JPH11510186A - 癌の成長を阻害するための1h−1,2,4−トリアゾール誘導体の使用 - Google Patents
癌の成長を阻害するための1h−1,2,4−トリアゾール誘導体の使用Info
- Publication number
- JPH11510186A JPH11510186A JP9508493A JP50849397A JPH11510186A JP H11510186 A JPH11510186 A JP H11510186A JP 9508493 A JP9508493 A JP 9508493A JP 50849397 A JP50849397 A JP 50849397A JP H11510186 A JPH11510186 A JP H11510186A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- triazole
- pharmaceutical composition
- composition according
- group
- dioxolan
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Classifications
-
- A—HUMAN NECESSITIES
- A61—MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
- A61K—PREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
- A61K31/00—Medicinal preparations containing organic active ingredients
- A61K31/33—Heterocyclic compounds
- A61K31/395—Heterocyclic compounds having nitrogen as a ring hetero atom, e.g. guanethidine or rifamycins
- A61K31/41—Heterocyclic compounds having nitrogen as a ring hetero atom, e.g. guanethidine or rifamycins having five-membered rings with two or more ring hetero atoms, at least one of which being nitrogen, e.g. tetrazole
- A61K31/415—1,2-Diazoles
-
- A—HUMAN NECESSITIES
- A61—MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
- A61K—PREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
- A61K31/00—Medicinal preparations containing organic active ingredients
- A61K31/70—Carbohydrates; Sugars; Derivatives thereof
- A61K31/7008—Compounds having an amino group directly attached to a carbon atom of the saccharide radical, e.g. D-galactosamine, ranimustine
-
- A—HUMAN NECESSITIES
- A61—MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
- A61K—PREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
- A61K31/00—Medicinal preparations containing organic active ingredients
- A61K31/33—Heterocyclic compounds
- A61K31/395—Heterocyclic compounds having nitrogen as a ring hetero atom, e.g. guanethidine or rifamycins
- A61K31/41—Heterocyclic compounds having nitrogen as a ring hetero atom, e.g. guanethidine or rifamycins having five-membered rings with two or more ring hetero atoms, at least one of which being nitrogen, e.g. tetrazole
- A61K31/4164—1,3-Diazoles
- A61K31/4178—1,3-Diazoles not condensed 1,3-diazoles and containing further heterocyclic rings, e.g. pilocarpine, nitrofurantoin
-
- A—HUMAN NECESSITIES
- A61—MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
- A61K—PREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
- A61K31/00—Medicinal preparations containing organic active ingredients
- A61K31/33—Heterocyclic compounds
- A61K31/395—Heterocyclic compounds having nitrogen as a ring hetero atom, e.g. guanethidine or rifamycins
- A61K31/41—Heterocyclic compounds having nitrogen as a ring hetero atom, e.g. guanethidine or rifamycins having five-membered rings with two or more ring hetero atoms, at least one of which being nitrogen, e.g. tetrazole
- A61K31/4196—1,2,4-Triazoles
-
- A—HUMAN NECESSITIES
- A61—MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
- A61K—PREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
- A61K31/00—Medicinal preparations containing organic active ingredients
- A61K31/33—Heterocyclic compounds
- A61K31/395—Heterocyclic compounds having nitrogen as a ring hetero atom, e.g. guanethidine or rifamycins
- A61K31/495—Heterocyclic compounds having nitrogen as a ring hetero atom, e.g. guanethidine or rifamycins having six-membered rings with two or more nitrogen atoms as the only ring heteroatoms, e.g. piperazine or tetrazines
- A61K31/505—Pyrimidines; Hydrogenated pyrimidines, e.g. trimethoprim
- A61K31/513—Pyrimidines; Hydrogenated pyrimidines, e.g. trimethoprim having oxo groups directly attached to the heterocyclic ring, e.g. cytosine
