JPH11507316A - 自立パウチの集合体 - Google Patents

自立パウチの集合体

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JPH11507316A
JPH11507316A JP9534425A JP53442597A JPH11507316A JP H11507316 A JPH11507316 A JP H11507316A JP 9534425 A JP9534425 A JP 9534425A JP 53442597 A JP53442597 A JP 53442597A JP H11507316 A JPH11507316 A JP H11507316A
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detergent
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ジャン、ウィリー、エックホウト
アンドリュー、ジョン、ファッグ
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Procter and Gamble Co
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Procter and Gamble Co
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Abstract

(57)【要約】 本発明は、2個以上の軟質パウチ(15)と二次包装容器(20)とからなる輸送ユニットを提供するものである。各軟質パウチには、粒状の洗濯用洗剤が入っている。二次包装容器は、輸送ユニットの中身の入っているパウチを含有していて、中身の入っているパウチを輸送ユニット中に保持するものである。二次包装容器は、輸送ユニットを開ける前に中身の入っているパウチのどの一つも外に出ることがないように閉じてある。二次包装容器は柔軟性があり、輸送ユニットを他の輸送ユニットと積み重ねて集合体とした時の圧縮力に対して抵抗性がなく、また各軟質パウチ中の粒状洗濯用洗剤は200g/cm2以下のケーク強度を有している。この輸送ユニットは、パレットの形態の集合体を形成する為に積み重ねた他の輸送ユニットの荷重を支えることができる。

Description

【発明の詳細な説明】 自立パウチの集合体 発明の分野 本発明は、粒状もしくは粉末の製品を入れた自立軟質パウチの集合体に関する ものである。 発明の背景 粒状もしくは液状の洗剤を包装するのに適した、非常に様々な包装容器が知ら れている。洗剤の製造業者の常に変わらぬ大切な仕事は、取扱、そして特に保存 に便利な包装済みの商品を提供することである。この要求には、必要とする地上 空間が最小になるように包装容器を積み重ねられるか、ということが含まれてい る。 粒状の洗濯用洗剤は、軟質パウチに詰めることが知られている。単独の、もし くはまとめた軟質パウチを積み重ねて集合体とした場合、軟質パウチは、軟質パ ウチを保存及び輸送する間、集合体中のいかなる荷重も支えることができない。 積み重ねによる集合体の荷重は、中に入っている洗剤に直ぐに伝わってしまう。 或る種の包装された粒状もしくは粉末の洗剤は、包装済み洗剤を積み重ねて集合 体とした時に荷重を支えることができず、他の包装済みの粒状もしくは粉末洗剤 の重量に耐えられないということが今回分かった。実際、或る種の粒状洗剤は、 「ケークとなる」ことが知られている。以下に於いて「ケークとなる」とは、粒 状もしくは粉末の洗剤を天井荷重のような圧縮力下に置いた場合、それが他着も しくは凝結して塊を形成することを意味する。ケーキングとは、洗剤が凝結して 一つの不溶性の塊になることであるといえる。洗剤の「ケーキング」は、洗剤そ のものの洗浄特性に悪影響を与えることがある。 いわゆる「ケーク強度」は、粒状もしくは粉末洗剤のケーキングの尺度である 。「ケーク強度」とは、ケークとなった洗剤を離解するのに必要な力であると定 義される。これは、ケーク強度が低いと、洗剤が余りケーキングしないことを意 味する。例えばケーク強度が0g/cm2というのは、洗剤がケークにならない ということを意味する。粒状もしくは粉末洗剤のケーク強度は、洗剤そのものの 組成、もしくは製造法により異なる。従って特に、ケーキングしやすい粒状もし くは粉末洗剤をパウチに詰めた場合、積み重ねによる集合体からの重量、もしく は荷重が洗剤にかからないように注意することが重要である。 粒状もしくは粉末洗剤のケーキングを防止する為に、通常、中身の入っている 軟質パウチをまとめて、高強度の外箱により形成される輸送ユニットにする。こ の外箱は、幾つかの輸送ユニットを積み重ねた集合体を支えることができる。こ のことはまた、積み重ねによる集合体の重量を支えるか、もしくは集合体からの 圧縮力に耐えられるのは外箱だけであって、これらの外箱に入れた中身の入って いるパウチではない、ということを意味する。これは確かに、粒状もしくは粉末 洗剤のケーキングを防止する為の一つの方法である。しかしながら、このような 包装集合体の製造コストは比較的高くつく。また、上記の外箱を使用することに より、包装材の無駄が増える。実際、外箱は、軟質パウチを保存、及び輸送した 後、通常、再使用することはできない。従って、洗剤組成物の製造業者は、軟質 パウチに詰めた洗剤の取扱、保存、及び輸送に必要な包装コストを減らし、また 包装材の無駄を減らすことを必要としている。 従って、本発明の目的は、他の軟質パウチを積み重ねた時にケーキングしにく い粒状もしくは粉末洗剤を詰めた軟質パウチであって、中身の入っているこれら の軟質パウチを、積み重ねによる集合体からの圧縮力を支える外箱と組み合わせ る必要のない、軟質パウチの輸送ユニットを提供することである。 発明の要旨 本発明は、二つ以上の軟質パウチと二次包装容器とからなる輸送ユニットであ る。各軟質パウチには、粒状の洗濯用洗剤が入っている。二次包装容器は、輸送 ユニットの中身の入っているパウチを含有していて、これら中身の入っているパ ウチを輸送ユニット中に保持するものである。二次包装容器は、輸送ユニットを 開ける前に中身の入っているパウチのどの一つも外に出ないように閉じてある。 二次包装容器は柔軟性があり、輸送ユニットを他の輸送ユニットと積み重ねて集 合体とした時の圧縮力に対して抵抗性がなく、また各軟質パウチ中の粒状洗濯用 洗剤のケーク強度は200g/cm2以下である。 本発明は更に、パッレットユニットを形成する輸送ユニットの集合体を提供す るものである。 図面の簡単な説明 図1は、中身の入っている包装容器を本発明による二次包装容器中に集め入れ る為の方法を示す、包装機の一部分の斜視図である。 図2は、粒状もしくは粉末洗剤のケーク強度を測定する為の方法を説明するも のである。 発明の詳細な説明 以下の記述から分かるように、パウチ、もしくは二次包装容器が「柔軟性があ り、圧縮力に対して抵抗性がない」ということは、単独のパウチ、もしくは二次 包装容器中にまとめて入れたパウチを積み重ねて集合体とした場合、これらのパ ウチを保存、及び輸送する間、パウチもしくは二次包装容器が、集合体中の荷重 を支えることができない、ということを意味する。積み重ねによる集合体の荷重 は、パウチの中身に直ぐに伝わってしまう。 本発明によるパウチは柔軟性があり、圧縮力に対して抵抗性がない。この軟質 パウチは、薄葉紙、金属箔、紙、プラスチック材料、及びそれらの組み合わせか らなる群から選ばれた材料でできているのが好ましい。プラスチック材料として は、ポリエチレン(=PE)、もしくは(延伸)ポリエチレンテレフタレート、 もしくは(延伸)ポリプロピレン、もしくはそれらの組み合わせのようなポリオ レフィンを用いることができる。軟質パウチを多層材から作る場合、中間層は、 香料遮断層、気体遮断層、酸素遮断層、水分遮断層、もしくはそれらの組み合わ せを含むことができる。中間層は、アルミ箔、エチルビニルアルコールコポリマ ー(=EVOH)、ラッカー被膜、及びそれらの組み合わせからなる群から選ば れる材料から作るのが好ましい。使用可能なラッカー被膜は、例えば、シュトゥ ットガルトにあるバスフ・ラッケ+ファーベン社により市販されているフレック スプラストール(登録商標)2KB−ラッカー9A 918 920、もしくは フレックスプラストール(登録商標)2KB−ラッカー9A 919 920で ある。 多層からなる軟質パウチは、層を積層するか、押出することにより得ることが できる。層の積層とは、異なる層を互いに結合させてしっかりした状態にするこ とを、すなわち、押出法に於けるように異なる層を溶着させるのではないことを 意味する。積層法では、押出に比べて低い温度を用いる。好ましいオプションと して、中間層とその他の層との間の結合を強める為に、中間層の少なくとも一方 の側に結着層を用いることができる。該結着層は、接着剤で作るのが好ましい。 好ましい接着剤は、ポリウレタンをベースとした接着剤である。ポリウレタンを ベースとした接着剤とは、当業者に知られているポリウレタンをベースとするあ らゆる接着剤を意味する。特に、ポリウレタンを含有する、(水を含む)溶剤を ベースとする接着剤系、及び溶剤を含まない接着剤系を、本発明の目的の為に用 いることができる。この結着層は、該中間層及び/又はその他の層の両側にも用 いることができる。 本発明による軟質パウチは、直立もしくは自立パウチであるのが好ましい。こ の軟質直立パウチは、考えられ得る様々な方法で形成することができる。一つの 可能性は、ガセットパウチである。このタイプのパウチは、例えばヨーロッパ特 許出願第A−620,156号、ドイツ特許出願第A−2,520,084号、 ドイツ特許出願第A−3,926,728号、及び米国特許第3,659,77 5号の各明細書に記載されている。