JPH1150961A - 可変容量圧縮機 - Google Patents
可変容量圧縮機Info
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- F04B27/08—Multi-cylinder pumps specially adapted for elastic fluids and characterised by number or arrangement of cylinders having cylinders coaxial with, or parallel or inclined to, main shaft axis
- F04B27/14—Control
- F04B27/16—Control of pumps with stationary cylinders
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- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
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- F04B2027/184—Valve controlling parameter
- F04B2027/1845—Crankcase pressure
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- Mechanical Engineering (AREA)
- General Engineering & Computer Science (AREA)
- Compressors, Vaccum Pumps And Other Relevant Systems (AREA)
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 電磁弁を含むクランク室と吸入室との連通路
内にオイルが停留しにくい構造とした可変容量圧縮機を
提供すること。 【解決手段】 クランク室３と吸入室１３を連通する第
２の連通路２０途上にこの第２の連通路を外部信号によ
り開閉制御する電磁弁１９を備えた可変容量圧縮機にお
いて、その第２の連通路のクランク室側開口部から電磁
弁入口側圧力室２０ａに至る通路と電磁弁出口側圧力室
２０ｂから吸入室側開口部に至る通路とを、電磁弁の弁
体と弁座の当接位置よりも下側に設置した。さらにクラ
ンク室と吸入室を連通する第１の連通路１８途上にこれ
を開閉制御する圧力制御弁１６を備える。電磁弁が閉じ
ている場合は、圧力制御弁によりクランク室と吸入室の
圧力差を調整して斜板の傾斜角を変化させ、ピストンス
トロークを変化させて吐出容量を制御する。電磁弁が開
いている場合は、圧力制御弁の開閉状態に関係なく、ピ
ストンストロークを最大とする。
内にオイルが停留しにくい構造とした可変容量圧縮機を
提供すること。 【解決手段】 クランク室３と吸入室１３を連通する第
２の連通路２０途上にこの第２の連通路を外部信号によ
り開閉制御する電磁弁１９を備えた可変容量圧縮機にお
いて、その第２の連通路のクランク室側開口部から電磁
弁入口側圧力室２０ａに至る通路と電磁弁出口側圧力室
２０ｂから吸入室側開口部に至る通路とを、電磁弁の弁
体と弁座の当接位置よりも下側に設置した。さらにクラ
ンク室と吸入室を連通する第１の連通路１８途上にこれ
を開閉制御する圧力制御弁１６を備える。電磁弁が閉じ
ている場合は、圧力制御弁によりクランク室と吸入室の
圧力差を調整して斜板の傾斜角を変化させ、ピストンス
トロークを変化させて吐出容量を制御する。電磁弁が開
いている場合は、圧力制御弁の開閉状態に関係なく、ピ
ストンストロークを最大とする。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は自動車用空調装置に
使用するのに適した可変容量圧縮機に関する。
使用するのに適した可変容量圧縮機に関する。
【０００２】
【従来の技術】従来の自動車用空調装置に使用する可変
容量圧縮機としては、例えば実公平２−１７１８６号公
報に開示された揺動板式可変容量圧縮機がある。その揺
動板式可変容量圧縮機は、クランク室から吸入室に至る
連通路を２系統有し、一方の連通路にはクランク圧力を
感知するべローズ弁を配置し、他方の連通路には電磁弁
を配置している。電磁弁が閉じている状態では、べロー
ズ弁により実質的に吸入圧力が略一定になるようにクラ
ンク圧力を変化させて吐出容量制御を行い、電磁弁が開
