JPH11504170A - 宅内装置通報信号を検出するための装置及び構造 - Google Patents

宅内装置通報信号を検出するための装置及び構造

Info

Publication number
JPH11504170A
JPH11504170A JP8524988A JP52498896A JPH11504170A JP H11504170 A JPH11504170 A JP H11504170A JP 8524988 A JP8524988 A JP 8524988A JP 52498896 A JP52498896 A JP 52498896A JP H11504170 A JPH11504170 A JP H11504170A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
frequency
signal
predetermined
detected
determining whether
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP8524988A
Other languages
English (en)
Inventor
マシューズ、マイケル・ティー
Original Assignee
シドコ・インコーポレイテッド
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by シドコ・インコーポレイテッド filed Critical シドコ・インコーポレイテッド
Publication of JPH11504170A publication Critical patent/JPH11504170A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04MTELEPHONIC COMMUNICATION
    • H04M1/00Substation equipment, e.g. for use by subscribers
    • H04M1/57Arrangements for indicating or recording the number of the calling subscriber at the called subscriber's set
    • H04M1/573Line monitoring circuits for detecting caller identification
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04MTELEPHONIC COMMUNICATION
    • H04M3/00Automatic or semi-automatic exchanges
    • H04M3/42Systems providing special services or facilities to subscribers
    • H04M3/428Arrangements for placing incoming calls on hold
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04QSELECTING
    • H04Q1/00Details of selecting apparatus or arrangements
    • H04Q1/18Electrical details
    • H04Q1/30Signalling arrangements; Manipulation of signalling currents
    • H04Q1/44Signalling arrangements; Manipulation of signalling currents using alternate current
    • H04Q1/444Signalling arrangements; Manipulation of signalling currents using alternate current with voice-band signalling frequencies
    • H04Q1/46Signalling arrangements; Manipulation of signalling currents using alternate current with voice-band signalling frequencies comprising means for distinguishing between a signalling current of predetermined frequency and a complex current containing that frequency, e.g. speech current

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Signal Processing (AREA)
  • Computer Networks & Wireless Communication (AREA)
  • Telephone Function (AREA)

Abstract

(57)【要約】 発呼者識別及びコールウェイティングの両方を有する電話システムにおける宅内機器通報信号(CAS)検出のための方法及び装置。本発明は、電話会社によって送信された有効なCASトーンと音楽または人の声によって生成される無効なCASトーンとを区別する。本発明は、複数のサンプル期間において、検出されたトーンをサンプルする。連続するサンプル期間の間の周波数変化及び周波数変化の方向が計算される。周波数変化の方向の遷移の数がカウントされ、それを用いて、検出されたトーンが有効なCASトーンまたは無効なCASトーンのいずれに相当するか判定される。

