JPH11510792A - 免疫応答を阻害するcd4−誘導ペプチド - Google Patents

免疫応答を阻害するcd4−誘導ペプチド

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JPH11510792A JP9504613A JP50461397A JPH11510792A JP H11510792 A JPH11510792 A JP H11510792A JP 9504613 A JP9504613 A JP 9504613A JP 50461397 A JP50461397 A JP 50461397A JP H11510792 A JPH11510792 A JP H11510792A
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Abstract

(57)【要約】 本出願は、CD4及びMHC クラスII遺伝子産物の相互作用をブロックする化合物を同定することにより、望ましくないヒトCD4+T細胞免疫応答を阻害するのに使用できる化合物を同定する方法、及びそのような同定された化合物を投与することからなる治療方法に関する。望ましくないヒトCD4+T細胞免疫応答を阻害する化合物は、例えば多発性硬化症のような疾患を治療したり、移植片拒絶及び移植片対宿主病を予防するのに使用し得る。より具体的には、本出願は約1400及び400 の間の分子量を有し、ヒトCD4リンパ球細胞表面抗原の三つの部分を模倣する化合物に関する。その部分はCD4分子の残基29-35、D1ドメインのC-C'ループ; 残基317-323、D4ドメインのC-C'ループ; 及び残基346-353、D4ドメインのCDR3あるいはFGリッジである。そのような化合物の具体例としては、環状ペプチド及びペプチド模倣体が挙げられる。

Description

【発明の詳細な説明】 免疫応答を阻害するCD4-誘導ペプチド 本出願は米国特許仮出願である1995年6月29日出願の第60/000,710号、及び199 5年9月20日出願の第60/004,034号の一部継続出願であり、それぞれの全体を引用 により本明細書の一部とする。 1.発明の分野 本発明は、T細胞の活性化により生じる免疫応答の抑制に関する。より具体的 には、CD4 タンパク質分子の表面を模倣し、これによりCD4とMHC クラスII遺伝 子産物との間の相互作用を阻害する化合物、及びそのような化合物を同定し、使 用して望ましくない免疫応答を抑制する方法に関する。 2.発明の背景 T細胞はリンパ球、即ち「白血球」の一種であり、抗原と呼ばれる外来の巨大 分子に対する細胞性免疫応答を媒介する。T細胞は正常な哺乳動物免疫応答に必 要であるが、場合によってはその活性化を阻害することが望ましい。例えば、あ る種の自己免疫疾患においては、患者のT細胞が、外部で生成された巨大分子で はなく「自己抗原」、即ち患者が生成した巨大分子に応答し、患者の細胞及び組 織を害する。 自己免疫T細胞応答は、全身性エリテマトーデス(SLE)、慢性関節リウマチ(RA )、インシュリン依存性糖尿病及び多発性硬化症(MS)の患者に見られ、それぞれ の病態生理の原因となっている。 またT細胞は、移植片拒絶、及び移植片対宿主病(GVHD)を起こす。移植片拒絶 は、受容体(宿主)のT細胞により「外来」のものであると認識された移植された 組織(移植片)に対する免疫応答により起こる。移植片対宿主病は、宿主により生 成された巨大分子を「外来」のものと認識する、移植されたT細胞により起こる 。 2.1. T細胞活性化におけるCD4の役割 免疫グロブリンスーパーファミリーのメンバーであるCD4分子は、T細胞の2つ の主要な型の1つであるヘルパーT細胞の表面に発現される糖タンパク質である( White,R.H.H.ら、1978,J.Exp.Med.148:664-73)。ヘルパーT細胞は、抗原 が主要組織適合遺伝子複合体のクラスII産物(クラスII MHC)と結びついたときに のみ抗原を認識する。CD4及びT細胞抗原レセプターはシグナル伝達経路に関与 し、これにより抗原の存在が抗原特異性ヘルパーT細胞の活性化を引き起こす。 CD4は、抗原が関与しない、T細胞能力の胸腺内選択に関与する(Teh,H.S.ら、1 991,Nature 349:241-43)。 CD4分子は二つの重要な機能を有する。第一には、CD4はT細胞抗原レセプター とのコレセプターとして、抗原提示細胞上でクラスII MHC分子のβ-鎖の非多形 性領域に結合する(Doyle,C.& Strominger,J.L.,1987,Nature 330:256-59; Gay,D.ら、1987,Nature 328:626-29; Konig,R.ら、1995,Nature 365:796-98 。CD4はT細胞応答をCD4のない場合の300倍のレベルまで増強し得る(Janeway,C .A.,1991,Seminars in Immunology 3:153-160)。第二に、CD4 はシグナル伝達 分子であることが広範な証拠により示されている。CD4の細胞質テイルがチロシ ンキナーゼp56alckに結合していること(Veillette,A.ら、1988.,Cell 55:301- 08; Barber,E.K.ら、1989,Proc.Natl.Acad.Sci.86:3277-81; Turner,J.M .ら、1990,Cell 60: 755-65)、CD4の抗-CD4モノクローナル抗体による刺激に よりp56lckキナーゼの活性が増加すること(Veillette,A.ら、1989,Nature 335 :257-9)、並びにCD4及びT細胞抗原レセプターの架橋により、T細胞抗原レセプ ター媒介チロシンリン酸化(June,C.H.ら、1990,J.immunol.144:1591)及びリ ンホカイン生成(Anderson,P.ら、1987,J.Immunol.139:678-82; Emmrich,F. ら、1987,Eur.J.Immunol.17:529-34)の両方が増強されることが研究により 示されている。これらの研究は、CD4分子がシグナルの伝達の間にT細胞抗原レ セプター複合体の他の細胞表面分子と相互作用して該細胞を活性化することを示 しており(Miceli,M.C.& Parnes,J.R.,1993,Adv.Immunol.53:59-122)、例 えばT細胞抗原レセプター/CD3複合体(Saizawa,K.ら、1987,Nature 328:260-6 3; Rivas,A.,1988,J.Immunol.140:2912-18)及びCD45チロシンホスファター ゼ(Dianzani,U.ら、1990 Eur.J.Immunol.20:2249-57)と相互作用する。可溶 性CD4 タンパク質間でCD4-CD4 相互作用が観察されている(Davis,S.J.ら、1990 ,J. Biol.Chem.265:10410)。 最近、細胞表面上でのCD4 のオリゴマー化が、クラスII MHCへの安定な結合及 びT細胞活性化に必要であることが提唱されている(Sakihama,T.ら、1995,Pr oc.Natl.Acad.Sci.92:6444)。膜結合CD4タンパク質間の相互作用があるとす ると、分子モデリングデータは、CD4タンパク質のCDR3及びD1ドメインのC-C'ル ープの相互作用における参加に合致している(Langedijik,J.P.M.ら、1993,J. Biol.Chem.268:16875-78)。CD4分子の外部ドメイン(D1-D4)はこれらのタンパ ク質-タンパク質相互作用に関与している。 CD4とMHCクラスII遺伝子産物との相互作用についての研究を行い、CD4の選択 された残基における突然変異によりCD4トランスフェクト細胞とMHCクラスII担持 細胞との結合がブロックされるかどうかが調べられている。これらの研究によれ ば、該相互作用にはCD4分子の大きな領域が関与しており、特にD1ドメインの側 方表面の殆ど、及びD2ドメインの上部が関与していることが示されている(Clayt on,L.K.ら、1989,Nature 339:548-51; Moebius,U.ら、1992,Proc.Natl.Ac ad.Sci.89:12008-12; Moebius,U.ら、1993,Proc.Natl.Acad.Sci.90:825 9-63)。 そしてCD4チロシンキナーゼp56lck、T細胞抗原レセプターチロシンキナーゼp 59fyn、及びCD45チロシンホスファターゼが併置されることにより、T細胞を活 性化させるシグナルが生じる(Veillette,A.ら、1988,Cell 55:301-08; Barber ,E.K.ら、1989,Proc.Natl.Acad.Sci.86:3277-81)。 2.2. 多発性硬化症はCD4+T細胞により媒介される 病理学的には、MSの病巣は中枢神経系の白質中の血管周囲炎症カフからなる。 これらは活性化及び非活性化リンパ球、血漿細胞、単球、及びマクロファージを 含む。初期病巣に見られる小リンパ球の大部分はヘルパー型のCD4+T細胞サブセ ットである(Raine,C.S.ら、1988,J.Neuroimmunol.20:189-201; Raine,C.S. ,1991,Neuropath.Appl.Neurobiol.17:265-274)。 ヒトMSの治療の研究に有用な動物モデルは実験的アレルギー性脳脊髄炎(EAE) である。EAEは実験的に誘導される疾患であり、MSと同じ臨床的及び病理学的症 状の多くを共通に有するものである(Martin,R.ら、1992,Ann.Rev.Immunol. 10:153-187; Hafler,D.A.ら、1989,Immunology Today 10:104-107)。齧歯類に おけるいくつかの研究により、MSと同様に、CD4+T細胞がEAE の病体生理に関与 していることが示されている(Traugott,U.ら、1985,Cellular Immunology 91: 240-254; Ben-Nun,A.ら、1981,Eur.J.Immunol.11:195-199; Pettineli,R. B.ら、1981,J.Immunol.127:1420-1423)。EAEは、アジュバント中のミエリン による免疫化によりマウスのある種の系統において誘発できる。この免疫化によ り、ミエリン塩基性タンパク質(MBP)及びタンパク脂質(PLP)に特異的なCD4+T細 胞が活性化される(Bernard,C.C.A.ら、1975,J.Immunol.114:1537-1540; Cho u,C.H.ら、1983,J.Immunol.130:2183-2186; Kurchroo,V.K.ら、1992,J.I mmunol.148:3776-3782)。