【発明の詳細な説明】
軽量ストリップまたは軽量板の製造方法
本発明は、フランジは板またはストリップの形状である第1の金属フランジの
少なくとも一つ及び第2の対向金属フランジを含んでなる巻き取り可能な軽量ス
トリップまたは軽量板を製造する方法に関する。
上述のタイプの軽量パネルは、DE19503166号に既に提案されている
(この願書の優先日前に公開されていないが先に出願された)。これらの軽量パ
ネルは、表面と裏面との板を有する2層板であり、この板の一面に形成された突
起(knop)を有し且つ突起は平滑な対向板またはストリップに溶接される。2層の
板は巻き取り可能でかつ設けられた所定の突起間隙が認められ、中実材料で作ら
れ板に比較したときその重量に関して利点があり、同時に、圧縮荷重、曲げ及び
/または座屈荷重に対して大きな抵抗を備える。
上述の2層板の製造は、相当困難を伴うことが立証された。平滑な対向板に対
して突起を溶接するときに、電極の制限された接触圧力が、電極と、通常亜鉛メ
ッキされる板と、のあいだの電気抵抗を増加させる。しかしながら、あまり高い
圧力は個々の突起の平坦化をもたらすために、接触圧力は任意に増加させること
はできない。また、これは通常のプロジェクション溶接に比較したときに、溶接
スッポトの冷却を遅らす。通常プロジェクション溶接により高くなる電気抵抗に
関しては、冷却の遅れは亜鉛蒸発の増加及び電極面への多くの亜鉛の必然的な付
着をもたらし、ホイール電極、プレート電極またはストリップ電極のいずれを使
用するかに関係なくこの影響が生じる。亜鉛量の増加結果が冷却を遅らせかつ電
気抵抗を増加
する。さらに、増加した電気抵抗が、電極の溶融跡(burn mark)と、熱負荷の増
加と、フランジの穴形成の原因となる溶接飛沫の形成と、の頻度の増加をもたら
す。
この技術状態に関しては、電極への亜鉛の付着は、ロール案内かき取り装置で
拭き取られれるか、またはブラシがけして、その後、電極の硬質銅の割れが検出
されたとき、電極は金属切削処理が施される。
すなわち、本発明の目的は、上述のタイプの軽量パネルを製造するときに、電
極摩耗を減少させることであり、かつ溶接飛沫の形成を減少させることである。
本発明にしたがい、この目的は、第1のフランジの一面に規則的に繰り返され
るハンプを冷間圧延工程または熱間圧工程によって作り、且つこれらのハンプが
対向フランジと溶接されることを可能にする。
本発明は、前文に記載した2層板の場合のように中空突起の形状でなく、代わ
りに中実の形状にしたハンプを提供する。このようにして、電極の接触圧力を相
当増加することができる。
必要なハンプは、スタッド板の製造に使用する形式の熱間圧延によって製造す
ることができることが判明した。双方のフランジがスタッド板のように作られて
いるならば、且つ一方のフランジが圧延方向に180°折り曲げられかつ配置さ
れるならば、それぞれのスタッド対は、もう一方の頂部に配列することができ、
例えば、直流ロール継ぎ目装置、または、「溶接網目」の製造に使用する形式の
溶接機によって、それらを互いに溶接することができる。当然、スタッドの代わ
りに、さらに延ばされたハンプを使用することができ、例えば、W−型に配列す
るか、または連続リッジを圧延方向を横切って配列する。
好ましくは、盛り上がったスタッド部分が、1〜5mmの直径を備える溶接ビ
ードに進展する表面湾曲部を備える。現在、スタッド板は、約2.5mm以下の
スタッド高さを有し、約1.2mmの最小材料厚さに熱間圧延のみで可能である
。少なくとも、選択した材料が鋼であるときは、スタッド板の製造のために複圧
延機または単圧延機の使用を現在は期待することができないのは、高品質の鋼の
製造が同時に作用する後成形工程においてのみ起こることが可能である後成形を
必要とするためである。
本発明にしたがい、スタッド板のように圧延された一つのフランジを、例えば
厚さがスタッド板の最小厚さ未満である平滑なフランジまたは平滑な板の形の対
向フランジに、溶接することが可能である。座屈または整径(waroing)に対して
、中実材料で作られた同一重量の板であるより、相当良好な剛性を備える軽量パ
