JPH11503395A - ロッキング形ボール紙スリーブ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 複数のポット１２を保持するボール紙の装置である。この装置１１は、上パネル１４，側パネル１５，１６、およびインターロックされる第１および第２の底パネル２１，２２を有している。第２の底パネル２２に回動自在に接続されたキールパネルが底パネルの平面から外れて２列のポット１２の間に設けられている。このキールパネルは、第１の底パネル２１に取付けられたロッキングパネルのフック部分３４がこのキールパネルの切欠４０に係合することにより、その位置に保持される。

Description

【発明の詳細な説明】 ロッキング形ボール紙スリーブ 本発明は、基部に向かって内側にテーパした物品を保持するボール紙装置に関 する。この物品としては、たとえばヨーグルトやクリーム等毎日供給される製品 に一般的使用されているような形式のポット形の物品である。このうよな複数の 物品のマルチパックを形成するためにスリーブを使用する場合には、物品の底部 をパックと一体的に保持するために確実に分離する必要がある。 本発明によれば、１または複数対の物品を２列に並列に整列して保持するボー ル紙の保持装置が提供され、これらの各物品はその底部に向かって内側にテーパ されており、また上記の装置は、上パネル、この上パネルの対向縁部に回動自在 に接続された互いに対向して配置された側パネル、および各側パネルの下縁部に 回動自在に接続された底パネル、とを備えており、またこれらは２つの底パネル の間に設けられた少なくとも一つのロッキング手段を備えており、このロッキン グ手段は一次ロックと二次ロックとを備え、これらは第１の底パネルとこれに対 応する側パネルの間のヒンジと略平行な第１のヒンジによって第１の底パネルに 接続されたロッキングパネルと、第２の底パネルとこれに対応した側パネルの間 のヒンジと略垂直な第２のヒンジによって第２の底パネルに接続されたキールパ ネルとから構成されており、このキールパネルは、使用状態において、底の概略 面から上昇するように移動して隣接する一対の物品の間に位置し、また上記のロ ッキングパネルは上方に回動してこのロッキングパネルとキールパネルが相互に ロックするように組み立てられ、これらを上昇した位置に保持する。 好ましくは、上記のロッキングパネルによって上昇位置に移動されたキールパ ネルにより形成された空間を通して上記のロッキングパネルが延長されている。 また、ある構成では、上記の第２ロックの協働する組み立ては、第１のロッキン グパネルのフック部とキールパネルに形成された切欠部から構成されている。 好ましい実施形態では、前記の第１ロックは、２つの底パネル上に配置された インターロック要素から構成されている。好ましくは、上記のインターロック要 素は、切断によって形成された上記の第２の底パネルの縁部と、第１の底パネル の前記の第１のヒンジ部と平行な２つの第３のヒンジ部の間に形成されたロッキ ングタブとから構成されており、このタブは上記の第１と第３のヒンジ部との間 に延長された第２のロッキングパネルに接続されており、使用状態では上記の縁 部の裏面側に係合するものである。 好ましくは、上記の第２のロックが一度係合した後に開放されるのを防止する さらなるロックが設けられている。一実施形態では、第２のロッキングパネルに 近接する第１のロッキングパネルにはさらなるロック部分が設けられており、こ のさらなるロッキング部分は第２の底パネルの追加の切欠に係合する位置に配置 されている。 また、上記のキールパネルの好ましい特徴として、さらなるヒンジが設けられ ており、このヒンジは第２のヒンジと平行であり、これによってキールパネルに 傾斜した部分と第２のヒンジから離れた自由部分とが形成され、この自由部分は 、使用状態において、この装置の底の概略平面内に位置している。また、上記の キールパネルの傾斜部分と自由部分とは、このキールパネルによって係合される 物品の輪郭形状に対応した輪郭形状を有している。 理想的には、ロッキング手段は各隣接する対をなす物品の間に設けられ、また 物品の底部および／または上部の位置決手段が設けられ、この位置決手段は開口 またはスロットの形状でも良い。 