活性化されたT細胞は中枢神経系に入り、その局所的 作用により前記疾患の解剖学的病理状態及び臨床的兆候の両方、例えば完全麻痺 につながる後脚不全麻痺を亢進させる。 自己反応性CD4+T細胞はMSにおける病理発生の媒介において重要な役割を有す るので、この疾患を治療する一つの方法として自己反応性CD4+T細胞の活性化を 阻害することがある。この目的のためには、クラスII MHCに対するモノクローナ ル抗体(mAb)(Steinman,L.ら、1993,Proc.Natl.Acad.Sci.USA 78:7111-711 4)、あるいはT細胞抗原レセプターに対するモノクローナル抗体(Acha-Orbea,H .ら、1988,Cell 54:263-273)を使用することができる。非免疫原性ペプチドに より、クラスII MHCに対する抗原結合を競争的に阻害することもできる(Wraith ,D. C.ら、1989,Cell 59:247-255)。 抗-CD4 mAbがEAEにおいて疾患の進行を阻害することも示されており(Waldor, M.K.ら、1985,Science 227:415-17)、MSにおけるこの方法についていくつかの ヒト臨床試験が現在進行中である(Hafler,D.A.ら、1988,J.Immunol.141:131 -138; Racadot,E.ら、1993,J.Autoimmunity 6:771-786; Lindsly,J.W.ら、1 994,Annals of Neurology 36:183-189)。 2.3. CD4- 誘導ペプチドによる免疫応答の阻害 CD4分子の表面を模倣する合成ペプチドはCD4タンパク質の機能をブロックする のに使用されている。例えば、マウスCD4分子のCDR3ループの配列にその配列が 由来するペプチドは、in vitroにおいてT細胞活性化を阻害し、ネズミEAE を改 善することが示されている(Jameson,B.A.ら、1994,Nature 368:744-746)。こ れらの実験は、(i)CDR3由来ペプチドを使用する処理により自己反応性T細胞は 阻害されるが、正常な免疫応答は阻害されないこと、(ii)CDR3 由来ペプチドを 使用した処理によっては、ペプチド特異的免疫応答であるpan-CD4+T細胞消耗、 あるいは有害な副作用は起こらず、このようなペプチドを長期に使用できること 、及び(iii)CD4由来ペプチドを使用する処理は、疾患の臨床的再発に関与しやす い二次T細胞応答を阻害することを示した(Jameson,B.A.ら、1994,Nature 368 : 744-746; Jameson,B.A.らのWO94/11014)。Jameson の研究に使用されたペプ チドは、CD4の残基86-94から得られた9-アミノ酸配列とペプチドを環化するアミ ノ酸リンカーを含むものであった。 1994年5月26日に公開されたB.A.JamesonらによるWO94/11014は、CD4の残基17 -22、117-128、130-138及び158-171の配列及びそのサブ領域に由来する配列を有 するペプチドも免疫応答をモジュレートするのに使用できることを開示している 。その他のペプチドが1995年1月3日に出願されたR.Korngold及びB.A.Jameson の米国特許出願08/368,280に開示されている。 Zhang,X.ら、1996,Nature Biotechnology,14:472-475は、約1500ダルトン の分子量を有し、CD4の残基82-89 を含むペプチドを開示している。Zhangらのこ のペプチドは、抗原誘導IL-2分泌のブロックにより示されるように、CD4とMHC クラスIIとの相互作用を阻害するとされている。 3.発明の概要 本発明は、CD4とMHC クラスIIとの相互作用をブロックする、1450〜400ダルト ンの間、好ましくは1400〜400 ダルトンの間の化合物の有効量を投与することに よる、ヒト患者における望ましくないCD4T細胞免疫応答を阻害する方法を包含 する。CD4/MHC クラスII相互作用を阻害する化合物は、CD4を発現する細胞の周 囲でヒトB-細胞腫瘍系、Rajiのロゼットの形成をブロックする能力により同定で きるが、有害な作用を有しないもの、例えば形質転換細胞の増殖に影響を及ぼさ ないものである。この方法は、1450〜400ダルトンの間、好ましくは1400〜400ダ ルトンの間の分子量を有する、CD4オリゴマー形成を阻害する化合物の治療上有 効な量を投与することを含む。 本発明はさらに、そのような化合物の例、例えばCD4分子の残基29-35、D1ドメ インのC-C'ループ; 残基317-323、D4ドメインのC-C'ループ; 及び残基346-353、 D4ドメインのCDR3若しくはFGリッジの全部あるいは一部を模倣し、T細胞活性化 を阻害する合成ペプチドに関し、またそのようなペプチドを使用してヒトのCD4 依存性免疫応答を阻害する方法に関する。好ましい態様においては、本発明のペ プチドは環状ペプチドである。本発明は、C-C'ループを模倣するペプチドの有効 な量にT細胞を接触させることによりT細胞の活性化を阻害することを包含する 。さらに本発明は、ヒトにおける自己免疫疾患を治療する方法をも包含し、疾患 はCD4分子の機能を阻害することにより改善される。 4.図面の簡単な説明 図1A: テトラペプチドに対応する巨大環状ペプチド模倣体の合成の全体的方法の 概略図。 図1B: ペンタペプチドNSNQI1(配列番号1)に対応する巨大環状ペプチド模倣体の 構造。 図1C: ヘキサペプチドKNSNQI(配列番号2)に対応する巨大環状ペプチド模倣体の 構造。 1 アミノ酸を示すのに以下のコードを使用する。 A=Ala,C=Cys,D=Asp,E=Glu,F=Phe,G=Gly,H=His,I=Ile, K=Lys,L=Leu,M=Met,N=Asn,P=Pro,Q=Gln,R=Arg,S=Ser, T=Thr,V=Val,W=Trp,Y=Tyr. L-アミノ酸は大文字で表し、D-アミノ酸は小文字で表す。 図2: 4 つの群によるマウスEAEモデルの臨床的兆候の重篤度の比較。各群は、 無処理、□; rD-mPGPtide 陽性対照処理、■; 直鎖CNSNQIC(配列番号44)ペプチ ドで処理、△; 環状CNSNQIC(配列番号45)ペプチドで処理、○、である。 図3: CD4の部分を模倣するペプチドによる、ヒト同種異系混合リンパ球反応の 阻害。 5.発明の詳細な説明 本発明は、1450と400ダルトンの間、好ましくは1400と400ダルトンの間の分子 量を有し、CD4とMHC クラスII遺伝子産物との相互作用を特異的にブロックする 化合物の有効量を投与することによるヒトのCD4 T細胞免疫応答を阻害する方法 に関する。より高い分子量を有する化合物を使用することは、治療上有効な濃度 を達成し、維持することにおいて不利である。本発明の特定の態様においては、 前記化合物は、以下のヒトCD4の配列: KNSNQLIK(配列番号3)、KNSNQIK(配列番号 4)、NSNQI(配列番号1)(D1-CC'模倣体)、KLENKEA(配列番号5)(D4-CC'模倣体)及び LSDSGQVL(配列番号6)(D4-FG模倣体)のペプチドまたはそれらを模倣するように選 択されるペプチド模倣体である。 本発明のさらに別の態様においては、前記化合物は、上記配列の保存的置換に より形成され得るペプチド及びペプチド模倣体である。 5.1. CD4/MHC クラスII相互作用の阻害剤の同定方法 CD4/MHC クラスII遺伝子産物の相互作用を阻害する化合物の能力は細胞ロゼッ ト形成アッセイにより判定することができる。Cos-7、Cos-1等のような細胞系を 、プロモーターに機能可能なように結合したヒトcDNAを担持するプラスミド により一時的にトランスフェクトすることができる。別の態様においては、COS- 1細胞系をヒトCD4発現プラスミドにより安定に形質転換することができる。ヒト CD4発現細胞及びヒトMHC クラスII発現細胞を混合して細胞ロゼットを形成する 。 化合物による特異的なブロックは、化合物が最大200μM の濃度でロゼット形 成培地中に存在することによりロゼットの数が少なくとも50% 減少することによ り示され、この50% ロゼット阻害濃度は形質転換細胞系、例えばEB-形質転換B- リンパ芽球様細胞系あるいはIL-2-依存性T細胞系、例えばHT-2の増殖の20% 未 満の阻害を示すものである。 本発明のさらに別の態様においては、CD4及びMHC クラスIIの相互作用を特異 的に阻害する化合物はさらに、50% ロゼット阻害濃度において、末梢血リンパ球 のLPS-刺激増殖又はフィトヘマグルチニン刺激増殖を20%未満阻害することを特 徴とする。 5.2. 本発明の化合物 本発明は、ヒトCD4分子の三つの部分: CD4分子の残基29-35、D1ドメインのC-C 'ループ; 残基317-323、D4ドメインのC-C'ループ; 及び残基346-353、D4ドメイ ンのFGリッジを模倣する合成ペプチドを提供する。本発明の好ましい態様におい ては、前記合成ペプチドはCD4の一部分の構造を模倣するコアペプチドと、ペプ チドの環化を可能とするN及びC末端残基とを含む。本発明のこの環状合成ペプチ ドは、ヒト及びマウスCD4分子の両方に共通する配列あるいはそのような配列に 類似した「コア」ペプチド配列を含み得る。 本発明の一つの形態は、D1ドメインのC-C'ループ(D1-CC')と称するCD4領域29- 35 のアミノ酸が、免疫学的活性に関連する分子間結合の形成に重要であるとい う発見に基づくものである。本発明によれば、CD4配列29-35 又はその部分に対 応する配列を含むアミノ酸配列を有する3-10のアミノ酸のペプチドが提供される 。CD4の残基29-35 の配列はK-N-S-N-Q-I-K(配列番号4)である。一定の態様にお いては、CD4配列29-35 の1以上が置換されていてもよい。ある態様においては、 CD4配列29-35の全てあるいは断片を含むペプチド中のアミノ酸残基29-31 または 33-35 の間にアミノ酸残基が挿入されている。挿入を含むCD4 配列29-35 の全て あるいは断片を含むペプチドにおいては、アミノ酸残基は置換されていてもよい 。ペプチドは1以上のDアミノ酸を含んでいてもよい。全てDアミノ酸を使用する と配列は逆になる。 本発明のペプチドの一つの態様は、ヒトCD4タンパク質の残基30-34 に対応す る、コアペプチド配列NSNQI(配列番号1)を有する環状ペプチドである。その他の 態様としては、式N−S−N−Q−I ↑ ↑ ↑ ↑ ↑ Q T D N L D D E E V N Q M A で表されるプロトタイプコア配列NSNQI(配列番号1)の置換により形成されたペプ チドがある。例えば、式における、CD4の残基30に対応するアミノ末端AsnはGln 又はAspで置換することができ、CD4の残基31に対応するSerはThr、Asp又はAsnで 置換することができ、以下同様である。