Description

【発明の詳細な説明】 宅内装置通報信号を検出するための装置及び構造発明の背景 本発明は電話システム上で送信される信号を検出するための構造及び方法に関 する。特に、電話使用者(customer)の電話がオフフック状態にある間 の電話システム上の信号の検出に関する。従来技術の説明 コールウェイティング(call waiting)や発呼者識別(ID)は 、電話産業においてはよく知られた概念である。コールウェイティングによって 、電話で誰かと話をしている電話使用者は、別の着信があることを示す電話加入 者アクセス信号(SAS)を電話受話器に受けることができる。電話使用者はそ の着信を無視するかまたはそれに対して応答する(電話機の予め定められたボタ ンを押すことによって応答する)の何れかを選択することができる。電話使用者 が着信に応答する場合、元の通話は“保留”状態にされる。 発呼者IDを使って、電話会社は、最初と2つ目のリング信号の間に電話使用 者の電話へと符号化された情報を送信する。この符号化された情報(発呼者ID 情報)は、通常、発呼者の名前と電話番号を含む。電話使用者は、電話使用者が 受話器を取る前に符号化された情報を復号して表示する宅内機器(custoe r premises equipment:CPE)を購入するかあるいはレ ンタルすることができる。 最近、発呼者IDとコールウェイティングの2つの概念を結びつけて、発呼者 IDコールウェイティング(CIDCW)が生まれている。CIDCWでは、電 話使用者がCPEを電話回線に接続していることが必要である。電話使用者が電 話で話しているときに別の着信を受けると、SASトーン及びそれに続くCPE 通報信号トーン(CPE alert ing signal tone:CASトーン)が電話会社の中央オフィスか らCPEに送られる。CASトーンはデュアルトーンマルチフリーケンシー(D TMF)信号に似ているが、周波数がより高く振幅はより小さい。CASトーン は2つの信号からなる。即ち、2130Hzの信号と2750Hzの信号である 。CASトーンにおいて用いられるこれらの信号の周波数は、単一の基本周波数 の音声高長波成分に対して相対的に優勢(prime)である。その結果、意図 されないCASの検出を引き起こすような人間の声の高調波成分ができるだけ小 さくされている。ひとつのCASトーンは約75乃至85m/sec継続する。 CASトーンを検出したとき、CPEは電話会社が発呼者ID情報を送ってく る前に電話会社の中央オフィスに確認信号(acknowledge sign al)を送らなければならない。確認信号はDTMF信号の“D”として定義さ れている。確認信号の送信中、CPEは電話使用者の電話機の音声経路を切り離 し、電話会社の中央オフィスは確認信号の音を小さくして電話使用者が話しをし ている相手に確認信号が聞こえないようにする。確認信号を受けとると、電話会 社は発呼者ID情報をCPEに送る。 CIDCWを実現する上で内在する問題は、CPEが電話使用者または電話回 線の反対側にいるその通話相手から受信される音声トーンとCASトーンとを区 別しなければならないということである。人間の声(または音楽)は電話回線上に 2130及び2750Hzの周波数を発生させ得る。CPEがそのような音声信 号をCASトーンと誤って認識すると、“トータオフ(talk off)”と 呼ばれている事象が発生する。 “トークオフ”のとき、CPEは一時的に電話使用者の音声経路を絶ち、確認 信号を送信する。しかしながら、中央オフィスはCAS信号を 発信していないので、確認信号が送られようとしていることに気がつかない。従 って、中央オフィスは確認信号の音を小さくしない。その結果、回線の反対側に いる通話相手は大きな音の確認信号を聞いてしまう。“トークオフ”は従って望 ましくない事象であり、できるだけ起こらないようにすべきものである。 “トークオフ”の発生する回数は、CPE内の信号検出回路の感度を下げるこ とによって少なくすることができる。このように感度を下げることによって、人 間の声(または音楽)がCASトーンに間違われることは少なくなるだろう。し かしながら、このように感度を下げると、CPEが有効なCASトーンを検出す る確率も下がってしまう。CPEが有効なCASトーンを検出するのに失敗する ことは、“トークダウン(talk down)”と呼ばれている。トークダウ ンもまた望ましくない事象である。 従って、“トークダウン”及び“トークオフ”の発生をできるだけ少なくする ことのできるCPEが望まれている。即ち、有効なCASトーンを信頼性高く検 出してそれに応答し、且つ偶然にCASトーンに類似した人間の声のトーンは無 視するCPEが望まれている。発明の要約 従って、本発明は検出されたトーンが有効なCASトーンに相当するかどうか 判定する方法を提供するものである。この方法は、(1)検出されたトーンの周 波数を複数のサンプル期間においてサンプルする過程と、(2)連続するサンプ ル期間の間の周波数の変化を計算する過程と、(3)連続するサンプル期間の間 の周波数変化の方向を特定する過程と、(4)周波数変化の方向に発生する遷移 (transition)の数を計数する過程と、(5)遷移の数を用いて検出 されたトーンが有効なCASトーンに相当するかどうか判定する過程とを含む。 CASトーン及び人の会話に関連する周波数特性によって、周波数変化の方向 が遷移する回数を用いて、検出されたトーンが、有効なCASトーン、人の会話 が混ざった有効なCASトーン、または人の会話のどれであるか特定することが できる。 有効なCASトーンまたは人の会話によって変化された有効なCASトーンで は、通常、周波数変化の方向の遷移が多数発生する。それに対し、人の会話では 、通常、周波数変化の方向の遷移がより少ない。従って、周波数変化の方向が遷 移する回数が多いほど、CASトーンが存在する確率が高い。一実施例では、検 出されたトーンは、遷移の数が予め定められた数を超える場合にのみ有効なCA Sトーンであると確認される。 本発明の別の実施例では、検出されたトーンが有効なCASトーンに相当する かどうか判定する方法は、(1)検出されたトーンの周波数を複数のサンプル期 間においてサンプルする過程と、(2)サンプルされた周波数がCASトーンの 有効なサンプル期間を表しているかどうか判定する過程と、(3)連続する有効 なサンプル期間の間の周波数の変化を計算する過程と、(4)各計算された周波 数変化の連続性合計値を計算する過程と、(5)連続する有効なサンプル期間の 対の連続性カウント値を計数する過程と、(6)連続性合計値を連続性カウント 値で割って周波数変化の平均を求める過程と、(7)検出されたトーンが有効な CASトーンに相当するために満たさなければならない周波数許容範囲を選択す るべく周波数変化の平均を用いる過程とを含む。 ある特定の実施例では、周波数変化の平均が高いときは(即ち、検出されたト ーンの周波数が比較的不安定な場合)比較的狭い周波数許容範囲が用いられ、周 波数変化の平均が低いときは(即ち、検出されたトーンの周波数が比較的安定し ている場合)比較的広い周波数許容範囲が使 用される。 本発明の別の実施例では、検出されたトーンが有効なCASトーンに相当する かどうか判定する方法は、(1)検出された信号を複数のサンプル期間において サンプルする過程と、(2)各サンプル期間において、検出された信号がCAS トーンの第1の公称周波数(nominal frequency)を含む第1 周波数範囲内の第1周波数成分を有するかどうか判定する過程と、(3)各サン プル期間において、検出された信号がCASトーンの第2の公称周波数を含む第 2周波数範囲内の第2周波数成分を有するかどうか判定する過程と、(4)第1 周波数成分が第1周波数範囲内にあるサンプル期間の数を表す第1カウント値を 計数する過程と、(5)第2周波数成分が第2周波数範囲内にあるサンプル期間 の数を表す第2カウント値を計数する過程と、(6)第1及び第2カウント値を 用いて、検出された信号が有効なCASトーンに相当するかどうか判定する過程 とを含む。ある特定の実施例では、検出された信号は、第1及び第2カウント値 の合計値が予め定められた数を超える場合にのみ有効なCASトーンに相当する と判定される。 また、この実施例は、(7)各サンプル期間において、第1周波数成分が第1 周波数範囲内の周波数を有していないかどうか判定する過程と、(8)各サンプ ル期間において、第2周波数成分が第2周波数範囲内の周波数を有していないか どうか判定する過程と、(9)第1周波数成分が第1周波数範囲内にないサンプ ル期間の数を表す第3カウント値を計数する過程と、(10)第2周波数成分が 第2周波数範囲内にないサンプル期間の数を表す第4カウント値を計数する過程 と、(11)第3及び第4カウント値を用いて、検出されたトーンが有効なCA Sトーンに相当するかどうか判定する過程とを含み得る。第1及び第2カウント 値は、検出されたトーンが有効なCASトーンに類似していると判断する のに用いられ、第3及び第4カウント値は有効なCASトーンが終了していると 判断するのに用いられる。ある特定の実施例では、検出された信号は、第1及び 第2カウント値が第1の予め定められた数を超え、かつ第3カウント値と第4カ ウント値の何れかが第2の予め定められた数を超える場合にのみ有効なCASト ーンに相当すると判定される。 別の特定の実施例では、有効なCASトーンに対し期待される期間(例えば7 5〜85msec)より長い期間に渡って検出された信号がCASトーンに類似 していないかどうか判定するべく、検出された信号のモニタリングがなされる。 もし伸びた期間の間も検出されたトーンがCASトーンに類似している場合は、 検出された信号は有効なCASトーンに相当するものではないとされる。 本発明の別の実施例に基づく検出されたトーンが有効なCASトーンに相当す るかどうか判定する方法は、(1)検出されたトーンの第1周波数成分をサンプ ルし、第1周波数成分が第1のサイクル数を完成するのに要する時間を求める過 程と、(2)検出された信号の第2周波数成分をサンプルし、第2周波数成分が 第2のサイクル数を完成するのに要する時間を求める過程と、(3)検出された トーンが有効なCASトーンに相当するとき第1の周波数成分が第1のサイクル 数を完成するのに要する時間が第2の周波数成分が第2のサイクル数を完成する のに要する時間に概ね等しくなるように、第1のサイクル数と第2のサイクル数 とを選択する過程とを含む。特定の実施例では、第1周波数成分は2130Hz の成分であり、サンプルされてこの周波数成分がいつ7サイクル分発生したかが 検知される。また、第2周波数成分は2750Hzの成分であり、サンプリング されてこの成分がいつ9サイクル分発生したかが検知される。これらの特定のサ イクル数の選択によって、第1周波数成分に対するサンプル期間と第2周波数成 分に対するサンプル期間が 概ね等しくなっている。このことは、有効なCASトーンの2つの成分が概ね等 しいサンプル期間を用いて検出されることを可能にするという利点がある。 また本発明は、検出されたアナログトーンがいつ有効なCASトーンに相当す るものとされるか判定するための回路を含む。この回路は、検出されたトーンを 受信するべく接続された第1及び第2バンドパスフィルタを含む。第1バンドパ スフィルタは有効なCASトーンの第1の公称周波数(例えば2130Hz)に 概ね等しい周波数の第1アナログ信号を通過させる。第2バンドパスフィルタは 有効なCASトーンの第2の公称周波数(例えば2750Hz)に概ね等しい周 波数の第2のアナログ信号を通過させる。第1及び第2バンドパスフィルタはそ れぞれ第1及び第2のしきい値リミッタ回路に接続されており、それによって第 1及び第2アナログ信号は第1及び第2しきい値リミッタ回路にそれぞれ供給さ れる。第1及び第2しきい値リミッタ回路は、第1及び第2アナログ信号に応答 して第1及び第2デジタル信号を生成する。第1及び第2しきい値リミッタ回路 はマイクロプロセッサに接続されており、第1及び第2デジタル信号はマイクロ プロセッサに送られる。マイクロプロセッサは、第1及び第2デジタル信号から 、検出されたトーンが有効なCASトーンに相当するかどうか判定する。ある特 定の実施例では、マイクロプロセッサはDTMF発生回路に接続されており、D TMF発生回路はマイクロプロセッサが検出された信号が有効なCASトーンに 相当すると判定したとき確認信号を発生する。 本発明は、以下の詳細な説明と添付の図面を参照することによって、よりよく 理解されるだろう。図面の簡単な説明 第1図は本発明の一実施例に基づくCPE回路のブロック図である。 第2図はフロントエンド増幅器の模式図である。 第3図及び第4図は、本発明の一実施例において使用されるアナログフィルタ の周波数応答特性を示した模式図である。 第5図及び第6図は、本発明の一実施例に基づく2130Hz及び2750H zアナログフィルタの模式図である。 第7図は本発明の一実施例に基づくしきい値リミッタ回路の模式図である。 第8図は、特定のアナログ信号に対する第7図のしきい値リミッタ回路の応答 特性を示す波形図である。 第9a図乃至第9c図は、会話トーン単独及び有効なCASトーンを含む会話 トーンを表す波形図である。 第10図は、本発明の一実施例に対するトーンカウント値対周波数許容範囲を 示す図である。 第11図は、第1図のCPE回路の一部をより詳しく示す模式図である。 第12a図及び第12b図からなる第12図、第13a図乃至第13d図から なる第13図、第14図、及び第15a図及び第15b図を含む第15図は、第 1図のマイクロプロセッサの動作を説明するフローチャートである。発明の詳細な説明 第1図は、本発明の一実施例に基づくCPE回路100のブロック図である。 CPE回路は、チップ及びリング入力端子101及び102と、フロントエンド 増幅器104と、2130Hzアナログフィルタ106と、2130Hzしきい 値リミッタ110と、2750Hzアナログフィルタ108と、2750Hzし きい値リミッタ112と、マイクロプロセッサ114と、クロック信号発生回路 116と、DTMF信号発生 回路118と、RELAY_OUT端子120と、オフフク端子121と、回線 終端出力端子122と、DTMF信号出力端子124とを含んでいる。 音声信号、CASトーン、及び他の通常の電話システムの信号が、従来の電話 技術に基づき、チップ及びリング端子101−102に供給される。電話システ ムのチップ及びリング端子101−102は、それぞれリード151及び152 によって、フロントエンド増幅器104の入力端子に接続されている。 第2図は本発明の一実施例に基づくフロントエンド増幅器104の模式図であ る。フロントエンド増幅器104は、CPE回路100の残りの回路を電話シス テムの高電圧から隔離するための高圧コンデンサC11及びC12を含む従来の 回路である。また、フロントエンド増幅器104は、図示されているように、コ ンデンサC46及びC49乃至C51と、抵抗R49乃至R50及びR55乃至 R61と、ダイオードD15乃至D18と、演算増幅器U7Aとによって形成さ れる従来のチェビシェフフィルタ201を含んでいる。更に、フロントエンド増 幅器104は、図示されているように抵抗R45、R47、R48及びR51乃 至R54と、コンデンサC42乃至C45、C47及びC48と、バイポーラト ランジスタQ13と、演算増幅器U7Bとを含む従来のバッファアイソレータ回 路202を含んでいる。フロントエンド増幅器104はチップ及びリング端子1 01−102に受信された均衡のとれた信号を結合して、チップ及びリング端子 101−102に受信された信号を表すシングルエンドの信号を生成する。この シングルエンドの信号は増幅されてバッファリングされ、TONE_OUT信号 を生成する。 TONE_OUT信号はリード153を介して2130Hzアナログフィルタ 106と2750Hzアナログフィルタ108の両方の入力端 子に送られる(第1図)。アナログフィルタ106及び108は帯域幅の狭いバ ンドパスフィルタである。一般に、アナログフィルタ106は2130Hzに近 い周波数を有する信号を通過させ、アナログフィルタ108は2750Hzに近 い周波数を有する信号を通過させる。第3図及び第4図は、アナログフィルタ1 06及びアナログフィルタ108の周波数応答特性をそれぞれ表す模式図である 。 第3図に示されているように、アナログフィルタ106は50mV以上の振幅 の2100乃至2160Hzの範囲の信号を通過させる。この周波数範囲は21 30Hzを中心周波数として+/−1.4%を表す。この予め定められた周波数 範囲の外側の信号は大幅に減衰される。以下により詳細に説明するように、この 予め定められた周波数範囲の外の信号が50mVを越える振幅を有することは望 ましくない。 第4図に示されているように、アナログフィルタ108は50mV以上の振幅 の2712乃至2789Hzの範囲の信号を通過させる。この周波数範囲は27 50Hzを中心周波数として+/−1.4%を表す。この場合も、予め定められ た周波数範囲の外側の信号は大幅に減衰される。 第5図は、本発明の一実施例に基づく2130Hzアナログフィルタ106の 模式図である。アナログフィルタ106は、2つの従来のバイクオッドフィルタ (bi−quad filter)501及び502を含んでいる。これらのフ ィルタは第3図に示されているような周波数応答特性を与えるべく調整されてい る。2つのバイクオッドフィルタ501及び502を用いることによって、アナ ログフィルタ106の阻止帯の減衰が高められている。人間の声の周波数がアナ ログフィルタ106によって通過される周波数に比較的近い(約1500Hz) ためアナログフィルタ106の阻止帯の減衰を高めることが望ましい。 