JPH1151323A - 発熱装置 - Google Patents

発熱装置

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JPH1151323A
JPH1151323A JP22191397A JP22191397A JPH1151323A JP H1151323 A JPH1151323 A JP H1151323A JP 22191397 A JP22191397 A JP 22191397A JP 22191397 A JP22191397 A JP 22191397A JP H1151323 A JPH1151323 A JP H1151323A
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JP
Japan
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heat generating
air
storage tank
fuel
heat
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Application number
JP22191397A
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English (en)
Inventor
Muraichi Ishino
邑一 石野
Shintaro Sasahara
新太郎 笹原
Toshihiro Yoshida
利浩 吉田
Minoru Sakurai
実 桜井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ishino Seisakusho Co Ltd
Original Assignee
Ishino Seisakusho Co Ltd
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Publication date
Application filed by Ishino Seisakusho Co Ltd filed Critical Ishino Seisakusho Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来の発熱装置よりも発熱量が大きく、不完
全な燃焼を生じることのない発熱装置を提供する。 【解決手段】 揮発性燃料を貯溜する上方が開口33す
る貯溜タンク8と、前記貯溜タンク8の内部に延びて上
方に開口34する空気導入管13と、前記両開口部に、
上方向に通気性を有するとともに前記揮発性燃料と空気
の混合気体を内部で低温燃焼させる酸化触媒を有する発
熱ユニット3と、から構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は飲食物等を内在する
容器等を加熱、保温することのできる発熱装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】近年、アウトドア指向の高まりに伴い、
屋外において容易にしかも安全に取り扱うことの出来る
小型の発熱装置が望まれている。
【0003】これら屋外、特には山等における場所や地
震災害に被災した場所等では、裸火により火災等が発生
する恐れがあり、引火等の恐れのない安全性の高い発熱
装置が所望されており、これらの装置としては、揮発性
燃料と空気を酸化触媒に接触させ、火炎を発生させずに
低温燃焼させて発熱を得る発熱装置が製品化されてい
る。
【0004】これら前記した従来の低温燃焼による発熱
装置1’は、図6に示されるように揮発燃料を供給する
固形燃料2’が受け皿3’内に載置され、前記受け皿
3’の上部に酸化触媒である白金等を有する多孔質セラ
ミック粒子4’を内在する発熱体5’が設けられ、前記
発熱体5’の上部位置に加熱される容器6’が配置さ
れ、外容器7’の前記発熱体5’周囲部分に通気孔8’
を設けた構造とされており、前記固形燃料2’より揮発
する揮発燃料が、前記酸化触媒である白金により空気中
の酸素と反応、低温燃焼されて発熱することにより、容
器6’が加熱されるようになっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の低温燃焼による発熱装置においては、必要な
酸素が十分に得られないため、発熱量を稼ぐことが出来
ず、よって飲食物等の加熱に必要な時間が長くなってし
まうとともに、酸素が不十分な場合には、不完全な燃焼
