JPH11504010A - アドレナリン性α▲下1a▼受容体アンタゴニスト - Google Patents
アドレナリン性α▲下1a▼受容体アンタゴニストInfo
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Abstract
(57)【要約】
良性の前立腺肥大の症状の軽減に有効な化合物を含む、ヒトアドレナリン性α1a受容体に特異的に結合する化合物には、式(1)(式中、Ar1及びAr2は独立に、置換されていないか、又はアミノ、アルコキシ、スルホンアミド、アルキル、ヘテロアルキル、ハロで置換された、芳香族若しくはヘテロ芳香族又は縮合ヘテロ芳香族であってよく;mは0又は1であり;nは0、1又は2であり;hetは、アルキル、ハロ又はアルコキシ置換基で置換された芳香族又は非芳香族複素環であり;Xは分枝鎖又は直鎖の脂肪族又はハロゲン置換基である)の化合物が含まれる。
Description
【発明の詳細な説明】発明の名称
アドレナリン性α1a受容体アンタゴニスト発明の分野
本発明は、新規化合物及びその誘導体、該化合物の合成法、並びに選択的アド
レナリン性α1a受容体アンタゴニストとしての該化合物の使用に関する。より特
定的に言えば、本発明の化合物は良性の前立腺肥大(BPH)の治療に有用であ
る。発明の背景
ヒトアドレナリン性受容体は、大きく2つのクラス、アドレナリン性α受容体
とβ受容体に分類される膜内在性タンパク質である。どちらのタイプのものも、
カテコールアミン、ノルエピネフリン及びエピネフリンと結合することにより、
末梢交換神経系の作用を仲介する。
ノルエピネフリンは、アドレナリン作動性神経終末で産生されるが、エピネフ
リンは副腎髄質で産生される。これらの化合物に対するアドレナリン性受容体の
結合親和性が該受容体の分類基準の1つとなる。α受容体は、エピネフリンより
強力に、また合成化合物イソプロテレノールよりはるかに強力にノルエピネフリ
ンに結合する。これらのホ
ルモンの結合親和性はβ受容体の場合には逆になる。多くの組織において、α受
容体の活性化により誘発される平滑筋の収縮のような機能的応答はβ受容体結合
により誘発される応答とは反対である。
さらに、種々の動物及び組織源由来のこれらの受容体を薬理学的に特性決定す
ることにより、α受容体とβ受容体の機能的な違いがさらに強調・明確化された
。その結果、アドレナリン性α及びβ受容体はさらに、α1、α2、β1及びβ2サ
ブタイプに下位区分分類された。α1受容体とα2受容体の機能的な違いが確認さ
れ、これら2つのサブタイプ間で選択的結合を示す化合物が開発された。例えば
、WO92/0073号において、アドレナリン性α1受容体サブタイプに選択
的に結合するテラゾシンのR(+)鏡像異性体の選択的能力が報告された。この
化合物のα1/α2選択性は、α2受容体のアゴニスト刺激によりエピネフリン及
びノルエピネフリンの分泌が阻害され、α2受容体の拮抗作用によりこれらのホ
ルモンの分泌が増大することが示されたので有意なものであると開示された。従
って、フェノキシベンザミン及びフェントラミンのような非選択的アドレナリン
性α遮断剤は、それらのアドレナリン性
α2受容体が血漿カテコールアミン濃度の増大及びそれに付随する生理的続発症
(心拍数の増大及び平滑筋の収縮)の誘発を仲介するために使用が制限される。
アドレナリン性α受容体に関する一般的な背景については、Robert R
.Ruffolo,Jr.,α−Adrenoreceptors:Molec
ular Biology,Biochemistry and Pharma
cology,(Progress in Basic and Clinic
al Pharmacology series,Karger,1991)を
参照されたい。該論文では、α1/α2サブクラスの下位区分分類の規準、分子生
物学、信号形質導入(Gタンパク質の相互作用、該タンパク質の有意な部位の位
置及びアドレナリン性α受容体の3′末端から離れたリガンド結合活性)、アゴ
ニストの構造−活性関係、受容体の機能、及びアドレナリン性α受容体親和性を
示す化合物の治療上の適用が検討された。
動物組織由来のα受容体サブタイプをクローン化し、配列決定して発現させる
ことにより、α1受容体のα1a〔Lomasneyら,J.Biol.Chem
.,266:
6365−6369(1991),ラットα1a;Brunoら,BBRC,17
9:1485−1490(1991),ヒトα1a〕、α1b〔Cotecchia
ら,PNAS,85:7159−7163(1988)、ハムスターα1b;Li
bertら,Science,(1989),イヌα1b;Ramaraoら,J
.Biol.Chem.,267:21936−21945(1992),ヒト
α1b〕への下位区分分類が得られ、また極く最近になって、ウシ脳を用いた研究
で、新規なα1cサブタイプが提示された〔Schwinnら,J.Biol.C
hem.,265:8183−8189(1990);Hirasawaら,B
BRC 195:902−909(1993)は、ヒトアドレナリン性α1c受容
体のクローニング、機能的発現及び組織分布を記載し;Hoeheら,Huma
n Mol.Genetics 1(5):349(8/92)は、アドレナリ
ン性α1c受容体遺伝子中の2つの対立遺伝子のPst1制限フラグメント多型現
象の存在を記載した〕;別の研究では、α1d受容体サブタイプさえ存在し得るこ
とが示唆されている〔Perezら,Mol.Pharm.,40:876−8
83,199
2参照〕。各α1受容体サブタイプはそれぞれ固有の薬理特異性及び組織特異性
を示す。Schwinn及び共同研究者らは、クローン化ウシα1c受容体がα1a
サブタイプについて提示された薬理特性を示すと述べた。しかし、該受容体は、
α1aサブタイプが発現される組織中では発現せず且つクロロエチルクロニジンに
対して感受性であることから新規な名称が与えられた。
アドレナリン性α受容体のサブタイプ間の差異は、病態生理学的症状に関係が
ある。良性の前立腺過形成としても知られている良性の前立腺肥大(BPH)は
、典型的には50才以上の男性が罹患する病気であり、加齢により悪化する。該
容態の症状には、排尿力の減退及び性的機能不全が含まれる(但し、それらには
限定されない)。これらの症状は、前立腺の拡大又は肥大により誘発される。前
立腺が肥大するにつれ、男性の尿道を通る液体の自由な流動が妨げられる。同時
に、肥大した前立腺のノルアドレナリン神経支配が増強されて、膀胱頚部と尿道
のアドレナリン作動性緊張が増し、尿道を通る尿流がさらに制限される。
良性の前立腺肥大の場合、男性ホルモンの5α−ジヒドロテストステロンが主
要な原因物質(culprit)であると
同定された。男性では一生を通じて男性精巣から5α−ジヒドロテストステロン
が連続生産され、前立腺の増殖肥大を誘発する。多くの男性では、50才あたり
からこの肥大した前立腺が尿道を圧迫し始め、上記のような病状が現れる。
最近、上記に要約した機序を解明することにより、BPHの悪性進行を抑制(
多くの場合軽減)する有効な物質が開発された。これらの物質の最前線にあるの
は、Merc
フィナステライド)である。この化合物の効果は、テストステロンを5α−ジヒ
ドロテストステロンに変換する酵素テストステロン5α−レダクターゼを阻害し
て、前立腺の肥大速度を低下させ、しばしば前立腺の容積を減少させることであ
る。
抑制には良い前兆である。しかし、該症候群の長期にわたる進行からわかるよう
に、その回復もまた時間がかかる。その間、BPHに罹患している男性は苦しみ
続け、実際、該薬剤が十分且つ速やかに効き目をあらわすのではないかという希
望を失なってしまう可能性がある。
この問題に対する1つの解決法は、急性症状を軽減して遅効性治療薬を補う医
薬上有効な化合物を同定することである。アドレナリン性α1受容体に結合して
、該疾患により増大したアドレナリン作動性緊張を低減させることにより尿道平
滑筋の弛緩を誘発する物質がこの活性の良好な候補である。例えば、そのような
物質の1つは、EP0204597号において前立腺肥大のケースで排尿を誘発
すると報告されているアルフゾシンである。上記のように、テラゾシンのR(+
)鏡像異性体がアドレナリン性α1受容体サブタイプに選択的に結合することも
報告されている。さらに、WO92/161213号(本明細書に参照として組
み込むものとする)には、5α−レダクターゼ阻害性化合物とアドレナリン性α1
受容体遮断剤(テラゾシン、ドキサゾシン、プラゾシン、ブナゾシン、インド
ラミン、アルフゾシン)の組み合わせ体が開示されている。しかし、このデータ
とそのBPHの治療に対する関連性が不明であるために、これらの化合物のα1a
、α1b又はα1cサブタイプ特異性に関する情報は得られなかった。最近のBPH
治療法は、プラゾシン(Minipress,Pfizer)、テラゾシン(H
ytrin,Abbott)又は
ドキサゾシンメシラート(Cardura,Pfizer)のような現存の非選
択的α1アンタゴニストを用いる。これらの非選択的アンタゴニストには、末梢
脈管系におけるα1a及びα1b受容体の拮抗作用に関連する副作用、例えば、起立
性低血圧及び失神の問題がある。
典型的には、活性化合物の同定はアドレナリン性受容体が豊富であることが知
られている動物組織を用いて行われる。例えば、可能性のあるアドレナリン性受
容体アンタゴニストのスクリーニングにはラット組織を用いる。しかし、種によ
って異なるために、動物組織では活性な化合物もヒトでは不活性であるか又は十
分に選択的ではない可能性もある。これは、特に大量の化合物のスクリーニング
プログラムを用いる場合、時間と労力が実質的に無駄になる。さらに、異種動物
受容体に対する有意な親和性を欠くために、ヒトでは極めて有効であり得る化合
物を見逃してしまう恐れもある。この問題に関し、1つの種において生物学的に
活性なタンパク質の配列にアミノ酸1個の違いがあっても実質的な薬理学的差異
が生じ得ることが指摘されている。例えば、Fongら(J.Biol.Che
m.,267:25668−25671,1992)は、ヒトニ
ューロキニン−1受容体配列と異種のラット受容体配列とでは22個の異なるア
ミノ酸残基が存在することを示した。Fongらはさらに、突然変異受容体を用
いた実験で、ヒト受容体でラット受容体のアンタゴニスト結合親和性を再生させ
るのに、わずか2個のアミノ酸残基の置換が必要且つ十分であることを示した。
Oksenbergら(Nature,360:161−163,1992)は
、ヒトと齧歯類の5−ヒドロキシトリプタミン受容体間では、アミノ酸が1個違
っても大きな薬理学的変化が生じることを示した。また、Kuhseら(Neu
ron,5:867−873,1990)は、アミノ酸1個を交換すると、新生
ラットのグリシン受容体サブユニットの薬理学が変わることを示した。このよう
に困難且つ予測不能であるために、ヒトで活性である化合物を同定する化合物鑑
別法が必要となる。
これらの問題は、ヒトアドレナリン性α1c受容体サブタイプ(ATCC CR
L 11140)のクローニング及び特異的にヒトアドレナリン性α1c受容体と
相互作用する化合物を同定し得るスクリーニングアッセイを用いることにより解
決した〔1994年4月14日公開のPCT
国際出願公開WO94/08040号及び1994年5月26日公開の同WO9
4/10989号〕。本明細書に開示されているように、クローン化ヒトアドレ
ナリン性α1c受容体及び該ヒトα1c受容体に結合する化合物を同定する方法によ
り、BPHの治療に有用な選択的ヒトアドレナリン性α1c受容体アンタゴニスト
の同定が可能になった。本明細書は、ヒトα1c受容体に選択的に結合する新規な
化合物を開示する。これらの化合物を他のヒトα1受容体サブタイプに対する結
合についてもテストすると共に他のタイプの受容体に対して逆スクリーニング(
counterscreening)し、それによってヒトアドレナリン性α1c受容体に対する本
発明の化合物の特異性を明確にする。
本発明の化合物を用いてBPHの急性症状を軽減させる。本発明の化合物は、
単独で用いてもよいし、PROSC
レダクターゼ阻害剤のようなより長い期間有効な抗BPH治療薬と組み合わせて
使用してもよい。これらの化合物は、抗BPH剤としての有用性とは別に、所望
の場合にはいつでも、高組織特異的な局所的アドレナリン性α1c受容
体遮断の誘発に用いることもできる。この遮断効果には、眼内圧の低下、心臓不
整脈の抑制及び恐らくは多くのα1c受容体介在中枢神経系事象が含まれる。命名法
最近、1994年8月にカナダのモントリオールで開催されたInterna
tional Union of Pharmacology(IUPHAR)
会議で、Fordら[α1−Adrenoceptor Classifica
tion:Sharpening Occam’s Razor,Trends
in Pharm.Sci.,1994,15,167−170]により提示
されたものと類似の新規なアドレナリン性α1受容体(α1−AR)分類法が採用
された。それまでα1a/d,α1b及びα1cとして知られていたα1−AR遺伝子は
、それぞれ、α1d、α1b及びα1aと改名された。この新規な命名法は、α1a遺伝
子とα1b遺伝子(新規IUPHAR命名法)によりコードされるタンパク質と、
文献において慣用的な薬理学的手段によりそれぞれα1A及びα1Bと特性決定され
た受容体との対応関係を反映している。組織中で薬理学的に特性決定された受容
体及び組換え受容体は、それぞれ小
文字と大文字の下付文字で区別されている。
発明の背景の項に含まれる上記論考では以前の分類法(即ち、α1a/d、α1b及
びα1c)を用いたが、これ以降は、新分類法(即ち、α1d、α1b及びα1a)を用
いる。従って、これまでα1c受容体(及びα1c受容体アンタゴニスト)と称され
ていたものは、以降、新命名法を用いてα1a受容体(及びα1a受容体アンタゴニ
スト)と称される。発明の要旨
本発明は、α1a受容体の拮抗作用により治療し得る疾患の治療方法を提供し、
該方法は、そのような治療を要する被験者に、式1:
〔式中、破線は、5員環内の任意の位置における2つの非隣接二重結合(O、S
及びN−R2に対する結合は単結合であると理解されたい)を表し;
X及びYの一方は窒素を表し、他方は酸素、硫黄又はN
−R2を表し;
Qは、単一のヘテロ原子として窒素原子1個を含み且つ炭素原子を介してX及
びY部分を含む5員複素環に結合している置換された5員又は6員単環式ヘテロ
脂肪族環を表し;
R1は、水素、ハロゲン、C1-6アルキル、ヒドロキシ又はC1-6アルコキシを
表し;
R2は水素又はC1-6アルキルを表し;
Aは、式(i)、(ii)、(iii)、(iv):
(式中、Zは酸素、硫黄又はNHを表す)
の基を表し;
R3、R4及びR5はそれぞれ独立に、水素、炭化水素、複素環式基、ハロゲン
、シアノ、トリフルオロメチル、ニトロ、−ORa、−SRa、−SORa、−S
O2Ra、
−SO2NRaRb、−NRaRb、−NRaCORb、−NRaCO2Rb、−CORa
、−CO2Ra又は−CO2NRaRbから選択され;
Ra及びRbは独立に、水素、炭化水素又は複素環式基を表し;
環Mは、場合によって、構造(iv)全体が、フェニル、ベンゾジオキサン、メ
チレンジオキシフェニル、インダン、2,3−ジヒドロベンゾフラン、2,7−
ジヒドロイソベンゾフラン、1−ナフチル、2−ナフチル、ベンゾチオフェン、
ベンゾフラン、インドール、キノリン、イソキノリン、インダゾール、ベンゾイ
ソオキサゾール、ベンゾチアゾール、ベンゾイミダゾ(ロン)ール、チオフェン
、フラン、ピリジンを含む(但し、それらには限定されない)単環式、二環式若
しくは多環式芳香族又はヘテロ芳香族環系であるような追加の環又は環系であり
、該環系はそれぞれ、上記のようなR3、R4及びR5、並びにR18及びR19で置
換され得、R18及びR19はそれぞれ独立に、C1-6アルキル、C1-6アルコキシ−
C1-6アルキル、C1-6アルコキシ、シアノ、ニトロ、カルボキサミド、アミジノ
、アミノ、ハロ、スルホンアミド、アミドスルホニル、
水素若しくはヒドロキシであってよい〕
の化合物及びその医薬上許容し得る塩を治療上有効量投与することを含む。
本発明の1つの実施態様は、良性の前立腺肥大を治療する方法であり、該方法
は、そのような治療を要する被験者に、上記式Iの化合物を治療上有効量投与す
ることを含む。本発明の第2の実施態様は、前立腺組織の萎縮を抑制する方法で
あり、該方法は、そのような治療を要する被験者に、上記式Iの化合物を治療上
有効量投与することを含む。本発明の好ましい実施態様において、本発明の化合
物は、BPHの治療や前立腺組織の萎縮を抑制するために投与した場合にも血圧
を低下させない。
本発明の1つのクラスは、式Iにより表される、X及びY部分を含む5員ヘテ
ロ芳香族環が、置換されたイソオキサゾール、イソチアゾール又はピラゾール環
及びその医薬上許容し得る塩である上記方法である。
本発明の1つのサブクラスは、式Iの化合物の単環式ヘテロ脂肪族環Qが、Q
a〜Qe:
(ここで、R6及びR7の一方は炭化水素、エーテル又は複素環式基を表し、他方
は水素、炭化水素、エーテル又は複素環式基を表す)
及びその医薬上許容し得る塩から選択される上記方法である。
本発明の例は、R6が、フェニル、1−ナフチル、2−ナフチル、ベンゾチオ
フェン、ベンゾフラン、インドール、キノリン、イソキノリン、インダゾール、
ベンゾイソオキサゾール、ベンゾイミダゾ(ロン)ール、チオフェン、フラン、
及びピリジンのような(但し、それらには限定されない)単環式若しくは多環式
芳香族又はヘテロ芳香族基(ここで、該基はそれぞれ、置換されていないか、又
は1個以上のC1-6アルキル、C1-6アルコキシ(C1-6)アルキル、C1-6アルコ
キシ、シアノ、ニトロ、カルボ
キサミド、アミジノ、アミノ、ハロゲン、スルホンアミド、アミドスルホニル又
はヒドロキシで置換されていてよい)で置換されたC0-6アルキル及びその医薬
上許容し得る塩である上記方法である。
本発明の例は、化合物が、式IA:
〔式中、Yは、酸素、硫黄又はN−R2、好ましくは酸素又はN−R2、最も好ま
しくは酸素、NH又はN−メチルを表し;
T及びUの一方はCHを表し、他方はCH又はN、好ましくはCHを表し;
R3は、水素、ハロゲン、トリフルオロメチル、シアノ、ニトロ、アミノ、C1 -6
アルキルアミノ、ジ(C1-6)アルキルアミノ、C1-6アルキル、C1-6アルコ
キシ、アリール(C1-6)アルコキシ又はC2-6アルキルカルボニルを表し;
R6は、C2-6アルケニル、C3-7シクロアルキル(C1-6
)アルキル、アリール、アリール(C1-6)アルキル、アリール(C2-6)ア
ルケニル又はヘテロアリール(C1-6)アルキル(ここで、該基はそれぞれ、場
合によって、1個以上のC1-6アルキル、C1-6アルコキシ(C1-6)アルキル、
C1-6アルコキシ、シアノ、ニトロ、カルボキサミド、アミジノ、アミノ、ハロ
ゲン、スルホンアミド、アミドスルホニル又はヒドロキシで置換されていてよい
)を表し;
R7は、水素又はメチル、好ましくは水素を表す〕
で表される化合物及びその医薬上許容し得る塩である上記方法である。
上記式IAの化合物において、基R1上の適当な置換基の例としては、水素、
メチル、エチル、メトキシ及びクロロが挙げられ;R2は、水素又はメチル、特
に水素を表すのが適当であり;R3の特定のものは、水素、メチル、エチル、イ
ソプロピル、ニトロ、メトキシ及びクロロ、特にクロロが含まれ;R6は、アリ
ル、シクロプロピルメチル、シクロヘキシルメチル、テトラヒドロナフチル、ベ
ンジル、メチルベンジル、クロロベンジル、ジクロロベンジル、メトキシベンジ
ル、ニトロベンジル、ナフチルメチル、
ナフチルエチル、フェネチル、メトキシフェネチル、フェニルカルボニルメチル
、フェニルプロピル、フェニルプロペニル、フリルメチル、インドリルメチル、
インドリルエチル及びピリジルエチルから選択されるのが好ましい。
本発明の例は、化合物が、式IB:
(式中、Y、R2、R3、R6及びR7は式IAの化合物に関する上記定義の通りで
ある)
の化合物及びその医薬上許容し得る塩から選択される上記方法である。
本発明の例は、化合物が、式IC:
〔式中、Eは、式−(CH2)2−又は−(CH2)3−の結合基を表し;Y、T、
U、R2、R3、R6及びR7は式
IAの化合物に関する上記定義の通りである〕
の化合物及びその医薬上許容し得る塩から選択される上記方法である。
本発明の例は、化合物が、一般構造:
〔式中、Ar1及びAr2はそれぞれ独立に、置換されていないか若しくは置換さ
れた芳香族、ヘテロ芳香族又は縮合ヘテロ芳香族環(ここで、該芳香族若しくは
ヘテロ芳香族又は縮合ヘテロ芳香族環上の置換基は、アミノ、C1-6アルコキシ
、スルホンアミド、C1-6アルキル、ヘテロアルキル又はハロゲンから選択され
る)から選択され;
mは0又は1であり;
nは0、1又は2であり;
hetは、置換された芳香族又は非芳香族複素環(ここで、置換基は、C1-6
アルキル、ハロゲン又はC1-6アルコキシから選択される)であり;
Xは分枝鎖又は直鎖の脂肪族又はハロゲン置換基である
〕
の4−アリール及び4−ヘテロアリール−(2−アリールエチル)ピペリジン及
びその医薬上許容し得る塩として記載される上記方法である。
本発明の別の例は、化合物が、式:
〔式中、Rは、2−フェニルエチル、ベンジル、2−(3−インドリル)エチル
、2−(1−ナフチル)エチル、2−(2,6−ジメトキシ)フェノキシエチル
、2−(2−エトキシ)フェノキシエチル、2−(2−メトキシフェニル)エチ
ル、2−(2−ナフチル)エチル、2−(4−メトキシフェニル)エチル、2−
(3−メトキシフェニル)エチル、2−(3−ベンゾチオフェン)エチル、水素
、β−テトラリン又は2−(N−ベンゾイミダゾロン)エチルから選択される〕
によって表される化合物及びその医薬上許容し得る塩である上記方法である。
本発明の他の例は、化合物が、式:
(式中、Rは、3−ピリジル、2−ピリジル、4−ピリジル、フェニル、3−ニ
トロフェニル、3−シアノフェニル又は3−ブロモフェニルから選択される)
によって表される化合物及びその医薬上許容し得る塩である上記方法である。
本発明の別の例は、化合物が、式:
(式中、Rは、3−ピリジル、3,4−ジクロロフェニル、3−ニトロフェニル
、3−ブロモフェニル、3−シアノフェニル、2−ピリジル、2−ナフチル、6
−ベンゾジオキサン、2−フリル、3−チエニル、3,4−メチレンジオキシフ
ェニル、4−メトキシフェニル、4−シアノフェニル、6−キノリニル又は3,
4−ジメトキシフェニルから選択される)
によって表される化合物及びその医薬上許容し得る塩であ
る上記方法である。
本発明の他の例は、化合物が以下の化合物:
1−(4−クロロベンジル)−4−[3−(4−クロロフェニル)−3−ヒド
ロキシ−1−オキソプロプ−2−エン−1−イル]ピペリジン;
1−ベンジル−4−[3−(4−クロロフェニル)−3−ヒドロキシ−1−オ
