JPH11512616A - 抗線虫性バチルス・チューリンギエンシス(Bacillus thuringiensis)遺伝子、毒素、および単離株の同定およびその利用 - Google Patents

抗線虫性バチルス・チューリンギエンシス(Bacillus thuringiensis)遺伝子、毒素、および単離株の同定およびその利用

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Abstract

(57)【要約】 線虫および鞘翅目昆虫に対して有効な毒素をコードする遺伝子を同定するための新規なヌクレチドプライマーについて開示および請求する。プライマーは、これらの毒素をコードする遺伝子に特徴的な遺伝子断片を作出するために、PCR技術において有用である。これらのプライマーは毒素をコードする遺伝子を検出するためのヌクレオチドプローブとしても有用である。本発明はまた、植物害虫を制御するのに有用な新規の単離株、毒素、および遺伝子に関する。

Description

【発明の詳細な説明】抗線虫性バチルス・チューリンギエンシス(Bacillus thuringiensis)遺伝子、 毒素、および単離株の同定およびその利用 関連出願の相互参照 本出願は、1995年10月6日に提出された同時係属中の出願番号第08/540,104号 の一部継続出願である。 発明の背景 土壌細菌バチルス・チューリンギエンシス(Bacillus thuringiensis)(B.t.) は副芽胞(parasporal)結晶タンパク質封入体により特徴づけられるグラム陽性 の芽胞形成性細菌である。これらの封入体はしばしば顕微鏡下で特有の形態をと る結晶として観察される。これらのタンパク質は害虫に対して非常に毒性である ことがあり、それらの毒性活性には特異性があり得る。これまでにいくつかのB. t.毒素遺伝子の単離、および配列の決定がなされ、組換えDNAを基にしたB.t.産 物が生産され実用化されている。それに加えて、遺伝子操作技術を用いて、これ らのB.t.エンドトキシンを農業環境へ運び込む新しいアプローチが開発されつつ あり、エンドトキシン遺伝子を用いて遺伝的に改変し昆虫耐性を付与した植物へ の使用、およびB.t.エンドトキシンの輸送担体として使用するための安定化した 完全な微生物細胞に対する使用が含まれる。したがって、B.t.エンドトキシン単 離遺伝子は、商業的に価値あるものになりつつある。 過去10年の間、B.t.殺虫剤の商業的使用は主として鱗翅目昆虫(イモムシ) に属する害虫の狭い範囲に限られていた。鱗翅目害虫への商業的な殺虫剤として は、長年にわたってB.チューリンギエンシス亜種クルスタキ(kurstaki)の芽胞 および結晶の調製物が用いられてきた。例えば、B.チューリンギエンシス変種ク ルスタキ(kurstaki)HD-1は、多くの鱗翅目昆虫の幼虫に対して毒性を有する、 結晶性δ-エンドトキシンを産生する。 しかしながら、近年研究者達はもっと広い害虫に対して特異性を持つB.t.殺虫 剤を発見した。例えば、B.t.の他の種、即ちイスラエレンシス(israelensis) およびモリソニ(morrisoni)(tenebrionis、B.t.M-7、B.t.san diegoとして も知られる)はそれぞれ、双翅目および鞘翅目に属する昆虫を制御するために商 業的に 用いられている(Gaetner,1989)。さらにCouch,1980およびBeegle,1978、Krie gら,1983にはバチルス・チューリンギエンシス変種テネブリオニス(tenebrion is)が鞘翅目の2種の甲虫に対して有効であることを報告している。これらはコ ロラドポテトビートルのレプティノターサ・デセムリネアータ(Leptinotarsa d ecemlineata)およびアゲラスティカ・アルニ(Agelastica alni)である。 近年、B.t.の新しい亜種が同定され、活性のあるδ-エンドトキシンタンパク .結晶タンパク質遺伝子を4つの主なクラスに分類した。このクラスはCryI(鱗翅 目昆虫特異的)、CryII(鱗翅目昆虫および双翅目昆虫特異的)、CryIII(鞘翅目昆 虫特異的)、CryIV(双翅目昆虫特異的)である。その他の害虫に対して特異的に毒 性を持つ株の発見も報告されている(Feitelsonら,1992)。CryVを線虫特異的な 毒素遺伝子のクラスとして定義することも提唱されている。 公表された文献の中で、B.t.の結晶タンパク質遺伝子をクローン化し、大腸 菌で発現させたものが記載されている(SchnepfおよびWhiteley,1981)。米国特 許第4,448,885号および米国特許第4,467,036号は共に大腸菌内でのB.t.の結晶タ ンパク質の発現について開示している。米国特許第4,990,332号、第5,039,523号 、第5,126,133号、第5,164,180号、および第5,169,629号は鱗翅目昆虫に対して 有効なB.t.毒素の開示に関するものである。米国特許第4,797,276号および第4,8 53,331号は様々な環境で鞘翅目害虫の制御に使用できるB.チューリンギエンシス 株テネブリオニスについて開示している。米国特許第4,918,006号は双翅目昆虫 に効果を持つB.t.毒素の開示である。米国特許第5,151,363号および第4,948,734 号は線虫に対して有効なB.t.のある単離株について開示している。その他の米国 特許の中で線虫に対する効果を開示しているものには、第5,093,120号、第5,236 ,843号、第5,262,399号、第5,270,448号、第5,281,530号、第5,322,932号、第5, 350,577号、第5,426,049号、第5,439,881号がある。精力的な研究と資本投入の 結果、新しい単離B.t.株およびB.t.単離株の新しい用法に関するその他の特許が 発行されている。その概要はFeitelsonら,1992を参照のこと。しかしながら、 新しいB.t.株および既知のB.t.株の新しい用法の発見は未だ経験的で予測できな い技術のままである。 好ましくない生物を制御するために化学物質を常時用いると、化学物質に耐性 のある株を選択してしまうことがある。化学物質耐性は経済的に重要な昆虫の多 くの種で発生し、ヒツジ、ヤギ、およびウマの線虫でも発生してきた。化学物質 耐性の発生により、異なる作用機序を持つ新しい制御物質を常に検索することが 必要となる。本発明は特に、線虫または鞘翅目害虫に対して有効なB.t.毒素を同 定するための材料および方法に関する。鞘翅目害虫の中で特に関心がもたれるの は、トウモロコシルートワームである。 最近、線虫の制御に関して一般的に受け入れられた方法論は、ベンズイミダゾ ール薬剤およびその類似体を中心とするものであった。