JPH11512159A - 工期が短く防犯性にすぐれたプレハブ建築物 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 本発明は、施工期間が短かく、防犯性にすぐれた新規の建築物に係わる。本発明は、特に独特の壁パネル、床（１６）、小屋組（１４）システム、施錠の確実なドア（８）及び施錠の確実な窓から成る新規の、低価格プレハブ建築物（２）に係わる。この建築物は、（ａ）基礎；（ｂ）屋根（１６）；及び基礎から屋根（１６）にまで達する壁（４）から成り、壁（４）は内部波形金属板（３６）、金属板（３６）の両面を被覆する断熱材（３８）、断熱材内面側の壁外張り（４０）及び断熱材（３８）の外面側の壁外張り（４２）で構成される。

Description

【発明の詳細な説明】 工期が短く防犯性にすぐれたプレハブ建築物 発明の主題 本発明は、工期が短く、防犯性と耐火性とにすぐれた新規の建築構造に係わる 。本発明は、特にユニークな壁パネル、床、小屋組システム、施錠の確実なドア 及び施錠の確実な窓で構成されたユニークかつ低価格の耐火、防犯プレハブ建築 物に係わる。発明の背景 工業化された世界においては、住宅、店舗の別なく、建築コストは過去４半世 紀に著しく上昇した。かつては労働コストが総建築コストの１／３を占め、材料 コストが２／３を占めた。しかし、ここ４半世紀、コストの比率が逆転し、労働 コストが総建築コストの２／３を占めるようになっている。組立ての労働コスト が最小限に抑えられる信頼性の高い建築構造が強く望まれる。 破壊や不法侵入などの犯罪行為も、ここ４半世紀に激増している。既存の住宅 や店舗の多くは必ずしも安全ではなく、破壊や不法侵入に対して万全ではない。 最近になって、窓やドアの格子、ドアや窓の新しい施錠システム、セキュリティ ・アラーム・システムなど高価な付属品が加わって西洋的な工業化世界における 典型的な住宅の安全性が高められている。したがって、低コストで、しかも組立 てが容易であり、労働コストの占める比率が低く、保安性にすぐれた建築が強く 望まれる。 従来の木枠建築は、占有者の不注意又は暖炉のような暖房システムの誤動作に よる火災を起こし、破壊され易い。したがって、耐火性の建築に対する強い需要 がある。火災、倒壊及び不 法侵入に関する保険料率を低下させることにもなる。 労働コストを軽減するため、種々のプレハブ建築が設計されている。モジュー ル構造工法もその１つである。 英国特許第２，１３５，３６３号は、長手方向の剛性を高める長手方向の谷部 と山部が交互し、山部の一部又は全部が平坦な頂面を有する断面となるようにプ レス成形又はその他の方法で成形された１次スキンを含むパネルを開示している 。単数又は複数の剛性部材によって形成される２次スキンが互いに隣接する山部 にまたがって箱状断面を形成することにより、縦横及びねじり剛性を高める。 両スキンは、プラスチック材で形成し、互いに溶着するのが好ましい。２次ス キンは、互いに離間した細片を１次スキンの両面に貼るか、又は連続的なシート を対向させることによって形成する。両スキン間の空間にコンクリートを充填す ることによって剛性及び強度を高めることができる。谷部と山部とは等幅、等間 隔であることが好ましく、それぞれの谷部は外方へ広がる傾斜側壁を有して開口 台形溝を形成する。このパネルは剛性を高めるという利点を有し、用途に応じて 断熱することができる。 １９９３年６月１０日付公開のＰＣＴ特許出願ＷＯ９３／１１３２１は、建築 物の壁及び床を構成するのに利用される規格化されたパネルを開示している。こ のパネルは、片面又は両縁を内張りされるリブのある中央鋼部分からなり、現場 で組立てられる。現場で、パネルの両面に種々の材料が貼着される。この中央鋼 部材に前面に透孔を有し、密封効果を持たない。パネルの谷部の一部にだけフォ ーム材又は断熱材を配置する。 出願人は、互いに平行な背中合わせの長手方向の凹みを有す る溝型鋼からなるトラス又はビームに注目している。頂部及び底部の平坦な細長 い鋼板を長手方向溝の頂部及び底部に固定する。その結果、ほぼ砂時計型の断面 を有するビーム構造が得られる。発明の概要 本発明は、（ａ）基礎と；（ｂ）屋根と；（ｃ）基礎から屋根にまで達し、内 部波形金属板、その金属板の両面を被覆する断熱材、その断熱材の内面を被覆す るる壁面及びその断熱材の外面を被覆する壁面で構成された壁からなる、工期が 短く、防犯性、耐火性にすぐれた建築物に係わる。 本発明の建築物の金属板を、内向き、外向きの上下方向の溝が交互するように 波形加工し、断熱材としてウレタンフォームで波形金属板の内外面を被覆し、上 下方向連結用アンカーロッドによって壁の基部を基礎の頂部に連結することがで き、アンカーロッドの上端によって壁の上端を屋根に連結し、アンカーロッドの 下端によって壁の下端を基礎と連結する。金属板は交互にその両面側に向く溝を 有し、溝の側壁は４５°に傾斜し、溝の頂面と底面は平坦である。 本発明は又、（ａ）基礎と；（ｂ）屋根と；（ｃ）基礎から屋根にまで達し、 内部波形金属板、その金属板の両面を被覆する断熱材、その断熱材の内面を被覆 する壁面及び断熱材の外面を被覆する壁面で構成される壁と；（ｄ）“キャップ のあるＹ”断面形状を有する交差部材で構成されて屋根を支える小屋組とから成 る建築物にも係わる。 屋根は、小屋組の頂部によって支持される波形金属板にコンクリート屋根板を 重ねて構成する。本発明の建築物は、それぞれ１対のループ／プーリシステムに 固定され、壁に形成したそ れぞれの戸袋へ収納したり、互いに相手方に向かって戸袋から引き出して窓開口 を閉じたりできるようにした１対のスライドパネルからなる壁の窓をも含む。