キソプロプ−2−エン−1−イル]ピペリジン;
1−(4−クロロベンジル)−4−[3−ヒドロキシ−3−(4−ニトロフェ
ニル)−1−オキソプロプ−2−エン−1−イル]ピペリジン;
4−[3−(4−クロロフェニル)−3−ヒドロキシ−1−オキソプロプ−2
−エン−1−イル]−1−(2−フェニルエチル)ピペリジン;
1−ベンジル−3−[3−(4−クロロフェニル)−3−ヒドロキシ−1−オ
キソプロプ−2−エン−1−イル]ピペリジン;
4−[3−(4−クロロフェニル)−2−メチル−1,3−ジオキソプロプ−
1−イル]−1−(2−フェニルエチル)ピペリジン;
1−ベンジル−4−[3−ヒドロキシ−1−オキソ−3−(2−チエニル)プ
ロプ−2−エン−1−イル]ピペリジン;
4−[3−ヒドロキシ−1−オキソ−3−(3−ピリジル)プロプ−2−エン
−1−イル]−1−(2−フェニルエチル)ピペリジン;
3−[1−(4−クロロベンジル)ピペリジン−4−イル]−5−(4−クロ
ロフェニル)ピラゾール;
3−(1−ベンジルピペリジン−4−イル)−5−(4−クロロフェニル)ピ
ラゾール;
5−(4−クロロフェニル)−3−[1−(4−メチルベンジル)ピペリジン
−4−イル]ピラゾール;
5−(4−クロロフェニル)−3−[1−(4−メトキシベンジル)ピペリジ
ン−4−イル]ピラゾール;
5−(4−クロロフェニル)−3−[1−(プロプ−2−エン−1−イル)ピ
ペリジン−4−イル]ピラゾール;
5−(4−クロロフェニル)−3−[1−(4−ニトロベンジル)ピペリジン
−4−イル]ピラゾール;
3−[1−(4−クロロベンジル)ピペリジン−4−イル]−5−フェニルピ
ラゾール;
3−[1−(4−クロロベンジル)ピペリジン−4−イル]−5−(2−チエ
ニル)ピラゾール;
3−[1−(4−クロロベンジル)ピペリジン−4−イル]−5−(4−イソ
プロピルフェニル)ピラゾール;
3−[1−(4−クロロベンジル)ピペリジン−4−イル]−5−(4−メト
キシフェニル)ピラゾール;
5−(4−クロロフェニル)−3−(1−シクロヘキシルメチルピペリジン−
4−イル)ピラゾール;
5−(4−クロロフェニル−3−[1−(2−フェニルエチル)ピペリジン−
4−イル]ピラゾール;
5−(4−クロロフェニル−3−[1−(3,4−ジクロロベンジル)ピペリ
ジン−4−イル]ピラゾール;
3−[1−(4−クロロベンジル)ピペリジン−4−イル]−5−(3−クロ
ロフェニル)ピラゾール;
3−[1−(3−クロロベンジル)ピペリジン−4−イル]−5−(4−クロ
ロフェニル)ピラゾール;
5−[1−(4−クロロベンジル)ピペリジン−4−イル]−3−(4−クロ
ロフェニル)−1−メチルピラゾール;
3−[1−(4−クロロベンジル)ピペリジン−4−イ
ル]−5−(4−クロロフェニル)−1−メチルピラゾール;
3−[1−(4−クロロベンジル)ピペリジン−4−イル]−5−(2−クロ
ロフェニル)ピラゾール;
3−(1−ベンジルピペリジン−4−イル)−5−フェニルピラゾール;
3−[1−(4−クロロベンジル)ピペリジン−4−イル]−5−(4−クロ
ロフェニル)イソオキサゾール;
5−[1−(4−クロロベンジル)ピペリジン−4−イル]−3−(4−クロ
ロフェニル)イソオキサゾール;
3−[1−(4−クロロベンジル)ピペリジン−4−イル]−5−(2−メト
キシフェニル)ピラゾール;
5−(4−クロロフェニル)−3−[1−(2−メチルベンジル)ピペリジン
−4−イル]ピラゾール;
5−(4−クロロフェニル)−3−[1−(3−ニトロベンジル)ピペリジン
−4−イル]ピラゾール;
5−(4−クロロフェニル)−3−[1−(3−メチルベンジル)ピペリジン
−4−イル]ピラゾール;
5−(4−クロロフェニル)−3−[1−(2−ニトロベンジル)ピペリジン
−4−イル]ピラゾール;
3−[1−(4−クロロベンジル)ピペリジン−4−イル]−4−メチル−5
−フェニルピラゾール;
3−[1−(2−クロロベンジル)ピペリジン−4−イル]−5−(4−クロ
ロフェニル)ピラゾール;
5−(4−クロロフェニル)−3−(1−シクロプロピルメチルピペリジン−
4−イル)ピラゾール;
3−(1−ベンジルピペリジン−4−イル)−5−(4−クロロフェニル)−
4−メチルピラゾール;
5−(4−クロロフェニル)−3−[1−(2−ナフチルメチル)ピペリジン
−4−イル]ピラゾール;
5−(4−クロロフェニル)−3−[1−(3−フェニルプロピル)ピペリジ
ン−4−イル]ピラゾール;
5−(4−クロロフェニル)−3−[1−(3−メトキシベンジル)ピペリジ
ン−4−イル]ピラゾール;
3−[1−(2−フェニルエチル)ピペリジン−4−イル]−5−(2−ピリ
ジル)ピラゾール;
3−(1−ベンジル−4−メチルピペリジン−4−イル)−5−(4−クロロ
フェニル)ピラゾール;
5−(4−クロロフェニル)−3−[1−(インドール−3−イルメチル)ピ
ペリジン−4−イル]ピラゾール;
5−(4−クロロフェニル)−4−メチル−3−[1−(2−フェニルエチル
)ピペリジン−4−イル]ピラゾール;
3−(1−ベンジルピペリジン−3−イル)−5−(4−クロロフェニル)ピ
ラゾール;
3−(1−ベンジルピロリジン−3−イル)−5−(4−クロロフェニル)ピ
ラゾール;
3−(1−ベンジルピペリジン−4−イル)−5−(2−チエニル)イソオキ
サゾール;
5−(1−ベンジルピペリジン−4−イル)−3−(2−チエニル)イソオキ
サゾール;
5−(4−クロロフェニル)−3−[1−(2−フェニルエチル)ピペリジン
−4−イル]イソオキサゾール;
3−(1−ベンジルピペリジン−4−イル)−5−(4−クロロフェニル)イ
ソオキサゾール;
3−(4−クロロフェニル)−4−メチル−5−[1−(2−フェニルエチル
)ピペリジン−4−イル)イソオキサゾール;
5−(4−クロロフェニル)−4−メチル−3−[1−(2−フェニルエチル
)ピペリジン−4−イル]イソオキ
サゾール;
3−(1−ベンジルピペリジン−4−イル)−5−(4−クロロフェニル)−
4−エチルピラゾール;
5−(1−ベンジルピペリジン−4−イル)−3−(4−クロロフェニル)−
1,4−ジメチルピラゾール;
3−(1−ベンジルピペリジン−4−イル)−5−(4−クロロフェニル)−
1,4−ジメチルピラゾール;
4−メトキシ−5−フェニル−3−[1−(2−フェニルエチル)ピペリジン
−4−イル]ピラゾール;
5−(4−クロロフェニル)−3−[1−(3−ε−フェニルプロプ−2−エ
ン−1−イル)ピペリジン−4−イル]ピラゾール;
5−(4−クロロフェニル)−3−[1−(1−ナフチルメチル)ピペリジン
−4−イル]ピラゾール;
3−[1−(2−フリルメチル)ピペリジン−4−イル]−4−メチル−5−
フェニルピラゾール;
3−[1−(2−(4−メトキシフェニル)エチル)ピペリジン−4−イル]
−4−メチル−5−フェニルピラゾール;
4−メチル−3−[1−(2−オキソ−2−フェニルエ
チル)ピペリジン−4−イル]−5−フェニルピラゾール;
4−メチル−5−フェニル−3−[1−(2−(3−ピリジル)エチル)ピペ
リジン−4−イル]ピラゾール;
5−(4−クロロフェニル)−3−[1−(1,2,3,4−テトラヒドロナ
フト−2−イル)ピペリジン−4−イル]ピラゾール;
4−クロロ−5−(4−クロロフェニル)−3−[1−(2−フェニルエチル
)ピペリジン−4−イル]ピラゾール;
1−(2−(1−ナフチル)エチル)−4−(5−(ピリジン−3−イル)ピ
ラゾール−3−イル)ピペリジン;
1−(2−(3−インドリル)エチル)−4−(5−(ピリジン−3−イル)
ピラゾール−3−イル)ピペリジン;
1−(2−(1−ナフチル)エチル)−4−(5−(3,4−ジクロロフェニ
ル)ピラゾール−3−イル)ピペリジン;
1−(2−(1−ナフチル)エチル)−4−(5−(3,4−ジメトキシフェ
ニル)ピラゾール−3−イル)ピペ
リジン;
1−(2−(1−ナフチル)エチル)−4−(5−(3−ニトロフェニル)ピ
ラゾール−3−イル)ピペリジン;
1−(2−(フェニルエチル)−4−(5−(3−ニトロフェニル)ピラゾー
ル−3−イル)ピペリジン;
1−(2−(1−ナフチル)エチル)−4−(5−(3−ブロモフェニル)ピ
ラゾール−3−イル)ピペリジン;
1−(2−フェニルエチル)−4−(5−(3−ブロモフェニル)ピラゾール
−3−イル)ピペリジン;
1−(2−(1−ナフチル)エチル)−4−(5−(3−シアノフェニル)ピ
ラゾール−3−イル)ピペリジン;
1−(2−フェニルエチル)−4−(5−(3−シアノフェニル)ピラゾール
−3−イル)ピペリジン;
1−(2−(1−ナフチル)エチル)−4−(5−(4−シアノフェニル)ピ
ラゾール−3−イル)ピペリジン;
1−(2−(1−ナフチル)エチル)−4−(5−(2−ピリジル)ピラゾー
ル−3−イル)ピペリジン;
1−(2−(1−ナフチル)エチル)−4−(5−(2−ナフチル)ピラゾー
ル−3−イル)ピペリジン;
1−(2−(1−ナフチル)エチル)−4−(5−(ベ
ンゾジオキサン−6−イル)ピラゾール−3−イル)ピペリジン;
1−(2−(1−ナフチル)エチル)−4−(5−(2−フリル)ピラゾール
−3−イル)ピペリジン;
1−(2−(1−ナフチル)エチル)−4−(5−(3−チエニル)ピラゾー
ル−3−イル)ピペリジン;
1−(2−(1−ナフチル)エチル)−4−(5−(3,4−メチレンジオキ
シフェニル)ピラゾール−3−イル)ピペリジン;
1−(2−(1−ナフチル)エチル)−4−(5−(4−メトキシフェニル)
ピラゾール−3−イル)ピペリジン;
1−(2−(1−ナフチル)エチル)−4−(5−(6−キノリニル)ピラゾ
ール−3−イル)ピペリジン;
1−(2−(2,6−ジメトキシフェノキシ)エチル)−4−(5−(ピリジ
ン−3−イル)ピラゾール−3−イル)ピペリジン;
1−(2−(2−エトキシフェノキシ)エチル)−4−(5−(ピリジン−3
−イル)ピラゾール−3−イル)ピペリジン;
1−(2−(2−メトキシフェニル)エチル)−4−(5−(ピリジン−3−
イル)ピラゾール−3−イル)ピペリジン;
1−(2−(2−ナフチル)エチル)−4−(5−(ピリジン−3−イル)ピ
ラゾール−3−イル)ピペリジン;
1−(2−(4−メトキシフェニル)エチル)−4−(5−(ピリジン−3−
イル)ピラゾール−3−イル)ピペリジン;
1−(2−(3−メトキシフェニル)エチル)−4−(5−(ピリジン−3−
イル)ピラゾール−3−イル)ピペリジン;
1−(2−(ベンゾチオフェン−3−イル)エチル)−4−(5−(ピリジン
−3−イル)ピラゾール−3−イル)ピペリジン;
1−(2−(N−ベンゾイミダゾール−2−オン)エチル)−4−(5−(ピ
リジン−3−イル)ピラゾール−3−イル)ピペリジン;
1−(2−(3−インドリル)エチル)−4−(5−(ベンゾジオキサン−6
−イル)ピラゾール−3−イル)ピペリジン;
1−(2−(3−ベンゾフリル)エチル)−4−(5−(ベンゾジオキサン−
6−イル)ピラゾール−3−イル)ピペリジン;
1−(テトラリン−2−イル)−4−[5−(ピリジン−3−イル)[ピラゾ
ール−3−イル]ピペリジン;
1−(2−(1−ナフチル)エチル)−4−(3−(1,4−ベンゾジオキサ
ン−6−イル)イソオキサゾール−5−イル)ピペリジン;又は
1−(2−(1−ナフチル)エチル)−4−(5−(1,4−ベンゾジオキサ
ン−6−イル)イソオキサゾール−3−イル)ピペリジン
及びその医薬上許容し得る塩から選択される上記方法である。
本発明のより特定的な例は、上記化合物のいずれかと組み合わせてテストステ
ロン5α−レダクターゼ阻害剤を投与する上記方法である。テストステロン5α
−レダクターゼ阻害剤がフィナステライドであるのが好ましい。
本発明のより特定的な例は、式I:
〔式中、破線は、5員環内の任意の位置における2つの非隣接二重結合(O、S
及びN−R2への結合は単結合であると理解されたい)を表し;
X及びYの一方は窒素を表し、他方は酸素、硫黄又はN−R2を表し;
Qは、単一のヘテロ原子として窒素原子1個を含み且つ炭素原子を介してX及
びY部分を含む5員複素環に結合している置換された5員又は6員単環式ヘテロ
脂肪族環を表し;
R1は、水素、ハロゲン、C1-6アルキル、ヒドロキシ又はC1-6アルコキシか
ら選択され;
R2は水素又はC1-6アルキルから選択され;
Aは、式(iv):
(ここで、R3、R4及びR5はそれぞれ独立に、水素、炭化水素、複素環式基、
ハロゲン、シアノ、トリフルオロメチル、ニトロ、−ORa、−SRa、−SORa
、−SO2Ra、−SO2NRaRb、−NRaRb、−NRaCORb、−NRaCO2
Rb、−CORa、−CO2Ra又は−CO2NRaRbから選択される)
の基を表し;
Ra及びRbはそれぞれ独立に、水素、炭化水素又は複素環式基から選択され;
環Mは、構造(iv)全体が、二環式若しくは多環式芳香族又はヘテロ芳香族環
系であるような追加の環又は環系であり;
R18及びR19はそれぞれ独立に、C1-6アルキル、C1-6アルコキシ(C1-6)
アルキル、C1-6アルコキシ、シアノ、ニトロ、カルボキサミド、アミジノ、ア
ミノ、ハロ、スルホンアミド、アミドスルホニル、水素又はヒドロキシから選択
される〕
によって表される化合物及びその医薬上許容し得る塩である。
本発明の別の例は、基Aが、ベンゾジオキサン、メチレ
ンジオキシフェニル、インダン、2,3−ジヒドロベンゾフラン、2,7−ジヒ
ドロイソベンゾフラン、1−ナフチル、2−ナフチル、ベンゾチオフェン、ベン
ゾフラン、インドール、キノリン、イソキノリン、インダゾール、ベンゾイソオ
キサゾール、ベンゾチアゾール、ベンゾイミダゾ(ロン)ール、チオフェン、フ
ラン又はピリジンから選択される上記化合物及びその医薬上許容し得る塩である
。
本発明のより特定的な例は、基Qが、Qa〜Qe:
(ここで、R6及びR7の一方は炭化水素、エーテル又は複素環式基を表し、他方
は水素、炭化水素、エーテル又は複素環式基を表す)
から選択される上記化合物及びその医薬上許容し得る塩である。
本発明の別の例は、R6が、フェニル、1−ナフチル、
2−ナフチル、ベンゾチオフェン、ベンゾフラン、インドール、キノリン、イソ
キノリン、インダゾール、ベンゾイソオキサゾール、ベンゾイミダゾ(ロン)ー
ル、チオフェン、フラン、又はピリジンから選択される、単環式若しくは多環式
芳香族又ヘテロ芳香族基(ここで、該基はそれぞれ、場合によって、1個以上の
C1-6アルキル、C1-6アルコキシ(C1-6)アルキル、C1-6アルコキシ、シアノ
、ニトロ、カルボキサミド、アミジノ、アミノ、ハロ、スルホンアミド、アミド
スルホニル又はヒドロキシで置換されている)で置換されたC0-6アルキルであ
る上記化合物及びその医薬上許容し得る塩である。
本発明のより特定的な例は:
1−(2−(1−ナフチル)エチル)−4−(5−(ピリジン−3−イル)ピ
ラゾール−3−イル)ピペリジン;
1−(2−(3−インドリル)エチル)−4−(5−(ピリジン−3−イル)
ピラゾール−3−イル)ピペリジン;
1−(2−(1−ナフチル)エチル)−4−(5−(3,4−ジクロロフェニ
ル)ピラゾール−3−イル)ピペリジン;
1−(2−(1−ナフチル)エチル)−4−(5−(3,4−ジメトキシフェ
ニル)ピラゾール−3−イル)ピペリジン;
1−(2−(1−ナフチル)エチル)−4−(5−(3−ニトロフェニル)ピ
ラゾール−3−イル)ピペリジン;
1−(2−(フェニルエチル)−4−(5−(3−ニトロフェニル)ピラゾー
ル−3−イル)ピペリジン;
1−(2−(1−ナフチル)エチル)−4−(5−(3−ブロモフェニル)ピ
ラゾール−3−イル)ピペリジン;
1−(2−(フェニルエチル)−4−(5−(3−ブロモフェニル)ピラゾー
ル−3−イル)ピペリジン;
1−(2−(1−ナフチル)エチル)−4−(5−(3−シアノフェニル)ピ
ラゾール−3−イル)ピペリジン;
1−(2−(フェニルエチル)−4−(5−(3−シアノフェニル)ピラゾー
ル−3−イル)ピペリジン;
1−(2−(1−ナフチル)エチル)−4−(5−(4−シアノフェニル)ピ
ラゾール−3−イル)ピペリジン;
1−(2−(1−ナフチル)エチル)−4−(5−(2−ピリジル)ピラゾー
ル−3−イル)ピペリジン;
1−(2−(1−ナフチル)エチル)−4−(5−(2
−ナフチル)ピラゾール−3−イル)ピペリジン;
1−(2−(1−ナフチル)エチル)−4−(5−(ベンゾジオキサン−6−
イル)ピラゾール−3−イル)ピペリジン;
1−(2−(1−ナフチル)エチル)−4−(5−(2−フリル)ピラゾール
−3−イル)ピペリジン;
1−(2−(1−ナフチル)エチル)−4−(5−(3−チエニル)ピラゾー
ル−3−イル)ピペリジン;
1−(2−(1−ナフチル)エチル)−4−(5−(3,4−メチレンジオキ
シフェニル)ピラゾール−3−イル)ピペリジン;
1−(2−(1−ナフチル)エチル)−4−(5−(4−メトキシフェニル)
ピラゾール−3−イル)ピペリジン;
1−(2−(1−ナフチル)エチル)−4−(5−(6−キノリニル)ピラゾ
ール−3−イル)ピペリジン;
1−(2−(2,6−ジメトキシフェノキシ)エチル)−4−(5−(ピリジ
ン−3−イル)ピラゾール−3−イル)ピペリジン;
1−(2−(2−エトキシフェノキシ)エチル)−4−
(5−(ピリジン−3−イル)ピラゾール−3−イル)ピペリジン;
1−(2−(2−メトキシフェニル)エチル)−4−(5−(ピリジン−3−
イル)ピラゾール−3−イル)ピペリジン;
1−(2−(2−ナフチル)エチル)−4−(5−(ピリジン−3−イル)ピ
ラゾール−3−イル)ピペリジン;
1−(2−(4−メトキシフェニル)エチル)−4−(5−(ピリジン−3−
イル)ピラゾール−3−イル)ピペリジン;
1−(2−(3−メトキシフェニル)エチル)−4−(5−(ピリジン−3−
イル)ピラゾール−3−イル)ピペリジン;
1−(2−(ベンゾチオフェン−3−イル)エチル)−4−(5−(ピリジン
−3−イル)ピラゾール−3−イル)ピペリジン;
1−(2−(N−ベンゾイミダゾール−2−オン)エチル)−4−(5−(ピ
リジン−3−イル)ピラゾール−3−イル)ピペリジン;
1−(2−(3−インドリル)エチル)−4−(5−(
ベンゾジオキサン−6−イル)ピラゾール−3−イル)ピペリジン;
1−(2−(3−ベンゾフリル)エチル)−4−(5−(ベンゾジオキサン−
6−イル)ピラゾール−3−イル)ピペリジン;
1−(テトラリン−2−イル)−4−[5−(ピリジン−3−イル)[ピラゾ
ール−3−イル]ピペリジン;
1−(2−(1−ナフチル)エチル)−4−(3−(1,4−ベンゾジオキサ
ン−6−イル)イソオキサゾール−5−イル)ピペリジン;又は
1−(2−(1−ナフチル)エチル)−4−(5−(1,4−ベンゾジオキサ
ン−6−イル)イソオキサゾール−3−イル)ピペリジン
及びその医薬上許容し得る塩から選択される化合物である。
本発明の別の例は、治療上有効量の上記化合物と医薬上許容し得る担体とを含
む医薬組成物である。本発明のさらに別の例は、治療上有効量の5α−レダクタ
ーゼ阻害剤をさらに含む医薬組成物である。テストステロン5α−レダクターゼ
阻害剤がタイプ1、タイプ2、タイプ1とタイプ
2の両方(即ち、上記化合物と組み合わせて、タイプ1とタイプ2のテストステ
ロン5α−レダクターゼ阻害剤を含む3成分組み合わせ体)のテストステロン5
α−レダクターゼ阻害剤又はタイプ1及びタイプ2のテストステロン5α−レダ
クターゼ二重阻害剤であるのが好ましい。テストステロン5α−レダクターゼ阻
害剤がタイプ2のテストステロン5α−レダクターゼ阻害剤であればなお好まし
い。テストステロン5α−レダクターゼ阻害剤がフィナステライドであるのが最
も好ましい。発明の詳細な説明
本発明は、選択的アドレナリン性α1a受容体アンタゴニスト化合物を用いた、
良性の前立腺肥大(BPH)に起因する尿路閉塞症の治療法に関する。本発明は
、末梢アドレナリン性遮断に関連する副作用が少ないという点で非選択的アドレ
ナリン性α1受容体アンタゴニストより有利である。そのような副作用には、低
血圧、失神、し眠などが含まれる。
代表的な本発明の化合物は、ヒトアドレナリン性α1a受容体に対して高い選択
性を示す。この選択性は、1つには、該化合物が拡張期血圧に実質的に影響を及
ぼさずに尿
道内圧を低下させる選択性を示すことに関連する。
本発明の代表的な化合物は、マイクロモル以下の濃度でヒトアドレナリン性α1a
受容体サブタイプに対して親和性を示すが、ヒトアドレナリン性α1d及びα1b
受容体サブタイプ及び他の多くのGタンパク質結合ヒト受容体に対しては10分
の1以下の低い親和性しか示さない。本発明の特に代表的な化合物は、ヒトアド
レナリン性α1a受容体サブタイプに対してはナノモル以下の濃度で親和性を示す
が、ヒトアドレナリン性α1d及びα1b受容体サブタイプ及び他の多くのGタンパ
ク質結合ヒト受容体に対しては30分の1以下の低い親和性しか示さない。本発
明の好ましい化合物は、ヒトアドレナリン性α1a受容体に対して、ヒトアドレナ
リン性α1d受容体に対するより100分の1以下であるKiを示し、ヒトアドレ
ナリン性α1a受容体に対して、テストした(セロトニン、ドーパミン、アドレナ
リン性α2、β又はムスカリン性受容体を含む)他の全てのヒトGタンパク質結
合受容体の30倍以上の選択性を示す。
上記の本発明化合物において、上記式Iで表される、X及びY部分を含む5員
ヘテロ芳香族環は、置換されたイソ
オキサゾール、イソチアゾール又はピラゾール環、好ましくはイソオキサゾール
又はピラゾールであってよい。
上記式Iの化合物の単環式ヘテロ脂肪族環Qは、炭素を介して結合している置
換ピロリジル又はピペリジル部分を表す。適当な環の例には、式Qa〜Qe:
(式中、R6及びR7の一方は炭素水素、エーテル又は複素環式基を表し、他方は
水素、炭化水素、エーテル又は複素環式基を表す)
の部分が含まれる。
式Iにおいて置換基Qで表される特定の単環式ヘテロ脂肪族環には、上記構造
Qa、Qb及びQd、特にQaの環が含まれる。
本明細書に用いられている「炭化水素」という用語には
、最大18個の炭素原子、適当には最大15個の炭素原子、好都合には最大12
個の炭素原子を含む直鎖、分枝及び環式の基が含まれる。適当な炭化水素基とし
ては、C1-6アルキル、C2-6アルケニル、C2-6アルキニル、C3-7シクロアルキ
ル、C3-7シクロアルキル(C1-6)アルキル、アリール、アリール(C1-6)ア
ルキル、アリール(C2-6)アルケニル及びアリール(C2-6)アルキニルが挙げ
られる。
本明細書に用いられている用語「複素環式基」には、最大18個の炭素原子と
、好ましくは酸素、窒素及び硫黄から選択される少なくとも1個のヘテロ原子と
を含む単環式及び多環式基が含まれる。複素環式基は、適当には最大15個の炭
素原子、好都合には最大12個の炭素原子を含み、且つ炭素を介して結合してい
るのが好ましい。適当な複素環式基の例としては、C3-7ヘテロシクロアルキル
、C3-7ヘテロシクロアルキル(C1-6)アルキル、ヘテロアリール及びヘテロア
リール(C1-6)アルキル基が挙げられる。
