JPH11504032A - キナゾリン誘導体 - Google Patents
キナゾリン誘導体Info
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- JPH11504032A JPH11504032A JP8532251A JP53225196A JPH11504032A JP H11504032 A JPH11504032 A JP H11504032A JP 8532251 A JP8532251 A JP 8532251A JP 53225196 A JP53225196 A JP 53225196A JP H11504032 A JPH11504032 A JP H11504032A
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Abstract
(57)【要約】
本発明は、式Iのキナゾリン誘導体[式中、nは1、2又は3であり、R2は相互に無関係にハロゲノであり、かつR1は(1〜4C)アルコキシ−(2〜4C)アルキルアミノである]又はその薬剤学的に認容可能な塩、その製法、該化合物を含有する医薬品及び該化合物のレセプターチロシンキナーゼ抑制特性を、ガンのような増殖性疾患の治療に使用することに関する。
Description
【発明の詳細な説明】
キナゾリン誘導体
本発明は、抗ガン活性のような抗増殖活性を有し、従って、ヒト又は動物の体
の治療法において有効なキナゾリン誘導体又はその製剤学的に認容可能な塩に関
する。更に、本発明は前記キナゾリン誘導体の製法、該化合物を含有する医薬品
及びヒトのような温血動物に抗増殖効果を生じさせるために使用される薬剤を製
造する際のその使用に関する。
乾癬及びガンのような細胞増殖性疾患のための従来の治療法の多くは、DNA
合成を抑制する化合物を使用している。このような化合物は細胞に対して通常は
有毒であるが、腫瘍細胞のような細胞の迅速な分割に対するその毒性効果は有益
であり得る。DNA合成の抑制以外の機構により作用する抗増殖剤に対する別の
アプローチには、高められた作用選択性を示す可能性がある。
近年、細胞は、そのDNAの一部が発ガン遺伝子、即ち、活性化して悪性腫瘍
細胞の形成をもたらす遺伝子に変化することによりガン性になることが発見され
た(Bradshaw,Mutagenesis,1986,1,91)。このような発ガン遺伝子のいくつ
かは、成長因子のためのレセプターであるペプチドの生成を引き起こす。成長因
子レセプターコンプレックスは続いて、細胞増殖を増加させる。例えば、発ガン
遺伝子のいくつかはチロシンキナーゼ酵素をコードしており、かつ特定の成長因
子レセプターもチロシンキナーゼ酵素であることが、公知である(Yarden et al
.,Ann.Rev.Biochem.,1988,57,443; Larsen et al.Ann.Reports in Med
.Chem.1989,Chpt.13)。
レセプターチロシンキナーゼは、細胞複製を開始する生化学的シグナルの伝達
において重要である。これらは、細胞膜にスパンし、かつ上皮成長因子(EGF
)のような成長因子のための細胞外結合ドメイン及びタンパク質中のチロシンア
ミノ酸をリン酸化して、細胞増殖に影響を及ぼすキナーゼとして作用する細胞内
部分を有する巨大酵素である。種々の各レセプターチロシンキナーゼに結びつく
成長因子の系統群に基づき、様々なクラスのレセプターチロシンキナーゼが公知
である(Wilks,Advances in Cancer Research,1993,60,43-73)。この分類は
、レセプターチロシンキナーゼのEGF系統群、例えばEGF、TGFα、NE
U、erbB、Xmrk、HER及びlet23レセプターからなるクラスIレセ
プターチロシンキナーゼ、レセプターチロシンキナーゼのインスリン系統群、例
えば、インスリン、IGFI及びインスリン関連レセプター(IRR)レセプタ
ーからなるクラスIIレセプターチロシンキナーゼ及びレセプターチロシンキナ
ーゼの血小板由来成長因子(PDGF)系統群、例えば、PDGFα、PDGF
β及びコロニー刺激因子1(CDF1)からなるクラスIIIレセプターチロシ
ンキナーゼを含む。レセプターチロシンキナーゼのEGF系統群のようなクラス
Iキナーゼは往々にして、乳ガン(Sainsbury et al.,Brit.,J.Cancer,1988,
58,458; Guerin et al.,Oncogene res.,1988,3,21及びKlijn et al.,Brea
st Cancer Res.Treat.,1994,29,73)、腺ガン(Cerny et al.,Brit.J.Canc
er,1986,54,265; Reubi et al.,Int.J.Cancer,1990,45,269; and Rusc
h et al.,Cancer Research,1993,53,2379)及び肺の扁平上皮ガンを含む非小
型細胞肺ガン(NSCLCs)、膀胱ガン(Neal et al.,Lancet,1985,366)、
食道ガン(Mukaida et al.,Cancer,1991,68,142)、消化器ガン、例えば大腸
、結腸、胃ガン(Bolen et al.,Oncogene Res.,1987,1,149)、前立腺ガン(Vi
sakorpi et al.,Histochem.J.,1992,24,481)、白血病(Konaka et al.,Cel
l,1984,37,1035)及び卵巣、気管支又は膵臓ガン(European Patent Specifica
tion No.0400586)のような一般的なヒトのガンに存在することが公知である。
その他のヒト腫瘍組織を、レセプターチロシンキナーゼのEGF系統群で試験す
ると、それらがその他のガン、例えば甲状腺及び子宮ガンに広く行き渡ると予期
される。更に、EGFタイプチロシンキナーゼ活性はめ
ったに、通常の細胞では検出されないが、悪性細胞ではより頻繁に検出されうる
ことが公知である(Hunter,Cell,1987,50,823)。近年、チロシンキナーゼ活
性を有するEGFレセプターは、多くのヒトのガン、例えば脳、肺、扁平上皮細
胞、膀胱、胃、乳、頭部、頚部、食道、婦人科系(gynaecological)及び甲状腺腫
瘍で広く発現することが示された(W.J.Gullick,Brit,Med,Bull.,1991,47,
87)。
従って、レセプターチロシンキナーゼの抑制物質が、哺乳動物ガン細胞の成長
の選択的抑制物質として価値があることが認められている(Yaish et al.Scienc
e,1988,242,933)。この観点は、エルブスタチン(erbstatin)、EGFレセプ
ターチロシンキナーゼ抑制物質が殊に、無胸腺ヌードマウスでのEGFレセプタ
