JPH11503560A - イオンの広範囲注入のためのデバイス - Google Patents

イオンの広範囲注入のためのデバイス

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Abstract

(57)【要約】 標本に広範囲にイオンを注入するためのイオン源は、アノード(106)、それに向かってイオン源(100)からイオンが放出される標本(104)と同じ物質から製造され、またはこの物質で被覆され、または前記標本(104)を汚染しない物質から製造されるカソード(108)、および前記アノード(106)および前記カソード(108)間に設けられる閉鎖されたプラズマチャンバ(110)を含み、前記カソード(108)は、バーまたは板によって分離される並列されたスロットを有するマルチスロット構造を含み、イオンが前記マルチスロット構造を通過することにより多帯域ビームが生成され、イオンビームに対して直角である電界を生成するための電圧は、多帯域ビームを抽出し、加速するためにカソードまたはそれに続くマルチスロット構造に印加可能であり、前記電圧は、バーが異なった極性を有するような方法で印加される。

Description

【発明の詳細な説明】 イオンビームユニット用のイオン源 本願発明は、特許請求項1の属概念の節によるイオンビームユニット用のイオ ン源に関する。 イオン源は、広範囲の均質なイオンビームが必要な分野において技術的に使用 される。これはたとえば半導体のドーピングのための広範囲のイオン注入、表面 硬化のためのトライボロジーおよびイオンビームに補助されるコーティングの分 野における場合である。 高密度に集積されたマイクロエレクトロニクスのイオン注入の分野において、 より広い注入表面とより小さいイオンエネルギーとの組み合わせが求められる傾 向がある。回路毎に107の部品を超える最大集積化では、pn接合の深さの減 縮が必要とされる。CMOS技術において、たとえば100nmより小さい深さ を有する移しい数のpn接合がドレーンとソースに必要である。ますます平坦な pn接合の製造には、特にp+区域へのボロンの注入の場合に大きな技術的困難 を伴う。この関係において、イオン注入により満たされなければならない要件、 たとえば明らかに30keVを下回る低いイオンエネルギー、高いイオン電流お よび高い処理量、注入範囲が広く均質性が高い平行ビーム等が、現在入手可能な 商業上のユニットでは満たされていない。 将来の半導体製造デバイスのための更なる性能の特徴とは、いわゆる多室工程 ユニットにおける集積可能性であり、それはまたクラスタシステムとも呼ばれる 。これは中央ロボットによってプロセスウェーハが供給されることが可能である 小さな工程モジュールの発展を必要とする。そのようなシステムは複数の工程ス テップが1つのユニットにおいて実行されることが可能である限り有利である。 半導体製造工程においてますます多くの工程ステップが実行されるため、および 製造工程の融通性に関する限り満たされるべきより高度な要件のため、そのよう なユニットはますます重要となっている。伝統的な注入ユニットは、その寸法が 大きすぎるため、多室工程ユニットにおける集積化には適さない。商業上のユニ ットは、ますます複雑で高価になってきているが、これもまた多くの維持作業お よび広いクリーンルーム区域を必要とし、これは、その代わりに、結果として高 価な操作費用を要する。 上述の要件を満たすために、新しいイオンビーム技術が必要である。1つの可 能性としては、PIIIと略される、いわゆる「プラズマ浸入イオン注入」によ ってもたらされる。そのようなユニットにおいては、高周波電磁励起の手段で注 入チャンバにおいてプラズマが形成される。この区域のイオン濃度は通常1010 から1011cm-3である。数キロボルトにまで達することが可能である負の電圧 を印加することにより、陽イオンはプラズマから加工される標本の方向に加速さ れる。PIIIユニットは、たとえば高いイオン電流、低い加工コスト等の複数 の利点を持ち、ほとんど維持作業を必要とせず、多室工程ユニットにおける使用 に非常に適している小型のシステムである。 PIII工程が長期に渡って既に公知であるとはいえ、現在まで半導体技術の 注入工程において容認されるには至っていない。この理由とは、拡散エネルギー 分布(エネルギー汚染)、不均質な線量分布および重金属または望ましからぬ種 類のイオンによる標本の汚染である。 広範囲のイオンビームの生成のための公知のイオン源は、高周波および電子サ イクロトロン共鳴イオン源である。 高周波イオン源(RFイオン源)が使用される場合、作業圧は約10-3から1 0-2mbarである。これらのイオン源は、それらが単純な構造上のデザインで あり、消費されるパワーが少量である限り有利である。高周波は容量的にまたは 誘導的に結合される。必要とされるプラズマが非常に清浄でなければならない場 合、使用されるプラズマリアクタは石英ドームで構成されるであろう。石英ドー ムの使用は、高周波における結合、および均一に分布されるようにガスをプラズ マチャンバに導入することをより困難にする。不均質なイオン分布とより高い作 業圧という結果となるこれらの不都合を避けるため、多くの製造者はプラズマチ ャンバにおいて金属部品を使用する。その代わり、この金属部品の使用は、プロ セスウェーハ上の金属汚染という結果となり、広範囲のイオン注入にはこの種の イオン源の使用は排除される。それゆえ伝統的な広範囲のRFイオン源は、イオ ンエッチングにのみ適する。エッチングの場合、汚染は表面に現れるが、半導体 には注入されないので、それらは除去され得る。 電子サイクロトロン共鳴イオン源(ECRイオン源)は、電子サイクロトロン 共鳴のため、高周波プラズマ(1010から1011cm-3)よりも高いプラズマ密 度(1012から1013cm-3)を示す。それゆえ、これらの源は10-5から10-2 mbarの範囲内のより低い加工圧力で作動する。ECRイオン源の1つの不 都合は、磁界により引き起こされるイオンビームの発散である。RF源の場合の ように、ECRイオン源が半導体の分野で使用される場合、汚染を減少させるた めに石英ドームが必要とされる。これはまた、均一に分布されるようにガスを導 入すること、およびマイクロ波において結合させることをより困難にするという 影響を有する。それゆえ、プラズマチャンバにおいて金属部品を使用する製造者 もいる。ECR源は伝統的な(質量分離を伴う)イオン注入およびエッチング工 程に使用される。現在まで、今までに解決されていない汚染の問題および高磁界 を考慮して、広範囲のイオン注入にそれらを使用することは不可能であった。加 えて、ほとんどの場合ECRの状態はプラズマの境界においてのみ満たされるの で、サイズが大きくなるにつれてプラズマの均質性が減少する。そのようなEC Rイオン源は、例えばDE3708716A1から公知である。 更なる公知のイオン源はいわゆるカウフマンイオン源であるが、それは汚染の 理由によって多くの使用の場合において適さない。カウフマンイオン源が使用さ れる場合に生ずる顕著な問題とは、熱電子カソードの腐食およびスパッタリング である。 従来技術において、いわゆるイオンオプティクスを利用するイオンビームユニ ットが公知である。しかしながら、今までに公知の広範囲のイオンビームのイオ ンオプティクスとは、プラズマからのイオンの抽出および加速に限定される。こ れらの公知のイオンオプティクスは、イオンビームの均質性を減ずることなく、 そしてイオンビームに付加的な汚染源を導入することなく、広範囲のイオンビー ムを偏向させるために使用することはできない。今までに公知のグリッドまたは 偏向手段は金属またはグラファイトで構成されているので、イオンビームスパッ タリングは除去されるべき物質を生じ、その後半導体標本を汚染する。今までに 使用されてきたグリッドに関して生ずる更なる問題は、グリッド構造の像がプロ セスウェーハ上に形成されることである。抽出グリッドは、例えばDE4315 348A1およびDE3601632A1に記述されている。 従来技術において、注入ユニットは、標本と比較して細いイオンビームを生成 するイオン源が設けられる場合において公知である。これらの公知の注入ユニッ トは、イオン源に加えて、質量分離、加速チューブ、偏向またはラスタユニット および注入チャンバを含む。