JPH11507848A - 数多くの医療器具を同時に殺菌する方法及びシステム - Google Patents

数多くの医療器具を同時に殺菌する方法及びシステム

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JPH11507848A
JPH11507848A JP9501380A JP50138096A JPH11507848A JP H11507848 A JPH11507848 A JP H11507848A JP 9501380 A JP9501380 A JP 9501380A JP 50138096 A JP50138096 A JP 50138096A JP H11507848 A JPH11507848 A JP H11507848A
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ロバート フランク シッフマン
ジェフリー スコット ヘルド
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クウィックレイヴ ライアビリティー リミテッド カンパニー
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Abstract

(57)【要約】 新規なマイクロ波殺菌システムは、マイクロ放射線を生成するマイクロ波源(14)を備えたマイクロ波オーブン(12)を含む。このオーブン(12)は第1のチャンバ(74)と第2のチャンバ(74)とを包囲している。各チャンバ(74)はポーチ(8)を有し、このポーチ(8)は対象物を収容してチャンバの中に配置され、各ポーチ(8)は、当該ポーチ(8)に対応する対象物を収容する内部を有する。このマイクロ波殺菌システムは、両方の上記の内部の温度を検出するためのセンサシステム(36)を含み、これらの温度を表す信号を生成する。これらの信号はマイクロ波源(14)に送出されて、マイクロ波源(14)からのマイクロ放射線の放射を制御する。

Description

【発明の詳細な説明】 数多くの医療器具を同時に殺菌する方法及びシステム発明の分野 この発明は、マイクロ放射線を使用し手術用金属器具のアークの発生を防止し つつ数多くの手術用金属器具を同時に殺菌する方法及びシステムに関する。発明の背景 事実上全ての歯科用及び医療処置において、歯科用及び医療用のパーソネル(p ersonnel)および器具をツバ及び血液に常時晒すことは、伝染に対する現存の危 険及び潜在的な要因である。様々な改善された器具の殺菌方法を使用することが できる。しかしながら、全ての方法には、外科用器具又は歯科用ハンド具及びド リルに関して欠点がある。 最も一般的に使用されている殺菌方法すなわち高圧蒸気殺菌法は、殆ど全ての 歯科用高速ハンド具を傷める。高圧蒸気殺菌可能な歯科用ハンド具の研究におい て、3カ月の期間のシュミレートで性能の低下が指摘された。更に、高圧蒸気殺 菌法は、オイルエマルジョンで予備処理を行わないと、ドリルの尖った先端を破 損してしまう。 第2の殺菌法は、器具に熱を加えることである。この方法は、約160℃の温 度を必要とし、そのような温度を迅速に発生する熱発生源が一般的に入手困難で あるという欠点がある。この方法は、更に、歯科用ハンド具の中のゴム、プラス チックのワッシャ及びブッシュに損傷を与える可能性があり且つ長い露出時間( 約1時間)を必要とする欠点がある。 酸化エチレン混合物を使用したガス殺菌は、ハンド具及びドリルの両者で受け 入れることができる。しかしながら、これは、装置のコストの点および長い殺菌 及び曝気時間がかかり、また、人員を適当に殺菌するコストがかかるので実用的 ではない。 アルカリクルタルアルデヒド(2%)は器具を殺菌するた、胞子形成有機物、 結核、微生物を殺し、組織を破壊するのに10時間を必要とする。アルカリクル タルアルデヒドは2週間以上たつと効力がなくなるので、常に監視していなれば ならない。 医療用器具の他の殺菌方法は、それらを洗浄液の中でかき回し、アルコールで 拭う必要がある。しかしながら、器具のぎざぎざした又は丸いハンドグリップ面 のために、多くの器具はこの方法で殺菌することはできない。乾燥熱を使用する とき以外、切断エッジを迅速に鈍くことのない歯科用ドリルのための実用的な方 法は存在していない。 上述した殺菌方法は、医療、歯科、及びこれに類似したツール及び器具を殺菌 するのに乾燥熱を使用することはそれほど効果的ではない。なぜならば、乾燥熱 は、ツールを鈍くし又は錆つかせるような損傷が最も少ないからである。乾燥熱 殺菌は、胞子形成体を含む全ての病原体を破壊するのに数分の間130℃ないし 170℃程度の温度を与えることが必要である。残念なことに、このような技術 は、ルールを気密に密封したポーチの中に入れると遅くなる。なぜならば、ポー チを通過する熱伝達率が低いからである。より速い乾燥熱技術が存在するが、多 孔ホルダ又は開放したトレーにツールを置くことを必要とし、また、殺菌を行う のに高速の熱い空気を用いることを必要とし、これによりツールが殺菌されるの であるが、ツールを大気に開放するので再汚染されることがある。 食品を含む物質を殺菌する手段として、マイクロ波エネルギは従来から度々考 えられてきた。しかしながら、医療及び歯科の専門家で一般的に用いられる金属 ツール及び器具の殺菌にマイクロ波を直接又は間接的に使用すると、幾つかの問 題が直ちに出現する。ツールが金属であるという事実は、仮にそれらが磁化しな ければ、それらは、マイクロ波によって僅かだけ加熱されるか、全く加熱しない ことを意味する。このことは、副次的な熱源を必要とすることを意味し、また、 ツールを加熱して殺菌する熱を作るために、マイクロ波と直接的に相互作用する 能力を有しなければならないことを意味する。 金属ツール又は器具を殺菌しようとするときに一般的な第2の大きな問題は、 アーク又はコロナ放電が生じることである。このことは、互いに接近した2つの ツールの間又は単一の器具の尖った先端、器具の端に生じる。このようなアーク は、実際上金属を溶かしてしまいツールの有用性を損なう。 このような2つの大きな問題を回避する幾つかの提案がなされてきた。第1に 、マイクロ波の間接的な適用による殺菌が米国特許第 5,019,344号、同特許第5, 019,359号、同特許第5,039,495号に開示されている。これらの特許によれば、殺 菌液を気化させて、この気化した殺菌剤に器具を晒すか、マイクロ波及び気化し た殺菌剤の両者に器具を晒すためにマイクロ波を使用することが開示されている 。器具を殺菌するのにマイクロ波を使用するときには、器具は、気化した殺菌剤 によって生成された、遮蔽された加圧雰囲気の中に置かれる。この加圧雰囲気に よって、アークの発生を抑えて、マイクロ波に関連した器具の殺菌を助ける。 他のマイクロ波殺菌技術では、歯科用器具がマイクロ波オーブンの中でマイク ロ波に晒される。この晒しのときには、器具をプラスチック性オートクレーブバ ッグの中に入れてもよい。この技術は、例えば、(1)器具を均一に加熱するため にオーブンの中に対象物を三次元的に回転させる必要があり、(2)器具によって 吸収されないエネルギ(このエネルギは反射してオーブンに戻る)からオーブン を遮蔽する必要があり、(3)水のようなマイクロ波吸収体か、アークを防止する ためにオーブンの中にレーダー波吸収体のいずれかを必要とするなどの欠点があ る。 この問題に対処する一つの方法としては、マイクロ波を通さないがこれを吸収 する材料でツールを包むことがあり、この材料は、マイクロ波がツールを「見る 」のを抑えるが、それ自身が熱くなりその熱をツールん伝達するようなものであ る。このような材料は、ブラウンナア(browner) やピザトレーのような耐久マイ クロ波調理具を作るのにしばしば用いられるのであるが、一般的には嵩張って高 価であり、ディスポーザブルなポーチの製造には役立たない。 他のアプローチとしては、マイクロ波サセプタとして一般的に知られている、 可撓性又は堅いポーチ又は箱を形成することのできるディスポーザブルな余り高 価でない材料を使用することである。これは、マイクロ波で加熱されたときに、 サポートを与える紙又は厚紙に通常結合されている。