JPH11502912A - 遮蔽樋のための固定支持具及びシステム - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 遮蔽樋のために特別に適用された固定支持具及びシステムが開示されている。固定支持具は、ある一定の間隔離れて固定された上部及び下部の支持アーム部を備えており、これらのアーム部は、樋の前部の自由終端部を同じ高さに保ち実質的に均一な樋の隙間を維持するために、樋の相補形状の部分の内側に重なり合って嵌合する形状とされている。アーム部に接続されたベース部が、樋の背壁に隣接しており、固定支持具を支持構造体へ固定するため、留め具がこれらアーム部の間からベース部及び樋の背壁を通って貫通される。２部品からなる遮蔽樋のための固定支持具は、シールドを樋から分離して形成し、このシールドを容易に樋へ装着したり容易に脱着したりすることを可能にする。

Description

【発明の詳細な説明】 遮蔽樋のための固定支持具及びシステム 本出願は、1995年3月27日に出願された出願番号410,742号の特許出願を１部継 続したものである。 技術分野 本発明は、一般的に屋根から流れ落ちた水を集めるための樋に係り、特に、遮 蔽樋のための固定支持具及びシステムに関する。 技術背景 米国特許番号4,757,649号の明細書には、樋にたまる屑や葉を少なくするため に設けられた、トップシールド付きの遮蔽樋が開示されている。この遮蔽樋は、 樋の背壁からトップシールドまで延長されたスペーサーチューブ、及びトップシ ールドの前部、スペーサーチューブ、樋の背壁を通して、それらに樋を固定する ための支持構造体へ延設された固定具を有している。 ウィリアムズ（Williams）によるNo.4,876,827号及びファルカー（Faulker） によるNo.5,88,377号の出願によれば、樋の前壁を支持するために樋の前壁の上 部内側に適合された前方終端部を持つ吊り金具が開示されている。 ゴエツ（Goets）によるNo.2,672,832号の出願では、樋の上壁へ、後部で取り 外し可能なように連結された樋の遮蔽部を形成する取り外し可能なカバーが開示 されている。この器具は、樋を通して延設された釘留め具及びカバーを通して延 設された分離釘留め具を用いている。 本発明の開示 開示される遮蔽樋のための固定支持具は、中間体部と、この中間体部の前方に 伸長し、トップシールドの下方に伸びてトップシールドのフリー前終端部の内側 に嵌合した上部支持アーム部と、中間体部の前方に伸長し、樋の前壁の上部にお いて、逆さで内側に傾けられてフックの下方に伸びフックの内側に嵌合した下部 支持アームと、を有している。中間体部の後部にある後ベース部は、樋の背壁へ 突出する。留め具は、中間体部、ベース部、及び樋の背壁を通って延設され、支 持構造体へと至る。樋の内側に沿って、間隔をおいて配置された複数の器具は、 樋のための固定支持システムを形成している。 ２部分からなる遮蔽樋のための固定支持具は、トップシールドの後部の連結部 と、このシールドが分離して形成され、樋への容易な装着及び脱着を可能とする 器具とをさらに備えている。 図面の簡単な説明 本発明の詳細な構成は、添付した図面と関連付けて記述されており、以下に述 べる図面において、同様の参照数字を持つ部分に同様の特徴を示している。 第１図は、本発明の特徴を具体化した樋のための固定支持具の前方斜視図であ る。 第２図は、第１図に示された器具を３つ使用したときの本発明の特徴を具体化 した固定支持システムの斜視図であり、内部構成を示すためにその一部分を切り 取ったものである。 第３図は、第２図の線３−３に沿って取られた断面図である。 第４図は、上部が外延された固定支持具の変更形態の部分断面図である。 第５図は、下部が外延された固定支持具の変更形態の部分断面図である。 第６図は、閉じた縁部を持つ樋を示す部分断面図である。 第７図は、中間体部で開口を有する固定支持具の変更形態の部分断面図である 。 第８図は、本発明の特徴を具体化した２部品からなる遮蔽樋のための固定支持 具の他の実施例における前方斜視図である。 第９図は、第８図に示された器具を２つ使用した場合の本発明の特徴を具体化 した固定支持システムの斜視図であって、内部構成を示すためにその一部分を切 り取ったものである。 