JPH11504271A - パッケージ用積層材およびそれによって製造されるパッケージ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 この開示は、使用後に容易に生物学的に分解すなわち腐敗できる液密パッケージを形成するためのパッケージ用積層材（１０）に関する。パッケージ用積層材（１０）は生物学的に分解できる材料のコアー層（１１）と、同様に生物学的に分解できる材料の湿気密および液体密の外層（それぞれ１２，１４）を有し、外層はコアー層の両側に配置されて、生物学的に分解できる結合剤の介在層（それぞれ１３，１５）によってコアー層（１１）に結合される。パッケージ用積層材（１０）は、生物学的に分解できる材料のウェブが両面に結合剤として作用する生物学的に分解できる材料の水溶液を０．５〜５．０ｇ／ｍ²の範囲の量で付与された後、付与された結合層が乾燥されて製造される。乾燥された被覆ウェブがパッケージ用積層材（１０）の湿気密および液密の外層（１２および１５）を形成するために、生物学的に分解できる材料の予備形成されたフィルムか、またはウェブの両面に押出し加工された生物学的に分解できる材料と一体化される。

Description

【発明の詳細な説明】 パッケージ用積層材およびそれによって製造されるパッケージ 技術分野 本発明は液密パッケージを形成するためのパッケージ用積層材に関し、このパ ッケージ用積層材は生物学的に分解できるコアー層と、このコアー層の両側に付 与され、中間に介在するコアー層に対して良好な結合力すなわち接着力で結合さ れる生物学的に分解できる外層とを含んでいる。本発明はまたそのパッケージ用 積層材から製造される液密パッケージ、ならびにこのパッケージ用積層材の製造 方法に関する。さらに本発明は、生物学的に分解できるコアー層と、このコアー 層の両側に付与された生物学的に分解できる外層とを含むパッケージ用積層材の 、液密パッケージを製造するための使用法に関する。 技術の背景 パッケージング技術においては、剛性であるが折曲げ可能なコアー層と、その コアー層を両側に付与された液密層とを有する形式のシート、すなわちウェブ形 パッケージ用積層材で製造される一回使用の使い捨て式の液密パッケージがしば しば使用されている。 この分野で周知のこのようなパッケージの一つはテトラ・ブリック（登録商標 ）（Tetra Brik）であって、折曲げ線の形成された紙または厚紙で作られたコア ー層と、通常はポリエチレンとされる外側の液密熱可塑性被覆とを含むウェブ形 パッケージング材料を折曲げ加工して製造されており、液密熱可塑性被覆は熱密 封処理による合流的なパッケージ製造に役立っている。冒頭に記載した形式の他 の周知のパッケージはテトラ・レックス（登録商標）(Tetra Rex)であって、事 前製造されたシート成形ブランク材から製造されており、このブランク材は折曲 げ線を形成され、紙または厚紙で作られたコアー層と、ポリエチレンとされるの が好ましい外側の液密熱可塑性被覆とを含んでいる。 さらに、上述したいずれの材料も、また他の周知のいわゆる一回使用の使い捨 て式のパッケージも、必要ならば気密性、手軽な保護のような補完的な製品保護 の性質を完成パッケージに与えるために、上述と同じまたは異なる材料で形成さ れる一つ以上の付加的な層を備えることができる。 パッケージ用積層材構造の選択における決定因子は、一方ではそのパッケージ がパックされた製品に最高可能な保護を与えることであり、他方ではパッケージ 用積層材が例えば非常に高い生産速度でパッケージの形成、充填および密封を行 う形式の最新の包装充填機を使用して工業規模でのパッケージの合理的な製造を 可能にすることである。他の重要因子は当然ながらパッケージ用積層材が容易に 製造できること、およびこのように製造されたパッケージを簡単に取扱え、使用 するのに都合が良くなければならないことである。 