JPH114914A - ゴルフボール - Google Patents
ゴルフボールInfo
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- JPH114914A JPH114914A JP9173220A JP17322097A JPH114914A JP H114914 A JPH114914 A JP H114914A JP 9173220 A JP9173220 A JP 9173220A JP 17322097 A JP17322097 A JP 17322097A JP H114914 A JPH114914 A JP H114914A
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- metal
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- golf ball
- metal shell
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Abstract
(57)【要約】
【解決手段】中空構造を有する金属層12と、この金属
層12の外周囲を被覆するカバー層13とを備えてい
る。 【効果】ボール11の飛距離が大きくかつ直進性も良好
であるとともに、着地してから不必要に転がることがな
い。
層12の外周囲を被覆するカバー層13とを備えてい
る。 【効果】ボール11の飛距離が大きくかつ直進性も良好
であるとともに、着地してから不必要に転がることがな
い。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、慣性モーメントを
大きくすることにより、スピンの持続力を増しかつ飛距
離と直進性とを向上させることができるゴルフボールに
関する。
大きくすることにより、スピンの持続力を増しかつ飛距
離と直進性とを向上させることができるゴルフボールに
関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、図3に示すようなツーピース
・ゴルフボールが知られている。この図3において、ゴ
ルフボール1は、反発力の大きい合成ゴムにより構成さ
れた中実構造のコア体(すなわち、核体)2と、強靱で
反発力の非常に大きい硬質合成樹脂により構成されこの
コア体2の外周面を直接に被覆している外側カバー層3
とから成っている。そして、図3においてはその図示が
省略されているが、外側カバー層3の外周面には、従来
から周知のように多数のディンプルが形成されている。
さらに、外側カバー層3の外周面には、従来から周知の
ように塗料が塗布されている。
・ゴルフボールが知られている。この図3において、ゴ
ルフボール1は、反発力の大きい合成ゴムにより構成さ
れた中実構造のコア体(すなわち、核体)2と、強靱で
反発力の非常に大きい硬質合成樹脂により構成されこの
コア体2の外周面を直接に被覆している外側カバー層3
とから成っている。そして、図3においてはその図示が
省略されているが、外側カバー層3の外周面には、従来
から周知のように多数のディンプルが形成されている。
さらに、外側カバー層3の外周面には、従来から周知の
ように塗料が塗布されている。
【0003】図3に示すゴルフボール1は、コア体2お
よび外側カバー層3の素材として大きい反発力を有する
合成ゴムおよび硬質合成樹脂をそれぞれ採用することに
より、ゴルフクラブで打ったときに速い飛び出し速度が
得られるから、大きな飛距離をもたらすことができる。
よび外側カバー層3の素材として大きい反発力を有する
合成ゴムおよび硬質合成樹脂をそれぞれ採用することに
より、ゴルフクラブで打ったときに速い飛び出し速度が
得られるから、大きな飛距離をもたらすことができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、図3に示すゴ
ルフボール1の場合には、ボールの中心から外周面にか
けての各部の比重がほゞ一様であるから、ボールの総重
量に対する慣性モーメント(ボールの中心を慣性の中心
とする慣性モーメント)を大きくすることには限界があ
った。このために、ボールの総重量に対する慣性モーメ
ントを大きくすることにより、スピンの持続力を増しか
つ飛距離と直進性とを向上させることにも限界があっ
た。
ルフボール1の場合には、ボールの中心から外周面にか
けての各部の比重がほゞ一様であるから、ボールの総重