バイクオッドフィルタ501は調整可能なフェーズシフタ510と、インバー タ511と、90°フェーズシフタ512とを含んでいる。調整可能なフェーズ シフタ510は、抵抗R20乃至R22、コンデンサC17及び演算増幅器U6 Aを含んでいる。インバータ511は、抵抗R17乃至R18、コンデンサC1 5及び演算増幅器U6Bを含んでいる。フェーズシフタ512は、抵抗R19及 びR39、コンデンサC16及び演算増幅器U6C含んでいる。バイクオッドフ ィルタ501の回路素子は、フィルタ501が良度指数Qとして40.7を有し 且つ増幅度1を有するように選択されている。 同様に、バイクオッドフィルタ502は、調整可能なフェーズシフタ520と 、インバータ521と、90°フェーズシフタ522とを含んでいる。調整可能 なフェーズシフタ520は、抵抗R28乃至R30、コンデンサC19及び演算 増幅器U5Aを含んでいる。インバータ521は、抵抗R25乃至R26、コン デンサC26及び演算増幅器U5Bを含んでいる。フェーズシフタ522は、抵 抗R27及びR38、コンデンサC18及び演算増幅器U5Cを含んでいる。バ イクオッドフィルタ502の回路素子は、フィルタ502が良度指数Qとして1 1.2を有し且つ増幅度1を有するように選択されている。アナログフィルタ1 06によって生成される出力信号は第1アナログ信号と呼ばれる。第1アナログ 信号はリード154を通じて送出される。 第6図は本発明の一実施例に基づく2750Hzアナログフィルタ108の模 式図である。アナログフィルタ108は従来のバイクオッドフィルタ601から なり、これは第4図に示すような周波数応答特性を与えるべく調整されている。 フィルタ108を通過する信号の周波数は通常の人間の声の帯域の周波数から比 較的離れているため(例えば2712Hz乃至2789Hz)、この実施例では 1つのバイクオッドフィル タ601しか使用されていない。 バイクオッドフィルタ601はバイクオッドフィルタ501及び502(第5 図)と同様であり、調整可能なフェーズシフタ610と、インバータ611と、 90°フェーズシフタ612とを含んでいる。調整可能なフェーズシフタ610 は抵抗R14乃至R16、コンデンサC10及び演算増幅器U7Aを含んでいる 。インバータ611は抵抗R11乃至R12、コンデンサC8及び演算増幅器U 7Bを含んでいる。フェーズシフタ612は抵抗R13及びR40、コンデンサ C9及び演算増幅器U7Cを含んでいる。バイクオッドフィルタ601の回路素 子は、フィルタ601が良度指数Qとして55を有し且つ増幅度1を有するよう に選択されている。フィルタ108によって生成される出力信号は、第2アナロ グ信号と呼ばれる。第2アナログ信号はリード155を通じて送出される。 説明している実施例のアナログフィルタ106及び108は、検出されるべき 周波数の+/−1.4%の周波数範囲を有しているが、他の周波数範囲も可能で あり、それらも本発明の範囲に入るものである。他の範囲を選ぶには、バイクオ ッドフィルタ501、502(第5図)及び601(第6図)の回路素子が適切 に選択されかつ/または調整される。 アナログフィルタ106及び108を通過した出力信号は、しきい値リミッタ 回路110及び112の入力端子にそれぞれ加えられる(第1図)。第7図は、 しきい値リミッタ回路110の模式図である。説明している実施例では、しきい 値リミッタ回路112はしきい値リミッタ回路110と同一であるが、これは必 ずしも必要ではない。 しきい値リミッタ回路110は、抵抗R6乃至R10と、コンデンサC4乃至 C6と、演算増幅器U1Aとを含んでいる。演算増幅器U1Aの反転入力端子は 、コンデンサC4を通して第1アナログ信号を受信す るよう接続されている。この反転入力端子は、10KΩの抵抗R6を介して2. 5ボルトの固定電圧源にも接続されている。従って、演算増幅器U1Aの反転入 力端子に加えられる電圧は、2.5ボルトに第1アナログ信号の電圧を加えたも のとなる。 演算増幅器U1Aの非反転入力端子は、10KΩの抵抗R8を介して2.5ボ ルトの固定電圧源に接続されている。また、演算増幅器U1Aの非反転入力端子 は、並列に接続された499KΩの抵抗R7と120pFのコンデンサC5を通 じて演算増幅器U1Aの出力端子にも接続されている。これによってスイッチン グの応答時間の高速化が図られている。 演算増幅器U1Aは電源端子+VCCA及びAGNDに接続されている。+V CCA端子は5ボルトに保持されており、AGND端子は0ボルトに保持されて いる。演算増幅器U1Aの出力端子の電圧は、従って5ボルトと0ボルトの間で 動作可能である。 アナログフィルタ106から受信された第1アナログ信号は、しきい値リミッ タ回路110の動作を制御する。しきい値リミッタ回路110の回路素子の値は 、演算増幅器U1Aの出力端子の電圧を0ボルトへと変化させるためには演算増 幅器U1Aの反転入力端子に加えられる電圧が2.45ボルト以下でなくてはな らないように選択されている。これは、第1アナログ信号が−50mV以下のと き発生する(2.5ボルト−50mV=2.45ボルト)。 同様に、しきい値リミッタ回路110の回路素子の値は、演算増幅器U1Aの 出力端子の電圧を5ボルトへと変化させるためには演算増幅器U1Aの反転入力 端子に加えられる電圧が2.55ボルト以上でなくてはならないように選択され ている。これは、第1アナログ信号が50mV以上のとき発生する(2.5ボル ト+50mV=2.55ボルト)。 上述したようにして、演算増幅器U1Aの反転入力端子に加えられるアナログ 信号は、TTL電圧レベル(即ち0及び5ボルト)に相当する電圧レベルを有す る第1デジタル信号に変換される。しきい値リミッタ回路によって生成される第 1デジタル信号は、2100乃至2160Hzの範囲の周波数を有する。なぜな ら、これらの周波数でしか第1アナログ信号の振幅は50mV以上にならないか らである。第8図は、2100Hzの周波数を有し且つ50mVの振幅ピーク値 を有する第1アナログ信号に対するしきい値リミッタ110の応答特性を図示し た波形図である。 しきい値リミッタ回路112は、しきい値リミッタ回路110と同様に動作し て、第2アナログ信号に応答して生成され0ボルトと5ボルトの間で変化する第 2のデジタル信号を形成する。第2デジタル信号は2712乃至2789Hzの 範囲の周波数を呈する。 しきい値リミッタ110及び112によって生成されたデジタル信号(即ち、 第1及び第2デジタル信号)は、それぞれリード156及び157を介してマイ クロプロセッサ114の入力端子に加えられる(第1図)。マイクロプロセッサ 114は、フィリップス社から部品番号F87C51FA−4A44として入手 可能な通常の装置である。また、マイクロプロセッサ114は、従来のクロック 信号発生回路116から35795MHzの周波数を有するクロック信号を受信 する。この3.5795MHzのクロック信号はマイクロプロセッサ114内に おいて4で除算され、894.875KHzの周波数を有する内部カウンタクロ ック(CNTRCLK)信号を生成する。CNTRCLK信号はマイクロプロセ ッサ114内のフリーランニング16ビットカウンタのクロック信号として用い られる。 マイクロプロセッサ114は、以下に述べるようにして入力信号を処 理し、第1及び第2デジタル信号がCASトーンを表しているかどうか判定する ようにプログラムされている。付録Aは、以下に述べる本発明の実施例に基づい てマイクロプロセッサ114をプログラムするのに用いられるソースコードを含 んでいる。 マイクロプロセッサ114は、第1及び第2デジタル信号の立ち上がりエッジ を検出することができる。マイクロプロセッサ114は第1及び第2デジタル信 号をモニタリングして、立ち上がりエッジをみつける。これらのデジタル信号の いずれかに立ち上がりエッジを検出すると、マイクロプロセッサ114は、フリ ーランニングカウンタの内容をキャプチャーレジスターに転送した後、割り込み を発生させる。 割り込みサービスルーチン内において、検出された立ち上がりエッジが第1ま たは第2のデジタル信号の“最初の”立ち上がりエッジを表す場合、キャプチャ ーレジスタ内に格納されたカウント値がメモリに書き込まれる。第1デジタル信 号の最初の立ち上がりエッジが検出されたときのカウント値は2130_Cou nt_0として表される。また、第2デジタル信号の最初の立ち上がりエッジが 検出されたときのカウント値は2750_Count_0として表される。 また、割り込みサービスルーチン内において、検出された立ち上がりエッジが 第1デジタル信号の7番目の立ち上がりエッジまたは第2デジタル信号の9番目 の立ち上がりエッジを表す場合、適当なフラグ(CAPT0またはCAPT1) がセットされ、キャプチャーレジスタの内容がマイクロプロセッサ114内のメ モリに書き込まれる。第1デジタル信号の7番目の立ち上がりエッジが検出され たときのカウント値は、2130_Count_7として表され、第2デジタル 信号の9番目の立ち上がりエッジが検出されたときのカウント値は2750_C ount_9として表される。 第1デジタル信号の7つの立ち上がりエッジ(即ち7サイクル)によって、第 1デジタル信号の一つのサンプル期間が定められる。このサンプル期間は、第1 デジタル信号の最初の立ち上がりエッジと7番目の立ち上がりエッジとの間に経 過した時間に応じて変化する。2100乃至2160Hzの範囲の周波数を有す る第1デジタル信号を有する有効なCASトーンに対し、サンプル期間は3.2 41乃至3.333msecの範囲にあることになる。またサンプル期間は、サ ンプル期間内に経過するCNTRCLK信号のサイクルの数に関して定義するこ ともできる。即ち、有効なCASトーンは2900乃至2983カウントの範囲 のサンプル期間を有する。カウント値で表される第1デジタル信号のサンプル期 間は、2130_Count_7から2130_Count_0を差し引くこと によって計算される。 第2デジタル信号の9つの立ち上がりエッジ(即ち9サイクル)によって、第 2デジタル信号の一つのサンプル期間が定められる。このサンプル期間は、第2 デジタル信号の最初の立ち上がりエッジと9番目の立ち上がりエッジとの間に経 過した時間に応じて変化する。2712乃至2789Hzの範囲の周波数を有す る第2デジタル信号を有する有効なCASトーンに対し、サンプル期間は3.2 27乃至3.319msecの範囲(または、CNTRCLK信号の2888乃 至2970サイクルの範囲)にあることになる。カウント値で表される第2デジ タル信号のサンプル期間は、2750_count_9から2750_Coun t_0を差し引いて計算される。 サンプル期間は、第1デジタル信号に対しては7サイクル、第2デジタル信号 に対しては9サイクルとなるように選択されている。それによって、2つのデジ タル信号に対するサンプル期間が有効なCASトーンのあいだ概ね等しくなるよ うになっている。 これらの分割因子(divide factor)は、サンプリングポイント において入力信号間の極めて密接な位相関係を維持するべく慎重に選択されなけ ればならない。この位相関係が維持されないと、他方の周波数の信号のある部分 がフィルタを通過して、対象としている信号に干渉する。サンプルポイントにお ける位相関係が同じ場合、干渉の効果をキャンセル(または0にする)ことがで きる。 第1デジタル信号の7番目のサイクルまたは第2デジタル信号の9番目のサイ クルが検出されるべき十分な時間が経過しているのにそれらが検出されていない ことを検知するために2つのタイマが更に使用される。これらのタイマはメイン プログラムで読むことができる組み込みタイムout_flagを有しており、 それによって割り込みが不要となっている。メインプログラムがタイムフラグの 一方がセットされていることを検知すると、カウンタヒストリーに無効なサンプ ル期間の値であるFFが入力される。一実施例では、これらのタイマは有効なC AS周波数を検出するのに必要とされる時間よりも約7%長い3200カウント 後にタイムアウトするよう設定されている。 連続する無効サンプルのカウント値は、異なるトーンオフ(tone_off )カウンタにおいて第1及び第2デジタル信号の各々に対して計数される。後に 詳細に説明するように、トーンオフカウンタは有効なサンプル期間がより厳しい 周波数要求を満たすときリセットされる。 各デジタル信号の最新の28個のサンプル期間は、対応するカウンタヒストリ ーメモリに格納される。各カウンタヒストリーは28のメモリ位置を有しており 、各メモリ位置は8ビットを有する。 各デジタル信号のサンプル期間は対応するデジタル信号に対し予め定められた 有効カウント範囲と比較される。例えば、第2デジタル信号のサンプル期間(即 ち、2750_Count_9から2750_Cou nt_0を引いた値)が2915カウントとなるかもしれない。そのようなサン プル期間は有効なサンプル期間である。なぜならこのサンプル期間は第2デジタ ル信号に対する予め定められた2900乃至2983カウントの範囲に入るから である。逆に、第2デジタル信号のサンプル期間として2850カウントの値を 有するものは無効なサンプル期間である。繰り返すが、無効なサンプル期間は対 応するカウンタヒストリー内に無効を表すシンボルFFとして格納される。 有効なサンプル期間もカウンタヒストリーに格納される。有効なサンプル期間 を表す数値そのままを格納するのではなく、有効なサンプル期間が最小の有効サ ンプル期間のカウント値をどれだけ越えているかを表すカウント値が計算され、 格納される。例えば、第1信号が2915カウントの有効サンプル期間を有して いる場合、カウンタヒストリーに格納される値は、2915−2900、即ち1 5である。これによって、有効サンプル期間は8ビット値を用いて格納すること ができる。 28バイトカウンタヒストリーに格納された有効なサンプル期間の数のカウン ト値も計数される。このカウント値はトータルトーンカウント値(total_ tone count)として表される。トータルトーンカウント値は有効なサ ンプル期間が検出されるたびに1増加される。 カウンタヒストリー内にサンプル期間(有効及び無効の何れも含む)が蓄積さ れると、有効サンプル期間の合計も計算される。この合計は周波数合計値(fr equency sum)として表される。 サンプル期間(有効なものも無効なものも含む)は、ローテーション式にカウ ンタヒストリーに書き込まれる。即ち、最も古いサンプル期間が最も新しいサン プル期間に置き換えられる。 連続する有効なサンプル期間の間の差も計算される。連続する有効なサンプル 期間の間の差は、これら2つのサンプル期間の間の周波数のず れを表す。2つの連続する有効なサンプル期間は、スパン(span)として定 義される。例えば、最初の有効サンプル期間が2915カウントを有しており、 第2の有効サンプル期間が2920カウントを有している場合、第1スパンの差 は、マイナス5カウント(2915−2920)である。この場合の周波数変化 の方向は負である。なぜなら、第1スパンの間に周波数が減少しているからであ る。第1スパンに対し、周波数の変化(例えば5)と周波数変化の方向(例えば 負)の両方がメモリに格納される。 新たなスパンの各々に対し、周波数の変化及び周波数変化の方向が計算される 。現スパン(current span)に対する周波数変化の方向は前スパン (previous span)の周波数変化の方向と比較される。連続するス パンに関連付けられた方向が異なる場合、遷移カウンタが1増加される。従って 、遷移カウンタによって、連続するスパン間で周波数変化の方向が変化する回数 が示される。前の例を続けると、第3の有効サンプル期間が2926カウントを 有している場合、第2スパンに関連付けられる周波数の変化はマイナス6カウン ト(2920−2926)であり、周波数変化の方向は負である。この例では、 連続するスパンの間の周波数変化の方向に変化はない。なぜなら、どちらのスパ ンも周波数変化の方向は負だからである。従って、遷移カウンタの値は増加され ない。 もし第3の有効サンプル期間が2914カウントを有していると、第2スパン の周波数の変化はプラス6カウント(2920−2914)であり、周波数変化 の方向は正となる。従って、連続するスパン間に周波数変化の方向に変化が生じ ている。この場合、遷移カウンタは1増加される。 周波数が方向を変える回数は、検出されたトーンが、CASトーン、 CASトーンに人の会話が加わったもの、または人の会話の何れであるか判定す るのに用いられる。 検出されたトーンが会話によって変化されたCASトーンの場合、検出された トーンは、通常、連続するスパン間の周波数方向の変化を数多く含む。 検出されたトーンが人の会話のみによって生じている場合、その検出されたト ーンは、通常、連続するスパン間の周波数方向の変化がより少ない。従って、遷 移カウンタのカウント値が大きいほど、CASトーンが存在する確率は高い。 検出されたトーンがCASトーンのみによって生じている場合、スパンに生じ る周波数の変化は0に等しくなる。なぜなら、CASトーンそれ自体の周波数は 実質的に一定だからである。人の会話に混じったCASトーンと同じようにCA Sトーンを扱うことか望ましいので、周波数変化のないスパンは自動的に遷移カ ウンタを1増加させる。従って、完全なCASトーンは、24個のサンプル間隔 、23個のスパン及び22個の周波数方向変化を有する。 第9a図乃至第9c図はこの点について説明している。第9a図は、会話のみ によって生じた第1アナログ信号の振幅を表している。第9b図に示されている ように、第9a図の第1アナログ信号が第1デジタル信号に変換されるとき、こ の第1デジタル信号は周波数方向を2回しか変化させない。第9cはCASトー ンが存在する場合の第9b図の第1デジタル信号を表している。