本 発明の建築構造は、壁のドア開口に取付けられ、内部に集中ホイール式ドア施錠 システムを有するドアを含む。 本発明の建築物に含まれる集中ホイール式ドア施錠システムは、ドアの縁端か ら壁の内部へ進入させたり、壁からドア内部へ引っ込めたりできる少なくとも１ 本の施錠ロッドと、ドアの内部に回転自在に取り付けられ、リンケージ手段を介 して施錠ロッドに連結され、第１位置へ回転させるとロッドをドアの縁端から壁 の内部へ進入させ、第２位置へ回転させるとロッドを壁の内部からドアの内部へ 引っ込めるホイールからなる。ドアは、それぞれが集中ホイールとヒンジ連結さ れた少なくとも２本の施錠ロッドを含むことができる。 本発明はまた、（ａ）基礎と；（ｂ）屋根と；（ｃ）基礎から屋根にまで達し 、内部波形金属板、その金属板の両面を被覆する断熱材、その断熱材の内面を被 覆する壁面及び断熱材の外面を被覆する壁面で構成された壁と；（ｄ）第１の“ キャップのあるＹ”、第２の倒立した“キャップのあるＹ”、及び互いに交差す る第１及び第２“キャップのあるＹ”の軸部からなる断面形状を有する少なくと も１つの支持ばりによって支持されており、壁と壁との間に広がる床と、からな る建築構造にも係わる。第１及び第２の“キャップのあるＹ”は、その内部に補 強鋼板を含むことができる。図面の簡単な説明 本発明の実施例を添付の図面に示す。ただし、本発明の思想または範囲は、図 示の実施例に制限されない。添付図面におい て： 図１は、本発明の構成による建築物を一部切欠いて示す斜視図である。 図２は、本発明の構成による住宅の正面図である。 図３は、本発明の構成による住宅の背面図である。 図４は、本発明の構成による住宅の左側面図である。 図５は、本発明の構成による住宅の右側面図である。 図６は、本発明の構成による住宅のメインフロアの間取り図である。 図７は、本発明の構成による住宅の基礎及び未完成地階の平面図である。 図８は、本発明の構成による住宅を図６のＡ−Ａ線に沿って示す断面図である 。 図９は、本発明の構成による住宅の階段構造の平面図である。 図１０は、踊り場を図９のＢ−Ｂ線に沿って示す断面図である。 図１１は、本発明の構成による住宅のメインフロアと階段の最上端との連結を 示す細部側面図である。 図１２は、本発明の構成による住宅の階段下端と踊り場との連結を示す細部側 面図である。 図１３は、本発明の構成による住宅の踊り場よりも下方の階段の下端と地階基 礎床面との連結を示す細部側面図である。 図１４は、本発明の構成による住宅の壁構造の正面図である。 図１５は、図１４のＡ−Ａ線に沿った断面図である。 図１６は、図１４のＢ−Ｂ線に沿った断面図である。 図１７は、本発明の構成による住宅の壁の端部構造を示す詳細図である。 図１８は、本発明の構成による住宅の壁構造のジョイントを示す詳細図である 。 図１９は、本発明の構成による住宅の隅部壁構造を示す詳細図である。 図２０は、本発明の構成による住宅の内外壁の連結を示す詳細図である。 図２１は、本発明の構成による住宅の壁下端と基礎との連結を示す詳細図であ る。 図２２は、本発明の構成による住宅の床スラブ構造の平面図である。 図２３は、図２２のＡ−Ａ線に沿った断面図である。 図２４は、図２３に示した断面図の拡大図である。 図２５は、図２２のＢ−Ｂ線における断面図である。 図２６は、図２２のＣ−Ｃ線における断面図である。 図２７ａ，２７ｂ及び２７ｃは、本発明の構成による住宅のトラス部材の形成 を段階的に図解する３つの側面図である。 図２８は、本発明の構成による住宅の典型的なトラス構造を示す側面図である 。 図２９は、本発明の構成による住宅の小屋組の頂部構造を示す細部側面図であ る。 図３０は、小屋組のジョイントプレート及び交差トラス部材の細部側面図であ る。 図３１は、本発明の構成による住宅の小屋組の筋交い支持部材上端と小屋組支 持部材との交差を示す細部側面図である。 図３２は、本発明の小屋組／屋根構造の隅部におけるジョイントプレート及び 交差トラス部材を示す細部側面図である。 図３３は、小屋組頂部のガセットプレートの正面図である。 図３４は、小屋組の互いに交差するベーストラス部材及び筋交いトラス部材の ためのジョイントプレートを示す正面図である。 図３５は、互いに交差するベーストラス部材及び小屋組部材の隅部ジョイント プレートを示す正面図である。 図３６は、互いに交差する筋交いトラス部材及びベーストラス部材のためのジ ョイントプレートを示す正面図である。 図３７は、本発明の構成による住宅のスライド戸付き壁／窓システムの正面図 である。 図３８は、図３７のＡ−Ａ線に沿った断面図である。 図３９は、本発明の構成による建築物のスライド戸と窓の頂壁との間の上部連 携を示す細部側面図である。 図４０は、本発明の構成による建築物のスライド戸と窓の底壁との間の下部連 携を示す細部側面図である。 図４１は、本発明の構成による住宅の屋外向きドア及び壁の正面図である。 図４２は、本発明の構成による住宅の屋外向きドアの内側施錠機構の切欠き正 面図である。 図４３は、図４２のＢ−Ｂ線における断面図である。 図４４は、本発明の構成による住宅における屋外向きドア内側の集中施錠ロッ ドリンケージを示す細部正面図である。 図４５は、本発明の構成による住宅における屋外向きドアの下方施錠ロッドと 基礎との間の連携を示す細部正面図である。 図４６は、本発明の構成による住宅における屋外向きドア集中施錠システムの 集中リンクロッド集合体を示す細部頂面図である。