ーチロシンキナーゼを発現する移植されたヒト乳ガンの成長を減ずるが、EGF
レセプターチロシンキナーゼを発現しないその他のガンの成長には効果がないこ
との証明により援護される(Toi et al.,Eur.J.Cancer Clin.Oncol.,1990,
26,722.)。スチレンの種々の誘導体が、チロシンキナーゼ抑制特性を有し(ヨー
ロッパ特許出願第0211363号明細書、同第0304493号明細書及び同
第0322738号明細書)、かつ抗腫瘍剤として有効であると述べられている
。EGFレセプターチロシンキナーゼ抑制物質である2種のこのようなスチレン
誘導体のインビボ抑制効
果が、ヌードマウスに接種されたヒト扁平上皮癌の成長に対して証明されている
(Yoneda et al.,Cancer Research,1991,51,4430)。種々の公知のチロシンキ
ナーゼ抑制物質が、最近の再調査でT R Burke Jr.(Drugs of the Future,1992
,17,119)によって記載された。
ヨーロッパ特許出願第0520722号明細書、同第0566226号明細書
及び同第0635498号明細書から、4−位にアニリノ置換基を有する特定の
キナゾリン誘導体が、レセプターチロシンキナーゼ抑制活性を有することが公知
である。更に、ヨーロッパ特許出願第0602851号明細書から、4−位にヘ
テロアリールアミノ置換基を有する特定のキナゾリン誘導体も、レセプターチロ
シンキナーゼ抑制活性を有することが公知である。
更に、国際特許出願公表WO92/20642号明細書から、特定のアリール
及びヘテロアリール化合物が、EGF及び/又はPDGFレセプターチロシンキ
ナーゼを抑制することが公知である。特定のキナゾリン誘導体の記載がその中に
はあるが、4−アニリノキナゾリン誘導体に関しては記載がない。
4−アニリノキナゾリン誘導体のインビトロ抗増殖効果は、Fry et al(Scienc
e,1994,265,1093)により記載されている。化合物4−(3′−ブロモアニリ
ノ)−6,7−ジメトキシキナゾリンが、EGFレセ
プターチロシンキナーゼのかなり有力な抑制物質であることが述べられている。
レセプターチロシンキナーゼのEGF系統群の抑制物質である4,5−ジアニ
リノフタルイミド誘導体のインビボ抑制効果は、BALB/cヌードマウスでの
ヒト類表皮ガンA−431又はヒト卵巣ガンSKOV−3の成長に対して証明さ
れている(Buchdunger et al.,Proc.Nat.Acad.Sci.,1994,91,2334)。
更に、ヨーロッパ特許出願第0635507号明細書から、キナゾリンのベン
ゾ環に融合している5−又は6−員環からなる特定の三環式化合物は、レセプタ
ーチロシンキナーゼ抑制活性を有することが公知である。ヨーロッパ特許出願第
0635498号明細書から、アミノ基を6−位に、かつハロゲノ基を7−位に
有する特定のキナゾリン誘導体は、レセプターチロシンキナーゼ抑制活性を有す
ることも公知である。
従って、クラスIレセプターチロシンキナーゼ抑制物質が、種々のヒトのガン
の治療で有効であると証明されるであろうと指摘されている。
EGFタイプのレセプターチロシンキナーゼの抑制物質は、乾癬(TGFαが
、最も重要な成長因子と見なされている)及び前立腺肥大(BPH)のような過
剰細胞増殖によるその他の疾患の治療で有効であろうとも予期されている。
これらの文献中には、4−位にハロゲノ置換された
アニリノ置換基を有し、更にアルコキシアルキルアミノ置換基を6−位に有する
キナゾリン誘導体の記載は無い。そして、我々はこのような化合物は、そのクラ
スIレセプターチロシンキナーゼ抑制活性に由来すると思われる、有力なインビ
ボ抗増殖特性を有することを発見した。
本発明で、式I:
[式中、nは1、2又は3であり、かつR2はそれぞれ無関係に、ハロゲノであり
;かつ
R1は、(1〜4C)アルコキシ−(2〜4C)アルキルアミノである]のキナ
ゾリン誘導体又はその薬剤学的に認容可能な塩が提供される。
この明細書中で、用語「アルキル」は、直鎖及び分枝鎖両方のアルキル基を含
むが、「プロピル」のような個々のアルキル基に対する言及は、直鎖のもののみ
に限られる。例えば、R1が(1〜4C)アルコキシ−(2〜4C)アルキルア
ミノ基である場合には、この総称的な基の好適なものには、2−メトキシエチル
アミノ、2−エトキシエチルアミノ、2−プロポキシエチルアミノ、2−イソプ
ロポキシエチルアミノ、2
−ブトキシエチルアミノ、3−メトキシプロピルアミノ、3−エトキシプロピル
アミノ、2−メトキシプロピルアミノ、2−エトキシプロピルアミノ、1−メト
キシプロプ−2−イルアミノ、1−エトキシプロプ−2−イルアミノ、2−メト
キシ−2−メチルプロピルアミノ、1−メトキシ−2−メチルプロプ−2−イル
アミノ及び4−メトキシブチルアミノが含まれる。
R2がハロゲノである場合のR2の好適なものは例えば、フルオロ、クロロ、ブ
ロモ又はヨードである。
本発明の範囲では勿論、特定の式Iの化合物が、不斉炭素原子を含有する置換
基1つ以上により光学的に活性な形又はラセミ形で存在し得る場合に限り、本発
明は、抗増殖活性を有するこのような光学的に活性な形又はラセミ形を包含する
。光学的に活性な形の合成は、当該技術でよく知られている有機化学の通常の技
術で、例えば、光学活性出発物質からの合成又はラセミ形の分割により実施する
ことができる。
勿論、本発明のキナゾリン誘導体は、溶媒和化形でも、非溶媒和化形でも、例
えば水和物で存在することもできる。勿論、本発明は、抗増殖活性を有するこの
ような溶媒和化形の全てを包含する。
本発明のキナゾリン誘導体の薬剤学的に認容可能な好適な塩は例えば、十分に
塩基性の本発明のキナゾリン誘導体のモノ−又はジ−酸付加塩、例えば、無機酸
又は有機酸、例えば塩酸、臭化水素酸、硫酸、リン酸
、トリフルオロ酢酸、クエン酸、マレイン酸、酒石酸、フマル酸、メタンスルホ
ン酸又は4−トルエンスルホン酸との酸付加塩である。
本発明の特定の新規の化合物には、例えば式中の:
(a) nが1又は2であり、かつR2がそれぞれ無関係にフルオロ、クロロ又
はブロモであり;かつR1が前記で定義された意味又は本発明の特定の新規の化
合物に関連するこの段落で定義される意味のいずれかを有するか;又は
(b) R1が、2−メトキシエチルアミノ、2−エトキシエチルアミノ、3−
メトキシプロピルアミノ、3−エトキシプロピルアミノ、2−メトキシプロピル
アミノ、1−メトキシプロプ−2−イルアミノ又は4−メトキシブチルアミノで
あり;かつn及びR2が前記で定義された意味又は本発明の特定の新規の化合物
に関連するこの段落で定義される意味のいずれかを有する式Iのキナゾリン誘導
体又はその薬剤学的に認容可能な塩が含まれる。
本発明の有利な化合物は、式中の(R2)nが3′−フルオロ、3′−クロロ、
