JPH11510407A - 液体加熱容器 - Google Patents
液体加熱容器Info
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- JPH11510407A JPH11510407A JP9507382A JP50738297A JPH11510407A JP H11510407 A JPH11510407 A JP H11510407A JP 9507382 A JP9507382 A JP 9507382A JP 50738297 A JP50738297 A JP 50738297A JP H11510407 A JPH11510407 A JP H11510407A
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Abstract
(57)【要約】
液体加熱容器(6)は基底部(8)を有し、該基底部(8)には感熱制御装置が取り付けられている。該制御装置は、容器の中の液体が沸騰したとき、容器エレメント(12)に対するエネルギーの供給を遮断する沸騰制御装置を備える。該制御装置は、容器の基底部にある液体溜(18)中の液体の温度に反応し、C字状の銅の導体部材(110)を介して、該液体溜(18)と熱伝達可能に接触しているバイメタル・アクチュエータ(100)から成る。該容器はまた、液体が沸騰した後で、容器の中の該液体を予め設定された温度に維持する煮沸制御装置を備える。該制御装置は、スナップ式に作動するバイメタル・アクチュエータを備え、一組の接点が閉じられた後、電流は該アクチュエータを介して該エレメントへ流れ、該アクチュエータを急速に加熱し、エネルギーは、可聴加熱音を発生しないような短かいバーストで該エレメントに供給される。
Description
【発明の詳細な説明】
液体加熱容器
本発明は、液体加熱容器に関し、特に、水を沸騰(boil)させてから予め設定
された温度に水を保つために使用される水加熱容器に関するが、必ずしもそれに
限られない。
そのような容器は、特に、水道が必ずしも清潔でないかまたは強度に塩素消毒
されているので、水を滅菌あるいは脱臭するために、長い時間(一般的に1から
3分間)水を沸騰させることが好ましい極東(当地では“エアポット”と呼ばれ
ている)で普及している。沸騰後、水は比較的高温で、通常約92℃に保持され
る。また例えば、ある程度の時間水が放置されたか、あるいは新しい水が容器に
補充された場合、容器のなかの水を再沸騰させることが必要になる。容器は、通
常密閉されており、蓋を開けずに容器から取水できるように蓋が付いたポンプを
有する。
エアポットは、二つの別個に制御される加熱エレメントを有し、該エレメント
の一方は水を沸騰させるものであり、定格電力は、一般的に約630Wであり、
他方のエレメントは沸騰した水の保温のためであり、定格電力は、一般的に約7
0Wである。これらのエレメントは、別個に制御され、通常、容器の壁の下部に
巻き付けられ、固定されるベルト状に形成される。水の保温のためのエレメント
は、一般的に、サーモスタットであるいは電子的に制御することができる。沸騰
させるための加熱エレメントは、容器のポンプまたは蓋に配置されたバイメタル
・アクチュエータによって制御されることがあるが、アクチュエータへの蒸気の
通路と周辺の機構の熱容量とが、容器の中の水が沸騰してからエレメントのスイ
ッチが切切れるまでの時間の遅れを引き起こしてしまう。その代わりに、エレメ
ントを電子的に制御することもできるが、これらの配設は双方とも高価である。
本発明の第1の側面によれば、本発明は、代案としての沸騰制御装置であって
、蒸気の温度の感知を必要とせず、また希望する沸騰完了時間を達成でき、好ま
しくは、同時に、水の再沸騰を可能にし、また必要に応じて、沸騰後の比較的短
時間に、容器の中の水を再沸騰させることができるように、作動した後で迅速に
リセットさせることができる沸騰制御装置を前述の容器の中に設けることを目的
としている。
従って、第1の側面によれば、本発明は、加熱エレメントと基底部を有する液
体加熱容器を提供し、該基底部は、容器全体の容積と比較して小さい容積を有し
、比較的少量の液体を溜めるための液体溜と、予め設定された温度に達したら直
ちにエレメントへの電気エネルギーの流路を遮断するために該液体溜めから熱伝
達しにくいように離れて(thermally remote)配設された熱反応手段と、熱を該
液体溜から熱反応手段へ伝導するために該液体溜と該熱反応手段との間に配設さ
れた熱伝導手段とを備える。
従って、本発明によれば、比較的容積の小さい液体溜が、加熱容器の基底部に
設けられている。該液体溜は比較的少量の液体を溜めており、その液体は、該容
器中の液体を加熱する間、容器中の液体から比較的隔離されているので、その温
度上昇は主要部分の液体の温度上昇より遅れている。しかし、熱が上昇するにつ
れて、対流が増加し、液体が沸騰に近づくにつれ、該容器の中の液体は極端に攪
拌され、渦巻状態となり、それによって液体溜の中の液体は液体の主要部分によ
り押し退けられるか、あるいは該液体の主要部分と混合する。液体溜の中の液体
の温度は、その後、主要部分の液体の温度まで急速に上昇するので、該液体溜の
急激な温度上昇により該容器の中の液体の沸騰を感知することができる。しかし
、沸騰時間を好ましい長さにするために、熱反応手段は、液体溜から熱が伝達し
にくいように離れて配置され、熱伝導手段は熱を液体溜から熱反応手段へ伝達す
るように配設されている。
達成できる沸騰時間は、多数の要因と、また主として、伝導手段の熱伝導性、
熱伝達路の長さ、システムの熱容量と、熱反応手段の動作温度により左右され、
また希望する沸騰時間を得るために、これらの要因を選択することができる。
また一度熱反応手段が作動して、該容器のエレメントへの電力の流路を遮断し
、該エレメントへの電力供給が遮断されて、熱伝導手段がそのまま主に対流を介
して熱を液体溜領域から奪い、発散させるように動作することは明らかである。
該容器の中の液体が、沸騰の後で一旦落ち着くと、該液体溜の中の液体は、再び
液体の主要部分から隔離され、該液体溜の中の液体は、他の液体より速く冷却さ
れる。従って、液体溜の温度は、比較的速く下降し、熱反応手段を、自動的に、
手動でリセットできる温度より低くし、エレメントに電源を再接続できるように
す
る。従って、該リセット動作が、該容器の中の全液体の容積の温度ではなく、比
較的少ない容積の液体の比較的迅速な温度降下に依存しているので、沸騰制御装
置のリセット動作は加速される。
これはそれ自体、前記に説明された以外の様々なタイプの、例えばやかんある
いは湯さしのように長い沸騰時間を必要としない水加熱容器に適用できる新規な
構成であり、また、従って、第2のより広い側面から、本発明は、加熱エレメン
トと基底部を有し、該基底部が、容器の容積と比較して比較的小さな容積を有し
、比較的少量の液体を溜める液体溜領域と、該液体溜の中の液体の温度に反応し
また予め設定された温度で該エレメントへの電力の流路を遮断する熱反応手段と
、該液体溜と熱伝達可能なように接触し(in thermal contact)、該エレメント
への該電力が一旦遮断されると、液体溜を冷却するように熱を該液体溜から奪う
熱伝導手段とを備える液体加熱容器を提供する。
熱伝導手段は、液体溜を希望の速度で冷却するように構成できる。例えば、熱
伝導手段を大きな度合の対流冷却を起こすことができるディスクとして形成する
ことができる。熱伝導手段は、銅あるいは他の高い熱伝導性を有する材料の部材
から成ることが好ましい。
好適な実施例において、特に、長時間の沸騰が必要な構成においては、熱伝導
手段は、液体溜、最も好ましくは液体溜の基底部と熱伝達可能なように接触して
配設され、また液体溜から離れた位置で熱反応手段と熱伝達可能なように接触し
ている、銅あるいは他の高い熱伝導材料の帯板から成る。沸騰時間は、特定の使
用例のためには、熱反応手段を、液体溜の近いくか、あるいは液体溜から遠い位
置で該帯板に熱伝達可能なように接触させることで変化させることができる。
できれば、熱反応手段は、予め設定された温度に達すると、例えばマイクロス
イッチの接点のような一組の電気的接点を開くように働くバイメタル、あるいは
形状記憶金属のようなバイメタルと同様のアクチュエータから成ることが好まし
い。本明細書の中で使用されている“バイメタル・アクチュエータ”という用語
は、このようなアクチュエータ全てを包含することを意図している。
熱反応手段は、一旦その温度が予め設定されたリセット温度より低くなったら
、自動的にリセットされるように構成されていることが好ましい。この構成によ
っ
て、例えば、新しい冷水が該容器に加えられた場合、あるいは該容器のスイッチ
が一晩中切られ、液体が冷却された場合、該容器のスイッチが再び入り、システ
ムを手動でリセットしなくても、電力が自動的にエレメントに供給されるように
することで、該容器の中の液体を自動的に再沸騰させることができる。
最も好適な実施例においては、さらに熱反応手段が、その“開放”(break)
温度より低い温度に一旦冷却されたときに、該手段が手動でリセットできるよう
に構成されている。そのような該手段の例としては、バイメタル・アクチュエー
タによるスナップ式に作動する双安定マイクロスイッチがあり、該スイッチは、
バイメタル・アクチュエータによって駆動され、その“ヒステリシス”の範囲内
で手動でリセットすることができる。一旦バイメタル・アクチュエータが予め設
定された“開放”温度に達すると、該アクチュエータの撓みは、マイクロスイッ
チをその安定している‘閉じられた’状態から瞬時に安定した‘開かれた’状態
にするのに十分となる。一旦バイメタル・アクチュエータが、開放温度より低い
温度に冷却されると、該マイクロスイッチは、手動でリセットすることができる
、即ちユーザーが、該マイクロスイッチに力を付加することでそれを開かれた状
態から閉じた状態にすることができる。手動リセットが行われない場合は、バイ
メタル・アクチュエータが、冷却し続け、最終的に、該バイメタルが、該マイク
ロスイッチを自動的にリセットさせるのに十分に撓む、リセット温度に到達する
。
できれば、該容器が、液体の沸騰時間を変化させる手段を有していることが好
ましい。前記の構成の中で、そのような手段は、該マイクロスイッチの設定点を
変える手段で構成することができ、それによってスイッチの接点を切断するのに
より大きいかより小さいバイメタル・アクチュエータの撓み(従って温度上昇)
が必要になる。
前記で説明されている通り、エアポットの中の水を、沸騰した後で、予め設定
された温度(例えば、92℃)で維持する必要もある。従って、できれば該容器
が、該容器の中の溶液を、沸騰した後で予め設定された温度で維持するための煮
沸(simmer)制御手段を有していることが好ましい。現在、該動作は、別個の、
通常電子的に制御される低ワット数のヒーターを使用して達成できる。しかし、
別個に制御される別個のヒーターの設備は高価であるので、本発明は、特に一つ
の側面によれば、該容器の中の液体を沸騰させるためと、その後、該液体を予め
設定された低い数値付近に維持するための両方に、単一の加熱エレメントを使用
することを提案している。したがって、さらに別の側面によれば、本発明は、加
熱エレメントと、容器の中の液体が沸騰した場合に、エレメントへの電気エネル
ギーの供給中のスイッチ接点の第1の組を開き、また予め設定された温度より低
い温度で自動的にリセットして、該スイッチ接点を閉じるように動作する沸騰制
御装置と、容器の中の液体を予め設定された沸騰点あるいはそれ以下の温度で維
持するように第2の組のスイッチ接点を開閉する煮沸制御装置とから成る液体加
熱容器であって、該沸騰及び煮沸制御装置が、電気的に並列に配設されており、
該配設において、煮沸中、沸騰制御装置が該リセット温度より低い温度に降下し
ない、液体加熱容器を提供する。
前述のように、沸騰制御装置は、また必要に応じて、該容器の中の溶液を煮沸
中に、再沸騰させることができるようにするために、動作温度以下に冷却された
後で、手動リセットが可能なようにすることもできる。