原料活用におけるさらに大きな節約、および使用済パッケージのリサイクルお よび再使用に一層厳密な要求が与えられるにつれて、最近ではパッケージング工 業における材料の調査開発は、これまでに比べて格段に、製品保護およびパッケ ージ自体の取扱いの便宜性に関する要求を無視せずに生態学的および環境的に好 ましい製品の製造およびパッケージのリサイクルを可能にするようなパッケージ 材料の製造開発にますます向けられてきた。開発の動向に一致して、関心はポリ エチレンのようなこれまで使用されてきた石油を原料とするプラスチックに代わ る材料として、再生可能な原材料からいわゆるバイオポリマーおよび同様材料に 特に向けられてきた。 石油を原料としない材料、例えばバイオポリマーおよび同様な生物学的に分解 できる材料、の層を含むパッケージ用積層材自体はこの分野で周知である。 例えば、ＥＰ−Ａ−０５４２１４３特許明細書は紙、厚紙およびバイオポリマ ーの層を含むパッケージ用積層材を記載しており、これにおいて２層以上の紙ま たは厚紙の層がその中間に介在される例えば澱粉（starch）またはそれを原料に して作られた材料のような生物学的に分解できる結合剤すなわち接着剤の層によ って互いに結合されている。パッケージはＥＰ−Ａ−０５４２１４３特許明細書 に開示されたような周知のパッケージ用積層材から作られ、予想されるように使 用された後は腐らせて肥土にすることができる。 しかしながら上述したパッケージ用積層材、または他の同様な先行技術による パッケージ用積層材に固有の重大な欠点は、パッケージ用積層材の層間の内部接 着強度すなわち結合強度は満足できるものでなく、しばしば個々の材料層を十分 に一体化させた積層構造として信頼性を有して一体保持するには不十分というこ とであり、このような積層構造はそのパッケージ用積層材がパッケージとして使 用されている間は剥離しないことが要求されるのであって、そうでないとパッケ ージ用積層材は損傷されることになる。換言すれば、先行技術による生物学的に 分解すなわち腐敗できる形式のパッケージ用積層材からは、パックされた製品に 関する最大可能な保護の要求条件を満たすパッケージを製造することは困難であ ると立証された。 発明の目的 それ故に本発明の一つの目的は、先行技術の生物学的に分解すなわち腐敗でき るパッケージ用積層材における上述した欠点および短所をどのようにして排除す るかの指標を提供することである。 本発明の他の目的は、パッケージ用積層材の構造における個々の材料層間に優 れた結合強度を有する冒頭に記載した形式の生物学的に分解すなわち腐敗できる パッケージ用積層材を実現することである。 解決方法 これらの目的および他の目的は、本発明によれば、添付の請求の範囲第１項に 記載されたパッケージ用積層材によって達成される。 「生物学的に分解できる」または「腐敗できる」の用語は、先のおよび以下の 説明ならびに添付の請求の範囲のすべてにおいて、材料が自然界に自由に存在す る微生物に対して曝されたときに、環境に有害な化学的分解促進剤を使用しない でもその材料が容易に分解すなわち解体（腐敗）されて天然成分に帰することを 意味するように使用されている。「生物学的に分解できる」および「腐敗できる 」の表現は、本明細書ではそれぞれ自然状態のもとで分解して、少なくとも８０ パーセント、好ましくは少なくとも９０パーセント、最も好ましくは１００パー セントに相当する量が自然界に存在する成分となるような材料を包含する。以下 の説明でこの「生物学的に分解できる」および「腐敗できる」の表現は交互に、 互いに置換可能に使用されるが、それらは同じ意味を含んでいる。 既に説明したように、パッケージ用積層材の構造における個々の材料層間に優 れた内部結合強度すなわち接着強度を有するパッケージを製造することは困難で あると既に立証されている。