JPH11505845A - 環状ペプチド抗真菌剤 - Google Patents

環状ペプチド抗真菌剤

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JPH11505845A
JPH11505845A JP8535782A JP53578296A JPH11505845A JP H11505845 A JPH11505845 A JP H11505845A JP 8535782 A JP8535782 A JP 8535782A JP 53578296 A JP53578296 A JP 53578296A JP H11505845 A JPH11505845 A JP H11505845A
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ジャミソン,ジェイムズ・エイ
ラグランデュール,リサ・エム・エイチ
ロドリゲス,マイケル・ジェイ
ターナー,ウィリアム・ダブリュー・ジュニア
ズウェイフェル,マーク・ジェイ
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    • Y02A50/30Against vector-borne diseases, e.g. mosquito-borne, fly-borne, tick-borne or waterborne diseases whose impact is exacerbated by climate change

Abstract

(57)【要約】 式(I): [式中、R’は水素、メチル、または−CH2C(O)NH2であり、R”およびR'''は独立して水素またはメチルであり、Rx1、はC1−C6アルキル、ベンジル、−(CH22Si(CH33、−CH2CH=CH2、−CH2CHOHCH2OH、−(CH2)aCOOH、−(CH2bNRz1z2、−(CH2cPORz3z4、または−[(CH22O]d−(C1−C6)アルキルであり、a、bおよびcは独立して1、2、3、4、5または6であり、Rz1およびRz2は独立して水素、C1−C6アルキルであるか、またはRz1とRz2が一緒になって−CH2(CH2eCH2−を形成し、Rz3およびRz4は独立してヒドロキシまたはC1−C6アルコキシであり、dは1または2であり、eは1、2または3であり、Rx2、Ry1、Ry2、Ry3およびRy4は独立してヒドロキシまたは水素であり、R0はヒドロキシ、−PO(O)(OH)2、または式(a): または(b): (ここで、R1はC1−C6アルキル、フェニル、p−ハロ−フェニル、p−ニトロフェニル、ベンジル、p−ハロ−ベンジル、またはp−ニトロ−ベンジルであり、R2は本明細書中で定義したアシル側鎖である)で示される基である]で示される化合物を用いる医薬製剤ならびに真菌および寄生虫活性を阻害する方法を提供する。

Description

【発明の詳細な説明】 環状ペプチド抗真菌剤 本発明は、安定性と水に対する溶解性が改良された抗真菌および抗寄生虫剤と して有用な半合成環状ペプチドに関する。特に、本発明は環状ペプチドのエチノ カンジンクラスの誘導体、真菌および寄生虫感染を治療するための方法、および 本方法において有用な製剤に関する。 本発明が提供する化合物は、種々の微生物を培養することによって生成される 環状ペプチドから誘導される半合成化合物である。多くの環状ペプチドは、エチ ノカンジン(echinocandin)B(A30912A)、アクレアシン(aculeacin)、ムルンド カンジン(mulundocandin)、スポリオフンジン(sporiofungin)、およびS31794/F1 を含めて当該分野で知られている。 一般に、これらの環状ペプチドは、コアアミノ酸の1つ上にアシル化アミノ基 を有する環状ヘキサペプチドコア(すなわち核)として構造的に特徴づけられよ う。該アミノ基は、典型的には該核の側鎖を形成する脂肪酸基でアシル化される 。例えば、アクレアシンはパルミトイル側鎖を有するが、エチノカンジンBはリ ノレイル側鎖を有する。 脂肪酸側鎖を環状ペプチドコアから除去し、アミノ核(例えば、R2が水素であ る下記の式Iで示される化合物)を得ることができよう。次に、アミノ基を再ア シル化し、本出願においてクレームしているような半合成化合物を得ることがで きよう。 エチノカンジンB核をある非天然の側鎖部分で再アシル化し、多くの抗真菌剤 が得られてきた(Debono、米国特許第4,293,489号参照)。そのような抗真菌剤 として、式I(ここで、R’R”およびR'''はメチルであり、Rx1は水素であ り、Rx2、Ry1、Ry2、Ry3、Ry4、およびR0はヒドロキシであり、R2はp-(オクチ ルオキシ)ベンゾイルである)で示される化合物で表されるシロフンジン(cilof ungin)がある。 本発明は式I: [式中、R’は水素、メチル、またはCH2C(O)NH2-であり、 R”およびR'''は独立してメチルまたは水素であり、 Rx1は、C1−C6アルキル、ベンジル、-(CH2)2Si(CH3)3、-CH2CH=CH2、-CH2CHO HCH2OH、-(CH2)aCOOH、-(CH2)bNRz1Rz2、-(CH2)cPORz3Rz4、または-[(CH2)2O]d- (C1-C6)アルキル、 a、bおよびcは、独立して1、2、3、4、5または6であり、 Rz1およびRz2は独立して水素、C1−C6アルキルであるか、またはRz1とRz2 は一緒になって-CH2(CH2)eCH2-を形成し、 Rz3およびRz4は独立してヒドロキシまたはC1−C6アルコキシであり、 dは1または2であり、 eは1、2または3であり、 Rx2、Ry1、Ry2、Ry3およびRy4は独立してヒドロキシまたは水素であり、 R0は、ヒドロキシ、-OP(O)(OH)2または式: で示される基であり、 R1はC1−C6アルキル、フェニル、p−ハロ−フェニル、p−ニトロフェニル 、ベンジル、p−ハロ−ベンジル、またはp−ニトローベンジルであり、 I) R2は式: [式中、A)R3はC1−C12アルキル、C1−C6アルコキシ、またはキノリルで あるか、 B)R3は−O−(CH2m−[O−(CH2np−O−(C1−C12アルキル )(ここで、mおよびnは独立して2、3、または4であり、pは0または1で ある)であるか、 C)R3は−Y−(C1−C12アルキル)(ここで、Yは−C≡C−または−C H=CH−である)であるか、 D)R3は−O−(CH2q−G(ここで、qは2、3、または4であり、G はC7−C10ビシクロアルキルまたはC7−C14トリシクロアルキルである)であ るか、 II) R2は式: [式中、Zは−O−、−C≡C−、−CH=CH−、−CH2=CH2−、−CH2 −または結合であり、 A) R4は水素、C1−C12アルキル、C1−C12置換アルキル、C2−C12ア ルケニル、C2−C12置換アルケニル、C2−C12アルキニル、C2−C12置換ア ルキニル、C1−C12アルコキシ、C3−C12シクロアルキル、C7−C10ビシク ロアルキル、C7−C14トリシクロアルキル、C3−C12シクロアルコキシ、ナフ チル、ピリジル、チエニル、ベンゾチエニル、キノリル、またはフェニルである か、 B) R4は、式:−O−(CH2m−[O−(CH2np−O−(C1−C12 アルキル)(ここでm、nおよびpは前記と同意義である)で示される基で置換 されたフェニル、またはアミノ、C1−C12アルキルチオ、ハロ、C1−C12アル キル、C2−C12アルケニル、C2−C12アルキニル、C1−C12置換アルキル、 C2−C12置換アルケニル、C2−C12置換アルキニル、C1−C12アルコキシ、 トリフルオロメチル、フェニル、または置換フェニルで置換されたフェニルであ るか、 C) R4は、式:−O−(CH2m−[O−(CH2np−O−(C1−C12 アルキル)(ここで、m、nおよびpは前記と同意義である)で示される基で置 換されたフェニル、または、ハロ、C3−C12シクロアルキル、C7−C10ビシク ロアルキル、C7−C14トリシクロアルキル、C1−C6アルコキシ、C2−C12ア ルキニル、アミノ、C1−C4アルキルアミノ、ジ(C1−C4アルキル)アミノ、 ホルムアミド、またはC2−C12アルカノイルアミノで置換されたC1−C12アル コキシであるか、 D) R4は−O−(CH2r−W−R5(ここで、rは2、3または4であり 、 Wはピロリジノ、ピペリジノまたはピペラジノであり、 R5は水素、C1−C12アルキル、C3−C12シクロアルキル、ベンジル、また はC3−C12シクロアルキルメチルである)であるか、 E) R4は−Y1−R6(ここで、Y1は−C≡C−または−CH=CH−であ り、 R6はC3−C12シクロアルキル、C7−C10ビシクロアルキル、C7−C14トリ シクロアルキル、C3−C12シクロアルケニル、ナフチル、ベンゾチアゾリル、 チエニル、インダニル、フルオレニル、またはC1−C12アルキルチオ、C2−C12 アルケニル、C2−C12アルキニル、ハロ(C1−C6アルコキシ)もしくは式 :−O−(CH2r−W−R5(ここで、r、WおよびR5は前記と同意義である )で示される基で置換されたフェニルであるか、または R6は式:−O−(CH2m−[O−(CH2np−O−(C1−C12アルキル )(ここで、m、nおよびpは前記と同意義である)で示される基で置換された フェ ニルである) であるか、または F) R4は式:−NHC(O)R7(ここで、R7はC1−C6アルコキシまたは フェニル(C1−C6アルコキシ)である)で示される基で置換されたC1−C12 アルコキシであるか、 III) R2は式: [式中、R8はC1−C12アルコキシまたは式:−O−(CH2m−[O−(CH2 np−O−(C1−C12アルキル)(ここで、m、nおよびpは前記と同意義で ある)で示される基である] で示される基であるか、 IV) R2は式: [式中、YおよびR6は前記と同意義であり、 R9はフェニル、C1−C12アルキルまたはC1−C12アルコキシである] で示される基であるか、または V) R2はR4(ここでR4は前記と同意義である)で置換されたナフトイルであ る(ただし、i)R’が-CH2C(O)NH2であり、Rx1がメチルまたはベンジルであ るときは、R2は式: [式中、Zは結合であり、 A)R4はC1−C12アルコキシであるか、 B)R4はC1−C12アルコキシで置換されたフェニルであるか、 C)R4はC1−C4アルキルアミノ、ジ(C1−C4アルキル)アミノで置換され たC1−C12アルコキシであるか、または D)R4は-O-(CH2)r-W-R5(ここで、Wはピペリジノまたはピペラジノである) である] で示される基ではなく、 ii)Rx1が-(CH2)bNRz1Rz2であるときは、R2は式: [式中、Zは結合であり、 A)R4はC1−C12アルコキシであるか、 B)R4はC1−C12アルコキシで置換されたフェニルであるか、 C)R4はC1−C4アルキルアミノ、ジ(C1−C4アルキル)アミノで置換され たC1−C12アルコキシであるか、または D)R4は-O-(CH2)r-W-R5(ここで、Wはピペリジノまたはピペラジノである) である] で示される基ではない)] で示される化合物またはその医薬的に許容される塩を提供する。 また、本発明の化合物を用いる、医薬製剤、寄生虫または真菌活性を阻害する 方法、および真菌または寄生虫感染症を治療する方法をも提供する。 本明細書で用いている用語「C1−C12アルキル」は、炭素数1〜12の直鎖 または分岐鎖アルキル鎖を表す。典型的なC1−C12アルキル基には、メチル、 エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、sec-ブチル、t-ブチル、ペンチル、 5-メチルフェニル、ヘキシル、ヘプチル、3,3-ジメチルヘプチル、オクチル、2- メチル-オクチル、ノニル、デシル、ウンデシル、ドデシルなどが含まれる。用 語「C1−C12アルキル」はその定義内に、用語「C1−C6アルキル」および「 C1−C4アルキル」を含む。 用語「ハロ」はクロロ、フルオロ、ブロモ、またはヨードを表す。 用語「C2−C12アルケニル」は炭素数2〜12の直鎖または分岐鎖アルケニ ル鎖を表す。