また、該容器のユーザーに不快感を与えないようにするために、煮沸中に、該
容器が、実質的に音を立てないように煮沸制御装置を構成することが好ましい。
この問題は、別個の煮沸エレメントの出力が比較的小さい、現行のエアポットに
とって問題とならないかもしれないが、前述の本発明の側面に従って、液体を沸
騰することとその後に煮沸することの両方に使われる、比較的高出力の単一のエ
レメントが設けられている場合は、大きな問題となる可能性がある。従って、で
きれば、煮沸直前制御装置が、十分に短いバーストで該エレメントへエネルギー
を供給し、実質的に、殆ど可聴加熱音が発生しないように構成されることが好ま
しい。
したがって、更に広い側面から、本発明は、該容器の中の液体を沸騰させてか
ら、その後液体を予め設定された温度あるいはその度付近に維持する加熱エレメ
ントと、該液体が沸騰された後でその温度を保つのに、ほとんど可聴加熱音を発
生させないために十分な短いバーストでエネルギーを該エレメントに供給する煮
沸制御手段とから成る液体加熱容器を提供する。
加熱音を発生させないようにするために、供給できるエネルギーのバーストの
最大長は、経験的に決定できるが、例えば、6秒未満の時間が一般的である。
この様にして発生されるだろう音は、熱が容器の基底部の比較的広い面積に発
せられるか拡散すれば、例えば、従来の被覆された加熱エレメントを取り付ける
アルミあるいは同様のものの熱拡散板が基底部の上に設けられていると、減少す
る。熱の拡散は、例えば、局部的熱の集中と、従って騒音を作り出す可能性があ
る局部的沸騰を防ぐ。
煮沸制御装置は、従って、容器中の液体の温度が、希望の数値より低くなった
場合はいつでも、エネルギーを、短いバーストで供給できなければならない。煮
沸加熱サイクルを開始するために、温度を感知することは、従来の様々な方法で
簡単に成すことができるが、エネルギーが短いバーストでのみ供給されるので、
例えば、比較的高い熱容量を有し、容器の基底部の下で、熱拡散板の上に取り付
けられている、従来の被覆された加熱エレメントを使用するような、エレメント
と該容器の間に大きな熱時差がある場合、加熱時間中に、液体の温度が少ししか
上昇しないか、あるいは全く上昇しないことがある。従って、できれば、煮沸制
御装置が、液体の温度に対してではなく、エレメントに供給されるエネルギー量
を示す手段に反応して、加熱エレメントへの電力の供給を遮断するように動作す
ることが好ましい。
好適な実施例の中で、煮沸制御装置は、該容器の中の液体の温度に反応するバ
イメタル方式であって、温度が希望の温度より低くなったとき、エネルギーを該
エレメントに供給するために一組のスイッチ接点を閉じるように動作するアクチ
ュエータと、該接点が閉じられているとき、該接点を開くように該アクチュエー
タが動作する温度にまで、該アクチュエータを急速に加熱するための手段とを備
える。
該アクチュエータは、容器中の液体の温度を直接感知する必要はないが、液体
と熱伝達可能なように接触させることができる。例えば、該アクチュエータは、
液体の温度を示している容器基底部の下の大気温度を感知することができる。希
望の液体の温度に対応する該アクチュエータの温度は、経験的に決定することが
できる。該決定にあたって、基底部領域の熱容量等を考慮に入れる。
アクチュエータを急速に加熱する複数の方法を想定することができる。例えば
、
アクチュエータをエレメントにより直接加熱させるようにするために、該アクチ
ュエータを該エレメント自体に熱伝達可能なように接触させて取り付けることが
できる。その代わりに、該エレメントにエネルギーが供給されている間のみエネ
ルギーが供給される基板ヒーターのような“加速”ヒーターをアクチュエータに
設けることもできる。しかし、できれば該アクチュエータは、該アクチュエータ
自体を通過する該エレメントの電流自体により電気抵抗によって加熱されること
が好ましい。加熱サイクル時間は、そこで加熱電流と、該アクチュエータの材料
と、動作温度とにより決定される。できれば、該アクチュエータは、例えばGB
−A−657434の中で説明されているタイプの、スナップ式に動作するバイ
メタル・アクチュエータであることが好ましい。該アクチュエータは、くぼんで
いて、予め設定された高い方の温度に達すると、直ちに該湾曲が反対となり、低
い方の予め設定された、リセット温度に降下したとき、元湾曲を回復する。
従って、好ましい煮沸制御装置は、容器の中の液体の温度が予め設定された数
値より低くなったとき、エネルギーを該容器の加熱エレメントに供給するために
一組の電気的接点を閉じるように動作するバイメタル方式のアクチュエータから
成り、該エネルギーは、アクチュエータが再び接点を開く開放温度にまで該アク
チュエータを加熱するために、該アクチュエータを経由して流れる。
沸騰制御装置と煮沸制御装置を、完全に別個の装置として設けることも可能で
あるが、できれば、これ等の装置が、一体化された組立体として合体されること
が好ましい。それ故に、本発明はもう一つの側面により、一個の容器内に、また
は容器用に、結合された沸騰及び煮沸制御装置を提供する。該装置は、装置を電
力が供給された状態で容器の加熱エレメントに接続する端子と、該端子の間に配
設される第1の組のスイッチ接点と、該容器の中の液体の沸騰に反応して該一組
のスイッチ接点を開く第1のバイメタル・アクチュエータと、該端子の間に配設
され、該第1の組のスイッチ接点と電気的に並列である第2の組のスイッチ接点
と、容器中の液体が沸騰した後で予め設定された数値より低くなったその温度に
反応して該第2の組の接点を閉じ、液体の温度が予め設定された開放温度に上昇
したとき、該第2の組の接点を開く第2のバイメタル・アクチュエータとから成
る。
各々のアクチュエータを、前記のようなバイメタル・アクチュエータで構成す
ることができる。従って、特に好適な実施例の中で、第1のアクチュエータは、
マイクロスイッチに作用するバイメタル・アクチュエータで構成させることがで
き、また第2のアクチュエータは、第2の組のスイッチ接点に直列に接続され、
スイッチの接点が閉じられているときに該スイッチ接点を経由して流れる電流に
よって加熱されるバイメタル・アクチュエータで構成できる。
できれば、各スイッチ接点対の固定されたスイッチ接点が、共通の接点板上に
取り付けられていることが好ましく、できればその接点板には、装置の端子の一
つが設置または取り付けられていることが最も好ましい。
できれば、特にコンパクトな構成とするために、装置の構成部品が互いに積み
上げられていることが好ましい。できれば、構成部品が、導体部品間に絶縁スペ
ーサを挟んで絶縁ねじ込み栓の上に組み立てられていることが最も好ましい。ね
じ込み栓をプラスチック成形体の上に設けてもよく、そのプラスチック成形体は
例えば、アクチュエータの作動点と、できれば容器のための電気的コネクタの作
動点を調整するための手段を取り付けるようにも機能できる。
上記の実施例は、容器の中の液体を加熱して沸騰させるためと、その後希望の
温度に維持するための両方に使用される単一の加熱エレメントを提案するもので
ある。しかし、本発明は、そのような構成に限定されない。従って、本発明は、
低いワット数の煮沸エレメントが、沸騰後の液体を希望の温度に維持するような
構成にも応用可能である。
できれば、そのような構成において、沸騰制御装置が上記の特性を有しており
、また上述のとおり、それぞれの沸騰と煮沸制御装置が並列に、また煮沸中に、
沸騰制御装置がリセットしないように配設されていることが好ましい。
煮沸制御エレメントのワット数とワット密度は、単一のエレメントが使用され
る場合よりずっと低くなるように選ばれる。例えば、煮沸制御エレメントのワッ
ト数は、全加熱エレメントの約700W と比較して約50W とすることができる。さ
らに、水温以外のパラメータに反応して煮沸制御装置のスイッチが切れることが
好ましい。前述のこれより前の実施例の中で、煮沸制御装置の“開放”温度をヒ
ーター自体、または制御装置中のアクチュエータを流れる電流が発生する熱から
感知することが提案された。しかし、別個の煮沸エレメントが使用されような構
成においては、どのアクチュエータを流れる電流も、アクチュエータの中で実質
的な加熱効果を生じるのに不十分である。従って、煮沸制御装置の“開放”温度
は、エレメントの温度自体から感知されることが好ましい。従って、アクチュエ
ータ自体を加熱するために、アクチュエータを煮沸制御エレメントの一部と熱伝
達可能なように接触させて配設させてもよい。必要に応じて、例えば、エレメン
トと煮沸アクチュエータの間に、熱導体の部材のような熱通路を導入して、適当
な熱相殺を、エレメントとアクチュエータの間に導入してもよい。前記のはじめ
の方の実施例の中で、煮沸制御装置によって煮沸要素のスイッチが切られたとき
に、該アクチュエータは、導体通路を経由して水温を感知し、該温度によって煮
沸制御装置がいつリセットするかが決定される。
煮沸アクチュエータを、マイクロスイッチを作動させる、クリープ・バイメタ
ル・アクチュエータ、あるいはスナップ式に動作するバイメタル・アクチュエー
タとすることができる。しかし、マイクロスイッチの設定点を変えることで、簡
単に煮沸温度を変化させることができるので、アクチュエータは、マイクロスイ
ッチを作動させる、クリープ・バイメタル・アクチュエータであることが好まし
い。従って、特に好適な実施例の中で、煮沸制御装置と沸騰制御装置の双方は、
調整可能である。
上記のこれより前の実施例の沸騰制御装置のように、それぞれ沸騰制御装置と
煮沸制御装置を、構成部品の積み重ねたものとして形成することができる。
双方の制御装置を共通の電気的な端子で接続し、成形体に組み立てることができ
る一体化された沸騰及び煮沸制御スイッチ装置を形成してもよい。この構成は、
それ自体新規であり、もう一つの側面から本発明は、共通のリンクで互いに連結
された沸騰スイッチ及び煮沸スイッチのそれぞれから成り、液体加熱容器中ある
いは液体加熱容器用の組み合わせられた沸騰及び煮沸スイッチ装置であって、前
記スイッチはそれぞれスナップ式に動作するマイクロスイッチを作動するバイメ
タル・アクチュエータから成る、組み合わせられた沸騰及び煮沸制御スイッチ装
置を提供する。
上述のとおり、各々のスイッチの構成部品は、積み重ねられ、リンクでそれぞ
れの積み重ねを連結するように構成されることが好ましい。該リンクを、双方の
スイッチのための共通の接点部材として形成させることもできる。
それぞれのスイッチを、互いに対して如何なる方向にも配置できるが、一般的
には、該スイッチを、共通のリンクがU字状の横断肢の部分を形成するようなU
字状に配設することが好ましい。該配設によって、装置を容器の液体溜の周りに
置くことができ、従ってコンパクトな配設とすることができる。
これらはそれ自体新規な構成であると確信されるものであり、更に広い側面か
ら、本発明は、容器用の沸騰制御装置と容器用の煮沸制御装置と、沸騰制御装置
及び/または煮沸制御装置及び/または外部の電源に接続するための電気的コネ
クタを調整するための手段とを搭載しているプラスチック成形体から成る、液体
加熱容器に組立てられる制御装置を提供する。
該制御装置への電気的接続を、例えば、容器用の電源導線にソケットで係合さ
れる標準的な差込ピン構造とすることができる。しかし、接続は、容器の基底部
上の対応するコネクタ部分とつなぐためにいわゆるコードレスコネクタであるこ
とが好ましい。できれば、コネクタが、一般的に該容器の基底部の中央に配設さ
れており、該容器と該基底部の相対的な回転方向とは無関係に電気的接続ができ
るようなタイプであることが最も好ましい。そのようなコネクタは、WO95/
08204に開示されている。一体化された制御とコネクタ装置を提供するため
に、コネクタの電気的な部分に、制御装置の適当に成形された部分が取り付けら
れていることが好ましい。
上述のとおり、一般的にコネクタを容器の基底部の中央に取り付けることが好
ましいが、液体溜が容器の基底部の中央に設けられている場合は、該液体溜がコ
ネクタの位置と干渉するので、非常に深い制御装置となってしまうが、これは安
