JPH11505581A - 校正のためにトップフィード式の燃料供給を行うボトムフィード式燃料噴射装置 - Google Patents

校正のためにトップフィード式の燃料供給を行うボトムフィード式燃料噴射装置

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JPH11505581A JP8534373A JP53437396A JPH11505581A JP H11505581 A JPH11505581 A JP H11505581A JP 8534373 A JP8534373 A JP 8534373A JP 53437396 A JP53437396 A JP 53437396A JP H11505581 A JPH11505581 A JP H11505581A
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Abstract

(57)【要約】 ボトムフィード式の内燃機関燃料噴射装置(10)には、調節管のような弁ばね校正調節装置(142)が設けられており、この弁ばね校正調節装置により、製造時の校正およびならし運転において噴射装置の上部から燃料が流れることができる。燃料噴射装置の上端部(116)は、校正後、最後の製造ステップにおいてキャップ(178)が取り付けられ、ボトムフィードが汎用の形式で用いられるような通常の内燃機関における使用時に、燃料が開口を流過することを防止する。複数の典型的な調節装置およびトップフィード部を閉鎖するための実施例が、図示および説明されている。改良された噴射装置の構造および製造過程は、トップフィード式およびボトムフィード式の噴射装置を同じ製造装置で組立および校正することによってコストを減じる。

Description

【発明の詳細な説明】 校正のためにトップフィード式の供給を行う ボトムフィード式の燃料噴射装置 発明の分野 本発明は、内燃機関のためのボトムフィード式の燃料噴射装置およびこのよう な燃料噴射装置を製造するための方法に関する。 発明の背景 内燃機関の吸気系統に燃料を供給するための燃料噴射装置に関する技術分野に おいては、慣用的に使用されている燃料噴射装置のタイプが、2つのカテゴリに 分類されている。すなわち、上端部に設けられた開口を通じて燃料が燃料噴射装 置に供給されるトップフィード式の燃料噴射装置と、燃料噴射装置の出口ノズル 端部の近くに配置された側方の開口を通じて燃料が燃料噴射装置に供給されるボ トムフィード式(サイドフィード式とも呼ばれる)の燃料噴射装置とに分類され ている。これらの2つのタイプの燃料噴射装置は、その構造および燃料供給形式 が互いに異なるという理由で、慣用的にそれぞれ別個の組立ラインで製造されて いる。このような必要性に基づき、製造コストは高められ、経済的に製造するこ とのできる燃料噴射装置のタイプの自由度は制限されてしまう。 最近提案された、噴射装置の組立て技術により、ボトムフィード式の噴射装置 の構造とトップフィード式の噴射装置の構造との間に共通のコンポーネントを設 定することが可能になった。これにより、両タイプの噴射装置を同一の装置で組 み立てることが可能になった。しかしながら、2つの噴射装置タイプに用いられ る燃料供給形式が互いに異なるので、それぞれ別個に校正を行い、しかも互いに 異なる形式の燃料供給装置を備えた組立ラインを使用することが必要となる。 発明の概要 本発明は、ボトムフィード式の噴射装置の改良された構成を提供する。本発明 によるボトムフィード式の噴射装置は、トップフィード式の噴射装置の校正手段 に類似した校正手段を使用し、校正およびならし運転のために燃料を、トップフ ィード式の噴射装置と同じ方法で噴射装置の上部、つまりトップを通じて供給す ることを可能にする。ボトムフィード式の燃料噴射装置の側部に設けられた流入 ポートを閉鎖するための手段も、組立ラインに設けられていなければならない。 