第１０図は、第９図の線１０ー１０に沿って取られた断面図である。 第１１図は、変更された固定支持具及び本発明の特徴を具体化した２部品から なる変更された樋の側部立体概念図である。 詳細な説明 ここで、第１図−第３図を参照すると、支持構造体１３すなわち典型的には屋 根１４を持つ帯状板、に取り付けられた遮蔽樋１２が示されている。図示された 遮蔽樋１２は、底壁１６、前壁１７、及び背壁１８を有しており、これらはＵ字 形状溝、すなわちトラフを形成している。トップシールド１９が、背壁１８の上 部から前方及び下方に向かって延設されている。折り畳み上部２０は、背壁の上 部と、トップシールド１９の後端部とを接続している。トップシールド１９は、 ある半径Ｒ１に沿って形成された上曲面部２１及び約１８０度の弧を描いて別の 半径Ｒ２に沿って形成された自由前端部２２を有しており、後方に向かって上方 に伸びる、開いた縁部を形成する終端部２３で終わっている。前壁１７は、後ろ に反り返ったフックの形態の自由上端部２５を有しており、このフックは、前壁 １７から後方に傾けられ、折り返されて下方終端部２６で終わっている。 自由上端部２５のこの逆Ｕ字形フックは、鉛直方向に対し約４５度の角度で内 側後方に傾けられて示されている。下方終端部２６を第３図に示されるように垂 直を越えた角度まで折り曲げて器具終端部５５に押圧して挿入するようにする他 に、前壁の上端部へ器具終端部５５を容易に挿入可能とするために、下方終端部 ２６を鉛直方向にまで延びた配置とし、より開いたフックを形成するようにして もよい。 自由前端部２２の最低部及び自由上端部２５の最高部は、樋に沿って長手方向 に延びる前開口部、すなわち樋１２の内側へのアクセスを提供する隙間２７を限 定する。シールドの自由前端部２２は、前壁の自由上端部２５の後方にあり、こ れによりトップシールドに落ちた水は隙間２７を通って樋に流れ落ちることにな る。 本発明の特徴を具体化する３つの固定支持具３１が、樋１２の内側で長手方向 に沿ってそれぞれ間隔をおいて取り付けられ、樋１２のための固定支持システム を提供している状態が示されている。図示された各々の固定支持具３１は、中間 体部３２、上部支持アーム部３３及び下部支持アーム部３４を備えており、これ らのアーム部３３、３４は、中間体部３２の前端部から前方へ向かって伸長して いる。アーム部３３及び３４は、選択された固定距離だけ間隔を開けられている 。図示された中間体部３２と上部支持アーム３３と下部支持アーム３４とは、長 形の剛性の高い支持体であり、これらの支持体は、背壁へ後部で固定されたとき 、シールドに対し片持ち型の支持を提供する。また、後ベース部３５は、中間体 部３２の後端部に対し横方向に伸長し樋１２の背壁１８に押圧する。図示された 器具３１は、押し出し成形されたアルミニウムや、押し出し成形されたプラスチ ック或いは射出成形されたプラスチックの一体成形物として作られる。図示され た 器具３１の幅は、約１２．７ｍｍ（０．５インチ）から約２５．４ｍｍ（１．０ インチ）の間にあることが望ましく、好適には、約１９．１ｍｍ（０．７５イン チ）程度が適当である。 中間体部３２は、間隔をおいて設けられた上部及び下部の壁部材３８及び３９ を持つ本質的に中空のボディであり、これらの壁部材は、比較的薄いウェブ状の 対向する前部及び後部の弱められた端壁４２及び４３により閉じられた長手方向 の通路４１を画定している。以下で述べる留め具７５は、例えばハンマーで留め 具の頭をたたいて力を加えたとき、壁４２及び４３を容易に貫通する。留め具７ ５の尖った先端を位置決めするのを援助するための前凹部４４が前壁に示されて おり、留め具７５はここを貫通して通路４１も貫通する。中間体部は、一般的に は、背壁１８から樋の中間よりさらに延設されるように、少なくとも樋の幅の半 分より長くされており、これにより、留め具の尖った先端は、樋の後部というよ り、樋の前部から打ち込まれることになる。凹部４４は、釘やねじなどの留め具 の末端の標的となる領域を形成している。さらには、中間体部３２は、前壁１７ の比較的近いところに配置され、隙間２７の間に沿って整列されているので、設 置者は、隙間を介して留め具７５を挿入し、中間体部３２の前端壁に対してまっ すぐに留め具を打ち込むことができる。 