量に対する慣性モーメント(ボールの中心を慣性の中心
とする慣性モーメント)を大きくすることには限界があ
った。このために、ボールの総重量に対する慣性モーメ
ントを大きくすることにより、スピンの持続力を増しか
つ飛距離と直進性とを向上させることにも限界があっ
た。
【0005】本発明は、従来のゴルフボールの上述のよ
うな欠点をきわめて簡単な構成によりきわめて効果的に
是正し得るようにしたものである。
うな欠点をきわめて簡単な構成によりきわめて効果的に
是正し得るようにしたものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明によるゴルフボー
ルは、中空構造を有する金属層と、上記金属層の外周囲
を被覆するカバー層とを備えている。
ルは、中空構造を有する金属層と、上記金属層の外周囲
を被覆するカバー層とを備えている。
【0007】
【発明の実施の形態】つぎに、本発明の一実施例を図1
および図2を参照して説明する。
および図2を参照して説明する。
【0008】本発明の一実施例によるゴルフボール11
は、ほゞ球形の内部空間とほゞ球体形状の外周面とを有
するように中空構造に構成された金属殻体12と、この
金属殻体12の外周面を直接に被覆する外側カバー層1
3とから成っている。なお、外側カバー層13は、金属
殻体12とほゞ同心状に構成されている。また、図1お
よび図2においてはその図示が省略されているが、外側
カバー層13の外周面には、従来から周知のように多数
のディンプルが形成されている。さらに、外側カバー層
13の外周面には、従来から周知のように塗料が塗布さ
れている。
は、ほゞ球形の内部空間とほゞ球体形状の外周面とを有
するように中空構造に構成された金属殻体12と、この
金属殻体12の外周面を直接に被覆する外側カバー層1
3とから成っている。なお、外側カバー層13は、金属
殻体12とほゞ同心状に構成されている。また、図1お
よび図2においてはその図示が省略されているが、外側
カバー層13の外周面には、従来から周知のように多数
のディンプルが形成されている。さらに、外側カバー層
13の外周面には、従来から周知のように塗料が塗布さ
れている。
【0009】金属殻体12は、ほゞ球殻体形状であっ
て、反発力が比較的大きく比較的入手し易い金属材料か
ら主として構成されるのが好ましい。なお、このような
金属材料としては、チタン、アルミニウム、ニッケル、
鉄、マンガン、銅、モリブデン、コバルト、タングステ
ンおよびマグネシウムと、これらの金属元素のうちの少
なくとも一種を主成分とする合金とから成るグループの
うちから選ばれた少なくとも一種の金属を挙げることが
できる。そして、これらの金属材料のうちでもチタン合
金が特に好ましく、図示の実施例の場合には64チタン
合金(アルミニウム約6%、バナジュウム約4%および
チタン約90%を含有する合金)を選定することができ
る。また、金属殻体12の内径は、実用性の観点から見
て一般的に、3.0〜4.4cmであるのが好ましく、
3.4〜4.2cmであるのがさらに好ましく、図示の実
施例の場合には例えば約3.6cmに選定することができ
る。さらに、金属殻体12の厚みは、実用性の観点から
見て一般的に、0.4〜4mmであるのが好ましく、0.
8〜2.6mmであるのがさらに好ましく、図示の実施例
の場合には例えば約1.5mmに選定することができ、こ
の場合には、金属殻体12の外径は約3.9cmになる。
て、反発力が比較的大きく比較的入手し易い金属材料か
ら主として構成されるのが好ましい。なお、このような
金属材料としては、チタン、アルミニウム、ニッケル、
鉄、マンガン、銅、モリブデン、コバルト、タングステ
ンおよびマグネシウムと、これらの金属元素のうちの少
なくとも一種を主成分とする合金とから成るグループの
うちから選ばれた少なくとも一種の金属を挙げることが
できる。そして、これらの金属材料のうちでもチタン合
金が特に好ましく、図示の実施例の場合には64チタン
合金(アルミニウム約6%、バナジュウム約4%および
チタン約90%を含有する合金)を選定することができ
る。また、金属殻体12の内径は、実用性の観点から見
て一般的に、3.0〜4.4cmであるのが好ましく、
3.4〜4.2cmであるのがさらに好ましく、図示の実
施例の場合には例えば約3.6cmに選定することができ
る。さらに、金属殻体12の厚みは、実用性の観点から
見て一般的に、0.4〜4mmであるのが好ましく、0.