これらの公知のイオン注入ユニットの質量分離ユニ ットは、2極によって画定され、その間にイオン源から放出される細いイオンビ ームが通過する真空ギャップを有するいわゆる分析磁石から構成される。磁石の 影響により、イオンビームの分析は、イオンビーム中の特定のイオンが磁石によ り生成される影響のためより強くそれらの軌道から偏向され、その結果これらの イオンが分析区域に続いて配置される分離スロットを通過するのを妨げられると いう方法で起こる。それゆえ、細いイオンビームは所望のイオンのみを含む。そ のようなイオン注入ユニットは、例えばEP0405855A2およびUS−A −5,396,076において記述されている。 これらの公知の注入ユニットの不都合は、これらの公知の注入ユニットにおい ては、標本の複雑なラスタリングを省くことができるような広範囲のイオン注入 を行うには適さないことである。更に、広範囲のイオンビームはこれらの公知の 注入ユニットからは生成できず、結果的にこれらの注入ユニットは、そのような 広範囲のイオンビームを偏向し、またはそのような広範囲のイオンビームの質量 分離を行う可能性を提供するものではない。これらの公知のイオン注入ユニット の更なる不都合は、2つの磁極がその間を通過するイオンビームに影響を与える ために互いに対向する関係で設けられなければならない場合、それらは複雑な構 造上のデザインを有するということである。加えて、所望のイオンビームを通過 させるスロット構造は、分離ユニットの出力に設けられなければならない。生成 ユニットの分離磁石は、数トンの重量を持ち、結果的にたとえば多室工程ユニッ ト等の問題となるユニットの小型で現代的な構想は達成できない。 この従来技術から始まって、本願発明の目的は、プロセスウェーハの汚染を確 実に避けることができ、標本の広範囲のイオン注入を可能とし、プラズマがプロ セスウェーハの直接上に配置される場合に生ずる不都合を確実に避ける場合のイ オン源およびイオンビームユニットを提供することである。 この目的は請求項1によるイオン源および請求項11によるイオンビームユニ ットにより達成される。 本願発明は、アノード、イオン源から放出されるイオンが向けられる標本と同 じ物質から製造され、または前記標本を汚染しない物質から製造されるカソード を含み、更に前記アノードおよび前記カソードの間に配置される閉鎖されたプラ ズマチャンバであって、前記カソードはバーによって分離される並列のスロット を有するマルチスロット構造を含み、イオンが前記マルチスロット構造を通過す ることによって多帯域ビームが生成されるプラズマチャンバと、多帯域ビームを 抽出加速するためにカソードまたはそれに続くマルチスロット構造に印加可能な イオンビームに対して直角に電界を生成するための電圧であって、前記電圧はバ ーが異なる極性を有するような方法で印加される電圧とを含む、標本への広範囲 のイオン注入のためのイオン源を提供する。 本願発明の利点は、この新種のイオンビームユニットは、汚染のないイオンビ ームを生成、抽出、偏向および加速させるために使用可能であり、生成、抽出、 偏向および加速に関して必須であるイオン源およびイオンオプティクスの素子は 、好ましい実施例によればシリコンで構成され、それゆえシリコン半導体技術の 分野において非常に清浄な工程に適しているということである。 また、本願発明は、本願発明によるイオンビームユニットの手段で、前述の公 知の注入ユニットの欠点が減じられ、またはむしろ完全に排除されるかぎりにお いて、また高い処理量を有し、低い操作費用しか伴わない廉価で小型で集積可能 なシステムが設けられるかぎりにおいて有利であり、前記システムは10keV より低いエネルギーで高い線量を注入するのに特に適している。 別の利点は、例えばシリコンにより構成される新種のイオンオプティクスの手 段で、イオンビームが汚染のない方法で、プロセスウェーハ上にグリッド構造の 像が形成されることなく、抽出、加速および/または偏向されることが可能であ るという事実により達成される。加えて、イオンビームの形状は、各々基板およ びプロセスウェーハに調節されることが可能であり、この場合どの大きさでも可 能である。それゆえ、本願発明によるイオン源は、例えばLCDディスプレイ等 の矩形の基板を加工するのにも適している。 本願発明によるイオンビームユニットの更なる利点は、プラズマドーピングの 利点を伝統的なイオン注入の利点と結合させることが今や可能であるという事実 に見出される。低いエネルギーおよび高い線量でのますます高い処理量に関する イオン注入技術の分野において満たされるべき要件を満たす、現代的で効率的な 半導体製造デバイスが設けられる。 本願発明の更なる別の利点は、プラズマチャンバは例えば石英ガラスおよびシ リコンによって完全に遮蔽されるので、非常に清浄なプラズマ、および結果的に 汚染のないイオンビームが生成されるという事実によって達成される。加えて、 電極が直接プラズマ上に配置され、プラズマチャンバを画定するので、最適な高 周波結合が保証される。 更なる別の利点は、非常に均質なプラズマが広範囲の場合においても生成され 得るという事実に見出される。他のプラズマ源とは対照的に、並列板リアクタが 使用された場合、範囲が増大するにつれて均質性が増す。 更なる利点は、思い通りにイオンビームの形状が選択できるということであり 、それゆえ加工される標本の形状に調節できることである。更に、シリコングリ ッドまたはスロットつきシリコングリッドの使用により、汚染のないプラズマか らのイオンの減結合が保証される。いわゆるイオンビームのウォブリングまたは 偏向により、プロセスウェーハ上のグリッドの像の形成が防げられる。 本願発明の別の利点は、低廉な取得、維持および操作費用である廉価で小型で 集積可能なシステムが設けられることにより達成される。 更に、本願発明によるイオンビームユニットは、平坦なpn接合が伝統的な注 入ユニットにおいて生成される場合、低いイオンエネルギーがイオン電流の激減 をもたらし、結果的に低い処理量となるのに対し、高い処理量と低廉な加工費用 という利点をもたらす。本願発明の利点は、新しいイオン源の手段で、高い線量 とともに非常に短い注入時間を達成することが可能であるという事実に存在する 。 本願発明によるイオンビームユニットの更に別の利点は、注入モジュールが例 えば焼なましモジュールと結合された場合、1つのユニットにおける数種の工程 ステップの遂行等の全く新しい技術的可能性をもたらす注入モジュールが設けら れるという事実によって達成される。 本願発明によるイオン源の更なる利点は、このイオン源は、(質量分離、偏向 および集束ユニットなしで)標本上に直接加速され得る広範囲のイオンビームの 使用が必要とされる場合に特に適しているという事実に見出される。 また、本願発明によるイオンビームユニットは、今やプラズマドーピングの利 点を伝統的なイオン注入の利点と結合させることが可能である限りにおいて有利 である。低いエネルギーと高い線量でのますます高い処理量に関するイオン注入 技術の分野において満たされるべき要件を満たす、現代的で効率的な半導体製造 デバイスがもたらされる。 本願発明の好ましい変形例によると、カソードのマルチスロット構造および/ またはそれに続くマルチスロット構造が互いに平行に配置され交番電界が印加さ れ得る板により画定される場合のイオン源が提供される。 更なる変形例の1つによると、マルチスロットグリッド構造はカソードのマル チスロット構造またはそれに続く標本に面しているマルチスロット構造の端縁に 配置され、前記マルチスロットグリッド構造はそのバーがイオンビームのビーム 経路に位置するよう配置されている。これは重イオン(例えばAr+)が軽イオ ン(例えばB+)から分離される場合に必要である。 本願発明の更なる好ましい実施例は従属請求項において定義される。 下記において、本願発明の好ましい実施例が添付の図面に基づいてより詳細に 記述される。すなわち、 図1は本願発明によるRFイオン源の第1の実施例を示し、 図2はマルチスロットグリッド構造を示し、 図3はマルチスロットグリッドくし歯構造を示し、 図4はイオンオプティクスの手段でのイオンビームの偏向の概略図を示し、 図5aおよび図5bは本願発明によるイオンビームユニットの好ましい実施例 を示し、 図6は本願発明によるイオンビームユニットにおける集積された線量計測シス テムの好ましい実施例を示し、 図7は従来技術によるRFプラズマ源を示し、 図8aは本願発明の更なる実施例に従って本願発明によるマルチプレートシス テムの平面図を示し、 図8bは図8aのマルチプレートシステムの側面図を示し、 図8cは図8bの側面図の拡大図を示す。 