本明細書に用いられている用語「エーテル」とは、C1-6アルキル、アリール
若しくはヘテロアリール基又はそ
のうちの任意の2つの組み合わせ体で置換された酸素含有エーテル、即ち、R−
O−R′(ここで、R及びR′は独立に、アルキル、アリール又はヘテロアリー
ルである)を指す。
適当なアルキル基としては、1〜6個の炭素原子を含む直鎖及び分枝アルキル
基が挙げられる。該アルキル基の典型的な例には、メチル及びエチル基、並びに
直鎖又は分枝プロピル及びブチル基が含まれる。特定のアルキル基は、メチル、
エチル、イソプロピル及びt−ブチルである。
適当なアルケニル基には、2〜6個の炭素原子を含む直鎖及び分枝アルケニル
基が含まれる。典型的な例には、ビニル及びアリル基が含まれる。
適当なアルキニル基としては、2〜6個の炭素原子を含む直鎖及び分枝アルキ
ニル基が挙げられる。典型的な例には、エチニル及びプロパルギル基がある。
適当なシクロアルキル基には、3〜7個の炭素原子を含む基が含まれる。特定
のシクロアルキル基はシクロプロピル及びシクロヘキシルである。
特定のC3-7シクロアルキル(C1-6)アルキル基としては、シクロプロピルメ
チル及びシクロヘキシルメチル
が挙げられる。
特定のアリール基としては、フェニル、ナフチル及びテトラヒドロナフチルが
挙げられる。特定の芳香環系には、フェニル及びナフチルが含まれる。
特定のアリール(C1-6)アルキル基としては、ベンジル、ナフチルメチル、
ナフチルエチル、フェネチル及びフェニルプロピルが挙げられる。
特定のアリール(C2-6)アルケニル基にはフェニルエテニル及びフェニルプ
ロペニルが含まれる。
特定のアリール(C2-6)アルキニル基はフェニルエチニルである。
本明細書に用いられている用語「ヘテロアルキル」とは、アルキルが分枝鎖又
は直鎖である、C1-6アルキルチオ、C1-6アルキルアミノ、C1-6アルコキシ、
C1-6アルキルチオ(C1-6)アルキル、C1-6アルキルアミノ(C1-6)アルキル
、及びC1-6アルコキシ(C1-6)アルキルを指す。チオは、−S−、−S(O)
−及び−S(O)2−であってよく、アミノは、モノ若しくはジ置換されている
か、又は−NH2であってよい。
本明細書に用いられている用語「脂肪族」とは、アルカ
ン、アルケン及びアルキンのような非環式開鎖炭素化合物を指す。
適当なヘテロシクロアルキル基には、アゼチジニル、ピロリジル、ピペリジル
、ピペラジニル及びモルホリニル基が含まれる。
適当なヘテロアリール又はヘテロ芳香族基には、ピリジル、キノリル、イソキ
ノリル、ピリダジニル、ピリミジニル、ピラジニル、ピラニル、フリル、ベンゾ
フリル、ジベンゾフリル、チエニル、ベンゾチエニル、インドリル、イミダゾリ
ル、オキサジアゾリル及びチアジアゾリル基が含まれる。
適当なヘテロアリール(C1-6)アルキル基には、ピリジルメチル、フリルメ
チル、インドリルメチル、ピラジニルメチル及びピリジルエチルが含まれる。
炭化水素及び複素環式基は、場合によって、C1-6アルキル、アダマンチル、
フェニル、ハロゲン、C1-6ハロアルキル、C1-6アミノアルキル、トリフルオロ
メチル、ヒドロキシ、C1-6アルコキシ、アリールオキシ、ケト、C1-3アルキレ
ンジオキシ、ニトロ、シアノ、カルボキシ、C2-6アルコキシカルボニル、C2-6
アルコ
キシカルボニル(C1-6)アルキル、C2-6アルキルカルボニルオキシ、アリール
カルボニルオキシ、C2-6アルキルカルボニル、アリールカルボニル、C1-6アル
キルチオ、C1-6アルキルスルフィニル、C1-6アルキルスルホニル、アリールス
ルホニル、−NRvRw、−NRvCORw、−NRvCO2Rw、−NRvSO2Rw、
−CH2NRvSO2Rw、−NHCONRvRw、−CONRvRw、−SO2NRvRw
及び−CH2SO2NRvRw〔ここで、Rv及びRwは独立に、水素、C1-6アルキ
ル、アリール又はアリール(C1-6)アルキルを表す〕から選択される1個以上
の基で置換されていてよい。
本明細書に用いられている用語「ハロゲン」には、フッ素、塩素、臭素及びヨ
ウ素、特に塩素が含まれる。
R6又はR7を構成する複素環式基は、フェニル、1−ナフチル、2−ナフチル
、ベンゾチオフェン、ベンゾフラン、インドール、キノリン、イソキノリン、イ
ンダゾール、ベンゾイソオキサゾール、ベンゾイミダゾ(ロン)ール、チオフェ
ン、フラン、及びピリジンのような(但し、それらには限定されない)単環式若
しくは多環式芳香族又はヘテロ芳香族基(ここで、該基はそれぞれ、置換されて
い
ないか、又は1個以上のC1-6アルキル、アルコキシアルキル、アルコキシ、シ
アノ、ニトロ、カルボキサミド、アミジノ、アミノ、ハロ、スルホンアミド、ア
ミドスルホニル及びヒドロキシで置換されていてよい)であるのが好ましい。
置換基R1は、水素、ハロゲン、C1-6アルキル又はC1-6アルコキシ、特に、
水素、メチル、エチル、メトキシ又はクロロを表すのが適当である。
置換基R2は、水素又はメチル、特に水素を表すのが適当である。
Zは硫黄が適当である。
置換基R3、R4及びR5に適当なものには、水素、ハロゲン、トリフルオロメ
チル、シアノ、ニトロ、アミノ、C1-6アルキルアミノ、ジ(C1-6)アルキルア
ミノ、C1-6アルキル、C1-6アルコキシ、アリール(C1-6)アルコキシ及びC2 -6
アルキルカルボニルが含まれる。特定のものとしては、水素、メチル、エチル
、イソプロピル、ニトロ、メトキシ及びクロロが挙げられる。R3、R4及びR5
のうち少なくとも1つが、水素以外、特にクロロであるのが適当である。
置換基R6及びR7に適当なものには、C1-6アルキル、C2-6アルケニル、C3- 7
シクロアルキル(C1-6)アルキル、アリール、アリール(C1-6)アルキル、
アリール(C2-6)アルケニル及びヘテロアリール(C1-6)アルキルが含まれ、
該基はいずれも任意に置換されていてよい。さらに、R6及び/又はR7の一方は
水素を表し得る。基R6及び/又はR7上の適当な置換基の例としては、C1-6ア
ルキル、ハロゲン、C1-6アルコキシ、ケト及びニトロが挙げられる。
R6及びR7に適当なものには、水素、メチル、アリル、シクロプロピルメチル
、シクロヘキシルメチル、テトラヒドロナフチル、ベンジル、メチルベンジル、
クロロベンジル、ジクロロベンジル、メトキシベンジル、ニトロベンジル、ナフ
チルメチル、ナフチルエチル、フェネチル、メトキシフェネチル、フェニルカル
ボニルメチル、フェニルプロピル、フェニルプロペニル、フリルメチル、インド
リルメチル、インドリルエチル及びピリジルエチルが含まれるが、但し、R6及
びR7の少なくとも一方は水素以外である。R6及びR7の一方が水素を表し、他
方が水素以外であるのが適当である。R7が水素を表し、R6が水素以
外であるのが好ましい。
上記式Iの化合物は、式IIの化合物と式IIIの化合物:
〔式中、Q、R1及びAは上記定義の通りであり、Xaは酸素、硫黄又はN−R2
(ここで、R2は上記定義の通りである)を表す〕
を反応させるステップ、必要ならその後で、得られた異性体混合物を慣用的手段
で分離するステップを含む方法に従って製造し得る。
反応は、適当な溶媒、例えば、N,N−ジメチルホルムアミドとメタノールの
混合物中、場合によってエチルジイソプロピルアミンのような非求核塩基の存在
下に、適当には室温で反応体を攪拌して行うのが都合がよい。所望生成物は、反
応体及び選択される反応条件の性質に応じて、単一ステップで得てもよいし、中
間体IV:
(ここで、V及びWの一方は基Qを表し、他方は基Aを表し、Q、A、R1及び
Xaは上記定義の通りである)
を介して反応を進めてもよい。
中間体IVは、脱水して式Iの対応生成物に変換することができる。これは、適
当には0℃でジクロロメタン中の塩化メタンスルホニルで処理してヒドロキシ基
を離脱基に変換し、得られた化合物を、理想的にはその場でトリエチルアミンの
ような塩基で処理して行うのが都合がよい。
上述のように、化合物IIとIIIとの全反応により、通常、式Iの異性生成物の
混合物(該異性生成物の一方においては、Xは窒素を表し、Yは酸素、硫黄又は
N−R2を表し、他方においては、X及びY部分が逆になっている)が生成する
。そのために、一般に、クロマトグラフィーのような慣用法により、得られた異
性体混合物を分離する必要がある。
上記式IIの化合物はそれ自体ヒトアドレナリン性α1a受容体のリガンドとして
活性である。従って、これらの化
合物並びにその塩及びプロドラッグは、本発明の他の態様を表す。
上記に示したように、式IIの化合物は、一般に、構造(A)及び(B):
(ここで、Q、R1及びAは上記定義の通りである)
を含み、該化合物の他の互変異性体形態と平衡して存在することが理解されよう
。式IIの化合物の全ての互変異性体形態並びにその全ての可能な混合物は本発明
の範囲内に包含されるものと理解されたい。
本発明の化合物の1つのサブクラスは、式IIA:
(式中、T、U、R1、R3、R6及びR7は上記式IAに関する定義の通りである
)
の化合物並びにその塩及びプロドラッグによって表される。
本発明の化合物の別のサブクラスは、式IIB:
(式中、R1、R3、R6及びR7は上記式IAに関する定義の通りである)
の化合物並びにその塩及びプロドラッグによって表される。
本発明の化合物のさらに別のサブクラスは、式IIC:
(式中、T、U、R1、R3、R6及びR7は上記式IAに関する定義の通りであり
、Eは上記式ICに関する定義の通りである)
の化合物並びにその塩及びプロドラッグによって表される
。
上記定義の式IIの化合物は、式Vのカルボン酸又はその活性化誘導体と、2当
量の式VIの金属エノラート:
(式中、R1及びAは上記定義の通りであり、Q1は上記定義のQ部分に相当する
か又は窒素原子上で保護されたその前駆体を表し、Mはエノラートアニオンの適
当な対イオンとなり得る金属を表す)
とを反応させ、必要ならその後で、Q1部分からN−保護基を除去し、且つ、必
要ならその後で、脱保護した窒素原子に、常套手段により適切な置換基を結合さ
せて所望のQ部分を含む生成物を得ることにより製造し得る。
例えば、化合物Vの置換基Q1は、上記定義の式Qa〜Qe(式中、R7は水素
であり、R6はN−保護基を表す)の部分を表し得る。化合物Vと化合物VIの反
応が完結したら、N−保護基を除去し、その後で常法に従って所望の基R6を結
合させなければならない。
金属Mは、アルカリ金属、特にリチウムが適当である。
カルボン酸Vの活性化誘導体は、好都合にはテトラヒドロフラン中室温でカル
ボン酸Vと1,1′−カルボニルジイミダゾールとを反応させて形成した化合物
が適当である。
置換基Q1が窒素原子上で保護されたQ部分の前駆体である場合、N−保護基
は、t−ブトキシカルボニル(BOC)のようなアルコキシカルボニル部分であ
るのが適当であり、その場合、N−保護基は、必要ならその後で、酸性条件下で
の処理、例えば塩酸又はトリフルオロ酢酸中で攪拌することにより都合よく除去
することができる。
化合物V又はその活性化誘導体と化合物VIとの反応は、テトラヒドロフランの
ような溶媒中、−78℃で開始して0℃に加温しながら実施するのが適当である
。
式VIの金属エノラートは、式VII:
(式中、R1及びAは上記定義の通りである)
の対応カルボニル化合物と、リチウムジイソプロピルアミ
ドのような非求核塩基とを適当にはテトラヒドロフラン中−78℃で反応させて
製造するのが好都合である。
代替法において、上記式I(式中、Xは窒素を表し、YはN−R2であり、R1
は水素であり、Qは上記定義の式Qaの基を表す)の化合物は、式VIII:
(式中、A及びR7は上記定義の通りである)
の化合物とヒドラジン一水和物とを反応させ、次いで、標準的な炭素−窒素結合
形成反応により基R2及び/又はR6(該基が水素以外であることが所望される場
合)を結合させることにより製造し得る。
化合物VIIIとヒドラジン一水和物との反応は、エチレングリコール及び水酸化
カリウムのような強塩基の存在下、適当には110℃で開始して反応混合物の還
流温度まで加温しながら実施するのが有利である。
基R2及び/又はR6を上記方法のいずれかから得た生成物と結合させる方法は
、N−アルキル化のような当業界では公知の標準的炭素−窒素結合形成反応を含
むのが適当
である。例として、典型的には塩基性条件下に、例えば、ジクロロメタンとN,
N−ジメチルホルムアミドの混合物中のトリエチルアミンを用い、適当には室温
で、R6が初期に得られる水素である化合物を、ハロゲン化ベンジル、例えば臭
化ベンジルで処理してN−ベンジル化し、R6がベンジルである生成物を得るの
が便利である。
上記式VIIIの中間体は、式A−CHOのアルデヒドを式IXの適当なキヌクリジ
ン−3−オン誘導体:
(式中、A及びR7は上記定義の通りである)
と縮合させて製造し得る。該反応は、エタノールのような溶媒中、有利には水酸
化ナトリウムのような強塩基の存在下、適当には反応混合物を加熱還流させて実
施するのが便利である。
式III、V、VII、IX及びA−CHOの出発物質は、市販されていない場合には
、当業界では周知の標準法に従って製造し得る。
初期に上記方法のいずれかにより得られた式I又は式IIの化合物はいずれも、
適切な場合にはその後で、当業界で
は公知の方法を用いてさらに望ましい式I又は式IIの化合物に変換し得る。例え
ば、上記のように、R2が初期に得られた水素である式Iの化合物は、慣用のN
−アルキル化法を用いて、R2が水素以外である式Iの化合物に変換し得る。
本発明の化合物の製造法により立体異性体混合物が生成する場合、これらの異
性体は、分取クロマトグラフィーのような慣用法により分離し得る。該化合物は
、ラセミ形態として製造することもできるし、エナンチオ特異的合成又は分割に
より個々の鏡像異性体として製造することもできる。該化合物は、標準法により
、例えば、(−)−ジ−p−トルオイル−d−酒石酸及び/又は(+)−ジ−p
−トルオイル−1−酒石酸のような光学的に活性な酸との塩を形成してジアステ
レオ異性体ペアを形成し、次いで、分別結晶し、遊離塩基を再生させることによ
り、それらを構成する鏡像異性体に分割することができる。該化合物は、ジアス
テレオマーエステル又はアミドを形成し、次いで、クロマトグラフィーにより分
離し、キラル補体(auxiliary)を除去することにより分割することもできる。
あるいは、該化合物は、キラルHPLCカラムを用いて分割するこ
ともできる。
本発明の化合物のいずれの製造工程においても、当該分子上の感受性又は反応
性基を保護することが必要且つ/又は望ましい場合がある。該保護は、Prot
ective Groups in Organic Chemistry,J
.F.W.McOmie編,Plenum Press,1973;及びT.W
.Greene & P.G.M.Wuts,Protective Grou
ps in Organic Synthesis,John Wiley &
Sons,1991に記載のもののような慣用の保護基を用いて実施し得る。
保護基は、当業界では公知の方法を用い、都合のよい後続段階で除去し得る。
本明細書、特に図式及び実施例に用いられている略号は以下の通りである:
Ar=アリール
CDI=1,1′−カルボジイミダゾール
DMF=ジメチルホルムアミド
Et=エチル
EtOAc=酢酸エチル
EtOH=エタノール
HPLC=高性能液体クロマトグラフィー
IPA又はi−PrOH=イソプロパノール
i−Pr2NEt=ジイソプロピルエチルアミン
Me=メチル
MeOH=メタノール
NMR=核磁気共鳴
Ph=フェニル
TFA=トリフルオロ酢酸
THF=テトラヒドロフラン
TLC=薄層クロマトグラフィー。
本発明にて開示された有用な特定の化合物は、以下の合成図式に従って製造し
得る:
これらの化合物は、BPHにおけるような、α1a受容体を拮抗させる治療が必
要な場合には該受容体の拮抗に有効な用量で投与する。医薬に用いる場合、本発
明の化合物(即ち、上記式I及びIIの化合物)の塩は無毒性の「医薬上許容し得
る塩」を指す。しかし、本発明の化合物又はその医薬上許容し得る塩の製造には
他の塩も有用であり得る。本発明の化合物の適当な医薬上許容し得る塩には、例
えば、本発明の化合物の溶液と、塩酸、硫酸、フマル酸、マレイン酸、コハク酸
、酢酸、安息香酸、シュウ酸、クエン酸、酒石酸、炭酸又はリン酸のような医薬
上許容し得る酸の溶液とを混合して形成し得る酸付加塩が含まれる。さら
に、本発明の化合物が酸性部分を有している場合、該化合物の適当な医薬上許容
し得る塩には、アルカリ金属塩、例えば、ナトリウム又はカリウム塩;アルカリ
土類金属塩、例えば、カルシウム又はマグネシウム塩;及び適当な有機リガンド
とで形成された塩、例えば、第四級アンモニウム塩が含まれ得る。従って、代表
的な医薬上許容し得る塩には以下のものが含まれる:
酢酸塩、ベンゼンスルホン酸塩、安息香酸塩、重炭酸塩、硫酸水素塩、酒石酸
水素塩、ホウ酸塩、臭化物、カルシウム、ショウノウスルホン酸、炭酸塩、塩化
物、クラブラン酸塩、クエン酸塩、ジヒドロクロリド、エデト酸塩、エジシラー
ト、エストラート、エシラート、フマル酸塩、グルセプタート、グルコン酸塩、
グルタミン酸塩、グリコリルアルサニル酸塩、ヘキシルレゾルシン酸塩、ヒドラ
バミン、臭化水素酸塩、塩酸塩、ヒドロキシナフトエート、ヨウ化物、イソチオ
ン酸塩、乳酸塩、ラクトビオナート、ラウリン酸塩、リンゴ酸塩、マレイン酸塩
、マンデル酸塩、メシラート、メチルブロミド、メチル硝酸塩、メチル硫酸塩、
ムチン酸塩、ナプシル酸塩、硝酸塩、N−メチルグルカミンアンモニウム塩、オ
レイン酸塩、シュウ酸塩、パモ
酸塩(エンボナート)、パルミチン酸塩、パントテン酸塩、リン酸塩/二リン酸
塩、ポリガラクツロン酸塩、サリチル酸塩、ステアリン酸塩、硫酸塩、塩基性酢
酸塩、コハク酸塩、タンニン酸塩、酒石酸塩、テオクラート、トシラート、トリ
エチルヨウ化物及び吉草酸塩。
本発明はその範囲内に本発明の化合物のプロドラッグを包含する。一般にその
ようなプロドラッグは、in vivoで所望の化合物に容易に変換され得る本
発明の化合物の官能化誘導体である。適当なプロドラッグ誘導体の慣用の選択及
び製造手順は、例えば、“Design of Prodrugs,”H.Bu
ndgaard編,Elsevier,1985に記載されている。これらの化
合物の代謝物には、本発明の化合物を生物学的環境中に導入することによって産
生される活性種が包含される。
本発明の化合物が少なくとも1つのキラル中心を有する場合、該化合物は鏡像
異性体として存在し得る。本発明の化合物が2つ以上のキラル中心を有する場合
、該化合物はジアステレオ異性体としても存在し得る。全てのそのような異性体
及びその混合物は本発明の範囲内に包含されるものと理解されたい。さらに、本
発明の化合物の場合、いく
つかの結晶形態は多形相として存在し得るが、そのような多形相も本発明に包含
されるものとする。また、本発明の化合物のなかには、水又は一般的有機溶媒と
の溶媒和物を形成し得るものもある。そのような溶媒和物も本発明の範囲内に包
含される。
本明細書に用いられている用語「被験者」とは、治療、観察又は実験の対象と
なった動物、好ましくは哺乳動物、最も好ましくはヒトを指す。
本発明はさらに、1種以上の本発明の化合物と共に医薬上許容し得る担体を含
む医薬組成物を提供する。これらの組成物は、経口、非経口、経鼻、舌下若しく
は経腸投与、又は吸入若しくは通気投与するための、錠剤、丸剤、カプセル剤、
散剤、顆粒剤、滅菌非経口溶剤若しくは懸濁剤、所定量(metered)エアゾール
若しくは液体噴霧剤、滴剤、アンプル剤、自動注入装置又は座薬のような単位剤
形であるのが好ましい。あるいは、該組成物は、週1回又は月1回の投与に適し
た形態で提供され得る。例えば、デカン酸塩のような活性化合物の不溶性塩は、
筋肉注射用のデポー製剤とするように適合され得る。錠剤のような固体組成物の
製造には、主要有効成分を、医薬担体、例えば、
コーンスターチ、ラクトース、スクロース、ソルビトール、タルク、ステアリン
酸、ステアリン酸マグネシウム、リン酸二カルシウム又はガム類のような慣用の
錠剤化成分、及び例えば水のような他の医薬稀釈剤と混合して、本発明の化合物
又はその医薬上許容し得る塩の均一混合物を含む固体予備配合組成物を形成する
。これらの予備配合組成物を均一と称する場合、それは、該組成物が錠剤、丸剤
及びカプセル剤のような等しく有効な単位剤形に容易に細分され得るように、該
有効成分が組成物全体に均一に分散されることを意味する。次いで、該固体予備
配合組成物を、本発明の有効成分を0.1〜約500mg含む上記タイプの単位
剤形に細分する。本発明の新規な組成物の錠剤又は丸剤は、作用の持続という利
点が得られる剤形を提供するようにコーティング又は製剤し得る。例えば、錠剤
又は丸剤を、内部薬剤成分と外部薬剤成分とから構成し、外部薬剤成分を内部薬
剤成分を覆う外被の形態とすることができる。これら2種の成分は、胃での崩壊
に抵抗する役を果たし、内部成分をそのまま十二指腸に通過させるか又は放出を
遅延させ得る腸溶層によって分離し得る。そのような腸溶層又はコーティングに
は、多くの高分子酸や高分子酸とシ
ェラック、セチルアルコール及び酢酸セルロースのような物質との混合物を含む
多様な物質を用い得る。
経口又は注射投与用に本発明の新規な組成物を混和し得る液体形態には、水性
溶剤、適当に矯味矯臭したシロップ剤、水性若しくは油性懸濁剤、及び綿実油、
ゴマ油、椰子油又は落花生油のような食用油を含む矯味矯臭エマルション、並び
にエリキシル剤及び類似の医薬ビヒクルが含まれる。水性懸濁剤用に適当な分散
剤又は懸濁化剤には、トラガカント、アカシア、アルキネート、デキストラン、
ナトリウムカルボキシメチルセルロース、メチルセルロース、ポリビニルピロリ
ドン又はゼラチンのような合成及び天然ガム類が含まれる。
α1a受容体に対する親和性を示す化合物の結合特異性は、α1a受容体を発現す
るトランスフェクトされた細胞系から得られた膜に対する親和性と、他のタイプ
のアドレナリン性α(例えば、α1d、α1b)又はβ受容体を発現することが知ら
れている細胞系又は組織から得られた膜に対する親和性とを比較することにより
示す。クローン化ヒトα1d、α1b及びα1a受容体を発現させ、それらの公知選択
的アゴニストとの結合特性を比較することにより、化
合物を選択したり、薬理学的活性を有すると考えられる新規な化合物を発見する
ための合理的な方法が得られる。これらの化合物によるヒトアドレナリン性α1a
受容体サブタイプの拮抗作用は、麻酔した動物において機能的に証明し得る。こ
れらの化合物を用いて、降血作用を示すことなく尿流を増大させることができる
。
本発明の化合物は、α1a受容体に特異的に結合するその能力により、BPHの
治療に有用である。α1a受容体に対する親和性を示す化合物の結合特異性を、他
のタイプのアドレナリン性α又はβ受容体に対する結合親和性と比較する。最近
、1994年4月14日公開のPCT国際出願公開WO94/08040号及び
1994年9月29日公開の同WO94/21660号(どちらも本明細書に参
