JPH1149069A - 自転車におけるハンドル上下スライドロック構造 - Google Patents

自転車におけるハンドル上下スライドロック構造

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JPH1149069A
JPH1149069A JP22120797A JP22120797A JPH1149069A JP H1149069 A JPH1149069 A JP H1149069A JP 22120797 A JP22120797 A JP 22120797A JP 22120797 A JP22120797 A JP 22120797A JP H1149069 A JPH1149069 A JP H1149069A
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JP
Japan
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handle
handle post
bicycle
post
frame
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JP22120797A
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Inventor
Koji Hiramoto
耕司 平元
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Exedy Corp
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Exedy Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 極めてコンパクトに折り畳み可能であって、
携行性、車載性に富む折り畳み式自転車に特に有用であ
り、ハンドルポストとヘッドクランプにおける連結固定
及び解除操作をワンタッチで行うことができ、更に、該
クランプ構造部分において二重のロック手段を用いて安
全確実であるにもかかわらず、そのロック及び解除操作
が簡単であるスライドロック構造を提供する。 【解決手段】 自転車におけるハンドル上下スライドロ
ック構造であって、前輪フォーク軸とハンドルポストを
連結するヘッドクランプ機構は前輪フォーク軸を固定す
る前方筒状部とハンドルポストをスライド自在に嵌挿す
る後方筒状部とを有し、該後方筒状部内においてハンド
ルポストが伸張位置と縮尺位置に固定スライドロック自
在であり、かつハンドルポストは縦長孔を有し、係止突
片の下方頭部が通常、該長孔部分に位置することにより
その下端面が上記後方筒状部の上端面に当接するごと
く、該係止突片の上方ばね基部においてハンドルポスト
内側の該縦長孔上部に固着されている構造。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は自転車のハンドル部にお
けるスライドロック構造に係り、特に該ハンドル部にお
いて、ハンドルポストと前車輪のためのフォーク軸との
連結部を極めて簡単な操作により伸縮可能且つ回動可能
に固定及び解除するためのロック手段を有することによ
り、例えば自動車等による携行に便利なように極めコン
パクトに折り畳み自在な自転車に使用して特に有効な、
ハンドル上下スライドロック構造を提供する。
【0002】
【従来の技術】折り畳み式自転車自体は従来より知られ
ている。この場合一般に、自転車フレームの一部におい
て折り畳み可能な構成を有しており、自転車の前後方向
を二つ折りとするのが普通である。また、例えばハンド
ル部のごとく巾方向に寸法の大きな部分を、別途縮小可
能な構成とすることも考えられる。しかしながら、この
ような従来例にあってはその折り畳み縮尺度合いに限度
があり、例えば小型の乗用車のトランク部分等に格納し
て運搬することは困難である等の問題点があった。さら
に、ハンドルポスト部分を縮尺するために従来は折り畳
み手段を用いていたが、その構造が複雑でしかも操作が
困難であった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明はこの様な問題
