JPH115045A - 複合シャワー水栓 - Google Patents

複合シャワー水栓

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JPH115045A
JPH115045A JP15896897A JP15896897A JPH115045A JP H115045 A JPH115045 A JP H115045A JP 15896897 A JP15896897 A JP 15896897A JP 15896897 A JP15896897 A JP 15896897A JP H115045 A JPH115045 A JP H115045A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来、水、湯、及び、混合水の吐水機能と、
整流吐水とシャワー吐水との切換え機能とを有した吐水
口を、吐水管に着脱可能に取り付けた複合水栓に、浄水
吐水口から浄水を吐水する機能を備えるためには、複数
の水栓が必要であった。また、浄水機能付きの複合水栓
の、浄水吐出を切換える切換弁は水栓本体の吐水口支持
部より下方に配設されていた。 【解決手段】 浄水吐水口24aを水栓本体20から延
出したスパウト30に設け、吐水口23の吐水を、直流
吐水と散水吐水とに切換え可能に構成し、該吐水口23
を前記スパウト30に着脱可能に取付け、給水するシャ
ワーホース14を前記スパウト30内部及び水栓本体2
0内部に嵌通させ、浄水の吐水を切換える切換弁29
を、水栓本体20のスパウト30配設部より上方に配置
し、水栓本体20に該水栓本体20のスパウト30配設
部より上方を覆うカバー体61を設けた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば、水、湯、
及び混合水を吐水する吐水口と、浄水を吐水する吐水口
とを備えた、複合型混合水栓に係り、特に、水、湯、及
び混合水を吐水する吐水口を、直流吐水と散水吐水とに
切換え可能に構成して、該吐水口を水栓本体に着脱可能
に取付けた複合シャワー水栓に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、水、湯、及び、水と湯との混
合水を吐水可能に構成し、例えば、シングルレバーを操
作して、湯水の吐水、止水、及び吐水温度の調節を行う
混合水栓に、浄水器で浄化した浄水をも吐水させ、該浄
水の吐水及び止水を切換弁にて切り換えるよう構成した
複合式混合水栓は公知となっている。そして、該切換弁
は、吐水口を支持している水栓本体の、吐水口より下方
の部分に取付けられ、また、水栓本体に嵌装したスパウ
トは、該水栓本体の上方から嵌脱可能に構成されてい
た。また、水、湯、及び水と湯との混合水を吐水可能に
構成し、例えば、シングルレバーを操作して、湯水の吐
水、止水、及び吐水温度の調節を行う混合水栓の吐水口
を、直流吐水と散水吐水とに切換え可能に構成し、該吐
水口を前記スパウトに着脱可能に取付けたシャワー水栓
は公知となっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、前述のように
着脱可能なシャワー水栓においては、浄水器で浄化した
浄水が吐水できる機能を有していなかった。このため、
これらの複合式混合水栓とシャワー水栓との機能を同時
に満たすためには、例えば、前述のシャワー水栓に加え
て、浄水を吐出するための浄水専用水栓を併設する必要
があった。また、複合式混合水栓とシャワー水栓との機
能を同時に満たす水栓を一体的に構成しようとした場合
には、浄水の切換弁が水栓本体の吐水口の支持部より下
方に配設されていたので、吐水口へ給水するシャワーホ
ースを水栓本体内に嵌通させることができなかったり、
嵌通させたとしても、水栓本体が大径になって大型化し
てしまっていた。そこで、本発明においては、これらの
機能を同時に満たす複合式シャワー水栓を、一体的に、