好ましい実施形態の詳細な説明 図１は、本発明の構成による建築物を一部切欠いて示す斜視図である。具体的 には、図１は壁４、屋根６、窓１０及び基礎１２で構成された住宅２を示す。切 欠き部分には、床１６、温水配管５４、根太５６、床面仕上げ材５８、及びワイ ヤメッシュ６０も見える。小屋組１４と屋根ふき材８８や、壁面パネルの波形鋼 板３６も具える。 図２は、本発明の構成による住宅の正面図である。図２から明らかなように、 住宅２は複数の垂直壁４、屋根６、ドア８、及び多数の窓１０から成る。建物２ は、破線で示す基礎１２の上に建っている。 図３は、本発明の構成による住宅の背面図である。壁４は、後述するプレハブ 部材を独特の態様で組合わせ、構成されている。屋根６は、典型的な例として、 例えば、コロンビアコンクリート社（Ｃｏｌｕｍｂｉａ Ｃｏｎｃｒｅｔｅ）の ような種々のメーカーから市販されているタイルやコンクリート屋根板、または 例えばブリティッシュ・コロンビア州バンクーバー市のマクミランブローデル社 （ＭａｃＭｉｌｌａｎ Ｂｌｏｅｄｅｌ）から“セムウッド”（Ｃｅｍｗｏｏｄ ）の商品名で市販されているコンクリート／木複合屋根板で構成されている。こ れはコンクリートと木材とを組合わせたもので、多孔性かつ軽量である。５０年 以上の耐用寿命を有し、断熱性にすぐれている。 図４は、本発明の構成による住宅の左側面図である。図５は、本発明の構成に よる住宅２の右側面図である。住宅２は、ポーチ、階段及びその他の付属物を備 えている。 図６は、本発明の構成による住宅のメインフロアの間取り図である。図６に示 すように、本発明の構成による住宅の内部は、従来の住宅とほぼ同様の間取りに なっており、３つの寝室、２ つの浴室、台所、ダイニングルーム及びリビングルームから成る。隣接のガレー ジには自家用車が収納される。詳しくは後述するように、いずれの部屋も本発明 独自の内外壁組立体を利用することによって構成することができる。 図７は、本発明の構成による住宅の基礎及び未完成地階の間取り図である。図 ７から明らかなように、地階は従来の温水式ヒータ（ＨＷ）、炉、及びメインフ ロアと地階とを結ぶ、詳しくは後述する階段を含む。図７は、建物２が据えられ る基礎１２をも示し、この基礎は、従来の態様で打込みコンクリートと鉄筋から 形成されている。図７は、基礎の外側に開口する一連の窓をも示す。なお、ガレ ージは掘下げ基礎にではなく、コンクリートの基礎に載置される。 図８は、本発明の構成による住宅の、図６のＡ−Ａ線に沿った断面図である。 図８に示すように、屋根６は従来の態様で対向壁４間に平行に並べられた複数の 小屋組１４によって支持される。小屋組１４の構造については、詳しく後述する 。 建物のメインフロア１６は、互いに協働するスチールトラス、スチールフロア デッキング及びその他の構成部材を独特な態様で組合わせて構成されている。こ の組合わせについても、詳しくは後述する。スチール製階段１８がメインフロア １６とつながっており、居住者はこの階段を利用して地階へ降りることができる 。壁４は、鉄筋コンクリート基礎１２に支持されている。コンクリート基礎１２ の屋外部分は、基礎１２から排水するために、ストームドレン、タイルドレン、 ドレンロックなど従来の排水手段を備えている。 図９は、階段構造の平面図である。階段１８は、１対の手摺１９、上方スチー ル製格子踏板２４、スチール製格子踊り場２８ 及び下方スチール製踏板２４から成る。 図１０は、図９のＢ−Ｂ線における断面図である。踊り場２８には垂直に上方 へ延びる手摺支柱２０があり、これが手摺１９を支持している。１対の下方スチ ール製格子踏板２４が踊り場２８から基礎１２の床面に続く。 図１１は、階段１８の上端とメインフロア１６との間の連結を示す細部側面図 である。図１１に示すように、階段１８は、上方へ延びる手摺支柱２０、柱脚山 形鋼２２、スチール製格子踏板２４、及びスチール製溝形階段ばり２６を含む。 柱脚山形鋼２２は、階段１８の上端を隣接するメインフロア１６の縁端に溶接す ることを可能にする。 図１２は、階段主要部１８の下端と踊り場２８との連結を示す細部側面図であ る。図１２に示すように、垂直手摺支柱２０は、スチール製溝形階段ばり２６の 基部に溶接されている。階段ばり２６は、柱脚山形鋼２２を介してスチール製格 子踊り場２８に溶接される。踊り場２８の下に直角溝形鋼３０を溶接して階段下 部を支持する。スチール製隅柱３２が踊り場２８を基礎床面１２の上方に支持す る。 図１３は、図１０に示した階段２０の下部と基礎床面１２との間の連結を示す 詳細図である。基礎床面１２から垂直に上方へ垂直手摺支柱２０が立っている。 スチール製溝形階段ばり２６がスチール製格子踏板２４を支持する。階段ばり２ ６は、基礎床面１２に固定されているコンクリートアンカーボルトに柱脚山形鋼 ２２を介して固定されている。階段を構成する種々の部材は、必要に応じて互い に溶接する。 図１４は、本発明の構成による住宅の壁４を示す詳細な正面図である。壁４は 、交互に内向き、外向きとなり、互いに平行 に上端から下端に達する溝を有する山形鋼板を並置接続することで構成されてい る。壁４の頂部は上部溝形鋼３７によって塞がれ、壁４の底部は下部溝形鋼３９ によって塞がれている。隣接する鋼板を互いにオーバーラップする部位に沿って 一定間隔をおいた連結ボルト５０で接続することによって壁を完成する。上下方 向に配置された連結ボルト５０の後方に壁アンカーボルト４６を垂直に延設して ある。 隣接ピーク中心間距離１２インチ、斜角４５°、深さ４インチ、ピーク平坦域 幅２インチの、高さが８フィートの波形鋼板を、１４ゲージ、１６ゲージ、１８ ゲージ、２０ゲージのものについて強度試験を実施した。