JPH11502772A - ワイヤメッシュ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 本発明はワイヤメッシュに関し、改善された強度と、丸いワイヤから形成されたワイヤメッシュのより広範な用途を提供する事を目的とする。この目的は次のような構造で得られる。即ち、ワイヤロッド(1,2)の格子を備え、それぞれのワイヤロッドが該格子のその他のワイヤロッド(1,2)のそれぞれの平面に隣接して接する為の少なくとも１つの平面を有し、その領域をおおうワイヤロッド(1,2)間の接続を提供し、この領域にわたってワイヤロッド(1,2)が互いに固定される。なお、ワイヤロッド(1,2)は、面と面との接触、エッジと面との接触、又はエッジとエッジとの接触において矩形であってもよい。このワイヤメッシュは例えばフェンス等の為のパネルで利用されてもよいし、コンテナ、パレット又はスティレッジとして仕える為に溝形状に形成されてもよい。あるいは、フロア又は通路を提供する為に敷置されてもよい。

Description

【発明の詳細な説明】発明の名称 ： ワイヤメッシュ 本発明は、ワイヤメッシュに関する。 通常、パネル状の形態で使用されるワイヤメッシュ又は形づけられた一製品 として使用されるもの、あるいは１つの形状製品の製造においては丸いワイヤか ら形成されており、ダイヤモンド形、四角形又は矩形パターンのメッシュを形成 するために、オーバーラッピング構造に敷き置れていた。このようなオーバーラ ッピング・ワイヤは接点において、例えば溶接により互いに固定されている。し かしながら、２つの丸いワイヤ間の効果的な溶接を行うためには、相当な配慮と 注意力および、相当な精度の装置の採用が必要とされるが、もしそうしなければ 、不充分な溶接剪断力のメッシュが生産されてしまう。 そこで本発明の目的は、充分に強化された溶接剪断力を有するメッシュを提供 することにあると共に、製造上の厳密な要求事項をより少なくすることにある。 本発明によれば、１つのワイヤメッシュは複数のワイヤロッドの格子(ラチ ス)を備え、これらのワイヤロッドのそれぞれが少なくとも１つの平面を有し、 これは当該格子におけるその他のワイヤロッドそれぞれの平面に隣接して接する ためのものであり、１つの領域をおおうこれらワイヤロッド間の接続を提供し、 この領域にわたってこれらワイヤロッドが互いに固定されている。 好ましくは、そして製造の単純化のためには、ワイヤロッドは矩形のクロスセ クション(断面)を成すものであり、当該格子におけるワイヤ間の接続が溶接によ って接合されたものである。また、オーバーラッピング・ロッド間に最大の接触 面を提供するためには、四角形／矩形パターンの何れか又は実質的にダイヤモン ド・フォーメーションで、それらのワイヤロッドが面と面とが相互に接触して敷 き置かれた状態に形成される。この結果、本発明に基づくメッシュ・モードは、 等しい径の丸いワイヤから形成されたメッシュの全体にわたって相当に強化され た溶接剪断力を有するものとなる。 ただし、最大の溶接剪断力は、面接触におけるワイヤロッドを有することで達 成され、矩形セクションで成るワイヤロッドの実施例においては、それらエッジ で隣接する一方向のワイヤロッドを有し、その他の方向におけるワイヤロッドの 表面は、丸いワイヤ間にある接触領域よりも著しく大きな領域をまだ残している 。この配置および溶接により相互接続したこの様なワイヤロッドによれば、相当 な溶接剪断力が得られるだけではなく、ワイヤメッシュ又はパネルのエッジに取 り付けたこれらワイヤロッドの方向においても相当な剛性が得られる。 なお、好ましくは、このオーバーラッピングワイヤ間においてはエッジとエ ッジの相互接触を有することが望ましい。そしてこの接触は、オーバーラッピン グワイヤ間の接触領域における接触に比較して、それらワイヤ間の接触領域にお いてはまだその顕著な増大が得られ、こうすることにより更に改善された溶接剪 断剛性が得られる。その結果、両方向において充分な剛性を有するワイヤメッシ ュ又はパネルとなる。 