JPH11505678A - 暗号ボコーディングコーデックを備えるデジタル無線機 - Google Patents
暗号ボコーディングコーデックを備えるデジタル無線機Info
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- JPH11505678A JPH11505678A JP8507459A JP50745996A JPH11505678A JP H11505678 A JPH11505678 A JP H11505678A JP 8507459 A JP8507459 A JP 8507459A JP 50745996 A JP50745996 A JP 50745996A JP H11505678 A JPH11505678 A JP H11505678A
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Abstract
(57)【要約】
新規なデジタル無線機は,コーデック,ボコーダおよび暗号化/暗号解読処理のすべてを単一の集積回路チップモジュールに含む。異なる動作モード(例えば,暗号化/暗号解読のみ,ボコードのみ,あるいは暗号化/暗号解読およびボコード)により,高い柔軟性が得られる。コーデック,ボコーダおよび暗号化/暗号解読処理および/もしくは部品間でデータ転送を必要としないので,無線制御プロセッサのオーバヘッドは実質的に減少される。モジュール内の内部実行ルーチンは,あらゆるボコーダおよび暗号化コマンドおよびデータ処理を扱う。特別の同期技法によりトランシーバモデムレートスピーチ処理レートとの同期をとる。シングル−チップスピーチ処理モジュールは,ユーザが新しいマスクROMを必要とすることなく自身の暗号化/暗号解読ルーチンを定義,書き込み,ロードおよび使用することを可能にする。
Description
【発明の詳細な説明】
暗号ボコーディングコーデックを備えるデジタル無線機
発明分野
本発明はデジタル無線信号を大気中で送信および受信するためのデジタル無線
機に関する。特に,本発明は,送信および/もしくは受信デジタル信号をエンコ
ードおよびデコードするためにデジタル信号処理デジタル無線機に関する。さら
に,特に,本発明は,大気中で送信および/もしくは受信のためにデジタルスピ
ーチ信号を効果的におよび費用効率よくボコーディンク化かつ暗号化/暗号解読
するためのデジタル無線機の構成および処理技術に関する。
発明の背景と要約
過去において,ツーウェイ無線トランシーバがアナログ形態の音声信号を送信
および受信していた。送信機においてマイクロフォンにより生成されたオーディ
オ音声信号は,アナログ回路により増幅および処理され,そしてRFキャリア信
号を“変調”するためのRF送信機に加えられる。このアナログオーディオ信号
を搬送するRFキャリアは,大気中に送信され,そして受信機により受信された
。受信機は,アナログオーディオ信号を再生するために受信したRF信号を復調
し,そして,それから,それはアナログオーディオ信号を増幅し,そしてスピー
カに入力した。この方法で,受信機の所にいる人は,送信機の所にいる人の話す
言葉を聞くことができた。
通信工業において,デジタル信号処理技術は次第にアナログ技術に取って代わ
っている。現代のツーウェイ無線トランシーバは有意義なデジタル信号処理能力
を利用し,そしてアナログ領域で実行されるのに使用される多くの処理をデジタ
ル信号処理で行っている。第1図は,現代のデジタルツーウェイラジオでなされ
ているデジタル信号処理をいくつかの例の概略図である。
第1図は,2つの無線トランシーバ50A,50Bを示す。それらのトランシ
ーバの各々は,送信もしくは受信ができる。第1図において,左のトランシーバ
50Aは,送信モードとして示し,そして,右のトランシーバ50Bは受信モー
ドにおいて動作することを示す。このように,送信機50Aに話されたスピーチ
は大気中を無線波で受信機50Bに運ばれ,そこで受信機端末の所の誰かに聞か
れる。
大気中に信号を送信するために,ユーザは無線送信機50Aのマイクロフォン
52に話す。マイクロフォン52はユーザのスピーチの音をアナログオーディオ
信号に変換する。このアナログオーディオ信号は,アナログオーディオ信号をデ
ジタル信号に変換するデジタル変換プロセス54に入力される。その結果のデジ
タル信号は,それから圧縮プロセスに56により圧縮される。この“圧縮”の目
的は,デジタル信号の全体的“データレード”を減少させるためである。より小
さい“バンド幅”にデジタル信号を圧縮することにより,無線機50はより無線
チャネルの狭いバンド幅の中で高い音声忠実度(周波数レンジ)を得ることがで
きる。
圧縮デジタル信号は,暗号化プロセス58に入力される。暗号化プロセス58
はオリジナルな形態(クリアもしくは平明なテキスト)に信号を変換して戻すの
に必要な逆変換である特別な暗号解読変換を知らない者には誰も解釈できない形
態にデジタル信号を変換するための暗号化として知られる(あるいは暗号処理と
して知られる)特別な数学的変換を使用する。暗号化は,通信を理解することを
認められていない通信を盗み聞きする盗聴者を妨害することにより通信の安全性
を保証するために使用される。暗号化プロセス58の出力は,暗号化デジタルデ
ータをもつRFキャリアを変調する変調プロセス60に入力される。RFキャリ
アは大気中に放射するためのアンテナ62aに入力される。
受信モードの無線機50Bは,アンテナ62bの送信RF信号を受信し,そし
て送信機50Aの暗号化プロセス58により生成されたオリジナルデジタル信号
を回復するためにRFキャリアを復調する。復調プロセス64は変調プロセス6
0の逆である。この回復された暗号デシタル信号は暗号解読プロセス66に入力
される。暗号解読プロセス66は,暗号化プロセス58の逆の動作であり,そし
て暗号化された受信信号を暗号化されていないデジタル信号(平明テキスト)に
変換する。これらの“クリア”なデジタル信号は,圧縮プロセス56の逆に動作
する”拡張”プロセスを実行される。結果の解凍されたデジタル信号は,送信機
50Aの中のデジタル変換プロセスの逆の動作をするアナログ変換プロセス70
の入力に加えられる。即ち,それは,デジタル信号をアナログ信号に戻す変換を
する。これらのアナログ信号は増幅され,そしてスピーカ72に入力される。ス
ピーカ72は,受信機の人が,送信端末で人により話される音声を聞くことがで
きるようにアナログ信号を音波に変換する。
本発明に先立って,エリクソン−GE移動無線通信Inc.(この特許の譲り
受け人)により製造されて売られているデジタル無線機は,“コーデック”プロ
セス54,70,圧縮/解凍プロセス56,58,および暗号化/暗号解読プロ
セス58,66を実行するための独立な集積回路チップを使用した。例えば,エ
リクソン−GEの先行技術MPA,MPDおよびAEGISデジタルツーウェイ
無線機製品はアナログ−デジタルおよびデジタル−アナログ変換プロセス54,
70を行うための“コーデック”(コーダーおよびデコーダ)と称される商業的
に入手可能なチップを使用した。これらの先行製品は,送信端末においてデジタ
ル信号を圧縮することおよび受信端末においてデジタル信号を伸長する”ボコー
ディング”プロセス56,68,を実行するために独立にプログラムされたデジ
タル信号プロセッサ(DSP)を使用した。商業的に入手可能な暗号化/暗号解
読ASICチップは,プロセス56,66によりデジタル信号を暗号化および暗
号解読するためのこれらの製品に使用された。
これらのプロダクトにおいて,無線制御プロセッサ(さらには,マイクロプロ
セッサチップ)がコーデック,ボコーダチップDSPおよび暗号化/暗号解読A
SICチップの間での動作を整えるのに使用された。この附加的なマイクロプロ
セッサチップ(それは,典型的には,また,完全な無線機としての高度な制御機
能の全てを備えているのであるが)は,コーデックチップとボコーディングDS
Pチップとの間や,ボコーディングDSPチップと暗号化/暗号解読チップとの
間や,暗号化/暗号解読チップとトランシーバモデムとの間で音声データを移動
させた。これらのデータ移動は,非同期であり,そして制御マイクロプロセッサ
は,コーデックチップ,ボコーディングDSPチップおよび暗号化/暗号解読チ
ップに必要なそれらの位相ステージにおける整合をとるためにデータをリフォー
マットすることを必要とされた。これらのリアルタイムの機能は,制御マイクロ
プロセッサに重要なタイミングの制約を課した。というのは,それは,いくつか
の異なるデータプロトコル,データトランスレーションプロセス,およびタイミ
ング−センシティーブな実行を必要とした。さらに,この3−チップ構成(制御
プロセッサを加えて)は,無線機のコストの増大することおよびその柔軟性を制
限するという不利があった。
これらの問題を解決するために,混合信号,デジタル信号プロセッサは,シン
グルチップにコーデック,ボコーディングおよび暗号解読プロセッサを組み込ん
だ。簡単には,本発明の望ましい実施例と一致して,シングルデジタル信号プロ
セッサモジュール(DSP)が“ボコーディング”プロセス(スピーチ圧縮と解
凍)および暗号化/暗号解読プロセスを集積化されてリアルタイムに実行する。
望ましい実施例は,“コーデック”プロセスが同じスピーチ処理モジュールに集
積化できるように,アナログ−デジタルコンバータおよびデジタル−アナログコ
ンバータを組み込んだDSPチップを使用する。本発明により提供されるスピー
チ処理モジュールは,かくして,アナログ/デジタル変換,スピーチボコーディ
ング,および暗号化/暗号解読のいくつかもしくは全てを無線制御プロセッサの
介在の必要なしにリアルタイムに実行する。スピーチ処理モジュールの望ましい
実施例は,ボコードと暗号化動作間のデータ受渡しと無線制御マイクロプロセッ
サを分離している。これは,データシャッフリングを少なくし,かつコマンドを
少なくした。そのため,制御プロセッサは,高い優先度で割り込みを生じるデジ
ダル音声処理をもはや必要としない。さらに,唯一の新しいプロトコルは,無線
制御プログラムとスピーチ処理モジュール間で必要とされる。
本発明により与えられるいくつかの特徴と利点は,次を含む。
● コーデック,圧縮および暗号解読機能は,全て,シングルデジタル信号プ
ロセッサ集積回路チップの中に組み込まれる。
● 圧縮および暗号解読は制御プロセッサによる外的介在を必要すとることな
くリアルタイムに統合的に実行される。
● スピーチ処理モジュールと無線制御プロセッサ間のプロトコルは,効果的
なデータ転送のために無線制御プロセッサのロードを無理なく与える。
● スピーチ処理モジュール内の実行ルーチンは,ボコーダ/暗号コマンドお
よびデータ処理を扱う。
● ユーザ定義暗号の特徴。
● 自動的に操作されるモデム/コーデック同期。
● DES暗号化は,無線製品に関するソフトウェア中に直接的に集積される
。
● より少ないチップ
● 少ない制御プロセッサロード。
● 増大した柔軟性。
● 無線制御プロセッサは,独立暗号器/暗号解読器として動作するようにス
ピーチ処理を制御できる。
● 選択的ボコードのみ,暗号化のみ,もしくはボコードおよび暗号化を選択
的に処理するリアルタイムスピーチ処理。
図面の簡単な説明
本発明により与えられるこれらおよび他の特徴および利点は,図面と関連して
発明の望ましい実施例の詳細な説明を参照することによりより良く,より確かに
理解できる。その図面は次のとおりである。
第1図は,典型的な現代のデジタルツーウェイ無線システムにおいて動作され
る信号処理操作の概要図を示す。
第2図は,本発明に対応するデジタル無線トランシーバの望ましい実施例のブ
ロック図である。
第3図は,第2図に示される無線制御マイクロプロセッサとスピーチ処理モジ
ュール間の内部接続を示すより詳細な概要図であり,スピーチ処理におけるいく
つかの構造図の詳細を示す。
第3A図,第3B図は,本発明により提供されるスピーチ処理モジュール集積
回路チップの例の外観図を示す。
第4A図,第4B図は,送信および受信モードにおける第2図のスピーチ処理
モジュールにより実行される全体的処理の概要図である。
第5図は,スピーチ処理モジュールコマンド操作のハイレベルな概要図である
。
第6図は,第2図に示されるスピーチ処理モジュールにより与えられるマイク