以下、本発明の実施形態をより詳細に説明する。添付した以下の図面を参照し て説明をする。 図１は、本発明の装置を形成するブランク材の図である。 図２は、上記のブランク材から形成した使用状態における本発明の装置の斜視 図である。 図３は、図２の装置の端面図である。 図４ないし図８は、上記の装置の組み立てを下方より見た斜視図である。 図９は、本発明の装置の第２の実施形態のブランク材の図である。 図には、装置を形成するボール紙のブランク材１０を示し、この装置はスリー ブ１１の形態をなしており、複数パックの物品１２を保持し、この物品はそれら の底部１３に向けて内側にテーパしている。この実施形態では、２列の物品１２ が示されており、これらはヨーグルトやクリーム等の毎日供給される製品を収容 するポット形のものである。これらのポットの中には他の製品が収容てもよく、 また２×２の配列以外の配列でもよい。 上記のブランク材１０は、上パネル１４を備え、この上パネルはその対向する 側縁部において、折り曲げ部１７に沿って側パネル１５，１６に接続されている 。また、互いに協働する組をなす円弧状切欠１８および横断切欠１９が形成され 、これらは上記のポット１２の上フランジ部２０を位置決めおよび保持するよう に組み合わされる。 また、上記の各側パネル１５，１６には、折り曲げ線２３に沿って第１および 第２の側パネル１５，１６が回動自在に接続されている。また、各ポット１２に 対応して底パネル２１，２２の一つに矩形の開口２４が形成され、上記の側パネ ル１５，１６はこの開口２４から少し上方に離れている。各切欠２５および開口 ２４の組み合わせは、この装置１１が組み立てられた場合に、ポット１２の底部 を受けるための構造を形成する。 また、上記の第１の底パネル２１はロッキングパネル手段２６を有しており、 このロッキングパネル手段は、上記の第１の底パネル２１と側パネル１５の間の 折り曲げ線２３と平行なヒンジ２７によって第１の底パネル２１の残りの部分に 接続されている。この実施形態では、このロッキングパネル手段２６は、第１の ヒンジ２７回りに独立して回動自在な２つのロッキング部分２８から構成されて いる。各ロッキング部分２８の作動は同一であるので、その作動および構成をそ の一つのみについて説明する。 各ロッキング部分２８について、それぞれ２箇所のヒンジ２７の部分が形成さ れ、これらの間に円弧状の切欠２９が形成され、上記のヒンジ２７はこの切欠を 横切って延長はされていない。この切欠２９によって、このロッキングパネルに は上記の側パネル１５に向けて突出したタブ３０が形成されている。また、各ロ ッキング部分２８には、別のヒンジ３１（第１のヒンジ）が形成され、これらは 上記のヒンジ２７（第３のヒンジ）と平行であり、これによって上記のロッキン グ部分２８が第１のロッキングパネル３２と第２のロッキングパネル３３とに区 画されている。上記の第１のロッキングパネル３２は、上記の第１のヒンジ３１ から離れた端部に向かって内側にテーパしており、またその先端部にはフック部 分３４が形成されている。また、第２のロッキングパネル３３の内側縁部３５は 互いに離反するように傾斜しており、これら縁部は上記の第３のヒンジ２７の一 で合致している。 また、上記の第２の底パネル２２は一対のキール部分３６を有しており、この キール部分は、上記の第１の底パネル２１のロッキング部分２８とそれぞれ協働 するように構成されている。各キール部分３６は、キールパネル３７から構成さ れており、これらキールパネルは第２のヒンジ３８に沿って上記の第２の底パネ ル２２に接続されており、この第２のヒンジは、第２の底パネル２２と側パネル １６の間のヒンジ２３に対して横断方向に配置されている。また、上記の各キー ル部分２８には、小形の矩形の開口３９が形成され、これらの開口はキールパネ ル３７のロッキング切欠４０を形成し、またロッキング縁部４６を形成するさら なる開口４１が形成されている。 また、上記の各キールパネル３７はさらなるヒンジ４２を有しており、これら のヒンジは上記のキールパネル３７をさらに自由部分４３と傾斜部分４４（これ らは使用状態における特徴によりこのように称される）とに区画している。また 、このキールパネル３７の側縁部４５は、後述する理由により湾曲している。 上記の装置１１の組み立てを図４ないし図８に示す。 