特に、生物学的に分解できる二つの外層をそれらの 間に介在する生物学的に分解できるコアー層に対して良好な結合強度を有して結 合できるようにすることは、それらの層を互いに直接に結合するか、あるいはコ アー層とそれぞれの外層との間の接着剤すなわち結合剤として作用する生物学的 に分解できる材料で作られた層を介在させて結合するかに拘わらずに、困難であ ると立証されている。例えば、ポリラクチド（生物学的に分解できる材料の周知 例である）で作られた外層を木材パルプ繊維例えば厚紙のコアー層に直接に結合 する試みは層間の結合強度が不十分なために失敗した。 十分に一体化された生物学的に分解すなわち腐敗できるパッケージ用積層材を 製造する初期の試みが失敗した一つの説明は、ポリラクチドの二つの外層があま りに低い押出し温度（高くて約２００°Ｃ）で押出し加工されたことであるが、 この押出し温度は他方においてポリラクチドの熱劣化を避けるために低くなけれ ばならない（すなわち、高くて約２００°Ｃで）。 ポリラクチドはパッケージ用積層材において湿気または液体のバリヤとして使 用できるようにこの分野で長いこと望まれていた生物学的に分解できる材料の貴 重な例である。ポリラクチドは容易に入手でき、また自然界に存在する微生物の 作用のもとでほぼ１００パーセントにまで分解される。ポリラクチドに固有の他 の貴重な特性は熱密封できることであり、このことがポリラクチドをパッケージ 用積層材の外層材料として特に魅力あるものにしており、これによりパッケージ 用積層材をパッケージとして再形成するときに熱密封によって気／液密で機械的 に強固な耐久性のある密封結合の形成を可能にしている。 本発明の一つの好ましい実施例によれば、パッケージ用積層材における外側の 湿気および液体のバリヤとしてポリラクチド（および他の生物学的に分解できる 材料も）を使用できるようにするという願望は、パッケージ用積層材のコアー層 と各々の外側のポリラクチド層との間に配置されたエチルビニルアセテート共重 合体（ＥＶＡ）の層によって満たされる。 エチルビニルアセテート共重合体は上述で表現されたように生物学的に分解で きる共重合体であり、また驚くほど良く機能してパッケージ用積層材のコアー層 と各々のポリラクチド外層との間の接着剤すなわち結合剤として作用できること が立証された。本発明によれば、パッケージ用積層材のコアー層とポリラクチド 外層とは、たとえポリラクチド外層が高くて約２００°Ｃのような低温押出し温 度で押出されたとしても、並外れて良好な結合強度で互いに結合できることが立 証された。本発明では、この低い押出し温度は先行技術に比較して高い生産速度 でパッケージ用積層材を製造できるようにする点で有利である。 本発明によれば、既に説明したように、パッケージング工業において剛性であ るが折畳み可能なパッケージ用積層材を製造するのにしばしば使用される生物学 的に分解できる材料の周知例である例えば紙または厚紙のような木材パルプ繊維 をもとにした材料でコアー層が構成される。本発明によるパッケージ用積層材の コアー層として使用される生物学的に分解できる材料の他の例はいわゆるバイオ ポリマーであり、このバイオポリマーは脂肪族ポリエステル、ポリラクチド、お よび澱粉をもとにした材料で構成される群から選択される。 本発明によるパッケージ用積層材におけるコアー層がこのようなバイオポリマ ーで構成されるとき、バイオポリマーは発泡または膨張形成されることが好まし く、これは積層外層と組合わされて当業者に周知のＩ形梁の作用によって高い剛 性をパッケージ用積層材に与える。 本発明によるパッケージ用積層材の他の利点および都合良い実施例は、請求の 範囲第２項〜第８項に記載されたような特徴を与えられている。 本発明の他の目的およびその解決法 本発明のさらに他の目的は、本発明による上述したパッケージ用積層材を製造 する簡単であるが有効な方法を実現することである。 この目的は請求の範囲第９項および第１０項に記載の方法によって達成され、 その方法は、特に好適な実施形態では、請求の範囲第１１項および第１２項に記 した特徴を示すものである。 