また、コンパクトに構成するものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明の解決しようとす
る課題は以上の如くであり、次に該課題を解決するため
の手段を説明する。即ち、水、湯、及び混合水を吐出す
る吐水口を、水栓本体から延出するスパウトに着脱可能
に取付け、該吐水口の吐水を、直流吐水と散水吐水とに
切換え可能に構成し、該吐水口へ給水するシャワーホー
スを、スパウト内部及び水栓本体内部に嵌通させ、ま
た、浄水を吐出する浄水吐水口を前記スパウトに設け
て、浄水吐水口からの浄水の吐水と止水とを切り換える
切換弁を、水栓本体のスパウトスパウト配設部より上方
に配置したことである。
【0005】また、請求項1記載の複合シャワー水栓に
おいて、前記水栓本体に、該水栓本体の前記スパウト配
設部より上方を覆うカバー体を設けたことである。
【0006】また、請求項2記載の複合シャワー水栓に
おいて、前記切換弁を水栓本体に着脱可能に取り付け、
前記カバー体とスパウトとを水栓本体上方から嵌脱可能
に構成したことである。
【0007】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態を説明
する。図1は本発明の複合シャワー水栓を設置したキッ
チンのシンクを示す側面図、図2は本発明の複合シャワ
ー水栓を示す斜視図、図3は同じく吐水口をスパウトか
ら取り外した状態の複合シャワー水栓を示す斜視図、図
4は吐水口とスパウトとの嵌合状態を示す斜視図、図5
は複合シャワー水栓を示す側面断面図、図6は水栓本体
を示す図、図7は図6におけるA−A断面を示す図、図
8はスパウトのスパウト本体を示す正面断面図、図9は
同じくスパウト本体の排出孔部分を示す正面断面図であ
る。
【0008】まず、本発明の複合シャワー水栓を配置し
たキッチンのシンク内部について、図1により説明す
る。キッチンのカウンター天板1に複合シャワー水栓2
が取付けられ、該カウンター天板1の手前下方にはシン
ク3が配設されている。該シンク3の底部には排水ホー
ス4が連通され、通常収納空間とされている該シンク3
の下方の空間には、水道水を浄化する浄水器カートリッ
ジ5が収納されている。また、シンク3の下方の壁に
は、水、又は、湯を供給する給水口に連結された止水栓
6・7が取付けられている。
【0009】止水栓6には給水管11が、止水栓7には
給湯管12が、水の逆流を防止する逆止弁8を介して連
結され、該給水管11及び給湯管12は、複合シャワー
水栓2に下端から嵌入して、該複合シャワー水栓2に水
及び湯を供給している。また、前記浄水器カートリッジ
5と複合シャワー水栓2とは、浄化用水供給管15及び
浄水供給管16によって連結され、複合シャワー水栓2
から水道水を、浄化用水供給管15を通じて浄水器カー
トリッジ5へ供給して、該浄水器カートリッジ5で浄化
した後に、浄水を浄水供給管16によって複合シャワー
水栓2へ供給するように構成している。複合シャワー水
栓2の下端からは混合水管13が延出して、該混合水管
13の先端はシャワーホース14の一端と連結し、該シ
ャワーホース14は複合シャワー水栓2内へ嵌入して、
他端は水、湯、又は混合水を吐水する吐水口23と接続
されている。
【0010】図2乃至図4において、複合シャワー水栓
2の上端部にはシングルレバー21が配設されて、該シ
ングルレバー21を上下左右に操作することで、水栓本
体20から延出したスパウト30の先端部に取付けた吐
水口23から、水、湯、又は混合水の吐水、止水を行っ
たり、吐水の温度調節を行うよう構成している。吐水口
23からの吐水は、通常の直流吐水と、シャワー状に吐
出する散水吐水とに切換えることができ、この切換え
は、吐水口23先端部に設けた吐水切換スイッチ23a
の操作により行う。
【0011】また、スパウト30は、スパウト本体22
とスパウトジョイント24とで構成され、該スパウト本
体22は水栓本体20に回転自在に嵌合して、該スパウ
