JPH11508298A - 潤滑油の製造方法 - Google Patents

潤滑油の製造方法

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Abstract

(57)【要約】 蒸留、抽出、脱ロウおよび随意に水素化のステップを内包する潤滑油の製造を制御する方法;あるいは沸点が350℃を越える原料および製品を処理する製油所あるいは化学工場のプロセスに関連する装置の運転を制御する方法。本方法は、該プロセスで使用される潤滑油あるいは原料、留出油あるいはラフィネート;あるいは製油所あるいは化学工場のプロセスの原料あるいは製品の化学的、知覚上、物理的あるいは性能上の性状の少なくとも1つを選択する;および該製造プロセスで使用される、あるいは製油所あるいは化学工場の運転から得られる潤滑油、原料、留出油あるいはラフィネートの中に存在する特性的な化合物種類を含有する参照試料を用いて訓練セットを調製する、ことにより構成される。該参照試料はGC/MSにより分析する、ここではしばしば共線性である得られたデータを多重相関方法により処理する。訓練セットにより係数が得られ、未知の試料のGC/MS分析により得られるマトリックスを該係数に乗じることにより、化学的、知覚上、物理的あるいは性能上の性状、あるいはこれらから選択された複数の性状の予測値を得る。

Description

【発明の詳細な説明】 潤滑油の製造方法 発明の背景 1.発明の分野 本発明は、ガスクロマトグラフと質量分光分析法を併用して、潤滑油製造プロ セスに流入あるいはそれから流出するストリームの性能上、知覚上、化学的ある いは物理的な性状を予測することによる潤滑油の製造方法に関する。 2.関連技術の説明 製油所および化学工場は、典型的には、オンライン分析器による分析と試験室 での分析を併用して品質上の情報を得ることにより、各種の成分ストリームおよ びある種の添加剤の処理を制御している。これらの品質パラメーター(化学組成 、物理的あるいは知覚上あるいは性能上の性状)は、次いで、製油所あるいは化 学工場のハードウエア(蒸留塔あるいは流量比例制御用の調節弁)を制御するソ フトウエアあるいはアルゴリズムを含むプロセス制御用コンピューターにフィー ドバックされる。制御プログラムは、典型的には1時間に4回以上実行され、そ のアウトプットは、タンクに貯蔵されるか、あるいは直接的にパイプラインとタ ーミナル、トラックあるいは船積用設備に送られる最終製品の量を変更 するために、プロセスを制御しあるいは流量比例制御用弁を制御する目的で使用 される。このプロセス制御のためには、典型的には、各種のオンライン分析器が 必要である。 ガスクロマトグラフは、ガソリン沸点範囲にある炭化水素混合物の物理的およ び性能上の性状を予測するために使用されてきている。クロウフォードとヘルム ースは、製油所内の異なったストリームをブレンドして得られるガソリンのオク タン価を予測するためのガスクロマトグラフと主成分の回帰分析の使用を述べて いる(Fuel、1990、69、443〜447)。日本公開特許公報(JP 03-100463)は、ガ スクロマトグラフを用いて燃料油試料を各成分に分離し、質量スペクトルにおけ る特性的質量でのイオン強さの信号強度を測定し、多重回帰分析を施してこれら のイオン強さをセタン価に関連付けることにより、該燃料油のセタン価を推定す る方法に関している。 ガスクロマトグラフと質量分光分析を組み合わせた分析方法(GC/MS)は 原油の分析に用いられている。米国特許5,119,315は、質量クロマトグラムのよ うな試料データを既知の物質の参照データに当てはめる方法を開示している。ウ イリアム他は、GC/MS分析によって得られる原油の生分解性を議論している (第12回European Assoc.Organic Geochem.,Int.Mtg.(ドイツ、85年9 月16〜20日);オーガニック ジオケミストリー(1986年、第10巻( 1−3)451〜461)。 製造プロセスでの中間ストリームおよび/あるいは潤滑油製品の化学的、物理 的な性状を速やかに測定し、これらの性状を用いて該製造プロセス内の装置およ び/あるいは該製品品質を制御するためには、単独の分析器による方法を用いる ことが望ましい。 本発明の要約 本発明は、沸点が約350℃以上の原料油を蒸留塔に張り込み、それを軽質、 中間および重質の留出油に分離し、該留出油を抽出装置に張り込み、それを抽出 してラフィネートを製造し、該ラフィネートを脱ロウ装置に張り込み、それを脱 ロウして潤滑油を製造する複数のステップによる該原料油からの潤滑油の製造を 制御するプロセスに関し、該プロセスは以下により構成される: (a)潤滑油、原料油、留出油およびラフィネートの少なくとも一つの油の試料 を調製する; (b)潤滑油、原料油、留出油およびラフィネートの少なくとも一つの油の、物 理的、化学的、知覚上あるいは性能上の性状の少なくとも一つを選択する; (c)参照試料を選択する、ここで該参照試料は潤滑油、原料油、留出 油およびラフィネートの少なくとも一つの油内に存在する特性的な化合物種類を 含有し、またステップ(b)で選択された一つあるいは複数の既知の性状を有し ている; (d)以下のステップから成る訓練セットを設定する: (1)質量分光分析器に連結されたガスクロマトグラフに各参照試料を注入し、 これにより、該炭化水素混合物を少なくとも部分的にそれを構成する化学的成分 に分離する; (2)各参照試料の構成化学成分を、動的なフロー条件下で、質量分光分析器に 注入する; (3)各参照試料に関して、一連の時間に対して分離された質量クロマトグラム を得る; (4)保持時間を補正するために質量クロマトグラムを校正する; (5)補正された一連の保持時間ウインドーを選択する; (6)各保持時間ウインドー内の一連の分子イオンおよび/あるいはフラグメン トイオンを選択する、ここで該イオンは保持時間ウインドー内に存在が予測され る特性的な化合物あるいは化合物タイプを代表する; (7)ステップd(6)で選択された各々の特性的な化合物あるいは化合物タイ プの全量を記録する; (8)ステップd(6)およびd(7)からのデータによりX−ブロックのマト リックスを作成する; (9)(a)で選択された参照試料の(b)で選択された性状データによりY− ブロックのマトリックスを作成する; (10)部分最小二乗法、主成分回帰分析法あるいはリッジ回帰分析法を含む多 変量相関技法を用いて、ステップd(8)およびd(9)からのデータを分析す る; (e)参照試料と同様に、潤滑油、原料油、留出油およびラフィネートの少なく とも一つの未知の試料の少なくとも一つを用いてステップd(1)〜d(3)を 実施して、一連の時間に対して分離された質量クロマトグラムを得る; (f)ステップ(e)により得られた質量クロマトグラムの各々に対して、ステ ップd(4)とd(8)を繰り返す; (g)ステップ(f)で得られたマトリックスにステップd(10)で 得られた係数を乗じて、少なくとも一つの潤滑油試料および/あるいは原料油、 留出油およびラフィネートの少なくとも一つの試料に関する一つあるいは複数の 性状の予測値を得る;および (h)少なくとも一つの潤滑油試料および/あるいは原料油、留出油およびラフ ィネートの少なくとも一つの試料に関する一つあるいは複数の性状の予測値を用 いて、蒸留装置、抽出装置および脱ロウ装置の少なくとも一つの装置の運転を制 御する。 