これらの特許は、更なる参考の為に本明細書 に記載するものである。これらの文献には更に、これらのパウチの形成及び充填 方法が記載されている。もう一つの可能性は、例えばヨーロッパ特許出願第A− 0,626,319号、及び/又はヨーロッパ特許出願第A−0,681,97 0号の各明細書に記載されているような、底面の広いパウチである。これらの特 許も、更なる参考の為に本明細書に記載するものである。これらの文献には、こ れらのパウチの対応する形成及び充填方法も記載されている。 本発明による直立パウチは、空気の入っていない部分を有しているのが好まし い。このことは、パウチに粒状もしくは粉末洗剤が完全には充填されておらず、 パウチの容積の残りの部分が部分的に、もしくは実質的に完全に真空になってい るということを意味する。この真空は、中身の入ってない平らなパウチから始ま って、充填・密封作業を行う間、ずっと維持される。この空気の入っていない部 分を折り曲げて、殆ど平らな面とするのが好ましい。この殆ど平らな面は、積み 重ねた他のパウチの底面を支えるのに十分大きいものである。折り曲げて殆ど平 らな面にした空気の入っていない部分は、適切な手段により締結するのが好まし い。この締結手段は、例えば、結さつ糸、粘着テープ、ストラップ、プラスチッ クフィルムバンド、収縮可能なプラスチックフィルムバンド、及びそれらの任意 の組み合わせからなる群から選ぶことができる。これらの締結手段をパウチの周 囲の一部、もしくは全体に設置し、折り曲げて殆ど平らな面にした空気の入って いない部分を保持して、この殆ど平らな面が広がらないようにする。空気の入っ ていない部分の折り曲げ、及び締結手段は、ヨーロッパ特許出願第A−0,68 1,970号明細書に更に詳しく記載・説明されている。この特許は、更なる参 考の為に本明細書に記載するものである。 本発明による直立軟質パウチには、ケーク強度が200g/cm2以下の粒状 もしくは粉末洗剤を詰める。具体的には、密度が600g/l以下の粒状もしく は粉末洗剤のケーク強度は200g/cm2以下である。密度が600g/lを 越える粒状もしくは粉末洗剤のケーク強度は、好ましくは100g/cm2以下 であり、より好ましくは90g/cm2未満、更に好ましくは80g/cm2未満 、更により好ましくは60g/cm2未満、最も好ましくは50g/cm2未満で ある。前述のように、ケーク強度とは、ケークとなった洗剤を離解するのに必要 な強度である。粒状もしくは粉末洗剤のケーク強度は、以下の方法により測定・ 確認されるものである。 ケーク強度測定用の装置は図2に示されており、シリンダー(110)、スリ ーブ(111)、蓋(112)、型締ピン(114)、重り(115)、及び力 ゲージ(図示せず)からなるものである。シリンダーには更に、型締ピンを差し 込むことのできる穴(118)がある。シリンダーは閉底面(119)を下にし て直立しているので、反対側の開口上端(120)から洗剤を詰める。先ず初め に型締ピン(114)を穴(118)に差し込み、その後、スリーブ(111) を、スリーブが型締ピンの上に停止する迄、シリンダーの最も外側の面上をスラ イドさせる。それにより、スリーブの上端(121)が、シリンダーの上端(1 20)よりも高くなったままになる。シリンダーの上端とスリーブの上端との間 の開放容積の寸法は以下の通りである。直径6.35cm、及び高さ3cm。こ の容積に、スリーブの上端まで洗剤を詰め、スリーブの上端を平らにならす。 ここで蓋(112)をスリーブ(111)の上に置く。蓋は、非常に軽い材料 でできてはいるが、負荷を負うのに十分な抵抗性があって、洗剤を圧縮すること ができるのが好ましい。好ましい材料はパースペックス(登録商標)(ICI製 ) である。重り(115)を蓋の上に置く。蓋(112)と重り(115)の総重 量は5kgである。蓋が動くのを防止する為に、蓋を更にスリーブに締結する。 蓋のスリーブへの締結は、本発明の方法に従って、蓋とシリンダーの上にある適 切なラグ(122)の周囲にゴムバンドを張って行う。一旦重りを蓋の上に置い たら、型締ピン(114)を穴(118)から外す。このようにして、重りによ り、蓋(112)とシリンダーの上端(120)との間にある洗剤を圧縮する。 本発明の測定標準規格に従って、2分間、重りをそのままにする。その後、重り を蓋の上から取り除く。ゴムバンドも全部外す。 スリーブ(111)を、閉端(119)方向に静かにスイラドさせて下げる。 その結果、蓋(112)とシリンダーの上端(120)との間にある洗剤は、横 方向のいずれの壁によっても、もはや拘束されることがない。原則的には、この 洗剤は、この領域から自由に流動する。しかしながら、この領域にある洗剤の自 由流動性は、重り(115)による圧縮中に生じたこの洗剤のケーキングによっ て異なる。実際、この領域中の洗剤の部分的なケーキングにより、洗剤の自由流 動が妨げられることがある。この領域にある洗剤に力をかけると、ケークとなっ た洗剤が離解して、洗剤が再び自由に流動するということが分かっている。この 領域からの洗剤のこの自由流動を観察するのに必要な力が、本測定法によるケー ク強度である。ケーク強度は、力ゲージを蓋(112)の中央に当てて測定する 。力ゲージを蓋にだんだん押しつけると、洗剤に次第に力がかかる。洗剤が崩れ て蓋とシリンダーの開口端との間の領域から自由に流動する時の力が、この洗剤 のケーク強度であると考えられる。ケーク強度のこれらの測定は、約20℃、相 対湿度約45〜70%で行う。洗剤組成物 本明細書に於ける洗剤組成物という語は、洗濯用の洗剤組成物の他、自動食器 洗浄用組成物や洗濯用の添加剤組成物を意味する。 本組成物は、ケーク強度が100g/cm2未満であるのが特徴である。アニオン界面活性剤 本発明に於ける洗剤組成物が洗濯用洗剤組成物である本発明の好ましい態様に 於いては、本発明の組成物は、通常、以下に記載するようなアニオン界面活性剤 を一種、もしくはそれ以上含んでいる。アルキルスルフェート界面活性剤 本発明のアルキルスルフェート界面活性剤は、式ROSO3Mの水溶性の塩、 もしくは酸である。式中、Rは好ましくはC10〜C24ヒドロカルビルであって、 好ましくはC10〜C20アルキル成分を有するアルキルもしくはヒドロキシアルキ ル、より好ましくはC12〜C18アルキルもしくはヒドロキシアルキルであり、ま たMはH、もしくはカチオン、例えばアルカリ金属カチオン(例えばナトリウム 、カリウム、リチウム)、又はアンモニウムもしくは置換アンモニウム(例えば メチル−、ジメチル−、及びトリメチルアンモニウムカチオン、テトラメチルア ンモニムのような第四アンモニウムカチオン、ジメチルピペリジニウムカチオン 、並びにエチルアミン、ジエチルアミン、トリエチルアミン、及びそれらの混合 物のようなアルキルアミンから得られる第四アンモニウムカチオン等)である。 典型的には、低洗浄温度(例えば約50℃以下)に対してはC12-16アルキル鎖 が好ましく、また高洗浄温度(例えば約50℃以上)に対してはC16-18アルキ ル鎖が好ましい。アルキルアルコキシル化スルフェート界面活性剤 本発明のアルキルアルコキシル化スルフェート界面活性剤は、式RO(A)m SO3Mの水溶性の塩、もしくは酸である。式中、Rは、C10〜C24アルキル成 分を有する非置換のC10〜C24アルキル基もしくはヒドロキシアルキル基であっ て、好ましくはC10〜C20アルキル基もしくはヒドロキシアルキル基、より好ま しくはC12〜C18アルキルもしくはヒドロキシアルキルであり、Aはエトキシ単 位、もしくはプロポキシ単位であり、mは0より大きく、典型的には約0.5〜 約6であって、より好ましくは約0.5〜約5であり、またMはH、もしくは例 えば金属カチオン(例えばナトリウム、カリウム、リチウム、カルシウム、マグ ネシウム等)、又はアンモニウムもしくは置換アンモニウムであってよいカチオ ンである。アルキルエトキシル化スルフェートの他、アルキルプロポキシル化ス ルフェートが、本発明に於いては考えられる。置換アンモニウムカチオンの具体 例には、メチルアンモニウムカチオン、ジメチルアンモニウムカチオン、トリメ チルアンモニウムカチオン、テトラメチルアンモニウムのような第四アンモニウ ムカチオン、ジメチルピペリジニウムカチオン、並びにエチルアミン、ジエチル アミン、トリエチルアミン、及びそれらの混合物のようなアルカノールアミンか ら得られるカチオン等が含まれる。典型的な界面活性剤は、C12〜C18アルキル ポリエトキシレート(1.0)スルフェート、C12〜C18E(1.0)M)、C12 〜C18アルキルポリエトキシレート(2.25)スルフェート、C12〜C18E (2.25)M)、C12〜C18アルキルポリエトキシレート(3.0)スルフェ ートC12〜C18E(3.0)、及びC12〜C18アルキルポリエトキシレート(4 .0)スルフェートC12〜C18E(4.0)M)である。ここでMは、ナトリウ ムとカリウムから適宜選ばれるものである。その他のアニオン界面活性剤 洗浄目的に有用なその他のアニオン界面活性剤も、上記の種と共に、もしくは それらなしに、本発明の洗濯用洗剤組成物に含めることができる。