あらゆる方向に、例え ば、斜め方向、長手方向、上下方向、左右方向に関して、４５°の斜角が最大強 度を提供する。表１は、この試験の結果を示す。 CAN/CSA-S136-M89 冷間成形鋼構造部材規格による。 図１５は、図１４のＡ−Ａ線に沿った断面図である。この断面図は、特に本発 明の構成による住宅における壁の特殊構造を示す。壁４は、両面をスプレー発泡 断熱材（ｓｐｒａｙｅｄ ｆｏａｍ ｉｎｓｕｌａｔｉｏｎ）などでコーティングした波形内部鋼板３６を 連結することによって構成されている。代表的なスプレー発泡断熱材としてはス プレーポリウレタン硬質フォームが挙げられる。ただし、これ以外の適当な断熱 材を使用してもよい。なお、鋼板３６の波形ピークの平坦部分３６Ａは、その外 面をフォーム材で被覆することにより、内外壁面４０，４２と接触しないように する。これによって断熱効果が高められる。即ち、内外壁面４０，４２間に金属 どうしの接触がないから、熱伝導率の大きい金属を介して熱が伝導されて壁４の 断熱値を低下させるということがない。 図１５から明らかなように、内壁面は従来のプラスター壁板４０で形成されて いる。外壁面は従来のビニルサイジング４２で被覆されている。必要なら、壁に 防湿フィルムを組込むこともできる。壁の上端から下端まで壁アンカーボルト４ ６が垂直に貫通し、壁を基礎１２に固定する。壁アンカーボルト４６はまた、そ の頂部が壁４の上端を住宅の小屋組１４及び屋根に固定する。 ４′−０″×８′−０″鋼板からクリンプ加工して１枚の３′−１″パネルを 形成する。ただし、使用する国の特殊な条件や建築基準法に合わせてサイズを選 択すればよい。例えば、日本では７フィートのパネルが要求される。カナダでの 新しい建築には９フィートのパネルを利用している例がある。パネル及び溝形鋼 のゲージも必要に応じてさらに厚いものが使用される。特記しない限り、連結部 はすべて溶接される。パネルの波形は、４５°にクリンプ加工する。プラスター 壁板は断熱材を通してパネルのリブにねじで固定する。プラスター壁板の厚さは 、配管を別にして５−１／８″とするのが典型的である。 図１６は、図１４のＢ−Ｂ線に沿った断面図である。フォーム材で被覆された 鋼パネル３６の内側を従来のプラスター壁板４０で被覆し、外側を従来のビニル サイジング４２で被覆する。フォーム材で被覆された鋼パネル３６の下端はコン クリート基礎１２の上面と当接する底部溝形鋼によって塞がれ、アンカーボルト ４４によって固定される。各アンカーボルト４４の上端にはねじを切ってあり、 これにナットを螺合させて底部溝形鋼３９をコンクリート基礎１２の上面に固定 する。図示しないが、一連のアンカーボルト４６も壁４を基礎１２に固定する。 図１７は、図１５に示した壁４の左端部を示す詳細図である。壁４の側端部は 、外側溝形鋼４７で塞がれている。内部鋼パネル３６の斜角４５°の波形構造を 図１７に詳細に示してある。断熱フォーム材３８が鋼パネル３６の両面を被覆し ている。図１７は、内壁面としてのプラスター壁板４０と外壁面としてのビニル サイジング４２をも示す。プラスター壁板４０と断熱フォーム材３８との間には 、６ｍｍのポリエチレン防湿材３９を介在させて建物の内部から外部へ、外部か ら内部へ湿気が透過するのを防止または軽減する。 図１８は、壁４のアンカーボルト４６、及び隣接パネル間の連結態様を示す詳 細図である。隣接パネル３６の端部は、図１４に示したような、上下方向に配列 された一連の連結ボルト５０で連結されている。すでに述べたように、プラスタ ー壁板用アンカーボルト４６は、壁パネル４の上端から下端にまで達している。 断熱フォーム材３８は、オーバーラップ部位や連結ボルト５０をも含めて鋼パネ ル３６の内外両面を被覆し、壁４の内外両面間で金属どうしが接触して熱を伝導 するのを防止する。 図１９は、本発明の構成による住宅の隅部壁構造の詳細を示 す。図１９に示すように、壁の内外両面間を直接横断する部材を使用せずに、隣 接する壁の直角隅部を簡単に連結固定している。一方の壁の縁端が端部溝形鋼５ ２を有し、隣接する垂直パネル壁の対応する端部溝形鋼５２に直接当接する。内 側隅部は互いに交差する従来のプラスター壁板１４で被覆されている。外側隅部 は互いに交差する周知のビニルサイジング４２で被覆されている。内外端溝形鋼 ５２は、配管、電気配線などを収容することができる。１対の端部溝形鋼５２の 隣接面は溶接で、または（図示しない）ボルトで連結される。 図２０は、すでに図１５に示したような外壁面と内壁面との間の内部連携を詳 細に示す。端部溝形鋼５２が直接外壁面の内側に当接している。内壁面の隅部は 外壁面の内側のプラスター壁板４０と交差する周知のプラスター壁板４０で被覆 されている。内壁面はすでに図１４に示したように、アンカーボルト４６で固定 される。 図２１は、壁の下端とコンクリート基礎１２の上面との間のアンカーボルト連 結の詳細を示す。アンカーボルト４４は、コンクリート基礎１２を打込む際に埋 込まれる。それぞれのアンカーボルト４４の上部にはねじが切られており、これ にナット４５とウォッシャ４９を螺合させる。これによって下方溝形鋼３９をコ ンクリート基礎１２の上面に固定する。内壁面としてのプラスター壁板４０は壁 とコンクリート基礎との交差部位よりも下方にまで達して、この交差部位を密閉 する。外壁面としてのサイジング４２の下端は、コンクリート基礎１２の上面に 直接当接する。 図２２は、本発明の構成による住宅のフロア１６の平面図である。