いている状態では、べローズ弁の開閉に無関係にクラン
ク室と吸入室が連通するためクランク室と吸入室との圧
力差がほとんど無くなり、斜板の傾斜角が最大となり、
ピストンストローク最大で運転可能となる。したがっ
て、任意の外部信号により電磁弁を開弁させ、強制的に
最大容量運転させることが出来る。
容量圧縮機としては、例えば実公平２−１７１８６号公
報に開示された揺動板式可変容量圧縮機がある。その揺
動板式可変容量圧縮機は、クランク室から吸入室に至る
連通路を２系統有し、一方の連通路にはクランク圧力を
感知するべローズ弁を配置し、他方の連通路には電磁弁
を配置している。電磁弁が閉じている状態では、べロー
ズ弁により実質的に吸入圧力が略一定になるようにクラ
ンク圧力を変化させて吐出容量制御を行い、電磁弁が開
いている状態では、べローズ弁の開閉に無関係にクラン
ク室と吸入室が連通するためクランク室と吸入室との圧
力差がほとんど無くなり、斜板の傾斜角が最大となり、
ピストンストローク最大で運転可能となる。したがっ
て、任意の外部信号により電磁弁を開弁させ、強制的に
最大容量運転させることが出来る。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】前述した揺動板式可変
容量圧縮機において電磁弁を作動させ最大容量運転した
場合、クランク室から吸入室に至る連通路にクランク室
内ガスと共にオイルも流出し、連通路及び電磁弁内に一
部オイルが停留することになる。その状態で例えば低外
気温度に放置後、圧縮機及び電磁弁を起動させ、最大容
量運転させようとしても、低温でのオイルの粘性増加に
より、電磁弁のプランジャーが瞬時に動かず、最大容量
が得られないという問題が発生する恐れがある。また連
通路内に停留したオイルにより実質的な通路開口面積が
狭くなり、電磁弁が開弁しても連通路で圧損となり、ク
ランク室と吸入室の圧力差が増大してピストンストロー
クが減少し、最大容量が得られないという問題が発生す
る場合がある。
容量圧縮機において電磁弁を作動させ最大容量運転した
場合、クランク室から吸入室に至る連通路にクランク室
内ガスと共にオイルも流出し、連通路及び電磁弁内に一
部オイルが停留することになる。その状態で例えば低外
気温度に放置後、圧縮機及び電磁弁を起動させ、最大容
量運転させようとしても、低温でのオイルの粘性増加に
より、電磁弁のプランジャーが瞬時に動かず、最大容量
が得られないという問題が発生する恐れがある。また連
通路内に停留したオイルにより実質的な通路開口面積が
狭くなり、電磁弁が開弁しても連通路で圧損となり、ク
ランク室と吸入室の圧力差が増大してピストンストロー
クが減少し、最大容量が得られないという問題が発生す
る場合がある。
【０００４】それ故に本発明の課題は、電磁弁を含むク
ランク室と吸入室との連通路内にオイルが停留しにくい
構造とした可変容量圧縮機を提供することにある。
ランク室と吸入室との連通路内にオイルが停留しにくい
構造とした可変容量圧縮機を提供することにある。
【０００５】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、吐出室
と吸入室とクランク室と、前記クランク室と前記吸入室
とを連通する第１の連通路と、前記第１の連通路途上に
配置され、前記第１の連通路を圧力に応じて開閉制御す
る圧力制御弁と、前記クランク室と前記吸入室とを連通
する第２の連通路と、前記第２の連通路途上に配置さ
れ、前記第２の連通路を外部信号により開閉制御する電
磁弁とを備え、前記電磁弁が閉じている場合は、前記圧
力制御弁により前記クランク室と前記吸入室との圧力差
を調整して斜板の傾斜角を変化させ、ピストンストロー
クを変化させて吐出容量を制御し、前記電磁弁が開いて
いる場合は、前記圧力制御弁の開閉状態に関係なく、ピ
ストンストロークを最大とするように構成した可変容量
圧縮機において、前記第２の連通路のクランク室側開口
部から前記電磁弁入口側圧力室に至る通路と、前記電磁
弁出口側圧力室から吸入室側開口部に至る通路は、前記
電磁弁の弁体と弁座の当接位置よりも下側に設置されて
いることを特徴とする可変容量圧縮機が得られる。
と吸入室とクランク室と、前記クランク室と前記吸入室
とを連通する第１の連通路と、前記第１の連通路途上に
配置され、前記第１の連通路を圧力に応じて開閉制御す
る圧力制御弁と、前記クランク室と前記吸入室とを連通
する第２の連通路と、前記第２の連通路途上に配置さ
れ、前記第２の連通路を外部信号により開閉制御する電
磁弁とを備え、前記電磁弁が閉じている場合は、前記圧