-
- A—HUMAN NECESSITIES
- A61—MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
- A61K—PREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
- A61K31/00—Medicinal preparations containing organic active ingredients
- A61K31/66—Phosphorus compounds
-
- A—HUMAN NECESSITIES
- A61—MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
- A61P—SPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
- A61P31/00—Antiinfectives, i.e. antibiotics, antiseptics, chemotherapeutics
- A61P31/12—Antivirals
-
- A—HUMAN NECESSITIES
- A61—MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
- A61P—SPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
- A61P35/00—Antineoplastic agents
Landscapes
- Health & Medical Sciences (AREA)
- Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
- General Health & Medical Sciences (AREA)
- Chemical & Material Sciences (AREA)
- Veterinary Medicine (AREA)
- Medicinal Chemistry (AREA)
- Public Health (AREA)
- Pharmacology & Pharmacy (AREA)
- Animal Behavior & Ethology (AREA)
- Epidemiology (AREA)
- Nuclear Medicine, Radiotherapy & Molecular Imaging (AREA)
- Organic Chemistry (AREA)
- General Chemical & Material Sciences (AREA)
- Molecular Biology (AREA)
- Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
- Virology (AREA)
- Communicable Diseases (AREA)
- Oncology (AREA)
- Pharmaceuticals Containing Other Organic And Inorganic Compounds (AREA)
- Medicines That Contain Protein Lipid Enzymes And Other Medicines (AREA)
Abstract
(57)【要約】
1H-1,2,4-トリアゾール誘導体とともに安全で有効な量の化学療法剤を含む、哺乳類における腫瘍および癌の成長を阻害する医薬組成物。ポテンシエーターは、医薬品の有効性を増進するのに用いることができる。トリアゾールおよびポテンシエーター化合物は、ウイルス感染の治療にも用いることができる。
Description
【発明の詳細な説明】
癌の成長を阻害するための1H-1,2,4-トリアゾール誘導体の使用
発明の分野
本発明は、哺乳類、特にヒトおよび温血動物における癌、白血病および腫瘍の
成長を阻害する医薬組成物である。その組成物は、1H-1,2,4-トリアゾール誘導
体および化学療法剤を含む。
発明の背景
癌は、動物およびヒトの主要なる死因である。癌の正確な原因は、不明である
が、喫煙や発癌性物質へさらされるような特定の活動と特定種類の癌および腫瘍
の発生との関連が多くの研究者によって指摘されている。
多くのタイプの化学療法剤が、癌および腫瘍細胞に対して有効であることが示
されているが、全てのタイプの癌および腫瘍がこれらの療法剤に反応するわけで
はない。残念ながら、これらの療法剤の多くは、正常細胞も破壊してしまう。こ
れら化学療法剤の作用の正確なメカニズムは、必ずしも知られていない。
癌治療の分野における進歩にもかかわらず、現在までの主要な治療法は、外科
手術、放射線治療および化学療法である。化学療法的アプローチは、転移する癌
または特に攻撃性のものに効くといわれている。そのような殺細胞剤または細胞
増殖抑制剤は、大きな成長要因を伴う癌、すなわち細胞が急速に分裂しているも
のに最も良く効く。現在までホルモン、特にエストロゲン、プロゲステロンおよ
びテストステロンと、種々の微生物によって生産されるある種の抗生物質と、ア
ルキル化剤と、代謝拮抗物質は、腫瘍遺伝子学者にとって有効な多くの治療法を
与えている。理想的には、癌および腫瘍細胞に特異性を示す一方、正常細胞には
影響を及ぼさない細胞毒性療法剤が、きわめて望ましい。残念ながら、そのよう
なものは発見されておらず、かわりに、特に急速に分裂している細胞(腫瘍細胞
および正常細胞の両方)を標的とする療法剤が使用されている。
明らかに、腫瘍細胞にある独特な特異性を示し、それらを標的とする物質の開
発は、大きな飛躍といえるだろう。代わりに、腫瘍細胞には細胞毒性を示す一方
、正常細胞には緩やかな効果を及ぼす物質が望ましい。1H-1,2,4-トリアゾール
誘導体は、化学療法剤と共に用いられると、癌、腫瘍および白血病の成長を減少
させ、かつ抑制することができると考えられている。それゆえ、哺乳類の腫瘍お
よび癌の成長の抑制および阻止に効果的で、正常細胞には穏やかな影響を及ぼす
かまたは影響を及ぼさない、医薬組成物を提供すること本発明の目的である。
1H-1,2,4-トリアゾール誘導体は、癌、腫瘍、ウイルス、または細菌の成長を
抑制するのに特に有効であることが知られている。腫瘍を破壊するのに有効な、
これらの1H-1,2,4-トリアゾール誘導体と他の化学療法剤との併用は、癌および
腫瘍の新規の治療法である。
より詳しくは、薬剤学的担体および1H-1,2,4-トリアゾール誘導体および化学
療法剤を含む抗癌性組成物を、そのような癌の治療法とともに提供することが本
発明の目的である。ポテンシエーター(potentiator)も、本組成物の有効性を
増進することができる。
これらおよび他の目的は、以下に示す本発明の詳細な説明で明らかになる。
発明の概要
哺乳類、および特に温血動物およびヒトの治療のための医薬組成物であって、
この組成物は、薬剤学的担体、および有効量の化学療法剤および下記の構造式で
表わされる化合物群から選ばれる安全で有効な量の抗癌性化合物を含んでいる。
ここで、Zはアルキレン基であり、-CH2-CH2、-CH2-CH2-CH2、-C
H(CH3)-CH(CH3)-、および-CH2-CH(アルキル)-からなる群から選ばれ
、前記アル
キルは1から約10個の炭素原子を有し、Arは、フェニル、置換フェニル、チ
エニル、ハロチエニル、ナフチルおよびフルオレニルからなる群から選ばれるメ
ンバーであり、ここで「置換フェニル」は、その上にハロ、低級アルキル、低級
アルキルオキシ、シアノおよびニトロからなる群から独立して選ばれる1から3
個の置換基を有するフェニルラジカルの意味である。前記化合物(I)の治療上
有効な酸付加塩は、本発明の範囲内に包含される。
前記Zの定義に用いられたように、「アルキル」という用語は、炭素数1から
約10を有する直鎖および分枝した鎖の炭化水素ラジカルを含むことを意味し、
例えば、メチル、エチル、1メチルエチル、プロピル、1,1-ジメチルエチル、ブ
チル、ペンチル、ヘキシル、ヘプチル、オクチル、デシル等であり、ここで用い
られる「低級アルキル」は、炭素数1から6を有する直鎖または分枝した鎖の飽
和炭化水素であり、例えば、メチル、エチル、プロピル、1-メチルエチル、ブチ