これらには、 石鹸の(例えばナトリウム塩、カリウム塩、アンモニウム塩、並びにモノ−、ジ −、及びトリエタノールアミン塩のような置換アンモニウム塩を含む)塩、C9 〜C20線状アルキルベンセンスルホネート、C8〜C22第一もしくは第二アルカ ンスルホネート、C8〜C24オレフィンスルホネート、例えば英国特許第1,0 82,179号明細書に記載されているような、クエン酸のアルカリ土類金属塩 の熱分解生成物をスルホン化して得られるスルホン化ポリカルボン酸、C8〜C2 4 アルキルポリグリコールエーテルスルフェート(エチレンオキシドを10モル 以下含むもの)、C14〜C16メチルエステルスルホネートのようなアルキルエス テルスルホネート、アシルグリセロールスルホネート、脂肪オレイルグリセロー ルスルホネート、アルキルフェノールエチレンオキシドエーテルスルフェート、 パラフィンスルホネート、アルキルホスフェート、アシルイセチオネートのよう なイセチオネート、N−アシルタウレート、アルキルスクシナメートやスルホス クシネート、スルホスクシネートのモノエステル(特に、飽和及び不飽和C12〜 C18モノエステル)、スルホスクシネートのジエステル(特に、飽和及び不飽和 C6〜C14ジエステル)、アシルサルコシネート、アルキルポリグルコシドのス ルフェートのようなアルキル多糖類のスルフェート(ノニオン系非硫酸化化合物 は以下に記載する)、枝分かれした第一アルキルスルフェート、式RO(CH2 CH2O)KCH2COO-+(RはC8〜C22アルキル、kは0〜10の整数、及 びMは溶解性の塩形成カチオン)をもつもののようなアルキルポリエトキシカル ボキシレートが含まれる。ロジン、水素化ロジンのような樹脂酸や水素化樹脂酸 、及びタル油中に存在しているか、タル油から得られる樹脂酸や水素化樹脂酸も 適している。更なる例は、Schwartz、Perry 及び Berchによる「Surface Active Agents and Detergents」(第I巻、第II巻)に挙げられている。このような 様々な界面活性剤は、1975年12月30日に Laughlin 等に対して発行され た米国特許第3,929,678号明細書の第23欄の58行目から第29欄の 23行目にも、一般的に開示されている(この特許は、参考として本明細書に記 載するものである)。 本発明の組成物に用いるのに好ましい界面活性剤は、アルキルスルフェート、 アルキルアルコキシル化スルフェート、及びそれらの混合物である。 このようなアニオン界面活性剤を含める場合、本発明の洗濯用洗剤組成物はこ のようなアニオン界面活性剤を、典型的には約1〜約40重量、好ましくは約3 〜約20重量含有する。ノニオン界面活性剤 本洗濯用洗剤組成物は、ノニオン界面活性剤も含むのが好ましい。 本発明には通常、どのようなノニオン界面活性剤も用いることができるが、二 つの系統のノニオン界面活性剤が特に有用であることが分かった。これらは、ア ルコキシル化(特にエトキシル化)アルコールをベースとするノニオン界面活性 剤と、脂肪酸エステルとN−アルキルポリヒドロキシアミンとのアミド化生成物 をベースとするノニオン界面活性剤である。本発明に於いては、このエステルと アミンとのアミド化生成物を、一般的にポリヒドロキシ脂肪酸アミドという。本 発明に特に有用なのは、アルコキシル化アルコールの群とポリヒドロキシ脂肪酸 アミドの群からそれぞれ少なくとも一つノニオン界面活性剤を選んだ、二種、も しくはそれ以上のノニオン界面活性剤からなる混合物である。 適切なノニオン界面活性剤には、アルキレンオキシド基(親水性)と、脂肪族 性であってもアルキル芳香族性であっもよい疎水性の有機化合物との縮合により 生成した化合物が含まれる。いずれかの特定の疎水性基と縮合したポリオキシア ルキレン基の長さは、所望の度合いの親水性と疎水性の要素のバランスをもつ水 溶性の化合物を得る為に、容易に調節することができる。 本発明に用いるのに特に好ましいのは、アルキルフェノールのポリエチレンオ キシド縮合物、例えば炭素数が約6〜16の直鎖もしくは枝分かれ鎖のアルキル 基を有するアルキルフェノールと、アルキルフェノール1モルにつき約4〜25 モルのエチレンオキシドとの縮合生成物のようなノニオン界面活性剤である。 好ましいノニオン界面活性剤は、炭素数が8〜22の直鎖もしくは枝分かれ鎖 の脂肪族アルコールと、アルコール1モルにつき平均25モル以下のエチレンオ キシドとの水溶性の縮合生成物である。特に好ましいのは、炭素数が約9〜15 のアルキル鎖を有するアルコールと、アルコール1モルにつき約2〜10モルの エチレンオキシドとの縮合生成物、及びプロピレングリコールとエチレンオキシ ドとの縮合生成物である。最も好ましいのは、炭素数が約12〜15のアルキル 鎖を有するアルコールと、アルコール1モルにつき平均約3〜7モル、好ましく は3〜5モルのエチレンオキシドとの縮合生成物である。 本発明に於けるノニオン界面活性剤系は、ポリヒドロキシ脂肪酸アミド成分も 含むことができる。 ポリヒドロキシ脂肪酸アミドは、脂肪酸エステルとN−アルキルポリヒドロキ シアミンとの反応により作ることができる。本発明に用いるのに好ましいアミン はN−(R1)−CH2(CH2OH)4−CH2−OHであり、好ましいエス テルはC12〜C20脂肪酸メチルエステルである。最も好ましいのは、N−メ チルグルカミンとC12〜C20脂肪酸メチルエステルとの反応生成物である。 ポリヒドロキシ脂肪酸アミドの製造法は、1992年4月16日に公開された 国際特許出願第92/6073号明細書に記載されている。この出願明細書には 、溶剤存在下でのポリヒドロキシ脂肪酸アミドの製造について記載されている。 この発明の非常に好ましい態様に於いては、N−メチルグルカミンをC12〜C 20メチルエステルと反応させる。この明細書にはまた、粒状洗剤組成物の配合 者は、アミド化反応をアルコキシル化、特にエトキシル化(EO3〜8)C12 〜C14アルコールを含む溶剤の存在下で行うのが都合良い、ということに気づ くであろうと書かれている(15頁、22〜27行目)。これによって、N−メ チルグルカミドと、1分子につきエトキシレート基を平均3個有するC12〜C 14アルコールとを含むもののような、本発明に於いて好ましいノニオン界面活 性剤系が直接生成される。 ノニオン界面活性剤系、及びそのような系から作られた粒状洗剤は、1992 年4月16日に公開された国際特許出願第92/6160号明細書に記載されて いる。この出願明細書には、エイリッヒRV02ミキサー中で混合した、N−メ チルグルカミド(10%)とノニオン界面活性剤(10%)とを含む微細な分散 液により作られた粒状洗剤組成物が記載されている(実施例15)。 これらの特許出願明細書のどちらにも、本発明に用いるのに適していることの 分かったノニオン界面活性剤系が、それらを合成するのに適切な製造法と共に記 載されている。 ポリヒドロキシ脂肪酸アミドは、洗剤成分もしくは組成物の0〜50重量%、 好ましくは5〜40重量%、より好ましくは10〜30重量%のレベルで、本発 明の組成物中に存在させることができる。 1986年1月21日に Llenadoに対して発行された米国特許第4,565, 647号明細書に開示されている、炭素数が約6〜約30、好ましくは約10〜 約16の疎水性基と、糖類単位を約1.3〜約10個、好ましくは約1.3〜約 3個、最も好ましくは約1.3〜約2.7個含む親水性基である例えばポリグリ コシドのような多糖類とを有するアルキル多糖類も、本発明の界面活性剤系のノ ニオン界面活性剤として有用である。炭素数が5もしくは6のいずれの還元糖も 用いることができる。例えばグルコース成分、ガラクトース成分、及びガラクト シル成分を、グルコシル成分で置換することができる(任意ではあるが、疎水性 基を2位、3位、4位等に結合させて、グルコシドもしくはガラクトシドに対し て、グルコースもしくはガラクトースを生成する)。糖類間結合は、例えば、付 加的な糖類単位の一つの位置と、元の糖類単位の2位、3位、4位、及び/又は 6位との間にあってよい。好ましいアルキル多糖類は、以下の式を有するもので ある。 R2O(Cn2nO)t(glycosyl)x 式中、R2は、アルキル基の炭素数が約10〜約18、好ましくは約12〜約1 4であるアルキル、アルキルフェニル、ヒドロキシアルキル、ヒドロキシアルキ ルフェニル、及びそれらの混合物からなる群から選ばれるものであり、nは2も しくは3であって、好ましくは2であり、tは0〜約10であって、好ましくは 約1.3〜約3、最も好ましくは約1.3〜約2.7である。グルコシルはグル コースから得るのが好ましい。これらの化合物を作る為には、アルコール、もし くはアルキルポリエトキシアルコールを先ず形成し、その後、グルコース、もし くはグルコース源と反応させてグルコシドを形成する(1位での結合)。その後 で付加的なグルコシル単位を、それらの1位と、元のグルコシル単位の2位、3 位、4位、及び/又は6位、好ましくは主に2位との間で結合させればよい。その他の界面活性剤 本発明の洗濯用洗剤組成物は、カチオン界面活性剤、両性界面活性剤、双性イ オン界面活性剤、及び半極性界面活性剤の他、以下に記載する半極性ノニオン系 アミンオキシドを含む、本明細書にこれ迄に記載したもの以外のノニオン界面活 性剤も含むことができる。 本発明の洗濯用洗剤組成物に用いるのに適したカチオン系の洗浄性界面活性剤 は、長鎖ヒドロカルビル基を一つ有するものである。このようなカチオン界面活 性剤の例には、アルキルジ−もしくはトリメチルアンモニウム化合物のようなア ンモニウム界面活性剤、及び以下の式を有する界面活性剤が含まれる。 [R2(OR3)y][R4(OR3)y]25N+X− 式中、R2は、アルキル鎖の炭素数が約8〜約18のアルキル基もしくはアルキ ルベンジル基であり、各R3は、−CH2CH2−、−CH2CH(CH3)−、− CH2CH(CH2OH)−、−CH2CH2CH2−、及びそれらの混合物からな る群から選ばれるものであり、各R4は、C1〜C4アルキル、C1〜C4ヒドロキ シアルキル、二つのR4基をつなぐことにより形成されるベンジル環構造、−C H2COH−CHOHCOR6CHOHCH2OH(R6は、いずれかのヘキソース 、もしくは分子量が約1000未満のヘキソースポリマーであ る)、及び水素(yが0でない場合)からなる群から選ばれるものであり、R5 はR4と同じであるか、もしくはアルキル鎖であって、R2とR5の炭素数の合計 は約18未満であり、各yは0〜約10であって、yの値の合計は0〜約15で あり、またXはいずれかの適合するアニオンである。 