照として組み込むものとする)に記載のように、ヒトアドレナリン性α1a受容体
サブタイプが、同定、クローン化、発現された。哺乳動物細胞系で発現されたク
ローン化ヒトα1a受容体は、受容体に結合してその機能を変えるリガンドの検出
に用いられる。クローン化ヒトα1d、α1b及びα1a受容体を発現させ、それらの
結合特性を公知選択的アンタゴニストと比較することにより、化合物を選択
したり、薬理学的活性を有すると考えられる新規な化合物を発見したりするため
の合理的な方法が得られる。
選択的ヒトアドレナリン性α1a受容体拮抗作用を示す本発明の化合物は、逆ス
クリーニングによりさらにその性質が明らかにされる。これは、当業界では公知
の方法に従い、多様な生物学的機能を仲介する他の受容体を用いて行われる〔例
えば、1994年5月26日公開のPCT国際出願公開WO94/10989号
参照〕。種々のヒトアドレナリン性α1受容体サブタイプ中で選択的であり、且
つアドレナリン性α2受容体、アドレナリン性β受容体、ムスカリン性受容体、
セロトニン性受容体などのような他の受容体に対する親和性が低い化合物が特に
好ましい。これらの非特異的活性の不在は、本明細書に開示されている、種々の
ヒトアドレナリン性α1受容体に対して高い親和性を有する化合物の同定法に類
似の方法でクローン化且つ発現された受容体を用いて確認し得る。さらに、機能
的生物学的テストを用いて、アドレナリン性α1a受容体アンタゴニストと同定さ
れた化合物の作用を確認する。
本発明はさらに、本発明の新規な治療法に用いるのに適した、局所、経口、全
身及び非経口医薬組成物を提供する
ことを目的とする。ヒトアドレナリン性α1a受容体の特異的拮抗作用に用いるた
めの有効成分として本発明の化合物を含む組成物は、全身投与用の慣用ビヒクル
中の多様な治療剤形で投与し得る。例えば、該化合物は、錠剤、カプセル剤(そ
れぞれ、持続性及び徐放性製剤を含む)、丸剤、散剤、顆粒剤、エリキシル剤、
チンク剤、溶剤、懸濁剤、シロップ剤及びエマルションのような経口剤形で、又
は注射により投与し得る。また、該化合物は、静脈内(丸塊及び通気による)、
腹腔内、皮下形態で、閉鎖するか又は閉鎖せずに局所的形態で、又は筋肉内形態
で投与することも可能であり、いずれの場合も当業者には周知の形態を用いる。
有効且つ無毒性量の所望化合物をα1aアンタゴニスト剤として用いることができ
る。
本明細書に用いられている用語「治療上有効量」とは、研究者、獣医、医師又
は他の臨床医師により求められる、治療を受ける疾患の症状の軽減を含む、組織
、系、動物又はヒトにおける生物学的又は医学的応答を誘起する活性化合物又は
医薬物質の量を意味する。
本発明の化合物は1日用量を1度に投与してもよいし、1日当たりの全用量を
1日に2回、3回又は4回に分割し
て投与するのが有利である。さらに、本発明の化合物は、適当な経鼻ビヒクルを
局所的に用いて経鼻形態で、又は当業者には周知の経皮パッチ形態のものを用い
て経皮経路で投与することもできる。経皮デリバリーシステムの形態で投与する
ためには、薬剤の投与は投薬期間全体を通して間欠的であるよりはむしろ連続的
であるのは勿論である。
本発明の化合物を用いる投薬計画は、被験者のタイプ、人種、年令、体重、性
別及び医学的症状;治療すべき症状の重篤度;投与経路;被験者の腎肝機能;及
び用いられる特定の化合物を含む多様な要素に応じて選択される。通常の技術を
有する医師又は獣医であれば、症状の進行の予防、阻止又は抑制に必要な薬剤の
有効量は容易に決定・処方し得るであろう。毒性なしに効力を生じる範囲内の薬
剤濃度を得るのに最適な精度は、標的部位に対する薬剤利用性の動力学に基づく
計画を必要とする。これには、薬剤の分布、平衡及び排泄を考慮する必要がある
。
本発明の方法において、本明細書に詳細に記載されている化合物は有効成分を
構成し得、典型的には、意図する投与形態、即ち、経口の錠剤、カプセル剤、エ
リキシル剤、シロップ剤などに関して適当に選択され且つ医薬慣行に合
致する適当な医薬稀釈剤、賦形剤又は担体(本明細書ではひとまとめにして「担
体」物質と総称される)と混合して投与される。
例えば、錠剤又はカプセル剤の形態で経口投与する場合、活性薬剤成分は、エ
タノール、グリセロール、水などのような医薬上許容し得る無毒性の経口不活性
担体と組み合わせることができる。さらに、所望又は必要な場合、該混合物中に
、適当な結合剤、滑沢剤、崩壊剤及び着色剤を混和することもできる。適当な結
合剤には、スターチ、ゼラチン、天然糖類(例えば、グルコース又はβ−ラクト
ース)、コーン甘味剤、天然及び合成ガム類(例えば、アカシア、トラガカント
又はアルギン酸ナトリウム)、カルボキシメチルセルロース、ポリエチレングリ
コール、ろうなどが含まれるがそれらには限定されない。これらの剤形に用いら
れる滑沢剤には、オレイン酸ナトリウム、ステアリン酸ナトリウム、ステアリン
酸マグネシウム、安息香酸ナトリウム、酢酸ナトリウム、塩化ナトリウムなどが
含まれるがそれらには限定されない。崩壊剤としては、スターチ、メチルセルロ
ース、寒天、ベントナイト、キサンタンガムなどが挙げられるがそれらには限定
されない。
液剤は、合成及び天然ガム類、例えば、トラガカント、アカシア、メチルセル
ロースなどのような適当に矯味矯臭した懸濁化剤又は分散剤中で形成する。用い
得る他の分散剤にはグリセリンなどが含まれる。非経口投与の場合には、滅菌懸
濁剤及び溶剤が望ましい。静脈内投与が望ましい場合には、一般に適当な保存剤
を含む等張製剤を用いる。
本発明の化合物は、小型単層小胞、大型単層小胞及び多重層小胞のようなリポ
ソーム送達系の形態で投与することもできる。リポソームは、コレステロール、
ステアリルアミン又はホスファチジルコリンのような多様なリン脂質から形成し
得る。
本発明の化合物は、化合物分子が結合した個別担体としてモノクローナル抗体
を用いて送達してもよい。本発明の化合物は、標的を目指し得る薬剤担体として
可溶性ポリマーと結合させてもよい。そのようなポリマーには、ポリビニルピロ
リドン、ピランコポリマー、ポリヒドロキシプロピルメタクリルアミドフェノー
ル、ポリヒドロキシ−エチルアスパルタミドフェノール、又はパルミトイル残基
で置換されたポリエチレンオキシドポリリシンが含まれ得る。さらに、本発明の
化合物は、薬剤の制御放出に有用な生
物分解性ポリマー群、例えば、ポリ乳酸、ポリエプシロンカプロラクトン、ポリ
ヒドロキシ酪酸、ポリオルトエステル、ポリアセタール、ポリジヒドロピラン、
ポリシアノアクリレート及びヒドロゲルの架橋又は両親媒性ブロックコポリマー
に結合し得る。
本発明の化合物は、ヒトアドレナリン性α1a受容体の特異的遮断が必要なとき
にはいつでも、当業界で確立された投薬計画に従って、上記組成物として投与し
得る。
該生成物の1日用量は、1日当たりヒト大人1人につき0.1〜1,000m
gという広範な範囲内で異なり得る。経口投与の場合、本発明の組成物は、0.
01、0.05、0.1、0.5、1.0、2.5、5.0、10.0、15.
0、25.0、50.0及び100mgの有効成分を含む錠剤の形態で、治療す
べき被験者に対して症状により用量を調節して投与するのが好ましい。薬剤の有
効量は、一般に、1日当たり体重1kgにつき、約0.01〜約10mgの用量
レベルで投与される。該範囲は、1日当たり体重1kgにつき、約0.01〜7
mgが好ましい。該化合物は、1日当たり1〜4回の計画で投与し得る。
本明細書に開示されている化合物は、毒性の可能性を最
小限にしながら、ヒトアドレナリン性α1a受容体の最適な拮抗作用を得るために
は、ルーチンテストにより規定された適切な用量で単独で用い得る。また、BP
H作用を軽減する他の薬剤の同時投与又は順次投与も望ましい。従って、本発明
は、1つの実施態様において、本発明の化合物及びヒトテストステロン5α−レ
ダクターゼ阻害剤の投与を含む。この実施態様に含まれるのは、5α−レダクタ
ーゼアイソザイム2の阻害剤である。そのような化合物の多
ば、フィナステライドとしても知られている4−アザーステロイド;例えば、本
明細書に参照として組み込むものとする米国特許第4,377,584号及び同
第4,760,071号参照)のような化合物が含まれる。本発明の化合物との
組み合わせ体においては、ヒト5α−レダクターゼアイソザイム2選択的である
ために主として前立腺組織
5α−レダクターゼアイソザイム1の阻害に特異的に活性である化合物と、アイ
ソザイム1とアイソザイム2の二重阻害剤として作用する化合物との組み合わせ
体が有用である。5α−レダクターゼ阻害剤として活性な化合物は、W
O93/23420号、EP0572166号、WO93/23050号、WO
93/23038号、WO93/23048号、WO93/23041号、WO
93/23040号、WO93/23039号、WO93/23376号、WO
93/23419号、EP0572165号、WO93/23051号(これら
は全て本明細書に参照として組み込むものとする)に記載されている。
アドレナリン性α1a受容体及びテストステロン5α−レダクターゼ阻害剤の用
量は、両方を合わせて所望の効果が得られるように調整する。当業者には、5α
−レダクターゼ阻害剤とアドレナリン性α1a受容体の用量を別々に最適化してか
ら両方を合わせると、各薬剤を単独で用いた場合より病態が軽減されるという相
乗効果が得られることが理解されよう。本発明の方法によれば、該組み合わせ体
の各成分は、治療中の異なる時点で別個に投与してもよいし、分割又は単一組み
合わせ形態で同時に投与してもよい。従って、本発明は、同時又は交互治療のそ
のような計画を全て包含し、用語「投与する」とはそのように解釈すべきものと
理解されたい。
従って、本発明は、1つの好ましい実施態様において、
BPHを治療する方法を提供し、該方法は、そのような治療を要する被験者に、
BPH治療に有効な、フィナステライドと組み合わせて本発明の化合物を投与す
ることを含む。被験者に投与されるフィナステライドの用量は、α1aアンタゴニ
ストと組み合わせて、1日当たり被験者1人につき、約0.01〜約50mgで
ある。組み合わせ体に用いられるフィナステライドの用量は、1日当たり被験者
1人につき、約0.2〜約10mgが好ましく、約1〜約7mgであればなお好
ましく、約5mgが最も好ましい。
良性の前立腺過形成の治療の場合、アドレナリン性α1a受容体遮断を示す本発
明の化合物は、単一の経口、全身又は非経口医薬製剤として、4,7β−ジメチ
ル−4−アザ−5α−コレスタン−3−オンのような5α−レダクターゼ1阻害
剤に加えて、治療上有効量の、フィナステライドのような5α−レダクターゼ2
阻害剤と組み合わせることができる。あるいは、アドレナリン性α1a受容体アン
タゴニストと5α−レダクターゼ1又は2阻害剤を別個の経口、全身又は非経口
投与製剤として投与する組み合わせ療法を用いることも可能である。例えば、5
α−レダクターゼ阻害剤の用量及び製剤を記載している、米国特許第
4,377,584号及び同第4,760,071号を参照されたい。
以下の実施例は、本発明をさらに明確にするために提供されており、本発明を
これらの実施例の細部に限定するものではない。全てのNMRは400mHz装
置で行った。
実施例1
1−(2−(1−ナフチル)エチル)−4−(5−(ピリジン−3−イル)ピラゾール−3−イル)ピペリジン :
ステップA:1−(1,1−ジメチルエトキシカルボニル)−4−(1−(3−
ヒドロキシ−1−オキソ−3−(3−ピリジニル)−2−プロペニル)ピペリジ
ン。
オーブン乾燥した、攪拌棒、アルゴン送込口及び隔壁を備えた50ml容量の
丸底フラスコに、Boc−イソニペコチン酸(2.50g,10.90mmol
)、1,1′−カルボニルジイミダゾール(1.77g,10.90mmol)
及び無水THF(20ml)を加えた。該溶液を20℃で45分間攪拌した。オ
ーブン乾燥し、攪拌棒、アルゴン送込口、低温温度計及び隔壁を備えた別の10
0ml容量丸底フラスコに、無水THF(30ml)及び蒸留ジイソプロピルア
ミン(1.60ml,11.45mmo
l)を加えた。該溶液を−78℃に冷却し、n−ブチルリチウム(ヘキサン中2
.5M溶液4.58ml,11.45mmol)を注入器で加えた。該溶液を2
0分間熟成させ、次いで、注入器を用いて3−アセチルピリジン(1.25ml
,11.45mmol)を滴下した。この混合物を−78℃で30分間攪拌し、
次いで、カニューレを介してイミダゾリド溶液を加えた。混合物を20℃に加温
し、次いで、EtOAc(350ml)で稀釈した。該溶液を10%水性クエン
酸、飽和NaHCO3水溶液及びブラインで洗浄した。脱水(MgSO4)、濾過
し、溶媒を真空除去して、油状物を得た。該物質を、溶離剤としてCHCl3中
の3%2−プロパノールを用いるシリカゲル(120g)上のクロマトグラフィ
ーにかけ、油状物として1−(1,1−ジメチルエトキシカルボニル)−4−(
1−(3−ヒドロキシ−1−オキソ−3−(3−ピリジニル)−2−プロペニル
)ピペリジンを得た。
ステップB:4−(1−(3−ヒドロキシ−1−オキソ−3−(3−ピリジニル
)−2−プロペニル)ピペリジンジヒドロクロリド。
攪拌棒及びスパージャーを備えた500ml容量の丸底
フラスコに、1−(1,1−ジメチルエトキシカルボニル)−4−(1−(3−
ヒドロキシ−1−オキソ−3−(3−ピリジニル)−2−プロペニル)ピペリジ
ン(3.08g,9.27mmol)及び無水EtOAc(250ml)を加え
た。該溶液を氷浴中で冷却し、混合物中に5分間HClガスを激しく泡立たせた
。混合物をさらに30分間0℃で攪拌し、次いで、過剰なHClをアルゴンガス
で除去した。溶媒を真空除去し、固体をMeOH/Et2Oから再結晶して、4
−(1−(3−ヒドロキシ−1−オキソ−3−(3−ピリジニル)−2−プロペ
ニル)ピペリジンジヒドロクロリドを得た。
ステップC:1−(2−(1−ナフチル)エチル)−4−(1−(3−ヒドロキ
シ−1−オキソ−3−(3−ピリジニル)−2−プロペニル)ピペリジン。
攪拌棒及びアルゴン送込口を備えた10ml容量の丸底フラスコに、4−(1
−(3−ヒドロキシ−1−オキソ−3−(3−ピリジニル)−2−プロペニル)
ピペリジンジヒドロクロリド(400mg,1.31mmol)、1−(2−ブ
ロモエチル)ナフタレン(616mg,2.62mmol)、無水DMF(5m
l)及びジイソプロピル
エチルアミン(1.74ml,10mmol)を加えた。混合物を60℃で24
時間加熱した。DMFを真空除去し、残留物をEtOAcに溶解した。該溶液を
飽和水性NaHCO3、H2O及びブラインで洗浄した。脱水(Na2SO4)、濾
過し、溶媒を真空除去して、オレンジ色の油状物を得た。該物質を、NH3で飽
和したCHCl3中の5%2−プロパノールを溶離剤として用いるシリカゲル(
30g)上のクロマトグラフィーにかけ、白色固体として1−(2−(1−ナフ
チル)エチル)−4−(1−(3−ヒドロキシ−1−オキソ−3−(3−ピリジ
ニル)−2−プロペニル)ピペリジンを得た。
ステップD:1−(2−(1−ナフチル)エチル)−4−(5−(ピリジン−3
−イル)ピラゾール−3−イル)ピペリジン。
攪拌棒及びアルゴン送込口を備えた50ml容量の丸底フラスコに、1−(2
−(1−ナフチル)エチル)−4−(1−(3−ヒドロキシ−1−オキソ−3−
(3−ピリジニル)−2−プロペニル)ピペリジン(252mg,0.65mm
ol)、CH3OH(10ml)及び無水ヒドラジン(0.1ml,3.20m
mol)を加えた。該混合
物を20℃で2.5時間攪拌した。溶媒を真空除去し、残留物を、NH3で飽和
したCHCl3中4%2−プロパノールを溶離剤として用いるシリカゲル(30
g)上のクロマトグラフィーにかけた。クロマトグラフィーにかけた物質をEt
OAc−ヘキサンから再結晶して、1−(2−(1−ナフチル)エチル)−4−
(5−ピリジン−3−イル)ピラゾール−3−イル)ピペリジンを得た(融点:
171−173℃)。1
H NMR(CDCl3):δ1.90(m,2H);2.06(m,2H);
2.22(m,2H);2.75(m,2H);3.21(広幅d,J=12H
z,2H);3.31(m,2H);6.46(s,1H);7.30−7.5
5(m,5H);7.72(d,J=8Hz,1H);7.85(d,J=8H
z,1H);8.80(d,J=8Hz,2H);8.56(dd,J=2,5
Hz,1H);9.02(d,J=2Hz,1H);9.02(広幅s,1H)
。
実施例2
1−(2−(3−インドリル)エチル)−4−(5−(ピリジン−3−イル)ピラゾール−3−イル)ピペリジン:
実施例1に記載のものと類似の方法で、但し、ステップCにおいて1−(2−
ブロモチル)ナフタレンを3−(2−ブロモエチル)インドールに代えて、1−
(2−(3−インドリル)エチル)−4−(5−(ピリジン−3−イル)ピラゾ
ール−3−イル)ピペリジンを調製した。ジヒドロクロリド塩は、2−プロパノ
ール/HClから調製した〔融点:200℃(分解)〕。1
H NMR(CDCl3):δ1.90(m,2H);2.06(m,2H);
2.22(m,2H);2.75(m,2H);3.21(広幅d,J=12H
z,2H);3.31(m,2H);6.41(s,1H);7.10(d,J
=1.8Hz,1H);7.12(t,J=7Hz,1H);7.19(t,J
=7Hz,1H);7.35(m,2H);7.62(d,J=11Hz,1H
);8.04(広幅d,J=6Hz,1H);8.14(広幅s,1H);8.
56(dd,J=2,8Hz,1H);9.01(広幅s,1H);10.80
(広幅s,1H)。
実施例3
1−(2−(1−ナフチル)エチル)−4−(5−(3,
4−ジクロロフェニル)ピラゾール−3−イル)ピペリジン:
実施例1に記載のものと類似の方法で、但し、ステップAにおいて3−アセチ
ルピリジンを3,4−ジクロロアセトフェノンに代えて、1−(2−(1−ナフ
チル)エチル)−4−(5−(3,4−ジクロロフェニル)ピラゾール−3−イ
ル)ピペリジンを調製した(融点:144−146℃)。1
H NMR(CDCl3):δ1.87(m,2H);2.03(m,2H);
2.21(m,2H);2.75(m,2H);3.20(広幅d,J=11H
z,2H);3.30(m,2H);6.39(s,1H);7.37(広幅m
,6H);7.72(d,J=8Hz,1H);7.86(広幅s,2H);8
.05(d,J=8Hz,1H);10.6(広幅s,1H)。
実施例4
1−(2−(1−ナフチル)エチル)−4−(5−(3,
4−ジメトキシフェニル)ピラゾール−3−イル)ピペリジン:
実施例1に記載のものと類似の方法で、但し、ステップ
Aにおいて3−アセチルピリジンを3,4−ジメトキシアセトフェノンに代えて
、1−(2−(1−ナフチル)エチル)−4−(5−(3,4−ジメトキシフェ
ニル)ピラゾール−3−イル)ピペリジンを調製した(融点:117−119℃
)。1
H NMR(CDCl3):δ1.89(m,2H);2.06(広幅d,J=
12Hz,2H);2.22(t,J=11Hz,2H);2.73(m,3H
);3.20(広幅d,J=11Hz,2H);3.31(m,2H);3.9
2(s,3H);3.96(s,3H);6.36(s,1H);6.91(d
,J=8.4Hz,1H);7.37(m,3H);7.40(m,3H);7
.73(d,J=7.9Hz,1H);7.86(d,J=8.2Hz,1H)
;8.07(d,J=8.2Hz,1H);9.70(広幅s,1H)。
実施例5
1−(2−(1−ナフチル)エチル)−4−(5−(3−ニトロフェニル)ピラゾール−3−イル)ピペリジン:
実施例1に記載のものと類似の方法で、但し、ステップAにおいて3−アセチ
ルピリジンを3−ニトロアセトフェ
ノンに代えて、1−(2−(1−ナフチル)エチル)−4−(5−(3−ニトロ
フェニル)ピラゾール−3−イル)ピペリジンを調製した(融点:158−16
0℃)。1
H NMR(CDCl3):δ1.90(m,2H);2.04(m,2H);
2.26(m,2H);2.76(m,3H);3.21(d,J=4.0Hz
,2H);3.31(m,2H);6.51(s,1H);7.36(m,2H
);7.41(m,3H);7.73(d,J=8.0Hz,1H);7.86
(d,J=7.7Hz,1H);8.06(d,J=8.2Hz,2H);8.
12(m,2H);8.61(s,1H);10.0(広幅s,1H)。
実施例6
1−(2−フェニルエチル)−4−(5−(3−ニトロフェニル)ピラゾール−3−イル)ピペリジン:
実施例5に記載のものと類似の方法で、但し、ステップCにおいて1−(2−
ブロモエチル)ナフタレンを2−フェネチルブロミドに代えて、1−(2−フェ
ニル)エチル)−4−(5−(3−ニトロフェニル)ピラゾール−3−イル)ピ
ペリジンを調製した(融点:155−156℃)
。1
H NMR(CDCl3):δ1.84(m,2H);2.03(m,2H);
2.15(m,2H);2.63(m,2H);2.75(m,1H);2.8
3(m,2H);3.11(d,J=10Hz,2H);6.49(s,1H)
;7.20(m,5H);7.55(t,J=8Hz,1H);8.11(m,
2H);8.60(s,1H);10.3(広幅s,1H)。
実施例7
1−(2−(1−ナフチル)エチル)−4−(5−(3−ブロモフェニル)ピラゾール−3−イル)ピペリジン:
実施例1に記載のものと類似の方法で、但し、ステップAにおいて3−アセチ
ルピリジンを3−ブロモアセトフェノンに代えて、1−(2−(1−ナフチル)
エチル)−4−(5−(3−ブロモフェニル)ピラゾール−3−イル)ピペリジ
ンを調製した(融点:108−110℃)。1
H NMR(CDCl3):δ1.87(m,2H);2.05(d,11.9
Hz,2H);2.21(m,2H);2.72(m,3H);3.19(d,
J=11.6Hz,2H);3.30(m,2H);6.40(s,1
H);7.27(d,J=7.9Hz,1H);7.36(m,5H);7.6
7(d,J=6.0Hz,1H);7.72(d,J=7.9Hz,1H);7
.85(dd,J=7.3,1.3Hz,1H);7.91(s,1H);8.
06(d,J=8.2Hz,1H);9.95(広幅s,1H)。
実施例8
1−(2−(フェニルエチル)−4−(5−(3−ブロモフェニル)ピラゾール−3−イル)ピペリジン:
実施例7に記載のものと類似の方法で、但し、ステップCにおいて2−(1−
ナフチル)エチルブロミドを2−フェネチルブロミドに代えて、1−(2−(フ
ェニル)エチル)−4−(5−(3−ブロモフェニル)ピラゾール−3−イル)
ピペリジンを調製した(融点:124−125℃)。1
H NMR(CDCl3):δ1.82(m,2H);2.01(m,2H);
2.15(m,2H);2.62(m,2H);2.70(m,1H);2.8
2(m,2H);3.10(d,J=11Hz,2H);6.38(s,1H)
;7.21(m,5H);7.43(d,J=8
Hz,1H);7.66(広幅s,1H);7.90(広幅s,1H);10.