ロプロセッサレジスタインタフェース図である。
第7図は,第4A図および第4B図に示される暗号化/暗号解読処理の実施例
の概要図である。
第8A図および第8B図は,それぞれ,“ボコーディング”および暗号化/暗
号解読もしくは“ボコーディング”のみのための送信モードおよび受信モードの
第2図のスピーチ処理モージュールにより実行されるステップのより詳細な信号
処理の流れ図である。
第9A図および第9B図は,ボコーデングなしにそれぞれ暗号および暗号解読
のための第2図に示されるスピーチ処理モジュールにより実行される処理のより
詳細な信号流れ図である。
第10図は,第2図に示されるスピーチ処理モジュールのメモリ組織の概要図
である。
第11図は,例示的な大気伝播のシグナリングフォーマットの概要図である。
第12A図および第12B図は,それぞれボコードされた信号を送信および受
信するためのスピーチ処理モジュールを制御する無線制御プロセッサにより実行
される例示的プログラム制御ステップのフローチャートである。
第13A図および第13B図は,それぞれ送信モードおよび受信モードにおい
て信号をボコードおよび暗号化(暗号解読)するために無線制御プロセッサによ
り実行される例示的プログラム制御ステップのフローチャートである。
第14A図および第14B図は,ともに,送信モードにおいてDES暗号解読
を使用する時に,音声をボコード(圧縮)し,そしてそれを暗号化するためのス
ピーチ処理モジュールを制御する無線制御プロセッサにより実行される例示的プ
ロ制御ステップのフローチャートである。
第15A図,第15B図は,ともに,DESを使用し,スピーチ処理モジュー
ルを制御することにより受信モードのスピーチを解凍および暗号解読するために
無線制御プロセッサにより実行される例示的プログラム制御ステップのフローチ
ャートである。
望ましい例示的実施例の詳細な説明
第2図は,本発明に対応するデジダク無線トランシーバ(無線機)100の望
ましい例示的実施例のブロック図である。無線機100は,無線制御プロセッサ
(“RCP”)102,スピーチ処理モジュール(“SPM”)104およびデ
ジタル送信機/受信機モシュール106を含む。RCP102は,慣用的マイク
ロプロセッサデータバス107を経由してSPM104および無線機100の他
の部品と通信する。無線制御プロセッサ102は,RAM/ROM110に蓄積
されているプログラム制御命令に基づいて機能を実行する慣用的高速度マイクロ
コントローラを含む。RCP102は,例えば,ユーザによるコマンド入力のた
めのユーザコントロール114をモニターすること,表示装置112にユーザへ
の情報を表示させること,送信/受信モジュール106を活性化および非活性化
(および他の制御すること),およびSPM104の実行を制御することにより
無線機100に対する“頭脳”を提供する。
第2図に見られるように,SPM104はマイクロプロセッサデータバス10
7によりRCP102に接続される。SPM104は,また,入力として,マイ
クロフォン116の増幅されたオーディオアナログ出力を受信する(演算増幅器
120は増幅器として動作する)。SPM104は増幅器120を介してマイク
ロフォン116に接続される組み込み16ビット線形アナログ−デジタルコンー
バータを含む。A/Dコンバータ136はマイクロフォン116により与えられ
るアナログ信号を慣用的な方法で16ビットデジタルワードに変換する。SPM
104はまた,スピーカ118に加えられる前に演算増幅器122により増幅す
るためにアナログオーディオ出力を生成する。SPM104は,増幅器122を
介してスピーカ118に加えるためにSPMにより与えられるデジタル信号をア
ナログ信号に変換する他の16ビット線形デジタルアナログ−コンバータ138
を含む。
第2図を再び見ると,デジタル送信機/受信機106は双方向モデム109を
含む。送信機/受信機106がデジタルデータを受信して正しくデコードする時
,それは,モデム109のデータレジスタに受信データを格納し,それからデー
タが受信されたことをRCP102に警告する(例えは,“割り込み”により)
。同様に,RCP102は送信機/受信機106にモデム109にデータを書き
込むことによりデータを送信させる。望ましい実施例のモデム109は,一度に
8ビットデータで動作する。このように,RCP102は,望ましい実施例にお
い
て,モデム109の相対的に高レートのデータ(9600ボー)でモデムデータ
に対してアンダーフローおよびオーバフローがないようにするために必要な慣用
的なバッファーリングおよび流れ制御および望ましい実施例により使用される大
気送信デジタルプロトコルを備えなければならない。
第2図をさらに見ると,無線機100は,受信されたデジタルデータが,マイ
クロプロセッサインタフェースにおいて,一度に1バイトでモデム109に現れ
るように受信モードにおいて動作していると仮定する。望ましい実施例における
RCP102はこの受信データを読み,それがスピーチデータであるかどうか確
かめ,そしてもしスピーチデータであれば,SPM104の“スピーチデータレ
ジスタ”に書く。RCP102は,SPM104に書くデータをいかに処理する
かをSPMに指示するのに先立って,SPM104にコマンドを書く。下記のス
ピーチ処理の操作は,受信モードの望ましい実施例において可能である。
a) 伸長,アナログ信号への変換,そしてスピーカ118への入力
b) 伸長,暗号化,アナログ信号への変換,そしてスピーカ118への入力
送信モードにおいて(例えば,ユーザが“会話押しボタン”を押し下げる時)
,RCP102は,望ましい実施例において9600ボーの割合で,モデム10
9にデジタルデータを供給しなければならない。この場合,RCP102は,S
PM104をマイクロフォン116からのアナログ信号116をデジタル形態に
デジタイジングすることを開始する。RCP102はSPM104を次のように
制御できる。
a) アナログからデジダルへ変換し,そしてデジタル信号を圧縮する,ある
いは,
b) アナログからデジタルへ変換し,デジタル信号を圧縮および暗号化する
。
SPM104は,RCP102により指示される処理を実行し,そして処理され
たデジタルデータを一度に1バイトスピーチデータレジスタSPMを介してRC
P102に供給する。RCP102は,その間に“ヘッグ”含む送信プロトコル
データストリームおよび他の情報を形成し,そしてこのデータストリーム(SP
M104により与えられる挿入スピーチデータを含む)を送信のためモデム10
9に送る。
ある時は,無線機100は暗号化されたスピーチデータ以外の暗号化されたデ
ータを扱わなければならない。通信プロトコルにおいてある非スピーチデータエ
レメントは,暗号化される(例えば,無線機100は,移動データ端末からの暗
号化データを送受信できる)。この場合,リアルタイムにスピーチデータを処理
することなく暗号化/暗号解読として動作するようにSPM104を制御できる
。このモードにおいて,SPM104は“スピーチデータレジスタ”介してRC
P102によりそこに送られたデータを暗号化(解読)し,そしてさらに操作す
るために“スピーチデータレジスタ”を介してRCPに結果の暗号化(解読)デ
ータを戻す(例えば,移動データ端末に表示すること,送信等)
スピーチ処理モジュールの構造についてのより精しい詳細
第3図は,RCP102とSPM104の間の内部接続を示すより精しい詳細
図であり,かつSPMのいくつかの内部構造の詳細を示す。望ましい実施例のS
PM104はノーウッド,MA02062のアナログデバイス社(Analog
Device,Norwood,MA02062)により製造されたモデルA
DSP−21msp56に基づく混在信号プロセッサを含む。混在信号プロセッ
サADSP−21mps56Aは完全に集積化されていて,高パフォーマンスな
アナログフロントエンドをもつシングルチップデジタル信号プロセッサである。
ADSP−21mps56はスピーチ圧縮,スピーチ処理,スピーチ認識,テキ
スト−スピーチおよびスピーチ−テキスト変換のような音声帯域バンドアプリケ
ーションの製造業者により活用されている。ADSP−21msp56はADS
P−2100dspの基本構造を含み,そして20のシリアルポート,ホストイ
ンタフェースポート,上記で議論されたアナログフロントエンド,プログラマブ
ルタイマ,拡張可能割り込み性能,そしてオンチッププログラムおよびデータメ
モリを含む。このデジタル信号プロセッサ装置についての詳細情報は次の刊行物
に見られる。
“ホストインタフェースポートADSP−20msp50A/55A/56A
”を備える混在信号プロセッサ(アナログデバイス,1990年9月);
“ADSP−21msp50−51−55−56 1990年9月データシー
トへの補遺”(アナログデバイス,1992年7月);
“ホストインタフェースポートADSP−20msp50A/55A/56A
”を備える混在プロセッサ(アナログデバイス,Rev.A 1993);
“ADSP−21 ファミリユーザ用マニュアル”(プレンティスホール19
93)
“ADSP−2100 ファミリアセンブリツールおよびシミュレータマニュ
アル”(アナログデバイス,第1版,11/93)
望ましい実施例において,受渡しおよびコマンド/データ信号はデータバス1
07を介してRCP102とSPM104の間で受け渡される。さらに,RCP
102とSPM104の間に接続された3つの特別用途向け制御ラインがある。
ホスト割り込みライン126(それは,SPMにより出力され,そしてRC
Pの割り込み入力に加えられる),
パワーダウン制御ライン128(RCPによる出力およびSPMの制御入力
に加えられる),および
リセット制御ライン130(SPMの制御入力へのRCPによる出力)。
これらの制御ライン126,128,130を通して,RCP102はSPMの
リセットおよびパワアップラインの制御を持ち,そしてSPMは,RCP割り込
み性能を持つ。SPM104は割り込みRCP102への出力フラグ,F0を使
用する。出力フラグは割り込みを初期化するためにハイからローになる。出力フ
ラグは割り込みをクリアするためにローからハイになる。
第3A図および第3B図は,それぞれ望ましい実施例のSPM104の側面図
および平面図である。図3Aに示されるように,フォームにおけるSPM104
フォームは,100本のリード線もしくはピンPBを持つフラットPQFPパッ
ケージPAを含む。第3B図はアナログ入力に対するピンPB,アナログ出力,
リセットライン130,ホスト割り込みリクエストライン126,パワーダウン
ライン128,データラインおよびアドレスラインのためのピンを含む例示的ピ
ン出力を示す。第3B図は,RCPがSPM104の中の内部レジスタにアクセ
スすることを許容する“HD7−HD0”ラインを示す。
SPM104のメモリ構成
望ましい実施例において,SPM104の中のレジスタは,RCP102のア
ドレス空間の中にあり,RCP102はちょうど他のメモリロケーションのよう
にそこに直接アクセスできる。SPM104は,これらのレジスタを備えるため
に内部デュアルポートメモリ132を含む。このメモリ132は,SPM104
とRCP102の中のコアーDSPプロセッサ134は双方がデュアルポートメ
モリをアクセスすることができる意味において“デュアルポート”である。メモ
リ132は読み出しと書き込みの間にデータメモリロケーションにおいてSPM
104とRCP102が衝突を避けるように受渡しのステータスを構成する。
第3図は,SPM104がさらにRAM140とROM142を含む。RAM
140とROM142は,望ましい実施例においてオンボードのSPM104チ
ップである。ROM142は,SPM104に対するプログラムインストラクシ
ョンを蓄積するのに使用され,RAM140はプログラム命令および/もしくは
データを蓄積するのに使用できる。第10図は,SPM104の中のRAM14
0とROM142に対する一般的メモリ配分の概要図である。RAM140は,
“プログラムRAM”140Aとして設計されたRAMセクションおよび“デー
タRAM’140Bとして設計された他のRAMセクションを含む。プログラム
RAM140AはSPM140により実行される命令を蓄積することでプログラ
