JPH11502012A - 内張りされた管の接合方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 二つの外部鋼製管（１６及び１６Ａ）が、圧縮可能なプラスチック材料の耐蝕性ライニング管（１８及び１８Ａ）によって各々内張りされる。そして、ライニング管は、各端で環状凹部又は端ぐり（２４及び２４Ａ）を有する外側管の端（２０，２０Ａ）の手前で止める。延性を有し塑性変形可能な耐蝕性部材、例えば真鍮又はステンレス鋼の管状の橋渡し部材（２）が、端部分（４及び６）の外径よりも大きい外径と前記端部分の内径よりも大きい内径を有する管状中間部分（８）から互いに反対方向に延びる二つの管状端部分（４及び６）を有する。端部分（４及び６）は突出部（１２）によって取り囲まれる。最初は、端部分（４及び６）の外径はライニング管（１８及び１８Ａ）の内径よりも小さい。それゆえ、各ライニング管（１６及び１６Ａ）は、端ぐり（２４，２４Ａ）を占めるる中間部分（８）とともに各々端部分（４及び６）に密着している。工具が、外側管（１６及び１６Ａ）に対して端部分（４及び６）をプラスチックライニング管（１８及び１８Ａ）に押し付けるように、端部分（４及び６）をライニング管の肉厚の８％から３０％の範囲の大きさで半径方向に拡張させる。外側管の隣接端（２０，２０Ａ）が符号２８で共に溶接される。中間部分（８）の外面は断熱材料を備える。橋渡し部材（２）は、外側管の間の接合部を横切って内部の耐蝕性の完全さを維持する。

Description

【発明の詳細な説明】 内張りされた管の接合方法 本発明は、耐蝕プラスチック材料で内張りされた管の接合方法に関する。 炭素鋼のパイプラインは、攻撃的な媒体を搬送するためにパイプラインを使用 することができるように、耐蝕性プラスチック材料の内張りを備えて設けられる 。そのような内張りの装備は、高価なステンレス管を使用する必要性を回避する 。 本発明の目的は、各々耐蝕性プラスチック材料で内張りされた二つの隣接した 管の間の接合部を横切って耐蝕性障壁を設けるのに使用しうる方法を提供するこ とである。 本発明によれば、耐蝕性プラスチック材料で内張りされた管の接合方法は、耐 蝕性の圧縮可能なプラスチック材料の第一のライニング管によって内張りされた 第一の外側管を準備し、第一のライニング管は該第一のライニング管の端から第 一の外側管の内部に間隔を隔てた端面を有し、それにより、前記第一の外側管と 前記ライニング管の組み合わせが第一の外側管の前記端部分に隣接した第一の端 ぐりを有し、塑性変形可能な耐蝕性延性材料の管状の橋渡し部材とを準備し、前 記橋渡し部材は、第一の管状端部分及び第二の管状端部分を有し、該各端部分は 、第一又は第二の管状端部分の外径よりも大きい外径及び第一又は第二の管状端 部分の内径よりも大きい内径を有する中間管状部分から互いに反対方向に延び、 橋渡し部材の前記第一の管状端部分を前記第一のライニング管に、及び前記中間 部分を前記第一の端ぐりに導入し、耐蝕性の圧縮可能なプラスチック材料の第二 のライニング管によって内張りされた第二の外側管を準備し、第二のライニング 管は該第二のライニング管の端から第二の外側管の内部に間隔を隔てられた端面 を有し、それにより、前記第二の外側管と前記ライニング管の組み合わせは第二 の外側管の前記端に隣接して第二の端ぐりを有し、橋渡し部材の前記第二の管状 端部分を前記第二のライニング管に、及び前記中間部分を前記第二の端ぐりに導 入 し、それによって前記第一の外側管の端と第二の外側管の端が隣接し、前記第一 の管状端部分を前記第一のライニング管に挿入した後の時点で、第一の管状端部 分を第一の外側管と第一の管状端部分との間で圧縮される第一のライニング管へ 押し付けるように、第一の管状端部分を管の軸線に対して横方向に拡張させ、前 記第二の管状端部分を前記第二のライニング管に挿入した後の時点で、第二の管 状端部分を第二の外側管と第二の管状端部分との間で圧縮される第二のライニン グ管へ押し付け、第二の管状端部分を管の軸線に対して横方向に拡張させ、第一 の外側管の前記端及び第二の外側管の前記端を隣接させた後の時点で、前記外側 管を前記ライニング管の外側で共に接合させてなる。 各外側管は金属、例えば鉄金属のものである。 鉄金属は鋼材、例えば、炭素鋼であるのがよい。 各ライニング管は、熱可塑性プラスチック材料で形成されるのがよい。 各ライニング管は、ポリオレフィン又はポリスチレン、或いはポリ弗化ビニル デンで形成されるのがよい。 