JPH11512920A - 配電盤キャビネット上に載設するための冷却器 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 本発明は、配電盤キャビネットの天壁上に載設可能かつ入口ポートを介して該配電盤キャビネットと連通可能な冷却器に関する。防雨・防塵作用を改善するために本発明によれば、配電盤キャビネットとは反対の側の冷却器ケーシングの上面内に１つの空気取入れ口と１つの空気取出し口とが形成されており、前記冷却器ケーシングの上面に対して間隔をおいて、屋根エレメントが前記上面と結合されており、該屋根エレメントが前記冷却器ケーシングの全ての側へ張出しかつ全周にわたって下向きに開いた通気スリットを形成しており、前記屋根エレメント内に設けた金属薄板製の隔壁によって、前記の空気取入れ口及び空気取出し口に連通する少なくとも２つの室が区画されている。

Description

【発明の詳細な説明】 配電盤キャビネット上に載設するための冷却器 技術分野： 本発明は、配電盤キャビネットの天壁上に載設可能かつ入口ポートを介して該 配電盤キャビネットと連通可能な冷却器に関する。 背景技術： ドイツ連邦共和国実用新案第２９５１９２６０号明細書には、全面的に外装ジ ャケットで包囲された配電盤キャビネットが記載されている。配電盤キャビネッ トの天壁上には冷却器が載設可能である。冷却器の上側には屋根エレメントが結 合されており、該屋根エレメントは、冷却器ケーシングから全ての側に張出して いる。 このような形式の冷却器は原則として側壁内に、新気用の空気取入れ口と加熱 された排気用の空気取出し口とを有している。その場合空気取入れ口と空気取出 し口は通気格子で閉鎖されている。しかしながら、エア・コンディショナーを載 設した配電盤キャビネットを屋外に設置する場合、湿気及びダスト粒子が前記エ ア・コンディショナーを介して配電盤キャビネット内へ侵入するのを防止する一 義的な措置は講じられていない。このような冷却器は例えばドイツ連邦共和国特 許第３７１０５６６号明細書に基づいて公知である。 発明の開示： 本発明の課題は、明細書冒頭に述べた形式の冷却器において、湿気、特に降雨 ・降雪など及びダスト粒子に対する冷却器及び配電盤キャビネットの防護を著し く改善することである。 前記課題を解決するための本発明の構成手段は、配電盤キャビネットとは反対 の側の冷却器ケーシング（１０）の上面（１３）内に１つの空気取入れ口（１１ ）と１つの空気取出し口（１２）が形成されており、前記冷却器ケーシング（１ ０）の上面（１３）に対して間隔をとって、屋根エレメント（２０）が前記上面 （１３）と結合されており、該屋根エレメントが前記冷却器ケーシング（１０） の全ての側へ張出しかつ全周にわたって下向きに開いた通気スリットを形成して おり、前記屋根エレメント内で金属薄板製の隔壁によって、前記の空気取入れ口 及び空気取出し口に連通する少なくとも２つの室が区画されている点にある。 冷却器ケーシングの側壁は完全に閉鎖することができる。雨水などは屋根エレ メントの縁部を介して滴下する。空気取入れ口及び空気取出し口は屋根エレメン トによってカバーされているので、空気取入れ口及び空気取出し口は雨雪など並 びにダストに対して防護されている。この防護作用を更に改善するために、少な くとも空気取入れ口は通気格子を装備することもでき る。 有利な構成によれば屋根エレメントが、全周にわたって下向きに屈曲した縁部 を備え、該縁部が部分的に冷却器ケーシングの側壁域内へ延びていることによっ て、雨水防護作用は一層改善される。また屋根エレメントが、水平面に面整合さ れた天板を有し、該天板が、下り勾配の傾斜移行区分を経て縁部へ移行し、かつ 、前記の縁部及び傾斜移行区分の領域において屋根エレメントの角隅に付加的に 斜め面取りが施されることによって、雨水の滴下は一層容易になる。 配電盤キャビネットの横断面形状に適合された構成は、冷却器ケーシングの横 断面が長方形である場合、隔壁がほぼ中央で前記冷却器ケーシングの狭幅辺に対 して平行に配置されており、かつ両室が空気取入れ口及び空気取出し口と共に、 前記冷却器ケーシングの長辺の方向で見て相前後して位置していることを特徴と している。 屋根エレメントの領域における通気スリットと室の形成は本発明によれば、屋 根エレメントが、冷却器ケーシングの上面の角隅域に配置されたスペーサエレメ ントを介して、冷却器ケーシングと結合されていることによって得られる。 両室の完全な分離は、隔壁が屋根エレメントの内側横断面に適合されており、 かつ冷却器ケーシングの上面に支持されていることによって得られる。 図面の簡単な説明： 図１は本発明による冷却器の１実施例の概略斜視図である。 発明を実施するための最良の形態： 次に図面に基づいて本発明の実施例を詳説する。 冷却器ケーシング１０は、公知の形式で冷却器の構成部分を収容しており、か つ該冷却器ケーシング１０の底部に配設した吸気ポートによって、配電盤キャビ ネットの内部と連通している。エア・コンデイショナーの構成は公知のように行 うことができる。該エア・コンディショナーの細部は、本発明にとって重要では ないので、図示されていない。 本発明によれば冷却器ケーシング１０の上面１３には、空気取入れ口１１と空 気取出し口１２とが配設されている。この場合、防雨・防塵作用を改善するため に少なくとも空気取入れ口１１は通気格子を装備することができる。 冷却器ケーシング１０の上面１３は屋根エレメント２０によってカバーされて おり、該屋根エレメントは、冷却器ケーシング１０の角隅域において例えばスペ ーサエレメントを介して、前記冷却器ケーシングの上面に対して間隔をおいて該 上面に固着されている。屋根エレメント２０は、水平な天板２８から成り、該天 板は、下り勾配の傾斜移行区分２９を経て外周をめぐる鉛直な縁部２１へ移行し ている。装着された屋根エ レメント２０の縁部２１は部分的に冷却器ケーシング１０の側壁の領域へ延びて いるが、該側壁の全周にわたって下向きに開いた通気スリットを開放している。 屋根エレメント２０は、金属薄板製の隔壁２３によって２つの室２４，２５に区 画されており、しかも室２４は空気取入れ口１１の上位に、また室２５は空気取 出し口１２の上位に位置している。本実施例では、冷却器ケーシングの狭幅辺に 対して平行に方位づけられた隔壁２３は、空気取入れ口１１と空気取出し口１２ のように室２４と室２５とを冷却器ケーシング１０の長辺の方向で見て相前後し て位置させるように、屋根エレメント２０を区分している。 矢印２６が示すように新気は三方から室２４内へ流入し、かつ空気取入れ口１ １を経て冷却器ケーシング１０内へ到達することができる。冷却器ケーシング１ ０から流出する加熱された排気は、空気取出し口１２を経て室２５内へ流入し、 かつ矢印２７が示すように前記室２５から三方へ流出することができる。 冷却器ケーシング１０及び屋根エレメント２０の横断面形状は別形状に形成す ることもできる。隔壁２３による室２４と２５への屋根エレメント２０の区画は 常に、一方の室２４を空気取入れ口１１と連通させ、他方の室２５を空気取出し 口１２と連通させるように行われねばならない。 視覚的な理由から、屋根エレメント２０の角隅域で は傾斜移行区分２９及び縁部２１に斜め面取りを施しておくことも可能である。 金属薄板製の隔壁２３は、屋根エレメント２０の内側横断面に適合されており 、かつ室２４と室２５を完全に隔絶するために、冷却器ケーシング１０の上面１ ３に支持されていてもよい。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 フランク キュスター ドイツ連邦共和国 ブライトシャイト―メ ーデンバッハ フリートホフシュトラーセ 10 (72)発明者 アーヒム エーデルマン ドイツ連邦共和国 ディレンブルク ツィ ンマープラッツ ６