本願発明の好ましい実施例を下記において詳細に記述する前に、まずエッチン グ工程に使用される伝統的なRFプラズマ源について図7に基づき簡単に記述す る。 図7において、伝統的なプラズマ源は一般的に参照番号700によって示され る。RFプラズマ源は、アースに接続されるいわゆるシャワー電極702を含む 。カウンタ電極は、加工される標本706が載置される標本ホルダ704により 画定される。電極704およびシャワー電極702との間にいわゆるプラズマチ ャンバ708が設けられる。前記プラズマチャンバ708において、矢印710 により示されるようにガスを前記プラスマチャンバ708に供給し、高周波電圧 を標本ホルダ704に印加することにより、プラズマ712が生成される。 図7において示されるRFプラズマ源は、非常に均質なプラズマを生成する簡 単な方法を示す。これはシャワー電極702および電極704との間に高周波電 圧UHFを印加することにより達成される。この原理はしばしばエッチングモジュ ールにおいて利用され、エッチングされるシリコンウェーハ706は既に金属板 電極704上に載置されている。プラズマ712はシリコンウェーハ706の上 部に直接形成され、2つの板電極702(図7におけるシャワー電極)および7 04は金属で構成されるので、そのようなシステムにおいては、シリコンウェー ハ表面上の放射線損傷および金属汚染が生じる。それゆえ、この種のプラズマ生 成は、エッチング工程またはプラズマの補助による層蒸着にのみ使用され得る。 図1に基づき、イオンオプティクスの第1の好ましい実施例が下記に詳細に記 述され、前記イオンオプティクスは本願発明によるイオン源と協働する。下記に おける本願発明の記述において用いられる参照番号は、同様の素子を示すのに図 面においても用いられるということに言及しておく。 図1において、本願発明によるイオン源は一般的に参照番号100によって示 される。本願発明によるイオン源100に加えて、イオン源100から標本10 4に向かって放出されるイオンを抽出および/または偏向するために使用される イオンオプティクス102等、イオンビームユニットのその他の素子もまた図1 に示される。図1から分かるように、本願発明によるイオン源100は、アース に接続されるアノード106および高周波電圧UHFが印加されることが可能であ るカソード108を含む。前記アノード106および前記カソード108との間 にプラズマチャンバ110が設けられる。本願発明によるイオン源が作動してい る場合、図1における矢印112によって示されるように、イオン化されるガス がプラズマチャンバ110に導入される。プラズマチャンバ110へのガスの導 入の形態を考慮して、アノード106もまたシャワー電極と呼ばれる。例えばア ノードおよび壁面126との間のアニューラガス入口により、ガス入口をアノー ドから分離することも可能である。プラズマチャンバ110内でプラズマ114 を生成するために、高電圧UHFが、例えばグリッド電極として与えられるカソー ド108に印加される。 本願発明によるイオン源の上記の記述から明らかであるように、このイオン源 は、下記においてより詳細に記述され、決定的に重要である、付加物つきのいわ ゆる並列板リアクタを含む。本願発明によるアノードおよびカソード、すなわち 電極106、108は、金属ではなく、標本104と同じ物質から構成される。 図1に示される実施例によれば、電極106、108は半導体物質から構成され 、最下部電極108は、例えばグリッドの形状で与えられるか、または適切な性 質の多孔構造を有するか、または複数のスロットを有するシリコン小板から構成 される。プラズマの生成に加えて、電極108はまたプラズマチャンバ110か らのイオンの抽出をも可能にする。図1から分かるように、プラズマ114は標 本104の直接上で燃焼せず、それと一定間隔を置いて配置される。グリッド電 極108(またはスロットつき電極)を使用するため、並列板リアクタがイオン 源となる。 図1から分かるように、イオンオプティクス102は、イオン源100および 標本ホルダ106上に載置される標本104との間に配置される。イオンオプテ ィクス102は、イオン源100により生成され、標本104に向かって放出さ れるイオンを抽出し、偏向する抽出グリッド118およびイオン偏向手段120 を含む。これは図1においてイオンビーム122によって示される。 抽出電極118は、そこに抽出電圧UEXを印加させるように調節される。電極 118は例えばグリッドまたはスロットつき電極として与えられることが可能で あることに言及しておく。イオンビーム122は偏向手段120の補助により偏 向される。イオンオプティクス102の作動の形態は、下記により詳細に記述さ れる。図1に示される本願発明による2つの主要な部品、すなわちイオン源10 0およびイオンオプティクス102の結合は、イオンビームユニット124の1 つの実施例を示す。 しかしながら、イオン源100の意図される使用によれば、イオンオプティク ス102は完全にまたは部分的に省かれることが可能であることが指摘される。 換言すれば、例えば図1に示される抽出グリッド118および例えばグリッドの 形状で存在することが可能であるイオン偏向手段120は必ずしも設けられなけ ればならないわけではない。なぜならば、一方で上部および下部電極106、1 08の間のプラズマ114において生成される電圧がイオンの抽出に用いられる ことが可能であり、また一方で、抽出の目的でグリッド電極108と標本ホルダ 116との間に電圧が印加されることが可能であるからである。 更に、各々の使用の場合によって、イオン源100とともにイオンオプティク スの一部分のみが設けられることが可能である。例えば、イオン偏向手段120 を省き、抽出グリッド118のみが設けられることが可能である。しかしながら 、もし抽出電圧が前述の方法で生成された場合は、抽出グリッド118を省き、 偏向手段120のみを設けることもまた可能である。 前述のカソードの構造に加えて、カソード108もまたマルチスロット構造を 有してもよい。 図1に付加的に示されるように、プラズマチャンバ110は、アノード106 またはカソード108のいずれによっても画定されない区域において非金属構造 126により画定され、前記非金属構造126は、例えば石英構造である。 下記において、前述のイオンオプティクス102は、図2から図4に基づいて より詳細に記述される。既に前述したように、今までに公知の広範囲のイオンビ ーム用のイオンオプティクスは、イオンの抽出およびイオンの加速にのみ使用さ れ得る単金属またはグラファイトのグリッドである。これらのグリッドシステム は、それらがイオン注入に関して使用される限り、2つの決定的な不都合がある 。第1にそれらは汚染源であり、第2にそれらは影を落とす、すなわちイオンビ ームが、注入が行われる標本上にグリッドの像を形成するということである。 図1に基づいて既に簡単に記述したように、イオンオプティクス102は手段 118、120を含み、それらの補助によりイオン源100から標本104に向 かって放出されるイオンが抽出および/または偏向される。所望の応用により、 この場合、抽出のみまたは偏向のみまたは抽出および偏向が行われ得る。 図2および図3は、使用されるグリッド構造200および300の好ましい実 施例を示す。イオンオプティクス102(図1)は、抽出手段118およびイオ ン偏向手段120を含む。抽出手段はマルチスロットグリッド構造200(図2 )により画定される。グリッド構造200は、固体周縁部202および前記周縁 部202により保持される複数の導電バー204を含む。周縁部202は、複数 の構造200が互いに絶縁されるように配置されることが可能であるように、絶 縁物質から製造されることが好ましい。更に、バー204に電圧が印加されるこ とが可能であるように、グリッド構造200には、図2には示されていない接続 デバイスが設けられる。 イオンオプティクス102のイオン偏向手段は、互いに絶縁される複数のマル チスロットグリッド構造により画定される。イオン偏向手段120のマルチスロ ットグリッド構造は、例えば図2に示される種類の複数の積載マルチスロットグ リッド構造により形成されることが可能である。 