿機能を備え、外部
空気の除湿は冷却器によって行う一方、外部空気の加湿
は加湿器を設けて行うようにしている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上述した空気調和シス
テムにおいては、外部空気の処理に冷却器と加湿器とに
よってそれぞれ個別に行うようにしているため、装置全
体が大型化すると共に、設備費及びランニングコストが
高くなるという問題があった。
【0006】また、室内空気を単に排出しているのみで
あるので、室内空気の熱量を有効利用することができ
ず、無駄が多いという問題があった。
【0007】本発明は、斯かる点に鑑みてなされたもの
で、装置全体の小型化を図り、設備費及びランニングコ
ストの低減を図ると共に、熱の有効利用を図ることを目
的とするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
−発明の概要− 本発明は、給気ダクト(3S)を流れる導入空気と液体吸
収剤との間で透湿膜を介して水蒸気の授受を行う主交換
器(23)と、排気ダクト(3E)を流れる排出空気と液体
吸収剤との間で透湿膜を介して水蒸気の授受を行う再生
交換器(22)とを備えた吸収剤回路(20)を設けてい
る。加えて、液体吸収剤を再生交換器(22)で加熱する
ための再生用加熱器(11)を排気ダクト(3E)に設けて
いる。そして、主交換器(23)において、液体吸収剤が
導入空気の水蒸気を吸収するか、導入空気に水蒸気を放
出する。
【0009】−解決手段− 具体的に、図1に示すように、請求項1に係る発明が講
じた手段は、先ず、外部空気を導入して導入空気が流れ
る給気ダクト(3S)と、内部空気を吸引して排出空気が
流れる排気ダクト(3E)とが設けられている。加えて、
液体吸収剤が充填されて該液体吸収剤が循環する閉回路
に構成されると共に、上記給気ダクト(3S)に配置され
て導入空気と液体吸収剤との間で透湿膜を介して少なく
とも水蒸気の授受を行う主交換器(23)及び、上記排気
ダクト(3E)に配置されて排出空気と液体吸収剤との間
で透湿膜を介して少なくとも水蒸気の授受を行う再生交
換器(22)を有し、該主交換器(23)及び再生交換器
(22)が循環通路(24)によって接続されて成る吸収剤
回路(20)が設けられている。更に、上記再生交換器
(22)における液体吸収剤の再生のための再生用加熱器
(11)が設けられている。
【0010】上記の発明特定事項により、請求項1記載
の発明では、吸収剤回路(20)において、液体吸収剤が
循環し、該液体吸収剤は、水蒸気分圧(飽和蒸気圧)が
降下した高濃度の液体吸収剤として主交換器(23)に流
れ、給気ダクト(3S)の導入空気の水分を吸収して低濃
度の液体吸収剤となり、導入空気を除湿する。その後、
上記低濃度の液体吸収剤は、再生交換器(22)で水蒸気
分圧(飽和蒸気圧)が上昇した状態から排気ダクト(3
E)の排出空気に水分を放出して高濃度の液体吸収剤と
なって再生する。この動作を繰り返す。
【0011】一方、上記液体吸収剤は、低濃度液体吸収
剤として主交換器(23)に流れ、給気ダクト(3S)の導
入空気に水分を放出して高濃度の液体吸収剤となり、導
入空気を加湿する。その後、上記高濃度の液体吸収剤
は、排気ダクト(3E)の排出空気から再生交換器(22)
で水分を吸収して低濃度の液体吸収剤となって再生す
る。この動作を繰り返す。
【0012】請求項2記載の発明が講じた手段は、上記
請求項1記載の発明において、主交換器(23)が、導入
空気との間で熱交換するように構成される一方、再生交
換器(22)が、排出空気との間で熱交換するように構成
されたものである。
【0013】上記の発明特定事項により、請求項2記載
の発明では、主交換器(23)及び再生交換器(22)にお
ける液体吸収剤の顕熱変化が大きくなり、水蒸気分圧の
昇降が大きくなって除湿及び加湿能力が大きくなる。
【0014】請求項3記載の発明が講じた手段は、上記
請求項1記載の発明において、吸収剤回路(20)には、
液体吸収剤に補給水を供給する給水手段(40)が接続さ
れた構成としている。
【0015】上記の発明特定事項により、請求項3記載
の発明では、液体吸収剤が排気ダクト(3E)の排出空気
より水蒸気を吸収する場合に比して給水手段(40)より
確実に水蒸気を給水することになる。
【0016】請求項4記載の発明が講じた手段は、上記
請求項3記載の発明において、吸収剤回路(20)には、
導入空気の加湿時に、液体吸収剤が再生交換器(22)を
バイパスするようにバイパス通路(2B)が設けられた構
成としている。
【0017】上記の発明特定事項により、請求項4記載
の発明では、加湿運転時において、再生交換器(22)を
バイパスするので、排出空気への水蒸気の放出が防止さ
れ、加湿効率が向上する。
【0018】請求項5記載の発明が講じた手段は、上記
請求項1〜4の何れか1に記載の発明において、再生用
加熱器(11)が、排気ダクト(3E)における再生交換器
(22)の上流側に配置されて排出空気を加熱する構成と
したものである。
【0019】上記の発明特定事項により、請求項5記載
の発明では、除湿運転時において、加熱された排出空気
によって液体吸収剤が間接的に加熱されることになる。
【0020】請求項6記載の発明が講じた手段は、上記
請求項1〜4の何れか1に記載の発明において、再生用
加熱器(11)が、吸収剤回路(20)における再生交換器
(22)の上流側に配置されて液体吸収剤を加熱する構成
としたものである。
【0021】上記の発明特定事項により、請求項6記載
の発明では、除湿運転時において、液体吸収剤が直接的
に加熱され、確実に水蒸気分圧が上昇する。
【0022】請求項7記載の発明が講じた手段は、上記
請求項3記載の発明において、給水手段(40)が、吸収
剤回路(20)に設けられ且つ透湿膜を介して補給水を供
給する補給用湿度交換器(43)を備えた構成としてい
る。
【0023】上記の発明特定事項により、請求項7記載
の発明では、液体吸収剤が透湿膜を介して補給水を吸収
することになる。
【0024】請求項8記載の発明が講じた手段は、上記
請求項3記載の発明において、給水手段(40)が、補給
水を加熱する加熱手段(44)を備えた構成としている。
【0025】上記の発明特定事項により、請求項8記載
の発明では、補給水の温度が高くなるので、液体吸収剤
が補給水を容易に吸収することになる。
【0026】請求項9記載の発明が講じた手段は、上記
請求項8記載の発明において、吸収剤回路(20)には、
主交換器(23)に流れる液体吸収剤を加熱する加熱機能
を備えた吸収剤熱交換器(26)が設けられる一方、加熱
手段(44)が、吸収剤熱交換器(26)で加熱された液体
吸収剤で補給水を加熱するように構成されたものであ
る。
【0027】上記の発明特定事項により、請求項9記載
の発明では、加熱手段(44)の構成の簡略化が図られる
ことになる。
【0028】請求項10記載の発明が講じた手段は、上
記請求項1〜4の何れか1に記載の発明において、吸収
剤回路(20)と排気ダクト(3E)との間には、再生交換
器(22)から流出する液体吸収剤が排気ダクト(3E)の
排出空気から熱回収するための熱回収熱交換器(25)が
設けられた構成としている。
【0029】上記の発明特定事項により、請求項10記
載の発明では、除湿運転時において、再生交換器(22)
から流出した液体吸収剤が、再生用加熱器(11)で加熱
される前の排出空気で液体吸収剤が冷却され、主交換器
(23)における液体吸収剤の温度が低くなり、導入空気
の除湿がより確実に行われることになる。
【0030】請求項11記載の発明が講じた手段は、上
記請求項1〜4の何れか1に記載の発明において、吸収
剤回路(20)は、主交換器(23)に流れる液体吸収剤を
冷却する冷却機能を備えた吸収剤熱交換器(26)が設け
られた構成としている。
【0031】上記の発明特定事項により、請求項11記
載の発明では、除湿運転時において、再生交換器(22)
から流出した液体吸収剤が、吸収剤熱交換器(27)によ
って冷却され、主交換器(23)における液体吸収剤の温
度が低くなり、導入空気の除湿がより確実に行われるこ
とになる。
【0032】請求項12記載の発明が講じた手段は、上
記請求項9記載の発明において、吸収剤熱交換器(26)
が、加熱機能の他、主交換器(23)に流れる液体吸収剤
を冷却する冷却機能を備えた構成としている。
【0033】上記の発明特定事項により、請求項12記
載の発明では、除湿運転時の液体吸収剤の冷却と、加湿
運転時の液体吸収剤の加熱とが1つの吸収剤熱交換器
(26)で行われる。
【0034】請求項13記載の発明が講じた手段は、上
記請求項1記載の発明において、導入空気を温度調節す
る利用側熱交換器(55)を有する空調機(50)を備えた
構成としている。
【0035】上記の発明特定事項により、請求項13記
載の発明では、導入空気の湿度調節が吸収剤回路(20)
で行われる一方、導入空気の温度調節が空調機(50)で
行われる。
【0036】請求項14記載の発明が講じた手段は、上
記請求項9、11又は12記載の発明において、導入空
気を温度調節する利用側熱交換器(55)を有する空調機