上部支持アーム部３３は、中間体部３２の前部から前上方に向かって延設され た湾曲屹立部４７、この屹立部４７の前方に向かって延設された頂上部４８、及 びこの頂上部４８の前方に向かって延設され、その後方に下がりながら、約１８ ０度の弧を描いて延設された、後方湾曲開口前部４９を備えている。この前部４ ９は、トップシールドの自由前端部２２の内側表面と重なり圧着するように寸法 及び形が選ばれている。 上部支持アームの頂上部４８及び前部４９は、堅い支持体の前上端部で、ここ で連結部と称するものとして機能し、より明確にいえば半円部である。 シールドの前部４９は、シールドの底前端部で、ここで連結部と称するものと して機能し、より明確にいえば半円部である。 器具の半円部はシールドの半円部によって受け入れられて囲まれ、それらは互 いに内側に嵌合する表面を持つようになるので、器具が樋の中へ設置されたとき 、 その器具はシールド前部の底端部をシールドが動かないように保持する。 下部支持アーム部３４は、中間体の底部の前部から前方向に向かって下方に延 設された下垂湾曲後部５３、下垂後部５３の前方に延設された底部５４及び底部 ５４の前端からある角度をなして上方に向かって後方に延設された前屹立部５５ を備えている。図示された前記角度は、鉛直方向に対し約４５度の角度である。 前屹立部５５は、鉤状に曲げられた頂上部すなわち上端部２５の内側表面と重な り、該表面に圧着するように寸法及び形状が選ばれている。下部支持アーム部３ ４の前屹立部５５は、堅い支持体の前部の下端部で、ここで連結部と称するもの として機能し、より明確にいえば雄末端部である。 前壁１７の鉤状に曲げられた上端部２５は、前壁の上端部で、ここで連結部と 称するものとして機能し、より明確にいえば雌部である。 この雄末端部５５は鉤状の上端部２５によって受け入れられて囲まれ、それら は互いに内側で嵌合する表面を持つようになるので、器具が樋の中へ設置された とき、その器具は前壁の上端部をこれが動かないように保持する。 各々の器具３１は、間柱の間隔に対応して、典型的に中心が６０９．６ｍｍ（ ２４インチ）間隔となるように配置されている。前記の記述から明らかなように 、器具３１は、シールドの自由前底端部２９及び樋の前壁の上端部２５を、前後 及び上下方向に動かないように保持し、このようにして、樋のすべての長さを通 して均一な幅となるように隙間２７を保持する。 樋の背壁１８は、留め具７５の上部及び下部に間隔をおいて設けられたＶ字状 の突起６１及び６２の対を備えており、これらの突起は、樋の内側で、上部及び 下部のへこみ６４及び６５に整合しこれらにはまる。背壁の突起６１及び６２が 、ベースのへこみ６４及び６５に重なるので、ベース及び中間体部３２が、樋の 背壁に対し凹部を隙間２７の間に位置決めする特定の位置に配置され、これによ り、留め具７５を隙間２７を通してまっすぐに入れることが可能となる。 器具３１を設置するために、各々の器具は、樋の終端部を通して留め具７５の ために選択された位置まで移動される。この留め具７５は、例えば１端で１つの 頭を持つ釘やねじなどのようなものが選ばれ、通路４１を介して屋根に隣接した 支持構造体１３に挿入され、これにより、器具３１及び樋１２が支持構造体に確 実に取り付けられることになる。間隔をおいて保持された支持アーム３３及び３ ４の剛性により、隙間を形成する樋の対向部分の均一な間隔及び高さ位置が維持 される。 ここで、第４図を参照すると、へこみ６４及び６５と突起６１及び６２とを取 り除き、ベース３５の上端延長部８１を用いた変更形態が示されている。この上 端延長部は、ベース３５から上方へ延設し、トップシールドの内側表面に抗して 圧着し、その圧着端部からさらに前方へ延設したものであり、この配置によって 、樋の内側の器具を固定している。 第５図では、ベースから下方に延設し、樋の底壁１６に抗して圧着し、その圧 着端部からさらに前方へ延設した底端延長部８２が示されており、この底端延長 部は、樋の内側の器具のための設置手段として機能する。ベース部３５の上端延 長部８１及び底端延長部８２の両方を設けることにより、さらなる変更がなされ ることが理解できる。