JPH11506111A - スワインソニンの新規誘導体、それらの調製方法及び治療薬としてのそれらの使用 - Google Patents

スワインソニンの新規誘導体、それらの調製方法及び治療薬としてのそれらの使用

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JPH11506111A
JPH11506111A JP9500055A JP50005597A JPH11506111A JP H11506111 A JPH11506111 A JP H11506111A JP 9500055 A JP9500055 A JP 9500055A JP 50005597 A JP50005597 A JP 50005597A JP H11506111 A JPH11506111 A JP H11506111A
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カーバー,ジェレミー
シャー,ラジャン
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グリコデザイン・インコーポレイテッド
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    • C07DHETEROCYCLIC COMPOUNDS
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Abstract

(57)【要約】 本発明は以下の式I'で示す新規なマンノシダーゼ阻害体である。 式中、R1、R2、R3、R4、R5、およびR6の一つはアミノ、ハロ、チオール、アルコキシ、アルキル、アリール、チオアルキル、またはチオアリールであり、R1、R2、R3、R4、R5、およびR6のその他は水素、ヒドロキシル、アミノ、ハロ、チオール、アルコキシ、アルキル、アリール、チオアルキル、またはチオアリールであり、ただし、R2およびR5の一つがヒドロキシルでありR2およびR5のその他がアルキルである場合にR3およびR6は両方水素でなく、そしてR1およびR4は両方水素でなく;R3およびR6がアルキルまたはアリールでありR3およびR6のその他が水素またはヒドロキシルである場合にR2およびR5は両方水素でなく、そしてR1およびR4は両方水素でなく;そしてR1およびR4の一つがヒドロキシルでありR1およびR4のその他がアルキルである場合にR2およびR5は両方水素でなく、そしてR3およびR6は両方水素でない。

Description

【発明の詳細な説明】 スワインソニンの新規誘導体、それらの調製方法及び治療薬としてのそれらの 使用発明の分野 本発明は、一般に、スワインソニンの新規な誘導体、それらの調製方法、およ びそれらの治療薬としての使用に関する。発明の背景 スワインソニン(Swainsonine、SW)は、オーストラリア・スワインソナ・カ ネセンス(Australian Swainsona canescens)(Colegateら、Aust.J.Ch em、32:2257−2264、1979)、アストラガラス(Astragalus)およ びオキシトロピス(Oxytropis)属の北米植物(Molyneux RJおよびJames L F.、Science、215:190−191、1981)、およびリゾクトニア・ レグミニコラ(Rhizoctonia leguminicola)真菌類(Schneiderら、Tetrahedro n、39;29−31、1983)において見出されるインドリジジンアルカロイ ドである。このアルカロイドはゴルギ(Golgi)酵素α−マンノシダーゼII、新 規に合成された糖蛋白におけるN−結合オリゴ糖の成熟のために要求される酵素 、の潜在的阻害体である。また、SWは、薬品に晒された細胞中にオリゴマンノ ース鎖の蓄積を引き起こすリソゾームα−マンノシダーゼをブロックする(Tuls ianiら、J.Biol.Chem.、257:7936−7939、1982)。 ゴルギ・プロセシングにおけるSWブロックは、ヒトおよびげっ歯類細胞にお いて悪性転換の後に増大が認められてきたβ1−6GlcNAc分岐「複合型」N− 結合オリゴ糖の発現を防止する(Fernandesら、Cancer Res、51:718− 723、1991およびDennis,J.W.、pp.161−194.CRC pre ss、Boca Raton、1991)。分岐オリゴ糖は、転移性腫瘍セル・ラインにお ける体細胞突然変異による構造のロスまたはトランケーションの際に、癌の転移 において役割を果たすと考えられ、その結果、転移が著しく低減し、固形腫瘍の 成長が遅くなる(Dennisら、Science 236:582−585、1987および VanderElst I.およびDennis J.W.、Exp.Cell Res、192:6 12−6 13、1991)。さらに、SW処理されたマウス腫瘍セルはマウスにおける組 織集落化および自発的転移アッセイの両方において転移性に劣る(Dennis J. W.、Cancer Res、46:5131−5136、1986およびHumphriesら 、Proc.Natl.Acad.Sci.USA、83:1752−1756、1986) 。 SWは、生体外において細胞外マトリックスを通しての腫瘍セルの侵入をブロ ックすると認められてきた(Yegelら、Int.J.Cancer、44:685−69 0、1989およびSeftorら、Melanoma Res、1:53−54、1991)。 SWは無胸線ヌードマウスに経口または小形浸透圧ポンプにより投与され、マウ スにおいてヒトMeWo黒色腫及びHT29m結腸カルチノーマ腫瘍異種移植の成 長速度を阻害した(Dennisら、J.Natl.Cancer Inst.、81:1028 −1033、1989およびDennisら、Cancer Res、50:1867−18 72、1990)。 アルカロイドはマウス中の細胞免疫にポジティブな効果を有する(Humphries M.J.およびOlden K.、Pharmacol Ther.、44:85−105、1 989、およびOldenら、Pharmacol Ther、50:285−290、1991 に再掲載)。特に、SWは、化学的に引き起こされおよび腫瘍に伴う免疫抑制を 共に軽減し(Hinoら、J.Antibiot.(Tokyo)、38:926−935、198 5)、NK細胞(Humphriesら、Cancer Res.、48:1410−1415、1 988)およびLAK細胞の活性(YagitaMおよびSakselaE.、Scand.J. Immunol.、31:275−282、1990)を増大させ、および脾性および骨 髄(BM)細胞増殖を増大させる(Whiteら、Biochem.Biophys.Res.Commun .、150;615−625、1988;Bowlinら、Cancer Res 49、4 109−4113、1989、およびWhiteら、Cancer Commun、3:83−9 1、1991)と認められてきた。また、SWは、サイクル特異的および非特異 的な化学治療薬の両方を用いる治療の後、マウスにおいて血液回復性であること が示されている(Oredipeら、J.Natl.Cancer Inst、83:1149−1 156、1991)。 日本国特許出願第J612776685号には、免疫調節に有用として報告さ れるインドリジジン誘導体が記載されており、これは1日約0.1〜100ml/ kg の投与量で経口または非経口で投与できる。また、インドリジジン誘導体が抗腫 瘍剤、抗微生物剤または抗炎症剤と組み合わせて用いうることも報告されている 。 スワインソニンの2および8炭素におけるカルボノイルオキシ置換体は、生体 外おいてジャック・ビーン(Jack Bean)およびMDAY−D2腫瘍セルリソゾ ームマンノシダーゼについて阻害活性を2〜3オーダーの大きさで(by2〜3ord ers of magnitude)低減すると報告されている。しかしながら、スワインソニ ンの2−p−ニトロベンゾイルオキシ、2−オクタノイルオキシ−および2−ブ タノイルオキシ誘導体は成育可能MDAY−D2腫瘍細胞におけるゴルギ・オリ ゴ糖プロセシングの阻害体としての完全な活性を維持する。オリゴ糖プロセシン グの阻害は、エステラーゼ阻害体ジエチルp-ニトロフェニルホスフェートにより 低減され、このことは、この化合物は生体外においてマンノシダーゼの比較的乏 しい阻害体であるけれども、この化合物はSWと同等の速度で細胞に入り、細胞 エステラーゼによりSWに変換されることを示す。より親油性エステルである2 −ベンゾイルオキシ−SW、2−トルオイルオキシ−SW、8−パルミトイルオ キシ−SWおよび8−ミリスチノイルオキシ−SWは、ゴルギ・オリゴ糖プロセ シングの阻害について少なくとも10倍高いIC50値を示し、これは、おそらく この化合物が腫瘍細胞の中へ侵入する効率が低いためと考えられる。SWの抗転 移活性及び2つのアナログを試験し、培養腫瘍細胞におけるゴルギ・オリゴ糖プ ロセシングの阻害についてIC50と相関することが示された。生体内において、 SWおよびアナログはマウスに腹腔内的に投与され、骨髄細胞増殖の刺激剤とし て同等の活性を有することが見出された(Dennis、J.W.ら、Biochemical Pharmacology、46:1459−1466、1993)。発明の要旨 本発明者らは、発明者らにより開発された特定のスワインソニンの誘導体が改 良された薬学特性および低減された副作用を有する薬品およびプロドラッグとし て用いるのに理想的に適することを見出だした。また、本発明者らは、上記誘導 体が実質的にリソゾームマンノシダーゼ活性を阻害しないことを確認した。リソ ゾーム・マンノシダーゼ阻害活性はスワインソニンの望ましくない副作用である 。 総括的に言えば、本発明は、以下の式I'の化合物に関する。 式中、R1、R2、R3、R4、R5、およびR6の一つはアミノ、ハロ、チオール、 アルコキシ、アルキル、アリール、チオアルキル、またはチオアリールであり、 R1、R2、R3、R4、R5、およびR6のその他は水素、ヒドロキシル、アミノ、 ハロ、チオール、アルコキシ、アルキル、アリール、チオアルキル、またはチオ アリールであり、ただし、R2およびR5の一つがヒドロキシルでありR2および R5のその他がアルキルである場合にR3およびR6は両方水素でなく、そしてR1 およびR4は両方水素でなく;R3およびR6がアルキルまたはアリールでありR3 およびR6のその他が水素またはヒドロキシルである場合にR2およびR5は両方 水素でなく、そしてR1およびR4は両方水素でなく;そしてR1およびR4の一つ がヒドロキシルでありR1およびR4のその他がアルキルである場合にR2および R5は両方水素でなく、そしてR3およびR6は両方水素でない。 本発明は以下の式Iの化合物に関する。 式中、R1、R2およびR3は同一でも異なってもよく、水素、ヒドロキシル、ハ ロ、アミノ、またはアルコキシであり、R4、R5、およびR6の少なくとも一つ はアルキルまたはアリールであり、R4、R5、およびR6のその他は水素であり 、ただし、R2およびR5の一つがヒドロキシルでありR2およびR5のその他がア ルキルである場合にR3およびR6は両方水素でなく、そしてR1およびR4は両方 水素でなく;R3 およびR6の一つがアルキルまたはアリールでありR3およびR6のその他が水素 またはヒドロキシルである場合にR2およびR5は両方水素でなく、そしてR1お よびR4は両方水素でなく;そしてR1およびR4の一つがヒドロキシルでありR1 およびR4のその他がアルキルである場合にR2およびR5は両方水素でなくR3お よびR6は両方水素でない。 本発明の実施態様において、式Iの化合物は、以下の態様で提供される。すな わち、R1、R2、およびR3の一つまたは二つが同一でも異なってもよく、ヒド ロキシル、ハロ、アミノ、またはアルコキシであり、R1、R2、およびR3のそ の他がヒドロキシルまたは水素であり、R4、R5、およびR6の一つがアルキル またはアリールであり、R4、R5、およびR6のその他が水素である。 式I'およびIの化合物は当業者に知られ理解される方法および技術を用いて 調製できる。 さらに、本発明は、患者の免疫系を刺激し、増殖性疾患、または微生物感染を 治療するための方法に関し、本発明の式I'および式Iの化合物を効果量投与す ることを包含する。また、本発明は免疫系の刺激、および/または増殖性疾患お よび微生物感染の治療のための薬品の調製に式I'または式Iの化合物を使用す ることに関する。 また、本発明は遊離のヒドロキシルがエステル化された式I'または式Iの化 合物をプロドラッグとして使用することに関する。 本発明のこのようなおよび他の局面は、以下の詳細な説明および添付の図面を 参照することにより明らかになるであろう。さらに、ここに参照として示される 種々の文献は、その内容が援用される。図面の簡単な説明 本発明は、図面を参照することによりより良好に理解される。 図1はスワインソニンを調製するための新規反応の化学式ダイヤグラムである 。発明の詳細な説明 I.本発明の化合物 すでに述べたように、本発明は式I'の化合物に関する。 式中、R1、R2、R3、R4、R5、およびR6の一つはアミノ、ハロ、チオール、 アルコキシ、アルキル、アリール、チオアルキル、またはチオアリールであり、 R1、R2、R3、R4、R5、およびR6のその他は水素、ヒドロキシル、アミノ、 ハロ、チオール、アルコキシ、アルキル、アリール、チオアルキル、またはチオ アリールであり、ただし、R2およびR5の一つがヒドロキシルでありR2および R5のその他がアルキルである場合にR3およびR6は両方水素でなく、そしてR1 およびR4は両方水素でなく;R3およびR6がアルキルまたはアリールでありR3 およびR6のその他が水素またはヒドロキシルである場合にR2およびR5は両方 水素でなく、そしてR1およびR4は両方水素でなく;そしてR1およびR4の一つ がヒドロキシルでありR1およびR4のその他がアルキルである場合にR2および R5は両方水素でなく、そしてR3およびR6は両方水素でない。 一実施態様では、式I'の化合物は、R1、R2、R3、R4、R5、およびR6が アミノ、ハロ、アルコキシ、アルキル、アリール、チオール、チオアルキル、ま たはチオアリールであり、R1、R2、R3、R4、R5、およびR6の二つがヒドロ キシルであり、そしてR1、R2、R3、R4、R5、およびR6のその他が水素、ヒ ドロキシル、アミノ、ハロ、アルコキシ、アルキル、アリール、チオール、チオ アルキル、またはチオアリールとして提供される。 特に、本発明は式Iの化合物に関する。 式中、R1、R2およびR3は同一でも異なってもよく、水素、ヒドロキシル、ハ ロ、アミノ、またはアルコキシであり、R4、R5、およびR6の少なくとも一つ はアルキルまたはアリールであり、R4、R5、およびR6のその他は水素であり 、ただし、R2およびR5の一つがヒドロキシルでありR2およびR5のその他がア ルキルである場合にR3およびR6は両方水素でなく、そしてR1およびR4は両方 水素でなく;R3およびR6の一つがアルキルまたはアリールでありR3およびR6 のその他が水素またはヒドロキシルである場合にR2およびR5は両方水素でなく 、そしてR1およびR4は両方水素でなく;そしてR1およびR4の一つがヒドロキ シルでありR1およびR4のその他がアルキルである場合にR2およびR5は両方水 素でなくR3およびR6は両方水素でない。 