本発明の他の実施例は、沸点が約350℃以上の原料油を処理するか、同等の 沸点範囲を有する製品を製造するための化学工場あるいは製油所内のプロセスを 制御あるいはモニタリングする方法に関し、この方法は以下により構成される: (a)製油所あるいは化学工場での少なくとも一つの原料あるいは製品の試料を 調製する; (b)製油所あるいは化学工場での少なくとも一つの原料あるいは製品の、物理 的、化学的、知覚上あるいは性能上の性状の少なくとも一つを選択する; (c)参照試料を選択する、ここで該参照試料は製油所あるいは化学工場での原 料あるいは製品の少なくとも一つに存在する特性的な化合物種類を含有し、また ステップ(b)で選択された一つあるいは複数の既知 の性状を有している; (d)以下のステップから成る訓練セットを設定する: (1)質量分光分析器に連結されたガスクロマトグラフに各参照試料を注入し、 これにより、該炭化水素混合物を少なくとも部分的にそれを構成する化学的成分 に分離する; (2)各参照試料の構成化学成分を、動的なフロー条件下で、質量分光分析器に 注入する; (3)各参照試料に関して、一連の時間に対して分離された質量クロマトグラム を得る; (4)保持時間を補正するために質量クロマトグラムを校正する; (5)補正された一連の保持時間ウインドーを選択する; (6)各保持時間ウインドー内の一連の分子イオンおよび/あるいはフラグメン トイオンを選択する、ここで該イオンは保持時間ウインドー内に存在が予測され る特性的な化合物あるいは化合物タイプを代表する; (7)ステップd(6)で選択された各々の特性的な化合物あるいは化 合物タイプの全量を記録する; (8)ステップd(6)およびd(7)からのデータによりX−ブロックのマト リックスを作成する; (9)(a)で選択された参照試料の(b)で選択された性状データによりY− ブロックのマトリックスを作成する; (10)部分最小二乗法、主成分回帰分析法あるいはリッジ回帰分析法を含む多 変量相関技法を用いて、ステップd(8)およびd(9)からのデータを分析す る; (e)参照試料と同様に、製油所あるいは化学工場のプロセス用の原料あるいは プロセス試料の少なくとも一つの未知の試料を用いてステップd(1)〜d(3 )を実施して、一連の時間に対して分離された質量クロマトグラムを得る; (f)ステップ(e)により得られた質量クロマトグラムの各々に対して、ステ ップd(4)とd(8)を繰り返す; (g)ステップ(f)で得られたマトリックスにステップd(10)で得られた 係数を乗じて、製油所あるいは化学工場のプロセス用の原料あるいはプロセス試 料の少なくとも一つに関して一つあるいは複数の性状 の予測値を得る;および (h)製油所あるいは化学工場の原料、中間製品あるいは最終製品の一つあるい は複数の試料に関する一つあるいは複数の性状の予測値を用いて、製油所あるい は化学工場のプロセスを制御する。 上述のガスクロマトグラフィと質量分光分析を組み合わせた方法(GC/MS )は、潤滑油製造装置での中間製品や潤滑油製品のような複雑な混合物に関する 広範囲にわたる知覚上、性能上、化学的あるいは物理的な性状を速やかに予測す るために使用可能である。この種の性状の中には、蒸留特性、流動点、密度、ア ニリン点、原料品質、曇り点、曇り度、粘度およびそれと同様な性状、および特 定の化学成分等が含まれる。この多重相関方法は、GC/MS分析によって得ら れる共線データの処理にも使用可能である。 図面の簡単な説明 図1は、潤滑油の製造プロセスのフロー図である。 本発明の詳細な説明 典型的な潤滑油製造プロセスは、蒸留装置、抽出装置、脱ロウ装置から構成さ れ、また水素化装置が用いられる場合もある。潤滑油製品は、 通常は、最終製品の基油として使用され、またトランス油や農業用の油のような 特殊製品となる場合もある。 図1はフロー図であり、オンラインの製造プロセスを示している。原料10は 、原油あるいは重質留出油のストリームのような複雑な炭化水素混合物である。 該原料は、配管12により蒸留装置20に供給される。原料は、弁18が設置さ れている配管16に連結されているサンプリングロ14を通じてサンプリングで きる。 蒸留装置20は、典型的にはパイプスチルであり、これは蒸留により原料を複 数の留分に分離する。簡便のために、ここではこれら留分は装置20から配管2 2に一括して流出すると仮定する。配管22は複数の配管により成り立っており 、nは互いに異なる留分の数を表す。配管22nの各々は、弁28nを装備する 配管26nに連結されているサンプリング口24nを通じてサンプリング可能で ある。 これら留分は抽出装置30に原料として供給され、ここで、フェノール、N− メチルピロリドン等の溶剤により抽出される。該抽出プロセスにより該原料はラ フィネートとボトムに分離される。再び簡便のために、ここではこれらラフィネ ートは装置30から単独の配管32nに一括して流出すると仮定する。配管32 は複数の配管により成り立っており、nは互いに異なるラフィネート抽出物の数 を表す。配管32nの各々は、弁38nを装備する配管36nに連結されている サンプリング口34n を通じてサンプリング可能である。これらラフィネート抽出物は、通常はストリ ッピング装置(図示されていない)により溶剤を除去された後に、脱ロウ装置に 供給される。 脱ロウ装置40では、メチルエチルケトン、プロパン等の脱ロウ助剤によりロ ウ分が除去される。前述の装置と同様にして、ここでも簡便のために、これら脱 ロウ処理されたラフィネートは装置40から単独の配管42nに一括して流出す ると仮定する。nは脱ロウ処理されたラフィネートの数を表す。配管42nの各 々は、弁48nを装備する配管46nに連結されているサンプリング口44nを 通じてサンプリング可能である。 装置40から配管42nに流出する脱ロウ処理されたラフィネートは潤滑油と して使用してよい(脱ロウ助剤を除去した後に)。