第６図では、閉じた縁部を形成する折り返し端部で終わる 前部分を有する樋の変更形態が示されている。第７図に示された中間体部の変更 形態では、一直線上に並べられた穴、すなわち、そこを通して留め具を挿入可能 なように前端壁及び後端壁に各々設けられた開口８６及び８７が提供されている 。 ここで、第８図−第１０図を参照すると、屋根１４を持つ支持構造体１３に取 り付けられた２部品からなる遮蔽樋９２が示されている。図示の固定された樋は 、頂部が開いたＵ字形の樋溝を形成する、半円底壁９６、前壁９７、及び背壁９ ８を備えている。取り外し可能なトップシールド９９は、背壁９８の上端部すな わち頂上部から下方かつ前方に延設されている。シールド前部の底縁と、前壁９ ７の上端部とは開口、すなわち、そこを通って樋溝へ水が流れるように樋の前部 に沿って延設された隙間１０１を形成すると共に、シールド９９によって樋の中 に葉や屑がたまることが防止される。シールド９９の自由前端部すなわち前方先 端部は、前壁９７の自由上端部の後方に位置しており、これにより、シールド９ ９から流れ落ちた水は隙間１０１を介して樋に流れ落ちる。 背壁９８の上端は、底部に対して開いたフック１００を形成するように前方向 及び下方に延設された湾曲部を有している。連結部１０３が、樋の前壁９７の上 端に設けられている。連結部１０３は、前壁の上端から１８０度を越える弧に沿 っ て、上方、後方、下方、及び前方に延設され、下方及び前方に向かった末端部１ ０４を持つ底方向に開いた湾曲フックを提供する。 トップシールド９９は、平らな金属シートから作られており、より大きい半径 Ｒ１に沿って前方及び下方に延設された凸状の湾曲頂上部１０５、第２の半径Ｒ ２に沿って形成された凸状の湾曲前部１０６、及び前部の底縁１０８で終わる凸 状の湾曲前端部によって提供される前連結部１０７を持つようにロール形成され る。トップシールド９９は、後方連結部１０９を備えており、この連結部は、シ ールドの後端を下方に曲げ、下方及び前方に延設することにより、前方向に開き かつ末端部１１０を有する後方フックを作ることによって提供される。 ２つの固定支持具１３１が、樋９２の内側に間隔をおいて配置されている状態 が示されている。図示された各々の固定支持具１３１が、１剛体部品からなる一 体化された器具として作られており、これらの器具は、長形の剛性の主支持体１ ３２、前記支持体の後端部の取り付けベース１３３、前記主支持体前部の下端部 底の剛性連結部１３４、前記主支持体前部の頂部の剛性連結部１３５、及び取り 付けベース１３３の頂上部の剛性連結部１３６を含んでいる。より詳しくは、主 支持体１３２は、水平部１３９、前記水平部１３９の前方から下方かつ前方に延 設された前方下部の傾斜支持アーム部１４１及び前記水平部１３９の前方から上 方かつ前方に延設された前方上部の傾斜支持アーム部１４２を有している。主支 持体１３２は、薄いウェブ状の水平方向のリブ部１４６と、後述するようにシー ルド９９を設置する際の案内具として、また器具１３１を構造的に強化するため のものとして機能する傾斜リブ部１４７と、を形成されている。 取り付けベース１３３は、その後部に、内側へ突出するＶ字形移動止め１４４ を有しており、これは、器具が樋へ挿入されたときに背壁９８の選択された位置 に取り付けベース１３３を配置するための手段として機能する背壁９８の同方向 に突出するＶ字形移動止め１４５に嵌合する。穴、すなわち開口１４８が、留め 具７５が侵入する取り付けベースに提供されている。 主支持体１３２の前下端部における連結部１３４は、樋の前壁９７の上端部に おける前述した連接部１０３に嵌合する。これらの連結部１０３及び１３４は、 器具が樋へ設置されると互いに嵌合して、前壁を動かないように支持する。 連結部１３４は、フックの形態を有しており、このフックは、斜めに傾いた支 持アーム部１４１の軸に沿って上方かつ後方へ開口し、支持アーム部１４１と平 行となるように後方かつ上方に延設された末端部１３８を有している。 主支持体の前上端部における剛性の連結部１３５は、シールドの前底端部にお ける連結部１０７と嵌合する。連結部１３５は、支持アーム部１４１の端部がフ ックの末端部を形成した状態でフックの形態を有している。