マイクロ波に晒されたとき に、このようなフィルムは、迅速に200℃の温度に達する。この温度は、殺菌 には有効であるが、金属対象物のアークを防止しないという先に述べた適用に関 する大きな欠点がある。その理由は、マイクロ波エネルギに対して透過性であり かくして、マイクロ波が金属対象物によって受け入れられる。マイクロ波は金属 に反射するということは周知であるが、マイクロ波は、実際には、金属表面を約 1μmだけ貫入する。この僅かな貫入によって、表面の電子をランダムに活性化 してその表面に沿って移動する電流を作る。この材料の上に、空気が運び去るこ とのできるレベルを越えて電位が蓄積されるとアークが発生する。電位の蓄積は 金属表面の尖った縁又は先端で特に起こる。例えば歯科用探針のような金属ツー ルが、一般的に入手可能なサセプタ品から作られてマイクロ波オーブンの中で加 熱されるポーチ又は箱の中に入れられると、近接したツール間又はその尖った先 端でアークが発生する。一般的な現象は、マグネトロンを起動させたほぼ直後の 閃光である。これによって、サセプタは発火して勢いよく燃え、歯科用探針の尖 った先端は溶けてボールになるので歯科用探針は使い物にならなくなってしまう 。加えて、このアークはオーブンに損傷を与えるかも知れない。 本件発明者は、マイクロ波サセプタ容器でのアークの問題を鑑みて、アークを 防止しながら金属対象物を殺菌することのできる容器の構造を発明したものであ る。この容器の構造は、1994年10月7日に出願した米国特許出願第08/319,944号 に開示されている。発明の概要 本発明は、マイクロ放射線を作るマイクロ波源を備えたマイクロ波オーブンを 含むマイクロ波殺菌システムに関する。このオーブンは、第1のチャンバと第2 のチャンバとを包囲する。各チャンバはポーチを有し、このポーチは対象物を収 容してチャンバの中に配置され、各ポーチは、当該ポーチに対応する対象物を収 容する内部を有する。このマイクロ波殺菌システムは、両方の上記の内部の温度 を検出するためのセンサシステムを含み、これらの温度を表す信号を生成する。 これらの信号はマイクロ波源に送出されて、マイクロ波源からのマイクロ放射線 の放射を制御する。 本発明は、一以上の金属又は非金属の歯科用及び/又は外科用器具を大きな費 用がかからずに迅速に殺菌させるのに多くの利点がある。 本発明によれば、アークの問題を生じることなく、マイクロ波源又はオーブン の中に数多くの金属対象物を安全に置くことができる。 本発明によれば、アークの恐れ無しに、金属器具を殺菌するために数多くの市 販のマイクロ波サセプタ容器を使用することができる。 添付の図面を参照した後の発明の詳細な説明を考慮することで本発明の上述し た特徴及び利点をより一層理解することができるであろう。図面の簡単な説明 図1は、本発明に従いマイクロ放射線を使用して対象物を殺菌するためのシス テムを概略的に示す図である。 図2は、本発明に従う殺菌のためのマイクロ波装置の中に置かれた外科用器具 を収容した殺菌用バッグ及びカセットの両者を示す図である。 図3は、本発明に従う殺菌容器の第1の具体例の一部を切り欠いた斜視図であ る。 図4は、図3の殺菌容器の平面図である。 図5は、図3、図4及び図6ないし図11の殺菌容器と一緒に使用されるトレ ーの斜視図である。 図6は、本発明に従う殺菌容器の第2の具体例の平面図である。 図7は、本発明に従う覗き窓を備えた殺菌容器の第1の具体例の平面図である 。 図8は、本発明に従う覗き窓を備えた殺菌容器の第2の具体例の平面図である 。 図9a〜図9dは、本発明に従う覗き窓を備えた殺菌容器の第3の具体例を示 す。 図10a,図10bは、本発明に従う覗き窓を備えた殺菌容器の第4の具体例 を示す。 図11は、視認指標を備えた図3の殺菌容器の具体例の平面図である。 図12は、図3の殺菌容器の外側面の積層構造の具体例を示す。 図13は、本発明に従うカセットの形態をした殺菌容器を示す。 図14は、図3〜図13の殺菌容器と一緒に使用される外部センサシステムを 示す。 図15は、図3〜図13の殺菌容器と一緒に使用される内部センサシステムを 示す。 図16は、図15の内部センサシステムと一緒に使用される気密バルブの具体 例を示す。 図17aは、本発明に従ってパワーを非パルス態様で与えるときに、時間に関 する図3〜図13の殺菌容器の内部温度をプロットした図である。 図17bは、オーブンの中の温度が始めに大気温度であるときに、図17aの 温度プロットを作る、時間に関するパワーをプロットした図である。 図18aは、本発明に従ってフルパワーでパワーをパルス化してオン/オフし たときに、時間に関する図3〜図13の殺菌容器内部の温度をプロットした図で ある。 図18bは、図18aの温度プロットを作る、時間に関するパワーをプロット した図である。 図19aは、本発明に従って減じたパワーでパワーをパルスかしてオン/オフ したときに、時間に関する図3〜図13の殺菌容器内部の温度をプロットした図 である。 図19bは、図18aの温度プロットを発生させる、時間に関するパワーをプ ロットした図である。 図20は、本発明に従い、オーブンの中の温度が大気温度であるときに、殺菌 容器の内部温度をプロットした図である。 図21は、本発明に従い、オーブンが所定の殺菌温度よりも低いときに、時間 に関して殺菌容器の内部の温度をプロットした図である。 図22aは、本発明に従い、オーブンが所定の殺菌温度であるときに、時間に 関して殺菌容器の内部の温度をプロットした図である。 図22bは、本発明に従い、パワーを非パルスの態様で与えたときに、図22 aの温度プロットを発生させる、時間に関するパワーをプロットした図である。 図22cは、本発明に従って減じたパワーでパワーをパルスかしてオン/オフ したときに、図22aの温度プロットを生じる、時間に関するパワーをプロット した図である。 図23は、本発明に従う多チャンバマイクロ波オーブンを示す図である。 図24は、本発明に従う水平回転体を備えたマイクロ波オーブンを示す図であ る。 図25は、本発明に従う垂直回転体を備えたマイクロ波オーブンを示す図であ る。 図26aは、本発明に従う疑似負荷ポーチの前面を示す図である。 図26bは、図26aの疑似負荷ポーチの背面を示す図である。 図27は、図26a、図26bの疑似負荷ポーチと一緒に使用される箔指標を 示す部分図である。 図28は、図26a、図26bの疑似負荷ポーチと一緒に使用される温度感応 パッチを示す部分図である。好ましい実施例の説明 幾つかの図面を通して同一又は対応する部分を同じ参照符号で示す図面を参照 して、特に、対象物を殺菌するためのシステムを概略的に示す図1を参照して、 殺菌システム2は、対象物10を収容する殺菌容器8に向けてマイクロ放射線6 を発するマイクロ波源4を含む。この適用例のために、マイクロ波は、約106 Hzないし約3×1011Hzの周波数の放射線であると思われる。このマイクロ 波の周波数は、約2450MHzの市販の大多数のマイクロ波オーブンの周波数 であるのが好ましい。 図2に示すように、マイクロ波源4は、オーブン12に供給されるパワーを制 御するマイクロ波源コントローラ14を備えたマイクロ波オーブン12であるの が好ましい。オーブン12の中に殺菌容器8が置かれる。図3、図4に示すよう に、容器8は、対象物10が収容される内部空間18を形成する外面16を備え ている。容器8は、対象物10を収容する内部空間18を形成する内面を備えて た連続する面からなるのが好ましい。この連続する面は、ボトム20を有するの が好ましい。ボトム20は、(1)可撓性アルミニウム箔又はポリエステル或いは (2)外側面22及び支持面24を備えた2重層構造で構成してもよい。容器8は 、 また、ボトム20に取り付けられたトップ26を有する。トップ26は、また、 覗き窓又はパッチを備えた又は備えていないボトム20と同様の2重層構造で備 えていてもよい。 対象物10は、殺菌を必要とする物体であればいかなるものであってもよい。 特に、対象物10は、例えば、図3、図5に示すように歯科用器具又は医療用器 具のような全体として又は部分的に金属であるのがよい。容器8の内部空間18 に収容された外科用金属器具間でのアークを防止するために、外科用金属器具は トレー28の各々の溝に収容され、このトレーは支持面24の上に配置される。 