更なる実施例によれば、図3から分かるように、マルチスロットグリッド構造 はくし歯構造として与えられる。図3において示されるマルチスロットグリッド 構造300は、構造300の外周の一部の周囲に延びる周縁部302を含む。バ ー304は前記周縁部302から延び、前記バー304は、互いに一定間隔が置 かれ、前記周縁部に接続されている。バーは、適当なデバイスの手段で電圧源( 示されない)に接続されることが可能である。図3に示される種類のグリッド構 造が用いられる場合、イオン偏向手段120は、複数のマルチスロットグリッド くし歯構造を含み、それは(バー304の形状である)くし歯構造が交互配置さ れるように設けられる。 本願発明によれば、イオンオプティクスの必須の素子は、イオンビーム120 の抽出および/または偏向に使用され、標本104と同じ物質から構成される。 例えばシリコンから構成されるマルチスロットイオンオプティクスの使用は、シ リコン標本が処理される場合、イオンオプティクス120がプロセスウェーハま たは標本104に対する汚染源を構成しないという利点がある。なぜなら、それ ら両方とも同じ物質から構成されるからである。イオンビームによりスパッタさ れる物質は、例えばシリコンである。マルチスロットシステムが使用される場合 、イオンは抽出され、加速され、および/または偏向され得る。この目的で、2 つの積載され、互いに絶縁されたマルチスロットディスク200または2つの交 互配置されたくし歯構造300が使用され、それによって電界がイオンビームの 方向に垂直に生成されることが可能であり、それゆえ広範囲のイオンビームがそ の均質性が損なわれることなく偏向されることが可能である。これは、交互配置 されたくし歯構造300および積載された平坦なスロットつきのグリッド200 を各々通過する陽イオンビーム120が示される図4から明確に理解される。極 性を示すことにより単純な形で示されているイオンビームの方向に直角な電界の 生成のため、イオンビームは矢印400により示されるように偏向される。すな わち、イオンオプティクスは広範囲ビームのウォブリング手段の一種、すなわち 本件においては、シリコンプロセスウェーハ104上のグリッド構造200およ び300(抽出グリッド、加速グリッド)の像の形成を簡単な方法で防ぐ、例え ばシリコンの広範囲ビームのウォブリング手段を示す。 前述のイオンオプティクスの1つの利点は、熱膨張に感応しないこと、および 結果的に機械的ストレスが生じず、調節不良が避けられることである。 別の利点は構造200および300各々の簡単な製造であり、それは、組み立 てられた後、所定の厚みの適切なディスクを得るために、ダイヤモンドソーによ り切断される。 下記において、図5aおよび図5bを参照しながら、本願発明によるイオンビ ームユニット124の更なる好ましい実施例が記述される。先行の図面に基づい て既に記述された素子は、図5においても同じ参照番号で示され、書換えの記述 は省く。 図5に示される実施例によれば、図5において示されるイオンビームユニット 124において、シリコンアノード106およびスロットつきシリコンカソード 108との間の区域にプラズマ114が形成され、プラズマチャンバ110は石 英リング126により外部に対して遮蔽される。それゆえ、プラズマ114はシ リコンまたは石英の表面とのみ接触し、これは金属汚染を防ぐ。シリコン抽出グ リッド118に負の外部直流電圧を印加することにより、加工されるウェーハ1 04上に陽プラズマイオンが抽出され、加速される。シリコンイオンオプティク ス120によりビームは偏向され、また例えば示されていない付加的なピンホー ル孔により集束およびデフォーカスされることが可能である。 シリコンアノード106は、シャワーアノードとも呼ばれるが、金属ホルダ5 02および石英リングホルダ504を含み、前記アノード106、前記金属ホル ダ502および前記石英リングホルダ504は、閉鎖されたガス配気チャンバ5 06を画定する。 金属ホルダ502および石英リングホルダ504の間の接続ポイントにおいて 、適切な封止素子508が配置され、それによりガス配気チャンバ506が封止 される。ガス入口510を介して、ガスはガス供給源512からガス配気チャン バ506へと導入される。ガス配気チャンバ506は、最適なガスの配気を保証 し、それはまたプラズマ114が完全に金属部品から隔離されることが保証され るように、金属ホルダおよびシリコンアノード106が物理的に分離されること を確実にする。図5から分かるように、アノード106は金属ホルダ502にタ ングステンスプリング514によって固着され、それは石英リングホルダ504 の突起516に向かってスプリングが配設される。 ガスは、ガス配気チャンバ506からプラズマチャンバ510へとシリコンウ ェーハ106中または突起516およびシリコンウェーハ106の間に均等に設 けられた複数の孔によって導入される。金属ホルダ502およびシリコンアノー ド106は共に接地されている。 金属ホルダ502は、入水口518および出水口520に接続され、それによ って前記金属ホルダ502が水によって冷却される。 シリコンカソードの配置は、ガラスリング522上を占めており、それは基板 および電気的絶縁として働く。更に、シリコンリングが設けられ、それはアルミ ニウム接触リング526および527をプラズマチャンバ110から絶縁する。 図5bから分かるように、アルミニウム接触リング526は、各々の電圧を電極 108および118に印加するよう働く。電極108および118間の短絡を避 けるため、これらの電極はテフロンリング528により互いに絶縁される。 図5から分かるように、アノード構造は石英ガラスリングの壁面126を介し てカソード構造に接続され、プラスマチャンバ110は、アノード構造が固着さ れている場合、テフロン封止部530および石英ガラスリングの壁面126とと もに石英リングホルダ504により外部に向かって完全に封止されている。 必要な高周波電圧がアルミニウム接触部526を介してシリコンカソード10 8に印加される。 生成されるイオンビーム122は、既に記述したように、イオンオプティクス 120によって偏向またはウォブリングされ、その結果グリッド構造の像がシリ コンウェーハ104上に形成されることがない。加えて、イオンビームが僅かに 広げられ、または集束されるようにピンホール孔が設けられることが可能であり 、前記ピンホール孔は図5には示されていない。図面に示されていない更なるス ロットつきグリッドおよび標本ホルダ116各々への電圧の印加によって、加速 電圧が抽出電圧から減結合され、広い範囲から自由に選択できるように所望のイ オンビームのエネルギーが確立される。この実施例において、標本ホルダ116 はスパッタリングによる汚染を避けるためシリコンで被覆されている。 今までに記述した配置は、真空カバー534とともに水で冷却された壁面53 2を有する真空ハウジング中に設けられる。壁面には、観察窓、電圧および計測 ブッシングとして使用可能なフランジ536が設けられる。 ハウジングの底面538は、間に孔部542が形成される2つのフランジ54 0を含み、前記フランジ540は、ハウジングが真空ポンプに接続されることを 可能にする。ハウジングの壁面532の1つの上には、加工されるウェーハにイ オンビームユニットをチャージするためのロボット手段546の使用を可能にす る真空バルブ544が設けられる。イオン源はガラスリング522の手段で適当 な固定素子548を介して壁面532に固着される。また、標本ホルダ116は 、絶縁サスペンション550の手段でハウジングの壁面532に固着される。 標本ホルダ116は、その中に複数のファラデーコレクタ552が集積される 。これらのコレクタ552の手段で、加工作業中のイオンビームのイオン電流お よび均質性が計測され得る。加工時間中イオン電流を統合することにより、イオ ン線量が決定されることが可能であり、それはイオン注入加工において重要な特 徴的量である。 下記において、線量計測ユニットが、図6に基づいてより詳細に記述される。 既に先行の図面に基づいて記述された素子は図6において同じ参照番号で示され 、これらの素子の詳細な記述は省かれている。 集積された線量計測は、図6から分かるように、プロセスウェーハホルダ11 6に配置される複数のファラデーコレクタ552の手段で実行される。これらの ファラデーコレクタは、加工中または個々の工程ステップの間に、イオンビーム のイオン電流および均質性を計測するのに使用される。