連結部１０３及び１ ３４は、器具１３１が樋の中へ配置され、留め具７５によって固定されたとき、 互いに嵌合して連結する。取り付けベースの後端部における連結部１３６は、シ ールドの後端部を動かないように支持するため、シールドの後部において連結部 １０９と連結する。器具前部における連結部１３５とシールドの前部における連 結部１０７とは、シールドの前部が動かないように連結する。 シールドの前部における連結部１０７、１３５及びシールドの後部における連 結部１０９、１３６は、シールドを樋から容易に取り外し、また要求されたとき に樋へ再度装着できるように、取り外し自在に連結する。 器具及び樋において嵌合する上記連結部は、実質的にフックの形態とした点に おいて、さらに特徴付けられる。各々のフックは、ソケット及び折り返した雄末 端部を持っている。嵌合するフックのソケットは、実質的に対向する方向に開き 、各々の末端部は、対応するソケットの中へスライドし、これに嵌合する。雄末 端部は、これに対応する凹状のソケットの形状と相補的な形状を持つように、そ の厚さを持った部材としても、或いは部材を湾曲し、広げたものとしてもよい。 対向し相互嵌合するフックの対は、取り外し可能なシールドの組み立て及び分解 を可能にし、また、必要な支持を与えることについての要求に応じ、ソケット内 の連結状態を固くしたものとしたり、緩くしたものにしたりすることができる。 各々の樋９２を設置するために、まず、固定支持具１３１及び樋９２が、従来 態様で帯状の板である屋根支持構造体１３に取り付けられる。器具１３１は、帯 状板へ例えばその中心が２フィート間隔で配置され、例えば釘やねじなどの留め 具７５を器具及び樋の背壁９８を貫通して、建物の支持構造体１３へ挿入するこ とによって固定される。それから、トップシールド９９は、樋頂上部の開口上に 配置され、連結部１０７が連結部１３５へ連結されると共に、連結部１０９が連 結部１３６へ連結される。シールドは、その長手方向に沿って自在に湾曲拡張が できるので、連結部１０７は、湾曲部１４７に沿ってスライド可能であると共に 、その材料の柔軟性のために連結部１３６の中へ簡単に挿入することができる。 シールドの取り外し自在性のために、シールドの連結部１０７及び１０８のいず れかを、器具の対応する連結部から容易に持ち上げて外すことができる。 ここで、第１１図を参照すると、分離したシールドの変更形態は、シールドの 後端部において、底方向に開口し樋の背壁の上直立端部９８ａに嵌合するフック ９９ａを有しており、これにより、シールドの後部は、支持器具に取り付けられ るというよりも樋に取り付けられることになる。他の点では、器具１３１とシー ルドの取り付けとは、第９図及び第１０図に示したものと同様である。 既に述べた説明から明らかなように、本発明の特徴を具体化する固定支持具及 びシステムは、容易に製作、また容易に設置することができ、一度設置すると、 動いたりたわんだりしないように樋が保持され、均一な隙間が維持されることに よって、その隙間を通して水を通過させると同時に樋の内側へ屑が入りこむこと を防止することができる。 本発明は、ある特有の形態で説明されたが、本発明の開示は、本発明の要旨を 逸脱することなく、その構造の詳細を変更し、さらに具体化した例によってなさ れることは容易に理解される。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １．細長い遮蔽樋の内側に嵌合して樋を保持する固定支持具であって、前記樋は 、頂上開口部を備えた樋溝を確定する底壁、前壁及び背壁と、背壁の上部から前 方かつ下方に延設され、前壁との間に隙間を形成するトップシールドとを有して おり、 前記固定支持具は、 主支持体、 前記シールド及び前記前壁のための片持ち型の支持を提供するために、前記支 持体の後部に設けられ、前記背壁へ前記支持体の後部を固定するための留め具を 受け入れるようになった取り付けベース、 前記支持体の前下端部に設けられ、前記前壁の上端部で樋の連結手段と嵌合し て前記前壁が動かないように支持するための第１連結手段、 及び 前記支持体の前上端部に設けられ、前記シールドの前底端部でシールドの連結 手段と連結して前記シールドを動かないように支持するための第２連結手段、 から構成され、 前記第１及び第２の連結手段は、実質的に均一の長さで前記隙間を維持するた めに互いに不変の距離にある前記固定支持具。 ２．前記主支持体は、細長い水平部、前記水平部の前部から下方かつ前方に延設 された斜めに傾いた下部支持アーム部、前記下部支持アーム部により支えられる 前記第１連結手段、前記水平部の前部から上方かつ前方に延設された斜めに傾い た上部支持アーム部、及び前記上部支持アームにより支えられる前記第２連結手 段を有する、 請求項１に記載の固定支持具。 ３．前記水平部は、前記留め具が挿入される通路を画定する、間隔をおいた上部 及び下部の部材を有し、さらに前記水平部は、留め具に力が作用したとき留め具 が容易に貫通するように前記通路の終端部を横切るように配置された比較的薄く 弱められた対向する前部及び後部の端壁を有し、前記前部の端壁は、前記留め具 の尖った先端を受け入れるための標的領域を提供するために前表面に凹部を有す る、 請求項２に記載の固定支持具。 ４．前記前部及び後部の端壁の各々に、前記留め具が通過する穴が開けられた、 請求項３に記載の固定支持具。 ５．前記下部支持アーム部は、前記水平部の前部から下方かつ前方に延設された 湾曲した後部と、前記後部の前方に延設された底部と、を有し、前記第１連結手 段は、前記底部から斜め方向に上方かつ後方に延設された前部である、請求項２ に記載の固定支持具。 ６．前記上部支持アーム部は、前記水平部の前端部から上方及び前方に延設され た、屹立した湾曲後部と、前記屹立した湾曲後部の前方に延設された頂上部と、 を有し、前記第２連結手段は、約１８０度の弧を描いて延設された、後方に開い た湾曲前部を形成している、前記請求項２に記載の固定支持具。 ７．前記取り付けベースは、前記背壁における選定された垂直位置に取り付けベ ースを設置するために、前記背壁の第２の位置決め手段と組合わされた第１の位 置決め手段を有する、請求項１に記載の固定支持具。 ８．前記取り付けベースは、前記留め具の尖った先端を受け入れるための凹んだ 標的領域を有する、請求項１に記載の固定支持具。 ９．前記取り付けベースは、前記背壁の選定された垂直位置へ前記取り付けベー スを配置するために前記背壁の内側に設けられた相補的な形状の突起と嵌合する ように、前記留め具の上部及び下部において、ベース背面で垂直方向の間隔をお いて設けられた２つのへこみを有する、請求項１に記載の固定支持具。 １０．前記取り付けベースは、前記背壁の選定された垂直位置に前記ベースを配 置するために、前記トップシールドの内側に接する頂上部を有する、請求項１に 記載の固定支持具。 １１．前記取り付けベースは、前記背壁の選定された垂直位置に前記ベースを配 置するために、前記樋の底壁に接する頂上部を有する、請求項１に記載の固定支 持具。 １２．前記主支持体と、前記第１及び第２の連結手段とは、一体的な１部品の剛 性体として作られている、請求項１に記載の固定支持具。 １３．前記第１の連結手段は、後方に開口する凹状ソケットと、鉛直方向にある 一定の角度をなすように上方かつ後方に延設された折り返された末端部と、を有 する実質的にフックの形態である、請求項１に記載の固定支持具。 １４．前記第２の連結手段は、半円形状の後方に開口するソケットと、折り返さ れた末端部と、を有する実質的にフックの形態である、請求項１に記載の固定支 持具。 １５．前記シールドを動かないように支持するために前記シールドの後方に設け られた第２のシールド連結手段と嵌合する前記取り付けベース上端の第３の連結 手段を含み、前記第２及び第３の連結手段と、前記第１及び第２のシールド連結 手段と、を前記シールドが前記樋溝に容易に装着、取り外し可能なように互いに 解放可能にした、請求項１に記載の固定支持具。 １６．前記主支持体は、薄いウェブ状の水平リブ部と、前記シールドを設置する 際のガイドとして機能しかつ前記主支持体を構造的に強化する、斜めに傾けられ たリブ部と、を有している、請求項１に記載の固定支持用具。 １７．