本発明のさらに他の目的は、生物学的に分解すなわち腐敗できる液密パッケー ジを実現することである。 この目的は請求の範囲第１４項に記載されたパッケージによって達成される。 添付図面の簡単な説明 本発明は以下に添付図面を特に参照して非常に詳細に説明される。図面におい て、 図１は本発明によるパッケージ用積層材を通る概略断面図、 図２は図１のパッケージ用積層材が本発明の一つの実施例の方法を使用して製 造できる様子を概略的に示しており、 図３は図１のパッケージ用積層材が本発明の他の実施例の方法を使用して製造 できる様子を概略的に示しており、 図４は本発明のパッケージ用積層材から製造される形式の通常のパッケージを 示している。 好ましい実施例説明 図１は本発明によるシートすなわちウェブ形パッケージ用積層材を通る横断面 を概略的に示しており、このパッケージ用積層材は符号１０を付されている。図 １のパッケージ用積層材は表示のために５つの個々の材料層１１〜１５層を有し て示されているが、本明細書で開示されまた添付請求の範囲に記載されたような 本発明の概念から逸脱しないでこのパッケージ用積層材１０は１以上の追加の層 を含むことができる。しかしながら、明瞭化のために本発明を理解するために欠 かせない材料層だけが示されている。 図１のパッケージ用積層材１０は形状的に剛性であるが折畳み可能な生物学的 に分解すなわち腐敗できる材料で作られたコアー層１１を含み、このコアー層が パッケージ用積層材１０に望まれる剛性と機械的安定性とを与えている。 本発明によるパッケージ用積層材１０においてコアー層として使用されること のできる生物学的に分解すなわち腐敗できる材料は紙、厚紙のようなパッケージ ング工業でしばしば使用される木材パルプを基本とした再生可能な繊維材料であ る。 本発明により使用できる他の生物学的に分解すなわち腐敗できるコアー層材料 は先に説明したバイオポリマー材料であり、これも当業者には周知である。この ようなバイオポリマーは脂肪族ポリエステル、ポリラクチド、または澱粉を基本 とした材料とされ得る。コアー層１１に使用されるバイオポリマーは均質材料と され得るが、発泡または膨張形成された材料構造を有することが好ましく、これ が先に説明したようにいわゆるＩ形梁の作用によってパッケージ用積層材１０に 大きな機械的強度および剛性を与えるのに寄与する。 生物学的に分解すなわち腐敗できる材料の外層１２，１４はそれぞれコアー層 １１の両側に配置される。二つの外層１２，１４は湿気密および液密であり、湿 気および液体に対する密封性をパッケージ用積層材１０に与えるために使用され る。湿気および液体から保護するのに使用できる本発明による生物学的に分解す なわち腐敗できる材料の例は、上述したバイオポリマー、すなわち脂肪族ポリエ ステル、ポリラクチド、および澱粉をもとにした材料である。 図示した本発明によるパッケージ用積層材１０の好ましい実施例において、二 つの外層１２，１４は熱密封可能なポリラクチドで構成され、これによりパッケ ージ用積層材１０を簡単な通常の熱密封によってパッケージの製造を可能にする 。 二つのポリラクチド外層１２，１４は中間に介在される生物学的に分解できる 材料の接着層すなわち結合層１３，１５をそれぞれ介してコアー層１１に結合さ れ、この説明は前述した通りである。 本発明によるこのような生物学的に分解できる結合剤すなわち接着剤の好まし い例は、先に説明したようにエチルビニルアセテート共重合体であり、これは並 外れて良好な結合強度で二つの外層１２，１４をコアー層１１に結合して、良好 に一体化されたパッケージ用積層材１０を形成する。二つのポリラクチド外層１ ２，１４およびコアー層１１の間の優れた結合強度は、ポリラクチド層１２，１ ４が例えば約２００°Ｃ以下で押出し加工されて付与されたときも達成できるの であり、この温度は周知の先行技術でポリラクチド層と紙または厚紙層との間に 満足できるほどの結合強度を得るのには低温過ぎる。 