本発明の一つの態様においては、コア配 列はNSNQI(配列番号1)プロトタイプコア配列と一つの置換により異なる。さらに 別の態様においては、コアの配列は、それぞれ二つ、三つ、四つ又は五つの置換 によりプロトタイプ配列と異なっている。 本発明のペプチドのさらに別の態様としては、式: K−N−S−N−Q−I−K ↑ ↑ ↑ ↑ ↑ ↑ ↑ R Q T D N L R H D D E E V H N Q M A で表される第二のプロトタイプコア配列KNSNQIK(配列番号4)の置換により形成さ れるペプチドが挙げられる。式に示すように、CD4の残基29に対応するアミノ末 端LysはArgあるいはHisで置換することができ、残基30に対応するAsnはGlnある いはAspで置換することができ、以下同様である。本発明の一つの態様において は、コア配列はKNSNQIK(配列番号4)プロトタイプコア配列と一つの置換により異 なる。さらに別の態様においては、コアの配列は、それぞれ二つ、三つ、四つ、 五つ、六つ又は七つの置換によりプロトタイプ配列と異なっている。 本発明のさらに別の態様においては、CD4アミノ酸残基29-35 に対応するコア 配列は、アミノ酸残基33とアミノ酸残基34の間の位置へのLeuの挿入により修飾 されており、従ってコア配列は第三のプロトタイプコア配列KNSNQLIK(配列番号3 )である。本発明のペプチドのさらに別の態様としては式: K−N−S−N−Q−L−I−K ↑ ↑ ↑ ↑ ↑ ↑ ↑ ↑ R Q T D N I L R H D D E E V V H N Q M A A で表される前記プロトタイプコア配列KNSNQLIK(配列番号3)の置換により形成さ れるペプチドが挙げられる。 D1-CC'領域を模倣するペプチドに関連する本発明の好ましい態様としては、以 下のコア配列を有するペプチドが挙げられる。 *-N-Q-+ *-N-Q-L-+ *-N-Q-L-I-+ 配列番号7 *-N-Q-L-I-K-+ 配列番号8 *-N-Q-I-+ *-N-Q-I-K-+ 配列番号9 *-S-N-+ *-S-N-Q-L-+ 配列番号10 *-S-N-Q-L-I-+ 配列番号11 *-S-N-Q-L-I-K-+ 配列番号12 *-S-N-Q-I-+ 配列番号13 *-S-N-Q-I-K-+ 配列番号14 *-N-S-N-+ *-N-S-N-Q-+ 配列番号15 *-N-S-N-Q-L-+ 配列番号16 *-N-S-N-Q-L-I-+ 配列番号17 *-N-S-N-Q-L-I-K-+ 配列番号18 *-N-S-N-Q-I-K-+ 配列番号19 *-K-N-S-N-+ 配列番号20 *-K-N-S-N-Q-+ 配列番号21 *-K-N-S-N-Q-L-+ 配列番号22 *-K-N-S-N-Q-L-I-+ 配列番号23 *-K-N-S-N-Q-L-I-K-+ 配列番号4 *-K-N-S-N-Q-I-+ 配列番号2 *-K-N-S-N-Q-I-K-+ 配列番号4 上記中、各アミノ酸はL-アミノ酸であり、* 及び+ の印はそれぞれN-末端及びC- 末端を示す。 本発明のさらに別の形態は、CD4領域317-323 からのアミノ酸が、免疫学的活 性に関連する分子間結合の形成に重要であるという発見に基づくものである。こ の領域はCD4のD4ドメインのCC'ループ(D4-CC')と称され、その配列はK-L-E-N-K- E-A(配列番号5)である。本発明によれば、CD4配列317-323 又はその部分に対応 する配列を含むアミノ酸配列を有する3-9のアミノ酸のペプチドが提供される。 本発明によれば、CD4配列317-323 又はその部分に対応する配列を含むアミノ酸 配列を有する3-9のアミノ酸のペプチドが提供される。ある態様においては、CD4 配列317-323の1以上が置換されていてもよい。 本発明の上記ペプチドにおいては、CD4アミノ酸残基317-323に対応するアミノ 酸は以下のように置換されていてもよい。 K−L−E−N−K−E−A ↑ ↑ ↑ ↑ ↑ ↑ ↑ R I D Q R D V H V N D H N G Q Q ペプチドはDアミノ酸を含んでいてもよい。全てDアミノ酸を使用すると配列は 逆になる。本発明の上記のペプチドは、3以上のアミノ酸の断片を含み、好まし くはCD4配列319-321 E-N-Kに対応するアミノ酸配列を含む。ペプチドはCD4配列3 19-321 E-N-K を含んでいてもよく、あるいは上記に定義したような1以上の置換 を含んでいてもよい。ペプチドは、CD4アミノ酸配列319-321、319-322、319-323 、318-321、318-322、318-323、317-321、317-322、317-323に対応するアミノ酸 配列を有するペプチドを含むことができる。ペプチドは1以上のDアミノ酸残基を 含んでいてもよい。ペプチドが全てDアミノ酸残基を含むと、反転した配列を有 する。 好ましいペプチドは以下のコア配列を有するものである。 *-E-N-K-+ *-E-N-K-E-+ 配列番号24 *-E-N-K-E-A-+ 配列番号25 *-L-E-N-K-+ 配列番号26 *-L-E-N-K-E-+ 配列番号27 *-L-E-N-K-E-A-+ 配列番号28 *-K-L-E-N-K-+ 配列番号29 *-K-L-E-N-K-E-+ 配列番号30 *-K-L-E-N-K-E-A-+ 配列番号5 上記中、*及び+ は上述の通りである。 本発明のさらに別の形態は、CD4領域346-353 からのアミノ酸が、免疫学的活 性に関連する分子間結合の形成に重要であるという発見に基づくものである。こ の領域はD4ドメインのFGリッジ(D4-FG)と称され、その配列はL-S-D-S-G-Q-V-L( 配列番号6)である。本発明によれば、CD4配列346-353 又はその部分に対応する 配列を含むアミノ酸配列を有する3-9のアミノ酸のペプチドが提供される。ある 態様においては、CD4配列346-353の1以上が置換されていてもよい。ペプチドは1 以上のDアミノ酸を含んでいてもよい。全てDアミノ酸を使用すると配列は反転す る。 本発明のペプチドにおいては、CD4アミノ酸残基346-353に対応するアミノ酸は 以下のように置換されていてもよい。 L−S−D−S−G−Q−V−L ↑ ↑ ↑ ↑ ↑ ↑ ↑ ↑ I T E T D N L I V D Q D E I V G K K ペプチドは、全てのCD4配列残基又は1以上の上記のような置換を含み、N及びC 末端環化残基もしくは部分を有するか有しない、CD4アミノ酸配列349-351、349- 352、349-353、348-351、348-352、348-353、347-351、347-352、347-353、346- 351、346-352、346-353に対応するアミノ酸配列を有するペプチドを含む。好ま しいペプチドは以下のコア配列を有するものである。 *-S-G-Q-+ *-S-G-Q-V-+ 配列番号31 *-S-G-Q-V-L-+ 配列番号32 *-D-S-G-Q-+ 配列番号33 *-D-S-G-Q-V-+ 配列番号34 *-D-S-G-Q-V-L-+ 配列番号35 *-S-D-S-G-Q-+ 配列番号36 *-S-D-S-G-Q-V-+ 配列番号37 *-S-D-S-G-Q-V-L-+ 配列番号38 *-L-S-D-S-G-Q-+ 配列番号39 *-L-S-D-S-G-Q-V-+ 配列番号40 *-L-S-D-S-G-Q-V-L-+ 配列番号6 上記中、*及び+ は上述の通りである。 これらのペプチドにおいては、N及び/またはC末端残基を含むアミノ酸の任意 の1以上はDアミノ酸であってもよい。アミノ酸の全てがDアミノ酸であると、Nか らC末端への順序は反転する。 本発明の一つの態様においては、コア配列はプロトタイプコア配列と一つの置 換により異なる。さらに別の態様においては、コアの配列は、それぞれ二つ、三 つ、四つ、五つ、六つ、七つ及び八つの置換によりプロトタイプ配列と異なって いる。 本発明のさらに別の態様は、逆の順序に結合したd-アミノ酸からなる第一、第 二、及び第三のプロトタイプコア配列の同族体、即ちNからCへiqnsn、kiqnsnk及 びkilqnsnkの配列を含む。コア配列を含むd-アミノ酸の残基はCD4の残基に対応 するが、逆の順序であり、例えば、配列kiqnsnkにおいてはIleに隣接するLysはC D4残基35に対応し、Asnに隣接するLysはCD4残基29に対応する。また、置換アミ ノ酸としてd-アミノ酸を使用する以外は上記の式に正確に従う、例えば一つ、二 つ、三つ等の八つまでの置換を有する態様も本発明のペプチドに包含される。即 ち、例えば残基30に対応するdAsnは、dGln又はdAspにより置換することができ、 残基31に対応するdSerは、dThr、dAsp又はdAsnにより置換することができ、以下 同様である。 本発明のさらに別の態様は環化されていないコアペプチドのみからなり、それ らを使用することによりヒトCD4 T細胞免疫応答が抑制される。 即ち、上述したように、一つの態様においては、N-末端からC-末端へのコア配 列はAsn-Ser-Asn-Gln-Ile(NSNQI)(配列番号1)であり、第二の態様においてはコ ア配列はSer-Asn-Gln(SNQ)である。コア配列中の各アミノ酸はL-アミノ酸である 。あるいは、本発明の環状合成ペプチドは、上記のコア配列の一つの逆の「コア 」配列、即ち、N-末端からC-末端へIQNSN及びQNSを有し得る。コア配列が逆の 場合、コア配列の各アミノ酸はD-アミノ酸である。 システインからシスチンへの分子内酸化により環化された合成ペプチドCNSNQI C(配列番号44)がin vitroにおいてヒトT細胞増殖の非常に強力な阻害剤であり 、またマウスにおいてEAEの阻害剤であることが判った。 本発明のペプチドの環状構造はその構造安定性を増強し、ペプチドが天然のCD 4分子のC-C'ループのコンフォメーションをより近接して模倣することになる。 ペプチドを環化するには、ペプチドは「コア」配列のN-末端に隣接した第一のア ミノ酸とC-末端の第二のアミノ酸を有するようにする。従って、N-末端及びC-末 端に隣接するアミノ酸は互いに結合を形成する任意のアミノ酸とすることができ る。これらのアミノ酸はそれぞれシステイン又はペニシラミンとすることができ 、分子はジスルフィド結合の形成により環化する。 本発明によれば、コア配列のN-末端又はC-末端のいずれかあるいは両方に1〜3 の付加的なアミノ酸が任意に存在してもよい。これらのアミノ酸は、Y、W、F、I 及びLからなる群より選択され、好ましくは置換のないものが選択され、即ち、 末端ペプチドは反復アミノ酸を含まないということである。 理論に拘束されるものではないが、本発明の化合物はCD4の表面の一部分を模 倣すると考えられる。本発明の化合物は、抗原依存性T細胞活性化を阻害し、こ れにより望ましくないT細胞活性化を特徴とする障害及び病態の治療及び予防に 使用できる。 