第9c図の第1 デジタル信号では、14回周波数方向が変化している。 また、連続する有効スパンのカウント値(連続性カウント値(continu ity count)として表される)が、連続性カウンタにおいて計数される 。有効なスパンの周波数変化の合計(連続性合計値(c ontinuity sum)として表される)も計算される。 各有効サンプル期間は、その後、第2の周波数範囲を用いて再評価される。本 発明の一実施例では、この第2周波数範囲は公称周波数から+/−0.6%の範 囲である。従って、第1デジタル信号用に用いられる第2周波数範囲は2117 乃至2143Hzである。第2デジタル信号用に用いられる第2周波数範囲は2 734乃至2767Hzである。別の実施例では、第2周波数範囲として別の値 を用いてもよい。ある有効サンプル期間がその関連する第2周波数範囲内にある 場合、そのサンプル期間は“ヒット(hit)”であると考えられる。各デジタ ル信号に対し、最も新しい24のサンプル期間に対するヒットの数がカウントさ れる。トーン1カウンタ(tonel_counter)は第1デジタル信号に 対するヒットの数を格納し、トーン2カウンタ(tone2_counter)は 第2デジタル信号に対するヒットの数を格納する(例えば、第14図参照)。検出 されたヒットは、トーンオフカウンタのカウント値をリセットする。 新たなサンプル期間が検出されるたび、トーンカウンタ(即ち、トーン1カウ ンタとトーン2カウンタ)及び第1及び第2デジタル信号に関連付けられたトー ンオフカウンタがチェックされる。両方のトーンカウンタが14個以上のヒット を含み、トーンオフカウンタのうち少なくとも1つが2以上の値に達している場 合、様々なレジスタ、カウンタ及びメモリロケーションにそのとき格納されてい る値がCASトーンを表すかどうかが判定される。両方のトーンカウンタレジス タが14以上に達している場合、CASトーンによってこの状態が生じた確率は かなり高い。また、トーンオフカウンタのうち少なくとも1つが2以上に達して いる場合、受信されたCASトーンは終了している確立がかなり高く、確認信号 を生成するタイミングであると考えられる。 従って、上述の条件が満たされる場合、プロセスは次のように進む。まず、2 つの遷移カウンタの内容が加え合わされ、2つのデジタル信号に対し周波数が方 向を変えた回数の合計が計算される。この合計が19未満の場合、そのときの状 態は人間の声のみによって生じたと考えられる。そのような場合、CASトーン の確認は少なくとも次のサンプル期間まで延期される。 2つの遷移カウンタの合計カウント値が19以上の場合は、そのときの状態が 有効なCASトーンによって生じた確率が高く、プロセスは以下に述べるように 進む。 続いて2つのトータルトーンカウンタの内容がチェックされる。いずれかのト ータルトーンカウンタが26以上のカウント値を有する(過去28サンプル期間 のうち26以上が有効であることを示す)場合、そのとき状態はCASトーンに よって生じたのではないと考えられる。これは、75〜85msecの持続時間 を有する有効なCASトーンは、26サンプル期間ほど長くは続かないからであ る。従って、これらの条件の下では、CASトーンの確認は少なくとも次のサン プル期間まで延期される。両方のトータルトーンカウンタが26未満のカウント 値を有する場合、プロセスは以下に述べるように進む。 連続性合計値(即ち、全てのスパンに対する周波数変化の合計値)が連続性カ ウント値(即ち、有効なスパンの総数)で割り算され、それによって入力デジタ ル信号の平均周波数偏差が与えられる。この平均周波数偏差は最も近い整数に丸 められる。小さな平均周波数偏差は、安定的なデジタル信号を意味する。平均周 波数偏差が8カウント未満の場合、対応するトーンカウンタ(即ちトーン1カウ ンタまたはトーン2カウンタ)は8から平均周波数偏差を引いた値に等しい整数 値だけ増加される。以下により詳細に説明するように、トーンカウンタの内容が より大きい ほど、有効なCASトーンがあると認定される周波数の範囲が広くなる。 その後、各入力デジタル信号の平均周波数が、周波数合計値をトータルトーン カウント値で割ることによって計算される。CASトーンが確認されるには、平 均周波数が複数の予め定められた周波数範囲の1つに入らなければならない。ト ーンカウンタレジスタの内容に基づきルックアップテーブルから特定の予め定め られた範囲が取り出される。トーンカウンタレジスタの内容が小さいほど、CA Sトーンとして確認されるためには、平均周波数が公称周波数により近くなけれ ばならない。トーンカウンタレジスタの内容が大きいほど、平均周波数がより広 い範囲でばらついても尚CASトーンとして認定され得る。第10図は、本発明 の一実施例に対する周波数許容値とトーンカウント値との関係を図示したもので ある。この実施例では、CASトーンの確認のためには、トーンカウント値が1 4の場合、平均周波数は公称周波数から+/−0.1%しか変化することができ ない。この周波数許容範囲はトーンカウント値が21の場合+/−0.225% へと線形に増加される。21より大きいトーンカウント値に対しては、平均周波 数は公称周波数から+/−0.6%の範囲で変化し得る。これらの周波数範囲は 入力CASトーンの周波数許容範囲に対し0.5%という応用上の要求によって 定められる。予め定められた周波数範囲は、特定の用途に対し必要とされる制約 によって変えることができる。 上述した全ての条件が満たされた場合、有効なCASトーンが存在すると考え られる。これらの条件が満たされない場合、CASトーンの確認は少なくとも次 のサンプル期間まで延期される。 有効なCASトーンを確認すると、マイクロプロセッサ114はRELAY_ OUT信号をリード158上に発生させる。この信号は、電話使用者のシステム の別の電話拡張装置(extension)がオフフ ックとなっているかどうか判定するのに用いられる。もし別の電話拡張装置がオ フフックとなっている場合は、発呼者ID情報を受信することはできない。RE LAY_OUT信号は電話使用者の電話を短期間(通常20msec)電話シス テムから切り離す。この期間にシステム上の電圧が測定される。電圧が急速に上 昇する場合は、オフフックになっている別の電話拡張装置はなく、従って電話使 用者は発呼者ID情報を受信することができる。OFFHOOK信号が外部回路 によって生成されてリード163を通じてマイクロプロセッサ114に供給され 、それにより、検出された他の電話拡張装置の状態がマイクロプロセッサ114 に通知される。 その後、マイクロプロセッサ114はTERMLINE信号をリード159上 に発生させる。この信号は、通常の電話負荷と概ね等しいDC負荷を電話回線に 与えることによって電話使用者の電話回線を終端するのに用いられる。 続いてマイクロプロセッサ114はGENDTMF信号をリード160を通じ てDTMF発生回路118に送る(第1図)。それに応じて、DTMF発生回路 118は確認信号(即ち、DTMF信号の“D”)をリード162上に発生させ 、この信号は電話会社の中央オフィスに送信される。確認信号を受けると、電話 会社は発呼者IDを電話使用者へと送る。DTMF発生器118はUMCマイク ロエレクトロニクス社から部品番号91531/Aとして入手可能な通常の装置 である。 第11図はフィルタ106及び108、しきい値リミッタ110及び112、 マイクロプロセッサ114、クロック発生回路116及びDTMF発生回路11 8をより詳細に示した模式図である。上述した信号に加えて、マイクロプロセッ サ114は、CASトーン検出(CASDET)信号を発生し、キャリア検出( −CD)、RESET信号、及び主 /副(PRISEC)信号を受信する。−CD信号は、リード167上に受信さ れる通常のキャリア検出信号であり、マイクロプロセッサ114に電話会社の強 い信号がCPE回路100によって受信されていることを通知する。RESET 信号はリード164上に受信される通常の信号であり、マイクロプロセッサ11 4をリセットするのに用いられる。PRISEC信号は外部回路からリード16 5上に受信され、CPE回路100がCASトーンの検出に応答して確認信号を 生成することが可能となっているか否かを判定するのに用いられる。CASDE T信号は、リード166を通じて送信される信号であり、マイクロプロセッサ1 14によって発生されて、有効なCASトーンが検出されたことを示す。これら の信号は、外部回路が中央オフィスから発呼者ID情報を受信するのを支援する のに用いられる。上述した信号は、発呼者ID情報を受信するのに使用される外 部回路と同様に、本出願と同じ出願人による“Caller ID and Call Waitin g for Multiple CPEs on a Single Telephone Line”というタイトルの Harry W.Lewis による米国特許出願第08/388,108号明細書により 詳しく説明されている。この特許出願は本出願に引証として加えられる。 第12図乃至第15図は、本発明の一実施例に基づくマイクロプロセッサ11 4の動作を説明するフローチャートである。 第12図は、示されているように第12a図及び第12b図からなり、マイク ロプロセッサ114の動作を説明する上位レベルのフローチャートである。ステ ップ1001において、サンプル期間が検出される。上述したように、サンプル 期間は次の4つの事象、即ち(1)関連するタイムアウトタイマ(timeou t timer)が所定の時間をカウントする前に第1デジタル信号がその第7 サイクルに達する、(2)関連するタイムアウトタイマが所定の時間をカウント する前に第2デジタ ル信号がその第9サイクルに達する、(3)第1デジタル信号がその第7サイク ルに達する前に第1デジタル信号に関連するタイムアウトタイマが所定の時間を カウントする、または(4)第2のデジタル信号がその第9サイクルに達成する 前に第2デジタル信号に関連するタイムアウトタイマが所定の時間をカウントす る、の一つがあるとき検出される。 ステップ1002、1006、1010及び1014において、検出されたサ ンプル信号が事象(1)、事象(2)、事象(3)或いは事象(4)に相当する かどうかがそれぞれ判定される。 関連するタイムアウトタイマが所定の時間をカウントする前に第1デジタル信 号がその第7サイクルに達したためサンプル時間が検出された場合(事象(1) )、プロセスはステップ1003〜1005を通って低む。ステップ1003に おいて、変数new_sampleが1にセットされる。以下により詳細に説明 するように、new_sampleはヒットが存在するかどうかを示し、トーン 1カウンタを更新するか否かを決定するのに用いられる。 new_sampleが1にセットされた後、プロセスはステップ1004へ と進み、そこでマイクロプロセッサ114はGet Counter Tone 1という名前のサブルーチンをコールする。第13a図乃至第13b図を含む 第13図は、Get Counter Tone 1に対するフローチャートを 示している。 第13a図に示されているように、Get Counter Tone 1は スタートされるとnew_sampleが1に等しいかどうかを判定する(ステ ップ2002)。Get Counter Tone1にステップ1002及び 1003(第12a図)から入った場合、new_sampleはいつも1に等 しい。逆に、ステップ1010及び1011(第12b図)からGet Cou nter Tone 1に 入った場合、new_sampleはいつも0である。0のnew_sampl e値は、直ちにサンプル期間が無効であることを示す(なぜなら関連するタイム アウトタイマが所定の時間をカウントし終わっているからである)。new_s ampleが0の場合、プロセスはvalid_flagをクリアし(ステップ 2016)、in_flagをクリアし(ステップ2018)、そしてカウンタ ヒストリーに無効を表すシンボルFFを書き込む(第13c図、ステップ201 7)。これらのフラグについては以下により詳細に説明する。 new_sampleが1の場合、プロセスはステップ2003に進む。この ステップにおいて、2130_Count_7(第1デジタル信号の第7番目の 立ち上がりエッジが検出されたときのカウント値)が取り出される。ステップ2 004では、2130_Count_0(第1デジタル信号の最初の立ち上がり エッジか検出されたときのカウント値)が2130_Count_7から引き算 され、現サンプル期間におけるカウント値が求められる。ステップ2005では 、有効なカウント値に必要とされる最小値(即ち2900)が現サンプル時間に 於けるカウント値から引き算され、それにより現残余が求められる。 ステップ2006では、現残余の符号がチェックされる。残余の符号が負の場 合、現サンプル期間は有効範囲内にない。現サンプル期間が無効であるため、プ ロセスはステップ2016及び2018へと進み、そこでvalid_flag 及びin_flagがクリアされる。 残余が負でない場合、プロセスはステップ2007に進む。ステップ2007 では、残余が有効なサンプル期間に存在し得る最大残余と比較される。例えば、 第1デジタル信号の有効なサンプル期間に対し存在し得る最大残余は、最大有効 カウント値(2983)−最小有効カウント値(2900)、即ち83である。 現残余が最大残余より大きい場合、 サンプル期間は無効ということであり、プロセスはステップ2016及び201 8に進む。現残余が最大残余以下の場合は、プロセスはステップ2008に進む 。 ステップ2008では、有効なサンプル期間が検出されているため、トータル トーンカウント値が1増加される。続いてプロセスはステップ2009(第13 b図)に進み、そこでvalid_flagがチェックされる。Get Cou nter Tone 1の最初の通過時、または無効サンプル期間の後に他のパ スを通る間、valid_flagはセットされていない。その結果、プロセス はステップ2010に進み、ぞこでvalid_flagがセットされる。こう して、valid_flagは、前サンプル期間が有効なサンプル期間であった かどうかを示すのに用いられる。 ステップ2010においてvalid_flagをセットした後、プロセスは ステップ2032(第13b図)及びステップ2033乃至2036(第13c 図)を通って進む。ステップ2032では、現残余が同波数合計値(FREQU ENCY_SUM)に加えられる。ステップ2033では、現残余を対応するカ ウントヒストリに格納する。ステップ2034では、現残余が2130Hzの中 心周波数から+/−0.6%内にあるかどうかが判定される。現残余が、現サン プル期間が2130Hzの中心周波数から+/−0.6%内にあることを示す値 を有している場合、new_sampleはセットされたままである。現残余が 、現サンプル期間が2130Hzの中心周波数から+/−0.6%内にないこと 示す値を有している場合、new_sampleはステップ2036においてク リアされる。以下により詳細に説明するように、new_sampleの最終的 な値は後にRotate Tone 1 Historyにおいて使用される( 第12a図、ステップ1005)。 ステップ2009(第13b図)に戻ると、もし前サンプル期間が有効であっ た場合は、valid_flagがセットされている。その結果、プロセスはス テップ2012に進み、そこで連続性カウンタのカウント値が1増加される。連 続性カウンタは2つの連続するサンプル期間が検出されたときにのみ増加される ため、連続性カウンタは効果的にスパンの数を計数する。 プロセスはステップ2014に進み、そこでin_flagのステータスがチ ェックされる。第1のスパンが計数されるときは(即ち、第2の連続する有効な サンプル期間においては)、in_flagはセットされていない。従って、プ ロセスはステップ2020乃至2022へと進む。ステップ2020では、in _flagがセットされる。ステップ2021では、現残余が前残余から差し引 かれ、現サンプル期間と前サンプル期間との間の周波数変化が計算される。ステ ップ2022では、現サンプル期間と前サンプル期間との間の周波数変化の方向 が、ステップ2021の結果得られた符号にセットされる。続いてステップ20 30において周波数変化が連続性合計値(continuity sum)に加 えられる。その後プロセスは既に述べたようにステップ2032、2034及び 2036を通って進む。 再びステップ2009(第13b図)に戻ると、第3の(またはそれ以上の) 連続する有効サンプル期間の間、valid flagはまだセットされており 、連続性カウンタは再度1増加される(ステップ2012)。第3の(またはそ れ以上の)連続する有効サンプル期間の間、in_flagはセットされている はずであり、従ってプロセスはステップ2014から2023に進む(第13b 図)。ステップ2023では、現残余が前残余から差し引かれ現サンプル期間と 前サンプル期間との間の周波数の変化及び周波数変化の方向が決定される。ステ ップ20 24では、周波数変化の方向が、ステップ2023において決定された周波数の 変化の符号にセットされる。ステップ2028では、周波数変化の現方向が周波 数変化の前方向と比較される。現方向が前方向と同じ場合、プロセスはステップ 2027に進む。ステップ2027において、現周波数変化がチェックされる。 現周波数変化が0に等しい場合、遷移カウンタ(transition cou nter)が1増加される(ステップ2028)。現周波数変化が0に等しくな い場合は、遷移カウンタは増加されず、プロセスは上述したようにステップ20 30、2032、2034及び2036へと進む。