JPH1150903A - 燃圧センサの出力偏差補償方法 - Google Patents
燃圧センサの出力偏差補償方法Info
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- JPH1150903A JPH1150903A JP9212298A JP21229897A JPH1150903A JP H1150903 A JPH1150903 A JP H1150903A JP 9212298 A JP9212298 A JP 9212298A JP 21229897 A JP21229897 A JP 21229897A JP H1150903 A JPH1150903 A JP H1150903A
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Abstract
することなく、燃圧センサの出力偏差を容易に補償でき
るようにする。 【解決手段】 蓄圧式燃料噴射装置を備えた内燃機関を
アイドル運転状態にし、この運転状態を安定させた後、
蓄圧室3内の燃料圧力検出用の燃圧センサ7の出力信号
に基いて得られる安定アイドル運転状態時の指示噴射量
と、安定アイドル運転状態時に予測される予測実噴射量
との偏差を求め、この偏差に基いて燃圧センサ7に対す
る補償値を求め、燃圧センサ7の出力偏差を補償する。
Description
れた燃料の圧力を検出する燃圧センサの出力公差を補償
する方法及び装置に関するものである。
特開平8−296520号公報に開示されているような
蓄圧式燃料噴射装置を採用しているものがある。蓄圧式
燃料噴射装置について図1を参照して説明すると、燃料
タンク1の燃料は高圧燃料ポンプ2によって吸い上げら
れ、所定の圧力で蓄圧室3に蓄えられ、さらに燃料供給
配管4を介して各気筒の燃料噴射弁5に供給される。燃
料噴射弁5はこれに内蔵されている電磁弁(図示せず)
を開閉制御することによって先端の噴孔が開閉される弁
であり、燃料噴射弁5に供給された余分な燃料は燃料戻
り管6を介して燃料タンク1に戻されるようになってい
る。
運転状態(機関回転速度と機関負荷)によって決定さ
れ、燃料噴射弁5から噴射される燃料量は燃料噴射弁5
に供給される燃料圧力と燃料噴射弁5の開弁期間によっ
て決定される。
室3内の燃料圧力にほぼ等しく、蓄圧室3には、蓄圧室
3内の燃料圧力を検出するための燃圧センサ7が取り付
けられている。燃圧センサ7は燃料圧力の大きさに比例
した出力電圧を電子制御ユニット(以下、ECUと略称
する)8に出力する。
り、双方向バスによって相互に接続されたROM(リー
ドオンメモリ)、RAM(ランダムアクセスメモリ)、
CPU(セントラルプロセッサユニット)、入力ポー
ト、出力ポートを具備し、燃料噴射量制御等の基本制御
を行う。
号やアクセル開度センサ10の出力信号が入力され、E
CU8は、クランク角センサ9の出力信号に基づいて機
関回転速度を演算し、アクセル開度センサ10の出力信
号に基づいて機関負荷を演算する。
次のように燃料噴射量の制御が行われる。ECU8は、
内燃機関の運転状態(機関回転速度と機関負荷)を検出
して、この運転状態に必要な燃料噴射量(以下、必要噴
射量という)と、この運転状態に応じた燃料圧力(以
下、必要燃料圧力という)を、ECU8に予め格納され
ている噴射量マップ及び燃圧マップから求め、蓄圧室3
内の燃料圧力が必要燃料圧力になるように燃圧センサ7
の出力信号に基づいて高圧燃料ポンプ2の圧送量を制御
する。
出力信号に基いて、前記必要噴射量を噴射するのに必要
な燃料噴射弁5の噴射期間を、ECU8に予め格納され
ている噴射期間マップから求め、その噴射期間だけ燃料
噴射弁5を開弁する。
料噴射装置においては、燃料噴射量の制御を行う上で燃