一つの態様においては、上記のコア配列NSNQI(配列番号1)を含む本発明のペプ チドは下記一般式で表すことができる。 N(H)(R')-X'Z'N S N Q I Z"X"-CO-R" 上記中、 (a) N(H)(R')はアミノ末端であり、R'アセチルまたは水素であり、CO-R”はカ ルボキル末端であり、R"はNH2またはOHであり、 (b) N、S、Q及びIのそれぞれはL-アミノ酸であり、 (c) X'は存在し又は存在せず、存在する場合は、L-アミノ酸またはY、W及びF からなる群より選択されるL-アミノ酸のジ-もしくはトリペプチドであり、ただ しアミノ酸は一度を越えて選択されることはなく、 (d) X"は存在し又は存在せず、存在する場合は、Y、W、F、I、Lからなる群よ り選択されるL-アミノ酸またはL及びIからなる群より選択されるL-アミノ酸のジ ペプチドであり、 (e) Z'及びZ"はペプチドが環状ペプチドとなるように互いに結合するアミノ酸 である。 この態様の好ましい例は以下のものである。 別の態様においては、コア配列SNQ を含む本発明のペプチドは下記一般式で表 すことができる。 N(H)(R')-X'Z'S N Q Z"X"-CO-R" 上記中、 (a) N(H)(R')はアミノ末端であり、R'はアセチルまたは水素であり、CO-R”は カルボキル末端であり、R"はNH2またはOHであり、 (b) N、S、及びQのそれぞれはL-アミノ酸であり、 (c) X'は存在し又は存在せず、存在する場合は、L-アミノ酸またはY、W及びF からなる群より選択されるL-アミノ酸のジ-もしくはトリペプチドであり、ただ しアミノ酸は一度を越えて選択されることはなく、 (d) X"は存在し又は存在せず、存在する場合は、Y、W、F、I、Lからなる群よ り選択されるL-アミノ酸またはL及びIからなる群から選択されるL-アミノ酸のジ ペプチドであり、 (e) Z'及びZ"はペプチドが環状ペプチドとなるように互いに結合するアミノ酸 である。 この態様の好ましい例は以下のものである。 別の態様においては、本発明のペプチドはD-アミノ酸を含み得る。D-アミノ酸 を使用すると、宿主中での分解に対する耐性が高まるという利点が得られる。コ ア配列iqnsn を含む本発明のペプチドの一つの態様は下記一般式で表すことがで きる。 N(H)(R')-X"Z"i q n s n Z'X'-CO-R" 上記中、 (a) N(H)(R')はアミノ末端であり、R'はアセチルまたは水素であり、CO-R”は カルボキル末端であり、R"はNH2またはOHであり、 (b) n、s、q及びiのそれぞれはD-アミノ酸であり、 (c) X'は存在し又は存在せず、存在する場合は、D-アミノ酸またはy、w及びf からなる群より選択されるD-アミノ酸のジ-もしくはトリペプチドであり、ただ しアミノ酸は一度を越えて選択されることはなく、 (d) X"は存在し又は存在せず、存在する場合は、y、w、f、i、lからなる群よ り選択されるD-アミノ酸またはl及びiからなる群より選択されるD-アミノ酸のジ ペプチドであり、 (e) Z'及びZ"はポリペプチドが環状ポリペプチドとなるように互いに結合する アミノ酸である。 この態様の好ましい例は以下のものである。 コア配列qnsを含む本発明のさらに別の態様は、下記一般式で表すことができ る。 N(H)(R')-X"Z"q n s Z'X'-CO-R" 上記中、 (a) N(H)(R')はアミノ末端であり、R'はアセチルまたは水素であり、CO-R”は カルボキル末端であり、R"はNH2またはOHであり、 (b) n、s、及びqのそれぞれはD-アミノ酸であり、 (c) X'は存在し又は存在せず、存在する場合は、D-アミノ酸またはy、w及びf からなる群より選択されるD-アミノ酸のジ-もしくはトリペプチドであり、ただ しアミノ酸は一度を越えて選択されることはなく、 (d) X"は存在し又は存在せず、存在する場合は、y、w、f、i、lからなる群よ り選択されるD-アミノ酸またはl及びiからなる群より選択されるD-アミノ酸のジ ペプチドであり、 (e) Z'及びZ"はペプチドが環状ペプチドとなるように互いに結合するアミノ酸 である。 この態様の好ましい例は以下のものである。 本発明のその他の態様は、上記に示した好ましい配列のそれぞれを上記式中に 置くことにより決定できる。 従って本発明の態様は、コアペプチドが下記のペプチドの群から選択される上 記式のペプチドである。 *-N-Q-+ *-N-Q-L-+ *-N-Q-L-I-+ 配列番号7 *-N-Q-L-I-K-+ 配列番号8 *-N-Q-I-+ *-N-Q-I-K-+ 配列番号9 *-S-N-+ *-S-N-Q-L-+ 配列番号10 *-S-N-Q-L-I-+ 配列番号11 *-S-N-Q-L-I-K-+ 配列番号12 *-S-N-Q-I-+ 配列番号13 *-S-N-Q-I-K-+ 配列番号14 *-N-S-N-+ *-N-S-N-Q-+ 配列番号15 *-N-S-N-Q-L-+ 配列番号16 *-N-S-N-Q-L-I-+ 配列番号17 *-N-S-N-Q-L-I-K-+ 配列番号18 *-N-S-N-Q-I-K-+ 配列番号19 *-K-N-S-N-+ 配列番号20 *-K-N-S-N-Q-+ 配列番号21 *-K-N-S-N-Q-L-+ 配列番号22 *-K-N-S-N-Q-L-I-+ 配列番号23 *-K-N-S-N-Q-L-I-K-+ 配列番号2 *-K-N-S-N-Q-I-+ 配列番号3 *-K-N-S-N-Q-I-K-+ 配列番号4 *-E-N-K-+ *-E-N-K-E-+ 配列番号24 *-E-N-K-E-A-+ 配列番号25 *-L-E-N-K-+ 配列番号26 *-L-E-N-K-E-+ 配列番号27 *-L-E-N-K-E-A-+ 配列番号28 *-K-L-E-N-K-+ 配列番号29 *-K-L-E-N-K-E-+ 配列番号30 *-K-L-E-N-K-E-A-+ 配列番号5 *-S-G-Q-+ *-S-G-Q-V-+ 配列番号31 *-S-G-Q-V-L-+ 配列番号32 *-D-S-G-Q-+ 配列番号33 *-D-S-G-Q-V-+ 配列番号34 *-D-S-G-Q-V-L-+ 配列番号35 *-S-D-S-G-Q-+ 配列番号36 *-S-D-S-G-Q-V-+ 配列番号37 *-S-D-S-G-Q-V-L-+ 配列番号38 *-L-S-D-S-G-Q-+ 配列番号39 *-L-S-D-S-G-Q-V-+ 配列番号40 *-L-S-D-S-G-Q-V-L-+ 配列番号6 上記中、* 及び+ はそれぞれコアペプチドのアミノ末端及びカルボキシル末端を 示す。 本発明のさらに別の態様は、下記式のD-アミノ酸を含むコアペプチドを有する ペプチドを含む。 *-n-q-+ *-n-q-l-+ *-n-q-l-i-+ *-n-q-l-i-k-+ *-n-q-i-+ *-n-q-i-k-+ *-s-n-+ *-s-n-q-l-+ *-s-n-q-l-i-+ *-s-n-q-l-i-k-+ *-s-n-q-i-+ *-s-n-q-i-k-+ *-n-s-n-+ *-n-s-n-q-+ *-n-s-n-q-l-+ *-n-s-n-q-l-i-+ *-n-s-n-q-l-i-k-+ *-n-s-n-q-i-k-+ *-k-n-s-n-+ *-k-n-s-n-q-+ *-k-n-s-n-q-l-+ *-k-n-s-n-q-l-i-+ *-k-n-s-n-q-l-i-k-+ *-k-n-s-n-q-i-+ *-k-n-s-n-q-i-k-+ *-e-n-k-+ *-e-n-k-e-+ *-e-n-k-e-a-+ *-l-e-n-k-+ *-l-e-n-k-e-+ *-l-e-n-k-e-a-+ *-k-l-e-n-k-+ *-k-l-e-n-k-e-+ *-k-l-e-n-k-e-a-+, *-s-g-q-+ *-s-g-q-v-+ *-s-g-q-v-l-+ *-d-s-g-q-+ *-d-s-g-q-v-+ *-d-s-g-q-v-l-+ *-s-d-s-g-q-+ *-s-d-s-g-q-v-+ *-s-d-s-g-q-v-l-+ *-l-s-d-s-g-q-+ *-l-s-d-s-g-q-v-+ *-l-s-d-s-g-q-v-l-+ 上記中、* 及び+ はそれぞれコアペプチドのカルボキシル末端及びアミノ末端を 示す。 本発明のさらに別の態様においては、本発明のペプチドは10員のヘテロ環を含 む対応するペプチド模倣体により置き換えることができる。ペプチド模倣体はNa kanishiら、1993,Gene 137:51-56の記載に従って合成することができる。この 文献は引用により本明細書の一部とする。このペプチド模倣体の調製は、固相ペ プチド合成または溶液相合成により行うことができる。前記ヘテロ環は、活性化 された4-員アゼチジノン環とヒドラジノ部分の反応により巨大環状化反応を行う ことにより形成される。固相合成においては、ヒドラジノ基を保護するのにアロ ック基(alloc group)を使用することができ、これはPd触媒により除去できる 。アロック基はFmoc保護基に直交するので、上記の固相ペプチド合成法に適合す る。 図1Aは、4つの側鎖を有する巨大環状ペプチド模倣体の固相合成のための全体 的なスキームを示す。図1Bは本発明のペプチド模倣体の例を示すものであり、ペ プチド模倣体の側鎖はAsn、Ser、Asn、Glnに対応し、C-末端のIleを有する。図1 Bに示したペプチド模倣体はCD4残基30-34 であるペプチドNSNQI(配列番号1)に対 応する。図1Cは、本発明のペプチド模倣体のさらに別の例を示す。示したペプチ ド模倣体はCD4残基29-34 であるペプチドKNSNQI(配列番号3)に対応する。本明細 書に記載するその他の4、5及び6アミノ酸ペプチドの任意のものに対応するペプ チド模倣体は、同じ方法で合成することができる。 得られるテトラマー、ペンタマー又はヘキサマーペプチドの巨大環状ペプチド 模倣体は以下の式で表される。 ペプチド模倣体がテトラペプチドである場合は、R1はアミノ末端アミノ酸のα -炭素、アミン及び側鎖に対応し、R2は第二のアミノ酸の側鎖に対応し、R3は第 三のアミノ酸の側鎖に対応し、4-Nは四番目のアミノ末端アミノ酸のアミノ窒素 に対応し、R4カルボキシル末端アミノ酸のα-炭素、側鎖及びカルボキシル部分 に対応する。ペンタマーペプチド模倣体は、カルボキシル末端アミノ酸をカルボ キシル部分におけるペプチド結合によりR4置換基に導入するか、アミノ末端アミ ノ酸をアミノ基に対するペプチド結合によりR1置換基に導入することにより構築 できる。ヘキサマーペプチド模倣体はアミノ末端及びカルボキシル末端アミノ酸 を含むようにそれぞれR1及びR4を延長することにより構築できる。 本発明のペプチド模倣体はペプチドの代わりに本明細書に記載されたように配 合し、投与し、使用することができる。 