点を解消し、極めてコンパクトに折り畳み可能であっ
て、携行性、車載性に富む折り畳み式自転車に特に有用
であり、ハンドルポストとヘッドクランプにおける連結
固定及び解除操作をワンタッチで行うことができるロッ
ク構造を提供するものである。更に、該クランプ構造部
分において二重のロック手段を用いて安全確実であるに
もかかわらず、そのロック及び解除操作が簡単であるス
ライドロック構造を提供するものである。
【0004】
【発明の実施の形態】図1乃至図3により、先ず本発明
に係るハンドル上下スライドロック構造を適用して特に
便利な自転車の全体構造を説明する。自転車の全体構造
は、大別してハンドル部10、フレーム部20、シート
部30及び駆動部40の各構成部分からなっている。こ
れら各構成部分を、その各構成要素について説明すると
概ね次の通りである。
【0005】ハンドル部10は、ハンドル11に固定さ
れたパイプ状部材からなるハンドルポスト12と、ヘッ
トチューブ14内に回動自在に嵌挿された前輪ホーク軸
15と、これに連なる一本のみの前輪ホーク16とから
なり、該ハンドルポスト12と前輪ホーク軸15の各連
結端部は、ヘットチューブ14の上方部分でヘッドクラ
ンプ17により連結されている。
【0006】また、該ヘッドクランプ17にはハンドル
ポストロック18が設けられており、これによりハンド
ルポスト12を上下にスライド及び回動可能としてハン
ドル部分の上下寸法の縮尺を可能にすると同時に、該ハ
ンドルポストロック18の作動によりハンドルポスト1
2を通常走行時の高さにおいて前輪フオーク軸15に対
し不動に結合ロック可能としている。なお、ハンドルポ
スト12の上下スライドロック構造部に付いては後に詳
述する。
【0007】フレーム部20は、上記ハンドル部10と
後述のシート部30及び駆動部40を連結する部分であ
って、その点においては従来周知の自転車の構成と類似
である。フレーム部20の主な構成要素はヘッドフレー
ム21と、これに連なるスライドフレーム22と、メイ
ンフレーム23とから構成されており、特に図1から明
らかなごとく、ヘッドフレーム21は前記ヘッドチュー
ブ14と一体に形成されている。ヘッドフレーム21に
続くスライドフレーム22は、後述するごとく該ヘッド
フレーム21の後端部にフレーム連結部50をもって横
折れ可能に連結されている。
【0008】メインフレーム23とスライドフレーム2
2との関係は特に重要であって、同じく後述するごとき
特別な構造によって相対的にスライド可能に支持される
スライドフレーム22が、メインフレーム23の支持ガ
イド部60に嵌挿固定可能な構成を有している。
【0009】メインフレーム23の上方端である上記支
持ガイド部60には、シート部30がその固定軸36を
中心に回動可能とされたシートチューブ31で支持固定
されており、さらに該シートチューブ31にはいわゆる
サドルであるシート33が、シートポスト32の上端に
固定された状態で嵌入支持され、該シートポスト32及
びシート33は、シートポストロック34によりその高
さを調節自在に支持固定されている。なお、シートチュ
ーブ31に対するシート33、シートポスト32の高さ
調節機構は、従来公知のロック手段である回動レバー付
きねじ部材等からなるシートポストロック34等によ
り、シートチューブを締め付けることができる構成であ
ればよい。また、上記シートチユーブ31のメインフレ
ーム23上面における回動及びロックは、シートチユー
ブロック35により行う構造である(図5参照)。
【0010】図1、図4から明らかなごとく、メインフ
レーム23の上部一側方が固定され又は一体的に構成さ
れたスライド枠体部61から延びるた駆動機構支持部材
41は、その下方端部において後車輪駆動用のペダル軸
42を軸支し、一方、上記メインフレーム23の下方端
部には、後車輪RWのための後車軸43を支持するとと
もに、上記ペダル軸42上の図示しないペダルギアと該
後車軸43上の同じく図示しない後輪駆動ギアは、チエ
ーンケース44内においてチエーンにより駆動連結され
ている。
【0011】もっとも、この実施例では一般的な駆動力
伝達手段としてチェーンを使用しているが、該チェーン