が生じ、臭気や煙等を発生する恐れがあった。
【0006】よって、本発明は上記した問題点に着目し
てなされたもので、前記した従来の発熱装置よりも発熱
量が大きく、不完全な燃焼を生じることのない発熱装置
を提供することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記した問題を解決する
ために、本発明の発熱装置は、揮発性燃料を貯溜する上
方が開口する貯溜タンクと、前記貯溜タンクの内部に延
びて上方に開口する空気導入管と、前記両開口部に、上
方向に通気性を有するとともに前記揮発性燃料と空気の
混合気体を内部で低温燃焼させる酸化触媒を有する発熱
ユニットと、からなることを特徴としている。この特徴
によれば、揮発性燃料が揮発する貯溜タンクの開口と、
空気が導入される開口とを極めて近接できることにな
り、混合がすばやく行われるとともに、空気の流れが燃
料の揮発を誘い、効率的な燃焼が可能となる。
【0008】本発明の発熱装置は、前記空気導入管が、
貯溜タンクを下方から貫通し、空気を脚部の周辺から供
給できるようになっていることが好ましい。このように
すれば、周辺から飛び散る水分や雨滴等が、発熱装置内
に侵入することを防止できる。
【0009】本発明の発熱装置は、前記空気導入管が、
複数の管から成り、前記貯溜タンク内部に延びているこ
とが好ましい。このようにすれば、より多くの空気の取
り入れが可能となる。
【0010】本発明の発熱装置は、前記発熱ユニット
が、上方に開放する形状であるハニカム状とされている
ことが好ましい。このようにすれば、発熱ユニットの通
気性を高いものとすることができ、燃焼されたガスが上
方へ移行するのに連れて、混合気が前記発熱ユニットに
供給されるようになるため、効率の良い燃焼ができる。
【0011】本発明の発熱装置は、前記空気導入管の開
口および前記貯溜タンクの開口とが開放する位置に、混
合室が形成されていることが好ましい。このようにすれ
ば、前記混合室に流入する空気により揮発燃料の揮発が
促進されるとともに、前記混合室において、揮発燃料と
空気とが良好に混合、均一化して発熱ユニットに供給さ
れるようになり、良好な完全燃焼状態とすることができ
る。
【0012】本発明の発熱装置は、加熱される飲食物容
器または前記飲食物容器を載置する五徳部の有無に連動
して、自動的に空気の流通路、燃焼ガスの排気路、もし
くは燃料供給路のうち少なくとも1つを絞り込むかもし
くは閉塞することにより、前記低温燃焼による発熱量を
制御する制御手段が設けられていることが好ましい。こ
のようにすれば、飲食物容器または五徳部が配置されて
いない場合に、不必要な発熱(空焚き)を防止でき、燃
料の消費を低減するとともに、酸化触媒の劣化を抑えて
その寿命を延ばすことができる。また、誤って発熱装置
を転倒させた場合においても、前記飲食物容器または五
徳部が配置されない状態となるため、自動的に発熱を抑
え、安全性の高い発熱装置とすることができる。
【0013】本発明の発熱装置は、前記貯溜タンク内に
繊維材または多孔質のスポンジ材が挿入され、前記揮発
性燃料を前記繊維材または多孔質のスポンジ材が含畜す
るようになっていることが好ましい。このようにすれ
ば、液状の揮発性燃料等が繊維材または多孔質のスポン
ジ材に含畜されることによって、揮発燃料が空気と接触
する面積が、液体時の液面に比較して非常に大きくな
り、より多くの燃料を揮発させることができるようにな
るとともに、誤って発熱装置を転倒させた場合において
も、瞬時に燃料が漏れてしまうことも防止できる。
【0014】本発明の発熱装置は、前記発熱ユニットの
直上に、水を貯溜する貯水部と、前記貯水部の上面に蒸
気穴とが設けられ、前記蒸気穴から蒸気を吐出するよう
になっていることが好ましい。このようにすれば、前記
蒸気穴から吐出する蒸気によって、加湿を必要とする飲
食物の加熱や保温を直接実施できる。
【0015】本発明の発熱装置は、前記発熱ユニットと
飲食物容器との距離が可変可能とされた高さ調整手段が
設けられていることが好ましい。このようにすれば、前
記発熱ユニットと前記容器との距離を調節することによ
り、加熱温度や加熱速度を適宜に調節できる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施例を図面に基
づいて説明する。
【0017】(実施例1)図1(a)は、本実施例1の
発熱装置を示す上面図であり、図1(b)は、前記図1
(a)における断面A―Aでの本実施例1の発熱装置の
構成をを示す断面図であり、図2(a)は、本実施例1