ト本体22の先端部にスパウトジョイント24を連結し
ている。スパウトジョイント24先端部の下面には浄水
吐水口24aを設けて、該浄水吐水口24aから浄水器
カートリッジ5により浄化された水道水を吐水するよう
にしている。スパウト本体22の上方における水栓本体
20内には、浄水の吐水と止水とを切換える切換弁が配
設され、切換弁には該切換弁を操作する切換弁操作レバ
ー28を取付けている。そして、水栓本体20のスパウ
ト本体22配設部より上方は、水栓本体カバー61によ
って覆われている。
【0012】前記吐水口23はスパウト30に着脱可能
に取付けられており、図3に示すように、吐水口23を
スパウト30から取り外して吐水することができる。そ
して、吐水口23に水、湯、又は混合水を供給するシャ
ワーホース14は、スパウト30及び水栓本体20の内
部を、摺動自在に嵌通している。吐水口23は、吐水を
行う吐水口本体23bとジョイント25とで構成され、
該吐水口23の後部に位置するジョイント25を、スパ
ウト30のスパウトジョイント24に嵌合して、該スパ
ウト30へ取付けている。スパウトジョイント24下面
の浄水吐水口24a近傍は、他の部分よりも外側に突出
させて突出部24fを形成している。一方、吐水口23
後部のジョイント25下面には、前記突出部24fに形
状を合わせた切り欠き部25aを形成して、ジョイント
25をスパウトジョイント24に嵌合したときに、該切
り欠き部25aと突出部24fとが係合するようにして
いる。
【0013】このように、切り欠き部25aと突出部2
4fとを係合させて、ジョイント25をスパウトジョイ
ント24に嵌合することで、浄水吐水口22cの吐水方
向と、吐水口23の吐水方向とを、同一方向に揃えるこ
とができるので、本水栓を使用する際の勝手が良くな
り、また、スパウト30に配設した浄水吐水口22cに
も違和感を感じることがなく、優れたデザインの複合シ
ャワー水栓2を構成することができる。また、ジョイン
ト25をスパウトジョイント24に嵌合して取付けた場
合に、前記切り欠き部25aと突出部24fとの係合部
や、該吐水口23の外周とスパウト30の外周との間
に、隙間や段差が生じないように構成しており、スパウ
ト30に装着した吐水口23と、該スパウト30とが一
体的に見えるようにしている。その結果、外観的に美し
く、優れたデザインの複合シャワー水栓2を構成するこ
とができる。そして、前記の切り欠き部25aと突出部
24fとが係合することにより、スパウト30へ取付け
た吐水口23の吐水方向を常に一定方向へ固定すること
ができるのである。
【0014】次に、図5乃至図7により、複合シャワー
水栓2の吐水機構について説明する。水栓本体20は、
支持部材20cの上方に流動管体20bを連結して構成
している。支持部材20cは、側壁が一部欠けた略パイ
プ状に形成され、該支持部材20c内にはシャワーホー
ス通路20aが形成されている。流動管体20bには、
水が流動する水流動管51や湯が流動する湯流動管52
などが形成され、また、浄水の吐水と止水とを切り換え
る切換弁29が着脱可能に内蔵されている。
【0015】水栓本体20の上方には、吐水、止水、及
び吐水量の調節や、吐水の温度調節を行うセラミックカ
ートリッジ31が配設され、該セラミックカートリッジ
31は、カートリッジ押さえ27を水栓本体20の流動
管体20bに螺嵌することで、水栓本体20上端に固定
されている。また、セラミックカートリッジ31上端部
から上方に突出しているスピンドル31aには、シング
ルレバー21が固設されて、セラミックカートリッジ3
1を操作するように構成している。
【0016】図7に示すように、水栓本体20の支持部
材20cに形成されたシャワーホース通路20a内に
は、シャワーホース14が嵌通している。該支持部材2
0c内には、前記切換弁29などの収納物がないので、
支持部材20c内に、シャワーホース14が嵌通するシ
ャワーホース通路20aを形成しても、該支持部材20
cを小径に形成することができ、複合シャワー水栓をコ