本発明に於いて有用なその他のカチオン界面活性剤は、1980年10月14 日に Cambre に対して発行された米国特許第4,228,044号明細書にも記 載されている。この特許は、参考として本明細書に記載するものである。 このようなカチオン界面活性剤を含める場合、本発明の洗濯用洗剤組成物はこ のようなカチオン界面活性剤を、典型的には0〜約25重量%、好ましくは約3 〜約15重量%含む。 両性界面活性剤も、本発明の洗濯用洗剤組成物に用いるのに適している。これ らの界面活性剤は、脂肪族基が直鎖であっても枝分かれ鎖であっもよい、第二も しくは第三アミンの脂肪族誘導体、又は複素環式第二及び第三アミンの脂肪族誘 導体として広く説明することのできるものである。脂肪族置換基の一つは炭素原 子を少なくとも8個、典型的には約8〜約18個含んでおり、また少なくとも一 つがアニオン性の水可溶化基、例えばカルボキシ、スルホネート、スルフェート を含んでいる。両性界面活性剤の例については、1975年12月30日に Lau ghlin 等に対して発行された米国特許第3,929,678号明細書の第19欄 の18〜35行目を参照のこと(この特許は参考として本明細書に記載するもの である)。 このような両性界面活性剤を含める場合、本発明の洗濯用洗剤組成物はこのよ うな両性界面活性剤を、典型的には0〜約15重量%、好ましくは約1〜約10 重量%含む。 双性イオン界面活性剤も、洗濯用洗剤組成物に用いるのに適している。これら の界面活性剤は、第二及び第三アミンの誘導体、複素環式第二及び第三アミンの 誘導体、又は第四アンモニウム化合物、第四ホスホニウム化合物、もしくは第三 スルホニウム化合物の誘導体として広く説明することのできるものである。双性 イオン界面活性剤の例については、1975年12月30日に Laughlin 等に対 して発行された米国特許第3,929,678号明細書の第19欄の38行目か ら第22欄の48行目を参照のこと(この特許は参考として本明細書に記載する ものである)。 このような双性イオン界面活性剤を含める場合、本発明の洗濯用洗剤組成物は このような双性イオン界面活性剤を、典型的には0〜約15重量%、好ましくは 約1〜約10重量%含む。 半極性ノニオン界面活性剤は、特別な種類のノニオン界面活性剤である。それ には、炭素数が約10〜約18のアルキル成分を一つと、炭素数が約1〜約3の アルキル基、及びヒドロキシアルキル基からなる群から選ばれる成分を二つ含む 水溶性のアミンオキシド、炭素数が約10〜約18のアルキル成分を一つと、炭 素数が約1〜約3のアルキル基、及びヒドロキシアルキル基からなる群から選ば れる成分を二つ含む水溶性のホスフィンオキシドが含まれる。 洗剤用半極性ノニオン界面活性剤には、以下の式を有するアミンオキシド界面 活性剤が含まれる。 ビルダー 本発明の洗濯用洗剤組成物、及び自動食器洗浄用組成物は、ビルダー、好まし くは非燐酸塩系の洗剤用ビルダーを含むが、含燐酸塩種を本発明の内容から除外 するというわけではない。これらには、アルカリ金属の炭酸塩、重炭酸塩、珪酸 塩、アルミノ珪酸塩、カルボン酸塩、及びこれらの内の任意のものの混合物を含 めることができるが、それらに限定されるものではない。ビルダー系は、組成物 の1〜80重量%の量で存在させるが、典型的には、本発明の粒状洗濯用洗剤組 成物には20〜60重量%、また本発明の液体洗濯用洗剤組成物には1〜30重 量%存在させる。 適切な珪酸塩はSiO2:Na2O比が1.6〜3.4のものであって、SiO2 :Na2O比が2.0〜2.8のいわゆる非晶質珪酸塩が好ましい。 珪酸塩の類の中では、非常に好ましい物質は、以下の一般式の結晶性層状珪酸 ナトリウムである。 NaMSix2x+1.yH2O 式中、Mはナトリウムもしくは水素であり、xは1.9〜4の数であり、またy は0〜20の数である。この種の結晶性層状珪酸ナトリウムはヨーロッパ特許出 願第A−0164514号明細書に開示されており、またそれらの製造法は、ド イツ特許出願第A−3417649号、及びドイツ特許出願第A−374204 3号の各明細書に開示されている。本発明の目的の為には、上記の一般式中のx は2、3もしくは4であって、好ましくは2である。Mがナトリウムであって、 yが0であるのがより好ましく、またこの式の好ましい例にはNa2Si25の 形が含まれる。これらの物質は、ヘキスト社によりそれぞれNaSKS−5、N aSKS−7、NaSKS−11、及びNaSKS−6として市販されているも のである。最も好ましい物質は、Na2Si25であるNaSKS−6である。 結晶性層状珪酸塩は、他の成分との乾燥混合固体として、もしくは他の成分との 凝集物である固体成分として配合する。 一連のアルミノ珪酸塩イオン交換物質を用いることができるが、好ましいアル ミノ珪酸ナトリウムゼオライトは、以下の単位格子式を有するものである。 Naz[(AlO2z・(SiO2y]・xH2O 式中、zとyは約6以上であって、yに対するzのモル比は約1.0〜約0.4 であり、またzは約10〜約264である。本発明に於いて有用な非晶質の水和 アルミノ珪酸塩物質は、以下の実験式を有するものである。 Mz(zAlO2・ySiO2) 式中、Mはナトリウム、カリウム、アンモニウム、もしくは置換アンモニウムで あり、zは約0.5〜約2であり、またyは1である。該物質のマグネシウムイ オン交換能は、無水アルミノ珪酸塩1グラムに対しCaCO3硬度が少なくとも 約50ミリグラムであるのに相当する。粒度が約0.01〜10ミクロンの水和 ナトリウムゼオライトAが好ましい。 本発明に於けるアルミノ珪酸塩イオン交換ビルダー物質は、水和された形態に あって、結晶質である場合には水を約10〜約28重量%含み、また非晶質であ る場合には水を潜在的にそれより多く含んでいる。非常に好ましい結晶性アルミ ノ珪酸塩イオン交換物質は、それらの結晶マトリックス中に、水を約18〜約2 2%含むものである。結晶性アルミノ珪酸塩イオン交換物質には更に、粒径が約 0.1〜約10ミクロンであるという特徴がある。非晶質物質はこれより小さい ことが多く、例えば約0.01ミクロン未満である。好ましいイオン交換物質は 、粒径が約0.2〜約4ミクロンのものである。本明細書に於いて「粒径」とい う語は、例えば走査型電子顕微鏡を用いての顕微鏡測定のような従来の分析技術 により測定した、所定のイオン交換物質の重量に基づく平均粒径を表すものであ る。 本発明を実施するのに有用なアルミノ珪酸塩イオン交換物質は、市販されてい る。本発明に有用なアルミノ珪酸塩は、構造的には結晶質であっても、非晶質で あってもよく、また自然界に存在するアルミノ珪酸塩であっても、合成的に得た ものであってもよい。アルミノ珪酸塩イオン交換物質の製造法は、1976年1 0月12日に Krummel等に対して発行された米国特許第3,985,669号明 細書中で検討されている。この特許は、参考として本明細書に記載するものであ る。本発明に有用な合成の結晶性アルミノ珪酸塩イオン交換物質として好ましい ものは、ゼオライトA、ゼオライトX、ゼオライトP、及びゼオライトMAPと いう名称で入手可能である。後者の種は、ヨーロッパ特許出願第A−384,0 70号明細書に記載されている。特に好ましい態様に於いては、結晶性アルミノ 珪酸塩イオン交換物質は、以下の式を有し、粒度が通常約5ミクロン未満のゼオ ライトAである。 Na12[(AlO212(SiO212]・xH2O 式中、xは約20〜約30、特に27である。 カルボキシ基を一つ含むカルボキシレートビルダーとして適切なものには、乳 酸、グリコール酸、及びベルギー特許第831,368号、第821,369号 、第821,370号の各明細書に開示されているような、それらのエーテル誘 導体である。カルボキシ基を二つ含むポリカルボキシレートには、コハク酸、マ ロン酸、(エチレンジオキシ)ジ酢酸、マレイン酸、ジグリコール酸、酒石酸、 タルトロン酸、及びフマル酸の水溶性の塩の他、ドイツ特許出願公開第2,44 6,686号、及び第2,446,687号、並びに米国特許第3,935,2 57号の各明細書に記載されているエーテルカルボキシレート、及びベルギー特 許第840,623号明細書に記載されているスルフィニルカルボキシレートが 含まれる。カルボキシ基を三つ含むポリカルボキシレートには、特に水溶性のク エン酸塩、アコニット酸塩、及びシトラコン酸塩の他、英国特許第1,379, 241号明細書に記載されているカルボキシメチルオキシスクシネート、及びオ ランダ特許出願第7205873号明細書に記載されているラクトキシスクシネ ートのようなコハク酸塩誘導体、並びに英国特許第1,387,447号明細書 に記載されている2−オキサ−1,1,3−プロパントリカルボキシレートのよ うなオキシポリカルボキシレート物質が含まれる。 カルボキシ基を四つ含むポリカルボキシレートには、英国特許第1,261, 829.1号明細書に開示されているオキシジスクシネート、並びに1,2,2 −エタンテトラカルボキシレート、1,1,3,3−プロパンテトラカルボキシ レート、及び1,1,2,3−プロパンテトラカルボキシレートが含まれる。ス ルホ置換基を含むポリカルボキシレートには、英国特許第1,398,421号 、及び第1,398,422号、並びに米国特許第3,936,448号の各明 細書に開示されているスルホスクシネート誘導体、及び英国特許第1,082, 179号明細書に記載されているスルホン化熱分解クエン酸塩が含まれ、一方、 ホスホン置換基を含むポリカルボキシレートは、英国特許第1,439,000 号明細書に開示されている。 