本発明の一実施態様では、式Iの化合物が提供される。 式中、R1、R2、およびR3の一つまたは二つは同一でも異なってもよく、ヒド ロキシル、ハロ、アミノ、チオール、チオアルキル、チオアリール、またはアル コキシであり、R1、R2、およびR3のその他はヒドロキシルまたは水素であり 、R4、R5、およびR6の一つはアルキルまたはアリールであり、R4、R5、お よびR6のその他は水素であるが、ただし、R2がヒドロキシルでありR5がアル キルである場合;R6がアルキルまたはアリールでありR3が水素またはヒドロキ シルである場合;またはR1がヒドロキシルでありR4がアルキルである場合に、 R2およびR5は両方水素でなく、R3およびR6は両方水素でなく、そしてR1お よびR4は両方水素でない。 ここで用いる「アルキル」という用語は、不飽和を含んでも含まなくてもよい直 鎖または分岐鎖炭化水素ラジカル(すなわち、アルカン、アルケンまたはアルキ ン)であり、これらはたとえば、スルホン酸またはカルボン酸、スルホン酸また はカルボン酸エステル、アルコキシエーテル、チオエーテル、スルホン、スルホ キシ ド、アミン、アミド、ヒドラジド、ニトロ、ヒドロキシル、チオール、またはグ アニジドのような他の化学官能基を含んでよく、そして1〜20個の炭素原子を 有する。また、「アルキル」はシクロアルキル基を含む。アルキル基の例はメチル 、エチル、1−プロピル、2−プロピル、1−ブチル、2−プロピル、1−ブチ ル、プロペン、ブテン、シクロヘキセン、エチレン、プロピンメチルシクロプロ ピル、メチルシクロヘキシル、およびシクロブチルである。ここで用いる「アリ ール」という用語は、ベンゼンの環構造特性を有するラジカルをいう。アリール 基の例は、ベンジル、pNO−ベンジル、p−メトキシベンジルである。「アルコ キシ」という用語は、そのエーテル酸素由来の遊離原子価結合を有するエーテル 酸素を通して結合されたアルキルまたはアリールからなる置換基を有する。アル コキシ基の例はO−メチル、O−アリル、O−プロピル、O−ベンジル、O−p −NO2−ベンジルおよびO−p−メチル−ベンジルである。「ハロゲン」という用 語は、フッ素、塩素、臭素またはヨウ素の部類の成員を言う。「アミノ」と言う用 語は、窒素原子(N)が水素、アルキルまたはアリールといずれかの組み合わせに おいて結合した化学官能基を言い、一般式−NR1011[式中、R10およびR11 は水素、アルキルまたはアリールのいずれかの組み合わせでありうる。]で示さ れるものである。必要に応じて、窒素原子の1置換基はヒドロキシル基(−OH) であり得、ヒドロキシルアミンとして知られるアミンを提供する。アミノ基の例 は、アミノ(−NH2);メチルアミン、エチルアミン、ジメチルアミン、シクロ プロピルアミン、ベンジルアミン、アリルアミンおよびヒドロキシルアミンであ る。「チオアルキル」の用語は、硫黄原子(S)がアルキル基に結合した化学官能基 であり、一般化学式−SR12[式中、R12はアルキル基である。]で示されるもの である。チオアルキル基の例は、チオメチルおよびチオエチル、チオメトキシメ チル、チオシクロヘキシル、チオプロペン、チオクロロメチルである。「チオア リール」と言う用語は、硫黄原子(S)がアリール基に結合した化学官能基を有し 、一般化学式−SR13[式中、R13はアリール基である。]で示されるものである 。チオアリール基の例は、チオフェニル、チオ−パラ−クロロフェニル、チオベ ンジル、およびチオ−パラ−ニトロベンジルである。 幾つかのアルキルまたはアリール基、特に不飽和またはたとえば、ハロ、カル ボキシル、ヒドロキシル、アルコキシ、アジド、ニトロ、またはアミノのような 他の化学官能基を含むものは、ハロ、カルボキシ、チオール、ニトロ、アミノ、 アルキル、エポキシ、カルボニル、ハロホルミルのような官能基でさらに置換ま たは誘導化されうる。 本発明の1実施態様では、R6がアルキルまたはアリールであり、R1およびR2 がヒドロキシル、ハロ、アミノ、チオール、チオアルキル、チオアリール、ま たはアルコキシであり、R3が水素、ヒドロキシル、アルコキシ、ハロ、および アミノであり、そしてR4およびR5が水素である式Iの化合物が提供される。他 の態様では、R5がアルキルまたはアリールであり、R1およびR2がヒドロキシ ル、チオール、チオアルキル、チオアリール、アルコキシ、ハロ、またはアミノ であり、R3が水素、ヒドロキシル、チオール、チオアルキル、チオアリール、 アルコキシ、ハロ、およびアミノ、好ましくはヒドロキシル、アルコキシ、ハロ 、およびアミノであり、そしてR4およびR6が水素、アルキルまたはアリール、 好ましくは水素である式Iの化合物が提供される。さらに他の態様では、R4が アルキルまたはアリールであり、R1およびR2がヒドロキシル、チオール、チオ アルキル、チオアリール、アルコキシ、ハロまたはアミノ、好ましくはヒドロキ シル、アルコキシ、ハロ、およびアミノであり、R3が水素、ヒドロキシル、ア ルコキシ、ハロまたはアミノであり、そしてR5およびR6が水素、アルキルまた はアリール、好ましくは水素である式Iの化合物が提供される。 本発明の好ましい態様では、式Iの化合物は、R4、R5およびR6の一つがア ルキルまたはアリールであり、R4、R5およびR6のその他が水素であり、R1お よびR2がヒドロキシルであり、そしてR3が水素またはヒドロキシルである化合 物として提供される。式Iの化合物のこのようなデオキシ体はリソゾーム・マン ノシダーゼ活性を実質的に阻害しないが、かかる阻害はスワインソニンの望まし くない副作用である。 本発明の式I'または式Iの特に好ましい化合物は、1)R6がアルキルまたは アリールであり、R2およびR3がヒドロキシルであり、R4およびR5が水素であ り、 そしてR1がヒドロキシル、アルコキシ、チオール、チオアルキル、チオアリー ル、ハロまたはアミノである;2)R6がアルキルまたはアリールであり、R1お よびR3がヒドロキシルであり、R4およびR5が水素であり、そしてR2がヒドロ キシル、アルコキシ、チオール、チオアルキル、チオアリール、ハロまたはアミ ノである;3)R6がアルキルまたはアリールであり、R1およびR2がヒドロキシ ルであり、R4およびR5が水素であり、そしてR3がヒドロキシル、アルコキシ 、チオール、チオアルキル、チオアリール、ハロまたはアミノである;4)R5が アルキルまたはアリールであり、R2およびR3がヒドロキシルであり、R4およ びR6が水素であり、そしてR1がヒドロキシル、アルコキシ、チオール、チオア ルキル、チオアリール、ハロまたはアミノである;5)R5がアルキルまたはアリ ールであり、R1およびR3がヒドロキシルであり、R4およびR6が水素であり、 そしてR2がヒドロキシル、アルコキシ、チオール、チオアルキル、チオアリー ル、ハロまたはアミノである;6)R5がアルキルまたはアリールであり、R1お よびR2がヒドロキシルであり、R4およびR6が水素であり、そしてR3がヒドロ キシル、アルコキシ、チオール、チオアルキル、チオアリール、ハロまたはアミ ノである;7)R4がアルキルまたはアリールであり、R2およびR3がヒドロキシ ルであり、R5およびR6が水素であり、そしてR1がヒドロキシル、アルコキシ 、チオール、チオアルキル、チオアリール、ハロまたはアミノである;8)R4が アルキルまたはアリールであり、R1およびR3がヒドロキシルであり、R5およ びR6が水素であり、そしてR2がヒドロキシル、アルコキシ、チオール、チオア ルキル、チオアリール、ハロまたはアミノである;9)R4がアルキルまたはアリ ールであり、R1およびR2がヒドロキシルであり、R5およびR6が水素であり、 そしてR3がヒドロキシル、アルコキシ、チオール、チオアルキル、チオアリー ル、ハロまたはアミノである;10)R6がアルキルまたはアリールであり、R2 がヒドロキシルであり、R3、R4、およびR5が水素であり、そしてR1がヒドロ キシル、アルコキシ、チオール、チオアルキル、チオアリール、ハロまたはアミ ノである;11)R6がアルキルまたはアリールであり、R1がヒドロキシルであ り、R3、R4およびR5が水素であり、そしてR2がヒドロキシル、アルコキシ、 チオール、チオアルキル、チオアリール、ハロまたはアミノである; 12)R5がアルキルまたはアリールであり、R2がヒドロキシルであり、R3、R4 、およびR6が水素であり、そしてR1がヒドロキシル、アルコキシ、チオール 、チオアルキル、チオアリール、ハロまたはアミノである;13)R5がアルキル またはアリールであり、R1がヒドロキシルであり、R3、R4およびR6が水素で あり、そしてR2がヒドロキシル、アルコキシ、チオール、チオアルキル、チオ アリール、ハロまたはアミノである;14)R4がアルキルまたはアリールであり 、R2がヒドロキシルであり、R3、R5およびR6が水素であり、そしてR1がヒ ドロキシル、アルコキシ、チオール、チオアルキル、チオアリール、ハロまたは アミノである;または、15)R4がアルキルまたはアリールであり、R1がヒド ロキシルであり、R3、R5およびR6が水素であり、そしてR2がヒドロキシル、 アルコキシ、チオール、チオアルキル、チオアリール、ハロまたはアミノである ものである。 式I'または式Iにおいて非対称置換炭素原子のために、式I'または式Iの化 合物は光学活性体として単離されて、またはラセミ体として存在しうることが理 解される。本発明はジアステレオマーの混合物、および個々のジアステレオマー の形態としての式I'または式Iの化合物を包含し、そして本発明がエナンチオ マーの混合物として、および個々のエナンチオマーの形態の式I'または式Iの 化合物を包含することも理解されるべきである。(S)−異性体および(R)−異性 体は、キラル中心のファシル・エピメリゼーション(facile epimerization)に より変換可能であることが理解されるべきであり、従って、式I'または式Iの( S)−および(R)−異性体の混合物としての式I'または式Iの化合物を含む調製 が本発明の視野に含まれる。 したがって、本発明は本発明の化合物のすべての光学異性体およびそれらのラ セミ体に向けられており、それら化合物のここに示す化学式は表示された化合物 のすべての可能な光学異性体を包含することが意図される。 また、本発明は本発明の式I'または式Iの化合物の塩およびエステルに向け られる。 II.化合物を調製する方法 本発明の式I'および式Iの化合物は当業者によく知られおよび理解される方 法 および技術を用いることにより調製することができる。例示のために、本発明の 式Iの化合物の調製に用いうる幾つかの方法をここに以下説明する。 式Iの化合物は以下のようにして調製される。 (a)R6がアルキルまたはアリールである式Iの化合物を所望する場合は、R1' 、R2'、およびR3'がヒドロキシルであり、そしてR4'、R5'、およびR6'が水 素であり、R1'およびR2'においてブロックされている式IIの化合物 を適切な酸化剤およびグリニヤ試薬と反応させ、R1'およびR2'を脱ブロックし て、R6がアルキルまたはアリールであり、R1、R2、およびR3がヒドロキシル であり、およびR4およびR5が水素である式Iの化合物を提供するか;または、 必要に応じて、R3'をブロックし、R1'を脱ブロックし、そしてR1'における遊 離のヒドロキシルをアルコキシ、チオール、チオアルキル、チオアリール、ハロ 、またはアミノで置換し、そしてR2'およびR3'を脱ブロックして、R6がアル キルまたはアリールであり、R1がアルコキシ、チオール、チオアルキル、チオ アリール、ハロ、またはアミノであり、R2およびR3がヒドロキシルであり、そ してR4およびR5が水素である式Iの化合物を提供するか;または、必要に応じ て、R3'をブロックし、R2'を脱ブロックし、R2'における遊離のヒドロキシル をアルコキシ、チオール、チオアルキル、チオアリール、ハロまたはアミノで置 換し、そしてR1'およびR3'を脱ブロックして、R6がアルキルまたはアリール であり、R2がアルコキシ、チオール、チオアルキル、チオアリール、ハロまた はアミノであり、R1およびR3がヒドロキシルであり、そしてR4およびR5が水 素である式Iの化合物を提供するか;または、必要に応じて、R1'を脱ブロック し、R1'における遊離のヒドロキシルをアルコキシ、チオール、チオアルキル、 チオアリール、ハロ、またはアミノで置換し、そしてR3'を脱ブロックして、R6 がアルキルまたはアリールであり、 R1およびR2が同一でも異なってもよく、アルコキシ、チオール、チオアルキル 、チオアリール、ハロ、またはアミノであり、R3がヒドロキシルであり、R4お よびR5が水素である式Iの化合物を提供し; R1'、R2'およびR3'がヒドロキシルであり、R4'、R5'およびR6'が水素で ある式IIの化合物を反応させ、R1'およびR2'におけるヒドロキシルが、たと えばイソプロピリデネーションにより保護され、R3'におけるヒドロキシルがつ いでケトンに酸化され、そしてたとえばグリニヤまたは有機リチウム試薬と反応 せられ、R1'およびR2'が脱ブロックされ、R2'およびR3'におけるヒドロキシ ルがブロックされ、そしてR1'におけるヒドロキシル基が一時的に保護されるか チオール、アルコキシ、チオール、チオアルキル、チオアリール、ハロまたはア ミノで置換され、R2'およびR3'は共にまたは順次脱ブロックされ、必要に応じ てこれらのヒドロキシルは水素に変換され、R1'、R2'またはR3'におけるいず れか残存の望ましくない保護基が必要に応じて共にまたは順次除去されて、R6 がアルキルまたはアリールであり、R4およびR5が水素であり、R1がヒドロキ シル、ハロ、チオール、アルコキシ、チオアルキル、チオアリール、またはアミ ノであり、R2およびR3が同一でも異なってもよく、ヒドロキシルまたは水素で ある式Iの化合物が提供され; R1',R2'およびR3'がヒドロキシルであり、R4'、R5'およびR6'が水素で ある式IIの化合物を反応させ、R1'およびR2'におけるヒドロキシルが保護さ れ、R3'におけるヒドロキシルがついでケトンに酸化され、そしてたとえばグリ ニヤまたは有機リチウム試薬と反応せられ、R1'およびR2'が脱ブロックされ、 R1'およびR3'におけるヒドロキシルがブロックされ、R2'におけるヒドロキシ ル基が一時的に保護されるかチオール、アルコキシ、チオアルキル、チオアリー ル、ハロまたはアミノで必要に応じて置換され、R1'およびR3'が共にまたは順 次脱ブロックされ、そしてこれらのヒドロキシルが必要に応じて水素に変換され 、R1'、R2'またはR3'におけるいずれか残存の望ましくないヒドロキシル保護 基がついで、必要に応じて共にまたは順次除去されて、R6がアルキルまたはア