3′−ブロモ、2′,4′−ジフルオロ、2′,4′−ジクロロ、3′,4′−
ジフルオロ、3′,4′−ジクロロ、3′−フルオロ−4′−クロロ又は3′−
クロロ−4′−フルオロであり;かつ
R1が2−メトキシエチルアミノ、2−エトキシエ
チルアミノ、3−メトキシプロピルアミノ又は3−エトキシプロピルアミノであ
る式Iのキナゾリン誘導体又はその薬剤学的に認容可能な酸付加塩である。
本発明のもう1つの有利な化合物は、式中の(R2)nが3′,4′−ジフルオ
ロ又は3′−クロロ−4′−フルオロであり;かつ
R1が2−メトキシエチルアミノ又は3−メトキシプロピルアミノである式I
のキナゾリン誘導体又はその薬剤学的に認容可能な酸付加塩である。
本発明の特に有利な化合物は、次の式I:
4−(3′−クロロ−4′−フルオロアニリノ)−6−(3−メトキシプロピ
ルアミノ)キナゾリン
のキナゾリン誘導体又はその薬剤学的に認容可能な酸付加塩である。
本発明の特に有利なもう1つの化合物は次の式I:
4−(3′,4′−ジフルオロアニリノ)−6−(2−メトキシエチルアミノ
)キナゾリン
のキナゾリン誘導体又はその薬剤学的に認容可能な酸付加塩である。
本発明の特に有利なもう1つの化合物は次の式I:
4−(3′−クロロ−4′−フルオロアニリノ)−6−(2−メトキシエチル
アミノ)キナゾリン
のキナゾリン誘導体又はその薬剤学的に認容可能な酸付加塩である。
本発明の特に有利なもう1つの化合物は次の式I:
4−(2′,4′−ジフルオロアニリノ)−6−(2−メトキシエチルアミノ
)キナゾリン
のキナゾリン誘導体又はその薬剤学的に認容可能な酸付加塩である。
式Iのキナゾリン誘導体又はその薬剤学的に認容可能な塩は、化学関連化合物
の製造に適切であると公知のどの方法で製造してもよい。適当な方法には例えば
、ヨーロッパ特許出願第0520722号明細書、同第0566226号明細書
、同第0602851号明細書、同第0635498号明細書及び同第6355
07号明細書に記載された方法が含まれる。式Iのキナゾリン誘導体又はその薬
剤学的に認容可能な塩を製造するために使用する場合に、このような方法は、本
発明の別の形態として提供され、かつ次の代表例によって詳述され、その際特に
記載のない限り、n、R2及びR1は式Iのキナゾリン誘導体に関して前記で定義
された意味のいずれかを有する。必要な出発物質は、有機化学の通常の方法で入
手することができる。このような出発物質の製造を、付随する非限定例に記載し
た。もしくは、必要な出発物質を、有機化学者の通常の知識の範囲内にある前記
の方法と同様の方法で入手することができる。
(a) 簡便には適当な塩基の存在下での式II:
[式中、Zは置換可能な基である]のキナゾリンと式III:
のアニリンとの反応
適当な置換可能な基Zは例えば、ハロゲノ、アルコキシ、アリールオキシ又は
スルホニルオキシ基、例えばクロロ、ブロモ、メトキシ、フェノキシ、メタンス
ルホニルオキシ又はトルエン−4−スルホニルオキシ基である。
好適な塩基は例えば、有機アミン塩基、例えば、ピリジン、2,6−ルチジン
、コリジン、4−ジメチルアミノピリジン、トリエチルアミン、モルホリン、N
−メチルモルホリン又はジアザビシクロ[5.4.0]ウンデセ−7−エン又は、
例えばアルカリ金属又はアルカリ土類金属炭酸塩又は水酸化物、例えば、炭酸ナ
トリウム、炭酸カリウム、炭酸カルシウム、水酸化ナトリウム又は水酸化カリウ
ムである。もしくは好適な塩基は例えば、アルカリ金属又はアルカリ土類金属ア
ミド、例えば、ナトリウムアミド又はナトリウムビス(トリメチルシリル)アミ
ドである。
反応を、適当な不活性溶剤又は希釈剤、例えばアルカノール又はエステル、例
えばメタノール、エタノール、イソプロパノール又は酢酸エチル、ハロゲン化溶
剤、例えば塩化メチレン、クロロホルム又は四塩化炭素、エーテル、例えばテト
ラヒドロフラン又は1,4−ジオキサン、芳香族溶剤、例えばトルエン、又は双
極性非プロトン性溶剤、例えばN,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチ
ルアセトアミド、N−メチルピロリジン−2−オン又はジメチルスルホキシドの
存在下に実施するのが有利である。反応を、例えば10〜150℃、有利に20
〜80℃の範囲の温度で実施するのが簡便である。
式Iのキナゾリン誘導体は、この方法で遊離塩基の形で得られるか、もしくは
、式:H−Z[ここで、Zは前記の意味を有する]の酸との塩の形で得られる。塩
から遊離塩基の形を得ることを所望する場合には、塩を前記で定義されたような
好適な塩基で、慣用の方法を用いて処理することができる。
(b) 簡便には前記で定義されたような好適な塩基の存在下での、式中のR1
がアミノである式Iのキナゾリン誘導体のアルキル化
適当なアルキル化剤は例えば、前記で定義された好適な塩基の存在下に、前記
で定義された好適な不活性溶剤又は希釈剤中、例えば10〜140℃で、簡便に
は80℃又は80℃付近の温度でアミノをアルコキシ
アルキルアミノにするアルキル化のための技術で公知の試薬のいずれか、例えば
アルコキシ置換されたアルキルハロゲン化物、例えば(1〜4C)アルコキシ−
置換された(2〜4C)アルキル塩化物、臭化物又はヨウ化物である。
(c) 式中のR1がアミノである式Iの化合物を用いてのアルコキシ置換さ
れたアルデヒドの還元的アミノ化
還元を、このような変換のために公知の多くの方法のどれで実施してもよい。
例えば、水素化物還元剤、例えばアルカリ金属ホウ水素化物又はシアノホウ水素
化物、例えばホウ水素化ナトリウム又はシアノホウ水素化ナトリウム又はアルカ
リ金属アルミニウム水素化物、例えば水素化アルミニウムリチウムを使用するこ
とができる。還元を、適当な不活性溶剤又は希釈剤、例えば、アルカリ金属ホウ
水素化物又はシアノホウ水素化物を使用する場合には(1〜4C)アルコール、
例えばメタノール又はエタノールの存在下に、又はアルカリ金属アルミニウム水
素化物を使用する場合には不活性エーテル、例えばジエチルエーテル又はテトラ
ヒドロフランの存在下に実施することができる。
反応を、例えば−10〜100℃の範囲の温度で、簡便には室温又は室温近辺
で実施するのが簡便である。
(d) 簡便には前記で定義された好適な塩基の存
在下での、式中のR1がヒドロキシ−置換されたアルキルアミノ基である式Iの
化合物のアルキル化
好適なアルキル化剤は例えば、前記で定義された好適な塩基の存在下に、前記
で定義された好適な不活性溶剤又は希釈剤中、例えば10〜150℃で、簡便に
は80℃又は80℃付近の温度で、ヒドロキシ置換されたアルキルアミノ基をア
ルキル化してアルコキシ置換されたアルキルアミノ基にするための技術で公知の
試薬のいずれか、例えば(1〜4C)アルキル塩化物、臭化物又はヨウ化物であ
る。
(e) 式中のR1がアルコキシ置換されたアルカノアミド基である式Iの化
合物の還元