図5に示すように、トレー28は、矩形の形状を有し、また、紙又はプラスチッ クから作られている。トレー28は、また、一以上の矩形又は丸い溝すなわち区 画室30を有する、この区画室30の中に各々の器具が収容される。器具を互い に充分に離間させることによって、このような器具間でのアークの可能性を低下 させることができる。 対象物10を内部空間18の中に入れると、容器8は、オーブン12による殺 菌のときに対象物10が乾燥した環境下に存在することになるように密封される 。この密封は、容器8をヒートシール又は他の適当な方法(接着剤、テープなど )を使用することによって行われる。容器8の中に対象物10を密封することに よって、その環境がウイルスなどによって汚染されることはない。更に、容器8 の密封した内部空間18の中の乾燥した環境下に対象物10を晒すことは好まし いことである。 オーブン12が発するマイクロ波6による対象物10の殺菌は、容器8がその 外面16に衝突するマイクロ波を熱に変換することによって行われる。この熱は 、対象物10を殺菌するのに充分な量、内部空間18で生じる。図4に示すよう に、容器8の実質的に全ての外面16がマイクロ波相互作用層32を有し、この 相互作用層32は、迅速にマイクロ波を熱に変換する。加えて、ボトム26は、 マイクロ波を熱に変換するマイクロ波相互作用層32を有する。このようなマイ クロ波相互作用材料の例としては、典型的には真空蒸着された数多くの金属(例 えばアルミニウム)導電性の島を備えた薄いプラスチック層からなる周知のマイ クロ波サセプタ(susceptor) 材料がある。適当なサセプタ材料の例としては、( 1)マ サチューセッツ州、TautonのA.D.TechによるAccu・Crispと、(2)オハイオ州、M entorのJames River Corp.のMicrocrispとがある。このようなサセプタ材料は 、可撓性であっても例えば厚紙のような堅いものであってもよく、容器8を夫々 ポーチ又はカセットのように作ればよい。 前述したように、在来のマイクロ波オーブンにサセプタ材料を使用すれば、金 属の対象物は、アークを発し、オーブン12からのマイクロ波がサセプタを介し て対象物10に伝達されるので溶けてしまう傾向になる。このようなマイクロ波 オーブンは、電源、マグネトロン、発射器、アクセスドアを備えたキャビティ、 コントロールパネルを有する。マグネトロン管は、通常、100〜120ボルト 、10〜15アンペアで作動して400〜1000ワットのマイクロ波パワーを 発し、このパワーは、キャビティの中に発射されて対象物を加熱する。在来の多 くのオーブンはパワー出力制御を有し、これによりキャビティへの平均パワーを 減じることのできる。このパワーの減少は、ほぼ常に、デュティサイクル又は時 間ベースでフルーパワーをパルス化することによって行われる。ここに、デュテ ィサイクル又は時間ベースは、パワーのパルス化の開始からパルス化の完了時ま での時間であるとして定義される。例えば、800ワットのオーブンでは、フル の800ワットでパルス化してオン/オフすることによって400ワットの平均 出力すなわち50%のパワーを達成することが可能である(パルス幅がパルス期 間の半分であるとして)。このような時間ベースは、長く、典型的には20秒以 上であり、このことは、フルの800ワットが10秒以上であり、これにより上 述したアーク問題を引き起こすことを意味する。 上述したアーク問題を回避するために、本発明は、低いマイクロ波パワーを加 熱/殺菌サイクルを通じて発生させる必要がある。低いマイクロ波パワーの平均 は、約1ワットから約400ワットの範囲を必要とし、約50ワットないし約2 50ワットであるのが好ましい。マイクロ波源に損傷を与えないで安定した連続 したパワーを達成するのに幾つかの方法がある。一つの方法としては、例えば9 15MHzのISM(工業、科学、医学)周波数でマイクロ波パワーを作ること のできる半導体トランジスターのような低いワット数のパワー出力機器を使用す ることである。他の方法としては、標準的なマイクロ波オーブンマグネトロン を使用して、このマグネトロンをパルス化してオン/オフさせるものの極めて短 い時間ベースで行う、つまり電場の生成を防止するために1秒又は好ましくは1 秒よりも極めて短時間で行うようにパワー源を変更することである。これを行う ために、別のフィラメントトランスフォーマーが必要となるかもしれない。他の 技術は、アノードプレート電流を制御するのに使用できるパワー源に別のフィラ メントトランスフォーマーを含むことである。このような制御したパワーの減少 を行う他の方法は当業者にとって既知である。 上述した改変したオーブンを使用して、在来のサセプタ材料の中に収容した金 属対象物10をアークを生じさせることなく殺菌することが可能である。殺菌は 、先ず、マイクロ波相互作用層32を、この層32が内部空間18の初期温度To を約175℃〜約200℃の所定の殺菌温度Tsまで上昇させることのできる熱 を迅速に生成する第1の量のマイクロ波に晒すことによって行われる。オーブン 12を最初にオンした後、約30秒〜約60秒で所定の殺菌温度Tsに達するの が好ましい。この所定の殺菌温度Tsに達したら、オーブン12のパワーを制御 して、対象物10を殺菌するのに十分な時間の間、内部空間18の温度をこの所 定の温度に維持する。約5〜7分の間、対象物10をこの所定の温度に晒すのが 好ましい。時間を関数とした内部空間18の温度の例を図17a、図18a、図 19a、図20、図21、図22aに示す。 図17a、図18a、図19a、図20、図21、図22aの温度曲線は、オ ーブン12のパワーを時間で制御することによって得られる。図17aに示すよ うに、その温度曲線には区別できる2つの領域がある。すなわち、領域Iは、殺 菌プロセスの初期露出すなわちパワーアップ工程を示し、領域IIは、温度を一定 値に接近するようにパワーを調節する維持工程を示す。 初期露出工程中、ToからTsまで温度をリニアに上昇させる。このことは、殺 菌温度Tsに達するまでマイクロ波オーブン12を例えば150ワット又は20 0ワットのフルパワーで運転させることによって達成することができる。勿論、 内部空間18を迅速に殺菌温度に到達させるためにオーブン12をパワーアップ させる他の方法、例えばパワーをパルス化するなどの方法がある。 殺菌温度Tsに始めて達したら、対象物の殺菌を行う所定時間の間、温度を観 念的にはこの温度に維持することができる。しかしながら、現実には、容器8の 内部空間18の温度に応じて十分迅速にパワーを調節するオーブンの能力が無い 場合には、一定の温度に維持することは難しい。したがって、殺菌温度に達した ときに生じることは、温度がそのレベル以上に上昇することである。温度がTs よりも高くなったことを感知したらパワーを減じることで内部空間18が冷える であろう。内部空間18の温度はTsよりも下回るまで下がる。次に、パワーを 上昇させると温度がTsに向けて上昇する。図17a、図18a、図19a、図 20、図21、図22aに見られるように、このプロセスによって、対象物10 が殺菌されるまで、温度は殺菌温度を中心にして上下する。 殺菌温度に達したことを監視するために、温度センサ34が用いられる。一つ の実施例では、温度センサ34は、図14に見られるように、オーブン12の内 壁に取付られた赤外線温度モニタ36からなる。この温度モニタ36はマイクロ 波源コントローラ14に電気的に接続されている。温度モニタ36は、容器10 の覗き窓すなわちパッチを通じて容器8又は器具10の表面が発する赤外線エネ ルギを監視し、容器8の内部空間18の温度を示す信号を生成する。この信号は 、次いで、マイクロ波源コントローラ14に送出され、このコントローラ14で 内部空間18の温度が容器8の内部空間18と一定を維持するようにオーブン1 2のパワーが制御される。 第2の実施例では、温度センサ34が容器8の内部空間18に配置されている 。内部センサの例としては、図15に見られるように、マイクロ波源コントロー ラ14に電気的に接続されたファイバオプティク又はフルオロオプティク(fluor optic)温度プローブ38である。プローブ38が事実上容器8の中にあるので、 この実施例では、対象物の殺菌が完了した後に温度プローブを取り外した直後に 容器8を密封することが必要である。