加工時間中にイオン電流 を統合することにより、イオン線量が決定され、それはイオン注入工程において 重要な特徴的量である。 図6から分かるように、個々のファラデーコレクタ552は、ライン602を 介してホルダ116内に配置される計測アンプ604に接続される。計測アンプ は、線量計測ユニット610に、データライン606およびエネルギーライン6 08を介して接続される。線量計測ユニットは、制御部、線量表示部およびパワ ー供給ユニットを含み、それは計測電流アンプおよび制御コンピュータ612の インターフェースをもたらす。制御コンピュータ612は、線量計測デバイスを 制御するために使用され、加えて図5に示されるイオンビームユニットの制御に も使用される。 図6から分かるように、計測アンプおよび線量計測デバイス間の接続は、ライ ン606および608の手段で確立され、それらのラインは、ウェーハホルダ1 16を壁面532に固着させるサスペンション550中の絶縁されたブッシング を通して導かれる。ウェーハホルダ116の内部は、ハウジング532の内部を 満たす真空から絶縁される。 図6に示される電流インテグレータは、複数のファラデーコレクタ552およ び各々のファラデーコレクタにおける1つ以上のアンプユニット604から構成 され、前記アンプユニットは、高電圧電位にあり、両方の部品は、ホルダ116 内で集積されている。既に記述したように、線量計測デバイスおよびコンピュー タが設けられる。 アンプ信号は、光学導波管を介して線量計測デバイスに伝えられ、線量制御部 においては信号は加工時間中に統合され、線量に変換される。前もって設定され た線量が達せられたとき、注入工程は制御コンピュータ612を介して制御部に より切断される。線量制御は、手動または制御コンピュータ612を介して設定 されることが可能である。複数のコレクタが注入表面の境界に対照的に配置され るので、均質性の計測値は、工程中の個々の計測された計測値の偏差値を介して 得られる。ウェーハが交換された場合、すなわちロボット546(図5)がウェ ーハ104を取り除き、新しいウェーハを持ってきた場合、正確な均質性の決定 は、加工中シリコンウェーハによって被覆される1つまたは複数の更なるコレク タの補助で、ウェーハがホルダ上に保持される位置で直接実行されることが可能 である。 上記の線量計測システムの利点は、線量の計測がシリコンウェーハの位置で直 接行われ、またビームの均質性の計測が、機械で移動する部品を使用することな くウェーハがホルダ上に保持される位置で直接実行されるという事実に見出され る。計測信号はコレクタ552の後で直接増幅され、それから後でのみ線量制御 部に導かれるので、記述される線量計測システムは、高度に干渉に耐久性がある 。 また、当該システムは、ファラデーコレクタおよびアンプが線量制御部から直 流的に分離され、それゆえ異なった電位であり得るかぎり有利である。これは、 ファラデーコレクタが20kVであり、制御部が接地電位である場合でさえ、線 量の計測を可能にする。 本願発明の好ましい実施例の上記の記述において言及された標本は、シリコン で構成されていることが好ましいが、記述されたシリコンの代わりに、例えば砒 化ガリウムまたはゲルマニウム等の他の物質で構成された標本を用いることもま た可能であることが指摘される。処理されるプロセスウェーハの汚染を避けるた め、イオン源およびイオンビームユニットの上述の素子は、この場合、加工され る標本と同じ物質、またはSiC標本の場合のSiまたはC等の標本を汚染しな い物質で構成される。 下記において、広範囲のイオンビームの簡単な質量分離のための多帯域ビーム システムの部品の実施例が図8に基づいて示される。 図8aにおいて、互いに平行に配列される複数の板804とともにアルミニウ ム接触リング802を含むマルチスロット構造800が示される。板804はそ の反対側の端縁においてアルミニウム接触リング802に接続される。板804 は、交番電界が個々の板の間に印加されることが可能であるように、それ自体も 導電材料から生成されるか、または導電層(示されない)で被覆されるかのいず れかである。汚染を防ぐため、板の材料は、可能であるならば、注入される標本 の材料に相当するか、または板がこの材料で被覆されるべきである。 図8bにおいて、マルチプレートシステム800の側面図が示される。図8b から分かるように、本願発明の好ましい実施例によると、マルチプレートシステ ム800は第1の従属部品800aおよび第2の従属部品800bにより画定さ れる。従属部品800aおよび800bは、絶縁体806により互いに絶縁され る。また、絶縁体806は、部品800aおよび800b間に所定の間隔を調節 するよう働く。好ましい実施例によると、絶縁体またはスペーサ806はテフロ ンから生成されることが可能である。 図8bから分かるように、従属部品800aおよび800bは、アルミニウム 接触リング802aおよび802bを含む。しかしながら、この関係において、 アルミニウム接触リングは絶対的に使用されなければならないわけではないとい うことに言及する。また、その他の導電材料が使用されることも可能である。更 に、接触構造802aおよび802bは、全体的または部分的に導電層で被覆さ れる非導電材料から製造されることも可能である。接触リング802aおよび8 02bは、その上に個々の板804aおよび804bが配置される。前述のよう に、板804aおよび804bは、導電材料または導電層で被覆された非導電材 料のいずれかにより構成されることが可能である。従属部品800aおよび80 0bは、板が互いに平行に配置され、接触リングから同じ方向に延びるように与 えられる。これは、図8bにおいて示される従属部品800aおよび800bの くし歯構造という結果になる。従属部品800aおよび800bは、第1の従属 部品800aの板804aが第2の従属部品800bの板804bの間に挿入さ れて、今や隣接している板804aおよび804bの間に所定の間隔が置かれる ような方法で、互いの近傍に配置される。 多帯域ビーム808は、イオン源から放出され、配置800内に入り、個々の サブビーム808aは2つの従属部品800bおよび800aの平行板804b および804aの間を通過し、板804aおよび804bが互いに関して対向す る関係で延びる区域において、前記サブビームは、配置800の出口において、 標本に向けられる濾過された広範囲のビーム810が得られるように、ユニット 800に印加される交番磁界によって影響される。板804aおよび804bの 間の交番磁界は、第1の従属部品800aの接続812aおよび第2の従属部品 800bの接続812bへ交流電圧を印加することによって生成される。 図8bで示される配置800のくし歯様構造は、本願発明の好ましい実施例の みを示す。その他の実施例もまた可能であることを指摘する。電圧が印加される 2つの従属部品800aおよび800bは、例えば、1つの部品のみに置きかえ られることが可能である。この場合、電圧を印加するための2つの接続が設けら れなければならない。そのような配置の手段で質量分離を行うために、前記配置 の板は、交流電圧を印加するために、ある場合には第1の接続に、その他の場合 は第2の接続に交互に接続されること、および隣接する板は、前記板間の必要な 交番磁界を生成するために互いに絶縁されることが必要であろう。 下記において、本願発明の根底にある機能上の原理が、配置800の詳細の拡 大図を示す図8cに基づいてより詳細に説明される。 図8cにおいて、第1の従属部品800aの板804aおよび第2の従属部品 800bの板804bが示され、前記板はそこに交番電界が印加される。多帯域 ビーム808のイオンビームは、板804aおよび804b間に入り、前記板8 04aおよび804b間を通過し、そうするうちに、交番電界によって影響され 、結果として板804aおよび804bの出口において濾過されたイオンビーム 810が現れる。図8bおよび図8cで示される実施例において、板804aお よび804bは、イオンビームによって作用を受けるシリコン標本が板から漏れ 出る粒子によって汚染されることを防ぐために、シリコンから製造される。 図8cで示される方法で、単帯域またはイオンビーム814が、互いに絶縁さ れる板804aおよび804b間を通過する場合、この帯域またはイオンビーム 814は、板804aおよび804b間に印加される交番電界によって電波経路 上に押しやられることが可能である。