(50)を備えている。一方、再生用加熱器(11)及び吸
収剤熱交換器(26)は、空調機(50)の熱媒体が循環す
るように該空調機(50)に接続されている。
【0037】上記の発明特定事項により、請求項14記
載の発明では、導入空気の湿度調節が吸収剤回路(20)
で行われ、導入空気の温度調節が空調機(50)で行われ
る一方、再生用加熱器(11)及び吸収剤熱交換器(26)
は空調機(50)を熱源とし、液体吸収剤の加熱及び冷却
する。
【0038】請求項15記載の発明が講じた手段は、上
記請求項14記載の発明において、空調機(50)が、圧
縮機(51)と熱源側熱交換器(53)と膨張機構(54)と
利用側熱交換器(55)とが順に接続されて成る冷媒循環
の可逆な主冷媒回路(5M)を備えている。該利用側熱交
換器(55)は、給気ダクト(3S)に供給される還流空気
と熱交換するように構成される一方、再生用加熱器(1
1)は、上記主冷媒回路(5M)における熱源側熱交換器
(53)と膨張機構(54)との間に設けられ、吸収剤熱交
換器(26)は、上記主冷媒回路(5M)の液ラインとガス
ラインとの間に膨張機構(5E)を介して接続されてい
る。
【0039】上記の発明特定事項により、請求項15記
載の発明では、冷媒が主冷媒回路(5M)を循環して利用
側熱交換器(55)で導入空気の温度調節を行う。一方、
再生用加熱器(11)は、冷媒を熱源とし、例えば、液体
吸収剤を加熱し、また、吸収剤熱交換器(26)は、冷媒
を熱源とし、例えば、液体吸収剤を加熱又は冷却する。
【0040】請求項16記載の発明が講じた手段は、上
記請求項14記載の発明において、空調機(50)が、圧
縮機(51)と四路切換弁(52)と熱源側熱交換器(53)
と膨張機構(54)と利用側熱交換器(55)とが順に接続
されて成る冷媒循環の可逆な主冷媒回路(5M)を備えて
いる。該利用側熱交換器(55)は、給気ダクト(3S)に
供給される還流空気と熱交換するように構成される一
方、吸収剤熱交換器(26)は、上記主冷媒回路(5M)の
液ラインとガスラインとの間に膨張機構(5E)を介して
接続され、再生用加熱器(11)は、上記圧縮機(51)の
吐出冷媒が流れるように主冷媒回路(5M)の液ラインと
ガスラインとの間に接続されている。
【0041】上記の発明特定事項により、請求項16記
載の発明では、再生用加熱器(11)は、圧縮機(51)の
吐出冷媒を熱源とし、例えば、液体吸収剤を加熱する。
【0042】請求項17記載の発明が講じた手段は、上
記請求項14記載の発明において、空調機(50)が、冷
温水が流れる冷温水ライン(5W)と、温水が流れる温水
ライン(5H)と、戻り水が流れる戻りライン(5R)とを
備え、該冷温水ライン(5W)と戻りライン(5R)との間
に給気ダクト(3S)に供給される還流空気と熱交換する
利用側熱交換器(55)が接続されている。一方、再生用
加熱器(11)は、上記冷温水ライン(5W)と戻りライン
(5R)との間に接続され、吸収剤熱交換器(26)は、上
記温水ライン(5H)と戻りライン(5R)との間に接続さ
れている。
【0043】上記の発明特定事項により、請求項17記
載の発明では、冷温水が利用側熱交換器(55)を循環し
て該利用側熱交換器(55)で導入空気の温度調節を行う
一方、再生用加熱器(11)は、温水を熱源とし、例え
ば、液体吸収剤を加熱し、また、吸収剤熱交換器(26)
は、冷温水を熱源とし、例えば、液体吸収剤を加熱又は
冷却する。
【0044】
【発明の効果】したがって、請求項1記載の発明によれ
ば、主交換器(23)で吸収剤回路(20)の液体吸収剤が
導入空気を湿度調節するようにしたために、1つの吸収
剤回路(20)で導入空気の除湿と加湿とを行うことがで
きる。この結果、従来のように冷却器と加湿器とを別個
に設置する必要がないので、装置の小型化を図り、小ス
ペース化を図ることができる。
【0045】また、1つの装置を稼働させるのみである
ことから、設備費のみならず、ランニングコストの低減
を図ることができる。
【0046】特に、1つの吸収剤回路(20)が除湿動作
と加湿動作とを行うので、構成の簡略化を図ることがで
きる。
【0047】また、上記排気ダクト(3E)における排出
空気の熱量を利用して液体吸収剤を再生するので、排熱
の有効利用を図ることができる。
【0048】また、請求項2記載の発明によれば、主交
換器(23)及び再生交換器(22)が熱交換するように構
成されているので、導入空気等との熱交換によって水蒸
気分圧の変化を大きくすることができることから、水分
の吸収及び放出をより大きくすることができ、除湿及び
加湿の効率を向上させることができる。
【0049】また、請求項3記載の発明によれば、吸収
剤回路(20)に給水手段(40)を接続するようにしたた
めに、液体吸収剤が排出空気から水分を吸収することが
できない場合であっても、給水手段(40)によって補給
水が液体吸収剤に供給されるので、加湿運転を確実に実
行することができる。
【0050】また、上記液体吸収剤を冷却することなく
水分の吸収を行うようにすることができるので、上記再
生交換器(22)における加湿動作を効率よく行うことが
できる。
【0051】また、上記給水手段(40)を室外のみに設
けるようにすることができるので、室内に給水系統など
を導入する必要がなく、全体構成の簡略化を図ることが
できる。
【0052】また、請求項4記載の発明によれば、吸収
剤回路(20)に再生交換器(22)のバイパス通路(2B)
を設けるようにしたために、加湿時に、液体吸収剤が再
生交換器(22)をバイパスして排出空気への水分放出を
阻止することができるので、加湿動作を効率よく行うこ
とができる。
【0053】また、請求項5及び6記載の発明によれ
ば、除湿運転において、再生用加熱器(11)が液体吸収
剤を加熱するようにしたために、液体吸収剤の加熱を確
実に行うことができ、特に、請求項6記載の発明によれ
ば、再生用加熱器(11)が液体吸収剤を直接に加熱する
ようにしたために、液体吸収剤の加熱をより確実に行う
ことができるので、液体吸収剤を確実に再生することが
でき、確実に導入空気の除湿を行うようにすることがで
きる。
【0054】また、請求項7記載の発明によれば、補給
用湿度交換器(43)において、透湿膜を介して液体吸収
剤が補給水から水分を吸収するので、液体吸収剤への不
純物の混入を防止することができる。
【0055】また、請求項8記載の発明によれば、加熱
手段(44)で補給水を加熱するようにしたために、上記
補給用湿度交換器(43)における水分の吸収が容易に行
われるようにすることができるので、透湿膜の給水部分
を小面積にすることができる。
【0056】また、請求項9記載の発明によれば、加熱
手段(44)で液体吸収剤を加熱するようにしたために、
補給水からの水分の吸収が容易に行われるようにするこ
とができる。
【0057】また、請求項10記載の発明によれば、液
体吸収剤が熱回収熱交換器(25)で放熱及び吸熱するよ
うにしたために、主交換器(23)における液体吸収剤の
水分の吸収又は放出が確実に行われるようにすることが
でき、除湿及び加湿の向上を図ることができる。
【0058】また、請求項11記載の発明によれば、除
湿運転時に液体吸収剤を吸収剤熱交換器(26)で冷却す
るようにしたために、主交換器(23)における水分の吸
収を確実に行わせるようにすることができ、導入空気の
除湿をより確実に行うことができる。
【0059】また、請求項12記載の発明によれば、吸
収剤熱交換器(26)が加熱機能と冷却機能とを備えるよ
うにしたために、1つの吸収剤熱交換器(26)を設ける
のみでよく、部品点数の増大を防止することができ、構
成の簡略化を図ることができる。
【0060】また、請求項13記載の発明によれば、空
調機(50)を備えるようにしたために、導入空気の湿度
調節のみならず、温度調節をも行うことができるので、
より装置全体の小型化を図ることができる。
【0061】また、請求項14〜17記載の発明によれ
ば、空調機(50)を一体に構成するようにしたために、
冷房除湿及び暖房加湿を行うことができるので、運転範
囲の拡大を図ることができる。
【0062】また、別個に蒸発器や凝縮器等を設ける必
要がないので、装置全体の小型化を図ることができると
共に、ランニングコストの低減を図ることができる。
【0063】特に、請求項16記載の発明によれば、再
生用加熱器(11)に高温の冷媒が流れるので、液体吸収
剤が十分に加熱され、排出空気に対する水分の放出量を
増再させることができることから、液体吸収剤の再生を
より確実に行うことができる。
【0064】
【発明の実施の形態1】以下、本発明の実施形態1を図
面に基づいて詳細に説明する。
【0065】図1に示すように、外気処理装置(10)
は、吸収剤回路(20)を備え、給気ダクト(3S)と排気
ダクト(3E)とに亘って設けられ、ビル内の空気調和を
行うために導入空気の湿度を処理するように構成されて
いる。
【0066】上記給気ダクト(3S)は、図示しないが、
給気ファンを備え、該給気ファンを駆動して外部空気を
導入し、導入空気を室内に導くダクトであって、一端が
室外に開口する一方、他端が室内に連通している。
【0067】上記排気ダクト(3E)は、図示しないが、