現方向が前方向と等しい場合 、遷移カウンタが1増加され(ステップ2028)、プロセスは上述したように ステップ2030、2032、2034及び2036へと進む。 上述したようにして、変数トータルトーンカウント値(total_tone count)、連続性カウント値(continuity count)、遷 移カウント値(transition count)、連続性合計値(cont inuity sum)、周波数合計値(frequency sum)及びn ew_sampleが得られる。 28サイクル後は、最も古い残余(即ち28番目の残余)が現残余によって置 き換えられる。従って、最も古い残余がトータルトーンカウント値、連続性カウ ント値、遷移カウント値及び連続性合計値に与えていた影響を取り除かなければ ならない。これは、ステップ2040(第13c図)から始まるフローチャート に示されているようにしてなされる。 ステップ2040(第13C図)で、マイクロプロセッサ114は最も古い残 余が無効(即ちFFシンボル)であるかどうかを判定する。最も古い残余が無効 である場合は、この残余はトータルトーンカウント値、連続性カウント値、遷移 カウント値及び連続性合計値に関与していなかったということである。従って、 これらの値に対して修正を加える必要 はない。プロセスは従ってステップ2046(第13d図)に進み、そこでou t_flagがクリアされ、その後ステップ2066に進む。out_flag については後により詳細に説明する。 ステップ2404に戻ると、最も古い残余が有効であった場合、プロセスはス テップ2042及び2044を通って進み、そこで最も古い残余が周波数合計値 から差し引かれ、トータルトーンカウント値は1減少される。これらのステップ によって、周波数合計値及びトータルトーンカウント値の各変数が適切に修正さ れる。 続いてプロセスはステップ2048(第13d図)に進み、そこで2番目に古 い残余がチェックされる。2番目に古い残余が無効の場合、最も古い残余及び2 番目に古い残余は、遷移カウント値、連続性カウント値あるいは連続性合計値に 関与していなかったということである。従ってプロセスはステップ2046へ進 み、そこでout_flagがクリアされる。 しかしながら、2番目に古い残余が有効の場合は、最も古い残余と2番目に古 い残余が遷移カウント値、連続性カウント値及び連続性合計値に関与していたと いうことであり、これらの値を調整する必要がある。これを行うため、プロセス はステップ2050に進み、そこで連続性カウンタ(continuity c ounter)を1減少させる。ステップ2052では、out_flagのス テータスがチェックされるout_flagは、フローチャートを通る前のパス において最も古い残余と2番目に古い残余とが両方とも有効であった場合(即ち 、最も古い残余、2番目に古い残余及び3番目に古い残余が有効であった場合) にのみセットされている。フローチャートを通るそのときのパスが、初めて最も 古い残余と2番目に古い残余とが両方とも有効であったことを表す場合、プロセ スはステップ2054に進み、そこでout_fla gをセットする。続いて、ステップ2056において、最も古い残余が2番目に 古い残余から差し引かれ、最も古い残余と2番目に古い残余とに関する周波数の 変化及び周波数変化の方向が求められる。プロセスはステップ2058に進み、 そこで最も古い残余と2番目に古い残余とに関する周波数変化が連続性合計値か ら差し引かれる。その後プロセスはステップ2066に進む。 ステップ2052に戻ると、前のパスにおいて最も古い残余と2番目に古い残 余とが有効であった場合、out_flagはセットされている。このような状 態の下では、これらの残余が遷移カウンタのカウント値に影響を与えていたとい うことがあり得る。従って、遷移カウンタを適切に修正しなければならない。そ のため、プロセスはステップ2060に進み、そこで最も古い残余が2番目に古 い残余から差し引かれ、最も古い残余と2番目に古い残余とに関する周波数変化 及び周波数変化の方向が決定される。 プロセスは続いてステップ2062に進み、そこでその時の最も古い残余と2 番目に古い残余との間の周波数変化の方向が前回の最も古い残余と2番目に古い 残余との間の周波数変化の方向と比較される。これらの方向が異なる場合、遷移 カウンタが1減少され(ステップ2064)、それによって遷移カウンタのカウ ント値が修正される。これらの方向が同じ場合、遷移カウンタに対する修正は不 要である。いずれにしても、プロセスはステップ2058に進み、そこでそのと きの最も古い残余と2番目に古い残余との間の周波数変化が連続性合計値から差 し引かれる。 続いてプロセスはステップ2066に進み、そこでnew_sampleの値 がチェックされる。new_sampleが0に等しい場合(即ち、現サンプル 期間がステップ2034で定義されるような“ヒット”を表していない場合)、 ステップ2068においてトーンオフカウンタ が1増加される。new_sampleが1に等しい場合(即ち、現サンプル期 間がステップ2034で定義されるような“ヒット”を表している場合)、トー ンオフカウンタはステップ2067においてリセットされる。その後、プロセス はGet Counter Tone 1から抜け(ステップ2070)、第12 a図のRotate Tone 1 History(ステップ1005)へ進 む。 第14図は、Rotate Tone 1 History(ステップ100 5)の動作を表したフローチャートである。new_sampleの値は、ステ ップ3001においてトーン1ヒストリバッファ内にローテーションされる。上 述したように、new_sampleは現残余がステップ2034において特定 の範囲内(例えば+/−0.6%)にあった場合以外は0の値を有し、前記条件 が満たされた場合は、new_sampleは1の値を有する。トーン1ヒスト リバッファは、各サンプル期間の間連続的に更新される24ビットレジスタであ る。トーン1ヒストリバッファがいっぱいになった後は、追加されるnew_s ample値は、バッファ内の最も古いnew_sample値を上書きするこ とにより、バッファ内において“ローテーション”される。こうして、トーン1 ヒストリバッファの内容は、(前の24個のサンプル期間のうち)残余が+/− 0.6%の範囲にあったサンプル期間の数を表す。トーン1カウンタはトーン1 ヒストリバッファ内に格納された値1の数を表す。 ステップ3002では、現new_sample値が最も古いnew_sam ple値(現サンプル値によって置き換えられようとしている)と比較される。現 new_sample値が最も古いnew_sample値と等しい場合、トー ン1カウンタの正味のカウント値は変化しない。従って、プロセスはリターンス テップ3012に進む。 現new_sample値が最も古いnew_sample値と等しくない場 合、プロセスはステップ3004に進み、そこで現new_sample値は0 と比較される。現new_sample値が0に等しくない場合(即ち、1に等 しい場合)、トーン1カウンタは1増加され(ステップ3006)、プロセスは リターンステップ3012に進む。 現new_sample値が0に等しい場合(ステップ3004)、トーン1 カウンタの内容は0と比較される(ステップ3008)。トーン1カウンタの内 容が0より大きくない場合、プロセスはリターンステップ3012に進む。トー ン1カウンタの内容が0より大きい場合、トーン1カウンタは1減少される(ス テップ3010)。そしてプロセスはリターンステップ3012に進む。リター ンステップ3012から、プロセスはステップ1006(第12a図)に戻る。 ステップ1006において、第2デジタル信号のサンプル期間が検出されたか (事象(2))判定される。もしそうであれば、プロセスはステップ1007乃 至1009を通って進む。ステップ1007乃至1009は、ステップ1003 乃至1005と似ている。ステップ1007において、new_sampleが 1にセットされる。ステップ1008では、マイクロプロセッサ114はGet Counter Tone 2と呼ばれるサブルーチンをコールする。このサ ブルーチンはGet Counter Tone 1(ステップ1004)と同 様に動作するサブルーチンである。ステップ1009において、マイクロプロセ ッサ114はRotate Tone 2 Historyと呼ばれるサブルー チンをコールする。このサブルーチンはRotate Tone 1 Hist ory(ステップ1005)と同様に動作する。 第1デジタル信号に関連付けられたタイムアウトタイマが所定の時間をカウン トし終わったことでサンプル期間が検出される場合(事象(3))、 プロセスはステップ1010乃至1013(第12b図)を通って進む。ステッ プ1011で、new_sampleが0にセットされ、そのサンプル期間は無 効であることが示される。続いてプロセスはサブルーチンGet Counte r Tone 1及びRotate Tone 1 Historyへと進む( ステップ1004、1005参照)。new_sampleに割り当てられた0 値のため、検出されたサンプル期間は無効として扱われる。 第2デジタル信号に関連付けられたタイムアウトタイマが所定の時間をカウン トし終わったことでサンプル期間が検出される場合(事象(4))、プロセスはステ ップ1014乃至1017を通って進む。ステップ1015において、new_ sampleが0にセットされる。続いてプロセスはサブルーチンGet Co unter Tone 2及びRotate Tone 2 Historyに 進む(ステップ1008、1009参照)。new_sampleに割り当てら れた0値のため、検出されたサンプル期間は無効として扱われる。 続いてプロセスはCheck_Countersと呼ばれるステップ1018 に進む。第15a図及び第15b図からなる第15図は、Check_Coun tersの動作を説明するフローチャートである。ステップ4001において、 トーン1カウンタの内容がチェックされる。トーン1カウンタの内容が14以上 でない場合、プロセスはリターンステップ4026に進み、確認信号を生成する ことなくCheck_Countersルーチンを抜ける。ステップ4002で はトーン2カウンタの内容が同様にチェックされる。ステップ4001及び40 02の目的は、第1及び第2デジタル信号の各々の過去24サンプル期間のうち 少なくとも14個に対して、ステップ2034(第13c図)に示された+/− 0.6%という周波数に対する要請が満たされることを保証す ることである。 ステップ4004では、第1及び第2デジタル信号に関係づけられたトーンオ フカウンタの内容がチェックされる。少なくとも1つのトーンオフカウンタが2 以上のカウント値を有する場合、関連するデジタル信号は2以上のサンプル期間 に対し有効でなかったということである。これは、CASトーンが前に受信され ていた場合、このCASトーンは今では終了しているということを示す。どちら のトーンオフカウンタも2以上のカウント値を有さない場合(即ち、信号がまだ 受信の途中である場合)、プロセスはリターンステップ4026に進む。どちら かのトーンオフカウンタが2以上のカウント値を有する場合は、ヒットフラグが ステップ4006においてセットされる。以下のステップを通過してもヒットフ ラグがセットされたままである場合、確認信号が送信される。しかしながらヒッ トフラグがクリアされると、プロセスは確認信号を生成することなくリターンス テップ4026へ進む。 ステップ4008では、トータルトーンカウント値がチェックされる。トータ ルトーンカウント値が26より大きい場合、検出された信号は有効なCASトー ンによって生成されたものとしては長すぎると考えられ、ヒットフラグはクリア される(ステップ4010)。トータルトーンカウント値が26より大きくない 場合、プロセスはステップ4012(第15b図)に進む。 ステップ4012において、第1及び第2デジタル信号の両方に対し遷移カウ ンタの内容がチェックされる。両信号に対する遷移カウント値の合わせた値が1 9未満の場合は有効なCASトーンは存在しないと考えられ、ヒットフラグはク リアされる(ステップ4014)。もし合わせた遷移カウント値が19以上の場 合は、プロセスはステップ4016に進む。 ステップ4016では、連続性合計値がチェックされる。上述したように、連 続性合計値は過去28サンプル期間中に発生した周波数変化の合計を表す。連続 性合計値が256カウント未満の場合、プロセスはステップ4018に進む。ス テップ4018では、各信号に対するトーンカウント値の総計が8乃至0の値を 加えられることによって修正される。トーンカウント値に加えられる値は、8− (連続性合計値/連続性カウント値)に等しい。連続性合計値を連続性カウント 値で割った値は、有効なサンプル期間の間の周波数変化の平均に等しい。こうし て、有効なサンプル期間の間の周波数変化の平均が小さい場合(即ち、有効なサ ンプル期間が比較的一定の周波数のデジタル信号を示す場合)トーンカウント値 は増加される。 プロセスはステップ4020に進み、そこで連続性合計値がトータルトーンカ ウント値によって割り算され、平均周波数が決定される。ステップ4020にお いて、トータルトーンカウント値は第10図に関連して上述したようにルックア ップテーブル内の周波数許容範囲を決定するのにも用いられる。平均周波数が第 10図のルックアップテーブルにおいて特定される範囲に入らない場合、ヒット フラグはクリアされ(ステップ4022)、プロセスはリターンステップ402 6に進む。平均周波数が第10図のルックアップテーブルにおいて特定される範 囲に入る場合は、有効なCASトーンが存在すると考えられ、プロセスはステッ プ4024に進み、そこで確認信号が生成される。 本発明をいくつかの実施例に関連して説明してきたが、理解されるように本発 明は開示された実施例に限定されるものではなく、当業者には様々な変形が可能 であることは明らかであろう。本発明は以下の請求の範囲によってのみ限定され る。
【手続補正書】 【提出日】1997年8月20日 【補正内容】 (特許請求の範囲) 1.検出された信号が予め定められた信号に相当するかどうか判定する方法であ って、 前記検出された信号の周波数を複数のサンプル期間においてサンプルする過程 と、 連続するサンプル期間の間の周波数の変化を計算する過程と、 連続するサンプル期間の間の周波数変化の方向を特定する過程と、 周波数変化の方向に発生する遷移の数を計数する過程と、 前記遷移の数を用いて前記検出された信号が前記予め定められた信号に相当す るかどうか判定する過程とを含むことを特徴とする方法。2. 前記遷移の数が予め定められた数を超える場合に、前記検出された信号が前 記予め定められた信号に相当するものと判定する過程を更に含むことを特徴とす る請求項1に記載の方法。3.更に、 前記サンプルされた周波数が有効なサンプル期間を表しているかどうか判定す る過程と、 各計算された周波数変化の合計値を計算する過程と、 連続する有効なサンプル期間の対のカウント値を計数する過程と、 前記合計値を前記カウント値で割って周波数変化の平均を求める過程と 前記 検出された信号が前記予め定められた信号に相当するために満たさなければなら ない周波数許容範囲を選択するべく前記周波数変化の平均を用いる過程とを含む ことを特徴とする請求項1に記載の方法。4. 高い周波数変化の平均に対しては狭い周波数許容範囲を提供し、低い周波数 変化の平均に対しては広い周波数許容範囲を提供する過程を更に含むことを特徴 とする請求項に記載の方法。5.前記予め定められた信号が第1及び第2の公称周波数を有しており、 当該方法は更に、 前記検出された信号を複数のサンプル期間においてサンプルする過程と、 各サンプル期間において、前記検出された信号が前記第1の公称周波数を含む 第1周波数範囲内の第1周波数成分を有するかどうか判定する過程と、 各サンプル期間において、前記検出された信号が前記第2の公称周波数を含む 第2周波数範囲内の第2周波数成分を有するかどうか判定する過程と、 前記第1周波数成分が前記第1周波数範囲内にあるサンプル期間の数を表す第 1カウント値を計数する過程と、 前記第2周波数成分が前記第2周波数範囲内にあるサンプル期間の数を表す第 2カウント値を計数する過程と、 前記第1及び第2カウント値を用いて、前記検出された信号が前記予め定めら れた信号に相当するかどうか判定する過程と、 各サンプル期間において、前記第1周波数成分が前記第1周波数範囲内の周波 数を有していないかどうか判定する過程と、 各サンプル期間において、前記第2周波数成分が前記第2周波数範囲内の周波 数を有していないかどうか判定する過程と、 前記第1周波数成分が前記第1周波数範囲内にないサンプル期間の数を表す第 3カウント値を計数する過程と、 前記第2周波数成分が前記第2周波数範囲内にないサンプル期間の数を表す第 4カウント値を計数する過程と、 前記第3及び第4カウント値を用いて、前記検出された信号が前記予め定めら れた信号に相当するかどうか判定する過程とを含むことを特徴とする請求項1に 記載の 方法。6.