ケース内には例えば駆動力伝達シャフトを設置した形式
のものでもよい。前車輪FWを片持支持する前車軸45
は前記一本の前フォーク16の端部に支持されており、
これらの各部分が綜合して駆動部40を構成している。
【0012】さらに、本発明に係る自転車の他の特徴的
な構造の一つは、上記前車輪FW、後車輪RWおよびこ
れらを回動的に支持する前車軸45、後車軸43が、い
ずれも一本の前輪フォーク16及び後輪の一側に位置す
るメインフレーム23に夫々片持支持構造で支持されて
いることである。即ち、本発明の実施例においては、前
輪フォーク16及びメインフレーム23が夫々1本にて
構成され、更に該実施例において前輪フォーク16は自
転車自体の左側に、メインフレーム23は右側に夫々配
置されている。
【0013】本発明のフレーム連結部50の構成を説明
すると、一般的に断面形状が縦方向に長円形の中空部材
で形成されるヘッドフレーム21は、その前端部がヘッ
ドチューブ14と一体的に結合されていると共に、その
後端部にはフランジ51を有している。これに対して、
スライドフレーム22もその断面形状は前記ヘッドフレ
ーム21と略々同形状の縦型長円形状であり、且つ、中
空部材で構成され、その前端部にはフランジ52が形成
されている。もっとも、該ヘッドフレーム21及びスラ
イドフレーム22は必ずしも中空体である必要はない。
また、その断面形状の長円形状に限定されるものではな
い。
【0014】上記一対のフランジ51、52は互にその
衝合面により安定して接合されると共に、該フランジの
一側方において蝶番(図示せず)により180度折り曲
げ自在に連結されている。また、該蝶番部分の反対側に
は例えばボルト、ナット等の周知の締結具53を備えた
いる。この場合、例えば一方のフランジ52側に旋回自
在に固定された蝶ナット付きボルトと、他方のフランジ
51には該ボルトが係脱可能な切り欠き溝を設ける等の
簡便な締結具からなるフレーム締結部50とすることが
できる。
【0015】ところで、図示の実施例においては前車輪
FWと後車輪RWはその径が異なるものを使用してい
る。この場合に、両車輪の車軸45、43の高さが必然
的に異なるが、本発明においては、上記フランジ51、
52の衝合面が該車軸45、43を結ぶ直線と成す角度
を垂直とすることによって、後述するごとき利点を有し
ている。更に、この点も後に詳述するが、該フランジ5
1、52の衝合面の位置、即ちヘッドフレーム21の長
さを、本発明に係る自転車を一次縮尺状態又は押し走行
状態とするべく、スライドフレーム22をメインフレー
ム23の支持ガイド部60に対して後方一杯にスライド
短縮させて固定した状態において、前後車軸45、43
間長の中間に位置するように配置させることが望まし
い。即ち、この様にヘッドフレーム21長さを規定する
ことにより、折り畳み時に前後輪の車軸45、43を同
一線上に置くことが出来るので、前記前後輪の片持支持
構成とあいまってよりコンパクトに折り畳むことを可能
とする。
【0016】図5、図6は伸縮構成の一つを示してお
り、メインフレーム23の上端部に結合されたスライド
フレーム22のための支持ガイド部60の詳細を示して
いる。図5において明らかなごとく、支持ガイド部60
を構成する駆動機構支持部材41の上端部には、即ち図
6により更に明らかなスライド枠体部61が一体的に構
成され又は結合され、上記メインフレームはその一側に
結合されている。
【0017】図5において、その断面形状が上記スライ
ドフレーム22の断面形状と略々近似の長方形である筒
状部からなっており、上記スライドフレーム22はその
外周を、左右のサイドインナーL64、サイドインナー
R64と、その上下に断面形状コ字状のトップインナー
63、ボトムインナー62とで囲繞した状態でスライド
枠体部61内に嵌挿されている。
【0018】図5において、スライド枠体部61の筒状
体部(図は一側方がカットされている)の上下に配置し
たトップインナー63とボトムインナー62が、その各
端部において左右のサイドインナー64、64を挟持し
ている。そして、特に図6に明らかなごとく、該左右の
サイドインナー64、64の上下端部は各々外方に開い
た各傾斜面66、66を有しており、これに対向するト