この種の潤滑油の典型例は、 ライト・ニュートラル、ヘビー・ニュートラル、ブライト・ストック等として知 られている。これら潤滑油は、製品品質検査のために、弁48nを装備する配管 46nに連結されているサンプリングロ44nを通じてサンプリング可能である 。これら潤滑油は、水素化処理装置50により水素化処理を受けてもよい。水素 化処理装置で使用される触媒および運転条件は当業界ではよく知られている。水 素化処理を受けた製品は、水素化処理装置50から配管52mに流出する。ここ で、mは水素化処理を受けた潤滑油の数を表す。水素化処理を受けた潤滑油は、 弁58mを装備する配管56mに連結されているサンプリング 口54mを通じてサンプリング可能である。 配管16、26n、36n、46nおよび56mの各々は、サンプリング・マ ニフォールド60に連結されている。更に、サンプリング・マニフォールド60 に、配管を通じて離れた距離に試料を送るための設備を装備してよい。この場合 には、弁66およびサンプリング口64を装備した配管62により、離れた場所 70がサンプリング・マニフォールド60に連結される。サンプリング・マニフ ォールド60は、分析すべき全ての試料を集めてGC/MS分析を実施するため の中心的な位置にある。マニフォールド60は、不純物除去のために分析すべき 試料によりパージすることが可能であり、パージされた物質は弁74を装備する 配管72を通じて再循環される。 分析すべき試料は、配管76を通じて試料注入弁80に送られる。注入弁80 は、同様にして、弁84を装備する配管80を通じて分析すべき試料によりパー ジすることが可能である。サンプリング・マニフォールド60および注入弁80 がパージされたならば、分析すべき試料はGC/MS分析器に注入される。オフ ライン運転により得られた試料を、弁80を通じて直接的に注入できる。オフラ イン試料とは、離れた場所でサンプリングされ、分析のために中央設備に送られ る試料のことである。GC/MS分析器90によって得られた生データはコンピ ューター100に伝送される。使用済み試料とパージのために用いられた物質は 、弁94を装備する配管92を通じて再循環される。コンピューター10 0は、GC/MS分析によって得られた生データを数学的に処理する。コンピュ ーター100のアウトプットは、電子信号として配線102を通じて制御コンピ ューター110に伝送される。制御コンピューター110は、配線112により 装置20、30、40および50に連結されており、これら装置20、30、4 0および50内の運転条件を制御する。これら運転条件は、次いで、装置40お よび/あるいは50からの潤滑油製品の品質を制御する。 GC/MS分析器90およびコンピューター100の運転を以下に更に詳細に 説明する。原料、留分および潤滑油製品は、全て複雑な炭化水素混合物であり、 数千の個々の化学種を含有している。このような複雑な混合物の化学的および物 理的な性状を分析するためにGC/MSを用いる際には、膨大な量の共線データ が発生する。正規線形データの処理のために、多重回帰分析が用いられることが ある。しかしながら、この種の分析は共線データのためには使用不能である。 本発明によるプロセスは、原料、留分、ラフィネートおよび潤滑油の化学的、 性能上、知覚上および物理的な性状を予測する方法を包含しており、これらの分 析のために、GC分析により得られた保持時間とMS分析により得られた目標と なるフラグメントイオンおよび/あるいは分子イオンを組み合わせることにより 定量的な成分同定を行なう。MS分析による情報は、訓練セットを形成する参照 試料の既知の性状のセットと比較される。実験データを訓練セットのデータと数 学的に比較するこ とにより、他の原料、留分、ラフィネートおよび潤滑油の望ましい性状の予測が 可能となる。 GC/MS分析においては、ガスクロマトグラフと質量分光分析器が組み合わ されている。超臨界クロマトグラフ、液体クロマトグラフあるいは分子サイズ排 除クロマトグラフのようなクロマトグラフは、混合物を成分あるいは成分からな る混合物に分離するために使用可能であるが、ガスクロマトグラフ(特に、キャ ピラリークロマトグラフ)が質量分光分析器との組み合わせに適した方法である 。GCおよびMSは、両方共、計器の制御、データの取得およびデータの削減の ためにコンピューター・ソフトウエアを使用する。該コンピューターのプラット フォームは、少なくとも2000の質量スペクトルを約7分間で取得する能力を 有していなければならない。 分析すべき試料混合物は、まず最初にGCに注入され、そこで該混合物の成分 は保持時間の関数として分離される(しばしば、沸点に基づいて)。ここでは、 混合物成分のクロマトグラフによる部分的な分離だけが必要とされる。GC炉温 度は、通常は、広範囲な沸点範囲を有する試料に対してプログラム化されている 。分離された成分は、更に、検出器によって同定してもよい。このような検出器 の中には、水素炎イオン化検出器、原子発光検出器、熱伝動度検出器、電子捕獲 型検出器がある。 分離あるいは部分的に分離された成分は、次いで、動的なフローの条 件下で、質量分光分析器に送られる。GCは大気圧下で作動し、MSは減圧条件 下(約10-3kPa)で作動するので、キャリアー・ガスの影響を最少に維持し つつ試料を効果的に移動させるためには両分析器の中間に連結装置を設置する必 要がある。この種の連結装置の中には、分子分離装置(例:ジェット・メンブレ ン)、オープン・スプリット連結器、キャピラリー型の直接連結器がある。 試料の性質によっては、事前にGCによる分離ステップを踏むことなく、直接 注入プローブを用いて、該混合物を直接的にMSに注入してもよい。質量分光分 析器に試料を注入するために、その他のGCを使用しない形式の熱分離技術を用 いてもよい。 MS分析器においては、高エネルギーの電子を試料分子に衝突させることによ り分子イオンを発生させ、このイオンは関連する分子種に特徴的なパターンに分 解する。この結果、少なくとも10ダルトンから少なくとも800ダルトンの走 査範囲にわたる連続した一連の質量スペクトルが得られる。質量スペクトルのデ ータは、選択イオン検出(SIM)モードによっても得られる。選択イオン検出 モードを採用する場合には、関心がある成分を代表するイオンを選択し、繰り返 しが可能な条件下で作動するように注意しなければならない。多種類のMS分析 器が使用可能である。この種の分析器の中には、低分離型、高分離型、MS/M S(ハイブリッド、三連四重極型、その他)、イオンサイクロトロン共鳴、飛行 時間型MSがある。イオン化技術は、分析手法の使用に適する分子 イオンあるいはフラグメントイオンを発生させるものであれば、どのような方法 を用いてもよい。