前記予め定められた信号が第1及び第2の公称周波数を有しており、 当該方法は更に、 前記検出された信号を複数のサンプル期間においてサンプルする過程と、 各サンプル期間において、前記検出された信号が前記第1の公称周波数を含む 第1周波数範囲内の第1周波数成分を有するかどうか判定する過程と、 各サンプル期間において、前記検出された信号が前記第2の公称周波数を含む 第2周波数範囲内の第2周波数成分を有するかどうか判定する過程と、 前記第1周波数成分が前記第1周波数範囲内にあるサンプル期間の数を表す第 1カウント値を計数する過程と、 前記第2周波数成分が前記第2周波数範囲内にあるサンプル期間の数を表す第 2カウント値を計数する過程と、 前記第1及び第2カウント値を用いて、前記検出された信号が前記予め定めら れた信号に相当するかどうか判定する過程と、 各サンプル期間に対して、前記第1周波数成分が前記第1周波数範囲より広い 第3の周波数範囲内に入るかどうか判定する過程と、 前記第1周波数成分が前記第3周波数範囲内に入る回数を表す第3カウント値 を計数する過程と、 各サンプル期間に対して、前記第2周波数成分が前記第2周波数範囲より広い 第4の周波数範囲内に入るかどうか判定する過程と、 前記第2周波数成分が前記第4周波数範囲内に入る回数を表す第4カウント値 を計数する過程と、 前記第3カウント値または前記第4カウント値のいずれかが予め定められたカ ウント値を越える場合、前記検出された信号は前記予め定められた信号に相当し ないと判定する過程とを含むことを特徴とする請求項1に記載の方法。7.前記予め定められた信号が第1及び第2の公称周波数を有しており、当該方 法は更に、 前記検出された信号の第1周波数成分をサンプルし、前記第1周波数成分が第 1のサイクル数を完成するのに要する時間を求める過程と、 前記検出された信号の第2周波数成分をサンプルし、前記第2周波数成分が第 2のサイクル数を完成するのに要する時間を求める過程と、 前記検出された信号が前記予め定められた信号に相当するとき前記第1の周波 数成分が前記第1のサイクル数を完成するのに要する前記時間が前記第2の周波 数成分が前記第2のサイクル数を完成するのに要する前記時間に概ね等しくなる ように、前記第1のサイクル数と前記第2のサイクル数とを選択する過程とを含 むことを特徴とする請求項1に記載の方法。8. 検出された信号が予め定められた信号に相当するかどうか判定するための回 路であって、 前記検出された信号の周波数を複数のサンプル期間においてサンプルするため の手段と、 連続するサンプル期間の間の周波数の変化を計算するための手段と、 連続するサンプル期間の間の周波数の変化の方向を特定するための手段と、 前記周波数変化の方向における遷移の数をカウントするための手段と、 前記遷移の数を用いて、前記検出された信号が前記予め定められ信号に相当 するかどうか判定するための手段とを有することを特徴とする回路。9.前記予め定められた信号が第1及び第2の公称周波数を有しており、前記サ ンプルするための手段が、 前記検出された信号を受信するべく接続された入力端子を有し、前記第1の公 称周波数に概ね等しい周波数の第1アナログ信号を通過させる第1バンドパスフ ィルタと、 前記検出された信号を受信するべく接続された入力端子を有し、前記第2の公 称周波数に概ね等しい周波数の第2のアナログ信号を通過させる第2のバンドパ スフィルタと、 前記第1バンドパスフィルタの出力端予に接続された入力端子を有し、前記第 1アナログ信号に応答して前記第1アナログ信号の周波数に等しい周波数を有す る第1デジタル信号を生成する第1しきい値リミッタ回路と、 前記第2バンドパスフィルタの出力端子に接続された入力端子を有し、前記第 2アナログ信号に応答して前記第2アナログ信号の周波数に等しい周波数を有す る第2デジタル信号を生成する第2しきい値リミッタ回路と、 前記第1及び第2しきい値リミッタ回路に接続された入力端子を有し、前記第 1及び第2デジタル信号をモニタリングして、前記第1デジタル信号が第1の予 め定められたサイクル数を完成するのに要する第1の期間を検知すると共に前記 第2のデジタル信号が第2の予め定められたサイクル数を完成するのに要する第 2の期間を検知し、更に前記第1及び第2の期間から前記検出された信号が前記 予め定められた信号に相当するかどうかを判定するマイクロプロセッサとを有す ることを特徴とする請求項8に記載の回路。10. 更に、前記マイクロプロセッサに接続されたデュアルトーンマルチフリー ケンシー(DTMF)発生回路を含み、前記マイクロプロセッサは、前記検出さ れた信号が前記予め定められた信号に相当すると判定したとき、前記DTMF発 生回路に確認信号を発生させることを特徴とする請求項に記載の回路。11. 更に、前記遷移の数が予め定められた数を超える場合、前記検出された信 号が前記予め定められた信号に相当するものと判定するための手段を含むことを 特徴とする請求項に記載の回路。12.更に、 前記サンプルされた周波数が有効なサンプル期間を表しているかどうか判定す るための手段と、 各計算された周波数変化の合計値を計算するための手段と、 連続する有効なサンプル期間の対のカウント値を計数するための手段と、 前記合計値を前記カウント値で割って、周波数変化の平均を求めるための手段 と、 前記周波数変化の平均を用いて、前記検出された信号が前記予め定められた信 号に相当するために満たさなければならない周波数許容範囲を選択するための手 段とを含むことを特徴とする請求項8に記載の回路。13. 高い周波数変化の平均に対しては狭い周波数許容範囲を提供し、低い周波 数変化の平均に対しては広い周波数許容範囲を提供するための手段を更に含むこ とを特徴とする請求項12に記載の回路。14.前記予め定められた信号が第1及び第2の公称周波数を有しており、当該 回路は更に 、 前記検出された信号を複数のサンプル期間においてサンプルするための手段と 、 各サンプル期間において、前記検出された信号が前記第1の公称周波数を含む 第1周波数範囲内の第1周波数成分を有するかどうか判定するための手段と、 各サンプル期間において、前記検出された信号が前記第2の公称周波数を含む 第2周波数範囲内の第2周波数成分を有するかどうか判定するための手段と、 前記第1周波数成分が前記第1周波数範囲内にあるサンプル期間の数を表す第 1カウント値を計数するための手段と、 前記第2周波数成分が前記第2周波数範囲内にあるサンプル期間の数を表す第 2カウント値を計数するための手段と、 前記第1及び第2カウント値を用いて、前記検出された信号が前記予め定めら れた信号に相当するかどうか判定するための手段と、 各サンプル期間において、前記第1周波数成分が前記第1周波数範囲内の周波 数を有していないかどうか判定するための手段と、 各サンプル期間において、前記第2周波数成分が前記第2周波数範囲内の周波 数を有していないかどうか判定するための手段と、 前記第1周波数成分が前記第1周波数範囲内にないサンプル期間の数を表す第 3カウント値を計数するための手段と、 前記第2周波数成分が前記第2周波数範囲内にないサンプル期間の数を表す第 4カウント値を計数するための手段と、 前記第3及び第4カウント値を用いて、前記検出された信号が前記予め定めら れた信号に相当するかどうか判定するための手段とを含むことを特徴とする請求 項8に記載の 回路。15.前記予め定められた信号が第1及び第2の公称周波数を有しており、当該 回路は更に 、 前記検出された信号を複数のサンプル期間においてサンプルするための手段と 、 各サンプル期間において、前記検出された信号が前記第1の公称周波数を含む 第1周波数範囲内の第1周波数成分を有するかどうか判定するための手段と、 各サンプル期間において、前記検出された信号が前記第2の公称周波数を含む 第2周波数範囲内の第2周波数成分を有するかどうか判定するための手段と、 前記第1周波数成分が前記第1周波数範囲内にあるサンプル期間の数を表す第 1カウント値を計数するための手段と、 前記第2周波数成分が前記第2周波数範囲内にあるサンプル期間の数を 表す第2カウント値を計数するための手段と、 前記第1及び第2カウント値を用いて、前記検出された信号が前記予め定めら れた信号に相当するかどうか判定するための手段と、 各サンプル期間に対して、前記第1周波数成分が前記第1周波数範囲より広い 第3の周波数範囲内に入るかどうか判定するための手段と、 前記第1周波数成分が前記第3周波数範囲内に入る回数を表す第3カウント値 を計数するための手段と、 各サンプル期間に対して、前記第2周波数成分が前記第2周波数範囲より広い 第4の周波数範囲内に入るかどうか判定するための手段と、 前記第2周波数成分が前記第4周波数範囲内に入る回数を表す第4カウント値 を計数するための手段と、 前記第3カウント値または前記第4カウント値のいずれかが予め定められたカ ウント値を越える場合、前記検出された信号は前記予め定められた信号に相当し ないと判定するための手段とを含むことを特徴とする請求項8に記載の回路。16.前記予め定められた信号が第1及び第2の公称周波数を有しており、当該 回路は更に、 前記検出された信号の第1周波数成分をサンプルし、前記第1周波数成分が第 1のサイクル数を完成するのに要する時間を求めるための手段と、 前記検出された信号の第2周波数成分をサンプルし、前記第2周波数成分が第 2のサイクル数を完成するのに要する時間を求めるための手段と、 前記検出された信号が前記予め定められた信号に相当するとき前記第1の周波 数成分が前記第1のサイクル数を完成するのに要する前記時間が前記第2の周波 数成分が前記第2のサイクル数を完成するのに要する前記時間に概ね等しくなる ように、前記第1のサイクル数と前記第2のサイクル数とを選択するための手段 とを含むことを特徴とする請求項8に記載の回 路。 17.前記予め定められた信号が第1及び第2の公称周波数を有しており、当該 方法は更に、 前記第1の公称周波数に概ね等しい周波数を有する前記検出された信号の第1 アナログ成分を通過させる第1バンドパスフィルタを用いて前記検出された信号 をフィルタリングする過程と、 前記第2の公称周波数に概ね等しい周波数を有する前記検出された信号の第2 アナログ成分を通過させる第2バンドパスフィルタを用いて前記検出された信号 をフィルタリングする過程と、 前記第1アナログ成分を第1デジタル信号に変換する過程と、 前記第2アナログ成分を第2デジタル信号に変換する過程と、 前記第1デジタル信号をモニタリングして、前記第1デジタル信号が第1の予 め定められたサイクル数を完成するのに要する第1の期間を検知する過程と、 前記第2デジタル信号をモニタリングして、前記第2デジタル信号が第2の予 め定められたサイクル数を完成するのに要する第2の期間を検知する過程と、 前記第1の期間が、前記第1の公称周波数を含む第1の周波数範囲内の周波数 を有する信号を表しているかどうか判定する過程と、 前記第2の期間が、前記第2の公称周波数を含む第2の周波数範囲内の周波数 を有する信号を表しているかどうか判定する過程と、 前記第1の期間が前記第1の周波数範囲内の周波数の信号を表す回数を示す第 1カウント値を計数する過程と、 前記第2の期間が前記第2の周波数範囲内の周波数の信号を表す回数を示す第 2カウント値を計数する過程と、 前記第1及び第2カウント値を用いて、前記検出された信号が前記予め 定められた信号に相当するかどうか判定する過程とを含むことを特徴とする請求 項1に記載の 方法。18. 前記第1期間が前記第1周波数範囲内の周波数を有する信号を表していな いかどうか判定する過程と、 前記第2期間が前記第2周波数範囲内の周波数を有する信号を表していないか どうか判定する過程と、 前記第1期間が前記第1周波数範囲内の周波数を有する信号を表さない回数を 示す第3カウント値を計数する過程と、 前記第2期間が前記第2周波数範囲内の周波数を有する信号を表さない回数を 示す第4カウント値を計数する過程と、 前記第3及び第4カウント値を用いて、前記検出された信号が前記予め定めら れた信号に相当するかどうか判定する過程とを更に含むことを特徴とする請求項17 に記載の方法。19. 前記第1期間が、前記第1周波数範囲より広い第3の周波数範囲内に入る 周波数を有する信号を表しているかどうか判定する過程と、 前記第1期間が、前記第3周波数範囲内に入る周波数を有する信号を表す回数 を示す第3カウント値を計数する過程と、 前記第2期間が、前記第2周波数範囲より広い第4の周波数範囲内に入る周波 数を有する信号を表しているかどうか判定する過程と、 前記第2期間が、前記第4周波数範囲内に入る周波数を有する信号を表す回数 を示す第4カウント値を計数する過程と、 前記第3カウント値または前記第4カウント値のいずれかが予め定められたカ ウント値を越える場合、前記検出された信号は前記予め定められた信号に相当し ないと判定する過程とを更に含むことを特徴とする請求項17に記載の方法。20.前記予め定められた信号が第1及び第2の公称周波数を有しており、 前記サンプルするための手段が、 前記第1の公称周波数に概ね等しい周波数を有する前記検出された信号の第1 アナログ成分を通過させる第1バンドパスフィルタと、 前記第2の公称周波数に概ね等しい周波数を有する前記検出された信号の第2 アナログ成分を通過させる第2バンドパスフィルタと、 前記第1アナログ成分を第1デジタル信号に変換するための手段と、 前記第2アナログ成分を第2デジタル信号に変換するための手段と、 前記第1デジタル信号をモニタリングして、前記第1デジタル信号が第1の予 め定められたサイクル数を完成するのに要する第1の期間を検知するための手段 と、 前記第2デジタル信号をモニタリングして、前記第2デジタル信号が第2の予 め定められたサイクル数を完成するのに要する第2の期間を検知するための手段 とを含み、 当該回路は更に、 前記第1の期間が、前記第1の公称周波数を含む第1の周波数範囲内の周波数 を有する信号を表しているかどうか判定するための手段と、 前記第2の期間が、前記第2の公称周波数を含む第2の周波数範囲内の周波数 を有する信号を表しているかどうか判定するための手段と、 前記第1の期間が前記第1の周波数範囲内の周波数の信号を表す回数を示す第 1カウント値を計数するための手段と、 前記第2の期間が前記第2の周波数範囲内の周波数の信号を表す回数を示す第 2カウント値を計数するための手段と、 前記第1及び第2カウント値に応じて、前記検出された信号が前記予め定めら れた信号に相当するかどうか判定するための手段とを含むことを特徴とする請求 項8に記載の 回路。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.検出された信号が予め定められた信号に相当するかどうか判定する方法であ って、 前記検出された信号の周波数を複数のサンプル期間においてサンプルする過程 と、 連続するサンプル期間の間の周波数の変化を計算する過程と、 連続するサンプル期間の間の周波数変化の方向を特定する過程と、 周波数変化の方向に発生する遷移の数を計数する過程と、 前記遷移の数を用いて前記検出された信号が前記予め定められた信号に相当す るかどうか判定する過程とを含むことを特徴とする方法。 2.前記予め定められた信号が宅内機器通報信号(CAS)トーンの1周波数を 表すことを特徴とする請求項1に記載の方法。 3.前記遷移の数が予め定められた数を超える場合に、前記検出された信号が前 記予め定められた信号に相当するものと判定する過程を更に含むことを特徴とす る請求項1に記載の方法。 4.検出された信号が予め定められた信号に相当するかどうか判定する方法であ って、 前記検出されたトーンの周波数を複数のサンプル期間においてサンプルする過 程と、 前記サンプルされた周波数が有効なサンプル期間を表しているかどうか判定す る過程と、 連続する有効なサンプル期間の間の周波数の変化を計算する過程と、 各計算された周波数変化の合計値を計算する過程と、 連続する有効なサンプル期間の対のカウント値を計数する過程と、 前記合計値を前記カウント値で割って周波数変化の平均を求める過程と、 前記検出された信号が前記予め定められた信号に相当するために満たさなけれ ばならない周波数許容範囲を選択するべく前記周波数変化の平均を用いる過程と を含むことを特徴とする方法。 5.前記予め定められた信号が宅内機器通報信号(CAS)トーンの1周波数を 表すことを特徴とする請求項4に記載の方法。 6.高い周波数変化の平均に対しては狭い周波数許容範囲を提供し、低い周波数 変化の平均に対しては広い周波数許容範囲を提供する過程を更に含むことを特徴 とする請求項4に記載の方法。 7.検出された信号が、第1及び第2の公称周波数を有する予め定められた信号 に相当するかどうか判定する方法であって、 前記検出された信号を複数のサンプル期間においてサンプルする過程と、 各サンプル期間において、前記検出された信号が前記第1の公称周波数を含む 第1周波数範囲内の第1周波数成分を有するかどうか判定する過程と、 各サンプル期間において、前記検出された信号が前記第2の公称周波数を含む 第2周波数範囲内の第2周波数成分を有するかどうか判定する過程と、 前記第1周波数成分が前記第1周波数範囲内にあるサンプル期間の数を表す第 1カウント値を計数する過程と、 前記第2周波数成分が前記第2周波数範囲内にあるサンプル期間の数を表す第 2カウント値を計数する過程と、 前記第1及び第2カウント値を用いて、前記検出された信号が前記予め定めら れた信号に相当するかどうか判定する過程と、 各サンプル期間において、前記第1周波数成分が前記第1周波数範囲内の周波 数を有していないかどうか判定する過程と、 各サンプル期間において、前記第2周波数成分が前記第2周波数範囲内の周波 数を有していないかどうか判定する過程と、 前記第1周波数成分が前記第1周波数範囲内にないサンプル期間の数を表す第 3カウント値を計数する過程と、 前記第2周波数成分が前記第2周波数範囲内にないサンプル期間の数を表す第 4カウント値を計数する過程と、 前記第3及び第4カウント値を用いて、前記検出された信号が前記予め定めら れた信号に相当するかどうか判定する過程とを含むことを特徴とする方法。 8.前記第1及び第2カウント値の合計が予め定められた数を超える場合に前記 検出された信号が前記予め定められた信号に相当するものと判定する過程を更に 含むことを特徴とする請求項7に記載の方法。 9.