これらの薬剤を広範囲に 使用することで線虫の集団の中に耐性が発生する例が数多くみられている(Prich ardら,1980およびColes,1986)。10万種を越える線虫が記載されている。 線虫の卵の生存率に関するB.チューリンギエンシス種のデルタエンドトキシン の効果については少数の研究報告がある。Bottjer,BoneおよびGill(1985)は、B .t.クルスタキ(kurstaki)およびB.t.イスラエレンシス(israelensis)がイン ビトロでは線虫トリコストロンギルス・コルブリフォルミス(Trichostrongylus colubriformis)の卵に毒性であったと報告している。さらに、B.t.のその他の 28株がさまざまな毒性に関して調べられた。IgnoffoおよびDropkin(1977)では バチルス・チューリンギエンシス(ベータ外毒素)の温度耐性毒素が自由生活性線 虫パナグレルス・レディヴィヴス(Panagrellus redivivus)(Goodey)、植物寄 生性線虫メロイドジン・インコグニア(Meloidogyne incognia)(Chitwood)、お よび菌捕食性線虫アフェレンチュス・アヴェナ(Aphelenchus avena)(Bastien) に対して有効であると報告されている。ベータ外毒素は一般的な細胞毒性物質で 、特異性はほとんどまたは全くない。また、CiordiaおよびBizzell(1961)はB.チ ューリンギエンシスがある種の家畜寄生性線虫に有効であるとする予備的な報告 をしている。 経済的な打撃を引き起こす甲虫は数多く存在している。トウモロコシルートワ ームにはディアブロティカ(Diabrotica)属(例えばD.undecimpunctata undeci mpunctata、D.undecimpunctata howardii、D.longicornis、D.virgifera、お よびD.balteata)にみられる種が含まれ、トウモロコシやカボチャに重大な被害 を引き起こす。米国内のトウモロコシルートワームを制御するだけで、毎年約2 億5千万ドルもの殺虫剤が使われている。殺虫剤を使用しても、ルートワームは 毎年約7億5千万ドル分の作物の被害を引き起こし、中西部で最も深刻なトウモ ロコシ害虫となっている。 現在のところ、トウモロコシルートワームの被害を制御する方法は輪作および 殺虫剤の使用に限られている。しかし、農地を経済的に有効利用しようとすると 輪作は制限されてしまう。それに加えて、北部トウモロコシルートワームは2年 休眠する(または越冬する)性質が現れたため、一部の地域では輪作ができなく なっている。 トウモロコシルートワームおよびその他の鞘翅目害虫を制御するために殺虫剤 を使用することには、ほかにもいくつかの欠点がある。殺虫剤を常時使用すると 、耐性を持つ昆虫を進化させてしまう。殺虫剤の使用により、土壌汚染や地表お よび地下の水源の汚染など、環境面の問題もしばしば引き起こされる。殺虫剤を 使って作業する人間にも害を及ぼす可能性がある。 現在のところ、感受性の宿主および作物にかなりの被害をもたらす多くの線虫 および鞘翅目昆虫を制御するためのより効果的な方法が必要とされている。好都 合には、そのような効果的な方法は、特定の生物学的因子を用いるものであると 考えられる。 線虫およびトウモロコシルートワームに対して有効なバチルス・チューリンギ エンシス毒素は知られていない。有効な毒素遺伝子の単離は、経験に基づくゆっ くりとした過程であった。Carozziら,1991 は毒素遺伝子を同定する方法を記述 した。この報告では、線虫に有効な毒素遺伝子およびトウモロコシルートワーム に有効な毒素遺伝子に関わる本発見の特異的プライマーおよびプローブについて は開示または示唆されていない。米国特許第5,204,237号にはB.t.毒素遺伝子の 単離のための特異的および汎用プローブが記述されている。しかしながら、この 特許は本発明のプローブおよびプライマーについて記述してはいない。 発明の簡単な概要 本発明は、害虫、特に植物害虫の制御に有用な材料および方法に関する。具体 的には本発明は、線虫の制御に有用な新規毒素を提供する。本発明に係る単離株 および毒素は、トウモロコシルートワームを含む鞘翅目害虫の制御にも用いるこ とができる。本発明はさらに、これらの毒素をコードする核酸配列を提供する。 更に本発明は抗線虫性毒素をコードする遺伝子の同定および特徴づけに有用な塩 基配列を提供する。本発明はまた、抗線虫活性を有する新規のバチルス・チュー リンギエンシス単離株を提供する。 一つの態様において、本発明はPCR技法における有用なプライマーであるユニ ークな塩基配列に関する。該プライマーにより、抗線虫活性を有する毒素をコー ドする遺伝子を特徴とする遺伝子断片が生じ、したがって該プライマーは、特定 の毒素遺伝子の同定および単離に用いることができる。 特定の態様において、本発明は毒素をコードする遺伝子の同定に利用できる以 下の塩基配列に関する: 1.塩基配列 GATCGTMTWGARTTTRTTCC(配列番号:1)を有する、V3と称される 順方向プライマー 2.塩基配列 AAAGTNGATGCMTTATCWGATGA(配列番号:2)を有する、V5と称され る順方向プライマー 3.塩基配列 ACACGTATAHDGTTTCTGG(配列番号:3)を有する、V7と称される順 方向プライマー 4.塩基配列 TCATCWGATAAKGCATCNAC(配列番号:4)を有する、ΔV5'と称され る逆方向プライマー 5.塩基配列 TGGACGDTCTTCAMKAATTTCYAAA(配列番号:5)を有する、ΔV8'と 称される逆方向プライマー。 本発明の一態様においては、細菌の高度な増殖をもたらす条件の下でB.t.単離 株を培養することができる。1本鎖のゲノム核酸を得るために細菌を処理した後 、このDNAを本発明のプライマーと接触させ、PCR増幅を行うことができる。 毒素コード遺伝子の特徴的な断片がこの方法によって増幅され、それにより毒素 コード遺伝子の存在を同定することができる。特に好ましい態様においては、抗 線虫性B.t.毒素をコードする遺伝子の同定のために、プライマー対V7−ΔV8 ’が用いられる。 本発明のその他の重要な局面は、開示した塩基配列の、線虫に対する活性を有 するB.t.毒素をコードする遺伝子検出用プローブとしての使用である。このプロ ーブはRNAであってもDNAであってもよい。プローブは通常少なくとも約1 0塩基、より一般的には少なくとも約18塩基を有し、約50塩基またはそれ以 上であってもよいが、このプローブを合成するのであれば、通常は約200塩基 以上とすることはない。しかし、より長いプローブも容易に利用でき、たとえば 数千塩基の長さであってもよい。このプローブの配列は目的の毒素をコードする 遺伝子に少なくとも実質的に相補的になるようにデザインする。プローブは、そ れがハイブリダイズする配列に対して完全に相補的である必要はない。