ル、1,1-ジメチルエチル、ペンチル、ヘキシル等のアルキルであり、「ハロ」は
、原子量127未満のハロゲン原子の総称であり、すなわち、フルオロ、クロロ
、ブロモおよびヨードである。
これら組成物は、有効量を経口、直腸経由、局所的または非経口的、静注によ
る投与、または腫瘍内部に注射することによって、ヒトまたは動物における癌お
よび他の腫瘍の成長を阻害するのに用いることができる。これらの組成物は、健
康な細胞に有害な影響を及ぼすアドリアマイシンに比べて、健康な細胞に重大な
影響を与えない。ポテンシエーターも本組成物中に含むことができる。
ポテンシエーターを伴う1H-1,2,4-トリアゾール誘導体組成物は、ウイルス感
染の治療にも用いられる。他の殺真菌薬との併用も有効である。
発明の詳細な説明
A. 定義
ここに用いられるように、「〜を含む(comprising)」という用語は、種々の
成分が、本発明の医薬組成物中に共同して用いられることを意味する。従って、
「本質的に〜からなる(consisting essentially of)」および「〜からなる(c
onsisting of)」という用語は、comprisingという用語に包含される。
ここに用いられるように、「薬剤学的に許容可能な」成分とは、ヒトおよび/
または動物への使用に適したもので、(毒性、刺激、およびアレルギー性反応な
どの)過度な副作用がなく、適度な効果/危険比率に釣り合ったものである。
ここに用いられるように、「安全で有効な量」という用語は、望みの治療効果
を十分に得られる化合物の量であり、本発明法の使用に際し、(毒性、刺激、お
よびアレルギー性反応などの)過度な副作用がなく、適度な効果/危険比率に釣
り合ったものである。特定の「安全で有効な量」とは、明らかに、処置に用いら
れる個々の条件、患者の身体状態、処置を受ける哺乳類の種類、処置の期間、併
用療法(もしあれば)の性質、および、化合物またはその誘導体に用いた特定の
配合および構造のような要因とともに変化する。
ここに用いられるように、「薬剤学的付加塩」とは、抗癌性化合物と有機また
は無機酸との塩である。これら好適な酸付加塩は、塩化物、臭化物、硫酸塩、硝
酸塩、リン酸塩、スルホン酸塩、ギ酸塩、酒石酸塩、マレイン酸塩、リンゴ酸塩
、クエン酸塩、安息香酸塩、サリチル酸塩、アスコルビン酸塩、等である。
ここに用いられるように、「薬剤学的担体」とは、動物またはヒトに抗癌剤を
運ぶ薬剤学的に許容可能な溶剤、懸濁剤または賦形剤をさす。この担体は、液体
または固体またはリポソームであってもよく、計画した投与方法を考慮して選択
される。
ここに用いられるように、「癌」は、哺乳類で発見された全てのタイプの癌ま
たは新生物または悪性腫瘍および白血病を含む全てのタイプの癌をさす。
ここに用いられるように、「抗癌性化合物」は、1H-1,2,4-トリアゾールおよ
びそれらの塩である。1H-1,2,4-トリアゾールそのものについては、以下に詳細
に述べる。好適な物質は、Janssen Pharmaceutical NV社(ベルギー)により
「プロピコナゾール(propiconazole、登録商標)」の名称で販売されている製
品である。
ここに用いられるように、「ウイルス」は、ヒトおよび他の温血動物に疾病(
ウイルス感染)を起こすウイルス、例えば、HIVウイルス、ヘルペス、インフ
ルエンザおよびライノウイルスを含む。
ここに用いられるように、「化学療法剤」は、DNA相互作用剤(DNA-int
eractive Agent)、代謝拮抗物質、チューブリン相互作用剤(Tubulin-Inter
active
Agent)、ホルモン剤および他(例えばアスパラギナーゼまたはヒドロキシウレ
ア)を含む。
ここに用いられるように、「ポテンシエーター」とは、化学療法剤および1H-1
,2,4-トリアゾール誘導体と併用される、トリプロリジンおよびそのシス異性体
およびプロコダゾール(procodazole)などの物質である。
B. 抗癌性化合物
本抗癌性化合物は、抗真菌活性で知られている1H-1,2,4-トリアゾール誘導体
である。それらは、浸透性物質であり、真菌を防止および除去するのに用いられ
るものである。該化合物は、以下の構造を有している。
ここで、Zはアルキレン基であり、-CH2-CH2-、-CH2-CH2-CH2-、-C
H(CH3)-CH(CH3)-、および-CH2-CH(アルキル)-からなる群から選ばれ
、前記アルキルは1から約10個の炭素原子を有し、Arは、フェニル、置換フ
ェニル、チエニル、ハロチエニル、ナフチルおよびフルオレニルからなる群から
選ばれるメンバーであり、ここで「置換フェニル」は、その上にハロ、低級アル
キル、低級アルキルオキシ、シアノおよびニトロからなる群から独立して選ばれ
る1から3個の置換基を有するフェニルラジカルの意味である。前記化合物(I
)の治療上有効な酸付加塩は、本発明の範囲内に包含される。
前記Zの定義に用いられたように、「アルキル」という用語は、炭素数1から
約10を有する直鎖および分枝した鎖の炭化水素ラジカルを含むことを意味し、
例えば、メチル、エチル、1-メチルエチル、プロピル、1,1ジメチルエチル、ブ
チル、ペンチル、ヘキシル、ヘプチル、オクチル、デシル等であり、ここで用い
ら
れる「低級アルキル」は、炭素数1から6を有する直鎖または分枝した鎖の飽和
炭化水素であり、例えば、メチル、エチル、プロピル、1-メチルエチル、ブチル
、1,1ジメチルエチル、ペンチル、ヘキシル等のアルキルであり、「ハロ」は、
原子量127未満のハロゲン原子の総称であり、すなわち、フルオロ、クロロ、
ブロモおよびヨードである。
それらの有機および無機酸両方との薬剤学的に許容可能な酸付加塩が、ここで
は用いることもできる。
好適な誘導体は、
1-[2-(2,4-ジクロロフェニル)-1,3-ジオキソラン-2-イルメチル]-1H-1,2,4-トリ
アゾール(プロピコナゾール)
1-[2-(2,4-ジクロロフェニル)-4-メチル-1,3-ジオキソラン-2-イルメチル]-1H-1
,2,4-トリアゾール
1-[2-(2,4-ジクロロフェニル)-4-エチル-1,3-ジオキソラン-2-イルメチル]-1H-1
,2,4-トリアゾール
1-[2-(2,4-ジクロロフェニル)-4-プロピル-1,3-ジオキソラン-2-イルメチル]-1H
-1,2,4-トリアゾール
1-[2-(2,4-ジクロロフェニル)-4-ペンチル-1,3-ジオキソラン-2-イルメチル]-1H
-1,2,4-トリアゾール
およびそれらの治療上有効な酸付加塩を含む。
これらの化合物は、Van Reetらにより1978年3月14日に公開された米
国特許第4,079,062号に記載された方法により調製される。
これら特定の物質が、化学療法剤および任意にポテンシエーターと併用される
と、腫瘍を縮小させるか、またはそれの成長を著しく減少させる可能性を有する
のは、ステロールの合成を阻害する能力によるためであると考えられている。
C. 化学療法剤
化学療法剤は、一般に、DNA相互作用剤、代謝拮抗物質、チューブリン相互
作用剤、ホルモン剤および他(例えばアスパラギナーゼまたはヒドロキシウレア
)として分類される。化学療法剤の各グループは、活性または化合物のタイプに
よ
りさらに分割される。本発明の1H-1,2,4-トリアゾール誘導体と併用される化学
療法剤は、これらのグループの全てのメンバーを含む。化学療法剤およびそれら
の投与方法に関する詳細な議論については、参考文献として本明細書で援用する
Dorrらによる「癌の化学療法ハンドブック」第2版、15〜34頁、Appleton
& Lange(コネチカット、1994)を参照のこと。
DNA相互作用剤は、アルキル化剤、例えばシスプラチン(Cisplatin)、シ
クロホスファミド(Cyclophosphamide)、アルトレタミン(Altretamine);
ブレオマイシンのようなDNA鎖切断剤(DNA strand-breakage agents);
挿入型トポイソメラーゼII阻害剤(intercalating topoisomerase II inhibitor
)、例えばダクチノマイシン、およびドキソルビシン;非挿入型トポイソメラー
ゼII阻害剤(nonintercalating topoisomerase II inhibitor)、例えばエトポ
シド(Etoposide)およびテニポシド(Teniposide);DNA小溝結合剤(マイ