この還元を、このような変換のために公知の多くの方法のどの方法で実施して
もよい。例えば、水素化物還元剤、例えばアルカリ金属アルミニウム水素化物、
例えば水素化アルミニウムリチウムを使用することができる。この反応を、好適
な不活性溶剤又は希釈剤、例えばジエチルエーテル又はテトラヒドロフランのよ
うな不活性エーテルの存在下に実施することができる。
反応を、例えば−10〜100℃、簡便には60℃又はその近辺の温度で実施
するのが簡便である。
式Iのキナゾリン誘導体の薬剤学的に認容可能な塩、例えば式Iのキナゾリン
誘導体のモノ−又はジ−酸付加塩を必要とする場合には、それらは例えば、慣用
の方法を用いて前記の化合物と、例えば好適な酸との反応により得られる。
前記のように、本発明で定義されたキナゾリン誘導体は、その化合物のクラス
Iレセプターチロシンキナーゼ抑制活性に由来すると思われる抗増殖活性を有す
る。これらの特性は、例えば下記の方法の1つ以上を用いて評価することができ
る:−
(a) 試験化合物の酵素EGFレセプターチロシンキナーゼ抑制能力を測定
するインビトロアッセイ。レセプターチロシンキナーゼを、A−431細胞(ヒ
ト外陰(vulval)ガンに由来)から、Carpenter et al.(J.Biol.Chem.,1979
,254,4884,Cohen et al.,J.Biol.Chem.,1982,257,1523)により、かつ
Braun et al.(J.Biol.Chem.,1984,259,2051)により記載された方法に関
連する下記に記載の方法で、部分精製された形で得た。
A−431細胞を、ウシ胎児血清(FCS)5%を含有するダルベッコ変成イ
ーグル培地(DMEM)を用いて密集成長させた。得られた細胞を低張ボレート
/EDTA緩衝液中で、pH10.1で均質化した。ホモジェネートを400g
、0〜4℃で10分遠心分離した。上澄液を25000g、0〜4℃で30分間
遠心分離した。ペレット化された材料を、グリセロール5%、ベンズアミジン4
ミリモル及びTriton−X−100 1%を有するHepes緩衝液30ミリモル
(pH7.4)中に懸濁し、0〜4℃で1時間撹拌し、かつ0〜4℃、1000
00gで1時間、再遠心分離した。可溶化レセプターチロシンキナーゼを含有す
る上澄液を、液化窒素中で貯蔵した。
試験目的で、こうして得られた酵素溶液40μlを、Hepes緩衝液150ミリ
モル(pH7.4)、オルトバナジン酸ナトリウム500マイクロモル、Triton
X-100 0.1%、グリセロール10%、水200μl、25ミリモルDTT8
0μlの混合物400μl及び塩化マンガン12.5ミリモル、塩化マグネシウ
ム125ミリモル及び蒸留水の混合物80μmの混合物に添加した。こうして、
試験酵素溶液を得た。
各試験化合物をジメチルスルホキシド(DMSO)中に溶かして50ミリモル
溶液を得、これを、Triton X-100 0.1%、グリセロール10%及びDMSO
10%を含有するHepes緩衝液40ミリモルで希釈して、500マイクロモル溶
液を得た。当容量のこの溶液と上皮成長因子の溶液(EGF;20μg/ml)
とを混合した。
[γ−32P]ATP(3000Ci/ミリモル、250μCi)を、ATP(1
00マイクロモル)の溶液を蒸留水中に添加することにより2mlの容量に希釈
した。当容量のHepes緩衝液(pH7.4)40ミリモル、Triton X-100 0.
1%及びグリセロール10%の混合物中のペプチド Arg-Arg-Leu-Ile-Glu-Asp-A
la-Glu-Tyr-Ala-Ala-Arg-Glyの4mg/ml溶液を添加した。
試験化合物/EGF混合溶液(5μl)を試験酵素溶液(10μl)に添加し
、かつ混合物を0〜4℃で30分間インキュベーションした。ATP/ペプチド
混合物(10μl)を添加し、かつ混合物を25℃で10分間インキュベーショ
ンした。リン酸化反応を、5%トリクロロ酢酸(40μl)及びウシ血清アルブ
ミン(BSA;1mg/ml、5μl)を添加して終わらせた。この混合物を4
℃で30分放置し、次いで遠心分離した。上澄液のアリコート(40μl)をWh
atman p81ホスホセルロース紙の細片上においた。この細片をリン酸75ミリモ
ル(4×10ml)で洗浄し、吸い取り乾燥させた。濾紙中での放射能を、液体
シンチレーションカウンターを使用して測定した(シークエンスA)。反応シー
クエンスを、EGFの不在下に(シークエンスB)、更に試験化合物の不在下に
(シークエンスC)繰り返した。
レセプターチロシンキナーゼ抑制を次のように算出した:
次いで抑制程度を、試験化合物の諸々の濃度範囲で測定して、IC50値を求め
た。
(b) ヒト鼻咽頭ガン細胞系KBのEGF−刺激
成長を抑制する試験化合物の能力を測定するインビトロアッセイ
KB細胞を、1ウェル当たり1×104〜1.5×104細胞の密度でウェルに
シードし、FCS(木炭によりストリッピング済み)5%を補足されたDMEM
中で24時間成長させた。3日間のインキュベーションの後に、細胞成長を青味
がかった色を施すためのMTTテトラゾリウム染料の代謝の程度により測定した
。次いで細胞成長を、EGF(10ng/ml)の存在下に、又はEGF(10
ng/ml)及び諸々の濃度範囲の試験化合物の存在下に測定した。そうして、
IC50値を算出することができた。
(c) ヒト外陰類表皮ガン細胞系A−431の異種移植の成長を抑制する試
験化合物(通常、0.5%ポリソルペート中のボールミル懸濁液として経口投与
)の能力を測定する無胸腺ヌードマウス(ONU種:Alpk)群でのインビボ
アッセイ
A−431細胞を、培養中でFCS5%及びグルタミン2ミリモルを補足され
たDMEM中に保持した。新たに培養された細胞をトリプシン処理により取得し
、かつ皮下で、数匹のドナーヌードマウスの両脇腹に注射した(細胞1000万
個/0.1ml/ネズミ)。充分な腫瘍材料が入手可能になったら(ほぼ9〜1
4日後)、腫瘍組織の断片を、レシピエントヌードマウスの脇腹に移植した(試
験日0)。通常、移植後7
日目に(試験日7)、同様の大きさの腫瘍を有する7〜10匹の群を選択し、か
つ試験化合物の投与を開始した。試験化合物の一日一度の投与を、全部で13日
間継続した(試験日7〜19が含まれる)。いくつかの研究で、試験化合物の投
与を試験日19を越えて、例えば試験日26まで継続した。それぞれの場合に、
次の試験日に動物を殺し、最終的な腫瘍容量を、腫瘍の長さ及び幅を測定するこ
とにより算出した。結果を、未処理対照に対する腫瘍容量の抑制パーセンテージ
として算出した。
式Iの化合物の薬剤学的特性は、予期される構造変化に伴い変動するが、通常
は式Iの化合物により得られる活性により、ほぼ次の濃度で活性を有するか、又
は試験(a)、(b)及び(c)のいずれかで配量した。
試験(a):−例えば0.01〜1μMでIC50;