プローブ は当業者に公知の技術を用いて標識されていてもよい。 本発明のその他の局面は、本明細書に開示された方法および塩基配列によって 同定された遺伝子および単離株を含む。こうして同定された遺伝子は、線虫に対 する活性を持った毒素をコードすると考えられる。また単離株も同様に線虫に対 する活性を有すると考えられる。 本発明による新規な抗線虫性B.t.単離株は、PS32B、PS49C、PS52E3、PS54G2、 PS101CC3、PS178D4、PS185L2、PS197P3、PS242B6、PS242G4、PS242H10、PS242K1 7、PS244A2、およびPS244D1を含む。 本発明の更に他の局面は、既知のB.t.単離株および毒素からの新しい抗線虫活 性の発見である。特に本明細書にはPS86Q3およびPS201T6、ならびにその毒素が 線虫の制御に利用できることを示した。好ましい態様によれば、86Q3a遺伝子の 産物およびその断片が線虫病の制御に用いられる。 トウモロコシルートワームに対する活性を有する毒素もまた本発明の局面であ る。 好ましい態様において、本明細書に開示される抗線虫性毒素をコードする遺伝 子は、植物へ害虫に対する耐性を付与することを目的として植物の形質転換に利 用される。このような植物の形質転換は、典型的には植物における毒素の発現を 最適化する遺伝子の変更を伴う、当業者に公知の技術によって達成できる。 配列の簡単な説明 配列番号:1は、本発明に係るプライマーとして有用なV3と称される塩基配列 である。 配列番号:2は、本発明に係るプライマーとして有用なV5と称される塩基配列 である。 配列番号:3は、本発明に係るプライマーとして有用なV7と称される塩基配列 である。 配列番号:4は、本発明に係るプライマーとして有用なΔV5'と称される塩基 配列である。 配列番号:5は、本発明に係るプライマーとして有用なΔV8'と称される塩基 配列である。 配列番号:6は、本発明に従い用いられる16SrRNAの順方向プライマー である。 配列番号:7は、本発明に従い用いられる16srRNAの逆方向プライマー である。 配列番号:8は、本発明に係る毒素167Pの塩基配列である。 配列番号:9は、毒素167Pの推定アミノ酸配列である。 発明の詳細な開示 本発明は、害虫の制御に有用な材料および方法に関する。特定の態様において 、本発明は新規なバチルス・チューリンギエンシス単離株、および線虫に対する 活性を有する毒素に関する。一部の毒素は鞘翅目害虫に対する活性をも備えてい る。更に本発明は、これらの抗線虫性毒素をコードする新規遺伝子、および有用 性を備える毒素をコードするB.t.遺伝子の同定と特徴づけのための新規な方法に 関する。 一態様によれば、本発明は線虫類害虫に対する活性を有するタンパク毒素をコ ードするバチルス・チューリンギエンシス(B.t.)遺伝子の単離および同定のため の、ヌクレオチドプライマーとプローブとを含む材料および方法に関する。本明 細書に開示した核酸配列は、抗線虫性活性を有する新しいB.t.株の同定にも利用 することができる。更に本発明は、本明細書に開示されている材料および方法を 用いて同定される遺伝子、単離株、および毒素に関する。 DNAが塩基相補性と呼ばれる基本的な性状を持っていることはよく知られて いる。自然界では、通常DNAは逆向き相補鎖との対の形で存在し、各鎖の塩基 は反対側の鎖と対応している。一方の鎖の塩基アデニン(A)は、常にもう一方 の鎖の塩基チミン(T)に対応し、塩基グアニン(G)は、塩基シトシン(C) に対応する。塩基はこの法則に従い水素結合能によって2本鎖を維持する。個々 の結合は比較的弱いが、多くの隣接する塩基の水素結合の総合的な作用が、塩基 スタッキング効果をともなって、2本の相補鎖の安定な接合をもたらす。この結 合は高いpHや高温といった処理によって破壊され、このような条件は2本鎖の 乖離または「変性」をもたらす。DNAを、塩基が水素結合を形成する熱力学的 に好ましい条件に置くと、そのDNA鎖はアニーリングまたは「ハイブリダイズ 」し、もとの二重鎖DNAを再構成する。適当な条件下で実施されれば、このハ イブリダイゼーションを高度に特異的にすることができる。すなわち、高度に相 補的な鎖だけが、安定な二重鎖構造を形成できる。ハイブリダイゼーションの特 異性と反応条件の関係は良く知られている。こうしてハイブリダイゼーションは 、2種のDNAの塩基配列が相補的であるか否かの試験に利用される。このハイ ブリダイゼーションの機構に基づいて、本発明のプローブの使用により、目的の DNA配列を容易に検出し特徴づけることができる。 ポリメラーゼ連鎖反応(PCR)は、核酸配列を酵素的に繰り返しプライム合 成する。この方法は良く知られており、当業者がよく用いる(Mullisの米国特許 第4,683,195号、第4,683,202号、および第4,800,15 9号、saikiら,1985参照)。PCRは、標的配列の対向する鎖にハイブリダイズ する2つのオリゴヌクレオチドプライマーによって挟まれた目的のDNA断片の 酵素的な合成に基づいている。プライマーは互いに3’末端が向かい合うように 配向されている。鋳型の熱変性、プライマーの相補的配列へのアニーリング、D NAポリメラーゼによるアニーリングしたプライマーの伸長というサイクルを繰 り返すことによって、PCRプライマーの5’末端で規定されるセグメントが増 幅される。各プライマーの伸長産物は他のプライマーの鋳型として機能するため 、各サイクルで前のサイクルで生成されたDNA断片の量が本質的に倍になる。 そのため、数時間のうちに数百万倍以上という指数的な特定の標的断片の蓄積を もたらす。好熱性の細菌であるThermus aquaticusから分離されたTaqポリメ ラーゼのような耐熱性のDNAポリメラーゼを利用することによって、増幅工程は 完全 に自動化できる。 本発明のDNA配列はPCR増幅用のプライマーとして利用することができる 。PCR増幅の実施に当たり、プライマーと鋳型との間のある程度のミスマッチ は許容される。それ故、例示したプライマーの変異、欠失、および挿入(特に5 ’末端へのヌクレオチドの付加)は、本発明の範囲内である。あるプライマーに 対する変異、欠失、および挿入は、当業者に公知の方法によって得ることができ る。あるプライマー配列に生じた変異、欠失、挿入により、もとの配列に比べて 効率の上昇や低下がおきるかもしれないことに留意することが重要である。効率 の違いに関わらず、これらの変異体は本発明の範囲内にある。 加えて、PCR増幅したDNAはハイブリダイゼーション用プローブとして用 いられる。本発明の塩基配列をプローブとして用いてB.t.DNAを分析するため に、まずそのDNAを二重鎖の形で得ることができる。現在ではDNAを単離す るためのいくつかの方法が用いられており、それは当業者にとって周知である。 