フロア１６ の全域を温水管５４が順次平行するように蛇 行して床暖房効果を発揮する。住宅のメインフロアの温度は、温水管５４によっ て形成される回路を通過する温水の温度を調節することによって調整することが できる。規格の温水配管を使用するから、特殊な部品は不要である。 図２３は、図２２のＡ−Ａ線に沿った断面図である。フロア１６の縁端部は基 礎１２と衝合し、基礎１２に打込まれた支持ばり５６によって連結されている。 図２３に１本だけ示した一連の平行な支持ばり５６上に鋼パネルデッキング５８ が直接載置されている。温水暖房管５４は、鋼ワイヤメッシュ６０と協働してコ ンクリートフロア５９を補強し、フロア全域に延設されている。 必要に応じて比較的ゲージの大きいワイヤメッシュを使用する。水分を含むコ ンクリートの重量（１５０ポンド／立方フィート）を支えるために必要なら、フ ロア支持ばりとして比較的ゲージの大きい鋼を使用する（フロア支持ばりの高さ は一定）。鋼パネルデッキングは、支持ばり間に位置する含水コンクリートの重 量を支えることができることも要求される。スラブ中の各温水管は、内径が１″ のＰＶＣ製またはブラックスチール製などのパイプに内径が１／２″の銅チュー ブを挿通した形で構成される。パイプ材料の組合わせは、ほかにも考えられる。 緊急時には、フロアスラブ１６のガレージ／凹部端においてアクセスハッチプレ ート６２を開放し、内側チューブの連結を解き、ＰＶＣパイプから引張り出せば よい。 なお、配管系は暖房にも冷房にも利用できる。暑い季節には配管系に冷水を循 環させ、寒い季節には温水を循環させることになる。 図２４は、図２３に対応する拡大図である。支持ばり５６の 下側はコンクリート基礎１２の内壁と同様に従来のプラスター壁板４０で被覆さ れている。鋼パネルデッキング５８は強度を高めるため波形加工されている。フ ロアの上面は、リノリウム、カーペット、セラミックタイルなど従来の材料で被 覆することができる。アクセスハッチ６２を開放することによって外側パイプ５ ４及び内側銅チューブの保守、修理を行うことができる。支持ばり５６は基礎１ ２の内部にまで達しているから、支持ばり５６と基礎１２との間に強固な重量支 持連結関係が確保される。 図２５は、図２２のＢ−Ｂ線に沿った断面図である。図２５は、特に図２７ａ ，２７ｂ，２７ｃとの関連で詳しく後述するように、支持ばり５６の断面構造を 示す。図２５から明らかなように、コンクリートフロア５９及び補強ワイヤメッ シュ格子６０は、スチールデッキング５８及び支持ばり５６によって支持される 。図示しないが、実際には多数の支持ばり５６が従来の態様でフロアを横切って 平行に配列されている。 図２６は、図２２のＣ−Ｃ線に沿った断面図である。スチールデッキング５８ は、図面では１本だけ示してある支持ばり５６によって支持される。図２６から 明らかなように、温水パイプ５４は、内側銅チューブと共に基礎１２を貫通して 軽金属ボックス６４へ進入する。この金属ボックス６４は、基礎の全長に沿って 延設され、垂直縁に沿ってヒンジ開閉アクセスドアを有する。軽金属ボックス６ ４は、温水パイプ５４の保守、修理を容易にする。ボックス６４には電気配線、 常設の温冷水用配管も収容できる。 図２７ａ，２７ｂ，２７ｃは、本発明の構成による住宅のトラス部材の構造を 順次示す側面図である。図２７ａから明らか なように、支持ばり５６は、図面では１つだけを示してあるが、１対の互いに対 向する溝形片６６から形成される。各溝形片６６を図２７ｂに示すように折曲げ て図２７ｂに示すような“キャップのあるＹ”の形状を得る。なお。本文及び請 求の範囲において使用する語“キャップのあるＹ”とは、図２７ｃのほか、トラ ス構造を図示する他の図面に見られる形状である。次いで、１対の“キャップの あるＹ”形状の溝形片６６を、一方を他方に対して逆様にしてそれぞれの軸部に おいて嵌合させることにより、図２７ｃに示すような断面形状を形成する。２つ の溝形片６６の軸部をスポット溶接または連続溶接によって一体化する。もっと 強度が必要なら、支持ばりの全長にわたる補強鋼板７０を構造に組込めばよい。 図２８は、本発明の構成による建築物の典型的なトラス構造の側面図である。 トラス１４は、水平ベース部材１５、斜め上方へ延びる負荷支持トラス部材７２ 、及び傾斜した上方小屋組部材７４から成る。トラス１４を構成する部材間の連 結点は、詳しくは後述するような種々のデザインの金属板８２，８４，８６によ って連結される。 図２８は、電気配線７６をも示す。配線７６は、ジャンクションボックス７８ を通過したのち、配線８０として壁４の内部を通って下方へ延設されている。配 線８０は、従来の住宅の各部屋に設けられるような種々の壁面コンセントに接続 することができる。 図２９は、小屋組の頂部連結を示す部分側面図である。１対の筋交いトラス部 材７２が頂部において隣接する１対の斜行小屋組部材７４と交差する。この頂部 交差は４本のトラス部材７２，７４に溶接された頂部ガセットプレート８２によ って固定され る。筋交いトラス部材７２及び小屋組部材７４の断面形状は上述した“キャップ のあるＹ”形状である。図２９では、部材７２，７４の断面形状を一部切欠いて 略示してある。 小屋組部材７４の頂面には波形鋼デッキング８８が載置されており、波形デザ インによってこのデッキング８８は小屋組による支持作用と直交する方向の側方 強度を高める。鋼ループデッキング８８の頂面は、多孔性、大きい断熱値及び耐 久性を有するコンクリート屋根板９０で被覆されている。頂部キャップ鋼板９２ が屋根頂部に沿って互いに隣接する屋根板９０間の頂部交差部を被覆し、防水す る。 