試験(b):−例えば0.05〜1μMでIC50;
試験(c):例えば50〜200mg/kgの1日量で腫瘍容量の20〜90
%抑制。
次いで、例では、付随する例中に記載された化合物は、およそ次の濃度で活性
を有するか、試験(a)及び(b)で投与する。
従って本発明により、薬剤学的に認容可能な希釈剤又は担持剤と共に、前記で
定義されたような式Iのキナゾリン誘導体又はその薬剤学的に認容可能な塩を含
有する医薬品がもたらされる。
その医薬品は、経口投与に適当な形で、例えば錠剤又はカプセルとして、腸管
外注射に適当な形(静脈内、皮下、筋肉内、血管内又は注入を含む)で、無菌液
、懸濁液又はエマルジョンとして、局所投与に好適な形で、軟膏又はクリームと
して、又は直腸投与に適当な形で、座薬として存在して良い。
通常、前記の医薬品は、慣用の付形剤を用いて慣用の方法で製造することがで
きる。
キナゾリン誘導体を通常、温血動物に、動物の体面積1平方メートル当たり5
〜1000mgの単位用量で、即ちほぼ0.1〜200mg/kgで投与すると
、これは通常、治療学的有効用量をもたらす。錠剤又はカプセルのような単位用
量形は通常、例えば活性成分1〜250mgを含有する。1〜100mg/kg
の範囲の1日量を使用するのが有利である。しかしながら、1日量は、被治療体
、投与の特定ルート及び治療される疾患の重度に応じて変動させる必要がある。
従って、最適な用量は、各特定患者を治療する臨床医により決定されるべきであ
る。
従って本発明により、治療によるヒト又は動物の体の療法で使用するための前
記で定義されたような式Iのキナゾリン誘導体又はその薬剤学的に認容可能な塩
がもたらされる。
さて、我々は、本発明の化合物は、そのクラスIレセプターチロシンキナーゼ
抑制活性から生ずると思われる抗ガン特性のような抗増殖特性を有することを発
見した。従って、本発明の化合物は、クラスIレセプターチロシンキナーゼによ
り単独に又は部分的に仲介される疾患又は病状の治療で有効であると期待される
。即ち、該化合物は、クラスIチロシンキナーゼ抑制効果を、そのような処置を
必要とする温血動物に生じさせるために使用可能である。従って、本発明の化合
物は、クラスIレセプターチロシンキナーゼの抑制により特徴付けれられる、悪
性細胞の増殖を治療する方法を提供する。即ち、該化合物は、クラスIレセプタ
ーチロシンキナーゼの抑制により単独で、又は部分的に仲介される抗増殖効果を
生じさせるために使用可能である。従って、本発明の化合物は、抗増殖効果をも
たらすことによる乾癬及び/又はガンの治療で、殊にクラスIレセプターチロシ
ンキナーゼ感受性ガン、例えば、乳ガン、肺ガン、大腸ガン、直腸ガン、胃ガン
、前立腺ガン、膀胱ガン、膵臓ガン及び卵巣ガンの治
療で有効であると期待される。
従って本発明により、ヒトのような温血動物に抗増殖効果を生じさせるために
使用される製剤の製造で、前記で定義されたような式Iのキナゾリン誘導体又は
その薬剤学的に認容可能な塩を使用することがもたらされる。
従って本発明により、ヒトのような温血動物に、有効量の前記で定義されたキ
ナゾリン誘導体を投与することよりなる、治療を必要とする前記のような動物に
抗増殖効果を生じさせるための方法がもたらされる。
前記のように、特定の増殖性疾患の治療的又は予防的処置に必要な用量サイズ
は、被治療体、投与経路及び治療される疾患の重度に応じて変動させる必要があ
る。例えば、1〜200mg/kg、有利に1〜100mg/kgの範囲の単位
用量が考えられる。
前記で定義された抗増殖治療は単独治療として適用可能であるか、もしくは本
発明のキナゾリン誘導体に加えて、1種以上のその他の抗腫瘍物質、例えば、有
糸分裂阻害剤、例えばビンブラスチン、ビンデシン及びビノレルビン(vinorelbi
ne);チューブリン分解抑制物質、例えばタキソール;アルキル化剤、例えば、
シス−白金、カルボ白金及びシクロホスファミド;代謝拮抗物質、例えば5−フ
ルオロウラシル、テガフール、メトトレキセート、シトシンアラビノシド及びヒ
ドロキシ尿素又は例えば、ヨーロッパ特許出願第23
9362号明細書中に記載されている有利な代謝拮抗物質のいずれか、例えばN
−{5−[N−(3,4−ジヒドロ−2−メチル−4−オキソキナゾリン−6−イ
ルメチル)−N−メチルアミノ]−2−テノイル}−L−グルタミン酸;挿入抗生
物質、例えばアドリアマイシン、マイトマイシン及びブレオマイシン;酵素、例
えば、アスパラギナーゼ;トポイソメラーゼ抑制物質、例えばエトポサイド(eto
poside)及びカンプトテシン;生体応答調節剤、例えばインターフェロン;及び
抗ホルモン、例えば、抗エストロゲン、例えばタモキシフェン又は、例えば抗ア
ンドロゲン、例えば4′−シアノ−3−(4−フルオロフェニルスルホニル)−
2−ヒドロキシ−2−メチル−3′−(トリフルオロメチル)プロピオンアニリ
ドから選択されるものを含有することができる。このような連合(conjoint)治療
は、治療用の個々の化合物の同時、連続又は個別投与により達成することができ
る。従って本発明により、前記で定義されたような式Iのキナゾリン誘導体及び
ガンの連合治療のために前記で定義された付加的な抗ガン物質を含有する医薬品
がもたらされる。
前記のように、本発明で定義されたキナゾリン誘導体は、その特性がクラスI
レセプターチロシンキナーゼ抑制特性から生ずると思われる効果的な抗ガン剤で
ある。このような本発明のキナゾリン誘導体は、クラスIレセプターチロシンキ
ナーゼが、多くの一般的な
ヒトのガン、例えば白血病、乳ガン、肺ガン、大腸ガン、直腸ガン、胃ガン、前
立腺ガン、膀胱ガン、膵臓ガン及び卵巣ガンのようなガンに関係しているので、
広い範囲の抗ガン特性を有すると期待される。従って、本発明のキナゾリン誘導
体は、これらのガンに対して抗ガン活性を有すると期待される。加えて、本発明
のキナゾリン誘導体は、白血病、悪性リンパ腫及び充実性腫瘍、例えば組織内、
例えば肝臓、腎臓、前立腺及び膵臓内のガン及び肉腫に対して活性を有すると期
待される。
更に、本発明のキナゾリン誘導体は、過剰細胞増殖を伴うその他の疾患、例え
ば乾癬、前立腺肥大(BPH)及びアテローム硬化に対する活性を有すると期待
される。
更に、本発明のキナゾリン誘導体は、未だ同定されていないレセプターチロシ
ンキナーゼ酵素を含むレセプターチロシンキナーゼ酵素でシグナルする異常細胞
が関係する細胞成長の付加的障害の治療で有効であると期待される。このような
障害には例えば、肉芽腫、血管形成、血管再狭窄、免疫障害、膵炎、腎疾患及び
芽細胞成熟及び刺入が含まれる。
本発明を、次の非限定性の例で詳述するが、その際、特に記載のない限り:
(i) 蒸発を、回転蒸発器で真空下に実施し、かつ後処理工程を、乾燥剤の
ような残留固体の濾過によ
る除去の後に実施し、特に記載のない限り、硫酸マグネシウムを、有機溶液の乾