定性のために好ましくない。従って、液体溜を容器の軸からずらし、コネクタを
該液体溜から横にずらすことが好ましい。このこと自体が新規な構成であり、さ
らに別の側面から、本発明は、容器の基底部に取り付けられ、液体溜が、容器の
軸からずれているヒーター板から成り、また更に、一般的に容器の軸と整合して
おり、容器の基底部の下に配設されているコードレスの電気的コネクタから成る
液体加熱容器を提供する。
液体溜は、ヒーター板の中央に配設され、該ヒーター板自体が容器の軸からず
れていることが好ましい。
上述の好適な構成の中で、沸騰制御装置及び/または煮沸制御装置を調整する
ための手段は、煮沸及び/または沸騰マイクロスイッチの設定点を変更する手段
を有する。該手段が、カム部材から成ることが好ましく、スイッチを作動させる
のにバイメタル・アクチュエータのより大きい、あるいはより小さい運動が必要
となるように、操作可能にマイクロスイッチに連結されている回転カムであるこ
とが最も好ましい。カム部材が、例えば二点の間で、例えば85℃あるいは95℃
の煮沸点の“1分”沸騰あるいは“5分”沸騰の間で移動可能であることが最も
好ましい。該カムを、二点間で、例えばオーバーセンタスプリング機構によって
スナップ式に動作させるようにしてもよい。該運動が、カムに連結され一般的に
T字状の軸支されたロッカーアームの対向するリンクの上にそれぞれ設けられて
いる、揺り子タイプの押しボタンにより起こされることが最も好ましい。ロッカ
ーアームは各位置にスプリングで付勢されていることが好ましい。該ボタンは、
直線に運動するように誘導され、またロッカーアームに軸支されていることが好
ましい。このようなスイッチ・アクチュエータはそれ自体新規であると確信され
るものであり、また更にもう一つの側面から、軸支された、一般的にT字状のロ
ッカーアームと、該ロッカーアームの対向する外端上に軸支され、一般的に直線
に運動するように誘導されるボタンと、それぞれのボタンが押されたとき、該ア
ームをそれぞれの回動位置の間でスナップ動作で運動させるスプリング手段とか
ら成る、スイッチ・アクチュエータが提案される。
ロッカーアームは、そこで沸騰及び/または煮沸制御スイッチの制御カムに適
当に連結される。
沸騰及び煮沸制御スイッチの双方が調整可能である場合は、一般的に、それぞ
れのアクチュエータを、互いの上に配設することができる。
好適な実施例の中で、それぞれのスイッチの設定を、ボタンに照明を付けるこ
とで目視表示させることができる。従って、ボタンが光を伝達でき、適切な手段
によって点灯させられることが好ましい。ボタンが、ボタンの向かい合う光を受
ける部分に配設されている窓を有するハウジングの中に取り付けられているネオ
ン表示装置のような単一の光源で点灯させられることが最も好ましい。ボタンの
受光部が、窓に向かい合って配設されているとき、光は、ボタンを通してユーザ
ーに送られる。このような構成はそれ自体新規であると確信されるものであるが
、更にもう一つの側面から、本発明は、光源と、スイッチを希望する位置間で切
り換えるための複数の操作ボタンとからなり、該複数の操作ボタンは光を伝達し
、ボタンを点灯するべく該光源からの光を受けるために、選択された位置に移動
可能なように配設される、受光部を有することを特徴とする、スイッチを提供す
る。
上記に加えて、成形体は、容器の過熱時にエレメントへの電源を遮断するため
の、容器用の過熱保護装置の構成部品を取り付けることができる。
更により広い側面から、したがって、本発明は、容器用の沸騰制御装置と、沸
騰後の容器中の液体を予め設定された温度に維持するための煮沸制御装置と、エ
レメントの過熱時にエレメントへの電力供給を遮断する過熱保護制御装置とから
成る、液体加熱容器に取り付けるための一体化された制御装置を提供する。
これ等の制御装置の各スイッチ構成部品を、容器の基底部に取り付けることが
できる成形体として設けることができる。
成形体自体を、直接容器の基底部あるいは容器の基底部に取り付けられている
取付板に取り付けることができる。その取付板には、エレメントの過熱時にエレ
メントへ電力を供給する一組の過熱スイッチ接点を開く、一組のバイメタル・ア
クチュエータが間隔を空けて取り付けられている。このような場合、成形体には
、確実に間接的に過熱アクチュエータが取り付けられる。このような構成は、広
い用語を用いて、WO95/34187の中に記述されている。
その代わりに、一個あるいはそれ以上のアクチュエータを、成形体の上に直接
取り付け、容器の基底部に係合させることもできる。
過熱電気的接点を、エレメントへの電力供給線の中とまた中立側に設けること
が好ましい。上述の、電気的接点の組の一組のうちの一つの接点が、結合された
沸騰/煮沸制御装置の一部を形成していることが更に好ましく、該制御装置の共
通接点板の上に設けられていることが最も好ましい。
好適な実施例の中で、ヒーターは、例えば、WO90/18331の中で記述
されている機構により、特にプラスチックの容器の基底部の中に取り付けられて
いる板の上に形成されている。この場合、取付手段が、制御装置を受けるために
、容器の上のヒーターの回りに設けられていることが好ましい。
この構成はそれ自体新規であると確信されるものであり、またもう一つの側面
から、本発明は、ヒーターを有する液体加熱容器を提供し、該ヒーターは、容器
の基底部に取り付けられた板の上に設けられ、該容器は、該板の回りに配設され
た、ヒーター用の制御装置を取り付ける手段を有する。
制御装置を、容器用の基底部カバー部分と共に容器の基底部に取り付けること
ができる。この方法で、制御装置と基底部カバーを、容器に同時に固定すること
ができる。この構成はそれ自体新規なものであるので、またもう一つの側面から
、本発明は、液体加熱容器と、容器の基底部の下に配設されている該容器のため
の制御装置と、容器用の基底部分を提供し、該基底部分と該制御装置は容器に共
通の手段で固定されている。
基底部分を、例えば、容器の下方の外側部分を形成するのに用いられるリング
が制御部分に接触することを防ぐための、容器の底を横切って延びる基底板とす
ることができる。
上述の、2つのエレメントが設けられている二重エレメント構成の中で、一方
が、液体を沸騰後に希望の温度に維持し、例えば、2本の加熱ベルトを公知の方
法で設けることができる。
しかし、主エレメントと煮沸制御エレメントが、いわゆる、絶縁基板の上に敷
かれている電気抵抗加熱トラックから成るタイプの厚いフィルムの加熱エレメン
トから成ることが好ましい。そのような構成はそれ自体新規であると確信される
ものであり、また更に、もう一つの側面から、本発明は、実質的に容器の中の液
体を加熱して沸騰させるための第1のエレメントと、実質的に容器の中の液体を
、沸騰の後で予め設定された温度で維持するための第2のエレメントとを有する
液体加熱容器を提供し、該第1及び第2のエレメントは厚いフィルムの加熱エレ
メントである。
両端にそれぞれの端子を有する、別個のトラック部分を設けることもできるが
、単一のトラックの端部に端子を設け、エレメントを有効に、主加熱部分と煮沸
加熱部分とに分ける中間の端子を該端子に設けることが好ましい。
比較的高い加熱効果を作り出すために、主加熱部分に比較的低い抵抗をもたせ
る一方で、低い加熱効果を作り出すために、煮沸部分に、比較的高い抵抗をもた
せることができる。
従って、一般的に、主加熱エレメントの定格電力は、約700Wであり、また
煮沸加熱エレメントは、約50Wである。主エレメントの電力密度を、かなり高
い、例えば約50〜60Wcm-2とすることができるが、煮沸エレメントの電力
密度は、可聴加熱音を避けるために低くしなければならない。一般的な数値を、
約5〜6Wcm-2とすることができる。
‘煮沸’モードで、トラックの主加熱部分と煮沸部分の双方が通電されるよう
にエレメントを配設することができる。しかし、トラックの全体の抵抗に鑑み、
主部分で生じる加熱効果は、煮沸部分の加熱効果と比較して小さい。このことも
また新規であると確信されるものであるが、更に広い側面から、本発明は、液体
を沸騰まで加熱した後で該液体を希望のより低い温度で維持する水加熱容器であ
って、直列に配設された比較的高い抵抗の加熱エレメントと比較的低い抵抗の加
熱エレメントと、低い抵抗のエレメントのみにエネルギーを供給して液体を加熱
、沸騰させ、その後両方のエレメントにエネルギーを供給して液体を前記の希望
のより低い温度に保つための制御手段とから成る、水加熱容器を提供する。
一つの好適な構成において、一般に、主加熱エレメントを、容器の基底部の中
心で基底部の液体溜周りに配設し、煮沸エレメントを該主エレメントの周辺に配
設させることができる。
煮沸制御装置のアクチュエータを、煮沸エレメントと熱伝達可能な状態に接触
させて置くことができる。例えば、銅のような熱伝導性の材料の帯板を、煮沸工
レメントの一部の上に敷くように配設することができる。
いわゆる厚いフィルム・ヒーターを使用するとき、なんらかの適当な方法で、
トラックに電気的接続を行うことができるが、しかし、接触は、トラックの端子
部分に押し付けられる弾力性がある接点手段で行うことが好ましい。弾力性があ
る導体ブレードがトラックに押し付けられることが最も好ましい。該ブレードの
端がトラックの端子の部分と線状に接触するように、ブレードの固定されていな
い端が曲がり込んでいることが好ましい。
制御装置が容器に取り付けられるとき、接点がトラックに押し付けられている
ことが好ましい。この構成は、制御装置が該容器に取り付けられるとき、単に接
点を制御装置から突出させてトラックと係合させるだけで成すことができる。し
かし、特に好適な構成においては、接点は、軸回転構造によってトラックに押し
つけられるが、その軸回転構造において、該接点から離れている軸回転部材がヒ
ーターと係合し、トラックと弾発的に結合する接点を制御装置の支点の回りで回
動させる。これは、トラックにおいて、例えば片持ちばり取付の接触ブレードに
よるものよりも大きな接触力を作り出すという利点を有する構成である。
この構成は、それ自体新規であり、さらにもう一つの側面から、本発明は、ト
ラックの端子部分と係合する接触部分を有する接点部材と、端部から離れて配設
されて、ヒーターの一部に係合するように延びている軸回転部材と、該軸回転部
材と該接点部分の間に配設されている支点とから成る、厚いフィルムヒーターの
ための接点組立体であって、該組立体が該ヒーターに取り付けられた該軸回転部
材がヒーターに係合して該接点部材の該接点部分を該支点の回りで回動させて、
該ヒーターのトラックの端子と接触させる、厚いフィルムヒーターのための接点
組立体を提供する。
このようにして、該接点は、該組立体が該ヒーターに取り付けられたとき、該
トラックの端子と接触するように押し付けられる。
接点部材は、前記のとおり、弾力性があることが好ましく、また、トラックと
線状に接触するように一端が折り重ねられている重ね板バネから成ることが最も
好ましい。もちろん、例えば、別個の接点部材を、該重ね板バネの上に設ける他
の構成も可能である。
そのような構成の中で、接点は、ヒーターの端子と係合するように回動せられ
るので、接点部材は、効果的にバネの荷重が掛かった状態となり、該接点部分を
、端子とアーム接触するように弾発的に押し付ける。
軸回転部材は、プッシュロッドあるいは同様なものから成り、例えば、接点部
材の上に取り付けられて、適切に連結されることが好ましい。特に好適な構成に
おいて、軸回転部材は、例えば制御装置のハウジング内の誘導装置によって、一
般的に直線状に運動するように誘導される。
軸回転部材が熱的に変形可能であり、ヒーターが過熱した場合に、接点部材の
弾発性の下で変形して、該接点をトラック端子から軸回転で離し、該作用で該ト
ラックへの電力供給を切断すことができることが最も好ましい。この様にして、
軸回転部材は、該ヒーターが極端に過熱した場合に作動する熱溶融ヒューズとし
ての役割を有効に果たす。前述のとおり、主エレメント及び/または煮沸エレメ
ントに対する一個あるいはそれ以上の接点に、熱溶融ヒューズを設けてもよい。
現行のエアポットの設計において、内側の、液体を貯蔵する容器は、半径方向