ナーグルーブバインダー)(DNA minor groove binder)のプルカマイジン(
Plcamydin)を含む。
アルキル化剤は、細胞のDNA、RNAおよびタンパク質分子と、および小さ
いアミノ酸、グルタチオンおよび類似の化学物質と共有結合性化学付加物を形成
する。通常、これらアルキル化剤は、細胞成分中の求核原子、例えば、核酸、タ
ンパク質、アミノ酸、またはグルタチオン中のアミノ、カルボキシル、ホスフェ
ート、スルフヒドリル基と反応する。癌療法におけるこれらアルキル化剤のメカ
ニズムおよび役割は、十分には理解されていない。典型的アルキル化剤は、
ナイトロジェンマスタード、例えば、クロラムブシル(Chlorambucil)、シ
クロホスファミド、イソファミド(Isofamide)、メクロレタミン(Mechloret
hamine)、メルファラン(Melphalan)、ウラシルマスタードと、
アジリジン、例えばチオテパ(Thiotepa)と、
メタンスルホネートエステル、例えばブスルファン(Busulfan)と、
ニトロソウレア、例えばカルムスチン(Carmustine)、ロムスチン(Lomust
ine)、ストレプトゾシン(Streptozocin)と、
プラチナ錯体、例えばシスプラチン、カルボプラチン(Carboplatin)と、
バイオ還元アルキル化剤(bioreductive alkylator)、例えば、マイトマイシ
ン、およびプロカルバジン(Procarbazine)、ダカルバジン(Dacarbazine)
、およびア
ルトレタミンと
を含む。
DNA鎖切断剤は、ブレオマイシンを含む。
DNAトポイソメラーゼII阻害剤は、下記の、
挿入型、例えば、アムサクリン(Amsacrine)、ダクヂノマイシン、ダウノ
ルビシン(Daunorubicin)、ドキソルビシン、イダルビシン(Idarubicin)お
よびミトキサントロン(Mitoxantrone)と、
非挿入型、例えば、エトポシドおよびテニポシドと
を含む。
DNA小溝結合剤(マイナーグルーブバインダー)は、プリカマイシン(Pli
camycin)である。
代謝拮抗物質は、1つまたは別の2つの主要なメカニズムによって核酸の生産
を妨げる。ある種の薬物は、DNA合成の直接の前駆物質であるデオキシリボヌ
クレオシド三リン酸の生産を阻害して、DNAの複製を阻害する。ある種の化合
物は、プリンまたはピリミジンに十分に類似し、同化ヌクレオチド回路(anabol
icnucleotide pathways)中のそれらの代替物となることができる。これらアナ
ログ(類似物、analog)は、次いで通常のそれらの対応物(counterpart)のか
わりにDNAおよびRNA中に置換されることができる。ここでの有用な代謝拮
抗物質は、下記の、
葉酸のアンタゴニスト(拮抗物質)、例えば、メトトレキサートおよびトリメ
トレキサートと、
ピリミジンのアンタゴニスト、例えば、フルオロウラシル、フルオロデオキシ
ウリジン(Fluorodeoxyuridine)、CB3717、アザシチジン(Azacitidin
e)、シタラビン(Cytarabine)およびフロクスリジン(Floxuridine)とを含
み、
プリンのアンタゴニストは、メルカプトプリン、6-チオグアニン、フルダラビ
ン(Fludarabine)、ペントスタチン(Pentostatin)を含み、
糖変性アナログは、シクトラビン(Cyctrabine)、フルダラビンを含み、
リボヌクレオチド還元酵素阻害剤は、ヒドロキシウレアを含む。
チューブリン相互作用剤は、チューブリン、すなわち重合して細胞の微小管を
形成するタンパク質上の特定部位に結合することにより作用する。微小管は、重
要な細胞構造ユニットである。相互作用剤がタンパク質上に結合する時、細胞は
微小管を形成することができない。チューブリン相互作用剤は、共にアルカロイ
ドであるビンクリスチン(Vincristine)とビンブラスチン(Vinblastine)お
よびパクリタクセル(Paclitaxel)を含む。
ホルモン剤も癌および腫瘍の治療に有効である。それらはホルモン感受性腫瘍
に用いられ、通常、天然源に由来する。これらは、次の
エストロゲン、共役エストロゲン(conjugated estrogen)およびエチニルエ
ストラジオールおよびジエチルスチルベステロール、クロルトリアニセン(Chl
ortrianisen)およびイデネストロール(Idenestrol)と、
プロゲスチン(progestin)、例えば、ヒドロキシプロゲステロンカプロエー
ト、メドロキシプロゲステロン(Medroxyprogesterone)、およびメゲストロー
ル(Megestrol)と、
アンドロゲン、例えば、テストステロン、テストステロンプロピオネート;フ
ルオキシメステロン、メチルテストステロンと
を含む。
副腎皮質ステロイドは、天然の副腎コルチゾールまたはヒドロコルチゾンから
由来する。それらは、有糸分裂を阻害し、DNA合成を停止させる能力とともに
、それらの抗炎症作用のために用いられる。これらの化合物は、プレドニゾン、
デキサメタゾン、メチルプレドニゾロンおよびプレドニゾロンを含む。
Leutinizingホルモン放出ホルモン剤またはゴナドトロピン放出ホルモンアン
タゴニストは、前立腺癌の治療に主に用いられる。これらは、ロイプロリドアセ
テート(leuprolide acetate)およびゴセレリンアセテート(goserelin acetat
e)を含む。それらは、精巣におけるステロイドの生合成を妨げる。
抗ホルモン剤は、次の、
抗エストロゲン剤、例えば、タモシフェン(Tamosifen)と、
抗アンドロゲン剤、例えば、フルタミド(Flutamide)と、
抗副腎剤、例えば、ミトタン(Mitotane)およびアミノグルテチミド(Amin
oglutethimide)と
を含む。
ヒドロキシウレアは、リボヌクレオチド還元酵素の阻害を通して主に作用する
ようである。
アスパラギナーゼは、アスパラギンを非機能性(nonfunctional)アスパラギ
ン酸へ変換し、このようにして腫瘍内のタンパク質合成を妨げる酵素である。
D. ポテンシエーター
「ポテンシエーター」は、医薬組成物の効力を改善または増加させるいかなる
物質でもよい。それらは、免疫抑制剤または免疫システムに作用する物質を含む
。そのようなポテンシエーターの1つは、化学療法剤および1H-1,2,4-トリアゾ
ール誘導体と併用されるトリプロリジンおよびそのシス異性体である。トリプロ
リジンは、米国特許第5,114,951号(1992)に記述されている。
別のポテンシエーターは、プロコダゾール、1H-ベンゾイミダゾール-2-プロパ
ン酸、[β-(2-ベンゾイミダゾール)プロピオン酸、2-(2-カルボキシエチル)ベン
ゾイミダゾール、プロパゾール]である。プロコダゾールは、ウイルスおよび細
菌感染に対する非特定活性免疫保護剤(non-specific active immunoprotective
agent)である。それは、癌、腫瘍、白血病およびウイルス感染の治療に1H-1,2
,4-トリアゾール単独で、または化学療法剤との併用で有効である。
プロピオン酸およびその塩およびエステルは、ここで請求される医薬組成物と
組み合わせて用いられる。
抗酸化ビタミン、例えば、ビタミンA、CおよびEおよびベータカロチンは、
これらの組成物に加えることができる。
E. 用量
本発明の方法では、いかなる適切なる用量でも与えることができる。疾病(癌
、白血病またはウイルス)、化合物、担体のタイプおよび量は、温血動物または
ヒトの種、体重、および治療する腫瘍によって広く変化する。一般的に体重1キ
ログラム(kg)あたり約2ミリグラム(mg)〜体重1kgあたり約400m
gの間の用量が適切である。好ましくは、体重1kgあたり15mgから約15
0
mgが用いられる。化学療法剤では低用量が、適切であり、例えば、体重1kg
あたり0.5mgから約400mgである。一般的に、ヒトにおける用量は、マ
ウスのような小温血動物用よりも少ない。用量ユニットには、単独の化合物また
はそれと他の化合物または他の癌阻止化合物との混合物を含むことができる。用
量ユニットは、希釈剤(賦形剤)、増量剤、担体等も含むことができる。そのユ
ニットは、丸剤、錠剤、カプセル等の固体またはゲル状、または、経口、直腸経
由、局所的、静注、または非経口的、または腫瘍内部または付近に注射するのに
適した液状でもよい。