8(広幅s,1H)。
実施例9
1−(2−(1−ナフチル)エチル)−4−(5−(3−シアノフェニル)ピラゾール−3−イル)ピペリジン:
実施例1に記載のものと類似の方法で、但し、ステップAにおいて3−アセチ
ルピリジンを3−シアノアセトフェノンに代えて、1−(2−(1−ナフチル)
エチル)−4−(5−(3−シアノフェニル)ピラゾール−3−イル)ピペリジ
ンを調製した(融点:135−137℃)。1
H NMR(CDCl3):δ1.85(m,2H);2.05(d,J=11
.4Hz,2H);2.22(広幅t,J=11.5Hz,2H);2.74(
m,3H);3.20(d,J=11.2Hz,2H);3.30(m,2H)
;6.43(s,1H);7.36(m,5H);7.58(d,J=7.7H
z,1H);7.72(d,J=8.0Hz,1H);7.85(d,J=7.
2Hz,1H);8.0(d,J=7.7Hz,1H);8.06(d,J=7
.5Hz,1H);9.99(広幅s,1H)。
実施例10
1−(2−(フェニルエチル)−4−(5−(3−シアノフェニル)ピラゾール−3−イル)ピペリジン:
実施例9に記載のものと類似の方法で、但し、ステップCにおいて2−(1−
ナフチル)エチルブロミドを2−フェネチルブロミドに代えて、1−(2−(フ
ェニル)エチル)−4−(5−(3−シアノフェニル)ピラゾール−3−イル)
ピペリジンを調製した(融点:148−150℃)。1
H NMR(CDCl3):δ1.83(m,2H);2.02(m,2H);
2.14(t,J=11Hz,2H);2.63(m,2H);2.67(m,
1H);2.84(m,2H);3.11(d,J=11Hz,2H);7.2
0(m,5H);7.48(m,1H);7.57(d,J=7Hz,1H);
8.01(広幅m,2H);10.0(広幅s,1H)。
実施例11
1−(2−(1−ナフチル)エチル)−4−(5−(4−シアノフェニル)ピラゾール−3−イル)ピペリジン:
実施例1に記載のものと類似の方法で、但し、ステップ
Aにおいて3−アセチルピリジンを4−シアノアセトフェノンに代えて、1−(
2−(1−ナフチル)エチル)−4−(5−(4−シアノフェニル)ピラゾール
−3−イル)ピペリジンを調製した(融点:229−230℃)。1
H NMR(CDCl3):δ1.89(m,2H);2.03(m,2H);
2.25(広幅t,J=11.5Hz,2H);2.78(m,3H);3.2
0(広幅d,J=12Hz,2H);3.26(m,2H);6.47(s,1
H);7.36(m,2H);7.52(m,2H);7.71(m,3H);
7.86(m,3H);8.06(d,J=8.4Hz,1H);9.98(広
幅s,1H)。
実施例12
1−(2−(1−ナフチル)エチル)−4−(5−(2−ピリジル)ピラゾール−3−イル)ピペリジン:
実施例1に記載のものと類似の方法で、但し、ステップAにおいて3−アセチ
ルピリジンを2−アセチルピリジンに代えて、1−(2−(1−ナフチル)エチ
ル)−4−(5−(2−ピリジル)ピラゾール−3−イル)ピペリジンを調製し
た(融点:154−155℃)。1
H NMR(CDCl3):δ1.94(m,2H);2.04(m,2H);
2.26(広幅t,J=11Hz,2H);2.78(m,3H);3.20(
広幅d,J=11Hz,2H);3.34(広幅t,J=8.5Hz,2H);
6.23(s,1H);7.21(m,1H);7.40(m,2H);7.4
9(m,2H);7.72(m,2H);7.84(d,J=8Hz,1H);
8.09(d,J=8Hz,1H);8.61(d,J=4.5Hz,1H);
11.03(広幅s,1H)。
実施例13
1−(2−(1−ナフチル)エチル)−4−(5−(2−ナフチル)ピラゾール−3−イル)ピペリジン:
実施例1に記載のものと類似の方法で、但し、ステップAにおいて3−アセチ
ルピリジンを2−アセチルナフタレンに代えて、1−(2−(1−ナフチル)エ
チル)−4−(5−(2−ナフチル)ピラゾール−3−イル)ピペリジンを調製
した(融点:180−182℃)。1
H NMR(CDCl3):δ1.91(m,2H);2.09(m,2H);
2.23(広幅t,J=11.7Hz,2H);2.77(m,3H);3.2
1(広幅d,
J=11.5Hz,2H);3.31(m,2H);6.55(s,1H);7
.37(m,2H);7.47(m,4H);7.72(d,J=7.7Hz,
1H);7.82(m,6H);8.0(d,J=8Hz,1H);9.82(
広幅s,1H)。
実施例14
1−(2−(1−ナフチル)エチル)−4−(5−(ベン
ゾジオキサン−6−イル)ピラゾール−3−イル)ピペリジン:
実施例1に記載のものと類似の方法で、但し、ステップAにおいて3−アセチ
ルピリジンを6−アセチルベンゾジオキサンに代えて、1−(2−(1−ナフチ
ル)エチル)−4−(5−(ベンゾジオキサン−6−イル)ピラゾール−3−イ
ル)ピペリジンを調製した(融点:185−187℃)。1
H NMR(CDCl3):δ1.86(m,2H);2.04(m,2H);
2.24(m,2H);2.74(m,3H);3.18(d,J=11Hz,
2H);3.30(m,2H);4.28(s,4H);6.31(s,1H)
;6.90(d,J=8Hz,1H);7.36
(m,2H);7.42(m,2H);7.20(d,J=8Hz,1H);7
.85(d,J=8Hz,1H);8.06(d,J=8Hz,1H);9.8
0(広幅s,1H)。
実施例15
1−(2−(1−ナフチル)エチル)−4−(5−(2−フリル)ピラゾール−3−イル)ピペリジン:
実施例1に記載のものと類似の方法で、但し、ステップAにおいて3−アセチ
ルピリジンを2−アセチルフランに代えて、1−(2−(1−ナフチル)エチル
)−4−(5−(2−フリル)ピラゾール−3−イル)ピペリジンを調製した(
融点:122−123℃)。1
H NMR(CDCl3):δ1.87(m,2H);2.04(広幅d,J=
12.9Hz,2H);2.21(広幅t,J=11Hz,2H);2.72(
m,3H);3.18(d,J=10.5Hz,2H);3.30(t,J=8
Hz,2H);6.35(s,1H);6.46(d,J=1.8Hz,1H)
;6.62(d,J=3.0Hz,1H);7.36(m,5H);7.72(
d,J=7.9Hz,1H);7.85(d,J=8.2Hz
,1H);8.06(d,J=8.2Hz,1H);9.84(広幅s,1H)
。
実施例16
1−(2−(1−ナフチル)エチル)−4−(5−(3−チエニル)ピラゾール−3−イル)ピペリジン:
実施例1に記載のものと類似の方法で、但し、ステップAにおいて3−アセチ
ルピリジンを3−アセチルチオフェンに代えて、1−(2−(1−ナフチル)エ
チル)−4−(5−(3−チエニル)ピラゾール−3−イル)ピペリジンを調製
した(融点:124−125℃)。1
H NMR(CDCl3):δ1.88(m,2H);2.04(広幅d,J=
12.6Hz,2H);2.21(t,J=11.5Hz,2H);2.71(
m,3H);3.18(d,J=11.4Hz,2H);3.30(m,2H)
;6.31(s,1H);7.40(m,4H);7.46(m,3H);7.
72(d,J=7.7Hz,1H);7.85(d,J=7.4Hz,1H);
8.06(d,J=8.0Hz,1H);9.82(広幅s,1H)。
実施例17
1−(2−(1−ナフチル)エチル)−4−(5−(3,
4−メチレンジオキシフェニル)ピラゾール−3−イル)ピペリジン:
実施例1に記載のものと類似の方法で、但し、ステップAにおいて3−アセチ
ルピリジンを3,4−メチレンジオキシアセトフェノンに代えて、1−(2−(
1−ナフチル)エチル)−4−(5−(3,4−メチレンジオキシフェニル)ピ
ラゾール−3−イル)ピペリジンを調製した(融点:168−170℃)。1
H NMR(CDCl3):δ1.87(m,2H);2.04(d,J=11
.7Hz,2H);2.21(t,J=11.5Hz,2H);2.71(m,
3H);3.19(d,J=11.2Hz,2H);3.30(m,2H);6
.0(s,2H);6.31(s,1H);6.84(d,J=7.9Hz,1
H);7.36(m,3H);7.41(m,3H);7.72(d,J=7.
7Hz,1H);7.85(d,J=7.7Hz,1H);8.06(d,J=
8.4Hz,1H);9.7(広幅s,1H)。
実施例18
1−(2−(1−ナフチル)エチル)−4−(5−(4−メトキシフェニル)ピラゾール−3−イル)ピペリジン:
実施例1に記載のものと類似の方法で、但し、ステップAにおいて3−アセチ
ルピリジンを4−メトキシアセトフェノンに代えて、1−(2−(1−ナフチル
)エチル)−4−(5−(4−メトキシフェニル)ピラゾール−3−イル)ピペ
リジンを調製した(融点:141−144℃)。1
H NMR(CDCl3):δ1.88(m,2H);2.04(m,2H);
2.21(m,2H);2.75(m,3H);3.19(d,J=11Hz,
2H);3.30(m,2H);3.84(s,3H);6.34(s,1H)
;6.93(d,J=8.6Hz,2H);7.35(m,3H);7.47(
m,3H);7.72(d,J=7.4Hz,1H);7.85(d,J=7.
6Hz,1H);8.06(d,J=8Hz,1H);9.95(広幅s,1H
)。
実施例19
1−(2−(1−ナフチル)エチル)−4−(5−(6−キノリニル)ピラゾール−3−イル)ピペリジン:
実施例1に記載のものと類似の方法で、但し、ステップ
Aにおいて3−アセチルピリジンを6−アセチルキノリンに代えて、1−(2−
(1−ナフチル)エチル)−4−(5−(6−キノリニル)ピラゾール−3−イ
ル)ピペリジンを調製した(融点:180−182℃)。1
H NMR(CDCl3):δ1.91(m,2H);2.09(m,2H);
2.23(m,2H);2.75(m,3H);3.21(d,J=11.7H
z,2H);3.31(m,2H);6.57(s,1H);7.32(m,3
H);7.41(m,2H);7.73(d,J=7.4Hz,1H);7.8
6(d,J=7.5Hz,1H);8.07(d,J=8Hz,1H);8.1
3(m,4H);8.90(dd,J=4,1.5Hz,1H);10(広幅s
,1H)。
実施例20
1−(2−(2,6−ジメトキシフェノキシ)エチル)−
4−(5−(ピリジン−3−イル)ピラゾール−3−イル)ピペリジン:
実施例1に記載のものと類似の方法で、但し、ステップCにおいて1−(2−
ブロモエチル)ナフタレンを2−(2,6−ジメトキシフェノキシ)エチルブロ
ミドに代えて
、1−(2−(2,6−ジメトキシフェノキシ)エチル)−4−(5−(ピリジ
ン−3−イル)ピラゾール−3−イル)ピペリジンを調製した(融点:149−
151℃)。1
H NMR(CDCl3):δ1.89(m,2H);2.01(広幅d,J=
7.9Hz,2H);2.23(m,2H);2.73(m,1H);2.83
(t,J=6.0Hz,2H);3.19(広幅d,J=11.8Hz,2H)
;3.84(s,6H);4.12(t,J=6.0Hz,2H);6.43(
s,1H);6.57(d,J=1.6Hz,2H);6.99(t,J=8.
4Hz,1H);7.32(m,1H);8.06(広幅d,J=7.22Hz
,1H);8.55(m,1H);9.00(s,1H);10.08(広幅s
,1H)。
実施例21
1−(2−(2−エトキシフェノキシ)エチル)−4−(
5−(ピリジン−3−イル)ピラゾール−3−イル)ピペリジン:
実施例1に記載のものと類似の方法で、但し、ステップCにおいて1−(2−
ブロモエチル)ナフタレンを2−(2−エトキシフェノキシ)エチルブロミドに
代えて、1−
(2−(2−エトキシフェノキシ)エチル)−4−(5−(ピリジン−3−イル
)ピラゾール−3−イル)ピペリジンを調製した(融点:104−105℃)。1
H NMR(CDCl3):δ1.42(m,3H);1.85(m,2H);
2.01(広幅d,J=7.9Hz,2H);2.29(m,2H);2.73
(m,1H);2.89(t,J=11.5Hz,2H);3.15(広幅d,
J=11.5Hz,2H);4.08(m,2H);4.15(m,2H);6
.42(2,1H);6.90(m,4H);7.32(m,1H);8.04
(広幅d,J=7.3Hz,1H);8.55(m,1H);8.99(s,1
H);9.99(広幅s,1H)。
実施例22
1−(2−(2−メトキシフェニル)エチル)−4−(5
−(ピリジン−3−イル)ピラゾール−3−イル)ピペリジン:
実施例15に記載のものと類似の方法で、但し、ステップCにおいて1−(2
−ブロモエチル)ナフタレンを2−(2−メトキシフェニル)エチルブロミドに
代えて、1−(2−(2−メトキシフェニル)エチル)−4−(5−(
ピリジン−3−イル)ピラゾール−3−イル)ピペリジンを調製した(融点:1
32−134℃)。1
H NMR(CDCl3):δ2.00(広幅m,4H);2.25(広幅s,
2H);2.60(広幅m,3H);2.91(広幅s,2H);3.21(広
幅s,2H);3.81(s,3H);6.42(s,1H);6.88(m,
2H);7.25(m,3H);8.03(d,J=7.5Hz,1H);8.
55(dd,J=1.5,5Hz,1H);9.00(s,1H);10.80
(広幅s,1H)。
実施例23
1−(2−(2−ナフチル)エチル)−4−(5−(ピリジン−3−イル)ピラゾール−3−イル)ピペリジン:
実施例1に記載のものと類似の方法で、但し、ステップCにおいて1−(2−
ブロモエチル)ナフタレンを2−(2−ブロモエチル)ナフタレンに代えて、1
−(2−(2−ナフチル)エチル)−4−(5−(ピリジン−3−イル)ピラゾ
ール−3−イル)ピペリジンを調製した(融点:190−190.5℃)。1
H NMR(CDCl3):δ1.88(m,2H);2
.05(m,2H);2.21(dt,J=2,10Hz,2H);2.75(
m,3H);3.01(m,2H);3.17(広幅d,J=11.6Hz,2
H);6.44(s,1H);7.35(m,2H);7.45(m,2H);
7.65(s,1H);7.80(m,3H);8.05(広幅d,J=7.5
Hz,1H);8.55(dd,J=1.5,5Hz,1H);9.00(s,
1H);10.20(広幅s,1H)。
実施例24
1−(2−(4−メトキシフェニル)エチル)−4−(5
−(ピリジン−3−イル)ピラゾール−3−イル)ピペリジン:
実施例1に記載のものと類似の方法で、但し、ステップCにおいて1−(2−
ブロモエチル)ナフタレンを2−(4−メトキシフェニル)エチルブロミドに代
えて、1−(2−(4−メトキシフェニル)エチル)−4−(5−(ピリジン−
3−イル)ピラゾール−3−イル)ピペリジンを調製した(融点:184−18
6℃)。1
H NMR(CDCl3):δ1.86(m,2H);2.03(広幅d,J=
11.4Hz,2H);2.16(
m,2H);2.60(m,2H);2.76(m,3H);3.11(広幅d
,J=11.75Hz,2H);3.79(s,3H);6.44(s,1H)
;6.84(m,2H);7.13(m,2H);7.33(m,1H);8.
06(広幅d,J=6.7Hz,1H);8.56(m,1H);9.00(s
,1H);10.15(広幅s,1)。
実施例25
1−(2−(3−メトキシフェニル)エチル)−4−(5
−(ピリジン−3−イル)ピラゾール−3−イル)ピペリジン:
実施例1に記載のものと類似の方法で、但し、ステップCにおいて1−(2−
ブロモエチル)ナフタレンを2−(3−メトキシフェニル)エチルブロミドに代
えて、1−(2−(3−メトキシフェニル)エチル)−4−(5−(ピリジン−
3−イル)ピラゾール−3−イル)ピペリジンを調製した(融点:163−16
5℃)。1
H NMR(CDCl3):δ1.85(m,2H);2.04(広幅d,J=
11.4Hz,2H);2.17(m,2H);2.65(m,2H);2.7
9(m,3H
);3.11(広幅d,J=11.04Hz,2H);3.81(s,3H);
6.44(d,J=0.5Hz,1H);6.78(m,3H);7.22(m
,1H);7.31(m,1H);8.05(広幅d,J=7.89Hz,1H
);8.56(m,1H);9.00(d,J=1.68Hz,1H);9.9
1(広幅s,1H)。
実施例26
1−(2−(ベンゾチオフェン−3−イル)エチル)−4
−(5−(ピリジン−3−イル)ピラゾール−3−イル)ピペリジン:
実施例1に記載のものと類似の方法で、但し、ステップCにおいて1−(2−
ブロモエチル)ナフタレンを3−(2−ブロモエチル)ベンゾチオフェンに代え
て、1−(2−(ベンゾチオフェン−3−イル)エチル)−4−(5−(ピリジ
ン−3−イル)ピラゾール−3−イル)ピペリジンを調製した(融点:176−
177℃)。1
H NMR(CDCl3):δ1.88(m,2H);2.06(広幅d,J=
12.4Hz,2H);2.22(m,2H);2.79(m,3H);3.0
9(t,J=7.8Hz,2H);3.17(d,J=11.6Hz,
2H);6.46(s,1H);7.19(s,1H);7.37(m,3H)
;7.78(m,1H);7.87(m,1H);8.06(広幅d,J=8.
2Hz,1H);8.56(m,1H);9.01(d,J=1.51Hz,1
H);10.0(広幅s,1H)。
実施例27
1−(2−(N−ベンゾイミダゾール−2−オン)エチル
)−4−(5−(ピリジン−3−イル)ピラゾール−3−イル)ピペリジン:
実施例1に記載のものと類似の方法で、但し、ステップCにおいて1−(2−
ブロモエチル)ナフタレンをN−(2−ブロモエチル)ベンゾイミダゾール−2
−オンに代えて、1−(2−(ベンゾイミダゾール−2−オン)エチル)−4−
(5−(ピリジン−3−イル)ピラゾール−3−イル)ピペリジンを調製した〔
融点:219−223℃(分解)。1
H NMR(CD3OD):δ2.03(広幅q,J=11.5Hz,2H);
2.38(広幅d,J=13.8Hz,2H);3.1−3.3(m,5H);
3.59(t,J=6.4Hz,2H);3.98(広幅d,J=11
Hz,2H);4.39(t,J=5.9Hz,2H);6.87(s,1H)
;7.14(m,3H);7.27(d,J=3.9Hz,1H);8.08(
広幅s,1H);8.73(広幅s,1H);8.90(広幅s,1H);9.
21(s,1H)。
実施例28
1−(2−(3−インドリル)エチル)−4−(5−(ベ
ンゾジオキサン−6−イル)ピラゾール−3−イル)ピペリジン:
実施例1に記載のものと類似の方法で、但し、ステップCにおいて1−(2−
ブロモエチル)ナフタレンを3−(2−ブロモエチル)インドールに代えて、1
−(2−(3−インドリル)エチル)−4−(5−(ベンゾジオキサン−6−イ
ル)ピラゾール−3−イル)ピペリジンを調製した(融点:213−214℃)
。1
H NMR(CDCl3):δ1.83(m,2H);2.02(d,J=10
.7Hz,2H);2.16(t,J=11.3Hz,2H);2.71(m,
3H);2.98(m,2H);3.14(d,J=8.5Hz,2H);4.
28(s,4H);6.28(s,1H);6.
86(d,J=8.2Hz,1H);7.05(m,5H);7.36(d,J
=8.3Hz,1H);7.61(d,J=7.7Hz,1H);8.62(広
幅s,1H)。
実施例29
1−(2−(3−ベンゾフリル)エチル)−4−(5−(
ベンゾジオキサン−6−イル)ピラゾール−3−イル)ピペリジン:
実施例1に記載のものと類似の方法で、但し、ステップCにおいて1−(2−
ブロモエチル)ナフタレンを3−(2−ブロモエチル)ベンゾフランに代えて、
1−(2−(3−ベンゾフリル)エチル)−4−(5−(ベンゾジオキサン−6
−イル)ピラゾール−3−イル)ピペリジンを調製した(融点:183−185
℃)。1
H NMR(CDCl3):δ1.85(m,2H);2.02(広幅d,J=
11.9Hz,2H);2.18(広幅t,J=10.8Hz,2H);2.7
2(m,3H);2.90(広幅t,J=7.7Hz,2H);3.12(広幅
d,J=12.1Hz,2H);4.27(s,4H);6.28(s,1H)
;6.88(d,J=8.
2Hz,1H);7.22(m,4H);7.45(m,2H);7.56(d
,J=7.7Hz,1H);9.7(広幅s,1H)。
実施例30
1−(テトラリン−2−イル)−4−[5−(ピリジン−3−イル)ピラゾール−3−イル]ピペリジン:
ステップA:1−(テトラリン−2−イル)ピペリジン−4−カルボン酸エチル
。
トルエン(350ml)中のβ−テトラロン(11g,0.075mol)、
イソニペコチン酸エチル(13g,0.083mol)及びp−トルエンスルホ
ン酸一水和物(150mg)の溶液をN2下にDean−Stark型トラップ
を用いて加熱還流させた。理論量の水(1.4ml)を補集した後、反応混合物
をNaHCO3飽和溶液に注いで分離し、水性層をさらにEtOAcで2回抽出
した。合わせた有機抽出物を脱水、濾過、濃縮乾固して、対応エナミンを得た。
THF(300ml)中のエナミン(21.7g)をAcOH(13.4g,0
.22mol)及びトリアセトキシホウ水素化ナトリウム(17.4g,0.0
82mol)で処理した。混合物を攪拌し、12時間
45℃に加熱した。次いで、反応体をNaHCO3飽和溶液に注ぎ、水性層をE
tOAcで3回抽出した。有機抽出物を脱水、濾過、濃縮乾固して、1−(テト
ラリン−2−イル)ピペリジン−4−カルボン酸エチルを得た。
ステップB:1−(テトラリン−2−イル)ピペリジン−4−カルボン酸塩酸塩
。
1−(テトラリン−2−イル)ピペリジン−4−カルボン酸エチル(7.1g
,0.025mol)を室温で6NHCl(80ml)で処理した。一晩攪拌し
た後、懸濁液を濾取し、固体を真空乾燥して、1−(テトラリン−2−イル)ピ
ペリジン−4−カルボン酸塩酸塩を得た。
C16H21NO2・HCl・0.3H2Oの元素分析:
計算値:C,63.79;H,7.56;N,9.65;
実測値:C,63.87;H,7.33;N,4.77。
ステップC:1−(テトラリン−2−イル)−4−(1−(3−ヒドロキシ−1
−オキソ−3−(3−ピリジニル)−2−プロペニル)ピペリジン。
H2O(20ml)中の1−(テトラリン−2−イル)ピペリジン−4−カル
ボン酸塩酸塩(0.59g,0.002mol)の溶液をNaHCO3(0.1
7g,0.0
02mol)で処理した。次いで、溶液を濃縮乾固し、固体残留物をCHCl3
で数回抽出した。有機抽出物を脱水、濾過、濃縮乾固して、酸を得た。
THF(10ml)中の該酸(0.52g,0.002mol)をN2下に室
温で1,1′−カルボニルジイミダゾール(0.34g,0.0021ml)で
処理し、溶液を45分間攪拌した。
別のフラスコに、THF(10ml)中の3−アセチルピリジン(0.27g
,0.0021mol)を加え、溶液をN2下に−78℃に冷却した。この溶液
に注入器を介して−78℃でリチウムジイソプロピルアミド(ヘプタン−THF
−エチルベンゼン中2M溶液1.1ml,0.0022mol)を滴下した。5
分間熟成させた後、イミダゾリド溶液を−78℃で滴下した。次いで、得られた
濃懸濁液を室温になるまで攪拌した。2時間後、清澄な黄色溶液を飽和NaHC
O3溶液中に注ぎ、水性層をEtOAcで3回抽出した。有機抽出物を脱水、濾
過、濃縮乾固した。粗残留物をStillカラム(40mm)上のクロマトグラ
フィーにかけ、生成物を、NH3で飽和した10%IPA/CHCl3で溶離して
、1−(テトラリン−2−イ
ル)−4−(1−(3−ヒドロキシ−1−オキソ−3−(3−ピリジニル)−2
−プロペニル)ピペリジンを得た。
ステップD:実施例1に記載のものと類似の方法で、但し、ステップDにおいて
1−(2−(1−ナフチル)エチル−4−(1−(3−ヒドロキシ−1−オキソ
−3−(3−ピリジニル)−2−プロペニル)ピペリジンを1−(テトラリン−
2−イル)−4−(1−(3−ヒドロキシ−1−オキソ−3−(3−ピリジル)
−2−プロペニル)ピペリジンに置き換えて、「標記」化合物の遊離塩基を得た
。EtOH−HClからトリヒドロクロリド半水和物を調製し、EtOHから再
結晶して、1−(テトラリン−2−イル)−4−[5−(ピリジン−3−イル)
ピラゾール−3−イル]ピペリジンを得た(融点:263−265℃)。
C23H25N4・3HCl・0.5H2Oの元素分析:
計算値:C,6.14;H,11.77;N,58.05;
実測値:C,6.20;H,11.59;N,57.91。
遊離塩基の1H NMR(CDCl3):δ1.65(m,1H);2.00(m
,5H);2.40(m,2H);
2.90(m,6H);3.10(広幅t,2H);6.4(s,1H);7.