ネルが得られる。
設置した状態では、対向フランジが引張り状態であるならば有利ある。この形
態は、店舗の床敷板と同様に支持及び敷板としてクレーン及び車両の構造物に特
に適切である。
乗用車の車体の構造物要素の製造は、現在熱間圧延によって製造できない薄い
ゲージ材料を必要とする。
本発明にしたがい、その後の手順は良く知られたブルーミング技術と同一であ
る。ブルーミングに関しては、いわゆる「盛り上がり且つ刻みを付けた部品」が
、ストリップの開始点をスタンドへと引き込むことを可能にするために、冷間圧
延される。この「盛り上がり且つ刻みを付けた部品」が、ストリップ長さに繰り
返し現れる。同様に、この良く知られた技術を基に、本発明は、波形の頂部を有
し、請求項10に記載の技術にしたがい、約8〜約40mmの間隙を有するため
、フランジに冷間圧延するために圧延方向を実質的に
横切る1面波形の形式を提供する。
請求項6にしたがい、分解スタンドで製造したものより大きなストリップ幅を
得るために、補足表面形状を有する補強ロールが表面構造をした作動ロールとか
み合う4段式スタンドを使用すること、及び平滑な環状面を備える対の対向ロー
ルを使用すること、を提案する。
第1のストリップのように同一幅の対向ストリップが部材に切断されて90°
回転され、且つ180°折り曲げられたのち(geklappt,holdin、裏返し)一面
に輪郭を有する第2のストリップに配置した場合、すなわちハンプの交差が起こ
り、例えば抵抗溶接で接合できる。
深絞りした板を切断するときに可能な限り廃材を少なくするために、各々90
°回転されたストリップ部材が新しい部材と、例えば容易にレザーコイル溶接に
よって接合するとき有利であると考えられ、180°折り曲げられかつハンプの
交差する点で対向ストリップに溶接することがその後にのみ実施される。
第1のフランジを対向フランジに溶接するとき、溶接ビード直径(板の面で測
定)が板をボタン外し(unbutton)可能にする必要がある。0.2mm厚さのフラ
ンジの場合に1mmを越え、且つ2mmのフランジの場合に5mmを越える溶接
ビード直径が、達成しうる溶接速度に関しても有利である。
さらに、座屈または整径に対する抵抗に基づき、ハンプを一定の間隔に置くた
めの技術的規則が判明した。すなわち、フランジの二つの接合溶接ビード間のも
っとも小さな間隙lは、
0.1×ΔS/C×L≦0.3×ΔS/C×L
であり、
Lはそれぞれの構成部材が覆う長さであり、ΔSは最小出現板厚
み(フランジ厚み)であり、且つCは2層パネルの断面の2次モーメントの中立
線(neutralen Faser,neutral fibre、中立ファイバー)と板(フランジ)の外
側縁までの間隙である。
深絞りした構成部材が記載されたタイプの軽量板から特に経済的に製造するこ
とができることにより、低密度で圧縮応力に対して可能な限り大きな抵抗を備え
る物体を金属板の層間に配置する方法を見いだした。さらに、この物質は、スポ
ット溶接する際に素早く蒸発できるかまたは燃焼できるか、残留物をほとんど残
さない必然的性質を備えなければならない。圧縮応力に対する抵抗が、成形され
ない領域にフランジの最小間隙を確実にするために必要とされる。早い蒸発及び
/または燃焼は、溶接ビードが充填剤から炭素の吸収を可能な限り少なくする。
今までのところ、試験は、綿から作られた紙がもっとも適切な物質であること
を示した。この紙は圧縮強度にかかわる大きな抵抗を備える中空セルロース繊維
を含む。この紙は、約0.4〜0.5gr/cm3の低密度である。成形抵抗を
備えるために、塩化鉄無しで回収可能な、例えば微量のボルドー液(bordeaux ki
xture)(生石灰乳剤と混合されたCuSo4・3・Cu(OH)2×H2O)(C
u≦1 重量0/00)を滲み込ませることができる。さらに、布に対して通常の方
法で塗布することによって、水忌避剤にすることができる。
しかしながら、例えば、ビチュウメン(bitumen)または「部分重合アクリルポ
リマー」タイプの20°より下で圧力下で流れる粘弾性物質が、紙の約20%を
占めてドレッシングとして使用されるときが特に好ましい。スタッド用のスロッ