典型的なC2−C12アルケニル基には、エテニル、1-プロペン-2-イ ル、3-ブテン-1-イル、1-ブテン-2-イル、1-ブテン-1-イル、1-ペンテン-3-イル 、2-ヘキセン-3-イル、1-デセン-2-イル、2-デセン-5-イルなどが含まれる。 用語「C2−C12アルキニル」は炭素数2〜12の直鎖または分岐鎖アルキニ ル鎖を表す。典型的なC2−C12アルキニル基には、エチニル、1-プロピン-1-イ ル、1-プロピン-2-イル、1-ブチン-1-イル、1-ブチン-3-イル、1-ペンチン-3-イ ル、4-ペンチン-2-イル、1-ヘキシン-3-イル、3-ヘキシン-1-イル、5-メチル-3- ヘキシン-1-イル、5-オクチン-1-イル、7-オクチン-1-イル、4-デシン-1-イル、 6-デシン-1-イルなどが含まれる。 用語「C1−C12アルキルチオ」は、硫黄原子と結合した炭素数1〜12の直 鎖または分岐鎖アルキル鎖を表す。典型的なC1−C12アルキルチオ基には、メ チルチオ、エチルチオ、プロピルチオ、イソプロピルチオ、ブチルチオ、3-メチ ル-ヘプチルチオ、オクチルチオ、5,5-ジメチル-ヘキシルチオなどが含まれる。 用語「C1−C12アルコキシ」は、酸素原子と結合した炭素数1〜12の直鎖 または分岐鎖アルキル鎖を表す。典型的なC1−C12アルコキシ基には、メトキ シ、エトキシ、プロポキシ、ブトキシ、sec-ブトキシ、ペントキシ、5-メチル- ヘキソキシ、ヘプトキシ、オクチルオキシ、デシルオキシ、ドデシルオキシなど が含まれる。用語「C1−C12アルキル」は、その定義内に用語「C1−C6アル コキシ」および「C1−C4アルコキシ」を含む。 用語「C1−C12置換アルキル」、「C2−C12置換アルケニル」、および「C2 −C12置換アルキニル」は、ハロ、ヒドロキシ、保護されたヒドロキシ、アミ ノ、保護されたアミノ、C1−C7アシルオキシ、ニトロ、カルボキシ、保護され たカルボキシ、カルバモイル、カルバモイルオキシ、シアノ、メチルスルホニル アミノ、フェニル、置換された(置換)フェニル、またはC1−C12アルコキシ から独立して選ばれる1または2個の置換基で置換された特定の部分を表す。 用語「置換フェニル」は、ハロ、ヒドロキシ、保護されたヒドロキシ、シアノ 、ニトロ、C1−C12アルキル、C1−C12アルコキシ、カルボキシ、保護された カルボキシ、カルボキシメチル、ヒドロキシメチル、アミノ、アミノメチル、、 トリフルオロメチル、またはN-メチルスルホニルアミノから独立して選ばれる1 、2または3個の置換基で置換されたフェニル基を表す。 用語「C3−C12シクロアルキル」は、炭素数3〜12の飽和炭化水素環構造を 表す。典型的なC3−C12シクロアルキル基には、シクロプロピル、シクロブチ ル、シクロペンチル、シクロヘキシル、およびシクロヘプチル、シクロオクチル などが含まれる。 用語「C3−C12シクロアルコキシ」は、酸素原子と結合したC3−C12シクロ アルキル基を表す。典型的なC3−C12シクロアルコキシ基には、シクロプロピ ルオキシ、シクロブチルオキシ、シクロペンチルオキシ、シクロヘキシルオキシ 、およびシクロペプチルオキシなどが含まれる。 用語「C3−C12シクロアルケニル」は、少なくとも1つの二重結合を有する 炭素数3〜12の炭化水素環構造を表す。典型的なC3−C12シクロアルケニル 基には、シクロプロペニル、シクロブテニル、シクロペンテニルなどが含まれる 。 用語「メチル(C3−C12シクロアルキル)」は、メチル基で置換されたC3− C12シクロアルキル基を表す。典型的なメチル(C3−C12シクロアルキル)基 には、2-メチルシクロプロイル、2-メチルシクロブチル、3-メチルシクロペンチ ル、4-メチルシクロヘキシルなどが含まれる。 用語「C1−C4アルキルアミノ」は、窒素原子と結合した炭素数1〜4の直鎖 または分岐鎖アルキルアミノ鎖を表す。典型的なC1−C4アルキルアミノ基には 、メチルアミノ、エチルアミノ、プロピルアミノ、イソプロピルアミノ、ブチル アミノ、sec-ブチルアミノなどが含まれる。 用語「ジ(C1−C4アルキル)アミノ」は、共通の窒素原子と結合した炭素数 1〜4の2つの直鎖または分岐鎖アルキル基を有するジ(C1−C4アルキル)ア ミノ鎖を表す。典型的なジ(C1−C4アルキル)アミノ基には、ジメチルアミノ、 ジエチルアミノ、エチルメチルアミノ、メチルイソプロピル−アミノ、ジプロピ ルアミノ、ジブチルアミノ、メチルブチルアミノ、t-ブチルイソプロピルアミノ 、ジ-t-ブチルアミノなどが含まれる。 用語「C2−C12アルカノイル」は、カルボニル部分と結合した炭素数1〜4 の直鎖または分岐鎖アルキル鎖を表す。典型的なC2−C12アルカノイル基には 、エタノイル、プロパノイル、イソプロパノイル、ブタノイル、イソブタノイル 、sec-ブタノイル、t-ブタノイル、ペンタノイルなどが含まれる。 用語「C2−C12アルカノイルアミノ」は、カルボニルアミノ部分と結合した 直鎖または分岐鎖アルキル基を表す。典型的なC2−C12アルカノイルアミノ基 には、エタノイルアミノ、プロパノイルアミノ、イソプロパノイルアミノ、ブタ ノイル−アミノ、イソブタノイルアミノ、sec-ブタノイルアミノ、t-ブタノイル アミノ、ペンタノイルアミノなどが含まれる。 用語「C7−C10ビシクロアルキル」は、全部で炭素数7〜10の2個の融合 したシクロアルキル環を表し、「C7−C14トリシクロアルキル」は、全部で炭 素数7〜14の3個の融合したシクロアルキル環を表す。典型的な「C7−C10 ビシクロアルキル」および「C7−C14トリシクロアルキル」基には、ビシクロ[ 2.2.1.]ヘプタ-2-イル、ビシクロ[2.2.1.]ヘプタ-4-エン-2-イル、ビシクロ[3.3 . 1.]ノナ-3-イル、ビシクロ[3.3.1.]ノナ-2-イル、ビシクロ[3.2.1.]オクタ-2-イ ル、ビシクロ[2.2.2.]オクタ-2-イル、ビシクロ[2.2.2.]オクタ-5-エン-2-イル 、アダマンチルなどが含まれる。 本明細書で用いている用語「アミノ保護基」は、化合物の他の官能基が反応し ている間、アミノ機能性をブロックまたは保護するのに通常用いられるアミノ基 の置換基を表す。そのようなアミノ保護基の例には、ホルミル、トリチル、フタ ルイミド、トリクロロアセチル、クロロアセチル、ブロモアセチル、ヨードアセ チル基、またはベンジルオキシカルボニル、4-フェニルベンジルオキシカルボニ ル、2 -メチルベンジルオキシカルボニル、4-メトキシベンジルオキシカルボニ ル、4-フルオロベンジルオキシカルボニル、4-クロロベンジルオキシカルボニル 、3-クロロベンジルオキシカルボニル、2-クロロベンジルオキシカルボニル、2, 4-ジクロロベンジルオキシカルボニル、4-ブロモベンジルオキシカルボニル、3- ブロモベンジルオキシカルボニル、4-ニトロベンジルオキシカルボニル、4-シア ノベンジルオキシカルボニル、t-ブトキシカルボニル、2-(4-キセニル)イソプロ ポキシカルボニル、1,1-ジフェニルエタ-1-イルオキシカルボニル、1,1-ジフェ ニルプロパ-1-イルオキシカルボニル、2-フェニルプロパ-2-イルオキシカルボニ ル、2-(p-トルイル)プロパ-2-イルオキシカルボニル、シクロペンタニルオキシ カルボニル、1-メチルシクロペンタニルオキシカルボニル、シクロヘキサニルオ キシカルボニル、1-メチルシクロヘキサニルオキシカルボニル、2-メチルシクロ ヘキサニルオキシカルボニル、2-(4-トルイルスルホニル)エトキシカルボニル、 2-(メチルスルホニル)エトキシカルボニル、2-(トリフェニルホスフィノ)-エト キシカルボニル、フルオレニルメトキシ-カルボニル(「FMOC」)、2-(トリメチル シリル)エトキシカルボニル、アリルオキシカルボニル、1-(トリメチルシリル メチル)プロパ-1-エニルオキシカルボニル、5-ベンズイソキサリルメトキシカル ボニル、4-アセトキシベンジルオキシカルボニル、2,2,2-トリクロロエトキシカ ルボニル、2-エチニル-2-プロポキシカルボニル、シクロプロピルメトキシカル ボニル、4-(デシルオキシ)ベンジルオキシカルボニル、イソボルニルオキシカル ボニル、1-ピペリジルオキシカルボニルなどのようなウレタン型ブロッキン グ基、ベンゾイルメチルスルホニル、2-ニトロフェニルスルフェニル、ジフェニ ルホスフィンオキシドおよび同様のアミノ保護基が含まれる。用いるアミノ保護 基の種類は、誘導体化したアミノ基が中間体分子の他の位置に対する置換反応条 件に安定であり、他のあらゆるアミノ保護基を含む分子の残りの部分を崩壊させ ることなく適切な箇所で選択的に除去することができる限りにおいて重要ではな い。好ましいアミノ保護基は、t-ブトキシカルボニル(t-Boc)、アリルオキシカ ルボニルおよびベンジルオキシカルボニル(Cbz)である。上記用語によって示さ れる基のさらなる例は、J.W.Barton,「Protective Groups in Organic Chemis try」,J.G.W.McOmie編,Plenum Press,New York,N.Y.,1973,第2章、お よびT.W.Greene,「Protective Groups in Organic Synthesis」,John Wiley and sons,New York, N.Y.1981,第7章に記載されている。 用語「阻害(阻止)する(inhibiting)」、すなわち、寄生虫または真菌活性を 阻害する方法には、寄生虫または真菌の増殖もしくはあらゆる伴う特性およびそ れらの存在がもたらす結果を停止させ(stopping)、妨害し(retarting)、または 予防的に妨げ(hindering)、または予防する(preventing)ことが含まれる。 用語「接触させる(contacting)」、すなわち寄生虫または真菌と本発明の化合 物を接触させるには、本発明の化合物と寄生虫または真菌との相互の接触(tange ncy)もしくは明らかな接触(touching)、または結合(union)もしくは連結(juncti on)が含まれる。しかしながら、該用語は、阻害のメカニズムによるような、該 プロセスに対するいかなるさらなる限定を意図するものではなく、本方法は、該 化合物の活性およびそれらの固有の抗寄生虫および抗真菌特性によって寄生虫お よび真菌活性を阻害する本発明の精神を含むように定義される、すなわち換言す れば、本発明の方法に用いる化合物はそのような阻害を引き起こす物質である。 本明細書で用いている用語「医薬的に許容される塩」は、生体に対して実質的 に無毒性である上記式の化合物の塩を表す。典型的な医薬的に許容される塩には 、本発明の化合物を無機酸、有機酸、または無機塩基と反応させることにより製 造されるそれらの塩が含まれる。そのような塩は酸付加塩および塩基付加塩とし て知られている。 通常、酸付加塩を形成するのに用いられる酸は、塩酸、臭化水素酸、ヨウ化水 素酸、硫酸、リン酸などのような無機酸、およびp−トルエンスルホン酸、メタ ンスルホン酸、蓚酸、p−ブロモフェニルスルホン酸、炭酸、琥珀酸、クエン酸 、安息香酸、酢酸などのような有機酸である。そのような医薬的に許容される塩 の例には、硫酸塩、ピロ硫酸塩、重硫酸塩、亜硫酸塩、重亜硫酸塩、リン酸塩、 リン酸1水素塩、リン酸2水素塩、メタリン酸塩、ピロリン酸塩、塩化物、臭化 物、ヨウ化物、酢酸塩、プロピオン酸塩、デカン酸塩、カプリル酸塩、アクリル 酸塩、ギ酸塩、イソブチル酸塩、カプロン酸塩、ヘプタン酸塩、プロピオレート 、蓚酸塩、マロン酸塩、琥珀酸塩、スベレート、セバケート、フマル酸塩、マレ イン酸塩、ブチン-1,4-ジオエート、ヘキシン-1,6-ジオエート、安息香酸塩、ク ロロ安息香酸塩、メチル安息香酸塩、ジニトロ安息香酸塩、ヒドロキシ安息香酸 塩、メトキシ安息香酸塩、フタル酸塩、スルホン酸塩、キシレンスルホン酸塩、 フェニル酢酸塩、フェニルプロピオン酸塩、フェニル酪酸塩、クエン酸塩、乳酸 塩、γ−ヒドロキシ酪酸塩、グリコール酸塩、酒石酸塩、メタンスルホン酸塩、 プロパンスルホン酸塩、ナフタレン-1-スルホン酸塩、ナフタレン-2-スルホン酸 塩、マンデリン酸塩などがある。好ましい医薬的に許容される酸付加塩には、塩 酸および臭化水素酸のような無機塩を用いて形成されるものと、マレイン酸およ びメタンスルホン酸のような有機酸を用いて形成されるものがある。 