の発熱装置に用いた酸化触媒の形状を示す斜視図であ
り、図2(b)は、本実施例1の発熱装置に用いた酸化
触媒の構成を示す断面模式図である。
【0018】まず、本実施例1における発熱装置1は、
図1(b)に示されるように、大きく二つの部分から構
成され、その一つは、発熱装置1下部に設けられている
貯留タンク部7と、前記貯留タンク部7の上部位置に設
けられ、飲食物容器2を載置できるようにされている五
徳部6より構成されており、前記貯留タンク部7と五徳
部6は断熱材であるセラミックシート12を介してボル
ト(図示せず)により接合されており、前記貯留タンク
部7および五徳部6はステンレス材により形成されてい
る。
【0019】前記貯留タンク部7の下端には、図1
(a)および(b)に示されるように、脚部4が四方向
に設けられており、脚部4により、貯留タンク部7の下
部には空隙が設けられて、空気を取り込めるようにされ
ており、その内部には揮発性燃料であるエチルアルコー
ルを貯溜するド−ナツ状の燃料タンク8が、燃料タンク
8上部に設けられたねじ部により貯留タンク部7に嵌
合、一体化されており、前記燃料タンクの上部にはタン
ク開口部33が設けられ、前記燃料タンク8の中央には
空気を流入させる空気管13が、混合室10と外気とを
連通させるように、前記燃料タンク8の底面に直立して
設けられており、前記空気管13が混合室10に臨む開
口部34は、前記タンク開口部33と同一平面に近接し
て配置されており、前記燃料タンク8内にはドーナツ状
をした多孔質のスポンジ材9が装填され、前記の揮発性
燃料であるエチルアルコールを含蓄するようにされてお
り、前記混合室10の上面部には、前記五徳部6内部に
設けられた発熱ユニット3に連通するように開口部11
が設けられている。
【0020】また、前記五徳部6には、前記混合室10
と連通する開口部11の上部位置に、図2(a)および
(b)に示すように、ニッケル―クロム合金16に微細
な空隙17を有する比表面積が大きな発泡金属状とした
触媒担体15の金属表面に、酸化触媒である白金を設
け、前記触媒担体15を混合気が通過できるようにハニ
カム形状とした発熱ユニット3を配置し、その直上位置
である五徳部6の上面部中央に飲食物容器2が載置され
るようになっており、飲食物容器2の周囲には、排気口
5が設けられている。
【0021】以下に、本実施例1における発熱装置1の
発熱動作について説明すると、使用者は、前記燃料タン
ク8の上面部に配置されている密閉蓋(図示せず)を取
り除き、次いでこの燃料タンク8を前記貯留タンク部7
にねじ部により嵌合、一体化させてセットする。
【0022】すると、前記混合室10において、外気と
連通する空気管13からの空気と燃料タンク8内のエチ
ルアルコールの揮発蒸気とが混合され、適宜で均一な混
合気となって開口部11より発熱ユニット3に到達す
る。
【0023】発熱ユニット3に到達した前記混合気は、
室温においても前記した酸化触媒である白金触媒により
ゆっくりと酸化され、その酸化熱により発熱ユニット3
の温度が除々に上昇し、温度が上昇することにより酸化
触媒である白金触媒の活性が高まり、酸化反応の速度が
速くなることで、より多くの熱が発生するようになり、
2〜3分で定常の発熱状態である摂氏200〜400度
程度にまで上昇する。
【0024】また、前記のように定常発熱状態まで2〜
3分の時間をかけたくない場合は、初期の状態におい
て、発熱ユニット3の上面部において、前記混合気に一
時的に着火し、発熱ユニット3の温度を上昇させて予熱
することにより、白金触媒の活性を瞬時に高めて使用し
ても良い。
【0025】これら酸化触媒は、その活性が前記した2
00〜400度の温度範囲において、飽和してしまう特
性を有しており、400度以上の温度に前記発熱ユニッ
ト3が上昇することがなく、400度以下の低温での火
炎を伴わない低温燃焼を定常的に安定して実施すること
ができる。
【0026】このようにして、混合気が酸化触媒である
白金触媒によって低温燃焼することに伴う発熱により、
前記発熱ユニット3の直上に載置された飲食物容器2を
加熱または保温することができる。
【0027】また、燃焼により生じた炭酸ガス等の燃焼
ガスは、前記排気口5より外気に放出される。
【0028】これら、排出される燃焼ガスは、前記酸化
触媒を有する発熱ユニット3内を大気圧に近いほぼ自然
通気の状態で通過、燃焼するため、ほぼ完全燃焼に近い
燃焼が行われ、煙や臭気等を外気に排出することがな
く、さらに低温燃焼のため、火炎等を伴う燃焼と異な
り、他の可燃物等に引火する危険性も少ない。