トが、スタンピング工程により紙に作られる。すなわち、加熱状態で、この紙が
溶剤を使用してその両面に塗布されるかまたはしみ込まされ、そして、互いにフ
ランジのハンプを互いに止める状態で、軽量パネルのフランジの間に配置される
。本発明にしたがって、この合計充填剤は、溶接ガスを取り除くことを可能にす
るように、ボイド容積の約80%占めるだけにする。一工程の作業で、ハンプ交
点を溶接するに関して互いに、軽量ストリップの側端(border)は、2対のロール
によって堅く圧縮することができ、それによって、ハンプを塑性変形することが
できる。このために、板の切削の際に工具の据え付け装置が密封された側端領域
を形成することができる理由で、軽量ストリップの内面は、亜鉛メッキ、燐酸塩
処理等をする必要がない。深絞り加工の際に成形された構成部材のアップセット
領域にシーリングが生じて、縁部のトリミング切断の据え付け装置によって構成
部材フランジで切断する。双方のフランジはステンレス鋼または両面を亜鉛メッ
キした鋼で作ることができる。亜鉛の間接的な影響のため、軽量パネルは、1枚
のフランジは両面を亜鉛メッキするか、一方その一面だけを亜鉛メッキする。
また次の充填剤を使用することができる。すなわち、ビチュウメンまたはリジ
ンを有するセルロース、アルミナフォームまたはプラスチックフォームまたはプ
ラスチック繊維からできたマットである。当然、この技術は、前文に記載した二
層板にも適用することができる。
このフランジの内側の亜鉛メッキは、充填剤が良好な永久付着品位の物質を含
有するならば、避けることができる。
本技術状態にしたがって強化板と互いに溶接されたパネルは、パネルが特に曲
げ荷重を受けるところで、本発明にしたがう軽量板とともに突起付き板と溶接す
ることによって、特に重量軽減をすることができる。これにおいて、軽量板から
最終幾何学的形状にされた構成部材は引張り側に突起付き板を含んでなり、乗用
車車体の突起
は3〜15mm高さを有し且つ突起間隙が例えば30〜150mmを有し、突起
高さは曲げモーメントが最も大きい位置で最も大きく、強化側端に向かって0ま
で低下する。可能であるならば、周囲の全ての側端は以下のようにフランジに完
全にレーザ溶接されるかまたは抵抗溶接される。すなわち、突起点は十分に広く
作られ、軽量板の少なくとも一つの溶接ビードか点溶接装置の電極によって得ら
れる。
しかしながら、溶接ビードの獲得が必須ではないことを試験が示した。多層溶
接法はいずれの問題なしに軽量板で実施することができる。
中間相としての綿紙の存在にもかかわらず、隣接する溶接されたビードの連続
によって、溶接点の位置が迅速に加熱され、紙及びその「ドレッシング」が速や
かに蒸発及び/または燃焼し、スポット溶接が成された領域外側だけすす縁部を
残す。軽量板の点溶接は、紙の層のない等しい厚さの三枚の金属板を互いに溶接
する以上の時間はかからない。
現在の乗用車外側パネルに関する必要条件は、深絞り加工のあとに溶接ビード
が塗装作業が成されるにもかかわらず目視可能に残留するために、本発明にした
がう軽量板によって処理することができない。したがって、さらに本発明は、平
滑な板を平らな状態の軽量パネルの面に接合すること、その後パネル全体を成形
することを提案する。この場合、霞、霜に対し十分に保護を与える平滑な面にす
ることができる。
板の一面に作られるハンプは熱間圧延工程で作りだされ、そのところで微細粒
組織を達成するために、熱間圧延工程をフェライト領域まで拡張すること、その
後保護ガス雰囲気中または部分真空中で再結晶焼鈍を実施することが有利である
。
開示した軽量パネルの形状は、2層板金属と比較した場合さらに有利である。
ハンプ、すなわち、90°で交差する角度の「第一パネルまたはストリップ/対
向パネル」の配列によって、種々のハイブリット溶接ヘッドを、対向板のハンプ
方向に、及び対向板の対抗する面に、配列することが可能になる。第一のストリ
ップのハンプの位置を光学的手段によって連続的に検知することも可能になり、
且つパルス状態にしたがって溶接ヘッドのスイッチオンオフすることを可能にす