このような矩形のワイヤに係わる実施例は、丸いワイヤを用いたものに比べて 更にシンプルな製造技術を含むものであり、これはまた、要求された正確なポジ ションにおけるメッシュの長さに付与されるべき更に大きな強さを得るための開 口サイズを変更できるようなメッシュの経済的生産において、相当な助けを提供 することとなる。よって、例えば１つのパネルにおいて、増強される必要がある 所には小さなサイズの開口が与えられ、一方、例えばパネルの重量軽減を図るた めには、大きなサイズの開口が強度の主要でない箇所に与えられる。 一般の最も伝統的な構造のメッシュにおいて、本発明に基づいて作られたパネ ルは、Ｖ−形状のリブを所定位置に形成することにより更に大きな強度が提供さ れる可能がある。 本発明に基づくメッシュは、伝統的なメッシュのすべてのアプリケーションに 利用され得るが、性能向上のためには溶接剪断剛性を生むことと共に、そのメッ シュの全領域にわたって異なるサイズの開口を採用することによる剛性の変更可 能性をも提供するような特徴を有するものである。 したがって本発明のメッシュは、パレットやスティリッジ(物置台)として用い られるには理想的であり、グレード(等級)が付与された開口サイズは，腹部（中 央部）がへたって出っ張らないことを保証してくれる。さらにまた、カットされ たメッシュは、例えば延びた金属のような避け難い鋭利なエッジをもたず、この カットはそれ自体の織端(縁)を形成する。このようなパレットおよびスティレッ ジは、トレイのような構造に形成するために、その側面及び／又は端部をインタ ーン(内側に返す)することで、著しく向上した強度を提供することができる。 バリヤ・フェンスとしては、衝突や衝撃がより多く発生する所において、例え ばそのパネルの低端部に小さな開口サイズがその部位の強度を集中させ、バリヤ ・フェンスとして如何なる侵入の可能性をも著しく削減する。 また、歩道の表面として採用される場合、本発明のメッシュは矩形のロッドが 用いられるとき、歩行する表面は比較的平坦であり、さらにその固有なる強度で あるが故に、広げられた金属板と比較してもより軽いゲージ(規格素材)として使 われ得る。異なる開口サイズを伴なうこの容易さと軽さは、広範な諸条件および 予想される交通にうまく適合すると共に、物体がこのメッシュ上に落ちてきたり 、このメッシュを通過して物が落ちることや、同様なロケーションにおいてそれ らの通過を許容することを防止するようなサイズに巧く適合することもできる。 その他の方向のワイヤロッドに関連するエッジ上に一方向のワイヤロッドが在 る構造の所に対して一つのある構造形態を採用することで、その構造は通路の表 面として採用され、この場合、利用者には平らな面が贈与され、その表面の下に 配置されるエッジ上のワイヤロッドが前述の如くの主要な剛性を備える。 本発明の幾つかの実施例は、これらの添付された図面を参照しながら例とし て以下に説明されている。すなわち、 図１は、本発明に基づくフラット・ワイヤメッシュ構造の一部分を示す斜視図 。 図２は図１に対応し、本発明に基づく第２の構造を示す斜視図。 図３は、図１のフラット・ワイヤメッシュ構造を採用したセキュリティパネル を示す斜視図。 図４は、図３の線分IV-IV上の断面。 図５は、図３の線分V-V上の断面。 図６は、図１のフラット・ワイヤメッシュ構造から形成されたトレイ形の構造 を示す端部を示す図。 図７は、図１のフラット・ワイヤメッシュ構造から形成されたパレットを示す 図。 図１には１つのワイヤメッシュが示され、そしてこれは結果的に平坦な面と なるような、オーバーラッピング・ワイヤロッド１，２によって形成され、隣接 する接触において比較的大きく広い１つの接触領域を提供するものである。それ らのオーバーラッピング・ポイントにおいて互いに溶接されたこれらオーバーラ ッピング・ワイヤロッド１，２によれば、このように大きく構成された１つのメ ッシュにおいては、相当に改善された溶接剪断剛性が生み出されている。