塩基付加塩には、水酸化、炭酸および重炭酸アンモニウムもしくはアルカリま たはアルカリ金属などが含まれる。したがって、本発明の塩を製造するのに有用 なそのような塩基には、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化アンモニウ ム、炭酸カリウム、炭酸ナトリウム、重炭酸ナトリウム、重炭酸カリウム、水酸 化カルシウム、炭酸カルシウムなどが含まれる。カリウムおよびナトリウム塩の 形が特に好ましい。 本発明のあらゆる塩の一部を形成する特定の対イオンは、全体として該塩が医 薬的に許容され、該対イオンが全体として該塩に好ましくない品質をもたらさな い限りにおいて、決定的な性質のものではない。 式I中のR2のアシル基の典型的な例には、2-メトキシエトキシ(ここで、p は0であり、mは1である)、2-エトキシエトキシ(ここで、pは0であり、m は2である)、2-(2-エトキシエトキシ)エトキシ(ここで、mは2であり、pは 1であり、nは2である)、3-(2-エトキシエトキシ)プロポキシ、4-(2-メトキ シエトキシ)ブトキシなどのようなポリオキサ−アルキル基によって置換された ベンゾイル、またはプロペニル、ブテニル、ヘキセニル、デセニルなどのような シスまたはトランスアルケニル基(−CH2=CH2−(C1−C12アルキル))、ま たはプロピニル、ブチニル、ヘキシニル、ウンデシニルなどのようなアルキニル 基(−C≡C−(C1−C12アルキル))によって置換されたベンゾイルが含まれる 。 R2が式: で示される基であるアシル基の例には、ジフェニルエーテル(Zは−O−である )、ジフェニルアセチレン(Zは−C≡C−である)、スチルベン(Zは−CH =CH−である)、およびジフェニル(Zは結合である)が含まれる。 ジフェニルエーテル基の例には、4-(4-ブトキシフェノキシ)ベンゾイル、4-(4 -ヘキソキシフェニル)ベンゾイル、4-(4-エトキシフェノキシ)ベンゾイル、4-(4 -フェニルオキシフェノキシ)ベンゾイル、4-[4-4-(4-ドデシルオキシフェノキシ )ベンゾイル、4-[4-(3-ジメチルアミノプロポキシ)フェノキシ]ベンゾイルなど が含まれる。 ジフェニルアセチレンおよびスチルベン基の例には、4-スチリルベンゾイル、 4-(4-メトキシスチリル)ベンゾイル、4-(4-ブトキシスチリル)ベンゾイル、4-( フェニルエチニル)ベンゾイル、4-(4-エトキシフェニルエチニル)ベンゾイル、4 -(4-シクロヘキシルオキシフェニル-エチニル)ベンゾイルなどが含まれる。 ビフェニル基の例には、4-[4-(ブトキシ)フェニル]ベンゾイル、4-[4-(シ クロブチルメトキシ)フェニル]ベンゾイル、4-[4-シクロペンチルメトキシ)フ ェニル]ベンゾイル、4-[4-(シクロヘキシルエトキシ)フェニル]ベンゾイル、4 -[4 -(ヘキソキシ)フェニル]ベンゾイル、4-フェニルベンゾイル、4-[4-(11-アミ ノ-ウンデシルオキシ)フェニル]ベンゾイル、4-[4-(11-ホルムアミドウンデシ ルオキシ)フェニル]ベンゾイル、4-[4-(イソ-ペントキシ)フェニル]ベンゾイ ルなどが含まれる。 R4が−O−(CH2r−W−R5であるビフェニル基の例には、4-[4-[2-(N- シクロヘキシルピペリジノ-4-イル)エトキシ]フェニル]ベンゾイル、4-[4-[2- (N-ヘキシルピペリジノ-4-イル)エトキシ]フェニル]ベンゾイル、4-[4-[2-(4 -ベンジルピペリジノ)-エトキシ]フェニル]ベンゾイル、4-[4-[2-(4-シクロヘ キシルピペリジノ)-エトキシ]フェニル]ベンゾイルなどが含まれる。 R4が−Y1−R6であるビフェニルおよびジフェニルエーテル基の例には、4-[ 4-(フェニルエチニル)フェニル]ベンゾイル、4-[4-(フェニルエチニル)フェノキ シ]ベンゾイル、4-[4-(ヘキシニル)フェニル]ベンゾイル、4-[4-(スチリル) フェノキシ]ベンゾイル、4-[4-4-メチルピペリジノ)エトキシ]フェニルエチニル ]フェニル]ベンゾイルなどが含まれる。 R4が−O−(CH2r−W−R5であるアシル基は、塩酸、臭化水素酸、硫酸 およびリン酸のような無機酸または有機酸、およびスルホン酸、ベンゼンスルホ ン酸、トルエンスルホン酸、メタンスルホン酸、酢酸、クロロ酢酸、トリフルオ ロ酢酸、安息香酸、イソフタル酸、サリチル酸、クエン酸、リンゴ酸、琥珀酸、 マロン酸などのような有機酸を用いてピペリジンおよびピペラジン複素環基の塩 基性アミノ基の酸付加塩を形成することができよう。 さらに、下記表1に、式Iの環状ペプチド上にみられるアシル基、R2の例を 示す。 好ましいアシル基には、R2が式: [式中、Zは−C≡C−または結合であり、 A) R4は、水素、C1−C12アルキル、C1−C12置換アルキル、C2−C12 アルケニル、C2−C12置換アルケニル、C2−C12アルキニル、C2−C12置換 アルキニル、C1−C12アルコキシ、C3−C12シクロアルキル、C7−C10ビシ クロアルキル、C7−C14トリシクロアルキル、C3−C12シクロアルコキシ、ナ フチル、ピリジル、チエニル、ベンゾチエニル、キノリルまたはフェニルである か、 B) R4は、式:−O−(CH2m−[O−(CH2)n]p−O−(C1−C12アル キル)(ここで、m、nおよびpは前記と同意義である)で示される基、また はアミノ、C1−C12アルキルチオ、ハロ、C1−C12アルキル、C2−C12アル ケニル、C2−C12アルキニル、C1−C12置換アルキル、C2−C12置換アルケ ニル、C2−C12置換アルキニル、C1−C12アルコキシ、トリフルオロメチル、 フェニル、または置換フェニルで置換されたフェニルであるか、 C) R4は、式:−O−(CH2m−[O−(CH2)n]p−O−(C1−C12アル キル)(ここで、m、nおよびpは前記と同意義である)で置換されたフェニル 、またはハロ、C3−C12シクロアルキル、C7−C10ビシクロアルキル、C7− C14トリシクロアルキル、C1−C6アルコキシ、C2−C12アルキニル、アミノ 、C1−C4アルキルアミノ、ジ(C1−C4アルキル)アミノ、ホルムアミド、ま たはC2−C12アルカノイルアミノで置換されたC1−C12アルコキシであるか、 D) R4は、−O−(CH2)r−W−R5(ここで、rは2、3または4であ り、 Wはピロリジノ、ピペリジノまたはピペラジノであり、 R5は水素、C1−C12アルキル、C3−C12シクロアルキル、ベンジルまたは C3−C12シクロアルキルメチルである)であるか、 E) R4は−Y1−R6[ここで、Y1は−C≡C−または−CH=CH−であり 、 R6はC3−C12シクロアルキル、C7−C10ビシクロアルキル、C7−C14トリ シクロアルキル、C3−C12シクロアルケニル、ナフチル、ベンゾチアゾリル、 チエニル、インダニル、フルオレニル、または式:−O−(CH2r−W−R5 (ここで、r、WおよびR5は前記と同意義である)で示される基、またはC1− C12アルキルチオ、C2−C12アルケニル、C2−C12アルキニル、またはハロ( C1−C6アルコキシ)で置換されたフェニルであるか、または R6は式:−O−(CH2m−[O−(CH2)n]p−O−(C1−C12アルキル) (ここで、m、nおよびpは前記と同意義である)で置換されたフェニルである ]であるか、または F) R4は、式:−NHC(O)R7(ここで、R7はC1−C6アルコキシまた はフェニル(C1−C6アルコキシ)である)で示される基で置換されたC1−C1 2 アルコキシである] で示される基またはその医薬的に許容される塩が含まれる。 これらの好ましいアシル基のうち、より好ましい基は、 A)R4がC2−C12アルキニル、C2−C12置換アルキニル、C1−C12アルコキ シ、C3−C12シクロアルコキシ、またはフェニルであるか、 B)R4が式:-O-(CH2)2-O-(C1-C6アルキル)で示される基またはC1−C12アル コキシで置換されたフェニルであるか、 C)R4がC3−C12シクロアルキルで置換されたC1−C12アルコキシであるか 、 D)R4が-O-(CH2)r-W-R5(ここで、rは2または3であり、Wはピペリジノで あり、R5は水素、C1−C12アルキル、C3−C12シクロアルキル、ベンジルま たはC3−C12シクロアルキルメチルであるか、または E)R4が-Y1-R6(ここで、Y1は−C≡C−であり、 R6は、C1−C12アルキルチオ、C2−C12アルケニル、C2−C12アルキニル、 ハロ(C1−C6アルコキシ)で置換されたフェニルであるか、 R6は、r、WおよびR5が前記と同意義である式:-O-(CH2)r-W-R5の化合物で置 換されたフェニルであるか、または R6は、式:-O-(CH2)2-O-(C1-C6アルキル)で示される基で置換されたフェニルで ある)である基またはその医薬的に許容される塩である。 これらアシル基のうちで特に好ましいのは、R4がC2−C12アルキニル、C2 −C12置換アルキニル、C1−C12アルコキシ、またはフェニルであるか、 R4が式:-O-(CH2)2-O-(C1-C6アルキル)で示される基またはC1−C12アルコキ シで置換されたフェニルであるか、または R4が−Y1−R6(ここで、Y1は−C≡C−であり、R6は式:-O-(CH2)2-O-(C1 -C6アルキル)で示される基で置換されたフェニルである)で示される基またはそ の医薬的に許容される塩である。 これらのアシル基のうちで最も好ましいのはR2が以下の群の1つである基で ある。 本発明の好ましい化合物は、 R’、R”およびR'''がそれぞれメチルであり、 Ry1、Ry2、Ry3およびRy4がそれぞれヒドロキシであり、 Rx2がヒドロキシであり、 R0がヒドロキシまたは式: (ここで、R1はメチルである) で示される基である式Iの化合物またはその医薬的に許容される塩である。 これら化合物のうちでより好ましいのは、 Rx1がC1−C4アルキル、ベンジル、-CH2CHOHCH2OH、-CH2COOH、-(CH2)bNRz1Rz 2 または-(CH2)2PORz3Rz4(ここで、bは2、3、4、5または6であり、 Rz1およびRz2は独立して水素またはC1−C4アルキルであり、 Rz3およびRz4は独立して水素またはメトキシである)である式Iの化合物また はその医薬的に許容される塩である。 これら化合物のうちでさらに好ましいのは、 Rx1がメチル、ベンジル、-CH2CHOHCH2OH、-CH2COOH、-(CH2)2NRz1Rz2または-(C H2)2PORz3Rz4であり、 Rz1およびRz2が独立して水素またはメチルであり、 Rz3およびRz4が独立して水素またはメトキシである式Iの化合物またはその医 薬的に許容される塩である。 これら化合物のうちで特に好ましいのは、 Rx1が-CH2CHOHCH2OH、-CH2COOH、または-(CH2)2PORz3Rz4であり、 Rz3およびRz4は独立して水素またはメトキシである式Iの化合物またはその医 薬的に許容される塩である。 式Iの化合物は以下の反応式Iに従って製造することができよう: [式中、Rnatは天然の環状ペプチド側鎖であり、 R’、R”、R'''、Rx1、Rx2、Ry1、Ry2、Ry3、Ry4、R0、およびR2 は前記と同意義である]。 上記反応式Iは、順に反応A−Cを実施することにより完結する。反応が完結 したら、当該分野でよく知られた手順により中間体化合物を単離してよく、例え ば、該化合物を結晶化するかまたは沈殿させ、次いで濾過して回収するか、また は反応溶媒を、抽出、蒸発またはデカンテーションにより除去してよい。所望に より、該反応式の次の段階を実施する前に、結晶化や沈殿またはシリカゲル、ア ルミナなどのような固体支持体によるクロマトグラフィーといった通常の技術に より、さらに中間体化合物を精製してよい。 反応IAにおいて、式IAの天然の環状ペプチドを当該分野で知られた手順を 用いて脱アシル化し、式IBのアミノ核を得る。この反応は、典型的には、天然 の環状ペプチドをデアシラーゼ酵素にさらすことによる酵素的アシル化を用いて 実施される。デアシラーゼ酵素は微生物Actinoplanes utahensisから得てよく、 実質的に、米国特許第4,293,482号および第4,304,716号(この内容は本明細書の 一部を構成する)に記載しているごとく使用してよい。