前記第1及び第2カウント値の合計が第1の予め定められた数を超え、且つ 前記第3カウント値または前記第4カウント値のいずれかが第2の予め定められ た数を越える場合に前記検出された信号が前記予め定められた信号に相当するも のと判定する過程を更に含むことを特徴とする請求項7に記載の方法。 10.検出された信号が、第1及び第2の公称周波数を有する予め定められた信 号に相当するかどうか判定する方法であって、 前記検出された信号を複数のサンプル期間においてサンプルする過程と、 各サンプル期間において、前記検出された信号が前記第1の公称周波数を含む 第1周波数範囲内の第1周波数成分を有するかどうか判定する過程と、 各サンプル期間において、前記検出された信号が前記第2の公称周波数を含む 第2周波数範囲内の第2周波数成分を有するかどうか判定する 過程と、 前記第1周波数成分が前記第1周波数範囲内にあるサンプル期間の数を表す第 1カウント値を計数する過程と、 前記第2周波数成分が前記第2周波数範囲内にあるサンプル期間の数を表す第 2カウント値を計数する過程と、 前記第1及び第2カウント値を用いて、前記検出された信号が前記予め定めら れた信号に相当するかどうか判定する過程と、 各サンプル期間に対して、前記第1周波数成分が前記第1周波数範囲より広い 第3の周波数範囲内に入るかどうか判定する過程と、 前記第1周波数成分が前記第3周波数範囲内に入る回数を表す第3カウント値 を計数する過程と、 各サンプル期間に対して、前記第2周波数成分が前記第2周波数範囲より広い 第4の周波数範囲内に入るかどうか判定する過程と、 前記第2周波数成分が前記第4周波数範囲内に入る回数を表す第4カウント値 を計数する過程と、 前記第3カウント値または前記第4カウント値のいずれかが予め定められたカ ウント値を越える場合、前記検出された信号は前記予め定められた信号に相当し ないと判定する過程とを含むことを特徴とする方法。 11.検出された信号が、第1及び第2の公称周波数を有する予め定められた信 号に相当するかどうか判定する方法であって、 前記検出された信号の第1周波数成分をサンプルし、前記第1周波数成分が第 1のサイクル数を完成するのに要する時間を求める過程と、 前記検出された信号の第2周波数成分をサンプルし、前記第2周波数成分が第 2のサイクル数を完成するのに要する時間を求める過程と、 前記検出された信号が前記予め定められた信号に相当するとき前記第1の周波 数成分が前記第1のサイクル数を完成するのに要する前記時間 が前記第2の周波数成分が前記第2のサイクル数を完成するのに要する前記時間 に概ね等しくなるように、前記第1のサイクル数と前記第2のサイクル数とを選 択する過程とを含むことを特徴とする方法。 12.前記第1周波数成分が概ね2130Hzの周波数を有し、前記第2周波数 成分が概ね2750Hzの周波数を有することを特徴とする請求項11に記載の 方法。 13.検出されたアナログトーンが、第1の公称周波数と第2の公称周波数とを 有する予め定められたアナログトーンにいつ相当するかを判定するための回路で あって、 前記検出されたトーンを受信するべく接続された入力端子を有し、前記第1の 公称周波数に概ね等しい周波数の第1アナログ信号を通過させる第1バンドパス フィルタと、 前記検出されたトーンを受信するべく接続された入力端子を有し、前記第2の 公称周波数に概ね等しい周波数の第2のアナログ信号を通過させる第2のバンド パスフィルタと、 前記第1バンドパスフィルタの出力端子に接続された入力端子を有し、前記第 1アナログ信号に応答して前記第1アナログ信号の周波数に等しい周波数を有す る第1デジタル信号を生成する第1しきい値リミッタ回路と、 前記第2バンドパスフィルタの出力端子に接続された入力端子を有し、前記第 2アナログ信号に応答して前記第2アナログ信号の周波数に等しい周波数を有す る第2デジタル信号を生成する第2しきい値リミッタ回路と、 前記第1及び第2しきい値リミッタ回路に接続された入力端子を有し、前記第 1及び第2デジタル信号をモニタリングして、前記第1デジタル信号が第1の予 め定められたサイクル数を完成するのに要する第1の期 間を検知すると共に前記第2のデジタル信号が第2の予め定められたサイクル数 を完成するのに要する第2の期間を検知し、更に前記第1及び第2の期間から前 記検出された信号が前記予め定められた信号に相当するかどうかを判定するマイ クロプロセッサとを有することを特徴とする回路。 14.更に、前記マイクロプロセッサに接続されたデュアルトーンマルチフリー ケンシー(DTMF)発生回路を含み、前記マイクロプロセッサは、前記検出さ れた信号が前記予め定められた信号に相当すると判定したとき、前記DTMF発 生回路に確認信号を発生させることを特徴とする請求項13に記載の回路。 15.検出された信号が予め定められた信号に相当するかどうか判定するための 回路であって、 前記検出された信号の周波数を複数のサンプル期間のにおいてサンプルするた めの手段と、 連続するサンプル期間の間の周波数の変化を計算するための手段と、 連続するサンプル期間の間の周波数の変化の方向を特定するための手段と、 前記周波数変化の方向における遷移の数をカウントするための手段と、 前記遷移の数を用いて、前記測定された信号が前記予め定められ信号に相当す るかどうか判定するための手段とを有することを特徴とする回路。 16.前記予め定められた信号が宅内機器通報信号(CAS)トーンの1周波数 を表すことを特徴とする請求項15に記載の回路。 17.更に、前記遷移の数が予め定められた数を超える場合、前記検出された信 号が前記予め定められた信号に相当するものと判定するための手段を含むことを 特徴とする請求項15に記載の回路。 18.検出された信号が予め定められた信号に相当するかどうか判定するための 回路であって、 前記検出された信号の周波数を複数のサンプル期間においてサンプルするため の手段と、 前記サンプルされた周波数が有効なサンプル期間を表しているかどうか判定す るための手段と、 連続する有効なサンプル期間の間の周波数の変化を計算するための手段と、 各計算された周波数変化の合計値を計算するための手段と、 連続する有効なサンプル期間の対のカウント値を計数するための手段と、 前記合計値を前記カウント値で割って、周波数変化の平均を求めるための手段 と、 前記周波数変化の平均を用いて、前記検出された信号が前記予め定められた信 号に相当するために満たさなければならない周波数許容範囲を選択するための手 段とを含むことを特徴とする回路。 19.前記予め定められた信号が宅内機器通報信号(CAS)トーンの1周波数 を表すことを特徴とする請求項18に記載の回路。 20.高い周波数変化の平均に対しては狭い周波数許容範囲を提供し、低い周波 数変化の平均に対しては広い周波数許容範囲を提供するための手段を更に含むこ とを特徴とする請求項18に記載の回路。 21.検出された信号が、第1及び第2の公称周波数を有する予め定められた信 号に相当するかどうか判定するための回路であって、 前記検出された信号を複数のサンプル期間においてサンプルするための手段と 、 各サンプル期間において、前記検出された信号が前記第1の公称周波 数を含む第1周波数範囲内の第1周波数成分を有するかどうか判定するための手 段と、 各サンプル期間において、前記検出された信号が前記第2の公称周波数を含む 第2周波数範囲内の第2周波数成分を有するかどうか判定するための手段と、 前記第1周波数成分が前記第1周波数範囲内にあるサンプル期間の数を表す第 1カウント値を計数するための手段と、 前記第2周波数成分が前記第2周波数範囲内にあるサンプル期間の数を表す第 2カウント値を計数するための手段と、 前記第1及び第2カウント値を用いて、前記検出された信号が前記予め定めら れた信号に相当するかどうか判定するための手段と、 各サンプル期間において、前記第1周波数成分が前記第1周波数範囲内の周波 数を有していないかどうか判定するための手段と、 各サンプル期間において、前記第2周波数成分が前記第2周波数範囲内の周波 数を有していないかどうか判定するための手段と、 前記第1周波数成分が前記第1周波数範囲内にないサンプル期間の数を表す第 3カウント値を計数するための手段と、 前記第2周波数成分が前記第2周波数範囲内にないサンプル期間の数を表す第 4カウント値を計数するための手段と、 前記第3及び第4カウント値を用いて、前記検出された信号が前記予め定めら れた信号に相当するかどうか判定するための手段とを含むことを特徴とする回路 。 22.前記第1及び第2カウント値の合計が予め定められた数を超える場合に前 記検出された信号が前記予め定められた信号に相当するものと判定するための手 段を更に含むことを特徴とする請求項21に記載の回路。 23.前記第1及び第2カウント値の合計が第1の予め定められた数を超え、且 つ前記第3カウント値または前記第4カウント値のいずれかが第2の予め定めら れた数を越える場合に前記検出された信号が前記予め定められた信号に相当する ものと判定するための手段を更に含むことを特徴とする請求項21に記載の回路 。 24.検出された信号が、第1及び第2の公称周波数を有する予め定められた信 号に相当するかどうか判定するための回路であって、 前記検出された信号を複数のサンプル期間においてサンプルするための手段と 、 各サンプル期間において、前記検出された信号が前記第1の公称周波数を含む 第1周波数範囲内の第1周波数成分を有するかどうか判定するための手段と、 各サンプル期間において、前記検出された信号が前記第2の公称周波数を含む 第2周波数範囲内の第2周波数成分を有するかどうか判定するための手段と、 前記第1周波数成分が前記第1周波数範囲内にあるサンプル期間の数を表す第 1カウント値を計数するための手段と、 前記第2周波数成分が前記第2周波数範囲内にあるサンプル期間の数を表す第 2カウント値を計数するための手段と、 前記第1及び第2カウント値を用いて、前記検出された信号が前記予め定めら れた信号に相当するかどうか判定するための手段と、 各サンプル期間に対して、前記第1周波数成分が前記第1周波数範囲より広い 第3の周波数範囲内に入るかどうか判定するための手段と、 前記第1周波数成分が前記第3周波数範囲内に入る回数を表す第3カウント値 を計数するための手段と、 各サンプル期間に対して、前記第2周波数成分が前記第2周波数範囲 より広い第4の周波数範囲内に入るかどうか判定するための手段と、 前記第2周波数成分が前記第4周波数範囲内に入る回数を表す第4カウント値 を計数するための手段と、 前記第3カウント値または前記第4カウント値のいずれかが予め定められたカ ウント値を越える場合、前記検出された信号は前記予め定められた信号に相当し ないと判定するための手段とを含むことを特徴とする回路。 25.検出された信号が、第1及び第2の公称周波数を有する予め定められた信 号に相当するかどうか判定するための回路であって、 前記検出された信号の第1周波数成分をサンプルし、前記第1周波数成分が第 1のサイクル数を完成するのに要する時間を求めるための手段と、 前記検出された信号の第2周波数成分をサンプルし、前記第2周波数成分が第 2のサイクル数を完成するのに要する時間を求めるための手段と、 前記検出された信号が前記予め定められた信号に相当するとき前記第1の周波 数成分が前記第1のサイクル数を完成するのに要する前記時間が前記第2の周波 数成分が前記第2のサイクル数を完成するのに要する前記時間に概ね等しくなる ように、前記第1のサイクル数と前記第2のサイクル数とを選択するための手段 とを含むことを特徴とする回路。 26.前記第1周波数成分が概ね2130Hzの周波数を有し、前記第2周波数 成分が概ね2750Hzの周波数を有することを特徴とする請求項25に記載の 回路。 27.検出された信号が、第1及び第2の公称周波数を有する予め定められた信 号に相当するかどうか判定する方法であって、 前記第1の公称周波数に概ね等しい周波数を有する前記検出された信 号の第1アナログ成分を通過させる第1バンドパスフィルタを用いて前記検出さ れた信号をフィルタリングする過程と、 前記第2の公称周波数に概ね等しい周波数を有する前記検出された信号の第2 アナログ成分を通過させる第2バンドパスフィルタを用いて前記検出された信号 をフィルタリングする過程と、 前記第1アナログ成分を第1デジタル信号に変換する過程と、 前記第2アナログ成分を第2デジタル信号に変換する過程と、 前記第1デジタル信号をモニタリングして、前記第1デジタル信号が第1の予 め定められたサイクル数を完成するのに要する第1の期間を検知する過程と、 前記第2デジタル信号をモニタリングして、前記第2デジタル信号が第2の予 め定められたサイクル数を完成するのに要する第2の期間を検知する過程と、 前記第1の期間が、前記第1の公称周波数を含む第1の周波数範囲内の周波数 を有する信号を表しているかどうか判定する過程と、 前記第2の期間が、前記第2の公称周波数を含む第2の周波数範囲内の周波数 を有する信号を表しているかどうか判定する過程と、 前記第1の期間が前記第1の周波数範囲内の周波数の信号を表す回数を示す第 1カウント値を計数する過程と、 前記第2の期間が前記第2の周波数範囲内の周波数の信号を表す回数を示す第 2カウント値を計数する過程と、 前記第1及び第2カウント値を用いて、前記検出された信号が前記予め定めら れた信号に相当するかどうか判定する過程とを含むことを特徴とする方法。 28.更に、前記第1及び第2カウント値の合計値が予め定められた数を超える 場合に前記検出された信号が前記予め定められた信号に相当す ると判定する過程を更に含むことを特徴とする請求項27に記載の方法。 29.前記第1期間が前記第1周波数範囲内の周波数を有する信号を表していな いかどうか判定する過程と、 前記第2期間が前記第2周波数範囲内の周波数を有する信号を表していないか どうか判定する過程と、 前記第1期間が前記第1周波数範囲内の周波数を有する信号を表さない回数を 示す第3カウント値を計数する過程と、 前記第2期間が前記第2周波数範囲内の周波数を有する信号を表さない回数を 示す第4カウント値を計数する過程と、 前記第3及び第4カウント値を用いて、前記検出された信号が前記予め定めら れた信号に相当するかどうか判定する過程とを更に含むことを特徴とする請求項 27に記載の方法。 30.前記第1及び第2カウント値の合計が第1の予め定められた数を超え、且 つ前記第3カウント値または前記第4カウント値のいずれかが第2の予め定めら れた数を超える場合、前記検出された信号が前記予め定められた信号に相当する と判定する過程を更に含むことを特徴とする請求項29に記載の方法。 31.前記第1期間が、前記第1周波数範囲より広い第3の周波数範囲内に入る 周波数を有する信号を表しているかどうか判定する過程と、 前記第1期間が、前記第3周波数範囲内に入る周波数を有する信号を表す回数 を示す第3カウント値を計数する過程と、 前記第2期間が、前記第2周波数範囲より広い第4の周波数範囲内に入る周波 数を有する信号を表しているかどうか判定する過程と、 前記第2期間が、前記第4周波数範囲内に入る周波数を有する信号を表す回数 を示す第4カウント値を計数する過程と、 前記第3カウント値または前記第4カウント値のいずれかが予め定め られたカウント値を越える場合、前記検出された信号は前記予め定められた信号 に相当しないと判定する過程とを更に含むことを特徴とする請求項27に記載の 方法。 32.検出された信号が、第1及び第2の公称周波数を有する予め定められた信 号に相当するかどうか判定するための回路であって、 前記第1の公称周波数に概ね等しい周波数を有する前記検出された信号の第1 アナログ成分を通過させる第1バンドパスフィルタと、 前記第2の公称周波数に概ね等しい周波数を有する前記検出された信号の第2 アナログ成分を通過させる第2バンドパスフィルタと、 前記第1アナログ成分を第1デジタル信号に変換するための手段と、 前記第2アナログ成分を第2デジタル信号に変換するための手段と、 前記第1デジタル信号をモニタリングして、前記第1デジタル信号が第1の予 め定められたサイクル数を完成するのに要する第1の期間を検知するための手段 と、 前記第2デジタル信号をモニタリングして、前記第2デジタル信号が第2の予 め定められたサイクル数を完成するのに要する第2の期間を検知するための手段 と、 前記第1の期間が、前記第1の公称周波数を含む第1の周波数範囲内の周波数 を有する信号を表しているかどうか判定するための手段と、 前記第2の期間が、前記第2の公称周波数を含む第2の周波数範囲内の周波数 を有する信号を表しているかどうか判定するための手段と、 前記第1の期間が前記第1の周波数範囲内の周波数の信号を表す回数を示す第 1カウント値を計数するための手段と、 前記第2の期間が前記第2の周波数範囲内の周波数の信号を表す回数を示す第 2カウント値を計数するための手段と、 前記第1及び第2カウント値に応じて、前記検出された信号が前記予 め定められた信号に相当するかどうか判定するための手段とを含むことを特徴と する回路。
JP8524988A 1995-02-13 1996-02-13 宅内装置通報信号を検出するための装置及び構造 Pending JPH11504170A (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US38766695A 1995-02-13 1995-02-13
US387,666 1995-02-13
PCT/US1996/001526 WO1996025825A1 (en) 1995-02-13 1996-02-13 Method and structure for detecting a customer premises equipment alerting signal