燥剤として使用した;
(ii) 操作を、18〜25℃の範囲の室温で、アルゴンのような不活性ガ
スの雰囲気下に実施した;
(iii) カラムクロマトグラフィー(フラッシュ法による)及び中圧液体
クロマトグラフィー(MPLC)をE.Merck(Darmstadt,Germany)から得られるM
erck Kieselgel silica(Art.9385)又はMerck Lichroprep RP-18(Art.9303)逆
相シリカ上で行った;
(iv) 収率を記載のためにのみ求め、それは必ずしも達成可能な最高値で
はない;
(v) 融点を、Mettler SP62自動融点装置、油浴装置又はKofflerホットプ
レート装置を用いて測定した;
(vi) 式Iの最終生成物の構造を、核(通常プロトン)磁気共鳴(NMR
)及び質量スペクトル技術で確認した;プロトン磁気共鳴化学シフト値を、デル
タスケールで測定し、かつピーク多重度を次のように示した:s、一重線;d、
二重線;t、三重線;m、多重線;特に記載のない限り、式Iの最終生成物を、
NMR値を測定するためにCD3SOCD3中に溶かした;
(vii) 中間体を通常は充分に同定せず、かつその純度を薄層クロマトグ
ラフィー(TLC)、赤外線(IR)又はNMR分析で評価した;
(vIII) 次の略記を使用した:
DMF N,N−ジメチルホルムアミド;
THF テトラヒドロフラン;
DMA N,N−ジメチルアセトアミド。
例1
濃塩酸(0.42ml)を3−メトキシプロピオンアルデヒドジメチルアセタ
ール(9.4g)及び水(40ml)の撹拌混合物に添加し、かつ生じた溶液を
室温で2時間撹拌した。この混合物を、飽和重炭酸ナトリウム水溶液を添加して
中和した。こうして得られた混合物を、6−アミノ−4−(3′−クロロ−4′
−フルオロアニリノ)キナゾリンヒドロクロリド(3g)、氷酢酸(0.6ml
)及びエタノール(400ml)の撹拌混合物に添加した。シアノホウ水素化ナ
トリウム(1.7g)を添加し、かっこの混合物を室温で16時間撹拌した。混
合物を蒸発させ、かつ残留物を塩化メチレン及び飽和重炭酸ナトリウム水溶液の
間に分配した。有機相をブラインで洗浄し、乾燥させ(MgSO4)、蒸発させ
た。残留物を、塩化メチレン及びメタノールの100:3混合物を溶離剤として
使用して、カラムクロマトグラフィーで精製した。こうして、4−(3′−クロ
ロ−4′−フルオロアニリノ)−6−(3−メトキシプロピルアミノ)キナゾリ
ン(0.72g、19%)、融点176〜177℃が得
られた;
NMRスペクトル:1.9(m、2H),3.22(m、2H)、3.29(
s、3H)、3.5(t、2H)、6.14(t、1H)、7.13(d、1H
)、7.41(t、1H)、7.52(d、1H)、7.82(m、1H)、8
.13(m、2H)、8.36(s、1H)、9.4(broad S、1H);
元素分析:実測値C、59.6;H、4.9;N、15.3;
C18H18ClFN4Oは、C、59.9;H、5.0;N、15.5%を必要
とする。
出発物質として使用された6−アミノ−4−(3′−クロロ−4′−フルオロ
アニリノ)キナゾリンを次のように得た:
3′−クロロ−4′−フルオロアニリン(3.6g)を4−クロロ−6−ニト
ロキナゾリン(ヨーロッパ特許出願第0566226号明細書、その例8;5g
);THF(10ml)及びDMF(10ml)の撹拌混合物に添加した。生じ
た混合物を室温で5時間撹拌した。沈殿物を単離し、かつ水と、塩化メチレン及
びメタノールの9:1混合物との間に分配させた。水性相を、飽和重炭酸ナトリ
ウム水溶液を添加して中和し、塩化メチレンで再抽出した。有機相を合わせ、か
つ蒸発させた。残留物をエタノール及び水の9:1混合物の下で砕いた。生じた
固体を単離し、かつ乾燥さ
せた。こうして、4−(3′−クロロ−4′−フルオロアニリノ)−6−ニトロ
キナゾリン(2.5g)が得られた。
こうして得られた物質の一部(2.3g)、炭素上の10%パラジウム(0.
4g)、エタノール(25ml)及びDMF(25ml)の混合物を水素雰囲気
下に2時間撹拌した。この混合物を濾過し、かつ濾液を蒸発させた。残留物をエ
タノール及び水の4:1混合物の下で砕いた。残留固体を単離し、かつ乾燥させ
た。こうして、6−アミノ−4−(3′−クロロ−4′−フルオロアニリノ)キ
ナゾリン(0.35g、17%)が得られた;
NMRスペクトル:5.6(broad s、2H)、7.27(m、1H)、7.
32(s、1H)、7.41(t、1H)、7.55(d、1H)、7.8(m
、1H)、8.19(m、1H)、8.38(s、1H)、9.53(broad s
,1H):
元素分析:実測値C、58.1;H、3.6;N、19.0;
C14H10ClFN4はC、58.2;H、3.5;N、19.4%を必要とす
る。
例2
濃塩酸(0.84ml)を2−メトキシアセトアルデヒドジメチルアセタール
(12.6g)及び水(59ml)の撹拌混合物に添加し、かつ生じた溶液を4
0℃に2時間加熱した。この溶液を室温に冷却し、飽和重炭酸ナトリウム水溶液
を添加してpH8に塩基性にした。こうして得られた混合物を、氷酢酸(1.2
6g)及びエタノール(750ml)の混合物中の6−アミノ−4−(3′,4
′−ジフルオロアニリノ)キナゾリンヒドロクロリド(6.4g)の撹拌懸濁液
に添加した。シアノホウ水素化ナトリウム(2.64g)を添加し、かつこの混
合物を室温で16時間撹拌した。混合物を蒸発させ、かつ残留物を塩化メチレン
及び水の間に分配した。有機相を乾燥させ(MgSO4)、蒸発させた。残留物
を、塩化メチレン及びメタノールの徐々に極性になる混合物を溶離剤として使用
して、カラムクロマトグラフィーで精製した。こうして、4−(3′,4′−ジ
フルオロアニリノ)−6−(2−メトキシエチルアミノ)キナゾリン(5.2g
、69%)、融点150〜153℃が得られた;
NMRスペクトル(CD3SOCD3+CD3CO2D):3.33(s、3H)
、3.43(t、2H)、3.63(t、2H)、7.5(m、5H)、7.9
6(m、1H)、8.56(s、1H);
元素分析:実測値C、61.1;H、4.9;N、16.5;
C17H16F2N4O0.2H2Oは、C、61.1;H、4.95;N、16.8%
を必要とする。
出発物質として使用された6−アミノ−4−(3′
,4′−ジフルオロアニリノ)キナゾリンヒドロクロリドを次のように得た:
3′,4′−ジフルオロアニリン(27g)を4−クロロ−6−ニトロキナゾ
リン(44g)トリエチルアミン(29.2ml)及び塩化メチレン(400m
l)の撹拌混合物に添加し、混合物を室温で16時間撹拌した。沈殿物を単離し
、かつ塩化メチレン及びアセトンで洗浄し、乾燥させた。こうして、4−(3′
,4′−ジフルオロアニリノ)−6−ニトロキナゾリンヒドロクロリド(61.