この種の技術の中には、電子イオン化、化学イオン化、多光子 イオン化、電場脱着イオン化、電界イオン化、等がある。 試料の分析結果は、l(エル)個の一連の質量スペクトルである。質量スペク トルは、n個の時間間隔に分けられる。ここでnは1〜l(エル)の整数である 。m個の時間間隔から少なくとも一つの特徴的なイオンを選択する。ここでmは 1〜nの整数である。「特徴的なイオン」とは、化学種である化合物、あるいは それに関連付けられる性能上、知覚上あるいは物理的な性状を代表するイオンの ことである。質量スペクトルが走査モードあるいは選択イオン検出モードいずれ で得られるにせよ、これらが繰り返し可能な条件下で得られることが肝要である 。 もし質量スペクトル・データを走査モードで取得する場合には、該データ取得 期間中でカバーすべき質量範囲は、各質量スペクトル走査の数学的な処理期間中 に特徴的なイオンとして使用可能な全てのイオンの取得に十分な程広くなければ ならない。選択イオン検出モードで質量スペクトルのデータを取得する場合には 、検出のために使用されるイオンは、関心のある成分の測定のために使用するに 適切なものでなければならない。 試料の質量スペクトルのデータは、次いで、性能上、知覚上、物理的 および/あるいは化学的な性状が既知の一連の参照試料の質量スペクトルのデー タと比較される。参照試料の質量スペクトルのデータを試料の質量スペクトルの データと比較するためには、この比較の首尾一貫性の確保を促進するために試料 データの時間を調整することが望ましいかもしれない。この種のデータ調整のた めのコンピューター・プログラムが市販されている(例えば、ヒューレット・パ ッカード社製のGC/MCソフトウエアD1034CのバージョンC.01.05 )。 参照試料の質量スペクトルのデータおよびそれに関連する性状データは、以下 に示すように、数学的な処理のためにマトリックスの形式に並べられる。化学組 成の情報の場合には、与えられた質量での参照試料のイオン強さに関する一つの マトリックスを作成し、また既知の成分の分子イオンあるいはフラグメントイオ ンの既知のイオン強さを含む別のマトリックスを作成する。この結果、化学組成 データに関する訓練セットは、試料混合物内に存在が予測される化合物あるいは 分子シリーズに特徴的な各種成分に関する質量スペクトルのデータにより構成さ れることになる。同様な訓練セットが、関心のある他の化学的、知覚上、性能上 あるいは物理的な性状に関して作成できる。これらの訓練セットは、一つのブロ ックあるいはマトリックス・データ(すなわち、各々Y−ブロックあるいは性状 マトリックス)を形成する。実際の試料の質量スペクトルのデータ(これは、時 間調整処理がなされているかもしれない)は、他のブロック(X−ブロック)あ るいはデータ・マトリックスを形成する。これらの2種類のマトリックスは、部 分最小二乗法(PLS)、主 成分回帰法(PCR)あるいはリッジ回帰分析法(RR)として知られる数学的 な処理を受けて、性状データと質量スペクトルのデータの間の数学的に記述が可 能な関係(モデルとして知られている)を得る。このモデルにより得られる係数 は、下記の目的のために、未知の望ましい性状を有する試料での適切に処理され た質量スペクトルのデータの数学的な処理のために使用される: a)望ましい性状を予測する、 b)この種の予測のための該モデルの適切さを評価する、および c)質量スペクトルのデータを与えたプロセスの安定性と一般的な適正さを診断 する。 PLS/PCR/RRは以下の文献に記載されている;例えば、ウオルド S .、A.ルーへ、H.ウオルド、およびW.J.ダン、「線形回帰での共線問題、一 般化された逆数に対する部分最小二乗法(PLS)のアプローチ」、SIAM J.Sci.Stat.Comput.、1984 5(3)、735〜743、あ るいはゲラディ P.、およびB.R.コワルキ、「部分最小二乗法:解説書」、 Anal.Chim.Acta、1986、185、1〜17、あるいはヘッケル ドソン A.、「PLS回帰方法」、J.Chemometrics、1988、 2、211〜228、あるいはJ.ChemometricsあるいはInte lligent Laboratory Systemsのような専門雑誌に投 稿された他の多くの論文;フランク I.およびJ.フリードマン、「化 学測定法におけるいくつかの回帰分析ツールの統計学的考察」、Technom etrics、1993、巻35、第2号;ジャクソン J.E.、「主成分に関 するユーザー用ガイド」、Wiley−Interscience、ニューヨー ク、1991;モントゴメリー D.C.、およびE.A.ペック、「線形回帰分析 入門」、Wiley−Interscience、ニューヨーク、1990、お よびマルテンス、H.およびT.ナエス、「多重校正」、Wiley−Inter science、ニューヨーク、1989。 複雑な混合物を取り扱う場合には、特定の化合物あるいは化合物グループに関 する特定の保持時間での適切な質量あるいは質量グループを選択する必要がある 。この種の質量の選択は、1セットの規則を設定する際の基礎をなすものであり 、その後これらの規則に基づいて訓練セットのデータが作成される。この種の選 択プロセスに関するセット設定用の方法は存在しない。研究者は、関心のある化 合物に関する適切な質量を選択しなければならない。例えば、原料や潤滑油は、 パラフィン類、シクロパラフィン類、芳香族類およびオレフィン類といった広範 囲にわたる各種化合物種を含有している。パラフィン系炭化水素は、43、57 、71、85、....ダルトンの質量の点でフラグメントイオンを発生することが 知られており、これらの質量はこの種の化合物種の特徴として使用可能である。 更に、これらを保持時間データと共に分析したならば、このような化合物種内で の特定の化合物の濃度を知ることが可能となる。同様にして、組成データを他の 関心のある性状(例えば、蒸留特性、粘 度、粘度指数、揮発度、屈折率、等)と関連付けることにより、他の化学的、性 能上、知覚上あるいは物理的な性状に関する訓練セットの設定が可能となる。訓 練セットをPLS、PCRあるいはRRにより数学的に処理したならば、関心の ある性状に関する1セットの係数が得られる。 次いで、これらの係数を試料のデータ・マトリックスに乗じる。この結果、望 ましい一つあるいは複数の性状が予測され、この情報は、蒸留装置、抽出装置、 脱ロウ装置および/あるいは水素化装置の運転条件の制御、および潤滑油品質の 制御のために使用可能である。