圧センサ7の検出精度が極めて重要である。
査が行われ、この検査で所定の公差内の燃圧センサ7だ
けが合格となって車両に搭載されるわけであるが、製造
公差を有する限り燃圧センサ7の精度は個々に若干異な
り、また、車両搭載後に経年変化など何らかの理由によ
って燃圧センサ7のゲインが変化し、精度が悪くなる場
合がある。
の製造公差や経年変化を補償する方法及び装置は実現し
ておらず、これら方法及び装置の開発が望まれている。
本発明はこのような従来の技術の問題点に鑑みてなされ
たものであり、本発明が解決しようとする課題は、蓄圧
室内の実際の燃料圧力値を正確に測定することなく、燃
圧センサの出力偏差を容易に補償することができるよう
にすることにある。
するために、以下の手段を採用した。 (1)本発明の第1の燃圧センサの出力偏差補償方法
は、蓄圧式燃料噴射装置を備えた内燃機関を定常運転状
態にし、蓄圧室内の燃料圧力検出用の燃圧センサの出力
信号に基いて得られる前記定常運転状態時の指示燃圧値
と、前記定常運転状態時に予測される蓄圧室内の予測燃
圧値とから、燃圧センサに対する補償値を求め、燃圧セ
ンサの出力偏差を補償するようにした。
差補償方法は、蓄圧式燃料噴射装置を備えた内燃機関を
定常運転状態にし、蓄圧室内の燃料圧力検出用の燃圧セ
ンサの出力信号に基いて得られる前記定常運転状態時の
指示噴射量と前記定常運転状態時に予測される実際の噴
射量との偏差から、燃圧センサに対する補償値を求め、
燃圧センサの出力偏差を補償するようにした。
差補償方法は、蓄圧式燃料噴射装置を備えた内燃機関を
定常運転状態にし、蓄圧室内の燃料圧力を変化させて、
蓄圧室内の燃料圧力検出用の燃圧センサの出力信号に基
いて得られる指示燃圧値と、前記指示燃圧値に基いて得
られる指示噴射量について、前記燃料圧力変化前後の変
化量を求め、これら指示燃圧値の変化量と指示噴射量の
変化量に基いて燃圧センサに対する補償値を求め、燃圧
センサの出力偏差を補償するようにした。
差補償方法は、蓄圧式燃料噴射装置を備えた内燃機関を
定常運転状態にし、蓄圧室内の燃料圧力検出用の燃圧セ
ンサの出力信号に基いて得られる前記定常運転状態時の
予測機関回転速度と実際の機関回転速度との差から、燃
圧センサに対する補償値を求め、燃圧センサの出力偏差
を補償するようにした。
サの出力偏差補償方法の場合も、蓄圧室内の実際の燃料
圧力値を測定することなく、燃圧センサの出力偏差を容
易に補償することができる。
偏差補償方法において、定常運転状態とは、アイドル運
転状態のように機関回転速度と機関負荷が一定に保持さ
れる運転状態をいう。ただし、アイドル運転状態に限る
ものではなく、シャシ・ダイナモメータ等を用いて所望
の定常運転状態を保持して、本発明を実施することも可
能である。
から図5の図面に基いて説明する。 〔第1の実施の形態〕図1に示す蓄圧式燃料噴射装置に
おいて、ECU8は、クランク角センサ9の出力信号と
アクセル開度センサ10の出力信号に基づいて内燃機関
の機関回転速度と機関負荷を演算し、この運転状態に必
要な燃料噴射量(以下、必要噴射量という)と、この運
転状態に応じた燃料圧力(以下、必要燃料圧力という)
を、ECU8に格納されている噴射量マップ及び燃圧マ
ップから求め、蓄圧室3内の燃料圧力が必要燃料圧力に
なるように燃圧センサ7の出力信号に基づいて高圧燃料
ポンプ2の圧送量を制御し、これと同時に、ECU8
は、燃圧センサ7の出力電圧から蓄圧室3内の燃料圧力
を演算し、前記必要噴射量を噴射するのに必要な燃料噴
射弁5の噴射期間を、ECU8に格納されている噴射期
間マップから求め、その噴射期間だけ燃料噴射弁5を開
弁する。
る一定の状態に保持されて安定した定常運転に入ってい
る時には、燃料噴射弁5から実際に噴射される燃料噴射