排気ファンを備え、該排気ファンを駆動して内部空気で
ある室内空気を吸引し、該排出空気を室外に導くダクト
であって、一端が室内に開口する一方、他端が室外に連
通している。
【0068】上記吸収剤回路(20)は、循環ポンプ(2
1)と再生交換器(22)と主交換器(23)とが順に循環
通路(24)によって接続された閉回路の主循環回路(2
M)を備えている。該吸収剤回路(20)は、塩化リチウ
ム水溶液などの液体吸収剤が充填され、該液体吸収剤が
循環ポンプ(21)によって循環するように構成されてい
る。
【0069】上記主交換器(23)は、給気ダクト(3S)
に設置され、該給気ダクト(3S)を流れる導入空気の除
湿及び加湿を行うものであって、図示しないが、多孔性
疎水性高分子膜などの透湿膜を備えている。該透湿膜
は、水の通過を阻止するが、水蒸気(水分)の通過を許
容するものであって、液体吸収剤と導入空気とが互いに
接する部分に設けられている。そして、上記主交換器
(23)は、液体吸収剤が透湿膜を介して導入空気と水蒸
気の授受を行うように構成されている。
【0070】上記再生交換器(22)は、排気ダクト(3
E)に設置され、該排気ダクト(3E)を流れる排出空気
を用いて液体吸収剤を再生するものであって、図示しな
いが、上記主交換器(23)と同様に、多孔性疎水性高分
子膜などの透湿膜を備えている。該透湿膜は、液体吸収
剤と排出空気とが互いに接する部分に設けられ、上記再
生交換器(22)は、液体吸収剤が透湿膜を介して排出空
気に水蒸気を放出すると共に、排出空気から水蒸気を吸
収するように構成されている。
【0071】上記排気ダクト(3E)には、再生用加熱器
(11)が設けられ、該再生用加熱器(11)は、再生交換
器(22)における液体吸収剤の再生のための加熱器であ
って、上記排気ダクト(3E)における再生交換器(22)
の上流側に配置されて排出空気を加熱するように構成さ
れている。上記再生用加熱器(11)は、導入空気を除湿
する際に排出空気を加熱するものであって、例えば、蒸
気圧縮式冷凍サイクルの凝縮器で構成され、該再生用加
熱器(11)で加熱された排出空気が再生交換器(22)で
液体吸収剤を加熱するように構成されている。
【0072】−空調動作− 次に、上記外気処理装置(10)の空調動作について説明
する。
【0073】[除湿運転]先ず、給気ダクト(3S)は、給
気ファンを駆動し、外部空気を導入して導入空気を室内
に導く一方、排気ダクト(3E)は、排気ファンを駆動
し、室内空気を吸引して排出空気を室外に排出する。ま
た、再生用加熱器(11)は、排気ダクト(3E)を流れる
排出空気を加熱し、高温の排出空気が再生交換器(22)
に流れるようにしている。
【0074】一方、上記吸収剤回路(20)においては、
循環ポンプ(21)を駆動して液体吸収剤を循環させる。
該液体吸収剤は、主交換器(23)において、導入空気に
よって冷却され、水蒸気分圧(飽和蒸気圧)が降下した
高濃度の液体吸収剤として主交換器(23)を流れる。そ
して、上記液体吸収剤は、導入空気の水分を吸収して低
濃度の液体吸収剤となる。
【0075】その後、上記低濃度の液体吸収剤は、再生
交換器(22)に流れ、排出空気によって加熱され、水蒸
気分圧(飽和蒸気圧)が上昇した液体吸収剤として再生
交換器(22)を流れる。そして、上記液体吸収剤は、排
出空気に水分を放出して高濃度の液体吸収剤となって再
生する。
【0076】この再生した高濃度の液体吸収剤は、再び
主交換器(23)に流れて上述の動作を繰り返し、導入空
気を除湿し、この除湿された導入空気が室内に供給され
ることになる。
【0077】そこで、上記液体吸収剤の状態変化を詳述
すると、図2に示すように、主交換器(23)において
は、A点の液体吸収剤とM1点の導入空気との間で除湿
が行われる。つまり、高濃度の液体吸収剤は、主交換器
(23)において、導入空気によって冷却されてA点の低
温の液体吸収剤になると共に、導入空気の水蒸気分圧
(飽和蒸気圧)が大きいので、該導入空気の水分を吸収
して低濃度で低温の液体吸収剤になる。そして、上記M
1点の導入空気は、除湿されたM2点の導入空気とな
る。
【0078】一方、上記再生交換器(22)においては、
RA点の排出空気とB点の液体吸収剤との間で再生が行
われる。つまり、排気ダクト(3E)を流れる排出空気
は、再生用加熱器(11)で加熱されるので、EA点の排
出空気として排出される。上記水分を吸収した低濃度の
液体吸収剤(A点)は、再生交換器(22)において、高
温の排出空気によって加熱されてB点の高温の液体吸収
剤になると共に、排出空気の水蒸気分圧(飽和蒸気圧)
が小さいので、該排出空気に水分を放出して高濃度で高
温の液体吸収剤に再生される。
【0079】この高濃度の液体吸収剤は、上述したよう
に再び主交換器(23)に移動し、冷却されて導入空気の
水分を吸収し、この循環動作を繰り返して導入空気を除
湿する。
【0080】[加湿運転]加湿運転を行う場合、除湿運転
と逆の動作が行われる。先ず、給気ダクト(3S)及び排
気ダクト(3E)は、除湿運転時と同様であって、導入空
気を室内に導く一方、排出空気を室外に排出する。尚、
加湿運転時においては、再生用加熱器(11)は、加熱動
作を停止して排出空気の加熱は行われない。
【0081】上記吸収剤回路(20)における液体吸収剤
は、主交換器(23)において、導入空気によって冷却さ
れ、水蒸気分圧が高い低濃度の液体吸収剤として主交換
器(23)を流れる。その際、上記導入空気の水蒸気分圧
が液体吸収剤の水蒸気分圧より低いので、該液体吸収剤
は導入空気に水分を放出して高濃度の液体吸収剤とな
る。
【0082】その後、上記高濃度の液体吸収剤は、再生
交換器(22)において、水蒸気分圧が低い液体吸収剤と
して再生交換器(22)を流れる。その際、上記排出空気
の水蒸気分圧が液体吸収剤の水蒸気分圧より高いので、
該液体吸収剤は排出空気から水分を吸収して低濃度の液
体吸収剤となって再生する。
【0083】この再生した低濃度の液体吸収剤は、再び
主交換器(23)に流れて上述の動作を繰り返し、導入空
気を加湿し、この加湿された導入空気が室内に供給され
ることになる。
【0084】そこで、上記液体吸収剤の状態変化を詳述
すると、図3に示すように、主交換器(23)において
は、B点の液体吸収剤とM1点の導入空気との間で加湿
が行われる。つまり、低濃度の液体吸収剤は、主交換器
(23)において、導入空気によって冷却されるものの、
導入空気の水蒸気分圧(飽和蒸気圧)が小さいので、該
導入空気に水分を放出してA点の高濃度の液体吸収剤に
なる。そして、上記M1点の導入空気は、加湿されたM
2点の導入空気となる。
【0085】一方、上記再生交換器(22)においては、
RA点の排出空気とA点の液体吸収剤との間で再生が行
われる。つまり、高濃度の液体吸収剤は、再生交換器
(22)において、排出空気によって加熱されるものの、
排出空気の水蒸気分圧(飽和蒸気圧)が大きいので、該
排出空気から水分を吸収してB点の低濃度の液体吸収剤
に再生される。そして、上記RA点の排出空気は、除湿
されてEA点の排出空気となる。
【0086】このB点における低濃度の液体吸収剤は、
上述したように再び主交換器(23)に移動し、導入空気
に水分を放出し、この循環動作を繰り返して導入空気を
加湿する。
【0087】−実施形態1の効果− 以上のように、本実施形態1によれば、主交換器(23)
で吸収剤回路(20)の液体吸収剤が導入空気を湿度調節
するようにしたために、1つの吸収剤回路(20)で導入
空気の除湿と加湿とを行うことができる。この結果、従
来のように冷却器と加湿器とを別個に設置する必要がな
いので、装置の小型化を図り、小スペース化を図ること
ができる。
【0088】また、1つの装置を稼働させるのみである
ことから、設備費のみならず、ランニングコストの低減
を図ることができる。
【0089】特に、1つの吸収剤回路(20)が除湿動作
と加湿動作とを行うので、構成の簡略化を図ることがで
きる。
【0090】また、上記排気ダクト(3E)における排出
空気の熱量を利用して液体吸収剤を再生するので、排熱
の有効利用を図ることができる。
【0091】
【発明の実施の形態2】本実施形態は、図4に示すよう
に、上記実施形態1における吸収剤回路(20)に給水手
段(40)を接続するようにしたものである。
【0092】上記給水手段(40)は、吸収剤回路(20)
に補給水を直接に供給するものであって、補給水を貯溜
する給水タンク(41)を備え、該給水タンク(41)が、
吸収剤回路(20)における再生交換器(22)と主交換器
(23)との間の循環通路(24)に給水管(42)を介して
接続されている。上記給水タンク(41)には、図示しな
いが、給水系統より補給水が供給されている。その他の
構成は、上記実施形態1と同様である。
【0093】−空調動作− 次に、空調動作について説明すると、除湿運転時におけ
る液体吸収剤の動作は実施形態1と同様であり、その
際、給水タンク(41)に補給水が供給されておらず、該
給水手段(40)から液体吸収剤に水分が供給されること
はない。
【0094】一方、加湿運転時は、液体吸収剤が、主交
換器(23)で導入空気に水分を放出し、再生交換器(2