ンパクトに構成することができる。そして、シャワーホ
ース14の周囲には、前記給湯管12、浄水供給管1
6、混合水管13、浄化用水供給管15、及び給水管1
1が嵌通している。支持部材20cの上部に連結された
前記流動管体20bには水流路51及び湯流路52が形
成され、該水流路51下端の連結部51cには給水管1
1が連結され、湯流路52下端の連結部52cには給湯
管12が連結されている。また、流動管体20bには、
混合水流路及び浄化用水流路55が形成されて、それぞ
れ混合水管及13び浄化用水供給管15と連結されてい
る。
【0017】そして、水が給水管11から水流路51へ
供給され、また、湯が給湯管12から湯流路52へ供給
されて、水及び湯は、水流路51内、及び湯流路52内
を上方へ流動する。水流路51内、及び湯流路52内を
上方へ流動した水及び湯は、該水流路51、及び給湯管
12上端部に形成された水溜まり部51a及び湯溜まり
部52aに溜まる。この状態において、水溜まり部51
a及び湯溜まり52a部の上方に配設したセラミックカ
ートリッジ31を操作すると、該カートリッジ31によ
り設定された吐水量や吐水温度に応じた量の水と湯と
が、水溜まり部51a及び湯溜まり部52aの水湯供給
口51b・52bからセラミックカートリッジ31内へ
浸入する。
【0018】セラミックカートリッジ31内へ浸入した
水と湯とは、該カートリッジ31内で混合されて、その
後、カートリッジ31内から、流動管体20bに形成さ
れた混合水流路へ供給される。混合水流路へ供給された
混合水は、該混合水流路内を下方に流動して混合水管1
3へ受け継がれ、該混合水管13と連結したシャワーホ
ース14へ案内される。前記シャワーホース通路20a
を嵌通するシャワーホース14は、更に、スパウト本体
22に形成したホース通路22bとスパウトジョイント
24に形成したホース通路24cとを嵌通して、吐水口
23に連結されている。
【0019】そして、シャワーホース14へ案内された
混合水は、シャワーホース14内を流動して吐水口23
の吐水口本体23bから吐出される。吐水口本体23b
からの吐水は、吐水量及び吐水温度をシングルレバー2
1の操作により調節することができるが、これは、シン
グルレバー21を操作することでセラミックカートリッ
ジ31が操作され、該セラミックカートリッジ31内に
浸入する水と湯との量が変化するためである。
【0020】前記水流路51には、図6に示す連絡流路
51dが分岐して形成され、前記切換弁29に連結され
ている。そして、切換弁29には、浄化用水流路55を
連結して、該切換弁29を開くと、連絡流路51aと浄
化用水流路55とが連通し、該切換弁29を閉じると連
絡流路51aと浄化用水流路55とが分断されるように
構成している。図6においては切換弁29が開いた状態
を示しており、水流路51内を流動する水が、連絡流路
51aと切換弁29とを通じて、浄化用水流路55へ浸
入する。浄化用水流路55へ浸入した水は、浄化用水と
して、浄化用水供給管15を通じて浄水器カートリッジ
5へ案内される。
【0021】浄水器カートリッジ5へ案内された浄化用
水は、該浄水器カートリッジ5で浄化されて浄水とな
り、浄水供給管16から、水栓本体20の支持部材20
cに形成された浄水流路56へ案内される。さらにこの
浄水は、浄水流路56から連絡路56aを介して、支持
部材20cに嵌合するスパウト本体22内に形成された
浄水通路22aヘ受け継がれる。スパウト本体22内の
浄水通路22aを流動する浄水は、その後、スパウト本
体22先端部に連結したスパウトジョイント24内の浄
水通路24bへ受け継がれて、該スパウトジョイント2
4下面に設けた浄水吐水口24aから吐出される。
【0022】前記流動管体20bは、前述のように、支
持部材20cの上端部に連結されて、該支持部材20c
と流動管体20bとで水栓本体20を構成している。支
持部材20cにはスパウト本体22が嵌装して、該支持