更に、性状の変動は、運転員が製品品質に影響を 与える可能性がある運転上のアプセットあるいは運転条件の変化を速やかに知る ことの助けになる。本発明を、以下の実施例により、更に詳細に説明する。実施例1 当実施例では、説明のための特定の性状として15℃での密度を用いることに より、複雑な炭化水素混合物の物理的あるいは化学的な性状を予測する方法を説 明する。この方法は、この種の混合物に関して、一定の幅内にある他の物理的、 および性能上、知覚上あるいは化学的な性状の予測に一般的に適用できる。 最初の考慮事項は、性状予測に用いられるGC/MS分析データを首尾一貫し た操作条件下で得るために、1セットの標準的なGC/MS操 作パラメーターを設定することである。当実施例で用いられたGC/MS分析器 は、ヒューレット・パッカード社製の5972マス・サービス・ディテクターと それに連結されたヒューレット・パッカード社製の5890シリーズIIのガス クロマトグラフ(使用のためにミクロボアのカラムが装備されている)である。 GC/MSの操作条件を表1にまとめている。 未知の炭化水素混合物の性状(当実施例では密度)を予測するためには、まず 最初に関心のある一つあるいは複数の性状が既知の参照試料を選択する必要があ る。一連の27種類の150Nグレードのロウ分含有率の高いラフィネート試料 を各種の原油から調製して当実施例で用いた。これらの参照試料は、下記に示す ように、訓練セットおよび試験セットを調製するために用いた。 GC/MSの生データを得る以前の段階で、データ処理方法を選択しなければ ならない。使用可能な2種類のデータ処理方法がある。一つは「化学者のルール 」であり、他は「炭化水素化合物のタイプ分析」であり、これは例えばロビンソ ン C.J.著の「低分離型質量分光分析による石油留分中の芳香族および飽和化 合物の定量」(AnalyticalChemistry、1971、43(1 1)、P.P.1425〜34)に記載されている。 「化学者のルール」は以下の別個の2部分により構成されている:(1)保持 時間を補正するための校正部分、すなわち、時間ゼロから与えられたピークが発 生するまでの時間;および(2)検討中の炭化水素混合物のタイプに関して予期 される顕著な化合物あるいは一連の分子に対応する選択された一連の質量に基づ く実際の「ルール」。これらの化合物あるいは化合物タイプは、該化合物あるい は一連の分子に特徴的な顕著な分子イオンおよび/あるいはフラグメントイオン を有しているとの前提に基づいて選択される。「化学者のルール」の一部を表2 に示し ている。「化学者のルール」の全セットは、実施例4の後に全て記載されている 。 a)ルール番号、整数指標 b)化合物あるいは化合物グループのルールの説明 1/2ring:1/2員環式シクロパラフィン類 3/4ring:3/4員環式シクロパラフィン類 4/5ring:4/5員環式シクロパラフィン類 6ring :6員環式シクロパラフィン類 −6 :Cn2n-6アルキル化ベンゼン類 −6.1 :Cn2n-6直鎖状のアルキル化ベンゼン類 −8/−10 :Cn2n-8アルキル化インダン類/Cn2n-10アルキル化 インデン類 −12 :Cn2n-12アルキル化ナフタレン類 −14/−16:Cn2n-14アルキル化アセナフテン類/ Cn2n-16アルキル化アセナフタレン類 −18 :Cn2n-18アルキル化フェナントレン/アントラセン類 −20 :Cn2n-20アルキル化ナフセノフェナントレン類 c)「ルール」に使用される質量[nまで使用可能である、ここでnは時間間隔 (d)の期間中に走査される質量数に等しい整数である]。 d)開始および終了の時点での保持時間(分)は、それまでの経時変化の平均値 に基づいて予想された保持時間のことである。 次いで、各々の質量スペクトルのイオンのグループに対して参照保持 時間が決められる。このイオンのグループは、表2に示される選択された分子タ イプあるいは分子の各々に関して「化学者のルール」で使用するために選択され たものである。カラムの劣化、カラム圧の変動、カラムを流れるキャリアー・ガ スの線速度の変動、あるいはGCカラム炉温度の微小な変動、等によって引き起 こされ得る保持時間の微小のシフトを考えるならば、この種の補正は必要である 。校正ステップにより、全てのGC/MSデータ・ファイルに関する一連の補正 係数が得られる。保持時間の補正を実施するためのプログラムが市販されている 。この種の補正を施した結果を表3に示している。 a)校正のために選択された質量あるいは化合物 b)予測される出現時間、典型的にはいくつかの分析での平均値に基づいて決め られる c)P:出現のピークあるいは最大値、F:該物質での最初の出現 d)参照化合物の範囲(±分) f)参照物質(カラムa)間に適用される補正係数。最初の物質での補 正は開始時間から校正時間の間で、第二の物質での補正は第一および第二の参照 物質の間で、最後の補正はデータ取得の最後に適用される。 補正係数が決められたならば、次いで実際の「ルール」が決められる。密度の 予測の場合には、化合物あるいは化合物シリーズの同定に基づいて合計178個 の「ルール」が用いられる。各々の「ルール」に関しては、1セットの特徴的な 質量数が決められる。これらの特徴的な質量数は1〜nの整数であり、ここでn は走査された全質量範囲を代表する整数、あるいは選択されモニターされたイオ ンの数である。この場合には、6個の特徴的な質量数が示されている。各々の「 ルール」の質量のイオンの強さを、該「ルール」での保持時間の上下限界の範囲 内で合計する。この結果を、当実施例における178個の「ルール」の一部に関 して、表4に示している。「化学者のルール」の全セットは、実施例4の後に全 て記載されている。 a)ルール番号、整数指標 b)化合物あるいは化合物グループのルールの説明 1/2ring:1/2員環式シクロパラフィン類 3/4ring:3/4員環式シクロパラフィン類 4/5ring:4/5員環式シクロパラフィン類 6ring :6員環式シクロパラフィン類 −6 :Cn2n-6アルキル化ベンゼン類 −6.1 :Cn2n-6直鎖状のアルキル化ベンゼン類 −8/−10 :Cn2n-8アルキル化インダン類/Cn2n-10アルキル化 インデン類 −12 :Cn2n-12アルキル化ナフタレン類 −14/−16:Cn2n-14アルキル化アセナフテン類/ Cn2n-16アルキル化アセナフタレン類 −18 :Cn2n-18アルキル化フェナントレン/アントラセン類 −20 :Cn2n-20アルキル化ナフセノフェナントレン類 c)「ルール」に使用される質量[nまで使用可能である、ここでnは時間間隔 (dからe)の期間中に走査される質量数に等しい整数であり、全走査モードあ るいは選択イオン検出モードいずれかで求められたものである]。 