範囲および化学療法剤の抗癌化合物に対する比率は、化学療法剤および治療さ
れる癌のタイプによる。
F. 剤形
抗癌性化合物および化学療法剤は、通常、薬剤学的に許容可能な担体と混合さ
れる。担体は、固体または液体であり、タイプは、用いられる投薬法のタイプに
基づいて一般的に選ばれる。リポソームも組成物を運ぶのに用いることができる
。活性剤は、錠剤またはカプセルの剤形、凝塊形成した粉末(agglomerated pow
der)または液剤として共に投薬することができる。適切な固体担体の例は、ラ
クトース、ショ糖、ゼラチンおよびカンテンを含む。カプセルまたは錠剤は、容
易に処方され、飲み込みまたは咀嚼を容易にすることができ、他の固体剤形は、
顆粒およびバルク散剤を含む。錠剤は、適切な結合剤、滑沢剤、賦形剤、崩壊剤
、着色料、着香料、流動化剤(flow-inducing agent)および溶解剤を含むことが
できる。適切な液体剤形の例は、水、薬剤学的に許容可能な脂肪およびオイル、
アルコールまたは他の有機溶媒(エステルを含む)中に溶解または懸濁した溶液
または懸濁液、エマルジョン、シロップまたはエリキシル、懸濁液、非沸とう顆
粒から再構成された溶液および/または懸濁液、および沸とう顆粒から再構成さ
れた沸とう製剤を含む。そのような液体剤形は、例えば、適当な溶剤、保存剤、
乳化剤、懸濁化剤、希釈液、甘味料、増粘剤、および溶解剤を含むことができる
。経口剤形は、必要に応じて、着香料および着色料を含むことができる。非経口
および静注剤形は、ミネラルおよび他の物質も含み、選ばれた注射またはデリバ
リーシステ
ムのタイプに適合させることができる。
薬剤学的に許容可能な担体および賦形剤の特定な例で、本発明の経口剤形を処
方するのに用いることのできるものが、Robertにより、1975年9月2日に公
開された米国特許第3,903,297号に開示されている。本発明での剤形を有用なも
のとする技術および配合は、以下に示す参考文献に記述されている:7Modern Pharmaceutics,
第9章および10章(Banker & Rhodes,Editors,1979);Lie
bermanらによるPharmaceutical Dosage Forms:Tablets(1981);およびAnse
lによるIntroduction to Pharmaceutical Dosage Forms 2nd Edition(1976
)。
G. 治療方法
治療方法は、治療される特定の癌のタイプまたは腫瘍の処置において有効な、
いかなる適切な方法でもよい。処置は、経口、直腸経由、局所的、非経口的また
は静注による投与、または腫瘍の内部への注射などによることができる。有効量
の適用方法は、扱われる腫瘍によっても変化する。1H-1,2,4-トリアゾール化合
物の静脈内、皮下、または筋肉内注射による非経口処置は、適当な担体、付加的
癌阻止化合物、または適用を促進する化合物または希釈剤とともに処方され、温
血動物に化合物を投与する好適な方法であると考えられている。
ウイルス感染の治療法も、経口、直腸経由、局所的、非経口または静注による
適用でよい。ウイルス感染の治療の好適な方法は、プロコダゾールおよびプロピ
コナゾールの投与である。
1H-1,2,4-トリアゾール誘導体は、ベンゾイミダゾール誘導体のような他の殺
真菌薬(例えば、チアベンダゾール、ベノミル(benomyl)、カルベンダジム(c
arbendazim))、N-ホスホノグリシン(例えば、グリホセート)およびN-クロ
ロフェニルカルバメートおよびN-クロロチオカルバメート(例えば、クロロプ
ロファム)のような除草剤と併用することができる。
それらは、グリセオフルビンとも用いることができる。
ヒトインフルエンザウイルスでの抗ウイルス評価
受領時に週齢5から7週の雌CD(Charles River Breeding laboratories
のマウス、
Portage、MI)が用いられる。試験開始時のマウスは、およそ週齢が6から9
週で、体重が約20から28グラムである。研究に用いられた全てのマウスは、
齢(age)が10日を超えて変動しないようにする。マウスは、寝わら(bedding)
つきケージ1つあたり6匹収容する。マウスは、PMI社(St.Luis ミズー
リ州)の齧歯類用えさ5002(rodent diet 5002)を無制限に与えられる。新
鮮な水は、マウスに無制限に与えられる。
ヒトインフルエンザウイルス、AT2/Taiwan/1/64菌株がマウスに負荷試験の
ため(to challenge)用いられる。該生物は、およそ−70℃にて保管される。
感染負荷試験(infectious challenge)に先立ち、冷凍株のバイアルは、解凍さ
れ、緩衝食塩水(buffered saline)中で適切な濃度まで希釈される。マウスは
、ハロセンで麻酔され、ウイルス負荷用量(virus challenge dose)は、容量5
0マイクロリットルを経鼻投与する。
試験品目は、下記で提供されるような濃度および容量で投与される。1日から
14日目まで、グループあたり10匹のマウスは、試験品目を口腔洗浄(oral l
avage)により受け取る。食塩水対照群動物(10匹)は、試験品目投与マウス
と比較して匹敵する容量の食塩水を受け取る。試験品目投与は、約24時間間隔
で完了される。試験品目または食塩水の2回目の投与の約4時間後、全てのマウ
スは、経鼻的に、約90%の致死率を起こすよう計算されたウイルスの感染用量
(infective dose)を0日目に感染のため負荷される。動物は、感染負荷後、死
亡率または瀕死率(moribundity)を21日間毎日観察される。試験動物は、投
与後1日目に2回、0日目に3回、それ以降毎日2回観察される。試験により死
亡したマウスは、剖検することなく廃棄される。
全てのマウスが死亡した食塩水対照群に比較して、用量175mg/kgのプ
ロピコナゾールを投与されたマウスは、40%が生存した。用量350mg/k
gでは、57%のマウスが生存した。
ライノウイルスでの抗ウイルス評価
ライノウイルス、タイプA-1、株化細胞WI-38の試験管内スクリーニングに
おいて、プロピコナゾールは、32μg/mlで有効であった。陽性対照は、A
bbot
社のA-36683、(S,S)-1,2-ビス(5-メトキシ-2-ベンズイミダゾリル)-1,2-エタン
ジオールであった。A-36683は、治療係数1000〜3200を有し、プロピコ
ナゾールは、治療係数1〜3を有する。(Schleicherらによる、「応用微生物
学(Applied Microbiology)」、23、No.1、113〜116頁(1972)を参照)
試験管内ヒト腫瘍コロニー形成ユニット試験
患者から摘出された固形(solid)腫瘍は、2から5mmの砕片に切り刻まれ
、そして直ちにMcCoy's培養液5Aプラス10%熱不活性化新生子牛血清(heat
inactivated newborn calf serum)プラス1%ペニシリン/ストレプトマイシ
ン中に配置した。4時間以内に、これら固形腫瘍は、はさみで機械的に分離し、
100番のステンレス鋼メッシュ、25ゲージ針を通して押し込み、次いで、上
記で述べたMcCoy's培養液で洗浄する。腹水、胸水、心嚢貯留液および骨髄は
、標準的技術により得られる。液または髄は、悪性(malignant)液または髄1
mlあたり保存剤を含まない10単位のヘパリンを含有する滅菌容器に配置され
る。150xgで10分間遠心分離の後、細胞を収集し、McCoy's培養液プラ
ス10%熱不活性化子牛血清で洗浄する。細胞懸濁液の生存度は、トリパンブル
ーを用いた血球計数器で決定される。
クローン化される細胞は、15%熱不活性化ウマ血清、ペニシリン(100単
位/ml)、ストレプトマイシン(2mg/ml)、グルタミン(2mM)、イ
ンスリン(3単位/ml)、アスパラギン(0.6mg/ml)およびHEPE
S緩衝液(2mM)で補充された濃縮CMRL1066中の0.3%カンテン中
に懸濁される。連続暴露試験(continuous exposure test)のため各化合物は、
上記の混合物に添加される。細胞は、35mmのペトリ皿に線維芽細胞の成長を
防ぐためカンテンの下層(underlayer)上のカンテンの上層(top layer)に配
置される。3つのプレートが各データポイント用に準備される。プレートは、3
7℃の恒温器に入れられ、各プレートのコロニー数を数えるために14日目に除