リールであり、R4およびR5が水素であり、R2がヒドロキシル、ハロ、チオー ル、アルコキシ、 チオアルキル、チオアリール、またはアミノであり、R1およびR3が同一でも異 なってもよく、ヒドロキシルまたは水素である式Iの化合物が提供され; R1'、R2'およびR3'がヒドロキシルであり、R4'、R5'、およびR6'が水素 である式IIの化合物を反応させ、R1'およびR2'におけるヒドロキシルが保護 され、R3'におけるヒドロキシルがついでケトンに酸化され、そしてたとえばグ リニヤまたは有機リチウム試薬と反応せられ、R3'におけるヒドロキシル基が一 時的に保護されるかまたは必要に応じてチオール、アルコキシ、チオアルキル、 チオアリール、ハロまたはアミノで置換され、R1'およびR2'が共にまたは順次 脱ブロックされ、そしてこれらのヒドロキシルが必要に応じてHに変換され、R1 '、R2'、またはR3'におけるいずれか残存の望ましくない保護基がついで、共 にまたは順次必要に応じて除去されて、R6がアルキルまたはアリールであり、 R4およびR5が水素であり、R3がヒドロキシル、ハロ、チオール、アルコキシ 、チオアルキル、チオアリール、またはアミノであり、R1およびR2が同一でも 異なってもよく、ヒドロキシルまたは水素である式Iの化合物が提供され; R1'、R2'およびR3'がヒドロキシルであり、R4'、R5'およびR6'が水素で ある式IIの化合物を反応させ、R1'およびR2'におけるヒドロキシルがブロッ クされ、R3'におけるヒドロキシルがついでケトンに酸化され、たとえば、グリ ニヤまたは有機リチウム試薬と反応せられ、R3'におけるヒドロキシル基が一時 的に保護されるかまたは水素に変換され、R1'およびR2'が共にまたは順次必要 に応じて脱ブロックされ、そしてこれらの開放されたヒドロキシルが必要に応じ てチオール、アルコキシ、チオアルキル、チオアリール、ハロまたはアミノで置 換され、R1'、R2'またはR3'におけるいずれか残存の望ましくない保護基が、 ついで、共にまたは順次必要に応じて除去されて、R6がアルキルまたはアリー ルであり、R4およびR5が水素であり、R1およびR2がヒドロキシル、ハロ、チ オール、アルコキシ、チオアルキル、チオアリールまたはアミノであり、R3が ヒドロキシルまたは水素である式Iの化合物が提供され; R1'、R2'、およびR3'がヒドロキシルであり、R4'、R5'およびR6'が水素 である式IIの化合物を反応させ、R1'およびR2'におけるヒドロキシルがブロ ック され、R3'におけるヒドロキシルがついでケトンに酸化され、そしてたとえばグ リニヤまたは有機リチウム試薬と反応せられ、R3'におけるヒドロキシル基が一 時的に保護されるかまたは必要に応じてチオール、アルコキシ、チオアルキル、 チオアリール、ハロまたはアミノで置換され、R1'におけるブロックされたヒド ロキシル基が一時的に代わりに残されるか、またはそれはチオール、アルコキシ 、チオアルキル、チオアリール、ハロまたはアミノで必要に応じて置換され、一 方、R2'はヒドロキシルに脱ブロックされるか水素に変換され、そしてR1'、お よびR3'におけるいずれか残存の望ましくない保護基はついで共にまたは順次必 要に応じて除去されて、R6がアルキルまたはアリールであり、R4およびR5が 水素であり、R1およびR3がヒドロキシル、ハロ、チオ、チオアルキル、チオア リール、アルコキシ、またはアミノであり、R2がヒドロキシルまたは水素であ る式Iの化合物が提供され; R1'、R2'、およびR3'がヒドロキシルであり、R4'、R5'およびR6'が水素 である式IIの化合物を反応させ、R1'およびR2'におけるヒドロキシルがブロ ックされ、R3'におけるヒドロキシルがついでケトンに酸化され、そしてたとえ ばグリニヤまたは有機リチウム試薬と反応せられ、R3'におけるヒドロキシル基 が一時的に保護されて残されるかまたは必要に応じてチオール、アルコキシ、チ オアルキル、チオアリール、ハロまたはアミノで置換され、R2'における保護さ れたヒドロキシル基が代わりに一時的に残されるか必要に応じてチオール、アル コキシ、チオアルキル、チオアリール、ハロ、またはアミノで置換され、一方、 R1'がヒドロキシルに脱ブロックされるか水素に変換され、そしてR2'およびR3 'におけるいずれか残存の望ましくない保護基が、ついで必要に応じて共にまた は順次除去されて、R6がアルキルまたはアリールであり、R4およびR5が水素 であり、R2およびR3がヒドロキシル、ハロ、チオール、アルコキシ、チオアル キル、チオアリールまたはアミノであり、R1がヒドロキシルまたは水素である 式Iの化合物が提供され; (b)R5がアルキルまたはアリールである式Iの化合物を所望する場合は、R1' 、R2'、およびR3'がヒドロキシルであり、そしてR4'、R5'、およびR6'が水 素で あり、R1'およびR3'においてブロックされている式IIの化合物 を適切な酸化剤およびグリニヤ試薬と反応させ、R1'およびR3'を脱ブロックし て、R5がアルキルまたはアリールであり、R1、R2、およびR3がヒドロキシル であり、およびR4およびR6が水素である式Iの化合物を提供するか;または、 必要に応じて、R2'をブロックし、R1'を脱ブロックし、そしてR1'における遊 離のヒドロキシルをアルコキシ、チオール、チオアルキル、チオアリール、ハロ 、またはアミノで置換し、そしてR2'およびR3'を脱ブロックして、R5がアル キルまたはアリールであり、R1がアルコキシ、チオール、チオアルキル、チオ アリール、ハロ、またはアミノであり、R2およびR3がヒドロキシルであり、そ してR4およびR6が水素である式Iの化合物を提供するか;または、必要に応じ て、R2'をブロックし、R3'を脱ブロックし、R3'における遊離のヒドロキシル をアルコキシ、チオール、チオアルキル、チオアリール、ハロまたはアミノで置 換し、そしてR1'およびR2'を脱ブロックして、R5がアルキルまたはアリール であり、R3がアルコキシ、チオール、チオアルキル、チオアリール、ハロまた はアミノであり、R1およびR2がヒドロキシルであり、そしてR4およびR6が水 素である式Iの化合物を提供するか;または、必要に応じて、R1'を脱ブロック し、R1'における遊離のヒドロキシルをアルコキシ、チオール、チオアルキル、 チオアリール、ハロ、またはアミノで置換し、そしてR2'を脱ブロックして、R5 がアルキルまたはアリールであり、R1およびR3が同一でも異なってもよく、 アルコキシ、チオール、チオアルキル、チオアリール、ハロ、またはアミノであ り、R2がヒドロキシルであり、そしてR4およびR6が水素である式Iの化合物 を提供し; R1'、R2'およびR3'がヒドロキシルであり、R4'、R5'およびR6'が水素で ある式IIの化合物を反応させ、R1'およびR3'におけるヒドロキシルが保護さ れ、 R2'におけるヒドロキシルがついでケトンに酸化され、そしてたとえばグリニヤ または有機リチウム試薬と反応せられ、R2'において得られるヒドロキシルがブ ロックされ、R1'が一時的に保護されて残されるか必要に応じてチオール、アル コキシ、チオアルキル、チオアリール、ハロまたはアミノで置換され、R2'およ びR3'が共にまたは順次脱ブロックされ、必要に応じてこれらのヒドロキシルは Hに変換され、R1'、R2'またはR3'におけるいずれか残存の望ましくない保護 基が必要に応じて共にまたは順次除去されて、R5がアルキルまたはアリールで あり、R4およびR6が水素であり、R1がヒドロキシル、ハロ、チオール、アル コキシ、チオアルキル、チオアリール、またはアミノであり、R2およびR3が同 一でも異なってもよく、ヒドロキシルまたは水素である式Iの化合物が提供され ; R1'、R2'およびR3'がヒドロキシルであり、R4'、R5'およびR6'が水素で ある式IIの化合物を反応させ、R1'およびR3'におけるヒドロキシルが保護さ れ、R2'におけるヒドロキシルがついでケトンに酸化され、そしてたとえばグリ ニヤまたは有機リチウム試薬と反応せられ、R2'において得られるヒドロキシル が一時的にブロックされるかチオール、アルコキシ、チオアルキル、チオアリー ル、ハロまたはアミノで必要に応じて置換され、R1'およびR3'が共にまたは順 次脱ブロックされ、そしてこれらのヒドロキシルが必要に応じて水素に変換され 、R1'、R2'またはR3'におけるいずれか残存の望ましくない保護基がついで、 必要に応じて共にまたは順次除去されて、R5がアルキルまたはアリールであり 、R4およびR6が水素であり、R2がヒドロキシル、ハロ、チオール、アルコキ シ、チオアルキル、チオアリール、またはアミノであり、R1およびR3が同一で も異なってもよく、ヒドロキシルまたは水素である式Iの化合物が提供され; R1'、R2'およびR3'がヒドロキシルであり、R4'、R5'、およびR6'が水素 である式IIの化合物を反応させ、R1'およびR3'におけるヒドロキシルが保護 され、R2'におけるヒドロキシルがついでケトンに酸化され、そしてたとえばグ リニヤまたは有機リチウム試薬と反応せられ、R2'において得られるヒドロキシ ルが一時的にブロックされるか水素に変換され、R3'は一時的に保護されて残さ れるかまたは必要に応じてチオール、アルコキシ、チオアルキル、チオアリール 、ハロ またはアミノで置換され、R1'におけるヒドロキシルが脱ブロックされ、必要に 応じて水素に変換され、R2'、またはR3'におけるいずれか残存の望ましくない 保護基がついで、共にまたは順次必要に応じて除去されて、R5がアルキルまた はアリールであり、R4およびR6が水素であり、R3がヒドロキシル、ハロ、チ オール、アルコキシ、チオアルキル、チオアリール、またはアミノであり、R1 およびR2が同一でも異なってもよく、ヒドロキシルまたは水素である式Iの化 合物が提供され; R1'、R2'およびR3'がヒドロキシルであり、R4'、R5'およびR6'が水素で ある式IIの化合物を反応させ、R1'およびR3'におけるヒドロキシルが保護さ れ、R2'におけるヒドロキシルがついでケトンに酸化され、たとえば、グリニヤ または有機リチウム試薬と反応せられ、R2'において得られるヒドロキシルが一 時的にブロックされるかまたは必要に応じてチオール、アルコキシ、チオアルキ ル、チオアリール、ハロまたはアミノで置換され、R1'においてブロックされた ヒドロキシルがそのまま残されるかまたは必要に応じてチオール、アルコキシ、 チオアルキル、チオアリール、ハロまたはアミノで置換され、R3'においてブロ ックされたヒドロキシル基が必要に応じてヒドロキシルに脱ブロックされるか水 素に変換され、R1'、R2'におけるいずれか残存の望ましくない保護基が、つい で、共にまたは順次必要に応じて除去されて、R5がアルキルまたはアリールで あり、R4およびR6が水素であり、R1およびR2がヒドロキシル、ハロ、チオー ル、アルコキシ、チオアルキル、チオアリールまたはアミノであり、R3がヒド ロキシルまたは水素である式Iの化合物が提供され; R1'、R2'、およびR3'がヒドロキシルであり、R4'、R5'およびR6'が水素 である式IIの化合物を反応させ、R1'およびR3'におけるヒドロキシルが保護 され、R2'におけるヒドロキシルがついでケトンに酸化され、そしてたとえばグ リニヤまたは有機リチウム試薬と反応せられ、R2'において得られるヒドロキシ ルが一時的にブロックされるか水素で置換され、R3'においてブロックされたヒ ドロキシルがそのまま残されるかまたは必要に応じてチオール、アルコキシ、チ オアルキル、チオアリール、ハロまたはアミノで置換され、R1'におけるブロッ クされ たヒドロキシルがそのまま残されるかまたはチオール、アルコキシ、チオアルキ ル、チオアリール、ハロまたはアミノで必要に応じて置換され、そしてR1'、R2 'およびR3'におけるいずれか残存の望ましくない保護基がついで共にまたは順 次必要に応じて除去されて、R5がアルキルまたはアリールであり、R4およびR6 が水素であり、R1およびR3がヒドロキシル、ハロ、チオ、チオアルキル、チ オアリール、アルコキシ、またはアミノであり、R2がヒドロキシルまたは水素 である式Iの化合物が提供され; R1'、R2'、およびR3'がヒドロキシルであり、R4'、R5'およびR6'が水素 である式IIの化合物を反応させ、R1'およびR3'におけるヒドロキシルが保護 され、R2'におけるヒドロキシルがついでケトンに酸化され、そしてたとえばグ リニヤまたは有機リチウム試薬と反応せられ、R2'において得られるヒドロキシ ルが一時的にブロックされるか、または必要に応じてチオール、アルコキシ、チ オアルキル、チオアリール、ハロまたはアミノで置換され、R3'におけるブロッ クされたヒドロキシル基がそのまま残されるか、必要に応じてチオール、アルコ キシ、チオアルキル、チオアリール、ハロ、またはアミノで置換され、R1'にお けるブロックされたヒドロキシル基が必要に応じてヒドロキシルに脱ブロックさ れるか水素に変換され、そしてR2'およびR3'におけるいずれか残存の望ましく ない保護基が、ついで必要に応じて共にまたは順次除去されて、R6がアルキル またはアリールであり、R2およびR3がヒドロキシル、ハロ、チオール、アルコ キシ、チオアルキル、チオアリールまたはアミノであり、R1がヒドロキシルま たは水素である式Iの化合物が提供され; (c)R4がアルキルまたはアリールである式Iの化合物を所望する場合は、R1' 、R2'、およびR3'がヒドロキシルであり、そしてR4'、R5'、およびR6'が水 素であり、R2'およびR3'においてブロックされている式IIの化合物 を適切な酸化剤およびグリニヤ試薬と反応させ、R2'およびR3'を脱ブロックし て、R4がアルキルまたはアリールであり、R1、R2、およびR3がヒドロキシル であり、およびR5およびR6が水素である式Iの化合物を提供するか;または、 必要に応じて、R1'をブロックし、R2'を脱ブロックし、そしてR2'における遊 離のヒドロキシルをアルコキシ、チオール、チオアルキル、チオアリール、ハロ 、またはアミノで置換し、そしてR1'およびR3'を脱ブロックして、R4がアル キルまたはアリールであり、R2がアルコキシ、チオール、チオアルキル、チオ アリール、ハロ、またはアミノであり、R1およびR3がヒドロキシルであり、そ してR5およびR6が水素である式Iの化合物を提供するか;または、必要に応じ て、R1'をブロックし、R3'を脱ブロックし、R3'における遊離のヒドロキシル をアルコキシ、チオール、チオアルキル、チオアリール、ハロまたはアミノで置 換し、そしてR1'およびR2'を脱ブロックして、R4がアルキルまたはアリール であり、R3がアルコキシ、チオール、チオアルキル、チオアリール、ハロまた はアミノであり、R1およびR2がヒドロキシルであり、そしてR5およびR6が水 素である式Iの化合物を提供するか;または、必要に応じて、R2'を脱ブロック し、R2'における遊離のヒドロキシルをアルコキシ、チオール、チオアルキル、 チオアリール、ハロ、またはアミノで置換し、そしてR1'を脱ブロックして、R4 