ップインナー63及びボトムインナー62のコ字状部両
端面には、該サイドインナーの傾斜端部と衝合する内方
に開いた傾斜面67、67が形成されている。
【0019】従って、図6の構造から明らかなごとく、
仮にボトムインナー62に対してトップインナー63を
相対的に押し下げると、夫々上下方向に開いた各傾斜面
67、67により、夫々外方に開いたサイドインナー6
4、64の傾斜面66、66をその上下から押すことに
より、該スライド面で互にスライドし、その結果左右の
サイドインナー64、64がスライド枠体部61の内方
に強力に押込まれる状態となる。即ち、これらの各イン
ナーにより囲繞されたスライドフレーム22は、その上
下端面及び左右両側面から、上記トップインナー63の
押し下げ操作のみによって強力に挟持される構成であ
る。
【0020】図5、図6に符号65で示すスライドフレ
ームロックは、その構造自体が一般的に知られているカ
ム付きロックレバーであって、カム軸68に回動自在に
支持されており、図5に置ける該スライドフレームロッ
ク65のレバー先端を上方に引き上げることにより、ス
ライド枠体部61の内側面からそのカム面が後退し、即
ちトップインナー63の上方移動を許容することによっ
て各インナーの締付が緩められて、スライドフレーム2
2のロックが解除されるものである。なお、図5におけ
る符号69はスライドフレーム22のためのストッパー
であって、詳細説明は省略するが、図示ストッパー下方
の溝内において適宜上下にスライドさせることができ
る。
【0021】図7、図8は、本発明の特徴部分であるヘ
ッドクランプ17によるハンドルポスト12の前輪フォ
ーク軸15に対する、新規な上下スライドロック構造を
有するクランプ機構70の詳細を示している。ヘッドク
ランプ17は、その一方に前輪フォーク軸15が嵌挿固
定されている前方筒状部77と、他方にハンドルポスト
12が摺動可能に嵌挿される後方筒状部78とを有して
おり、その中間部にはハンドルポストロック18が設け
られ、これにより該ヘッドクランプ17全体を左右から
締め付けることによって第1のロック作用を奏するもの
である。従って、ハンドルポスト12及び前輪フォーク
軸15を相対的な移動及び回動を可能状態又は不可能状
態に選択規制する、第1の手段ということができる。
【0022】図8において概略的に示したハンドルポス
トロック18自体の構造は、例えばボルト及び蝶ナッ
ト、或いはヘッドクランプ17自体に設けたねじ孔にレ
バー付きボルトを螺入する等の公知の締結具が好都合で
ある。更に、ヘッドクランプ17の前方筒状部77と前
輪フォーク軸15とは、例えばセレーション等により回
動を規制する構造とすることもできる。
【0023】本発明の最も重要な特徴部分であるクラン
プ機構70の、特にハンドルポスト12の上下スライド
ロック構造について説明すると、図7、図8においてハ
ンドルポスト12の下方適宜位置に設けられた縦長孔部
分75には、係止突片74が、その下方先端部を該縦長
孔75より通常は外方に突出し、更に該係止突片74を
内方に押し込み可能なごとく、そのばね基部73により
該ハンドルポスト12の縦長孔の内部上方に固定されて
いる。従って、通常の図示位置においてハンドルポスト
12は、これにばね基部73で固定された該係止突片7
4の下端面が前記ヘッドクランプ17の後方円筒部78
の上端縁に当接支持することによって、該ヘッドクラン
プ17に対するハンドルポスト12の滑落が防止され
る。
【0024】一方、ハンドルポスト12の下方端部には
係止ピン72が打込まれており、その片方又は両方の突
出部は、前記後方筒状部78の下部に設けられているス
リット71、71内にその下方より嵌入自在であり、従
って、係止ピン72が該スリット71、71の上終端部
に当接することにより、ハンドルポスト12の上方への
抜け出しが防止される。そして、通常のハンドル位置に
おいて図7、図8に示す状態で夫々の部分がセットさ
れ、即ち、係止突片74は縦長孔75の中間部まで突出
し、その下端面が後方筒状部78の上端縁と当接し、係
止ピン72はスリット71、71内に係合して上方移動
及び回転移動を拘束された状態で、ハンドルポストロッ
ク18により締め付けられる。その結果、ハンドルポス