去される。化合物で処理された3つのプレート中に形成されたコロニー数(50
細胞として定義)を3つの対照プレート中で形成されたコロニー数と比較し、そ
して化合物濃度における生存コロニーのパーセントを評価することができる。3
つの陽性対
照プレートは、生存率を決定するのに用いられる。200μg/mlでオルトソ
デイウムバナデート(orthosodium vanadate)が陽性対照として用いられる。未
処置対照群と比較して、<30%のコロニーが陽性対照に存在するならば、試験
は評価される。
0.5および5.0μg/mlの濃度での単回用量実験において、プロピコナ
ゾールは、本試験において腫瘍に対して有効ではなかった(0/1)。50.0
μg/mlの濃度での連続暴露実験において、プロピコナゾールは、結腸、肺(
非小細胞 non-small cell)、黒色腫および卵巣癌に対して有効であった。全体
で8中6が≦50%の生存率を有した。
─────────────────────────────────────────────────────
フロントページの続き
(81)指定国 EP(AT,BE,CH,DE,
DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,IT,L
U,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ,CF
,CG,CI,CM,GA,GN,ML,MR,NE,
SN,TD,TG),AP(KE,LS,MW,SD,S
Z,UG),UA(AM,AZ,BY,KG,KZ,MD
,RU,TJ,TM),AL,AM,AT,AU,AZ
,BB,BG,BR,BY,CA,CH,CN,CU,
CZ,DE,DK,EE,ES,FI,GB,GE,H
U,IL,IS,JP,KE,KG,KP,KR,KZ
,LK,LR,LS,LT,LU,LV,MD,MG,
MK,MN,MW,MX,NO,NZ,PL,PT,R
O,RU,SD,SE,SG,SI,SK,TJ,TM
,TR,TT,UA,UG,UZ,VN
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1.薬剤学的に許容可能な担体と、体重1kgあたり0.5mgから約400m gの化学療法剤と、体重1kgあたり約2mgから約400mgのトリアゾール または下記の構造式の化合物とを含むことを特徴とする医薬組成物。 ここで、Zはアルキレン基であり、-CH2-CH2-、-CH2-CH2-CH2-、-C H(CH3)-CH(CH3)-、および-CH2-CH(アルキル)-からなる群から選ばれ 、前記アルキルは1から約10個の炭素原子を有し、Arは、フェニル、置換フ ェニル、チエニル、ハロチエニル、ナフチルおよびフルオレニルからなる群から 選ばれるメンバーである。 2.前記構造式で表わされる1H-1,2,4-トリアゾールは、下記の化合物群から選 ばれることを特徴とする請求項1に記載の医薬組成物。 1-[2-(2,4-ジクロロフェニル)-1,3-ジオキソラン-2-イルメチル]-1H-1,2,4-トリ アゾール 1[2-(2,4-ジクロロフェニル)-4-メチル-1,3-ジオキソラン-2-イルメチル]-1H-1, 2,4-トリアゾール 1-[2-(2,4-ジクロロフェニル)-4-エチル-1,3-ジオキソラン-2-イルメチル]-1H-1 ,2,4-トリアゾール 1-[2-(2,4-ジクロロフェニル)-4-プロピル-1,3-ジオキソラン-2-イルメチル]-1H -1,2,4-トリアゾール 1-[2-(2,4-ジクロロフェニル)-4-ペンチル-1,3-ジオキソラン-2-イルメチル]-1H -1,2,4-トリアゾール およびそれらの治療上有効な酸付加塩。 3.腫瘍の成長を阻害することを特徴とする請求項1または2に記載の医薬組成 物。 4.前記薬剤学的に許容可能な酸付加塩は、塩化物、臭化物、硫酸塩、硝酸塩、 リン酸塩、スルホン酸塩、ギ酸塩、酒石酸塩、マレイン酸塩、リンゴ酸塩、クエ ン酸塩、安息香酸塩、サリチル酸塩、アスコルビン酸塩およびそれらの混合物か らなる群から選ばれることを特徴とする請求項1、2または3に記載の医薬組成 物。 5.前記化学療法剤は、DNA相互作用剤、代謝拮抗物質、チューブリン相互作 用剤、ホルモン剤、アスパラギナーゼおよびヒドロキシウレアからなる群から選 ばれることを特徴とする請求項1、2、3または4に記載の医薬組成物。 6.前記化学療法剤は、アスパラギナーゼ、ヒドロキシウレア、シスプラチン、 シクロホスファミド、アルトレタミン、ブレオマイシン、ダクチノマイシン、ド キソルビシン、エトポシド、テニポシドおよびプルカマイジンからなる群から選 ばれることを特徴とする請求項1、2、3、4または5に記載の医薬組成物。 7.前記化学療法剤は、メトトレキサート、フルオロウラシル、フルオロデオキ シウリジン、CB3717、アザシチジン、シタラビン、フロクスリジン、メル カプトプリン、6-チオグアニン、フルダラビン、ペントスタチン、シクトラビン およびフルダラビンからなる群から選ばれることを特徴とする請求項1、2、3 、4または5に記載の医薬組成物。 8.さらにポテンシエーターを含むことを特徴とする請求項1、2、3、4、5 、6または7に記載の医薬組成物。 9.安全で有効な量の請求項1、2、3、4、5、6、7または8に記載の組成 物を投与することを特徴とする温血哺乳動物の癌治療法。 10.請求項1、2、3、4、5、6、7または8に記載の組成物を投与するこ とを特徴とするウイルス感染治療法。
Applications Claiming Priority (5)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
US183895P | 1995-08-03 | 1995-08-03 | |
US08/674,182 | 1996-07-16 | ||
US60/001,838 | 1996-07-16 | ||
US08/674,182 US6200992B1 (en) | 1995-06-07 | 1996-07-16 | Pharmaceutical composition for inhibiting the growth of cancers |
PCT/US1996/012473 WO1997005872A2 (en) | 1995-08-03 | 1996-07-30 | Use of 1h-1,2,4-triazole derivatives for inhibiting the growth of cancers |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11510186A true JPH11510186A (ja) | 1999-09-07 |
Family
ID=26669546
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP9508493A Pending JPH11510186A (ja) | 1995-08-03 | 1996-07-30 | 癌の成長を阻害するための1h−1,2,4−トリアゾール誘導体の使用 |
Country Status (17)
Country | Link |
---|---|
US (3) | US6200992B1 (ja) |
EP (1) | EP0841920A2 (ja) |
JP (1) | JPH11510186A (ja) |
KR (1) | KR19990036136A (ja) |
CN (1) | CN1192142A (ja) |
AR (1) | AR003174A1 (ja) |
AU (1) | AU709007B2 (ja) |
BR (1) | BR9609987A (ja) |
CA (1) | CA2228502A1 (ja) |
CZ (1) | CZ30698A3 (ja) |
IL (1) | IL123093A0 (ja) |
MX (1) | MX9800944A (ja) |
NO (1) | NO980419L (ja) |
PL (1) | PL324888A1 (ja) |
SK (1) | SK14098A3 (ja) |
TR (1) | TR199800245T2 (ja) |
WO (1) | WO1997005872A2 (ja) |