がアルキルまたはアリールであり、R2およびR3が同一でも異なってもよく、 アルコキシ、チオール、チオアルキル、チオアリール、ハロ、またはアミノであ り、R1がヒドロキシルであり、R5およびR6が水素である式Iの化合物を提供 し; R1'、R2'およびR3'がヒドロキシルであり、R4'、R5'およびR6'が水素で ある式IIの化合物を反応させ、R2'およびR3'におけるヒドロキシルが保護さ れ、R1'におけるヒドロキシルがついでケトンに酸化され、そしてたとえばグリ ニヤ または有機リチウム試薬と反応せられ、そしてR1'において得られるヒドロキシ ル基が一時的にブロックされるか必要に応じてチオール、アルコキシ、チオアル キル、チオアリール、ハロまたはアミノで置換され、R2'およびR3'が共にまた は順次脱ブロックされ、必要に応じてこれらのヒドロキシルは水素に変換され、 R1'、R2'またはR3'におけるいずれか残存の望ましくない保護基が必要に応じ て共にまたは順次除去されて、R4がアルキルまたはアリールであり、R5および R6が水素であり、R1がヒドロキシル、ハロ、チオール、アルコキシ、チオアル キル、チオアリール、またはアミノであり、R2およびR3が同一でも異なっても よく、ヒドロキシルまたは水素である式Iの化合物が提供され; R1'、R2'およびR3'がヒドロキシルであり、R4'、R5'およびR6'が水素で ある式IIの化合物を反応させ、R2およびR3'におけるヒドロキシルが保護さ れ、R1'におけるヒドロキシルがついでケトンに酸化され、そしてたとえばグリ ニヤまたは有機リチウム試薬と反応せられ、そしてR1'において得られるヒドロ キシル基が一時的にブロックされるか水素で置換され、R3'においてブロックさ れたヒドロキシルがそのまま残されるか水素に変換され、R2'において保護され たヒドロキシルが脱ブロックされるかチオール、アルコキシ、チオアルキル、チ オアリール、ハロまたはアミノで必要に応じて置換され、R1'、R2'またはR3' におけるいずれか残存の望ましくないヒドロキシル保護基がついで、必要に応じ て共にまたは順次除去されて、R4がアルキルまたはアリールであり、R5および R6が水素であり、R2がヒドロキシル、ハロ、チオール、アルコキシ、チオアル キル、チオアリール、またはアミノであり、R1およびR3が同一でも異なっても よく、ヒドロキシルまたは水素である式Iの化合物が提供され; R1'、R2'およびR3'がヒドロキシルであり、R4'、R5'、およびR6'が水素 である式IIの化合物を反応させ、R2'およびR3'におけるヒドロキシルが保護 され、R1'におけるヒドロキシルがついでケトンに酸化され、そしてたとえばグ リニヤまたは有機リチウム試薬と反応せられ、R1'において得られるヒドロキシ ルが一時的にブロックされるかまたは水素で置換され、R2'においてブロックさ れたヒドロキシルがそのまま残されるか水素に置換され、R3'におけるヒドロキ シル基 が脱ブロックされるかまたは必要に応じてチオール、アルコキシ、チオアルキル 、チオアリール、ハロまたはアミノで置換され、R1'またはR2'におけるいずれ か残存の望ましくない保護基がついで、共にまたは順次必要に応じて除去されて 、R4がアルキルまたはアリールであり、R5およびR6が水素であり、R3がヒド ロキシル、ハロ、チオール、チオアルキル、チオアリール、またはアミノであり 、R1およびR2が同一でも異なってもよく、ヒドロキシルまたは水素である式I の化合物が提供され; R1'、R2'およびR3'がヒドロキシルであり、R4'、R5'およびR6'が水素で ある式IIの化合物を反応させ、R2'およびR3'におけるヒドロキシルが保護さ れ、R1'におけるヒドロキシルがついでケトンに酸化され、たとえば、グリニヤ または有機リチウム試薬と反応せられ、R1'において得られるヒドロキシルが次 いでブロックされ、所望の場合は次いでR3'が水素に変換されて良く、次いでR1 'およびR2'が共にまたは順次必要に応じてチオール、アルコキシ、チオアルキ ル、チオアリール、ハロまたはアミノのいずれかの組合わせに変換され、R1'、 R2'またはR3'におけるいずれか残存の望ましくない保護基が、ついで、共にま たは順次必要に応じて除去されて、R4がアルキルまたはアリールであり、R5お よびR6が水素であり、R1およびR2がヒドロキシル、ハロ、チオール、アルコ キシ、チオアルキル、チオアリールまたはアミノであり、R3がヒドロキシルま たは水素である式Iの化合物が提供され; R1'、R2'、およびR3'がヒドロキシルであり、R4'、R5'およびR6'が水素 である式IIの化合物を反応させ、R2'およびR3'におけるヒドロキシルが保護 され、R1'におけるヒドロキシルがついでケトンに酸化され、そしてたとえばグ リニヤまたは有機リチウム試薬と反応せられ、R1'において得られるヒドロキシ ル基が次いで保護され、所望の場合は次いでR2'が水素に変換されて良く、次い でR1'およびR3'が順次または同時に必要に応じてチオール、アルコキシ、チオ アルキル、チオアリール、ハロまたはアミノのいずれかの組合わせに変換され、 そしてR1'、R2'、またはR3'におけるいずれか残存の望ましくない保護基はつ いで共にまたは順次必要に応じて除去されて、R4がアルキルまたはアリールで あり、R5およびR6 が水素であり、R1およびR3がヒドロキシル、ハロ、チオール、チオアルキル 、チオアリール、アルコキシ、またはアミノであり、R2がヒドロキシルまたは 水素である式Iの化合物が提供され; R1'、R2'、およびR3'がヒドロキシルであり、R4'、R5'およびR6'が水素 である式IIの化合物を反応させ、R2'およびR3'におけるヒドロキシルが保護 され、R1'におけるヒドロキシルがついでケトンに酸化され、そしてたとえばグ リニヤまたは有機リチウム試薬と反応せられ、R1'において得られるヒドロキシ ル基が保護されるか素に変換され、R2'およびR3'におけるブロックされたヒド ロキシルが順次または同時に必要に応じてチオール、アルコキシ、チオアルキル 、チオアリール、ハロ、またはアミノのいずれかの組合わせに変換され、そして R1'、R2'またはR3'におけるいずれか残存の望ましくない保護基が、ついで必 要に応じて共にまたは順次除去されて、R4がアルキルまたはアリールであり、 R5およびR6が水素であり、R2およびR3がヒドロキシル、ハロ、チオール、ア ルコキシ、チオアルキル、チオアリールまたはアミノであり、R1がヒドロキシ ルまたは水素である式Iの化合物が提供される。 本発明の上述の方法で用いる式IIの化合物における反応基、たとえば、R1' 、R2'、およびR3'は、適切な保護基でブロックしてよい。適切なブロックおよ び脱ブロックスキームは当業者に知られている(T.W.Greene、Protective Groupsin Organic Synthesis、John Wiley & Sons、New York、 1981参照)。一般に、後続の合成工程の間、問題の反応基を適切に保護する 特定の保護基が選択され、所望の生成物の劣化を引き起こさない状況において容 易に除去される。たとえば、エーテル、アセタール、ケタールおよびエステルは 単離されたヒドロキシル基を保護するのに用いられる。本発明の方法に用いうる 特に好ましい保護基には、O−ベンジル、O−p−メトキシベンジル、O−アセ トキシ、O−ハロアセトキシ、O−ベンゾイルオキシ、およびO−アリルなどが 含まれる。保護基の除去は当業者に知られた方法を用いて行うことができる。た とえば、p−メトキシベンジル基はアセトニトリル中セリウムアンモニウムニト レート(cericammonium nitrate)および水を用いて除去できる。 式IIのブロック化/脱ブロック化化合物および式Iの化合物の種々の誘導体 において遊離のヒドロキシル基をアルコキシル、ハロまたはアミノで置換するた めの適切な方法は当業者に周知である。特に、遊離のヒドロキシル基は塩基の存 在下でアルキルまたはアリールハライドと反応させることにより変換できる。遊 離のヒドロキシルをハロ基で置換するためには、まず、遊離のヒドロキシルを有 する化合物をトリフリックアンヒドリド(triflic anhydride)、メシルクロリド( mesyl chloride)またはトシルクロリド(tosyl chloride)と塩基性ピリジンの存 在下に反応させヒドロキシルをトリフレート、メシルまたはトシルのような脱離 基でそれぞれブロックする。ついで、ジメチルホルムアミド(DMF)中でナトリ ウムベンゾエートで処理することによりブロック化ヒドロキシルがO−ベンゾエ ートで、反転とともに置換される。ついで、このO−ベンゾエートが脱エステル 化され、テトラブチルアンモニウムハライドでの処理においてトリフレートのよ うな適切な脱離基により再びブロックされ、これはそれぞれハライドにより反転 を伴って置換されるか、またはナトリウムアジドでの処理において反転を伴って アジドにより置換され、そしてその後の還元においてアミノとなる。 DMF中に遊離のヒドロキシルを有する化合物を溶解し、そして低温(0℃〜 10℃)において塩基(たとえば、水素化ナトリウム)を含有する不活性雰囲気下 のフラスコに添加することによりアルコキシ基を付加することができる。数分撹 拌した後に、たとえば0℃〜10℃のような低温においてDMF中にベンジルブ ロミドが滴下される。さらに、反応混合物が室温で2〜24時間撹拌される。反 応混合物を通常通りワークアップさせてアルコキシ(ベンジル)化合物が得られる 。 塩基性ピリジンと共にジクロロメタン(DCM)中遊離のヒドロキシルを有する 化合物を溶解させることによりハロ基、たとえば、フルオロを付加することがで きる。低温(−10℃〜−60℃)で冷却後、適量のトリフリックアンヒドリド、 またはメシルクロリドまたはトシルクロリドを滴下する。0℃〜25℃の温度に おいて撹拌することにより反応させる。反応混合物の通常のワークアップにより エステル化化合物が得られる。DMF中ナトリウムベンゾエートを用いてこの誘 導体を即座に処理することにより、脱離基が反転を伴ってO−ベンゾエートと置 換する。塩基(たとえばナトリウムメトキシド)で処理することにより遊離のヒド ロキシルが生成され、ついで(上述の方法を繰り返して)トリフレートのような適 切な脱離基により再度ブロックされる。反転を伴ってフルオロ誘導体を得るため に、トリフレートは適切な溶媒(たとえば、ジエチルエーテル、テトラヒドロフ ランまたはクラウンエーテル)中無水テトラアルキルアンモニウムフルオリド(好 ましくはテトラn−ブチル)で処理されるか、またはカリウムフルオリドで処理さ れる。 アミノ基を導入するために、トリフレートはDMF中ナトリウムアシドまたは ベンジルアミンのいずれかで処理される。生成物は反転を伴ってアジドまたはベ ンジルアミン基を伴って得られる、水素雰囲気中のカーボン上パラジウムで還元 することにより遊離のアミノ基を与える。 式IIの化合物および式Iの化合物の種々の誘導体にチオール基を導入するた めの適切な方法は当業者に周知である。たとえば、ナトリウムスルフヒドリド( NaSH)を用いてアルキルハライドまたはスルホニルエステルを求核置換する方 法、チオ酢酸を用いてハライドまたはスルホネートエステルを求核置換してチオ アセテート基を与え、メタノール中ナトリウムメトキシドで処理してこれを遊離 のチオールに脱ブロックし、チオスルフェート(S23 2-)を用いてこれをブンテ (Bunte)塩に変換し、ついでこのブンテ塩を酸で加水分解する方法、またはヒド ロキシル基をフルオロピリジニウム塩およびN,N−ジメチルチオカルバメート で処理する方法(Hojo:Yoshino:Mukaiyama Chem.Lett.(1977)133: 437)または、ヒドロキシルをケトンに酸化し、ついでこれをラウソン(Lawss son's)試薬でチオケトンに変換し、そしてナトリウムボロヒドリドでチオールに 還元する方法がある。参考として、(Wardell,in Patai"The Chemistry o f the Thiol Group、pt1:Wiley:New York、1974、pp,179−2 11)を参照のこと。 式IIの化合物および式Iの化合物の種々の誘導体にチオアルキルまたはチオ アリール基を導入するための方法は当業者に周知である。たとえば、1,8−ジ アザビシクロ[5.4.0]ウンデセン(DBU)のような塩基の存在下にアルキル ま たはアリールチオレート塩でまたはアルキルまたはアリールチオールでアルキル ハライドまたはスルホニルエステルを求核置換する方法、アルキルまたはアリー ルハライドまたはスルホネートエステルでチオールをアルキル化する方法、テト ラメチルチオウレアの存在下アルキルまたはアリールハライドでヒドロキシル基 を処理し、その後水素化ナトリウムで処理する方法(Fujisaka;Fujiwara;No risue;Kajigaeshi Bull.Chem.Soc.Jpn.1985、58:2529)ま たは、ベンゼン中トリブチルホスフィンおよびN−(チオアリール)スクシンイミ ドでアルコールを処理する方法(Waters Tetrahedron Lett.1977、p. 4475)およびこれらに引用の文献が挙げられる。参考のため(Peach,in Pat ai"The Chemistry of the Thiol Group,pt1:Wiley:New York,1 974、pp721−735)を参照のこと。 さらに、式IIの化合物および式Iの化合物の種々の誘導体においてブロック 化または脱ブロック化ヒドロキシル基を水素で置換するための適切な方法は当業 者に周知である。たとえば、アルキルハライドまたはトシレートのようなスルホ ニルエステルはリチウムアルミニウムヒドリドまたはその他の種々の金属ヒドリ ド還元剤でエーテルまたはジグライムのような異なる溶媒中で選択的に還元され うる。この変換を行いうる方法の膨大なリストは、J.March"Advanced Organ ic Chemistry.Reactions,Mechanisms and Structure"4th Edition、 1992、pp438−446およびこれらに引用された文献中に提供される。 幾つかのアルキルまたはアリール基、特に例えば不飽和またはハロ、カルボキ シル、ヒドロキシル、アルコキシ、アジドまたはアミノのような他の化学官能基 を含むものは、酸化、ヒドロキシル化、加水分解、ニトロ化、ヒドロボレーショ ン、スルフェーション、アミノ化、アミド化、エステル化、アルキル化、ハロゲ ン化、エポキシ化、カルボニル化、ハロホルミル化、還元、グリニヤまたはウィ ッティッヒ反応による炭素−炭素鎖伸長のような化学的方法によってさらに誘導 体とされて最終化合物中に新規なまたは追加の官能基を導入することができる。 このような変換は有機合成化学の当業者により行うことができる。 本発明の実施態様によれば、R6がアルキルまたはアリールであり、R1、R2 お よびR3がヒドロキシルであり、そしてR4およびR5が水素である式Iの化合物 は、スワインソニンアセトニドのようなR1'およびR2'においてヒドロキシルが 適切にブロックされた式IIの化合物から、遊離のヒドロキシルの酸化、その後 適切なグリニヤ試薬処理、およびそれに続く脱ブロック化により調製される。 