この変形例としては、図16に示すように 、簡単な密封バルブ40で密封を維持し、このバルブ40を通じてプローブ38 を挿入又は引き抜いてもよい。バルブ40は、シリコンラバー又は他の可撓性の 弾性材料から作られた環状開口42とテーパ端44とを有するのが好ましい。テ ーパ端44は、容器8のトップ26に形成されたスリットに挿入され、また、プ ローブ38はバルブ40の中に挿入されて容器18の内部空間18の中に 配置される。バルブ40及びプローブ38を内部空間18から引き抜くと、上記 のスリットは容器10が閉じて密封したシール状態を維持する。 図14、図15に示す温度センサ34のいずれの実施例にあっても、温度セン サ34がマイクロ波源コントローラ14に信号を送出し、コントローラ14はオ ーブン12のパワーを制御して容器8に発せられて容器8に吸収されるマイクロ 波の量を制御する。図17a、図17bに見られる実施例では、温度センサ34 が所定の殺菌温度Tsに対応する温度を始めて検知すると、この温度を意味する 信号をコントローラ14に送ってマイクロ波オーブン12のパワーを約100ワ ットまで減じて容器8の内部を所定の温度に維持する。温度がTsよりも約5℃ だけ上回って上昇し始めると、再びパワーを約75ワットに減じて温度がTsに 向けて及びこれを下回るように低下する。図17a及び図17bに示すように、 容器18内の温度がほぼ一定の値Tsとなるまで、パワーに関するこのような段 階的な減少が継続される。図17aに示すように、このような温度の上昇及び下 降は、指数的に量を減じる正弦曲線に似ている。 温度を制御する他の方法を図18及び図19に示す。ここに、パワーは領域II でパルス化されて、所定の殺菌温度を維持する。この操作モードでは、パルス化 したパワーのパラメータは、容器8の内側又は外側に配置されたセンサ34によ って容器8内で検知された温度に応じて制御される。容器8内の温度を維持する のに、マイクロ放射線のパルス周期、パルス幅、周波数又はこれら3つ全てを一 緒にして変化させてもよい。この方法によれば、パルス化したパワーの周期は、 約1/30秒ないし約20秒であり、好ましくは1ないし5秒である。すなわち、パ ルス化したパワーのパルス幅は1/60秒ないし約10秒であり、好ましくは0.5秒 ないし2.5秒であり、また、パルスの周波数は、約1MHzないし10GHzで あり、好ましくは100MHzないし6GHzである。 図18a及び図18bはパルス化の方法を示すものであり、この方法では、パ ワーがフルパワーで交互にパルス化され、例えば約200ワットのフルパワーで オンされ次いでオフされる。温度がTsよりも下降し始めると、Tsになるまでフ ルパワーでパルスを発し、Tsになるとオフされる。これにより、温度はTsより も高くなる。次のパルスは、温度が再びTsよりも下回ったときに発せられ る。先に述べたように、Tsに達するとパルスが切断される。このプロセスは、 対象物10が殺菌されるまで、約5〜7分間継続される。図17の方法で述べた ように、温度は、結局、Tsの近くに達する。更に、温度がTsの近くで安定す ると、パルス幅が減少し、その一方でパルス周期はそのままであるか又は同じよ うに変化する。パルス幅は約20秒の最大幅から約1秒の最終幅まで減少するこ とができる。 図19a及び図19bに示す他の方法にあっては、オーブン12がフルパワー で発生するよりも相当に小さいパワーでパルスが発せられる。加えて、パルスは 、図18a及び図18bの方法に関して上述した内容と同様の方法で、パルスの オン/オフがトリガされる。図19a及び図19bの方法にあっては、オーブン 12は200ワットのフルパワーでセットされ、パルスは、約50ワットから約 100ワットの範囲のパワーで発せられる。図18と図19とを比較すると理解 できるように、図19の方法でのパルスは、図18の方法で発するパルスよりも 大きな幅、つまり約2倍の幅を有する。これにより、容器8内の温度をTs近く まで図18の方法よりも迅速に到達することができる。このTs近くの温度に迅 速に達する理由は、Tsを中心にした温度の振れがそれほど大きくなく、このこ とによって、各パルスに関して小さなマイクロ波パワーで足りるからである。パ ルスパワーのこの減少によって、オーブン12が発するマイクロ放射線をうまく 制御することができる。 パワー及び温度の制御の各方法の最後の結果は、対象物10を殺菌することで ある。更に、金属対象物10が容器8内に存在すれば、この金属対象物10は、 図17乃至図19で示す領域I及び領域IIの各々の間で、コロナ放電を生成する アーク、スパークなどを生じない。 上述した方法及びシステムの例証として次の2つの実験例を示す。例1 James River Corporation(オハイオ州、Milltown)から入手した可撓性サセ プタのサンプルからポーチを作った。このポーチは、長さ約6インチ、幅約3イ ンチであり、そのシームはマスキングテープでシールした。ポーチすなわち容器 の中に歯科用探針を収容し、このポーチをマスキングテープで密封した。次いで 、 このポーチを英国で製造されたHirst MicroAire マイクロ波オーブンの中に入れ た。このオーブンは、オペレータが25ワットから2000ワットまでパワーを スムーズに変えることができる電源を有する。このテストにおいて、オーブンを 先ず2450MHzの周波数、1000mlの水上負荷で計測したときに800ワ ットのパワー出力にセットした。オーブンを作動させると閃光がありポーチが燃 え始めた。火を消して探針をポーチから取り出したら、その先端が完全に溶けて ボールになり、この器具は焦げていた。 上記の工程に従って新しい歯科用探針で第2のポーチすなわち容器を準備した 。しかしながら、今回は、Hirst MicroAire マイクロ波オーブンのパワーを落と して150ワットに調節した。このオーブンを作動させても、閃光又は火が見ら れず、サセプタが熱くなった。60秒後に、マイクロ波オーブンを止め、オーブ ンからポーチを取り出して、探針を検査したらこの探針は完全な状態であった。例2 例1で説明した手順に従って、歯科用探針及び歯を穿孔するためのツールを、 このツールの端に挿入又は工具にテープで取付けた胞子の生物学的な指標片(spo re strip biological indicators)と一緒にサセプタポーチの中に入れた。ツー ル同士を極めて接近した状態で置いた。ポーチに小さなスリットを形成し、ファ イバオプティク温度プローブをポーチに挿入した。Hirst MicroAire マイクロ波 オーブンを2450MHzにセットして150ワットの出力で作動させた。ポー チの内部温度をモデル750Luxtron Fluoroptic サーモメータで監視した。温度は 迅速に372°F(191℃)に達し、次いで、パワーを手動で切断して、ポー チの内部温度を350〜375°F(177〜191℃)に保つために、数秒以 内に再スタートさせた。これを7分間反復することで効果的に温度を所望の範囲 に収めた。この後、ポーチ及びその内容物をオーブンから取り出し、温度プロー ブをポーチから取り外し、スリットをマスキングテープで密封した。このポーチ を権限のある微生物研究所に送って胞子片を分析してもらった結果、6- ロング 殺菌(6 Long sterility)が得られたとの報告があった。アーク又は金属性ツール への損傷は全く見受けられなかった。 第2の工程として、上記のテストを反復したが、James River Corporation か ら入手した堅いサセプタから作ったほぼ同じ寸法のサセプタボックスを使用した 。ポーチに関して先に説明した同じテスト手順に従うことで同様の結果を得た。 容器8を単独でマイクロ放射線に晒すのに加えて、容器8及び対象物10をマ イクロ波オーブン12の中で同時にマイクロ波エネルギと熱い空気に晒すことが 可能である。この組み合わせた加熱はマイクロ波を単独で使用するのに比べて幾 つかの利点がある。すなわち、 (1)容器8及び対象物10を単独でマイクロ波に晒すと、サセプタと相互作用 するマイクロ波によって熱が発生して空気を加熱し、対象物10を加熱する。容 器8は比較的小さなマスであるので、マイクロ波オーブン12内の空気は冷たく 、容器8はその熱の多くを空気に流出する傾向にある。 (2)マイクロ波エネルギと一緒に加熱した空気を使用することによって、容器 内部の空気及び容器の中の対象物を速く加熱することができる。容器8は、その 熱を殆ど回りに放熱することがなく、したがって、対象物10を速く加熱し、ま た、効率的である。 (3)熱い空気の温度が容器8及びその内容物の温度付近にあるので、容器8の 内部温度を所定の殺菌温度Ts近辺に維持することが容易になる。例えば、オー ブン12の内部の空気が例えば375°F(191℃)の殺菌温度Tsにあれば、 ひとたび殺菌温度まで初期加熱を行えば、マイクロ波エネルギが殆ど必要でなく なる。オーブン12内の空気が例えば325°F(163℃)の殺菌温度Tsより も僅かに低ければ、そのときは容器8内を殺菌温度にすれば、連続又はパルス化 した低レベルのマイクロ波エネルギで維持することができる。しかしながら、以 下の例示で明らかになるように、温度の上下の振れは小さいであろう。 (4)殺菌温度よりも僅かに低いオーブンの温度を使用する実行性のある理由は 、仮に容器の表面温度に基づいて温度の検出を行った場合には、オーブン温度と は異なったものとなる測定温度をポーチ内の温度にしなければならない。 (5)熱い空気/マイクロ波の他の利点は、大きな医療機器の殺菌を容易にする ことである。非常に小さな熱的マスであるサセプタによって生成される事実上の 熱は、通常、単独で器具の大きなマスを加熱するには非常に小さいので、付加し た熱い空気がマイクロ波の発生る熱を補って、殺菌のために大きな熱量に晒す必 要のある大きな器具の殺菌を助ける。 上述した方法の例証として、次の3つの実験例を示す。例1 6インチ×3インチの寸法の矩形の可撓性ポーチすなわち容器をアルミニウム マイクロ波サセプタから作った。この中に、バクテリヤを作る胞子を付けた歯科 用探針を入れて、このポーチをマスキングテープで密封した。ポーチに形成した 小さなスリットを通じてポーチの内部にLuxtron 温度プローブを入れた。このポ ーチを、2450MHz、175ワットのマイクロ波パワー出力に調節したHirs t Micro Aireオーブンに入れた。オーブンの内部の空気は70°F(21℃)の 大気温度であった。このオーブンの作動を開始し、温度を監視した。ポーチの内 部温度は、約35秒で350°F(177℃)に達した。次いで、パワーをパル ス化してフルパワーでオン/オフして平均温度375°F(191℃)に保った 。図20にみられるように、温度は、最初の3分又は4分の加熱で355°Fな いし390°F(179℃ないし199℃)の範囲で振れ、その後、その範囲は 、365°Fないし385°F(185℃ないし196℃)に狭まった。7分後に マイクロ波エネルギを止め、サンプルをマスキングテープで密封して権限のある 微生物研究所に送った。微生物に関し6- ロング減少(6 Long reduction)が得る ことができ、また、金属器具に全くアーク又は損傷が生じなかった。勿論、上述 の方法を図17bに示すように非パルス化した態様で行ってもよく、図19bに 示すように減少したパワーのパルス態様で行ってもよい。例2 オーブンを300°F(149℃)に予備加熱して上述の実験を再現した。マ イクロ波オーブン12を上述したように作動させ、容器8は25秒で350°F (177℃)の温度に達した。次いで、パワーをパルス化して数分周期でオン/ オフした。図21に示すように、375°F(191℃)の平均温度の維持は容 易であり、この平均温度は、ほぼ365°Fないし385°F(185℃ないし1 96℃)の範囲であり、最後の数分間は370°Fないし380°F(188℃な いし193℃)に狭まった。微生物に関し6- ロング減少(6 Long reduction)を 得ることができ、また、器具に全くアーク又は損傷が生じなかった。勿論、上述 の方 法を図17bに示すように非パルス化した態様で行ってもよく、図19bに示す ように減少したパワーのパルス態様で行ってもよい。例3 図22aないし図22cに示すように、例2で説明したテストを再現したが、 先ず、オーブン12を所定の殺菌温度375°F(191℃)に予備加熱した。 先に述べたようにマイクロ波オーブン12の作動を開始し、容器の内部温度が約 25秒後に350°F(177℃)に達した。図22cに見られるように、温度 が375°F(191℃)に達したときに、マイクロ波オーブン12の作動を停 止し、次いで、安定した内部温度375°F(191℃)を維持するまで、約8 5ワットの減少したパワーをパルス化して約1分間オン/オフした。7分後、オ ーブン12の作動を停止し、サンプルを取り出した。分析の結果、微生物の6- ロング減少(6 Long reduction)を得ることができた。また、器具に全くアーク又 は損傷が生じなかった。なお、例1ないし例3のパルスのトリガは、図18、図 19で示した方法に関して説明したトリガと本質的に同じであった。 勿論、200ワットの初期パワーから50ワットの最終パワーまで段階的に下 げる図22bに示す非パルスパワーのようにパワーを制御する他の方法も可能で ある。パワーを下げる一つの工程を示したが、例えば図17bに示すような複数 の工程でパワーを下げることが必要である可能性があり、また、短時間の後にマ イクロ波パワーを全く必要としない可能性がある。 上記の例及び説明は、全体をサセプタ材料から作った容器8を使用するときの 本発明を述べるものであるが、容器8に関し他の構造も可能である。例えば、図 6に示すように、容器8の中央部分だけがマイクロ波相互作用層32で作られ、 端部分41は、容器の面の穴開けを防止し及び尖った金属対象物8の先端の近く にホットスポットが層32に形成されるのを防止するために、箔又は紙又は厚紙 に積層した箔で作られている 図7乃至図10に示すように、容器8を開けるこ となく、殺菌すべき対象物10を視覚(visual)又は赤外線スペクトルで知ること ができるように容器を設計することが可能である。歯科又は医療技術者が容器の 中に収容した器具を見ることができるように、容器8に光学的に透明な窓を設け ることも効果的である。この窓材料として赤外線に対して透過性なものを選択し たときには、密封シールを無効にすることなく、容器8の内部の器具又は他の対 象物の表面温度を赤外線センサで監視することができる。 図7において、サセプタ容器は、波導管よりも優れた切欠(waveguid-beyond- cutoff)として働くような寸法の複数の孔44を備えた箔から作られた中央の透 視パッチ42を有する。 図8に示す第2実施例にあっては、中央の透視パッチ42を、サセプタとの接 触の熱に耐えることができる透明なフィルム、例えばポリエステルで作ってもよ く、さもなければ、サセプタから断熱してもよい。アークを防止するのに十分に 低くマイクロ波オーブンのパワーを保てば、このような窓であってもよいであろ う。一般的に、第2実施例は、各々が外面と内面とを備えた2つの窓を有する容 器に属する。内面同士は、互いに対面して空間を形成し、この空間に金属対象物 が配置される。一以上のこのような面は、サセプタ材料のような、容器8の外面 に衝突するマイクロ放射線を吸収してこの吸収したマイクロ放射線を放射熱エネ ルギに変換するマイクロ波相互作用層から作られている。加えて、一以上のこの ような面は、少なくとも400°F(204℃)の温度に耐えることのできる光 学的に透明な材料を有する。透視パッチ42を有する第2実施例の2つの例を次 に説明する。例1 図9aに示すように、約6インチ×9インチの寸法の矩形のシートのサセプタ 材料46は切断されて、矩形の加熱ゾーン縁48を有する。このサセプタ材料4 6は、紙又は厚紙に結合したアルミニウム処理したポリエステルフィルム又はス チールコートのポリエステルフィルムから作るのが好ましい。図9bに示すよう に、矩形の加熱ゾーン縁52には、同じサイズのアルミニウム処理したポリエス テルフィルムが設けられている。アルミニウム処理したポリエステルフィルム又 はスチールコートのフィルム50はサセプタ材料46の上に置かれ、このサセプ タ材料46には、図9cに示すように、ポーチすなわち容器8を作るために加熱 ゾーン縁48、52が熱シーラと一緒に結合されている。