1(広幅s,4H);7.30(dd,1H);8.05(d,1H);8.5
5(d,1H);9.00(s,1H)。
実施例31及び32
1−(2−(1−ナフチル)エチル)−4−(3−(1,
4−ベンゾジオキサン−6−イル)イソオキサゾール−5−イル)ピペリジン
及び
1−(2−(1−ナフチル)エチル)−4−(5−(1,
4−ベンゾジオキサン−6−イル)イソオキサゾール−3−イル)ピペリジン:
実施例1に記載のものと類似の方法で、但し、ステップ
Aにおいて3−アセチルピリジンを1,4−ベンゾジオキサン−6−イルメチル
ケトンに代えて、1−(1,1−ジメチルエトキシカルボニル)−4−(1−(
3−ヒドロキシ−1−オキソ−3−(1,4−ベンゾジオキサン−6−イル)−
2−プロペニル)ピペリジンを調製した。
ステップB:1−(1,1−ジメチルエトキシ−カルボニル)−4−(3−(1
,4−ベンゾジオキサン−6−イル)−3−ヒドロキシ−3,4−ジヒドロイソ
オキサゾール−5−イル)ピペリジン及び1−(1,1−ジメチルエトキシカル
ボニル)−4−(5−(1,4−ベンゾジオキサン−6−イル)−3−ヒドロキ
シ−3,4−ジヒドロイソオキサゾール−5−イル)ピペリジン。
メタノール(5ml)及びジメチルホルムアミド(2ml)中に溶解した1−
(1,1−ジメチルエトキシカルボニル)−4−(1−(3−ヒドロキシ−1−
オキソ−3−(1,4−ベンゾジオキサン−6−イル)−2−プロペニル)ピペ
リジン(400mg,1.03mmol)及びジイソプロピルアミン(357m
l,2.05mmol)に、ヒドロキシルアミン塩酸塩(69.49mg,2.
05mmol)を加えた。50℃で6時間加熱後、第2回目の
ヒドロキシルアミン塩酸塩(143mg)を加え、反応混合物を50℃で16時
間攪拌した。水(25ml)を加え、混合物を酢酸エチル(35ml)で3回抽
出し、合わせた有機層を水とブラインで洗浄、Na2SO4で脱水、真空蒸発させ
て、1−(1,1−ジメチルエトキシカルボニル)−4−(3−(1,4−ベン
ゾジオキサン−6−イル)−3−ヒドロキシ−3,4−ジヒドロイソオキサゾー
ル−5−イル)ピペリジン及び1−(1,1−ジメチルエトキシ−カルボニル)
−4−(5−(1,4−ベンゾジオキサン−6−イル)−3−ヒドロキシ−3,
4−ジヒドロイソオキサゾール−5−イル)ピペリジンの混合物を含む粗油状残
留物を得た。
3−ヒドロキシ−3,4−ジヒドロイソオキサゾール混合物を、精製せずに塩
化メチレン(25ml)に溶解し、アルゴン下に0℃に冷却、塩化メシル(11
0mg,74.4ml,0.961mmol)及びトリエチルアミン(124m
g,167ml,0.961mmol)で処理した。室温に温めた後、油浴中で
3時間50℃に加温して脱水し、所望の1−(1,1−ジメチルエトキシカルボ
ニル)−4−(3−(1,4−ベンゾジオキサン−6−イル)
イソオキサゾール−5−イル)ピペリジンと1−(1,1−ジメチルエトキシ−
カルボニル)−4−(5−(1,4−ベンゾジオキサン−6−イル)イソオキサ
ゾール−3−イル)ピペリジンのイソオキサゾール混合物を得た。ロータリーエ
バポレーターで蒸発させ、酢酸エチルと重炭酸ナトリウムに分配し、EtOAC
で抽出、ブラインで洗浄、Na2SO4で脱水、濾過し、再度ロータリーエバポレ
ーターで蒸発させて、油状残留物を得た。
ステップC:4−(3−(1,4−ベンゾジオキサン−6−イル)イソオキサゾ
ール−5−イル)ピペリジン及び1−(1,1−ジメチルエトキシ−カルボニル
)−4−(5−(1,4−ベンゾジオキサン−6−イル)イソオキサゾール−3
−イル)ピペリジン。
攪拌棒及びスパージャーを備えた100ml容量の丸底フラスコに、1−(1
,1−ジメチルエトキシカルボニル)−4−(3−(1,4−ベンゾジオキサン
−6−イル)イソオキサゾール−5−イル)ピペリジン、1−(1,1−ジメチ
ルエトキシ−カルボニル)−4−(5−(1,4−ベンゾジオキサン−6−イル
)イソオキサゾール−3−イル)ピペリジン(350mg,0.83mmol)
及び
無水EtOAc(35ml)を加えた。該溶液を氷浴中で冷却し、混合物中にド
ライHClガスを5分間激しく泡立たせた。混合物を0℃でさらに30分間攪拌
し、次いで、アルゴンガスを用いて過剰なHClを除去した。溶媒を真空除去し
、飽和水性重炭酸ナトリウム:ブライン(1:1)を用いて塩酸塩を遊離塩基に
変換し、EtOAc(35ml)で3回抽出し、ブラインで洗浄、Na2SO4で
脱水、濾過、ロータリーエバポレーターで蒸発させて、4−(3−(1,4−ベ
ンゾジオキサン−6−イル)イソオキサゾール−5−イル)ピペリジンと1−(
1,1−ジメチルエトキシ−カルボニル)−4−(5−(1,4−ベンゾジオキ
サン−6−イル)イソオキサゾール−3−イル)ピペリジンの混合物を油状残留
物として得た。
ステップD:1−(2−(1−ナフチル)エチル)−4−(3−(1,4−ベン
ゾジオキサン−6−イル)イソオキサゾール−5−イル)ピペリジン及び1−(
2−(1−ナフチル)エチル)−4−(5−(1,4−ベンゾジオキサン−6−
イル)イソオキサゾール−3−イル)ピペリジン。
攪拌棒及びアルゴン送込口を備えた25ml容量の丸底
フラスコに、4−(3−(1,4−ベンゾジオキサン−6−イル)イソオキサゾ
ール−5−イル)ピペリジン及び1−(1,1−ジメチルエトキシ−カルボニル
)−4−(5−(1,4−ベンゾジオキサン−6−イル)イソオキサゾール−3
−イル)ピペリジン(231mg,0.809mmol)、1−ナフチルアセト
アルデヒド(165.3mg,0.971mmol)、1,2−ジクロロエタン
(5ml)、氷酢酸(55.6ml,0.971mmol)及びトリアセトキシ
ホウ水素化ナトリウム(411.6mg,1.942mmol)を加えた。この
混合物を室温で24時間攪拌し、次いで、飽和水性重炭酸ナトリウム(75ml
)でクエンチし、EtOAc(75ml)で3回抽出、ブラインで洗浄、脱水(
Na2SO4)、濾過した。溶媒を真空除去して、褐色の油状物を得た。この物質
を、NH3で飽和したCHCl3中の3%2−プロパノールを溶離剤として用いる
シリカゲル上のクロマトグラフィーにかけ、油状物(高Rf)として主要位置異
性体を得、EtOAcから再結晶して、塩酸塩として、1−(2−(1−ナフチ
ル)エチル)−4−(3−(1,4−ベンゾジオキサン−6−イル)イソオキサ
ゾール−5−イル)ピペリジ
ン塩酸塩(融点:239.5−241℃)を得た。FABMSデータは理論m/
e=441と一致する。
遊離塩基の1H NMR(CDCl3):δ1.90(m,2H);2.13(広
幅d,J=11.5Hz,2H);2.25(広幅t,J=9.5Hz,2H)
;2.78(m,1H);3.16(広幅d,J=11.6Hz,2H);3.
31(m,2H);4.28(s,4H);6.46(s,1H);6.92(
d,J=8.2Hz,1H);7.25−7.54(m,7H);7.73(d
,J=8.1Hz,1H);7.86(dd,J=1.5,8.3Hz,1H)
;8.07(d,J=8.4Hz,1H)。
微量のイソオキサゾール位置異性体(低Rf)を分取HPLCにより精製し、
ジオキサンから凍結乾燥して、1−(2−(1−ナフチル)エチル)−4−(5
−(1,4−ベンゾジオキサン−6−イル)イソオキサゾール−3−イル)ピペ
リジントリフルオロ酢酸塩を得た。TFA塩のFAB MSデータ及び1H NM
Rデータ(CD3OD)は提示された構造と一致する。
実施例33
経口組成物の特定の実施態様として、実施例1の化合物100mgを総量58
0〜590mgとするに十分な微粉ラクトースと配合して、サイズOの硬質ゲル
カプセルに充填した。
実施例34 スクリーニングアッセイ: アドレナリン性α1a受容体結合
安定にトランスフェクトしたヒトα1a細胞系(ATCC CRL 11140
)から調製した膜を用いて、ヒトアドレナリン性α1a受容体と結合する化合物を
同定した。これらの競合結合反応体(総量200μl)には、50mM トリス
−HCl、pH7.4、5mM EDTA、150mM NaCl、100pM
[125I]−HEAT、α1a細胞系から調製した膜、及び漸増量の非標識リガン
ドが含まれていた。反応体を振とうしながら室温で1時間インキュベートした。
反応体を、Inotec 96ウエル細胞回収装置を備えたWhatman G
F/Cガラス繊維フィルターで濾過した。フィルターを氷冷緩衝液で3回洗浄し
、結合放射能を測定した(Ki)。代表的な本発明の化合物は1μM以下のKi
値を有することが判明
した。
実施例35 選択的結合アッセイ
安定にトランスフェクトしたヒトα1d及びα1b細胞系(ATCC CRL 1
1138及びCRL 11139)から調製した膜を用いて、ヒトアドレナリン
性α1a受容体に選択的に結合する化合物を同定した。これらの競合結合反応体(
総量200μl)には、50mM トリス−HCl、pH7.4、5mM ED
TA、150mM NaCl、100pM [125I]−HEAT、各α1サブタ
イプ発現プラスミドでトランスフェクトした細胞系から調製した膜と、漸増量の
非標識リガンドが含まれていた。反応体を振とうしながら室温で1時間インキュ
ベートした。反応体を、Inotec 96ウェル細胞回収装置を備えたWha
tman GF/Cガラス繊維フィルターで濾過した。フィルターを氷冷緩衝液
で3回洗浄し、結合放射能を測定した(Ki)。
実施例36 逆スクリーニング例 1.アッセイ標題
:ドーパミンD2、D4 in vitr
oスクリーニングアッセイの目的
:
このアッセイの目的は、[3H]−スピペロンとヒトドーパミン受容体D2、D3
又はD4を発現する細胞との結合に特異的に影響を及ぼす物質を排除することで
ある。方法
:
VanTolら(1991);Nature(第350巻)610−613ペ
ージを一部変更したもの。
クローン細胞系で安定に発現された特定のドーパミン受容体サブタイプを含む
凍結ペレットを2mlの溶解緩衝液(10mM トリス−HCl/5mM Mg
、pH7.4)に溶解する。これらの膜を遠心(24,450rpmで15分間
)して得られたペレットを、EDTA、MgCl2、KCl、NaCl、CaC
l2及びアスコルベートを含む50mM トリス−HCl、pH7.4に再懸濁
し、1mg/ml懸濁液を得る。0.2nM [3H]−スピペロンを含めて総
量500μlとなるように50〜75μgの膜を添加してアッセイを開始する。
10μM アポモルフィンを用いて非特異的結合を明確にする。室温で2時間イ
ンキュベートした後、50mM トリス−HCl、p
H7.4を用いて、0.3% PEIに予め浸漬したGF/Bフィルターで急速
濾過してアッセイを終了する。2.アッセイ標題
:セロトニン5HT1a アッセイの目的
:
このアッセイの目的は、クローン化ヒト5HT1a受容体との結合に特異的に影
響を及ぼす物質を排除することである。方法
:Schelegel及びPeroutka,Biochemical P
harmacology 35:1943−1949(1986)を一部変更し
たもの。
クローン化ヒト5HT1a受容体を発現する哺乳動物細胞を氷冷した5mM ト
リス−HCl、2mM EDTA(pH7.4)に溶解し、ポリトロンホモジナ
イザーでホモジナイズする。ホモジネートを1,000×gで30分間遠心し、
次いで上清を38,000×gで30分間再び遠心する。結合アッセイは、50
mM トリス−HCl中の0.25nM [3H]8−OH−DPAT(8−ヒ
ドロキシ−2−ジプロピルアミノ−1,2,3,4−テトラヒドロナフタレン)
、4mM CaCl2、1mg/mlアスコルベートを含む。10μM プロプ
ラノロールを用
いて非特異的結合を明確にする。室温で1時間インキュベートした後、GF/C
フィルターで急速濾過してアッセイを終了する。
実施例37 機能性アッセイ例
ヒトアドレナリン性α1a受容体に対する化合物の特異性を確認し且つ化合物の
生物学的活性を明らかにするためには、以下の機能性テストを実施し得る。
1.in vitroでのラット、イヌ及びヒト前立腺並
びにイヌ尿道
体重250〜400gの雄のTaconic Farms Sprague−
Dawleyラットを麻酔(メトヘキシタル;50mg/kg;i.p.)下に
頸部を脱臼させて殺す。下腹部を切開して前立腺の腹側葉を除去する。雑種犬か
ら取り出した各前立腺を尿道口に沿って縦方向に6〜8片に切断し、必要なら使
用前に一晩氷冷酸素化Krebs溶液中に保存する。イヌの前立腺近位の尿道を
約5mm幅で輪切りにし、次いで、得られた輪を輪状筋の収縮測定のために切り
開く。必要なら、良性前立腺過形成の経尿道手術で得たヒト前立腺細片も氷冷K
rebs溶液中に
一晩保存する。
37℃に加温した酸素化Krebs溶液(118mM NaCl、4.7mM
KCl、2.5mM CaCl2、1.2mM KH2PO4、1.2mM M
gSO4、2.0mM NaHCO3、11mM デキストロース)が入っている
ペトリ皿に組織を加える。過剰な脂質及び結合組織を慎重に除去する。4−0外
科用絹糸を用いて組織部分をガラス製組織ホルダーに結びつけ、これを、5%
CO2/95% O2を通気した37℃のKrebs緩衝液が入っている5ml容
量のジャケット付き組織浴に加える。組織をStatham−Gould力変換
器(force transducer)と接続し、1g(ラット、ヒト)又は1.5g(イヌ)
の張力を加え、組織を1時間平衡させる。Hewlett−Packard 7
700シリーズのストリップチャートレコーダーで収縮を記録する。
3μM(ラット用)、10μM(イヌ用)及び20μM(ヒト用)のフェニレ
フリンの用量で1回抗原刺激(single piming dose)を加えると、アゴニストに
対する累積濃度応答曲線が得られる。組織を10分置きに1時間洗浄する。ビヒ
クル又はアンタゴニストを浴に加えて1時
間インキュベートすると、アゴニストに対する別の累積濃度応答曲線が得られる
。
GraphPad Inplotソフトウェアを用いて各グループのEC50値
を計算する。3種以上の濃度をテストした場合はSchildプロットからpA2
(−logKb)値を得た。1種または2種の濃度のアンタゴニストをテストす
る場合は、次式:
〔式中、xはアンタゴニストの存在下及び不在下でのアゴニストのEC50の比で
あり、[B]はアンタゴニスト濃度である〕
に従ってKb値を計算する。
2.麻酔したイヌにおける尿道内圧の測定 目的
: 良性の前立腺過形成は尿の流量を低下させるが、これは、前立腺質量の
増加に起因する前立腺尿道の受動的な物理的閉塞と前立腺収縮に起因する能動的
な閉塞とにより起こり得る。プラゾシン及びテラゾシンのようなアドレナリン性
α受容体アンタゴニストは、ヒトにおいて、能動的前立腺収縮を防止し、従って
、尿の流量を改善し、症状
を軽減する。しかし、該アンタゴニストは非選択的なα1受容体アンタゴニスト
であり、顕著な血管作用も有する。本発明者らはα1a受容体サブタイプがヒト前
立腺において優勢なサブタイプであると同定したので、今や、この受容体を特異
的に標的として、付随的な脈管構造変化を伴わずに前立腺収縮を抑制することが
可能となった。以下のモデルを用い、麻酔したイヌにおいて、アドレナリン作動
性により仲介される尿道内圧及び動脈圧の変化を測定して、選択的アドレナリン
性α受容体アンタゴニストの効力及び潜在能力を評価する。その目的は、(1)
前立腺/尿道収縮及び血管応答に関与するα1受容体サブタイプを同定すること
、及び(2)このモデルを用いて新規な選択的アドレナリン性α受容体アンタゴ
ニストを評価することである。このようにして、新規なアドレナリン性α受容体
アンタゴニストも標準的なアドレナリン性α受容体アンタゴニストも評価するこ
とができる。方法
: この実験では雄の雑種犬(7〜12kg)を用いる。イヌをペントバル
ビタールナトリウム(35mg/kg、i.v.に加えて、4mg/kg/時を
iv注入)で麻酔する。気管内チューブを挿入し、Harvard大型
動物用陽圧置換給気装置を用いて動物に大気を供給する。動脈圧測定と薬物投与
のために、カテーテル(PE 240又は260)を大腿動脈を介して大動脈に
、また(各大腿静脈に1個ずつ都合2個のカテーテルを)大腿静脈を介して大静
脈に挿入する。陰茎外側方1/2インチ以下を恥骨上切開して尿管(urethers)
、膀胱及び尿道を露出させる。尿管を結紮し、カニューレを挿入して、尿が自由
にビーカー内へ流入するようにする。膀胱のドーム状部をへこませて、近位及び
遠位の尿道の切開を容易にする。膀胱頸部の尿道の下に臍帯テープ(umbilical
tape)を通し、前立腺から約1〜2cm離れて位置する遠位尿道の下には別の臍
帯テープ片を通す。膀胱を切開し、Millar微小先端型圧力変換器を尿道内
へ進入させる。膀胱の切開部を2−0または3−0絹糸で縫合(巾着縫合)して
変換器を保持する。変換器の先端を前立腺尿道内に配置し、前立腺を穏やかに押
圧し、大きな尿道圧変化に留意してMillarカテーテルの位置を確認する。
アドレナリン性α1受容体アゴニストであるフェニレフリン(0.1〜100
μg/kg;iv;体積0.05ml/kg)を投与して、尿道内圧及び動脈圧
変化に関する
用量応答曲線を得る。漸増量のアドレナリン性α受容体アンタゴニスト(又はビ
ヒクル)を投与した後、動脈圧及び尿道内圧に及ぼすフェニレフリンの作用を再
評価する。各動物について4つまたは5つのフェニレフリン用量応答曲線を得る
(対照に関して1つ、異なる用量のアンタゴニスト又はビヒクルに関して3つま
たは4つ)。フェニレフリンが誘起する動脈圧及び尿道内圧変化に対するアンタ
ゴニストの相対的潜在能力をSchild分析により測定する。一群の平均化曲
線を同時に(ALLFITソフトウェアパッケージを用いて)、傾斜、最小応答
及び最大応答を曲線間で一定にするように強制する4母数ロジスティック方程式
に当て嵌める。アンタゴニスト用量毎の用量比(用量応答曲線の対照からの右方
シフト)を、個々の曲線に関するED50の比として計算する。次いで、得られた
用量比を用いてSchildプロットを形成し、Kb(iv投与量μg/kgと
して表わされる)を決定する。Kb(フェニレフリン用量応答曲線の右方シフト
を2倍にするアンタゴニスト用量)を用いて、尿道内圧及び動脈圧のフェニレフ
リン応答を抑制するアンタゴニストの相対的潜在能力を比較する。相対的選択度
を動脈圧及び尿道内圧のKbの比
として計算する。α1受容体アンタゴニストが基線量動脈圧に及ぼす作用もモニ
ターする。アンタゴニストが動脈圧及び尿道内圧の変化に及ぼす相対的潜在能力
を比較することによって、尿道内圧の上昇に関与するα受容体サブタイプが全身
脈管構造にも存在するかどうかを判定できる。この方法により、尿道内圧の上昇
を防止するアドレナリン性α1a受容体アンタゴニストのフェニレフリンに対する
選択性が、脈管構造でのいかなる活性をも伴わずに確認できる。
上記明細書では本発明の原理を教示し、実施例は例示のために示されているが
、本発明の実施には、以下の請求の範囲及びその均等物の範囲内に含まれるあら
ゆる通常の変更、適合及び/又は修正が包含されるものと理解されたい。
【手続補正書】特許法第184条の8第1項
【提出日】1996年9月27日
【補正内容】
R18及びR19はそれぞれ独立に、C1-6アルキル、C1-6アルコキシ(C1-6)
アルキル、C1-6アルコキシ、シアノ、ニトロ、カルボキサミド、アミジノ、ア
ミノ、ハロ、スルホンアミド、アミドスルホニル、水素又はヒドロキシから選択
される〕
によって表される化合物又はその医薬上許容し得る塩。
18. 基Aが、ベンゾジオキサン、メチレンジオキシフェニル、インダン、2
,3−ジヒドロベンゾフラン、2,7−ジヒドロイソベンゾフラン、1−ナフチ
ル、2−ナフチル、ベンゾチオフェン、ベンゾフラン、インドール、キノリン、
イソキノリン、インダゾール、ベンゾイソオキサゾール、ベンゾチアゾール又は
ベンゾイミダゾ(ロン)ールから選択される、請求項17に記載の化合物及びそ
の医薬上許容し得る塩。
19. 基Qが、Qa〜Qe:
(ここで、R6及びR7の一方は炭化水素、エーテル又は複素環式基を表し、他方
は水素、炭化水素、エーテル又は複素環式基を表す)
から選択される、請求項18に記載の化合物及びその医薬上許容し得る塩。
24. テストステロン5α−レダクターゼ阻害剤が、タイプ1、タイプ2、若
しくはタイプ1とタイプ2の両方のテストステロン5α−レダクターゼ阻害剤、
又はタイプ1及びタイプ2のテストステロン5α−レダクターゼ二重阻害剤であ
る、請求項23に記載の組成物。
25. テストステロン5α−レダクターゼ阻害剤がタイプ2のテストステロン
5α−レダクターゼ阻害剤である、請求項24に記載の組成物。
26. テストステロン5α−レダクターゼ阻害剤がフィナステライドである、
請求項25に記載の組成物。
27. 前立腺組織の萎縮を抑制するための医薬を製造するための、請求項1に
記載の化合物の使用。
28. 化合物がさらに、前立腺組織の萎縮の抑制に有効な用量では血圧を低下
させない、請求項27に記載の使用。
29. 化合物をテストステロン5α−レダクターゼ阻害剤と組み合わせて投与
する、請求項27に記載の使用。
30. テストステロン5α−レダクターゼ阻害剤がフィナステライドである、
請求項29に記載の使用。
31. α1a受容体の拮抗作用により治療し得る疾患の
治療薬を製造するための、請求項1に記載の化合物の使用。
32. 化合物が以下の化合物及びその医薬上許容し得る塩から選択される、請
求項31に記載の使用:
1−(4−クロロベンジル)−4−[3−(4−クロロフェニル)−3−ヒド
ロキシ−1−オキソプロプ−2−エン−1−イル]ピペリジン;
1−ベンジル−4−[3−(4−クロロフェニル)−3−ヒドロキシ−1−オ
キソプロプ−2−エン−1−イル]ピペリジン;
1−(4−クロロベンジル)−4−[3−ヒドロキシ−3−(4−ニトロフェ
ニル)−1−オキソプロプ−2−エン−1−イル]ピペリジン;
4−[3−(4−クロロフェニル)−3−ヒドロキシ−1−オキソプロプ−2
−エン−1−イル]−1−(2−フェニルエチル)ピペリジン;
1−ベンジル−3−[3−(4−クロロフェニル)−3−ヒドロキシ−1−オ
キソプロプ−2−エン−1−イル]ピペリジン;