R5がアルキルまたはアリールであり、R1、R2およびR3がヒドロキシルであ り、そしてR4およびR6が水素である式Iの化合物は、R1'およびR3'において ヒドロキシルが、たとえばO−ベンジルで適切にブロックされた、式IIの化合 物から、遊離のヒドロキシルを酸化し、その後適切なグリニヤ試薬で処理し、そ して続いて脱ブロックすることにより調製される。R1およびR3がO−ベンジル であり、R2がヒドロキシルであり、R4、R5およびR6が水素である所望の式I の化合物は、スワインソニンアセトニドから、遊離のヒドロキシル(R3)をベン ジルでブロックし、ついでアセトニド基を除去し、その後相転移にベンジル化す ることにより調製される。 R4がアルキルまたはアリールであり、R1、R2およびR3がヒドロキシルであ り、そしてR5およびR6が水素である式Iの化合物はR2'およびR3'が、たとえ ばO−ベンジルで、適切にブロックされた式IIの化合物から、遊離のヒドロキ シルを酸化し、その後適切なグリニヤ試薬で処理し、そして続いて脱ブロックす ることにより調製される。R2およびR3がO−ベンジルであり、R1がヒドロキ シルであり、R4、R5およびR6が水素である所望の式Iの化合物はスワインソ ニンアセトニドから、遊離のヒドロキシル(R3')をベンジルでブロックし、アセ トニド基を除去し、その後相転移p−メトキシベンジル化、従来のベンジル化お よびその後p−メトキシベンジル基を除去することにより調製されうる。 R6がアルキルまたはアリールまたは水素であり、そしてR3が水素(またはR6 が水素であり、そしてR3がアルキルまたはアリールまたは水素であるエナンチ オマー)であり、R1およびR2がヒドロキシルであり、そしてR4およびR5が水 素である式Iの化合物は、スワインソニンアセトニドのようなR1'およびR2'が 適切にブロックされた式IIの化合物から、遊離のヒドロキシル、R3'、を酸化 し、ついで得られる8−オキソまたは8−ケト化合物を適切なウィッティッヒ試 薬(ウィッ ティッヒオレフィン化)で処理し、その後立体特異的に還元してアルキルまたは アリール誘導体とすることにより調製される。通常の脱ブロック化でアセトニド を除去することにより所望の8−デオキシスワインソニン誘導体が得られる。 R5がアルキルまたはアリールであり、R1およびR2がヒドロキシルであり、 R4が水素であり、そしてR6が水素、またはアリールまたはアルキルであり、そ してR3が水素(またはR6が水素であり、R3がアルキルまたはアリールまたは水 素であるエナンチオマー)である式Iの化合物は、R1'がO−ベンジルであり、 R6'が水素、またはアリールまたはアルキルであり、R3'が水素である8−デオ キシスワインソニンのようなヒドロキシルR1'が適切にブロックされヒドロキシ ルR3'および水素R6'の一つが水素またはアリールまたはアルキルである置換さ れ、その他が水素である式IIの化合物から、遊離のヒドロキシル、R2'、を酸 化し、続いて適切なグリニヤ試薬で処理し、そして脱ブロックすることにより調 製される。R1がO−ベンジルであり、R2がヒドロキシルであり、R4およびR5 が水素であり、そしてR6が水素、アリールまたはアルキルであり、そしてR3が 水素(またはR6が水素であり、そしてR3がアルキルまたはアリールまたは水素 であるエナンチオマー)である式Iの所望の化合物は、上述のようにして調製し た対応する8−デオキシスワインソニン誘導体からその後の相転移ベンジル化に より調製できる。 R4がアルキルまたはアリールであり、R1およびR2がヒドロキシルであり、 R5が水素であり、そしてR6が水素、またはアリールまたはアルキルであり、そ してR3が水素(またはR6が水素であり、R3がアルキルまたはアリールまたは水 素であるエナンチオマー)である式Iの化合物は、R2'がO−ベンジルであり、 R6'が水素、またはアリールまたはアルキルであり、そしてR3'が水素である8 −デオキシスワインソニンのようなヒドロキシルR2'が適切にブロックされた8 −デオキシスワインソニン誘導体から、遊離のヒドロキシル、R1'、を酸化し、 その後適切なグリニヤ試薬で処理し、その後脱ブロックすることにより調製され る。R1がヒドロキシルであり、R2がO−ベンジルであり、R4およびR5が水素 であり、そしてR6が水素、またはアリールまたはアルキルであり、そしてR3が 水素(またはR6が水素であり、そしてR3がアルキルまたはアリールまたは水素 であるエナンチ オマー)である式Iの所望の化合物は、上述のようにして調製した対応する8− デオキシスワインソニン誘導体についてその後ヒドロキシルR1'をブロック化し 、相転移p−メトキシベンジル化し、そして従来のベンジル化によりR2'をブロ ックし、その後ヒドロキシルR1'からp−メトキシベンジル基を除去することに より調製される。 必要に応じて、上述の生成物はカラムクロマトグラフィーのような従来の方法 により生成される。 取扱い可能なヒドロキシル基を有する式Iの化合物はSN2反転によりエピ− 異性体に変換されうる。たとえば、遊離のヒドロキシルはメシルクロリドおよび ピリジンと反応してO−メシル(メチルスルホニル)を与え、これをDMF(ジメ チルホルムアミド)中でナトリウムベンゾエートと共に処理することにより、遊 離のヒドロキシル基がエピ−O−ベンゾエートにより置換された化合物が提供さ れる。メタノール中NaOMeを用いる脱エステル化により、遊離のヒドロキシル がエピヒドロキシルで置換された式Iの化合物が得られる。同様に、このSN2 反転法はそれらエピ−異性体中のヒドロキシルをアジド基またはハロ基(F、Cl 、I、Br)に置換するのに用いうる。 上述の式Iの化合物はアルカリ金属ハライド、たとえば、ナトリウムクロリド 、ナトリウムイオダイドまたはリチウムイオダイドと反応させることにより塩に 変換されうる。好ましくは、式Iの化合物はアセトンのような溶媒の存在下で化 学量論的な量のナトリウムクロリドとの反応によりそれらの塩に変換される。一 般に、対応する塩への変換は、−20℃〜80℃の温度範囲において約1〜12 時間の反応時間で行なわれる。 遊離のヒドロキシル基を有する式Iの化合物も従来の操作を用いてエステルに 変換されうる。たとえば、式Iの化合物はDCMおよびピリジン中に溶解されう る。DCM中無水安息香酸またはベンゾイルクロリドを冷却(0℃〜5℃)した後 、ピリジンを滴下する。室温で2〜24時間撹拌することにより反応を行なう。 通常のワークアップを行ないエステル化誘導体を得る。 式Iの化合物の光学対称体は、通常の解析技術による対応するラセミ体から調 製でき、たとえば、塩基性アミノ基、および光学活性酸の存在により特徴付けら れる式Iのこれらの化合物のジアステレオマー性塩の分離化、または光学活性前 駆体からの合成により調製することができる。 また、本発明は本発明の方法で出発物質として用いうるスワインソニンを調製 するための新規な方法を提供する。図1に反応スキームを示す。この方法は、N −ベンジルオキシカルボニル(N−Cbz)としてのO−イソプロピリデン−1,4 −イミノ−D−リキシトールのNH基をブロックし、酸化することにより式II Iの化合物を提供し、式IIIの化合物を適切なグリニヤ試薬と反応させて式I Vの化合物を与え、そして式IVの化合物を水素化分解して式Vの化合物を提供 し、これを酸加水分解してスワインソニンを与える。 III.本発明の化合物の使用 式I'または式Iの化合物はオリゴ糖プロセシングの阻害体であり、特にマン ノシダーゼの阻害体である。一般的なマンノシダーゼ阻害はジャック・ビーン、 α−マンノシダーゼ、およびリソゾームα−マンノシダーゼの阻害を測定するこ とにより試験されうる。また、マンノシダーゼ阻害はL−PHA毒性アッセイを 用いて試験される。このアッセイは、MDAY−D2腫瘍細胞のような、形質転 換セルラインへの毒性植物レクチンL−PHAの特異的な結合がオリゴ糖プロセ シングの阻害の特異的尺度であることを見出だすことを基本とする。L−PHA 毒性アッセイにおけるIC50の測定は、この化合物の細胞への侵入、およびオリ ゴ糖プロセシングを効果的な阻害の能力を反映する。これは、細胞侵入、標的酵 素、ゴルギにおけるα−マンノシダーゼIIの阻害、および得られる細胞表現形 を計る細胞における活性についての一般的なスクリーンである。 したがって、本発明の化合物はL−PHAおよびこの化合物の存在下に形質転 換細胞を成長させ;セルの増殖の量を測定し;そしてセルの増殖の量とL−PH Aのみの存在下において観察されるセル成長においてみられる増殖の量とを比較 してその化合物がN−結合オリゴ糖プロセシングを阻害する能力を決定すること により、本発明の化合物がN−結合オリゴ糖プロセシングを阻害する能力を試験 することができる。 このアッセイにおいて用いうる形質転換セルには、MDAY−D2、L121 0、CHO、B16、メラノーマ腫瘍細胞、およびSW480、LS174T、 HT−29、WiDr、T2、MDA−231、MCF7、BT−20、Hs57 8T、K562、Hs578T、SK−BR−3、CY6T、MDA−468、 H23、H157、H358、H1334、H1155、H28、H460、H mesol、H187、H510A、N417、H146、H1092、H82のよ うなヒト腫瘍細胞が含まれる(Restifo、N.P.ら、J.Exper.Med.17 7:265−272、1993)。 細胞の増殖の量は従来の技術を用いて測定できる。たとえば、細胞増殖は標識 化チミジンの取り込みを測定することにより測定できる。より詳しくは、放射線 活性標識されたチミジンを約2〜5時間、好ましくは3〜4時間加え、細胞を採 取してシンチレーションカウンターを用いて放射線活性を数える。 上述のアッセイを行なうための条件は用いる化合物および細胞の特性に依存し て選択されうる。たとえば、形質転換細胞がMDAY−D2腫瘍細胞である場合 は、約1〜4×104細胞、好ましくは2×104の濃度が用いられる。一般に、 MDAY−D2細胞は約10〜30時間、好ましくは18〜20時間培養され、 その後約10〜50μg/ml、好ましくは20〜30μ/ml、最も好ましくは2 5μg/mlの濃度においてL−PHAが添加される。 本発明の好ましい態様によれば、成育可能細胞におけるオリゴ糖プロセシング (すなわち、ゴルギ・α−マンノシダーゼII)の阻害についてのアッセイのため に以下のL−PHAアッセイを用いうる。MDAY−D2腫瘍細胞がMEMプラ ス10%FCS中試験される化合物の連続希釈液を含む、2×104細胞/ウェ ルにおける96ウェルミクロテストプレートに接種される。細胞は18〜20時 間培養され、25μg/mlにおいてL−PHAが添加され、さらに24時間培養 される。0.5μCi/ウェルの3H−チミジンを添加して3〜4時間置き、タイ ターテックハーベスターを用いてグラスファイバーディスク上に採取し、そして 液体シンチレーションカウンター中でディスクを数える。試験化合物についての 明確なIC50値は、L−PHA毒性から50%の保護を示す薬品濃度である;す なわち、 L−PHAの不存在下で成長した細胞と比較して50%の3H−チミジンが含ま れる。 遊離のヒドロキシルがエステル化された式Iの化合物、これは細胞内でより活 性な化合物に変換される、の能力は、ジエチルp−ニトロフェニルホスフェート のようなエステラーゼ阻害剤の存在下にL−PHA毒性アッセイを行なうことに より測定されうる。好ましい実施態様により、エステラーゼ阻害剤ジエチルp− ニトロフェニルホスフェートは、MDAY−D2細胞に上述の好ましいアッセイ 法において、α−マンノシダーゼ阻害体に約4時間先立って添加することができ る。ジエチルp−ニトロフェニルホスフェートの存在下におけるL−PHA毒性 アッセイでのIC50の増加は、この化合物がエステラーゼによる活性化を必要と し、その結果プロドラッグとして有用であることを示す。本方法はプロドラッグ のためのスクリーンとして用いることができ、β1−4Gal−トランスファーゼ に先立つN−結合オリゴ糖経路におけるすべての段階を阻害する物質を認めるた めに用いることができる。 式I'または式Iの化合物は貴重な薬学上の特性を有する。特に、この化合物 は免疫刺激性、抗微生物および抗癌作用を有する。この化合物の抗癌作用は肺集 落化アッセイを用いて示すことができる。たとえば、ある化合物で処理されたメ ラノーマ細胞をマウスに注入し、死んだ後に肺の上の腫瘍結節を数えることによ り、メラノーマセルがマウスの肺に集落化する能力を試験できる。経口または静 脈から投与した化合物によるマウス中の腫瘍成長の抑制は、腫瘍体積を測定する ことにより試験できる。 式I'または式Iの化合物は骨髄細胞増殖を刺激するために用いうる。式I'ま たは式Iの化合物の骨髄増殖活性は、この化合物をマウスに注入し、マウスを犠 牲にし、骨髄細胞を除去し、そしてメチルセルロースアッセイにおいて骨髄細胞 を直接数え、そしてクローン化可能先祖細胞を測定してその化合物が骨髄増殖を 刺激する能力を測定することにより決定できる。 式I'または式Iの化合物は、患者がHIVおよび他のウイルスまたは感染性 薬剤に感染している場合や、患者が骨髄移植を受けている場合や、患者が種々の 癌 を有している場合のような免疫無防備状態である場合に、免疫刺激物質として用 いうる。また、この化合物は、レトロウイルス、インフルエンザウイルス、サイ トメガロウイルスおよびヘルペスウイルスのような膜で包まれたウイルスに、特 に抗ウイルス効果を有する。また、この化合物は腫瘍の転移の防止、治療および 予防に有用である。 この化合物は、白血病、リンパ腫、黒色腫、アデノーマ、肉腫、および患者の 個体組織の癌腫のような種々の形態の新形成(neoplasia)の治療に特に有用であ る。特に、この化合物は、悪性メラノーマ、すい臓癌、けい子宮癌、腎臓、胃、 肺、直腸、胸、腸、胃、肝臓、甲状腺、ネック、セルビックス、だ液腺、脚、舌 、唇、胆汁排出管、骨盤、縦隔、尿道、気管支、膀胱、食道および結腸の癌、お よび後天性免疫不全症候群(AIDS)であるHIV感染患者において伴う癌の形 態である、カポシ肉腫の治療に有効である。また、この化合物は関節硬化症およ びウイルス感染、特にAIDSのようなその他の抗増殖状態に用いることができ る。 「患者」と言う用語は、特定の病気の状態またはここに説明する状態で苦しむ哺 乳動物のような温血動物を意味する。この用語の視野に含まれる動物の例には、 犬、猫、ラット、マウス、馬、ボビン、キャトル、シープ、およびヒトが含まれ る。 これら化合物は通常の方法を用いて製薬学的な組成物に変換できる。製薬学的 な組成物はこの化合物単独か、または他の活性物質をともに含有する。このよう な製薬学的な組成物は経口、局所、直腸、非経口、ローカル、吸入、または脳内 の使用に供することができる。したがって、これらは固体または半固体の形状、 たとえば、ピル、タブレット、クリーム、ゼラチンカプセル、カプセル、坐薬、 軟質ゼラチンカプセル、リポゾームとできる(たとえば、米国特許第5,376, 452号参照)、ゲル、膜、およびタブレットとすることができる。