d)開始および終了の時点での保持時間(分)は、それまでの経時変化の平均値 に基づいて予想された保持時間のことである。 e)終了時点での保持時間(分) f)開始時点での補正された保持時間 g)補正値=開始時点での保持時間と開始時点での補正された保持時間の間の差 (分) h)終了時点での補正された保持時間 i)補正値=終了時点での保持時間と終了時点での補正された保持時間の間の差 (分) j)存在度、合計値および「化学者のルール」に基づく正規化された割合いずれ も指す。 全存在度の生データ(TIC):GC/MS分析で観察される全面積。 化学者ルール:「化学者のルール」の使用によって得られる全面積;経 験に基づくもので、全存在度の生データの30%を越え なければならない。 空気漏れ:空気による全イオン化(m/z28、32、40、44)、 これは計器の問題の診断に有用である。 平均走査速度(最小/最大):GC/MS分析期間中の最小、平均およ び最大の走査速度を示すもので、計器の 問題の原因診断に有用である。 記録数:分析期間中に得られた質量スペクトルの走査数。 表4にまとめられている分析は、各々の参照試料について実施される。各々の 分析での結果は、訓練セットを形成し、これは次いで数学的な処理を受ける。こ の目的は、今後の試料の未知の性状をそれらの質量スペ クトルのデータのみから予測するために使用可能なモデルを作成することである 。上記の数学的な処理は多重相関方法によって実施され、これらの方法の中には 、潜在的構造への投影(PLS)による方法、あるいは別の名前で言えば部分最 小二乗(PLS)、主成分回帰(PCR)およびリッジ回帰(RR)として知ら れる方法がある。これらの方法は、X−ブロックあるいはGC/MSデータ・マ トリックス(およびY−ブロックあるいはPLS分析のための性状マトリックス )での変数中の共線性を処理する能力および「化学者のルール」によって得られ るデータ量を取り扱う能力において、通常の多重線形回帰法よりも優れている。 通常の多重線形回帰法は、共線性変数の処理には使用不能である。 PLS/PCR/RRは、多重目的に関連する観察結果により構成されるデー タ・セット内で数学構造(モデル)を見付けかつ作成するための数値解析方法で ある。各々の目的は、それと多重変数に関する観察結果を関連付けており、これ らの多重変数は全目的に対して共通である。これらの多重変数はX−ブロックお よびY−ブロック(この場合はGC/MS分析によるデータ)として知られる2 種類のカテゴリーに割り当てられる。X−ブロック内の全変数に関連する観察結 果は、共通のプロセスにより得られる。Y−ブロック内の変数に関連する観察結 果(この場合は既知の性状)を得るためのプロセスは各変数毎に異なるかもしれ ない。この数学的なモデルを作成するために使用されるデータ・セットはモデル 校正データ・セットと呼ばれている。 PLS/PCR/RRの共通の使用方法は、新規目的(校正データ・セット内 には存在していない)のために得られたX−ブロックでの観察結果に対して校正 データ・セットから得られたモデルを適用することであり、この目的は、これら 新規目的のために、校正データ・セット内で用いられたY−ブロック用プロセス を実行することなく、Y−ブロック内の対応する変数のための値を予測すること である。この過程で同時に得られるPLS/PCR/RRモデルによる診断法を 使用して、モデルがこれら新規目的を適切に記述しているかどうか、モデルが内 挿モードばかりでなく外挿モードに対しても使用されているかどうかが評価でき る。 PLS/PCRは、X−ブロックおよびY−ブロックでの共線性の特徴を記述 する;モデル作成のために、X−ブロックおよびY−ブロックの双方内の(PL Sの場合)およびX−ブロック内のみの(PCRの場合)次元数を適切に減少さ せることにより。共線性は、ブロック自身の内部での変数間に相関性が存在する ことを示す用語である。PLSモデル化のアルゴリズムにおいては、X−ブロッ クおよびY−ブロック内の多くの独立次元は、各ブロック内の当初の変数に関す る複数のセットの線形組み合わせで疑似変数(主成分あるいは潜在的ベクトルと して知られている)を形成することにより設定される。このような組み合わせの 各セットは、独立した変数により構成される。この各セットは、1セットの係数 から成り立っており、これによりそのブロック内の各変数に関連する各値が重み 付けられて、その次元に関する新たな値を得る。Y− ブロック内の新規かつ減少された次元に関する値は、対応するX−ブロックの新 規かつ減少された次元に対して回帰されて、最小の次元サイズ(最小の潜在的ベ クトル数)とそれに関連する加重値を得る。この作業の最終的な目標は、X−ブ ロック内の変数を用いてY−ブロック内の変数の予測を可能にする1個の線形方 程式を得ることである。モデルを作成するために用いられた次元の数は、PRE SS(Prediction Error Sum of Squares −平方和誤差予測)として知られる基 準を最適化することによって決定される。この場合、該基準は、訓練データ・セ ットを用いかつ一般的なモデル節減原理に従って、クロス・バリデーション方法 により累加される。 PCRに関しては、まず最初に、X−ブロック内の独立次元の数を決定し、P LSでの作業と同様な方法を用いて、主成分を設定することによりそれを確認す る。次ぎに、Y−ブロック内の各変数に関しては、「主成分」を「予測変数」と して使用して、通常の多重線形回帰分析によりモデルを作成する。 リッジ回帰分析に関しては、PLS/PCR分析とは異なる方法により共線問 題が取り扱われる。ここでは、「ラムダ・マトリックス」として知られる対角線 マトリックスがX−ブロックの「分散マトリックス」に追加され、その正味の効 果として、モデル係数を得るために必要とされる数値計算が安定する。「ラムダ 」値の選択は、訓練セットのクロス・バリデーションを用いたPRESS基準の 最適化によってなされる。 このようにして、各種の参照試料をGC/MS分析することによって得られた 「化学者のルール」のデータはX−ブロックでの変数を形成する。PLS/PC R/RR処理には、X−ブロックのデータの予備的な再編成が必要となるかもし れない。このような操作の中には、冗長なデータあるいは定数の置き換えや除去 、あるいは数学的な変換がある。Y−ブロックの変数は、予測すべき一つあるい は複数の性状であり、これについても、対数変換あるいは幾何学的変換のような 数学的変換や再編成が必要となるかもしれない。