細長い遮蔽樋の内側に嵌合して樋を保持する固定支持具であって、前記樋 は、頂上開口部を備えた樋溝を確定する底壁、前壁及び背壁と、背壁の上部から 前方かつ下方に延設され、前壁との間に隙間を形成するトップシールドとを有し ており、 前記固定支持具は、 長手方向の通路を画定する間隔をおいた上部及び下部の部材を有し、さらに留 め具に力が作用したとき留め具が容易に貫通するように前記通路の終端部を横切 るように配置された比較的薄く弱められた対向する前部及び後部の端壁を有する と共に、前記前部の端壁は、前記留め具の尖った先端を受け入れるための標的領 域を提供するために前表面に凹部を有する、剛性の主支持体、 前記主支持体の前部から前方に延設された湾曲した後部と、前記後部の前方に 延設された底部と、を有し、前記主支持体の前方に延設された下部支持アーム部 、 前記前壁の上端部で樋の連結手段と嵌合して前記前壁が動かないように支持す ると共に、前記底部に対して斜め上方向に後方に延設された剛性の第１連結手段 、 前記主支持体の前端部から上方及び前方に屹立した湾曲後部と、前記屹立した 湾曲後部の前方に延設された頂上部と、を有し、前記主支持体の前方に延設され た上部支持アーム部、 前記シールドが動かないように支持するため、前記シールド前端の底部におい てシールドの連結手段と嵌合するための剛性の第２連結手段であって、約１８０ 度の弧を描いて前記頂上部から延設された湾曲前部を形成し、前記第１及び第２ 連結手段が、実質的に均一な長さで前記隙間を維持するために互いに固定された 距離だけ間隔を開けられている第２連結手段、 樋の背壁に接するように、前記主支持体の後方において、前後方向に対し横方 向に延長された取り付けベースから構成され、 該ベースと主支持体とは、前記シールド及び前記前壁のための片持ち型の支持 を提供するために、前記背壁へ前記支持体の後部を固定しかつ樋を支持構造体へ 固定する際に支持構造体へ挿入される留め具を受け入れるようになっている固定 支持具。 １８．細長い遮蔽樋の内側に嵌合して樋を保持する固定支持具であって、前記樋 は、頂上開口部を備えた樋溝を確定する底壁、前壁及び背壁と、背壁の上部から 前方かつ下方に延設され、前壁との間に隙間を形成するトップシールドとを有し ており、 前記固定支持具は、 主支持体、 前記シールド及び前記前壁のための片持ち型の支持を提供するために、前記背 壁へ前記支持体の後部を固定するための留め具を受け入れるようになった前記主 支持体後部の取り付けベース、 前記支持体の前下端部に設けられ、かつ前記前壁の上端部の樋の連結手段と嵌 合して前記前壁が動かないように支持する第１連結手段、 前記主支持体の前上端部に設けられ、かつ前記シールドが動かないように支持 するため前記シールド前端の底部において第１のシールドの連結部と嵌合する第 ２連結手段であって、前記第１及び第２連結手段が、実質的に均一な長さで前記 隙間を維持するために互いに固定された距離だけ間隔を開けられている第２連結 手段、 前記取り付けベースの上端部に設けられ、かつ前記シールドが動かないように 前記シールドの後端部で第２のシールド連結部と嵌合するための第３連結手段、 から構成され、 前記第２及び第３の連結手段と、前記第１及び第２のシールド連結部とが、前 記シールドを前記樋溝へ容易に装着したり脱着したりできるように互いに分離可 能である固定支持具。 １９．細長い遮蔽樋と、前記樋の内側に嵌合して樋を保持する固定支持具と、の 組み合わせであって、前記樋は、底壁と、その上端部に前壁連結部を有する前壁 と、背壁とを有し、これらの壁は、頂上開口部を備えた樋溝を確定しており、さ らに前記樋は、背壁の上部から前方かつ下方に延設され前壁との間に隙間を形成 するトップシールドを有し、前記シールドは、シールドの前底端部でシールド連 結部を有しており、 前記固定支持具は、 主支持体、 前記シールド及び前記前壁のための片持ち型の支持を提供するために、前記背 壁へ前記支持体の後部を固定するための留め具を受け入れるようになった前記主 支持体後部の取り付けベース、 前記支持体の前下端部に設けられ、かつ前記前壁連結部と嵌合することにより 前記前壁が動かないように支持して前記隙間を実質的に均一の長さに維持する第 １連結手段、 及び 前記主支持体の前上端部に設けられ、かつ前記シールドが動かないように支持 して前記隙間を実質的に均一の長さに維持するため前記シールド連結部と嵌合す る第２連結手段、 から構成された前記組み合わせ。 ２０．前記主支持体の前部の壁は、前記留め具の先端部を前記主支持体へ挿入す るのを容易にするため、樋の中央部を越えた前寄りの位置に配置されている、請 求項１９に記載の組み合わせ。 ２１．前記第１連結手段及び前記前壁連結部は、凹状のソケット及び折り返した 末端部を備えたフックの形態を各々実質的に有しており、連結した前記フックの ソケットは、それぞれ実質的に対向する向きに開口し、各々の末端部は、対応す るソケットの内部に嵌合している、請求項１９に記載の組み合わせ。 ２２．前記第２連結手段及び前記シールド連結部は、凹状のソケット及び折り返 した末端部を備えたフックの形態を各々実質的に有しており、連結した前記フッ クのソケットは、それぞれ実質的に対向する向きに開口し、各々の末端部は、対 応するソケットの内部に嵌合している、請求項１９に記載の組み合わせ。 ２３．細長い遮蔽樋の固定支持システムにおける組み合わせであって、前記樋は 、底壁と、その上端部に前壁連結部を有する前壁と、背壁とを有し、これらの壁 は、頂上開口部を備えた樋溝を確定しており、さらに前記固定支持システムは、 背壁の上部から前方かつ下方に延設され前壁との間に隙間を形成するシールドで あって前底端部でシールド連結部を備えたトップシールドと、樋内側の選定され た位置に間隔をおいて配置されることにより前記樋を支持する複数の固定支持具 とを有し、 前記固定支持具は、 主支持体、 前記シールド及び前記前壁のための片持ち型の支持を提供するために、前記背 壁へ前記支持体の後部を固定するための留め具を受け入れるようになった前記主 支持体後部の取り付けベース、 前記支持体の前下端部に設けられ、かつ前記前壁連結部と嵌合することにより 前記前壁が動かないように支持する第１連結手段、 及び 前記主支持体の前上端部に設けられ、かつ前記シールド連結部と嵌合すること により、前記シールドが動かないように支持する第２連結手段、 から構成され、 前記固定支持具の第１及び第２の連結手段は、前記樋の長手方向全体を通して 実質的に均一の隙間を維持するために、ある選定された不変の間隔だけ離れて配 置されている、前記固定支持システム。 ２４．細長い遮蔽樋と、前記樋の内側に配置されて樋を保持する固定支持具と、 の組み合わせであって、前記樋は、底壁と、その上端部に前壁連結部を有する前 壁と、背壁とを有し、これらの壁は、頂上開口部を備えた樋溝を確定しており、 さらに前記樋は、背壁の上部から前方かつ下方に延設され前壁との間に隙間を形 成するトップシールドを有し、前記シールドは、シールドの前底端部の第１シー ルド連結部及び前記シールド後部の第２シールド連結部を有しており、 前記固定支持具は、 主支持体、 前記シールド及び前記前壁のための片持ち型の支持を提供するために、前記背 壁へ前記支持体の後部を固定するための留め具を受け入れるようになった前記主 支持体後部の取り付けベース、 前記支持体の前下端部に設けられ、かつ前記前壁連結部と嵌合することにより 前記前壁が動かないように支持して前記隙間を実質的に均一の長さに維持する第 １連結手段、 前記主支持体の前上端部に設けられ、かつ前記シールドが動かないように支持 して前記隙間を実質的に均一の長さに維持するため前記シールド連結部と嵌合す る第２連結手段、 前記取り付けベースの上端部に設けられ、かつ前記シールドが動かないように 前記シールドの後端部で第２のシールド連結部と嵌合するための第３連結手段、 から構成され、 前記第２及び第３の連結手段と、前記第１及び第２のシールド連結部とが、前 記シールドを前記樋溝へ容易に装着したり脱着したりできるように互いに分離可 能である前記組み合わせ。 ２５．前記第３連結手段と前記第２シールド連結部とは、凹状のソケット及び折 り返した末端部を備えたフックの形態を各々実質的に有しており、連結した前記 フックのソケットは、それぞれ実質的に対向する向きに開口し、各々の末端部は 、対応するソケットの内部に嵌合している、請求項２４に記載の組み合わせ。 ２６．前記主支持体、取り付けベース、第１連結手段、第２連結手段及び第３連 結手段は、一体成形の１部品の剛性体として作られている請求項２４に記載の組 み合わせ。