る。好ましくは、ハイブリット溶接ヘッドは、タングステン不活性ガス溶接電源
と、TIGバーナーの不活性ガスを通過するレーザービームを有しすなわち金属
面に電気導電性プラズマを作りだすガラスファイバーによって導入されるレーザ
ービーム(Nd:YAG)とを備え、その後のTIG電極の電流火花連続を起こ
させる。この方法において、レーザーだけがパルスになる必要がある。すなわち
、一定電圧が、オフパルス期間中TIG電極に存在する。この方法で、無接触溶
接が可能となり、或いは双方のフランジがTIG電極に向き合う曲面を有するロ
ールを越えて滑車によって引っ張られるところで、第一のフランジが例えば傘歯
車または薄ホイールディスクによって対向フランジに対して押しつけられる。
亜鉛レーザーによる電極工具寿命問題は、レーザー技術なしであっても、次の
工程作業が無亜鉛メッキスタッドフランジと対応対向フランジとの形状のフラン
ジを使用して実施されることで特に経済的に解決されることが判明した。すなわ
ち、
1.後者が内面となるストリップ層の面を、全体でボイドの容積で約30〜4
0%に相当する厚さの部分重合アクリルで被覆すること、有孔紙を適切に載せる
こと、または
例えば0.1〜0.2g/cm3の密度を有する中空ガラス球、ボイドを完全
に充填する(10〜20vol%、残部ボイド)綿紙
のガラス繊維ガラスメッシュウェブ(軽量のため好ましい)のような、ビチュウ
メン(PO CB)または他の繊維材料で浸透したアタクチックポリプロピレン
で作った有孔層を適切に載せること、
2.ホイール電極またはストリップ電極で接触点を溶接すること、すなわち、
亜鉛メッキしたストリップの溶接に比較して約30%の電気を節約すること、
3.上記2とともに、20〜40mmの幅と約160〜220℃の温度で少な
くともコイル縁部の平行密閉圧延をすること、
4.軽量ストリップの一面のみの電解亜鉛メッキ、
5.アルカリ洗浄、水で濯ぎ、活性化、燐酸塩化、濯ぎ、その後の不動態化、
浸漬下地塗り、陰極電着エナメル化、製造後のストーブエナメル化、及び軽量構
成部材の設置。
以下に、本発明を実施例を示す図面によってさらに詳細に説明する。
図1は、軽量ストリップの部分透視図であり、
図2は、4段式圧延スタンドの側部断面図であり、
図3は、代わりの軽量パネル実施例の断面図であり、且つ
図4は、慣用のスッタド板の上部断面図である。
図1に示す軽量ストリップは、鋼ストリップで形成される上側フランジ1を含
む。上側フランジの下面1Aで、上側フランジ1は、軽量ストリップの側端(bor
der)3に対して45°の角度βで並んで配列するハンプ2を含む。
上側フランジ1の固体材料にハンプ2を形成するために、上側フランジ1は、
例えば、図2に示すような4段式圧延スタンド50で圧延処理が施される。図2
に示すような4段式圧延スタンド50では、上側の対ロールの二つのロール51
、52はパターンを形成しするが、一方下側の対ロールのロール53、54は平
滑な面を有す
る。このように、作動ロール51、52に向き合う面に鋼ストリップ1は、圧延
スタンド50を通過するときに、ストリップ1の幅を横断して延びる送り方向F
に直角に配列するハンプ2が形成される。
図1に示す軽量構成部材の上側フランジ1のように同様な方法で、その下側フ
ランジ5も、ハンプ6を有する鋼ストリップから形成される。上側フランジ1と
下側フランジ5とを食い違い手段のように一方の頂部に他方を配置することによ
って、上側フランジ1または下側フランジ5の向かい合う面1a、5a上のハン
プ2、5が90°の角度βで交差し、互いのハンプ2、6が接触点10で接触す
る。これらの接触点の間隙Eが、請求項10に開示する規則にしたがって計算さ
れ、上側フランジ1または下側フランジ5の最も小さな板厚さΔSと、2層軽量
パネルの断面の2次モーメントの中立線とその板の外側縁までの間隙Cと、に依
存する。
図3は、本発明にしたがうハンプを有する板の可能な用途変種を示す。図3に
示される軽量パネルの場合、それぞれの上側フランジ62または下側フランジ6
3の個々のハンプ60、61が、突き合わせ状態になってないが、代わりに連動