部材20cの外周を覆っている。また、スパウト本体2
2の上方には水栓本体カバー61を配設し、該水栓本体
カバー61は流動管体20bに上下摺動自在に嵌装し
て、該流動管体20bの外周を覆っている。流動管体2
0b内には前記切換弁29が配設され、該切換弁29は
流動管体20b及び水栓本体カバー61の側面方向か
ら、該流動管体20bへ嵌入している。そして、切換弁
29は、流動管体20bに螺嵌した弁ホルダ62を介し
て、該流動管体20bに取付けられ、該弁ホルダ62の
外側から六角ナット63を螺嵌することで、切換弁29
を流動管体20b内に固定している。また、切換弁29
の、流動管体20bより外部に突出した部分には、ビス
などを用いて切換弁操作レバー28を取付固定し、該切
換弁操作レバー28により切換弁29を操作するように
している。
【0023】切換弁29は、流動管体20bに着脱可能
に取付けられており、該切換弁29が劣化したり、故障
した場合などには交換できるように構成している。切換
弁29を流動管体20bから取り外す場合は、切換弁2
9から切換弁操作レバー28を取り外し、弁ホルダ62
から六角ナット63を取り外した後に、切換弁29を取
り出せばよい。
【0024】この切換弁29を流動管体20bから取り
外した状態において、該流動管体20bに螺嵌している
弁ホルダ62、及び流動管体20b上端部に螺嵌したカ
ートリッジ押さえ27を取り外すと、流動管体20bに
嵌装している水栓本体カバー61が上下方向に摺動可能
となる。そして、水栓本体カバー61を上方に抜き去る
と、該水栓本体カバー61の下方で、支持部材20cに
嵌装したスパウト本体22が上下方向に摺動可能とな
り、水栓本体カバー61と同様に、水栓本体20から上
方へ抜き去ることができるように構成している。
【0025】従来のように水栓本体を全て鋳物で構成し
た複合水栓において、切換弁を水栓本体のスパウト配設
部より上方に配設した場合には、スパウトは水栓本体の
下方からしか抜き去ることができなくなり、例えば、ス
パウトと水栓本体との間に介装したパッキング部材を交
換する場合などは、一旦複合水栓を、キッチンのカウン
ターから取り外した後に交換を行わなければならず、作
業が煩雑になる。それに対して、前述のように、水栓本
体20の支持部材20cに嵌装したスパウト30のスパ
ウト本体22を、水栓本体20の上方から嵌脱可能に構
成すると、例えば、スパウト本体22と支持部材20c
との間に介装したパッキング部材65・65・65を交
換する場合などに、水栓本体20をキッチンのカウンタ
ーなどに設置したままでも、スパウト本体22を水栓本
体20の上方へ抜き去って交換することができるので、
このパッキング部材65・65・65の交換などの作業
が簡便になって、手軽に行えることとなる。
【0026】そして、前記流動管体20bの外周は水栓
本体カバー61によって覆われ、また、支持部材20c
の外周はスパウト本体22により覆われており、通常本
水栓を使用するときには外から見えないので、該流動管
体20b外周面に、化粧用のメッキを施す必要がない。
これにより、複合シャワー水栓を低コストで構成するこ
とができ、また、鋳物などにより形成される支持部材2
0c及び流動管体20bを、高い歩留りで得ることがで
きる。
【0027】次に、吐水口23及びスパウト30につい
て説明する。スパウト30は前述のように、水栓本体2
0に回転自在に嵌装されたスパウト本体22と、該スパ
ウト本体22の先端部に連結されたスパウトジョイント
24とで構成されている。スパウト本体22にはホース
通路22b及び浄水通路22aが形成され、スパウトジ
ョイント24にはホース通路24c及び浄水通路24b
が形成されている。スパウト本体22のホース通路22
bは、図8に示すように正面視において略円形に形成さ
れ、浄水通路22aは正面視において略円弧状に形成さ
れて、ホース通路22bの外周を囲むように配置されて
いる。また、スパウトジョイント24のホース通路24