量(以下、実噴射量という)Q0は一定であり、また、
ECU8は前述のように燃料噴射制御を行うので、EC
U8が噴射量マップに基いて指示する燃料噴射量(以
下、指示噴射量という)Qfinは一定になり、蓄圧室
3内の燃料圧力は一定になり、噴射期間も一定になる。
(以下、実燃圧値という)P0と、燃圧センサ7の出力
信号に基づいて演算された蓄圧室3内の燃料圧力値(以
下、指示燃圧値という)Pfinとの間に全く偏差が無
ければ、即ち燃圧センサ7が正しければ、指示噴射量Q
finと実噴射量Q0は同じになるが、実燃圧値P0と指
示燃圧値Pfinとの間に偏差があればその偏差量に応
じて指示噴射量Qfinと実噴射量Q0との間に偏差が
生じる。
状態において指示噴射量Qfinと実噴射量Q0がわか
れば、燃圧センサ7の偏差を補償することができること
になる。
いかにして得るかということになる。一般に、車両用等
の内燃機関ではアイドルスピードコントロール(以下、
ISCと略称する)が行われている。これは、アイドル
スイッチがONの時に機関回転速度を予め設定した目標
アイドル回転速度に保持するように燃料噴射量をフィー
ドバック制御するものであり、この時には機関負荷も一
定である。即ち、ISCが行われて安定したアイドル状
態になっているときには、機関回転速度及び機関負荷が
一定になり、これは安定した定常運転状態ということが
できる。しかも、アイドル運転状態における機関回転速
度は既知であり、この時の実噴射量も予測可能である。
そこで、第1の実施の形態では、アイドル運転状態の時
に燃圧センサの偏差補償を行うこととした。
燃圧センサ7に対する偏差補償処理を説明する。尚、こ
の実施の形態では、指示燃圧値Pfinは燃圧センサ7
の出力電圧Vpcに基いて数1から求めるものする。
ット値である。
7の偏差はセンサゲインKpcに起因して生じ、センサ
オフセット値Poffに因果関係がないものとする。図
2の制御ルーチンは、ECU8のROMに格納されCP
Uに呼び出されて演算が実行され、一定時間毎に割り込
まれる。
運転状態か否かを判定する。安定したアイドル運転状態
とは、各種故障判定(フェール判定)がない正常なシス
テム状態であって、車速が零で、機関回転速度が所定の
許容速度範囲内に収まっている状態をいう。
は、燃圧センサ7に対する偏差補償を行い得る状態では
ないので処理を終了する。ステップ100でYESと判
定された場合には、ステップ101に進んで噴射量偏差
△Qを計算する。噴射量偏差△Qは、アイドル運転状態
においてECU8が燃圧センサ7の出力信号に基いて指
示する指示噴射量Qfinと、アイドル運転状態におい
て予測される実際の燃料噴射量(以下、予測実噴射量と
いう)Qrの差であり、数2によって計算される。
Q1内か否かを判定する(ステップ102)。ステップ
102でYESと判定された場合には、燃圧センサ7が
所期の精度を備えていることに外ならず、燃圧センサ7
に対して偏差補償を行う必要がないので処理を終了す
る。ステップ102でNOと判定された場合には燃圧セ
ンサ7に対して偏差補償をする必要があるので、ステッ
プ103に進み、燃圧センサ7のセンサゲインKpcの
補正値△Kpcを数3から算出する。
状態の時の噴射量偏差△Qと補正値△Kpcとの関係を
求め、この実験結果から定数kを求め、ECU8のRO
Mに記憶しておく。
7のセンサゲインKpcの補正を数4により行う。
を数1におけるセンサゲインKpcに書き換える(ステ
ップ105)。指示噴射量Qfinが同一条件の下でこ
のように数1のセンサゲインKpcが書き換えられる
と、蓄圧室3内の実燃圧値P0は変化していないにもか
かわらず、指示燃圧値Pfinは変化し、これに伴って
ECU8は噴射期間を変化させる。その結果、燃料噴射
弁5から実際に噴射される実噴射量Q0が変化し、機関