Families Citing this family (18)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6262093B1 (en) | 1995-04-12 | 2001-07-17 | The Proctor & Gamble Company | Methods of treating cancer with benzimidazoles |
US6177460B1 (en) | 1995-04-12 | 2001-01-23 | The Procter & Gamble Company | Method of treatment for cancer or viral infections |
US6479526B1 (en) | 1995-04-12 | 2002-11-12 | The Procter & Gamble Company | Pharmaceutical composition for inhibiting the growth of viruses and cancers |
US6265427B1 (en) | 1995-06-07 | 2001-07-24 | The Proctor & Gamble Company | Pharmaceutical composition for the method of treating leukemia |
US5770616A (en) | 1995-06-07 | 1998-06-23 | The Procter & Gamble Company | Pharmaceutical composition for inhibiting the growth of cancers |
US6686391B2 (en) | 1995-08-04 | 2004-02-03 | University Of Arizona Foundation | N-chlorophenylcarbamate and N-chlorophenylthiocarbamate compositions |
US5900429A (en) | 1997-01-28 | 1999-05-04 | The Procter & Gamble Company | Method for inhibiting the growth of cancers |
US6506783B1 (en) | 1997-05-16 | 2003-01-14 | The Procter & Gamble Company | Cancer treatments and pharmaceutical compositions therefor |
US6245789B1 (en) | 1998-05-19 | 2001-06-12 | The Procter & Gamble Company | HIV and viral treatment |
US6423734B1 (en) | 1999-08-13 | 2002-07-23 | The Procter & Gamble Company | Method of preventing cancer |
US6380232B1 (en) | 2000-09-26 | 2002-04-30 | The Procter & Gamble Company | Benzimidazole urea derivatives, and pharmaceutical compositions and unit dosages thereof |
US6407105B1 (en) | 2000-09-26 | 2002-06-18 | The Procter & Gamble Company | Compounds and methods for use thereof in the treatment of cancer or viral infections |
US6608096B1 (en) * | 2000-09-26 | 2003-08-19 | University Of Arizona Foundation | Compounds and methods for use thereof in the treatment of cancer or viral infections |
US6462062B1 (en) * | 2000-09-26 | 2002-10-08 | The Procter & Gamble Company | Compounds and methods for use thereof in the treatment of cancer or viral infections |
AU2002214649A1 (en) * | 2000-10-16 | 2002-04-29 | Neopharm, Inc. | Liposomal formulation of mitoxantrone |
CN1311872C (zh) * | 2004-12-29 | 2007-04-25 | 山东蓝金生物工程有限公司 | 一种抗癌药物组合物 |
US8722014B2 (en) | 2009-05-01 | 2014-05-13 | Washington University | 1 H-[1, 2, 3] triazole substituted amino acids and uses thereof |
CN102532159B (zh) * | 2010-11-12 | 2015-02-11 | 姚雪彪 | 动点马达蛋白CENP-E小分子抑制剂Syntelin |
Family Cites Families (12)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US4079062A (en) | 1974-11-18 | 1978-03-14 | Janssen Pharmaceutica N.V. | Triazole derivatives |
US4160838A (en) | 1977-06-02 | 1979-07-10 | Janssen Pharmaceutica N.V. | Antimicrobial and plant-growth-regulating triazole derivatives |
GB2078719B (en) | 1980-06-02 | 1984-04-26 | Ici Ltd | Heterocyclic compounds |
DE3262386D1 (en) | 1981-06-06 | 1985-03-28 | Pfizer Ltd | Antifungal agents, processes for their preparation, and pharmaceutical compositions containing them |
US4490540A (en) | 1981-09-14 | 1984-12-25 | Janssen Pharmaceutica N.V. | (2-Aryl-4-phenylthioalkyl-1,3-dioxolan-2-ylmethyl)azole derivatives |
EP0196855A3 (en) | 1985-03-29 | 1989-04-12 | Pfizer Inc. | Tioconazole and related compounds for prevention of sexually transmitted diseases and control of herpetic infections |
US5211736A (en) | 1988-05-09 | 1993-05-18 | Uniroyal Chemical Company, Inc. | Azole derivatives of spiroheterocycles |
DE3837463A1 (de) | 1988-11-04 | 1990-05-10 | Bayer Ag | Substituierte bisazole, verfahren zu ihrer herstellung und ihre verwendung als arzneimittel |
US5114951A (en) | 1989-04-11 | 1992-05-19 | Burroughs Wellcome Company | Agents for combating multiple drug resistance |