力制御弁により前記クランク室と前記吸入室との圧力差
を調整して斜板の傾斜角を変化させ、ピストンストロー
クを変化させて吐出容量を制御し、前記電磁弁が開いて
いる場合は、前記圧力制御弁の開閉状態に関係なく、ピ
ストンストロークを最大とするように構成した可変容量
圧縮機において、前記第２の連通路のクランク室側開口
部から前記電磁弁入口側圧力室に至る通路と、前記電磁
弁出口側圧力室から吸入室側開口部に至る通路は、前記
電磁弁の弁体と弁座の当接位置よりも下側に設置されて
いることを特徴とする可変容量圧縮機が得られる。
【０００６】前記クランク室側開口部は主軸の軸線より
上部に位置しかつ前記クランク室内壁面に開口している
とよい。
上部に位置しかつ前記クランク室内壁面に開口している
とよい。
【０００７】前記電磁弁は前記クランク室を形成する圧
縮機ケーシングの上部に配置され、前記電磁弁出口側圧
力室から前記吸入室側開口部に至る通路は前記吸入室側
に向かうにつれ通路が低くなるように形成されていると
よい。
縮機ケーシングの上部に配置され、前記電磁弁出口側圧
力室から前記吸入室側開口部に至る通路は前記吸入室側
に向かうにつれ通路が低くなるように形成されていると
よい。
【０００８】前記電磁弁は前記吐出室及び前記吸入室を
形成するシリンダーヘッドの上部に配置され、前記クラ
ンク室側開口部から前記電磁弁入口側圧力室に至る通路
は前記クランク室側に向かうにつれ通路が低くくなるよ
うに形成されているとよい。
形成するシリンダーヘッドの上部に配置され、前記クラ
ンク室側開口部から前記電磁弁入口側圧力室に至る通路
は前記クランク室側に向かうにつれ通路が低くくなるよ
うに形成されているとよい。
【０００９】
【作用】本発明による可変容量圧縮機で電磁弁を開弁
し、最大容量運転して圧縮機を停止した場合、第２の連
通路のクランク室側開口部から電磁弁入口側圧力室に至
る通路と、電磁弁出口側圧力室から吸入室側開口一部に
至る通路は、電磁弁の弁体と弁座の当接位置よりも下側
に設置されているため、電磁弁部へのオイルの停留はほ
とんどなくなる。また第２の連通路のクランク室側開口
部はクランク室内壁面の上部に開口しているため、圧縮
機停止状態でも開口部がクランク室内オイルの液面より
高い位置になり、オイルで第２の連通路が塞がれること
がない。また電磁弁出口側圧力室から吸入室側開口部に
至る通路（またはクランク室側開口部から電磁弁入口側
圧力室に至る通路）は、吸入室側（またはクランク室
側）に向かうにつれ通路が低くなるように形成されてい
るため、この通路に残ったオイルは吸入室（またはクラ
ンク室）側に流れ、この通路にもオイルの停留はほとん
どなくなる。
し、最大容量運転して圧縮機を停止した場合、第２の連
通路のクランク室側開口部から電磁弁入口側圧力室に至
る通路と、電磁弁出口側圧力室から吸入室側開口一部に
至る通路は、電磁弁の弁体と弁座の当接位置よりも下側
に設置されているため、電磁弁部へのオイルの停留はほ
とんどなくなる。また第２の連通路のクランク室側開口
部はクランク室内壁面の上部に開口しているため、圧縮
機停止状態でも開口部がクランク室内オイルの液面より
高い位置になり、オイルで第２の連通路が塞がれること
がない。また電磁弁出口側圧力室から吸入室側開口部に
至る通路（またはクランク室側開口部から電磁弁入口側
圧力室に至る通路）は、吸入室側（またはクランク室
側）に向かうにつれ通路が低くなるように形成されてい
るため、この通路に残ったオイルは吸入室（またはクラ
ンク室）側に流れ、この通路にもオイルの停留はほとん
どなくなる。
【００１０】また電磁弁は圧縮機ケーシング上（または
シリンダーヘッド上）に配置されているため、クランク
室側開口部から電磁弁入口側圧力室に至る通路（または
電磁弁出口側圧力室から吸入室に至る通路）は極めて短
くて済み、この通路にもオイルの停留はほとんどなくな
る。
シリンダーヘッド上）に配置されているため、クランク
室側開口部から電磁弁入口側圧力室に至る通路（または
電磁弁出口側圧力室から吸入室に至る通路）は極めて短
くて済み、この通路にもオイルの停留はほとんどなくな
る。
【００１１】従って圧縮機停止状態では、第２の連通路
内にはオイルがほとんど停留せず、圧縮機の再起動にお
いて電磁弁の動作不良や、連通路での圧損の増大を防止
できる。
内にはオイルがほとんど停留せず、圧縮機の再起動にお
いて電磁弁の動作不良や、連通路での圧損の増大を防止
できる。
【００１２】
【発明の実施の形態】図１を参照して、本発明の一実施
例に係る可変容量圧縮機を揺動板式可変容量圧縮機を例
にとって説明する。