回転速度が変化する。すると、ECU8はISCによっ
て機関回転速度を目標アイドル回転速度にしようと指示
噴射量Qfinを変化させる(ステップ106)。
YESと判定されるまで、ステップ100からステップ
106までの処理を繰り返し、ステップ102でYES
と判定された時に、燃圧センサ7の偏差補償処理を終了
する。
形態における燃圧センサの偏差補償処理を説明する。第
2の実施の形態においても安定したアイドル運転状態を
安定した定常運転状態として補償処理を行う。
転状態における実噴射量Q0を予測して補償処理を行っ
ているが、第2の実施の形態では実噴射量Q0を予測す
ることなく補償処理を行う。
finは燃圧センサ7の出力電圧Vpcに基いて前記数
1から求めるものとし、燃圧センサ7の偏差はセンサゲ
インKpcに起因して生じ、センサオフセット値Pof
fに因果関係がないものとする。
償方法の原理を説明する。アイドル運転状態において、
ECU8はISCを実行して機関回転速度を目標アイド
ル回転速度に一定させるが、これは実噴射量Q0を一定
にするということである。つまり、ISCは実噴射量Q
0が一定になるように指示燃圧値Pfinに応じて噴射
期間Tを制御しているのである。したがって、燃圧セン
サ7が正しければ、アイドル運転状態の時に実燃圧値P
0を変化させることによって指示燃圧値Pfinを変化
させても、噴射期間Tだけが変化するだけで指示噴射量
Qfinは変化しないはずである。
ンKpcに偏差がある場合には、アイドル運転状態の時
に実燃圧値P0を変化させることによって指示燃圧値P
finを変化させると、ECU8は変化後の指示燃圧値
Pfinに応じた噴射期間Tをマップから読み出し、こ
れに基いて燃料噴射弁5を開閉することとなるが、指示
燃圧値Pfinと実燃圧値P0との間に偏差があるため
実噴射量Q0が変化し、機関回転速度が変化してしま
う。そこで、ECU8はISCによって指示噴射量Qf
inを変化させて、機関回転速度を目標アイドル回転速
度に一定させようとする。
Q0をある一定値とした場合の例であって、図中破線
は、燃圧センサ7に偏差がない場合における指示噴射量
Qfinの変化の様子を表し、図中一点鎖線は、実燃圧
値P0が指示燃圧値Pfinよりも大きい場合の指示噴
射量Qfinの変化の様子を表している。
に対する指示噴射量Qfinの変化量の比(△Qfin
/△Pfin)が分かれば、これからセンサゲインKp
cの補正を行うことができることになる。
の手順を図4のフローチャートを参照して説明する。図
4の制御ルーチンは、ECU8のROMに格納されCP
Uに呼び出されて演算が実行され、一定時間毎に割り込
まれる。
運転状態か否かを判定する。ステップ200でYESの
場合には、現在の指示噴射量Qfin1をECU8のR
OMに書き込む(ステップ201)。
0を変化させることにより指示燃圧値Pfinを△Pf
inだけ変化させる。すると、ECU8はISCによっ
て指示噴射量Qfinを変化させる(ステップ20
3)。
U8のROMに書き込み(ステップ204)、数5によ
り、変化後の指示噴射量Qfin2と初期の指示噴射量
Qfin1との差から指示噴射量変化△Qfinを計算
する(ステップ205)。
容変化範囲Qfin3内か否かを判定する(ステップ2
06)。ステップ206でYESと判定された場合には
燃圧センサ7が所期の精度を備えていることに外なら
ず、燃圧センサ7に対して偏差補償を行う必要がないの
で処理を終了する。ステップ206でNOと判定された
場合には、燃圧センサ7に対して偏差補償をする必要が
あるのでステップ207に進み、燃圧センサ7のセンサ
ゲインKpcの補正値△Kpcを数6から算出する。
転状態の時の指示噴射量変化△Qfinと指示燃圧変化
△Pfinの比と、補正値△Kpcとの関係を求め、こ