まず、ライニング管の外径を圧縮し、次いで、ライニング管を外側管の中に引 き込み、ライニング管を外側管の内壁に相対的にぴったりと合うように外側管に 実質的にもとの外径までライニング管を戻し、或いは再拡張させるようにするこ とによって、前記ライニング管が外側管に挿入される。 橋渡し部材は耐蝕性金属、例えば真鍮やステンレスで形成されるのがよい。 今、本発明を添付の図面を参照してさらに説明する。ここで、 図１は、本発明の方法に使用する橋渡し部材の断面図である。 図２は、図１の橋渡し部材を使用する本発明の方法による段階を示す断面図で ある。 図３は、図１の橋渡し部材を使用する、本発明による方法で接合された二つの 外側管及びこれらのライニングを示す断面図である。 図４は、本発明による方法に使用される橋渡し部材の別の実施形態の断面図で ある。 図１では、橋渡し部材２が、耐蝕性良好で、かつ、例えば３％の永久塑性ひず みに耐え得る塑性変形可能な延性材料で形成される。橋渡し部材２は耐蝕性金属 、例えば真鍮やステンレス鋼であってもよい。橋渡し部材２は、開口端付管状形 態のもので、断面がそり橋状のような中間又は中央管状部分８から両方向に延び る実質的に円筒形管状端部分４，６を有する。各端部分４，６は中央部分８へ符 号１０で湾曲し、広がり、或いは融合し、中央部分は、管状端部分４，６の内径 よりも大きい内径を有し、かつ、前記管状端部分４，６の外径よりも大きい外径 を有する。各管状端４，６はその外面に、平底付溝１４によって軸線方向に間隔 を隔てられた複数の突出部１２を有する。突出部１２は、各々実質的にぎざぎざ の断面状のもので、傾斜側面と丸み付頂隅を有し、各突出部１２はそれぞれ端部 分４，６の回りに延びる連続環状リブの形態であることが好ましい。 図２を参照すると、外側管１６は金属、好ましくは溶接可能な金属、例えば、 鋳鋼で形成される。管１６は、任意適当な公知の手段で管１６に取り付けられた 耐蝕性のプラスチック材料、例えば、ポリエチレンのライニング管１８で内張り される。ライニング管１８は所望の長さ、例えば２４メートルの長さを有する。 外側管１６は端２０を有する。ライニング管１８は、該管が外側管１６の内部に 軸線方向に間隔を隔てた端面２２を有するように形成され、その結果、管結合の 端２０で、管結合の組み合わせ１６，１８が環状凹部又は端ぐり２４を有する。 端ぐり２４は、管端２０から間隔を隔てるようにライニング管１８を管１６に挿 入することから生じさせてもよいし、或いは、取り付けられたライニング管を管 端２０から後方で切断して所要寸法の端ぐり２４を形成してもよい。 中央管状部分８の軸線方向長さの実質的に半分が端ぐり２４を占めるように、 橋渡し部材２の管状端部分４を管端２０からライニング管１８の中へ挿入し、端 ２２と中央部分８とが当接する。それから、液圧的に又は機械的に作動される半 径方向に拡張可能な任意適当な公知の種類の工具２６を、管状端部分４に挿入す る。 図２では、工具２６を拡張させて管状端部分４を半径方向に拡張させ、それに よって、管状端部分４の外径を拡張させ、橋渡し部材２の管状端部分４をライニ ング管の内面に埋め込ませ、かつ、ライニング管を外側管１６（図３参照）に対 して押しつける。管状端部分４の半径方向の拡張は、接する橋渡し部材２の外側 管１６の内面に中央部分８を圧接する効果を有する。 今、図３に続くと、プラスチック内張り１８Ａを備えた他の外側管１６Ａと管 端２０Ａの端ぐり２４Ａを、管端部分６及び橋渡し部材２の中央部分８の他の半 分部に嵌め、拡張可能な工具２６（図２）を使用して管状端部分６をライニング 管１８Ａへ半径方向に広げさせる。ついで、二つの隣接した外管の管端２０，２ ０Ａを、環状の溶接継手２８で共に溶接する。 所望ならば、端部分４，６を半径方向に拡張させる前に、管１６，１６Ａを共 に溶接してもよい。それらの端部分４，６を、溶接の前後に任意の順序で半径方 向に拡張させてもよいし、或いは、同時に拡張させてもよい。また、拡張工具２ ６は溶接前に管１６及び管１６Ａを整合させるためのガイドや又は成形型として 役立つ。 各ライニング管１８，１８Ａの肉厚を、任意所望の量だけ圧縮させてもよいが 、好ましい範囲は８％から３０％の圧縮である。橋渡し部材２は、工具２６の半 径方向の拡張程度を変えることによってでなく、工具２６によって加えられう力 を制御することによって、内張りされた管の公差の典型的な範囲で使用すること ができる。 橋渡し部材２は、二つの管の間の接合部を横切って内部に延び、かつライニン グ管１８及びライニング管１８Ａと実質的に液密関係にあることによって、接合 された管１６と１６Ａの内部の耐蝕性の完全さを維持する。 