本発明のペプチドのそれぞれを使用してマウス及びヒトにおける望ましくない 免疫応答を抑制することができる。例えば、慢性関節リウマチ、多発性硬化症、 SLEのような自己免疫疾患を、本発明の化合物をそのような疾患に罹患している 患者に投与することにより治療できる。患者を治療するのに必要なペプチドの投 与量は、約50μM と200μM の間の環状ペプチドCNSNQIC(配列番号45)がマウス及 びヒト混合リンパ球反応を阻害したという観察、及びマウスで免疫化12日後に静 脈内投与する場合に0.5 mgのCNSNQIC(配列番号45)ペプチドを投与するとEAEを軽 減するのに有効であったという観察から、当業者に周知の方法により決定できる 。 本発明の化合物は、同種異系移植物、例えば骨髄、腎臓、膵臓等の移植を受け た患者に投与することができる。これにより移植物の拒絶を回避することができ る。本発明のペプチドは、当業者に周知の免疫抑制剤と併用することができる。 本発明のペプチドは、移植の前あるいは後に患者に投与でき、有利である。本発 明のペプチドは、移植片対宿主病を罹患している患者に投与して該疾患を阻害す ることができる。 本発明のペプチドは公知の任意の方法、あるいは後に開発される方法により調 製できる。これらのペプチドは、MerrifieldによりJ.Am.Chem.Soc.,15:2149 -2154(1963)に記載された方法; M.Bodanszkyら、(1976)Peptide Synthesis,Jo hn Wiley & Sons,2d Ed.; Kent 及びClark-Lewis,Synthetic Peptides in Bio logy and Medicine,p.295-358,編Alitalo,K.ら、Science Publishers,(Amst erdam,1985);並びに当業者に公知のその他の文献に記載された方法により製造 できる。ペプチド合成法の概要はJ.Stuart 及びJ.D.Young,Solid Phase Pept ide Synthesis,Pierce Chemical Company,Rockford,IL(1984)に見られる。Th e Proteins,Vol.II,3d Ed.,p.105-237,Neurath,H.ら、編,Academic Pre ss,New York,NY(1976)に記載されるような溶液法によるペプチドの合成も使 用できる。そのような合成における使用のための適当な保護基は、上記の文献、 及びJ.F.W.McOmie,Protective Groups in Organic Chemistry,Plenum Press, New York,NY(1973)に記載されている。 一般に、ペプチドの合成は延長するペプチド鎖に1以上のアミノ酸残基又は適 当に保護されたアミノ酸残基を順次添加することえお含む。典型的には、最初の アミノ酸残基のカルボキシル基を固体支持体に予め結合させ、アミノ基を第一の 選択的に除去可能な保護基により保護する。第二の異なる選択的に除去できる保 護基を、リシンのような反応性側鎖を含むアミノ酸とともに使用する。第一の保 護基を除去した後、第二のアミノ酸のカルボキシル基を第一のアミノ酸のアミノ 基に結合する。その後、この工程をペプチドが完成するまで繰り返し、ペプチド を固体支持体から除去する。 環化は、システイン残基間、ペニシラミン残基間、又はシステイン及びペニシ ラミン残基間のジスルフィド結合により得られる。システイン残基、ペニシラミ ン残基、又はシステイン及びペニシラミン残基はコア配列の部分に隣接するペプ チド上の位置に含ませることができる。分子内ジスルフィドは、二つのスルフヒ ドラール部分を有するペプチドを約100 μg/mlの濃度で0.1 M NH4HCO3中に溶解 し、22℃で室内空気に曝しながら一晩攪拌することにより自然に形成される。あ るいは、アミノ末端の、もしくはそれに近いアミノ酸と、カルボキシル末端の、 もしくはそれに近いアミノ酸との間にアミド結合を形成するか、そのようなアミ ノ酸の間にグリシンリンカーを付加することによりペプチドを環化することがで きる。また、Huang,Z.ら、1992,J.Am.Chem.Soc.114:9390-9401に記載され たように環化を行うこともできる。この文献は引用により本明細書の一部とする 。 本発明のペプチドは、二つのアッセイの結果により自己免疫疾患の治療に有効 であることが示される。即ち、ペプチドがヒト又はマウスT細胞のMLR における T細胞増殖を阻害すること、及びペプチドがマウスのEAEを軽減することを示す アッセイである。 本発明は、本発明の化合物と医薬的に許容される担体あるいは希釈剤を含む医 薬組成物を提供する。 非経口投与用には、本発明のペプチドは、例えば、医薬的に許容される非経口 ビヒクルと組み合わせられた溶液、懸濁液、又は凍結乾燥粉末として調剤するこ とができる。そのようなビヒクルの例としては、水、生理食塩水、リンゲル液、 デキストロース溶液、5%ヒト血清アルブミン等が挙げられる。ビヒクル又は凍結 乾燥粉末は、等張性を維持する添加剤(例えば塩化ナトリウム、マンニトール)、 化学的安定性を維持する添加剤(例えば緩衝剤、保存剤)を含むものとすることが できる。例えば、注射により投与するのに適した非経口組成物は、1.5 重量% の 活性成分を0.9%塩化ナトリウム溶液中に溶解することにより調製される。調剤物 は通常使用される任意の方法により滅菌することができる。 本発明の医薬組成物は単一回投与量あるいは複数回投与量により投与すること ができる。本発明の医薬組成物は、個別の治療剤として、あるいはその他の治療 剤と組み合わせて投与することができる。本発明による治療は、従来の治療と組 み合わせることができ、これらは逐次にあるいは同時に投与することができる。 本発明の医薬組成物は、活性成分を標的の細胞に到達させることができる任意 の手段により投与することができる。経口的に投与した場合、ペプチドは消化に 供されるので、通常は非経口投与、即ち静脈内、皮下、あるいは筋肉内投与を使 用して吸収を最適化する。静脈内投与は輸液ポンプを使用して行うことができる 。あるいは、ペプチドは鼻腔内吸入あるいは局所投与用のエアロゾル剤として調 剤することができる。 投与される投与量は、例えば、薬剤動態学的特性、投与の方法及び経路、受容 者の年齢、健康状態、体重、症状の種類及び程度、同時に行われる治療の種類、 治療の頻度等の要因により変化する。通常はペプチドの投与量は体重50 kgあた り約1〜3000ミリグラム、好ましくは体重50 kgあたり10〜1000ミリグラム、より 好ましくは体重50 kgあたり25〜800ミリグラムとすることができる。所望の結果 を得るためには、通常は1日あたり8〜800ミリグラムを個体に1〜6回に分けて投 与するか、徐放性形態を使用することが効果的である。 実施例実施例1. C-C'ループ環状ヘプタペプチドCNSNQICの合成と特性決定 ペプチド合成の慣用の方法を使用してペプチドCNSNQIC(配列番号45)を合成し た。ペプチドは、Jamesonら、1988,Science 240:1335の方法によりApplied Bio system(Foster City,CA)430A完全自動化ペプチド合成機で合成した。内部シ ステイン残基を含むペプチドを再び折り畳まれた状態にし、100 μg/mlの濃度で 0.1 M NH4HCO3中に溶解し、23℃で空気に曝しながら一晩攪拌することにより酸 化した。Ellmans 試薬、HPLC分析及びゲル濾過で監視したところ、この工程の最 後においてペプチドは95% を越える分子内ジスルフィド結合を示す。ペプチドを 凍結乾燥し、完全培地中に再懸濁し、0.22μフィルターで濾過した後に生物学的 アッセイに使用した。 分析用HPLC分析、質量分析及び高分解能600 MHz NMR分光分析によりペプチド を特性決定した。この合成ペプチドの分析により、その純度は>99%であることが 判った。HPLCは分析用HPLC Vydac C18カラム(25 x 4.6 mm内径,5 μm 球状充填 物、流速1 ml/min.)で行い、206 nmでUV検出した。2種の溶媒、すなわち溶媒A( 脱イオン水/0.1% TFA)及び溶媒B(アセトニトリル/0.1% TFA)を使用した。 質量分析は、マトリックス補助レーザー脱着質量分析装置(MALD-MS,LDI-1700 , Biomolecular Separations,Ltd.,Nevada)で、シナピン酸溶液をマトリックス として使用してCNSNQIC(配列番号45)について行った。三つの主要なピークが観 察された。772.8 におけるピークは分子イオンに対応し、その他の二つのピーク 、796.0 及び812.8はそれぞれそのナトリウム及びカリウム塩に対応した。実施例2. ペプチドYCNSNQICの合成 ペプチドYCNSNQIC(配列番号53)を合成し、ヒト及びマウスMLRアッセイにおい てin vitroで試験し、EAEプロトコールにおいてin vivoで試験した。ペプチドは 、環状ペプチドCNSNQIC(配列番号45)と同等の阻害活性を有していることが判っ た。実施例3. ヒト混合リンパ球反応(MLR)アッセイ このアッセイのために、二人の異なるドナーからの新鮮末梢血リンパ球を同時 培養する。一人のドナーの細胞を照射し、刺激体とした。これらの活性化T細胞 の増殖を、種々の時点での3H-チミジンの取り込みを測定することにより測定し た。 ヒトMLR については、50 mlの全血を抗凝集剤(ACD、酸クエン酸デキストロー ス)を含むチューブ中に回収した。50 ml容の円錐チューブ中で20 ml Ficoll 107 7(Sigma Chemical Co.,St.Louis,MO)の上に20 mlの血液を重層し、2000 rp m で35〜40分間15〜20℃において遠心分離した。淡黄褐色の被膜及び血清を3倍 容量のPBS 中に回収し、1500 rpmで15分間15〜20℃において遠心分離した。上清 を捨て、細胞を50 ml のPBS で2回洗浄し、10% 熱不活性化(56°、30分)ヒト血 清(カタログ番号 H4522,Sigma),50 IU/mlペニシリン/ストレプトマイシン、及 び2 mM(200 mM ストックの1%)L-グルタミン(いずれもBioWhitakerより)を補充し たRPMI中に再懸濁した。リンパ球の収率は5〜8 x 107の間であった。 96-ウェル平底プレート中にウェルあたり1 x 105の応答体を、2 x 105の照射( 3000 rad)刺激体とともにプレート化し(それぞれ100 μl 中に加えた)、37℃で 、7% CO2中において6、7または8日間インキュベートした。細胞をプレート化し た直後に、ペプチド類似体を100 μM(5 mg/mlストック)の濃度あるいはその滴 定で一つの実験について四つのウェルに加えた。