デアシラーゼ酵素は、Ps eudomonas種からも得ることができよう。脱アシル化はActinoplanes utahensis またはPseudomonasの全細胞またはその粗もしくは精製酵素を用いるか、または 該酵素の固定化形を用いて達成することができよう(欧州特許出願第0460882号 (1991年12月11日)参照)。出発物質として用いてよい天然の環状ペプチドの例 には、アクレアシン(パルミトイル側鎖)、テトラヒドロエチノカンジンB(ス テアロイル側鎖)、ムルンドカンジン(分岐C15側鎖)、S31794/F1(テトラデ カノイル側鎖)、スポリオフンジン(C15分岐側鎖)、FR901379(パルミトイル 側鎖)などが含まれる。好ましい天然の環状ペプチドはエチノカンジンB(式I A(ここで、R’、R”、およびR'''はそれぞれメチルであり、Rx2、Ry1、 Ry2、Ry3、Ry4、およびR0はヒドロキシであり、R2はリノレオイルである) である。 次に、反応IBにおいて、生じるアミノ核を当該分野で知られた手順を用いて 再アシル化し、R2が前記と同意義のアシル基である式Iの化合物を得る。 例えば、該アミノ核を、好ましくはトリエチルアミンのような第3級アミンの ような酸スカベンジャーの存在下で、適切な置換アシルハライドと反応させるこ とによりアシル化することができる。典型的には該反応は約-20℃から約25℃の 温度で行われる。この反応のための典型的な溶媒には、ジオキサンまたはジメチ ルホルムアミドのような極性非プロトン性溶媒が含まれる。溶媒の選択は、使用 する溶媒が進行中の反応に不活性であり、該反応体が所望の反応を生じるために 十分可溶化されている限り決定的ではない。 アミノ核は、カップリング剤の存在下で、適切な置換カルボン酸と反応させる ことによりアシル化されてもよい。典型的なカップリング剤には、ジシクロヘキ シルカルボジイミド(DCC)、N,N'-カルボニルジイミダゾール、ビス(2-オキソ -3-オキザリジニル)ホスフィニッククロリド(BOP-C1)、N-エトキシカルボニル- 2-エトキシ-1,2-ジヒドロキノリン(EEDQ)、ベンゾトリアゾール-1-イルオキシ トリピロリジノホスホニウムヘキサフルオロホスフェート(PyBOP)などが含ま れる。 さらに、該アミノ核は、式:R2-COOHのカルボン酸と、p-ニトロフェニル、2,4 ,5-トリクロロフェニル、ヒドロキシベンゾトリアゾール水和物(HOBT・H2O)、 ペンタフルオロフェノール、N-ヒドロキシスクシンイミドなどのエステルのよう なカルボン酸の活性化エステルを用いてアシル化させることができよう。好まし いアシル化部分は2,4,5-トリクロロフェニルエステルおよびベンゾトリアゾール エステルのようなカルボン酸R2-COOHの活性化エステルである。典型的には、該 反応は、非プロトン性溶媒中で約0℃〜約30℃の温度で1〜65時間行われる。 該反応は、約15℃〜約30℃の温度で行う場合は、一般的に約24時間〜48 時間後に完結する。本反応のための典型的な溶媒は、テトラヒドロフランおよび ジメチルホルムアミド、またはそのような溶媒の混合物である。一般的には、該 アミノ核は活性化エステルに対して等モル比でかまたは該アミノ核のわずかに過 剰量で用いられる。 反応ICでは、式ICの化合物を、酸の存在下で適切に置換されたアルコール と反応させることにより、Rx1がC1−C6アルキル、ベンジル、-(CH2)2Si(CH3)3 、-CH2CH=CH2、-(CH2)aCOOH、-(CH2)bNRz1Rz2、-(CH2)cPORz3Rz4、または-[(CH2 )2O]d-(C1-C6)アルキルである式Iの化合物を得る。典型的には、該反応はジメ チルスルホキシドまたはジオキサンのような極性非プロトン性溶媒中で、約0℃ 〜約35℃の温度、好ましくはおおよそ室温で行われる。溶媒の選択は、用いる 溶媒が進行する反応に対して不活性であり、該反応体が所望の反応を生じるため に十分可溶化されている限りにおいて決定的ではない。好ましい酸には、p−ト ルエンスルホン酸、塩酸、およびカンファースルホン酸が含まれる。 Rx1が-(CH2)bNRz1Rz2(ここで、Rz1およびRz2は水素である)である式Iの化 合物は、Rx1が-(CH2)bNHRa(ここで、Raはアミノ保護基である)である保護さ れた化合物を経て製造することができよう。得られる保護された化合物は、当該 分野で知られた手順によって脱保護することができよう。 Rx1が-CH2CHOCH2OHである式Iの化合物は、有機/水性溶媒混合物(例えば、 ジオキサン/水)中、触媒存在下で、Rx1が-CH2CH=CH2である式Iの化合物を四 塩化オスミウムで約0℃〜約40℃の範囲の温度で約1〜24時間ヒドロキシル 化することによって製造することができよう。適切な触媒には、N−メチルモル ホリンN−オキシド(NMO)などが含まれる。本反応に使用するのに適した典 型的な溶媒には、ジメチルホルムアミド、テトラヒドロフラン、アセトン、およ びジオキサンが含まれる。溶媒の選択は、用いる溶媒が進行する反応に対して不 活性であり、該反応体が所望の反応を生じるために十分可溶化されている限りに おいて決定的ではない。好ましくは、該反応は約20℃〜約30℃の範囲の温度 で約18〜24時間行われる。 R0がヒドロキシである式Iの化合物を、適切に置換されたアルキルまたはフ ェニルホスフェートと反応させてリン酸化することによりR0が−OP(O)O H−R1(ここでR1はC1−C6アルコキシまたはフェノキシである)である式I の化合物を得るか、または適切に置換されたアルキルまたはフェニルホスホン酸 と反応させてリン酸化することによりR0が−OP(O)OH−R1(ここで、R1 はC1−C6アルキル、適切に置換されたフェニルまたはベンジル部分である) で ある式Iの化合物を得る。典型的には、該ホスホン酸は活性化形で、例えばホス ホン酸ハライド、好ましくはホスホン酸クロリドとして用いられる。該反応は、 リチウムトリメチルシラノレート(LiOTMS)、リチウムビス(トリメチルシリル) アミド(LHMDS)、ピリジンなどのような塩基の存在下で行われる。典型的には 、該反応はテトラヒドロフランおよびジメチルホルムアミドのような非プロトン 性溶媒中で約−30℃〜約40℃の温度で1時間まで行われる。一般的には、該 反応はこれらの条件下で行うときは約15分間で完結する。一般的には、ホスフ ェートおよびホスホネート反応体は、等モルまたはわずかに過剰の塩基の存在下 で、アミノ核に対して等モル比〜約1モル過剰で用いられる。 本発明の化合物を製造するのに用いる環状ペプチドは、既知の微生物の発酵に より製造することができよう。例えば、R’、R”およびR'''がメチルであり 、Rx2がヒドロキシであり、Ry1、Ry2、Ry3、Ry4、およびR0がそれぞれヒ ドロキシである式IBの環状ペプチド(A-30912Aに対応する環状核)はAbbottら 、米国特許第4,293,482号(この内容は本明細書の一部を構成する)に記載の手 順を用いて製造することができよう。R’、R”およびR'''がメチルであり、 Rx2が水素であり、Ry1、Ry2、Ry3、Ry4、およびR0がそれぞれヒドロキシ である式IBの環状ペプチド(A-30912Bに対応する環状核)は、Abbottら、米国 特許第4,299,763号(この内容は本明細書の一部を構成する)に記載の手順を用 いて製造することができよう。アクレアシンは、Mizunoら、米国特許第3,978,21 0号(この内容は本明細書の一部を構成する)に記載の手順を用いて製造するこ とができよう。R’が−CH2C(O)NH2であり、R”がメチルであり、R'' 'が水素であり、Rx1、Rx2、Ry1、Ry2、Ry3、Ry4、およびR0がヒドロキシ である式IBの環状ペプチドはShieh-Shungら、米国特許第5,198,421号(この内 容は本明細書の一部を構成する)に記載の手順を用いて製造される環状ペプチド を脱アシル化することにより製造することができよう。 R2−COOH前駆体酸は、式:R2−CNのニトリルまたは式:R2−COO (C1−C4アルキル)のエステルを加水分解することによって製造される。該ニ トリルおよびエステルの中間体は当該分野で知られた手順を用いて製造すること ができよう。 例えば、R2がアルコキシアリール部分である該ニトリルおよびエステル中間 体は、下記の手順Aまたは手順Bを用いて製造することができよう。 手順A アルキルブロミド、アイオダイドまたはp-トルエンスルホネート1当量を、ア セトニトリル200〜300mL中のカリウムt−ブトキシドまたは炭酸カリウムのよう な塩基1当量およびヒドロキシアリール化合物1当量を含む混合物に加える。得 られる反応混合物を約6時間還流し、次いで減圧下で濃縮して残留物を得る。こ の残留物をジエチルエーテルおよび2N水酸化ナトリウム溶液の混合物に溶解す る。得られる層を分離し、有機層を硫酸マグネシウムで乾燥し、濾過し、乾燥し て所望のアルコキシアリール生成物を得る。 手順B ジエチルアゾジカルボキシレート1当量を、テトラヒドロフラン200〜300mL中 の、ヒドロキシアリール化合物1当量、アルキルアルコール1当量、およびトリ フェニルホスフィン1当量の混合物に室温で10分間かけて滴加する。約17時 間後、溶媒を減圧下で除去して残留物を得る。この残留物をジエチルエーテルに 溶解し、得られる混合物を2N水酸化ナトリウム溶液で洗浄し、硫酸マグネシウ ムで乾燥し、濾過し、濃縮して生成物を得、次いでこれをジエチルエーテル/ペ ンタン混合物から結晶化するか、または該生成物が第3級アミンを含む場合はそ の塩酸塩を形成させ、メタノール/酢酸エチル混合物から結晶化する。 R2がアルキニルまたはアルケニルアリール部分である該ニトリルおよびエス テル中間体は下記手順Cを用いて製造することができよう。 手順C トリエチルアミン2当量、パラジウムジクロリド0.05当量、トリフェニルホス フィン0.1当量、ヨウ化第1銅0.025当量、およびアルキン1当量またはアルケン 2当量を含む混合物を、窒素下で、アセトニトリル(600mL/0.1molアリール反 応体)中のアリールブロミド、アイオダイド、またはトリフルオロメタンスルホ ネート1当量に加える。得られる混合物を約17時間還流し、次いで溶媒を減圧 下で除去して残留物を得る。この残留物をジエチルエーテル300mL中で撹拌し、 次いで濾過して得られる固形物を除去する。濾過物を1N塩酸溶液で洗浄し、硫 酸マグネシウムで乾燥し、濾過し、次いで乾燥して所望の生成物を得る。 R2がテルフェニル部分であるエステル中間体は下記手順Dを用いて製造する ことができよう。 手順D 1.ホウ酸反応体の形成 ブチルリチウム(1.2当量)を、テトラヒドロフラン中の冷(-78℃)アリールハ ライド1当量に加える。約15分間後、ホウ酸トリイソプロピル2当量を加える 。約10分間後、反応混合物を室温に温め、次に水を加え、次いで1N塩酸溶液 を加えて反応を止める。得られる層を分離し、有機層を減圧下で濃縮し、固形物 を得る。この固形物を濾過して回収し、次いでヘキサンで洗浄して純粋なホウ酸 生成物を得る。 2.テルフェニルエステルの形成 テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0.03当量)を、窒素−清浄 トルエン中のアリールホウ酸1当量、炭酸カリウム1.5当量、およびメチル4-ヨ ードベンゾエート(またはヨードベンゾエートのトリクロロフェニルエステル) 1当量を含む混合物に加える。得られる反応混合物を約7時間還流し、次いでデ カントして炭酸カリウムを除去し、減圧下で乾燥して残留物を得る。この残留物 をアセトニトリル中でトリチュレートし、次いで濾過して所望の固形生成物を得 る。 上記アリールニトリルおよびエステルを、下記手順Eまたは手順Fを用いる加 水分解により対応するカルボン酸に変換してよい。 手順E アリールニトリルをエタノールおよび過剰の50%水酸化ナトリウム溶液に溶 解し、約2時間還流した。得られる反応混合物に、固形物が沈殿するまで水を加 える。この固形物を濾過して回収してジオキサン/6N塩酸混合物に加え、得ら れる混合物を約17時間還流する。反応が実質的に完結したら、カルボン酸生成 物を水を加えて結晶化し、次いで濾過して回収し、減圧下で乾燥する。 