3g、82%)が得られた。
こうして得られた物質の一部(30g)、炭素上の10%パラジウム触媒(3
g)、エタノール(350ml)及びDMA(700ml)の混合物を水素雰囲
気下に9時間撹拌した。この混合物を濾過し、かつ濾液を蒸発させた。残留固体
を順次、DMA、エタノール及びジエチルエーテルで洗浄し、かつ乾燥させた。
こうして、6−アミノ−4−(3′,4′−ジフルオロアニリノ)キナゾリンヒ
ドロクロリド(12.8g、40%)、融点235〜238℃が得られた;
NMRスペクトル:7.45(m、1H)、7.56(m、3H)、7.77
(d、1H)、7.91(m、1H)、8.72(s、1H)、11.1(broa
d s,1H):
元素分析:実測値C、54.5;H、3.5;N、
18.1;
C14H10F2N4HClはC、54.5;H、3.6;N、18.1%を必要と
する。
例3
例1中に記載の還元的アミノ化方法と同様のその方法を用いて、6−アミノ−
4−(3′−クロロ−4′−フルオロアニリノ)キナゾリンヒドロクロリドを2
−メトキシアセトアルデヒドジメチルアセタールと反応させて、4−(3′−ク
ロロ−4′−フルオロアニリノ)−6−(2−メトキシエチルアミノ)キナゾリ
ンを、8%の収率で得た:融点152〜154℃;
NMRスペクトル:3.32(s、3H)、3.4(t、2H)、3.62(
t、2H)、6.25(t、1H)、7.2(d、1H)、7.34(m、1H
)、7.43(t、1H)、7.55(d、1H)、7.82(m、1H)、8
.13(m、1H)、8.41(s、1H)、9.5(s、1H);
元素分析:実測値C、57.9;H、4.8;N、15.3;
C17H16ClFN4O0.33H2O0.1EtOAcはC、57.7;H、4
.8;N、15.5%を必要とする。
例4
例1中に記載の還元的アミノ化方法と同様のその方法を用いて、6−アミノ−
4−(2′,4′−ジフル
オロアニリノ)キナゾリンを2−メトキシアセトアルデヒドジメチルアセタール
と反応させて、4−(2′,4′−ジフルオロアニリノ)−6−(2−メトキシ
エチルアミノ)キナゾリンを28%の収率で得た:融点175〜176℃;
NMRスペクトル:3.31(s、3H)、3.38(t、2H)、3.61
(t、2H)、6.19(t、1H)、7.07〜7.18(m、2H)、7.
27〜7.38(m、2H)、7.48〜7.6(m、2H)、8.2(s、1
H)、9.3(broad s、1H);
元素分析:実測値C、61.7;H、4.9;N、16.9;
C17H16F2N4OはC、61.8;H、4.9;N、17.0%を必要とする
。
出発物質として使用された6−アミノ−4−(2′,4′−ジフルオロアニリ
ノ)キナゾリンを次のように得た:
2′,4′−ジフルオロアニリン(3.3ml)、4−クロロ−6−ニトロキ
ナゾリン(6g)及びイソプロパノール(150ml)の混合物を撹拌し、かつ
還流に3時間加熱した。この混合物を室温に冷却し、かつ沈殿物を単離し、イソ
プロパノール及びアセトンで洗浄し、かつ乾燥させた。こうして、4−(2′,
4′−ジフルオロアニリノ)−6−ニトロキナゾリン
ヒドロクロリド(8.5g)が得られた。
こうして得られた物質、炭素上の10%パラジウム触媒(4g)、エタノール
(1500ml)及びトリフルオロ酢酸(8.4ml)の混合物を水素雰囲気下
に3時間撹拌した。混合物を濾過し、かつ濾液を蒸発させた。残留物を濃水酸化
アンモニウム水溶液の下で砕き、かつ生じた固体を酢酸エチル中で抽出した。有
機溶液を乾燥させ(MgSO4)、かつ蒸発させた。こうして、6−アミノ−4
−(2′,4′−ジフルオロアニリノ)キナゾリン(5.5g)、融点232〜
234℃が得られた。
NMRスペクトル:5.6(m、2H)、7.13(m、1H)、7.26(
m、2H)、7.33(m、1H)、7.53(m、1H)、7.57(m、1
H)、8.2(s、1H)、9.25(broad s、1H)。
例5
4−(3′−クロロ−4′−フルオロアニリノ)−6−(2−イソプロポキシ
アセトアミド)−キナゾリン(2.6g)、水素化アルミニウムリチウム(ジエ
チルエーテル中1モル、26ml)及びTHF(200ml)の混合物を撹拌し
、かつ還流に1時間加熱した。この混合物を室温に冷却した。氷酢酸及びメタノ
ールを順次、過剰の還元剤を崩壊させるために添加した。混合物を蒸発させ、か
つ残留物を塩化メチレン及び2
N水酸化ナトリウム水溶液の間に分配させた。有機相を乾燥させ、かつ蒸発させ
た。残留物を、塩化メチレン及びメタノールの100:3混合物を溶離剤として
使用して、カラムクロマトグラフィーにより精製した。こうして、4−(3′−
クロロ−4′−フルオロアニリノ)−6−(2−イソプロポキシエチルアミノ)
キナゾリン(0.6g)、融点179〜181℃が得られた;
NMRスペクトル:1.1(d、6H)、3.35(m、2H)、3.6(m
、3H)、6.2(t、1H)、7.2(d、1H)、7.3(m、1H)、7
.4(m、1H)、7.55(d、1H)、7.8(m、1H);8.1(m、
1H)、8.4(s、1H)、9.5(s、1H);
元素分析:実測値C、60.8;H、5.2;N、14.8;
C19H20ClFN4OはC、60.9;H、5.4;N、14.9%を必要と
する。
出発物質として使用された4−(3′−クロロ−4′−フルオロアニリノ)−
6−(2−イソプロポキシアセトアミド)キナゾリンを次のように得た:
2−イソプロポキシ酢酸(4.1g)、N,N′−ジシクロヘキシルカルボジ
イミド(3.5g)及び塩化メチレン(75ml)の混合物を室温で30分間撹
拌した。生じた混合物を濾過し、かつ濾液をDMA(
75ml)中の6−アミノ−4−(3′−クロロ−4′−フルオロアニリノ)キ
ナゾリン(4.2g)の撹拌溶液に添加した。この混合物を室温で16時間撹拌
した。混合物を蒸発させ、かつ残留物を塩化メチレン及びメタノールの徐々に極
性になる混合物を溶離剤として使用してカラムクロマトグラフィーにより精製し
た。こうして得られた物質をジエチルエーテルの下で砕いた。こうして、4−(
3′−クロロ−4′−フルオロアニリノ)−6−(2−イソプロポキシアセトア
ミド)キナゾリン(3.65g)、融点163〜166℃が得られた;
NMRスペクトル:1.2(d、6H)、3.7(m、1H)、4.1(s、
2H)、7.4(t、1H)、7.8(m、2H)、8.0(m、1H)、8.