放射性標識のために、インキュ ベ ーションの最後の6 時間について細胞を1 μCi[3H]TdR/ウェル(25μl)(1 mCi/ml ストック、Amershamから希釈した)と共にインキュベートした。ファイバーフィ ルター細胞ハーベスター(例えばHarvester 96,Tomtec)を使用して細胞を回収し 、シンチレーション溶液を使用してBetaプレートリーダーのBeta Counter(1205 BS Betaplate Liquid Scintillation Counter,Wallac)でカウントした。 C-C'ループ環状ヘプタペプチドCNSNQIC(配列番号45)は、100 μM において応 答体細胞異種反応性増殖の少なくとも50% の阻害を示した。この環状ペプチドは 、同じC-C'領域から誘導した線状ペプチド、KNSNQI(配列番号3)、KNSNQ(配列番 号21)及びNSNQI(配列番号1)よりも著しく高い活性を示した。 環状ペプチドCNSNQIC(配列番号45)の観察された免疫抑制効果の特異性とコン ホメーション依存性を特性づけるために、二種の異なる関連ペプチドを対照とし て使用した。第一の対照ペプチドはC-C'環状ヘプタペプチドと同じアミノ酸組成 を有しているが、配列順序をランダムに変更したものであった。第二の対照ペプ チドはC-C'環状ヘプタペプチドと同じアミノ酸配列を有するが、コンホーメーシ ョンを制限するCys-Cysジスルフィド架橋を欠くものであった。これらの対照ペ プチドを、ヒトT細胞活性化の抑制効果について試験した。上記線状ペプチドは 環状ペプチド(54.4%阻害)よりもずっと低い活性(32.2%阻害)を示したが、ランダ ム化したペプチドは完全に不活性であった。これらの実験により、C-C'環状ヘプ タペプチドの生物学的活性には三次元コンホメーションに関して適切なアミノ酸 配列が必要であることが実証された。実施例4. マウス混合リンパ球反応 マウスを屠殺して脾臓を無菌的に摘出した。ナイロンメッシュを通して脾臓を 穏やかに圧迫することにより細胞懸濁物を製造し、細胞をRPMI 1640で洗浄し、 赤血球細胞を低張溶解した。RPMI 1640で3回洗浄した後、細胞を、完全培地(RPM I 1640、10% 熱不活性化 FCS、2 mM L-グルタミン、ペニシリン/ストレプトマイ シン)、及び1 x 105刺激体細胞(C3H脾臓細胞、2000 rad照射)とともにインキュ ベートした5 x 105応答体細胞中に、丸底96ウェルプレートで一つの実験につき 三つのウェルで再懸濁し(最終容量200 μl)、指摘したペプチド濃度(.01、.1、 1、10、100及び1000μM ペプチド)とともに5日間、37℃において5% CO2中でイン キュベートした。1 μCi/ウェルの[3H]TdR を加え、12時間後にチミジン取り込 みを測定した。PHD 細胞ハーベスター(Cambridge,MA)により、グラスファイバ ーフィルター上に細胞からの標識DNAを回収し、1209 Rackbeta(LKB,Piscata way,NJ)を使用した液体シンチレーションカウントによりCPM を測定した。実施例5. in vivoにおけるEAE阻害 マウスMLRアッセイにおいてヒトC-C'ループペプチド同族体の効果が見出され たことは、これらのペプチドがマウスにおいてin vivoにおいても活性であり得 ることを示唆している。C-C'ループペプチドは最初にSJL EAEモデルにおける効 能について試験した。非処理動物においては、完全フロイントアジュバント中の 粗マウス脊髄ホモジネートの1 mgを二回皮下接種した、15〜22日後に、疾患の高 い発生が観察された。この疾患の重篤度は、上昇する不全麻痺のレベルを示す確 立された0〜5のスケールを使用して毎日評価した(Korngold,R.ら、1986,Immun ogenetics 24:309-315)。非処理対照群についてのマウスの平均EAE重篤度クルー ドのレベルは2.0 の最大値に達した。図2に示すように、線状あるいはC-C'環状 形態のいずれかのヘキサペプチドCNSNQIC(反応番号45)が投与された群では12日 目(0.5 mg 静脈内)に達した最大重篤度レベルは1.0 であった。Jameson ら、199 4,Nature 368:744-746に記載された、CD4のマウス同族体の残基86-104の模倣体 であるrD-mPGPtideを投与されたマウスの群の結果も示す。実施例6. ヒト末梢血リンパ球のMLR増殖に対するCD4ペプチド類似体の効果 MLR アッセイはMcDonnellら、1992,J.Immunol.149:1626-1630の方法に従っ て行った。この文献は引用によりその全体を本明細書の一部とする。二つ〜四つ の独立した実験の結果を図3に示す。抗-CD4抗体はCD4+T細胞のMLR増殖を強力に 阻害し、ペプチドの観察された阻害がCD4依存性であることを確かにするための 陽性対照として使用した。ペプチドはFmoc化学を用いてモデル430A Applied Bio systems ペプチド合成機で合成した。それらを分取逆相HPLCにより精製し、各ペ プチドの均一性は分析用逆相HPLCにより確認した。特性決定はマトリックス補 助レーザー脱着質量分析装置(MALD-HS,LDI-1700,Biomolecular Separations, Ltd.,Nevada)を使用して行った。合成したペプチドの配列は以下の通りである 。D1-PG: CEVEDQKEEVQLLVFGLTC(配列番号46); D1-CC': KNSNQIK(配列番号4); D2 -FG: VLQNQKKV(配列番号47); D2-CC': RSPRGKNI(配列番号48); D3-FG: LEAKTGKL (配列番号49); D3-CC': WQAERASSSKS(配列番号50); D4-FG: LSDSGQVL(配列番号5 1); D4-CC': KLENKEA(配列番号5); D4-CC'scr(スクランブルド): AENKKEL(配列 番号52)。実施例7. CD4/MHC クラスII相互作用の阻害 200 μMで環状ペプチドCNSNQIC(配列番号45)を試験して該ペプチドがCD4及びM HC クラスIIの相互作用を阻害するかどうかを判定した。試験はRaji細胞及びCD4 により一時的にトランスフェクトされたCOS-7細胞をロゼット形成させて行った 。Moebius,U.ら、1992,Proc.Natl.Acad.Sci.89:12008-12; Moebius,U.ら 、1993,Proc.Natl.Acad.Sci.90:8259-63を参照。三つの独立したアッセイ においてロゼットの57%、63%及び51%の阻害が観察された。 ヒトCD4 cDNAの配列はMaddon,P.J.ら、1985,CELL 42:93-104に示されて いる。この配列は引用により本明細書の一部とする。MaddonらはヒトCD4 を“T4 ”と称している。ヒトCD4 cDNAを含むプラスミドT4-pMV7はAIDS Research a nd Reference Reagent Program,Division of AIDS,NIAID,NIH(McKesson Bio Services,Rockville,MD)より入手可能である。T4-pMV7 の3.0 Kb EcoRI断片 は1.5 Kb CD4cDNAを含む。 COS-7細胞のトランスフェクションのために、T4-pMV7 の3.0 Kb EcoRI断片を 哺乳動物発現ベクターpcDNA3(INVITROGEN)のEcoRI 部位にサブクローニングする ことによりCD4-発現プラスミドT4-pcDNA3を構築した。トランスフェクションは 、DOSPERリポソームトランスフェクション試薬(BOEHRINGER MANNHEIM)を使用し 、製造者のプロトコールを改変して行った。 1. 6-ウェルあるいは35 mm組織培養プレートで、ウェルあたり〜5 x 104細胞を 、10% FCS(胎児ウシ血清、GIBCO)及び非必須アミノ酸を含む2 mlのDEME中に播種 する。 2. 細胞培養中で37℃、5% CO2において細胞をインキュベートし、細胞が70-80% 集密状態に達するまでインキュベートする。これは通常18-24 時間かかる。 3. DOSPER/DNA混合物を調製する。 - 溶液A: 2μg T4-pcDNA3組換体プラスミドDNAを20 mM HBS(Hepes-緩衝化 生理食塩水、GIBCO)で50μlの最終容量に希釈する。 - 溶液B: 6μl DOSPERを20 mM HBSで50μlの最終容量に希釈する。 溶液A及びBを合わせ、穏やかに混合し、15〜30分室温でインキュベートし、DO SPER/DNA複合体を形成する。 4. トランスフェクションの日に、DOSPER/DNA混合物を添加する少し前に培 養培地を1 mlの無血清DMEMに交換する。 5. 先に加えた培養培地を除去することなく、100μlのDOSPER/DNA複合体を 培養物に滴下する。DOSPER/DNA複合体を滴下して加えることは必須であった 。均一な分布を確保するため、培養プレートを穏やかに揺り動かして混合する。 6. 細胞培養インキュベーターで、6時間、37℃において5% CO2中でインキュベ ートする。 7. インキュベートの後、トランスフェクション混合物を除去することなく、20 % FCS を含む1 ml DMEM を加える。 8. トランスフェクションの24時間後、10% FCS を含む2 mlの新鮮DEMEによりDO SPER/DNA混合物を含む培地を交換する。 9. フローサイトメトリー分析により、トランスフェクション効率の測定として CD4発現レベルを測定する。通常、トランスフェクトされたCOS-7 細胞の30%〜40 %がヒトCD4を発現し、これはロゼット形成による有機化学物質の存在下でのCD4 とMHC,クラスIIタンパク質との相互作用についての免疫蛍光結合アッセイにより 定義される。トランスフェクションの48時間後、10% FCS 及び200 mMグルタミン を含む1 mlのRPMI培地中のRaji B細胞107を各ウェルに加え、試験ペプチド(各20 0μM)の存在下に37℃で1 時間、トランスフェクトされたCOS-7 細胞とともにイ ンキュベートした。インキュベートの後、FCSを含むRPMI培地をウェルに滴下す ることによりウェルを5〜6回洗浄した。Raji細胞とトランスフェクトCOS-7細胞 との間のロゼット形成を倍率100倍の顕微鏡観察によりスコア化した。5個より多 いRaji細胞を含むロゼットの数を各ウェルあたりランダムに10ヵ所の光学視野 中でカウントした。化学物質を何ら含まず、阻害なしでのロゼット形成について の陽性対照としてウェルあたり300〜400のロゼットがカウントされた。各化学物 質のロゼット形成の阻害活性を、その化学物質の存在下で得られたロゼットの数 の陽性対照のロゼットの数に対する比より決定した。