8〜2.6mmであるのがさらに好ましく、図示の実施例
の場合には例えば約1.5mmに選定することができ、こ
の場合には、金属殻体12の外径は約3.9cmになる。
【0010】外側カバー層13は、ほゞ球殻体形状であ
って、強靱で反発力の大きい非金属で有機物の硬質弾性
材料から主として構成されるのが好ましい。そして、こ
のような硬質弾性有機物材料としては、図3に示すよう
なツーピースボール1などのゴルフボールにおいて従来
から外側カバー層の素材として用いられるアイオノマー
樹脂(具体的には、米国デュポン社の商標名「サーリ
ン」)などの各種の合成樹脂、ブタジエン重合体、ブタ
ジエンスチレン共重合体、ブタジエンアクリルニトリル
共重合体、スチレンブタジエンアクリルニトリル共重合
体などの各種の合成ゴムおよびバラタゴムなどの天然ゴ
ムから成るグループのうちから選ばれた少なくとも一種
を主成分とする弾性材料を挙げることができる。そし
て、これらの硬質弾性有機物材料のうちでも合成樹脂が
特に好ましく、図示の実施例の場合には上記サーリンを
選定することができる。また、上記硬質弾性有機物材料
には、必要に応じて、亜鉛華、硫酸バリウム、炭酸カル
シウム、シリカなどの充填剤などを添加することができ
る。さらに、外側カバー層13の内径は金属殻体12の
外径と実質的に同一であってよい。また、外側カバー層
13の厚みは、実用性の観点から見て一般的に、0.5
〜5mmであるのが好ましく、1〜3.4mmであるのがさ
らに好ましく、図示の実施例の場合には約2mmに選定す
ることができ、この場合には、外側カバー層13の外径
は約4.3cmになる。
って、強靱で反発力の大きい非金属で有機物の硬質弾性
材料から主として構成されるのが好ましい。そして、こ
のような硬質弾性有機物材料としては、図3に示すよう
なツーピースボール1などのゴルフボールにおいて従来
から外側カバー層の素材として用いられるアイオノマー
樹脂(具体的には、米国デュポン社の商標名「サーリ
ン」)などの各種の合成樹脂、ブタジエン重合体、ブタ
ジエンスチレン共重合体、ブタジエンアクリルニトリル
共重合体、スチレンブタジエンアクリルニトリル共重合
体などの各種の合成ゴムおよびバラタゴムなどの天然ゴ
ムから成るグループのうちから選ばれた少なくとも一種
を主成分とする弾性材料を挙げることができる。そし
て、これらの硬質弾性有機物材料のうちでも合成樹脂が
特に好ましく、図示の実施例の場合には上記サーリンを
選定することができる。また、上記硬質弾性有機物材料
には、必要に応じて、亜鉛華、硫酸バリウム、炭酸カル
シウム、シリカなどの充填剤などを添加することができ
る。さらに、外側カバー層13の内径は金属殻体12の
外径と実質的に同一であってよい。また、外側カバー層
13の厚みは、実用性の観点から見て一般的に、0.5
〜5mmであるのが好ましく、1〜3.4mmであるのがさ
らに好ましく、図示の実施例の場合には約2mmに選定す
ることができ、この場合には、外側カバー層13の外径
は約4.3cmになる。
【0011】図示の実施例の場合には、金属殻体12お
よび外側カバー層13をそれぞれほゞ一様な厚みに構成
したが、必ずしもほゞ一様な厚みに構成する必要はな
い。また、金属殻体12の内周面および外周面ならびに
外側カバー層13の内周面をそれぞれほゞ球形で滑らか
な曲面にした。しかし、必ずしもほゞ球形で滑らかな曲
面にする必要はなく、金属殻体12に多数の小さな開口
を形成することができ、このような開孔の大きさ、数お
よび分布状態は、それぞれ、外側カバー層13の外周面
に形成されるディンプルとほゞ同一であってもよく、ま
た、もっと大きな開孔をもっと少ない数で形成してもよ
い。さらに、金属殻体12の外周面を従来の糸巻きゴル
フボールの糸ゴム層の外周面に類似した凹凸形状(すな
わち、相互に交差した多数の凸条部を有する形状)にし
てスピンが掛かり易くし、また、場合によっては外側カ
バー層13の内周面および/または金属殻体12の内周
面を、この金属殻体12の外周面とはほゞ逆の凹凸関係
になるように、相互に交差した多数の凹条部を有する形
状にしてもよい。したがって、金属殻体12および外側
カバー層13に関する既述の内径、外径および厚みは、
本文においては、平均的な内径、平均的な外径および平
均的な厚みをそれぞれ意味している。また、イギリス、
アメリカおよび日本の各ゴルフ協会によるゴルフボール
(公認球)の規格では、ボールの総重量の上限、直径の
下限、飛び出し速度(所定の衝撃を与えた場合)の上限
などがそれぞれ規定されているので、図1および図2に
示すゴルフボール11もこのような規格に従った数値を
