JPH11506297A - 放送用受信機への制御データのダウンロード - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 チャネル番号、画像および音声設定のような制御データを外部制御データ蓄積ユニットから放送用受信機（ＴＶ，ＶＣＲ，ラジオ，オーディオチューナ，等）に、あるいはその逆に転送する方法および配列を開示する。データ蓄積ユニットは雄プラグ（例えば、ＳＣＡＲＴ）を有する小型携帯用装置として、これを受信機の雌型プラグに直接差し込みうるようにする。電力はプラグを経て受信機によりデータ蓄積ユニットに供給する。本発明は特に例えば多数のテレビジョン受像機をインストールし、定期的に更新する必要があるホテルの用途に特に適用することができる。この場合にはテレビジョン受像機をインストールするかまたは更新するだけである。

Description

【発明の詳細な説明】 放送用受信機への制御データのダウンロード発明の技術分野 本発明は放送用受信機の設定を規定する制御データをこの受信機にコネクタを 経て接続し得る外部制御データ蓄積ユニットから前記受信機の制御データメモリ に転送する方法に関するものである。 また、本発明は放送用受信機の制御データを制御データメモリから外部制御デ ータ蓄積ユニットに転送する方法に関するものである。 さらに、本発明はテレビジョン受像機、ビデオレコーダ、ラジオ受信機、オー ディオテューナのような放送用受信機および制御データ蓄積ユニットに関するも のである。発明の背景 放送用受信機は殆どが周波数シンセシスの原理に基づくチューナを具える。か かる受信機はチャネル番号またはＲＦ周波数のようなあるチューニングデータを チューナに供給することによって所望の放送局に同調する。幸運にも、ユーザは 関連するチャネル番号または周波数の何れも知る必要はない。受信可能なテレビ 局またはラジオ局の同調データは同調メモリの所定の位置に記憶する。ユーザは 関連するチャネル番号が記憶されている記憶位置を規定する必要があるだけであ る。これは通常１または２数値プログラム番号を導入するかまたはスクリーンに 表示された送信機の名称のリストからある送信機名を選択することによって行う 。輝度、音量等の受信機のデフォルト設定を規定する制御データに対しても同様 のことが言える。 同調データメモリには一旦プログラム操作またはインストール操作時に適宜の 同調データをロードする必要がある。このインストールは、少なくともテレビジ ョン受像機またはラジオ受信機のインストール後に実行する必要があるが、新た な局を受信する際、または、装置を他の箇所に動かす際あるいは他のケーブルネ ットワークに接続する際には、このインストールを繰返す必要がある。テレビジ ョン受像機またはラジオ受信機のインストールは厄介で悩ましいものである。 ヨーロッパ特許出願公開EP-A 0 243 740にはテレビジョン受像機の同調メモリ からの同調データをこのテレビジョン受像機に接続されたビデオレコーダの同調 メモリにＳＣＡＲＴコネクタを経て転送する方法が記載されている。この従来の 方法では受信可能なテレビジョン局のチャネル番号のような同調データのみを転 送している。この方法は、チューナを有する追加の装置を既存の受信機（受像機 ）に接続するかまたは接続したままの家庭用機器に対して興味あるものである。目的及び発明の概要 本発明の目的は例えばホテル、バンガロー等の全ての部屋に設置された、また は設置すべき多数の放送用受信機を迅速且つ容易にプログラミングする方法を提 供せんとするにある。 本発明は放送用受信機の設定を規定する制御データをこの受信機にコネクタを 経て接続し得る外部制御データ蓄積ユニットから前記受信機の制御データメモリ に転送するに当たり、前記受信機からの電力を前記コネクタを経て前記データ蓄 積ユニットに供給するようにしたことを特徴とする。これがため、外部制御デー タ蓄積ユニットには記憶データの保持に電力を必要としない型のメモリを設ける ことができる。従ってデータ蓄積ユニットをインストールまたはアップロードの 目的で受信機に接続する場合にのみ電力を供給する。 