こうして、トップフィード式の噴射装置も、ボトムフィード式の噴射装置も、同 じ製造ラインにおいて組み立てられ、校正されかつならし運転され得るようにな り、ひいては製造コスト全体が低減され、また燃料噴射装置のタイプの自由度も 増大する。 本発明の上記特徴および利点ならびにその他の特徴 および利点は、以下に図面につき説明する本発明の実施例により十分に理解され 得る。 図面の簡単な説明 第1図は、本発明によるボトムフィード式の燃料噴射装置の縦断面図である。 第2図は、第1図の燃料噴射装置を組立ラインにおける校正時の状態で示す、 第1図に類似した断面図である。 第3図は、シールおよび調節手段の別の実施例を示す燃料噴射装置の部分的な 縦断面図である。 第4図は、択一的なシールおよび調節手段の別の実施例を示す、第3図に類似 した図である。 第5図〜第11図は、シール手段の択一的な実施例を示す、部分的な縦断面図 である。 発明の詳細な説明 図面に詳しく示したように、符号10は、本発明によるボトムフィード式の燃 料噴射装置を全体的に示している。燃料噴射装置10は、射出成形されたプラス チックから成る上部のハウジング12を有しており、このハウジング12は、コ ネクタ14を有している。ハウジング12は入口管16の上部とコイルハウジン グアセンブリ18とを取り囲むように射出成形されている。このコイルハウジン グアセンブリ18は、入口管16の下端部を取り囲むように配置された環状の電 磁コイル20を取り囲んでおり、入口管16と共通の 軸線22を有している。電磁コイル20の下には弁体24が設けられており、こ の弁体24内には、可動子26が往復運動可能に配置されている。可動子26は 、弁ニードル28と共に1つのアセンブリを形成しており、弁ニードル28の下 端部は通常、出口オリフィス32を備えた弁座30と係合している。弁座30は 、この弁座の上側に設けられたニードルガイド34および下側に設けられたバッ クアップワッシャ36と共に弁体24の下部に設けられた凹部内に収容されてい る。バックアップワッシャ36は、出口オリフィス32と整合した中央の開口3 8を有している。 弁ニードル28は通常、可動子26の上端部に係合したばね40によって弁座 30に押圧されている。ばね40は、摩擦嵌めによって入口管16内に収容され た調節管42によって緊縮されている。調節管42は、製造時にばね力を校正す るために入口管16内で長手方向に移動調節されて、校正後にたとえば破線で示 した円44の箇所においてかしめられるか、またはその他の手段で位置固定され ると有利である。 外側のプラスチック製のシェル46は、燃料噴射装置の下側の部分をカバーし ており、この場合、シェル46は、弁体24の上側の部分を取り囲んでおりかつ 上側のOリングシール48と下側のOリングシール50との間で軸線方向に延び ている。両Oリングシール48,50の間では、シェル46を貫通した半径方向 の流入開口52が設けられており、この流入開口52は、弁体24に設けられた 流入開口54に連通している。これにより流入開口52は、両Oリングシール4 8,50の間で燃料噴射装置の外部から、弁ニードル28を取り囲んだ環状の室 56内へ燃料が流入することを可能にする。両流入開口52,54の間ではフィ ルタスクリーン58が弁体24を取り囲んでいる。 内燃機関における標準運転時では、燃料は底部(側部)に設けられた流入開口 52,54を通じて燃料噴射装置に供給されて室56を満たす。電磁コイル20 が励磁されると、この電磁コイル20は可動子26を引き付けて弁ニードル28 を弁座30から持ち上げ、これにより燃料が、ニードルガイド34に設けられた 開口60を通流して弁座を通り、出口オリフィス32と中心の開口38とを通過 して、対応する内燃機関吸気マニホルドまたはシリンダヘッド(図示せず)内に 流入することを可能にする。 