pcDNA3ベクターのみでトラ ンスフェクトされたCOS-7細胞をロゼット形成の陰性対照とした。陰性対照ウェ ル中においてはロゼットは観察されない。 第二の構築物においては、Tn5 neo 選択可能マーカーを含むT4-pMV7 プラスミ ドをエレクトロポレーションによりCos-1 細胞に導入した。安定にトランスフェ クトされた細胞をG-418での選択により単離したところ、得られた形質転換体はC D4を発現した。 Raji細胞をCr51により標識し、安定にT4-pMV7でトランスフェクトされたCOS-1 細胞とロゼット形成させた。200 μM のCNSNQIC(配列番号45)の添加は、この方 法によるロゼット形成の75%を越える阻害を起こした。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI C07D 255/02 A61K 37/02 (81)指定国 EP(AT,BE,CH,DE, DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,IT,L U,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ,CF ,CG,CI,CM,GA,GN,ML,MR,NE, SN,TD,TG),AP(KE,LS,MW,SD,S Z,UG),UA(AM,AZ,BY,KG,KZ,MD ,RU,TJ,TM),AL,AM,AU,AZ,BB ,BG,BR,BY,CA,CN,CZ,EE,FI, GE,HU,IL,IS,JP,KG,KP,KR,K Z,LK,LR,LS,LT,LV,MD,MG,MK ,MN,MX,NO,NZ,PL,RO,RU,SG, SI,SK,TJ,TM,TR,TT,UA,US,U Z,VN (72)発明者 ファング,ジーウェイ アメリカ合衆国 19147 ペンシルバニア 州 フィラデルフィア,サウス テンス ストリート 505シー

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1. アミノ酸配列:N(H)(R')-X'Z'(コアペプチド)Z"X-CO-R" を有するペプチド であって、上記中、 a)N(H)(R')はアミノ末端であり、R'はアセチルまたは水素であり、CO-R”は カルボキル末端であり、R"はNH2またはOHであり、 b)X'は存在し又は存在せず、存在する場合は、L-アミノ酸またはY、W及びFか らなる群より選択されるD-もしくはL-アミノ酸のジ-もしくはトリペプチドであ り、ただしアミノ酸は一度を越えて選択されることはなく、 c)X"は存在し又は存在せず、存在する場合は、Y、W、F、I、Lからなる群より 選択されるL-アミノ酸またはL及びIからなる群より選択されるD-もしくはL-アミ ノ酸のジペプチドであり、 d)Z'及びZ"はペプチドが環状ペプチドとなるように互いに結合するアミノ酸 であり、 e)コアペプチドが以下からなるペプチドの群より選択され、 *-N-Q-+ *-N-Q-L-+ *-N-Q-L-I-+ *-N-Q-L-I-K-+ *-N-Q-I-+ *-N-Q-I-K-+ *-S-N-+ *-S-N-Q-L-+ *-S-N-Q-L-I-+ *-S-N-Q-L-I-K-+ *-S-N-Q-I-+ *-S-N-Q-I-K-+ *-N-S-N-+ *-N-S-N-Q-+ *-N-S-N-Q-L-+ *-N-S-N-Q-L-I-+ *-N-S-N-Q-L-I-K-+ *-N-S-N-Q-I-K-+ *-N-S-N-Q-I-+ *-K-N-S-N-+ *-K-N-S-N-Q-+ *-K-N-S-N-Q-L-+ *-K-N-S-N-Q-L-I-+ *-K-N-S-N-Q-L-I-K-+ *-K-N-S-N-Q-I-+ *-K-N-S-N-Q-I-K-+ *-N-S-N-Q-I-+ *-E-N-K-+ *-E-N-K-E-+ *-E-N-K-E-A-+ *-L-E-N-K-+ *-L-E-N-K-E-+ *-L-E-N-K-E-A-+ *-K-L-E-N-K-+ *-K-L-E-N-K-E-+ *-K-L-E-N-K-E-A-+ *-S-G-Q-+ *-S-G-Q-V-+ *-S-G-Q-V-L-+ *-D-S-G-Q-+ *-D-S-G-Q-V-+ *-D-S-G-Q-V-L-+ *-S-D-S-G-Q-+ *-S-D-S-G-Q-V-+ *-S-D-S-G-Q-V-L-+ *-L-S-D-S-G-Q-+ *-L-S-D-S-G-Q-V-+ 及び *-L-S-D-S-G-Q-V-Lー+、 上記中、* 及び+ はそれぞれアミノ及びカルボキシル末端を示し、一文字標記は 一文字コードによるL-アミノ酸を表すか、又は* 及び+ はそれぞれカルボキシル 及びアミノ末端を示し、一文字標記は一文字コードによるD-アミノ酸を表す、前 記ペプチド。 2. コアペプチドが、*-K-N-S-N-Q-L-I-K-+、*-K-N-S-N-Q-I-K-+、*-N-S-N-Q- L-I-+、*-N-S-N-Q-I-+、*-L-S-D-S-G-Q-V-L-+及び*-K-L-E-N-K-E-A-+からなる群 より選択され、* 及び+ はそれぞれアミノ及びカルボキシル末端を示し、一文字 標記は一文字コードによるL-アミノ酸を表すか、又は* 及び+ はそれぞれカルボ キシル及びアミノ末端を示し、一文字標記は一文字コードによるD-アミノ酸を表 す請求項1に記載のペプチド。 3. コアペプチドが*-N-S-N-Q-I-+であり、* 及び+ はそれぞれアミノ及びカ ルボキシル末端を示し、一文字標記は一文字コードによるL-アミノ酸を表す請求 項1に記載のペプチド。 4. CNSNQICである請求項3に記載のペプチド。 5. YCNSNQICである請求項3に記載のペプチド。 6. 式: で表される10員環を有するテトラマー、ペンタマーまたはヘキサマーペプチドに 対応する巨大環状ペプチド模倣体であって、 上記式中、 R1はテトラマーペプチド模倣体のアミノ末端アミノ酸のα-炭素、アミノ部分 及び側鎖であるか、ペンタマーもしくはヘキサマーペプチド模倣体のアミノ末端 アミノ酸及び第二のアミノ酸のα-炭素、アミン及び側鎖であり、 R2はテトラマーまたはペンタマーペプチド模倣体の第二のアミノ酸の側鎖であ るか、ペンタマーもしくはヘキサマーペプチド模倣体の第三のアミノ酸の側鎖で あり、 R3はテトラマーもしくはペンタマーペプチド模倣体の第三のアミノ酸の側鎖で あるか、ペンタマーもしくはヘキサマーペプチド模倣体の第四のアミノ酸であり 、及び、 R4及び4-Nは一緒に、テトラマーもしくはペンタマーペプチド模倣体のカルボ キシル末端アミノ酸であるか、ペンタマーもしくはヘキサマーペプチド模倣体の カルボキシル末端の二つのアミノ酸であり、並びに、 R1からR4が対応するアミノ酸の配列が以下の配列から選択され: *-N-Q-L-I-+ *-N-Q-L-I-K-+ *-N-Q-I-K-+ *-S-N-Q-L-+ *-S-N-Q-L-I-+ *-S-N-Q-L-I-K-+ *-S-N-Q-I-+ *-S-N-Q-I-K-+ *-N-S-N-Q-+ *-N-S-N-Q-L-+ *-N-S-N-Q-L-I-+ *-N-S-N-Q-I-K-+ *-N-S-N-Q-I-+ *-K-N-S-N-+ *-K-N-S-N-Q-+ *-K-N-S-N-Q-L-+ *-K-N-S-N-Q-I-+ *-N-S-N-Q-I-+ *-E-N-K-E-+ *-E-N-K-E-A-+ *-L-E-N-K-+ *-L-E-N-K-E-+ *-L-E-N-K-E-A-+ *-K-L-E-N-K-+ *-K-L-E-N-K-E-+ *-S-G-Q-V-+ *-S-G-Q-V-L-+ *-D-S-G-Q-+ *-D-S-G-Q-V-+ *-D-S-G-Q-V-L-+ *-S-D-S-G-Q-+ *-S-D-S-G-Q-V-+ 及び *-L-S-D-S-G-Q-+、 上記中、* はアミノ末端を示し、+ はカルボキシル末端を示す、前記巨大環状ペ プチド模倣体。 7. アミノ酸が、配列*-N-S-N-Q-+、*-N-S-N-Q-I-+(4-N及びR4は一緒に、C- 末端のQ-Iジペプチドに対応する)及び*-K-N-S-N-Q-I-+から選択される請求項6 に記載の巨大環状ペプチド模倣体。 8. ヒトCD4 T細胞免疫応答を抑制する方法であって、CD4 T細胞媒介免疫応 答を抑制することにより軽減される医学的状態を有する患者に、1450ダルトンと 約400ダルトンの間の分子量を有する活性化合物であって、最大200μM の濃度で 、 a) ヒトのCD4を発現するCD4トランスフェクトCOS細胞のRaji細胞への結合を5 0% を越えて阻害し、及び、 b) EB-形質転換リンパ芽球様細胞及びIL-2-依存性HT-2細胞の増殖の20% 未満 の減少を起こす 化合物の有効量を投与することを含む前記方法。 9. 活性化合物の分子量が1400ダルトン未満である請求項8に記載の方法。 10. 化合物が、最大200μM の濃度で、 a) ヒト末梢血リンパ球のリポ多糖に対する応答を20% 未満減少させ、及び、 b) ヒト混合リンパ球反応の応答を25% を越えて阻害する 請求項8に記載の方法。 11. 活性化合物の分子量が1400ダルトン未満である請求項10に記載の方法。 12. 医学的状態が同種異系移植片に関連するものである請求項11に記載の方法 。 13. 医学的状態が多発性硬化症である請求項11に記載の方法。 14. 活性化合物がペプチド又はペプチド模倣体である請求項11に記載の方法。 15. 活性化合物が式: N(H)(R')-X’Z’A1A2A3A4A5A6A7A8Z”X”-CO-R” で表されるペプチドであって、上記式中、 a)N(H)(R')はアミノ末端であり、R'はアセチルまたは水素であり、CO-R”は カルボキル末端であり、R"はNH2またはOHであり、 b)A1、A2、A3、A4、A5、A6、A7及びA8は以下のスキームから選択されるスキ ームに従って選ばれるものであり: i.A1はK、R またはH であり、A2はN、Q または Dであり、A3はS、T、D ま たはN であり、A4は N、D、E、またはQ であり、A5はQ、N、E またはM であり、 A6はL、I、V またはA であり、A7はI、L、V またはA であり、A8はK、R またはH である、 ii.A6が欠如している以外はスキーム(i)と同じ、 iii.A1及びA8が欠如している以外はスキーム(ii)と同じ、 iv.A1はK、R またはH であり、A2はL、I、V またはQ であり、A3はE、D ま たはN であり、A4はN、Q またはD であり、A5はK、R、H またはQ であり、A6はE 、D またはN であり、A7はA、V またはG であり、A8は欠如している、 v.A1はL、I またはV であり、A2はS、T またはD であり、A3はD、E また はQ であり、A4はS、T、D またはG であり、A5はG またはD であり、A6はQ、N、 E またはK であり、A7はV、L またはI であり、A8はL、I、V またはK である、 (上記中、一文字標記は一文字コードによるL-アミノ酸を表す) c)X'は存在し又は存在せず、存在する場合は、L-アミノ酸またはY、W及びFか らなる群より選択されるD-もしくはL-アミノ酸のジ-もしくはトリペプチドであ り、ただしアミノ酸は一度を越えて選択されることはなく、 d)X"は存在し又は存在せず、存在する場合は、Y、W、F、I、L からなる群よ り選択されるD-もしくはL-アミノ酸、またはL及びIからなる群より選択されるD- もしくはL-アミノ酸のジペプチドであり、及び、 e)Z'及びZ"はペプチドが環状ペプチドとなるように互いに結合するアミノ酸 である 請求項14に記載の方法。 