手順F 過剰の2N水酸化ナトリウム溶液をメタノール中のアリールエステルに加え、 得られる溶液を約5時間還流し、次いで過剰の塩酸を加えて酸化する。得られる 反応混合物に固形物(カルボン酸)が沈殿するまで水を加える。カルボン酸を濾 過して回収し、減圧下で乾燥する。 該カルボン酸は、下記手順Gを用いて対応する2,4,5-トリクロロフェニルエス テルに変換することができよう。次に、これら活性化エステルを用い、上記反応 式ICに記載のごとく該アミノ核をアシル化する。 手順G 塩化メチレン中のアリールカルボン酸1当量、2,4,5-トリクロロフェノール1 当量、およびN,N'-ジクロロヘキシルカルボジイミド(DCC)1当量を含む混合物を 約17時間撹拌し、次いで濾過する。濾過物を濃縮して残留物を得る。この残留 物をジエチルエーテルに溶解し、濾過し、結晶化が始まるまでペンタンを加える 。結晶生成物を濾過して回収し、減圧下で乾燥する。 以下の製造例および実施例で、さらに本発明の化合物の合成法について記述す る。用語融点、プトロン核磁気共鳴スペクトル、マススペクトル、赤外線スペク トル、紫外線スペクトル、元素分析、高性能液体クロマトグラフィー、および薄 層クロマトグラフィーは、それぞれ「m.p.」、「NMR」、「IR」、「UV」、「分 析」、「HPLC」、および「TLC」と略す。さらに、IRスペクトルについて列挙し た吸収最大値は目的とするもののみであり、観察されたすべての最大値ではない 。 製造例12がアルコキシアリール部分である以下のニトリルおよびエステル中間体は 、上記手順Aに実質的に従って製造される。 製造例22がアルコキシアリール部分である以下のニトリルおよびエステル中間体は 、上記手順Bに実質的に従って製造される。 製造例32がアルキニルまたはアルケニルアリール部分である以下のエステル中間体 は、上記手順Cに実質的に従って製造される。 製造例42がテルフェニル部分である以下のエステル中間体は、上記手順Dに実質的 に従って製造される。 製造例5 以下の活性化エステル中間体は、上記手順Gに実質的に従って製造される。 実施例1 環状ペプチド核のN−アシル化 下記表2に列挙したN−アシル環状ペプチド誘導体は、ジメチルホルムアミド 25〜50mL中に、エチノカンジンB(A-30912A)核(R’、R”およびR'''がそ れぞれメチルであり、Rx2、Ry1、Ry2、Ry3、Ry4、およびR0がそれぞれヒ ドロキシである式IBの化合物)および製造例6に記載の活性化エステル(2,4, 5-トリクロロフェノールエステル)中間体を溶解することにより製造した。得ら れる反応混合物を室温で約17〜65時間撹拌し、次いで溶媒を減圧下で除去し て残留物を得た。この残留物をエーテル中でスラリーとし、濾過して回収し、塩 化メチレンで洗浄し、次いでメタノールまたは1:1(v/v)アセトニトリル/ 水混合物に溶解した。得られる溶液を逆相HPLC(C18;0.5%1塩基リン酸アンモ ニウム(w/v)を含む20〜40%水性アセトニトリルの溶離剤;20mL/min.;230 nm )にかける。反応していないA30912A核を除去した後、所望の生成物を、水性ア セトニトリルの溶離剤を用いてカラムから溶出する。所望の生成物を含む分画を 混合し、次いで減圧下で濃縮し、凍結乾燥して所望のアシル化核を得る。純度( パーセンテージ)は、逆相HPLC(C18;0.5%1塩基リン酸アンモニウム(w/v)を 含む40%水性アセトニトリル;2mL/min.;230 nm)およびMS(FAB)を用いて分 析することができよう。 例えば、下記表2IIに示す化合物は、ジメチルホルムアミド8.5L中のA30912A 核348.1g(60.2 mmol)、[[(4"-ペンチルオキシ)-1,1':4',1"-テルフェニル]-4 -カルボン酸の2,4,5-トリクロロフェノールエステル26.0g(48.2 mmol)を用い 、本手順に実質的に従って製造された。得られる反応混合物を約48時間反応させ 、次いで減圧下で濃縮し、HPLCを用いて精製し、化合物2II 18gを得た。MS(FA B):1140.5103(M+1)。 化合物A-PP(下記表2に示す)は実質的に上記のごとく製造された。 実施例2 A.R’、R”およびR'''がそれぞれメチルであり、Rx2、Ry1、Ry2、Ry 3 、Ry4、およびR0がそれぞれヒドロキシであり、R2が表2Zに示したアシル 基であり、Rx1がプロパ−2−エニルである化合物の製造法 無水ジオキサン10 mL中の3-ヒドロキシプロペン631μL(9mmol)および表2 Zに示す化合物0.1g(0.09mmol)を含む無水溶液に、p−トルエンスルホン酸 約2mgを加えた。反応が実質的に完結したときに(薄層クロマトグラフィー(TLC) によって示される)飽和重炭酸ナトリウム溶液約1mLを反応混合物に加えた。得 られる混合物を減圧下で濃縮し、固形物を得た。この固形物を、水を用いて溶融 化漏斗で洗浄し、次いでメタノールを用いて除去し、得られる混合物を製造的逆 相HPLC(60%水性アセトニトリルの溶離剤、75mL/min.、290nm)を用いて精 製し、白色粉末88mgを得た。 B.R’、R”およびR'''がそれぞれメチルであり、Rx2、Ry1、Ry2、Ry 3 、Ry4、およびR0がそれぞれヒドロキシであり、R2が表2Zに示したアシル 基であり、Rx1が2,3−ジヒドロキシプロピルである化合物の製造法 ジオキサンと水の1:1混合物中の実施例2Aの化合物の冷(0℃)溶液に、 4-メチルモルホリン4-オキサイド1水和物(NMO)、次いで四酸化オスミウムを 加えた。過剰のメタ重亜硫酸ナトリウムを加え、得られる混合物を約5時間反応 させた。反応混合物を室温に温め、次いで約16時間反応させた。得られる混合 物を濾過し、濾過物を減圧下で濃縮して残留物を得た。この残留物をメタノール に再度溶解し、次いで溶融化ガラス漏斗で濾過した。濾過物を減圧下で濃縮して 残留物を得た。この残留物をメタノール/アセトニトリル/水混合物に再度溶解 させ、製造的逆相HPLC(60%水性アセトニトリルの溶離剤、75mL/min.、290 nm)を用いて所望の化合物を単離した。 収量:21mg MS(FAB): 理論値:1152.4777、 実測値:1152.4826。 実施例3 A.R’、R”およびR'''がそれぞれメチルであり、Rx2、Ry1、Ry2、Ry 3 、Ry4、およびR0がそれぞれヒドロキシであり、R2が表2IIに示すアシル基 であり、Rx1がプロパ−2−エニルである化合物の製造法 無水ジオキサン100mL中のp−トルエンスルホン酸(5mol%)8.3mg(0.044mm ol)、3-ヒドロキシプロペン5.0g(86.2mmol)、および表IIに示す化合物1.0g( 0.88mmol)を用い、実施例2Aに示す手順に実質的に従って副題の化合物を製造 した。 MS(FAB): 理論値:1186.5(M+Li)。 B.R’、R”およびR'''がそれぞれメチルであり、Rx2、Ry1、Ry2、Ry 3 、Ry4、およびR0がそれぞれヒドロキシであり、R2が表2IIに示すアシル基 であり、Rx1が2,3−ジヒドロキシプロピルである化合物の製造法 ジオキサンと水の1:1混合物中の4-メチルモルホリン4-オキサイド1水和物 、および四酸化オスミウムの触媒量、および実施例3Aに記載の化合物を用い、 実施例2Bに詳述した手順に実質的に従って副題の化合物を製造した。製造的逆 相HPLC(45%水性アセトニトリルの溶離剤、50mL/min.、290nm)を用いて所 望の化合物を単離した。 収量:200mg。 MS(FAB): 1235.5(M+Na)。 実施例4 A.R’、R”およびR'''がそれぞれメチルであり、Rx2、Ry1、Ry2、Ry 3 、Ry4、およびR0がそれぞれヒドロキシであり、R2が表2IIに示すアシル基 であり、Rx1が4-(ベンジルオキシカルボニルアミノ)ブチルである化合物の製造 法 ジオキサン50mL中の4-(ベンジルオキシカルボニルアミノ)ブタノール1.1188g (5.02mmol)および表2IIに示す化合物557.2mg(0.501mmol)を含む溶液に、触 媒量(約10mol%)のp−トルエンスルホン酸を加えた。反応が実質的に完結し たときに(HPLCで示される)、固体重炭酸ナトリウムで反応を止めた。得られる 反応混合物を減圧下で濃縮して固形物を得、これをさらに精製することなく用い た。 MS(FAB): 1368.1(M+Na)。 B.R’、R”およびR'''がそれぞれメチルであり、Rx2、Ry1、Ry2、Ry 3 、Ry4、およびR0がそれぞれヒドロキシであり、R2が表2IIに示すアシル基 であり、Rx1が4-アミノブチルである化合物の製造法 メタノールと水の1:1混合物中の実施例4Aから得られる化合物の混合物に、触 媒量(10mol%)の炭素上10%パラジウムおよび氷酢酸2滴を加えた。得られる 反応物を、1気圧の水素(ガス)下で反応させた。反応が実質的に完結したときに (HPLCによって示される)、反応混合物を濾過した。濾過物を減圧下で濃縮し、 所望の副題の化合物を得た。 収量:78mg。 MS(FAB): 1211.5(M+)。 実施例5 A.R’、R”およびR'''がそれぞれメチルであり、Rx2、Ry1、Ry2、Ry 3 、Ry4、およびR0がそれぞれヒドロキシであり、R2が表2IIに示すアシル基 であり、Rx1が6-(ベンジルオキシカルボニルアミノ)ヘキシルである化合物の製 造法 ジオキサン50mL中の触媒量(約10mol%)のp−トルエンスルホン酸、6-(ベン ジルオキシカルボニルアミノ)ヘキサノール1.1190g(4.458mmol)および表2II に示す化合物553.2mg(0.497mmol)を用い、実施例4Aに記載の手順に実質的に 従って所望の副題の化合物を製造することにより固形物を得、これをさらに精製 することなく用いた。 MS(FAB): 1395.7(M+Na)。 B.R’、R”およびR'''がそれぞれメチルであり、Rx2、Ry1、Ry2、Ry 3 、Ry4、およびR0がそれぞれヒドロキシであり、R2が表2IIに示すアシル基 であり、Rx1が6-アミノヘキシルである化合物の製造法 1気圧の水素(ガス)下で、メタノールと水の1:1混合物中の実施例5Aから得 られる化合物、触媒量(10mol%)の炭素上10%パラジウムおよび氷酢酸2滴を 用い、実施例4Aに詳述した手順に実質的に従って所望の副題の化合物を得た。 収量:102mg。 MS(FAB): 1361.7(M+Na)。 実施例6 R’、R”およびR'''がそれぞれメチルであり、Rx2、Ry1、Ry2、Ry3y 4 、およびR0がそれぞれヒドロキシであり、R2が表2IIに示すアシル基であり 、Rx1がカルボキシメチルである化合物の製造法 ジオキサン40mL中のp−トルエンスルホン酸66mg(0.350mmol)、グリコール 酸2.668g(35.08mmol)および表2IIに示す化合物2.00g(1.75mmol)を含む溶液 を室温で反応させた。反応が実質的に完結したときに(TLCで示される)、反応 混合物を濾過し、得られる濾過物を製造的逆相HPLCカラム(0.1%トリフル オロ酢酸を含む50%水性アセトニトリルの溶離剤、80mL/min.、280nm)にかけた 。所望の化合物を含む分画を混合し、減圧下で濃縮して灰白色固形物0.770g(HP LC(C18、0.1%トリフルオロ酢酸を含む55%水性アセトニトリルの溶離剤、2mL/ min.、280nm、RT=4.13min.)による純度86.5%)を得た。 収率:37%。 MS(FAB): 1162.7(M-2H2O)。 実施例7 R’、R”およびR'''がそれぞれメチルであり、Rx2、Ry1、Ry2、Ry3、 Ry4、およびR0がそれぞれヒドロキシであり、R2が表2IIに示すアシル基であ り、Rx1がカルボキシメチルである化合物のナトリウム塩の製造法 水5mL中の実施例6に記載の化合物0.3g(0.25mmol)の懸濁液に、1N水酸化ナ トリウム0.25mL(0.25mmol)を加えた。得られる反応混合物を、固形物が溶液に なるまで徐々に加熱する。得られる溶液を凍結乾燥し、所望の標記化合物236mg を得た。 MS(FAB): 1221.7(M+)。 