上述した“ダウンロード ”処理と同様に、本発明は放送用受信機の設定を規定する制御データをこの受信 機の制御データメモリからコネクタを経て接続し得る外部制御データ蓄積ユニッ トに転送するに当たり、前記受信機からの電力を前記コネクタを経て前記データ 蓄積ユニットに供給するようにしたことを特徴とする。ことによって、“アップ ロード”を容易に行うことができ、従って例えばホテルの従業員等は１つのテレ ビジョン受像機の設定を手動で行ってその結果を外部制御データ蓄積ユニットに 転送することができる。次いで、制御データはホテル内の全てのテレビジョン受 像機にダウンロードすることができる。 好適には、外部制御データ蓄積ユニットのコネクタは放送用受信機のコネクタ と合致する型のものとする。従ってこのユニットは受信機に直接プラグし得る小 型携帯用ユニットとして実現することができる。 これがため、“制御データ”と云う表現は、従来開示されているように、チャ ネル番号またはＲＦ周波数を規定するデータよりも広い意味に解釈する必要があ る。従って、ここに云う“制御データ”とは輝度、コントラスト、飽和、音量、 バランス、メニュー言語選択等のユーザが操作し得る設定に対するデフォルト設 定を規定するデータを意味するものとする。 ヨーロッパ規格EN 50 049-1 “Domestic And Similar Electronic Equipment Interconnection Requirements: Peritelevision Connetor ”はテレビジョン受 像機用のＳＣＡＲＴコネクタを規定している。標準規格は接続された装置に電力 を供給する接点を規定していない。従ってこれら接点の１つを選択して通常設置 されているデータ蓄積ユニットに電力を供給する。データ蓄積ユニット以外の外 部装置が損傷されるのを防止するために、本発明の一例では、前記電力はデータ 転送期間中のみ前記外部制御データ蓄積ユニットに供給する。図面の簡単な説明 図１は本発明方法を実施するためのテレビジョン受像機およびこれに接続され たデータ蓄積ユニットを示す回路図である。 図２は図１に示すデータ蓄積ユニットを示す斜視図、 図３は図１に示す制御回路によって実行された制御プログラムを示すフローチ ャートを示す説明図である。発明を実施するための最良の形態 本発明は一例としてテレビジョンの分野の同調データ転送の例を説明する。前 述したように、種々のデフォルト画像および及び音声設定を規定するデータのよ うな他の型の制御データを同時に転送することができる。 図１はテレビジョン受像機100 およびこれに接続された外部データ蓄積ユニッ ト200 の回路図を示す。テレビジョン受像機はアンテナ101 、チューナ102 、ビ デオ処理回路103 、表示スクリーン104 、電力供給源105 、赤外線遠隔制御受信 機106 および赤外線遠隔制御送信機107 のような通常の回路を具える。更に、こ の受信機はマイクロプロセッサ（μP ）の形態の制御ユニット108 および不揮発 性同調データメモリ109 を具える。テレビジョン受像機の種々の回路はクロック 信号ワイヤSCL およびデータ信号ワイヤSDA を有するＩ²Ｃと一般に称される二 線式通信バス110 を経てマイクロプロセッサ（μP ）によって制御する。テレビ ジョン受像機はプログラム番号（例えば、RAI Uno に対して１）を赤外線遠隔制 御送信機107 に導入することによって所望のテレビジョン局に同調する。これに 応答してマイクロプロセッサ（μP ）はプログラム番号のに相当する同調メモリ 位置をアドレス指定し、この位置に記憶されたチャネル番号を読取り、このチャ ネル番号をチューナ102 に供給する。更に、テレビジョン受像機はオーディオお よびビデオ信号（図示せず）を外部装置に送出するとともに外部装置から受ける 雌型ＳＣＡＲＴコネクタ111 を具える。このＳＣＡＲＴコネクタは従来既知のも のとする。 更に、テレビジョン受像機はマイクロプロセッサ（μP ）によって発生した信 号により制御される２つの位置を有するスイッチ112 を具える。図示の位置では Ｉ²Ｃ信号SDA およびSCL 並びに電源電圧ＶをＳＣＡＲＴコネクタ111 の各ピン1 0、12 および14に夫々通過せしめる。