従来のボトムフィード式の燃料噴射装置では、ばね力を校正するためのばね力 校正装置が中実のロッドであり、この中実のロッドは、ばね40に抗して入口管 内に押し込まれ、校正後に所定の位置にかしめられる。燃料が環状の室56から 、可動子に設けられた開口62を通って上方へ漏れ、さらに燃料噴射装置の上部 を通って外部へ漏れることを防止するためには、ロッドに設けられた溝に1つま たは複数のOリングシール が配置されてている。ハウジングの開口を閉鎖するためには、通常、閉鎖ディス ク64として形成された付加的な閉鎖シールが設けられている。 本発明は、通常ではトップフィード式の燃料噴射装置における使用に限定され ているタイプの中空の調節管42を使用する点で公知先行技術とは異なっている 。組立ラインにおける燃料噴射装置の製造時に、燃料噴射装置はほぼ完成した状 態にまで組み立てられるが、ただし、第2図に示したように、この時点では閉鎖 ディスク64が取り付けられていない。次いで、燃料噴射装置10は固定部材6 6内に配置される。この固定部材66は、上側および下側のシールリング68, 70の間で下側の流入開口52,54を取り囲む。これらのシールリング68, 70は、燃料が流入開口52,54に流入するか、または流入開口から流出する ことを阻止する。次いで、燃料噴射装置10は、ノズル72として形成された、 燃料噴射装置10の開いた上部に対する別の燃料供給源に結合される。ノズル7 2は、燃料噴射装置のハウジングの上部に設けられた凹部74に密に係合してい る。またノズル72は、このノズル72内の通路76を通じて調節管42の内部 へ燃料を供給するために、調節管42の流入端部にも係合している。 調節管の位置を必要に応じて調節することによる燃料噴射装置の校正は製造時 に、トップフィード式の燃 料噴射装置の製造時にトップフィード式の燃料噴射装置に燃料を供給する際とほ ぼ同じ方法で燃料をトップフィード式に供給することによって行われる。必要に 応じて、燃料噴射装置はトップフィード式の燃料ノズルを使用してならし運転す ることもできる。校正およびならし運転ステップが終了した後に、燃料噴射装置 の上端部は、第1図に示したように閉鎖ディスク64を取り付けることによりシ ールされる。こうして、この燃料噴射装置は、前述したようにサイドの流入開口 52,54を通じて燃料がボトムフィードされる内燃機関においていつでも使用 できる状態となる。 第2図に示したような、流入開口52,54の閉鎖手段および燃料噴射装置の 上端部への燃料供給形式は、単に例として挙げたものであって、これらの機能を 実施する手段を限定するものではない。なぜならば、これらの機能を実現するた めにはあらゆる適当な手段を使用することができるからである。同様に、上端部 に設けられた燃料供給開口も、あらゆる適当な手段で閉鎖され得る。しかしなが ら、いくつかの可能な択一的実施例が、以下に説明する第3図から第11図まで に示されている。 第3図には、別の燃料噴射装置110の実施例が示されており、この燃料噴射 装置110は2つの点で上記燃料噴射装置10とは異なっている。第1に、燃料 噴射装置の弁ばねをその校正された位置に校正して保 持するために、標準的な調節管42の代わりにロールピン142が使用されてい る。このロールピン142は、入口管116の下側に設けられた孔内に滑り嵌め によってはめ込まれるように寸法決めされているので、前述した調節管と同じ方 法で使用可能である。第2に、入口管116が、上部のハウジング112を越え て延びており、開口端部が、入口管116の端部に密に溶接されたディスク17 8によって閉鎖されている。さらに、カップ状のキャップ180が設けられてお り、このキャップ180は保持リング182にスナップ係合により被さる。この 保持リング182は、入口管116の外側に設けられた溝に保持されていて、こ れによりキャップ180をディスク178と入口管116との露出した金属をカ バーする位置に保持するので、ディスクと入口管との外観が維持される。 