本発明のプローブとしての使用に関する一つのアプローチには、まず既に開示 されている塩基配列と相同なすべてのDNAセグメントを、B.t.単離株のgene bank のサザンブロット分析によって同定することが含まれる。それにより、多くの新 しいB.t.単離株およびあるB.t.単離株から発現された個々のエンドトキシンの遺 伝子産物の潜在的な効果を、生物学的な分析をせずに、あらかじめ知ることが可 能となる。このようなプローブ分析により、多様なB.t.亜種の商業的に価値があ ると考えられる殺虫性エンドトキシン遺伝子を同定するための迅速な方法が提供 される。 本発明に係る有用なハイブリダイゼーション法の一つとして、典型的には目的 とするDNA試料の分離とその化学的な精製という最初の段階が含まれる。細菌 の溶解物または細菌由来の核酸の総分画をいずれも利用することができる。細胞 は、DNA(および/またはRNA)を放出させるための公知の技術で処理する ことができる。DNA試料は適当な制限酵素で切断することができる。断片はゲ ル中で電気泳動を通じてサイズによって分離することができ、通常アガロースゲ ルまたはアクリルアミドゲルが用いられる。目的の断片は、断片の位置的な情報 を保持できるような方法で、メンブランに固定するために転写することができる 。メンブランを乾燥させ、その後平衡化させるためにハイブリダイゼーション溶 液中に浸漬してプレハイブリダイズさせる。この方法でさまざまな核酸を固相に 固定できる。実際の実験におけるこの技術の使用には、実験設備にかかわらず、 その後の工程のためにこのDNAの固定が大きな価値を持っている。 詳細なハイブリダイゼーション技術は本発明において本質的なことではない。 ハイブリダイゼーション法には改良が施され、それを容易に応用することができ る。 当技術分野では良く知られているとおり、プローブ分子と核酸試料とが2つの 分子の間の強固な非共有結合によってハイブリダイズする場合、それはプローブ と試料とが本質的に同一であることの正当な証明となりうる。プローブに検出可 能な標識を施すことにより、既知の方法を用いてプローブハイブリダイゼーショ ンが起きたか否かを確認するための手段が提供される。 プローブとして用いられる本発明のヌクレオチド断片は、通常の方法にしたが ってDNA合成装置により合成することができる。プローブとしてのヌクレオチ ド断片の使用において、各プローブは放射性標識や非放射性標識を含む当業者に 公知の適当な標識で標識される。典型的な放射性標識には、32P、35S等が含ま れる。放射性同位元素で標識されるプローブは、DNA試料に相補的な塩基配列 から、DNaseおよびDNAポリメラーゼを用いた、従来のニックトランスレ ーション反応によって構築することができる。次にプローブと試料とをハイブリ ダイゼーション緩衝液中で混合し、アニーリングするまで適当な温度に保持する 。その後、メンブランを洗浄して無関係なものを除き、残った試料と結合したプ ローブ分子とを典型的にはオートラジオグラフィーおよび/または液体シンチレ ーションカウントにより検出または定量する。合成プローブの場合、プローブに 用いるDNAの末端を標識するためにポリヌクレオチドキナーゼやターミナルト ランスフェラーゼのような酵素を利用することが最も望ましい。 非放射性標識には、例えばビオチンもしくはサイロキシンのようなリガンド、 ならびに加水分解酵素もしくはペルオキシダーゼのような酵素、またはルシフェ リンのようなさまざまな化学発光物質、またはフルオレセインやその誘導体のよ うな蛍光物質が含まれる。プローブは国際公開公報第93/16094号に開示 されている内因性の蛍光物質で製造することもできる。プローブは分離を容易に するために、たとえば一方には上述の放射性標識を施し、他方にはビオチン標識 を施すというように、両端を違う種類の標識で標識することもできる。 ハイブリダイゼーション溶液中に存在する標識プローブの量は、標識の特性、 論理的にはフィルターに結合しうる標識プローブの量、およびハイブリダイゼー ションのストリンジェンシーに依存して広範に変動する。一般的に、固定したD NAに対するプローブの結合の割合を増加させるために、プローブを実質的に過 剰に適用する。 ハイブリダイゼーションには、いろいろな程度のストリンジェンシーを適用す ることができる。より厳密な条件の下では、二重鎖の形成により大きな相補性が 必要となる。厳密の程度は、温度、プローブ濃度、プローブの長さ、塩強度、時 間等で制御することができる。好ましくは、ハイブリダイゼーションは、たとえ ば KellerおよびManak 1987 のような当業者に公知の技術によりストリンジェン トな条件下で実施する。 二重鎖の形成および安定性は実質的に、ハイブリッドを形成する2本の鎖の相 補性に依存するが、上記のとおり、ある程度のミスマッチは許容される。そのた め、変異、挿入、および欠失により、対象となる標的ポリヌクレオチドとの安定 的なハイブリッドが形成されるのであれば、本発明の塩基配列には、開示した配 列の変異(1塩基と複数の両方)挿入、および欠失、ならびにそれらの組み合わ せが含まれる。あるポリヌクレオチド配列における変異、挿入、および欠失は多 くの方法によって得ることができ、それらは当業者に公知である。その他の方法 も将来的には知られると思われる。 公知の方法を以下に示すが、これに限定されるものではない: (1)既知の配列に変異、挿入、または欠失を施した人工的な配列を化学的にま たは他の方法で合成し; (2)新しい配列、または変異、挿入、もしくは欠失したプローブ配列をハイブ リダイゼーションにより得るために、本発明の塩基配列をプローブとして用い; そして (3)インビトロまたはインビボテスト配列を、変位、挿入もしくは欠失させる 。 あるプローブから作製される変異、欠失、挿入を有する変異体では、もとの配 列に比べて効率の上昇または低下がおきるかもしれないことは重要である。効率 の違いに関わらず、これらの変異体は本発明の範囲内にある。 そのため、開示した塩基配列の変異、挿入、および欠失変異体は、当業者に周 知の方法により容易に調製することができる。これらの変異体は、変異体がプロ ーブとの実質的な配列相同性を有する限り、本発明のプローブ配列として同様に 用いることができる。本明細書で用いられる実質的な配列相同性とは、変異体が もとのプローブと十分に同じように機能しうる相同性を意味する。好ましくはこ の相同性は50%以上、より好ましくはこの相同性が75%以上、最も好ましく はこの相同性は90%以上である。意図する能力を達成するための変異体に求め られる相同性の程度は、利用したい配列に依存する。変異、挿入、および欠失を 有する、配列の機能が改変された変異体、または方法論的な利点が提供されるよ うせっけされた変異体を得ることは当業者にとっては容易である。 