図１のパッケージ用積層材１０は本発明により図２に概略的に示される方法で 製造できる。図１および図２を容易に対比できるようにするために、同じ符号が 同じすなわち対応するパッケージ用積層材の部分に使用されているが、記号「’ 」が付加されている。 紙または厚紙、すなわちバイオポリマーのウェブコアー層１１’がマガジンリ ール（図示せず）から矢印で示す方向へ図２で左方へ巻き出されている。ウェブ １１’は１６において生物学的に分解できる材料、好ましくはエチルビニルアセ テート共重合体の水溶液でカバーすなわち被覆され、これはウェブの両側にそれ ぞれ薄い連続層１３’，１５’として付与される。 水溶液はウェブコアー層１１’に０．５〜５．０ｇ／ｍ²の範囲に対応する量 で付与され、これは本発明によればパッケージ用積層材の層間に求められた優れ た結合強度を得るための最適付与量である。 エチルビニルアセテート共重合体の水溶液が付与された後、被覆されたウェブ コアー層１１’は水を除去（蒸発）し、付与された結合層１３’，１５’の湿気 成分を適当レベルとなるよう調整するために、１７で乾燥される。 乾燥したウェブコアー層１１’はその後に屈曲ローラー１８を経て加熱ローラ ー１９のニップを通して導かれるのであり、これと同時に事前形成された生物学 的に分解すなわち腐敗できる材料、好ましくはポリラクチドウェブ形フィルム１ ２’，１４’がウェブの両側から結合されるのであり、この加熱ローラー１９の ニップを通過することで熱および圧力が加えられてウェブに対して永久的に結合 される。 ローラー１９で積層作業の行われた積層されたパッケージ材のウェブ１０’は その後の更なる処理および取扱いに供されるようにマガジンリールに巻上げられ るか、またはウェブ形パッケージ用積層材からパッケージを形成し、充填し、そ して完成パッケージを製造する形式の包装機械へ導かれるのであり、この包装機 械での処理自体は周知である。 図３は本発明の他の実施例によるパッケージ用積層材１０を製造する方法を概 略的に図示している。この図においても、図１と同じ符号が同じすなわち対応す るパッケージ用積層材の部分に使用されているが、記号「''」を付されている。 図３に示されるような本発明による方法は、図２に示された本発明による方法 とは基本的に相違しており、二つのポリラクチド外層１２''，１４''は加熱ロー ラー１９を使用しての積層処理に関連して押出し工程で形成されており、一方こ れまでの例における対応するポリラクチド層は事前に形成されているウェブ形ポ リラクチドフィルムで構成されている。 １６においてエチルビニルアセテート共重合体の水溶液により０．５〜５．０ ｇ／ｍ²の範囲の量でウェブ１１''の両面がカバーすなわち被覆され、この付与 されたエチルビニルアセテート共重合体の層１３''，１５''が１７において乾燥 された後、ウェブ１１''は屈曲ローラー１８を経て加熱ローラー１９のニップを 通過されるのであり、これと同時に生物学的に分解すなわち腐敗できる材料、好 ましくはポリラクチドの薄い連続層１２''，１４''が押出機２０，２１によりウ ェブの両側にそれぞれ押出されて、十分に一体化されたウェブ形のパッケージ用 積層材１０''が形成される。 この場合も、製造されたウェブ形パッケージ用積層材１０''は移送および更な る取扱いに供されるようにマガジンリールに巻上げられるか、またはパッケージ を形成し、充填し、そして密封する形式の通常の包装充填機へ導かれるのであり 、この包装機械での処理自体は周知である。 最後に、図４は本発明によりパッケージ用積層材１０から製造されるテトラ・ ブリック（登録商標）（Tetra Brik）形式の通常のパッケージ容器２２の上部を 概略的に示している。 図４のパッケージ容器２２はウェブ形パッケージ用積層材から作られ、折目が 形成されており、チューブを形成するためにウェブの長手方向の縁部の両端が互 いに結合されてラップシールすなわち結合部を形成している。