所望ならば、溶接熱によって損傷されるかもしれないプラスチック管１８，１ ８Ａへ管接合の溶接過程からの熱が伝わるのを妨げるために、橋渡し部材２の中 間部分８の外側を断熱材料で囲んでもよい。 図４では、橋渡し部材２は、図１の中間部分８に比較して肉厚の薄い中間部分 ８を有している。図４の中間部分８は、断熱材料３２のリングを外側に備えたプ ラスチック材料のリング３０によって囲まれる。リング３０，３２は、例えば接 着剤によって、中間部分８に取り付けられる。或いは、断熱材料３２を備えたリ ング３０を、管状端部分４又は６の一方をライニング管１８又はライニング管１ ８Ａに挿入した後、中間部分８の周りに配置してもよい。

───────────────────────────────────────────────────── 【要約の続き】 ０％の範囲の大きさで半径方向に拡張させる。外側管の 隣接端（２０，２０Ａ）が符号２８で共に溶接される。 中間部分（８）の外面は断熱材料を備える。橋渡し部材 （２）は、外側管の間の接合部を横切って内部の耐蝕性 の完全さを維持する。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １．耐蝕性の圧縮可能なプラスチック材料の第一のライニング管によって内張り された第一の外側管を準備し、第一のライニング管は該第一のライニング管の端 から第一の外側管の内部に間隔を隔てた端面を有し、それにより、前記第一の外 側管と前記ライニング管の組み合わせが第一の外側管の前記端部分に隣接した第 一の端ぐりを有し、塑性変形可能な耐蝕性延性材料の管状の橋渡し部材とを準備 し、前記橋渡し部材は、第一の管状端部分及び第二の管状端部分を有し、該各端 部分は、第一又は第二の管状端部分の外径よりも大きい外径及び第一又は第二の 管状端部分の内径よりも大きい内径を有する中間管状部分から互いに反対方向に 延び、橋渡し部材の前記第一の管状端部分を前記第一のライニング管に、及び前 記中間部分を前記第一の端ぐりに導入し、耐蝕性の圧縮可能なプラスチック材料 の第二のライニング管によって内張りされた第二の外側管を準備し、第二のライ ニング管は該第二のライニング管の端から第二の外側管の内部に間隔を隔てられ た端面を有し、それにより、前記第二の外側管と前記ライニング管の組み合わせ は第二の外側管の前記端に隣接して第二の端ぐりを有し、橋渡し部材の前記第二 の管状端部分を前記第二のライニング管に、及び前記中間部分を前記第二の端ぐ りに導入し、それによって前記第一の外側管の端と第二の外側管の端が隣接し、 前記第一の管状端部分を前記第一のライニング管に挿入した後の時点で、第一の 管状端部分を第一の外側管と第一の管状端部分との間で圧縮される第一のライニ ング管へ押し付けるように、第一の管状端部分を管の軸線に対して横方向に拡張 させ、前記第二の管状端部分を前記第二のライニング管に挿入した後の時点で、 第二の管状端部分を第二の外側管と第二の管状端部分との間で圧縮される第二の ライニング管へ押し付け、第二の管状端部分を管の軸線に対して横方向に拡張さ せ、第一の外側管の前記端及び第二の外側管の前記端を隣接させた後の時点で、 前記外側管を前記ライニング管の外側で共に接合させてなる耐蝕性プスチック材 料で内張りされた管の接合方法。 ２．前記各管状端部分は外部に突出部を備える請求の範囲１の方法。 ３．前記突出部は、軸線方向に間隔を隔てた複数の環状のリブである請求の範囲 ２の方法。 ４．橋渡し部材は金属で形成される上記いずれかの請求の範囲に記載の方法。 ５．前記金属は真鍮かステンレスである請求の範囲４の方法。 ６．橋渡し部材の管状中間部分が断熱材料によって囲まれる上記いずれかの請求 の範囲に記載の方法。 ７．橋渡し部材の第一の管状端部分が第一のライニング管に挿入された後に、断 熱材料が管状中間部分の周りに設けられる請求の範囲６の方法。 ８．断熱材料がリングの外側に設けられる請求の範囲６又は７の方法。 ９．橋渡し部材の管状中間部分が前記端面と当接する側面を有する上記いずれか の請求の範囲に記載の方法。 10．外側管は溶接可能な材料で形成され、かつ、溶接によって接合される上記い ずれかの請求の範囲に記載の方法。 11．実質的に添付図面の図１ないし図３又は図１ないし図４を参照して上記した 如き耐蝕性プラスチック材料で内張りされた管の接合方法。 12．上記いずれか一の請求の範囲に記載された方法によって接合された管。