これはまたウォブリングとも呼ばれる。 帯域またはイオンビームの偏向の振幅Yは、下記の数式で表されるように、交 流電圧の周波数f、板間の間隔d、交流電圧の振幅U0、およびイオンの質量m ならびに電荷qに依存する。 印加される交流電圧のため、図8cから分かるように、より軽いイオン816 、例えばH+は、より重いイオン818、例えばP+よりも強く偏向される。板間 の間隔dが、軽イオンの偏向よりも小さいが重イオンの偏向よりも大きくなるよ うに選択された場合、板804aおよび804bとの衝突のため、軽イオンは重 イオンから分離される。この方法で、例えばプラズマガスとしてPH3を使用す ること、および本願発明によるマルチプレートシステムの手段で水素だけを濾過 することが可能である。 本願発明の更なる好ましい実施例によれば、スロットつきグリッド820はマ ルチプレートシステムの出口、すなわち標本に面しているマルチプレートシステ ムの端縁に配置されることが可能である。参照番号820は図8cにおいてたと えばシリコンから製造されるマルチスロットグリッドのバーを示す。マルチプレ ートシステムの出口においてシリコンマルチスロットグリッドを設けること、お よび予め画定されるバーの幅を与えることにより、Ar+などのしばしばキャリ ヤガスとして使用されるより重イオンもまた、参照番号818で図8cに示され るように、B+またはP+などのより軽イオンから分離されることが可能である 。 質量分離に加えて、本願発明によるマルチプレートシステムは、1つのマルチ スロットグリッドのみから構成される構造が使用される場合とは対照的に、グリ ッドの像の形成を避けるために行われるウォブリングがより低いウォブリング電 圧で実行されることが可能であるという更なる利点をもたらす。なぜなら、自ら の軌道にそって移動するイオンが、より長時間飛行の方向への横電界にさらされ るからである。
【手続補正書】特許法第184条の8第1項 【提出日】1997年12月18日 【補正内容】 イオンの広範囲注入のためのデバイス 明細書 本願発明は、特許請求項1の属概念の節によるイオン注入ユニット用のイオン の広範囲注入のためのデバイスに関する。 イオン源は、広範囲の均質なイオンビームが必要な分野において技術的に使用 される。これはたとえば半導体のドーピングのための広範囲のイオン注入、表面 硬化のためのトライボロジーおよびイオンビームに補助されるコーティングの分 野における場合である。属概念の節によるデバイスは、JP−A−2−2001 8から公知である。 高密度に集積されたマイクロエレクトロニクスのイオン注入の分野において、 より広い注入表面とより小さいイオンエネルギーとの組み合わせが求められる傾 向がある。回路毎に107の部品を超える最大集積化では、pn接合の深さの減 縮が必要とされる。CMOS技術において、たとえば100nmより小さい深さ を有する移しい数のpn接合がドルーンとソースに必要である。ますます平坦な pn接合の製造には、特にp+区域へのボロンの注入の場合に大きな技術的困難 を伴う。この関係において、イオン注入により満たされなければならない要件、 たとえば明らかに30keVを下回る低いイオンエネルギー、高いイオン電流お よび高い処理量、注入範囲が広く均質性が高い平行ビーム等が、現在入手可能な 商業上のユニットでは満たされていない。 将来の半導体製造デバイスのための更なる性能の特徴とは、いわゆる多室工程 ユニットにおける集積可能性であり、それはまたクラスタシステムとも呼ばれる 。 その間にイオン源から放出される細いイオンビームが通過する真空ギャップを有 するいわゆる分析磁石から構成される。磁石の影響により、イオンビームの分析 は、イオンビーム中の特定のイオンが磁石により生成される影響のためより強く それらの軌道から偏向され、その結果これらのイオンが分析区域に続いて配置さ れる分離スロットを通過するのを妨げられるという方法で起こる。それゆえ、細 いイオンビームは所望のイオンのみを含む。そのようなイオン注入ユニットは、 例えばEP0405855A2およびUS−A−5,396,076において記 述されている。 これらの公知の注入ユニットの不都合は、これらの公知の注入ユニットにおい ては、標本の複雑なラスタリングを省くことができるような広範囲のイオン注入 を行うには適さないことである。更に、広範囲のイオンビームはこれらの公知の 注入ユニットからは生成できず、結果的にこれらの注入ユニットは、そのような 広範囲のイオンビームを偏向し、またはそのような広範囲のイオンビームの質量 分離を行う可能性を提供するものではない。これらの公知のイオン注入ユニット の更なる不都合は、2つの磁極がその間を通過するイオンビームに影響を与える ために互いに対向する関係で設けられなければならない場合、それらは複雑な構 造上のデザインを有するということである。加えて、所望のイオンビームを通過 させるスロット構造は、分離ユニットの出力に設けられなければならない。生成 ユニットの分離磁石は、数トンの重量を持ち、結果的にたとえば多室工程ユニッ ト等の問題となるユニットの小型で現代的な構想は達成できない。 この従来技術から始まって、本願発明の目的は、プロセスウェーハの汚染を確 実に避けることができ、標本の広範囲のイオン注入を可能とし、プラズマがプロ セスウェーハの直接上に配置される場合に生ずる不都合を確実に避ける場合のイ オンの広範囲注入のためのデバイスおよびイオンビームユニットを提供すること である。 この目的は請求項1によるデバイスおよび請求項11によるイオンビームユニ ットにより達成される。 本願発明は、アノード、イオン源から放出されるイオンが向けられる標本と同 じ物質から製造され、または前記標本を汚染しない物質から製造されるカソード を含み、更に前記アノードおよび前記カソードの間に配置される閉鎖されたプラ ズマチャンバであって、前記カソードはバーによって分離される並列のスロット を有するマルチスロット構造を含み、イオンが前記マルチスロット構造を通過す ることによって多帯域ビームが生成されるプラズマチャンバと、多帯域ビームを 抽出加速するためにカソードまたはそれに続くマルチスロット構造に印加可能な イオンビームに対して直角に電界を生成するための電圧であって、前記電圧はバ ーが異なる極性を有するような方法で印加される電圧とを含む、標本への広範囲 のイオン注入のためのデバイスを提供する。 本願発明の利点は、この新種のイオンビームユニットは、汚染のないイオンビ ームを生成、抽出、偏向および加速させるために使用可能であり、生成、抽出、 偏向および加速に関して必須である下記の記述ではイオン源とも呼ばれるイオン の広範囲注入のためのデバイスおよびイオンオプティクスの素子は、好ましい実 施例によればシリコンで構成され、それゆえシリコン半導体技術の分野において 非常に清浄な工程に適しているということである。 また、本願発明は、本願発明によるイオンビームユニットの手段で、前述の公 知の注入ユニットの欠点が減じられ、またはむしろ完全に排除されるかぎりにお いて、また高い処理量を有し、低い操作費用しか伴わない廉価で小型で集積可能 なシステムが設けられるかぎりにおいて有利であり、前記システムは10keV より低いエネルギーで高い線量を注入するのに特に適している。 別の利点は、例えばシリコンにより構成される新種のイオンオプティクスの手 段で、イオンビームが汚染のない方法で、プロセスウェーハ上にグリッド構造の 像が形成されることなく、抽出、加速および/または偏向されることが可能であ るという事実により達成される。加えて、イオンビームの形状は、各々基板およ びプロセスウェーハに調節されることが可能であり、この場合どの大きさでも可 能である。それゆえ、本願発明によるデバイスは、例えばLCDディスプレイ等 の矩形の基板を加工するのにも適している。 本願発明によるイオンビームユニットの更なる利点は、プラズマドーピングの 利点を伝統的なイオン注入の利点と結合させることが今や可能であるという事実 に見出される。低いエネルギーおよび高い線量でのますます高い処理量に関する イオン注入技術の分野において満たされるべき要件を満たす、現代的で効率的な 半導体製造デバイスが設けられる。 本願発明の更なる別の利点は、プラズマチャンバは例えば石英ガラスおよびシ リコンによって完全に遮蔽されるので、非常に清浄なプラズマ、および結果的に 汚染のないイオンビームが生成されるという事実によって達成される。