まず第１に、４個のポット１２を２×２の列に配列し、この場合にこれらの上 フランジ部２０を互いに重ね合わせ、完成したこの装置１１により保持された場 合の配列の安定性を向上させる。このような重ね合わせの状態は、図３に明瞭に 示されている。そして、ブランク材１０をこれらのポット上に載置し、その上パ ネル１４を図４に示すようにポット１２の上面に重ねる。そして、側パネル１５ ，１６を下方に傾斜させ、図５に示すように第２の底パネル２２をポット１２の 下方に折り曲げる。 次に、ロッキング部分２８を第３のヒンジ２７回りにポットから離れるように 折り曲げ、第１の底パネル２１からタブ３０を起立させる。そして、このタブ３ ０を開口４１内に挿入し、各ロッキング縁部４６に係合させる。これにより、こ の装置１１の一次ロックがなされ、さらにロッキング部分２８をポット１２に向 けて折り返し、ポット１２の列の周りを包んだブランク１０の締め付けの補助を なす。 次に、各第１のロッキングパネル３２を第１のヒンジ３１回りにポット１２に 向けて回動し、各第１のロッキングパネル３２の先端部を切欠４０に近接する対 応するキールパネル３７の傾斜部分４４に係合する。そして、上記の第１のロッ キングパネルを近接した対をなすポット１２の間に、キールパネルの回動により 形成された隙間を通して上方および内側に押し込む。これによって、このキール パネル３７がポット１２の間に押し上げられ、その自由部分４３がさらなるヒン ジ４２回りに回動し、この装置１１の底の全体的な平面に対して概略平行に残さ れる。 また、傾斜部分４４のある点は第２のヒンジ３８回りに十分に回動し、第１の ロッキングパネル３２のフック部分３４が切欠４０を通過する。そして、このボ ール紙の弾性により、上記の傾斜部分４４がフック部分３４の下方に戻される。 そして、これにより、この装置１１の二次ロックが成されるとともに、この装置 にキールが形成される。 上記のブランク材１０の寸法は、上記の二次ロックがなされた際に、上記の第 ２のロッキングパネルがこの装置の底に沿って略平坦となるように設定されてい る。また、上記のキールパネルの寸法およびその縁部４５の形状はポット１２の 間に密嵌するように設定され、これらのポットにより側パネル１５，１６の切欠 ２５の近傍がわずかに膨らみ、このスリーブ内のポット１２の保持を確実にする ように構成されている。また、上記の湾曲した縁部４５により、スリーブの開放 端の前後方向にポットが移動するのを防止し、さらに側壁に対して横方向にポッ トが移動するのを防止するように構成されている。 また、図９には、変更されたブランク材５０を示す。このものは、図１に示す ブランク材１０と同様なもので、対応する部分には同じ符号を付す。このブラン ク材５０は、各第１のロッキングパネル３２の下縁部に形成されたさらなるフッ ク部分５１と、第１のヒンジ３１から延長されたフック縁部５２を備えている。 このさらなるフック部分５１は、前記のフック部分３４と反対側の第１のロッキ ングパネルに形成されている。 また、第２の底パネル２２には各横方向の切欠５３が形成され、これらの横方 向の切欠は、キールパネル３７の各自由部分４３の内側縁部を形成しており、ま たこれとともに、さらなる切欠５４が形成され、この切欠は略長さ方向にカール 状に延長されている。そして、組み立て状態において、上記のさらなるフック部 分５１は追加された切欠５４にそれぞれ係合し、押し返された場合にロックが解 放されるのを防止する。 なお、上記のさらなるフック部分５１および追加された切欠４５は、設計上の 選択的な事項であることは明らかである。 また、キールパネルやロッキング部分の形状、寸法も設計上の選択的な事項で ある。たとえば、一次的なロックをなすために、タブ３０の数を任意に増減して も良い。また、上述した一次的なロックのための構成を省略し、２つの底パネル を接着剤で接合して一次ロックを形成しても良い。 また、物品の底部の保持およびフランジ部の保持の特徴は。前述した例示のも のには限らず、これらを他の手段と代替、変更、あるいは省略することができる ものである。 また、前述の物品はテーパ付きの物品であるが、この用語は底部が上部より狭 い物品全体を包含するものである。たとえば、直線的な側部のポットであっても 、より広い上フランジ部を有する物品でも、前述したスリーブ型の装置に適用で きるものである。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 ＥＰ(ＡＴ，ＢＥ，ＣＨ，ＤＥ， ＤＫ，ＥＳ，ＦＩ，ＦＲ，ＧＢ，ＧＲ，ＩＥ，ＩＴ，Ｌ Ｕ，ＭＣ，ＮＬ，ＰＴ，ＳＥ)，ＡＵ，ＢＲ，ＣＡ，Ｊ Ｐ，ＫＲ，ＭＸ，ＮＯ，ＮＺ，ＳＧ，ＴＲ，ＵＳ