第4図には、燃料噴射装置110に類似した燃料噴射装置210が示されてい るが、ただし、この燃料噴射装置210は、上記燃料噴射装置110とは異なる 調節手段および上部閉鎖手段を有している。入口管216内には、汎用の調節管 の代わりに調節ロッド242が保持されている。この調節ロッド242は、弁ば ねに係合する拡径された下側の端部284と、入口管216の内孔の内部に固定 された、拡径された上側の端部286とを有している。拡径された端部を貫通し た通路288により、燃料は上部供給部から上端部を 通過し、調節ロッド242の両端部の間に設けられた減径部の周囲を流れて、下 側の端部284を通過して、ばね内にまで流入し、これにより燃料は燃料通路を 下方に向かって通過してニードル弁(図示しない)に供給される。入口管216 の延長された上端部は弾性的なディスク290またはOリングによって閉鎖され ており、このディスク290またはOリングは、金属製のキャップ292によっ て所定の位置に保持されている。金属製のキャップ292は、ディスク290と 相俟って燃料の漏れを防止する二重シールを提供するために、入口管216の外 側に密に溶接されていてよい。 第5図および第6図には、上部閉鎖手段のさらに別の実施例が示されている。 この場合、外側のOリング394または494が、カバーとして働くキャップ3 92,492によって入口管316,416に所定の位置で保持されている。第 5図に示した実施例では、キャップ392が所定の位置で溶接されているのに対 し、第6図に示した実施例では、キャップ492がクリップ結合または別の保持 手段によって保持されている。 第7図には、内側のOリング594の1実施例が示されており、このOリング 594は、入口管516の端部の内部に収容されていて、キャップ592によっ て所定の位置に保持されている。キャップ592は、 あらゆる適当な手段で入口管に溶接されるか、または別のあらゆる適当な手段で 入口管に保持され得る。 第8図〜第10には、対応する燃料噴射装置の入口の内部に保持されたボール シールの種々の実施例が示されている。第8図に示した実施例では、変形可能な ボール696が、入口管616の端部に押し込まれていて、かつこの端部にプレ ス嵌めによる摩擦力によって保持されている。第9図に示した実施例では、エレ ストマ製のボール796が、入口管716の端部に押し込まれていて、かつ入口 管の端部に溶接されているか、または別の手段で保持された閉鎖ディスク764 によって所定の位置に保持されている。第10図に示した実施例では、弾性的な ボール896が、燃料噴射装置のプラスチック製のハウジング812にクリップ 結合されたスナップキャップ892によって、入口管816に所定の位置で保持 されている。 第11図に示した実施例では、入口管916の外端部の内部が、円筒状のロッ ド998から成る短片によって閉鎖されている点で上記実施例とは異なっている 。このロッド998には、シールを提供する内側のOリング994を収容するた めの溝が形成されている。このロッド994は、入口管916の内部に所定の位 置でクリンプされるか、かしめられるか、または溶接され得る。 本発明を種々の特別な実施例につき説明したが、当 然ながら本発明の思想および枠内でさらに別の多数の実施例が考えられ得る。す なわち、本発明は前記実施例に限定されるものではない。
【手続補正書】特許法第184条の8第1項 【提出日】1997年4月15日 【補正内容】 明細書 校正のためにトップフィード式の燃料供給を行う ボトムフィード式燃料噴射装置 発明の分野 本発明は、内燃機関のためのボトムフィード式の燃料噴射装置およびこのよう な燃料噴射装置を製造する方法に関する。 発明の背景 内燃機関の吸気系統に燃料を供給するための燃料噴射装置に関する技術分野に おいては、慣用的に使用されている燃料噴射装置のタイプが、2つのカテゴリに 分類されている。