タンパク質のアミノ酸配列をDNAの塩基配列によって決定することは周知の ことである。遺伝子コードの縮重のため、すなわち1つ以上のコードヌクレオチ ドトリプレット(コドン)がタンパク質を構成するほとんどのアミノ酸に対して 利用され、異なる塩基配列が特定のアミノ酸をコードすることが可能である。そ のため、遺伝子コードは次のように表すことができる。 説明:3文字の各デオキシヌクレオチドトリプレットは、mRNAのトリヌクレ オチドに相当し、左が5’末端、右が3’末端となるように記載されている。本 明細書において記載されたすべてのDNA配列は、チミンをウラシルに読み替え てmRNAに相当する鎖の配列である。文字は、デオキシヌクレオチド配列を構 成するプリンまたはピリミジン塩基を表す。 A=アデニン G=グアニン C=シトシン T=チミン X=YがAまたはGである場合、TまたはC X=YがCまたはTである場合、C Y=XがCである場合、A、G、C、またはT Y=XがTである場合、AまたはG W=ZがAまたはGである場合、CまたはA W=ZがCまたはTである場合、C Z=WがCである場合、A、G、C、またはT Z=WがAである場合、AまたはG QR=SがA、G、C、もしくはTGである場合、TC; またはQR=SがTまたはCである場合、AG J=AまたはG K=TまたはC L=A、T、C、またはG M=A、C、またはT 上記により、B.t.毒素のアミノ酸配列は、タンパク質の同じアミノ酸配列をコ ードする等価な塩基配列によってコードすることができるということが示される 。したがって本発明は、各々全てがあるタンパク質またはその変異体をコードす る様々なポリヌクレオチド配列とハイブリダイズするプローブを含む。加えて、 タンパク質の二次構造を変化させないのであれば、アミノ酸を置き換えても同一 の構造と機能を有するタンパク質が構築されることが示されている(Kaiser,E.T. ,Kezdy,F.J.[1984]Science 223:249-255)。 本発明に係る有用な5種類のcryV特異的プライマーの配列および長さを表1に 示す。 以下に示すのは、本発明に係る有用な単離株の特徴を表す表である。 表2に記載したとおり、本発明に係る有用なB.t.単離株は、「Agricultual Re search Service Patent Culture Collection(NRRL)、Northern Regional Resear ch Center(1815 North University Street,Peoria,Illinois 61604,USA)」 に永久寄託されており利用可能である。 本特許出願を目的として寄託された培養物は、37CFR1.14および35U.S.C.122に 基づいて米国特許商標局長官によって本特許出願が継続中であると認定される期 間においては、培養物の入手が保証されるという条件の下で寄託されている。本 特許出願の対応外国出願、またはその継続出願が提出された場合にも、外国特許 法による要求にしたがい、寄託物の入手は可能である。ただし寄託物の入手は、 官庁の審査によって許可された本出願の特許権を犠牲にして本発明を実施する権 限を与えるものではないことを理解すべきである。 更にこれら本発明の培養寄託物は、微生物寄託のためのブダペスト条約(the Budapest Treaty for the Deposit of Microorganisms)の規定に基づいて保存 され、公的に入手可能となっている。すなわち寄託物は、寄託物の最新の試料分 譲請求の後少なくとも5年間、そしていずれにせよ寄託の日から少なくとも30 年間、または培養物を開示した特許の権利が残存している間は、生存しコンタミ ネーションのない状態を維持するのに必要なすべての管理がなされる。分譲要求 に対して寄託物の状態のために寄託機関が試料の分譲ができないとき、寄託者は 寄託物を置き換える義務があることを承認されている。本発明の培養寄託物の公 的な分譲に対する全ての制限は、それを開示した特許が認可された後であっても 有効である。 本発明の単離株、毒素、および遺伝子を用いた、線虫または鞘翅目昆虫の制御 は、当業者に公知のさまざまな方法によって達成される。これらの方法は、たと えば、B.t.単離株の害虫(またはその生息地域)への適用、組換え微生物の害虫 (またはその生息地域)への適用、および本発明に係る抗線虫性毒素をコードす る遺伝子による植物の形質転換を含む。組換え微生物とは、たとえばB.t.、大腸 菌、またはシュードモナス属(Pseudomonas)である。形質転換は、当業者にと って標準的な方法により成される。形質転換に必要な材料は本明細書に開示して あり、または当業者であれば容易に入手できる。たとえば、167P毒素をコー ド する遺伝子は、配列番号:8として本明細書に記載されている。167P毒素の 推定アミノ酸配列は配列番号:9として記載されている。PS167P単離株の 開示は、80JJ1遺伝子のクローニングについて開示した国際公開公報第94 /16079号に見ることができる。PS86Q3に見出された86Q3(a) として知られる抗線虫性毒素は、国際公開公報第92/20802号に開示され た遺伝子によってコードされている。同様に米国特許第5,488,432号は 、本発明に係る抗線虫性毒素をコードする201T6遺伝子を開示している。抗 線虫性毒素をコードする遺伝子を有するB.t.単離株もまた、本明細書に記載した とおり既に寄託されている。 以下は、本発明の実行形態を示す実施例である。これらの実施例は、制限につ ながるものではない。別途注記しない限り、全てのパーセンテージは重量で、ま た溶液状の混合物の割合については体積で表す。実施例1−本発明に係る有用なB.t.単離株の培養 B.t.単離株またはその突然変異体の二次培養は以下のペプトン、グルコース、 塩からなる培地に植えついで行うことができる。 バクトペプトン 7.5 g/l グルコース 1.0 g/l KH2PO4 3.4 g/l K2HPO4 4.35 g/l 塩溶液 5.0 ml/l CaCl2溶液 5.0 ml/l pH 7.2 塩溶液(100ml) MgSO4・7H2O 2.46 g MnSO4・H2O 0.04 g ZnSO4・7H2O 0.28 g FeSO4・7H2O 0.40 g CaCl2溶液(100ml) CaCl2・2H2O 3.66 g 塩溶液およびCaCl2溶液は濾過滅菌し、接種する際にオートクレーブし調製し た培地に加える。フラスコは30℃、200 rpmの回転振とう機で64時間培養する。 上記の手順は当技術分野において周知の手順により、大きな発酵槽へ容易に拡 大することができる。 上記発酵槽で得られたB.t.芽胞および/または結晶は、当技術分野において周 知の手順により単離することができる。一つのよく用いられる手順は、回収した 発酵槽の培地を遠心分離などの分離技術に供するものである。