JPH11512862A - 磁気テープカートリッジのドア用開放レバー - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 カートリッジ１０の中の磁気テープ１０ｂにデータを読み書きするための磁気テープドライブで、そのカートリッジは、該カートリッジ中の従動ローラ１１がテープ１０ｂにドライブの中の読み書きヘッド１３を通過させる形式であり、このドライブが、カートリッジの挿入方向と平行に配置されたドア開放レバー５２を有する。レバー５２は、一端がカートリッジの挿入方向に垂直な軸上のピボット５４に取付けられている。カートリッジがドライブに入るとき、このレバーの他端がドアの作動部５０を圧迫してドア４４を開く。レバー５２は、そのピボットの周りにカートリッジの脇の方にだけ可動であってカートリッジをドライブに挿入できるようにする。

Description

【発明の詳細な説明】 磁気テープカートリッジのドア用開放レバー関連出願 本出願は、１９９５年９月２１日に出願したマーク・Ｗ・ペローナによる“磁 気テープカートリッジのドア用開放レバー”という名称の同時係属中の米国特許 出願第０８／５３１，６１７号の一部継続出願である。 この出願は、１９９５年１０月１３日出願のペローナの米国特許出願第０８／ ５４３，１２７号“磁気テープドライブ用熱拡散板”；１９９５年１０月１３日 出願のペローナの米国特許出願第０８／５４３，１３３号“差込シャーシ式テー プドラィブ”：および１９９５年１０月１３日出願のペローナの米国特許出願第 ０８／５３１，６３５号“テープドライブのモータをシャーシに取付けるための クリップ”に関連し、それらを参考までにここに援用する。発明の背景 本発明は、磁気テープドライブに関し、更に詳しくは、カートリッジをこのド ライブに挿入するときに、カートリッジのドアを開くためのレバーに関する。 米国特許第５，２１０，６６４号−ペローナは、所謂“ミニ・デーダ”カート リッジに使用するためのテープドライブを記載している。異なる会社が作ったド ライブが互換性を持ってデータを読み書きできるように、これらのドライブのた めの規格がある。これらの規格は、“ＱＩＣ”（四分の一インチカートリッジ） 規格と称する。そのような規格の一式を“２５０〜８００メガバイト製品用ＱＩ Ｃ−８０規格”と称する。 最近、そのようなドライブに使うための“トラバン（ＴＲＡＶＡＮ）”と称す る新型の広いカートリッジが発表されている。このトラバン・カートリッジは、 金属基板を有し、それが全てのカートリッジ／ドライブのインタフェース仕様の 基準である。 このトラバン・カートリッジには、ドアがあり、それを通ってドライブの中の 読み書きヘッドがテープにアクセスする。ドアは、カートリッジをドライブの中 に挿入するときに開かれる。このカートリッジ・ドアは、カートリッジをドライ ブに挿入する方向に垂直な軸の周りのヒンジに枢着されている。ドアの作動部が このヒンジのカートリッジ側に隣接する側にある。カートリッジがドライブに挿 入される際に、この作動部を押すことによって、ヒンジの反対側にあるドアのア クセス部を開く。 トラバン・カートリッジを読取るための従来技術のドライブは、カートリッジ を挿入するとドライブの後方に動くドア開放スライドピンを使用している。この スライドピンの動きが、ドライブの中にカートリッジを収容するために必要であ る。しかし、スライドピンがカートリッジの挿入方向に動くことは望ましくなく 、何故なら、ドア開放運動が確実でないからである。それは、カートリッジドア の作動部を操作する方向に剛性がない。 このスライドピンは、ドアが適正に開くように、カートリッジの挿入方向の運 動に抗して片寄せられねばならない。他方、カートリッジは、少なくとも駆動ロ ーラとカートリッジの中の従動ローラの間に適当な係合力を与えるに十分なバイ アス（片寄せ力）で、ドライブの中に保持しなければならない。ＱＩＣ規格は、 駆動ローラと従動ローラの間の係合力を指定している。トラバン・カートリッジ を読取るための他のドライブでは、スライドピンのバイアスが、従動ローラと駆 動ローラの間に適正な係合力を与えるためにカートリッジをドライブの中に保持 するために使うバイアスと反対である。このバイアス差を調節し、維持すること は困難である。 