【0029】また、本実施例1のように、燃料タンク8
に空気管13を設け、混合室10において混合気を生成
させて発熱ユニット3に連続的に供給する手法は、装置
を小型化しても、白金触媒に十分な混合気の処理能力が
あれば、従来の発熱装置に比較してより多くの発熱を得
ることができることから、アウトドアや災害時等におい
て、容易に搬送可能な小型の発熱装置とすることができ
る。
【0030】また、本実施例1では、燃料タンク8内部
に揮発性燃料であるエチルアルコールを含蓄するスポン
ジ材9を充填しているが、これは、発熱装置1が誤って
倒された場合において、液体のエチルアルコールが急激
に燃料タンク8の外に流出するのを防止でき、さらに揮
発燃料の揮発量を向上させることから好ましい。
【0031】また、本実施例1では、前記揮発性燃料と
してエチルアルコールを使用しているが、本発明はこれ
に限定されるものではなく、適宜な揮発性を有する可燃
性の燃料であれば問題なく使用できるが、燃料の毒性や
入手性等から低級アルコールを用いることが好ましい。
【0032】また、本実施例1における酸化触媒として
は、白金触媒をニッケル―クロム合金の発泡体金属担体
に担持させたものを使用しているが、これら酸化触媒と
しては白金以外に、パラジウム等の貴金属触媒や、マン
ガン系やペロブスカイト型の触媒等が例示され、その担
持構造も本実施例1のようなハニカム構造の他に、粒状
や繊維状としたものが例示されるが、本発明において
は、より多くの混合気を供給することが好ましいことか
ら、その担持構造は同一方向に連通する複数の筒部を有
するハニカム構造とすることが好ましく、これら酸化触
媒の種類や大きさ等は、必要とされる発熱量に基づく混
合気の処理ガス量と、各酸化触媒における空間速度値と
により適宜選択すれば良い。
【0033】また、前記所望の処理ガス量に基づいて、
燃料タンク8に設けられる空気管13の管径等を適宜に
調節すること等は、より完全な燃焼を行えることから好
ましい。
【0034】また、本実施例1においては、前記空気管
13を燃料タンク8の中心に設けているが、これを燃料
タンク8の外周部に設けたり、前記貯溜タンク部7の燃
料タンク8と嵌合するねじ部の外周部に複数として設け
ても良い。
【0035】また、本実施例1において、前記発熱ユニ
ット3の直上の五徳部6に、取外し可能な水を貯留する
貯留タンクアタッチメント等を配置し、飲食物を加湿、
加熱できるようにしても良い。
【0036】(実施例2)図3は、本実施例2における
発熱装置1の構成を示す断面図である。
【0037】本実施例2における発熱装置1は、前記実
施例1の発熱装置と、その貯留タンク部7の構造は同一
とされているが、五徳部6の構成が実施例1と異なり、
前記発熱ユニット3における発熱量を調節する機構が設
けられている。
【0038】つまり、実施例1においては、五徳部6が
単体にて形成されていたのに対し、本実施例2において
は、図3に示すように、飲食物容器である蒸篭30を載
置し、上下に可動自在とされた可動載置台18bと、可
動受け部18aとから成っており、前記可動載置台18
bには、水を貯留する貯水部31が設けられ、前記貯水
部31の上面には、水蒸気が通過する蒸気穴32が設け
られており、実施例1のような開口部や排気口5がな
く、側面部に所定の大きさの排気穴21が設けられてお
り、前記可動受け部18aの側面部にも、前記排気穴2
1と同形状の排気穴20が設けられており、これら可動
載置台18bと可動受け部18aは、その側壁面部にお
いて、前記可動載置台18bが可動受け部18aに嵌合
して上下自在とされており、前記嵌合部の可動載置台1
8bの下端面には、ばね部材19が配置された構成とさ
れている。
【0039】以下、本実施例2の動作について説明する
と、まず前記貯水部31に水が貯留されており、前記可
動載置台18b上に加湿される飲食物容器である蒸篭3
0が載置されていない初期の場合において、前記可動載
置台18bは、前記可動受け部18aとの嵌合部下面部
に設けられたばね部材19により上方に押し上げられて
おり、この状態においては前記可動受け部18aに設け
られた排気穴20が、可動受け部18aの側壁により閉
じられた状態になっている。
【0040】次いで、前記可動載置台18b上に蒸篭3
0を載置すると、蒸篭30の重さにより、前記ばね部材
19が変形して可動載置台18bが下方へ移動すること
により、可動載置台18bの側壁面部に設けられた排気
穴21の位置と可動受け部18aに設けられた排気穴2
0の位置がほぼ一致することにより、前記発熱ユニット
3が配置された空間と外気とが連通するようになり、通