実施例8 R’、R”およびR'''がそれぞれメチルであり、Rx2、Ry1、Ry2、Ry3、 Ry4、およびR0がそれぞれヒドロキシであり、R2が表2IIに示すアシル基であ り、Rx1がメチルである化合物の製造法 メタノール30mL中の表2IIに示す化合物400mgの溶液に、1N塩酸約1mLを加え た。反応が実質的に完結したときに(HPLC(50%水性アセトニトリルの溶離剤、 2mL/min.、280nm)により測定)、反応混合物を製造的HPLCカラム(50%水性ア セトニトリルの溶離剤、90mL/min.、280nm)にかけた。所望の化合物を含む分画 を混合し、減圧下で濃縮して標記化合物223.7mg(HPLC(50%水性アセトニトリ ルの溶離剤、2mL/min.、280nm、RT=8.55min.)による純度98.7%)を得た。 C59H75N7O17NaのMS(FAB) 理論値:1176.5117(M+Na) 実測値:1176.5140。 実施例9 R’、R”およびR'''がそれぞれメチルであり、Rx2、Ry1、Ry2、Ry3、 Ry4、およびR0がそれぞれヒドロキシであり、R2が表2IIに示すアシル基であ り、Rx1が2−アミノエチルである化合物の塩酸塩の製造法 ジメチルスルホキシド15mL中の塩酸エタノールアミン1.71g(88.0mmol)およ び表2IIに示す化合物1.0g(0.88mmol)を含む溶液の表面に短時間、塩酸(ガス )流を通した。得られる反応混合物を約96時間反応させた。反応が実質的に完 結したときに(HPLC(C18、0.5%1塩基リン酸アンモニウムを含む50%水性アセ トニトリルの溶離剤、2mL/min.、280nm)によって示される)、製造的HPLC(0.1% トリフルオロ酢酸を含む45%水性アセトニトリルの溶離剤、90mL/min.)を用いて 所望の化合物を単離した。所望の化合物を含む分画を混合し、減圧下で濃縮して 、490mg(HPLC(0.5%1塩基リン酸アンモニウムを含む50%水性アセトニトリル の溶離剤、2mL/min.、RT=2.96min.)による純度96%)を得た。 収率:43%。 MS(FAB):1183(M+)。 実施例10 R’、R”およびR'''がそれぞれメチルであり、Rx2、Ry1、Ry2、Ry3、 Ry4、およびR0がそれぞれヒドロキシであり、R2が表2IIに示すアシル基であ り、Rx1がエチルホスホン酸である化合物のジメチルエステルの製造法 ジオキサン10mL中のジメチル-2-ヒドロキシエチルホスホネート11mL(88mmol )および表2IIに示す化合物1g(88.0mmol)を含む混合物に、p−トルエンス ルホン酸17mg(0.088mmol)を加えた。得られる反応混合物を約23時間反応させ た。反応が実質的に完結したときに(HPLC(C18、50%水性アセトニトリルの溶離 剤、2mL/min.、280nm)によって示される)、製造的逆相HPLC(45-48%水性アセト ニトリルの勾配溶離剤、90mL/min.)を用いて所望の化合物を単離した。所望の化 合物を含む分画を混合し、減圧下で濃縮して753mg(HPLC(C18、50%水性アセト ニトリルの溶離剤、2mL/min.、280nm、RT=7.2min.)による純度94%)を得た。 収率:67%。 C62H82N7O20PNaのMS(FAB) 理論値:1298.5250(M+Na) 実測値:1298.5281。 実施例11 R’、R”およびR'''がそれぞれメチルであり、Rx2、Ry1、Ry2、Ry3、 Ry4、およびR0がそれぞれヒドロキシであり、R2が表2IIに示すアシル基であ り、Rx1がエチルホスホン酸である化合物のモノメチルエステルの製造法 水2mL中の水酸化リチウム22.5mg(0.936mmol)の溶液を、ジオキサン5mL中の 実施例10の標記化合物200mg(0.156mmol)のスラリーに加えた。得られる反応混 合物を約6.5時間反応させた。反応が実質的に完結したときに(HPLC(C18、0.5% 1塩基リン酸アンモニウムを含む50%水性アセトニトリルの溶離剤、2mL/min.、 280nm)によって示される)、製造的HPLC(C18、40%水性アセトニトリルの溶離剤 、90mL/min.、280nm)を用いて所望の化合物を単離した。所望の化合物を含む分 画を混合し、減圧下で濃縮して43mg(HPLC(C18、0.5%1塩基リン酸アンモニウム を含む45%水性アセトニトリルの溶離剤、2mL/min.、280nm、RT=4.47min.)によ る純度98%)を得た。 収率:22%。 C61H80N7O20PLiのMS(FAB) 理論値:1268.5356(M+Li) 実測値:1268.5403。 実施例12 R’、R”およびR'''がそれぞれメチルであり、Rx2、Ry1、Ry2、Ry3、 Ry4、およびR0がそれぞれヒドロキシであり、R2が表2IIに示すアシル基であ り、Rx1が2-(2-エトキシエトキシ)エチルである化合物の製造法 ジオキサン20mL中のp−トルエンスルホン酸0.34g(0.175mmol)、2-(2-エト キシエトキシ)エタノール11.780mL(87.690mmol)および表2IIに示す化合物1.00 mg(0.877mmol)を含む溶液を、約36時間反応させた。反応が実質的に完結した ときに(TLCによって示される)、重炭酸ナトリウム6.48g(0.0876mmol)を反応 物に加え、得られる混合物を減圧下で濃縮して白色固形物0.160gを得た(HPLC( C18、0.5%1塩基リン酸アンモニウムを含む65%水性アセトニトリルの溶離剤、 2mL/min.、280nm、RT=3.58min.)による純度99.6%)。 収率:14%。 C64H85N7O19LiのMS(FAB) 理論値:1262.6060(M+Li) 実測値:1262.6074。 実施例13 A.2-(N-メチル-N-ブチルアミノ)エタノール塩酸塩 ジエチルエーテル中の2-(N-メチル-N-ブチルアミノ)エタノール10.0g(0.0762 mmol)の溶液に塩酸(ガス)を導入した。得られる溶液を減圧下で濃縮し、黄金 色油状物を得た。 B.R’、R”およびR'''がそれぞれメチルであり、Rx2、Ry1、Ry2、Ry 3 、Ry4、およびR0がそれぞれヒドロキシであり、R2が表2IIに示すアシル基 であり、Rx1が2-(N-メチル-N-ブチルアミノ)エチルである化合物の製造法 ジメチルスルホキシド100mL中の実施例13Aで単離した油状物の溶液に、表2 IIに示す化合物1.00g(0.877mmol)を加えた。該溶液の表面に塩酸(ガス)を短 時間通し、次いで得られる反応混合物を約1週間反応させた。反応が実質的に完 結したときに(HPLC(0.1%トリフルオロ酢酸を含む50%水性アセトニトリルの溶 離剤)によって示される)、反応混合物を濾過した。得られる濾過物を製造的HPL Cカラム(0.1%トリフルオロ酢酸を含む50%水性アセトニトリルの溶離剤、80mL /min.、280nm)にかけた。所望の化合物を含む分画を混合し、減圧下で濃縮し、 白色綿毛状固形物40mgを得た(HPLC(C18、0.1%トリフルオロ酢酸を含む50%水 性アセトニトリルの溶離剤、2mL/min.、280nm、RT=4.75min.)による純度85.6 %)。 収率:3.7%。 C56H89N8O17のMS(FAB) 理論値:1253.6346(M) 実測値:1253.6393。 実施例14 R’、R”およびR'''がそれぞれメチルであり、Rx2、Ry1、Ry2、Ry3、 Ry4、およびR0がそれぞれヒドロキシであり、R2が表2IIに示すアシル基であ り、Rx1が2-(N,N-ジメチルアミノ)エチルである化合物の製造法 2-(N,N-ジメチルアミノ)エタノール17.63mL(175.39mmol)、表2IIに示す化合 物2.00 g(1.75mmol)、および塩酸(ガス)を用い、実施例13Aおよび13Bに 詳述した手順に実質的に従って標記化合物を製造し、白色綿毛状固形物0.559gを 得た(HPLC(C18、0.1%トリフルオロ酢酸を含む50%水性アセトニトリルの溶離 剤、2mL/min.、280nm、RT=5.39min.)による純度99.9%)。 収率:26%。 C62H83N8O17のMS(FAB) 理論値:1211.5876(M) 実測値:1211.5883。 実施例15 R’、R”およびR'''がそれぞれメチルであり、Rx2、Ry1、Ry2、Ry3、 Ry4、およびR0がそれぞれヒドロキシであり、R2が表2IIに示すアシル基であ り、Rx1が2-ピロリジン-1-イルエチルである化合物の製造法 1-(2-ヒドロキシエチル)ピロリドン20.51mL(175.39mmol)、表2IIに示す化合 物2.00g(1.75mmol)、および塩酸(ガス)を用い、実施例13Aおよび13Bに 詳述した手順に実質的に従って標記化合物を製造し、白色綿毛状固形物363mgを 得た(HPLC(C18、0.1%トリフルオロ酢酸を含む55%水性アセトニトリルの溶離 剤、2mL/min.、280nm、RT=3.84min.)による純度96.8%)。 収率:17%。 C64H85N8O17のMS(FAB) 理論値:1237.6033(M) 実測値:1237.5991。 実施例16 R’、R”およびR'''がそれぞれメチルであり、Rx2、Ry1、Ry2、Ry3、 Ry4、およびR0がそれぞれヒドロキシであり、R2が表2IIに示すアシル基であ り、Rx1が2-(N-メチル-N-エチルアミノ)エチルである化合物の製造法 N,N-ジメチルエタノールアミン20mL(175.39mmol)、表2IIに示す化合物2.00g (1.75mmol)、および塩酸(ガス)を用い、実施例13Aおよび13Bに詳述した 手順に実質的に従って標記化合物を製造し、白色綿毛状固形物0.975gを得た(HP LC(C18、0.1%トリフルオロ酢酸を含む50%水性アセトニトリルの溶離剤、2mL/ min.、280nm、RT=4.8min.)による純度97.3%)。 収率:46% C63H85N8O17のMS(FAB) 理論値:1225.6033(M) 実測値:1225.5995。 実施例17 R’、R”およびR'''がそれぞれメチルであり、Rx2、Ry1、Ry2、Ry3、 Ry4、およびR0がそれぞれヒドロキシであり、R2が表2IIに示すアシル基であ り、Rx1がベンジルである化合物の製造法 ジオキサン50mL中の触媒量(約10mol%)のp−トルエンスルホン酸、表2IIに 示す化合物750mg(0.658mmol)、およびベンジルアルコール3.404mL(32.89mmol) を用い、実施例4Aに詳述した手順に実質的に従って所望の化合物を製造した。 C65H80N7O17のMS(FAB) 理論値:1230.5611(M+) 実測値:1230.5650。 実施例18 R’、R”およびR'''がそれぞれメチルであり、Rx2、Ry1、Ry2、Ry3、 Ry4、およびR0がそれぞれヒドロキシであり、R2が表2IIに示すアシル基であ り、Rx1が2-(トリメチルシリル)エチルである化合物の製造法 室温にてジオキサン50mL中の2-(トリメチルシリル)エタノール25mL(175mmol )および表2IIの化合物2.5g(1.8mmol)の溶液に、触媒量のp−トルエンスルホン 酸を加えた。得られる反応混合物を約7時間室温で反応させた。反応が実質的に 完結したときに(HPLCによって示される)、固体重炭酸ナトリウムで反応を止め 、反応物を濾過した。逆相HPLC(50%アセトニトリル/50%水、50mL/min.、280 nm)を用いて濾過物から所望の標記化合物を得た。 MS(FAB):1262.7(M+Na)。 式Iの化合物は、抗真菌および抗寄生虫活性を有する。例えば、式Iの化合物 はC.albicans、C.parapsilosis、C.krusei、C.glabrata、またはC.tropicalis、 C.lusitaniaeのようなCandida spp.、T.glabrata のようなTorulopus spp.、A.f umigatusのようなAspergillus spp.、H.capsulatumのようなHistoplasma spp.、 C.neoformansのようなCryptococcus spp.、B.dermatitidisのようなBlastomyces spp.、Fusarium spp.、Trichophyton spp.