本発明の目的は、従来技術より確実なドア開放アクチュエータを提供すること である。発明の概要 カートリッジの中の磁気テープにデータを読み書きするための磁気テープドラ イブであって、そのカートリッジは、該カートリッジ中の従動ローラがテープに ドライブの中の読み書きヘッドを通過させる形式であり、このドライブが、カー トリッジの挿入方向に垂直な軸にあるヒンジの周りに回動する、カートリッジの ドアのための開放レバーを有する。 本発明によれば、この開放レバーは、カートリッジのドアの作動部を圧迫する ように、カートリッジの挿入方向と平行に配置されている。レバーは、ドアの作 動部を操作する方向に剛い。これがカートリッジ・ドアの開放をより確実にする 。 このレバーは、その後部がピボットに取付けられている。レバーは、このピボ ットの周りにカートリッジの脇の方にだけ可動であって、カートリッジをドライ ブに挿入できるようにする。レバーは、カートリッジを取出したとき、該レバー を正常な状態へ戻すためにバイアスが掛けられているが、このバイアスは、カー トリッジをドライブの中に保持するバイアスに逆らわない。従って、駆動ローラ と従動ローラの間に指定の係合力を与えることが容易である。 本発明の上記およびその他の目的、特徴並びに利点は、以下の更に詳細な説明 および添付の請求項から更に十分に理解できよう。図面の簡単な説明 図１は、本発明のテープドライブの、カートリッジを伴う斜視図であり； 図２は、一部破断した斜視図であり； 図３は、更に破断した斜視図であり； 図４Ａおよび図４Ｂは、それぞれ、ドアを開きおよび閉じたカートリッジの前 面を示し； 図５および図５Ａは、シャーシの平面図で；図５Ａは、挿入したカートリッジ を示し； 図６は、シャーシの底面図であり；並びに 図７から図１０は、カートリッジを挿入するときのレバーの動作を示す一連の 斜視図である。好適実施例の説明 図１に示す形式のテープドライブは、金属基板１０ａを有するカートリッジ１ ０に使うためのものである。図２に示すように、このドライブには、カートリッ ジの中の磁気テープを動かすためにカートリッジの中の従動ローラ１２（図６） と係合する駆動ローラ１１がある。ドライブの中の磁気ヘッド１３（図９）がテ ープを読み取る。 駆動軸１５を有するモータ１４が駆動ローラ１１を駆動する。モータ１４は、 シャーシ１７の下に装着されている。シャーシ１７は、さら状部材１９にスナッ プ止めされている。 図４Ａおよび図４Ｂを参照して、カートリッジ１０にドア４４があり、それを 通して読み書きヘッドがテープ１０ｂと係合する。このドアは、カートリッジの 挿入方向に垂直な軸にあるヒンジ４６の周りに回動する。このドアは、ヒンジの 片側に作動部４８を、且つヒンジの反対側に開放部５０を有する。作動部４８を カートリッジの中へ押込むと、開放部５０が外方に動いて、磁気テープ１０ｂに アクセスできるようにし、それに読み書きヘッド１３が係合する。 本発明によれば、開放レバー５２（図５から図１０）がドライブの中にカート リッジの挿入方向と平行に配置されている。このレバーは、ピボット（枢軸）５ ４の後端に取付けられている。ピボット５４は、カートリッジの挿入方向と垂直 な軸上にある。カートリッジを挿入するとき、レバー５２の前端５２ａがドアの 作動部４８を圧迫し、カートリッジがドライブに入るとドアを開く。レバー５２ は、ピボット５４の周りをカートリッジの脇へ動き、カートリッジをこのドライ ブに挿入できるようにする。レバー５２は、図５および図６に示すように、反時 計方向に動く。 ばね５６がこのレバーに、カートリッジの挿入方向に平行な、図５から図８に 示す位置へバイアスを掛ける。レバーは、このバイアスに抗してカートリッジの 脇の方へだけ動き得る。 図９および図１０に示すように、カートリッジをドライブに挿入すると、レバ ー５２の端５２ａがドアの作動部４８をカートリッジの中に押込む。ドアがヒン ジ４６の周りに回動する。開放部５０が外方に動いてドアを開く。これは、ヘッ ド１３がカートリッジの中の磁気テープを読めるようにする。 本発明のレバーは、動作上かなり有利である。それは、カートリッジの挿入方 向に剛く、ドアを確実に開放できる。また、ばね５６が供給するレバーのバイア スが、カートリッジの装填力と干渉しない。 カートリッジをドライブに挿入するとき、ばねを掛けたローラ５８および６０ （図６）がカートリッジのスロット６２および６４と係合し、それをドライブの 中に閉込める。カートリッジは、トーションばね６６がこれらのローラに与える バイアスによってドライブの中にロックされる。タブ６８がモータを圧迫し、駆 動ローラと従動ローラの間に一定の装填力を与える。ばね５６がもたらすバイア スは、この装填力に逆らいも、打消しもしない。 好適実施例に種々の修正を施すことが可能だろう。従って、添付の請求項は、 そのような修正を全て本発明の真の精神および範囲内に含めることを意図する。