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １． ２列に並列に配置された１対または複数対の物品を保持するボール紙保持 装置であって、上記の各物品はそれらの底部に向かって内側にテーパ状に形成さ れているものであり、この装置は上パネル、この上パネルの対向する両側縁部に 回動自在に接続された互いに対向して配置された側パネル、およびこれら各側パ ネルの下縁部に回動自在に接続された底パネルとから構成されており、また２つ の底パネルの間の少なくとも一つのロッキング手段を備え、このロッキング手段 は、一次ロックと二次ロックとを備え、このロックは第１の底パネルとこれに対 応する側パネルとの間のヒンジと略平行な第１のヒンジによって第１の底パネル に接続されたロッキングパネルと、第２の底パネルとこれに対応した側パネルと の間のヒンジと略垂直な第２のヒンジにより第２の底パネルと接続されたキール パネルとを備えており、このキールパネルは、使用状態において、底部の概略的 な平面から上昇位置に移動して隣接する対をなす物品の間に位置するとともに、 上記のロッキングパネルは上方に回動し、このロッキングパネルと上記のキール パネルが相互に係合してこれらの上昇位置を保持するものであることを特徴とす るボール紙保持装置。 ２． 前記のロッキングパネルは、このロッキングパネルによって上昇位置に移 動された前記のキールパネルにより形成された空間を通して延長されていること を特徴とする請求の範囲第１項に記載の保持装置。 ３． 前記の二次ロックの協働した構成は、第１のロッキングパネルに形成され たフック部分と、キールパネルに形成された切欠とを備えていることを特徴とす る請求の範囲第１項または第２項に記載の保持装置。 ４． 前記の一次ロックは、２つの底パネルに配置されたインターロック要素で あることを特徴とする請求の範囲第１項ないし第３項のいずれか１に記載の保持 装置。 ５． 前記のインターロック要素は、前記の第２の底パネルに切欠によって形成 された縁部と、前記の第１の底パネルの整列した２つの第３のヒンジの間に形成 されたロッキングタブとを備え、このタブは、前記の第１のヒンジと第３のヒン ジとの間に延長された第２のロッキングパネルに接続され、使用状態において、 上記の縁部の背後に係合することを特徴とする請求の範囲第４項に記載の保持装 置。 ６． 前記の二次ロックが一度係合された後に解放されるのを防止するさらなる ロックが設けられていることを特徴とする請求の範囲第１項ないし第５項のいず れか１に記載の保持装置。 ７． 前記の第２のロッキングパネルに近接した第１のロッキングパネルに形成 されたさらなるフック部分を備え、このさらなるフック部分は、前記の第２の底 パネルに形成されたさらなる切欠に係合することを特徴とする請求の範囲第６項 に記載の保持装置。 ８． 前記のキールパネルは第２のヒンジと平行なさらなるヒンジを有しており 、これによって前記のキールパネルに前記の第２のヒンジから離れた位置に傾斜 部分と自由部分とを形成し、使用状態において、この自由部分はこの装置の底部 の概略的な平面と略平行な平面内に位置することを特徴とする請求の範囲第１項 ないし第７項のいずれか１に記載の保持装置。 ９． 前記のキールパネルの傾斜部分および自由部分の輪郭形状は、このキール パネルに係合する物品の輪郭形状と対応していることを特徴とする請求の範囲第 ８項に記載の保持装置。 １０． 前記のキールパネルの傾斜部分には協働する切欠が形成されていること を特徴とする請求の範囲第９項に記載の保持装置。 １１． 前記の隣接する対をなす物品の間にはロッキング手段が設けられ、また 前記の物品の底部および／または上部を保持する位置決手段が設けられ、この位 置決手段は開口またはスロットから構成されていることを特徴とする請求の範囲 第１項ないし第１０項のいずれか１に記載の保持装置。