各加熱ゾーン縁48は 、サセプタ46のアルミニウム又はスチールコートが無いのが好ましく、殺菌中 に界面で燃えるように接着剤で被覆したポリエステル、紙、厚紙から作られて いる。図9dに示すように、ポーチ8の断面は、アルミニウム処理したポリエス テルフィルム50を備えたポーチのトップは光学的に透明であり、他方、サセプ タを備えたポーチのボトムは光学的に不透明である。フィルム50は、好ましく は、厚さ約1ミルのポリエステル層54から形成され、ポリエステル層54は厚 さ約150ナノメータの内側アルミニウム層56に接合されている。上記の不透 明なボトムは、厚さ約1ミルのポリエステルフィルム60のトップに配置された 厚さ約150ナノメータの内側アルミニウム層85を含むのが好ましい。ポリエ ステルフィルム60は、厚さ約5ミルの外側紙層64に接着剤62を介して接合 されている。接着剤62は、当業者にとって周知であり、約0.1ミルの厚さを有 する。 ポーチ8を、次いで、歯科用探針を入れて熱シールした後、Precision Scient ificが製造した実験用マイクロ波オーブンの中に入れた。このオーブンを240 ワットのパワー、2450MHzの周波数にセットした結果、ポーチ8は、この ポーチ8の中にLuxtron 温度プローブを使用して監視したときに370°F(1 88℃)に到した。360°F(182℃)の平均温度を維持するためにパワー をパルス化してオン/オフしながら、7分以上の間加熱を継続した。オーブンか ら取り出したら、上記の窓は無傷であり、ポーチ8の残余の部分も同じであった 。例2 6インチ×9インチの矩形のポーチ8を単一のシートのサセプタ材料46から 作り、図10a、図10bに示すように、これを折って、トップ26とボトム2 0とが作られている。約1と1/2インチ×4インチの寸法の矩形のセクション6 6をトップ26の中央から切り落として開口が形成されている。約2インチ×5 インチの寸法の矩形の平らなポリエステルフィルム68がポーチ8の中に入れら れ、上記の開口を覆うように位置決めされている。次いで、フィルム68は熱シ ーラによってトップ26に結合されている。 ポーチ8の中に歯科用金属探針を熱シールして、ポーチ8の全体をPrecision Scientificのオーブンの中に、240ワットのパワー、2450MHzで約7分 間セットした。350°F(177℃)に達したときに、360°F(182℃) を 維持するために、パワーをパルス化してオン/オフした。オーブンから取り出し た後、ポーチ8を検査したところ、窓又はサセプタ、アークによる歯科用探針に 損傷の兆しが全く見られなかった。 このことから、ポーチすなわち堅い容器8の片側又は両側の一部又は片側の全 体として窓を異なるサイズに作ることができる。 窓用の材料としては、ポリエステルからナイロンフィルム又は少なくとも40 0°F(204℃)の温度に耐えることの光学的に透明な薄いフィルム材料まで 使用することができる。変形例として、このフィルムを、紙の背当て無しにアル ミニウム、スチール又はサセプタを作るのに通常使用される他の材料で被覆して もよい。この場合、このフィルムは、その縁をボトムサセプタに結合する、構造 的に安定するだけでなく熱くなり、これによりポーチの加熱を助けることができ る。 望ましい容器8の他の特徴としては、殺菌を達成したときを示す図11の視覚 的な指標70がある。これは、当業者にとって一般的に知られた温度感応インク 又は化学物質を使用して行うことができ、この温度感応インク又は化学物質は温 度と時間を示して、殺菌の恒久的な印又は視覚的な指標を提供する。対象物10 を殺菌すると、視覚的な指標、たとえば色又は「STERILIZED(殺菌完了)」、「 STERILIZATION(殺菌)」のアルファベットの指標が現れ、対象物が殺菌のため に十分な熱を受けたことを示す。 容器の他の好ましい特徴は、その外面を遮断して、この容器の中で生成された 熱を保有することである。このことは、例えば、図12にみられるように、容器 8の外面16の一部又は全体に断熱層72を配置させることによって行うことが できる。断熱層72は発泡コーティングまあファイバー層から作ることができる 。 図13に示す他の実施例では、容器8は、使い捨てではなく、恒久的な又は半 恒久的な構造であってもよい。この場合には、高熱プラスチックから構成した構 造は、例えば内面に堅いマイクロ波相互作用層を備えている。容器全体は、ベー スと一側にヒンジを介して取付られたカバーとを備え、このカバーに、加熱サイ クル中又は加熱サイクル後まで密封シールを維持するために、厳重なロック手段 又は他のシール機構を設けてもよい。このカバー及びベースは、密封シールする と、一以上の外科用金属器具10を収容する内部空間を形成する。加熱中に圧力 を解放するセルフシールバルブを設けることが必要かもしれない。この場合、器 具を入れた容器は、特別に低いパワーのマイクロ波オーブンの中で加熱され、殺 菌が完了したらオーブンから取り出され、歯医者、医者又は他の専門家がその器 具を必要とするまで、密封した状態に維持される。また、このような容器に、殺 菌の指標及び温度センサを設けてもよい。 本発明の他の特徴を図23乃ないし図28に示す。複数の例えば図7ないし図 10に示すポーチすなわち容器8に収容された医療器具10を同時に殺菌できれ ば効果的である。図23に示すように、オーブン12が上述したように設けられ ている。このオーブン12の中には、例えばポリプロピレン、合成樹脂ポリマー 又は商標「TEFLON」という名の下で売られている材料のような製品のようなマイ クロ波伝達材料から作られた複数のチャンバーすなわち区画室74が形成されて いる。区画室が共鳴キャビティとして作用するように、区画室をマイクロ波反射 材料から作ってもよい。各区画室74の中には、赤外線センサ36のような温度 センサ34が取付けられている。上述したように、赤外線センサ36は、ポーチ 8の内部の温度又はポーチ8の表面温度を測定することによって区画室の中に置 かれたポーチ8の温度を監視する。各センサ36からの温度信号はマイクロ波源 コントローラ14に送出される。 複数のポーチ8を同時に殺菌する実現可能な方法の一つとしては、各ポーチ8 の温度を監視することである。ポーチ8は同じ速度で熱くならないので、幾つか のポーチ8が他のポーチよりも速く所定の殺菌温度Tsに達する。例えば、2つ のポーチA、Bがオーブンの中に存在する場合、第1のポーチAが殺菌温度Ts に達すると、図1ないし図22に関して先に説明したように、パワーをパルス化 するかパワーを落とすことによってオーブン12のパワーが減じられる。先に説 明したように、パワーを減じることによって、ポーチAの温度を殺菌温度Tsで 一定に保つことができる。パワーを減じると、ポーチBの温度は、結果的に同じ ように殺菌温度Tsに達するまで上昇しつづける。ポーチBが殺菌温度Tsに達す ると、パワーは、両方のポーチA、Bの内容物が殺菌されるのを確かなものにす る所定時間の間、減じたパワーに保たれる。勿論、この方法は、2つ以上のポ ーチ8に発展させることができる。 水平回転体76(図24)又は垂直回転体78(図25)の個々のホルダの中 にポーチA、Bを入れることによって、これらの均一な加熱を改善することがで きる。水平回転体76の場合、ベース80の外周部分に対面する複数のチャンバ 74を備えた円形ベース80を有するのが好ましい。このベース80は周知の割 り出し駆動機構84によって回転する。好ましくは、ポーチ8は、図7ないし図 10に関して先に説明したような構造を有するのが好ましい透明な窓42を有す る。窓42は、単一の赤外線センサ36がポーチ8の内部温度を検知することが できるように、ベース80の外周部分に対面している。回転体76の割り出し動 作は、マイクロ波源コントローラ14によって監視される。更に、チャンバ74 は、ポーチの存在を検出して信号をコントローラ14に送出するセンサを有して いてもよい。したがって、回転体76が回転すると、コントローラ14がポーチ 8の温度を監視する。上述したように、一つのポーチ8が先ず殺菌温度Toに達 すると、パワーが減じられる。他のポーチが殺菌温度Toに達すると、所定の殺 菌時間の間、このパワーが維持される。 図25に示すように、垂直回転体78を採用してもよい。回転体78の区画室 74は回転中ポーチ8を保持する。