加えて、 電極が直接プラズマ上に配置され、プラズマチャンバを画定するので、最適な高 周波結合が保証される。 更なる別の利点は、非常に均質なプラズマが広範囲の場合においても生成され 得るという事実に見出される。他のプラズマ源とは対照的に、並列板リアクタが 使用された場合、範囲が増大するにつれて均質性が増す。 更なる利点は、思い通りにイオンビームの形状が選択できるということであり 、それゆえ加工される標本の形状に調節できることである。更に、シリコングリ ッドまたはスロットつきシリコングリッドの使用により、汚染のないプラズマか らのイオンの減結合が保証される。いわゆるイオンビームのウォブリングまたは 偏向により、プロセスウェーハ上のグリッドの像の形成が防げられる。 本願発明の別の利点は、低廉な取得、維持および操作費用である廉価で小型で 集積可能なシステムが設けられることにより達成される。 更に、本願発明によるイオンビームユニットは、平坦なpn接合が伝統的な注 入ユニットにおいて生成される場合、低いイオンエネルギーがイオン電流の激減 をもたらし、結果的に低い処理量となるのに対し、高い処理量と低廉な加工費用 という利点をもたらす。本願発明の利点は、新しいデバイスの手段で、高い線量 とともに非常に短い注入時間を達成することが可能であるという事実に存在する 。 本願発明によるイオンビームユニットの更に別の利点は、注入モジュールが例 えば焼なましモジュールと結合された場合、1つのユニットにおける数種の工程 ステップの遂行等の全く新しい技術的可能性をもたらす注入モジュールが設けら れるという事実によって達成される。 本願発明によるデバイスの更なる利点は、このデバイスは、(質量分離、偏向 および集束ユニットなしで)標本上に直接加速され得る広範囲のイオンビームの 使用が必要とされる場合に特に適しているという事実に見出される。 また、本願発明によるイオンビームユニットは、今やプラズマドーピングの利 点を伝統的なイオン注入の利点と結合させることが可能である限りにおいて有利 である。低いエネルギーと高い線量でのますます高い処理量に関するイオン注入 技術の分野において満たされるべき要件を満たす、現代的で効率的な半導体製造 デバイスがもたらされる。 本願発明の好ましい変形例によると、カソードのマルチスロット構造および/ またはそれに続くマルチスロット構造が互いに平行に配置され交番電界が印加さ れ得る板により仕切られる場合のデバイスが提供される。 更なる変形例の1つによると、マルチスロットグリッド構造はカソードのマル チスロット構造またはそれに続く標本に面しているマルチスロット構造の端縁に 配置され、前記マルチスロットグリッド構造はそのバーがイオンビームのビーム 経路に位置するよう配置されている。これは重イオン(例えばAr+)が軽イオ ン(例えばB+)から分離される場合に必要である。 本願発明の更なる好ましい実施例は従属請求項において定義される。 下記において、本願発明の好ましい実施例が添付の図面に基づいてより詳細に 記述される。すなわち、 図1は本願発明によるイオンの広範囲注入のためのデバイスの第1の実施例を 示し、 図2はマルチスロットグリッド構造を示し、 図3はマルチスロットグリッドくし歯構造を示し、 図4はイオンオプティクスの手段でのイオンビームの偏向の概略図を示し、 図5aおよび図5bは本願発明によるイオンビームユニットの好ましい実施例 を示し、 図6は本願発明によるイオンビームユニットにおける集積された線量計測シス テムの好ましい実施例を示し、 図7は従来技術によるHFプラズマ源を示し、 図8aは本願発明の更なる実施例に従って本願発明によるマルチプレートシス テムの平面図を示し、 図8bは図8aのマルチプレートシステムの側面図を示し、 図8cは図8bの側面図の拡大図を示す。 本願発明の好ましい実施例を下記において詳細に記述する前に、まずエッチン グ工程に使用される伝統的なHFプラズマ源について図7に基づき簡単に記述す る。この伝統的なHFプラズマ源はたとえばJP−A−2−20018から公知 である。 図7において、伝統的なプラズマ源は一般的に参照番号700によって示され る。HFプラズマ源は、アースに接続されるいわゆるシャワー電極702を含む 。カウンタ電極は、加工される標本706が載置される標本ホルダ704により 画定される。電極704およびシャワー電極702との間にいわゆるプラズマチ ャンバ708が設けられる。前記プラズマチャンバ708において、矢印710 により示されるようにガスを前記プラスマチャンバ708に供給し、高周波電圧 を標本ホルダ704に印加することにより、プラズマ712が生成される。 図7において示されるHFプラズマ源は、非常に均質なプラズマを生成する簡 単な方法を示す。これはシャワー電極702および電極704との間に高周波電 圧UHFを印加することにより達成される。この原理はしばしばエッチングモジュ ールにおいて利用され、エッチングされるシリコンウェーハ706は既に金属板 電極704上に載置されている。プラズマ712はシリコンウェーハ706の上 部に直接形成され、2つの板電極702(図7におけるシャワー電極)および7 04は金属で構成されるので、そのようなシステムにおいては、シリコンウェー ハ表面上の放射線損傷および金属汚染が生じる。それゆえ、この種のプラズマ生 成は、エッチング工程またはプラズマの補助による層蒸着にのみ使用され得る。 図1に基づき、イオンオプティクスの第1の好ましい実施例が下記に詳細に記 述され、前記イオンオプティクスは本願発明によるデバイスと協働する。下記に おける本願発明の記述において用いられる参照番号は、同様の素子を示すのに図 面においても用いられるということに言及しておく。 図1において、本願発明によるデバイスまたはイオン源は一般的に参照番号1 00によって示される。本願発明によるイオン源100に加えて、イオン源10 0から標本104に向かって放出されるイオンを抽出および/または偏向するた めに使用されるイオンオプティクス102等、イオンビームユニットのその他の 素子もまた図1に示される。図1から分かるように、本願発明によるイオン源1 00は、アースに接続されるアノード106および高周波電圧UHFが印加される ことが可能であるカソード108を含む。前記アノード106および前記カソー ド108との間にプラズマチャンバ110が設けられる。本願発明によるイオン 源が作動している場合、図1における矢印112によって示されるように、イオ ン化されるガスがプラズマチャンバ110に導入される。プラズマチャンバ11 0へのガスの導入の形態を考慮して、 請求の範囲 1.アノード(106)、 それに向かってイオン源(100)からイオンが放出される標本(104)と 同じ物質から製造され、またはこの物質で被覆され、または前記標本(104) を汚染しない物質から製造されるカソード(108)、および 前記アノード(106)および前記カソード(108)間に配置されるプラズ マチャンバ(110)を含む、標本(104)への広範囲のイオン注入のための デバイスにおいて、 プラズマチャンバは閉鎖されており、 カソード(108)はバーによって分離される並列されたスロットつきのマル チスロット構造を含み、イオンが前記マルチスロット構造を通過することにより 多帯域ビームが生成され、さらに イオンビームに対して直角に電界を生成するための電圧は、多帯域ビームを抽 出し、加速するためにカソードまたはそれに続くマルチスロット構造に印加可能 であり、前記電圧はバーが異なった極性を有するような方法で印加されることを 特徴とする、デバイス。 2.カソードのマルチスロット構造および/またはそれに続くマルチスロット構 造は、互いに絶縁された複数のマルチスロットグリッド構造(200;300) により画定されることを特徴とする、請求項1に記載のデバイス。 3.カソードのマルチスロット構造および/またはそれに続くマルチスロット構 造は、複数の積載されたマルチスロットグリッド構造(200)により画定され ることを特徴とする、請求項2に記載のデバイス。 4.カソードのマルチスロット構造および/またはそれに続くマルチスロット構 造は、くし歯構造(300)を有する複数のマルチスロットグリッド構造を含み 、前記マルチスロットグリッドくし歯構造(300)は交互配置されていること を特徴とする、請求項2に記載のデバイス。 