実施例2−線虫の生物検定 C.エレガンス(elegans)の卵は妊娠した成虫の両性固体から回収し、孵化さ せた後、B.t.を基にした材料を給餌してL1からL2の幼生の集団へ育て、3日間の 生物検定を行う。孵化したL1幼虫はバクテリアの餌がなければ15℃で成長も死に もせず2週間以上生存可能である。C.エレガンス(elegans)は毒性のないB.t. 芽胞(および結晶)の餌に素早く適応してしまうが、通常のバクテリアの餌であ る大脳菌に比べると成長は遅い。 この生物検定は、24穴マイクロタイタートレイに入れた300μlの生物検定容量 の中に、約100個体のL1またはL2 C.エレガンス(elegans)幼虫を、以下のバク テリア細胞を4つの分量(1,5,10,25 μlの洗浄した生物量)と共に加えること によって確認した。 B.t.PS17 既知の抗線虫性単離株 B.t.PS80JJ1 既知の抗線虫性単離株 B.t.PS167P 既知の抗線虫性単離株 B.t.HD-73 陰性対照株 大腸菌 MC1061株 通常のC.エレガンスの餌 バリテリア無し 3つの抗線虫性単離株と培養した場合すべての線虫は室温で3日後には死滅し たが、HD-73 またはMC1061と共にすると完全に成長し成虫になった。5日後には MC1061の高い分量においては、完全に成長した成虫と共にL2の子孫が観察された 。このときHD-73においては完全に成長した成虫だけが生じた。 従って、3つの既知の抗線虫性単離株は全て、検査した内最も低い分量でも、 全ての線虫を死滅させたが、毒性のないB.t.株では、検査した内最も高い分量で も子孫に干渉することなく完全な集団増殖が可能であった。実施例3−PCRのための細胞DNAの単離および調製 DNAは、Spizizenの寒天培地または当技術分野において知られている他の最 小寒天培地で約16時間培養した細胞から調製できる。Spizizenのカザミノ酸寒天 培地には23.2 g/l Spizizenの最小塩[(NH4)2SO4,120g; K2HPO4,840g; KH2PO4 ,360g; クエン酸ナトリウム,60g; MgSO4・7H2O,12g; 全1392g]; 1.0 g/l ビタ ミン不含カザミノ酸; 15.0 g/l ディフコ寒天が含まれる。寒天培地調製時には 、混合物を30分間オートクレーブした後、滅菌した50%グルコース溶液を最終濃 度0.5%(1/100容)となるよう加える。約16時間細胞を培養した後、約1 cm2分の細 胞を寒天から掻き取り、300 μlの10 mM Tris-HCl(pH 8.0)-1 mM EDTAに懸濁す る。プロテイナーゼKを50μg/ml加えて55℃で15分間インキュベートする。核酸 分解活性のない他の適当なプロテアーゼを用いてもよい。その後試料を15分間沸 騰水で湯煎しプロテイナーゼを失活させDNAを変性させた。また、このとき不 要な成分が沈殿する。その後、試料をエッペンドルフ微量遠心機で室温、14,000 xgで5分間遠心し、細胞片を除く。粗精製DNAを含む上清を新しいチューブに 移し、PCR反応まで-20℃で凍結させた。実施例4−PCR増幅 同時増幅PCRの条件は以下の通りである。 1全反応容量:49.5 μl 試料は前もって94℃、3分間加熱し、氷上で素早く冷却した。0.5 μlのTaqポ リメラーゼ(5 units/ml)を加えた後、50 μlのライトミネラルオイルを重層した 。サイクル条件は{94℃、1分;42℃、2分;72℃、3分−5秒/サイクル}を30サ イクル繰り返し、ゲル分析まで4℃または-20℃に保持した。 スクリーニングのための各PCR反応には内部陽性対照も含めた。即ち、16Sr RNA遺伝子の順方向および逆方向のプライマーで、配列中のヌクレオチドの位置 が1188〜1370に相当する182 bpの断片がPCRによって増幅される(Ash.C.ら. [1991]Lett.Appl.Microbiol.13: 202〜206)。この長さは、cryV-特異的プラ イマー対から予測されるいかなる断片よりも短い。2つのrRNAプライマーは、以 下の通りである。 実施例5−オリゴヌクレオチドプライマーを用いた新規の殺虫遺伝子のクローニ ング 新しいB.t.株の抗線虫性毒素遺伝子は、それらのDNAから、配列番号:4ま らは配列番号:5のオリゴヌクレオチドを逆方向プライマーとして、配列番号: 1、配列番号:2または配列番号:3のオリゴヌクレオチドを順方向プライマー として用いて、実施例4に示したような標準的なPCRを行うことにより得るこ とができる。逆方向プライマーに配列番号:4を、順方向プライマーに配列番号 :1を使うと、予想されるPCR断片はおよそ200から1000 bpになる。逆方向プ ライマーに配列番号:5を、順方向プライマーに配列番号:1を使うと、予想さ れる断片はおよそ300から1500 bpになる。逆方向プライマーに配列番号:5を、 順方向プライマーに配列番号:2を使うと、予想されるPCR断片はおよそ400 から800 bpになる。逆方向プライマーに配列番号:5を、順方向プライマーに配 列番号:3を使うと、予想されるPCR断片はおよそ200から650 bpになる。エ ンドトキシン遺伝子の全長をクローン化するために、ここに示した長さを持つ増 幅されたDNA断片を放射性標識してプローブとして用いることができる。実施例6−線虫および鞘翅目昆虫に有効な毒素をコードする遺伝子をB.t.単離株 からスクリーニングする 上記のPCRによって大量のB.t.株をスクリーニングした。これらの株のうち いくつかは「cryV陽性」と同定された。好ましい様態において、「cryV陽性」と はV7-ΔV8'のプライマー対(配列番号:3および5)を使ったPCR増幅でおよ そ315〜325 bpの断片を生じる株を指す。最も好ましくは、この断片は約320 bp である。それら11の株から得られた塩基対断片のおおよその長さは以下の通り であった。 n.d.= 未決定 * = 括弧内の表示は、株が「cryV陽性」(+)であるか「cryV非正常」(u)で あるかを示す。実施例7−生物検定の結果 線虫に対する効果の生物検定は実施例3に示した手順で行った。V7-ΔV8'プラ イマー対を用いたPCRを本明細書で示した手順で行い、多くの単離株の生物検 定を行った。V7-ΔV8'プライマー対を使ったPCRで約320 bpの断片が生じた場 合、その単離株はcryV陽性と判断した。このプライマー対を用いたPCRで他の 長さの断片が生じた場合は、その単離株は「cryV非正常」とした。断片が全く生 じなかった場合、その単離株は「cryV陰性」とした。これらの生物検定およびP CR実験の結果を表7に示す。線虫に対する効果はPCRプロフィールにおける 「cryV陽性」と非常に強い相関があることがわかった。PCRにおいてcryV非正 常またはcryV陰性でも、線虫に対する効果は除去されないことに留意されたい。 