以下に、データ・ブロックの代 表例を示す: X−ブロックのマトリックス [「化学者のルール」(n個の試料×178カラム)] Y−ブロックのベクトル [一つあるいは複数の性状の実測値(n個の試料)] Y−ブロックは、上記のように、1セットの「化学者のルール」当たりの単一 の観察結果の場合もあるし、また観察結果のn×mのマトリックスの場合もある (ここで、mは予測すべき性状の数である)。 訓練セットのデータのPLS処理の結果は、一連の係数である。未知の試料( 一つあるいは複数個)でのGC/MS分析の生データは、次いで「化学者のルー ル」により処理される;最初に保持時間の補正のため、次いでイオン総計のため に。次いで、「化学者のルール」によるイオン総計結果の各々の値に対して訓練 セットの係数を乗じ、これを総計することにより望ましい性状の予測値を得る。 表5に、15℃での密度に関する訓練セットおよび未知の試験セット双方の予測 された密度値の質を示している。 *ASTM D4052−91により測定実施例2 ひと組の150Nグレード、高ワックス濃度のラフィネートの75℃での屈折 率を予測するために、実施例1の手順を繰り返した。同一の22個の種類の試料 を訓練セットに用い、また残りの5試料を試験セットとして用いた。75℃での 屈折率に関する結果を表6に示している。 *ASTM D1218−92により測定実施例3 150Nグレード、高ワックス濃度のラフィネートの100℃での粘度を予測 するために、実施例1の手順を繰り返した。同一の22個の種類の試料を訓練セ ットに用い、また残りの5試料を試験セットとして用いた。100℃での粘度に 関する結果を表7に示している。 *ASTM D445−88により測定実施例4 150Nグレード、高ワックス濃度のラフィネートのワックス濃度(重量)を 予測するために、実施例1の手順を繰り返した。同一の22個の種類の試料を訓 練セットに用い、また残りの5試料を試験セットとして用いた。ワックス濃度に 関する結果を表8に示している。 *ASTM D3235−88により測定 各種グレードの潤滑油の中間ストリームあるいは最終製品のその他の性状(例 えば、曇り点、引火点、粘度指数、流動点、塩基性窒素濃度、蒸留/揮発度特性 、40℃での粘度、アニリン点、硫黄濃度、等)は、本発明の方法により予測可 能である。 本方法は、同様な沸点範囲にある他の種類の複雑な炭化水素混合物の性状予測 のためにも使用可能である。例えば、接触分解装置の原料、抽出装置あるいは脱 ロウ装置の原料、蒸留塔あるいはストリッピング塔の原料等の性状の予測のため に、およびブレンドの際の考慮のために使用可能である。 潤滑油に関する全ての「化学者のルール」 a)ルール番号、整数指標 b)化合物あるいは化合物グループのルールの説明 1/2ring:1/2員環式シクロパラフィン類 3/4ring:3/4員環式シクロパラフィン類 4/5ring:4/5員環式シクロパラフィン類 6ring :6員環式シクロパラフィン類 −6 :Cn2n-6アルキル化ベンゼン類 −6.1 :Cn2n-6直鎖状のアルキル化ベンゼン類 −8/−10 :Cn2n-8アルキル化インダン類/Cn2n-10アルキル化 インデン類 −12 :Cn2n-12アルキル化ナフタレン類 −14/−16:Cn2n-14アルキル化アセナフテン類/ Cn2n-16アルキル化アセナフタレン類 −18 :Cn2n-18アルキル化フェナントレン/アントラセン類 −20 :Cn2n-20アルキル化ナフセノフェナントレン類 c)「ルール」に使用される質量[nまで使用可能である、ここでnは時間間隔 (d)の期間中に走査される質量数に等しい整数である]。 d)開始および終了の時点での保持時間(分)は、それまでの経時変化の平均値 に基づいて予想された保持時間のことである。 a)ルール番号、整数指標 b)化合物あるいは化合物グループのルールの説明 1/2ring:1/2員環式シクロパラフィン類 3/4ring:3/4員環式シクロパラフィン類 4/5ring:4/5員環式シクロパラフィン類 6ring :6員環式シクロパラフィン類 −6 :Cn2n-6アルキル化ベンゼン類 −6.1 :Cn2n-6直鎖状のアルキル化ベンゼン類 −8/−10 :Cn2n-8アルキル化インダン類/Cn2n-10アルキル化 インデン類 −12 :Cn2n-12アルキル化ナフタレン類 −14/−16:Cn2n-14アルキル化アセナフテン類/ Cn2n-16アルキル化アセナフタレン類 −18 :Cn2n-18アルキル化フェナントレン/アントラセン類 −20 :Cn2n-20アルキル化ナフセノフェナントレン類 c)「ルール」に使用される質量[nまで使用可能である、ここでnは時間間隔 (dからe)の期間中に走査される質量数に等しい整数であり、全走査モードあ るいは選択イオン検出モードいずれかで求められたものである]。 d)開始および終了の時点での保持時間(分)は、それまでの経時変化の平均値 に基づいて予想された保持時間のことである。 e)終了時点での保持時間(分) f)開始時点での補正された保持時間 g)補正値=開始時点での保持時間と開始時点での補正された保持時間の間の差 (分) h)終了時点での補正された保持時間 i)補正値=終了時点での保持時間と終了時点での補正された保持時間の間の差 (分) j)存在度、合計値および「化学者のルール」に基づく正規化された割合いずれ も指す。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 カパラ・ロス・ウィリアム アメリカ合衆国、ルイジアナ州 70810、 バトンルージュ、#35 ハイランド ロー ド 9007 (72)発明者 ロウシス・スティリアノス・ジョージ カナダ国、エヌ0エヌ 1シィー0 オン タリオ州、ブライツ グローブ、ストーニ ィ クリーク ドライブ 2886 【要約の続き】 を得る。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.