ムROM142を補う。このように,望ましい実施例において,あるソフトウェ
アルーチンは,永久プログラムROM142のようなSPM104オンーボード
マスクROMチップの形態で“ファームウェア”に埋め込むことができ,そして
他の附加的もしくは異なるソフトウェアルーチンがプログラムRAM140Aの
外でのSPMによる実行のためにRCP102によりSPMに動的に備えられる
。
プログラムRAM140Aは大きい附加的柔軟性を備える。例えば,SPM1
04に対する暗号化/暗号解読ソフトウェアをユーザ自身で書きそして無線制御
プロセッサ102に付属の不揮発性メモリ110にそれらのルーチンを蓄積する
ことが可能になる。パワーアップもしくは他の適当な時点で,RCP102はR
AM/ROM110からルーチンを読みそしてSPMによる実行のためにプログ
ラムRAM140AをSPMにロードすることができる。このようにして,ユー
ザは,自身の固有の暗号化/暗号解読ルーチンを定義でき,そして無線機製造業
者に全く関係することなく無線機100の“個人PROM”メモリに書き込むこ
とができる。さらに,SPM104による実行のために後に附加的にソフトウェ
アを変更もしくは追加することにおいて柔軟である。
ユーザ自身でスピーチ処理104ソフトウェアルーチンを書くことを可能にす
るために,望ましい実施例は,ユーザソフトウァアルーチンおよびデータ構造の
ためにそれぞれSPMプログラムRAM500のセクションとSPMデータRA
M502のセクションをそれぞれ保有する。これは,ユーザが望むように自身の
ソフトウァアルーチンを書くことにおいて大きな附加的な柔軟性を与える。
さらに柔軟性を附加するために,望ましい実施例は,SPM104ソフトウァ
アルーチンを呼ぶために“ジャンプ”テーブルを使用する。特に,SPM104
がホストコマンドレジスタHDR5を介してコマンド(例えば,暗号ストリング
を初期化すること,暗号ストリング,暗号データを書くこと等)を受け取る時,
SPMは,ルーチンの開始アドレスを決定するためにデータRAM140Bのテ
ーブルを参照する。SPM104はアドレスを検索し,そして呼ばれたルーチン
を実際に実行するためにそのアドレスで命令に制御を渡す。この“ジャンプ”テ
ーブルを使用して,SPM104の中のあらゆるコードは“リロケート可能”と
なる。その理由は他に対するあるルーチンを代用するためになされる必要のある
唯一の変更は,“ジャンプ”テーブルに記されている転送アドレスを変更するこ
とだからである。この機構の利点は,ユーザ暗号アルゴリズムがリロケート可能
メモリに置かれるということであり,かくして,ユーザが無線機100の製造業
者に通知もしくは頼むことなく実際の暗号アルゴリズムのサイズとロケーション
を選択および変更することを可能にする。これは,また,新しいソフトウェアが
,SPM104マスクROMに蓄積されている古いソフトウェアに滑らかに新し
いソフトウェアが置き換わることを許容する。というのは,あらゆるマスクRO
Mのコールは,RAM140Bを通過するので,マスクROMから悪いアルゴリ
ズムを“マップアウド”し,そしてそれをRAMに書き直すことが可能になる。
SPM104のソフトウァア制御
SPM104の中の最高レベルは,“EXEC”(executive)と呼
ばれるものである。EXECソフトウァアは柔軟にスピーチデータルーチンを扱
い,そして,アルゴリズム用データをサービスしそして要求を制御する。一般的
に,“EXEC”ソフトウァアは次の全体的機能を備える。
ボコーディンク(例えば,送信モードにおいて音声を“コーディング”し,
そして受信モードにおいて音声を“デコーディング”すること,
暗号/暗号解読,および
コマンド処理
SPM104のコードは,ボコーディングと暗号化処理が同時に動作することを
可能にする。それは,独立型のボコードと暗号化/暗号解読の動作に対しても許
容する。
SPM104により実行されるソフトウェアは,アルゴリズム特有の入力パラ
メータおよびモードセレクションを受け取って操作し,そしてこれらのパラメー
タおよび選択を適切なスピーチ処理機能ブロックに渡す。コマンド操作は,アル
ゴリズム特有出力パラメータとステータス情報をRCP102に返す。コマンド
操作機能158およびそのボコードとの関連および暗号/暗号解読機能のハイレ
ベルな図は図5に示される。
一度,RCP102がリアルタイムスピーチ処理モードにSPMを設定するよ
うにSPM104にコマンドを渡す“コマンドハンドラー”を一度使用すると,
SPMはリアルタイムにスピーチデータを処理するようにソフトウェア命令を実
行する。第4A図は,送信モードにおいてSPM104内を通ってスピーチデー
タを要約する。第4図に示されるように,A/Dコンバータ136により与えら
れるデジタルスピーチは,適切なボコーダ変換150により圧縮された第1“コ
ード化”であり,RCP102に出力される前に,暗号プロセス152により暗
号化される。オプションとして暗号化機能152は,スピーチがボコードされる
のみであた暗号化はされないようにバイパスできる。さらに,上記のように,R
CP102は独立型暗号器としてSPM104を使用し,そのような理由により
,ボコーダ機能150を“バイパス処理”するとともに,暗号化機能152を介
してそのようなデータを通過処理する。
第4B図は,受信モードにおいてSPM104により実行されるスピーチデー
タ処理の概要図である.第4B図に示されるように,SPM104はRCP10
2からスピーチデータを受信し,そしてスピーチデータを暗号解読プロセス15
4を通過させそしてそれから適切なボコーダ(伸長)処理156に渡す。同図に
おいて,ボコーダ機能ブロック156は,アナログ形態に変換するためのD/A
コンバータ138に入力する前に,暗号解読されたデジタルスピーチを“デコー
ド”(例えば,伸長)する動作をする。その結果のアナログオーディオ信号は,
望ましい実施例においてスピーカ118に与えられる。オプションとして,RC
P102はデジタルスピーチがボコードのみされ,暗号解読はされないようにす
るため暗号解読機能ブロック154をバイパスするようにSPM104を制御で
きる(これは,“クリアー”な暗号化されていないスピーチ信号を受信する時に
使用される)。さらに,もし望まれるなら,RCP102はボコーダ機能156
を通過することなく暗号解読機能ブロック154により暗号解読されたデータを
RCPが受信するように,独立型暗号解読器としてSPM104を使用できる。
さらにボコーディングについて
SPM104のボコーダ機能150,156は,デジタルオーディオビットス
トリームを圧縮および伸長する。圧縮は,スピーチの時間セグメントもしくはフ
レームを表すために必要とされるビット数を減少する。このより少ない数のビッ
トは,より効率的に処理されて送信される。伸長は,圧縮プロセスを戻さなけれ
ばならない(undo)。それは,デジタル−アナログ変換の直前のビット数を
増加する。エリクソン−GEは,現在2つの型の慣用的サブバンドボコータを使
用している。これらは,VOICEGUARDおよびAEGISと呼ばれる。望
ましい実施例のSPM104はボコーディングのこれらの形態の双方をサポート
する。VOICEGUARDのボコーディングは結果的に,クリアな非ボコーデ
ィングオーディオと異なる響きのオーディオである。それは,4つのサブバンド
,オクターブバンド空間,180〜290Hzの周波数応答,固定ビット割り付
け(3,2,2,1.3),バイブリッドBCPCM/APCMおよびスペクト
ルホールにより特徴付けられる。AEGISボコーディングは,結果的にクリア
,ボコードされていないオーディオと異なるオーディオを結果的に得る。AEG
ISボコーディングは,8つのサブバントにより特徴付けられ,それは同じサイ
ズ(それぞれ362.5Hz幅),DCから2900Hzまでの応答,入力デー
タに依存する可変ビットを割り付け,全BCPMおよびフラットスペクトルレス
ポ
ンスである。上記のようにSPM104のボコーディングはRCP102により
非動作にできる。アナログ−デジタルおよびデジタル−アナログコンバータは非
動作にされる。このモードにおいて,RCP102は,もはやリアルタイムなス
ピーチデータストリームをもつSPM104の暗号化/暗号解読機能を分担しな
く,そしてこのようにしてSPMにより備えられるあらゆる暗号化/暗号解読機
能への即時アクセスをする。
さらに暗号化および暗号解読について
暗号化および暗号解読は,セイキュリティ保護のためのデータをスクランブル
および非スクランブルの手段である。無線機100は大気中オーディオ伝送にお
いて盗聴者から保護するためのすぐれた暗号化および暗号解読の性能ををあらか
じめ備える。第7図は,暗号処理の全般的ダイアグラムである。同図において,
“キー”は,データ転送に先立って暗号化および暗号解読の双方において固定さ
れているビットシークエンスである。“IV”(初期化ベクトルIntiali
zation Vector)は,送信において第1のクリプト(秘密)ビット
シークエンスを形成するために“キー”と混合される擬似ランダム数である。I
Vは,無線機をパワーアップした後に第1クリプト(crypto)ビットを形
成するためにキーと混合される“ランダム数”から形成することができる。第7
図に見られるように,“暗号”(“クリプト”)は,(1)キーをもつIVを混合
することにより,もしくは(2)キーをもつあらかじめ決められている“暗号”を
混合することのいずれかにより形成される。更新の間に,クリプトストリングは
データ転送をスクランブルおよびスクランブル解除するのに使用される。かくし
て,クリアデータの平明テキストは,暗号ストリングを使用する暗号データにそ
れを変換することによりスクランブルされる。これは,送信端末において発生す
る。暗号化および暗号解読を必要とするEGE無線システムは,送信機の双方の
端末におけるユーザが同じキーを共有することを必要とする。それらは,また,
ユーザが同じIVを持つことを必要とする。もし,これらの条件が合うなら,送
信機と受信機の双方が同じクリプトストリングCを共有するシステムである。同
じ暗号ストリングを共有することは,受信機が入力スピーチを暗号解読すること
を可能にする。このように,望ましい実施例は,3つの
タイプの暗号/暗号解読を提供する(附加的もしくは他のユーザ定義暗号化に加
えて)。
VGE(EGE固有の暗号化アルゴリスム),
VGS(スウェーデンカスタマの暗号化アルゴリズム)
および
DES(米国商務省により開発され,そしてFIPS46および他のU.S
.政府文書に記載されている暗号化技術)。
受信機端末において,“キー”および“IV”は,送信端末において使用され
るものと同じであり,そして“暗号”ストリングの計算は,同一の“暗号”スト
リングを互いに終了するように送信機と受信機の間で同期を取られている。“暗
号”ストリングは,反転可能変換器ブロック(XOR)への入力として使用され
,第7図で示される同じ配列は受信機に平明テキストデータへの暗号化データを
暗号解読するために使用される。このように,もし,Pが平明テキストデータで
あり,そしてEが暗号化データそしてCがクリプトストリングであれば,その時
,
E=P XOR C (これは“暗号化”)
P=E XOR C (これは“暗号解読”と称される)。
もし,無線機100が暗号化を装備されているなら,SPM104が最初にパ
ワーアップされる時に,ある暗号化コマンドが使用されなければならない。特に
,RCP102は,“暗号化のみ”動作に対するコマンドを発行するならば,そ
の時あらゆるキーを“ゼロにする”というコマンドを発行し,そしてそれからキ
ーを“ロードする”というコマンドを発行する。これは,無線機100を初期化
するために使用される一時的操作である。キーは,良く知られているシリアルデ
ータ接続を介して無線機100に接続される外部キーローダ装置からロードされ
る。慣用的暗号化および暗号解読処理の実行に関す附加情報,キー蓄積および同
様のものが,シュライイナー,ブルース“応用クリプトグラフィ”(ウィリー
アンド サン,1994年(Schneier,Bruce,Applied
Cryptography(Wiley & Sons 1994))のような
標準的テキストで設定できる。