に外側のケーシングで囲まれている。容器の基底部には、通常、基底部に溶接さ
れ、ケーシング用の取付ネジあるいは他のファスナーを受ける複数の取付金具が
設けられているが、該配設は、高価で複雑であり、本発明のもう一つの側面に従
って、該構造を簡素化することができる。本発明の該側面に従って、内側の液体
貯蔵部分と、半径方向に間隔が置かれたケーシングとから成り、該ケーシングが
、直接的あるいは間接的に、それ自体容器の基底部あるいは制御装置自体に取り
付けられている感熱制御装置用の取付部材に取り付けられている液体加熱容器を
提供することができる。
該構成で、上記の取付板、あるいはプラスチックの成形体それ自体に、正しい
場所に締め付けることができるケーシング用の固定手段を受ける場所を設けるこ
とができる。
内側の容器が、例えば間に挿入される密封リングによって該ケーシングの上端
を受け入れ、設置するための外縁のフランジを、該容器の上端に有することが好
ましい。
また現行のエアポットの設計において、内側の液体貯蔵容器と外側のケーシン
グの双方は、通常金属で、一般的に板型金属を巻いた構造である。該構造は、製
造するのに高価であり、また例えば、設計が、美観的な魅力が少ないことを意味
する。更に、容器の断熱効果が非常に少なく、エネルギーの浪費を意味する。
もう一つの側面から、本発明は、内側の液体を貯蔵する部分と、該内側の部分
から半径方向に間隔が置かれて、該内側の部分を囲むように配設されているケー
シングとから成り、該内側と外側の部分がプラスチックで出来ている、液体加熱
容器を提供する。
この様にして、本発明の該側面によれば、内側と外側のプラスチック部分の間
に絶縁空間が形成され、絶縁効果が改善される。
該内側と外側の部分が、生産コストを削減するために、単一の構成部品として
一体に成形されることが好ましい。
外側の部分が、内側と外側のケーシングの間に延びている畝で強化されること
が好ましい。
更に、内側の容器の基底部に、容器用の加熱装置で閉じられる開口部を設ける
ことが好ましい。例えば、基底部を、該基底部に取り付けられている加熱板の形
態とすることができる。
内側の容器からの液体の排出を容易にするために、容器の基底部に、排出パイ
プに接続する出口を設けることができる。公知の手段を用いて内側の容器の内部
を加圧しているときは、液体を該容器の基底部を経由して排出パイプへ排出させ
ることができる。排出パイプを、ケーシングと一体に成形することができる。
外側の部分に、目視ゲージを挿入することができるような頂上から底に走るス
ロットを設けることが好ましい。
本発明の好適な実施例を、例を挙げ、添付の図面を参照して、説明する。添付
の図面において:
図1は、本発明の実施例の斜視図である。
図2は、別の斜視図であり、明確化のために一部の構成部品を切取ってある。
図3は、図1と2の実施例を示す平面図であり、明確化のために一部の構成部
品が取り外されている。
図4は、図3のIV−IV線に沿った縦断面図である。
図5は、実施例のスイッチ構成部品を更に詳しく示す図である。
図6は、図1から5の実施例の調整機構を更に詳しく示す図である。
図7は、本発明の容器のケーシング取付方法を示している。
図8は、本発明のもう一つの実施例を示す図である。
図9は、本発明による、制御装置の第2実施例を示す斜視図である。
図10は、容器の基底部に取り付けられた図8の制御装置の下部の斜視図であ
る。
図11は、図9の制御装置を示す図であり、明確化のために一部の構成部品を
省略している。
図12は、図10の構成部品を異なる方向で示す図である。
図13A〜13Cは、異なる動作段階における制御装置の第1の接点に沿った
断面図である。
図14A〜14Cは、異なる動作段階における制御装置の第2の接点に沿った
断面図である。
図15は、容器の基底部に対する制御装置の組立の中間段階を示す図である。
図16は、基底部の略図である。
図17は、本発明によるヒーターを示しす図である。
図18は、図9〜17のヒーターの回路図である。
図1〜4を参照して、エアポット2(逆さまの形状で示されている)は、外側
のケーシング4と内側の液体貯蔵容器6から成る。液体貯蔵容器6は、ステンレ
ススチールで出来ており、該容器の基底部8の上に環状熱拡散板8が設けられて
おり、この環状熱拡散板8はアルミあるいはアルミ合金製であり、その上に従来
の被覆された、例えば100Vの電源で使用することを意図されている、例えば
、定格が約700Wの加熱エレメント12が取り付けられている。部分的に開く
カバー14が、容器の底の上に設けられており、該カバーには、該容器を回転す
る基底部に置けるように、軸受けを受ける溝16が設けられている。
図4に最もよく示されるように、容器6の基底部8には、基底部の中央に配設
される比較的小さい液体溜18と、該液体溜の周りに熱拡散板10とが設けられ
ている。液体溜18の容積は、容器全体の容積と比較してかなり小さい。液体溜
18は、対流している液体を液体溜18から遠ざけるように配設されるリップ1
9を有している。
エアポット2のために多数の異なる制御機能を実行する、一体化された制御装
置20が、基底部8に取り付けられている。
制御装置20は、軟鋼プレスの取付板22から成る。取付板22は、複数の取
付孔24を介して熱拡散板10に固定される。一対のスナップ動作のバイメタル
・アクチュエータ26が取付板22の一面に取り付けられ、取付板22が、熱
拡散板とよく熱伝達するような接触状態で敷かれるように、取付板22が一旦熱
拡散板10に取り付けられる。プラスチック成形体28が、成形体の中の対応す
る開口部を経由して延び、成形体を正しい位置に固定するために折り畳まれる取
付板22の上に設けられている一個あるいはそれ以上の突起30により取付板2
2の他面に取り付けられる。
成形体28は、一般的に浅いV字状であり、アーム32は、電気的コネクタ3
4を取り付け、また他のアーム114は、後で更に詳しく説明されるとおり、制
御装置のための調整機構112を取り付ける。コネクタ34は、アーム33から
ずれているので、該調整機構がユーザーの操作により前面を向いているとき、コ
ネクタ34は、コネクタ34に干渉されずに、エアポットを壁に容易に押しつけ
ることができるように、ずらされている。
成形体のアーム32は、二股に分かれていおり、該アームの遠端32に、図示
されないプラグ・コネクタへの接続のための電気的コネクタ34が設けられてい
る。線及び中立ピン36、38は、その内側の端にリベットで取り付けられてい
る線及び中立導体40、42を有しており、該導体は、成形体の中に形成されて
いる溝44、46の内側に走る帯状になっている。接地導体41がリベットで一
端を接地ピン37に、また他端を取付板22の一部に取り付けられている。導体
40、42の両端には、それぞれ電気的接点48、50が設けられており、また
該導体の両端は、容器の基底部が過熱したとき、バイメタル・アクチュエータ2
6により操作されるプッシュロッド52によって撓むようになっている。
中立導体42の上の電気的接点48は、固定された接点54から離れるように
撓み、該接点54は、成形体28の上に取り付けられており、その出口の端子6
0を手段(図示されていない)で加熱エレメント12の端子に接続できるもう一
つのスイッチ装置56上に設けられている。他の導体40の上の電気的接点50
は、成形体28の中に取り付けられ加熱エレメントの他の端子に接続されている
更にもう一つの端子部材62の上に固定された接点との電気的に接触する。
スイッチ装置56は、電気的に互いに並列に配設されている二個のスイッチ6
4、66から成る。第1のスイッチ64は、一旦容器の中の液体が沸騰すると、
一定の時差の後で作動し、エレメント12への電力供給を遮断する。他方のスイ
ッチ装置66は、容器の中の液体を、該液体が沸騰した後で予め設定された温度
に維持するための煮沸制御装置として作動する。
図4に最も明確に示されるように、成形体28は、上に種々のスイッチ構成部
品を積み上げられるねじ込み栓68を有している。沸騰制御装置と煮沸制御装置
の構成部品は、ねじ込み栓68から離れるように、一般的には反対方向に延びて
いる。煮沸制御装置の構成部品は、スナップ式に動作するバイメタル・アクチュ
エータ74用の取付場所72を有する。取付場所72は、他のアーム70がスイ
ッチ接点54を取り付けている装置の入力端子58と一体に形成されている。バ
イメタル・アクチュエータ74は、GB−A−657434に記載されるような
タイプのものであり、くぼんでおり、温度が前記所定の温度に上昇すると、直ち
にカーブが逆となり、温度が予め設定された温度より低くなると、元形状に復帰
する。この場合、これらの温度は、それぞれ約90℃と約82℃である。これは
比較的薄く(例えば0.2mmの厚み)、電流が流れると迅速に加熱する抵抗の
高い材料で出来ている。アクチュエータ74は、該アクチュエータ74の中央の
足78の上に取り付けられている電気的接点76から成る。該接点76は、固定
された電気的接点80と接触したりその接触を切ったりするように構成されてお
り、該電気的接点80は、絶縁ワッシャー84によりアクチュエータ用の取付場
所から電気的に絶縁されている接点支持装置82の上に取り付けられている。こ
の支持板82は、また、沸騰制御スイッチ64と共通の構成部品を形成しており
、その中には固定接点86が設けられている。更に、該支持装置は、また、制御
装置の出口端子60を設けるように形成されている。
該沸騰制御スイッチは可動接点88と電気的に接触するように構成されている
接点86から成り、該可動接点88は、スナップ式に動作するマイクロスイッチ
92の可動アーム90の上に取り付けられている。該マイクロスイッチは、適切
な形に曲げられた単一の材料片から作られ、その材料片は、一端がバイメタル・
アクチュエータ74用の取付場所と絶縁ワッシャー84との間に取り付けられて
いる。マイクロスイッチの可動アームは、C型スプリング94により、2つの安
定位置のうちの一つへ付勢されている。取付場所から離れているマイクロスイッ
チの端は、クリープ・バイメタル100の中の開口部98の中に位置するセラミ
ックのプッシュロッド96を介して作動させられ、該バイメタル100は、構成
部品を積み重ねた中に取り付けられており、更に絶縁ワッシャー102によって
共通の支持板82から絶縁されている。
電気的エネルギーは、入力端子58を経由し、接点54を経由して、スイッチ
装置50に、またそこから、互いに電気的に接触している、スナップ式に作動す
るバイメタル・アクチュエータ74とマイクロスイッチ92の双方に導かれる。
それぞれのスイッチ接点76、80;86、80の状態に基づいて、電気エネル
ギーは、共通支持板82とそして端子60に誘導されるが、該端子60はそれ自
体、容器のエレメントに接続されている。
バイメタル・アクチュエータ74は、制御装置が容器の中に配設されていると
き、該アクチュエータが取付板22の中に形成されているプレスされた覆い10
8内に配設され、このようにして、該アクチュエータが他の容器の基底部の中の
大気温度に反応しないように配設されている。
クリープ・バイメタル・アクチュエータ100は、反対に、図4に示すように
、液体溜18の基底部と熱伝達可能なように接触しているC型の銅の熱導体部材
110を経由して、液体溜18の基底部と熱伝達可能なように接触して取り付け
られている。該導体部材110は、リベット104の頂上に係合するネジ(図示
されていない)でリベット104に取り付けられている。従って、バイメタル・
アクチュエータ100は、周囲の温度ではなく、液体溜18の液体の温度に反応
し、従って、容器の中の沸騰を感知することができる。
成形体28には、沸騰制御スイッチのための調整機構112用の取付装置が設
けられており、該沸騰制御スイッチは、二つの沸騰時間の内の一つを選択するこ
とができ、また沸騰スイッチを、作動した後で、リセットすることができる。該
調整機構112は、成形体の第2のアーム114の中に配設されており、支持体
118の中に取り付けられている一組のネジ116を有していて、その支持体1
18は、軸方向に摺動可能に成形体28の開口部120の中に取り付けられてい