すなわち、上端部に設けられた開口を通じて燃料が燃料噴射装 置に供給されるトップフィード式の燃料噴射装置と、燃料噴射装置の出口ノズル 端部の近くに配置された側方の開口を通じて燃料が燃料噴射装置に供給されるボ トムフィード式(サイドフィード式とも呼ばれる)の燃料噴射装置とに分類され ている。これらの2つのタイプの燃料噴射装置は、その構造および燃料供給形式 が互いに異なるという理由で、慣例的にそれぞれ別個の組立ラインで製造されて いる。このような必要性に基づき、製造コストは高められ、経済的に製造するこ とのできる燃料噴射装置のタイプの自由度は制限されてしまう。 ボトムフィード式の燃料噴射装置を校正する公知の方法の例は、国際公開第9 0/01185号パンフレットに開示されている。公知の方法では、電磁式の燃 料噴射装置の所定の動的流れは、可動子の磁束経路に対して導磁性材料を除去す るかまたは加えて、これにより動的流れを規定する開放時間および閉鎖時間を調 節することによって達成される。しかしながら、この公知の方法はボトムフィー ド式の燃料噴射装置にしか適しておらず、したがってトップフィード式の燃料噴 射装置には全く適していない。 最近提案された、噴射装置の組立て技術により、ボトムフィード式の噴射装置 の構造とトップフィード式の噴射装置の構造との間で共通のコンポーネントを設 定することが可能になった。これにより、両タイプの噴射装置を同一の装置で組 み立てることが可能になった。しかしながら、2つの噴射装置タイプに用いられ る燃料供給形式が互いに異なるので、それぞれ別個に校正を行い、しかも互いに 異なる形式の燃料供給装置を備えた組立ラインを使用することが必要となる。し たがって、トップフィードタイプと同じ組立ラインでほぼ同じ装置を使用して、 組立および校正を実施することができるボトムフィードタイプの燃料噴射装置を 提供しようとすると、技術的な問題が生じる。本発明はこのような技術的な問題 を解決しようとするものである。 発明の概要 本発明によれば、内燃機関の吸気チャージに燃料を噴射するためのボトムフィ ード式の燃料噴射装置であって、当該噴射装置の本体が、軸線方向の一方の端部 に設けられたノズルと、このノズルを起点として延びる貫通孔と、軸線方向の他 方の端部に設けられた閉鎖体と、電気制御式の弁機構を作動させることにより、 前記貫通孔を介して前記ノズルに燃料を供給するための燃料供給通路とを有して おり、前記電気制御式の弁機構が弁部材を備えた可動子を有しており、前記弁部 材が、前記可動子に抗して配置されたばねによって負荷されて、前記弁部材が弁 座に対して閉鎖されており、使用時では前記可動子を前記ばねに抗して電気的に 作動させることにより前記弁部材が弁座から移動させられ、ひいては前記ノズル が開放されるように前記弁部材が配置されている形式のものにおいて、当該燃料 噴射装置がさらに、調節装置を有しており、この調節装置が、前記ばねに係合す るように前記貫通孔内に配置されており、さらに前記調節装置が、前記弁部材に 対する前記ばねの負荷を調節し、かつ前記貫通孔と共に、前記貫通孔の軸線方向 の閉鎖された端部から前記ノズルにまで通じた補助的な燃料通路を形成するため に配置されており、この燃料通路を通じて、前記閉鎖体の取付け前に行われる校 正およびならし運転の間に燃料が前記ノズルに供給可能であることを特徴とする 、校正のためにトップフィード式の燃料供給を行うボトムフィード式の燃料噴射 装置が提供される。 本発明は、ボトムフィード式の噴射装置の改良された構成を提供する。本発明 によるボトムフィード式の噴射装置は、トップフィード式の噴射装置の校正手段 に類似した校正手段を使用し、校正およびならし運転のために燃料を、トップフ ィード式の噴射装置と同じ方法で噴射装置の上部、つまりトップを通じて供給す ることを可能にする。ボトムフィード式の燃料噴射装置の側部に設けられた流入 ポートを閉鎖するための手段も、組立ラインに設けられていなければならない。 