c及び浄水通路24bも同様の形状に形成されている。
尚、浄水通路22a・24bは、ホース通路22b・2
4cの全周囲を囲む略リング状に形成することもでき
る。
【0028】図5において、スパウトジョイント24の
ホース通路24cの嵌合部外周と、スパウト本体22の
ホース通路22bの嵌合部内周との間にはオーリング4
2を介装し、スパウトジョイント24の浄水通路24b
の嵌合部外周と、スパウト本体22の浄水通路22aの
嵌合部内周との間にはオーリング41を介装して、各通
路の連結部をシールしている。このオーリング41はオ
ーリング42よりも大径に形成して、両オーリング41
・42は正面視において、その中心をお互いに偏心させ
て配置している。
【0029】このように、スパウト本体22及びスパウ
トジョイント24のホース通路22b・24cの外周を
囲むように浄水通路22a・24bを形成し、また、オ
ーリング41をオーリング42よりも大径に形成して、
両オーリング41・42を正面視において、その中心を
お互いに偏心させて配置しているので、ホース通路22
b・24cと浄水通路22a・24bとの両方を形成し
ているのにもかかわらず、スパウト本体22及びスパウ
トジョイント24の径を小さく構成することができると
ともに、ホース通路22b・24cと浄水通路22a・
24bとを確実に分離することができる。
【0030】また、スパウト30内のホース通路22b
下面には、図9に示すように排出孔22cを設けてあ
り、該排出孔22cは前記浄水通路22aを貫通してス
パウト30(スパウト本体22)外部と連通している。
この排出孔22cにより、シャワーホース14に付着し
た水などが、スパウト30内に浸入してきても、該排出
孔22cから外部へ排出できるように構成している。ま
た、この排出孔22cは、該排出孔22cから排出され
た水が、シンク内に落下する位置に配置されているの
で、水の受皿などを設ける必要がない。
【0031】吐水口23は、前述のように、吐水口本体
23bとジョイント25とで構成されており、該吐水口
本体23bには吐水切換スイッチ23aを設けて、吐水
口本体23bからの吐水を直流吐水と散水吐水とに切り
換えるように構成している。吐水口本体23bには、該
吐水口本体23bに水、湯、又は混合水を供給するシャ
ワーホース14が、ジョイント部材44を介して連結さ
れている。吐水口本体23bにシャワーホース14が連
結されている連結部よりも、水栓本体20側において、
吐水口23をスパウト30に取付けるジョイント25
が、吐水口本体23bに嵌合固定されている。
【0032】そして、ジョイント25は、前述のように
スパウト30のスパウトジョイント24に嵌合するよう
に形成され、ジョイント25がスパウトジョイント24
に嵌合取付けされた状態で、前記ジョイント部材44が
スパウトジョイント24のホース通路24c内に入り込
まないように構成している。このように、シャワーホー
ス14より大径のジョイント部材44が、ホース通路2
4c内に入り込まないように構成しているので、該ホー
ス通路24cを小径に形成することができる。また、吐
水口本体23bとジョイント25とを分割可能に構成し
ているので、パッキング部材46の交換などの修理や、
メンテナンスを容易に行うことができる。
【0033】
【発明の効果】本発明は以上の如く構成したので、次の
ような効果を奏するのである。即ち、請求項1記載の如
く、浄水吐水口を水栓本体から延出するスパウトに設け
て、また、吐水口の吐水を、直流吐水と散水吐水とに切
換え可能に構成し、該吐水口を前記スパウトに着脱可能
に取付け、該吐水口へ給水するシャワーホースを、スパ
ウト内部及び水栓本体内部に嵌通させ、また、浄水を吐
出する浄水吐水口を前記スパウトに設けて、浄水吐水口
からの浄水の吐水と止水とを切り換える切換弁を、水栓
本体のスパウトスパウト配設部より上方に配置したの
で、吐水口から、水、湯、及び、水と湯との混合水を吐
水する機能と、該吐水口からの吐水を直流吐水と散水吐