脂環式ポリカルボキシレート、及び複素環式ポリカルボキシレートには、シク ロペンタン−シス,シス,シス−テトラカルボキシレート、シクロペンタジエニ ドペンタカルボキシレート、2,3,4,5−テトラヒドロフラン−シス,シス ,シス−テトラカルボキシレート、2,5−テトラヒドロフラン−シス−ジカル ボキシレート、2,2,5,5−テトラヒドロフラン−テトラカルボキシレート 、1,2,3,4,5,6−ヘキサン−ヘキサカルボキシレート、並びにソルビ トール、マンニトール、及びキシリトールのような多価アルコールのカルボキシ メチル誘導体が含まれる。芳香族ポリカルボキシレートには、メリット酸、ピロ メリット酸、及び英国特許第1,425,343号明細書に開示されているフタ ル酸誘導体が含まれる。キレート化剤 本発明の洗剤組成物は、任意の成分として一種、もしくはそれ以上の鉄及び/ 又はマンガンキレート化剤も含むことができる。このようなキレート化剤は、後 で定義するようなアミノカルボキシレート、アミノホスホネート、多官能置換芳 香族キレート化剤、及びそれらの混合物からなる群から選ぶことができる。理論 に拘泥するわけではないが、これらの物質の利点は、一つには、鉄イオンやマン ガンイオンを溶解性のキレートを形成することにより洗浄溶液から除去するそれ らの非常に優れた能力によるものと考えられる。 任意の成分であるキレート化剤として有用なアミノカルボキシレートには、エ チレンジアミンテトラアセテート、N−ヒドロキシエチルエチレンジアミントリ アセテート、ニトリロトリアセテート、エチレンジアミンテトラプリオネート、 トリエチレンテトラアミンヘキサアセテート、ジエチレントリアミンペンタアセ テート、及びエタノールジグリシン、それらのアルカリ金属塩、アンモニウム塩 、及び置換アンモニウム塩、並びにそれらの混合物が含まれる。 洗剤組成物に少なくとも低レベルの燐が許容される場合には、アミノホスホネ ートもキレート化剤として本発明の組成物に用いるのに適しており、それらには デクエストというエチレンジアミンテトラキス(メチレンホスホネート)が含ま れる。これらのアミノホスホネートは、炭素数が約6を越えるアルキル基、もし くはアルケニル基を含んでいないのが好ましい。 多官能置換芳香族キレート化剤も、本発明の組成物に有用である。1974年 5月21日に Connor 等に対して発行された米国特許第3,812,044号明 細書を参照のこと。酸の形態にあるこの種の好ましい化合物は、1,2−ジヒド ロキシ−3,5−ジスルホベンゼンのような、ジヒドロキシジスルホベンゼンで ある。 本発明に用いるのに好ましい生分解性のあるキレート化剤は、エチレンジアミ ンジスクシネート(「EDDS」)、特に1987年11月3日に HartmanとPe rkins に対して発行された米国特許第4,704,233号明細書に記載されて いるような〔S,S〕異性体である。 これらのキレート化剤を用いるのであれば、それらは通常、本発明の洗剤組成 物の約0.1〜約10重量%である。これらのキレート化剤を用いるのであれば 、それらはより好ましくは、このような洗剤組成物の約0.1〜約3.0重量% である。 上記のものの内、好ましいポリカルボキシレートは、一分子につきカルボキシ 基を3個以下含むヒドロキシカルボキシレートであり、より特にクエン酸塩であ る。 本発明の粒状洗剤組成物、及び自動食器洗浄用組成物のpHは8.5以上であ り、好ましくは9〜11である。 本洗濯用粒状組成物は、嵩密度が少なくとも650g/l、好ましくは少なく とも750g/lの圧縮型であるのが好ましいが、密度が200〜700g/l の従来の形態であってもよい。 本発明の他の態様に於いては、自動食器洗浄用組成物が提供される。 自動食器洗浄用組成物は、上記のような過炭酸塩ビルダーの他に、典型的には 珪酸塩や炭酸塩のようなアルカリ性源を含む。これらの成分の量は、配合物の7 0%以下である。任意の成分には、ポリマーや酵素が含まれる。 本発明のまた別の態様に於いては、洗濯用添加剤組成物が提供される。このよ うな組成物は、典型的には、漂白剤を15〜80重量%のレベルで含む。任意成分 漂白活性剤、漂白剤触媒、その他の漂白剤、ポリマー、酵素、抑泡剤、布地柔 軟化剤、特に布地柔軟化クレイの他、染料、フィラー、蛍光増白剤、pH調節剤 、非ビルダーアルカリ性源、酵素安定化剤、ヒドロトロープ、溶剤、香料のよう な、洗剤組成物に用いることが知られているその他の成分も、本発明の様々な態 様に於いて、任意の成分として用いることができる。過炭酸塩粒子 本発明の組成物は、平均的な大きさが250〜900マイクロメートル、好ま しくは500〜700マイクロメートルの粒子の形態のアルカリ金属過炭酸塩漂 白剤を1〜40重量%、好ましくは3〜30重量%、最も好ましくは5〜25重 量%含む。 本発明の組成物が洗濯用の添加剤である場合には、過炭酸塩のレベルは20〜 80重量%である。 アルカリ金属過炭酸塩漂白剤は、通常、ナトリウム塩の形にある。過炭酸ナト リウムは、2Na2CO3・3H22に対応する式をもつ付加化合物である。貯蔵 安定性を高める為に、過炭酸塩漂白剤を、アルカリ金属硫酸塩とアルカリ金属炭 酸塩との混合塩で被覆してもよい。このような被覆物は、被覆方法と共に、19 77年3月9日に Interoxに認められた前述の英国特許第1,466,799号 明細書に記載されている。混合塩被覆物質と過炭酸の重量比は1:2000から 1:4、より好ましくは1:99から1:9、最も好ましくは1:49から1: 19である。混合塩が、一般式Na2SO4・nNa2CO3の、硫酸ナトリウムと 炭酸ナトリウムとからなるものであるのが好ましい。式中、nは0.1〜3であ り、好ましくは0.3〜1.0であり、最も好ましくは0.2〜0.5である。 その他の適切な被覆物質は、SiO2:Na2Oの比が1.6:1から2.8: 1の珪酸ナトリウム、及び珪酸マグネシウムである。 炭酸塩/硫酸塩で被覆された市販の過炭酸塩漂白剤は、EDTA、1−ヒドロ キシエチリデン、1,1−ジホスホン酸(HEDP)、もしくはアミノホスホネ ートのような重金属封鎖剤を低レベルで含んでいることがある。このような封鎖 剤は、製造過程で配合される。漂白活性剤 本組成物、特に上記の粒状洗濯用洗剤組成物、及び洗濯用添加剤は、上記の過 炭酸塩漂白剤に加えて、ペルオキシ酸漂白活性剤を組成物の1〜20重量%、好 ましくは2〜15重量%、最も好ましくは3〜10重量%含む。 本発明による付加的な漂白成分としてのペルオキシ酸漂白活性剤(漂白剤前駆 体)は広い範囲の種類から選ぶことができ、N−アシル基、もしくはO−アシル 基を一つ、もしくはそれ以上含んでいるものが好ましい。 適切な種類には、無水物、エステル、アミド、及びイミダゾールやオキシムの アシル化誘導体が含まれ、これらの種類に入る有用な物質の例は、英国特許出願 第A−1586789号明細書に開示されている。最も好ましい種類は、英国特 許出願第A−836,988号、第A−864,798号、第A−1,147, 871号、及び第A−2,143,231号の各明細書に開示されているような エステル、及び英国特許出願第A−855,735号や第A−1,246,33 8号の各明細書に開示されているようなアミドである。 本発明による付加的な漂白成分として特に好ましい漂白活性剤化合物は、以下 の式のN,N,N’,N’−テトラアセチル化化合物である。 式中、xは0、もしくは1〜6の整数であってよい。 例としては、x=1であるテトラアセチルメチレンジアミン(TAMD)、x =2であるテトラアセチルエチレンジアミン(TAED)、及びx=6であるテ トラアセチルヘキシレンジアミン(TAHD)が挙げられる。これらの化合物、 及び類似の化合物は、英国特許出願第A−907,356号明細書に記載されて いる。付加的な漂白成分として最も好ましいペルオキシ酸漂白活性剤は、TAE Dである。 もう一つの好ましい種類のペルオキシ酸漂白化合物は、以下の一般式のアミド 置換化合物である。 式中、R1は、炭素数が約1〜約14のアリール基もしくはアルカリール基であ り、R2は、炭素数が約1〜約14のアルキレン基、アリーレン基もしくはアル カリーレン基であり、R5はH、又は炭素数が1〜10のアルキル基、アリール 基もしくはアルカリール基であり、またLは本質的にどのような離脱基であって もよい。R1の炭素数は約6〜12であるのが好ましい。R2の炭素数は約4〜8 であるのが好ましい。R1は、直鎖もしくは枝分かれしたアルキル、枝分かれし た置換基を含む置換アリールもしくはアルキルアリール、又はそれらの両方であ ってよく、また合成資源、もしくは例えば獣脂を含む天然資源に由来するもので あってよい。同様にR2を構造的に変化させることができる。置換には、アルキ ル置換基、アリール置換基、ハロゲン置換基、窒素置換基、硫黄置換基、及びそ の他の典型的な置換基、もしくは有機化合物を含めることができる。R5はHも しくはメチルであるのが好ましい。R1とR5の炭素原子の合計は、18個を越え てはならない。この種のアミド置換漂白活性剤化合物は、ヨーロッパ特許出願第 A−0170386号明細書に記載されている。 過炭酸塩と共に用いる為の他の種類の漂白活性剤には、C8、C9及び/又はC10 (6−オクタンアミドカプロイル)オキシベンゼンスルホネート、2−フェニ ル−(4H)3,1−ベンズオキサジン−4−オン、ベンゾイルラクタム、好ま しくはベンゾイルカプロラクタム、及びノナノイルラクタム、好ましくはノナノ イルカプロラクタムが含まれる。漂白剤 本発明の粒状洗濯用洗剤、自動食器洗浄用組成物、もしくは洗濯用添加剤は、 過炭酸塩の他に、付加的な漂白剤を含むことができる。 付加的な漂白剤を用いるのであれば、それは過硼酸塩、過硫酸塩のような無機 系の過塩であるか、もしくはN,N−フタロイルアミノペルオキシカプロン酸、 2−カルボキシ−フタロイルアミノペルオキシカプロン酸、N,N−フタロイル アミノペルオキシバレリアン酸、ペルオキシアジピン酸のノニルアミド、1,1 2−ジペルオキシドデカン二酸、ペルオキシ安息香酸や環状置換ペルオキシ安息 香酸、モノペルオキシフタル酸(マグネシウム塩六水和物)、ジペルオキシブラ シル酸のような、予め形成した有機過酸もしくは過イミド酸である。ポリマー 様々な有機ポリマーも有用であり、その内の幾つかは、洗浄性を高めるビルダ ーとしても機能することがある。このようなポリマーに含まれるものとしては、 カルボキシメチルセルロースナトリウム、メチルセルロースナトリウム、及びヒ ドロキシプロピルセルロースナトリウムのようなカルボキシ低級アルキルセルロ ースナトリウム、低級アルキルセルロースナトリウム、及びヒドロキシ低級アル キルセルロースナトリウム;ポリビニルアルコール(これはポリビニルアセテー トも幾らか含んでいることが多い);ポリアクリルアミド;ポリアクリレート; 並びにマレイン酸とアクリル酸のコポリマーのような様々なコポリマーが挙げら れる。このようなポリマーの分子量は大きく異なるが、殆どのものは2,000 〜100,000の範囲に入る。分子量が3,000〜70,000の、マレイ ン酸/アクリル酸とビニルアルコールのターポリマーも有用である。 高分子量ポリカルボキシレートビルダーが、1967年3月7日に Diehlに対 して発行された米国特許第3,308,067号明細書に記載されている。この ような物質には、マレイン酸、イタコン酸、メサコン酸、フマル酸、アコニット 酸、シトラコン酸、及びメチレンマロン酸のような脂肪族カルボン酸のホモポリ マー、及びコポリマーの水溶性の塩が含まれる。 ポリアスパラギン酸塩分散剤、及びポリグルタミン酸塩分散剤は、特にゼオラ イトビルダーと共に用いることができる。ポリアスパラギン酸塩のような分散剤 は、分子量が約10,000であるのが好ましい。 その他の有用なポリマーには、ヨーロッパ特許出願第A−185,427号、 及びヨーロッパ特許出願第A−311,342号の各明細書に記載されているよ うな、汚れ剥離ポリマーとして知られている種が含まれる。 本発明に用いるのに適したまた別のポリマーには、ポリビニルピロリドン、ポ リビニルピリジン、N−オキシド、N−ビニルピロリドン、N−イミダゾール、 ポリビニルオキソゾリドン、もしくはポリビニルイミダゾールのような移染防止 ポリマーが含まれる。酵素 本発明の洗剤組成物には、酵素物質を配合することができる。適切なのは、プ ロテアーゼ、リパーゼ、セルラーゼ、ペルオキシダーゼ、アミラーゼ、及びそれ らの混合物である。 適切なリパーゼ酵素は、ノボ・インダストリーズ社(デンマーク)によりリポ ラーゼという商品名で製造・販売されており、またそれは、その他の適切なリパ ーゼと共にヨーロッパ特許出願第A−0258068号(ノボ・ノルディスク) 明細書に挙げられている。 適切なセルラーゼは、例えば国際特許出願第91/17243号、及び国際特 許出願第91/17244号(ノボ・ノルディスク)の各明細書に記載されてい る。 市販のプロテアーゼ酵素として好ましいものには、ノボ・インダストリーズ社 (デンマーク)によりアルカラーゼやサビナーゼという商品名で販売されている もの、及びインターナショナル・バイオ・シンテティクス社(オランダ)により マキサターゼという商品名で販売されているものが含まれる。 その他のプロテアーゼには、プロテアーゼA(1985年1月9日に公開され たヨーロッパ特許出願第130,756号明細書を参照のこと)、及びプロテア ーゼB(1987年4月28日に出願されたヨーロッパ特許出願第873037 61.8号、及び1985年1月9日に公開された Bott 等によるヨーロッパ特 許出願第130,756号の各明細書を参照のこと)が含まれる。 ペルオキシダーゼ酵素は酸素源、例えば過炭酸塩、過硼酸塩、過硫酸塩、過酸 化水素等と共に用いる。それらは「溶液漂白」に、すなわち、洗浄作業中に基質 から落ちた染料もしくは顔料が、洗浄液中の他の基質に移動するのを防ぐ為に用 いる。ペルオキシダーゼ酵素は当該技術分野に於いて公知であり、それらには、 例えば西洋わさびペルオキシダーゼ、リグニナーゼ、及びクロロペルオキシダー ゼやブロモペルオキシダーゼのようなハロペルオキシダーゼが含まれる。含ペル オキシダーゼ洗剤組成物は、例えばPCT国際特許出願第89/099813号 や国際特許出願第91/05839号の各明細書に開示されている。 アミラーゼには、例えば英国特許第1,296,839号(ノボ)明細書によ り詳しく記載されている、B.licheniforms の特殊な菌株から得られる細菌性の アミラーゼが含まれる。市販のアミラーゼとして好ましいものには、例えばイン ターナショナル・バイオ・シンテティクス社により販売されているラピダーゼ、 及びノボ・ノルディスク社により販売されているターマミルが含まれる。ノボ・ ノルディスク社により販売されているフンガミル(登録商標)アミラーゼのよう な真菌性のアミラーゼも、用いることができる。 本発明の洗濯用洗剤組成物の好ましい製造法 本発明の洗濯用洗剤組成物の好ましい製造法に於いては、特に高嵩密度を望む 場合、完成組成物中に含まれる界面活性剤の一部、もしくは全てを、独立した粒 子の形で配合する。該粒子は、フレーク、プリル、マルメ、ヌードル、リボンの 形態であってよいが、微粒子の形態にあるのが好ましい。このような粒子を加工 する為の最も好ましい方法は、(例えばアルミノ珪酸塩や炭酸塩のような)粉末 を有効成分含有率の高い界面活性剤ペーストと凝集させ、得られた凝集物の粒度 を特定の範囲内に調節するという方法である。このような方法には、パンアグロ メレーター、Z−ブレードミキサー、もしくはより好ましくは、Schugi(オラン ダ)BV,29 Chroomstraat 8211 AS,Lelystad,Netherlands、及び Bebrueder L odige Maschinenbau GmbH,D-4790 Paderborn 1,Elsenerstrasse 7-9,Postfac h 2050,Germanyにより製造されているもののようなインラインミキサーのよう な凝集機、一台、もしくはそれ以上の中で、有効量の粉末と有効成分含有率の高 い界面活性剤ペーストとを混合することが含まれる。Lodige CB(商品名)のよ うな高剪断ミキサーを用いるのが最も好ましい。 界面活性剤を50〜95重量%、好ましくは70〜85重量%含む有効成分含 有率の高い界面活性剤ペーストを用いる。この界面活性剤系には、アニオン界面 活性剤、ノニオン界面活性剤、カチオン界面活性剤、両性界面活性剤、双性イオ ン界面活性剤、及びこれらの混合物の群の内のどれか一つが含まれていてよい。 このペーストは、ポンプで送ることのできる粘度を維持するのには十分高いが、 用いたアニオン界面活性剤の分解を防ぐ為には十分低い温度で、ポンプにより凝 集機中に送り込むことができる。ペーストの作業温度は、50〜80℃が典型的 である。 有効成分含有率の高い界面活性剤ペーストから界面活性剤粒子を作るのに特に 適した方法は、1992年10月28日に公開されたヨーロッパ特許出願第51 0,746号明細書に、より詳しく記載されている。 その後、完成洗剤組成物を得る為に、上記の方法で作った自由流動性のある界 面活性剤粒子を、アルカリ金属過炭酸塩を含有する粒子のような他の洗剤成分と 混合する。 この混合は、任意の適切な装置中で行うことができる。ノニオン界面活性剤の ような液体洗剤や香料は、一種、もしくはそれ以上の粒状成分の表面に、もしく は完成組成物上にスプレイすることができる。輸送ユニット これらの軟質パウチを幾つかまとめて一つの輸送ユニットにするのが好ましい 。この輸送ユニットは、長方形の形にするのが好ましい。このようにすると、輸 送ユニットは、保存や輸送の為に、他の同様の輸送ユニットと積み重ねるのに適 したものとなる。これらの輸送ユニットを幾つか積み重ねることにより、完成集 合体、もしくはパレットスタックが得られる。二次包装容器中に軟質パウチを幾 つか詰めることにより、輸送ユニットを形成するのが好ましい。以下、一次包装 容器は洗剤の入っている軟質パウチそのものとする。 本発明による二次包装容器は柔軟性があり、圧縮に対して抵抗性がない。この 二次包装容器は、好ましくは、包み込み式フィルムから作ることができる。包み 込み式フィルムは、ポリエチレンもしくは紙をベースとするフィルムでできてい るのが好ましい。紙をベースとするフィルムは、紙の層にプラスチックフィルム を積層させた層からできているのが好ましい。より好ましくは、ポリエチレンフ ィルムの厚みは約20〜200μmであり、より好ましくは約50〜100μm である。紙をベースとするフィルムの重量は、約50〜200g/m2であるの が好ましい。紙をベースとするフィルムは、例えば、厚みが50μmのポリエチ レンの層と、重量が80g/m2の紙でできている層とから作られたものである 。 洗剤の入っているパウチを二次包装容器中に包装する方法は、従来の縦型の包 装機、いわゆるバーティカル・フォーム・フィル・シール(=VFFS)を用い て実施するのが好ましい。このような縦型の包装機の一部分の斜視図を、図1に 示す。これらの縦型の包装機には、なかんずく、少なくとも二次成形ショルダー (10)が含まれている。VFFSを用いて二次包装容器を作る方法は、連続式 バッチプロセスである。フィルム(1)を、平らにVFFS機械に供給する。こ のフィルムは、充填ヘッド(11)でもある二次成形ショルダー(10)に送ら れる。フィルムは、縦型の筒状に伸びている二次成形ショルダー(10)の周囲 に引っ張られる。 プラスチックフィルムが二次成形ショルダーの周囲に引っ張られると、プラス チックフィルムは重なり合った縦の縁(2)を有する筒の形になる。