気性が確保されて発熱ユニット3に十分な混合気が供給
されるようになり、定常的な発熱状態を得ることがで
き、この発熱により、前記貯水部31内の水が加熱さ
れ、水蒸気となって、前記蒸気穴32より蒸篭30に供
給されるようになり、蒸篭30内の飲食物を加湿、加熱
することができる。
【0041】利用者が、加熱、加湿が終了してこの蒸篭
30を前記可動載置台18bより取った場合には、前記
初期状態と同様に、可動載置台18bがばね部材19に
より上方に押し上げられて、前記排気穴20が閉じ、こ
れにより発熱ユニット3が配置されている空間には燃焼
後の不燃性ガスである二酸化炭素や水蒸気が充満するよ
うになるとともに、通気性が確保されなくなることによ
り、前記発熱ユニット3に十分な混合気が供給されなく
なることから、発熱ユニット3からの発熱を著しく低下
させ、最終的には消火するようになる。
【0042】また、前記貯水部31の水が蒸発により減
少した場合においても、前記したような、蒸篭30を取
り除いた場合と同様の状態となるため、発熱が抑えられ
て、空焚きを防止することができる。
【0043】本実施例2のようにすれば、飲食物容器の
有無に基づいて、発熱を自動的に調整することができ、
不必要な空焚きによる触媒の寿命低下を防止できるとと
もに、燃料の消費を低く抑えることができる。
【0044】また、本実施例2においては、前記したよ
うな排気穴の開閉機構を用いているが、本発明はこれに
限定されるものではなく、その他の開閉機構、例えば電
気的に飲食物容器を検出して、排気穴を自動開閉させる
方法を用いても良いが、本実施例のように、飲食物容器
の自重等を用いた機械的な開閉機構は、飲食物容器を検
出する検出手段や、開閉機構を駆動する駆動手段等を必
要としないことから、構造が簡単で低コストにて良好な
性能を得られることから好ましい。
【0045】また、前記ばね部材19の上端部に、ベア
リングボール等を配置し、前記可動載置台19bが、自
在回転可能としても良く、このようにすれば、飲食物容
器を回転させて、利用者が飲食物容器内の食品等を取り
出しやすくすることができるとともに、回転させて前記
排気穴21の位置をずらすことにより、外気と連通する
排気穴の大きさを連続的に可変とすることができ、その
排気穴の大きさにより、発熱ユニット3における発熱量
を調節することが任意にできるようになることから好ま
しい。
【0046】(実施例3)図4(a)は、本実施例3に
おける発熱装置6の構成を示す断面図であり、図4
(b)は、図4(a)のB―B平面における上面図を示
したものである。
【0047】本実施例3における発熱装置1は、前記実
施例1の発熱装置1と、ほぼ同様の構成を成している
が、実施例2同様に、前記発熱ユニット3における発熱
量を飲食物容器2の有無により自動調節する機構が設け
られている。
【0048】本実施例3における、発熱量の自動調整機
構は、図4(a)に示されるように、飲食物容器2を載
置する面より、前記五徳部6を貫通して混合室10に至
る作動ピン23を4方向に設け、これら作動ピン23は
上下自在とされており、その一端が燃焼室10におい
て、ドーナツ状の燃料タンク8上面の開閉を行う開閉蓋
24の外周端部に当接するようにされ、前記開閉蓋24
が、支点ピン25にて揺動自在とされており、前記開閉
蓋24の支点ピン25より内側部分の自重により、前記
支点ピン25より外周部分に当接している作動ピン23
を、その一端が前記飲食物容器2を載置する面より出現
自在とするようになっている。
【0049】本実施例3の動作について、以下に説明す
ると、前記飲食物容器2を図4(a)に示すように載置
すると、飲食物容器2の自重により、前記作動ピン23
が押し下げられて、前記開閉蓋24の外周端を押し下げ
る。
【0050】これにより、前記開閉蓋24が支点ピン2
5を支点として、図4(b)に示されるように、その内
部が持ち上げられることにより、燃料タンク8が開放さ
れて、燃料タンク8内の揮発燃料が揮発し、空気管13
からの空気と混合されて発熱ユニット3に供給されるよ
うになり、発熱が起こるようになる。
【0051】また、飲食物容器2が取り除かれた場合に
は、前記とは逆に開閉蓋24が閉じて、揮発燃料の供給
を停止して、発熱を停止させるようになっている。
【0052】このようにすれば、前記実施例2と同様
に、飲食物容器2の有無により、発熱を自動的に制御で
きるとともに、燃料の供給を停止することにより、発熱
停止時においても、不完全な燃焼による煙や臭気が発生
することを防止することができる。
【0053】また、タンク部に開閉蓋24を有するた