の実験結果から定数kを求めておき、ECU8のROM
に記憶しておく。
7のセンサゲインKpcの補正を数7により行う。
を数1におけるセンサゲインKpcに書き換える(ステ
ップ209)。すると、第1の実施の形態におけるステ
ップ106と同様な状態になり、ECU8が噴射期間を
変化させる結果、実噴射量Q 0が変化し、機関回転速度
が変化する。そして、ECU8はISCによって機関回
転速度を目標アイドル回転速度にしようと指示噴射量Q
finを変化させる(ステップ210)。
YESと判定されるまで、ステップ200からステップ
210までの処理を繰り返し、ステップ206でYES
と判定された時に、燃圧センサ7の偏差補償処理を終了
する。
合には補償処理を行わずに終了する。
チャートを参照して第3の実施の形態における燃圧セン
サの偏差補償処理を説明する。前述第1、第2の実施の
形態ではアイドル運転状態を定常運転状態として偏差補
償処理を行っているが、この第3の実施の形態では、所
望の定常運転状態を実現できる設備(例えば、シャシ・
ダイナモメータ等)を備えた工場等において、所望の定
常運転条件下で行う。
finは燃圧センサ7の出力電圧Vpcに基いて前記数
1から求めるものとし、燃圧センサ7の偏差はセンサゲ
インKpcに起因して生じ、センサオフセット値Pof
fに因果関係がないものとする。
設定し、これに対応する噴射期間Tsと目標燃圧値Ps
を設定して固定する(ステップ300及びステップ30
1)。換言すれば、機関負荷一定とし、噴射期間Tsと
目標燃圧値Psを固定することにより、機関回転速度一
定の定常運転状態にする。尚、機関負荷は無負荷とする
のが精度の上から好ましい。
み取り(ステップ302)、前記数1から指示燃圧値P
finを算出する(ステップ303)。次に、目標燃圧
値Psと指示燃圧値Pfinとの差が許容圧力範囲P1
内に入っているか否かを判定する(ステップ304)。
ステップ304でNOと判定された場合には未だ所望す
る定常運転状態に安定していないのであるからステップ
302に戻る。
には所望する定常運転状態に安定したことになるのでス
テップ305に進み、噴射期間Tsと指示燃圧値Pfi
nと機関負荷からこの条件下における機関回転速度(以
下、予測機関回転速度という)Nrを求める。さらに、
クランク角センサの出力信号に基づいて現在の実際の機
関回転速度(以下、実機関回転速度という)Neを演算
する(ステップ306)。そして、予測機関回転速度N
rと実機関回転速度Neの差から回転速度偏差△Neを
算出し(ステップ307)、回転速度偏差△Neが許容
速度偏差Ne1内か否かを判定する(ステップ30
8)。
には燃圧センサ7が所期の精度を備えていることに外な
らず、燃圧センサ7に対して偏差補償を行う必要がない
ので処理を終了する。ステップ308でNOと判定され
た場合には、燃圧センサ7に対して偏差補償をする必要
があるのでステップ309に進み、燃圧センサ7のセン
サゲインKpcの補正値△Kpcを数8から算出する。
差△Neと補正値△Kpcとの関係を求め、この実験結
果から定数kを求めておき、ECU8のROMに記憶し
ておく。
7のセンサゲインKpcの補正を数9により行う。
を数1におけるセンサゲインKpcに書き換える(ステ
ップ311)。そして、再びステップ302に戻り、ス
テップ308でYESと判定されるまで、ステップ30
2からステップ311までの処理を繰り返し、ステップ
308でYESと判定された時に、燃圧センサ7の偏差
補償処理を終了する。
形態における燃圧センサの偏差補償処理を図6の図面を
参照して説明する。第4の実施の形態においては、第
1、第2の実施の形態と同様に、安定したアイドル運転
状態を安定した定常運転状態として補償処理を行う。