図３０は、筋交いトラス７２をベーストラス１５と連結するジョイントプレー ト８４の詳細な側面図である。ジョイントプレート８４は、適当な部位において 各トラス部材７２と１５とに溶接される。筋交いトラス７２とベーストラス１５ との交差部は、図３４に関連して後述するジョイントプレート１０４によってジ ョイントプレート８４とは直交方向に固定される。ベーストラス１５の“キャッ プのあるＹ”形状は、逆様になって広い面が下になり、ベーストラス１５に壁板 ４０が取付けられる。 図３１は、筋交いトラス７２と小屋組７４との間の連結を示す部分側面図であ る。デッキング８０とその上に位置するコンクリート屋根板３０も図３１に示さ れている。連結は従来のスポット溶接または連続溶接によって行われる。筋交い トラス７２の端部には小屋組部材７４の“キャップのあるＹ”字断面形状の基部 と交差させるための切込みを設けてある。交差部位は、溶接することができる。 図３２は、小屋組１４の側端と壁４との間の連結を示す拡大部分正面図である 。図３２に示すように、ベーストラス部材１５ は小屋組部材７４と交差し、端部ジョイントプレート８６によって結合されてい る。この場合、ジョイントプレート８６を両トラス部材１５，７４に溶接すれば よい。トラスの交差端は壁４の頂部に支持される。小屋組７４は、鋼デッキング ８８及びその上のコンクリート屋根板９０を支持する。屋根の外縁は、従来の態 様で鋼製鼻かくし板９６、樋９８及び下端（ソフィット）１００によって仕上げ られる。壁板４０がベーストラス部材１５の下側と壁４の内部を被覆する。 図３３は、垂直な切込み１０２を有するガセットプレート８２の構造を示す詳 細な正面図である。図２９に関連して述べたように、ガセットプレート８２は、 小屋組７４の頂部各部を連結する。切込み１０２には、支持鋼板９４が嵌入する 。 図３４は、下部に倒立“Ｙ”字形切込み１０６を有するジョイントプレート１ ０４の正面図である。切込みのあるプレート１０４の機能は、図３０との関連で 上述した。切込み１０６は、小屋組のベース１５の倒立軸部及び本体と交差する 。 図３５は、図３２に示した小屋組７４とベーストラス部材１５との交差部を連 結するためのジョイントプレート８６の正面図である。プレート８６の角度は、 小屋組のピッチに応じて変化させればよい。 図３６は、図２８，図３０に示した筋交いトラス部材７２とベーストラス部材 １５とを連結するためのジョイントプレート８４の正面図である。 ジョイントプレートとトラス部材との連結は、特記しない限り、すべて溶接に よって行う。ジョイントプレートは、いずれも厚さ１／８″の鋼板が典型的であ る。屋根の勾配／ピッチは、トラスの全体的なデザインには影響しない。ジョイ ントプレー トは、いずれもトラス部材に挿入され、溶接される。図２８に示したように、サ ーキットブレーカからの電気配線は、トラス部材に沿って適当なジャンクション ボックスに導かれ、ここから壁または天井に沿って各コンセントに達する。電気 関係の付属品は、いずれも規格通りであり、特別な設備を用意する必要はない。 図３７は、本発明の構成による住宅における、壁４に水平スライド窓を設けた 窓システムの正面図である。図３７から明らかなように、窓システムは、壁に設 けた戸袋へ図３７に矢印で示す方向に側方へ摺動させることのできる２面のスラ イド窓１０８，１１０から成る。スライド窓１０８，１１０の底部は、１対のス プロケット１１８にプーリに取付けるようにそれぞれ取付けられたチェーン１１ ６に溶接されている。両スライド窓１０８，１１０の底縁は、下方滑りガイド１ １４と咬合し、これに沿って摺動する。両スライド窓１０８，１１０の頂縁は、 上方滑りガイド１１２と咬合し、これに沿って側方へ摺動する。 図３７には図示しないが、窓システムがスライド窓１０８，１１０の内側に従 来の一重または二重ガラス窓システムを含む場合もあり得る。スライド窓１０８ ，１１０は、典型的には鋼製であり、窓開口を閉じれば、これを破って建物内へ 侵入するのを外部から阻止する。 図３８は、図３７のＡ−Ａ線に沿った断面図である。図３８は、壁４の窓開口 の構造の詳細を示すとともに、上下の溝形鋼部材１２２が窓開口の周囲に延設さ れて窓開口を壁４の内部から密閉する態様をも示す。 図３９は、スライド窓１１０の頂縁が窓の溝形鋼１２２と隣接する上方滑りガ イド１１２と咬合する態様を示す拡大詳細図 である。滑りガイドは、後方のビニルサイジング４２と密着している。溝形鋼１ ２２がプラスター壁板４０の下端にかぶさっている。 同様に、図４０は溝形鋼１２２と隣接し、ビニルサイジング４２の内側に位置 する下方滑りガイド１１４とスライド窓１１０の底縁との咬合態様を示す拡大図 である。図４０は、スライド窓１１０の底縁を溶接したエンドレスチェーン１１ ６と、プーリのように作用してエンドレスチェーン１１６の往復移動を可能にす るスプロケット１１８をも示す（図３７をも参照）。 図４１は、本発明の構成による住宅における壁４に設けたドアの開口を示す正 面図である。ドア８の周縁には左右両側縁及び上縁に沿って延設された溝形鋼１ ２４があり、これがドア開口を壁４の内部から密封する。 図４２は、図４１に示すドア開口に嵌込まれる屋外向きドア８の内部構造を示 す正面図である。ドア８の内部には、集中４方向ドア施錠システムが組込まれて いる。これにより、ドアの上端縁、左右側縁及び下端縁を溝形鋼１２４及びコン クリート基礎１２内に係止することにより、住宅内への不法なアクセスを防止す る。集中施錠システムは、以下に述べるように、容易に操作できる。