例に係る可変容量圧縮機を揺動板式可変容量圧縮機を例
にとって説明する。
【００１３】圧縮機ケーシング１にはその中央部に貫通
孔が形成されている。この貫通孔には主軸２が挿通され
て、ケーシング１にべアリング１ａ及びｌｂによって回
転可能に支持されている。
孔が形成されている。この貫通孔には主軸２が挿通され
て、ケーシング１にべアリング１ａ及びｌｂによって回
転可能に支持されている。
【００１４】圧縮機ケーシング１により形成されるクラ
ンク室３には、ロータ４が配置され、主軸２に取り付け
られている。このロータ４にはヒンジ機構４１を介して
斜板５が取り付けられ、この斜板５の内壁面は主軸２に
当接して摺動可能となっている。そして、斜板５はヒン
ジ機構４１によって主軸２に対する傾斜角が変化するよ
うになっている。この斜板５にはべアリング５１を介し
て揺動板６が配置されており、この揺動板６には球連結
によって複数のピストンロッド７が連結されている。
ンク室３には、ロータ４が配置され、主軸２に取り付け
られている。このロータ４にはヒンジ機構４１を介して
斜板５が取り付けられ、この斜板５の内壁面は主軸２に
当接して摺動可能となっている。そして、斜板５はヒン
ジ機構４１によって主軸２に対する傾斜角が変化するよ
うになっている。この斜板５にはべアリング５１を介し
て揺動板６が配置されており、この揺動板６には球連結
によって複数のピストンロッド７が連結されている。
【００１５】圧縮機ケーシング１には、主軸２を取り囲
むようにして、複数のシリンダ８が所定間隔をおいて形
成されている。ピストンロッド７は、シリンダ８内に配
置されたピストン９に球連結されている。クランク室３
内において、圧縮機ケーシング１には主軸２と平行にガ
イド棒１０が支持されており、このガイド棒１０は揺動
板６の一端部により挟持され、これにより揺動板６の一
端部はガイド棒１０に対して主軸方向に揺動可能となっ
ている。
むようにして、複数のシリンダ８が所定間隔をおいて形
成されている。ピストンロッド７は、シリンダ８内に配
置されたピストン９に球連結されている。クランク室３
内において、圧縮機ケーシング１には主軸２と平行にガ
イド棒１０が支持されており、このガイド棒１０は揺動
板６の一端部により挟持され、これにより揺動板６の一
端部はガイド棒１０に対して主軸方向に揺動可能となっ
ている。
【００１６】圧縮機ケーシング１の右端面には弁板１１
を介してシリンダーヘッド１２が配置され、圧縮機ケー
シング１の右側開口端が閉塞される。シリンダーヘッド
１２には吸入室１３及び吐出室１４が形成されている。
吸入室１３は吸入ポート１３ａに連結されており、また
吐出室１４は吐出ポート（図示せず）に連結されてい
る。弁板１１には吸入孔１ｌａ及び吐出孔１１ｂが形成
されている。吸入室１３及び吐出室１４はそれぞれ吸入
孔１１ａ及び吐出孔１ｌｂを介してシリンダ８に連通し
ている。また弁板１１の中央部には、吸入弁、吐出弁
（いずれも図示せず）及びバルブリテーナ１５が圧力制
御弁１６とナット１７によって共締めされ固定されてい
る。圧力制御弁１６はクランク室３から吸入室１３に至
る第１の連通路１８に配置され、圧力制御弁１６が開く
ことによりクランク室３と吸入室１３が連通するように
構成されている。
を介してシリンダーヘッド１２が配置され、圧縮機ケー
シング１の右側開口端が閉塞される。シリンダーヘッド
１２には吸入室１３及び吐出室１４が形成されている。
吸入室１３は吸入ポート１３ａに連結されており、また
吐出室１４は吐出ポート（図示せず）に連結されてい
る。弁板１１には吸入孔１ｌａ及び吐出孔１１ｂが形成
されている。吸入室１３及び吐出室１４はそれぞれ吸入
孔１１ａ及び吐出孔１ｌｂを介してシリンダ８に連通し
ている。また弁板１１の中央部には、吸入弁、吐出弁
（いずれも図示せず）及びバルブリテーナ１５が圧力制
御弁１６とナット１７によって共締めされ固定されてい
る。圧力制御弁１６はクランク室３から吸入室１３に至
る第１の連通路１８に配置され、圧力制御弁１６が開く
ことによりクランク室３と吸入室１３が連通するように
構成されている。
【００１７】また吐出室１４とクランク室３は固定絞り
（図示せず）により常時連通しており、クランク圧力の
上昇要素としてブローバイガスに加えて一部吐出ガスを
利用している。
（図示せず）により常時連通しており、クランク圧力の
上昇要素としてブローバイガスに加えて一部吐出ガスを
利用している。
【００１８】圧力制御弁１６は、図２に示すように、連
通路１８を開閉する弁体１６１と、弁体１６１に固着さ
れ、クランク室３の圧力を感知し、内部を真空にしてば