こうして、トップフィード式の噴射装置も、ボトムフィード式の噴射装置も、同 じ製造ラインにおいて組み立てられ、校正されかつならし運転され得るようにな り、ひいては製造コスト全体が低減され、また燃料噴射装置のタイプの自由度も 増大する。 本発明の側面によれば、ボトムフィード式の燃料噴射装置を製造する方法にお いて、ボトムフィード式の燃料通路を備えた燃料噴射装置を形成し、燃料の漏れ を防止するためにボトムフィード式の燃料通路への流入を閉鎖しながら、前記補 助的な燃料通路を通じて校正流体を供給することによって前記燃料噴射装置を校 正し、校正後に、燃料が前記燃料通路を流過するのを防止するために前記補助的 な燃料通路を閉鎖し、標準運転時に燃料を流過させるためのボトムフィード式の 燃料通路を開放する方法が提供される。 本発明の上記特徴および利点ならびにその他の特徴および利点は、以下に図面 につき説明する本発明の実施例により十分に理解され得る。 請求の範囲 1.内燃機関の吸気チャージに燃料を噴射するためのボトムフィード式の燃料噴 射装置(10)であって、当該噴射装置(10)の本体が、軸線方向の一方の端 部に設けられたノズル(30)と、該ノズル(30)を起点として延びる貫通孔 (62)と、軸線方向の他方の端部に設けられた閉鎖体(64)と、電気制御式 の弁機構(20,26,28)を作動させることにより、前記貫通孔(62)を 介して前記ノズル(30,32)に燃料を供給するための燃料供給通路(52, 54)とを有しており、前記電気制御式の弁機構(20,26,28)が、弁部 材(28)を備えた可動子(26)を有しており、前記弁部材(28)が、前記 可動子(26)に抗して配置されたばね(40)によって負荷されて、前記弁部 材(28)が弁座(30,36)に対して閉鎖されており、使用時では前記可動 子(26)を前記ばね(40)に抗して電気的に作動させることにより前記弁部 材(28)が弁座(30,36)から移動させられ、ひいては前記ノズル(30 ,32,36)が開放されるように前記弁部材(28)が配置されている形式の ものにおいて、 当該燃料噴射装置がさらに、調節装置(42)を有しており、該調節装置( 42)が、前記ばね(4 0)に係合するように前記貫通孔(62)内に配置されており、さらに前記調節 装置(42)が、前記弁部材(28)に対する前記ばね(40)の負荷を調節し 、かつ前記貫通孔(62)と共に、前記貫通孔(62)の軸線方向の閉鎖された 端部(64)から前記ノズル(30,32,36)にまで通じた補助的な燃料通 路を形成するために配置されており、該燃料通路を通じて、前記閉鎖体(64) の取付け前に行われる校正およびならし運転の間に燃料が前記ノズルに供給可能 であることを特徴とする、校正のためにトップフィード式の燃料供給を行うボト ムフィード式の燃料噴射装置。 2.前記調節装置(42)が、内部に補助的な燃料通路を形成する調節管(42 )として形成されている、請求項1記載の燃料噴射装置 3.前記調節装置(42)がロールピン(142)である、請求項2記載の燃料 噴射装置。 4.前記調節装置(42)がロッド(242)として形成されており、該ロッド (242)が、該ロッドと、補助的な燃料通路を形成する前記貫通孔との間に、 軸線方向に延びた隙間を有している、請求項1記載の燃料噴射装置。 5.前記貫通孔の軸線方向の閉鎖された端部が管状の部分を形成しており、該管 状の部分が、前記閉鎖体(64)と協働する、請求項1から4までのいずれ か1項記載の燃料噴射装置。 6.前記燃料噴射装置がさらに、前記貫通孔の軸線方向の閉鎖された端部に取り 付けられた保護カバー(290,292)を有しており、該保護カバーが、外部 環境に対する保護のために前記管状の部分をカバーしている、請求項1から5ま でのいずれか1項記載の燃料噴射装置。 7.前記カバー(292,892)が、プラスチック製のキャップである、請求 項6記載の燃料噴射装置。 8.前記閉鎖体が、前記管状の部分の端部に隣接してシールされたディスク部材 (178)から成っている、請求項5記載の燃料噴射装置。 