2)で排出空気から水分を吸収する。この場合、排出空
気の温度が低く、該排出空気からの水分吸収が少ない場
合であっても、給水タンク(41)に補給水が供給され、
該給水手段(40)から液体吸収剤に水分が供給され、主
交換器(23)から水分が導入空気に供給されて該導入空
気が加湿される。
【0095】そこで、上記液体吸収剤の状態変化を詳述
すると、図5に示すように、主交換器(23)において、
C点の液体吸収剤とM1点の導入空気との間で加湿が行
われる。つまり、低濃度の液体吸収剤は、主交換器(2
3)において、導入空気によって冷却されるものの、導
入空気の水蒸気分圧(飽和蒸気圧)が小さいので、該導
入空気に水分を放出してA点の高濃度の液体吸収剤にな
る。そして、上記M1点の導入空気は、加湿されたM2
点の導入空気となる。
【0096】一方、上記再生交換器(22)において、R
A点の排出空気とA点の液体吸収剤との間で再生が行わ
れる。つまり、高濃度の液体吸収剤は、再生交換器(2
2)において、排出空気によって加熱されるものの、排
出空気の水蒸気分圧(飽和蒸気圧)が大きいので、該排
出空気から水分を吸収してB点の低濃度の液体吸収剤に
再生される。そして、上記RA点の排出空気は、除湿さ
れたEA点の排出空気となる。
【0097】更に、上記B点の低濃度の液体吸収剤は、
給水手段(40)から水分を吸収し、濃度がより低下した
C点の液体吸収剤となる。
【0098】このC点における低濃度の液体吸収剤は、
上述したように再び主交換器(23)に移動し、導入空気
に水分を放出し、この循環動作を繰り返して導入空気を
加湿する。
【0099】−実施形態2の効果− したがって、本実施形態によれば、吸収剤回路(20)に
給水手段(40)を接続するようにしたために、液体吸収
剤が排出空気から水分を吸収することができない場合で
あっても、給水手段(40)によって補給水が液体吸収剤
に供給されるので、加湿運転を確実に実行することがで
きる。
【0100】また、上記液体吸収剤を冷却することなく
水分の吸収を行うようにすることができるので、上記再
生交換器(22)における加湿動作を効率よく行うことが
できる。
【0101】また、上記給水手段(40)を室外のみに設
けるようにすることができるので、室内に給水系統を導
入する必要がなく、全体構成の簡略化を図ることができ
る。その他のは、上記実施形態1と同様である。
【0102】
【発明の実施の形態3】本実施形態は、図6に示すよう
に、上記実施形態2が再生用加熱器(11)を排気ダクト
(3E)に設けたのに代えて吸収剤回路(20)に設けるよ
うにしたものである。
【0103】つまり、上記再生用加熱器(11)は、吸収
剤回路(20)における再生交換器(22)の上流側であっ
て、循環ポンプ(21)と再生交換器(22)との間の循環
通路(24)に設けられ、液体吸収剤を直接に加熱するよ
うに構成されている。
【0104】また、吸収剤回路(20)の主交換器(23)
及び再生交換器(22)は水分の授受の他、熱交換をも行
うように構成されている。つまり、上記主交換器(23)
は、給気ダクト(3S)のとの間で熱交換するように構成
される一方、上記再生交換器(22)は、排気ダクト(3
E)の排出空気との間で熱交換するように構成されてい
る。
【0105】更に、上記吸収剤回路(20)の主循環回路
(2M)には、再生交換器(22)のバイパス通路(2B)が
接続されている。該バイパス通路(2B)は、導入空気へ
の加湿運転時に、再生交換器(22)で排出空気に水分を
放出しないように、液体吸収剤が再生交換器(22)をバ
イパスするように構成され、開閉弁(SV)が設けられる
一方、上記主循環回路(2M)には、再生交換器(22)の
上流側に開閉弁(SV)が設けられている。
【0106】尚、加湿運転時には、常に液体吸収剤がバ
イパス通路(2B)を通過するようにしてもよく、また、
加湿運転時には、排出空気の水蒸気分圧が液体吸収剤の
水蒸気分圧より低い場合にのみ液体吸収剤がバイパス通
路(2B)を通過するようにしてもよい。その他の構成
は、実施形態2と同様である。
【0107】−空調動作− 次に、上記外気処理装置(10)の空調動作について説明
する。
【0108】[除湿運転]先ず、給気ダクト(3S)及び排
気ダクト(3E)の動作は実施形態2と同様であり、再生
用加熱器(11)では加熱動作が行われる一方、バイパス
通路(2B)は開閉弁(SV)によって遮断されている。
【0109】この状態において、上記吸収剤回路(20)
における液体吸収剤は、主交換器(23)で導入空気によ
って冷却され、水蒸気分圧(飽和蒸気圧)が降下した高
濃度の状態から、導入空気の水分を吸収して低濃度の液
体吸収剤となる。
【0110】その後、上記低濃度の液体吸収剤は、再生
用加熱器(11)を流れて加熱された後、再生交換器(2
2)に流れ、水蒸気分圧(飽和蒸気圧)が上昇した状態
から、排出空気に水分を放出して高濃度の液体吸収剤と
なって再生する。
【0111】この再生した高濃度の液体吸収剤は、再び
主交換器(23)に流れて上述の動作を繰り返し、導入空
気を除湿し、この除湿された導入空気が室内に供給され
ることになる。
【0112】そこで、上記液体吸収剤の状態変化を詳述
すると、図7に示すようになるが、図2の実施形態1に
比して、本実施形態の特徴として、液体吸収剤の顕熱変
化が大きくなっている。つまり、図2の実施形態1で
は、液体吸収剤は水分の交換のみを行うのに対して、本
実施形態の液体吸収剤は、水分と顕熱とを交換する。具
体的に、図7に示すように、主交換器(23)において
は、A点の液体吸収剤とM1点の導入空気との間で除湿
が行われる。つまり、再生交換器(22)から流出したB
点の高濃度の液体吸収剤は、主交換器(23)において、
導入空気と熱交換して冷却され、大きく顕熱変化してA
点の液体吸収剤になると共に、導入空気の水蒸気分圧
(飽和蒸気圧)が大きいので、該導入空気の水分を吸収
してD点の低濃度の液体吸収剤になる。そして、上記M
1点の導入空気は、除湿されたM2点の導入空気とな
る。
【0113】一方、上記D点の液体吸収剤は、再生用加
熱器(11)で加熱され、大きく顕熱変化してE点の高温
で且つ低濃度の液体吸収剤になる。その後、再生交換器
(22)においては、RA点の排出空気とE点の液体吸収
剤との間で再生が行われる。つまり、E点の低濃度の液
体吸収剤は、再生交換器(22)において、排出空気の水
蒸気分圧(飽和蒸気圧)が小さいので、該排出空気に水
分を放出してB点の高濃度の液体吸収剤に再生される。
このB点の高濃度の液体吸収剤は、上述したように再び
主交換器(23)に移動し、この循環動作を繰り返して導
入空気を除湿する。
【0114】[加湿運転1]加湿運転を行う場合、先ず、
給気ダクト(3S)及び排気ダクト(3E)の動作は実施形
態2と同様であり、また、排出空気の水蒸気分圧が高く
液体吸収剤が排出空気から吸収できる場合、バイパス通
路(2B)は開閉弁(SV)によって遮断される一方、再生
用加熱器(11)は、加熱動作を停止して液体吸収剤の加
熱は行われない。この場合、図5に示す実施形態2と同
様にして導入空気の加湿が行われる。
【0115】[加湿運転2]一方、上記排出空気の水蒸気
分圧が低く液体吸収剤が排出空気に水分を放出する場
合、主循環回路(2M)の開閉弁(SV)を閉鎖して再生交
換器(22)に対する液体吸収剤の流通を遮断する一方、
バイパス通路(2B)は開閉弁(SV)を開口して連通さ
せ、再生用加熱器(11)は、加熱動作を行う。
【0116】この状態において、上記吸収剤回路(20)
における液体吸収剤は、主交換器(23)において、導入
空気によって冷却され、その際、導入空気の水蒸気分圧
が液体吸収剤の水蒸気分圧より低いので、該液体吸収剤
は導入空気に水分を放出して高濃度の液体吸収剤とな
る。
【0117】その後、上記高濃度の液体吸収剤は、再生
用加熱器(11)によって加熱された後、再生交換器(2
2)をバイパスし、給水手段(40)から水分を吸収して
低濃度の液体吸収剤となって再生する。
【0118】この再生した低濃度の液体吸収剤は、再び
主交換器(23)に流れて上述の動作を繰り返し、導入空
気を加湿し、この加湿された導入空気が室内に供給され
ることになる。
【0119】そこで、上記液体吸収剤の状態変化を詳述
すると、図8に示すようになるが、図3の実施形態1に
比して、本実施形態の特徴として、液体吸収剤の顕熱変
化が大きくなっている。図8に示すように、主交換器
(23)においては、C点の液体吸収剤とM1点の導入空
気との間で加湿が行われる。つまり、低濃度の液体吸収
剤は、主交換器(23)において、導入空気と熱交換して
冷却され、大きく顕熱変化するものの、導入空気の水蒸
気分圧(飽和蒸気圧)が小さいので、該導入空気に水分
を放出してA点の高濃度の液体吸収剤になる。そして、
上記M1点の導入空気は、加湿されたM2点の導入空気
となる。
【0120】一方、上記高濃度の液体吸収剤は、再生用
加熱器(11)によって加熱されて大きく顕熱変化してB
点の低濃度の液体吸収剤になる。その後、B点の液体吸
収剤は、給水手段(40)から水分を吸収し、濃度が低下
したC点の液体吸収剤となる。
【0121】このC点における低濃度の液体吸収剤は、