これは、cryV毒素以外にも、線虫に対して効果のある抗線虫性毒素が存在するた めである。 + = 急性毒性 +/− = 幼虫の発育不全 − = 活性がないまたはほとんどない N.D. = 末決定 特定の毒素を発現する組換え宿主を作成し、抗線虫活性を評価するために上記 と同様に生物検定を行った。これらの検定の結果は表8に示す。 B.t. = バチルス・チューリンギエンシス(Bacillus thuringiensis) P.f. = シュードモナス・フルオレセンス(Pseudomonas fluorescens)実施例8−植物への毒素遺伝子の挿入 本発明の一つの局面は、鞘翅目昆虫および/または線虫の害虫に対して有効な 毒素をコードする遺伝子で植物を形質転換させることである。形質転換された植 物は、鞘翅目昆虫および/または線虫による攻撃に対して耐性となる。 本明細書に開示したような殺虫性の毒素をコードする遺伝子は、植物の選択性 マーカー遺伝子と結合させ植物体内で最適な発現をするように改変し、当技術分 野において周知の種々の技術を使って植物細胞のゲノムへ挿入することができる 。本発明に従えば被子植物、裸子植物、単子葉植物、および双子葉植物を含むい かなる植物も使用することができ得る。好ましい植物としては、ダイズ、ヒマワ リ、ワタ、ジャガイモ、アルファルファ、トウモロコシ、イネ、およびコムギが 含まれる。形質転換法そのものは本発明にとって重要ではなく、形質転換因子、 リポソーム融合、マイクロインジェクション、遺伝子銃、化学物質(PEGまたは 塩化カルシウム)によるDNAの取り込み、またはエレクトロポレーションなど の、アグロバクテリウム・ツメファシエンス(Agrobacterium tumfaciens)また はA.リゾゲネス(rhizogenes)を用いるT-DNAによる形質転換、ならびにその他 の可能な方法が使用できる。既知の方法の完全な詳細に関する参考文献があり、 特にHolstersら,1978; Frommら,1985; Horschら,1985; Herrera-Estrellaら ,1983; Crosswayら,1986; Lin,1966; およびSteinkiss & Stabel,1983があ る。 形質転換において植物で選択できるマーカーを用いることにより、形質転換し た細胞を、挿入したDNAを持たない細胞から選択することができる。植物細胞 で使用できるマーカーには様々なものがあるが、一般的には殺生物剤または抗生 物質に対する耐性を付与するもので、カナマイシン、G418、ハイグロマイシン、 およびフォスフィノトリシンが含まれるが、これに限ったものではない。視覚的 マーカーとしては、β-グルクロニダーゼ、β-ガラクトシダーゼ、B-peruタンパ ク質、緑色蛍光タンパク質(GFP)、およびルシフェラーゼが含まれるが、これに 限らない。形質転換の後、DNAが挿入された細胞は決められた培地中での増殖 によって選択され、耐性または視覚化によってマーカーの発現が検定される。D NAが挿入された細胞は植物体へと再生させることができる。安定的に形質転換 された植物体が得られる限り、再生に使用する方法は植物組織や形質転換方法に よって異なってもよく、本発明にとって重要ではない。しかしながら、例えば懸 濁した細胞を形質転換に用いる場合、形質転換細胞は、カルスを形成するよう誘 導し、そこからシュートを形成させることができ、それを適当な栄養培地に移し て植物体を再生させてもよい。または、胚軸組織または胚などの外植片を形質転 換させ、適当な培地でシュートを形成させ、根および完全な植物体を形成させる ことができる。いかなる再生法を用いても、結果として安定的に形質転換された 植物が得られ、無性的にも有性的にも形質転換した特性が子孫に伝わることにな り、目的を達成するようその特性をより好都合な生殖質に移すため、必要に応じ て形質転換植物を非形質転換植物とかけあわせることができる。 本明細書に記載した実施例および様態は例示のみを目的とするものであり、そ の内容から様々な改変または変更が当業者には示唆されるが、それらは本出願の 精神および権限ならびに添付の請求の範囲に含まれるものであることを理解され るべきである。
【手続補正書】 【提出日】1998年4月9日 【補正内容】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI C12Q 1/68 C12Q 1/68 A //(C12N 1/20 C12R 1:07) (C12N 1/21 C12R 1:39) (C12N 1/21 C12R 1:07) (81)指定国 EP(AT,BE,CH,DE, DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,IT,L U,MC,NL,PT,SE),AU,CA,JP,K R,NZ

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.PS32B(NRRL B-21531)、PS49C(NRRL B-21532)、PS52E3(NRRL B-21533)、PS 54G2(NRRL B- )、PS10ICC3(NRRL B-21534)、PS178D4(NRRL B- )、PS185L2(N RRL B-21535)、PS197P3(NRRL B-21536)、PS242B6(NRRL B-21537)、PS242G4(NRRL B-21538)、PS242H10(NRRL B-21539)、PS242K17(NRRL B-21540)、PS244A2(NRRL B-21541)、PS244D1(NRRL B-21542)、およびそれらの変異体からなる群より選択 される単離株の同定されている特徴を有する、新規のバチルス・チューリンギエ ンシス(Bacillus thuringiensis)単離株。 2.PS32B、PS49C、PS52E3、PS54G2、PS101CC3、PS178D4、PS185L2、PS197P3 、PS242B6、PS242G4、PS242H10、PS242K17、PS244A2、PS244D1およびそれらの変 異体、または該毒素の抗線虫性断片もしくは変異体からなる群より選択されるバ チルス・チューリンギエンシス(Bacillus thuringiensis)単離株に由来する抗 線虫性毒素。 3.バチルス・チューリンギエンシス単離株がPS32Bである、請求項2記載の 抗線虫性毒素。 4.バチルス・チューリンギエンシス単離株がPS49Cである、請求項2記載の 抗線虫性毒素。 5.バチルス・チューリンギエンシス単離株がPS52E3またはその変異体である 、請求項2記載の抗線虫性毒素。 6.バチルス・チューリンギエンシス単離株がPS54G2である、請求項2記載の 抗線虫性毒素。 7.