このチューブは所 望される内容物を充填され、チューブの長手方向を横断してチューブの内容物に 関連した高さ位置の下方にてチューブに横方向シールを繰り返して形成すること で密閉パッケージに分割される。このパッケージは横方向シール部分にて切断す ることで互いに分離されるのであり、また図示された形式の完成された充填パッ ケージ２２を形成するために、所望される幾何学形状、例えば通常は直方体形状 が最終成形作業および密封作業によって与えられる。 空になった後、本発明によるこのパッケージ容器２２は環境上および生態学的 に受入れることのできる方法で生物学的に分解されて腐敗されるのであり、環境 に有害な化学的分解促進剤を使用しないで行われる。 本発明による使用済みパッケージの生物学的な分解すなわち腐敗を促進させる ために、これらのパッケージは別の手段によって破砕すなわち粉砕され、その破 砕すなわち粉砕されたパッケージ用積層材の質量体である生物学的に分解できる 材料に対して水分や微生物が容易に触れることができるようにされる。 本発明によるパッケージング容器に固有の特別な利点は、したがって有害な化 学添加物質を混ぜる必要なく、自然界に存在する成分に容易且つ迅速に分解すな わち腐敗できることである。 したがって前述した説明から、再生可能な材料の供給源から容易に入手できる 材料を使用し、また既存技術および設備を使用して、本発明の目的が容易且つ効 果的に達成できることが明白となろう。 先に指摘したように、これまでの説明は単に本発明の説明を意図したものであ り、その範囲を限定するものではない。当業者には、パッケージ用積層材に含ま れる各個の材料層の数および構成の選択における多数の様々な代替例および変更 例が、添付の請求の範囲に記載されているような発明の概念に係わる精神および 範囲から逸脱しないで行い得ることが明かとなろう。例えば、パッケージ用積層 材にさらに大きな、すなわち補完的な製品保護特性を与えることが望まれるなら ば、上述し図示した特定のパッケージ用積層材は前述したものと同じまたは異な る１以上の付加的な層を含むことができる。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 ＥＰ(ＡＴ，ＢＥ，ＣＨ，ＤＥ， ＤＫ，ＥＳ，ＦＩ，ＦＲ，ＧＢ，ＧＲ，ＩＥ，ＩＴ，Ｌ Ｕ，ＭＣ，ＮＬ，ＰＴ，ＳＥ)，ＯＡ(ＢＦ，ＢＪ，ＣＦ ，ＣＧ，ＣＩ，ＣＭ，ＧＡ，ＧＮ，ＭＬ，ＭＲ，ＮＥ， ＳＮ，ＴＤ，ＴＧ)，ＡＰ(ＫＥ，ＬＳ，ＭＷ，ＳＤ，Ｓ Ｚ，ＵＧ)，ＡＭ，ＡＴ，ＡＵ，ＢＢ，ＢＧ，ＢＲ，Ｂ Ｙ，ＣＡ，ＣＨ，ＣＮ，ＣＺ，ＤＥ，ＤＫ，ＥＥ，ＥＳ ，ＦＩ，ＧＢ，ＧＥ，ＨＵ，ＪＰ，ＫＥ，ＫＧ，ＫＰ， ＫＲ，ＫＺ，ＬＫ，ＬＲ，ＬＴ，ＬＵ，ＬＶ，ＭＤ，Ｍ Ｇ，ＭＮ，ＭＷ，ＭＸ，ＮＯ，ＮＺ，ＰＬ，ＰＴ，ＲＯ ，ＲＵ，ＳＤ，ＳＥ，ＳＩ，ＳＫ，ＴＪ，ＴＴ，ＵＡ， ＵＳ，ＵＺ，ＶＮ

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １．生物学的に分解できる材料のコアー層（１１）と、このコアー層の両側に 付与されて良好な結合強度すなわち接着強度で中間に介在するコアー層（１１） に結合される生物学的に分解できる材料の外層（１２，１４）とを含む液密パッ ケージ（２２）を形成するためのパッケージ用積層材（１０）であって、 同様な生物学的に分解できる材料からなり、コアー層（１１）とそれぞれの外 層（１２，１４）との間に付与される結合剤すなわち接着剤の層（１３，１５） で前記外層（１２，１４）がコアー層（１１）に結合されることを特徴とするパ ッケージ用積層材。 ２．請求の範囲第１項に記載されたパッケージ用積層材であって、それぞれの 生物学的に分解できる結合層（１３，１５）がエチルビニルアセテート共重合体 で構成されたことを特徴とするパッケージ用積層材。 ３．