図示さ れたメッシュは、１つの矩形の開口を有するが、しかしこれは、要求された如何 なる開目形状、例えばダイヤモンド形状等を生成するため、オーバーラッピング ・ワイヤの角度的な配列・設置が求められ得ることは自ずと理解できる。 図１に図示された如くの１つの構造は、相当に改善された剛性をもつ１つの メッシュを創造する。しかしながら、図２に図示された様なもう１つの別構造に おいては、一方向の矩形ワイヤ３が、その他の方向のワイヤ４に関連した所で垂 直な配列と設置にある。これは、まだワイヤ間にそれらワイヤが相互接触してい るかなり広い領域が残されおり、伝統的な丸いワイヤメッシュと比較すると、そ こでは溶接剪断剛性が著しく増大されていることを示す。このような構造を有す ることにより、エッジに係止されたそれらワイヤ３の方向において、そのメッシ ュの剛性が相当程度に増強されることとなる。 図１に例示された如きワイヤメッシュは、例えば図３に示される様ないわゆる 「セキュリティ・パネル」という、パネル状の構造で利用されることが最も適す る形態である。このパネルの改善された剛性や強度を向上させるためには、図５ に示すように、その上端部に向かってよじられ得ることが可能である。同時に、 水平ワイヤ２間の等級付けされたスペーシング(空間取り)が提供され、衝突の 衝撃に対し更に大きな強度をそこに付与するために、パネルの上端部よりも低下 端部に向かっては更に近接した空間となるように構成する。本発明の構造の更に 付加された利点は、例えば水平ワイヤ２と最も外部のワイヤ１との間をカットす る等の実質的な位置合わせでそのパネルがカットできることにある。また、如何 なる形状に変化することの回避または、ワイヤパネルのエッジにおける角の付い た突出(出っ張り)の回避は、それぞれ相当な利益を与え得る事項である。 本発明に基づいて作成されたパネルが例えば通路に使われた場合には、その エッジにワイヤ３を有することによってフレックス(曲げ)に対し働く相当な抵抗 がある故に、図２に示す構造が最適であり、このパネルが例えば檻(囲い)又は、 他の動物を閉じ込めた領域内で採用された場合には、その通路が、動物の蹄また は利用者の脚によって接触されるため、その上面は完全に平坦な形態を有してい る。 図１に示す本発明の実施例の形態の更なる高い有益性、即ち利点は、図示され た如くのパネルが異なるアプリケーション(用途)に理想的に適合している事と、 比較的簡単な曲げ手段のみでそのすべてが与えられる事にある。よって、図６に 示された如く、長手方向ワイヤ２と横ワイヤ１によって形成された比較的狭いパ ネルは、１つのトレイとしての目的で仕えるために、同一方向のそれぞれの側面 を曲げることにより、１つの溝の中に容易に入れ替えられることができる。これ には、少なくとも１つの長手方向ワイヤ２が、その他の長手方向ワイヤ２と比べ てエッジ上に設けられるように配し、この長手方向ワイヤ２はそのトレイのベー ス(底部)を形成するためにワイヤ１と結合する。図２に関して説明した如く、ワ イヤのエッジ配列はその構造の剛性についてかなり付加される要因であり、その 結果として、図６が示すアレンジメントは、多くのアプリケーション、特にワイ ヤケーブルの敷置及び格納において適するような高い強度と剛性を備えたトレイ を提供する。 同様な考慮は、例えばパレットのような創造物にも適用する。よって、図７に 示されるように、図１に描かれた如くに形成された１つのパネルは、同一方向の それぞれの側面を曲げることで１つのパレットに変換することができ、また、図 ６のトレイのように、そのパレット表面を形成するためにワイヤ１と結合するそ れらワイヤ２と関係した１つのエッジ幅の配列においては、１つの垂直な側壁が 、少なくとも１つのワイヤ２で提供される。適度な高さをもつこの側壁にともな って、フォークリフト・トラックのフォークは、その表面の下に行き、製品をそ の上に載せた当該パレットを持ち上げるが、その全構造の剛性がその負荷を充分 に支持してくれる。