した状態に互いに溶接される。これは、短く覆われた長さに規定した場合に特に
有利である。この金属板厚み、ハンプの高さ及び間隙及び長さLを選択すること
によって、それぞれの構成部材は、それぞれの荷重状況に応じて最適化すること
ができる(図3の場合、荷重Kの付加よる板の曲げ)。したがって、軽量パネル
を単一対ロールで製造することが可能であり、その長さLが2倍であり、且つ2
層軽量パネルの断面の2次モーメントの中立線とその板の外側縁までの間隙Cが
、双方のフランジ63、64のハンプ60、61が交差した状態で配列して増加
する。
図4は、スタッド形状のハンプ100を有する慣用のスタッド板を示す。この
ような板は、本発明にしたがう工程により軽量パネルの製造に使用することがで
きる。本発明にしたがって、個々に浮きだした形状は、圧延の方向に対して横方
向へまたはそれに沿って、スタッド型さもなけらばW型に内在することができる
。特別な成形特性が必要である場合、例えば、上面図において円形または中空六
角形の形の構造も可能である。図4に示される慣用のスタッド板と対照させて、
本発明の方法にしたがい軽量パネルを製造するためのハンプは、慣用のスタッド
板のそれより特に大きな間隙で配列する必要がある。
【手続補正書】特許法第184条の8第1項
【提出日】1998年2月6日
【補正内容】
請求の範囲
1.板またはストリップの形状であり、且つ抵抗溶接によって互いに接合され
るフランジ(1、5)を有するの少なくとも一つ第一の金属フランジ(1)及び
第二の金属フランジ(5)を含んでなり、亜鉛メッキされた巻き取り可能で深絞
り加工可能な軽量ストリップまたは軽量板の製造方法であって、
第一のフランジ(1)の二つの面の一面(1a)上に規則的に出現する中実ハ
ンプ(2)が、冷間圧延工程または熱間圧延工程によって作りだされ、且つこれ
らのハンプ(2)が前記第二のフランジ(5)の二つの面の一面(5a)と互い
に溶接され、
得られた溶接ビードが、それぞれのフランジの厚みに依存して、1mm〜5m
mの間の直径を有し、且つ
二つの接触溶接ビードの間の最小測定可能間隙fが、
0.1×ΔS/C×L≦0.3×ΔS/C×L
であり、
Lは軽量ストリップまたは軽量板によって覆われた長さであり、ΔSは最小出
現フランジ厚みであり、且つCは軽量ストリップまたは軽量板の断面の2次モー
メントの中立線と前記板(フランジ)の外側縁までの間隙であること、
を特徴とする巻き取り可能な軽量ストリップまたは軽量板の製造方法。
2.対向フランジ(5)が平滑な面を有する請求項1記載の方法。
3.第一のフランジ(1)の繰り返しハンブ(2)を含んでなる面(1a)と
対面する少なくともそれらの面(5a)上の対向フランジ(5)が、同様に配列
し且つ一面に圧延されたハンプ(6)を
有する請求項1記載の方法。
4.前記ハンプ(2、6)が、スタッド板を圧延するときに使用する型式の熱
間圧延工程によって形成することを特徴とする前述の請求項のいずれか1項に記
載の方法。
5.前記ハンプ(2、6)か冷間圧延工程によって形成され且つ前記ハンプ(
2、6)が圧延方向(F)に実質的に交差して配列することを特徴とする請求項
1〜3のいずれか1項に記載の方法。
6.ハンプと凹みとを有する作動ロール(52)及びハンプと凹みとを有する
補強ロール(51)からなる一対のロール(51、52)が相互に作用する4段
式スタンドが使用されることを特徴とする請求項5に記載の方法。
7.対向フランジ(5)が部材に切断され、前記部材が180°折り曲げられ
かつ圧延方向(F)に対して90°回転され、且つ双方のフランジ(1、5)の
約90°の角度βで交差して得られたハンプ(2、6)が、互いに溶接されるこ
とを特徴とする請求項3及び請求項5または6に記載の方法。
8.第一のフランジ(1)と互いに溶接する以前に、対向フランジ(5)の部
材から、新しい対向板または新しい対向フランジが、裁断したブランク状態で特
にコイル溶接の状態で溶接することによって製造され、且つ、新しく製造された
対向フランジのハンプが第一の板またはストリップの圧延方向に配列することを
特徴とする請求項7に記載の方法。