、Pseudallescheria boydii、Coccid ioides immitis、およびSporothrix shcenckiiなどを含む種々の感染性真菌を阻 害する。 被験化合物の抗真菌活性は、標準的寒天希釈法またはディスク拡散試験を用い る化合物の最小阻止濃度(MIC)を得ることによりin vitroで測定される。次 に、該化合物をin vivo(マウス中)で試験することにより、全身性真菌感染を 制御するための被験化合物の有効用量を測定する。 したがって、以下の化合物のC.albicansに対する抗真菌活性を試験した。 さらに、全身性真菌感染(C.albicans)を制御するための下記化合物の有効 量をin vivo(マウス)で試験した。 本発明の化合物は、免疫抑制個体における日和見感染の主な原因となるある微 生物の増殖をも阻害(阻止)する。例えば、本発明の化合物は、エイズまたは他 の免疫障害(immunocompromised)患者におけるニューモシスチス肺炎(PCP)の起 因微生物であるPneumocytis cariniiの増殖を阻害する。式Iの化合物によって 阻害される他の原生動物には、Plasmodium spp.、Leishmania spp.、Trypanosom a spp.、Cryptosporidium spp.、Isospora spp.、Cyclospora spp.、Trichomona s spp.、Microsporidiosis spp.などが含まれる。 式Iの化合物はin vitroおよびin vivoで活性であり、全身性真菌感染または 真菌の皮膚感染と戦うのに有用である。したがって、本発明は式Iの化合物また はその医薬的に許容される塩を真菌と接触させることを含む真菌活性を阻害する 方法を提供する。好ましい方法には、Candida albicansまたはAspergillus fumi gatis活性を阻害することが含まれる。さらに、本発明は式Iの化合物またはそ の医薬的に許容される塩の有効量を、そのような治療を要する宿主に投与するこ とを含む真菌感染の治療方法を提供する。好ましい方法にはCandida albicansま たはAspergillus fumigatis感染を治療することが含まれる。 抗真菌活性に関して、用語「有効量」は、真菌活性を阻害することができる本 発明の化合物の量を意味する。投与される用量は、その感染の性質および重症度 、宿主の年齢と一般健康状態、および抗真菌剤に対する宿主のトレランスといっ た因子に応じて変化するであろう。このように、特定の用量管理はそのような因 子に従って変化してよいし、単回用量/日または1日に複数用量で投与すること ができよう。典型的な1日用量(単回用量または分割用量)は、本発明の活性化 合物を約0.01mg/kg〜約100mg/kg体重の投与量レベルが含まれよう。好ましい1 日用量は一般的には、約0.1mg/kg〜約60mg/kg、理想的には約2.5mg/kg〜約40mg/ kgであろう。 本発明は本発明の抗真菌化合物を投与するのに有用な医薬製剤をも提供する。 したがって、本発明は1またはそれ以上の医薬的に許容される担体、希釈剤、ま たは賦形剤および請求項1の化合物を含む違約製剤をも提供する。そのような製 剤中の活性成分は、製剤の0.1重量%〜99.9重量%、より一般的には約10重量% 〜約30重量%を含む。「医薬的に許容される」は、担体、希釈剤または賦形剤が 該製剤の他の成分と融和性(compatible)であり、そのレシピエントに有害でない ことを意味する。 式Iの化合物は、例えば、筋肉内、皮下もしくは腹腔内注射を用いて非経口的 に、経鼻的または経口的手段により投与することができよう。これらの投与方法 に加えて、式Iの化合物は皮膚感染に対して局所的に適用することができよう。 非経口的投与用の該製剤には、式Iの化合物、および脱イオン水、生理学的食 塩水、5%デキストロース、および他の通常用いられる希釈剤のような生理学的 に許容される希釈剤が含まれる。該製剤はポリエチレングリコールやポリプロピ レングリコールのような可溶化剤または他の知られた可溶化剤を含んでいてよい 。そのような製剤は、乾燥粉末または凍結乾燥粉末形中に抗真菌剤と賦形剤を含 む無菌バイアルとすることができよう。使用する前に、生理学的に許容される希 釈剤を加え、この溶液を患者に投与するためにシリンジにより回収する。 本医薬製剤は既知の、既に利用可能な成分を用い、既知の手順によって製造さ れる。本発明の組成物の製造において、一般的に活性成分を担体と混合するか、 担体で希釈するか、またはカプセル、サシェー、紙もしくは他の容器の形であっ てよい担体内に封入する。担体を希釈剤として用いる場合は、該担体は活性成分 のビークル、賦形剤もしくは媒質として作用する固体、半固体または液体物質で あってよい。このように、該組成物は、錠剤、丸剤、粉末剤、ローゼンジー剤、 サシェー剤、カシェー剤、エリキシル剤、懸濁剤、エマルジョン剤、溶液剤、シ ロップ剤、エアロゾル剤(固体としてかまたは液体媒質中の)、例えば10重量% までの活性化合物を含む軟膏、軟および硬ゼラチンカプセル、坐剤、注射可能な 無菌溶液、無菌包装粉末などの形とすることができる。 経口投与用には、該抗真菌化合物をゼラチンカプセル中に充填するかまたは錠 剤に形成する。そのような錠剤は、式Iの特定の抗真菌化合物および1回服用量 に適したサイズの錠剤を製造するのに適した結合剤、分散剤もしくは他の適切な 賦形剤をも含むことができよう。小児科または老人病用には、抗真菌化合物を、 味付の液体懸濁液剤、溶液剤またはエマルジョン剤に製剤することができよう。 好ましい経口用の処方は、リノール酸、クレモホール(cremophor)RH-60および 水、好ましくは容積比で8%リノール酸、5%クレモホール RH-60、87%無菌水 、ならびに約2.5〜約40mg/mL量の式Iの化合物である。 局所使用用には、抗真菌化合物を、皮膚表面に適用するために乾燥粉末を用い て製剤化するか、または可溶化水性液体または非水性液体、例えばアルコールも しくはグリコールを含む液体製剤に製剤化してよい。 以下の製剤例は単に例示であって、本発明の範囲の限定を何ら意図するもので はない。用語「活性成分」は、式Iの化合物またはその医薬的に許容される塩を 意味する。 製剤例1 硬ゼラチンカプセルを以下の成分を用いて製造する。 量(mg/カプセル) 活性成分 250 デンプン、乾燥 200 ステアリン酸マグネシウム 10 合計 460 mg 製剤例2 錠剤を以下の成分を用いて製造する。 量(mg/カプセル) 活性成分 250 セルロース、微晶質 400 二酸化シリコン、発煙 10 ステアリン酸 合計 665 mg 成分を混合し、圧縮して各重量665mgの錠剤を形成する。 製剤例3 下記成分を含むエアロゾル溶液剤を製造する。 重量 活性成分 0.25 メタノール 25.75 プロペラント22 (クロロジフルオロメタン) 74.00 合計 100.00 活性成分をエタノールと混合し、混合物をプロペラント22の部分に加え、-3 0℃に冷却し、充填装置に移す。次に、所要量をステンレススチール容器に入れ 、プロペラントの残りで希釈する。次に、バルブユニットを容器に装着する。 製剤例4 各々活性成分60mgを含む錠剤を以下のごとく製造する。 活性成分 60mg デンプン 45mg 微晶質セルロース 35mg ポリビニルピロリドン (10%水溶液として) 4mg ナトリウムカルボキシメチルデンプン 4.5mg ステアリン酸マグネシウム 0.5mg タルク 1mg 合計 150mg 活性成分、デンプンおよびセルロースをNo.45メッシュU.S.ふるいに通し、完 全に混合する。ポリビニルピロリドンを含む水性溶液を得られる粉末と混合し、 次いでこの混合物をNo.14メッシュU.S.ふるいに通す。そのように作製した顆粒 を50℃で乾燥し、No.18メッシュU.S.ふるいに通す。次に、予めNo60メッシュU.S .ふるいに通したナトリウムカルボキシメチルデンプン、ステアリン酸マグネシ ウムおよびタルクを顆粒に加えて混合した後、打錠器で圧縮して各重量150mgの 錠剤を得る。 製剤例5 各々活性成分80mgを含むカプセル剤を以下のごとく製造する。 活性成分 80mg デンプン 59mg 微晶質セルロース 59mg ステアリン酸マグネシウム 2mg 合計 200mg 活性成分、セルロース、デンプン、およびステアリン酸マグネシウムを混合し 、No.45メッシュU.S.ふるいに通し、200mg量を硬ゼラチンカプセルに充填する。 製剤例6 各々活性成分225mgを含む坐剤を以下のごとく製造する。 活性成分 225mg 飽和脂肪酸グリセリド 2000mg 合計 2225mg 活性成分をNo.60メッシュU.S.ふるいに通し、予め必要最小限に熱して溶かし た飽和脂肪酸グリセリドに懸濁する。次に、この混合物を表示容量2gの坐剤鋳 型に注ぎ入れ、冷却する。 製剤例7 容量5mLあたり各々活性成分50mgを含む懸濁剤を以下のごとく製造する。 活性成分 50mg ナトリウムカルボキシメチルセルロース 50mg シロップ 1.25mg 安息香酸溶液 0.10mL 香味料 q.v. 着色料 q.v. 精製水を加えて5mLとする 活性成分をNo.45メッシュU.S.ふるいに通し、ナトリウムカルボキシメチルセ ルロースおよびシロップと混合し、滑らかなペーストと形成させる。安息香酸溶 液、香味料および着色料を水の部分で希釈し、撹拌しながら加える。次に、十分 な水を加えて所要量とする。 製剤例8 静脈内用製剤を以下のごとく製造する。 活性成分 100mg 等張生理食塩水 1000mL 一般的に、上記成分の溶液は、対象に対して1mL/分の速度で静脈内投与され る。 さらに本発明は、Pneumocystis pneumoniaの発症を治療または予防する処置を 必要とする宿主に対し、式Iの化合物またはその医薬的に許容される塩の有効量 を投与することを含むPneumocystis pneumoniaに感受性の宿主におけるPneumocy stis pneumoniaの発症を治療または予防する方法を提供する。式Iの化合物は、 微生物Pneumocystis cariniiによって生じる感染症の発症を防ぐために予防的に 用いるか、またはP.cariniiに感染している宿主を治療するのに用いることがで きる。式Iの化合物は、例えば筋肉内、静脈内もしくは腹腔内注射を用いて非経 口的にか、経口的にか、または肺気道内に直接吸入することにより直接投与する ことができよう。好ましい投与方法は式Iの化合物のエアロゾルスプレー製剤の 吸入である。 抗寄生虫活性に関して、用語「有効量」は、寄生虫活性を阻害することができ る本発明の化合物の量を意味する。式Iの化合物の有効量は、約3mg/kg患者体重 〜約100mg/kgである。投与量は、治療管理を通して1日単回用量または、例えば 1日2、3もしくは4回の複数用量であってよい。個々の投与量、送達経路、投 与頻度、および治療期間は、感染の強さと程度、患者の年齢と一般健康状態、治 療に対する患者の反応、およびその薬剤に対する患者のトレランスがどの程度よ いかといった因子に応じて変化するであろう。エイズ患者におけるPneumocystis pneumonia感染はその感染の性質上非常に難治性であることが知られている。例 えば、重症の、進行性の感染症では、空気の通路の内腔表面は感染性物質で詰ま るようになり、肺組織中で広範囲に及ぶ寄生虫の成長が生じる。したがって進行 性の感染症の患者では長期間にわたりより高用量が必要となるであろう。反対に 、重度の感染ではなく、Pneumocystis pneumoniaに感受性の免疫不全患者では、 より低頻度の、より低い予防的用量で処置することができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 OA(BF,BJ,CF,CG, CI,CM,GA,GN,ML,MR,NE,SN,T D,TG),AP(KE,LS,MW,SD,SZ,UG ),UA(AM,AZ,BY,KG,KZ,MD,RU, TJ,TM),AL,AM,AU,AZ,BB,BG, BR,BY,CA,CN,CZ,EE,GE,HU,I S,JP,KE,KG,KP,KR,KZ,LK,LR ,LS,LT,LV,MD,MG,MK,MN,MW, MX,NO,NZ,PL,RO,RU,SD,SG,S I,SK,TJ,TM,TR,TT,UA,UG,US ,UZ,VN (72)発明者 ロドリゲス,マイケル・ジェイ アメリカ合衆国46260インディアナ州 イ ンディアナポリス、セイリング・コート 1825番 (72)発明者 ターナー,ウィリアム・ダブリュー・ジュ ニア アメリカ合衆国47401インディアナ州 ブ ルーミントン、サラトガ・ドライブ4000番 (72)発明者 ズウェイフェル,マーク・ジェイ アメリカ合衆国46214インディアナ州 イ ンディアナポリス、ヒグドン・コート7519 番 【要約の続き】2 は本明細書中で定義したアシル側鎖である)で示され る基である]で示される化合物を用いる医薬製剤ならび に真菌および寄生虫活性を阻害する方法を提供する。