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 ＥＰ(ＡＴ，ＢＥ，ＣＨ，ＤＥ， ＤＫ，ＥＳ，ＦＩ，ＦＲ，ＧＢ，ＧＲ，ＩＥ，ＩＴ，Ｌ Ｕ，ＭＣ，ＮＬ，ＰＴ，ＳＥ)，ＯＡ(ＢＦ，ＢＪ，ＣＦ ，ＣＧ，ＣＩ，ＣＭ，ＧＡ，ＧＮ，ＭＬ，ＭＲ，ＮＥ， ＳＮ，ＴＤ，ＴＧ)，ＡＰ(ＫＥ，ＬＳ，ＭＷ，ＳＤ，Ｓ Ｚ，ＵＧ)，ＵＡ(ＡＭ，ＡＺ，ＢＹ，ＫＧ，ＫＺ，ＭＤ ，ＲＵ，ＴＪ，ＴＭ)，ＡＬ，ＡＭ，ＡＴ，ＡＵ，ＡＺ ，ＢＢ，ＢＧ，ＢＲ，ＢＹ，ＣＡ，ＣＨ，ＣＮ，ＣＺ， ＤＥ，ＤＫ，ＥＥ，ＥＳ，ＦＩ，ＧＢ，ＧＥ，ＨＵ，Ｉ Ｓ，ＪＰ，ＫＥ，ＫＧ，ＫＰ，ＫＲ，ＫＺ，ＬＫ，ＬＲ ，ＬＳ，ＬＴ，ＬＵ，ＬＶ，ＭＤ，ＭＧ，ＭＫ，ＭＮ， ＭＷ，ＭＸ，ＮＯ，ＮＺ，ＰＬ，ＰＴ，ＲＯ，ＲＵ，Ｓ Ｄ，ＳＥ，ＳＧ，ＳＩ，ＳＫ，ＴＪ，ＴＭ，ＴＲ，ＴＴ ，ＵＡ，ＵＧ，ＵＳ，ＵＺ，ＶＮ

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １． 複数ワイヤロッドの格子を具備し、 前記ワイヤロッドのそれぞれは少なくとも１つの平面を有し、これは該格子に おけるその他のワイヤロッドそれぞれの平面に隣接して接するための面であり、 １つの領域をおおう前記ワイヤロッド間の接続を提供し、この領域にわたって 前記ワイヤロッドが互いに固定されて成ることを特徴とするワイヤメッシュ。 ２． 前記ワイヤロッドは、矩形の断面を有するものであり、 該格子におけるワイヤ間の接続は、溶接による接合であることを特徴とする、 請求項１に記載のワイヤメッシュ。 ３． 矩形のワイヤロッドは、 側面と側面との接触でそれら前記ワイヤロッドによって１つの格子に形成され ていることを特徴とする、請求項１または請求項２に記載のワイヤメッシュ。 ４． 矩形のワイヤロッドは、 その他方向における前記ワイヤロッドの側面である処のそれらのエッジによっ て接触して成る一方向の前記ワイヤロッドを伴ない１つの格子に形成されている ことを特徴とする、請求項１または請求項２に記載のワイヤメッシュ。 ５． 矩形のワイヤロッドは、 その他方向における前記ワイヤロッドのエッジ(縁)である処のそれらのエッジ によって接触して成る一方向の前記ワイヤロッドを伴ない１つの格子に形成され ていることを特徴とする、請求項１または請求項２に記載のワイヤメッシュ。 ６． 請求項１に記載された１つのワイヤメッシュからは、１つのパネルが形 成されることを特徴とするワイヤメッシュ。 ７． 前記ワイヤロッドは、使用中は水平方向であり、 前記パネルの下端に向かって、水平ワイヤロッドのものより大きな密度を与え るため等級別に配列したスペーシング(空間取り)を有していることを特徴とする 、請求項６に記載のパネル。 ８． １つのパレットまたはスティリッジ(物置台)が、請求項１に記載の１つ のワイヤメッシュから形成される場合には、 前記パネルの反対側のセクションは、前記パレットまたは前記スティリッジの 表面のワイヤと比較して、少なくとも１つの矩形ワイヤが同一方向に屈曲されて 成り、 屈曲された側の前記セクションは、所望の高さにおいて、前記パレットまたは 前記スティリッジの表面を保持するためのサイドサポートを形成することを特徴 とする、請求項１に記載のワイヤメッシュ。 ９． １つのトレイまたはコンテナが、請求項１に記載された１つのワイヤメ ッシュから形成される場合には、 前記トレイに対する側壁は、前記トレイまたは前記コンテナの表面のベース( 基底)を形成する前記ワイヤロッドと比較して、各側壁において少なくとも１つ のワイヤロッドをセットするために同一方向に前記パネルの側部を内側に折込み (インターン)することで形成されることを特徴とする、請求項１に記載のワイヤ メッシュ。 １０． １つのフロアが、請求項４に記載された１つのワイヤメッシュから形 成される場合には、 エッジにセットされた前記ワイヤロッドは、その上を歩行され得るべき平坦な 表面を有する前記フロアの表面を形成するように、その他のワイヤロッドの下に 設けられていることを特徴とする、請求項４に記載のワイヤメッシュ。