沸点が約350℃以上の原料から、該原料を蒸留装置に張り込み、それを軽 質、中間および重質の留出油に分離し、該留出油を抽出装置に張り込み、それを 抽出してラフィネートを製造し、該ラフィネートを脱ロウ装置に張り込み、それ を脱ロウして潤滑油を製造する複数のステップによる潤滑油の製造を制御するた めの、以下のステップで構成されるプロセス: (a)潤滑油、原料油、留出油およびラフィネートの少なくとも一つの油の試料 を調製する; (b)潤滑油、原料油、留出油およびラフィネートの少なくとも一つの油の、物 理的、化学的、知覚上あるいは性能上の性状の少なくとも一つを選択する; (c)参照試料を選択する、ここで該参照試料は潤滑油、原料油、留出油および ラフィネートの少なくとも一つの油内に存在する特性的な化合物種類を含有し、 またステップ(b)で選択された一つあるいは複数の既知の性状を有している; (d)以下のステップから成る訓練セットを設定する: (1)質量分光分析器に連結されたガスクロマトグラフに各参照試料を注 入し、これにより、該炭化水素混合物を少なくとも部分的にそれを構成する化学 的成分に分離する; (2)各参照試料の構成化学成分を、動的なフロー条件下で、質量分光分 析器に注入する; (3)各参照試料に関して、一連の時間に対して分離された質量クロマト グラムを得る; (4)保持時間を補正するために質量クロマトグラムを校正する; (5)補正された一連の保持時間ウインドーを選択する; (6)各保持時間ウインドー内の一連の分子イオンおよび/あるいはフラ グメントイオンを選択する、ここで該イオンは保持時間ウインドー内に存在が予 測される特性的な化合物あるいは化合物タイプを代表する; (7)ステップd(6)で選択された各々の特性的な化合物あるいは化合 物タイプの全量を記録する; (8)ステップd(6)およびd(7)からのデータによりX−ブロック のマトリックスを作成する; (9)(a)で選択された参照試料の(b)で選択された性状データによ りY−ブロックのマトリックスを作成する; (10)部分最小二乗法、主成分回帰分析法あるいはリッジ回帰分析法を 含む多変量相関技法を用いて、ステップd(8)およびd(9)からのデータを 分析する; (e)参照試料と同様に、潤滑油、原料油、留出油およびラフィネートの少なく とも一つの未知の試料の少なくとも一つを用いてステップd(1)〜d(3)を 実施して、一連の時間に対して分離された質量クロマトグラムを得る; (f)ステップ(e)により得られた質量クロマトグラムの各々に対して、ステ ップd(4)とd(8)を繰り返す; (g)ステップ(f)で得られたマトリックスにステップd(10)で得られた 係数を乗じて、少なくとも一つの潤滑油試料および/あるいは原料油、留出油お よびラフィネートの少なくとも一つの試料に関する一つあるいは複数の性状の予 測値を得る;および (h)少なくとも一つの潤滑油試料および/あるいは原料油、留出油およびラフ ィネートの少なくとも一つの試料に関する一つあるいは複数の性状の予測値を用 いて、蒸留装置、抽出装置および脱ロウ装置の少なくとも一つの装置の運転を制 御する。 2.沸点が約350℃を越える原料を処理するか、同等の沸点範囲を有する製品 を製造するための化学工場あるいは製油所内のプロセスを制御あるいはモニタリ ングするための、以下のステップで構成される方法: (a)製油所あるいは化学工場での少なくとも一つの原料あるいは製品の試料を 調製する; (b)製油所あるいは化学工場での少なくとも一つの原料あるいは製品の、物理 的、化学的、知覚上あるいは性能上の性状の少なくとも一つを選択する; (c)参照試料を選択する、ここで該参照試料は製油所あるいは化学工場での原 料あるいは製品の少なくとも一つに存在する特性的な化合物種類を含有し、また ステップ(b)で選択された一つあるいは複数の既知の性状を有している; (d)以下のステップから成る訓練セットを設定する: (1)質量分光分析器に連結されたガスクロマトグラフに各参照試料を注 入し、これにより、該炭化水素混合物を少なくとも部分的にそれを構成する化学 的成分に分離する; (2)各参照試料の構成化学成分を、動的なフロー条件下で、質量分光分 析器に注入する; (3)各参照試料に関して、一連の時間に対して分離された質量クロマト グラムを得る; (4)保持時間を補正するために質量クロマトグラムを校正する; (5)補正された一連の保持時間ウインドーを選択する; (6)各保持時間ウインドー内の一連の分子イオンおよび/あるいはフラ グメントイオンを選択する、ここで該イオンは保持時間ウインドー内に存在が予 測される特性的な化合物あるいは化合物タイプを代表する; (7)ステップd(6)で選択された各々の特性的な化合物あるいは化合 物タイプの全量を記録する; (8)ステップd(6)およびd(7)からのデータによりX−ブロック のマトリックスを作成する; (9)(a)で選択された参照試料の(b)で選択された性状データによ りY−ブロックのマトリックスを作成する; (10)部分最小二乗法、主成分回帰分析法あるいはリッジ回帰分析法を 含む多変量相関技法を用いて、ステップd(8)およびd(9)からのデータを 分析する; (e)参照試料と同様に、製油所あるいは化学工場のプロセス用の原料あるいは プロセス試料の少なくとも一つの未知の試料を用いてステップd(1)〜d(3 )を実施して、一連の時間に対して分離された質量クロマトグラムを得る; (f)ステップ(e)により得られた質量クロマトグラムの各々に対して、ステ ップd(4)とd(8)を繰り返す; (g)ステップ(f)で得られたマトリックスにステップd(10)で得られた 係数を乗じて、製油所あるいは化学工場のプロセス用の原料あるいはプロセス試 料の少なくとも一つに関して一つあるいは複数の性状の予測値を得る;および (h)製油所あるいは化学工場の原料、中間製品あるいは最終製品の一つあるい は複数の試料に関する一つあるいは複数の性状の予測値を用いて、製油所あるい は化学工場のプロセスを制御する。 3.ガスクロマトグラフがキャピラリー型ガスクロマトグラフであり、質量分光 分析器が四重極型質量分光分析器であることを特徴とする請求項1又は2記載の 方法。 4.ガスクロマトグラフおよび質量分光分析器は、繰り返しが可能な条件下で作 動することを特徴とする請求項1又は2記載の方法。 5.化合物又は化合物種の一連の分子イオンおよび/又はフラグメントイオン特 性の選択は、「化学者のルール」を用いて成しとげられることを特徴とする請求 項1又は2記載の方法。 6.化合物又は化合物種の一連の分子イオンおよび/又はフラグメントイオン特 性の選択は、「炭化水素化合物のタイプ分析」を用いて成しとげられることを特 徴とする請求項1又は2記載の方法。 7.ガスクロマトグラフおよび質量分光分析器からのデータがコンピューターに 蓄えられることを特徴とする請求項1又は2記載の方法。 8.ステップ(c)およびステップ(g)からのデータがコンピュータ ーで処理されることを特徴とする請求項1又は2記載の方法。 9.炭化水素混合物の他の化学的な性能、知覚上又は物理的な性状が選択される ことを特徴とする請求項1又は2記載の方法。 10.データが共線性であることを特徴とする請求項1又は2記載の方法。 11.多重相関方法が部分最小二乗法であることを特徴とする請求項1又は2記 載の方法。
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