4−[3−(4−クロロフェニル)−2−メチル−1,
3−ジオキソプロプ−1−イル]−1−(2−フェニルエチル)ピペリジン;
1−ベンジル−4−[3−ヒドロキシ−1−オキソ−3−(2−チエニル)プ
ロプ−2−エン−1−イル]ピペリジン;
4−[3−ヒドロキシ−1−オキソ−3−(3−ピリジル)プロプ−2−エン
−1−イル]−1−(2−フェニルエチル)ピペリジン;
3−[1−(4−クロロベンジル)ピペリジン−4−イル]−5−(4−クロ
ロフェニル)ピラゾール;
3−(1−ベンジルピペリジン−4−イル)−5−(4−クロロフェニル)ピ
ラゾール;
5−(4−クロロフェニル)−3−[1−(4−メチルベンジル)ピペリジン
−4−イル]ピラゾール;
5−(4−クロロフェニル)−3−[1−(4−メトキシベンジル)ピペリジ
ン−4−イル]ピラゾール;
5−(4−クロロフェニル)−3−[1−(プロプ−2−エン−1−イル)ピ
ペリジン−4−イル]ピラゾール;
5−(4−クロロフェニル)−3−[1−(4−ニトロベンジル)ピペリジン
−4−イル]ピラゾール;
3−[1−(4−クロロベンジル)ピペリジン−4−イル]−5−フェニルピ
ラゾール;
3−[1−(4−クロロベンジル)ピペリジン−4−イル]−5−(2−チエ
ニル)ピラゾール;
3−[1−(4−クロロベンジル)ピペリジン−4−イル]−5−(4−イソ
プロピルフェニル)ピラゾール;
3−[1−(4−クロロベンジル)ピペリジン−4−イル]−5−(4−メト
キシフェニル)ピラゾール;
5−(4−クロロフェニル)−3−(1−シクロヘキシルメチルピペリジン−
4−イル)ピラゾール;
5−(4−クロロフェニル)−3−[1−(2−フェニルエチル)ピペリジン
−4−イル]ピラゾール;
5−(4−クロロフェニル)−3−[1−(3,4−ジクロロベンジル)ピペ
リジン−4−イル]ピラゾール;
3−[1−(4−クロロベンジル)ピペリジン−4−イル]−5−(3−クロ
ロフェニル)ピラゾール;
3−[1−(3−クロロベンジル)ピペリジン−4−イル]−5−(4−クロ
ロフェニル)ピラゾール;
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フロントページの続き
(51)Int.Cl.6 識別記号 FI
C07D 405/14 209 C07D 405/14 209
211 211
409/14 211 409/14 211
413/14 211 413/14 211
(81)指定国 EP(AT,BE,CH,DE,
DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,IT,L
U,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ,CF
,CG,CI,CM,GA,GN,ML,MR,NE,
SN,TD,TG),AP(KE,LS,MW,SD,S
Z,UG),UA(AM,AZ,BY,KG,KZ,MD
,RU,TJ,TM),AL,AM,AU,AZ,BB
,BG,BR,BY,CA,CN,CZ,EE,GE,
HU,IS,JP,KG,KR,KZ,LK,LR,L
T,LV,MD,MG,MK,MN,MX,NO,NZ
,PL,RO,RU,SG,SI,SK,TJ,TM,
TR,TT,UA,US,UZ,VN
(72)発明者 ヤング,ステイーブン・デイ
アメリカ合衆国、ニユー・ジヤージー・
07065、ローウエイ、イースト・リンカー
ン・アベニユー・126
(72)発明者 ザボロウスキー,マリー・ジヨー・エル
アメリカ合衆国、ニユー・ジヤージー・
07065、ローウエイ、イースト・リンカー
ン・アベニユー・126
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1. 良性の前立腺肥大の治療薬を製造するための、式1: 〔式中、破線は、5員環内の任意の位置における2つの非隣接二重結合を表し; X及びYの一方は窒素を表し、他方は酸素、硫黄又はN−R2を表し; Qは、単一のヘテロ原子として窒素原子1個を含み且つ炭素原子を介してX及 びY部分を含む5員複素環に結合している、置換された5員又は6員単環式ヘテ ロ脂肪族環を表し; R1は、水素、ハロゲン、C1-6アルキル、ヒドロキシ又はC1-6アルコキシを 表し; R2は水素又はC1-6アルキルを表し; Aは、式(i)、(ii)、(iii)、(iv): (式中、Zは酸素、硫黄又はNHを表す) の基を表し; R3、R4及びR5はそれぞれ独立に、水素、炭化水素、複素環式基、ハロゲン 、シアノ、トリフルオロメチル、ニトロ、−ORa、−SRa、−SORa、−S O2Ra、−SO2NRaRb、−NRaRb、−NRaCORb、−NRaCO2Rb、− CORa、−CO2Ra又は−CO2NRaRbから選択され; Ra及びRbは独立に、水素、炭化水素又は複素環式基を表し; 環Mは、場合によって、構造(iv)全体が、フェニル、ベンゾジオキサン、メ チレンジオキシフェニル、インダン、2,3−ジヒドロベンゾフラン、2,7− ジヒドロイソ ベンゾフラン、1−ナフチル、2−ナフチル、ベンゾチオフェン、ベンゾフラン 、インドール、キノリン、イソキノリン、インダゾール、ベンゾイソオキサゾー ル、ベンゾチアゾール、ベンゾイミダゾ(ロン)ール、チオフェン、フラン、ピ リジンを含む(但し、それらには限定されない)、単環式、二環式若しくは多環 式芳香族又はヘテロ芳香族環系であるような追加の環又は環系であり、該環系は それぞれ、上記のようなR3、R4及びR5、並びにR18及びR19で置換され得、 R18及びR19はそれぞれ独立に、C1-6アルキル、C1-6アルコキシ−C1-6アル キル、C1-6アルコキシ、シアノ、ニトロ、カルボキサミド、アミジノ、アミノ 、ハロ、スルホンアミド、アミドスルホニル、水素若しくはヒドロキシであって よい〕 の化合物又はその医薬上許容し得る塩の使用。 2. 式Iにより表される、X及びY部分を含む5員ヘテロ芳香族環が、置換さ れたイソオキサゾール、イソチアゾール又はピラゾール環である、請求項1に記 載の使用。 3. 式Iの化合物の単環式ヘテロ脂肪族環Qが、Qa〜Qe: (ここで、R6及びR7の一方は炭化水素、エーテル又は複素環式基を表し、他方 は水素、炭化水素、エーテル又は複素環式基を表す) から選択される、請求項2に記載の使用。 4. R6が、フェニル、1−ナフチル、2−ナフチル、ベンゾチオフェン、ベ ンゾフラン、インドール、キノリン、イソキノリン、インダゾール、ベンゾイソ オキサゾール、ベンゾイミダゾ(ロン)ール、チオフェン、フラン、及びピリジ ンのような(但し、それらには限定されない)、単環式若しくは多環式芳香族又 はヘテロ芳香族基〔ここで、該基はそれぞれ、置換されていないか、又は1個以 上のC1-6アルキル、C1-6アルコキシ(C1-6)アルキル、C1-6アルコキシ、シ アノ、ニトロ、カルボキサミド 、アミジノ、アミノ、ハロゲン、スルホンアミド、アミドスルホニル又はヒドロ キシで置換されていてよい〕で置換されたC0-6アルキルである、請求項3に記 載の使用。 5. 化合物が、式IA: 〔式中、Yは、酸素、硫黄又はN−R2を表し; T及びUの一方はCHを表し、他方はCH又はNを表し; R3は、水素、ハロゲン、トリフルオロメチル、シアノ、ニトロ、アミノ、C1 -6 アルキルアミノ、ジ(C1-6)アルキルアミノ、C1-6アルキル、C1-6アルコ キシ、アリール(C1-6)アルコキシ又はC2-6アルキルカルボニルを表し; R6は、C2-6アルケニル、C3-7シクロアルキル(C1-6)アルキル、アリール 、アリール(C1-6)アルキル、アリール(C2-6)アルケニル又はヘテロアリー ル(C1-6)アルキル(ここで、該基はいずれも、場合に よって、1個以上のC1-6アルキル、C1-6アルコキシ(C1-6)アルキル、C1-6 アルコキシ、シアノ、ニトロ、カルボキサミド、アミジノ、アミノ、ハロゲン、 スルホンアミド、アミドスルホニル又はヒドロキシで置換されていてよい)を表 し; R7は、水素又はメチルを表す〕 で表される化合物又はその塩若しくはプロドラッグによって表される、請求項3 に記載の使用。 6. R6が、アリル、シクロプロピルメチル、シクロヘキシルメチル、テトラ ヒドロナフチル、ベンジル、メチルベンジル、クロロベンジル、ジクロロベンジ ル、メトキシベンジル、ニトロベンジル、ナフチルメチル、ナフチルエチル、フ ェネチル、メトキシフェネチル、フェニルカルボニルメチル、フェニルプロピル 、フェニルプロペニル、フリルメチル、インドリルメチル、インドリルエチル及 びピリジルエチルから選択される、請求項5に記載の使用。 7. 化合物が、式IB: 〔式中、Yは、酸素、硫黄又はN−R2を表し; R3は、水素、ハロゲン、トリフルオロメチル、シアノ、ニトロ、アミノ、C1 -6 アルキルアミノ、ジ(C1-6)アルキルアミノ、C1-6アルキル、C1-6アルコ キシ、アリール(C1-6)アルコキシ又はC2-6アルキルカルボニルを表し; R6は、C2-6アルケニル、C3-7シクロアルキル(C1-6)アルキル、アリール 、アリール(C1-6)アルキル、アリール(C2-6)アルケニル又はヘテロアリー ル(C1-6)アルキル(ここで、該基はいずれも、場合によって、1個以上のC1 -6 アルキル、C1-6アルコキシ(C1-6)アルキル、C1-6アルコキシ、シアノ、 ニトロ、カルボキサミド、アミジノ、アミノ、ハロゲン、スルホンアミド、アミ ドスルホニル又はヒドロキシで置換されていてよい)を表し; R7は水素又はメチルを表す〕 の化合物から選択される、請求項3に記載の使用。 8. 化合物が、式IC: 〔式中、Eは式−(CH2)2−又は−(CH2)3−の結合基を表し; Yは酸素、硫黄又はN−R2を表し; T及びUの一方はCHを表し、他方はCH又はNを表し; R3は、水素、ハロゲン、トリフルオロメチル、シアノ、ニトロ、アミノ、C1 -6 アルキルアミノ、ジ(C1-6)アルキルアミノ、C1-6アルキル、C1-6アルコ キシ、アリール(C1-6)アルコキシ又はC2-6アルキルカルボニルを表し; R6は、C2-6アルケニル、C3-7シクロアルキル(C1-6)アルキル、アリール 、アリール(C1-6)アルキル、アリール(C2-6)アルケニル又はヘテロアリー ル(C1-6)アルキル(ここで、該基はいずれも、場合によって、1個以上のC1 -6 アルキル、C1-6アルコキシ−C1-6アルキル、C1-6アルコキシ、シアノ、ニ トロ 、カルボキサミド、アミジノ、アミノ、ハロゲン、スルホンアミド、アミドスル ホニル、又はヒドロキシで置換されていてよい)を表し; R7は、水素又はメチルを表す〕 の化合物並びにその塩及びプロドラッグから選択される、請求項3に記載の使用 。 9. 化合物が、式: 〔式中、Ar1及びAr2はそれぞれ独立に、置換されていないか若しくは置換さ れた芳香族、ヘテロ芳香族又は縮合ヘテロ芳香族環(ここで、該芳香族、ヘテロ 芳香族若しくは縮合ヘテロ芳香族環上の置換基は、アミノ、ニトロ、シアノ、C1-6 アルコキシ、スルホンアミド、C1-6アルキル、ヘテロアルキル又はハロゲン から選択される)から選択され; mは0又は1であり; nは0、1又は2であり; hetは、置換された芳香族又は非芳香族複素環(ここで、置換基は、C1-6 アルキル、ハロゲン又はC1-6アルコキシから選択される)であり; Xは分枝鎖又は直鎖の脂肪族又はハロゲン置換基である〕 を有する、請求項1に記載の使用。 10. 化合物が、式: 〔式中、Rは、2−フェニルエチル、ベンジル、2−(3−インドリル)エチル 、2−(1−ナフチル)エチル、2−(2,6−ジメトキシ)フェノキシエチル 、2−(2−エトキシ)フェノキシエチル、2−(2−メトキシフェニル)エチ ル、2−(2−ナフチル)エチル、2−(4−メトキシフェニル)エチル、2− (3−メトキシフェニル)エチル、2−(3−ベンゾチオフェン)エチル、水素 、β−テトラリン又は2−(N−ベンゾイミダゾロン)エチルから選択される〕 によって表される、請求項3に記載の使用。 11. 化合物が、式: (式中、Rは、3−ピリジル、2−ピリジル、4−ピリジル、フェニル、3−ニ トロフェニル、3−シアノフェニル又は3−ブロモフェニルから選択される) によって表される、請求項9に記載の使用。 12. 化合物が、式: (式中、Rは、3−ピリジル、3,4−ジクロロフェニル、3−ニトロフェニル 、3−ブロモフェニル、3−シアノフェニル、2−ピリジル、2−ナフチル、6 −ベンゾジオキサン、2−フリル、3−チエニル、3,4−メチレンジオキシフ ェニル、4−メトキシフェニル、4−シアノフェニル、6−キノリニル又は3, 4−ジメトキシフェニルから選択される) によって表される、請求項9に記載の使用。 13. 化合物が以下の化合物: 1−(4−クロロベンジル)−4−[3−(4−クロロフェニル)−3−ヒド ロキシ−1−オキソプロプ−2−エン−1−イル]ピペリジン; 1−ベンジル−4−[3−(4−クロロフェニル)−3−ヒドロキシ−1−オ キソプロプ−2−エン−1−イル]ピペリジン; 1−(4−クロロベンジル)−4−[3−ヒドロキシ−3−(4−ニトロフェ ニル)−1−オキソプロプ−2−エン−1−イル]ピペリジン; 4−[3−(4−クロロフェニル)−3−ヒドロキシ−1−オキソプロプ−2 −エン−1−イル]−1−(2−フェニルエチル)ピペリジン; 1−ベンジル−3−[3−(4−クロロフェニル)−3−ヒドロキシ−1−オ キソプロプ−2−エン−1−イル]ピペリジン; 4−[3−(4−クロロフェニル)−2−メチル−1,3−ジオキソプロプ− 1−イル]−1−(2−フェニルエチル)ピペリジン; 1−ベンジル−4−[3−ヒドロキシ−1−オキソ−3 −(2−チエニル)プロプ−2−エン−1−イル]ピペリジン; 4−[3−ヒドロキシ−1−オキソ−3−(3−ピリジル)プロプ−2−エン −1−イル]−1−(2−フェニルエチル)ピペリジン; 3−[1−(4−クロロベンジル)ピペリジン−4−イル]−5−(4−クロ ロフェニル)ピラゾール; 3−(1−ベンジルピペリジン−4−イル)−5−(4−クロロフェニル)ピ ラゾール; 5−(4−クロロフェニル)−3−[1−(4−メチルベンジル)ピペリジン −4−イル]ピラゾール; 5−(4−クロロフェニル)−3−[1−(4−メトキシベンジル)ピペリジ ン−4−イル]ピラゾール; 5−(4−クロロフェニル)−3−[1−(プロプ−2−エン−1−イル)ピ ペリジン−4−イル]ピラゾール; 5−(4−クロロフェニル)−3−[1−(4−ニトロベンジル)ピペリジン −4−イル]ピラゾール; 3−[1−(4−クロロベンジル)ピペリジン−4−イル]−5−フェニルピ ラゾール; 3−[1−(4−クロロベンジル)ピペリジン−4−イ ル]−5−(2−チエニル)ピラゾール; 3−[1−(4−クロロベンジル)ピペリジン−4−イル]−5−(4−イソ プロピルフェニル)ピラゾール; 3−[1−(4−クロロベンジル)ピペリジン−4−イル]−5−(4−メト キシフェニル)ピラゾール; 5−(4−クロロフェニル)−3−(1−シクロヘキシルメチルピペリジン− 4−イル)ピラゾール; 5−(4−クロロフェニル)−3−[1−(2−フェニルエチル)ピペリジン −4−イル]ピラゾール; 5−(4−クロロフェニル)−3−[1−(3,4−ジクロロベンジル)ピペ リジン−4−イル]ピラゾール; 3−[1−(4−クロロベンジル)ピペリジン−4−イル]−5−(3−クロ ロフェニル)ピラゾール; 3−[1−(3−クロロベンジル)ピペリジン−4−イル]−5−(4−クロ ロフェニル)ピラゾール; 5−[1−(4−クロロベンジル)ピペリジン−4−イル]−3−(4−クロ ロフェニル)−1−メチルピラゾール; 3−[1−(4−クロロベンジル)ピペリジン−4−イル]−5−(4−クロ ロフェニル)−1−メチルピラゾー ル; 3−[1−(4−クロロベンジル)ピペリジン−4−イル]−5−(2−クロ ロフェニル)ピラゾール; 3−(1−ベンジルピペリジン−4−イル)−5−フェニルピラゾール; 3−[1−(4−クロロベンジル)ピペリジン−4−イル]−5−(4−クロ ロフェニル)イソオキサゾール; 5−[1−(4−クロロベンジル)ピペリジン−4−イル]−3−(4−クロ ロフェニル)イソオキサゾール; 3−[1−(4−クロロベンジル)ピペリジン−4−イル]−5−(2−メト キシフェニル)ピラゾール; 5−(4−クロロフェニル)−3−[1−(2−メチルベンジル)ピペリジン −4−イル]ピラゾール; 5−(4−クロロフェニル)−3−[1−(3−ニトロベンジル)ピペリジン −4−イル]ピラゾール; 5−(4−クロロフェニル)−3−[1−(3−メチルベンジル)ピペリジン −4−イル]ピラゾール; 5−(4−クロロフェニル)−3−[1−(2−ニトロベンジル)ピペリジン −4−イル]ピラゾール; 3−[1−(4−クロロベンジル)ピペリジン−4−イ ル]−4−メチル−5−フェニルピラゾール; 3−[1−(2−クロロベンジル)ピペリジン−4−イル]−5−(4−クロ ロフェニル)ピラゾール; 5−(4−クロロフェニル)−3−(1−シクロプロピルメチルピペリジン− 4−イル)ピラゾール; 3−(1−ベンジルピペリジン−4−イル)−5−(4−クロロフェニル)− 4−メチルピラゾール; 5−(4−クロロフェニル)−3−[1−(2−ナフチルメチル)ピペリジン −4−イル]ピラゾール; 5−(4−クロロフェニル)−3−[1−(3−フェニルプロピル)ピペリジ ン−4−イル]ピラゾール; 5−(4−クロロフェニル)−3−[1−(3−メトキシベンジル)ピペリジ ン−4−イル]ピラゾール; 3−[1−(2−フェニルエチル)ピペリジン−4−イル]−5−(2−ピリ ジル)ピラゾール; 3−(1−ベンジル−4−メチルピペリジン−4−イル)−5−(4−クロロ フェニル)ピラゾール; 5−(4−クロロフェニル)−3−[1−(インドール−3−イルメチル)ピ ペリジン−4−イル]ピラゾール; 5−(4−クロロフェニル)−4−メチル−3−[1− (2−フェニルエチル)ピペリジン−4−イル]ピラゾール; 3−(1−ベンジルピペリジン−3−イル)−5−(4−クロロフェニル)ピ ラゾール; 3−(1−ベンジルピロリジン−3−イル)−5−(4−クロロフェニル)ピ ラゾール; 3−(1−ベンジルピペリジン−4−イル)−5−(2−チエニル)イソオキ サゾール; 5−(1−ベンジルピペリジン−4−イル)−3−(2−チエニル)イソオキ サゾール; 5−(4−クロロフェニル)−3−[1−(2−フェニルエチル)ピペリジン −4−イル]イソオキサゾール; 3−(1−ベンジルピペリジン−4−イル)−5−(4−クロロフェニル)イ ソオキサゾール; 3−(4−クロロフェニル)−4−メチル−5−[1−(2−フェニルエチル )ピペリジン−4−イル)イソオキサゾール; 5−(4−クロロフェニル)−4−メチル−3−[1−(2−フェニルエチル )ピペリジン−4−イル]イソオキサゾール; 3−(1−ベンジルピペリジン−4−イル)−5−(4−クロロフェニル)− 4−エチルピラゾール; 5−(1−ベンジルピペリジン−4−イル)−3−(4−クロロフェニル)− 1,4−ジメチルピラゾール; 3−(1−ベンジルピペリジン−4−イル)−5−(4−クロロフェニル)− 1,4−ジメチルピラゾール; 4−メトキシ−5−フェニル−3−[1−(2−フェニルエチル)ピペリジン −4−イル]ピラゾール; 5−(4−クロロフェニル)−3−[1−(3−ε−フェニルプロプ−2−エ ン−1−イル)ピペリジン−4−イル]ピラゾール; 5−(4−クロロフェニル)−3−[1−(1−ナフチルメチル)ピペリジン −4−イル]ピラゾール; 3−[1−(2−フリルメチル)ピペリジン−4−イル]−4−メチル−5− フェニルピラゾール; 3−[1−(2−(4−メトキシフェニル)エチル)ピペリジン−4−イル] −4−メチル−5−フェニルピラゾール; 4−メチル−3−[1−(2−オキソ−2−フェニルエチル)ピペリジン−4 −イル]−5−フェニルピラゾール ; 4−メチル−5−フェニル−3−[1−(2−(3−ピリジル)エチル)ピペ リジン−4−イル]ピラゾール; 5−(4−クロロフェニル)−3−[1−(1,2,3,4−テトラヒドロナ フト−2−イル)ピペリジン−4−イル]ピラゾール; 4−クロロ−5−(4−クロロフェニル)−3−[1−(2−フェニルエチル )ピペリジン−4−イル]ピラゾール; 1−(2−(1−ナフチル)エチル)−4−(5−(ピリジン−3−イル)ピ ラゾール−3−イル)ピペリジン; 1−(2−(3−インドリル)エチル)−4−(5−(ピリジン−3−イル) ピラゾール−3−イル)ピペリジン; 1−(2−(1−ナフチル)エチル)−4−(5−(3,4−ジクロロフェニ ル)ピラゾール−3−イル)ピペリジン; 1−(2−(1−ナフチル)エチル)−4−(5−(3,4−ジメトキシフェ ニル)ピラゾール−3−イル)ピペリジン; 1−(2−(1−ナフチル)エチル)−4−(5−(3−ニトロフェニル)ピ ラゾール−3−イル)ピペリジン; 1−(2−(フェニルエチル)−4−(5−(3−ニトロフェニル)ピラゾー ル−3−イル)ピペリジン; 1−(2−(1−ナフチル)エチル)−4−(5−(3−ブロモフェニル)ピ ラゾール−3−イル)ピペリジン; 1−(2−フェニルエチル)−4−(5−(3−ブロモフェニル)ピラゾール −3−イル)ピペリジン; 1−(2−(1−ナフチル)エチル)−4−(5−(3−シアノフェニル)ピ ラゾール−3−イル)ピペリジン; 1−(2−フェニルエチル)−4−(5−(3−シアノフェニル)ピラゾール −3−イル)ピペリジン; 1−(2−(1−ナフチル)エチル)−4−(5−(4−シアノフェニル)ピ ラゾール−3−イル)ピペリジン; 1−(2−(1−ナフチル)エチル)−4−(5−(2−ピリジル)ピラゾー ル−3−イル)ピペリジン; 1−(2−(1−ナフチル)エチル)−4−(5−(2−ナフチル)ピラゾー ル−3−イル)ピペリジン; 1−(2−(1−ナフチル)エチル)−4−(5−(ベンゾジオキサン−6− イル)ピラゾール−3−イル)ピペ リジン; 1−(2−(1−ナフチル)エチル)−4−(5−(2−フリル)ピラゾール −3−イル)ピペリジン; 1−(2−(1−ナフチル)エチル)−4−(5−(3−チエニル)ピラゾー ル−3−イル)ピペリジン; 1−(2−(1−ナフチル)エチル)−4−(5−(3,4−メチレンジオキ シフェニル)ピラゾール−3−イル)ピペリジン; 1−(2−(1−ナフチル)エチル)−4−(5−(4−メトキシフェニル) ピラゾール−3−イル)ピペリジン; 1−(2−(1−ナフチル)エチル)−4−(5−(6−キノリニル)ピラゾ ール−3−イル)ピペリジン; 1−(2−(2,6−ジメトキシフェノキシ)エチル)−4−(5−(ピリジ ン−3−イル)ピラゾール−3−イル)ピペリジン; 1−(2−(2−エトキシフェノキシ)エチル)−4−(5−(ピリジン−3 −イル)ピラゾール−3−イル)ピペリジン; 1−(2−(2−メトキシフェニル)エチル)−4−( 5−(ピリジン−3−イル)ピラゾール−3−イル)ピペリジン; 1−(2−(2−ナフチル)エチル)−4−(5−(ピリジン−3−イル)ピ ラゾール−3−イル)ピペリジン; 1−(2−(4−メトキシフェニル)エチル)−4−(5−(ピリジン−3− イル)ピラゾール−3−イル)ピペリジン; 1−(2−(3メトキシフェニル)エチル)−4−(5−(ピリジン−3−イ ル)ピラゾール−3−イル)ピペリジン; 1−(2−(ベンゾチオフェン−3−イル)エチル)−4−(5−(ピリジン −3−イル)ピラゾール−3−イル)ピペリジン; 1−(2−(N−ベンゾイミダゾール−2−オン)エチル)−4−(5−(ピ リジン−3−イル)ピラゾール−3−イル)ピペリジン; 1−(2−(3−インドリル)エチル)−4−(5−(ベンゾジオキサン−6 −イル)ピラゾール−3−イル)ピペリジン; 1−(2−(3−ベンゾフリル)エチル)−4−(5− (ベンゾジオキサン−6−イル)ピラゾール−3−イル)ピペリジン; 1−(テトラリン−2−イル)−4−[5−(ピリジン−3−イル)[ピラゾ ール−3−イル]ピペリジン; 1−(2−(1−ナフチル)エチル)−4−(3−(1,4−ベンゾジオキサ ン−6−イル)イソオキサゾール−5−イル)ピペリジン;又は 1−(2−(1−ナフチル)エチル)−4−(5−(1,4−ベンゾジオキサ ン−6−イル)イソオキサゾール−3−イル)ピペリジン 及びその医薬上許容し得る塩から選択される、請求項1に記載の使用。 