水平回転体76と同じように、ポーチ8の窓 42はポーチの外周部分と対面し、複数のポーチの内部温度を単一の赤外線セン サ36で監視することができる。水平回転体76と同じ方法で垂直回転体78を 割り出すことができる。更に、オーブン12は、水平回転体76のときと同じ方 法で制御される。 図23ないし図25のマルチポーチシステムは、各ポーチ8の温度を監視する ことによって作動する。オーブン12を制御する他の現実的な方法としては、オ ーブンの中の全てのポーチを代表する単一のポーチを測定することである。以下 、このタイプのポーチを「疑似負荷ポーチ(dummy load pouch)」という。この疑 似負荷ポーチは、図23のオーブン12の区画室74の一つ又は図24、図25 の区画室74の一つの中に配置される。 図23のオーブンの場合、単一の赤外線センサ36が必要なだけである。この 単一のセンサ36は、疑似負荷ポーチが配置される同じチャンバ74に存在する 。 このセンサ36は、疑似負荷ポーチが温度Tsに達するまで、この疑似負荷ポー チの温度を追跡する。温度Tsに達したとき、図1ないし図22に関して先に説 明した方法で、パワーを段階的に下げ又はパルス化したパワーを使用することに よってパワーが減じられる。オーブン12は、所定の時間が経過して全てのポー チ8が殺菌されるまで、この減少したパワーで作動する。 図24、図25の回転体と一緒に疑似負荷ポーチを使用するときには、赤外線 センサ36だけで疑似負荷ポーチの温度を検出する。この疑似負荷ポーチは、疑 似負荷ポーチだけを保持するように指定した区画室に配置するのが好ましい。コ ントローラ14は、この指定した区画室の位置をストアし、回転体の割り出し動 作から疑似負荷ポーチの位置を常に決定することができる。疑似負荷ポーチがセ ンサ36と整合すると、コントローラ14は、疑似負荷ポーチからの温度信号を 読み込んで、図23のマルチ区画室オーブンについて上述したようにオーブン1 2を制御する。勿論、疑似負荷ポーチの位置を測定する他の実現可能な方法があ る。例えば、回転体の所定の位置に光学的なマーカーを配置して、光学的な検出 器を赤外線センサの箇所に配置すればよい。この光学的な検出器がマーカーを検 知したら、赤外線センサをオンさせるかコントローラ14によって信号を読み込 む。 図26ないし図28は、先に説明したように図23ないし図25のオーブン1 2と一緒に使用する疑似負荷ポーチ86の具体例を示す。疑似負荷ポーチ86は 、一般的に、マイクロ波エネルギから保護されたれた疑似負荷の構造を有するこ とによって働き、ポーチの中の器具の温度に近似した温度応答を与える。図26 aにみられるように、疑似負荷ポーチ86の前面88は図7ないし図10の容器 8に関して説明したような光学的な窓42を有する。前面88は、更に、光学的 又は赤外線透過性の窓92を通じて観察することのできる温度指標90を含む。 窓92は、図7ないし図10の容器に関する窓に似た方法で構成される。図27 にみられるように、温度指標90は、アルミニウム円形箔94であるのが好まし く、この円形箔94は、疑似負荷ポーチ86の裏面96の内壁に結合される。円 形箔94は非サセプタ材料98によって囲まれ、この非サセプタ材料98はサセ プタ材料から円形箔94を絶縁する。円形箔は、また、器具10から離れて配 置されているが、ポーチ8の内部の温度を示す温度に出会う。温度指標90を箔 で作ると、この温度指標90はマイクロ波を反射して、指標90だけがポーチ8 の中に存在する熱い空気によって熱せられる。箔94の温度は、ポーチ8の内部 の温度を示し、かくして、赤外線センサ36は、窓92を通じて発せられる赤外 放射線を監視し、これが疑似負荷ポーチ86の内部温度の計測である。箔94が 配置される領域のポーチの裏面96の外側には、先に説明したように、色が変わ る及び/又は例えば言葉「Sterile(殺菌)」のような印を示すことによって殺 菌が完了したときを示す時間/温度を統合するシステム70を使用してもよい。 勿論、箔の代わりに、優れた電気伝導体(金属)又はマイクロ波透過性材料( 紙、プラスチック、ファイバーグラスなど)などの他の材料を使用することがで きる。使用する材料は、ポーチの中に存在する金属器具の熱伝導特性に類似した 特性を有するべきである。この材料は、また、赤外線センサ36によって簡単に 見ることのできる十分に高い放射率を有していなればならない。このため、金属 のような優れた伝導体を、放射率を最適にするためにブラック塗料のようなコー ティングで被覆してもよく、金属が電場を抑えるのでマイクロ波によってコーテ ィングの発熱を防止することができる。指標は、オーブンの中に存在する磁場に よって加熱されることに影響されないことが重要である。 温度を監視する他の方法を図28に示す。先に説明したように、所定の温度に なると色が変わる温度感応材料70が使用される。この材料をポーチの後壁の内 側に直接添着するか、図27の箔に配置する。次いで、光学センサを赤外線セン サ36の代わりに使用して、色が変化したとき、つまり所定の温度に達したとき を検出する。 上述した説明は本発明を説明するために行ったが、この説明を限定的に解釈す べきではない。請求の範囲で述べる範囲から逸脱することなく、本発明に対して 、数多くの付加、置換やその他の変更を行うことができる。例えば、容器8は他 の目的、例えば(1)マイクロ放射線で金属材料を包含して処理する、(2)ポット や皿のような金属容器の中の食品を包含して調理することに用いてもよい。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,DE, DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,IT,L U,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ,CF ,CG,CI,CM,GA,GN,ML,MR,NE, SN,TD,TG),AP(KE,LS,MW,SD,S Z,UG),UA(AM,AZ,BY,KG,KZ,MD ,RU,TJ,TM),AL,AM,AT,AU,AZ ,BB,BG,BR,BY,CA,CH,CN,CZ, DE,DK,EE,ES,FI,GB,GE,HU,I L,IS,JP,KE,KG,KP,KR,KZ,LK ,LR,LS,LT,LU,LV,MD,MG,MK, MN,MW,MX,NO,NZ,PL,PT,RO,R U,SD,SE,SG,SI,SK,TJ,TM,TR ,TT,UA,UG,UZ,VN (72)発明者 ヘルド ジェフリー スコット アメリカ合衆国 イリノイ州 60657 シ カゴ ウェスト オークデイル #4エイ −431

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.第1、第2の対象物を同時に殺菌する方法であって、 第1のマイクロ波相互作用層からなり且つ第1の初期温度の第1の内部空間 を形成する第1の外側面を備えた第1の容器を用意する工程と、 前記第1の対象物を前記第1の容器の前記第1の内部空間に入れる工程と、 第2のマイクロ波相互作用層からなり且つ第2の初期温度の第2の内部空間 を形成する第2の外側面を備えた第2の容器を用意する工程と、 前記第2の対象物を前記第2の容器の前記第2の内部空間に入れる工程と、 前記第1及び第2のマイクロ波相互作用層を第1の量のマイクロ波に晒して 、前記第1の内部空間の温度が所定の殺菌温度まで上昇させる熱を前記第1のマ イクロ波相互作用層が生成する晒し工程と、 前記第1の内部空間の温度を、前記第1及び第2の対象物を殺菌するのに十 分な時間、前記所定温度に維持する維持工程とを有することからなる方法。 2.前記第1の対象物が金属である、請求の範囲第1項の方法。 3.前記第1の対象物が歯科用器具である、請求の範囲第2項の方法。 4.前記第1の対象物が医療用器具である、請求の範囲第3項の方法。 5.前記所定の殺菌温度が、約174℃ないし約200℃である、請求の範囲第 1項の方法。 6.前記晒し工程が約30秒ないし約60秒の期間行われる、請求の範囲第1項 の方法。 7.前記第1及び第2の対象物を殺菌するのに十分な時間が約5ないし7分であ る、請求の範囲第1項の方法。 8.