9.溶接以前に、第一のフランジ(1)と対向フランジ(5)との間に物質中
間層が配列され、水忌避剤及び耐成形性をそなえる前記物質が1g/cm3未満
の密度を含み且つ溶接の際にいずれの残留物質を残さずに実質的に蒸発すること
を特徴とする前述の請求項のいずれか1項に記載の方法。
10.前記中間層が含浸セルロースを主に含んでなり、水忌避剤として付着さ
せることを特徴とする請求項9記載の方法。
11.平滑なストリップまたは板は後者が軽量ストリップまたは軽量板で作ら
れた構成部材の外側となる軽量ストリップまたは軽量板のその面と接合され、パ
ネルの切断後前記平滑なストリップまたは板で軽量ストリップまたは軽量板と互
いに構成部材の最終幾何学形状を形成することを特徴とする前述の請求項のいず
れか1項に記載の方法。
12.前記第一のフランジ(1)及び前記対向フランジ(5)か鋼で作られ、
且つ次の、
a)一面のハンプを圧延する工程、
b)焼鈍工程、
c)電解亜鉛メッキ工程、
d)ハンプの交点を形成するために第一のフランジを対向フランジに配置して
、且つ生じたボイドに充填剤を装填する工程、
e)前記ハンブの交点を溶接する工程、
f)燐酸塩処理及び/またはクロマイジング、乾燥処理、注油をする工程、
g)前記板の巻き取りまたは切断をする工程、
h)成形工程、
i)脱油、下塗り、塗装をする工程
を通ることを特徴とする前述の請求項のいずれか1項に記載の方法。
13.工程a)において前記ハンプ(2、5)が熱間圧延によってフェライト
領域で製造され、且つ工程b)において再結晶焼鈍工程が、特に保護ガス雰囲気
または真空中で行われることを特徴とする請求項12に記載の方法。
14.前記第一のフランジ(1)と前記対向フランジ(5)の間に形成する前
記ボイドが不十分に充填され、特に前記ボイドが充填剤でそれらの体積の80%
以下に充填されることを特徴とする請求項12また13に記載の方法。
15.工程h)において軽量ストリップがコイルから採取され、配列させる工
程手順が成形工程前に行われ、且つ板の切断工程手順及び縁部トリミングが成形
工程後に行われることを特徴とする請求項12〜15のいずれか1項に記載の方
法。
16.設置状態において平滑なフランジが引張り状態である構成部材を製造す
るために、請求項2に明記された方法にしたがって作られた軽量ストリップまた
は軽量板の使用。
17.軽量板または軽量ストリップが圧カフランジを形成し、且つ突起を有し
かつ突起の先端で軽量板または軽量ストリップと 溶接される金属板によってコ
ードが形成され、曲げ荷重を受ける構成部材を製造するため請求項1〜15のい
ずれか1項にしたがい作られた軽量ストリップまたは軽量板の使用。
【手続補正書】
【提出日】1998年11月26日
【補正内容】
請求の範囲
1.板またはストリップの形状であり、且つ抵抗溶接によって互いに接合され
るフランジ(1、5)を有するの少なくとも一つ第一の金属フランジ(1)及び
第二の金属フランジ(5)を含んでなり、亜鉛メッキされた巻き取り可能で深絞
り加工可能な軽量ストリップまたは軽量板の製造方法であって、
第一のフランジ(1)の二つの面の一面(1a)上に規則的に出現する中実ハ
ンプ(2)が、冷間圧延工程または熱間圧延工程によって作りだされ、且つこれ
らのハンプ(2)が前記第二のフランジ(5)の二つの面の一面(5a)と互い
に溶接され、
得られた溶接ビードが、それぞれのフランジの厚みに依存して、1mm〜5m
mの間の直径を有し、且つ
二つの接触溶接ビードの間の最小測定可能間隙lが、
0.1×ΔS/C×L≦0.3×ΔS/C×L
であり、
Lは軽量ストリップまたは軽量板によって覆われた長さであり、ΔSは最小出
現フランジ厚みであり、且つCは軽量ストリップまたは軽量板の断面の2次モー
メントの中立線と前記板の外側縁までの間隙であること、
を特徴とする巻き取り可能な軽量ストリップまたは軽量板の製造方法。
2.対向フランジ(5)が平滑な面を有する請求項1記載の方法。
3.第一のフランジ(1)の繰り返しハンプ(2)を含んでなる面(1a)と
対面する少なくともそれらの面(5a)上の対向フランジ(5)が、同様に配列