る。図6に見られるように、支持体118は、設定ネジを収容するためのねじ込
み栓122と、また更に、成形体26の上の位置決めねじ込み栓126の上に摺
動しながら係合する、もう一つの位置決め突起124を有している。設定ネジ1
16は、該マイクロスイッチ上で最初の大気位置を変更し、それによって、マイ
ククロスイッチを作動させるのに必要なバイメタル・アクチュエータ100の撓
み(従って温度上昇)がより大きくなったり、より小さくなったりする。支持体
118は、リベット104により支えられているスプリング・クリップ128に
より弾発的に取り付けられている。支持体118の上面には、リセットアーム1
34の一端に設けられているカム面132と係合するカム面130が設けられて
いる。ねじ込み栓122は、リセットアーム134の該端にあるスロットを通過
する。該リセットアームには、また更に、カム面140と係合するカム面138
が設けられており、該カム面140は、ねじ込み栓126が通過する軸回転部材
142の上に設けられている。
軸回転部材142は、他端にスロット144を有しており、ねじ込み栓146
が係合するその他端には一般的にはT字状の部材148が形成される。T型部材
は、C型リング152を受け入れるための中央の開口部150を有しており、該
C型リング152は、開口部と、また成形体28(図4参照)の従動壁156の
中のナイフ型縁の前面で、ナイフ型縁154に係合する。T字状部材は、成形体
28の従動柱160の中に形成されているナイフ型縁158の回りで回動し、該
成形体28は、Tの横断片(図4参照)の中に形成される開口部162のVに係
合する。一対のボタン164、166は、回動するようにTの横断片の端に取り
付けられており、ユーザーによる操作のために、成形体の中の開口部168を介
して延びる。該構成は、ユーザーが一つあるいは他のボタン(それぞれ長い沸騰
時間と短い沸騰時間を示す)を押すようになっており、T字状部材148は、ナ
イフ型縁158の回りで回動する。T字状部材が、一旦C型スプリングに対して
中央を超えると、C型スプリングは該部材をスナップ式の動作で、軸回転部材4
2が第1の位置を占める一つの限度位置へ動かす。軸回転部材上で、相互に作用
するカム面130、132、136、140より、リセットアーム134と支持
体は、スプリング・クリップ128の力に反発して更に下に押されるか、あるい
は、スプリング・クリップ128の動作によって持ち上げられる。該作用によっ
て、設定ネジ116がマイクロスイッチの最初の位置が変更され、該変更によっ
て、前述のように沸騰時間が変更される。
リセットアーム134は、ユーザーの操作のために、成形体28の中のもう一
つの開口部170を経由して通過する。このレバーは、スプリング手段(図示さ
れていない)でユーザーに向かって付勢されており、その外端上の132上のカ
ム面によって、また支持体118上のカム面130によって、内側に向かって押
された場合に、支持体が、設定スプリング・クリップ128により、マイクロス
イッチの接点86、88を閉じる方向に移動させられるように構成されている。
図4に示されるとおり、ネオン表示装置172を、成形体28の中の開口部1
74の中に取り付けることができる。機器が運転されていることをユーザーへに
(表示するために?)、光導体176を開口部に挿入し、光を外側の容器壁の中
の開口部へ導き、ユーザに装置が動作中であることを表示することができる。更
に、光パイプ180に連結されている光伝導あるいは伝送端部178を有するボ
タン164、166を構成することができる。成形体28にはネオン172の何
れかの側に配設される開口部を持たせることができ、特定のボタン164、16
6が押されたとき、この開口部の反対側に横たわり、該作用で、どの沸騰時間が
ユーザーにより選択されたかを表示する光がボタン178へ伝送される、。他方
のボタンが押されたとき、T字状部材の回転は開口部の反対側の他方の光パイプ
を動かし、それによって、新しい沸騰時間が選択されたことを表示するために光
を該ボタンに伝送する。
ここで実施例の作用を説明する。容器4が冷水を容れているときは、制御装置
の中の全ての接点の対が閉じる。従って、装置への電力供給がオンとなったとき
(例えば壁付きソケット・スイッチにより)、電気的エネルギーは、中立側で、
中立ピン36と中立導体40とスイッチ接点50とコネクタ62とを経由して、
またライン側で、ライン・コネクタ38とライン導体42とスイッチ接点48、
54とスイッチ装置56とを経由して容器のエレメント12に供給される。
液体溜18中の液体は、基底部の材料の熱伝導率が低いので加熱エレメント1
2から熱的に絶縁されており、エレメント12の面より実質的に低いところにあ
って該エレメントからの対流を介した大きな熱を受けないので、容器の中の液体
が加熱されるにつれて、液体溜18の中の液体の温度は、主要部分の液体の温度
から遅れる。更に、液体溜中の液体を主要部分の液体と混合するには比較的小さ
い対流あるいは攪拌しかない。一般的には、温度差を8℃から10℃とすること
ができるが、一旦容器6の中の液体が沸騰を開始すると、液体溜18の中の液体
は移動して、残りの液体と混合するが、これはその温度と、従って液体溜18の
温度が非常に急速に上昇することを意味する。該温度は、それから、熱伝導部材
110を経由してスイッチ装置56へ、またバイメタル・アクチュエータ100
へ伝送される。加熱が進むにつれて、バイメタル・アクチュエータ100は、下
向きに撓み(図4の意味で)、プッシュロッド96を経由してマイクロスイッチ
92に作用する。一旦バイメタル・アクチュエータ100が、例えば75℃に対
応する、予め設定された(設定ネジ116の設定により決定される)程度に撓む
と、該アクチュエータはマイクロスイッチを、中心を超えて動かし、接点対86
、88が、スナップ動作で開かれる。
バイメタル・アクチュエータ74も、容器の中の液体が加熱される間に、(ア
クチュエータ74とマイクロスイッチ92の相対抵抗により効果的に決定される
)エレメントを流れる電流の割合によって加熱される。沸騰制御装置が作動した
ときに煮沸接点86、88が開かれていると(例えば、覆い108の中の温度が
安定していない場合)、アクチュエータ74を全ヒーター電流(例えば7A)が
流れるので、該電流は急速に加熱して接点76、80を開く。一旦、スイッチ装
置56の中の双方の組の接点が開くと、エレメント12への電力は遮断される。
アクチュエータ74は動作し続け、覆いの中の温度が安定するまでエレメント1
2へエネルギーをパルスによって供給するが、しかし、エネルギーのパルスは、
液体の冷却を防ぐのに十分でない。
一旦エレメント12への電力が遮断されると、容器6の中の液体は冷却を開始
する。しかし、液体溜18は、液体溜から熱を逃がし、対流により熱を発散させ
る熱伝導性の銅帯板110により、容器基底部の残りの部分より速く冷却する。
これは、バイメタル・アクチュエータ100もまた比較的速く冷却することを意
味しており、それは、アクチュエータが比較的短い時間内に、動作温度よりも低
く再び冷却されることを意味し、ユーザーがリセット・ボタン169を押すこと
によりマイクロスイッチ92を、リセットさせることができる。
マイクロスイッチ92の自動リセット温度は、通常の運転で、容器の液体を煮
沸温度に制御するバイメタル・アクチュエータ74が作動する前に該スイッチが
入らないような温度になるように選択される。特に、容器の中の液体が冷却され
るのにつれて、覆い108の中の大気の温度も降下し、該覆いの中の予め設定さ
れた温度(例えば、容器の中の液体の温度の92℃に対応する82℃)で、バイ
メタル・アクチュエータ74の中央のアーム78は、図4の意味で上に向けてス
ナップ作動して接点76、80を閉じ、該作用でエレメント12への電力供給を
再び行う。接点76、80を閉じることで、電流がアクチュエータ74を流れ、
そのことは、アクチュエータが非常に迅速に電気抵抗によって加熱されることを
意味し、またアクチュエータが動作温度に達したとき、アームが反対方向にスナ
ップ動作して接点を再び開き、該動作によって再びエレメントへの電力供給を切
断する。このエネルギーのバーストが、比較的短かく、またエレメント12の熱
容量が比較的高いので、この短い時間に熱エネルギーは、直ちには容器の中の液
体に伝達されないが、その後開放されて、温度を希望の温度を超えて非常に僅か
づつ上昇させる。アクチュエータ74と覆いは再び予め設定された数値より低く
冷却され、スイッチは再び閉じられ、この過程が繰り返される。一般的には、電
力を約4分間供給して、最大約1分間電力供給を切断することによって、温度を
希望の数値に保つ。これによって、約50Wという十分な平均電力供給を与える
約7%の電源オンと電源オフ比を得ることができる。短いエネルギーのバースト
は、容器の中の液体の可聴加熱音を発生させることなく液体を希望の温度に保つ
のに十分である。
容器の沸騰時間を変えることが望ましい場合は、上述のように、ボタン164
、166の何れかを押して、マイクロスイッチ92の設定点を変更することがで
きる。更に、図示されてはいないが、アクチュエータ74の設定点を変更するこ
とで二重の煮沸温度を与えることができる。
容器の中の液体を再沸騰させることが望ましい場合は、前述のとおり、ボタン
169を押してマイクロスイッチ92をリセットするだけでよい(それが動作温
度より低い温度に下降していると仮定して)。更に、容器の電源が一晩中切られ
ていた場合は、容器6の中の液体の温度は、マイクロスイッチ92が自動的に閉
じられ、該作動によって、翌朝容器に再び電源が投入されたとき、液体が直ちに
加熱され始めるような温度にまで下降する。更に、運転中に新しい冷めたい液体
が容器に足された場合は、再び液体溜の中の液体の温度は、マイクロスイッチが
自動的にリセットされ、その後液体が自動的に再び沸騰を開始することができる
数値まで降下する。
容器が空の時に電源が投入されたか、理由の如何を問わずスイッチ56の作動
が故障して煮つまった場合は、拡散板10の温度は、バイメタル・アクチュエー
タ26の何れかを作動させ、該作動で、エレメントへのラインあるいは中立電力
供給のための接点54、48、56、50を開き、該動作でエレメントへの電力
供給を遮断するような数値まで上昇する。
図7は、成形ケーシング4を、エアポットの内側の液体貯蔵容器6へ組立てる
一つの方法を示している。ここでエアポットは、外側のケーシング4の上部の縁
184が密封リング(図示されていない)を介して当接される周辺のフランジ1
82を有する。ケーシング4の下部は、部分的な基底部カバー186と横断部材
188と一体に成形され、該横断部材188は、ネジ190のようなファスナー
を挿入できる2つの開口部188を有する(図1)。ネジ190は、成形体28
中の孔192を通って通過し、取付板22に設けられている取付孔に入る。ネジ
190を締め、ケーシング4の上縁184を、内側の容器6のフランジ182に
対して締め付ける。これは、ケーシング4を内側の容器6に組み立てるための簡
単な方法である。
図8を参照して、本発明のもう一つの実施例が略図で示されている。エアポッ
ト200は、内側の液体貯蔵部分202と、該内側部分202の回りに配設され
ている外側のケーシング204とから成る。これらは、単体として一体に成形さ
れている。
内側の部分202の基底部には、加熱板208で閉じられる開口部206が形
成される。該加熱板208は、内側の容器の基底部の従動フランジ210に、周
辺溝212と間に挿入されるシリコンゴム・シール214によって取り付けられ
ている。この加熱板208に、例えば図1から6に示されているタイプか、ある
いは公知の加熱及び制御構成のようなタイプの、被覆された加熱エレメント22
8と制御装置230とを設けることができる。
出口216は、内側部分202の基底部に設けられており、該内側部分202
は、送りだしパイプ222を経由して、容器の上部で出口220に達するシリコ
ンゴムのチューブ218に接続されている。該パイプ222を、ケーシング20
4の中に一体に成形してもよく、またこのケーシングの材料の少なくともこの領