ねを配置したべローズ１６２と、一端面が吐出室１４の
圧力を受け、その圧力によって作用する力を、ばね１６
３を介して弁体１６１に加える伝達ロッド１６４と、弁
体１６１が当接する弁座を形成したケーシング１６５か
ら構成される。弁体１６１の上部には吸入室１３の圧力
が作用しているため、圧力制御弁１６は、吸入室１３の
圧力に応答して弁体１６１を開閉制御し実質的に吸入圧
力を制御するように動作し、さらに吐出室１４の圧力を
受けることにより、例えば図３に示すように、制御され
る吸入圧力を吐出圧力に応じて変化させるものである。
通路１８を開閉する弁体１６１と、弁体１６１に固着さ
れ、クランク室３の圧力を感知し、内部を真空にしてば
ねを配置したべローズ１６２と、一端面が吐出室１４の
圧力を受け、その圧力によって作用する力を、ばね１６
３を介して弁体１６１に加える伝達ロッド１６４と、弁
体１６１が当接する弁座を形成したケーシング１６５か
ら構成される。弁体１６１の上部には吸入室１３の圧力
が作用しているため、圧力制御弁１６は、吸入室１３の
圧力に応答して弁体１６１を開閉制御し実質的に吸入圧
力を制御するように動作し、さらに吐出室１４の圧力を
受けることにより、例えば図３に示すように、制御され
る吸入圧力を吐出圧力に応じて変化させるものである。
【００１９】またケーシング１の上部には電磁弁１９が
配置され、クランク室３から吸入室１３に至る第２の連
通路２０を開閉する。つまり電磁弁１９が閉じている場
合は、図３に示す吸入圧力制御特性に基づき、吐出容量
が制御されるが、電磁弁１９が開いている場合は、第２
の連通路２０によりクランク室３と吸入室１３が常時連
通するためクランク室３と吸入室１３との圧力差がほと
んど無くなり、これにより斜板５の傾斜角が最大とな
り、ピストンストローク最大で運転される。
配置され、クランク室３から吸入室１３に至る第２の連
通路２０を開閉する。つまり電磁弁１９が閉じている場
合は、図３に示す吸入圧力制御特性に基づき、吐出容量
が制御されるが、電磁弁１９が開いている場合は、第２
の連通路２０によりクランク室３と吸入室１３が常時連
通するためクランク室３と吸入室１３との圧力差がほと
んど無くなり、これにより斜板５の傾斜角が最大とな
り、ピストンストローク最大で運転される。
【００２０】この可変容量圧縮機は主軸２が水平になる
姿勢を保って取り付けられるように、予め取付姿勢を定
められている。その取付姿勢にあるとき、第２の連通路
２０は電磁弁１９の弁体１９１と弁座１９２の当接位置
より下側に配置され、またクランク室側開口部はクラン
ク室３の内壁面上部に設置されるように設計されてい
る。さらに電磁弁１９の出口側圧力室２０ｂから吸入室
１３に至る通路は、吸入室１３側に向かうにつれ通路が
低くなるようなテーパ形状となっている。
姿勢を保って取り付けられるように、予め取付姿勢を定
められている。その取付姿勢にあるとき、第２の連通路
２０は電磁弁１９の弁体１９１と弁座１９２の当接位置
より下側に配置され、またクランク室側開口部はクラン
ク室３の内壁面上部に設置されるように設計されてい
る。さらに電磁弁１９の出口側圧力室２０ｂから吸入室
１３に至る通路は、吸入室１３側に向かうにつれ通路が
低くなるようなテーパ形状となっている。
【００２１】これらにより圧縮機停止状態において電磁
弁１９内部及び第２の連通路２０内部にオイルが停留す
ることがほとんど無くなり、圧縮機の再起動において電
磁弁１９の動作不良や、第２の連通路２０での圧損増大
を防止できる。
弁１９内部及び第２の連通路２０内部にオイルが停留す
ることがほとんど無くなり、圧縮機の再起動において電
磁弁１９の動作不良や、第２の連通路２０での圧損増大
を防止できる。
【００２２】次に図４及び図５を参照して、本発明の別
の実施例に係る可変容量圧縮機を揺動板式可変容量圧縮
機を例にとって説明する。
の実施例に係る可変容量圧縮機を揺動板式可変容量圧縮
機を例にとって説明する。
【００２３】この揺動板式可変容量圧縮機が図１の可変
容量圧縮機と異なる部分は電磁弁１９と第２の連通路２
０の配置のみであるため、この部分についてのみ説明す
る。
容量圧縮機と異なる部分は電磁弁１９と第２の連通路２
０の配置のみであるため、この部分についてのみ説明す
る。
【００２４】電磁弁１９はシリンダーヘッド１２の上部
に配置され、クランク室３から吸入室１３に至る第２の
連通路２０を開閉する。第２の連通路２０は、電磁弁１
９の弁体と弁座（いずれも図示せず）の当接位置より下
側に配置されており、またクランク室側開口部はクラン