上述したように再び主交換器(23)に移動し、導入空気
に水分を放出し、この循環動作を繰り返して導入空気を
加湿する。
【0122】−実施形態3の効果− したがって、本実施形態によれば、除湿運転において、
再生用加熱器(11)が液体吸収剤を直接に加熱するよう
にしたために、上記液体吸収剤の加熱をより確実に行う
ことができるので、液体吸収剤を確実に再生することが
でき、確実に導入空気の除湿を行うようにすることがで
きる。
【0123】特に、上記主交換器(23)及び再生交換器
(22)が熱交換するように構成されているので、導入空
気等との熱交換によって水蒸気分圧の変化を大きくする
ことができることから、水分の吸収及び放出をより大き
くすることができ、除湿及び加湿の効率を向上させるこ
とができる。
【0124】また、上記吸収剤回路(20)に再生交換器
(22)のバイパス通路(2B)を設けるようにしたため
に、排出空気の水蒸気分圧が低い場合、液体吸収剤が再
生交換器(22)をバイパスして排出空気への水分放出を
阻止することができるので、導入空気の加湿動作を効率
よく行うことができる。その他の効果は、実施形態2と
同様である。
【0125】
【発明の実施の形態4】本実施形態は、図9に示すよう
に、上記実施形態2における吸収剤回路(20)に熱回収
熱交換器(25)を設けたものである。つまり、上記熱回
収熱交換器(25)は、再生交換器(22)を流出した液体
吸収剤と再生用加熱器(11)に流入する前の排出空気と
の間で熱交換するように構成されている。
【0126】また、上記吸収剤回路(20)には、排出空
気の水蒸気分圧が低い場合、液体吸収剤が再生交換器
(22)をバイパスするように実施形態3のバイパス通路
(2B)が設けられている。更に、上記吸収剤回路(20)
の主交換器(23)は、実施形態3と同様に給気ダクト
(3S)のとの間で熱交換するように構成される一方、再
生交換器(22)は、実施形態3と同様に排気ダクト(3
E)の排出空気との間で熱交換するように構成されてい
る。その他の構成は、実施形態2と同様である。
【0127】−空調動作− 次に、上記外気処理装置(10)の空調動作について説明
する。
【0128】[除湿運転]先ず、給気ダクト(3S)及び排
気ダクト(3E)の動作は実施形態2と同様であり、再生
用加熱器(11)出は加熱動作が行われる一方、バイパス
通路(2B)は開閉弁(SV)によって遮断されている。
【0129】この状態において、上記吸収剤回路(20)
における液体吸収剤は、主交換器(23)で導入空気によ
って冷却され、水蒸気分圧(飽和蒸気圧)が降下した高
濃度の状態から、導入空気の水分を吸収して低濃度の液
体吸収剤となる。
【0130】その後、上記低濃度の液体吸収剤は、再生
交換器(22)に流れて排出空気で加熱され、水蒸気分圧
(飽和蒸気圧)が上昇した状態から、排出空気に水分を
放出して高濃度の液体吸収剤となって再生することにな
るが、再生した液体吸収剤は、熱回収熱交換器(25)に
おいて、再生用加熱器(11)で加熱される前の排出空気
と熱交換して冷却される。
【0131】この再生した高濃度の液体吸収剤は、再び
主交換器(23)に流れて上述の動作を繰り返し、導入空
気を除湿し、この除湿された導入空気が室内に供給され
ることになる。
【0132】そこで、上記液体吸収剤の状態変化を詳述
すると、図10に示すようになるが、図2の実施形態1
に比して、本実施形態の特徴として、液体吸収剤の顕熱
変化が大きくなっている。図10に示すように、主交換
器(23)においては、A点の液体吸収剤とM1点の導入
空気との間で除湿が行われる。つまり、熱回収熱交換器
(25)から流出した高濃度の液体吸収剤は、主交換器
(23)において、導入空気と熱交換して冷却され、大き
く顕熱変化してA点の液体吸収剤になると共に、導入空
気の水蒸気分圧(飽和蒸気圧)が大きいので、該導入空
気の水分を吸収して低濃度の液体吸収剤になる。そし
て、上記M1点の導入空気は、除湿されたM2点の導入
空気となる。
【0133】一方、上記低濃度の液体吸収剤は、再生交
換器(22)に流れ、再生用加熱器(11)で加熱された排
出空気によって加熱され、大きく顕熱変化してB点の高
温で且つ低濃度の液体吸収剤になる。更に、再生交換器
(22)においては、RA点の排出空気とB点の液体吸収
剤との間で再生が行われる。つまり、B点の低濃度の液
体吸収剤は、再生交換器(22)において、排出空気の水
蒸気分圧(飽和蒸気圧)が小さいので、該排出空気に水
分を放出すると共に加熱されてF点の高濃度の液体吸収
剤に再生される。このF点の高濃度の液体吸収剤は、熱
回収熱交換器(25)において、再生用加熱器(11)で加
熱される前の排出空気と熱交換して冷却され、この冷却
された液体吸収剤が再び主交換器(23)に移動し、この
循環動作を繰り返して導入空気を除湿する。
【0134】[加湿運転1]加湿運転を行う場合、先ず、
給気ダクト(3S)及び排気ダクト(3E)の動作は実施形
態2と同様であり、また、排出空気の水蒸気分圧が高く
液体吸収剤が排出空気から吸収できる場合、バイパス通
路(2B)は開閉弁(SV)によって遮断される一方、再生
用加熱器(11)は、加熱動作を停止して液体吸収剤の加
熱は行われない。この場合、図3に示すように、実施形
態1と同様にして導入空気の加湿が行われる。
【0135】[加湿運転2]一方、上記排出空気の水蒸気
分圧が低く液体吸収剤が排出空気から吸収できない場
合、主循環回路(2M)の開閉弁(SV)を閉鎖して再生交
換器(22)に対する液体吸収剤の流通を遮断する一方、
バイパス通路(2B)は開閉弁(SV)を開口して連通さ
せ、再生用加熱器(11)は、加熱動作を停止している。
【0136】この状態において、図11に示すように、
上記吸収剤回路(20)における液体吸収剤は、主交換器
(23)で導入空気によって冷却され、その際、導入空気
の水蒸気分圧が液体吸収剤の水蒸気分圧より低いので、
該液体吸収剤は導入空気に水分を放出して高濃度の液体
吸収剤となる。
【0137】その後、上記高濃度の液体吸収剤は、再生
交換器(22)をバイパスし、熱回収熱交換器(25)で排
気ダクト(3E)と熱交換した後、給水手段(40)から水
分を吸収して低濃度の液体吸収剤となって再生する。
【0138】この再生した低濃度の液体吸収剤は、再び
主交換器(23)に流れて上述の動作を繰り返し、導入空
気を加湿し、この加湿された導入空気が室内に供給され
ることになる。
【0139】−実施形態4の効果− したがって、本実施形態によれば、液体吸収剤が熱回収
熱交換器(25)で放熱及び吸熱するようにしたために、
主交換器(23)における液体吸収剤の水分の吸収又は放
出が確実に行われるようにすることができ、除湿及び加
湿の向上を図ることができる。
【0140】特に、上記主交換器(23)及び再生交換器
(22)が熱交換するように構成されているので、導入空
気等との熱交換によって水蒸気分圧の変化を大きくする
ことができることから、水分の吸収及び放出をより大き
くすることができ、除湿及び加湿の効率を向上させるこ
とができる。
【0141】また、上記吸収剤回路(20)に再生交換器
(22)のバイパス通路(2B)を設けるようにしたため
に、排出空気の水蒸気分圧が低い場合、液体吸収剤が再
生交換器(22)をバイパスして排出空気への水分放出を
阻止することができるので、導入空気の加湿動作を効率
よく行うことができる。その他の効果は、実施形態2と
同様である。
【0142】
【発明の実施の形態5】本実施形態は、図12に示すよ
うに、上記実施形態3の給水手段(40)が補給水を直接
に吸収剤回路(20)に供給したのに代えて、補給用湿度
交換器(43)を設けるようにしたものである。該補給用
湿度交換器(43)は、上記吸収剤回路(20)における再
生交換器(22)と主交換器(23)との間に設けられる一
方、該補給用湿度交換器(43)には給水管(42)が接続
されている。
【0143】上記補給用湿度交換器(43)は、図示しな
いが、外部チューブの内部に円筒状の透湿膜が設けられ
て成り、該外部チューブと透湿膜との間に給水管(42)
より補給水が供給される一方、上記透湿膜の内部を液体
吸収剤が流れるように透湿膜と循環通路(24)とが接続
され、液体吸収剤が透湿膜を介して補給水から水分を吸
収するように構成されている。
【0144】したがって、本実施形態によれば、補給用
湿度交換器(43)において、透湿膜を介して液体吸収剤
が補給水から水分を吸収するので、液体吸収剤への不純
物の混入を防止することができる。その他の構成並びに
作用及び効果は、上記実施形態2と同様である。
【0145】
【発明の実施の形態6】本実施形態は、図13に示すよ
うに、上記実施形態5の給水手段(40)が補給水をその
ままの温度で吸収剤回路(20)に供給したのに代えて、
補給用加熱器(44)を設けるようにしたものである。
【0146】上記補給用加熱器(44)は、給水管(42)
の途中に設けられ、導入空気を加湿する際に補給水を加
熱する加熱手段であって、例えば、蒸気圧縮式冷凍サイ
クルの凝縮器で構成され、該補給用加熱器(44)で加熱
された補給水が補給用湿度交換器(43)に流れるように
構成されている。
【0147】したがって、加湿運転時においては、給水