9.前記ディスク部材(178)が金属製であり、管状の部分への溶接によって シールされている、請求項9記載の燃料噴射装置。 10.前記閉鎖体が、前記管状の部分に挿入された変形可能なボール(696) である、請求項5記載の燃料噴射装置。 11.前記閉鎖体が、前記管状の部分に取り付けられたキャップ(180,29 2)であり、該キャップが、前記管状の部分の端部を閉鎖する弾性的なシール( 182,290,394,494,796)を取り囲んでいる、請求項5記載の 燃料噴射装置。 12.前記キャップ(180)が、保持部材(182 )によって前記管状の部分に保持されている、請求項11記載の燃料噴射装置。 13.前記保持部材(182)が、補足的な密なシールを形成している、請求項 12記載の燃料噴射装置。 14.前記弾性的なシール(182,394,494,796)が、前記管状の 部分の端部に係合している、請求項11から13までのいずれか1項記載の燃料 噴射装置。 15.前記弾性的なシール(182,394,494,796)が、前記管状の 部分の外径に係合している、請求項11から14までのいずれか1項記載の燃料 噴射装置。 16.前記弾性的なシール(182,394,494,796)が、前記管状の 部分の内径に係合している、請求項11から14までのいずれか1項記載の燃料 噴射装置。 17.前記弾性的なシール(182,394,494,796)が、前記管状の 部分内に保持された弾性的なボール(796)である、請求項16記載の燃料噴 射装置。 18.前記閉鎖体(64)が、前記管状の部分内に保持されたロッド(998) であり、前記ロッド(998)が、前記管状の部分に係合するリングシールを保 持するシール溝を有している、請求項5記載の 燃料噴射装置。 19.ボトムフィード式の燃料通路を備えた燃料噴射装置を形成するステップを 実施する、ボトムフィード式の燃料噴射装置を製造する方法において、 ボトムフィード式の燃料通路に内部で連通した補助的な燃料通路を備えた燃 料噴射装置を形成し、燃料の漏れを防止するためにボトムフィード式の燃料通路 への流入を閉鎖しながら、前記補助的な燃料通路を通じて校正流体を供給するこ とによって前記燃料噴射装置を校正し、 校正後に、燃料が前記燃料通路を流過するのを防止するために前記補助的な 燃料通路を閉鎖し、標準運転時に燃料を流過させるためのボトムフィード式の燃 料通路を開放することを特徴とする、ボトムフィード式の燃料噴射装置を製造す る方法。 20.組立後、補助的な燃料通路を閉鎖する前に、トップフィード式の燃料通路 から流体を供給しかつボトムフィード燃料通路を通る燃料流を遮断することによ り、燃料噴射装置をならし運転する、請求項19記載の方法。
───────────────────────────────────────────────────── 【要約の続き】

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.内燃機関の吸気チャージに燃料を噴射するためのボトムフィード式の燃料噴 射装置であって、該燃料噴射装置の本体が、軸線方向の一方の端部に設けられた ノズルと、軸線方向の他方の端部に設けられた閉鎖体を有する、前記ノズルから 延びる貫通孔と、軸線方向の両端部の中間に軸線方向で互いに間隔を置いて配置 された第1のシールおよび第2のシールと、両シールの間に配置された、内燃機 関の標準運転時に前記ノズルに燃料を供給する目的で前記貫通孔に連通した燃料 供給通路と、前記ノズルを通過する燃料流を制御するための電気制御式の弁機構 とを有しており、該弁機構が、弁部材を備えた可動子を有しており、前記弁部材 が、可動子に抗して配置されたばねによって弁座に対して閉鎖する方向で負荷さ れており、前記弁部材が、可動子の電気的な作動によって開放可能であり、前記 貫通孔内に、弁部材に加えられるばね負荷を調節するために前記ばねに係合した 調節装置とが設けられている形式のものにおいて、 該調節装置が、前記貫通孔と共に該貫通孔の軸線方向の閉鎖された端部から 前記ノズルにまで延びる補助的な燃料通路を形成しており、該燃料通路を通じて 、前記閉鎖体を取り付ける前に、校正およびな らし運転の間に燃料が前記ノズルに供給されるようになっていることを特徴とす る、校正のためにトップフィード式の燃料供給を行うボトムフィード式の燃料噴 射装置。 