ク室３の内壁面上部に設置されている。さらにクランク
室側開口部から電磁弁１９の入口側圧力室２０ａに至る
通路は、クランク室３側に向かうにつれ通路が低くなる
ようなテーパ形状となっているものである。
に配置され、クランク室３から吸入室１３に至る第２の
連通路２０を開閉する。第２の連通路２０は、電磁弁１
９の弁体と弁座（いずれも図示せず）の当接位置より下
側に配置されており、またクランク室側開口部はクラン
ク室３の内壁面上部に設置されている。さらにクランク
室側開口部から電磁弁１９の入口側圧力室２０ａに至る
通路は、クランク室３側に向かうにつれ通路が低くなる
ようなテーパ形状となっているものである。
【００２５】尚以上の実施例では揺動板式可変容量圧縮
機としているが、これを片斜板式可変容量圧縮機として
も本発明は適用可能である。またクランク室側開口部は
主軸２の軸線より取付姿勢における上部に位置しかつク
ランク室３内壁面に開口しているとよい。
機としているが、これを片斜板式可変容量圧縮機として
も本発明は適用可能である。またクランク室側開口部は
主軸２の軸線より取付姿勢における上部に位置しかつク
ランク室３内壁面に開口しているとよい。
【００２６】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
圧縮機停止状態において電磁弁の内部及び第２の連通路
の内部にオイルが停留することがほとんど無くなり、圧
縮機の再起動において電磁弁の動作不良や、第２の連通
路での圧損増大を防止できる。
圧縮機停止状態において電磁弁の内部及び第２の連通路
の内部にオイルが停留することがほとんど無くなり、圧
縮機の再起動において電磁弁の動作不良や、第２の連通
路での圧損増大を防止できる。
【図１】本発明の一実施例に係る可変容量圧縮機の断面
図。
図。
【図２】図１の可変容量圧縮機に使用される圧力制御弁
の断面図。
の断面図。
【図３】図２の圧力制御弁の圧力制御特性を示すグラ
フ。
フ。
【図４】本発明の別の実施例に係る可変容量圧縮機の断
面図。
面図。
【図５】図４の可変容量圧縮機の電磁弁挿入部の断面
図。
図。
１ 圧縮機ケーシング ２ 主軸 ３ クランク室 ４ ロータ ５ 斜板 ６ 揺動板 ７ ピストンロッド ８ シリンダ ９ ピストン １１ 弁板 １２ シリンダーヘッド １３ 吸入室 １４ 吐出室 １６ 圧力制御弁 １８ 第１の連通路 １９ 電磁弁 １９１ 弁体 １９２ 弁座 ２０ 第２の連通路 ２０ａ 入口側圧力室 ２０ｂ 出口側圧力室
Claims (4)
- 【請求項１】 吐出室と吸入室とクランク室と、前記ク
ランク室と前記吸入室とを連通する第１の連通路と、前
記第１の連通路途上に配置され、前記第１の連通路を圧
力に応じて開閉制御する圧力制御弁と、前記クランク室
と前記吸入室とを連通する第２の連通路と、前記第２の
連通路途上に配置され、前記第２の連通路を外部信号に
より開閉制御する電磁弁とを備え、前記電磁弁が閉じて
いる場合は、前記圧力制御弁により前記クランク室と前
記吸入室との圧力差を調整して斜板の傾斜角を変化さ
せ、ピストンストロークを変化させて吐出容量を制御
し、前記電磁弁が開いている場合は、前記圧力制御弁の
開閉状態に関係なく、ピストンストロークを最大とする
ように構成した可変容量圧縮機において、 前記第２の連通路のクランク室側開口部から前記電磁弁
入口側圧力室に至る通路と、前記電磁弁出口側圧力室か
ら吸入室側開口部に至る通路は、前記電磁弁の弁体と弁
座の当接位置よりも下側に設置されていることを特徴と
する可変容量圧縮機。 - 【請求項２】 前記クランク室側開口部は主軸の軸線よ
り上部に位置しかつ前記クランク室内壁面に開口してい
る請求項１記載の可変容量圧縮機。 - 【請求項３】 前記電磁弁は前記クランク室を形成する
圧縮機ケーシングの上部に配置され、前記電磁弁出口側
圧力室から前記吸入室側開口部に至る通路は前記吸入室
側に向かうにつれ通路が低くなるように形成されている
請求項１又は２項記載の可変容量圧縮機。 - 【請求項４】 前記電磁弁は前記吐出室及び前記吸入室
を形成するシリンダーヘッドの上部に配置され、前記ク
ランク室側開口部から前記電磁弁入口側圧力室に至る通
路は前記クランク室側に向かうにつれ通路が低くなるよ
うに形成されている請求項１又は２記載の可変容量圧縮
機。
Priority Applications (2)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP9210643A JPH1150961A (ja) | 1997-08-05 | 1997-08-05 | 可変容量圧縮機 |