有するものであるのが望ましい。しかし、プライベート
に使用する場合には必ずしも上記規格に従った数値を有
する必要はなく、また、上記規格が変更された場合には
この変更に伴って上記数値を変更することができる。
よび外側カバー層13をそれぞれほゞ一様な厚みに構成
したが、必ずしもほゞ一様な厚みに構成する必要はな
い。また、金属殻体12の内周面および外周面ならびに
外側カバー層13の内周面をそれぞれほゞ球形で滑らか
な曲面にした。しかし、必ずしもほゞ球形で滑らかな曲
面にする必要はなく、金属殻体12に多数の小さな開口
を形成することができ、このような開孔の大きさ、数お
よび分布状態は、それぞれ、外側カバー層13の外周面
に形成されるディンプルとほゞ同一であってもよく、ま
た、もっと大きな開孔をもっと少ない数で形成してもよ
い。さらに、金属殻体12の外周面を従来の糸巻きゴル
フボールの糸ゴム層の外周面に類似した凹凸形状(すな
わち、相互に交差した多数の凸条部を有する形状)にし
てスピンが掛かり易くし、また、場合によっては外側カ
バー層13の内周面および/または金属殻体12の内周
面を、この金属殻体12の外周面とはほゞ逆の凹凸関係
になるように、相互に交差した多数の凹条部を有する形
状にしてもよい。したがって、金属殻体12および外側
カバー層13に関する既述の内径、外径および厚みは、
本文においては、平均的な内径、平均的な外径および平
均的な厚みをそれぞれ意味している。また、イギリス、
アメリカおよび日本の各ゴルフ協会によるゴルフボール
(公認球)の規格では、ボールの総重量の上限、直径の
下限、飛び出し速度(所定の衝撃を与えた場合)の上限
などがそれぞれ規定されているので、図1および図2に
示すゴルフボール11もこのような規格に従った数値を
有するものであるのが望ましい。しかし、プライベート
に使用する場合には必ずしも上記規格に従った数値を有
する必要はなく、また、上記規格が変更された場合には
この変更に伴って上記数値を変更することができる。
【0012】また、図示の実施例の場合には、金属殻体
12および外側カバー層13を一種類の金属材料および
一種類の硬質弾性有機物材料から成る単一の層によって
それぞれ構成した。しかし、これらの金属殻体12およ
び外側カバー層13はそれぞれ一種類または複数種類の
金属材料および一種類または複数種類の硬質弾性有機物
材料から成り互いに積層された複数の層によって構成し
てもよい。また、金属殻体12は、既述のような金属材
料をマトリックスとし、このマトリックスにカーボン、
ボロンなどのウィスカ、繊維などを含有させた強化金属
であってもよい。さらに、外側カバー層13は、既述の
ような硬質弾性有機物材料をマトリックスとし、このマ
トリックスにカーボン、ガラスなどの繊維、ウィスカな
どや金属殻体12のための既述のような金属材料などの
微細片、粉末などを含有させた強化硬質弾性有機物材料
であってもよい。
12および外側カバー層13を一種類の金属材料および
一種類の硬質弾性有機物材料から成る単一の層によって
それぞれ構成した。しかし、これらの金属殻体12およ
び外側カバー層13はそれぞれ一種類または複数種類の
金属材料および一種類または複数種類の硬質弾性有機物
材料から成り互いに積層された複数の層によって構成し
てもよい。また、金属殻体12は、既述のような金属材
料をマトリックスとし、このマトリックスにカーボン、
ボロンなどのウィスカ、繊維などを含有させた強化金属
であってもよい。さらに、外側カバー層13は、既述の
ような硬質弾性有機物材料をマトリックスとし、このマ
トリックスにカーボン、ガラスなどの繊維、ウィスカな
どや金属殻体12のための既述のような金属材料などの
微細片、粉末などを含有させた強化硬質弾性有機物材料
であってもよい。
【0013】つぎに、図1に示すゴルフボール11の製
造工程について図2を参照して説明すると、まず、図2
(A)に示すように、図1に示すような金属殻体12を
ほゞ二分割したカップ形状であるほゞ半球体形状の中間
材料14をプレス成形、鋳型成形などにより作成する。
ついで、このほゞ半球体形状の中間材料14の一対をそ
れらのリング状継ぎ合せ部において溶接、接着などによ
り互いに固着して、図1に示すようなほゞ球体形状の金
属殻体12を作成する。ついで、この金属殻体12をコ
ア体として、図3に示すツーピースボール1の場合と同
様の手法により、この金属殻体12の外側面に直接に外
側カバー層13を形成する。さらに、この外側カバー層
13の外側面に従来から周知のように塗料を塗布する。
この結果、図2(B)にその外観を示し図1にその断面