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １．配電盤キャビネットの天壁上に載設可能かつ入口ポートを介して該配電盤キ ャビネットと連通可能な冷却器において、配電盤キャビネットとは反対の側の冷 却器ケーシング（１０）の上面（１３）内に１つの空気取入れ口（１１）と１つ の空気取出し口（１２）が形成されており、前記冷却器ケーシング（１０）の上 面（１３）に対して間隔をとって、屋根エレメント（２０）が前記上面（１３） と結合されており、該屋根エレメントが前記冷却器ケーシング（１０）の全ての 側へ張出しかつ全周にわたって下向きに開いた通気スリットを形成しており、前 記屋根エレメント（２０）内で金属薄板製の隔壁（２３）によって、前記の空気 取入れ口（１１）及び空気取出し口（１２）に連通する少なくとも２つの室（２ ４，２５）が区画されていることを特徴とする、配電盤キャビネット上に載設す るための冷却器。 ２．屋根エレメント（２０）が、全周にわたって下向きに屈曲した縁部（２１） を備え、該縁部が部分的に冷却器ケーシング（１０）の側壁域内へ延びている、 請求項１記載の冷却器。 ３．冷却器ケーシング（１０）の横断面が長方形であり、隔壁（２３）が前記冷 却器ケーシングの狭幅辺又は長辺に対して平行に、しかも該狭幅辺又は長辺 のほぼ中央に配置されており、かつ室（２４）が空気取入れ口（１１）と共に、 また室（２５）が空気取出し口（１２）と共に、前記冷却器ケーシング（１０） の長辺又は狭幅辺の方向で見て前記隔壁に対して直角に位置している、請求項１ 又は２記載の冷却器。 ４．屋根エレメント（２０）が、冷却器ケーシング（１０）の上面（１３）の角 隅域に配置されたスペーサエレメントを介して、冷却器ケーシング（１０）と結 合されている、請求項１から３までのいずれか１項記載の冷却器。 ５．屋根エレメント（２０）が、水平に面整合された天板（２８）を有し、該天 板が下り勾配の傾斜移行区分（２９）を経て縁部（２１）へ移行している、請求 項１から４までのいずれか１項記載の冷却器。 ６．縁部（２１）及び傾斜移行区分（２９）の領域で屋根エレメント（２０）の 角隅に斜め面取りが施されている、請求項５記載の冷却器。 ７．少なくとも空気取入れ口（１１）が通気格子を装備している、請求項１から ６までのいずれか１項記載の冷却器。 ８．隔壁（２３）が屋根エレメント（２０）の内側横断面に適合されており、か つ冷却器ケーシング（１０）の上面（１３）に支持されている、請求項１から７ までのいずれか１項記載の冷却器。