前記晒し工程が、前記第1の量のマイクロ波をフルパワーを出力するマイク ロ波源から発することにより行われる、請求の範囲第1項の方法。 9.前記維持工程が、前記マイクロ波源のパワーを減じて、前記所定の温度に維 持することからなる、請求の範囲第8項の方法。 10.前記維持工程が、前記マイクロ波源のパワーをパルス化して、前記所定の温 度に維持することからなる、請求の範囲第9項の方法。 11.前記晒し工程の間、前記第1の容器の表面の温度を検出する工程を有し、 前記維持工程が、前記第1の容器の表面で検出された温度に応じて行われる 、請求の範囲第1項の方法。 12.前記晒し工程の間、前記第1の容器の表面の温度を検出する工程を有し、 前記パワーが、前記第1の容器の表面で検出された温度に応じて減じられる 、請求の範囲第9項の方法。 13.前記パルス化したパワーのパラメータが、前記容器の表面で検出した温度に 応じて制御される、請求の範囲第10項の方法。 14.前記マイクロ波相互作用層によって、マイクロ波を貫通して伝達させて、前 記金属対象物と相互作用させる、請求の範囲第2項の方法。 15.前記金属対象物が、前記晒し工程中にコロナ放電を生じるアーク、スパーク などを生じない、請求の範囲第14項の方法。 16.前記金属対象物が、前記維持工程中にコロナ放電を生じるアーク、スパーク などを生じない、請求の範囲第14項の方法。 17.前記金属対象物が、前記維持工程中にコロナ放電を生じるアーク、スパーク などを生じない、請求の範囲第15項の方法。 18.前記第2の内部空間の温度が所定の温度に達する前に前記第1の内部空間の 温度が前記所定の温度に達する、請求の範囲第1項の方法。 19.マイクロ放射線を作るマイクロ波源を有し、第1のチャンバと第2のチャン バとを包囲するマイクロ波オーブンと、 前記第1のチャンバは、前記マイクロ放射線に晒されるようにこの中 に配置された第1のポーチを有し、該第1のポーチは第1の金属対象物を収容す る第1の内部を有し、 前記第2のチャンバは、前記マイクロ放射線に晒されるようにこの中 に配置された第2のポーチを有し、該第2のポーチは第2の金属対象物を収容す る第2の内部を有し、 前記第1の内部の温度及び前記第2の内部の温度を検出してこれらの温度を 表す信号を生成するセンサシステムとを有し、 前記信号が前記マイクロ波源に送出されて、該マイクロ波源からのマイクロ 放射線の放射を制御し、前記第1、第2の金属対象物のアークの発生を抑えつつ 、前記第1、第2の金属対象物を殺菌する、ことからなるマイクロ波殺菌システ ム。 20.前記マイクロ波源がマイクロ放射線のパルス化された放射を生成する、請求 の範囲第19項の方法。 21.前記信号が前記マイクロ波源に送出されて、前記マイクロ波源からのマイク ロ放射線のパルス化された放射を制御する、請求の範囲第20項のシステム。 22.前記信号の値と、所定の温度を表す所定の信号とを比較するコンパレータを 有する、請求の範囲第19項の方法。 23.前記信号の一つが前記所定の信号の値と等しい値を有するときに、前記マイ クロ波源のパワーを減じる、請求の範囲第22項のシステム。 24.前記センサシステムが、前記第1の内部の温度を検出する第1のセンサと、 前記第2の内部の温度を検出する第2のセンサとを有する、請求の範囲第19項 の方法。 25.前記信号の値と、所定の温度を表す所定の信号とを比較するコンパレータを 有する、請求の範囲第24項の方法。 26.前記信号の一つが前記所定の信号の値と等しい値を有するときに、前記マイ クロ波源のパワーを減じる、請求の範囲第25項のシステム。 27.前記センサシステムが、各チャンバに対応する前記第1、第2の内部の個々 の温度を検出すうセンサを有する、請求の範囲第19項の方法。 28.前記信号の値と、所定の温度を表す所定の信号とを比較するコンパレータを 有する、請求の範囲第27項の方法。 29.前記信号の一つが前記所定の信号の値と等しい値を有するときに、前記マイ クロ波源のパワーを減じる、請求の範囲第28項のシステム。 30.前記センサがその前の前記チャンバの内部の温度を検出することができるよ うに前記第1、第2のチャンバを前記センサの前に順次移動させる運搬具を有す る、請求の範囲第30項のシステム。 31.前記運搬具が回転体からなる、請求の範囲第30項のシステム。 32.前記信号の値と、所定の温度を表す所定の信号とを比較するコンパレータを 有する、請求の範囲第30項の方法。 33.前記信号の一つが前記所定の信号の値と等しい値を有するときに、前記マイ クロ波源のパワーを減じる、請求の範囲第32項のシステム。 34.第1のマイクロ波相互作用層を有し且つ第1の内部温度の第1の内部空間を 有する第1の外側面を備えた第1の容器を準備する工程と、 該第1の容器の前記第1の内部空間の中に対象物を入れる工程と、 第2のマイクロ波相互作用層を有し且つ第2の内部温度の第2の内部空間を 有する第2の外側面を備えた第2の容器を準備する工程と、 前記第2の容器の前記第2の内部空間に疑似負荷を入れる工程と、 前記第1、第2のマイクロ波相互作用層を第1の量のマイクロ波に晒して、 前記第2のマイクロ波相互作用層が、前記第2の内部空間の温度を所定の殺菌温 度に上昇させる熱を生成する晒し工程と、 前記第2の内部空間内の温度を、対象物を殺菌するのに十分な時間、所定の 温度に維持する維持工程とを有する、対象物を殺菌する方法。 35.前記対象物が金属である、請求の範囲第34項の方法。 36.前記対象物が歯科用器具である、請求の範囲第35項の方法。 37.前記対象物が医療用器具である、請求の範囲第36項の方法。 38.前記所定の殺菌温度が約175℃ないし約200℃である、請求の範囲第3 4項の方法。 39.前記晒し工程が、約30秒ないし約60秒の時間行われる、請求の範囲第3 4項の方法。 40.前記対象物を殺菌するのに十分な時間が、約5ないし7分である、請求の範 囲第34項の方法。 41.前記晒し工程の間前記第2の内部空間の温度を検出する検出工程を有し、 前記維持工程が前記第2の内部で検出された温度に応じて行われる、請求の 範囲第1項の方法。 42.前記疑似負荷が、前記対象物の伝導性及びマイクロ波特性に類似した伝導性 及びマイクロ波特性を有する、請求の範囲第1項の方法。 43.マイクロ波を前記疑似負荷から反射させる工程を有する、請求の範囲第42 項の方法。 44.前記所定の温度に達したら色が変化する温度感応材料を有することによって 、前記所定の温度に達したときを示す工程を有する、請求の範囲第42項の方法 。 45.前記所定の温度に達したら色が変化する温度感応材料を有することによって 、前記所定の温度に達したときを示す工程を有する、請求の範囲第41項の方法 。 46.前記第2の容器が窓を有し、 前記検出工程が、前記窓を通じて発せられた赤外線を検出することからなる 、請求の範囲第43項の方法。 47.前記第2の容器が窓を有し、 前記検出工程が、前記窓を通じて前記色の変化を検出すうことからなる、請 求の範囲第41項の方法。 48.疑似負荷を収容してこの疑似負荷にマイクロ放射線を晒させる容器であって 、 外側面と内側面とを備えた第1の面と、 外側面と内側面とを備えた第2の面とを備え、前記第1の面と対面する第2 の面であって、前記第1の面に取付けられ、前記両方の内側面が前記疑似負荷を 入れる空間を形成する第2の面と、 前記第2の面に支持された前記疑似負荷とを有し、 前記第1の面が光学的に透明な材料からなることを特徴とする容器。 49.前記疑似負荷がマイクロ波の反射性を有し、また、金属対象物と同様の熱伝 達特性を有する、請求の範囲第48項の容器。 50.前記容器が、更に、前記疑似負荷をマイクロ波から遮蔽するマイクロ波反射 材料を有する、請求の範囲第49項の容器。 51.前記窓によって、該窓を通じて前記疑似負荷からの赤外線が伝達される、請 求の範囲第48項の容器。 52.前記疑似負荷が、前記第2の内部が所定の温度に達したら色が変わる温度感 応材料を有する、請求の範囲第48項の容器。 53.前記窓によって、該窓を通じて前記色の変化による視覚的な光が伝達される 、請求の範囲第52項の容器。 54.前記マイクロ波反射材料が黒い色である、請求の範囲第50項の容器。
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