請求の範囲第１項または第２項に記載されたパッケージ用積層材であって 、それぞれの生物学的に分解できる結合層（１３，１５）が生物学的に分解でき る結合剤の水溶液をカバーすなわち被覆されて付与されることを特徴とするパッ ケージ用積層材。 ４．請求の範囲第１項から第３項までのいずれか一項に記載されたパッケージ 用積層材であって、コアー層（１１）の生物学的に分解できる材料が紙、厚紙な どのような木材パルプをもとにした繊維材料であることを特徴とするパッケージ 用積層材。 ５．請求の範囲第１項から第３項までのいずれか一項に記載されたパッケージ 用積層材であって、コアー層（１１）の生物学的に分解できる材料がバイオポリ マーであることを特徴とするパッケージ用積層材。 ６．請求の範囲第５項に記載されたパッケージ用積層材であって、バイオポリ マーが脂肪族ポリエステル、ポリラクチド、および澱粉をもとにした材料を含む 群から選択されることを特徴とするパッケージ用積層材。 ７．請求の範囲第５項または第６項に記載されたパッケージ用積層材であって 、コアー層（１１）の生物学的に分解できる材料が発泡形成または膨張形成され た バイオポリマーで構成されることを特徴とするパッケージ用積層材。 ８．請求の範囲第１項から第３項、または第５項から第７項までのいずれか一 項に記載されたパッケージ用積層材であって、コアー層（１１）および外層（１ ２，１４）が押出し加工で形成されることを特徴とするパッケージ用積層材。 ９．請求の範囲第１項に記載されたパッケージ用積層材（１０''）を製造する 方法であって、紙または厚紙、すなわちバイオポリマーで作られたウェブ（１１ ''）がその片面または両面がエチルビニルアセテート共重合体の水溶液の薄い連 続した層（それぞれ１３''，１５''）で被覆され、被覆ウェブが水を除去（蒸発 ）させるために乾燥され、また乾燥されたウェブが仕上げられて良好に一体化さ れたパッケージ用積層材（１０''）を形成するためにウェブの両側に押出し加工 されたバイオポリマーの薄層（それぞれ１２''，１４''）でカバーされることを 特徴とする方法。 10．請求の範囲第１項に記載されたパッケージ用積層材（１０’）を製造する 方法であって、紙または厚紙、すなわちバイオポリマーで作られたウェブ（１１ ’）がその片面または両面がエチルビニルアセテート共重合体の水溶液の薄い連 続した層（それぞれ１３’，１５’）で被覆され、被覆ウェブが水を除去（蒸発 ）させるために乾燥され、また乾燥されたウェブが仕上げられて良好に一体化さ れたパッケージ用積層材（１０’）を形成するためにウェブの両側に予備形成さ れたバイオポリマーのウェブ形フィルム（それぞれ１２’，１４’）を当てられ て結合されることを特徴とする方法。 11．請求の範囲第９項または第１０項に記載された方法であって、エチルビニ ルアセテート共重合体の水溶液がウェブ（１１’，１１''）の各面にそれぞれ０ ．５〜５．０ｇ／ｍ²の範囲に対応する量で付与されることを特徴とする方法。 12．請求の範囲第１０項に記載された方法であって、押出し加工されたバイオ ポリマーがポリラクチドで構成されたことを特徴とする方法。 13．液密のパッケージ容器（２２）であって、生物学的に分解できる材料のコ アー層（１１）と、このコアー層の両側に付与され、コアー層との間に備えられ た生物学的に分解できる材料の結合層（それぞれ１３，１５）によってコアー層 に結合される生物学的に分解できる材料の外層（それぞれ１２，１４）とを含む シートすなわちウェブ形のパッケージ用積層材（１０）を折畳み形成し、熱密封 して製造されたことを特徴とする液密パッケージ容器。 14．請求の範囲第１３項に記載された液密パッケージ容器であって、生物学的 に分解できる結合層がエチルビニルアセテート共重合体で構成されたことを特徴 とする液密パッケージ容器。 15．請求の範囲第１項から第８項までのいずれか一項に記載されたパッケージ 用積層材（１０）の使用法であって、液密な生物学的に分解すなわち腐敗できる パッケージ容器（２２）に使用する使用法。