し且つ一面に圧延されたハンプ(6)を有する請求項1記載の方法。
4.前記ハンプ(2、6)が、スタッド板を圧延するときに使用する型式の熱
間圧延工程によって形成することを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記
載の方法。
5.前記ハンプ(2、6)が冷間圧延工程によって形成され且つ前記ハンプ(
2、6)が圧延方向(F)に実質的に交差して配列することを特徴とする請求項
1〜3のいずれか1項に記載の方法。
6.ハンプと凹みとを有する作動ロール(52)及びハンプと凹みとを有する
補強ロール(51)からなる一対のロール(51、52)が相互に作用する4段
式スタンドが使用されることを特徴とする請求項5に記載の方法。
7.対向フランジ(5)が部材に切断され、前記部材が180°折り曲げられ
かつ圧延方向(F)に対して90°回転され、且つ双方のフランジ(1、5)の
約90°の角度βで交差して得られたハンプ(2、6)が、互いに溶接されるこ
とを特徴とする請求項3、5及び6のいずれか1項に記載の方法。
8.第一のフランジ(1)と互いに溶接する以前に、対向フランジ(5)の部
材から、新しい対向板または新しい対向フランジが、裁断したブランク状態で特
にコイル溶接の状態で溶接することによって製造され、且つ、新しく製造された
対向フランジのハンプが第一の板またはストリップの圧延方向に配列することを
特徴とする請求項7に記載の方法。
9.溶接以前に、第一のフランジ(1)と対向フランジ(5)との間に物質中
間層が配列され、水忌避剤及び耐成形性をそなえる前記物質が1g/cm3未満
の密度を含み且つ溶接の際にいずれの残留物質を残さずに実質的に蒸発すること
を特徴とする請求項1〜8のいずれか1項に記載の方法。
10.前記中間層が含浸セルロースを主に含んでなり、水忌避剤として付着さ
せることを特徴とする請求項9記載の方法。
11.平滑なストリップまたは板は後者が軽量ストリップまたは軽量板で作ら
れた構成部材の外側となる軽量ストリップまたは軽量板のその面と接合され、パ
ネルの切断後前記平滑なストリップまたは板で軽量ストリップまたは軽量板と互
いに構成部材の最終幾何学形状を形成することを特徴とする請求項1〜10のい
ずれか1項に記載の方法。
12.前記第一のフランジ(1)及び前記対向フランジ(5)が鋼で作られ、
且つ次の、
a)一面のハンプを圧延する工程、
b)焼鈍工程、
c)電解亜鉛メッキ工程、
d)ハンプの交点を形成するために第一のフランジを対向フランジに配置して
、且つ生じたボイドに充填剤を装填する工程、
e)前記ハンプの交点を溶接する工程、
f)燐酸塩処理とクロマイジングとの少なくとも一方、乾燥処理、注油をする
工程、
g)前記板の巻き取りまたは切断をする工程、
h)成形工程、
i)脱油、下塗り、塗装をする工程
を通ることを特徴とする請求項1〜11のいずれか1項に記載の方法。
13.工程a)において前記ハンプ(2、5)が熱間圧延によってフェライト
領域で製造され、且つ工程b)において再結晶焼鈍工程が、保護ガス雰囲気また
は真空中で行われることを特徴とする請求項12に記載の方法。
14.前記第一のフランジ(1)と前記対向フランジ(5)の間に形成する前
記ボイドが不十分に充填され、前記ボイドが充填剤でそれらの体積の80%以下
に充填されることを特徴とする請求項12または13に記載の方法。
15.工程h)において軽量ストリップがコイルから採取され、配列させる工
程手順が成形工程前に行われ、且つ板の切断工程手順及び縁部トリミングが成形
工程後に行われることを特徴とする請求項12〜14のいずれか1項に記載の方
法。
16.設置状態において平滑なフランジが引張り状態である構成部材を製造す
るために、請求項2に明記された方法にしたがって作られた軽量ストリップまた
は軽量板。
17.軽量板または軽量ストリップが圧力フランジを形成し、且つ突起を有し
かつ突起の先端で軽量板または軽量ストリップと 溶接される金属板によってコ
ードが形成され、曲げ荷重を受ける構成部材を製造するため請求項1〜15のい
ずれか1項にしたがい作られた軽量ストリップまたは軽量板。