非経口的お よび脳内の使用のためには、筋肉内または皮下投与の形態、または浸剤または静 脈または脳内注入の形態を用いうる。したがって、これらの化合物を溶液または 活性化合物の粉体とでき、これらを1種以上の製薬学的に許容される賦形剤また は希釈剤と混合して上述の用途に適するように、および生理学的液体と適合する よう な容量オスモル濃度とすることができる。ローカル的な使用では、局所的な使用 のためのクリームまたは軟膏の形態における調製、またはスプレーの形態におけ る使用が考えられ;吸入使用については、スプレーの形態、たとえば鼻孔スプレ ーが考えられる。 製薬学的組成物は、たとえば、患者に投与しうる製薬学的に許容しうる組成物 の調製のための知られた方法によって、効果的な量の活性物質が製薬学的に許容 しうるビヒクルと混合して組み合わされるように調製されうる。たとえば、好ま しいビヒクルはレミントンの製薬学サイエンス(Remington's Pharmaceutical Sciences、Mack Publishing Company、Easton、Pa.、USA1985) に記載されている。このような基準において、製薬学的な組成物は、非限定的に 、1種以上の製薬学的に許容できるビヒクルまたは希釈剤を伴ったこの化合物、 および適切なpHおよび生理学的液体と等浸透圧性の緩衝溶液を含有する。 この化合物は単独でまたは他の治療薬との組み合わせとして、または治療の他 の形態として示される。たとえば、この化合物は抗腫瘍剤、抗微生物剤または抗 炎症剤と組み合わせて使用できる。本発明の組成物および薬品はヒトまたは動物 に投与することが意図されうる。 一般に、ヒトの内服薬としての投与を考えた場合、組成物中のこの化合物の投 与量は、毎日体重1kg当たり約0.01〜20mgである。本発明の非経口組成物 の場合は、投与量は溶液中約0.5〜約25重量%である。 L−PHAアッセイにおけるオリゴ糖プロセシングの阻害のためのIC50×1 0〜1000の血清レベルを提供する投薬量を用いることが好ましい。 また、治療される動物の重量、治療される特定の疾患、投与経路の性質および 望まれる療法に依存して、上述の量を逸脱することの許容されることが理解され るべきである。さらに、動物のタイプおよびその医薬品に対する個々の挙動、ま たはその処方の性質、および投与される時間または間隔も上述の範囲と異なる量 の使用を要求する場合がある。したがって、上述の最小量を下回る量で用いる場 合があり、最大量を上回る量で用いる場合もありうる。 大量を投与する場合は、1日の経過にわたって数回の投与に分割することが好 ましい。 以下の実施例は例示のために示したものであり、限定のためのものではない。 実施例 実施例1 スワインソニン[(1S,2R,8R,8aR)−1,2,8−トリヒドロキ シオクタヒドロインドリジン] スワインソニンは、George W.J.Feetら、J.Chem.So c.Chem.Commun.(1984)1240−1241に記載のような 当業者に知られた方法を用いて合成されるN−ベンジル1,4−ジデオキシ−2 ,3−ジ−O−イソプロピリデン−1,4−イミノ−D−リキシトールを用いて 合成されうる。この前駆体がジクロロメタン中のPCC(ピリジニウムクロロク ロメート)およびモレキュラーシーブを用いて酸化される。次いで、アルデヒド 誘導体がジエチルエーテル又はテトラヒドロフラン中2−(2−ブロモエチル) −1,3−ジオキソランおよびリチウム又はマグネシウムで処理される(Bar bier反応)。他の可能な5S異性体からN−ベンジル1,4−ジデオキシ− 5R−[(2−エチル)−1,3−ジオキソラン]−2,3−O−イソプロピリ デン−1,4−イミノ−D−リキシトールが精製される。酢酸−メタノール混合 物中C/Pdを用いる3の水素化分解により、1,2−O−イソプロピリデン− スワインソニンが得られる。1,2−O−イソプロピリデン−スワインソニンを CF3COOH水で処理してアセトニド基を除去し、イオン交換カラムで精製し た後、スワインソニンを得た。 実施例2 (−)−(1S,2R,8,8aR)−1,2−O−イソプロピリデンジオキ シ−8−ヒドロキシインドリジジン(スワインソニンアセトニド)1 (−)−(1S,2R,8R,8aR)−1,2−O−イソプロピリデンジオ キシ−8−ヒドロキシインドリジジン(スワインソニンアセトニド)は、ここに 参照として挙げるG.W.J.Fleet M.J.GoughおよびP.W. Smith、Tetrahedron Lett.、Vol25、No.17、 PP1853−1856(1984)、およびMarilyn J.Schne ider、Frank S.Ungemach、Harry P.Broqui stおよびThomas M.Harris、Tetrahedron Vol .39、No.1、PP29−32(1983)に記載の方法を用いて合成され た。 実施例3 (−)−(1S,2R,8aR)−1,2−O−イソプロピリデンジオキシ8 −オキソ−インドリジジン2 (−)−(1S,2R,8aR)−1,2−O−イソプロピリデンジオキシ8 −オキソ−インドリジジン2は、以下の工程を用いて合成された。予め−60℃ に冷却されたジクロロメタン(12ml)を含む丸底フラスコに、アルゴン雰囲 気下、オキサリルクロリド(0.312mmol)を加えた。この内容物に、D MSO(ジメチルスルホキシド)(0.680ml)を5分間かけて滴下した。 −60℃において更に10分間撹拌を継続し、ジクロロメタン(3ml)中に溶 解させた化合物1(0.283mmol)を5分間かけて徐々に添加した。同温 度で反応混合物を15分間撹拌し、TEA(トリエチルアミン)(1.410m mol)を5分間かけて滴下した。冷却浴を除去し、室温で水(1ml)を反応 混合物に加えた。10分間撹拌した後、混合物をジクロロメタン(30ml)で 抽出した。分離した水層をジクロロメタン(20ml)で再抽出した。有機層を 収集し、粗製シロップとし、これを溶媒としてエチルアセテート:メタノール( 6:1)を用いるシリカカラムを通して塩不純物から精製した。このようにして 得られた精製化合物を次の工程に用いた。 実施例4 (−)−(1S,9R,8aR)−1,2−O−イソプロピリデンジオキシ− 8−ヒドロキシ−8−c−メチル−インドリジジン3 (−)−(1S,9R,8aR)−1,2−O−イソプロピリデンジオキシ− 8−ヒドロキシ−8−メチル−インドリジジン3は、以下の方法を用いて合成さ れた。グリニヤ試薬(0.565mmol、トルエン:テトラヒドロフラン3: 1中メチルマグネシウムブロミド1.4M溶液)を含有する5mlのテトラヒド ロフラン溶液に、アルゴン雰囲気下で3mlの予め乾燥させたテトラヒドロフラ ン中8−オキソインドリジジン誘導体2の溶液を撹拌しながら15分間かけて滴 下した。反応混合物を室温で1時間撹拌し、3時間穏やかに還流させた。更に、 室温で24時間撹拌を続けた。4〜5℃で2mlの塩酸(10%)を滴下するこ とにより反応を終了させた。混合物を25mlのエチルアセテートで抽出した。 抽出物を飽和食塩水、飽和炭酸水素ナトリウム水で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾 燥させ、濾過および蒸発させて、目的化合物およびその8−エピ−異性体の混合 物を得た。 実施例5 (−)−(1S,2R,8aR)−1,2,8−トリ−ヒドロキシ−8−C− メチル−インドリジジン4およびその8−エピ−インドリジジン4' (−)−(1S,2R,8aR)−1,2,8−トリ−ヒドロキシ−8−C− メチル−インドリジジンおよびその8−エピ−インドリジジンの合成は、以下の ようにして行った。化合物3とその8−エピ−インドリジジン誘導体を4mlの トリフルオロ酢酸および水(1:1)の溶液中で48時間撹拌した。減圧下でこ の溶液を濃縮し、残渣を4mlの水に溶解させた。これを希アルカリ溶液で中和 し、エチルアセテートで3〜4回激しく抽出した。抽出物を分離し蒸発させて脱 ブロック異性体の混合物を得、これをHPLCにより有機および無機不純物から 精製した。 実施例6 (−)−(1S,2R,8aR)−1,2−O−イソプロピリデンジオキシ− 8−C−(R)−イソプロピル−インドリジジン5 グリニヤ試薬(1.4mmol、イソプロピルマグネシウムクロリド、0.7 mlのTHF中2.0M溶液)を含有するテトラヒドロフラン溶液(10ml) に、アルゴン雰囲気下で予め乾燥させたテトラヒドロフラン(6ml)中8−オ キソインドリジジン誘導体2(100mg、0.474mmol)の溶液を撹拌 しながら15分間かけて滴下した。無水条件下で反応混合物を一晩還流させた。 18時間の反応の後、反応混合物に−5℃〜−10℃においてNaOHの溶液( 2ml、15%)を加え、次いで、これをエチルアセテート(50ml)で希釈 し、有機層を水(50ml)で洗浄した。次いで、水層をエチルアセテート(5 0ml)で再抽出した。収集した有機層を硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し 、濃縮し、そしてヘキサン中で充填しヘキサン中0.1%トリエチルアミンで予 備洗浄したシリカゲルフィルターで精製した。シロップ状混合物をGC−MSで 分析し、HPLC上で精製した。分析により合成の立体特異性が確認された。 1HNMR(CDCl3):δ4.58(m,1H,H−1);4.56(m, 1H,H−2);3.39(m,1H,H3a);2.927(s,1H,OH );2.893(dddd,1H,J=10.98,6.49,1.77,1. 77,H5e);2.366(dd,1H,J=9.32,4.94,H3b) ;2.248(d,1H,J=5.22,H8a);2.083(ddd,1H ,J=12.28,10.78,3.3,H5a);2.022(septet ,1H,J=6.86,CH,iPr);1.68(H6a),1.63(H7 e);1.58(H6a);1.496(s,3H,CH3−C−O);1.3 16(s,3H,CH3−C−O);1.239(m,1H,J=13.28, 4.95,H7a);0.999(d,3H,CH3,iPr);0.952( d,3H,CH3,iPr) 実施例7 (−)−(1S,2R,8R,8aR)−1,2−O−イソプロピリデンジオ キシ−8−ヒドロキシ−8−C−(S)−イソプロピル−インドリジジン6 化合物5は、低温(0℃〜−6℃)においてDCMおよびピリジン中Tf2O と反応させることによりその8−O−トリフレート誘導体に変換されうる。DM F中ナトリウムベンゾエートで処理することにより反転を伴って8−O−ベンゾ エート誘導体を与え、メタノール中ナトリウムメトキシドで脱エステル化し精製 することにより、それから8−C−(S)−イソプロピル異性体6が得られた。 図1において、工程1はベンゾイルオキシカルボニル化であり、工程2は酸化 であり、工程3はグリニヤ反応であり、工程4は還元(水素化分解(hydro gnolysis))であり、工程5は酸加水分解である。 以上より、本発明の特定の態様をここで例示のために説明したが、本発明の精 神および視野から離れること無く種々の変形が可能であるということは理解され るべきである。従って、本発明は以下の請求の範囲以外によって限定されるもの ではない。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,DE, DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,IT,L U,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ,CF ,CG,CI,CM,GA,GN,ML,MR,NE, SN,TD,TG),AP(KE,LS,MW,SD,S Z,UG),UA(AM,AZ,BY,KG,KZ,MD ,RU,TJ,TM),AL,AM,AT,AU,AZ ,BB,BG,BR,BY,CA,CH,CN,CZ, DE,DK,EE,ES,FI,GB,GE,HU,I L,IS,JP,KE,KG,KP,KR,KZ,LK ,LR,LS,LT,LU,LV,MD,MG,MK, MN,MW,MX,NO,NZ,PL,PT,RO,R U,SD,SE,SG,SI,SK,TJ,TM,TR ,TT,UA,UG,US,UZ,VN

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.以下の式I'で示す化合物: 式中、R1、R2、R3、R4、R5、およびR6の一つはアミノ、ハロ、チオール、 アルコキシ、アルキル、アリール、チオアルキル、またはチオアリールであり、 R1、R2、R3、R4、R5、およびR6のその他は水素、ヒドロキシル、アミノ、 ハロ、チオール、アルコキシ、アルキル、アリール、チオアルキル、またはチオ アリールであり、ただし、R2およびR5の一つがヒドロキシルでありR2および R5のその他がアルキルである場合にR3およびR6は両方水素でなく、そしてR1 およびR4は両方水素でなく;R3およびR6がアルキルまたはアリールでありR3 およびR6のその他が水素またはヒドロキシルである場合にR2およびR5は両方 水素でなく、そしてR1およびR4は両方水素でなく;そしてR1およびR4の一つ がヒドロキシルでありR1およびR4のその他がアルキルである場合にR2および R5は両方水素でなく、そしてR3およびR6は両方水素でない。 2.以下の式Iで示す化合物: 式中、R1、R2およびR3は同一でも異なってもよく、水素、ヒドロキシル、ハ ロ、アミノ、またはアルコキシであり、R4、R5、およびR6の少なくとも一つ はアルキルまたはアリールであり、R4、R5、およびR6のその他は水素であり 、ただし、R2およびR5の一つがヒドロキシルでありR2およびR5のその他がア ルキルである 場合にR3およびR6は両方水素でなく、そしてR1およびR4は両方水素でなく; R3およびR6の一つがアルキルまたはアリールでありR3およびR6のその他が水 素またはヒドロキシルである場合にR2およびR5は両方水素でなく、そしてR1 およびR4は両方水素でなく;そしてR1およびR4の一つがヒドロキシルであり R1およびR4のその他がアルキルである場合にR2およびR5は両方水素でなくR3 およびR6は両方水素でない。 3.R1、R2、およびR3の一つまたは二つが同一でも異なってもよく、ヒド ロキシル、ハロ、アミノ、またはアルコキシであり、R1、R2、およびR3のそ の他がヒドロキシルまたは水素であり、R4、R5、およびR6の一つがアルキル またはアリールであり、R4、R5、およびR6のその他が水素である請求項2記 載の化合物。 4.R6がアルキルまたはアリールであり、R1およびR2がヒドロキシル、ハ ロ、アミノまたはアルコキシであり、R3が水素、ヒドロキシル、アルコキシ、 ハロ、およびアミノであり、そしてR4およびR5が水素、アルキルまたはアリー ルである請求項1記載の式Iの化合物。 5.R5がアルキルまたはアリールであり、R1およびR2がヒドロキシル、ア ルコキシ、ハロ、またはアミノであり、R3が水素、ヒドロキシル、アルコキシ 、ハロ、およびアミノであり、そしてR4およびR6が水素、アルキルまたはアリ ールである請求項1記載の式Iの化合物。 