「縦の」と は、これらの縁がVFFS機械の充填方向と平行であるということを意味する。 プラスチックフィルムの筒状の形を維持する為に、フィルムの重なり合った縦の 縁(2)を、完全に、もしくは部分的にシールする。縦の縁を部分的にのみシー ルするのが、すなわち、縦の縁(2)に沿った少なくとも一つの部分でシールが 途切れているのが好ましい。シールがこのように途切れていると、二次包装容器 の内部に自由に手が届く。シールのこの途切れている部分の寸法は、ユーザーが 途切れている部分に指を少なくとも一本入れることはできるが、中身の入ってい る一次包装容器(15)が外に出てしまう程には大きくない。途切れている部分 の寸法は、手を入れられる程度であるのが好ましい。ユーザーが途切れている部 分に指を少なくとも一本、もしくは手を入れられるようにすることにより、縦の 縁(2)に沿った部分的なシールを引き剥がして二次包装容器を開けるのが容易 になる。縦の縁(2)に沿って部分的にシールすることにより、途切れた部分を 二つ以上形成するのが好ましい。例えば、もし縦の縁(2)の長さが80cmな らば、2cmの長さシールした後、次に2cmシールする迄、11cmの途切れ を作る。これを縦の縁に沿って80cm迄繰り返す。50cmの長さの縦の縁( 2)に、同じことを行ってもよい。 底部シール(3)を形成する為に、外部クランプ(14)内にある直交シール を用いて、筒形のフィルムを、充填ヘッドとは反対の端で更にシールする。この ようにして形成された袋が、二次成形ショルダーの充填ヘッドに向かって開口端 を有する、本発明による二次包装容器(20)である。これでこの二次包装容器 に、充填ヘッド、及び開口端から、中身の入っている一次包装容器を幾つか詰め ることができる。 中身の入っている一次包装容器(15)を、充填ヘッド(11)から二次包装 容器(20)の開口を経て、二次包装容器(20)中に投下する。中身の入って いる一次包装容器は、二次包装容器の底部シール(3)から積み重なっていく。 中身の入っている一次包装容器をこの二次パウチに投下する間に、中身の入って いる一次包装容器が二次包装容器中で回転しないような方法で二次包装容器中に 投下するのが好ましい。このことは、中身の入っている一次包装容器の形が、最 小の包装空間を特定の方向には形成するが、広い包装空間を要する、二次包装容 器を斜行することのある別の方向には形成しない場合に特に重要である。実際、 中身の入っている角形の一次包装容器については、例えば中身の入っている一次 包装容器を、一次包装容器の長さや高さではなく、幅に沿って並べることにより 、二次包装容器の長さを短くすることができる。これは、中身の入っている一次 包装容器の寸法に、二次包装容器の寸法を合わせて行うのが好ましい。一例とし て、二次包装容器は角形であって、以下の寸法を有している。長さ約38cm、 幅約14.5cm、及び高さ約14.5cm。従って、上記のこの二次包装容器 には、長さ約9.2cm、幅約14.5cm、及び高さ約14.0cmの寸法の 軟質パウチを4個、詰めることができる。 一つの二次包装容器に入れるべき中身の入っている一次包装容器は、先ず一つ にまとめるのが好ましい。中身の入っている一次包装容器をまとめるのも、例え ばテープを巻くというような何等かの締結手段を用いずに行う。従って、一つに まとめた中身の入っている一次包装容器を、一つのまとまった束として二次包装 容器中に投下する。中身の入っている一次包装容器をこのようにまとめることに より、中身の入っているパウチが二次包装容器中に落ちていく間に逆さになった り、もしくは他のいずれかの方向を向いたりするのを更に確実に防ぐことができ るということが分かった。 二次包装容器に詰め込む間に、二次包装容器の底部シールの周囲を、VFFS の外部クランプ(14)で支えるのが好ましい。外部クランプは、通常、フィル ムをシール及び/又はカットする間にシールを固定するのに用いるものである。 事実、フィルムを通常、シール及び/又はカットする前に、外部クランプの両半 分の間に固定する。本発明では、中身の入っている一次包装容器を詰め込む間、 底部シールの周囲のフィルムを先ず外部クランプの両半分の間に固定して、中身 の入っている一次包装容器が二次包装容器中に着地するのを助ける。これは、中 身の入っている一次包装容器が着地して積み重なっていく間に、二次包装容器の フィルムが引っ張られて破れるのを防止する為である。外部クランプにいかなる 危険ももたらさずに、充填ヘッドからこのような方法で二次包装容器に投下する ことのできる総重量は25kg以下である、ということが分かった。しかしなが ら、これより高い荷重を負うことのある中身の入っている一次包装容器の着地を 助ける為に、VFFSには付加的な支持手段を設けることができる。 好ましくは、中身の入っている一次包装容器を幾つか二次包装容器に一旦詰め 込んだら、底部シール(3)を十分に冷却して外部クランプ(14)を開き、中 身の入っている一次包装容器の詰まった二次包装容器を、保持手段(16)の所 迄前進させる。保持手段は、二次包装容器中の中身の入っている一次包装容器が 全て直交シールの下にくる迄二次包装容器を前進させる間、一次包装容器の詰ま っている二次包装容器を保持するのが好ましい。この保持システムは、外部クラ ンプ(14)の下に位置しているのが好ましく、また一次包装容器を二次包装容 器に詰めるのと平行な方向に動かすことのできる平面でできているのが好ましい 。充填された二次包装容器を保持手段により保持すると、二次包装容器のフィル ムの張力が低下し、それによりこのフィルムが破れる可能性が少なくなる。保持 手段は更に、二次包装容器の内部にある中身の入っている一次包装容器の高さに 対して、二次包装容器の上部シールの高さを調節するのに役立つ。従って、保持 手 段により、確実に、中身の入っているパウチの周囲の二次包装容器の上端を上部 シールでぴったりと閉じることができる。この保持システムは更に、二次包装容 器の上部シールの位置を正す為に、一次包装容器の詰まっている二次包装容器を 、直交シールの方に持ち上げることができるのが好ましい。 従って、二次包装容器内の中身の入っている一次包装容器を、一次包装容器が 二次包装容器の内部で回転したり、逆さになったりするような空間をもつことが ないよう、実質的に隙間なく包むのが好ましい。このことは、中身の入っている 一次包装容器を詰めた二次包装容器が、ぎっしりと詰まった包みであるのが好ま しいということを意味する。それにもかかわらず、二次包装容器そのものは、中 にある中身の入っている包装容器にいかなる張力も及ぼすことがない。従って、 二次包装容器は、中身の入っている一次包装容器が、特にそれらが中身の入って いる軟質パウチである場合に、二次包装容器により変形するのを防ぐ。実際、中 身の入っている角形の軟質パウチは、中身の入ったパウチを例えばストレッチフ ィルムで包んでまとめた場合、丸い形に変形することがある。中身の入っている 丸い形の軟質パウチは、中身の入っている軟質パウチの束を積み重ねる時に不利 である。積み重ねたものの安定性が、角形のパウチを積み重ねたものに比べて低 いからである。 もう一つの好ましいオプションとして、二次包装容器の底部シールと対向する 上部端をシールする前に、好ましくは外部クランプを再び実質的に閉じ、VFF S中のフィルムのフィルム送りシステムを逆転させる。このようにして、中身の 入っている一次包装容器が少なくとも部分的に外部クランプに押しつけられる迄 、二次包装容器を再び引き上げる。実際、外部クランプを、中身の入っている一 次包装容器が外部クランプを通過することができないように、実質的に閉じる。 外部クランプを50%より多く閉じるのが好ましく、約80%閉じるのがより好 ましい。これにより、二次包装容器に用いられるフィルムの長さが短くなる。そ の 為、二次包装容器内の中身の入っている一次包装容器を、一次包装容器が二次包 装容器の内部で回転したり、逆さになったりするような空間をもつことがないよ う、実質的に隙間なく包むのが好ましい。このことは、中身の入っている一次包 装容器を詰めた二次包装容器が、ぎっしりと詰まった包みであるのが好ましいと いうことを意味する。VFFS中のフィルム送りシステムのこの逆転を、前述の 保持システムと組み合わせると、中身の入っている一次包装容器の二次包装容器 による包装が更に改善されるということが分かった。また、充填した二次包装容 器が保持手段により保持されていると、二次包装容器のフィルムの張力が低下し 、このフィルムが破れる可能性が少なくなる。 上部シール(4)を作る為には、外部クランプを完全に閉じる。クランプを一 旦完全に閉じたら、底部シールの反対側に上部シール(4)を作って、中身の入 っている一次包装容器を詰めた二次包装容器を完全に閉じる。そして、この閉じ た二次包装容器を、上部シールの上で切断する。上部シールを一旦冷却した後、 閉じて完成させた二次包装容器を、外部クランプから離す。一次包装容器を変形 させることなく一次包装容器の束を作る為に、上記のこの包装システムには、十 分にきっちりとしたフィルム包装を用いるのが好ましい。実際、中身の入ってい る一次包装容器は、例えばストレッチフィルムに比べ、本発明による二次包装容 器の中では実質的な張力下にはない。それにもかかわらず、一次包装容器は、二 次包装容器内で一次包装容器が実質的に動かないように、十分きっちりと包まれ ている。 底部シール(3)及び/又は上部シール(4)は途切れたシールであって、連 続的なシールではないのが好ましい。通常、底部シールと上部シールに沿った重 なり合った縦の縁(2)は、底部シールと上部シールとに完全にシールされる。 しかしながらこれでは、底部シール、もしくは上部シールに近い二次包装容器の 端にある中身の入っている一次包装容器を外に出すことができない。