プラグの他のピン18は接地する。スイッチ1 11 の他の位置（図示せず）では、ＳＣＡＲＴプラグのピン10および12は接続し ないが、ピン14は接地する。この位置では、ＳＣＡＲＴプラグ111 のピン操作は ヨーロッパ規格EN 50 049-1 により規定された要求を満足する。 図１に示すように、外部同調データ蓄積ユニット200 はテレビジョン受像機10 0 に接続する。この外部同調データ蓄積ユニット200 は雌型ＳＣＡＲＴコネクタ 111 と合致して対をなすＳＣＡＲＴプラグ201 の雄型バージョンを具える。この データ蓄積ユニットの斜視図を図２に示す。更に、この外部同調データ蓄積ユニ ットは電源電圧を必要としない記憶データを保持する型の同調データメモリ202 を具える。その一例はSGS-トムソン社の集積回路ST2404型のものとする。この集 積回路は120 テレビジョン局の同調データを記憶するに充分な512 バイトの記憶 容量を有する。このメモリのインターフェースはＩ²Ｃインピーダンスである。 各ピンSDA およびSCL はＳＣＡＲＴプラグ201 のピン10および12に夫々接続する 。このメモリは更に読取りおよび書込みの目的の電源電圧を必要とする。電源ピ ンおよび接地ピンはＳＣＡＲＴプラグ201 のピン14および18に夫々接続する。こ れがため、スイッチ112 の図示の位置では、外部メモリ202 は電源105 に接続し 、マイクロプロセッサ（μP ）はこのメモリに書込みを行うと共にこのメモリか ら読出しを行うことができる。 図１に示すシステムの作動は、マイクロプロセッサ108 によって実行され、且 つ上記マイクロプロセッサ（μP ）のプログラムメモリ（図示せず）に記憶する 制御プログラムによって規定する。本発明に関連する制御プログラムを図３に示 すフローチャートにつき説明する。このプログラムは遠隔制御送信機から、また は局部キーボード（図１には示すさない）から受けたユーザにより作動可能な命 令に応答して実行する。 制御プログラムの初期ステップ30では、マイクロプロセッサ（μP ）によって 信号ＴＲを発生させてスイッチ112 が図１に示す位置を推測し得るようにする。 ステップ31では、マイクロプロセッサ（μP ）によって外部同調データ蓄積ユニ ットがテレビジョンに接続されるかどうかをチェックする。このステップは例え ば外部メモリの所定位置を読取ることおよび規定ビットパターンがこれに記憶さ れたかどうかチェックすることを含む。同調データ蓄積ユニットを接続しない場 合には適宜のメッセージを表示（ステップ32）するとともにスイッチ112 を他の 位置に設定する（ステップ33）。 外部同調データ蓄積ユニットを接続する場合には、オン−スクリーンメッセー ジをステップ34で表示シ、ユーザが同調データを同調データ蓄積ユニット200 か らテレビジョン受像機100 に転送したいか（ダウンロード）、またはその逆（ア ップロード）をユーザに知らせる。これから明らかなように、アップロードの容 易さによってホテルの従業員は１つのテレビジョン受像機の同調メモリを手動で アップロードし、その結果を外部同調データ蓄積ユニットに転送し、次いでデー タをホテルの全テレビジョン受像機にダウンロードすることができる。 ダウンロードを選択すると、ステップ35を実行して外部メモリ202 のある位置 に記憶された同調データをＩ²Ｃバスを経て内部メモリ109 の関連する位置にコ ピーする。アップロードを選択すると、ステップ36を実行して内部メモリ109 の ある位置に記憶された同調データを内部メモリ202 の関連する位置にコピーする 。次いで制御プログラムによってステップ33を実行して転送信号ＴＲを無効にす る。従って、スイッチ112 は電力がもはや同調データ蓄積ユニットに供給されな い位置となる。 本発明方法の使用はテレビジョン受像機にのみ限定されるものではない。ビデ オレコーダおよびテレビジョンチューナを有するマルチメディアＰＣをインスト ール市、同様に更新することができる。また、本発明は適宜のコネクタを設ける 場合にはラジオ受信機に適用することができる。 