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.式I: [式中、R’は水素、メチル、または-CH2C(O)NH2であり、 R”およびR'''は独立して水素またはメチルであり、 Rx1は、C1−C6アルキル、ベンジル、-(CH2)2Si(CH3)3、-CH2CH=CH2、-CH2CHO HCH2OH、-(CH2)aCOOH、-(CH2)bNRz1Rz2、-(CH2)cPORz3Rz4、または-[(CH2)2O]d- (C1-C6)アルキル、 a、bおよびcは、独立して1、2、3、4、5または6であり、 Rz1およびRz2は独立して水素、C1−C6アルキルであるか、またはRz1とRz2 が一緒になって-CH2(CH2)eCH2-を形成し、 Rz3およびRz4は独立してヒドロキシまたはC1−C6アルコキシであり、 dは1または2であり、 eは1、2または3であり、 Rx2、Ry1、Ry2、Ry3およびRy4は独立してヒドロキシまたは水素であり、 R0は、ヒドロキシ、-OP(O)(OH)2または式: で示される基であり、 R1はC1−C6アルキル、フェニル、p−ハロ−フェニル、p−ニトロフェニル 、ベンジル、p−ハロ−ベンジル、またはp−ニトロ−ベンジルであり、 I) R2は式: [式中、A)R3はC1−C12アルキル、C1−C6アルコキシ、またはキノリルで あるか、 B)R3は−O−(CH2m−[O−(CH2np−O−(C1−C12アルキ ル)(ここで、mおよびnは独立して2、3、または4であり、pは0または1 である)であるか、 C)R3は−Y−(C1−C12アルキル)(ここで、Yは−C≡C−または−C H=CH−である)であるか、 D)R3は−O−(CH2q−G(ここで、qは2、3、または4であり、G はC7−C10ビシクロアルキルまたはC7−C14トリシクロアルキルである)であ るか、 II) R2は式: [式中、Zは−O−、−C≡C−、−CH=CH−、−CH2=CH2−、−CH2 −または結合であり、 A) R4は水素、C1−C12アルキル、C1−C12置換アルキル、C2−C12ア ルケニル、C2−C12置換アルケニル、C2−C12アルキニル、C2−C12置換ア ルキニル、C1−C12アルコキシ、C3−C12シクロアルキル、C7−C10ビシク ロアルキル、C7−C14トリシクロアルキル、C3−C12シクロアルコキシ、ナフ チル、ピリジル、チエニル、ベンゾチエニル、キノリル、またはフェニルである か、 B) R4は、式:−O−(CH2m−[O−(CH2np−O−(C1−C12 アルキル)(ここでm、nおよびpは前記と同意義である)で示される基で置換 されたフェニル、またはアミノ、C1−C12アルキルチオ、ハロ、C1−C12アル キル、C2−C12アルケニル、C2−C12アルキニル、C1−C12置換アルキル、 C2−C12置換アルケニル、C2−C12置換アルキニル、C1−C12アルコキシ、 トリフルオロメチル、フェニル、または置換フェニルで置換されたフェニルであ るか、 C) R4は、式:−O−(CH2m−[O−(CH2np−O−(C1−C12 アルキル)(ここで、m、nおよびpは前記と同意義である)で示される基で置 換されたフェニル、または、ハロ、C3−C12シクロアルキル、C7−C10ビシク ロアルキル、C7−C14トリシクロアルキル、C1−C6アルコキシ、C2−C12ア ルキニル、アミノ、C1−C4アルキルアミノ、ジ(C1−C4アルキル)アミノ、 ホルムアミド、またはC2−C12アルカノイルアミノで置換されたC1−C12アル コキシであるか、 D) R4は−O−(CH2r−W−R5(ここで、rは2、3または4であり 、 Wはピロリジノ、ピペリジノまたはピペラジノであり、 R5は水素、C1−C12アルキル、C3−C12シクロアルキル、ベンジル、また はC3−C12シクロアルキルメチルである)であるか、 E) R4は−Y1−R6(ここで、Y1は−C≡C−または−CH=CH−であ り、 R6はC3−C12シクロアルキル、C7−C10ビシクロアルキル、C7−C14トリ シクロアルキル、C3−C12シクロアルケニル、ナフチル、ベンゾチアゾリル、 チエニル、インダニル、フルオレニル、またはC1−C12アルキルチオ、C2−C12 アルケニル、C2−C12アルキニル、ハロ(C1−C6アルコキシ)もしくは式 :−O−(CH2r−W−R5(ここで、r、WおよびR5は前記と同意義である ) で示される基で置換されたフェニルであるか、または R6は式:−O−(CH2m−[O−(CH2np−O−(C1−C12アルキル )(ここで、m、nおよびpは前記と同意義である)で示される基で置換された フェニルである)であるか、または F) R4は式:−NHC(O)R7(ここで、R7はC1−C6アルコキシまたは フェニル(C1−C6アルコキシ)である)で示される基で置換されたC1−C12 アルコキシであるか、 III) R2は式: [式中、R8はC1−C12アルコキシまたは式:−O−(CH2m−[O−(CH2 np−O−(C1−C12アルキル)(ここで、m、nおよびpは前記と同意義で ある)で示される基である] で示される基であるか、 IV) R2は式: [式中、YおよびR6は前記と同意義であり、 R9はフェニル、C1−C12アルキルまたはC1−C12アルコキシである] で示される基であるか、または V) R2はR4(ここでR4は前記と同意義である)で置換されたナフトイルであ る(ただし、i)R’が-CH2C(O)NH2であり、Rx1がメチルまたはベンジルであ るときは、R2は式: [式中、Zは結合であり、 A)R4はC1−C12アルコキシであるか、 B)R4はC1−C12アルコキシで置換されたフェニルであるか、 C)R4はC1−C4アルキルアミノ、ジ(C1−C4アルキル)アミノで置換され たC1−C12アルコキシであるか、または D)R4は-O-(CH2)r-W-R5(ここで、Wはピペリジノまたはピペラジノである) である] で示される基ではなく、 ii)Rx1が-(CH2)bNRz1Rz2であるときは、R2は式: [式中、Zは結合であり、 A)R4はC1−C12アルコキシであるか、 B)R4はC1−C12アルコキシで置換されたフェニルであるか、 C)R4はC1−C4アルキルアミノ、ジ(C1−C4アルキル)アミノで置換され たC1−C12アルコキシであるか、または D)R4は-O-(CH2)r-W-R5(ここで、Wはピペリジノまたはピペラジノである) である] で示される基ではない)] で示される化合物またはその医薬的に許容される塩。 2.R’、R”およびR'''がそれぞれメチルであり、 Ry1、Ry2、Ry3、およびRy4がそれぞれヒドロキシであり、 Rx2がヒドロキシであり、 R0がヒドロキシまたは式: (ここで、R1はメチルである) で示される基である請求項1に記載の化合物またはその医薬的に許容される塩。 3.R2が式: [式中、Zは−C≡C−または結合であり、 A) R4は水素、C1−C12アルキル、C1−C12置換アルキル、C2−C12ア ルケニル、C2−C12置換アルケニル、C2−C12アルキニル、C2−C12置換ア ルキニル、C1−C12アルコキシ、C3−C12シクロアルキル、C7−C10ビシク ロアルキル、C7−C14トリシクロアルキル、C3−C12シクロアルコキシ、ナフ チル、ピリジル、チエニル、ベンゾチエニル、キノリル、またはフェニルである か、 B) R4は、式:−O−(CH2m−[O−(CH2np−O−(C1−C12 アルキル)(ここで、m、nおよびpは前記と同意義である)で示される基、ま たはアミノ、C1−C12アルキルチオ、ハロ、C1−C12アルキル、C2−C12ア ルケニル、C2−C12アルキニル、C1−C12置換アルキル、C2−C12置換アル ケニル、C2−C12置換アルキニル、C1−C12アルコキシ、トリフルオロメチル 、フェニル、または置換フェニルで置換されたフェニルであるか、 C) R4は、式:−O−(CH2m−[O−(CH2np−O−(C1−C12 アルキル)(ここで、m、nおよびpは前記と同意義である)で示される基で置 換されたフェニル、またはハロ、C3−C12シクロアルキル、C7−C10ビシクロ アルキル、C7−C14トリシクロアルキル、C1−C6アルコキシ、C2−C12アル キニル、アミノ、C1−C4アルキルアミノ、ジ(C1−C4アルキル)アミノ、ホ ルムアミド、またはC2−C12アルカノイルアミノで置換されたC1−C12アルコ キシであるか、 D) R4は−O−(CH2r−W−R5(ここで、rは2、3または4であり 、 Wはピロリジノ、ピペリジノまたはピペラジノであり、 R5は水素、C1−C12アルキル、C3−C12シクロアルキル、ベンジル、また はC3−C12シクロアルキルメチルである)であるか、 E) R4は−Y1−R6(ここで、Y1は−C≡C−または−CH=CH−であ り、 R6はC3−C12シクロアルキル、C7−C10ビシクロアルキル、C7−C14トリ シクロアルキル、C3−C12シクロアルケニル、ナフチル、ベンゾチアゾリル、 チエニル、インダニル、フルオレニル、またはC1−C12アルキルチオ、C2−C12 アルケニル、C2−C12アルキニル、ハロ(C1−C6アルコキシ)、または式 :−O−(CH2r−W−R5(ここで、r、WおよびR5は前記と同意義である )で示される基で置換されたフェニルであるか、または R6は式:−O−(CH2m−[O−(CH2np−O−(C1−C12アルキル )(ここで、m、nおよびpは前記と同意義である)で示される基で置換された フェニルである) であるか、または F) R4は式:−NHC(O)R7(ここで、R7はC1−C6アルコキシまたは フェニル(C1−C6アルコキシ)である)で示される基で置換されたC1−C12 アルコキシである] で示される基である請求項2に記載の化合物またはその医薬的に許容される塩。 4.Rx1がC1−C4アルキル、ベンジル、-CH2CHOHCH2OH、-CH2COOH、-(CH2)b NRz1Rz2、または-(CH2)2PORz3Rz4であり、 bが2、3、4、5または6であり、 Rz1およびRz2が独立して水素またはC1−C4アルキルであり、 Rz3およびRz4が独立して水素またはメトキシである請求項3に記載の化合物ま たはその医薬的に許容される塩。 5.Rx1が-CH2CHOHCH2OH、-CH2COOH、または-(CH2)2PORz3Rz4であり、 Rz3およびRz4が独立して水素またはメトキシである請求項4に記載の化合物ま たはその医薬的に許容される塩。 6.R0がヒドロキシであり、 x1が-CH2CHOHCH2OHである請求項4に記載の化合物、または R0がヒドロキシであり、 x1がメチルである化合物またはその医薬的に許容される塩。 7.請求項1〜6のいずれかに記載の式Iの化合物またはその医薬的に許容さ れる塩と、1またはそれ以上の医薬的に許容される担体、希釈剤、または賦形剤 とを一緒に含む医薬製剤。 8.医薬として使用するための、請求項1〜6のいずれかに記載の式Iの化合 物またはその医薬的に許容される塩。 9.式IC: [式中、R’、R”、R'''、Rx2、Ry1、Ry2、Ry3、Ry4、R0およびR2は請 求項1の記載と同意義である] で示される化合物またはその医薬的に許容される塩をエーテル化することを含む 請求項1〜6のいずれかに記載の式Iの化合物またはその医薬的に許容される塩 の製造方法。
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