バチルス・チューリンギエンシス単離株がPS101CC3である、請求項2記載 の抗線虫性毒素。 8.バチルス・チューリンギエンシス単離株がPS178D4である、請求項2記載 の抗線虫性毒素。 9.バチルス・チューリンギエンシス単離株がPS185L2である、請求項2記載 の抗線虫性毒素。 10.バチルス・チューリンギエンシス単離株がPS197P3である、請求項2記 載の抗線虫性毒素。 11.バチルス・チューリンギエンシス単離株がPS242B6である、請求項2記 載の抗線虫性毒素。 12.バチルス・チューリンギエンシス単離株がPS242G4である、請求項2記 載の抗線虫性毒素。 13.バチルス・チューリンギエンシス単離株がPS242H10である、請求項2記 載の抗線虫性毒素。 14.バチルス・チューリンギエンシス単離株がPS242K17である、請求項2記 載の抗線虫性毒素。 15.バチルス・チューリンギエンシス単離株がPS244A2である、請求項2記 載の抗線虫性毒素。 16.バチルス・チューリンギエンシス単離株がPS244D1である、請求項2記 載の抗線虫性毒素。 17.PS32B、PS49C、PS52E3、PS54G2、PS101CC3、PS187D4、PS185L2、PS197P 3、PS242B6、PS242G4、PS242H10、PS242K17、PS244A2、PS244D1、およびそれら の変異体からなる群より選択されるバチルス・チューリンギエンシス単離株に由 来する抗線虫性毒素、または該毒素の抗線虫性断片もしくは変異体をコードする ポリヌクレオチド配列。 18.PS32B株に由来する抗線虫性毒素をコードする、請求項17記載のポリ ヌクレオチド配列。 19.PS49C株に由来する抗線虫性毒素をコードする、請求項17記載のポリ ヌクレオチド配列。 20.PS52E3株に由来する抗線虫性毒素をコードする、請求項17記載のポリ ヌクレオチド配列。 21.PS54G2株に由来する抗線虫性毒素をコードする、請求項17記載のポリ ヌクレオチド配列。 22.PS101CC3株に由来する抗線虫性毒素をコードする、請求項17記載のポ リヌクレオチド配列。 23.PS178D4株に由来する抗線虫性毒素をコードする、請求項17記載のポ リヌクレオチド配列。 24.PS185L2株に由来する抗線虫性毒素をコードする、請求項17記載のポ リヌクレオチド配列。 25.PS197P3株に由来する抗線虫性毒素をコードする、請求項17記載のポ リヌクレオチド配列。 26.PS242B6株に由来する抗線虫性毒素をコードする、請求項17記載のポ リヌクレオチド配列。 27.PS242G4株に由来する抗線虫性毒素をコードする、請求項17記載のポ リヌクレオチド配列。 28.PS242H10株に由来する抗線虫性毒素をコードする、請求項17記載のポ リヌクレオチド配列。 29.PS242K17株に由来する抗線虫性毒素をコードする、請求項17記載のポ リヌクレオチド配列。 30.PS244A2株に由来する抗線虫性毒素をコードする、請求項17記載のポ リヌクレオチド配列。 31.PS244D1株に由来する抗線虫性毒素をコードする、請求項17記載のポ リヌクレオチド配列。 32.以下の各項からなる群より選択されるプライマー対を用いてPCRにより 増幅しうる、抗線虫性毒素をコードするポリヌクレオチド配列: (a) V3-ΔV5'プライマー対、配列番号:1および配列番号:4 (b) V3-ΔV8'プライマー対、配列番号:1および配列番号:5 (c) V7-ΔV8'プライマー対、配列番号:3および配列番号:5、ならびに (d) V5-ΔV8'プライマー対、配列番号:2および配列番号:5。 33.V7-ΔV8'プライマー対、配列番号:3および配列番号:5を用いて増幅 しうる、請求項32記載のポリヌクレオチド配列。 34.増幅により約320bpの断片が産生される、請求項33記載のポリヌクレ オチド配列。 35.PS32B、PS49C、PS52E3、PS54G2、PS101CC3、PS178D4、PS185L2、PS197P 3、PS242B6、PS242G4、PS242H10、PS242K17、PS244A2、PS244D1およびその変異 体からなる群より選択されるバチルス・チューリンギエンシス単離株に由来する 抗 線虫性毒素、または該毒素の抗線虫性断片もしくは変異体をコードする、請求項 32記載のポリヌクレオチド配列。 36.配列番号:1、配列番号:2、配列番号:3、配列番号:4、配列番号 :5、および配列番号:1から配列番号:5のいずれかとハイブリダイズするポ リヌクレオチド配列からなる群より選択される単離ポリヌクレオチド配列。 37.配列番号:1である、請求項35記載の単離ポリヌクレオチド。 38.配列番号:2である、請求項35記載の単離ポリヌクレオチド。 39.配列番号:3である、請求項35記載の単離ポリヌクレオチド。 40.配列番号:4である、請求項35記載の単離ポリヌクレオチド。 41.配列番号:5である、請求項35記載の単離ポリヌクレオチド。 42.請求項32記載のポリヌクレオチド配列で形質転換された組換え宿主。 43.細菌である、請求項42記載の組換え宿主。 44.バチルス・チューリンギエンシス(Bacillus thuringiensis)、大腸菌 (Escherichia coli)およびシュードモナス(Pseudomonas)からなる群より選 択される、請求項43記載の組換え宿主。 45.植物である、請求項42記載の組換え宿主。 46.PS32B(NRRL B-21531)、PS49C(NRRL B-21532)、PS52E3(NRL B-21533)、P S54G2(NRRL B- )、PS101CC3(NRRL B-21534)、PS178D4(NRRL B- )、PS185L2( NRRL B-21535)、PS197P3(NRRL B-21536)、PS242B6(NRRL B-21537)、PS242G4(NRR L B-21538)、PS242H10(NRRL B-21539)、PS242K17(NRRL B-21540)、PS244A2(NRRL B-21541)、PS244D1(NRRL B-21542)、およびそれらの変異体からなる群より選択 される同定されている特徴を有するバチルス・チューリンギエンシス単離株に由 来する毒素、または該毒素の抗線虫性断片もしくは変異体と、線虫を接触させる ことを含む、線虫を制御する方法。 47.毒素が、86Q3(a)またはその抗線虫性断片である、請求項46記載の方 法。 48.毒素が、PS201T6であるか、またはPS201T6由来の毒素の抗線虫性断片で ある、請求項46記載の方法。 49.毒素が、約30kDaの毒素であるか、またはその抗線虫性断片である、請 求 項48記載の方法。
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