の実際の燃料圧力値(以下、予測燃圧値という)Prを
予測し得るので、第4の実施の形態では、安定したアイ
ドル運転状態の時の指示燃圧値Pfinと予測燃圧値P
rに基いて、燃圧センサ7の出力偏差を補償処理を行う
ようにした。
finは燃圧センサ7の出力電圧Vpcに基いて前記数
1から求めるものとし、燃圧センサ7の偏差はセンサゲ
インKpcに起因して生じ、センサオフセット値Pof
fに因果関係がないものとする。
に格納されCPUに呼び出されて演算が実行され、一定
時間毎に割り込まれる。まず、ステップ400で安定し
たアイドル運転状態か否かを判定する。ステップ400
でYESと判定された場合には、燃圧センサ7の出力電
圧Vpcを読み取り(ステップ401)、前記数1から
指示燃圧値Pfinを算出する(ステップ402)。
△Pを計算する。燃圧値偏差△Pは、前記指示燃圧値P
finと、アイドル運転状態において予測される実際の
燃圧値(以下、予測燃圧値という)Prの差である。
P1内か否かを判定する(ステップ404)。ステップ
404でYESと判定された場合には燃圧センサ7が所
期の精度を備えていることに外ならず、燃圧センサ7に
対して偏差補償を行う必要がないので処理を終了する。
ステップ404でNOと判定された場合には燃圧センサ
7に対して偏差補償をする必要があるので、ステップ4
05に進み、燃圧センサ7のセンサゲインKpcの補正
値△Kpcを数10から算出する。
状態の時の燃圧値偏差△Pと補正値△Kpcとの関係を
求め、この実験結果から定数kを求め、ECU8のRO
Mに記憶しておく。
7のセンサゲインKpcの補正を数11により行う。
を数1におけるセンサゲインKpcに書き換える(ステ
ップ407)。すると、第1の実施の形態におけるステ
ップ106と同様な状態になり、ECU8が噴射期間を
変化させる結果、実噴射量Q 0が変化し、機関回転速度
が変化する。そして、ECU8はISCによって機関回
転速度を目標アイドル回転速度にしようと指示噴射量Q
finを変化させる(ステップ408)。
YESと判定されるまで、ステップ400からステップ
408までの処理を繰り返し、ステップ404でYES
と判定された時に、燃圧センサ7の偏差補償処理を終了
する。
合には補償処理を行わずに終了する。
ば、蓄圧式燃料噴射装置を備えた内燃機関を定常運転状
態にし、蓄圧室内の燃料圧力検出用の燃圧センサの出力
信号に基いて得られる前記定常運転状態時の指示燃圧値
と、前記定常運転状態時に予測される蓄圧室内の予測燃
圧値とから、燃圧センサに対する補償値を求め、燃圧セ
ンサの出力偏差を補償するようにしたことにより、蓄圧
室内の実際の燃料圧力値を正確に測定することなく、燃
圧センサの出力偏差を容易に補償することができる。
射装置を備えた内燃機関を定常運転状態にし、蓄圧室内
の燃料圧力検出用の燃圧センサの出力信号に基いて得ら
れる前記定常運転状態時の指示噴射量と前記定常運転状
態時に予測される実際の噴射量との偏差から、燃圧セン
サに対する補償値を求め、燃圧センサの出力偏差を補償
するようにしたことにより、蓄圧室内の実際の燃料圧力
値を正確に測定することなく、燃圧センサの出力偏差を
容易に補償することができる。
噴射装置を備えた内燃機関を定常運転状態にし、蓄圧室
内の燃料圧力を変化させて、蓄圧室内の燃料圧力検出用
の燃圧センサの出力信号に基いて得られる指示燃圧値
と、前記指示燃圧値に基いて得られる指示噴射量につい
て、前記燃料圧力変化前後の変化量を求め、これら指示
燃圧値の変化量と指示噴射量の変化量に基いて燃圧セン
サに対する補償値を求め、燃圧センサの出力偏差を補償
するようにしたことにより、蓄圧室内の実際の燃料圧力
値を正確に測定することなく、燃圧センサの出力偏差を
容易に補償することができる。