| EP98114720A EP0896154A3 (en) | 1997-08-05 | 1998-08-05 | Variable displacement compressor in which a communication passage between a crank chamber and a suction chamber is improved in relation to a mounting posture of the compressor |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP9210643A JPH1150961A (ja) | 1997-08-05 | 1997-08-05 | 可変容量圧縮機 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH1150961A true JPH1150961A (ja) | 1999-02-23 |
Family
ID=16592714
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP9210643A Withdrawn JPH1150961A (ja) | 1997-08-05 | 1997-08-05 | 可変容量圧縮機 |
Country Status (2)
| Country | Link |
|---|---|
| EP (1) | EP0896154A3 (ja) |
| JP (1) | JPH1150961A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US6213728B1 (en) | 1998-10-30 | 2001-04-10 | Kabushiki Kaisha Toyoda Jidoshokki Seisakusho + | Variable displacement compressor |
| WO2009022628A1 (ja) * | 2007-08-16 | 2009-02-19 | Sanden Corporation | 開放型ピストン式圧縮機 |
Family Cites Families (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US4174191A (en) * | 1978-01-18 | 1979-11-13 | Borg-Warner Corporation | Variable capacity compressor |
| JPS60162087A (ja) * | 1984-02-02 | 1985-08-23 | Sanden Corp | 容量制御型コンプレツサ装置 |
| JPS62206277A (ja) * | 1986-03-06 | 1987-09-10 | Toyoda Autom Loom Works Ltd | 揺動斜板型圧縮機におけるワツブルプレ−トの揺動傾斜角戻し機構 |
| JPH0217186Y2 (ja) * | 1986-07-23 | 1990-05-14 |
-
1997
- 1997-08-05 JP JP9210643A patent/JPH1150961A/ja not_active Withdrawn
-
1998
- 1998-08-05 EP EP98114720A patent/EP0896154A3/en not_active Withdrawn
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US6213728B1 (en) | 1998-10-30 | 2001-04-10 | Kabushiki Kaisha Toyoda Jidoshokki Seisakusho + | Variable displacement compressor |
| WO2009022628A1 (ja) * | 2007-08-16 | 2009-02-19 | Sanden Corporation | 開放型ピストン式圧縮機 |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| EP0896154A2 (en) | 1999-02-10 |
| EP0896154A3 (en) | 1999-07-07 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20041005 |