を示すゴルフボール11を作成することができる。した
がって、外側カバー層13は、図1に示す外側カバー層
13をほゞ二分割したカップ形状であるほゞ半球体形状
の硬質弾性有機物材料の一対を金属殻体12に左右から
被覆してこれら一対の硬質弾性有機物材料の内周面を金
属殻体12の外周面に接着するとともにこれら一対の硬
質弾性有機物材料のリング状継ぎ合せ部を接着、溶着な
どにより互いに固着することによって作成してもよく、
また、溶融した硬質弾性有機物材料により金属殻体12
の外周面に外側カバー層13を直接に金型成形すること
によって作成してもよい。
造工程について図2を参照して説明すると、まず、図2
(A)に示すように、図1に示すような金属殻体12を
ほゞ二分割したカップ形状であるほゞ半球体形状の中間
材料14をプレス成形、鋳型成形などにより作成する。
ついで、このほゞ半球体形状の中間材料14の一対をそ
れらのリング状継ぎ合せ部において溶接、接着などによ
り互いに固着して、図1に示すようなほゞ球体形状の金
属殻体12を作成する。ついで、この金属殻体12をコ
ア体として、図3に示すツーピースボール1の場合と同
様の手法により、この金属殻体12の外側面に直接に外
側カバー層13を形成する。さらに、この外側カバー層
13の外側面に従来から周知のように塗料を塗布する。
この結果、図2(B)にその外観を示し図1にその断面
を示すゴルフボール11を作成することができる。した
がって、外側カバー層13は、図1に示す外側カバー層
13をほゞ二分割したカップ形状であるほゞ半球体形状
の硬質弾性有機物材料の一対を金属殻体12に左右から
被覆してこれら一対の硬質弾性有機物材料の内周面を金
属殻体12の外周面に接着するとともにこれら一対の硬
質弾性有機物材料のリング状継ぎ合せ部を接着、溶着な
どにより互いに固着することによって作成してもよく、
また、溶融した硬質弾性有機物材料により金属殻体12
の外周面に外側カバー層13を直接に金型成形すること
によって作成してもよい。
【0014】図1および図2に示す実施例においては、
ほゞ半球体形状の中間材料14の一対をそれらのリング
状継ぎ合せ部において互いに固着することによって、ほ
ゞ球体形状の金属殻体12を作成するようにした。しか
し、金属材料をアルゴンガスなどの気体、エチルアルコ
ールなどの液体などの流体により膨らませるようにした
超塑性成形を用いてほゞ球体形状の金属殻体12全体を
一体成形することによって、この金属殻体12を一ピー
スで直接に作成するようにしてもよい。また、既述のほ
ゞ半球体形状の硬質弾性有機物材料の内周面や既述の外
層カバー層13の内周面に無電解メッキなどを用いて金
属層を形成することによって、この金属層から成るほゞ
球体形状の金属殻体12を作成するようにしてもよい。
ほゞ半球体形状の中間材料14の一対をそれらのリング
状継ぎ合せ部において互いに固着することによって、ほ
ゞ球体形状の金属殻体12を作成するようにした。しか
し、金属材料をアルゴンガスなどの気体、エチルアルコ
ールなどの液体などの流体により膨らませるようにした
超塑性成形を用いてほゞ球体形状の金属殻体12全体を
一体成形することによって、この金属殻体12を一ピー
スで直接に作成するようにしてもよい。また、既述のほ
ゞ半球体形状の硬質弾性有機物材料の内周面や既述の外
層カバー層13の内周面に無電解メッキなどを用いて金
属層を形成することによって、この金属層から成るほゞ
球体形状の金属殻体12を作成するようにしてもよい。
【0015】また、図1および図2に示す実施例におい
ては、金属殻体12の内部空間に特に何も充填しないで
充填物の存在しない空洞(すなわち、空気のみ存在)の
まゝにした。しかし、この内部空間に液体、発泡ポリウ
レタンなどの発泡合成樹脂などの合成樹脂、合成ゴム、
天然ゴムなどの充填材を全体的または部分的に充填して
もよい。この場合、充填材をスポンジ状のものとすれ
ば、上記内部空間全体の平均的な比重がゴルフボール1
1における上記内部空間以外の領域の平均的な比重より
も充分小さくなるので、ボールの総重量に対する慣性モ
ーメントをできるだけ大きくすることができて特に好ま
しい。
ては、金属殻体12の内部空間に特に何も充填しないで
充填物の存在しない空洞(すなわち、空気のみ存在)の
まゝにした。しかし、この内部空間に液体、発泡ポリウ
レタンなどの発泡合成樹脂などの合成樹脂、合成ゴム、
天然ゴムなどの充填材を全体的または部分的に充填して
もよい。この場合、充填材をスポンジ状のものとすれ
ば、上記内部空間全体の平均的な比重がゴルフボール1