射装置を備えた内燃機関を定常運転状態にし、蓄圧室内
の燃料圧力検出用の燃圧センサの出力信号に基いて得ら
れる前記定常運転状態時の予測機関回転速度と実際の機
関回転速度との差から、燃圧センサに対する補償値を求
め、燃圧センサの出力偏差を補償するようにしたことに
より、蓄圧室内の実際の燃料圧力値を正確に測定するこ
となく、燃圧センサの出力偏差を容易に補償することが
できる。
る。
1の実施の形態における制御手順を示すフローチャート
である。
2の実施の形態における制御原理を説明する図である。
2の実施の形態における制御手順を示すフローチャート
である。
3の実施の形態における制御手順を示すフローチャート
である。
4の実施の形態における制御手順を示すフローチャート
である。
Claims (4)
- 【請求項1】 蓄圧式燃料噴射装置を備えた内燃機関を
定常運転状態にし、蓄圧室内の燃料圧力検出用の燃圧セ
ンサの出力信号に基いて得られる前記定常運転状態時の
指示燃圧値と、前記定常運転状態時に予測される蓄圧室
内の予測燃圧値とから、燃圧センサに対する補償値を求
め、燃圧センサの出力偏差を補償することを特徴とする
燃圧センサの出力偏差補償方法。 - 【請求項2】 蓄圧式燃料噴射装置を備えた内燃機関を
定常運転状態にし、蓄圧室内の燃料圧力検出用の燃圧セ
ンサの出力信号に基いて得られる前記定常運転状態時の
指示噴射量と前記定常運転状態時に予測される実際の噴
射量との偏差から、燃圧センサに対する補償値を求め、
燃圧センサの出力偏差を補償することを特徴とする燃圧
センサの出力偏差補償方法。 - 【請求項3】 蓄圧式燃料噴射装置を備えた内燃機関を
定常運転状態にし、蓄圧室内の燃料圧力を変化させて、
蓄圧室内の燃料圧力検出用の燃圧センサの出力信号に基
いて得られる指示燃圧値と、前記指示燃圧値に基いて得
られる指示噴射量について、前記燃料圧力変化前後の変
化量を求め、これら指示燃圧値の変化量と指示噴射量の
変化量に基いて燃圧センサに対する補償値を求め、燃圧
センサの出力偏差を補償することを特徴とする燃圧セン
サの出力偏差補償方法。 - 【請求項4】 蓄圧式燃料噴射装置を備えた内燃機関を
定常運転状態にし、蓄圧室内の燃料圧力検出用の燃圧セ
ンサの出力信号に基いて得られる前記定常運転状態時の
予測機関回転速度と実際の機関回転速度との差から、燃
圧センサに対する補償値を求め、燃圧センサの出力偏差
を補償することを特徴とする燃圧センサの出力偏差補償
方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9212298A JPH1150903A (ja) | 1997-08-06 | 1997-08-06 | 燃圧センサの出力偏差補償方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9212298A JPH1150903A (ja) | 1997-08-06 | 1997-08-06 | 燃圧センサの出力偏差補償方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1150903A true JPH1150903A (ja) | 1999-02-23 |
Family
ID=16620271
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
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-
1997
- 1997-08-06 JP JP9212298A patent/JPH1150903A/ja active Pending
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