【手続補正書】特許法第１８４条の８第１項 【提出日】１９９７年４月１８日 【補正内容】 請求の範囲 １．カートリッジの中の磁気テープにデータを読み書きするための磁気テープド ライブで、前記カートリッジは、該カートリッジ中の従動ローラがテープに上記 ドライブの中の読み書きヘッドを通過させる形式であり、上記カートリッジが該 カートリッジの前面の片側にドアを有し、該ドアを通して上記読み書きヘッドが 上記テープと係合し、上記ドアがヒンジに枢着され、該ヒンジが上記カートリッ ジの挿入方向に垂直な軸にピボットを有し、上記ドアが該ヒンジピボットの片側 に作動部を、そして上記ヒンジピボットの反対側に開放部を有し、上記ドアが上 記読み書きヘッドにアクセスできるようにし、このドライブが： 上記ドアの開放部を通して上記テープを読取るための読み書きヘッド；および ２つのみの端および前記端間に伸びる縦軸を有する長い縦方向の開放レバーで 、上記縦軸を上記カートリッジの挿入方向と平行に配置され、該レバーの一端で レバーピボットに取付けられ、該レバーピボットが上記挿入方向に垂直な軸上に あるレバー；を含み、 上記カートリッジが上記ドライブに入るとき、上記レバーの他端が上記ドアの 作動部を圧迫して該ドアを開き、上記レバーが上記レバーピボットの周りに可動 であり、そこで上記レバーが上記作動部と接触することによって上記カートリッ ジの上記片側から離れる方向に動かされて該カートリッジを挿入できるようにす るドライブ。 ２．請求項１に記載のドライブであって、更に： 上記レバーに上記挿入方向に平行な位置へバイアスを与えるための手段を含み 、上記レバーが上記バイアスに抗して上記カートリッジの脇から離れる方向にだ け可動である磁気テープドライブ。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 ＥＰ(ＡＴ，ＢＥ，ＣＨ，ＤＥ， ＤＫ，ＥＳ，ＦＩ，ＦＲ，ＧＢ，ＧＲ，ＩＥ，ＩＴ，Ｌ Ｕ，ＭＣ，ＮＬ，ＰＴ，ＳＥ)，ＣＡ，ＪＰ，ＳＧ

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １．カートリッジの中の磁気テープにデータを読み書きするための磁気テープ ドライブで、前記カートリッジは、該カートリッジ中の従動ローラがテープに上 記ドライブの中の読み書きヘッドを通過させる形式であり、上記カートリッジが 該カートリッジの前面の片側にドアを有し、該ドアを通して上記読み書きヘッド が上記テープと係合し、上記ドアがヒンジに枢着され、該ヒンジが上記カートリ ッジの挿入方向に垂直な軸にピボットを有し、上記ドアが該ヒンジピボットの片 側に作動部を、そして上記ヒンジピボットの反対側に開放部を有し、上記ドアが 上記読み書きヘッドにアクセスできるようにし、このドライブが： 上記ドアの開放部を通して上記テープを読取るための読み書きヘッド；および ２つの端を有する縦方向の開放レバーで、前記端間の該開放レバーの縦方向長 さを上記カートリッジの挿入方向と平行に配置され、該レバーの一端でレバーピ ボットに取付けられ、該レバーピボットが上記挿入方向に垂直な軸上にあるレバ ー；を含み、 上記カートリッジが上記ドライブに入るとき、上記レバーの他端が上記ドアの 作動部を圧迫して該ドアを開き、上記レバーが上記レバーピボットの周りに可動 であり、上記レバーが上記カートリッジの上記片側の方にだけ可動であって該カ ートリッジを挿入できるようにするドライブ。 ２．請求項１に記載のドライブであって、更に： 上記レバーに上記挿入方向に平行な位置へバイアスを与えるための手段を含み 、上記レバーが上記バイアスに抗して上記カートリッジの脇へだけ可動である磁 気テープドライブ。