SPM104のパイプライン処理
望ましい実施例において,SPM104はデジタル化されたスピーチのリアル
タイム処理のために“パイプライン”法を使用する。SPM104において,デ
ータは様々な割合とフォーマットで様々なプロセッサ間で転送される。これらの
データレートおよびフォーマットは,ボコーダおよび暗号化機能に制約を置く。
それらはまた蓄積バッファの使用を必要とする。
第8A図は,SPM104により実行される例示的送信モード“パイプライン
”処理の様々なステージを通過するデータの流れ図である。A−D変換200は
,入力としてアナログスピーチを受信し,そして望ましい実施例において,望ま
しい実施例として165マイクロ秒毎に16ビットワードを生成する。このデー
タストリームは,望ましい実施例のデータの180ワードを含む循環バッファ(
circular buffer)202の入力に渡される。循環バッファ20
2はスピーチフレーム相当量のデータを蓄積し,そしてプロセッサレーテンシィ
の間にサンプルをホールドする。望ましい実施例において,循環バッファ202
の出力は,22.5秒毎に128個の16ビットーワードである。この出力は,
望ましい実施例において22.5マイクロ秒毎に圧縮データ(25.5バイト)
の204ビットを供給する圧縮機能204に渡される。圧縮器204の出力は,
26バイトの長さの非循環バッファ1 206に一時的に蓄積される。バッファ
206の目的は,次の暗号化操作208のための準備において“ニッブル”(即
ち,半バイト)を整列することである。望ましい実施例において,暗号操作20
8は,リアルタイムに,暗号化25/26バイトを毎秒22.5ミリ秒で発生す
る。暗号操作208により出力される暗号データストリームは一度に1バイトデ
ータストリームを出力する非循環バッファ2 210に一時的に蓄積され,そし
て望ましい実施例において22.5ミリ秒毎に25/26バイトを出力する。非
循環バッファ2 210はRCP102により非対称読み出しをサービスする。
RCP102は,SPM104にアクセスすることによりスピーチデータレジス
タを読むことを実行する。
また,第8A図に示されるように,データが暗号化されていなければ,非円形
バッファ1 206の出力は,直接に非循環バッファ2 210の出力に渡され
る。
第8B図は,受信モードにおいて動作する望ましい実施例SPM104による
パイプライン動作で実行される例示的処理のフローチャートである。大気中受信
データは,デジタル送信機/受信機106により復調され,そして望ましい実施
例においてRCP102に渡される。RCP102は,このデータをバイト単位
のバイトベースでSPM104スピーチデータレジスタにそれを書くことにより
SPM104に供給する。
SPM104は,RCP102により書かれたデータをSPMスピーチデータ
レジスタにもって行き,そしてそれを一時非循環バッファ2 210に蓄積する
。望ましい実施例の無線機100は半二重モードにおいてのみ動作するので,同
じデータ構成210は,送信モードと受信モードの間で共有できる(即ち,それ
は,半二重モード動作の間,送信および受信のために同時に使用できない。この
ように,受信モードにおいて,非円形バッファ2 210はRCP102による
非同期書き込みをサービスし,リアルタイムにこのデータストリームを暗号化す
るリアルタイム暗号解読処理212に22.5秒毎に25/26を与える。暗号
解読処理212の暗号解読出力は,非循環バッファ206に蓄積される。もし暗
号解読処理212がバイパスされたら,非循環バッファ2 210は直接に非循
環バッファ1 206にその出力を直接に与える。受信モードにおいて,非循環
バッファ1は,暗号解読データストリーム上で暗号解読のニブル整列を実行する
ようにサービスし,そしてリアルタイムに25/26バイドを暗号解読処理21
4に渡す。暗号解読処理214は22.5ミリ秒毎に204ビット(25.5バ
イト)を解凍し,そして22.5ミリ秒毎に16ビット(解凍された)ワードを
出力128として与える。この解凍データストリームは一時的に円形バッファ2
02により蓄積され,それはスピーチフレーム相当量のデータを蓄積し,そして
プロセスレーテンシィの間にサンプルをホールドする。円形バッファ202は,
スピーカ118に供給するアナログスピーチ出力を生成するためにその出力をD
/A変換プロセス216(ハードウェアのD/A変換器138により実行される
)に出力を与える。
第9A図および第9B図は,送信モードおよび受信モードのためにSPM10
4により実行される例示的パイプライン処理を示す。この暗号化のみのモードに
おいて,SPM104はリアルタイムにオーディオ入力を処理するため,もしく
はオーディオ出力を生成するために使用されるのではない。むしろ,その唯一の
ジョブは,“独立型”暗号化/暗号解読モジュールとしてである。それは,RC
P102により与えられるデータを取り,暗号化もしくは暗号解読し,暗号化さ
れたもしくは暗号解読されたデータをRCP102に戻す。このように,第9A
図に示されるように,送信モードにおいて,RCP102は暗号化されるべきデ
ータを一度に一バイトSPM104スピーチデータレジスタに書く。このデータ
は非円形バッファ2 210Aに一時的に蓄積される。暗号化処理208は,一
度に8バイトで動作し,そして全8バイトを一緒に暗号化し,非循環バッファ2
210に暗号化された結果を戻す。非循環バッファ2 210はスピーチデー
タレジスタを介してRCP102により非同期読み出しのサービスをする。第9
B図は,RCP102がそれを暗号化するかわりに暗号解読することを望む時,
暗号化機能208の代わりに暗号解読機能212を使用して実行する同様の動作
を示す。
大気中フレームフォーマット
SPM104と相互に動作するためにRCP102によりなされる動作の詳細
のいくつかを説明する前に,デジタルデータで通信するためにEGE無線機10
0により使用される大気中データプロトコル(over−the−air da
ta protocol)を説明することが有効であろう。第11図は,大気中
デジタルプロトコルの概要図である。この全体的プロトコルに関するより多くの
情報が,先行特許であるシュツットカウスキー等(Szczutkowski
et al)の米国特許4,757,536号明細書にEGEに見られる。第1
1図に示すように,送信は送信の書出し(プレアンブル)”PRIV”250で
始まる。それは,“プレアンブルIV”を簡略にしたものである。プレアンブル
IV 250は,無線機−無線機同期パターンおよび暗号初期化ベクトル(IV
)のマルチプルコピーを含む送信“ヘッダ”である。プレアンブル250に続い
て,それぞれがフレームヘッダフィールド254と複数(例えば,10)のスピ
ーチポケット254を含む複数のフレーム252が存在する。フレームヘッダ2
54は,現在暗号情報ベクトル(それは遅くエン
トリされそして動作中の暗号同期として使用される)を含んで,暗号およびビッ
ト同期情報を含む。各スピーチパケット 256は,25・5ハイトのデジタル
スピーチデータをパラメータ化された22.5ミリ秒のスピーチセグメントを含
む。
SPM104パイプラインのサイクルタイムの制約
“パイプライン”の望ましい実施例は,暗号化機能が25,26および8バイ
トの量でスピーチを処理する必要がある。これは,入力パラメータにおけるよう
なバイト数でパラメータ化された暗号化/暗号解読機能を呼ぶことにより達成さ
れる。パイプラインは,スピーチボコーダが完全なフレームのみを圧縮して伸長
することを必要とする。これは,フレーム間で自動的に22.5ミリ秒の遅延を
生じる。204びット(22.5バイト)は22.5ミリ秒でフレームを生成す
るので,スピーチデータのレートは2094ビット/22.5ミリ秒として表現
される。他の方法で表すと,スピーチデータレートは9075ビット/秒である
。実際のスピーチデータのレートは,クリスタル発振器の許容誤差とサンプルレ
ートの調整に依存して変化する。
望ましい実施例のSPM104は周波数9.8304mHzでクロック動作す
る。クリスタルもしくはクロック発振器のいずれかが使用される。SPM1―4
の命令レートはクロック周波数に等しい。言い換えると,SPM104は1秒あ
たり9,830,400インストラクションを実行する。また,A/Dコンバー
タ136およびD/Aコンバータ138のオンボードのアナログコーデックサン
プリングレートはクロック周波数に正比例する。9.8304mHzのクロック
は,6.049477kHzのサンプリング周波数となる。望ましい実施例にお
いて,従来のEGE AEGIS および VOICEGUARD ボコーダに
より使用される値にスピーチレートを変えるためにサンプリング周波数は,17
/18(送信モード)もしくは18/17(受信モード)の係数でコーデック/
ボーデックインタフェースで変換される。
ハイプラインはいくつかの修正を必要とする。特に,暗号化機能は,各大気中
フレーム毎の最終書き込みおよひデータレートがRCP102からのコマンドに
より調整されなければならない。RCP102へのインタフェースに関して言え
ば,データ転送とコマンド実行に対するクリティカルタイミングは明らかである
。特に,ボコーダ機能は,RCP102が22.5ミリ秒より少ない25/26
バイトのスピーチデータ量を転送する必要がある。暗号化/暗号解読機能はタイ
ミング制限を課する。各EGEデジタルフレームの開始に生じる新しいフレーム
ヘッダIVを生成するために,暗号ルーチンは,各放送スピーチフレーム毎にア
クセスされねばならない。これは,(i)新しいスピーチデータは,暗号化(受
信モード)に対してRCP102からSPM104に渡されるか,あるいは(ii
)ボコーダが暗号化にバッファデータを上書きする(送信モード)のいずれかの
前に終わっていなければならない。いずれの場合においても,スピーチデータバ
イト転送は,RCP102の割り込みの15ミリ秒のうちに発生しなければなら
なく,そして新しいフレームヘッダIVの生成は,最後の大気中スピーチデータ
バイト転送の後の1m秒および5ミリ秒の間で生じなければならない。
これらのパイプラインプロセスは,リアルタイムに動作しなければならないの
で,SPM104に対するサイクルタイムは,かなり制限される。従って,SP
M104が様々なパイプライン処理動作の各々に対して実行しなければならない
命令数を最少にする慣用的技術を使用することが大切である。次の例は,望まし
いAEGISボコーダおよび送信モードおよび受信モードに対する例示的メモリ
サイズおよび動作サイクルの例である。
送信モード−AEGIS
AEGIS送信は16500インストラクションを要する。命令レートは9.8
304MIPS(一秒当たり100万回の命令)である。それ故に,AEGIS
スピーチフレームは,1.678msである。
受信モード−AEGIS
AEGIS送信は12400命令を要する。命令レートは9.8304MIPS
(一秒当たり100万回の命令)である。それ故に,AEGISスピーチフレー
ムは,1.261msである。
要約すると,AEGISボコーダ処理ブロックは,実行に最大1.678ミリ
秒を要する。この実行時間は,望ましい実施例のデジタル無線機100により送
信および受信される大気中シグナリングのフレームレートより小さいために,受
け取り可能である。VOICEGUARDの望ましい実施例のボコーディングプ
ロセスは,AEGISより少ない全体的サイクルであり,それ故にリアルタイム
処理の項目の重要な制約を課さないことがわかる。
RCP102によりなされるステップの制御
第12A図は,無線機100が全体的に暗号化ではなくてスピーチデータをボ
コードするために送信モードにおいてRCP102によりなされる例示的プログ
ラムの制御ステップのフローチャートである。このプロセスを開始するために(
例えば,PTTの押下に応答して,すなわち無線機100の会話ボタン押し下げ
に応答して),RCP102は第3図に示されるパワーダウンライン128を
制御することによりSPM1―4はパワーダウンからパワーアップにする(ブロ
ック300)。SPM104をパワーアップおよびダウンすることは,パワーダ
ウンライン128を繋ぎとめることよりむしろ多くを必要とする。アイドルモー