2.前記調節装置が、内部に補助的な燃料通路を形成する調節管として形成され ている、請求項1記載の燃料噴射装置 3.前記調節管がロールピンである、請求項2記載の燃料噴射装置。 4.前記調節装置がロッドとして形成されており、該ロッドが、該ロッドと、補 助的な燃料通路を形成する前記貫通孔との間に、軸線方向に延びた隙間を有して いる、請求項1記載の燃料噴射装置。 5.前記貫通孔の軸線方向の閉鎖された端部が管状の部分を形成しており、該管 状の部分が前記閉鎖体と協働する、請求項1記載の燃料噴射装置。 6.当該燃料噴射装置が、前記貫通孔の軸線方向の閉鎖された端部に取り付けら れた保護カバーを有しており、該保護カバーが、外部環境に対する保護のために 前記管状の部分をカバーしている、請求項5記載の燃料噴射装置。 7.前記カバーが、プラスチック製のキャップである、請求項6記載の燃料噴射 装置。 8.前記閉鎖体が、前記管状の部分の端部に隣接してシールされたディスク部材 から成っている、請求項 5記載の燃料噴射装置。 9.前記ディスク部材が金属製であり、管状の部分への溶接によってシールされ ている、請求項8記載の燃料噴射装置。 10.前記閉鎖体が、前記管状の部分に挿入された変形可能なボールである、請 求項5記載の燃料噴射装置。 11.前記閉鎖体が、前記管状の部分に取り付けられたキャップであり、該キャ ップが、前記管状の部分の端部を閉鎖する弾性的なシールを取り囲んでいる、請 求項5記載の燃料噴射装置。 12.前記キャップが、保持部材によって前記管状の部分に保持されている、請 求項11記載の燃料噴射装置。 13.前記保持部材が、補足的な密なシールを形成している、請求項12記載の 燃料噴射装置。 14.前記弾性的なシールが、前記管状の部分の端部に係合している、請求項1 1記載の燃料噴射装置。 15.前記弾性的なシールが、前記管状の部分の外径に係合している、請求項1 1記載の燃料噴射装置。 16.前記弾性的なシールが、前記管状の部分の内径に係合している、請求項1 1記載の燃料噴射装置。 17.前記弾性的なシールが、前記管状の部分内に保持された弾性的なボールで ある、請求項16記載の燃料噴射装置。 18.前記閉鎖体が、前記管状の部分内に保持されたロッドであり、該ロッドが 、前記管状の部分に係合するリングシールを保持するシール溝を有している、請 求項5記載の燃料噴射装置。 19.ボトムフィード式の燃料噴射装置を製造する方法において、次のステップ : 汎用のボトムフィード式の燃料通路を備えた燃料噴射装置を形成し、 該燃料噴射装置にさらに、ボトムフィード式の燃料通路と内部で連通したト ップフィード式の燃料通路を形成し、 この燃料噴射装置を製造時に校正し、この場合、燃料の漏れを防止するため にボトムフィード式の燃料通路への入口を閉鎖しながら、トップフィード式の燃 料通路を通じて校正流体を供給し、 校正後に、トップフィード式の燃料通路を閉鎖して、燃料がトップフィード 式の燃料通路を流過することを阻止し、標準運転時に燃料を流入させるためにボ トムフィード式の燃料通路を開放する を実施することを特徴とする、ボトムフィード式の燃料噴射装置を製造する方 法。 20.組立後に、トップフィード式の燃料通路を閉鎖する前に、トップフィード 式の燃料通路から流体を供給しかつボトムフィード式の燃料通路を通る燃料流を 遮断することにより、燃料噴射装置をならし運 転する、請求項19記載の方法。
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