6.R4がアルキルまたはアリールであり、R1およびR2がヒドロキシル、ア ルコキシ、ハロまたはアミノであり、R3が水素、ヒドロキシル、アルコキシ、 ハロまたはアミノであり、そしてR5およびR6が水素、アルキルまたはアリール である請求項1記載の式Iの化合物。 7.1)R6がアルキルまたはアリールであり、R2およびR3がヒドロキシルで あり、R4およびR5が水素であり、そしてR1がヒドロキシル、アルコキシ、チ オール、チオアルキル、チオアリール、ハロまたはアミノである;2)R6がアル キルまたはアリールであり、R1およびR3がヒドロキシルであり、R4およびR5 が水素であり、そしてR2がヒドロキシル、アルコキシ、チオール、チオアルキ ル、チオ アリール、ハロまたはアミノである;3)R6がアルキルまたはアリールであり、 R1およびR2がヒドロキシルであり、R4およびR5が水素であり、そしてR3が ヒドロキシル、アルコキシ、チオール、チオアルキル、チオアリール、ハロまた はアミノである;4)R5がアルキルまたはアリールであり、R2およびR3がヒド ロキシルであり、R4およびR6が水素であり、そしてR1がヒドロキシル、アル コキシ、チオール、チオアルキル、チオアリール、ハロまたはアミノである;5 )R5がアルキルまたはアリールであり、R1およびR3がヒドロキシルであり、R4 およびR6が水素であり、そしてR2がヒドロキシル、アルコキシ、チオール、 チオアルキル、チオアリール、ハロまたはアミノである;6)R5がアルキルまた はアリールであり、R1およびR2がヒドロキシルであり、R4およびR6が水素で あり、そしてR3がヒドロキシル、アルコキシ、チオール、チオアルキル、チオ アリール、ハロまたはアミノである;7)R4がアルキルまたはアリールであり、 R2およびR3がヒドロキシルであり、R5およびR6が水素であり、そしてR1が ヒドロキシル、アルコキシ、チオール、チオアルキル、チオアリール、ハロまた はアミノである;8)R4がアルキルまたはアリールであり、R1およびR3がヒド ロキシルであり、R5およびR6が水素であり、そしてR2がヒドロキシル、アル コキシ、チオール、チオアルキル、チオアリール、ハロまたはアミノである;9 )R4がアルキルまたはアリールであり、R1およびR2がヒドロキシルであり、R5 およびR6が水素であり、そしてR3がヒドロキシル、アルコキシ、チオール、 チオアルキル、チオアリール、ハロまたはアミノである;10)R6がアルキルま たはアリールであり、R2がヒドロキシルであり、R3、R4、およびR5が水素で あり、そしてR1がヒドロキシル、アルコキシ、チオール、チオアルキル、チオ アリール、ハロまたはアミノである;11)R6がアルキルまたはアリールであり 、R1がヒドロキシルであり、R3、R4およびR5が水素であり、そしてR2がヒ ドロキシル、アルコキシ、チオール、チオアルキル、チオアリール、ハロまたは アミノである;12)R5がアルキルまたはアリールであり、R2がヒドロキシル であり、R3、R4、およびR6が水素であり、そしてR1がヒドロキシル、アルコ キシ、チオール、チオアルキル、チオアリール、ハロまたはアミノである;13 )R5がアルキルまたはアリールであり、R1がヒド ロキシルであり、R3、R4およびR6が水素であり、そしてR2がヒドロキシル、 アルコキシ、チオール、チオアルキル、チオアリール、ハロまたはアミノである ;14)R4がアルキルまたはアリールであり、R2がヒドロキシルであり、R3、 R5およびR6が水素であり、そしてR1がヒドロキシル、アルコキシ、チオール 、チオアルキル、チオアリール、ハロまたはアミノである;または、15)R4が アルキルまたはアリールであり、R1がヒドロキシルであり、R3、R5およびR6 が水素であり、そしてR2がヒドロキシル、アルコキシ、チオール、チオアルキ ル、チオアリール、ハロまたはアミノである、請求項1記載の式Iの化合物。 8.以下の工程を包含する式Iの化合物を調製するための方法: (a)R6がアルキルまたはアリールである式Iの化合物を所望する場合は、R1' 、R2'、およびR3'がヒドロキシルであり、そしてR4'、R5'、およびR6'が水 素であり、R1'およびR2'においてブロックされている式IIの化合物 を適切な酸化剤およびグリニヤ試薬と反応させ、R1'およびR2'を脱ブロックし て、R6がアルキルまたはアリールであり、R1、R2、およびR3がヒドロキシル であり、およびR4およびR5が水素である式Iの化合物を提供するか;または、 必要に応じて、R3'をブロックし、R1'を脱ブロックし、そしてR1'における遊 離のヒドロキシルをアルコキシ、チオール、チオアルキル、チオアリール、ハロ 、またはアミノで置換し、そしてR2'およびR3'を脱ブロックして、R6がアル キルまたはアリ ールであり、R1がアルコキシ、チオール、チオアルキル、チオアリール、ハロ 、またはアミノであり、R2およびR3がヒドロキシルであり、そしてR4および R5が水素である式Iの化合物を提供するか;または、必要に応じて、R3'をブ ロックし、R2'を脱ブロックし、R2'における遊離のヒドロキシルをアルコキシ 、チオール、チオアルキル、チオアリール、ハロまたはアミノで置換し、そして R1'およびR3'を脱ブロックして、R6がアルキルまたはアリールであり、R2が アルコキシ、チオール、チオアルキル、チオアリール、ハロまたはアミノであり 、R1およびR3がヒドロキシルであり、そしてR4およびR5が水素である式Iの 化合物を提供するか;または、必要に応じて、R1'を脱ブロックし、R1'におけ る遊離のヒドロキシルをアルコキシ、チオール、チオアルキル、チオアリール、 ハロ、またはアミノで置換し、そしてR3'を脱ブロックして、R6がアルキルま たはアリールであり、R1およびR2が同一でも異なってもよく、アルコキシ、チ オール、チオアルキル、チオアリール、ハロ、またはアミノであり、R3がヒド ロキシルであり、R4およびR5が水素である式Iの化合物を提供し; R1'、R2'およびR3'がヒドロキシルであり、R4'、R5'およびR6'が水素で ある式IIの化合物を反応させ、R1'およびR2'におけるヒドロキシルが、たと えばイソプロピリデネーションにより保護され、R3'におけるヒドロキシルがつ いでケトンに酸化され、そしてたとえばグリニヤまたは有機リチウム試薬と反応 せられ、R1'およびR2'が脱ブロックされ、R2'およびR3'におけるヒドロキシ ルがブロックされ、そしてR1'におけるヒドロキシル基が一時的に保護されるか チオール、アルコキシ、チオール、チオアルキル、チオアリール、ハロまたはア ミノで置換され、R2'およびR3'は共にまたは順次脱ブロックされ、必要に応じ てこれらのヒドロキシルは水素に変換され、R1'、R2'またはR3'におけるいず れか残存の望ましくない保護基が必要に応じて共にまたは順次除去されて、R6 がアルキルまたはアリールであり、R4およびR5が水素であり、R1がヒドロキ シル、ハロ、チオール、アルコキシ、チオアルキル、チオアリール、またはアミ ノであり、R2およびR3が同一でも異なってもよく、ヒドロキシルまたは水素で ある式Iの化合物が提供され; R1'、R2'およびR3'がヒドロキシルであり、R4'、R5'およびR6'が水素で ある式IIの化合物を反応させ、R1'およびR2'におけるヒドロキシルが保護さ れ、R3'におけるヒドロキシルがついでケトンに酸化され、そしてたとえばグリ ニヤまたは有機リチウム試薬と反応せられ、R1'およびR2'が脱ブロックされ、 R1'およびR3'におけるヒドロキシルがブロックされ、R2'におけるヒドロキシ ル基が一時的に保護されるかチオール、アルコキシ、チオアルキル、チオアリー ル、ハロまたはアミノで必要に応じて置換され、R1'およびR3'が共にまたは順 次脱ブロックされ、そしてこれらのヒドロキシルが必要に応じて水素に変換され 、R1',R2'またはR3'におけるいずれか残存の望ましくないヒドロキシル保護 基がついで、必要に応じて共にまたは順次除去されて、R6がアルキルまたはア リールであり、R4およびR5が水素であり、R2がヒドロキシル、ハロ、チオー ル、アルコキシ、チオアルキル、チオアリール、またはアミノであり、R1およ びR3が同一でも異なってもよく、ヒドロキシルまたは水素である式Iの化合物 が提供され; R1'、R2'およびR3'がヒドロキシルであり、R4'、R5'、およびR6'が水素 である式IIの化合物を反応させ、R1'およびR2'におけるヒドロキシルが保護 され、R3'におけるヒドロキシルがついでケトンに酸化され、そしてたとえばグ リニヤまたは有機リチウム試薬と反応せられ、R3'におけるヒドロキシル基が一 時的に保護されるかまたは必要に応じてチオール、アルコキシ、チオアルキル、 チオアリール、ハロまたはアミノで置換され、R1'およびR2'が共にまたは順次 脱ブロックされ、そしてこれらのヒドロキシルが必要に応じてHに変換され、R1 '、R2'、またはR3'におけるいずれか残存の望ましくない保護基がついで、共 にまたは順次必要に応じて除去されて、R6がアルキルまたはアリールであり、 R4およびR5が水素であり、R3がヒドロキシル、ハロ、チオール、アルコキシ 、チオアルキル、チオアリール、またはアミノであり、R1およびR2が同一でも 異なってもよく、ヒドロキシルまたは水素である式Iの化合物が提供され; R1',R2'およびR3'がヒドロキシルであり、R4'、R5'およびR6'が水素で ある式IIの化合物を反応させ、R1'およびR2'におけるヒドロキシルがブロッ クされ、R3'におけるヒドロキシルがついでケトンに酸化され、たとえば、グリ ニヤ または有機リチウム試薬と反応せられ、R3'におけるヒドロキシル基が一時的に 保護されるかまたは水素に変換され、R1'およびR2'が共にまたは順次必要に応 じて脱ブロックされ、そしてこれらの開放されたヒドロキシルが必要に応じてチ オール、アルコキシ、チオアルキル、チオアリール、ハロまたはアミノで置換さ れ、R1'、R2'またはR3'におけるいずれか残存の望ましくない保護基が、つい で、共にまたは順次必要に応じて除去されて、R6がアルキルまたはアリールで あり、R4およびR5が水素であり、R1およびR2がヒドロキシル、ハロ、チオー ル、アルコキシ、チオアルキル、チオアリールまたはアミノであり、R3がヒド ロキシルまたは水素である式Iの化合物が提供され; R1'、R2'、およびR3'がヒドロキシルであり、R4'、R5'およびR6'が水素 である式IIの化合物を反応させ、R1'およびR2'におけるヒドロキシルがブロ ックされ、R3'におけるヒドロキシルがついでケトンに酸化され、そしてたとえ ばグリニヤまたは有機リチウム試薬と反応せられ、R3'におけるヒドロキシル基 が一時的に保護されるかまたは必要に応じてチオール、アルコキシ、チオアルキ ル、チオアリール、ハロまたはアミノで置換され、R1'におけるブロックされた ヒドロキシル基が一時的に代わりに残されるか、またはそれはチオール、アルコ キシ、チオアルキル、チオアリール、ハロまたはアミノで必要に応じて置換され 、一方、R2'はヒドロキシルに脱ブロックされるか水素に変換され、そしてR1' 、およびR3'におけるいずれか残存の望ましくない保護基はついで共にまたは順 次必要に応じて除去されて、R6がアルキルまたはアリールであり、R4およびR5 が水素であり、R1およびR3がヒドロキシル、ハロ、チオ、チオアルキル、チ オアリール、アルコキシ、またはアミノであり、R2がヒドロキシルまたは水素 である式Iの化合物が提供され; R1'、R2'、およびR3'がヒドロキシルであり、R4'、R5'およびR6'が水素 である式IIの化合物を反応させ、R1'およびR2'におけるヒドロキシルがブロ ックされ、R3'におけるヒドロキシルがついでケトンに酸化され、そしてたとえ ばグリニヤまたは有機リチウム試薬と反応せられ、R3'におけるヒドロキシル基 が一時的に保護されて残されるかまたは必要に応じてチオール、アルコキシ、チ オア ルキル、チオアリール、ハロまたはアミノで置換され、R2'における保護された ヒドロキシル基が代わりに一時的に残されるか必要に応じてチオール、アルコキ シ、チオアルキル、チオアリール、ハロ、またはアミノで置換され、一方、R1' がヒドロキシルに脱ブロックされるか水素に変換され、そしてR2'およびR3'に おけるいずれか残存の望ましくない保護基が、ついで必要に応じて共にまたは順 次除去されて、R6がアルキルまたはアリールであり、R4およびR5が水素であ り、R2およびR3がヒドロキシル、ハロ、チオール、アルコキシ、チオアルキル 、チオアリールまたはアミノであり、R1がヒドロキシルまたは水素である式I の化合物が提供され; (b)R5がアルキルまたはアリールである式Iの化合物を所望する場合は、R1' 、R2'、およびR3'がヒドロキシルであり、そしてR4'、R5'、およびR6'が水 素であり、R1'およびR3'においてブロックされている式IIの化合物 を適切な酸化剤およびグリニヤ試薬と反応させ、R1'およびR3'を脱ブロックし て、R5がアルキルまたはアリールであり、R1、R2、およびR3がヒドロキシル であり、およびR4およびR6が水素である式Iの化合物を提供するか;または、 必要に応じて、R2'をブロックし、R1'を脱ブロックし、そしてR1'における遊 離のヒドロキシルをアルコキシ、チオール、チオアルキル、チオアリール、ハロ 、またはアミノで置換し、そしてR2'およびR3'を脱ブロックして、R5がアル キルまたはアリールであり、R1がアルコキシ、チオール、チオアルキル、チオ アリール、ハロ、またはアミノであり、R2およびR3がヒドロキシルであり、そ してR4およびR6が水素である式Iの化合物を提供するか;または、必要に応じ て、R2'をブロックし、R3'を脱ブロックし、R3'における遊離のヒドロキシル をアルコキシ、チオール、チオアルキル、チオアリール、ハロまたはアミノで置 換し、そしてR1'およ びR2'を脱ブロックして、R5がアルキルまたはアリールであり、R3がアルコキ シ、チオール、チオアルキル、チオアリール、ハロまたはアミノであり、R1お よびR2がヒドロキシルであり、そしてR4およびR6が水素である式Iの化合物 を提供するか;または、必要に応じて、R1'を脱ブロックし、R1'における遊離 のヒドロキシルをアルコキシ、チオール、チオアルキル、チオアリール、ハロ、 またはアミノで置換し、そしてR2'を脱ブロックして、R5がアルキルまたはア リールであり、R1およびR3が同一でも異なってもよく、アルコキシ、チオール 、チオアルキル、チオアリール、ハロ、またはアミノであり、R2がヒドロキシ ルであり、そしてR4およびR6が水素である式Iの化合物を提供し; R1'、R2'およびR3'がヒドロキシルであり、R4'、R5'およびR6'が水素で ある式IIの化合物を反応させ、R1'およびR3'におけるヒドロキシルが保護さ れ、R2'におけるヒドロキシルがついでケトンに酸化され、そしてたとえばグリ ニヤまたは有機リチウム試薬と反応せられ、R2'において得られるヒドロキシル がブロックされ、R1'が一時的に保護されて残されるか必要に応じてチオール、 アルコキシ、チオアルキル、チオアリール、ハロまたはアミノで置換され、R2' およびR3'が共にまたは順次脱ブロックされ、必要に応じてこれらのヒドロキシ ルはHに変換され、R1'、R2'またはR3'におけるいずれか残存の望ましくない 保護基が必要に応じて共にまたは順次除去されて、R5がアルキルまたはアリー ルであり、R4およびR6が水素であり、R1がヒドロキシル、ハロ、チオール、 アルコキシ、チオアルキル、チオアリール、またはアミノであり、R2およびR3 が同一でも異なってもよく、ヒドロキシルまたは水素である式Iの化合物が提供 され; R1'、R2'およびR3'がヒドロキシルであり、R4'、R5'およびR6'が水素で ある式IIの化合物を反応させ、R1'およびR3'におけるヒドロキシルが保護さ れ、R2'におけるヒドロキシルがついでケトンに酸化され、そしてたとえばグリ ニヤまたは有機リチウム試薬と反応せられ、R2'において得られるヒドロキシル が一時的にブロックされるかチオール、アルコキシ、チオアルキル、チオアリー ル、ハロまたはアミノで必要に応じて置換され、R1'およびR3'が共にまたは順 次脱ブロックされ、そしてこれらのヒドロキシルが必要に応じて水素に変換され 、R1'、 R2'またはR3'におけるいずれか残存の望ましくない保護基がついで、必要に応 じて共にまたは順次除去されて、R5がアルキルまたはアリールであり、R4およ びR6が水素であり、R2がヒドロキシル、ハロ、チオール、アルコキシ、チオア ルキル、チオアリール、またはアミノであり、R1およびR3が同一でも異なって もよく、ヒドロキシルまたは水素である式Iの化合物が提供され; R1'、R2'およびR3'がヒドロキシルであり、R4'、R5'、およびR6'が水素 である式IIの化合物を反応させ、R1'およびR3'におけるヒドロキシルが保護 され、R2'におけるヒドロキシルがついでケトンに酸化され、そしてたとえばグ リニヤまたは有機リチウム試薬と反応せられ、R2'において得られるヒドロキシ ルが一時的にブロックされるか水素に変換され、R3'は一時的に保護されて残さ れるかまたは必要に応じてチオール、アルコキシ、チオアルキル、チオアリール 、ハロまたはアミノで置換され、R1'におけるヒドロキシルが脱ブロックされ、 必要に応じて水素に変換され、R2'、またはR3'におけるいずれか残存の望まし くない保護基がついで、共にまたは順次必要に応じて除去されて、R5がアルキ ルまたはアリールであり、R4およびR6が水素であり、R3がヒドロキシル、ハ ロ、チオール、アルコキシ、チオアルキル、チオアリール、またはアミノであり 、R1およびR2が同一でも異なってもよく、ヒドロキシルまたは水素である式I の化合物が提供され; R1'、R2'およびR3'がヒドロキシルであり、R4'、R5'およびR6'が水素で ある式IIの化合物を反応させ、R1'およびR3'におけるヒドロキシルが保護さ れ、R2'におけるヒドロキシルがついでケトンに酸化され、たとえば、グリニヤ または有機リチウム試薬と反応せられ、R2'において得られるヒドロキシルが一 時的にブロックされるかまたは必要に応じてチオール、アルコキシ、チオアルキ ル、チオアリール、ハロまたはアミノで置換され、R1'においてブロックされた ヒドロキシルがそのまま残されるかまたは必要に応じてチオール、アルコキシ、 チオアルキル、チオアリール、ハロまたはアミノで置換され、R3'においてブロ ックされたヒドロキシル基が必要に応じてヒドロキシルに脱ブロックされるか水 素に変換され、R1'、R2'におけるいずれか残存の望ましくない保護基が、つい で、共 にまたは順次必要に応じて除去されて、R5がアルキルまたはアリールであり、 R4およびR6が水素であり、R1およびR2がヒドロキシル、ハロ、チオール、ア ルコキシ、チオアルキル、チオアリールまたはアミノであり、R3がヒドロキシ ルまたは水素である式Iの化合物が提供され; R1'、R2'、およびR3'がヒドロキシルであり、R4'、R5'およびR6'が水素 である式IIの化合物を反応させ、R1'およびR3'におけるヒドロキシルが保護 され、R2'におけるヒドロキシルがついでケトンに酸化され、そしてたとえばグ リニヤまたは有機リチウム試薬と反応せられ、R2'において得られるヒドロキシ ルが一時的にブロックされるか水素で置換され、R3'においてブロックされたヒ ドロキシルがそのまま残されるかまたは必要に応じてチオール、アルコキシ、チ オアルキル、チオアリール、ハロまたはアミノで置換され、R1'におけるブロッ クされたヒドロキシルがそのまま残されるかまたはチオール、アルコキシ、チオ アルキル、チオアリール、ハロまたはアミノで必要に応じて置換され、そしてR1 '、R2'およびR3'におけるいずれか残存の望ましくない保護基がついで共にま たは順次必要に応じて除去されて、R5がアルキルまたはアリールであり、R4お よびR6が水素であり、R1およびR3がヒドロキシル、ハロ、チオ、チオアルキ ル、チオアリール、アルコキシ、またはアミノであり、R2がヒドロキシルまた は水素である式Iの化合物が提供され; R1'、R2'、およびR3'がヒドロキシルであり、R4'、R5'およびR6'が水素 である式IIの化合物を反応させ、R1'およびR3'におけるヒドロキシルが保護 され、R2'におけるヒドロキシルがついでケトンに酸化され、そしてたとえばグ リニヤまたは有機リチウム試薬と反応せられ、R2'において得られるヒドロキシ ルが一時的にブロックされるか、または必要に応じてチオール、アルコキシ、チ オアルキル、チオアリール、ハロまたはアミノで置換され、R3'におけるブロッ クされたヒドロキシル基がそのまま残されるか、必要に応じてチオール、アルコ キシ、チオアルキル、チオアリール、ハロ、またはアミノで置換され、R1'にお けるブロックされたヒドロキシル基が必要に応じてヒドロキシルに脱ブロックさ れるか水素に変換され、そしてR2'およびR3'におけるいずれか残存の望ましく ない保護 基が、ついで必要に応じて共にまたは順次除去されて、R6がアルキルまたはア リールであり、R2およびR3がヒドロキシル、ハロ、チオール、アルコキシ、チ オアルキル、チオアリールまたはアミノであり、R1がヒドロキシルまたは水素 である式Iの化合物が提供され; (c)R4がアルキルまたはアリールである式Iの化合物を所望する場合は、R1' 、R2'、およびR3'がヒドロキシルであり、そしてR4'、R5'、およびR6'が水 素であり、R2'およびR3'においてブロックされている式IIの化合物 を適切な酸化剤およびグリニヤ試薬と反応させ、R2'およびR3'を脱ブロックし て、R4がアルキルまたはアリールであり、R1、R2、およびR3がヒドロキシル であり、およびR5およびR6が水素である式Iの化合物を提供するか;または、 必要に応じて、R1'をブロックし、R2'を脱ブロックし、そしてR2'における遊 離のヒドロキシルをアルコキシ、チオール、チオアルキル、チオアリール、ハロ 、またはアミノで置換し、そしてR1'およびR3'を脱ブロックして、R4がアル キルまたはアリールであり、R2がアルコキシ、チオール、チオアルキル、チオ アリール、ハロ、またはアミノであり、R1およびR3がヒドロキシルであり、そ してR5およびR6が水素である式Iの化合物を提供するか;または、必要に応じ て、R1'をブロックし、R3'を脱ブロックし、R3'における遊離のヒドロキシル をアルコキシ、チオール、チオアルキル、チオアリール、ハロまたはアミノで置 換し、そしてR1'およびR2'を脱ブロックして、R4がアルキルまたはアリール であり、R3がアルコキシ、チオール、チオアルキル、チオアリール、ハロまた はアミノであり、R1およびR2がヒドロキシルであり、そしてR5およびR6が水 素である式Iの化合物を提供するか;または、必要に応じて、R2'を脱ブロック し、R2'における遊離のヒドロキシルをアルコキシ、チオール、チオアルキル、 チオアリール、ハロ、またはアミノ で置換し、そしてR1'を脱ブロックして、R4がアルキルまたはアリールであり 、R2およびR3が同一でも異なってもよく、アルコキシ、チオール、チオアルキ ル、チオアリール、ハロ、またはアミノであり、R1がヒドロキシルであり、R5 およびR6が水素である式Iの化合物を提供し; R1'、R2'およびR3'がヒドロキシルであり、R4'、R5'およびR6'が水素で ある式IIの化合物を反応させ、R2'およびR3'におけるヒドロキシルが保護さ れ、R1'におけるヒドロキシルがついでケトンに酸化され、そしてたとえばグリ ニヤまたは有機リチウム試薬と反応せられ、そしてR1'において得られるヒドロ キシル基が一時的にブロックされるか必要に応じてチオール、アルコキシ、チオ アルキル、チオアリール、ハロまたはアミノで置換され、R2'およびR3'が共に または順次脱ブロックされ、必要に応じてこれらのヒドロキシルは水素に変換さ れ、R1'、R2'またはR3'におけるいずれか残存の望ましくない保護基が必要に 応じて共にまたは順次除去されて、R4がアルキルまたはアリールであり、R5お よびR6が水素であり、R1がヒドロキシル、ハロ、チオール、アルコキシ、チオ アルキル、チオアリール、またはアミノであり、R2およびR3が同一でも異なっ てもよく、ヒドロキシルまたは水素である式Iの化合物が提供され; R1'、R2'およびR3'がヒドロキシルであり、R4'、R5'およびR6'が水素で ある式IIの化合物を反応させ、R2およびR3'におけるヒドロキシルが保護さ れ、R1'におけるヒドロキシルがついでケトンに酸化され、そしてたとえばグリ ニヤまたは有機リチウム試薬と反応せられ、そしてR1'において得られるヒドロ キシル基が一時的にブロックされるか水素で置換され、R3'においてブロックさ れたヒドロキシルがそのまま残されるか水素に変換され、R2'において保護され たヒドロキシルが脱ブロックされるかチオール、アルコキシ、チオアルキル、チ オアリール、ハロまたはアミノで必要に応じて置換され、R1'、R2'またはR3' におけるいずれか残存の望ましくないヒドロキシル保護基がついで、必要に応じ て共にまたは順次除去されて、R4がアルキルまたはアリールであり、R5および R6が水素であり、R2がヒドロキシル、ハロ、チオール、アルコキシ、チオアル キル、チオアリール、またはアミノであり、R1およびR3が同一でも異なっても よく、ヒド ロキシルまたは水素である式Iの化合物が提供され; R1'、R2'およびR3'がヒドロキシルであり、R4'、R5'、およびR6'が水素 である式IIの化合物を反応させ、R2'およびR3'におけるヒドロキシルが保護 され、R1'におけるヒドロキシルがついでケトンに酸化され、そしてたとえばグ リニヤまたは有機リチウム試薬と反応せられ、R1'において得られるヒドロキシ ルが一時的にブロックされるかまたは水素で置換され、R2'においてブロックさ れたヒドロキシルがそのまま残されるか水素に置換され、R3'におけるヒドロキ シル基が脱ブロックされるかまたは必要に応じてチオール、アルコキシ、チオア ルキル、チオアリール、ハロまたはアミノで置換され、R1'またはR2'における いずれか残存の望ましくない保護基がついで、共にまたは順次必要に応じて除去 されて、R4がアルキルまたはアリールであり、R5およびR6が水素であり、R3 がヒドロキシル、ハロ、チオール、チオアルキル、チオアリール、またはアミノ であり、R1およびR2が同一でも異なってもよく、ヒドロキシルまたは水素であ る式Iの化合物が提供され; R1'、R2'およびR3'がヒドロキシルであり、R4'、R5'およびR6'が水素で ある式IIの化合物を反応させ、R2'およびR3'におけるヒドロキシルが保護さ れ、R1'におけるヒドロキシルがついでケトンに酸化され、たとえば、グリニヤ または有機リチウム試薬と反応せられ、R1'において得られるヒドロキシルが次 いでブロックされ、所望の場合は次いでR3'が水素に変換されて良く、次いでR1 'およびR2'が共にまたは順次必要に応じてチオール、アルコキシ、チオアルキ ル、チオアリール、ハロまたはアミノのいずれかの組合わせに変換され、R1'、 R2'またはR3'におけるいずれか残存の望ましくない保護基が、ついで、共にま たは順次必要に応じて除去されて、R4がアルキルまたはアリールであり、R5お よびR6が水素であり、R1およびR2がヒドロキシル、ハロ、チオール、アルコ キシ、チオアルキル、チオアリールまたはアミノであり、R3がヒドロキシルま たは水素である式Iの化合物が提供され; R1'、R2'、およびR3'がヒドロキシルであり、R4'、R5'およびR6'が水素 である式IIの化合物を反応させ、R2'およびR3'におけるヒドロキシルが保護 され、 R1'におけるヒドロキシルがついでケトンに酸化され、そしてたとえばグリニヤ または有機リチウム試薬と反応せられ、R1'において得られるヒドロキシル基が 次いで保護され、所望の場合は次いでR2'が水素に変換されて良く、次いでR1' およびR3'が順次または同時に必要に応じてチオール、アルコキシ、チオアルキ ル、チオアリール、ハロまたはアミノのいずれかの組合わせに変換され、そして R1'、R2'、またはR3'におけるいずれか残存の望ましくない保護基はついで共 にまたは順次必要に応じて除去されて、R4がアルキルまたはアリールであり、 R5およびR6が水素であり、R1およびR3がヒドロキシル、ハロ、チオール、チ オアルキル、チオアリール、アルコキシ、またはアミノであり、R2がヒドロキ シルまたは水素である式Iの化合物が提供され; R1'、R2'、およびR3'がヒドロキシルであり、R4'、R5'およびR6'が水素 である式IIの化合物を反応させ、R2'およびR3'におけるヒドロキシルが保護 され、R1'におけるヒドロキシルがついでケトンに酸化され、そしてたとえばグ リニヤまたは有機リチウム試薬と反応せられ、R1'において得られるヒドロキシ ル基が保護されるか素に変換され、R2'およびR3'におけるブロックされたヒド ロキシルが順次または同時に必要に応じてチオール、アルコキシ、チオアルキル 、チオアリール、ハロ、またはアミノのいずれかの組合わせに変換され、そして R1'、R2'またはR3'におけるいずれか残存の望ましくない保護基が、ついで必 要に応じて共にまたは順次除去されて、R4がアルキルまたはアリールであり、 R5およびR6が水素であり、R2およびR3がヒドロキシル、ハロ、チオール、ア ルコキシ、チオアルキル、チオアリールまたはアミノであり、R1がヒドロキシ ルまたは水素である式Iの化合物が提供される。 9.活性試薬として請求項1〜7のいずれか記載の化合物を、そして製薬学的 に許容されるキャリアー、賦形剤、または希釈剤を含有する製薬学的処方。 10.請求項1〜7のいずれか記載の化合物の効果量を投与することを包含す る、固体において免疫系を刺激し、増殖性疾患、または微生物感染を治療する方 法。
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