タンク(41)から補給用湿度交換器(43)に補給水が供
給される際、この補給水は、補給用加熱器(44)で加熱
されているので、水蒸気分圧が大きくなり、上記補給用
湿度交換器(43)において、液体吸収剤が透湿膜を介し
て補給水より水分を容易に吸収する。
【0148】この結果、本実施形態によれば、補給用加
熱器(44)で補給水を加熱するようにしたために、補給
用湿度交換器(43)における水分の吸収が容易に行われ
るようにすることができるので、透湿膜の給水部分を小
面積にすることができる。その他の構成並びに作用及び
効果は、上記実施形態5と同様である。
【0149】
【発明の実施の形態7】本実施形態は、図14に示すよ
うに、上記実施形態4の給水手段(40)が補給水を直接
に吸収剤回路(20)に供給したのに代えて、補給用加熱
器(44)で液体吸収剤によって補給水を加熱するように
したものである。
【0150】つまり、吸収剤回路(20)における熱回収
熱交換器(25)と補給水の給水点との間の循環通路(2
4)には、液体吸収剤を加熱する吸収剤熱交換器(26)
が設けられている。該吸収剤熱交換器(26)は、例え
ば、蒸気圧縮式冷凍サイクルの凝縮器で構成されてい
る。
【0151】上記補給用加熱器(44)は、吸収剤回路
(20)の循環通路(24)と給水手段(40)の給水管(4
2)との間に設けられ、液体吸収剤によって補給水を加
熱するように構成されている。つまり、上記吸収剤回路
(20)の液体吸収剤は、補給用加熱器(44)に流入する
前に吸収剤熱交換器(26)によって加熱されているの
で、この加熱された液によって補給水が加熱されるよう
に構成されている。
【0152】したがって、上記補給水は、補給用加熱器
(44)において、液体吸収剤体によって加熱され、この
加熱された補給水より液体吸収剤が水分を吸収し、主交
換器(23)で水分を放出する。
【0153】この結果、本実施形態によれば、補給用加
熱器(44)で液体吸収剤を加熱するようにしたために、
液体吸収剤が補給水からの水分の吸収を容易に行うよう
にすることができる。その他の構成並びに作用及び効果
は、上記実施形態4と同様である。
【0154】尚、本実施形態においては、補給用湿度交
換器を設けていないが、実施形態5と同様に補給用湿度
交換器を設けてもよく、また、該補給用湿度交換器と補
給用加熱器(44)とを一体に形成してもよい。
【0155】
【発明の実施の形態8】本実施形態は、図15に示すよ
うに、上記実施形態7に冷却用の吸収剤熱交換器(26)
を設けるようにしたものである。
【0156】つまり、上記実施形態7は、吸収剤回路
(20)における熱回収熱交換器(25)の下流側に加熱用
の吸収剤熱交換器(26)を設けているが、本実施形態で
は、加熱用の吸収剤熱交換器(26)の他に、吸収剤回路
(20)における主交換器(23)の上流側に冷却用の吸収
剤熱交換器(26)が設けられている。該冷却用の吸収剤
熱交換器(26)は、除湿運転時に液体吸収剤を冷却する
熱交換器であって、例えば、蒸気圧縮式冷凍サイクルの
蒸発器で構成されている。その他の構成は、実施形態7
と同様である。
【0157】−空調動作− 先ず、除湿運転時においては、給水手段(40)の給水は
行われない他、加熱用の吸収剤熱交換器(26)の加熱動
作も停止されている。この状態において、吸収剤回路
(20)における液体吸収剤は、再生交換器(22)で排出
空気によって加熱されて再生した後、熱回収熱交換器
(25)で加熱前の排出空気で冷却される。その後、上記
液体吸収剤は、冷却用の吸収剤熱交換器(26)で冷却さ
れ、水蒸気分圧(飽和蒸気圧)が降下した高濃度の液体
吸収剤として主交換器(23)を流れる。そして、上記液
体吸収剤は、導入空気の水分を吸収して低濃度の液体吸
収剤となる。
【0158】その後、上記低濃度の液体吸収剤は、再生
交換器(22)に流れ、再生用加熱器(11)で加熱された
排出空気によって加熱され、高温で且つ水蒸気分圧(飽
和蒸気圧)が上昇した液体吸収剤として再生交換器(2
2)を流れる。そして、上記液体吸収剤は、排出空気に
水分を放出して高濃度の液体吸収剤となって再生するこ
とになる。
【0159】この再生した高濃度の液体吸収剤は、再び
吸収剤熱交換器(26)を介して主交換器(23)に流れて
上述の動作を繰り返し、導入空気を除湿し、この除湿さ
れた導入空気が室内に供給されることになる。
【0160】尚、加湿運転時は、冷却用の吸収剤熱交換
器(26)の冷却動作は停止される一方、給水手段(40)
の給水動作及び加熱用の吸収剤熱交換器(26)の加熱動
作が行われ、実施形態7と同様に行われる。
【0161】−実施形態8の効果− したがって、除湿運転時に液体吸収剤を吸収剤熱交換器
(26)で冷却するようにしたために、主交換器(23)に
おける水分の吸収を確実に行わせるようにすることがで
き、導入空気の除湿をより確実に行うことができる。そ
の他の効果は実施形態7と同様である。
【0162】−実施形態8の変形例− 上記実施形態においては、加熱用の吸収剤熱交換器(2
6)と冷却用の吸収剤熱交換器(26)とを設けるように
したが、図14に示す実施形態7の吸収剤熱交換器(2
6)が加熱機能と冷却機能とを備えるようにしてもよ
い。この変形例によれば、1つの吸収剤熱交換器(26)
を設けるのみでよく、部品点数の低減することができ、
構成の簡略化を図ることができる。
【0163】
【発明の実施の形態9】本実施形態は、図16に示すよ
うに、上記実施形態8に空調機(50)を一体に構成した
ものである。
【0164】該空調機(50)は、圧縮機(51)と四路切
換弁(52)と熱源側熱交換器である室外熱交換器(53)
と膨張弁やキャピラリチューブなどの膨張機構(54)と
利用側熱交換器である室内熱交換器(55)とが冷媒配管
(56)によって順に接続されてなる主冷媒回路(5M)を
備え、冷房運転と暖房運転とに冷媒循環方向が可逆にな
るように構成されている。
【0165】上記室内熱交換器(55)は、排気ダクト
(3E)と給気ダクト(3S)とに亘って設けられた還流ダ
クト(3R)に設けられ、排気ダクト(3E)からの排出空
気の一部(還流空気)を温度調節して調和空気を生成す
るように構成され、該調和空気が給気ダクト(3S)の導
入空気に合流して室内に供給されるように構成されてい
る。
【0166】上記室外熱交換器(53)と膨張機構(54)
との間の冷媒配管(56)には、再生用加熱器(11)が直
列に接続され、室外熱交換器(53)で凝縮した高温の冷
媒が上記再生用加熱器(11)を流れるように構成されて
いる。そして、該再生用加熱器(11)は、高温の凝縮冷
媒によって排出空気を加熱するように構成されている。
【0167】また、上記主冷媒回路(5M)には、分岐通
路(5B)が接続され、該分岐通路(5B)の一端は、室内
熱交換器(55)と四路切換弁(52)との間のガスライン
である冷媒配管(56)に接続され、他端が再生用加熱器
(11)と膨張機構(54)との間の液ラインである冷媒配
管(56)に接続されている。そして、上記分岐通路(5
B)には、膨張弁やキャピラリチューブなどの膨張機構
(5E)と吸収剤熱交換器(26)とが順に接続され、該吸
収剤熱交換器(26)が、冷房運転時に蒸発器になって吸
収剤回路(20)の液体吸収剤を冷却し、暖房運転時に凝
縮器になって吸収剤回路(20)の液体吸収剤を加熱する
ように構成されている。その他の構成は、実施形態8と
同様である。
【0168】−空調動作− 次に、空調動作について説明する。
【0169】[冷房除湿運転]先ず、冷房除湿運転を行う
場合、空調機(50)においては、四路切換弁(52)が図
16の実線側に切り換わり、圧縮機(51)から吐出した
高温の高圧冷媒が室外側熱交換器(33)で放熱して凝縮
する。その後、この凝縮冷媒は、再生用加熱器(11)を
経て膨張機構(54)で減圧して室内側熱交換器(35)に
流れ、該室内側熱交換器(35)で排出空気の一部を冷却
して蒸発し、圧縮機(51)に戻る循環を行う。更に、上
記凝縮冷媒の一部は、分岐通路(5B)を流れ、膨張機構
(5E)を介して吸収剤熱交換器(26)で液体吸収剤を冷
却して蒸発し、圧縮機(51)に戻る。
【0170】また、給気ダクト(3S)は、外部空気を導
入して導入空気を室内に導く一方、排気ダクト(3E)
は、室内空気を吸引して排出空気を室外に排出する。そ
して、該排気ダクト(3E)の排出空気の一部は還流ダク
ト(3R)を通って上記室内熱交換器(55)で冷却されて
冷風の調和空気となり、この調和空気は導入空気と合流
して室内に供給される。
【0171】一方、上記吸収剤回路(20)においては、
給水手段(40)の給水動作は停止された状態で液体吸収
剤が循環する。該液体吸収剤は、吸収剤熱交換器(26)
で冷却され、水蒸気分圧(飽和蒸気圧)が降下した高濃
度の液体吸収剤として主交換器(23)に流れる。そし
て、上記液体吸収剤は、導入空気の水分を吸収して低濃
度の液体吸収剤となる。
【0172】その後、上記低濃度の液体吸収剤は、再生
交換器(22)に流れ、排出空気によって加熱されること
になるが、この排出空気は、再生用加熱器(11)で加熱
されているので、上記液体吸収剤は、高温で且つ水蒸気
分圧(飽和蒸気圧)が上昇した液体吸収剤として再生交