実際、二次 包装容器の中央部の周囲に於いてのみ、重なり合っている縦の縁の開口が、二次 包装容器から中身の入っている一次包装容器を取り出すのに十分広くなっている 。二次包装容器の中央部にある中身の入っている一次包装容器を二次包装容器か ら先ず取り出せば、端にある中身の入っている一次包装容器を二次包装容器から 取り出すことができる。従って、端にある中身の入っている一次包装容器を二次 包装容器のほぼ中央部分にもってくることができた時だけ、これら中身の入って いる一次包装容器を二次包装容器から取り出すことができる。 これに対して、重なり合っている縦の縁(2)が、少なくとも底部シール及び /又は上部シールに沿った縦の縁の重なりの部分(2a)に於いて、二次包装容 器の底部シール及び/又は上部シールに全くシールされていないか、もしくは部 分的にのみシールされている場合には、中身の入っている一次包装容器を全て二 次包装容器からより簡単に、しかも前述の全手順に従うことなしに取り出すこと ができるということが分かった。実際、重なり合っている縦の縁のシールされて いない部分、もしくは部分的にシールされている部分により、底部シール及び/ 又は上部シールに近い縦の縁の間の開口も十分に広げることができる。従って、 二次包装容器の端にある中身の入っている一次包装容器を、より簡単に、しかも 二次包装容器から初めに一次包装容器を取り出さなくても、二次包装容器から直 接取り出すことができる。 重なり合っている縦の縁(2)を底部シール(3)及び/又は上部シール(4 )にシールしないか、もしくは部分的にのみシールする為に、直交シールは、重 なり合っている縦の縁の全体、もしくは一部分に対応するシール領域中に途切れ を有している。シール領域中のこの途切れにより、重なり合っている縦の縁が二 次包装容器の底部シール及び/又は上部シールと完全にシールされるのが防がれ る。重なり合っている縦の縁の底部シール及び/又は上部シールとの部分的なシ ールは更に、重なり合っている縦の縁が緩んで垂れ下がるのを防止する。実際、 重な り合っている縦の縁が緩んだり、もしくは垂れ下がるのは、二次包装容器の取扱 の妨げとなる。 本発明による一次包装容器を上記のように詰めることにより、中身の入ってい る一次包装容器の取扱、保存、及び輸送に必要な包装コストを減らすことができ る。また、一次包装容器を本発明による二次包装容器に詰めるのは比較的簡単な 方法であって、この方法により、製造コストも下がる。 二次包装容器を積み重ねてパレットを形成することのできる位置に中身の入っ ているパウチの入った閉じた二次包装容器を至らせる供給部に、閉じて完成させ た二次包装容器を投下するのが好ましい。前述のようにパウチの中にいれて、二 次包装容器の中で積み重ねられた本発明による粒状もしくは粉末の洗剤は実質的 にケークとならないので、洗剤が他着、もしくは凝結して一つの不溶性の塊にな ることはない、ということが分かった。積み重ねた輸送ユニット間に固定用シー トを置くのが好ましい。この固定用シートにより、積み重ねた輸送ユニット間の 摩擦が増す。その結果、固定用シートにより、輸送ユニットを積み重ねた時に輸 送ユニットがずれるのが実質的に防止されて、パレットの安定性が増す。 輸送ユニットを積み重ねた時に輸送ユニットがずれるのを実質的に妨ぐ為のも う一つの可能性は、二次包装容器の一番外側の面の一部にグルー、もしくは接着 剤を塗布するか、又は二次包装容器をエンボス加工したフィルムから作ることで ある。グルー、もしくは接着剤は、二次包装容器の一番外側の面の少なくとも一 部にスプレイすればよい。エンボス加工したフィルムは、フィルムをVFFS機 の二次成形ショルダーに送る前に二次包装容器のフィルムの少なくとも或る特定 の部分にエンボス加工により形成した滑り防止用の窪みでできているのが好まし い。パレットの安定性を更に改善する為に、エンボス加工したフィルムを上記の 固定用シートと組み合わせることができる。それに加えて、特に輸送の為に、ス トレッチフィルムで例えばパッレトを包み込むなどして、パレット全体を更に安 定化させることができる。 前述のようにして作ったパレットにより、積み重ねによる集合体からの圧縮力 を支える外箱をなくすことができる。この結果、保存や輸送に適したパレットを 作るのに用いる包装材の全量に対するコストが実質的に削減される。また、無駄 も実質的に省ける。実際、外箱は通常、再使用することができず、捨てられるだ けである。本発明によるパレットは、外箱としてダンボール箱を用いたパレット に比べ、少なくとも50%、好ましくは少なくとも80%無駄を省くことができ る。 実施例 以下の粒状洗濯用洗剤組成物を調製した。 重量% アニオン界面活性剤凝集物* 30 層状珪酸塩圧縮微粒子(ヘキストにより SKS−6という商品名で供給されているもの) 18 過炭酸塩** 25 TAED凝集物 9 抑泡剤凝集物 2 カプセル入り香料 0.2 粒状濃厚ソーダ灰 8.4 粒状アクリル−マレインコポリマー 3.2 酵素 3.6 粒状の汚れ剥離ポリマー 0.6 100 *アニオン界面活性剤凝集物は、C45AS/C35AE3S(アルキルスル フェート/アルキルエトキシスルフェート)を80:20の比で含む、有効成分 が78%の界面活性剤ペーストから作った。このペーストを、ヨーロッパ特許出 願第A−510,746号明細書に記載されている方法に従って、粉末混合物と 凝集させた。得られたアニオン界面活性剤粒体の組成は、C45ASが30%、 C35AE3Sが7.5%、ゼオライトが24%、炭酸塩が20%、CMCが2 .5%、アクリル−マレインコポリマーが12%、残部が水分であった。 **炭酸塩/硫酸塩2.5%で被覆した、500ミクロンの平均粒度を有する 過炭酸塩。 上記の粒状成分の混合物を、25rpmで動かす140リットルの回転式ドラ ムの中に入れた。ドラムを動かしながら、ノニオン界面活性剤(C25E3)と 蛍光増白剤の20%水溶液との14:1の混合物を、粒状成分の7重量%のレベ ルで粒状混合物にスプレイした。スプレイ時間は約1〜2分であった。その後直 ぐに、ドラムを回転させながら、香料を粒状成分の0.5重量%のレベルでスプ レイした。その後、ドラムの回転を止めずに、流動助剤を約30秒かけてゆっく りとミキサーに添加した。この実施例で用いた流動助剤のタイプは部分的に水和 したゼオライトA(水分6%)であり、また添加レベルは8%であった。流動助 剤の添加終了後、ミキサーを約1分間回転させてから止めた。その後、完成した 製品を回転式ドラムから取り出した。完成製品のケーク強度は約20g/cm2 であり、50g/cm2未満であった。 この完成品を軟質パウチに詰め、軟質パウチをまとめ、本発明による二次包装 容器に入れて輸送ユニットにした。その後、これらの輸送ユニットを積み重ねて 集合体にしてパレットを形成した。このパレットは、保存及び輸送中に、十分安 定であることが分かった。また、軟質パウチ中の洗剤組成物は、実質的にケーク とならないことが分かった。このことは、洗剤組成物が積み重ねによる集合体中 にあっても言える。洗剤組成物が、パレットの残りの全重量のかかる積み重ねに よる集合体の一番下にあっても、実質的にケークとならないことが分かった。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1. 2個以上の軟質パウチと二次包装容器とからなる輸送ユニットであって 、各軟質パウチ中には粒状洗剤用洗剤が入っており、二次包装容器は輸送ユニッ トの中身の入っているパウチを含有していて、中身の入っているパウチを輸送ユ ニット中に保持するものであり、二次包装容器は、輸送ユニットを開ける前に中 身の入っているパウチのどの一つも外に出ることのないように閉じてあるもので あって、二次包装容器が柔軟性があり、輸送ユニットを他の輸送ユニットと積み 重ねて集合体とした時の圧縮力に対して抵抗性がなく、且つ各軟質パウチ中の粒 状洗濯用洗剤が200g/cm2以下のケーク強度を有していることを特徴とす る輸送ユニット。 2. 各軟質パウチ中の粒状洗濯用洗剤は100g/cm2未満のケーク強度 を有していて、且つ粒状洗濯用洗剤の密度は600g/lより高いことを特徴と する、請求項1に記載の輸送ユニット。 3. 輸送ユニットの各軟質パウチは、パウチに中身を入れて密封した時にヘ ッドスペースが実質的にないことを特徴とする、請求項1又は2のいずれかに記 載の輸送ユニット。 4. 一つの二次包装容器に入れる中身の入っているパウチを先ず束ねること を特徴とする、請求項1乃至3のいずれかに記載の輸送ユニット。 5. 二次包装容器は、中身の入っているパウチが二次包装容器により実質的 に変形することのないよう、二次包装容器内の中身の入っているパウチに実質的 に張力がかからないようにフィルム包装により作られていることを特徴とする、 請求項1乃至4のいずれかに記載の輸送ユニット。 6. 輸送ユニットの重量が50kg以下であることを特徴とする、請求項1 乃至5のいずれかに記載の輸送ユニット。 7. 二次包装容器が、二次包装容器間の摩擦を増す為に、エンボス加工され たフィルムから作られていることを特徴とする、請求項1乃至6のいずれかに記 載の輸送ユニット。 8. 輸送ユニットの集合体、もしくはパレットユニットであって、輸送ユニ ットを互いに積み重ねたものであり、且つ輸送ユニットが請求項1乃至7のいず れかに記載のものである輸送ユニットの集合体。 9. 集合体中の積み重ねた輸送ユニット間に固定用シートを置くことを特徴 とする、請求項8に記載の集合体。 10. 集合体がストレッチフィルムで包み込まれていることを特徴とする、 請求項8又は9に記載の集合体。
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