1における上記内部空間以外の領域の平均的な比重より
も充分小さくなるので、ボールの総重量に対する慣性モ
ーメントをできるだけ大きくすることができて特に好ま
しい。
【0016】
【発明の効果】本発明によれば、簡単な構成であるにも
かゝわらず、ゴルフボールの総重量に対する慣性モーメ
ントを大きくすることができるので、ゴルフクラブで打
ったボールの飛び出し時にそれほどスピンが掛っていな
くても、このスピンがボールの着地時まで有効に持続
し、このために、ボールの飛距離が大きくかつ直進性も
良好であるとともに、着地してから不必要に転がること
がない。
かゝわらず、ゴルフボールの総重量に対する慣性モーメ
ントを大きくすることができるので、ゴルフクラブで打
ったボールの飛び出し時にそれほどスピンが掛っていな
くても、このスピンがボールの着地時まで有効に持続
し、このために、ボールの飛距離が大きくかつ直進性も
良好であるとともに、着地してから不必要に転がること
がない。
【図1】本発明の一実施例によるゴルフボールの断面図
である。
である。
【図2】(A)は図1の金属殻体の形成工程を示す斜視
図であり、(B)は図1の外側カバー層の形成工程を示
す斜視図である。
図であり、(B)は図1の外側カバー層の形成工程を示
す斜視図である。
【図3】従来のツーピース・ゴルフボールの断面図であ
る。
る。
11 ゴルフボール 12 金属殻体(金属層) 13 外側カバー層
Claims (3)
- 【請求項1】中空構造を有する金属層と、 上記金属層の外周囲を被覆するカバー層とを備えること
を特徴とするゴルフボール。 - 【請求項2】上記金属層は、チタン、アルミニウム、ニ
ッケル、鉄、マンガン、銅、モリブデン、コバルト、タ
ングステンおよびマグネシウムと、これらの金属元素の
うちの少なくとも一種を主成分とする合金とから成るグ
ループのうちから選ばれた少なくとも一種の金属から主
として構成されることを特徴とする請求項1に記載のゴ
ルフボール。 - 【請求項3】上記金属層は、その内径が3.0〜4.4
cmでその厚みが0.4〜4mmであり、 上記カバー層は、その厚みが0.5〜5mmであることを
特徴とする請求項1または2に記載のゴルフボール。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9173220A JPH114914A (ja) | 1997-06-13 | 1997-06-13 | ゴルフボール |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9173220A JPH114914A (ja) | 1997-06-13 | 1997-06-13 | ゴルフボール |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH114914A true JPH114914A (ja) | 1999-01-12 |
Family
ID=15956368
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP9173220A Pending JPH114914A (ja) | 1997-06-13 | 1997-06-13 | ゴルフボール |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH114914A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6635275B1 (en) | 1999-01-29 | 2003-10-21 | Warner-Lambert Company | Modified starch film compositions |
JP2010522014A (ja) * | 2007-03-21 | 2010-07-01 | ダータ エフ.ソシエタ ア レスポンサビリタ リミタータ | 色付き遊技用ボール |
US11378001B2 (en) | 2018-10-26 | 2022-07-05 | Kubota Corporation | Electronic fuel injection type diesel engine |
-
1997
- 1997-06-13 JP JP9173220A patent/JPH114914A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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