域が透明である場合、液体レベル表示装置としての役割も果たすことができる。
蓋224は、容器を密閉すべく、従来の方法で回動可能なように容器に取り付
けられており、該蓋には従来の方法でポンプ手段が配設されている。
容器の基底部には、回転する基底部226の上に取り付けることができるカバ
ー板が設けられている。
図9及び10を参照して、本発明のもう一つの実施例が略図で示されている。
エアポット300は、内側の液体貯蔵部分302と、また該内側部分302の回
りに配設されている外側のケーシング304とから成る。これらは単体として一
体に成形されることが好ましい。
図8の実施例のように、内側部分302の基底部には、加熱板308で閉じら
れる開口部306が形成されている。該加熱板308は、内側の容器の基底部の
従動フランジ(図示されない)に、周辺溝312(図13と14参照)と間に挿
入されるシリコンゴム・シール(図示されない)によって取り付けられている。
該取付構造は、WO96/18331の中に更に詳しく説明されている。しかし
、この実施例の中では、板308には、厚いフィルムのプリントされた加熱エレ
メント310が設けられている。
加熱エレメント310は、図17に略図で示されており、プリントされている
かそうでなければ絶縁された基板の上に敷かれた内側の抵抗加熱トラック314
と外側の抵抗加熱トラック316とから成る。後で更に詳しく説明されるとおり
、内側部分314は、主加熱部分としての役割を果たすのに対して、外側部分3
16は、煮沸部分としての役割を果たす。プリントされている内側と外側の端子
リング318、320は内側のエレメント部分314の内側端部と外側エレメン
ト部分316の外側端部に接続される。内側と外側のトラック部分314、31
6は上塗りで覆われているが、しかし、内側と外側のリング318、320は覆
われておらず、また多数の窓322が、トラックの一般的に円形の中間部分32
4
に設けられ、該トラックの上に複数の接触点を与えている。プリントされた接点
は窓の中に配置される。煮沸トラック部分316が、100Vの電源で約50W
の電力を生む約190Ωの抵抗を持ち、また運転中の可聴加熱音を防ぐために、
約5Wcm-2の電力密度を持つように選択される。主トラック部分314は、1
00Vの電源で700Wの電力生む約15Ωの抵抗と、また55Wcm-2の電力
密度を持つように配設される。
図18に概略として示すように、エレメントは、該エレメントに電力を供給す
るように配設されている一体化された制御装置330により制御される。これよ
り前の実施例のとおり、該制御装置は、沸騰制御装置332と煮沸制御装置33
4とから成る。
図9および11に示すように、該制御装置330は、中央に二つのスイッチ3
38が取り付けられている一般に十字状のプラスチック成形体336から成る。
成形体の一方のアーム340には、容器用の電気的接点342が設けられてい
る一方で、他方のアーム344には、後に詳しく説明される制御装置用の二重調
整機構346が取り付けられている。
沸騰と煮沸制御装置に関して、これらは、図12に最も明瞭に示されるように
二重のスイッチ装置338に予め組み立てられている。
沸騰制御装置332は、クリープ・バイメタル・アクチュエータ352により
プッシュロッド354を介して作動するスナップ作動式マイクロスイッチ350
を有する。アクチュエータ352はその一端が、一般的にV字状の銅の帯板35
6の一端354と非常に熱伝達しやすいように接触している。該帯板356の他
端358は、これより前の実施例のとおり、使用されるときに、容器の液体溜の
基底部と接触するように配設されている。該帯板の熱伝導は、‘V’の基底部3
57の幅を減らすことによって適切な数値に調節することができる。
沸騰制御装置332は、絶縁ワッシャー360で隔離されている構成部品の積
み重ねとして組み立てられており、図示されていないリベットあるいはネジで結
合されている。マイクロスイッチ350には、U字状板366に設けられている
固定接点364と接する可動接点362が設けられている。マイクロスイッチ3
50は、また、構成部品の積み重ねの該マイクロスイッチ350の真下に設けら
れている接触ブレード368と電気的に接触している。接触ブレード368は、
直立端372を有する、中心が吐出した、弾性凸端370を備えており、直立端
372の開放端はヒーター・トラックの内側のリング318へ接続する接点37
4を形成している。該凸端の基底部に隣接して、スロット376に、熱塑性可能
なプッシュロッド378が設けられている。該プッシュロッド378の二重環3
80は、該ロッドをブレード368上に保持しており、また成形体のガイド孔3
84には延長部382が嵌合されている。これは以下に詳述される。
沸騰制御装置は、また、基底部板390から成り、基底部板390には、その
開放端に設けられているカムアーム392により回動可能なカム部材(図示せず
)を有するカム面(図示せず)が設けられている。カムアーム392が回転する
と、カム部材は昇降し、マイクロスイッチに作用してその設定位置を変更し、こ
れにより、マイクロスイッチ350の引き外しに必要なバイメタル・アクチュエ
ータ352の運動量(従って加熱温度)を変更する。これは、第1実施例に記載
されている構成と同様であり、異なった沸騰時間を設定することができる。
煮沸制御手段334は、沸騰制御装置332と構造が非常に似ており、プッシ
ュロッド404を介してクリープ・バイメタル・アクチュエータ402によりス
ナップ式に動作するマイクロスイッチ400から成る。バイメタル・アクチュエ
ータ402の一端は、図10に示すように、使用時、ヒーター・トラックの煮沸
制御部分316上に位置して係合する銅帯板406と、熱伝達可能なように接触
して向かい合わせに配置されている。
マイクロスイッチ・ブレード400は、中央が凸状カーブした接触ブレード4
08と物理的に、また電気的に接触しており、図10に示すように該接触ブレー
ドの開放端は曲がってヒータートラックの外側リング320とナイフ型の端接点
410を形成している。熱塑性可能なプッシュロッド412は、該ブレード40
8の一端414に設けられている。プッシュロッド412の本体416にはスロ
ットがあり、ブレードに該ロッドを差し込むことができる。プッシュロッド本体
は、以下に詳述されるように、制御装置成形体のガイド418に嵌合されている
。
煮沸制御手段は、沸騰制御装置312に関連して説明されているものと実質的
に同じ構造の調整機構420を備えており、以下に詳述される。
マイクロスイッチには可動接点422が備えられ、この可動接点422は板3
66に設けられる固定接点424との電気的接触を行い、また切断するので、こ
の板366は、各制御装置の共通“中立”ラインとして作動し、またそれぞれの
接点を物理的に接続する。実際、該板366は、例えばリベット426により、
装置が成形体に位置決めされてから、今度はコネクタ342のピン430にリベ
ットで取り付けられる中立コネクタ帯428に連結されている。最終的に、コネ
クタ342の接地ピン434に連結される接地帯432が、例えばネジで導体部
材356に連結され、容器の液体溜に接地リンクが設けられる。
ここで、成形体336の中に取り付けられ、容器の基底部にいつでも組み立て
ることができる煮沸/沸騰制御手段組立体を示す、図9に戻る。該組立体は、煮
沸スイッチ334の下に配置されている沸騰スイッチ332と共に、成形体のほ
ぼV型の凹部に嵌合されている。熱伝導部材356の端358は、成形体336
のプラットホーム450の上に載るように配置されている。成形体336のアー
ム344は、該成形体を横切って伸びている中間壁452を備えている。該中間
壁452の一側には、煮沸制御手段を調整するための第1機構454が配置され
ている。該機構は、煮沸制御手段のカム部材420のスロット460に伸びてい
る該機構の一端部458にピンを設けた、ほぼT字状に成形されたロッカアーム
456から成る。ロッカアーム456は、成形体の直立部分464に設けられた
、ロッカアームの対応するV型切り欠き466に係合するナイフ型縁462の回
りで回動する。直立部分464の他端には、C型スプリング470の一端を取り
付けるV型切り欠き468が設けられており、該スプリングの他端は、ロッカア
ームの下部のV型切り欠き472にはまり込む。該スプリングは、エアポットの
異なる煮沸温度に対応する、二つの安定した位置の間にロッカアームを付勢する
ように作動する。
光伝送ボタン480は、ロッカアーム452の外端482に軸支されており、
また成形体の端壁486のスロット484に線状に誘導され、該ボタンが押され
たとき、該ボタンは、ロッカアーム452を、安定位置の間で回動させるように
なっている。先の実施例のように、ネオン表示装置488が、窓492を備える
成形体ハウジング490に設けられており、該窓は、ボタンの受光部494と対
向して配置されており、該受光部と窓が整合されると、ネオンが該ボタンを照ら
し、それにより、どのボタンが押されたかを表示するようになっている。
図15の、一般に500のところに示されている同様の機構が、沸騰制御の設
定を変更するために、中間壁452の他側に設けられているが、しかし、この場
合、ロッカアーム502は、沸騰制御装置のカム部材392のスロット393に
係合されている。ネオン・ハウジング490は、中間壁452の下に伸びており
、運転ボタン508を照らすためにボタン508の受光部506に対向して配置
されている開口部504を有している。
‘オン’の光を伝送する表示ボタン510は、ヒーターが給電されていること
を示すために、ハウジング492のもう一つの開口部に対向して配置されている
。更に、第1実施例に記載されている一般的な方法で、カム部材を移動させて、
沸騰機構をリセットするために沸騰制御装置に伸びているプッシュロッド(図示
せず)の上で作動するスプリング荷重沸騰リセット・ボタン512が、設けられ
ている。
この様にして、容器に必要な煮沸温度と沸騰時間を、適切なボタン480、5
08を押すことで、設定することができる。
制御装置330には、ヒーター・エレメントへの3個の電気接続部と電源への
3個の接続部が設けられている。上記に記載したように、ピン・コネクタ342
の中立ピン428は、中立コネクタ帯426により共通板356に接続されてお
り、また接地帯432により、コネクタの接地ピン454及び熱伝導板356間
で接地接続が行われている。コネクタ342のラインピン435は、リベットで
ラインコネクタ帯433に取り付けられている。
該制御装置は、成形体の中で、位置決め差込み栓443、445の上に取り付
けられている接触帯441の一端447に設けられている固定接点439と接触
させる可動接点437を該接点の可動開放端461に搭載している。接触帯44
1の他端449は折り曲げられ、ヒーター・トラックの内側の接触リング318
と係合する縁接触部451を形成している。
ラインコネクタ帯433の開放端461に係合し、制御成形体の中に設けられ
る孔に固定されるプッシュロッド514(図10)の動作で、接点437、43
9を切断することができる。プッシュロッド514の他端は、GB 15422
52に記載されているタイプの、スナップ作動のバイメタル・アクチュエータ5
50の可動部分に係合している。該アクチュエータはその凸端552で、成形体
の柱554に設けられており、使用されるときは、ヒーターの過熱を検出するた
めにヒーターに押し付けられる。該ヒーターが、過熱している場合は、アクチュ
エータ550は、湾曲を変えて、プッシュロッド514を押して、ラインコネク
タ帯の端461を撓ませて、接点437、439を開き、ヒーターへの電源を切
断する。従って、制御装置のための過熱保護装置を提供する。
ヒーター・トラックへの別の接続は、縁接点374、410を介して、ヒータ
ー・トラックの中間及び外側の接触領域に対して行われる。該接点は、またヒー
ターが極端に過熱された場合には切断するように設計されている。
図13Aから13Cは、接点374の作動を示している。前述のように、ブレ
ード368の端には、ナイロン、リトン(ryton)等で出来ている熱塑性プッシ