5.少なくとも反応ガスの場合、アノード(106)もまた標本(104)と同 じ物質から製造され、または標本(104)を汚染しない物質から製造されるこ とを特徴とする、請求項1ないし4のいずれかに記載のデバイス。 6.プラズマチャンバ(110)がアノード(106)またはカソード(108 )のいずれによっても画定されない区域において、前記プラズマチャンバ(11 0)は、たとえば石英構造のような非金属構造(126)により画定され、それ によって付加的な誘電高周波結合が可能となることを特徴とする、請求項1ない し5のいずれかに記載のデバイス。 7.ガス配気チャンバ(506)に有効に接続され、前記ガス配気チャンバ(5 06)はアノード(106)によりプラズマチャンバ(110)から分離されて いる、ガス入口(510)によって特徴付けられる、請求項1ないし6のいずれ かに記載のデバイス。 8.カソードのマルチスロット構造および/またはそれに続くマルチスロット構 造は、互いに平行に配置され、交番電界を生成するために交流電圧が印加される ことが可能である板(804;804a,804b)により画定され、それによ って軽イオンが多帯域ビームから濾過されることが可能であることを特徴とする 、請求項1ないし7のいずれかに記載のデバイス。 9.カソードのマルチスロット構造またはそれに続く標本に面するマルチスロッ ト構造の端縁に配置されるマルチスロットグリッド構造であり、前記マルチスロ ットグリッド構造はそのバー(820)がイオンビーム(814)のビーム経路 に設けられる方法で配置され、それによってより軽いイオンおよびより重いイオ ンが多帯域ビームにおける所望のイオンから分離されることが可能である、マル チスロットグリッド構造によって特徴付けられる、請求項8に記載のデバイス。 10.カソードのマルチスロット構造および/またはそれに続くマルチスロット 構造は、くし歯構造(804a,804b)を有する複数のマルチスロットグリ ッド構造を含み、前記マルチスロットグリッドくし歯構造(800a,804b )は交互配置されていることを特徴とする、請求項8または9に記載のデバイス 。 11.請求項1ないし10のいずれかに記載のデバイス(100)を含む、イオ ンビームユニット。 12.標本(104)を載置するための標本ホルダ(116)によって特徴付け られる、請求項11に記載のイオンビームユニット。 13.イオン源(100)によって放出されるイオンビーム(122)の線量お よび前記イオンビーム(122)の均質性を計測するための線量計測ユニット( 552,604,610)によって特徴付けられる、請求項11または12に記 載のイオンビームユニット。 14.線量計測ユニットはファラデーコレクタ(552)を含むことを特徴とす る、請求項13に記載のイオンビームユニット。 15.線量計測ユニットは標本ホルダ(116)中に集積されており、さらに その場の線量および均質性計測が実行され得ることを特徴とする、請求項13 または14に記載のイオンビームユニット。 16.標本(104)はシリコンで構成されることを特徴とする、請求項11な いし15のいずれかに記載のイオンビームユニット。
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Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.アノード(106)、 それに向かってイオン源(100)からイオンが放出される標本(104)と 同じ物質から製造され、またはこの物質で被覆され、または前記標本(104) を汚染しない物質から製造されるカソード(108)、および 前記アノード(106)および前記カソード(108)間に配置されるプラズ マチャンバ(110)を含む、標本(104)への広範囲のイオン注入のための イオン源において、 プラズマチャンバは閉鎖されており、 カソード(108)はバーによって分離される並列されたスロットつきのマル チスロット構造を含み、イオンが前記マルチスロット構造を通過することにより 多帯域ビームが生成され、さらに イオンビームに対して直角に電界を生成するための電圧は、多帯域ビームを抽 出し、加速するためにカソードまたはそれに続くマルチスロット構造に印加可能 であり、前記電圧はバーが異なった極性を有するような方法で印加されることを 特徴とする、イオン源。 2.カソードのマルチスロット構造および/またはそれに続くマルチスロット構 造は、互いに絶縁された複数のマルチスロットグリッド構造(200;300) により画定されることを特徴とする、請求項1に記載のイオン源。 3.カソードのマルチスロット構造および/またはそれに続くマルチスロット構 造は、複数の積載されたマルチスロットグリッド構造(200)により画定され ることを特徴とする、請求項2に記載のイオン源。 4.カソードのマルチスロット構造および/またはそれに続くマルチスロット構 造は、くし歯構造(300)を有する複数のマルチスロットグリッド構造を含み 、前記マルチスロットグリッドくし歯構造(300)は交互配置されていること を特徴とする、請求項2に記載のイオン源。 5.少なくとも反応ガスの場合、アノード(106)もまた標本(104)と同 じ物質から製造され、または標本(104)を汚染しない物質から製造されるこ とを特徴とする、請求項1ないし4のいずれかに記載のイオン源。 6.プラズマチャンバ(110)がアノード(106)またはカソード(108 )のいずれによっても画定されない区域において、前記プラズマチャンバ(11 0)は、たとえば石英構造のような非金属構造(126)により画定され、それ によって付加的な誘電高周波結合が可能となることを特徴とする、請求項1ない し5のいずれかに記載のイオン源。 7.ガス配気チャンバ(506)に有効に接続され、前記ガス配気チャンバ(5 06)はアノード(106)によりプラズマチャンバ(110)から分離されて いる、ガス入口(510)によって特徴付けられる、請求項1ないし6のいずれ かに記載のイオン源。 8.カソードのマルチスロット構造および/またはそれに続くマルチスロット構 造は、互いに平行に配置され、交番電界を生成するために交流電圧が印加される ことが可能である板(804;804a,804b)により画定され、それによ って軽イオンが多帯域ビームから濾過されることが可能であることを特徴とする 、請求項1ないし7のいずれかに記載のイオン源。 9.カソードのマルチスロット構造またはそれに続く標本に面するマルチスロッ ト構造の端縁に配置されるマルチスロットグリッド構造であり、前記マルチスロ ットグリッド構造はそのバー(820)がイオンビーム(814)のビーム経路 に設けられる方法で配置され、それによってより軽いイオンおよびより重いイオ ンが多帯域ビームにおける所望のイオンから分離されることが可能である、マル チスロットグリッド構造によって特徴付けられる、請求項8に記載のイオン源。 10.カソードのマルチスロット構造および/またはそれに続くマルチスロット 構造は、くし歯構造(804a,804b)を有する複数のマルチスロットグリ ッド構造を含み、前記マルチスロットグリッドくし歯構造(800a,804b )は交互配置されていることを特徴とする、請求項8または9に記載のイオン源 。 11.請求項1ないし10のいずれかに記載のイオン源(100)を含む、イオ ンビームユニット。 12.標本(104)を載置するための標本ホルダ(116)によって特徴付け られる、請求項11に記載のイオンビームユニット。 13.イオン源(100)によって放出されるイオンビーム(122)の線量お よび前記イオンビーム(122)の均質性を計測するための線量計測ユニット( 552,604,610)によって特徴付けられる、 請求項11または12に記載のイオンビームユニット。 14.線量計測ユニットはファラデーコレクタ(552)を含むことを特徴とす る、請求項13に記載のイオンビームユニット。 15.線量計測ユニットは標本ホルダ(116)中に集積されており、さらに その場の線量および均質性計測が実行され得ることを特徴とする、請求項13 または14に記載のイオンビームユニット。 16.標本(104)はシリコンで構成されることを特徴とする、請求項11な いし15のいずれかに記載のイオンビームユニット。
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