め、誤って発熱装置1を転倒させてしまった場合におい
ても、燃料タンク8内の揮発燃料が急激に漏れだししま
うことを防止でき、発熱装置の安全性をより高いものと
することができる。
【0054】(実施例4)図5は、本実施例4における
発熱装置1の構成を示す断面図である。
【0055】本実施例4は、実施例3と同様の発熱調整
機構を有しているが、その作動方法が、前記実施例3が
飲食物容器2の自重により作動するようにされていたの
に対し、本実施例4では、前記実施例3の作動ピン23
に代えて、五徳部を形成する載置台29bと、前記載置
台29bと嵌合する受け台29aの受け台29a下面
に、図5に示すように嵌合突起26が設けられており、
この嵌合突起26が、前記作動ピン23と同様に、前記
受け台29aを貯溜タンク部7に配置することにより、
その自重によって開閉蓋24の外周端を押し下げて、開
閉蓋24を燃料タンク8の上面部より離接させることに
より、揮発性燃料が揮発し、実施例3同様に、空気管1
3よりの空気と混合して発熱ユニット3に供給されて、
発熱が起こる。
【0056】また、前記前記受け台29aを貯溜タンク
部7より取り外すと、前記開閉蓋24が、燃料タンク8
の上面部に当接して、タンクを密閉することにより、揮
発燃料の供給が遮断されて、発熱が起こらないようにな
る。
【0057】このようにすれば、飲食物容器の載置の有
無にかかわらず、連続的に発熱させて発熱装置の加熱能
力を高めておくことができ、発熱が不要な場合には、前
記受け台29aを貯溜タンク部7より取り外すことによ
り、燃焼を停止させることができるとともに、誤ってこ
の加熱装置を倒してしまった場合においても、前記受け
台29aが貯溜タンク部7より外れることで、緊急的な
消火を実施することができる。
【0058】また、本実施例4においては、五徳部が載
置台29bと受け台29aにより形成されており、前記
載置台29bは受け台29aに嵌合し、上下自在とされ
ており、前記受け台29aの側壁部には、係止ピン28
が嵌合する異なる高さ位置に設けられた係止穴27が設
けられており、また本実施例4は、後述するように、高
さが可変とされていることから、発熱装置の重心が高い
位置に移動しても、装置が安定するように、前記脚部4
の下面にゴム部材14が配置されている。
【0059】これら適宜な位置にある係止穴27に前記
係止ピン28を挿入、嵌合させることにより、前記載置
台29bの下端面が前記係止ピン28に当接することと
なり、この載置台29bの発熱ユニット3からの高さ位
置を可変とすることができるようになっている。
【0060】このようにすれば、前記発熱ユニット3と
飲食物容器2との距離を調整して、加熱の状況を適宜に
調整することができる。
【0061】
【発明の効果】本発明は以下の効果を奏する。
【0062】(a)請求項1項の発明によれば、揮発性
燃料が揮発する貯溜タンクの開口と、空気が導入される
開口とを極めて近接できることになり、混合がすばやく
行われるとともに、空気の流れが燃料の揮発を誘い、効
率的な燃焼が可能となる。
【0063】(b)請求項2項の発明によれば、雨滴等
の侵入を防止することができる。
【0064】(c)請求項3項の発明によれば、より多
くの空気を取り入れることができる。
【0065】(d)請求項4項の発明によれば、発熱ユ
ニットの通気性を高いものとすることができ、燃焼され
たガスが上方へ移行するのに連れて、混合気が前記発熱
ユニットに供給されるようになるため、効率の良い燃焼
ができる。
【0066】(e)請求項5項の発明によれば、前記混
合室に流入する空気により揮発燃料の揮発が促進される
とともに、前記混合室において、揮発燃料と空気とが良
好に混合、均一化して発熱ユニットに供給されるように
なり、良好な完全燃焼状態とすることができる。
【0067】(f)請求項6項の発明によれば、飲食物
容器または五徳部が配置されていない場合に、不必要な
発熱(空焚き)を防止でき、燃料の消費を低減するとと
もに、酸化触媒の劣化を抑えてその寿命を延ばすことが
できる。また、誤って発熱装置を転倒させた場合におい
ても、前記飲食物容器または五徳部が配置されない状態
となるため、自動的に発熱を抑え、安全性の高い発熱装
置とすることができる。
【0068】(g)請求項7項の発明によれば、液状の
揮発性燃料等が繊維材または多孔質のスポンジ材に含畜
されることによって、揮発燃料が空気と接触する面積
が、液体時の液面に比較して非常に大きくなり、より多
くの燃料を揮発させることができるようになるととも
に、誤って発熱装置を転倒させた場合においても、瞬時