換器(22)を流れる。そして、上記液体吸収剤は、排出
空気に水分を放出して高濃度の液体吸収剤となって再生
する。
【0173】この再生した液体吸収剤は、熱回収熱交換
器(25)で排出空気と熱交換し、つまり、再生用加熱器
(11)で加熱される前の排出空気によって冷却され、こ
の冷却された液体吸収剤が上述したように吸収剤熱交換
器(26)を流れて冷却され、再び主交換器(23)に流れ
て上述の動作を繰り返す。そして、上記導入空気を除湿
することになるが、この除湿された導入空気は、還流ダ
クト(3R)からの調和空気と合流するので、温度と湿度
とが調節され、図10に示すSA点の調和空気して室内
に供給される。
【0174】[暖房加湿運転]暖房加湿運転を行う場合、
冷房除湿運転と逆の動作が行われる。先ず、空調機(5
0)においては、四路切換弁(52)が図16の破線側に
切り換わり、圧縮機(51)から吐出した高温の高圧冷媒
が室内側熱交換器(35)で排出空気の一部を加熱して凝
縮する。その後、この凝縮冷媒は、膨張弁(34)で減圧
して再生用加熱器(11)を経て室外側熱交換器(33)に
流れ、該室外側熱交換器(33)で吸熱して蒸発し、圧縮
機(51)に戻る循環を行う。更に、上記圧縮機(51)を
吐出した高温のガス冷媒の一部は、分岐通路(5B)を流
れ、吸収剤熱交換器(26)で液体吸収剤を加熱して凝縮
し、膨張機構(5E)を介して室外熱交換器(53)に流れ
る。
【0175】また、給気ダクト(3S)は、外部空気を導
入して導入空気を室内に導く一方、排気ダクト(3E)
は、室内空気を吸引して排出空気を室外に排出する。そ
して、該排気ダクト(3E)の排出空気の一部は還流ダク
ト(3R)を通って上記室内熱交換器(55)で加熱されて
温風の調和空気となり、この調和空気は導入空気と合流
して室内に供給される。
【0176】一方、上記吸収剤回路(20)においては、
給水手段(40)が給水動作を行いつつ液体吸収剤が循環
する。該液体吸収剤は、吸収剤熱交換器(26)で加熱さ
れた後、補給用加熱器(44)で補給水を加熱する。この
補給用加熱器(44)で加熱されているので、水蒸気分圧
が大きくなり、液体吸収剤が補給水より水分を吸収して
低濃度となる。この低濃度の液体吸収剤は、主交換器
(23)に流れ、その際、導入空気の水蒸気分圧が液体吸
収剤の水蒸気分圧より低いので、該液体吸収剤は導入空
気に水分を放出して高濃度の液体吸収剤となる。
【0177】その後、上記高濃度の液体吸収剤は、給水
手段(40)が給水動作を行うので、再生交換器(22)で
水分を放出しないように、バイパス通路(2B)を通り、
熱回収熱交換器(25)で排出空気と熱交換する。続い
て、上記液体吸収剤は、上述したように吸収剤熱交換器
(26)に流れて加熱され、補給水より水分を吸収し、再
び主交換器(23)に流れて上述の動作を繰り返す。そし
て、上記導入空気を加湿することになるが、この加湿さ
れた導入空気は、還流ダクト(3R)からの調和空気と合
流するので、温度と湿度とが調節されて室内に供給され
る。
【0178】−実施形態9の効果− 以上のように、本実施形態によれば、空調機(50)を一
体に構成するようにしたために、冷房除湿及び暖房加湿
を行うことができるので、運転範囲の拡大を図ることが
できる。
【0179】特に、別個に蒸発器や凝縮器等を設ける必
要がないので、装置全体の小型化を図ることができると
共に、ランニングコストの低減を図ることができる。そ
の他の効果は、実施形態8と同様である。
【0180】
【発明の実施の形態10】本実施形態は、図17に示す
ように、上記実施形態9が再生用加熱器(11)に凝縮冷
媒が流れるようにしたのに代えて、圧縮機(51)の吐出
冷媒が流れるようにしたものである。
【0181】つまり、主冷媒回路(5M)は、実施形態9
に三方切換弁(57)が追加され、つまり、圧縮機(51)
と三方切換弁(57)と室外熱交換器(53)と膨張機構
(54)と室内熱交換器(55)と四路切換弁(52)とが順
に接続されて構成されている。そして、上記室外熱交換
器(53)のガス側は、三方切換弁(57)を介して圧縮機
(51)の吐出側と吸込側とに切り換わって接続される一
方、室内熱交換器(55)のガス側は、四路切換弁(52)
を介して圧縮機(51)の吸込側と吐出側とに切り換わっ
て接続される。
【0182】また、上記再生用加熱器(11)のガス側
は、冷媒配管(56)によって四路切換弁(52)に接続さ
れ、該四路切換弁(52)を介して圧縮機(51)の吸込側
と吐出側とに切り換わって接続される一方、液側は、冷
媒配管(56)によって室外熱交換器(53)と膨張機構
(54)との間に接続されている。
【0183】したがって、上記再生用加熱器(11)は、
冷房除湿運転時において、実施形態9では室外熱交換器
(53)で凝縮した液冷媒が流れて排出空気を加熱した
が、本実施形態では、圧縮機(51)の吐出ガス冷媒が流
れるので、高温の冷媒が流れることになり、排出空気の
加熱量が大きくなり、再生交換器(22)における液体吸
収剤が高温に加熱され、水分の放出量が実施形態9に比
して増大する。
【0184】この結果、本実施形態によれば、再生用加
熱器(11)に高温の冷媒が流れるので、液体吸収剤が十
分に加熱され、排出空気に対する水分の放出量を増再さ
せることができることから、液体吸収剤の再生をより確
実に行うことができる。その他の構成並びに作用及び効
果は、実施形態9と同様である。
【0185】
【発明の実施の形態11】本実施形態は、図17に示す
ように、上記実施形態8の蒸気圧縮式の空調機(50)に
代えて、水方式の空調機(50)に構成したものである。
【0186】該空調機(50)は、冷温水が流れる冷温水
ライン(5W)と、温水が流れる温水ライン(5H)と、戻
り水が流れる戻りライン(5R)とを備える一方、室内熱
交換器(55)は、冷温水コイルを備えたファンコイルユ
ニットで構成され、該室内熱交換器(55)には冷温水ラ
イン(5W)と戻りライン(5R)とが接続されている。
尚、上記冷温水ライン(5W)は、図示しないが、吸収式
冷温水機やヒートポンプチラーユニットが熱源として接
続されている。
【0187】また、上記冷温水ライン(5W)と戻りライ
ン(5R)との間には、吸収剤熱交換器(26)が接続され
る一方、上記温水ライン(5H)と戻りライン(5R)との
間には、再生用加熱器(11)が接続されている。上記吸
収剤熱交換器(26)は、冷温水コイルを備え、温水によ
って液体吸収剤を加熱するように構成される一方、上記
再生用加熱器(11)は、温水コイルを備え、温水によっ
て排出空気を加熱するように構成されている。尚、上記
温水ライン(5H)は、図示しないが、ボイラなどの排熱
が熱源となっている。
【0188】したがって、吸収剤回路(20)における除
湿動作及び加湿動作は実施形態7(図16参照)と同様
であり、除湿運転時は、再生用加熱器(11)に温水が流
れる一方、吸収剤熱交換器(26)に冷水が流れる。この
状態において、液体吸収剤は、実施形態7と同様に、主
交換器(23)で導入空気を除湿する一方、再生交換器
(22)で再生することになる。
【0189】また、上記室内熱交換器(55)を運転さ
せ、排出空気の一部を還流ダクト(3R)を介して冷却し
て導入空気に合流させ、湿度の低い低温の導入空気を室
内に供給する。
【0190】一方、加湿運転時は、吸収剤熱交換器(2
6)に温水が流れる一方、再生用加熱器(11)の温水の
流通を阻止する。この状態において、液体吸収剤は、実
施形態7と同様に、吸収剤熱交換器(26)で加熱されて
補給水を加熱して水分を吸収し、主交換器(23)で導入
空気を加湿する一方、再生交換器(22)で再生すること
になる。
【0191】また、上記室内熱交換器(55)を運転さ
せ、排出空気の一部を還流ダクト(3R)を介して加熱し
て導入空気に合流させ、湿度の高い高温の導入空気を室
内に供給する。その他の構成並びに作用及び効果は、実
施形態9と同様である。
【0192】
【発明の他の実施の形態】上記実施形態16〜実施形態
18においては、再生用加熱器(11)及び吸収剤熱交換
器(26)の熱源として空調機(50)を利用するようにし
たが、実施形態1に、室内熱交換器(55)等を備えた空
調機(50)を設けるようにし、再生用加熱器(11)及び
吸収剤熱交換器(26)は、空調機(50)以外の他の熱源
を利用するようにしてもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態1の外気処理装置を示す回路
図である。
【図2】除湿時の液体吸収剤の温度に対する水蒸気分圧
の特性図である。
【図3】加湿時の液体吸収剤の温度に対する水蒸気分圧
の特性図である。
【図4】本発明の実施形態2の外気処理装置を示す回路
図である。
【図5】加湿時の液体吸収剤の温度に対する水蒸気分圧
の特性図である。
【図6】本発明の実施形態3の外気処理装置を示す回路
図である。
【図7】除湿時の液体吸収剤の温度に対する水蒸気分圧
の特性図である。
【図8】加湿時の液体吸収剤の温度に対する水蒸気分圧
の特性図である。
【図9】本発明の実施形態4の外気処理装置を示す回路
図である。
【図10】除湿時の液体吸収剤の温度に対する水蒸気分
圧の特性図である。