上述したように、本発明はチャネル番号、画像および音声設定のような制御デ ータを外部制御データ蓄積ユニットから放送用受信機（ＴＶ，ＶＣＲ，ラジオ， オーディオチューナ，等）に、あるいはその逆に転送する方法および配列につい て述べた。データ蓄積ユニットは雄プラグ（例えば、ＳＣＡＲＴ）を有する小型 携帯用装置として、これを受信機の雌型プラグに直接差し込むことができる。電 力はプラグを経て受信機によりデータ蓄積ユニットに供給する。本発明は特に例 えば多数のテレビジョン受像機をインストールし、定期的に更新する必要がある ホテルの用途に特に適用することができる。この場合にはテレビジョン受像機を インストールするかまたは更新するだけである。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １．放送用受信機の設定を規定する制御データをこの受信機にコネクタを経て接 続し得る外部制御データ蓄積ユニットから前記受信機の制御データメモリに転送 するに当たり、前記受信機からの電力を前記コネクタを経て前記データ蓄積ユニ ットに供給するようにしたことを特徴とする制御データを放送用受信機に転送す る方法。 ２．放送用受信機の設定を規定する制御データをこの受信機の制御データメモリ からコネクタを経て接続し得る外部制御データ蓄積ユニットに転送するに当たり 、前記受信機からの電力を前記コネクタを経て前記データ蓄積ユニットに供給す るようにしたことを特徴とする制御データを外部制御データ蓄積ユニットに転送 する方法。 ３．前記電力はデータ転送期間中のみ前記外部制御データ蓄積ユニットに供給す るようにしたことを特徴とする請求項１または２に記載の制御データ転送方法。 ４．前記放送用受信機はＳＣＡＲＴコネクタを具えるテレビジョン受像機とする ことを特徴とする請求項１〜３の何れかの項に記載の方法。 ５．電力源と、放送用受信機の設定を規定する制御データを蓄積するための制御 データメモリに結合されると共に外部制御データ蓄積ユニットから制御データを 受けるコネクタにも結合された制御回路とを具える放送用受信機において、該放 送用受信機は電力を前記コネクタを経て前記部制御データ蓄積ユニットに結合さ れるようにしたことを特徴とする放送用受信機。 ６．電力源と、放送用受信機の設定を規定する制御データを蓄積するための制御 データメモリに結合されると共に外部制御データ蓄積ユニットに制御データを転 送するコネクタにも結合された制御回路とを具える放送用受信機において、該放 送用受信機は電力を前記コネクタを経て前記制御データ蓄積ユニットに結合され るようにしたことを特徴とする放送用受信機。 ７．前記放送用受信機は、前記制御ユニットの制御の下で前記電力をデータ転送 期間中のみ前記外部制御データ蓄積ユニットに選択的に供給するスイッチング手 段を具えることを特徴とする請求項５または６に記載の放送用受信機。 ８．前記放送用受信機はＳＣＡＲＴコネクタを具えるテレビジョン受像機とする ことを特徴とする請求項５、６または７に記載の放送用受信機。 ９．放送用受信機の設定を規定する制御データを蓄積するとともにこの制御デー タをコネクタを経て放送用受信機に転送するメモリを具える制御データ蓄積ユニ ットにおいて、該制御データ蓄積ユニットは前記受信機から前記コネクタを経て 電源電圧を受ける用に配列されたことを特徴とする制御データ蓄積ユニット。 １０．放送用受信機の設定を規定する制御データを蓄積するとともにこの制御デ ータをコネクタを経て放送用受信機から受けるメモリを具える制御データ蓄積ユ ニットにおいて、該制御データ蓄積ユニットは前記受信機から前記コネクタを経 て電源電圧を受ける用に配列されたことを特徴とする制御データ蓄積ユニット。 １１．放送用受信機の設定を規定する制御データを蓄積するとともにコネクタを 経て、前記制御データを放送用受信機に転送するかまたはその逆とする制御デー タ蓄積ユニットにおいて、該コネクタは、前記制御データ蓄積ユニットのハウジ ングに固定接続するとともにこのコネクタを放送用受信機のコネクタに連結する 型のものとしたことを特徴とする制御データ蓄積ユニット。 １２．前記コネクタをＳＣＡＲＴコネクタとすることを特徴とする請求項９、１ ０または１１に記載の制御データ蓄積ユニット。