ドにある間は,SPM104は決してパワーダウンされないことを確実にするこ
とが特に重要なことである。これは,回復不可能なプロセッサエラーを生じる。
下記は,RCP102によりなされる“パワーダウン”シークエンスの適切な例
である。
(1) ホストはバイパスアイドル(Bypass IDLE)モードへのコマン
ドをADIに送る。
(2) ADIは,コマンドは成功して終了したステータスであることをホストに
送る。
(3) ホストはパワーダウンピンをローにする(パワーダウン)。
(4) ADIは,コマンドは成功して終了したステータスであることをホストに
送る(ADIはパワーダウンピンステートの変更のステータスを通知する)。
ステップ(4)のパワーダウンの認識はパワーアップシークエンスにおいてパワ
ーダウンピンをハイとする前に生じなければならないことに注目。
SPM104をパワーアップするために,RCPは単にパワーダウンライン1
28を“ハイ”にセットし,そしてそれから,コマンドは成功して終了したかど
うかを調べるためにステータスレジスタHDR4を読むことができる。
一度,SPM104がパワーアップされると,RCP102はボコーダ送信機
能は,コマンドレジスタHDR5に適切なコマンドを書くことにより,AGEI
S,VOICEGUARDもしくは他の適切なボコーディングを備えるようにボ
コーダ送信機能を活性化する。このコマンドに応答して,SPM104は,マイ
クロフォン116から受信されるアナログ信号をデジタル化およびボコードを開
始する。そしてスピーチデータレジスタを介してRCP102にそれを出力する
。各時間において,新しいデータはRCP102により読まれるようにレディで
あり,SPM104は第3図に示される割り込みライン126をアサート(as
sert)することによりあるRCPに割り込む。割り込みを受信すると(決定
ブロック304),SPM104はスピーチデータレジスタを読み(ブロ
ック306),そしてSPM104が割り込みラインをアサート解除(deas
sert)するまで続ける。さらに,RCP102は新しい,大気中フレームヘ
ッダ254(第11図参照)が生成されているかどうかを決定する(ブロック3
08)。もし,新しい大気中フレームが生成されているなら(“yes”は決定
ブロッ308を出る),その時,RCP102がサンプを“カットする”もしく
は“附加する”ことを必要とする(ブロック310)。
望ましい実施例において,SPM104は受信と送信のスピーチデータの双方
に対して25/26毎にRCP102に割り込みする。より特徴的には,送信モ
ードにおいて,スピーチフレーム(25/26)に対するデータが転送に対して
レディである時,SPM104はホスト割り込みライン126にホスト割り込み
を生成する。SPM104はRCP102がスピーチデータレジスタHDR0か
らスピーチフレーム(25/26バイト)の最後のバイト読む時,割り込みをク
リアする。受信モードにおいて,スピーチデータがSPM104により必要とさ
れる時,SPMはライン126にホスト割り込みを生成する。SPM104は,
RCP102がスピーチデータレジスタHER0にスピーチフレーム(26/2
5)の最後のバイトを書く時,ホスト割り込みをクリアする。望ましい実施例に
おいて,スピーチデータは“パック”されたフォーマットである。言い換えると
,ビットはモデムに存在する同じフォーマットにSPM104の中および外にロ
ードされる。送信モードにおいて,複数バイトがスピーチフレームブロックにお
いてSPM104からRCP102に転送される。これらのブロックはサイズに
おいて35から26バイトにスイッチする。“FF”のダミー値がスピーチフレ
ームブロックに先行することに注目。RCP102はそれからこの値を読む。受
信モードにおいて,複数バイトがRCP102からフレームブロックのSPM1
04に再び転送される。しかし,これらのブロックはサイズにおいて26バイト
から15ハイトにスイッチするであろう。望ましい実施例のこのフォーマットの
要約は,次のとおりである。
1 スピーチフレーム(スピーチの22.5ms)=204バイト
1 大気中フレーム=2040バイト
25バイト=200ビット
26バイト=208ビット
5*25バイト=125バイト=1000ビット
5*26バイト=130バイト=1040ビット
それ故に,大気中フレームは26/25/26/等のバイトが10織り込まれ
た送信に等しい。
このように,RCP102は望ましい実施例において22.5ミリ秒の間でス
ピーチデータのハンドオフ(hand−off)に応答することを要求される。
RCP102は受信モデムスピーチデータバッファからSPM104に複数バイ
トを転送し,あるいはSPM104から送信モデムスピーチデータバッファに複
数バイトを転送する。RCP102により使用されるSPM104およびモデム
のビットレートは,望ましい実施例において同じ物理装置からクロックを受けな
いため,およびサンプリングレード変換の不完全性のために,RCP102スピ
ーチデータバッファは,予防手段が取られなければ,バイプラインの問題に遭遇
する。
送信モードにおいて,SPM104は,SPMの制御の元にRCP102に複
数バイトを渡す。RCP102はこのデータを送信のためのモデムに渡す。RC
P102により維持されるモデムバッファは,SPM104のスピーチデータ転
送レートに関してモデムの転送レートに依存してデータのオーバラン(over
−run)もしくはアンダーラン(under−run)を受ける。受信モード
において,SPM104は,SPMの制御の元にRCP102からバイトを要求
する。RCP102はSPM104に受信モデムスピーチデータを渡す。RCP
102のモデムバッファは,SPM104のスピーチデータ転送レートに関係す
るモデムの受信レートに依存してデータのオーバランもしくはアンダーランを受
ける。両方のケースにおいて,モデムビットレートは,SPM104のビットレ
ートに同期からわずか外れていると仮定される。
RCP104はモデムスピーチデータバッファが空もしくはオーバフローに近づ
きつつあるために問題があることを認識している。望ましい実施例において,R
CP102はモデム/SPMスピーチデータ同期問題を訂正するためにSPM1
04に命令できる。望ましい実施例のこれらの機能は“カットサンプル”および
“附加サンプル”と呼ばれる。これは,いかにそれらが使用されるかということ
である。即ち,“カットサンプル”機能はモデムバッファがオーバランするのを
防ぐために使用され,そして“附加サンプル”機能はモデムバッファがアンダー
ランするのを防止するのに使用される。
RCP102のコマンドにおいて,望ましい実施例のSPM104はこのエラ
ーを訂正するためにオンボードコーデックデータバッファのサンプル数を変更す
る。望ましい実施例において,せいぜい2つのサンプルのみが,大気中のスピー
チフレームにより“カット”もしくは“附加”される必要がある。また,秒当た
り1バイトの最大レートで成長/縮小するであろう。これらの事実が与えられる
と,以下の規則がカットもしくは附加のために使用できる。
1) もし,送信モードにおいて,もしモデムバッファが一バイト大きくなっ
たら,1サンプルをカットする。
もし,次の大気中スピーチフレームにおいて,バッファが2バイト大きくなっ
たら,2サンプルをカットする。
2) 受信モードにおいて,もし,モデムバッファが1バイトだけ小さくなっ
たら,1サンプルをカットする。
もし,次の大気中のスピーチフレームにおいて,バッファが2バイト小さくな
ったら,2サンプルを附加する。
他の煩雑さは各フレームの開始において生じる。望ましい実施例のボコーダは
各スピーチフレーム毎に出力を生じる。この出力は,25.5バイトから構成さ
れる。スピーチフレームは,結果的に送信中フレームとなる。言い換えると,2
5.5*10=255バイトが大気中フレームを作る。255は8で割り切れな
いことに注目。しかし,望ましい実施例の暗号化アルゴリズムは,一度に8バイ
トのデータを操作する。この処理の制約は,結果的に大気中フレームの終端にお
いて“未定義”の暗号ストリングを生じる。結果的に,新しいフレームヘッダ初
期化ベクトル254を生成することは定義が困難である。この問題を解決するた
めに,最終バイトは大気中フレームの最後のスピーチバイトが暗号化された後に
暗号器に書かれる。いま,新しいフレームヘッダIVが導かれる時,256バイ
トは暗号器を通過し終えているであろう。言い換えると,暗号器に最終バイトを
書くことは,大気中フレームの終わりにおいて定義暗号ストリングを結果的に生
じる。これは,転じて,次の大気中フレームのスタートを止める定義されたフレ
ームヘッダIV254を結果的に生じる。SPM104は自動的に255スピー
チバイト毎に“ダミー”入力バイトを挿入することにより望ましい実施例のこの
“最終バイト”を自動的に取る。同時に,SPM104が暗号受信モードにおい
て動作する場合について考える。それは,RCP102にスピーチバイトの10
番目のセットに対するリクエストを与えた。RCP102は同意して,暗号装置
は次のフレームヘッダの初期化ベクトルの生成に対して自由であるというSPM
104からの指示を待つ。SPM104は,“11の割り込み”をもつ新しいフ
レームヘッダを処理するためにRCP102に対する許可(go−ahead)
を与える。
この点において,SPM104は割り込みライン126の制御をRCP102
に開放しなければならない。これは,異なる暗号化技術により必要とされるフレ
ームヘッダ初期化ベクトル処理時間の可変性のために必要である。望ましい実施
例において,RCP102は,フレームヘッダ初期化ベクトルを処理する。RC
P102が終了した時,それはSPM104に新しい強制割り込みコマンドを実
行させる。これは,SPM104に現時点の割り込み(RCP102がタイムア
ウトする前)を開放させ,そして次のスピーチデータに対する新しい割り込みを
強制する。
第12B図は,受信モードにおいてボコード(即ち,伸長)するためにSPM
104を制御するための望ましい実施例におけるRCP102により実行される
例示的プログラム制御ステップのフローチャートである。第12B図に示される
これらのステップは,ブロック318が受信モードにおいてスピーチデータレジ
スタに受信データを書くために使用される点を除いて第12A図に示されるもの
と同様である(第12A図に示される送信モードにおけるようにスピーチデータ
レジスタから読むことではなく)。
第13A図は,大気中送信のためのデータをボコードし,そして暗号化するた
めの望ましい実施例におけるRCP102により実行される例示的プログラムス
テップのフローチャートである。従前どおり,RCP102はSPM104をパ
ワーアップ(ブロック330),そして適切なコマンドをSPM104コマンド
レジスタに与えることにより暗号化機能を活性化する。RCP102は,それか
ら,暗号化処理において使用するために暗号化キーの動作を特定化し(ブロック
334),そして適切な初期化ベクトルをロードして更新する(ブロック336
)。RCP102は,それから受信機および送信機の間の暗号同期を維持するた
めに更新初期ベクトルを送信できるようにSPM104から暗号ストリングCR
YPTOを読む(ブロック338)。次に,RCP102は附加的コマンドをS
PMに書くことによりSPM104ボコーダ/暗号送信機能を活性化する(ブロ
ック340)。このコマンドは,SPM104にリアルタイムにマイクロフォン
116から与えられる信号をボコードおよび暗号化を開始させ,そしてスピーチ
データレジスタを介してRCP102にボコードされ暗号化されたデータストリ
ームを与える。
RCP102がSPM104から割り込みを受け取る時はいつでも(決定ブロ
ック342),それはスピーチデータレジスタを読み,そして大気中送信のため
のモデムに結果を与える。さらに,もし,新しいフレームが始まったら(ブロッ
ク346),上記のようにサンプルを”付加”もしくは”カット”する(ブロッ
ク348)。割り込みが発生するのに関係なく,RCP102は周期的にSPM
104により現在維持されている暗号ストリングを読み,そしてそれが次のフレ
ームヘッダ254をつくることを許容するためにということに基づいて暗号情報
を更新する。