【図11】加湿時の液体吸収剤の温度に対する水蒸気分
圧の特性図である。
【図12】本発明の実施形態5の外気処理装置を示す回
路図である。
【図13】本発明の実施形態6の外気処理装置を示す回
路図である。
【図14】本発明の実施形態7の外気処理装置を示す回
路図である。
【図15】本発明の実施形態8の外気処理装置を示す回
路図である。
【図16】本発明の実施形態9の外気処理装置を示す回
路図である。
【図17】本発明の実施形態10の外気処理装置を示す
回路図である。
【図18】本発明の実施形態11の外気処理装置を示す
回路図である。
【符号の説明】
10 外気処理装置 11 再生用加熱器 20 吸収剤回路 22 再生交換器 23 主交換器 24 循環通路 25 熱回収熱交換器 26 吸収剤熱交換器 2M 主循環回路 2B バイパス通路 3S 給気ダクト 3E 排気ダクト 3R 還流ダクト 40 給水手段 41 給水タンク 43 補給用湿度交換器 44 補補給用加熱器(加熱手段) 50 空調機 51 圧縮機 53 室外熱交換器(熱源側熱交換器) 54 膨張機構 55 室内熱交換器(利用側熱交換器) 5M 主冷媒回路 5E 膨張機構 5W 冷温水ライン 5H 温水ライン 5R 戻りライン
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 朝比奈 久和 大阪府堺市金岡町1304番地 ダイキン工業 株式会社堺製作所金岡工場内 (72)発明者 梅原 勉 大阪府堺市金岡町1304番地 ダイキン工業 株式会社堺製作所金岡工場内 (72)発明者 米本 和生 大阪府堺市金岡町1304番地 ダイキン工業 株式会社堺製作所金岡工場内

Claims (17)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 外部空気を導入して導入空気が流れる給
    気ダクト(3S)と、 内部空気を吸引して排出空気が流れる排気ダクト(3E)
    と、 液体吸収剤が充填されて該液体吸収剤が循環する閉回路
    に構成されると共に、上記給気ダクト(3S)に配置され
    て導入空気と液体吸収剤との間で透湿膜を介して少なく
    とも水蒸気の授受を行う主交換器(23)及び、上記排気
    ダクト(3E)に配置されて排出空気と液体吸収剤との間
    で透湿膜を介して少なくとも水蒸気の授受を行う再生交
    換器(22)を有し、該主交換器(23)及び再生交換器
    (22)が循環通路(24)によって接続されて成る吸収剤
    回路(20)と、 上記再生交換器(22)における液体吸収剤の再生のため
    の再生用加熱器(11)とを備えていることを特徴とする
    外気処理装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の外気処理装置において、 主交換器(23)は、導入空気との間で熱交換するように
    構成される一方、 再生交換器(22)は、排出空気との間で熱交換するよう
    に構成されているを備えていることを特徴とする外気処
    理装置。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の外気処理装置において、 吸収剤回路(20)には、液体吸収剤に補給水を供給する
    給水手段(40)が接続されていることを特徴とする外気
    処理装置。
  4. 【請求項4】 請求項3記載の外気処理装置において、 吸収剤回路(20)には、導入空気の加湿時に、液体吸収
    剤が再生交換器(22)をバイパスするようにバイパス通
    路(2B)が設けられているを備えていることを特徴とす
    る外気処理装置。
  5. 【請求項5】 請求項1〜4の何れか1に記載の外気処
    理装置において、 再生用加熱器(11)は、排気ダクト(3E)における再生
    交換器(22)の上流側に配置されて排出空気を加熱する
    ように構成されていることを特徴とする外気処理装置。
  6. 【請求項6】 請求項1〜4の何れか1に記載の外気処
    理装置において、 再生用加熱器(11)は、吸収剤回路(20)における再生
    交換器(22)の上流側に配置されて液体吸収剤を加熱す
    るように構成されていることを特徴とする外気処理装
    置。
  7. 【請求項7】 請求項3記載の外気処理装置において、 給水手段(40)は、吸収剤回路(20)に設けられ且つ透
    湿膜を介して補給水を供給する補給用湿度交換器(43)
    を備えていることを特徴とする外気処理装置。
  8. 【請求項8】 請求項3記載の外気処理装置において、 給水手段(40)は、補給水を加熱する加熱手段(44)を
    備えていることを特徴とする外気処理装置。
  9. 【請求項9】 請求項8記載の外気処理装置において、 吸収剤回路(20)には、主交換器(23)に流れる液体吸
    収剤を加熱する加熱機能を備えた吸収剤熱交換器(26)
    が設けられる一方、 加熱手段(44)は、吸収剤熱交換器(26)で加熱された
    液体吸収剤で補給水を加熱するように構成されているこ
    とを特徴とする外気処理装置。
  10. 【請求項10】 請求項1〜4の何れか1に記載の外気
    処理装置において、 吸収剤回路(20)と排気ダクト(3E)との間には、再生
    交換器(22)から流出する液体吸収剤が排気ダクト(3
    E)の排出空気から熱回収するための熱回収熱交換器(2
    5)が設けられていることを特徴とする外気処理装置。
  11. 【請求項11】 請求項1〜4の何れか1に記載の外気
    処理装置において、 吸収剤回路(20)は、主交換器(23)に流れる液体吸収
    剤を冷却する冷却機能を備えた吸収剤熱交換器(26)が
    設けられていることを特徴とする外気処理装置。
  12. 【請求項12】 請求項9記載の外気処理装置におい
    て、 吸収剤熱交換器(26)は、加熱機能の他、主交換器(2
    3)に流れる液体吸収剤を冷却する冷却機能を備えてい
    ることを特徴とする外気処理装置。
  13. 【請求項13】 請求項1記載の外気処理装置におい
    て、 導入空気を温度調節する利用側熱交換器(55)を有する
    空調機(50)を備えていることを特徴とする外気処理装
    置。
  14. 【請求項14】 請求項9、11又は12記載の外気処
    理装置において、 導入空気を温度調節する利用側熱交換器(55)を有する
    空調機(50)を備える一方、 再生用加熱器(11)及び吸収剤熱交換器(26)は、空調
    機(50)の熱媒体が循環するように該空調機(50)に接
    続されていることを特徴とする外気処理装置。
  15. 【請求項15】 請求項14記載の外気処理装置におい
    て、 空調機(50)は、圧縮機(51)と熱源側熱交換器(53)
    と膨張機構(54)と利用側熱交換器(55)とが順に接続
    されて成る冷媒循環の可逆な主冷媒回路(5M)を備え、 該利用側熱交換器(55)は、給気ダクト(3S)に供給さ
    れる還流空気と熱交換するように構成される一方、 再生用加熱器(11)は、上記主冷媒回路(5M)における
    熱源側熱交換器(53)と膨張機構(54)との間に設けら
    れ、 吸収剤熱交換器(26)は、上記主冷媒回路(5M)の液ラ
    インとガスラインとの間に膨張機構(5E)を介して接続
    されていることを特徴とする外気処理装置。
  16. 【請求項16】 請求項14記載の外気処理装置におい
    て、 空調機(50)は、圧縮機(51)と熱源側熱交換器(53)
    と膨張機構(54)と利用側熱交換器(55)とが順に接続
    されて成る冷媒循環の可逆な主冷媒回路(5M)を備え、 該利用側熱交換器(55)は、給気ダクト(3S)に供給さ
    れる還流空気と熱交換するように構成される一方、 吸収剤熱交換器(26)は、上記主冷媒回路(5M)の液ラ
    インとガスラインとの間に膨張機構(5E)を介して接続
    され、 再生用加熱器(11)は、上記圧縮機(51)の吐出冷媒が
    流れるように主冷媒回路(5M)の液ラインとガスライン
    との間に接続されていることを特徴とする外気処理装
    置。
  17. 【請求項17】 請求項14記載の外気処理装置におい
    て、 空調機(50)は、冷温水が流れる冷温水ライン(5W)
    と、温水が流れる温水ライン(5H)と、戻り水が流れる
    戻りライン(5R)とを備え、該冷温水ライン(5W)と戻
    りライン(5R)との間に給気ダクト(3S)に供給される
    還流空気と熱交換する利用側熱交換器(55)が接続され
    て構成される一方、 再生用加熱器(11)は、上記冷温水ライン(5W)と戻り
    ライン(5R)との間に接続され、 吸収剤熱交換器(26)は、上記温水ライン(5H)と戻り
    ライン(5R)との間に接続されていることを特徴とする
    外気処理装置。
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