BE1004029A6 (nl) | 1990-11-22 | 1992-09-08 | Mol Omer De | Farmaceutische samenstelling en farmaceutische set voor het behandelen van kanker. |
US5360612A (en) | 1992-10-13 | 1994-11-01 | Pfizer Inc. | Pharmaceutical compositions containing triazole derivatives for rectal administration |
US5770616A (en) | 1995-06-07 | 1998-06-23 | The Procter & Gamble Company | Pharmaceutical composition for inhibiting the growth of cancers |
-
1996
- 1996-07-16 US US08/674,182 patent/US6200992B1/en not_active Expired - Fee Related
- 1996-07-30 IL IL12309396A patent/IL123093A0/xx unknown
- 1996-07-30 CZ CZ98306A patent/CZ30698A3/cs unknown
- 1996-07-30 CA CA002228502A patent/CA2228502A1/en not_active Abandoned
- 1996-07-30 MX MX9800944A patent/MX9800944A/es not_active Application Discontinuation
- 1996-07-30 WO PCT/US1996/012473 patent/WO1997005872A2/en not_active Application Discontinuation
- 1996-07-30 CN CN96196038A patent/CN1192142A/zh active Pending
- 1996-07-30 PL PL96324888A patent/PL324888A1/xx unknown
- 1996-07-30 SK SK140-98A patent/SK14098A3/sk unknown
- 1996-07-30 TR TR1998/00245T patent/TR199800245T2/xx unknown
- 1996-07-30 EP EP96926805A patent/EP0841920A2/en not_active Ceased
- 1996-07-30 JP JP9508493A patent/JPH11510186A/ja active Pending
- 1996-07-30 AU AU66832/96A patent/AU709007B2/en not_active Ceased
- 1996-07-30 KR KR1019980700804A patent/KR19990036136A/ko not_active Application Discontinuation
- 1996-07-30 BR BR9609987A patent/BR9609987A/pt not_active Application Discontinuation
- 1996-08-02 AR ARP960103859A patent/AR003174A1/es unknown
-
1998
- 1998-01-30 NO NO980419A patent/NO980419L/no not_active Application Discontinuation
-
1999
- 1999-02-05 US US09/245,520 patent/US6110953A/en not_active Expired - Fee Related
-
2000
- 2000-12-15 US US09/737,835 patent/US20010047015A1/en not_active Abandoned
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
CA2228502A1 (en) | 1997-02-20 |
WO1997005872A2 (en) | 1997-02-20 |
NO980419L (no) | 1998-04-02 |
KR19990036136A (ko) | 1999-05-25 |
IL123093A0 (en) | 1998-09-24 |
EP0841920A2 (en) | 1998-05-20 |
US6200992B1 (en) | 2001-03-13 |
NO980419D0 (no) | 1998-01-30 |
MX9800944A (es) | 1998-04-30 |
AR003174A1 (es) | 1998-07-08 |
PL324888A1 (en) | 1998-06-22 |
AU709007B2 (en) | 1999-08-19 |
SK14098A3 (en) | 1998-09-09 |
BR9609987A (pt) | 1999-01-12 |
WO1997005872A3 (en) | 1997-03-27 |
TR199800245T2 (xx) | 1998-10-21 |
AU6683296A (en) | 1997-03-05 |
CN1192142A (zh) | 1998-09-02 |
US20010047015A1 (en) | 2001-11-29 |
US6110953A (en) | 2000-08-29 |
CZ30698A3 (cs) | 1998-06-17 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US6077862A (en) | Virus and cancer treatments | |
CA2217952C (en) | A pharmaceutical composition containing benzimidazole for inhibiting the growth of cancers | |
US6090796A (en) | Pharmaceutical composition for inhibiting the growth of cancers | |
JPH11510186A (ja) | 癌の成長を阻害するための1h−1,2,4−トリアゾール誘導体の使用 | |
JPH11510187A (ja) | 癌の成長を阻害するためのフルコナゾールの使用 | |
US5932604A (en) | Pharmaceutical compositions for the treatment of viral infections | |
JPH11511136A (ja) | 癌の成長を阻害するためのグリセオフルビンの使用 | |
MXPA98000998A (en) | Use of fluconazole to inhibit the growth of cance | |
US5908855A (en) | Compositions for treating viral infections | |
MXPA97007809A (en) | A pharmaceutical composition containing benzymidazole to inhibit the growth of cance | |
MXPA98000944A (es) | Uso de derivados de 1h-1,2,4-triazol para inhibirel crecimiento de canceres | |
US20010041678A1 (en) | Compositions and methods for treating cancer | |
AU730920B2 (en) | A pharmaceutical composition containing N-chlorophenylcarbamates and N-chlorophenylthiocarbamates for inhibiting the growth of viruses and cancers |