に燃料が漏れてしまうことも防止できる。
【0069】(h)請求項8項の発明によれば、前記蒸
気穴から吐出する蒸気によって、加湿を必要とする飲食
物の加熱や保温を直接実施できる。
【0070】(i)請求項9項の発明によれば、前記発
熱ユニットと前記容器との距離を調節することにより、
加熱温度や加熱速度を適宜に調節できる。
【0071】
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)本発明の実施例1における発熱装置を示
す上面図である。 (b)本発明の実施例1における発熱装置を示す断面A
―Aにおける断面図である。
【図2】(a)本発明の実施例1の発熱装置に用いた酸
化触媒の構成を示す斜視図である。 (b)本発明の実施例1の発熱装置に用いた酸化触媒の
構成を示す断面図である。
【図3】本発明の実施例2における発熱装置の要部を示
す断面図である。
【図4】(a)本発明の実施例3における発熱装置の要
部を示す側面断面図である。 (b)本発明の実施例3における平面B―Bにおける上
面図である。
【図5】本発明の実施例4における発熱装置の要部を示
す断面図である。
【図6】従来における発熱装置の構成を示す側面断面図
である。
【符号の説明】
1 発熱装置 2 飲食物容器 3 発熱ユニット 4 脚部 5 排気口 6 五徳部 7 貯溜タンク部 8 燃料タンク 9 スポンジ材 10 混合室 11 開口部 12 セラミックシート 13 空気管 14 ゴム部材 15 触媒担体 16 ニッケル―クロム合金 17 空隙 18a 可動受け部 18b 可動載置台 19 ばね部材 20 排気穴 21 排気穴 23 作動ピン 24 開閉蓋 25 支点ピン 26 嵌合突起 27 係止穴 28 係止ピン 29a 受け台 29b 載置台 30 蒸篭 31 貯水部 32 蒸気穴 33 タンク開口部 34 開口部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 桜井 実 石川県金沢市増泉5丁目10番48号 株式会 社石野製作所内

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 揮発性燃料を貯溜する上方が開口する貯
    溜タンクと、前記貯溜タンクの内部に延びて上方に開口
    する空気導入管と、前記両開口部に、上方向に通気性を
    有するとともに前記揮発性燃料と空気の混合気体を内部
    で低温燃焼させる酸化触媒を有する発熱ユニットと、か
    らなることを特徴とする発熱装置。
  2. 【請求項2】 前記空気導入管が、貯溜タンクを下方か
    ら貫通し、空気を脚部の周辺から供給できるようになっ
    ている請求項1に記載の発熱装置。
  3. 【請求項3】 前記空気導入管が、複数の管から成り、
    前記貯溜タンク内部に延びている請求項1または2に記
    載の発熱装置。
  4. 【請求項4】 前記発熱ユニットが、上方に開放する形
    状であるハニカム状とされている請求項1〜3のいずれ
    かに記載の発熱装置。
  5. 【請求項5】 前記空気導入管の開口および前記貯溜タ
    ンクの開口とが開放する位置に、混合室が形成されてい
    る請求項1〜4のいずれかに記載の発熱装置。
  6. 【請求項6】 加熱される飲食物容器または前記飲食物
    容器を載置する五徳部の有無に連動して、自動的に空気
    の流通路、燃焼ガスの排気路、もしくは燃料供給路のう
    ち少なくとも1つを絞り込むかもしくは閉塞することに
    より、前記低温燃焼による発熱量を制御する制御手段が
    設けられている請求項1〜5のいずれかに記載の発熱装
    置。
  7. 【請求項7】 前記貯溜タンク内に繊維材または多孔質
    のスポンジ材が挿入され、前記揮発性燃料を前記繊維材
    または多孔質のスポンジ材が含畜するようになっている
    請求項1〜6のいずれかに記載の発熱装置。
  8. 【請求項8】 前記発熱ユニットの直上に、水を貯溜す
    る貯水部と、前記貯水部の上面に蒸気穴とが設けられ、
    前記蒸気穴から蒸気を吐出するようになっている請求項
    1〜7のいずれかに記載の発熱装置。
  9. 【請求項9】 前記発熱ユニットと飲食物容器との距離
    が可変可能とされた高さ調整手段が設けられている請求
    項1〜8のいずれかに記載の発熱装置。
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