第13B図は,大気を越えて受信した情報をボコードおよび暗号解読のために
RCPにより実行される例示的プログラム制御ステップのフローチャートである
。暗号情報を受信すると,呼び出しをしているグループもしくは個人を識別する
ために受信ヘッダ情報を確かめ,そしてSPM104にアクセスして適切な活性
化暗号キーを特定する(ブロック354)。RCP102は,それが送信プレア
ンブル250を受信したかどうかを決定する(判定ブロック356)。もし,そ
れがもつなら,その時,RCP102は適切な初期化ベクトルをロードして更新
する(ブロック358)。もし,無線機100が暗号データを受信しそしてRC
P102が送信プレアンブル初期化ベクトル250を受信していないなら,その
時
は,無線機は通信への“遅延エントリ”に基づく信号を受信しなければならない
(判定ブロック356への“no”)。遅延エントリの場合,RCP102は,
“現在”暗号初期化ベクトルへのSPM104を初期化するために(ブロック3
60)SPM104へのフレームヘッダ初期化ベクトル254(それは進行中の
暗号同期と同様に遅延エントリを与える)から導かれる暗号ストリングを書く。
RCP102はそれからSPM104からストリングを読み(ブロック364)
,そして最終的にベクトル/暗号解読受信機能を活性化する(ブロック366)
。RCP102が,SPM104による暗号解読と伸張のためのスピーチデータ
レジスタへの書き込みの場合にある時を除いて,第13B図に示されるブロック
368−376は第13A図のブロック342−450に同様である。
第14A−第14B図は,DES暗号を使用する送信モードにおけるボコーデ
ィングと暗号化を行うためにRCP102により実行される例示的制御ステップ
である(そして,第15A図−第15B図は受信モードにおけるボコーディング
とDES暗号化を行うためにRCPにより実行される例示的プログラム制御ステ
ップを示す)。一方,これらのステップは,第13A図,第13B図において示
されるものと同様に,いくつかの小さい相違が存在する。例えば,第14A図に
示されるブロック416は,RCPがブロック408で読む暗号ストリングを使
用する64ビットデータをRCP102が,処理することを示す。これは,次の
フレームヘッダ254に対して新しいDES初期化ベクトルを備えるためになさ
れる。第14A図−第14B図,第15A図と第15B図からわかるように,実
行されるステップのいくつかのフロー全体に僅かの附加的変更がある。
RCP102がSPM104にいかに命令するかについてのより精しい詳細
上記のように,望ましい実施例のRCP102は,望ましい実施例の詳細レベ
ルにおいてSPM104を制御する性能を実際に備える。上記の議論から理解さ
れるように,RCP102はSPM104とデジタル的に通信する。SPM10
4は一般目的,全二重通信のためのパラレルボートを備える。SPMがRCP1
02のメモリマップ周辺として動作するこのパラレルポートI/Oは,ホストイ
ンタフェースポート(“HIP”)として知られる。このHIPは8ビットレジ
スタ群である。このHIPレジスタの図式的イラストレーションは,第6図に示
される。6個のHIPレジスタ(HRD5−HRD0)はデータを含む。他の2
つのHIPはレジスタ(HSR6,HSR7)はステータス情報を含む。HIP
データレジスタは,デュアルポートメモリ132のブロックとして適当と考えら
れる。これらのHDRレジスタはRCP102とSPM104内のコアプロセッ
サの双方によりアクセスできる。HIPステータスレジスタ(HSR7−HSR
6)は,RCP102とSPMコアプロセッサ134の双方にHDRのリードラ
イトステータスを与える。
望ましい実施例において,HIPレジスタ(HDRS)の一つは,RCP10
2によってのみ,書かれるコマンドレジスタとして使用される。RCP102は
,このコマンドレジスタHDR5に6ビットを書くことによりコマンドをSPM
104に書く。下記は,コマンドレジスタの内容に対する適切なコマンド定義の
サブセットの例である。
● Activate AEGIS TX(AEGIS TXを活性化する
こと)−
非暗号化スピーチ送信に対してAEGISボコーダを初期化および活性化する
。
● Activate AEGIS RX(AEGIS RXを活性化する
こと)−
非暗号化スピーチ受信に対してAEGISボコーダを初期化および活性化する
。
● Activate VG TX (VG TXを活性化すること)−
非暗号化スピーチ送信に対してVGボコーダを初期化および活性化する。
● Activate VG RX (VG RX−を活性化すること)
非暗号化スピーチ受信に対してVGボコーダを初期化および活性化する。
● Activate Encryption( 暗号化を活性化すること
)−
独立型暗号化を初期化および活性化する。
● Activate AEGIS Encrypt TX(AEGIS暗
号化TXを活性化すること)−
スピーチ送信に対してAEGISボコーダおよび暗号化を初期化および活性
化する。
● Activate AEGIS Encrypt RX(AEGIS暗
号化RXを活性化する)−
スピーチ受信に対してAEGISボコーダおよび暗号化を初期化および活性
化する。
● Activate VG Encrypt TX(VG 暗号化TXを
活性化すること−
スピーチ送信に対してVGボコーダおよび暗号化を初期化および活性化する
。
● Activate VG Encrypt RX (VG 暗号化RX
を活性化すること)−
非暗号化スピーチ受信に対してVGボコーダおよび暗号化を初期化および活
性化する。
● Set Host interrupt HI(HOST割り込みHI
をセットすること)−
割り込みHIをセットする。
● Set Host interrupt LOW (HOST割り込み
LOWをセットすること)−
割り込みLOWをセットする。
● Load Encryption Key (暗号キーをロードするこ
と)
● Zeroize Key(s)(キーをゼロ化すること)
● Read Crypto String(暗号ストリングを読むこと)
● Write Crypto String(暗号ストリングを書くこと
)
● Load and Update IV(IVをロードおよび更新する
こと)−
ロードされたIVを使用するCRYPTOを更新する。
● Update Crypto(CRYPTOを更新すること)−
現在CRPTOを使用するCRYPTOを更新すること。
● Specify Active Key(活性化キーを特定すること)
使用する暗号キーを特定する。
● Process a 64−bit Data Encryption
(64ビットデータ暗号化を処理すること)−
XOR暗号化データを生成すること。必要とされる時,同時にCRYPTOを
更新する。
● Add to Buffered CODED Samples (バ
ッファされたCODEDサンプルを附加すること)−
HOSTモデムとADI CODECレートの間の不一致を整える。
● Cut from Buffered CODED Samples
(バッファされたCODEDサンプルをカットすること)−
HOSTモデムとADI CODECレートの間の不一致を整える。
● New Innterrupt Force(新しい割り込み強制)−
ハイにリセットし,それかローに戻すHOST割り込みを強制する。暗号化に
対して使用される。
第8A図,第8B図,第9A図および第9B図で示されるパイプライン動作を
実行するための望ましい実施例においてSPM104で使用される例示的ソフト
ウェアルーチンの記載のリストは別紙添付物Aとしてこの特許明細書に付属され
ている。これらのルーチンに関連する機能のそれぞれが良く定義されているので
,これらの技術に精通する者がこの発明の応用に含まれる情報,アナログデバイ
スDSPに対するインストラクションマニュアル,およびそのような者に利用で
きる他の情報に基づいてSPM104により実行するための適切な詳細なソフト
ウェアを開発できる。
望ましい実施例におけるステータスレジスタHDR4は,SPM104がSP
MのステータスのRCP102を作ることを許容するのに使用される。望ましい
実施例において,ステータスレジスタHDR4の2ビットは次のように使用され
る。
ビット0 コマンド成功
ビット1 コマンド失敗
ハンドシェークレジスタHSR6,HSR7は望ましい実施例においてデュア
ルポートメモリ132の読み出しおよび書き込みを整えるのに使用される。RC
P102は空くが対応するHDRへの書き込みを指示する前にハンドシェークレ
ジスタHSRを読む。これは,RCP102がSPM104によりまだ処理され
ていないデータを上書きしないことを確実にされる。ハンドシェークレジスタH
SR7ビット4は,ステータスおよびホストリードレジスタが読まれる前にRC
P102により読まれる。
望ましい実施例のホスト書き込みデータレジスタHDR3は,RCP102か
らSPM104へ転送するのに使用される。データがRCP102によりSPM
104に送られることを要求するコマンドのいくつかは,次のとおりである。
キーをゼロ化すること−
一データバイト(実際には4ビット)が,どのキーをゼロ化するか特定するた
めにHDR3に書かれる。
64ビットデータを暗号化する処理−
8つの平明テキストデータバイトがHDR3に書かれる。
暗号化バイトを書くこと−
8つの暗号バイトがHDR3に書かれる。
IVをロードおよび更新すること−
8つのIVデータバイトがHDR3に書かれる。
活性化キーを特定すること−
使用するキーアドレスを特定する一データバイトがHDR3に書かれる。
サンプルを附加すること−
附加すべきサンプル数を含む一データバイトがHDR3に書かれる。
サンプルをカットすること−
カットすべきサンプル数を含む一データバイトがHDR3に書かれる。
ホストリードデータレジスタHDR2は,SPM104からRCP102にデ
ータを戻すのに使用される。SPM104により実行されるコマンドのいくつか
は完全な状態でデータを戻す。望ましい実施例において,正しいデータバイトが
現れる前に,ダミーバイト“FF”が読まれそしてレジスタから捨てられねばな
らない。以下は,RCP102にデータを戻すコマンドの例である。
CRYPTOバイトを読むこと−
8CRYPTOデータバイトがHDR2から読まれる。
64ビットデータ暗号化処理−
8個のXOR暗号化データハイトがHDR2から読まれる。
ROMバージョンを読むこと−
ROMハージョンを含む8データバイトがHDR2から読まれる。
シングル集積回路モジュール上であらゆる処理をするコーデック,ボコーダお
よびあらゆる暗号化/暗号解読処理を含む新デジタル無線機が開示された。大き
な柔軟性が異なるオペレーティングモード(例えば,暗号化/暗号解読のみ,ボ
コードのみ,もしくは暗号化/暗号解読およびボコード)の項目で用意される。
無線機制御プロセッサがコーデック,ボコーダおよび暗号化/暗号解読プロセッ
サおよび/もしくは部品の間のデータ転送を必要としないので,無線機制御プロ
セッサのオーバヘッドが実質的に減少される。モジュール内部の実行ルーチンが
あらゆるボコーダおよじ暗号化コマンドおよびデータ処理を扱う。特別の同期構
成がスピーチ処理レートとのトランシーバモデムレートと同期をとるように用意
されている。シングルチップスピーチ処理モジュールはユーザが定義,ロード,
および新しいマスクROMを必要とすることなく自身の暗号化/暗号解読の使用
をすることを許容するように十分に柔軟である。
本発明が,最も実際的および望ましい実施例であると現在考えられることに関
連して説明されたが,この限定的な実施例に限定されることなく,反対に,付属
の請求の範囲の精神および範囲に含まれる様々な修正および等価的アレンジメン
トをカバーするように意図されることが理解されるべきである。
添加物A
ボコーダ ルーチン:
ネーム:Init -AEGIS -TX
記述: AEGISボコーダを使用するスピーチを圧縮するために使用される
変数とポインタを初期化する。
入力:なし
出力:なし
ネーム:Init -AEGIS -RX
記述:AEGISボコーダを使用するスピーチを伸長するために使用される変
数とポインタを初期化する。
入力:なし
出力:なし