14. 化合物がさらに、良性の前立腺肥大の軽減に有効な用量では血圧を低下 させない、請求項1に記載の使用。 15. 化合物をテストステロン5α−レダクターゼ阻害剤と組み合わせて投与 する、請求項1に記載の使用。 16. テストステロン5α−レダクターゼ阻害剤がフィナステライドである、 請求項15に記載の使用。 17. 式I: 〔式中、破線は5員環内の任意の位置における2つの非隣接二重結合を表し; X及びYの一方は窒素を表し、他方は酸素、硫黄又はN−R2を表し; Qは、単一のヘテロ原子として窒素原子1個を含み且つ炭素原子を介してX及 びY部分を含む5員複素環に結合している、置換された5員又は6員単環式ヘテ ロ脂肪族環を表し; R1は、水素、ハロゲン、C1-6アルキル、ヒドロキシ又はC1-6アルコキシか ら選択され; R2は水素又はC1-6アルキルから選択され; Aは、式(iv): (ここで、R3、R4及びR5はそれぞれ独立に、水素、 炭化水素、複素環式基、ハロゲン、シアノ、トリフルオロメチル、ニトロ、−O Ra、−SRa、−SORa、−SO2Ra、−SO2NRaRb、−NRaRb、−NRa CORb、−NRaCO2Rb、−CORa、−CO2Ra又は−CO2NRaRbから 選択される) の基を表し; Ra及びRbはそれぞれ独立に、水素、炭化水素又は複素環式基から選択され; 環Mは、構造(iv)全体が二環式若しくは多環式芳香族又はヘテロ芳香族環系 であるような追加の環又は環系であり; R18及びR19はそれぞれ独立に、C1-6アルキル、C1-6アルコキシ(C1-6) アルキル、C1-6アルコキシ、シアノ、ニトロ、カルボキサミド、アミジノ、ア ミノ、ハロ、スルホンアミド、アミドスルホニル、水素又はヒドロキシから選択 される〕 によって表される化合物又はその医薬上許容し得る塩。 18. 基Aが、ベンゾジオキサン、メチレンジオキシフェニル、インダン、2 ,3−ジヒドロベンゾフラン、2,7−ジヒドロイソベンゾフラン、1−ナフチ ル、2−ナフ チル、ベンゾチオフェン、ベンゾフラン、インドール、キノリン、イソキノリン 、インダゾール、ベンゾイソオキサゾール、ベンゾチアゾール、ベンゾイミダゾ (ロン)ール、チオフェン、フラン又はピリジンから選択される、請求項17に 記載の化合物及びその医薬上許容し得る塩。 19. 基Qが、Qa〜Qe: (ここで、R6及びR7の一方は炭化水素、エーテル又は複素環式基を表し、他方 は水素、炭化水素、エーテル又は複素環式基を表す) から選択される、請求項18に記載の化合物及びその医薬上許容し得る塩。 20. R6が、フェニル、1−ナフチル、2−ナフチル、ベンゾチオフェン、 ベンゾフラン、インドール、キノリン、イソキノリン、インダゾール、ベンゾイ ソオキサゾー ル、ベンゾイミダゾ(ロン)ール、チオフェン、フラン、又はピリジンから選択 される単環式若しくは多環式芳香族又はヘテロ芳香族基(ここで、該基は、場合 によって、1個以上のC1-6アルキル、C1-6アルコキシ(C1-6)アルキル、C1 -6 アルコキシ、シアノ、ニトロ、カルボキサミド、アミジノ、アミノ、ハロ、ス ルホンアミド、アミドスルホニル又はヒドロキシで置換されている)で置換され たC0-6アルキルである、請求項19に記載の化合物及びその医薬上許容し得る 塩。 21. 以下の化合物: 1−(2−(1−ナフチル)エチル)−4−(5−(ピリジン−3−イル)ピ ラゾール−3−イル)ピペリジン; 1−(2−(3−インドリル)エチル)−4−(5−(ピリジン−3−イル) ピラゾール−3−イル)ピペリジン; 1−(2−(1−ナフチル)エチル)−4−(5−(3,4−ジクロロフェニ ル)ピラゾール−3−イル)ピペリジン; 1−(2−(1−ナフチル)エチル)−4−(5−(3,4−ジメトキシフェ ニル)ピラゾール−3−イル)ピペ リジン; 1−(2−(1−ナフチル)エチル)−4−(5−(3−ニトロフェニル)ピ ラゾール−3−イル)ピペリジン; 1−(2−(フェニルエチル)−4−(5−(3−ニトロフェニル)ピラゾー ル−3−イル)ピペリジン; 1−(2−(1−ナフチル)エチル)−4−(5−(3−ブロモフェニル)ピ ラゾール−3−イル)ピペリジン; 1−(2−フェニルエチル)−4−(5−(3−ブロモフェニル)ピラゾール −3−イル)ピペリジン; 1−(2−(1−ナフチル)エチル)−4−(5−(3−シアノフェニル)ピ ラゾール−3−イル)ピペリジン; 1−(2−フェニルエチル)−4−(5−(3−シアノフェニル)ピラゾール −3−イル)ピペリジン; 1−(2−(1−ナフチル)エチル)−4−(5−(4−シアノフェニル)ピ ラゾール−3−イル)ピペリジン; 1−(2−(1−ナフチル)エチル)−4−(5−(2−ピリジル)ピラゾー ル−3−イル)ピペリジン; 1−(2−(1−ナフチル)エチル)−4−(5−(2−ナフチル)ピラゾー ル−3−イル)ピペリジン; 1−(2−(1−ナフチル)エチル)−4−(5−(ベ ンゾジオキサン−6−イル)ピラゾール−3−イル)ピペリジン; 1−(2−(1−ナフチル)エチル)−4−(5−(2−フリル)ピラゾール −3−イル)ピペリジン; 1−(2−(1−ナフチル)エチル)−4−(5−(3−チエニル)ピラゾー ル−3−イル)ピペリジン; 1−(2−(1−ナフチル)エチル)−4−(5−(3,4−メチレンジオキ シフェニル)ピラゾール−3−イル)ピペリジン; 1−(2−(1−ナフチル)エチル)−4−(5−(4−メトキシフェニル) ピラゾール−3−イル)ピペリジン; 1−(2−(1−ナフチル)エチル)−4−(5−(6−キノリニル)ピラゾ ール−3−イル)ピペリジン; 1−(2−(2,6−ジメトキシフェノキシ)エチル)−4−(5−(ピリジ ン−3−イル)ピラゾール−3−イル)ピペリジン; 1−(2−(2−エトキシフェノキシ)エチル)−4−(5−(ピリジン−3 −イル)ピラゾール−3−イル)ピペリジン; 1−(2−(2−メトキシフェニル)エチル)−4−(5−(ピリジン−3− イル)ピラゾール−3−イル)ピペリジン; 1−(2−(2−ナフチル)エチル)−4−(5−(ピリジン−3−イル)ピ ラゾール−3−イル)ピペリジン; 1−(2−(4−メトキシフェニル)エチル)−4−(5−(ピリジン−3− イル)ピラゾール−3−イル)ピペリジン; 1−(2−(3−メトキシフェニル)エチル)−4−(5−(ピリジン−3− イル)ピラゾール−3−イル)ピペリジン; 1−(2−(ベンゾチオフェン−3−イル)エチル)−4−(5−(ピリジン −3−イル)ピラゾール−3−イル)ピペリジン; 1−(2−(N−ベンゾイミダゾール−2−オン)エチル)−4−(5−(ピ リジン−3−イル)ピラゾール−3−イル)ピペリジン; 1−(2−(3−インドリル)エチル)−4−(5−(ベンゾジオキサン−6 −イル)ピラゾール−3−イル)ピペリジン; 1−(2−(3−ベンゾフリル)エチル)−4−(5−(ベンゾジオキサン− 6−イル)ピラゾール−3−イル)ピペリジン; 1−(テトラリン−2−イル)−4−[5−(ピリジン−3−イル)[ピラゾ ール−3−イル]ピペリジン; 1−(2−(1−ナフチル)エチル)−4−(3−(1,4−ベンゾジオキサ ン−6−イル)イソオキサゾール−5−イル)ピペリジン;又は 1−(2−(1−ナフチル)エチル)−4−(5−(1,4−ベンゾジオキサ ン−6−イル)イソオキサゾール−3−イル)ピペリジン から選択される化合物及びその医薬上許容し得る塩。 22. 医薬上許容し得る担体及び治療上有効量の請求項17に記載の化合物を 含む医薬組成物。 23. 治療上有効量の5α−レダクターゼ阻害剤をさらに含む、請求項22に 記載の組成物。 24. テストステロン5α−レダクターゼ阻害剤が、タイプ1、タイプ2、若 しくはタイプ1とタイプ2の両方のテストステロン5α−レダクターゼ阻害剤、 又はタイプ1及びタイプ2のテストステロン5α−レダクターゼ二重阻 害剤である、請求項23に記載の組成物。 25. テストステロン5α−レダクターゼ阻害剤がタイプ2のテストステロン 5α−レダクターゼ阻害剤である、請求項24に記載の組成物。 26. テストステロン5α−レダクターゼ阻害剤がフィナステライドである、 請求項25に記載の組成物。 26. 前立腺組織の萎縮を抑制するための医薬を製造するための、請求項1に 記載の化合物の使用。 27. 化合物がさらに、前立腺組織の萎縮の抑制に有効な用量では血圧を低下 させない、請求項26に記載の使用。 28. 化合物をテストステロン5α−レダクターゼ阻害剤と組み合わせて投与 する、請求項26に記載の使用。 29. テストステロン5α−レダクターゼ阻害剤がフィナステライドである、 請求項28に記載の使用。 30. α1a受容体の拮抗作用により治療し得る疾患の治療薬を製造するための 、請求項1に記載の化合物の使用。 31. 化合物が以下の化合物及びその医薬上許容し得る塩から選択される、請 求項30に記載の使用: 1−(4−クロロベンジル)−4−[3−(4−クロロフェニル)−3−ヒド ロキシ−1−オキソプロプ−2−エン−1−イル]ピペリジン; 1−ベンジル−4−[3−(4−クロロフェニル)−3−ヒドロキシ−1−オ キソプロプ−2−エン−1−イル]ピペリジン; 1−(4−クロロベンジル)−4−[3−ヒドロキシ−3−(4−ニトロフェ ニル)−1−オキソプロプ−2−エン−1−イル]ピペリジン; 4−[3−(4−クロロフェニル)−3−ヒドロキシ−1−オキソプロプ−2 −エン−1−イル]−1−(2−フェニルエチル)ピペリジン; 1−ベンジル−3−[3−(4−クロロフェニル)−3−ヒドロキシ−1−オ キソプロプ−2−エン−1−イル]ピペリジン; 4−[3−(4−クロロフェニル)−2−メチル−1,3−ジオキソプロプ− 1−イル]−1−(2−フェニルエチル)ピペリジン; 1−ベンジル−4−[3−ヒドロキシ−1−オキソ−3−(2−チエニル)プ ロプ−2−エン−1−イル]ピペリ ジン; 4−[3−ヒドロキシ−1−オキソ−3−(3−ピリジル)プロプ−2−エン −1−イル]−1−(2−フェニルエチル)ピペリジン; 3−[1−(4−クロロベンジル)ピペリジン−4−イル]−5−(4−クロ ロフェニル)ピラゾール; 3−(1−ベンジルピペリジン−4−イル)−5−(4−クロロフェニル)ピ ラゾール; 5−(4−クロロフェニル)−3−[1−(4−メチルベンジル)ピペリジン −4−イル]ピラゾール; 5−(4−クロロフェニル)−3−[1−(4−メトキシベンジル)ピペリジ ン−4−イル]ピラゾール; 5−(4−クロロフェニル)−3−[1−(プロプ−2−エン−1−イル)ピ ペリジン−4−イル]ピラゾール; 5−(4−クロロフェニル)−3−[1−(4−ニトロベンジル)ピペリジン −4−イル]ピラゾール; 3−[1−(4−クロロベンジル)ピペリジン−4−イル]−5−フェニルピ ラゾール; 3−[1−(4−クロロベンジル)ピペリジン−4−イル]−5−(2−チエ ニル)ピラゾール; 3−[1−(4−クロロベンジル)ピペリジン−4−イル]−5−(4−イソ プロピルフェニル)ピラゾール; 3−[1−(4−クロロベンジル)ピペリジン−4−イル]−5−(4−メト キシフェニル)ピラゾール; 5−(4−クロロフェニル)−3−(1−シクロヘキシルメチルピペリジン− 4−イル)ピラゾール; 5−(4−クロロフェニル)−3−[1−(2−フェニルエチル)ピペリジン −4−イル]ピラゾール; 5−(4−クロロフェニル)−3−[1−(3,4−ジクロロベンジル)ピペ リジン−4−イル]ピラゾール; 3−[1−(4−クロロベンジル)ピペリジン−4−イル]−5−(3−クロ ロフェニル)ピラゾール; 3−[1−(3−クロロベンジル)ピペリジン−4−イル]−5−(4−クロ ロフェニル)ピラゾール; 5−[1−(4−クロロベンジル)ピペリジン−4−イル]−3−(4−クロ ロフェニル)−1−メチルピラゾール; 3−[1−(4−クロロベンジル)ピペリジン−4−イル]−5−(4−クロ ロフェニル)−1−メチルピラゾール; 3−[1−(4−クロロベンジル)ピペリジン−4−イル]−5−(2−クロ ロフェニル)ピラゾール; 3−(1−ベンジルピペリジン−4−イル)−5−フェニルピラゾール; 3−[1−(4−クロロベンジル)ピペリジン−4−イル]−5−(4−クロ ロフェニル)イソオキサゾール; 5−[1−(4−クロロベンジル)ピペリジン−4−イル]−3−(4−クロ ロフェニル)イソオキサゾール; 3−[1−(4−クロロベンジル)ピペリジン−4−イル]−5−(2−メト キシフェニル)ピラゾール; 5−(4−クロロフェニル)−3−[1−(2−メチルベンジル)ピペリジン −4−イル]ピラゾール; 5−(4−クロロフェニル)−3−[1−(3−ニトロベンジル)ピペリジン −4−イル]ピラゾール; 5−(4−クロロフェニル)−3−[1−(3−メチルベンジル)ピペリジン −4−イル]ピラゾール; 5−(4−クロロフェニル)−3−[1−(2−ニトロベンジル)ピペリジン −4−イル]ピラゾール; 3−[1−(4−クロロベンジル)ピペリジン−4−イル]−4−メチル−5 −フェニルピラゾール; 3−[1−(2−クロロベンジル)ピペリジン−4−イル]−5−(4−クロ ロフェニル)ピラゾール; 5−(4−クロロフェニル)−3−(1−シクロプロピルメチルピペリジン− 4−イル)ピラゾール; 3−(1−ベンジルピペリジン−4−イル)−5−(4−クロロフェニル)− 4−メチルピラゾール; 5−(4−クロロフェニル)−3−[1−(2−ナフチルメチル)ピペリジン −4−イル]ピラゾール; 5−(4−クロロフェニル)−3−[1−(3−フェニルプロピル)ピペリジ ン−4−イル]ピラゾール; 5−(4−クロロフェニル)−3−[1−(3−メトキシベンジル)ピペリジ ン−4−イル]ピラゾール; 3−[1−(2−フェニルエチル)ピペリジン−4−イル]−5−(2−ピリ ジル)ピラゾール; 3−(1−ベンジル−4−メチルピペリジン−4−イル)−5−(4−クロロ フェニル)ピラゾール; 5−(4−クロロフェニル)−3−[1−(インドール−3−イルメチル)ピ ペリジン−4−イル]ピラゾール; 5−(4−クロロフェニル)−4−メチル−3−[1−(2−フェニルエチル )ピペリジン−4−イル]ピラゾー ル; 3−(1−ベンジルピペリジン−3−イル)−5−(4−クロロフェニル)ピ ラゾール; 3−(1−ベンジルピロリジン−3−イル)−5−(4−クロロフェニル)ピ ラゾール; 3−(1−ベンジルピペリジン−4−イル)−5−(2−チエニル)イソオキ サゾール; 5−(1−ベンジルピペリジン−4−イル)−3−(2−チエニル)イソオキ サゾール; 5−(4−クロロフェニル)−3−[1−(2−フェニルエチル)ピペリジン −4−イル]イソオキサゾール; 3−(1−ベンジルピペリジン−4−イル)−5−(4−クロロフェニル)イ ソオキサゾール; 3−(4−クロロフェニル)−4−メチル−5−[1−(2−フェニルエチル )ピペリジン−4−イル)イソオキサゾール; 5−(4−クロロフェニル)−4−メチル−3−[1−(2−フェニルエチル )ピペリジン−4−イル]イソオキサゾール; 3−(1−ベンジルピペリジン−4−イル)−5−(4 −クロロフェニル)−4−エチルピラゾール; 5−(1−ベンジルピペリジン−4−イル)−3−(4−クロロフェニル)− 1,4−ジメチルピラゾール; 3−(1−ベンジルピペリジン−4−イル)−5−(4−クロロフェニル)− 1,4−ジメチルピラゾール; 4−メトキシ−5−フェニル−3−[1−(2−フェニルエチル)ピペリジン −4−イル]ピラゾール; 5−(4−クロロフェニル)−3−[1−(3−ε−フェニルプロプ−2−エ ン−1−イル)ピペリジン−4−イル]ピラゾール; 5−(4−クロロフェニル)−3−[1−(1−ナフチルメチル)ピペリジン −4−イル]ピラゾール; 3−[1−(2−フリルメチル)ピペリジン−4−イル]−4−メチル−5− フェニルピラゾール; 3−[1−(2−(4−メトキシフェニル)エチル)ピペリジン−4−イル] −4−メチル−5−フェニルピラゾール; 4−メチル−3−[1−(2−オキソ−2−フェニルエチル)ピペリジン−4 −イル]−5−フェニルピラゾール; 4−メチル−5−フェニル−3−[1−(2−(3−ピリジル)エチル)ピペ リジン−4−イル]ピラゾール; 5−(4−クロロフェニル)−3−[1−(1,2,3,4−テトラヒドロナ フト−2−イル)ピペリジン−4−イル]ピラゾール; 4−クロロ−5−(4−クロロフェニル)−3−[1−(2−フェニルエチル )ピペリジン−4−イル]ピラゾール; 1−(2−(1−ナフチル)エチル)−4−(5−(ピリジン−3−イル)ピ ラゾール−3−イル)ピペリジン; 1−(2−(3−インドリル)エチル)−4−(5−(ピリジン−3−イル) ピラゾール−3−イル)ピペリジン; 1−(2−(1−ナフチル)エチル)−4−(5−(3,4−ジクロロフェニ ル)ピラゾール−3−イル)ピペリジン; 1−(2−(1−ナフチル)エチル)−4−(5−(3,4−ジメトキシフェ ニル)ピラゾール−3−イル)ピペリジン; 1−(2−(1−ナフチル)エチル)−4−(5−(3 −ニトロフェニル)ピラゾール−3−イル)ピペリジン; 1−(2−(フェニルエチル)−4−(5−(3−ニトロフェニル)ピラゾー ル−3−イル)ピペリジン; 1−(2−(1−ナフチル)エチル)−4−(5−(3−ブロモフェニル)ピ ラゾール−3−イル)ピペリジン; 1−(2−フェニルエチル)−4−(5−(3−ブロモフェニル)ピラゾール −3−イル)ピペリジン; 1−(2−(1−ナフチル)エチル)−4−(5−(3−シアノフェニル)ピ ラゾール−3−イル)ピペリジン; 1−(2−フェニルエチル)−4−(5−(3−シアノフェニル)ピラゾール −3−イル)ピペリジン; 1−(2−(1−ナフチル)エチル)−4−(5−(4−シアノフェニル)ピ ラゾール−3−イル)ピペリジン; 1−(2−(1−ナフチル)エチル)−4−(5−(2−ピリジル)ピラゾー ル−3−イル)ピペリジン; 1−(2−(1−ナフチル)エチル)−4−(5−(2−ナフチル)ピラゾー ル−3−イル)ピペリジン; 1−(2−(1−ナフチル)エチル)−4−(5−(ベンゾジオキサン−6− イル)ピラゾール−3−イル)ピペリジン; 1−(2−(1−ナフチル)エチル)−4−(5−(2−フリル)ピラゾール −3−イル)ピペリジン; 1−(2−(1−ナフチル)エチル)−4−(5−(3−チエニル)ピラゾー ル−3−イル)ピペリジン; 1−(2−(1−ナフチル)エチル)−4−(5−(3,4−メチレンジオキ シフェニル)ピラゾール−3−イル)ピペリジン; 1−(2−(1−ナフチル)エチル)−4−(5−(4−メトキシフェニル) ピラゾール−3−イル)ピペリジン; 1−(2−(1−ナフチル)エチル)−4−(5−(6−キノリニル)ピラゾ ール−3−イル)ピペリジン; 1−(2−(2,6−ジメトキシフェノキシ)エチル)−4−(5−(ピリジ ン−3−イル)ピラゾール−3−イル)ピペリジン; 1−(2−(2−エトキシフェノキシ)エチル)−4−(5−(ピリジン−3 −イル)ピラゾール−3−イル)ピペリジン; 1−(2−(2−メトキシフェニル)エチル)−4−(5−(ピリジン−3− イル)ピラゾール−3−イル)ピペ リジン; 1−(2−(2−ナフチル)エチル)−4−(5−(ピリジン−3−イル)ピ ラゾール−3−イル)ピペリジン; 1−(2−(4−メトキシフェニル)エチル)−4−(5−(ピリジン−3− イル)ピラゾール−3−イル)ピペリジン; 1−(2−(3−メトキシフェニル)エチル)−4−(5−(ピリジン−3− イル)ピラゾール−3−イル)ピペリジン; 1−(2−(ベンゾチオフェン−3−イル)エチル)−4−(5−(ピリジン −3−イル)ピラゾール−3−イル)ピペリジン; 1−(2−(N−ベンゾイミダゾール−2−オン)エチル)−4−(5−(ピ リジン−3−イル)ピラゾール−3−イル)ピペリジン; 1−(2−(3−インドリル)エチル)−4−(5−(ベンゾジオキサン−6 −イル)ピラゾール−3−イル)ピペリジン; 1−(2−(3−ベンゾフリル)エチル)−4−(5−(ベンゾジオキサン− 6−イル)ピラゾール−3−イル) ピペリジン;及び 1−(テトラリン−2−イル)−4−[5−(ピリジン−3−イル)[ピラゾ ール−3−イル]ピペリジン。
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