水とに切換える機能と、該吐水口をスパウトに装着した
ままで吐水する機能と、吐水口を水栓本体から取り外し
て広範囲に吐水する機能と、浄水吐水口から浄水を吐水
する機能とを備えた複合シャワー水栓を、一体で構成す
ることができた。また、吐水口をスパウトに装着した際
に、シャワーホースが邪魔になったり、絡まったりする
ことがなく、また、すっきりした外観とすることができ
て優れたデザインの複合シャワー水栓が構成でき、該複
合シャワー水栓の水栓本体を小径に形成することができ
て、複合シャワー水栓をコンパクトに構成することがで
きた。
【0034】さらに、請求項2記載の如く、前記水栓本
体に、該水栓本体の前記スパウト配設部より上方を覆う
カバー体を設けたので、水栓本体外周面に、化粧用のメ
ッキを施す必要がなく、複合シャワー水栓を低コストで
構成することができ、また、鋳物などにより形成される
水栓本体の支持部材及び流動管体を、高い歩留りで得る
ことができた。
【0035】さらに、請求項3記載の如く、前記切換弁
を水栓本体に着脱可能に取り付け、該カバー体とスパウ
トとを水栓本体上方から嵌脱可能に構成したので、前記
切換弁を、水栓本体のスパウト配設部より上方に配置し
たにも係わらず、水栓本体をキッチンのカウンターなど
に設置したままでスパウトを水栓本体の上方へ抜き去っ
て、パッキング部材の交換やメンテナンスを行うことが
でき、これらの作業が簡便になって、手軽に行えること
となった。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の複合シャワー水栓を設置したキッチン
のシンクを示す側面図である。
【図2】本発明の複合シャワー水栓を示す斜視図であ
る。
【図3】同じく吐水口をスパウトから取り外した状態の
複合シャワー水栓を示す斜視図である。
【図4】吐水口とスパウトとの嵌合状態を示す斜視図で
ある。
【図5】複合シャワー水栓を示す側面断面図である。
【図6】水栓本体を示す図である。
【図7】図6におけるA−A断面を示す図である。
【図8】スパウトのスパウト本体を示す正面断面図であ
る。
【図9】同じくスパウト本体の排出孔部分を示す正面断
面図である。
【符号の説明】
20 水栓本体 20a シャワーホース通路 20b 水流管体 20c 支持部材 21 シングルレバー 22 スパウト本体 23 吐水口 24 スパウトジョイント 24a 浄水吐水口 27 カートリッジ押さえ 28 切換弁操作レバー 29 切換弁 30 スパウト 31 セラミックカートリッジ 61 水栓本体カバー 62 弁ガイド 63 六角ナット 65 パッキング部材

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 水、湯、及び混合水を吐出する吐水口
    を、水栓本体から延出するスパウトに着脱可能に取付
    け、該吐水口の吐水を、直流吐水と散水吐水とに切換え
    可能に構成し、該吐水口へ給水するシャワーホースを、
    スパウト内部及び水栓本体内部に嵌通させ、また、浄水
    を吐出する浄水吐水口を前記スパウトに設けて、浄水吐
    水口からの浄水の吐水と止水とを切り換える切換弁を、
    水栓本体のスパウト配設部より上方に配置したことを特
    徴とする複合シャワー水栓。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の複合シャワー水栓におい
    て、前記水栓本体に、該水栓本体の前記スパウト配設部
    より上方を覆うカバー体を設けたことを特徴とする複合
    シャワー水栓。
  3. 【請求項3】 請求項2記載の複合シャワー水栓におい
    て、前記切換弁を水栓本体に着脱可能に取り付け、前記
    カバー体とスパウトとを水栓本体上方から嵌脱可能に構
    成したことを特徴とする複合シャワー水栓。
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