ュロッド376が設けられている。プッシュロッドの一部382は、成形体33
6の孔384に誘導される。成形体には、直立壁385が設けられており、該壁
の上に、ブレード368の凸端370が伸びており、該壁は、凸端370の支点
としての役割を果たす。図13Aからわかるように、取り付けられていない状態
では、プッシュロッド376は、ヒーターと係合するように接点374を越えて
伸びており、該ロッドがヒーターと完全に結合され、接点374が完全に付勢し
てヒーター・トラックと結合したとき、該ロッドは、凸端370を、図13Bに
示されている位置まで支点385の回りで回動させる。該ロッドは、また、ブレ
ード368をスプリング荷重するように作動する。ヒーターが過熱した場合、G
B 2204450で記載されているものと同じ方法で、開放端の後ろの狭くな
った切断面の領域377を有するプッシュロッド376の端部は、熱で軟化され
てから変形し、プッシュロッド376は、ブレード368の予め掛けられた負荷
によりヒーターに向けて移動し、該動作で、図13Cに示されているように、接
点374をヒーター・トラックから回動させて離すことができる。これにより、
少なくともヒーター・トラックの部分への電源を切断する。
もう一つの接点410は、図14Aから14Cに記載されており、同様な原理
で作動する。図14Aに示されているように、プッシュロッド本体416は、成
形体の誘導装置413に嵌合される。該ロッドの内側の端415は、中央が凸状
にカーブした弾力部材408の中間部417と係合する一方で、該ロッド開放端
419は、接点410を越えて伸びている。成形体は、直立部421を有してお
り、該直立部の上で、帯が伸びており、該帯は、接点410のための支点として
の役割を果たす。この様にして、制御装置が、ヒーターに向けて移動されるにつ
れて、図14Bに示されているとおり、プッシュロッド412の端419は、ヒ
ーターと係合し、支点421の回りで帯を回動させ、ヒーター・トラックと係合
するように移動し、また中央が凸状にカーブした部材408に圧力を加える。該
ヒーターが過熱した場合、プッシュロッドの開放端419は、軟化し、圧力が加
えられたスプリングの力の下で移動し、接点410を、図14Cに示されている
位置に回動させてヒーター・トラックから離すことができ、該作用で少なくとも
ヒーター・トラックの部分への電源を切断する。
この様にして、該両接点の配置は、他の全ての制御装置が故障し、ヒーターが
過熱した場合に、ユーザーを保護する熱ヒューズとしての役割を果たす。双方の
ヒューズが作動することを条件として、ヒーターへの電源は、完全に切断される
。
制御装置330は、制御装置成形体336のそれぞれの肢に設けられている孔
600を通って、容器の基底部のネジ孔601に伸びている4本のネジ603等
を用いて、容器の基底部に設けられている。該ネジは、容器の環状リング基底部
602(図15)を、制御ボタンの列の面板604と電気コネクタ342の入口
606が設けられている位置に取り付ける役割を果たす。リング602には、ネ
ジ603を受けるための4本の成形体孔607が設けられている。該ネジは、成
形体容器外側の補足的な切込み608、610に嵌合される。最終的に、制御装
置と電気構成部品を覆うために、基底部カバー板612(図16)が、基底部リ
ング602に挟み込まれる。
図16からわかるように、目視ゲージ612は、出口に液体を流すように作動
する、エアポット外側のケーシング304のスロットに嵌合される。
ここで、装置の作動を簡単に説明する。当初容器に電源が入ったとき、“主”
及び“煮沸”エレメントの双方に、給電される。該電源の投入で、(高い全体的
なトラックの抵抗により)どちらかと言えば低い加熱効果を与えるが、しかし、
ヒーター・トラックが加熱されるにつれて、トラックの煮沸部分316により加
熱される煮沸制御手段が作動する。ヒーターの温度ではなく液体溜温度に反応す
る該スイッチは、沸騰スイッチに並列に配置されている(図18参照)。沸騰ス
イッチは、閉じたままであるので、トラックの、抵抗が低い主加熱部分314に
十分な電圧供給が行われ、容器の液体を加熱する。第1実施例のように、容器の
中の液体が沸騰したとき、液体溜の温度は、急速に上昇し、熱は、導体部材35
6で沸騰スイッチに伝導される。経験的に決定された遅れの後で、沸騰バイメタ
ル・アクチュエータ352の温度が十分に上昇し、沸騰マイクロスイッチ350
を引き外し、ヒーターへの電源を遮断する。沸騰バイメタル・アクチュエータ4
52とマイクロスイッチ450の特性は、リセット・ボタン512を使用して、
沸騰マイクロスイッチ450をリセットすることができる第1実施例で述べられ
たことと同様である。
容器の中の液体が冷却されるにつれて、該温度は、煮沸バイメタル・アクチュ
エータ402により、ヒーター・トラックの煮沸部分316に接する熱伝導リン
ク406を介して伝達される。温度が、予め設定された温度以下に下降したとき
は、煮沸マイクロスイッチ400は、スナップ動作で閉じられ、該作動で、煮沸
及び主トラック部分316、314に電源が供給されるが、該トラック部分の抵
抗の大きな差を鑑みて、100Vの電圧を掛けることで、“主”トラック部分3
14の加熱効果は、比較的少ない。即ち、煮沸部分316の45Wと比較して2
.5Wである。
従って、トラックの煮沸部分は、熱導体リンク406を介して感知される温度
が十分に上昇するまで液体を加熱し、再び煮沸マイクロスイッチ400を作動さ
せ、これにより、再びヒーターへの電源を切断する。
沸騰時間と煮沸温度は、容器の適切なボタンを押し、それぞれのマイクロスイ
ッチの設定点を変えることで設定することができる。例えば、沸騰制御装置は、
沸騰時間を5分あるいは10分に、また煮沸制御手段は、温度を85℃あるいは9
5℃にすることができる。
前記の実施例は、使用中、電力コードとして設けられているソケットに結合さ
れている‘固定された’電気コネクタ342を使用している。これに代わる実施
例では、コネクタ342を、制御装置のほぼ中央に配置されている‘コードレス
’コネクタと取り替えることができる。適切な接続電源を、コネクタのライン及
び中立端子と制御装置の間に作ることができる。
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フロントページの続き
(81)指定国 EP(AT,BE,CH,DE,
DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,IT,L
U,MC,NL,PT,SE),CN,GB,JP,U
S
(72)発明者 ドイル、キース バリー
イギリス、グロスターシア ジーエル8
8ジーワイ、テトベリー、サイレンススタ
ー ロード、ラドノア ハウス(番地な
し)
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1. 加熱エレメントおよび基底部を有する液体加熱容器であって、前記基底部 が、前記容器全体の容積に比べて比較的小さい容積を有し、比較的少量の液体を 容れる液体溜と、前記液体溜から熱伝達しにくいように離れて配置され、予め設 定された温度に到達すると前記エレメントへの電気エネルギーの流路を遮断する 熱反応手段と、前記液体溜と前記熱反応手段との間に配置され、前記液体溜から 前記熱反応手段へ熱を伝導する熱伝導手段とを有することを特徴とする液体加熱 容器。 2. 加熱エレメントおよび基底部を有する液体加熱容器であって、前記基底部 が、前記容器の容積に比べて比較的小さい容積を有し、比較的少量の液体を容れ る液体溜と、前記液体溜の液体の温度に反応し、かつ予め設定された温度で前記 エレメントへの電力の流路を遮断する熱反応手段と、前記液体溜と熱伝達可能な ように接触し、一旦前記エレメントへの電力が遮断されると前記液体溜を冷却す るために前記液体溜から熱を奪う熱伝導手段とを有することを特徴とする液体加 熱容器。 3. 前記熱伝導手段が多数の銅あるいは他の高熱伝導性材料を含むことを特徴 とする請求項1または2に記載の液体加熱容器。 4. 前記熱伝導手段が、液体溜と熱伝達可能なように接触し、液体溜から離れ た位置の熱反応手段と熱伝達可能なように接触している、銅あるいは他の高熱伝 導性材料の帯板を含むことを特徴とする請求項3に記載の液体加熱容器。 5. 前記熱反応手段が一組の電気接点を開くように作動するバイメタル・アク チュエーターを備えていることを特徴とする前述の請求項のいずれかに記載の液 体加熱容器。 6. 前記熱反応手段が、一旦その温度が予め設定されたリセット温度よりも下 に下がると自動的にリセットするように構成されていることを特徴とする前述の 請求項のいずれかに記載の液体加熱容器。 7. 前記熱反応手段が、一旦その“開放”温度よりも下に冷却すると手動でリ セット可能であるようにさらに構成されていることを特徴とする請求項6に記載 の液体加熱容器。 8. 液体沸騰時間を変える手段を備えていることを特徴とする前述の請求項の いずれかに記載の液体加熱容器。 9. 沸騰後、前記容器内の液体を予め設定された温度に保持するように作動可 能な煮沸制御手段を備えていることを特徴とする前述の請求項のいずれかに記載 の液体加熱容器。 10.単一のエレメントが前記沸騰制御装置および前記煮沸制御装置の両方によ って制御されることを特徴とする請求項9に記載の液体加熱容器。 11.加熱エレメントと、容器内の液体が沸騰したときに、前記エレメントへの 電気エネルギーの供給で第1の組のスイッチ接点を開き、かつ予め設定された温 度よりも低い温度で前記接点を閉じて自動的にリセットするように作動可能な沸 騰制御装置と、前記容器内の液体を沸騰点あるいは沸騰点よりも低い予め設定さ れた温度に保持するために第2の組のスイッチ接点を開閉するように作動可能な 煮沸制御装置とを備え、前記沸騰制御装置および前記煮沸制御装置が電気的に並 列に配置され、煮沸中に、前記沸騰制御装置がそのリセット温度よりも下に下が らないように構成されることを特徴とする液体加熱容器。 12.前記煮沸制御装置が、煮沸中に可聴加熱音が実質的に生じないように十分 短いバーストで前記エレメントにエネルギーを供給するように構成されているこ とを特徴とする請求項9、10あるいは11に記載の液体加熱容器。 13.容器内の液体を沸騰させ、その後、予め設定された温度あるいは該温度近 くに前記液体を保持する加熱エレメントを備え、沸騰後にそのような温度を保持 するように、可聴加熱音を実質的に生じないような十分短いバーストで、前記エ レメントにエネルギーを供給する煮沸制御装置を備えていることを特徴とする液 体加熱容器。 14.前記バーストが6秒よりも短いことを特徴とする請求項12あるいは13 に記載の液体加熱容器。 15.前記煮沸制御装置が、前記加熱エレメントに供給されたエネルギー量を示 す手段に応じて前記エレメントへの電力供給を遮断するように作動することを特 徴とする請求項9〜14のいずれかに記載の液体加熱容器。 16.前記煮沸制御装置が、前記液体の温度が希望する温度よりも下に下がった 場合、エネルギーが前記エレメントに供給すべく一組のスイッチ接点を閉じるよ うに作動するように、前記容器内の液体の温度に反応するバイメタル・アクチュ エーターと、前記接点が閉じられた後、前記接点を開くように作動する温度に前 記アクチュエータを急速に加熱する手段とを備えていることを特徴とする請求項 9〜15のいずれかに記載の液体加熱容器。 17.前記アクチュエータが前記容器基底部よりも下の温度を感知することを特 徴とする請求項16に記載の液体加熱容器。 18.前記バイメタル・アクチュエーターが前記アクチュエータそれ自体を流れ る前記エレメントの供給電流によって加熱されることを特徴とする請求項16あ るいは17に記載の液体加熱容器。 19.比較的高電力の沸騰エレメントおよび比較的低電力の煮沸エレメントとを 備え、前記煮沸制御手段が前記容器液体溜の温度に反応する沸騰制御手段と電気 的に並列に配置されていることを特徴とする請求項9に記載の液体加熱容器。 20.前記煮沸制御装置が前記煮沸エレメントの温度に反応することを特徴とす る請求項19に記載の液体加熱容器。 