ネーム:Init -VG -TX
記述: VOICEGUARDボコーダを使用するスピーチを圧縮するために
使用される変数とポインタを初期化する。
入力:なし
出力:なし
ネーム:Init -VG -RX
記述:VOICEGUARDボコーダを使用するスピーチを伸長するために使
用される変数とポインタを初期化する。
入力:なし
出力:なし
ネーム:Comp -AEGIS -TX
記述:AEGISを使用するスピーチデータのウィンドウを圧縮する。
入力: 循環データ入力バッファからの128個の16ビットワード
出力: データ出力バッファへ204ビット
ネーム:Expan -AEGIS -RX
記述: AEGISを使用するスピーチデータのウィンドウを伸長する。
入力: 循環データ入力バッファから204ビット
出力: 循環データ出力バッファへ128個の16ビットワード
ネーム:Comp -VG -TX
記述: VOICEGUARDを使用するスピーチデータのウィンドウを圧縮
する。
入力: 循環データ入力バッファから128個の 16ビットワード
出力: データ出力バッファへ204ビット
ネーム:Expan -VG -RX
記述: VOICEGUARDを使用するスピーチデータのウィンドウを伸長
する。
入力: データ入力バッファから204ビット
出力: 循環データ出力バッファへ128個の16ビットワード
暗号化/暗号解読 ルーチン
ネーム:Init -Crypt
記述:スピーチを暗号化するために使用される変数およびポインタを初期化す
る。(VGSのIVを暗号化する。)
入力:なし。(VGSにおけるキーおよびIV)
出力:なし
ネーム:Zero -Keys -8
記述:8バイトキーの一つもしくは全てにゼロを書く。
入力:ゼロにするキー数。(あるいは全て)
出力:なし
ネーム:Zero -Keys -16
記述:16バイトキーの一つもしくは全てにゼロを書く。
入力:ゼロにするキー数。(あるいは全て)
出力:なし
ネーム:Load -Keys -8
記述:8キーの一つに8バイトを書く。
入力:ゼロから7へのキーアドレス。8バイトのキーデータ。
出力:なし
ネーム:Load -Keys -16
記述:8キーの一つに16バイトを書く。16バイトのキーデータ。
入力:ゼロから7へのキーアドレス。
出力:なし
ネーム:Load -Update -IV
記述:8個のIVバイトを読む。IVと活性化キーを混合し,CRTPTOを
更新する。
入力:8個のIVバイト。
出力:なし
ネーム:Update -Crypto
記述: 現在CRYPTOと活性化キーを混合し,そしてCRYPTOを更新
する。
入力:更新するバイト数。
(NUMENCBYTES)更新がスピーチにより生じない信号に対す
るフラグ。
出力:なし
ネーム:Specify -Active -Key
記述:8キーの一つを選択する。IVをロードするための準備のキーの処理を
する。
入力:ゼロから7までのキーアドレス。
出力:なし。
ネーム:Encrypt -Data -Bytes
記述:CRYPTOをもつXORによりデータバイトを暗号化する。CRYP
TOは該当する時に更新される。
入力:暗号化するためのデータバイト数。(NUMENCBYTES)もしく
はデータがスピーチであれば信号に対するフラグ。(SPADATAEN)
第1入力バイトへのポインタ。(I0)
出力:第1出力バイトへのポインタ(I1)
ネーム:Read -Crypto -Bytes
記述:8個の暗号バイトを読む。(VGSに8個のIVバイトを読む)。
入力:なし
出力:8 暗号バイト
ネーム:Write -Crypto -Bytes
記述:8CRYPTOバイトを書く。(VGSに8個のIVバイトを書く)。
入力:8個のCRYPTOバイト
出力:なし
ネーム:Zero -Key -8
記述:8バイトキーのひとつもしくは全てにゼロを書く(DES)。
入力:ゼロにするキー数。(もしくは全て)。
出力:なし。
ネーム:Load -Key -8
記述:8キーの一つに8バイトを書く(DES)。キーゼロ化とパリティエラ
ーのためのチェック。
入力:ゼロから7へのキーアドレス。キーデータの8バイト。
出力:キーパリティエラーステータス。
ネーム:Specify -Active -Key
記述:8キーの一つを選択する(DES)。キーのゼロ化およびパリティのチ
ェック。IVをロードするための準備のキーを処理する。
入力:ゼロから7へのキーアドレス
出力:キーゼロ化エラーステータス
さまざまなルーチン
ネーム:Cut -Samples
記述:ADIコーデック RXおよびTXバッファからサンプルを移動する。
入力:RX/TXモード選択;サンプル数。
出力:なし
ネーム:Add -Samples
記述:ADIコーデック RXおよびTXバッファにサンプルを附加する。
入力:RX/TXモード選択;サンプル数。
出力:なし
【手続補正書】特許法第184条の8第1項
【提出日】1996年8月8日
【補正内容】
1.アナログ信号を提供する少なくとも一つのオーディオソース(116)と
,
前記アナログ信号を受信するために接続され,暗号化,圧縮デジタルスピーチ
信号を出力するスピーチプロセッサ(104)と,
前記スピーチプロセッサ(104)により出力された前記暗号化圧縮デジタル
信号を受信するように接続され,前記暗号化,圧縮デジタル信号を含む無線信号
を生成し,そして大気中にその無線信号を送信する無線周波数送信回路(106
)とを有し,
前記スピーチプロセッサは,シングルチップ混合信号スピーチモジュール(1
04)を含み,
(a) 前記アナログ信号をデジタル信号に変換すること,
(b) 前記デジタル信号を圧縮デジタル信号に圧縮すること,
(c) 前記圧縮デジタル信号を暗号化すること,
(d) 前記暗号化,圧縮デシタル信号を出力すること,および
(e) 前記変換,圧縮,暗号化および出力機能を同期させて実質的にリアルタイ
ムにスピーチ情報のストリームを処理することの機能をもっていることを特徴と
するデジタル無線機。
2.前記RFトランシーバ回路(106)を制御するように接続された制御マ
イクロプロセッサ(102)をさらに含み,そして,前記スピーチ処理モジュー
ル(104)は前記制御プロセッサ(102)および前記入力および出力アナロ
グ信号に結合されることをさらに特徴とする請求項1に記載のデジタル無線機(
100)。
3.スピーチ処理モジュール(104)は,
(a) 前記デジタルデータを暗号化もしくは暗号解読し,および
(b) 前記デジタルデータを圧縮もしくは伸長すること
のいずれかあるいはすべての機能を実行するため前記制御プロセッサ(102)
により制御可能であることをさらに特徴とする請求項2に記載のデジタル無線機
。
4.前記制御プロセッサ(102)は前記スピーチ処理モジュール(104)
へのコマンドを書き,そのコマンドは前記スピーチ処理モジュール(104)が
どの機能を処理すべきかを特定する,請求項2に記載のデジタル無線機(10
0)。
5.前記コマンドの一つはサンプルをカットするためのものである,請求項4
に記載のデジタル無線機(100)。
6.前記コマンドの一つはサンプルを附加するためのものである,請求項4に
記載のデジタル無線機(100)。
7.前記無線周波数送信回路(106)は,デジタル化されたスピーチデータ
をあらかじめ決められたレートで処理する送信/受信モデムを含み,
前記スピーチ処理モジュール(104)は,前記送信/受信モデムに接続され
,前記スピーチ処理モジュールは,前記送信/受信モデムを通過するデジタル化
されたスピーチデータとアナログ信号間との間の交換をリアルタイムで行ない,
前記スピーチ処理モジュール(104)は,前記変換と前記送信/受信モデムの
あらかじめ決められたデータ処理レートとの間の同期を自動的に維持するための
同期機構(310)を含み,前記同期機構(310)は,前記同期を維持するた
め前記デジタル化されたスピーチデータから自動的にサンプルを附加もしくはカ
ットするための手段を含む,請求項1に記載のデジタル無線機(100)。
8.前記RF送信回路(106)は,デジタル化されたスピーチデータをフレ
ーム単位で送受信し,そして前記同期機構(310)は各フレームに対してある
数のサンプルを附加もしくはカットする,請求項7に記載のデジタル無線機。
9.スピーチ処理モジュール(104)はデジタル信号プロセッサ(134)
およびアナログ信号プロセッサ(104)を含む混合信号処理集積回路を含み,
無線機(100)はさらに
(a) 前記デジタル信号プロセッサ(134)により実行するための,少なくと
もボコーデディングルーチンおよび暗号化ルーチンを含むプログラム制御命令を
記憶するための読み出し専用メモリ(142),
(b) 前記デジタル信号プロセッサ(134)に結合されたランダムアクセスメ
モリ(140),および
(c) 前記ランダムアクセスメモリ(140)にさらに暗号化プログラム制御命
令をロードするために,および前記読み出して専用メモリに記憶された前記暗号
化ルーチンに加えてもしくはその代わりに暗号プログラム制御命令を実行するよ
うデジタル信号プロセッサ(134)を制御するために,前記ランダムアクセス
メモリに結合されたローディングおよび制御手段を含むことをさらに特徴とする
請求項1に記載のデジタル無線機(100)。
10.前記ローディングおよび制御手段はジャンプテーブルを前記ランダムアク
セスメモリにロードするための手段を含み,そのジャンプテーブルは,少なくと
も前記読み出し専用メモリ(142)に蓄積されたプログラム命令に前記デジタ
ル信号プロセッサからのプログラムコールを指示し,そして前記ランダムアクセ
スメモリにロードされたプログラム命令に前記デジタル信号プロセッサからの少
なくともいくつかの他のプログラムコールを指示する,請求項9に記載のデジタ
ル無線機。
11.スピーチ処理モジュール(104)はデジタル信号プセッサ(134)お
よびプログラム制御命令を記憶するプログラム記憶装置を含み,前記デジタル信
号プロセッサ(134)は,デジタル暗号化標準(DES)に従って暗号化と暗
号解読を実行するため前記プログラム制御命令を実行することをさらに特徴とす
る請求項1に記載のデジタル無線機。
12.スピーチ処理モジュール(104)はデジタル信号プロセッサ(134)
とプログラム記憶装置(140a)とを含み,そのプログラム記憶装置(140
a)は第1および第2セットのプログラム制御命令を記憶し,前記デジタル信号
プロセッサ(134)は,暗号化および暗号解読を実行するため前記プログラム
制御命令の第1セットを実行し,前記デジタル信号プロセッサ(134)は,ボ
コーディングを実行するため前記プログラム制御命令の第2セットを実行し,前
記デジタル信号プロセッサ(134)は,デジタル化されたスピーチデータスト
リームをリアルタイムで暗号化もしくは暗号解読およびボコードするため前記プ
ログラム制御命令の第1セットおよび第2セットを実行可能であることをさらに
特徴とする請求項1に記載のデジタル無線機。
13.スピーチ処理モジュール(104)は
前記第アナログスピーチ信号と第1のデジタルスピーチ信号との間の変換をす
るため前記アナログスピーチ接続に接続される第1の変換器(54)と,
前記第1のデジタルスピーチ信号とボコードされたデジタルスピーチ信号との
間の変換をするため前記第1の変換器に接続された第2の変換器(56)と,
前記ボコードされたデジタルスピーチ信号と暗号化されたデジタルスピーチ信
号との間の変換するため前記第2の変換器に接続された第3の変換器(58)と
,
前記第3の変換器と前記RF送信回路(106)との間に前記暗号化デジタル
スピーチ信号を結合するため前記第3の変換器と前記データ接続との間に接続さ
れたデータ入力/出力回路とを備えることをさらに特徴とする請求項1に記載の
デジタル無線機。
14.(a) アナログ信号を供給すること,
(b) オーディオ信号をデシタル化,暗号化および圧縮すること,
(c) 前記デジタル化された暗号化,圧縮デジタル信号を含む無線信号を生成す
ること,および
(d) 大気中に前記無線信号を送信することを含むデジタル無線通信方法であっ
て,
(1) アナログ信号をデジタル信号に変換することと,
(2) 前記デジタル信号を圧縮デジタル信号に圧縮することと,
(3) 前記圧縮デジタル信号を暗号化することと,