16. 活性化合物が式: CO-R"-X" Z' A1A2A3A4A5A6A7A8Z" X'-N(H)(R') で表されるペプチドであって、上記式中、 a)N(H)(R')はアミノ末端であり、R'はアセチルまたは水素であり、CO-R”は カルボキル末端であり、R"はNH2またはOHであり、 b)A1、A2、A3、A4、A5、A6、A7及びA8は以下のスキームから選択されるスキ ームに従って選ばれるものであり: i.A1はK、R またはH であり、A2はN、Q またはD であり、A3はS、T、D ま たはN であり、A4はN、D、E、またはQ であり、A5はQ、N、E またはM であり、A6 はL、I、V またはA であり、A7はI、L、V またはA であり、A8はK、R またはH である、 ii.A6が欠如している以外はスキーム(i)と同じ、 iii.A1及びA8が欠如している以外はスキーム(ii)と同じ、 iv.A1はK、R またはH であり、A2はL、I、V またはQ であり、A3はE、D ま たはN であり、A4はN、Q またはD であり、A5はK、R、H またはQ であり、A6はE 、D またはN であり、A7はA、V またはG であり、A8は欠如している、 v.A1はL、I またはV であり、A2はS、T またはD であり、A3はD、E また はQ であり、A4はS、T、D またはG であり、A5はG またはD であり、A6は Q、N 、E またはK であり、A7はV、L またはI であり、A8はL、I、V またはK である 、 (上記中、一文字標記は一文字コードによるD-アミノ酸を表す) c)X'は存在し又は存在せず、存在する場合は、L-アミノ酸またはY、W及びFか らなる群より選択されるD-もしくはL-アミノ酸のいずれかのジ-もしくはトリペ プチドであり、ただしアミノ酸は一度を越えて選択されることはなく、 d)X"は存在し又は存在せず、存在する場合は、Y、W、F、I、L からなる群よ り選択されるD-もしくはL-アミノ酸、またはL 及びI からなる群より選択される D-もしくはL-アミノ酸のジペプチドであり、及び、 e)Z'及びZ"はペプチドが環状ペプチドとなるように互いに結合するアミノ酸 である 請求項14に記載の方法。 17. 活性化合物が、式: で表される10員環を有するテトラマー、ペンタマーまたはヘキサマーペプチドに 対応する巨大環状ペプチド模倣体であって、 上記式中、 R1はテトラマーペプチド模倣体のアミノ末端アミノ酸のα-炭素、アミノ部分 及び側鎖であるか、又はペンタマーもしくはヘキサマーペプチド模倣体のアミノ 末端アミノ酸及び第二のアミノ酸のα-炭素、アミン及び側鎖であり、 R2はテトラマーもしくはペンタマーペプチド模倣体の第二のアミノ酸の側鎖で あるか、又はペンタマーもしくはヘキサマーペプチド模倣体の第三のアミノ酸の 側鎖であり、 R3はテトラマーもしくはペンタマーペプチド模倣体の第三のアミノ酸の側鎖で あるか、又はペンタマーもしくはヘキサマーペプチド模倣体の第四のアミノ酸で あり、及び、 R4及び4-Nは一緒に、テトラマーもしくはペンタマーペプチド模倣体のカルボ キシル末端アミノ酸であるか、又はペンタマーもしくはヘキサマーペプチド模倣 体のカルボキシル末端の二つのアミノ酸であり、 R1からR4が対応するアミノ酸の配列が以下の配列から選択され: *-N-Q-L-I-+ *-N-Q-L-I-K-+ *-N-Q-I-K-+ *-S-N-Q-L-+ *-S-N-Q-L-I-+ *-S-N-Q-L-I-K-+ *-S-N-Q-I-+ *-S-N-Q-I-K-+ *-N-S-N-Q-+ *-N-S-N-Q-L-+ *-N-S-N-Q-L-I-+ *-N-S-N-Q-I-K-+ *-N-S-N-Q-I-+ *-K-N-S-N-+ *-K-N-S-N-Q-+ *-K-N-S-N-Q-L-+ *-K-N-S-N-Q-I-+ *-N-S-N-Q-I-+ *-E-N-K-E-+ *-E-N-K-E-A-+ *-L-E-N-K-+ *-L-E-N-K-E-+ *-L-E-N-K-E-A-+ *-K-L-E-N-K-+ *-K-L-E-N-K-E-+ *-S-G-Q-V-+ *-S-G-Q-V-L-+ *-D-S-G-Q-+ *-D-S-G-Q-V-+ *-D-S-G-Q-V-L-+ *-S-D-S-G-Q-+ *-S-D-S-G-Q-V-+ 及び *-L-S-D-S-G-Q-+、 上記中、* はアミノ末端を示し、+ はカルボキシル末端を示す、 前記巨大環状ペプチド模倣体である請求項14に記載の方法。 18. ヒトCD4 T細胞免疫応答を抑制する方法であって、CD4 T細胞媒介免疫応 答を抑制することにより軽減される医学的状態を有する患者に、 N(H)(R')-X'Z'(コアペプチド)Z"X"-CO-R" のアミノ酸配列を有するペプチドであって、上記中、 a)N(H)(R')はアミノ末端であり、R'はアセチルまたは水素であり、CO-R”は カルボキル末端であり、R"はNH2またはOHであり、 b)X'は存在し又は存在せず、存在する場合は、L-アミノ酸またはY、W 及びF からなる群より選択されるD-もしくはL-アミノ酸のジ-もしくはトリペプチドで あり、ただしアミノ酸は一度を越えて選択されることはなく、 c)X"は存在し又は存在せず、存在する場合は、Y、W、F、I、L からなる群よ り選択されるL-アミノ酸またはL及びIからなる群より選択されるD-もしくはL-ア ミノ酸のジペプチドであり、 d)Z'及びZ"はペプチドが環状ペプチドとなるように互いに結合するアミノ酸 であり、 e)コアペプチドは以下からなるペプチドの群から選択され: *-N-Q-+ *-N-Q-L-+ *-N-Q-L-I-+ *-N-Q-L-I-K-+ *-N-Q-I-+ *-N-Q-I-K-+ *-S-N-+ *-S-N-Q-L-+ *-S-N-Q-L-I-+ *-S-N-Q-L-I-K-+ *-S-N-Q-I-+ *-S-N-Q-I-K-+ *-N-S-N-+ *-N-S-N-Q-+ *-N-S-N-Q-L-+ *-N-S-N-Q-L-I-+ *-N-S-N-Q-L-I-K-+ *-N-S-N-Q-I-K-+ *-N-S-N-Q-I-+ *-K-N-S-N-+ *-K-N-S-N-Q-+ *-K-N-S-N-Q-L-+ *-K-N-S-N-Q-L-I-+ *-K-N-S-N-Q-L-I-K-+ *-K-N-S-N-Q-I-+ *-K-N-S-N-Q-I-K-+ *-N-S-N-Q-I-+ *-E-N-K-+ *-E-N-K-E-+ *-E-N-K-E-A-+ *-L-E-N-K-+ *-L-E-N-K-E-+ *-L-E-N-K-E-A-+ *-K-L-E-N-K-+ *-K-L-E-N-K-E-+ *-K-L-E-N-K-E-A-+ *-S-G-Q-+ *-S-G-Q-V-+ *-S-G-Q-V-L-+ *-D-S-G-Q-+ *-D-S-G-Q-V-+ *-D-S-G-Q-V-L-+ *-S-D-S-G-Q-+ *-S-D-S-G-Q-V-+ *-S-D-S-G-Q-V-L-+ *-L-S-D-S-G-Q-+ *-L-S-D-S-G-Q-V-+ 及び *-L-S-D-S-G-Q-V-L-+、 上記中、* 及び+ はそれぞれアミノ及びカルボキシル末端を示し、一文字標記は 一文字コードによるL-アミノ酸を表すか、又は* 及び+ はそれぞれカルボキシル 及びアミノ末端を示し、一文字標記は一文字コードによるD-アミノ酸を表す、ペ プチドの有効量を投与することを含む前記方法。 19. ヒトCD4 T細胞免疫応答を抑制する方法であって、CD4 T細胞媒介免疫応 答を抑制することにより軽減される医学的症状を有する患者に、式: で表される10員環を有するテトラマー、ペンタマーまたはヘキサマーペプチドに 対応する巨大環状ペプチド模倣体であって、 上記式中、 R1はテトラマーペプチド模倣体のアミノ末端アミノ酸のα-炭素、アミノ部分 及び側鎖であるか、ペンタマーもしくはヘキサマーペプチド模倣体のアミノ末端 アミノ酸及び第二のアミノ酸のα-炭素、アミン及び側鎖であり、 R2はテトラマーもしくはペンタマーペプチド模倣体の第二のアミノ酸の側鎖で あるか、ペンタマーもしくはヘキサマーペプチド模倣体の第三のアミノ酸の側鎖 であり、 R3はテトラマーもしくはペンタマーペプチド模倣体の第三のアミノ酸の側鎖で あるか、ペンタマーもしくはヘキサマーペプチド模倣体の第四のアミノ酸であり 、 R4及び4-Nは一緒にテトラマーもしくはペンタマーペプチド模倣体のカルボキ シル末端アミノ酸であるか、ペンタマーもしくはヘキサマーペプチド模倣体のカ ルボキシル末端の二つのアミノ酸であり、 R1からR4が対応するアミノ酸の配列が以下の配列から選択され: *-N-Q-L-I-+ *-N-Q-L-I-K-+ *-N-Q-I-K-+ *-S-N-Q-L-+ *-S-N-Q-L-I-+ *-S-N-Q-L-I-K-+ *-S-N-Q-I-+ *-S-N-Q-I-K-+ *-N-S-N-Q-+ *-N-S-N-Q-L-+ *-N-S-N-Q-L-I-+ *-N-S-N-Q-I-K-+ *-N-S-N-Q-I-+ *-K-N-S-N-+ *-K-N-S-N-Q-+ *-K-N-S-N-Q-L-+ *-K-N-S-N-Q-I-+ *-N-S-N-Q-I-+ *-E-N-K-E-+ *-E-N-K-E-A-+ *-L-E-N-K-+ *-L-E-N-K-E-+ *-L-E-N-K-E-A-+ *-K-L-E-N-K-+ *-K-L-E-N-K-E-+ *-S-G-Q-V-+ *-S-G-Q-V-L-+ *-D-S-G-Q-+ *-D-S-G-Q-V-+ *-D-S-G-Q-V-L-+ *-S-D-S-G-Q-+ *-S-D-S-G-Q-V-+ 及び *-L-S-D-S-G-Q-+、 上記中、* はアミノ末端を示し、+ はカルボキシル末端を示す、 上記巨大環状ペプチド模倣体の有効量を投与することを含む前記方法。
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