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH11504170A true JPH11504170A (ja) 1999-04-06

Family

ID=23530875

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP8524988A Pending JPH11504170A (ja) 1995-02-13 1996-02-13 宅内装置通報信号を検出するための装置及び構造

Country Status (4)

Country Link
US (1) US5862212A (ja)
EP (1) EP0809914A1 (ja)
JP (1) JPH11504170A (ja)
WO (1) WO1996025825A1 (ja)

Families Citing this family (17)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5844977A (en) * 1997-03-27 1998-12-01 Northern Telecom Limited On-hook customer premise equipment alerting signal detection
US6101252A (en) * 1997-03-31 2000-08-08 Nortel Networks Corporation CAS tone disguising method and apparatus
US6393124B1 (en) * 1997-04-15 2002-05-21 Virata Corporation CPE alert signal tone detector
FR2775145B1 (fr) * 1998-02-13 2000-04-28 Matra Communication Procede et dispositif de detection d'un signal d'alerte sur une ligne telephonique
GB2335823B (en) * 1998-03-26 2003-03-12 Inventec Corp method of improving the cas tone signal detection of a telephone, and the apparatus therefor
US6269160B1 (en) * 1998-04-20 2001-07-31 Advanced Micro Devices, Inc. Communications device including an improved CPE alerting signal (CAS) detection system
US6480589B1 (en) 1998-07-14 2002-11-12 Samsung Electronics Co., Ltd. CPE alert signal detector and caller identification detector using peak detection
CN1085457C (zh) * 1998-07-16 2002-05-22 英业达股份有限公司 一种改善用户前端设备警告信号音频误检测的方法及装置
US6665350B1 (en) * 1998-09-25 2003-12-16 Legerity, Inc. Method and system for improved analog signal detection
US6295347B1 (en) * 1999-04-30 2001-09-25 Fanstel Systems, Llc Apparatus and method for subscriber loop powered calling identity delivery on call waiting
US20060121938A1 (en) * 1999-08-12 2006-06-08 Hawkins Jeffrey C Integrated handheld computing and telephony device
US7558824B2 (en) * 2000-06-15 2009-07-07 At&T Intellectual Property I, L.P. Electronic mail (Email) Internet appliance methods and systems
US6850610B1 (en) 2001-04-17 2005-02-01 Bellsouth Intellectual Property Corporation Telecommunications device and method for providing information during a call waiting condition
US7023981B2 (en) * 2002-01-08 2006-04-04 Freescale Semiconductor, Inc. Method and apparatus for signal detection
EP1339241B1 (en) * 2002-02-21 2005-11-16 Winbond Electronics Corporation Dual hysteresis signal detection circuit
US7020448B2 (en) * 2003-03-07 2006-03-28 Conwise Technology Corporation Ltd. Method for detecting a tone signal through digital signal processing
US7088985B2 (en) * 2003-11-18 2006-08-08 Skyworks Solutions, Inc. Low-noise filter for a wireless receiver

Family Cites Families (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4395595A (en) * 1980-04-23 1983-07-26 Nippon Electric Co., Ltd. Digital pushbutton signalling receiver
CA1216380A (en) * 1984-11-09 1987-01-06 Gordon J. Reesor Digital tone detector
US5109409A (en) * 1989-12-15 1992-04-28 Alcatel Na, Inc. Apparatus and method to detect telephony signaling states
JP2547891B2 (ja) * 1990-06-28 1996-10-23 シャープ株式会社 信号検出装置
US5251256A (en) * 1991-07-15 1993-10-05 Rolm Company Independent hysteresis apparatus for tone detection
EP0566928A3 (en) * 1992-04-24 1994-08-10 Alcatel Australia Tone detection method for telephone subset
US5353342A (en) * 1992-12-08 1994-10-04 Bell Communications Research, Inc. Adaptive multitone signaling method

Also Published As

Publication number Publication date
US5862212A (en) 1999-01-19
WO1996025825A1 (en) 1996-08-22
EP0809914A1 (en) 1997-12-03

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH11504170A (ja) 宅内装置通報信号を検出するための装置及び構造
US5319702A (en) Method and apparatus for detecting and responding to hook flash events occurring on a remote telephone
US5539812A (en) Method and apparatus for detecting an attempted three-way conference call on a remote telephone
US5768355A (en) Three-way call detection system
US4540855A (en) Detecting signals within a passband on a telephone line
US5836009A (en) Caller ID telephone with signal attenuation
US5058153A (en) Noise mitigation and mode switching in communications terminals such as telephones
WO1996014703A9 (en) Improved method and apparatus for detecting an attempted three-way conference call on a remote telephone
US4726057A (en) Answer detection method and apparatus for coin telephone sets
US5796815A (en) Communications device with improved ring signal detection
WO1996025825B1 (en) Method and structure for detecting a customer premises equipment alerting signal
US6269160B1 (en) Communications device including an improved CPE alerting signal (CAS) detection system
JP2894881B2 (ja) 無線拡声電話装置
JPH09307624A (ja) 信号確認装置、電話装置、信号確認方法
JPH05505079A (ja) 電話信号方式
US4022989A (en) Telephone receiver-off-hook-and-in-use detector
EP1802084A1 (en) Alert signal during telephone conversation
JPS6343461A (ja) 相手応答検知方式
JPH01279667A (ja) 自動遠隔通信装置及び方法
US6980633B1 (en) Enhanced call-waiting with caller identification method and apparatus using notch filters
JP2002016667A (ja) 電話システムにおけるデュアルトーン警報信号を検出する方法及び装置
JPH06284045A (ja) スペクトル的に冗長な送出信号の送信と到来信号の受信との間での自動切換を行うための方法及び装置
JP3436686B2 (ja) 電話機
JPS63138842A (ja) 発信音検出器
KR100272130B1 (ko) 전화기에서의 하울링 제거 장치 및 방법