(4) 前記暗号化され,圧縮されたデジタル信号を出力することと,
(5) 実質的にリアルタイムにスピーチ情報のストリームを処理するため
前記変換,圧縮,暗号化および出力操作の同期をとることの各ステップを,シ
ングルチップ混在モードスピーチ処理モジュール(104)において実行するこ
とを特徴とするデジタル無線通信方法。
【手続補正書】特許法第184条の8第1項
【提出日】1996年9月5日
【補正内容】
この附加的なマイクロプロセッサチップ(それは,典型的には,また,完全な無
線機としての高度な制御機能の全て備えているのであるが)は,コーデックチッ
プとボコーディングDSPチップとの間や、ボコーディングDSPチップと暗号
化/暗号解読チップとの間や、暗号化/暗号解読チップとトランシーバモデムと
の間で音声データを移動させた。これらのデータ移動は,非同期であり,そして
制御マイクロプロセッサは,コーデックチップ,ボコーディングDSPチップお
よび暗号化/暗号解読チップに必要なそれらの位相ステージにおける整合をとる
ためにデータをリフォーマットすることを必要とされた。これらのリアルタイム
の機能は,制御マイクロプロセッサに重要なタイミングの制約を課した。という
のは,それは,いくつかの異なるデータプロトコル,データトランスレーション
プロセス,およびタイミング−センシティーブな実行を必要とした。さらに,こ
の3−チップ構成(制御プロセッサを加えて)は,無線機のコストの増大するこ
とおよびその柔軟性を制限するという不利があった。
いくつかのソフトウェアに基づくプロセスを実行することを可能にする一般的
目的のデジタルプロセッサは広く知られている。例えば,EPA−0 578
361を参照すると、それは,ソフトウェアモジュールのインストラクション“
ライブラリ”記憶を持つデジタル信号プロセッサを開示している,しかし,デジ
タル無線信号DSPチップにより暗号化,ボコーディング,圧縮を実行すること
を教示していない。
過去において他の者により,スピーチ信号を処理するためのデジタル信号処理
システムが開発された。例えば,マクゴネガル等,“プライベート通信”,ベル
システムテクニカルジャーナル,第60巻,第7号,1563頁〜1572頁(
マレー ヒル,1981年9月)(McGonegal et al,“Pri
vate Communications”,Bell Systems Te
chnical Journal,vol.60,no.7,pp,1563−
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um On Circuis and Systems,vol,2,7−9(
New York June 1988))。 マクゴネル等は,スピーチ信号
をエンコードされた暗号ADPCMのための暗号化コーデック配列デジタル信号
プロセッサを教示している。キスマは,デジタル信号プロセッサを使用するコー
ド化されたスピーチおよびアナログインタフェースを教示する。いずれの文献に
も,他においても,デジタイジイング,圧縮およびスピーチ信号を暗号化するこ
とを可能にするシングルチップ混在モードスピーチ処理モジュールを教示してい
ない。
これらの問題を解決するために,混合信号,デジタル信号プロセッサは,シン
グルチップにコーデック,ボコーディングおよび暗号解読プロセッサを組み込ん
だ。簡単には,本発明の望ましい実施例と一致して,シングルデジタル信号プロ
セッサモジュール(DSP)が“ボコーディング”プロセス(スピーチ圧縮と解
凍)および暗号化/暗号解読プロセスを集積化されてリアルタイムに実行する。
望ましい実施例は,“コーデック”プロセスが同じスピーチ処理モジュールに集
積化できるように,アナログ−デジタルコンバータ およびデジタル−アナログ
コンバータを組み込んだDSPチップを使用する。本発明により提供されるスピ
ーチ処理モジュールは,かくして,アナログ/デジタル変換,スピーチボコーデ
ィング,および暗号化/暗号解読のいくつかもしくは全てを無線制御プロセッサ
の介在の必要なしにリアルタイムに実行する。
─────────────────────────────────────────────────────
フロントページの続き
(81)指定国 EP(AT,BE,CH,DE,
DK,ES,FR,GB,GR,IE,IT,LU,M
C,NL,PT,SE),OA(BF,BJ,CF,CG
,CI,CM,GA,GN,ML,MR,NE,SN,
TD,TG),AP(KE,MW,SD,SZ,UG),
AM,AT,AU,BB,BG,BR,BY,CA,C
H,CN,CZ,DE,DK,EE,ES,FI,GB
,GE,HU,IS,JP,KE,KG,KP,KR,
KZ,LK,LR,LT,LU,LV,MD,MG,M
N,MW,MX,NO,NZ,PL,PT,RO,RU
,SD,SE,SG,SI,SK,TJ,TM,TT,
UA,UG,UZ,VN
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1.アナログスピーチ信号接続とデータ接続とを持つシングルチップスピーチ 処理モジュールであって, 前記アナログスピーチ信号と第1のデジタルスピーチ信号との間の変換をする ため前記アナログスピーチ信号に接続された第1の変換手段と, 前記第1のデジタルスピーチ信号とボコードされたデジタルスピーチ信号との 間の変換をするため前記第1の変換手段に接続された第2の変換手段と, 前記ボコードされたデジタルスピーチ信号と暗号化されたデジタルスピーチ信 号との間の変換をするため前記第2の変換手段に接続された第3の変換手段と, 前記第3の変換手段と前記データ接続との間に前記暗号化デジタルスピーチ信 号を結合するため前記第3の変換手段と前記データ接続との間に接続されたデー タ入力/出力手段とを備える,シングルチップスピーチ処理モジュール。 2.少なくとも一つのアナログスピーチ信号ピンと少なくとも一つのデータ接 続ピンとを備えるシングルチップスピーチ処理モジュールにおいて,リアルタイ ムにスピーチ信号を処理する方法であって, (a) 前記アナログスピーチ信号と第1のデジタルスピーチ信号との間の変換を することと, (b) 前記第1のデジタルスピーチ信号とボコードされたデジタルスピーチ信号 との間の変換をすることと, (c) 前記ボコードされたデジタルスピーチ信号と暗号化されたデジタルスピー チ信号との間の変換をすることと, (d) 前記データ接続への/からの暗号化されたデジタルスピーチ信号スピーチ 信号を結合することとを含むシングルチップスピーチ処理モジュールにおいてリ アルタイムにスピーチ信号を処理する方法。 3.アナログ信号を供給する少なくとも一つのオーディオソースと, 前記アナログ信号を受信するために接続され, (a) 前記アナログ信号をデジタル信号に変換すること, (b) 前記デジタル信号を圧縮デジタル信号に圧縮すること, (c) 前記圧縮デジタル信号を暗号化すること,および (d) 前記暗号化され,圧縮されたデジタル信号を出力することの上記機能を実 行するスピーチ処理モジュールと, 前記シングルチップスピーチ処理モジュールにより出力される前記暗号化され た圧縮デジタル信号を受信するように接続され,前記暗号化された圧縮されたデ ジタル信号を含む無線信号を生成し,大気中にその無線信号を送信するRF送信 回路とを有するデジタル無線機。 4.出力アナログ信号を要求する少なくとも一つのオーディオ受信先と, RF信号を大気中に送信するためおよび大気中に送信されたRF信号を受信す るためのRFトランシーバ回路と, 前記トランシーバ回路を制御するように接続された制御マイクロプロセッサと , 前記制御マイクロプロセッサと前記入力および出力アナログ信号とに結合され , (a) 前記入力アナログ信号をデジタル信号に変換すること, (b) 前記デジタル信号を圧縮すること,および (c) 前記デジタル信号を暗号化すること, のためのスピーチ処理モジュールとを備えるデジタル無線機。 5.アンテナと, 前記アンテナに接続された無線周波数トランシーバセクションと, スピーチ処理モジュールと, 前記無線周波数トランシーバセクションと前記信号処理モジュールとに接続さ れ,デジタルデータを前記無線周波数トランシーバと前記スピーチ処理モジュー ルとの間に結合するための制御プロセッサとを有し 前記スピーチ処理モジュールは (a) 前記デジタルデータを暗号化もしくは暗号解読すること,および (b) 前記デジタルデータを圧縮もしくは伸長すること の機能のうちのいずれかあるいはすべてを実行するため前記制御プロセッサによ って制御可能であるデジタル無線通信システム。 6.前記制御プロセッサは,前記スピーチ処理モジュールへのコマンドを書く ものであり,前記コマンドは前記スピーチ処理モジュールが実行すべきいずれか の機能を特定するものである請求項5に記載のシステム。 7.前記コマンドの一つはサンプルをカットするためのものである,請求項6 のシステム。 8.前記コマンドの一つはサンプルを附加するためのものである,請求項6に 記載のシステム。 9.アンテナと, 前記アンテナに接続され,あらかじめ決められたレートでデジタル化されたス ピーチデータを処理する送信/受信モデムを含む無線周波数トンシーバセクショ ンと, 前記送信/受信モデムに接続され,前記送信/受信モデムを通過するデジタル 化されたスピーチデータとアナログ信号との間の変換をリアルタイムで行ない, 前記変換と前記送信/受信モデムのあらかじめ決められたデータ処理のレートと の間の同期を自動的に維持するための同期機構を含むスピーチ処理モジュールと を有し,前記同期機構は同期を維持するために前記デジタル化されたスピーチデ ータから自動的にサンプルを附加もしくはカットするための手段を含む,デジタ ル無線通信システム。 10.前記無線周波数トランシーバセクションは,デジタル化されたスピーチデ ータをフレーム単位で送受信し,そして前記同期機構は各フレームに対してある 数のサンプルを附加もしくはカットする,請求項9に記載のシステム。 11.デジタル信号プロセッサと, 前記デジタル信号プロセッサにより実行するためのプログラム制御命令を蓄積 するための読み出し専用メモリと, 前記デジタル信号プロセッサに結合されたランダムアクセスメモリと, 前記ランダムアクセメモリにさらにプログラム制御命令をロードするために, および,そのプログラム制御命令を実行すべく前記デジタル信号プロセッサを制 御するために前記ランダムアクセスメモリに結合されたローディングおよび制御 手段を備えるスピーチ処理システム。 12.前記ローディングおよび制御手段は前記ランダムアクセスメモリにジャン プテーブルをロードするための手段を含み,そのジャンプテーブルは,少なくと も前記読み出し専用メモリに記憶されたプログラム命令に前記デジタル信号プロ セッサからのいくつかのプログラムコールを指示し,そして前記ランダムアクセ スメモリにロードされたプログラム命令に前記デジタル信号プロセッサからの少 なくともいくつかの他のプログラムコールを指示する,請求項11に記載のスピ ーチ処理システム。 13.RF信号を送信および受信するための手段と, デジタル信号プセッサおよびプログラム記憶装置とを含むスピーチ処理モジュ ーとを有し,前記プログラム記憶装置はプログラム制御命令を記憶し,前記デジ タル信号プロセッサは,デジタル暗号化標準(DES)に従って暗号化と暗号解 読を実行するため前記プログラム制御インストラクションを実行する,デジタル 無線機。 14.RF信号を送信および受信するための手段と, デジタル信号プロセッサとプログラム記憶装置とを含むスピーチ処理モジュー ルとを有し,前記プログラム記憶装置は第1および第2セットのプログラム制御 命令を記憶し,前記デジタル信号プロセッサは,暗号化および暗号解読を実行す るためプログラム制御命令の第1セットを実行し,前記デジタル信号プロセッサ は,ボコーディングを実行するためプログラム制御命令の第2セットを実行し, 前記デジタル信号プロセッサは,デジタル化されたスピーチデータストリームを リアルタイムで暗号化もしくは暗号解読およびボコードするためプログラム制御 命令の第1セットおよび第2セットを実行可能である,デジタル無線機。
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