1(m、1H)、8.55(s、1H)、8.65(d、1H)、9.8(broa
d s、1H)、9.9(broad s、1H)。
出発物質として使用された前記の2−イソプロポキシ酢酸を次のように得た:
エチルジアゾアセテート(30g)を15分間かけてイソプロパノール(50
0ml)、酢酸ロジウム(II)(0.3g)及び塩化メチレン(500ml)
の撹拌混合物に添加した。この混合物を室温で30分間撹拌した。混合物を蒸発
させ、かつ残留物をイソヘキサンを溶離剤として使用してカラムクロマトグラフ
ィーで精製した。こうしてエチル2−イソプロポキシアセテート(10g)が得
られた。
こうして得られた物質、5N水酸化ナトリウム水溶液(20ml)及びメタノ
ール(50ml)の混合物を室温で2時間撹拌した。この混合物を蒸発させた。
残留物を、濃塩酸を添加して酸性にし、かつ塩化メチレンで抽出した。有機相を
蒸発させると、2−イソプロポキシ酢酸(4.1g)が得られた。
例6
次のものは、ヒトでの治療的又は予防的使用のための、式Iの化合物又はその
薬剤学的に認容可能な塩(後記では、化合物X)を含有する代表的な薬剤学的投
与形を示している:
(a)錠剤I mg/錠剤
化合物X 100
ラクトースPh.Eur 182.75
クロスカルメロース(Croscarmellose)ナトリウ
ム 12.0
トウモロコシデンプンペースト(5%w/vペ
ースト) 2.25
ステアリン酸マグネシウム 3.0
(b)錠剤II mg/錠剤
化合物X 50
ラクトースPh.Eur 223.75
クロスカルメロースナトリウム 6.0
トウモロコシデンプン 15.0
ポリビニルピロリドン 2.25
ステアリン酸マグネシウム 3.0
(c)錠剤III mg/錠剤
化合物 1.0
ラクトースPh.Eur 93.25
クロスカルメロースナトリウム 4.0
トウモロコシデンプンペースト(5%w/vペ
ースト) 0.75
ステアリン酸マグネシウム 1.0
(d)カプセル mg/カプセル
化合物X 10
ラクトースPh.Eur 488.5
ステアリン酸マグネシウム 1.5
(e)注射I (50mg/ml)
化合物X 5.0%w/v
水酸化ナトリウム溶液1モル 15.0%
w/v
塩酸0.1モル(pHを7.6に調節)
ポリエチレングリコール400 4.5%
w/v
100%までの注射用水
(f)注射II (10mg/ml)
化合物X 1.0%w/v
リン酸ナトリウムBP 3.6%w/v
水酸化ナトリウム溶液0.1モル 15.
0%v/v
100%までの注射用水
(g)注射III (1mg/ml、pH6に緩
衝)
化合物X 0.1%w/v
リン酸ナトリウムBP 2.26%w/v
クエン酸 0.38%w/v
ポリエチレングリコール400 3.5%
w/v
100%までの注射用水
備考
前記の処方物を、薬剤技術で充分に公知の慣用方法で得ることができる。錠剤
(a)〜(c)を、慣用の方法で腸管内被覆して、例えば、酢酸フタル酸セルロ
ースの被覆をもたらすことができる。
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Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1. 式I: [式中、nは1、2又は3であり、かつR2はそれぞれ無関係に、ハロゲノであり ;かつ R1は、(1〜4C)アルコキシ−(2〜4C)アルキルアミノである]のキナ ゾリン誘導体又はその薬剤学的に認容可能な塩。 2. 式中の(R2)nが3′−フルオロ、3′−クロロ、3′−ブロモ、2′ ,4′−ジフルオロ、2′,4′−ジクロロ、3′,4′−ジフルオロ、3′, 4′−ジクロロ、3′−フルオロ−4′−クロロ又は3′−クロロ−4′−フル オロであり;かつ R1が2−メトキシエチルアミノ、2−エトキシエチルアミノ、3−メトキシ プロピルアミノ又は3−エトキシプロピルアミノである、請求項1に記載の式I のキナゾリン誘導体又はその薬剤学的に認容可能な酸付加塩。 3. 式中の(R2)nが3′,4′−ジフルオロ又は3′−クロロ−4′−フ ルオロであり;かつ R1が2−メトキシエチルアミノ又は3−メトキシプロピルアミノである、請 求項1に記載の式Iのキナゾリン誘導体又はその薬剤学的に認容可能な酸付加塩 。 4. 4−(3′−クロロ−4′−フルオロアニリノ)−6−(3−メトキシ プロピルアミノ)キナゾリンである、請求項1に記載の式Iのキナゾリン誘導体 又はその薬剤学的に認容可能な酸付加塩。 5. 4−(3′,4′−ジフルオロアニリノ)−6−(2−メトキシエチル アミノ)キナゾリンである、請求項1に記載の式Iのキナゾリン誘導体又はその 薬剤学的に認容可能な酸付加塩である。 6. 4−(3′−クロロ−4′−フルオロアニリノ)−6−(2−メトキシ エチルアミノ)キナゾリンである、請求項1に記載の式Iのキナゾリン誘導体又 はその薬剤学的に認容可能な酸付加塩。 7. 4−(2′,4′−ジフルオロアニリノ)−6−(2−メトキシエチル アミノ)キナゾリンである、請求項1に記載の式Iのキナゾリン誘導体又はその 薬剤学的に認容可能な酸付加塩である。 8. 請求項1から7のいずれかに記載の式Iのキナゾリン誘導体又はその薬 剤学的に認容可能な塩の製法において、それが、 (a)式II: [式中、Zは置換可能な基である]のキナゾリンと式III: のアニリンとの反応、 (b)式中のR1がアミノである式Iのキナゾリン誘導体のアルキル化、 (c)式中のR1がアミノである式Iの化合物を用いてのアルコキシ置換された アルデヒドの還元的アミノ化、 (d)式中のR1がヒドロキシ置換されたアルキルアミノ基である式Iの化合物 のアルキル化又は (e)式中のR1がアルコキシ置換されたアルカノアミド基である式Iの化合物 の還元 からなり、かつ式Iのキナゾリン誘導体の薬剤学的に認容可能な塩を必要とする 場合に、それを、慣用の方法を用いて前記の化合物と好適な酸とを反応させるこ とにより得ることを特徴とする、請求項1から7のいずれかに記載の式Iのキナ ゾリン誘導体又はその薬剤学的に認容可能な塩の製法。 9. 薬剤学的に認容可能な希釈剤又は担持剤と共 に、請求項1から7のいずれかに記載の式Iのキナゾリン誘導体又はその薬剤学 的に認容可能な塩を含有する医薬品。 10. 請求項1から7のいずれかに記載の式Iのキナゾリン誘導体又はその 薬剤学的に認容可能な塩を、温血動物に抗増殖効果を生じさせるために使用する 製剤の製造で使用すること。
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