集中施錠シ ステムはドア８の上端縁、両側縁及び下端縁にむかってそれぞれ上方へ、側方へ 、下方へ延設されて長手方向に移動する４本のドア施錠ロッド１２６から成る。 これらの施錠ロッドは、対応のロッドガイドスリーブ１３０内へ長手方向に摺動 する。４本の施錠ロッド１２６の内端は、それぞれ対応の枢動スチールロッド１ ３２を介して中央の集中ドア施錠ホイール１２８と連結される。このリンケージ 機構により、ホイール１２８を１方向（図４２で反時計方向）に回転さ せることによって各ロッドを４方向へそれぞれ押出すことができ、反対方向（図 ４２で時計方向）に回転させることによって引っ込めることができる。図４２に は図示しないが、集中ホイール１２８は、屋外向きドア８の内側に設けた手動ホ イール１３４によって操作される。上記集中ドア施錠システムに加えて、ラッチ や本締めボルトのような従来の施錠ハードウェアを取付けることができる。 図４３は、図４２のＢ−Ｂ線に沿った断面図である。図４３は、特に集中施錠 ホイール１２８、手動ホイール１３４、ドア施錠ロッド１２６、リンクロッド１ ３２、及びロッドスリーブ１３０を示す。 図４４は、本発明の構成による住宅における屋外向きドア内部の集中施錠ロッ ドリンケージを示す詳細な正面図である。図４４から明らかなように、第２鋼リ ンクロッド１３２は主鋼ロッド１２６にヒンジ連結され、主鋼ロッド１２６はス リーブ１３０内を長手方向と水平方向とに摺動する。第２鋼ロッド１３２の右端 は主鋼ロッド１２６の内（左）端に枢動自在に連結され、反対端（左端）は集中 ドア施錠ホイール１２８にヒンジ連結されている。このリンケージシステムは、 集中ドア施錠ホイール１２８を反時計方向に回転させることによって主鋼ロッド １２６を右にむかって施錠位置へ移動させ、時計方向に回転させることによって 施錠位置から引っ込めることを可能にする。引っ込められたリンクロッド１３２ の位置を図４４に破線で示した。 図４５は、押出されて施錠位置にある下向き施錠ロッド１２６が基礎１２に設 けた（図示しない）受け部内に進入している状態を示す詳細な正面図である。ロ ッドは、スリーブ１３０を上下に摺動する。 図４６は、主施錠ロッド１２６、第２リンクロッド１３２、集中施錠ホイール １２８、及び手動ホイール１３４の相互の連結を示す詳細な平面図である。ロッ ド１２６，１３２は第１連結ボルト１３６を介してヒンジ連結され、第２ロッド １３２の反対端は、第２連結ボルト１３６を介して集中施錠ホイール１２８とヒ ンジ連結されている。施錠ロッド１２６は、スリーブ１３０内を摺動する。 以上の説明から当業者には明らかなように、本発明の実施に際しては、その思 想または範囲を逸脱することなく多様な変更を加えることができる。したがって 、本発明の範囲は、後記する請求の範囲によってのみ限定される。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 ＥＰ(ＡＴ，ＢＥ，ＣＨ，ＤＥ， ＤＫ，ＥＳ，ＦＩ，ＦＲ，ＧＢ，ＧＲ，ＩＥ，ＩＴ，Ｌ Ｕ，ＭＣ，ＮＬ，ＰＴ，ＳＥ)，ＯＡ(ＢＦ，ＢＪ，ＣＦ ，ＣＧ，ＣＩ，ＣＭ，ＧＡ，ＧＮ，ＭＬ，ＭＲ，ＮＥ， ＳＮ，ＴＤ，ＴＧ)，ＡＰ(ＫＥ，ＬＳ，ＭＷ，ＳＤ，Ｓ Ｚ，ＵＧ)，ＵＡ(ＡＭ，ＡＺ，ＢＹ，ＫＧ，ＫＺ，ＭＤ ，ＲＵ，ＴＪ，ＴＭ)，ＡＬ，ＡＭ，ＡＴ，ＡＵ，ＡＺ ，ＢＢ，ＢＧ，ＢＲ，ＢＹ，ＣＡ，ＣＨ，ＣＮ，ＣＺ， ＤＥ，ＤＫ，ＥＥ，ＥＳ，ＦＩ，ＧＢ，ＧＥ，ＨＵ，Ｉ Ｓ，ＪＰ，ＫＥ，ＫＧ，ＫＰ，ＫＲ，ＫＺ，ＬＫ，ＬＲ ，ＬＳ，ＬＴ，ＬＵ，ＬＶ，ＭＤ，ＭＧ，ＭＫ，ＭＮ， ＭＷ，ＭＸ，ＮＯ，ＮＺ，ＰＬ，ＰＴ，ＲＯ，ＲＵ，Ｓ Ｄ，ＳＥ，ＳＧ，ＳＩ，ＳＫ，ＴＪ，ＴＭ，ＴＲ，ＴＴ ，ＵＡ，ＵＧ，ＵＳ，ＵＺ，ＶＮ

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １．（ａ）基礎と； （ｂ）屋根と； （ｃ）基礎から屋根にまで達し、内部波形金属板、その金属板の両面を被覆す る断熱材、その断熱材の内面を被覆する壁面及びその断熱材の外面を被覆する壁 面で構成された壁 とから成ることを特徴とする建築物。 ２．交互に内向き及び外向きの溝が上下方向へ延びるように金属板を波形加工 し、波形加工した金属板の内外両面に断熱材としてウレタンフォームを配置し、 上下方向連結用アンカーロッドによって壁の基部を基礎の頂部に連結し、そのア ンカーロッド上端によって壁の上端を屋根に連結し、そのアンカーロッドの下端 によって壁の下端を基礎に連結したことを特徴とする請求の範囲第１項に記載の 建築物。 ３．金属板が交互に該板の両面側に向く溝を有し、溝を画成する壁が４５°の 角度で傾斜し、溝の頂部及び底部が平坦であることを特徴とする請求の範囲第２ 項に記載の建築物。 ４．（ａ）基礎と； （ｂ）屋根と； （ｃ）基礎から屋根にまで達し、内部波形金属板、その金属板の両面を被覆す る断熱材、その断熱材の内面を被覆する壁面及びその断熱材の外面を被覆する壁 面で構成された壁と； （ｄ）“キャップのあるＹ”断面形状を有する交差部材で構成されて屋根を支 持する小屋組 とから成ることを特徴とする建築物。 ５．小屋組の頂部によって支持された波形金属板をコンクリート屋根板で被覆 することによって屋根を構成したことを特徴と する請求の範囲第４項に記載の建築物。 ６．（ｄ）それぞれ１対のループ／プーリシステムに固定することにより、壁 に形成したそれぞれの戸袋に引っ込めたり、互いに相手方に向かって戸袋から引 出して窓開口を閉じたりできるようにした１対のスライドパネルから成る窓を壁 に設けたことを特徴とする請求の範囲第１項に記載の建築物。 ７．（ｅ）壁のドア開口に取付けられ、その内部に集中ホイール式ドア施錠シ ステムを有するドア を含むことを特徴とする請求の範囲第１項に記載の建築物。 ８．集中ホイール式ドア施錠システムが、 （ｆ）ドアの縁端から壁の内部へ進入させたり、壁からドア内部へ引っ込めた りすることができる少なくとも１本の施錠ロッドと； （ｇ）ドアの内部に回転自在に取付けられ、リンケージ手段を介して施錠ロッ ドに連結され、第１位置へ回転させるとロッドをドアの縁端から壁の内部へ進入 させ、第２位置へ回転させるとロッドを壁の内部からドアの内部へ引っ込めるホ イール とから成ることを特徴とする請求の範囲第７項に記載の建築物。 ９．ドアが、それぞれを集中ホイールにヒンジ連結した少なくとも２本の施錠 ロッドを有することを特徴とする請求の範囲第８項に記載の建築物。 １０．（ａ）基礎と； （ｂ）屋根と； （ｃ）基礎から屋根にまで達し、内部波形金属板、その金属板の両面を被覆す る断熱材、その断熱材の内面を被覆する壁面及びその断熱材の外面を被覆する壁 面で構成された壁と； （ｄ）第１の“キャップのあるＹ”、第２の倒立した“キャ ップのあるＹ”及び互いに交差する第１及び第２“キャップのあるＹ”の軸部か ら成る断面形状を有する、少なくとも１つの支持ばりによって支持され、壁と壁 との間に広がるフロア とから成る建築物。 １１．第１及び第２の“キャップのあるＹ”が、内部に補強鋼板を含むことを 特徴とする請求の範囲第１０項に記載の建築物。 １２．“キャップのあるＹ”断面形状を有する交差部材で構成され、屋根を支 える小屋組を含むことを特徴とする請求の範囲第１０項に記載の建築物。 １３．小屋組の頂部で支持された波形金属板にコンクリート屋根板を載置する ことによって屋根を構成したことを特徴とする請求の範囲第１２項に記載の建築 物。 １４．（ｄ）それぞれ１対のループ／プーリシステムに固定することにより、 壁に形成したそれぞれの戸袋に引っ込めたり、互いに相手方に向かって戸袋から 引出して窓開口を閉じたりできるように１対のスライドパネルから成る窓を壁に 設けたことを特徴とする請求の範囲第１０項に記載の建築物。 １５．（ｃ）壁のドア開口に取り付けられ、内部に集中ホイール式ドア施錠シ ステムを有するドア を含むことを特徴とする請求の範囲第１０項に記載の建築物。 １６．集中ホイール式ドア施錠システムが、 （ｆ）ドアの縁端から壁の内部へ進入させたり、壁からドア内部へ引っ込めた りすることができる少なくとも１本の施錠ロッドと； （ｇ）ドアの内部に回転自在に取付けられ、リンケージ手段を介して施錠ロッ ドに連結され、第１位置へ回転させるとロッ ドをドアの縁端から壁の内部へ進入させ、第２位置へ回転させるとロッドを壁の 内部からドアの内部へ引っ込めるホイール とから成ることを特徴とする請求の範囲第１５項に記載の建築物。 １７．ドアが、少なくとも２本の施錠ロッドを有し、それぞれのロッドが集中 ホイールにヒンジ連結していることを特徴とする請求の範囲第８項に記載の建築 物。 １８．（ａ）補強コンクリートで構築された基礎と； （ｂ）金属板とコンクリート屋根板とで構成された屋根と； （ｃ）基礎から屋根にまで達し、内部波形金属板、その金属板の両面を被覆す る断熱材、その断熱材内面を被覆する壁面及びその断熱材の外面を被覆する壁面 で構成され、前記金属板を、交互に内向き及び外向きの溝が垂直に形成されるよ うに波形加工し、この波形金属板の内外面を前記断熱材としてウレタンフォーム で被覆した壁と； （ｄ）壁の基部を基礎の頂部に連結する垂直方向連結用アンカーロッドであっ て、上端が壁の上端を屋根に連結し、下端が壁の下端を基礎に連結するアンカー ロッドと； （ｅ）“キャップのあるＹ”断面形状を有する交差部材で構成されており、屋 根を支える小屋組と； （ｆ）それぞれ１対のループ／プーリシステムに固定することにより、壁に形 成したそれぞれの戸袋に引っ込めたり、互いに相手方に向かって戸袋から引出し て窓開口を閉じたりできるようにした１対のスライドパネルから成る、壁の窓と ； （ｇ）壁のドア開口に取付けられ、そのドア内部に、壁の内部に進入させたり 、壁から引っ込めたりできる少なくとも１本の施錠ロッドと；ドア内部に回転自 在に取付けられ、リンケー ジ手段を介して施錠ロッドに連結され、第１位置へ回転させると前記ロッドを壁 の内部へ進入させ、第２位置へ回転させると前記ロッドを壁の内部から引っ込め るホイールとを有するドアと； （ｈ）第１の“キャップのあるＹ”、第２の倒立した“キャップのあるＹ”、 及び互いに交差する第１及び第２“キャップのあるＹ”の軸部から成る断面形状 を呈する少なくとも１つの支持ばりによって支持され、壁と壁との間に広がるフ ロア とから成ることを特徴とする建築物。 １９．（ａ）第１パネル外張りと； （ｂ）第２パネル外張りと； （ｃ）第１パネル外張りと第２パネル外張りとの間に介在して両パネル外張り とも間隔を保ち、第１側と第２側とに交互に形成された互いに平行な溝を有する 波形金属板と； （ｄ）波形金属板に交互に形成された、第１及び第２溝の両面を被覆し、山部 及び谷部を有する断熱材であって； 山部が対向する第１パネル外張りと第２パネル外張りとのそれぞれに近接し、 谷部が第１パネル外張りと第２パネル外張りとの間に波形金属板の前記交互の第 １及び第２溝と一致する開口部を画成している断熱材 とから成ることを特徴とする建築用サンドイッチパネル構造物。 ２０．交互に金属板の両面側に向く溝の壁が４５°の角度で形成され、溝の頂 部及び底部が平坦であることを特徴とする請求の範囲第１９項に記載のパネル構 造。