21.前記沸騰制御装置および煮沸制御装置が一体の組立体の中にともに一体化 されることを特徴とする請求項9〜20のいずれかに記載の液体加熱容器。 22.液体加熱容器内のあるいは液体加熱容器用の沸騰・煮沸制御結合ユニット であって、前記ユニットを、前記容器の一つ或いは複数の加熱エレメントへ電気 供給できるように接続する端子と、前記端子間に配置された第1の組のスイッチ 接点と、前記容器内の液体の沸騰に反応し、前記一組の接点を開く第1のバイメ タル・アクチュエーターと、前記端子間に配置され、かつ前記第1の組のスイッ チ接点と電気的に並列に配置されている第2の組のスイッチ接点と、液体が沸騰 した後、予め設定された値よりも下に下がる前記容器内の液体の温度に応じて前 記第2の組の接点を閉じ、かつその温度が予め設定された開放温度まで上昇した 後、前記第2の組の接点を開くように作動可能な第2のバイメタル・アクチュエ ーターとを備えていることを特徴とする制御ユニット。 23.前記第1のアクチュエータがマイクロスイッチに作用するバイメタル・ア クチュエーターを備え、かつ前記第2のアクチュエータが、前記第2の組のスイ ッチ接点が閉じられたとき前記スイッチ接点を流れる電流によって加熱されるよ うに前記第2の組のスイッチ接点と直列に接続されたバイメタル・アクチュエー ターを備えていることを特徴とする請求項22に記載の制御ユニット。 24.各対のスイッチ接点の固定接点が共有接点部材上に取り付けられているこ とを特徴とする請求項22あるいは23に記載の制御ユニット。 25.前記接点プレートも前記ユニットの端子の中の1つを備えるかあるいは取 り付けることを特徴とする請求項24に記載の制御ユニット。 26.前記ユニットの構成部品が、導電部品間に絶縁スペーサを有して、絶縁ね じ込み栓上に積み重ねられることを特徴とする請求項22〜25のいずれかに記 載の制御ユニット。 27.前記ねじ込み栓が、前記容器のための電気コネクタも取り付けるプラスチ ック成形体上に備えられていることを特徴とする請求項26に記載の制御ユニッ ト。 28.共有リンクによって一緒に接続された沸騰スイッチおよび煮沸スイッチを それぞれ備えている液体加熱容器内のあるいは液体加熱容器用の沸騰・煮沸結合 スイッチユニットであって、前記スイッチの各々が、スナップ作動マイクロスイ ッチを作動するバイメタル・アクチュエーターを備えていることを特徴とする沸 騰・煮沸スイッチユニット。 29.前記沸騰制御装置および前記煮沸制御装置の構成部品がそれぞれ積み重ね られて取り付けられていることを特徴とする請求項22〜25のいずれかに記載 の制御ユニット。 30.プラステイック成形体を備える液体加熱容器に組み付けるための制御ユニ ットであって、前記成形体が、前記容器のための沸騰制御装置と、前記容器のた めの煮沸制御装置と、前記沸騰制御装置および/または煮沸制御装置ならびに外 部電源への電気コネクタを調整する手段とを備えていることを特徴とする制御ユ ニット。 31.前記沸騰制御装置および/または煮沸制御装置が、バイメタル・アクチュ エーターによって作動されるマイクロスイッチを備え、かつ前記調整する手段が 、前記マイクロスイッチの作動点を変える手段を備え、それによって前記マイク ロ スイッチを作動するために必要な前記アクチュエータの動きが、より大きいかあ るいはより小さくなることを特徴とする請求項30に記載の制御ユニット。 32.前記調整する手段が回転カムを備えていることを特徴とする請求項31に 記載の制御ユニット。 33.前記カムがスナップ動作で2つの端部位置の間で移動できることを特徴と する請求項32に記載の制御ユニット。 34.前記移動が押しボタンロッカー式装置でもたらされ、それぞれの押しボタ ンが前記カムに結合されている概ねT字状の軸支されたロッカーアームの対向す るリンク上に備えられていることを特徴とする請求項33に記載の制御ユニット 。 35.前記ロッカーアームが、スプリングによって、好ましくは中心の上方のス プリング機構によって各位置に付勢されていることを特徴とする請求項34に記 載の制御ユニット。 36.前記押しボタンが直線的に移動するように案内され、かつ前記ロッカーア ームに軸支されることを特徴とする請求項34あるいは35に記載の制御ユニッ ト。 37.沸騰機構および煮沸機構用のそれぞれの調整機構が通常一方を他方の上に 配置されていることを特徴とする制御ユニット。 38.軸支された概ねT字状のロッカーアームと、前記アームの対向する外端上 に軸支され、かつ概ね直線的に移動するように案内されるボタンと、それぞれの ボタンが押されると前記アームを各回動位置間でスナップ動作で移動させるスプ リング手段とを備えていることを特徴とするスイッチアクチュエータ。 39.前記ボタンがそれぞれの制御装置の設定を表示するために点灯されること を特徴とする請求項34〜37のいずれかに記載のスイッチアクチュエータ。 40.前記押しボタンが、前記押しボタンの対向する受光部に配置された窓を有 するハウジング内に取り付けられたネオン指示器のような単一の光源によって照 明されることを特徴とする請求項39に記載のスイッチアクチュエータ。 41.スイッチが、光源と、希望する位置間で前記スイッチを切り換える複数の 操作ボタンとを備え、前記ボタンが光を透過し、前記ボタンを点灯するために前 記光源からの光を受光するように選択された位置に移動可能であるように構成さ れている受光部を備えることを特徴とする請求項40に記載のスイッチアクチュ エータ。 42.前記容器が過熱する場合、前記エレメントへの電力供給を遮断するように 作動可能である前記容器のための過熱保護器をさらに備えていることを特徴とす る請求項22〜37のいずれかに記載の制御ユニット。 43.液体加熱容器に取り付ける一体型制御ユニットであって、前記ユニットが 、前記容器のための沸騰制御装置と、沸騰後、前記容器内の液体を予め設定され た温度に保持するように作動可能な煮沸制御装置と、エレメントが過熱する場合 、前記エレメントへの電力供給を遮断するように作動可能な過熱保護器制御装置 とを備えていることを特徴とする一体型制御ユニット。 44.前記沸騰エレメントおよび前記煮沸エレメントの両方が厚いフィルムプリ ントエレメントであることを特徴とする請求項19あるいはそれに従属する請求 項のいずれかに記載の液体加熱容器。 45.容器内の液体を実質的に加熱して沸騰させる第1のエレメントと、その後 、前記容器内の液体を予め設定された温度に実質的に保持する第2のエレメント とを有し、前記第1および第2のエレメントが厚いフィルムの加熱エレメントで あることを特徴とする液体加熱容器。 46.単一のトラックは、前記トラックの端部に設けられる端子と、前記エレメ ントを主加熱部および煮沸部に分割する中間端子とを備えることを特徴とする請 求項44あるいは45に記載の液体加熱容器。 47.前記主加熱部の抵抗が比較的低く、かつ前記煮沸部の抵抗が比較的高いこ とを特徴とする請求項46に記載の液体加熱容器。 48.前記液体を加熱して沸騰させるように低抵抗エレメントにだけエネルギを 供給し、その後、前記希望する低温度に前記液体を保持することが望まれる場合 、両方のエレメントにエネルギーを供給する制御装置をさらに備えていることを 特徴とする請求項47に記載の液体加熱容器。 49.前記主加熱エレメントが、基底部液体溜の周りの前記容器基底部の中心に 通常配置されており、その周辺の周りに前記煮沸エレメントが配置されているこ とを特徴とする請求項44〜48のいずれかに記載の液体加熱容器。 50.前記制御装置が、ヒータトラックの端子に係合する接触手段を備えている ことを特徴とする請求項44〜49のいずれかに記載の液体加熱容器。 51.厚いフィルムヒータのための接触組立体であって、トラックの端子部に係 合する接触部を有する接触部材と、端部から離れて配置され、かつヒータの一部 と係合するように延びるピボット部材と、前記ピボット部材と前記接触部との間 に配置された支点とを備え、前記組立体が前記ヒータに取り付けられるとき、前 記ピボット部材が前記ヒータに係合し、かつ前記ヒータトラックの端子と接触す るように前記支点の周りに前記接触部材の前記接触部を回動させるよう構成され ていることを特徴とする接触組立体。 52.前記接触部材が弾性体であることを特徴とする請求項51に記載の接触組 立体。 53.前記ピボット部材が前記接触部材に結合されたプッシュロッド等を備えて いることを特徴とする請求項51あるいは52に記載の接触組立体。 54.前記ピボット部材が、ヒータが過熱する場合、前記接触部材の弾性の下で 変形するように熱変形するので、前記接点が前記トラック端子から離れた所で回 動でき、それによって前記トラックへの電気供給を切断することを特徴とする請 求項52あるいは53に記載の接触組立体。 55.請求項50〜54のいずれかに記載の接触組立体を備えていることを特徴 とする液体加熱容器用の感熱制御装置。 56.請求項22〜43、54あるいは55のいずれかに記載の制御ユニットを 備えている液体加熱容器。 57.内部液体収容部と半径方向に離隔されているケーシングとを備え、前記ケ ーシングが、それ自体前記容器基底部あるいは制御装置そのものに取り付けられ ている感熱制御装置のための取り付け部材に、直接あるいは間接に取り付けられ ていることを特徴とする請求項1〜20、43〜50あるいは56のいずれかに 記載の液体加熱容器。 58.内部液体収容部とそこから外側に離隔されているケーシングとを備え、前 記ケーシングが、それ自体容器基底部あるいは制御装置そのものに取り付けられ ている感熱制御装置のための取り付け部材に直接あるいは間接に取り付けられて いることを特徴とする液体加熱容器。 59.前記ケーシングが前記取り付け部材に取り付けられていることを特徴とす る請求項57あるいは58に記載の液体加熱容器。 60.前記ケーシングが前記容器基底部に取り付けられたプラスティック成形体 に取り付けられていることを特徴とする請求項57あるいは58に記載の制御ユ ニット。 61.内部液体収容部とそこからある間隔で前記内部の周りに配置されているケ ーシングとを備え、前記内部および外部が単一のプラスティック構成部品として 一体に成形されていることを特徴とする液体加熱容器。 62.前記内部容器が、その基底部に、前記容器用の加熱装置によってふさがれ る開口を有していることを特徴とする請求項61に記載の液体加熱容器。 63.前記容器の基底部には、前記容器の排出口に接続された排出管に接続され た排出口が備えられていることを特徴とする請求項61あるいは62に記載の液 体加熱容器。 64.前記容器が、前記ケーシングと一体に成形された排出管を有していること を特徴とする請求項61〜63のいずれかに記載の液体加熱容器。 65.プラスティック壁と、容器の基底部の開口に取り付けられた板ヒータと、 前記ヒータ用の感熱制御装置とを備え、前記制御装置が前記容器壁の一部に取り 付けられていることを特徴とする液体加熱容器。 66.加熱エレメントおよび基底部を有する液体加熱容器であって、前記基底部 が、前記容器の容積に比べて比較的少量の液体を隔離する領域と、前記容器内の 液体の沸騰時に、前記エレメントへの電気エネルギーの供給を遮断する沸騰制御 手段とを有し、前記沸騰制御手段が、前記基底部の前記領域とそれから離れてい る熱反応手段との間に配置される熱伝導手段を備えることを特徴とする液体加熱 容器。 67.加熱エレメントおよび基底部を有する液体加熱容器であって、前記基底部 が、前記容器の容積に比べて比較的少量の液体を隔離する領域と、前記領域と熱 伝達可能なように接触し、かつ一旦前記容器内の液体の加熱が中止されると周り の領域よりもより急速に前記領域を冷却するように該領域から熱を奪う熱伝導手 段とを有することを特徴とする液体加熱容器。 68.容器基底部に取り付けられたプレート上に設けられたヒータを備え、前記 容器が、前記プレートの周りに配置されて前記ヒータ用の制御ユニットを取り付 ける手段を備えることを特徴とする液体加熱容器。
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