ト12と前輪フォーク軸15はその相対的位置及び回転
を簡単且つ確実にロックされる。
【0025】なお、係止ピン72及びスリット71とハ
ンドルポスト12又はクランプ機構70の相対角度は、
図示のものに限定される必要はない。即ち、係止ピン7
2とスリット71の周方向取り付け位置は自由である。
この様な構成であるクランプ機構70において、ハンド
ルポストロック18が非締結状態(アンロック)にあれ
ば上記後方筒状部によるハンドルポスト12の締め付け
が解除され、上記係止突片74の頭部を指先で長孔75
内に押込む操作のみで、その先端面と前記後方筒状部7
8の上端縁部との係合が外れ、ハンドルポスト12は後
方筒状部78内を自由に摺動落下出来る状態となり、該
ハンドルポスト12をスライド縮尺した状態で、上記ハ
ンドルポストロック18を回動すれば簡単に固定可能で
ある。
【0026】更に重要なことは、該アンロック状態にお
いてハンドル11を任意量回動させた状態で、該ハンド
ルロックポスト18を回動固定することによって、ハン
ドルを自在な傾斜角度で固定できるので、自転車全体の
折り畳み縮尺に極めて便利である。
【0027】図9は、本発明の折り畳み自転車をスライ
ド伸縮させた状態である一次縮尺状態を示している。即
ち、本発明の自転車の1形態である押し走行状態におけ
る取り回しを非常に易しくするための操作を説明する
と、先ず、図4の状態にある本発明の自転車は、そのス
ライドフレーム22とメインフレーム23、特にその支
持ガイド部60部分の各部材を図5に示す通常走行状態
にセットされる。
【0028】そこで、該図5におけるスライドフレーム
ロック65のロックレバー先端を上方に引き上げるよう
にカム軸68を中心に回動すると、該ロックレバーのカ
ム面が回動し、図6に明らかなスライド枠体部61の上
部内側面から上方に後退する。これに従って、トップイ
ンナー63はボトムインナー62に対し上方に移動可能
となり、更にトップインナー63、ボトムインナー62
の夫々の両側端部傾斜面67、67とサイドインナー6
4、64の各傾斜面66、66とがスライドすることに
よって、サイドインナー64、64は左右に離間可能と
なる。
【0029】この状態において、図5におけるフレーム
ストッパー69をその下方の係合溝(符号なし)内に押
し下げ、スライドフレーム22をメインフレーム23に
対して後方に押込むことにより、図9の状態までスライ
ドさせることができる。ここで再度上記スライドフレー
ムロック65のロックレバー先端を下方に押し下げ操作
することで、上記の反対にトップインナー63、ボトム
インナー62、サイドインナー64、64によってスラ
イドフレーム23をその最先端の位置において該スライ
ド枠体部61内に締付固定する。なお、この状態におい
てはヘッドフレーム21とスライドフレーム22との連
結部であるフランジ51、52の位置が、前後輪の各車
軸43、45の略々中間に位置するごとく設計すること
が極めて望ましい。
【0030】上述のごとく図9の状態から明らかなよう
に、本発明に係る前後に一次縮尺された自転車はそのま
ま押し走行状態として便利であり、特にそのホイールベ
ースが非常に短くなっているので、人込みの中でも小回
りが利いて極めて操縦性に優れている。また、このまま
の状態でも可成りコンパクトになっているので、保管は
勿論、持ち運びにも便利である。
【0031】図10、図11は、本発明に係る自転車の
二次縮尺状態である折り畳み状態を示している側面図及
び平面図である。これは、図9に示す状態から更に、フ
レームをその中間で折り畳むことにより前後輪FW、R
Wをその車軸部分45、43において略々一致させ、シ
ート部30をその全長を縮尺させると共に更に固定軸3
6を中心に前方に折り畳み、且つハンドル部10をその
ハンドルポスト12部分で短縮させた状態で更にハンド
ル11を回動させて、その長手方向をフレーム方向と略
一致させたものである。
【0032】これらを具体的に説明すると、図9の状態
に一次伸縮されている自転車において、そのヘッドフレ
ーム21とスライドフレーム22の連結部であるフラン
ジ51、52の締結具53を解除する。より詳細には、
一方の連結部である蝶番(図示せず)の反対側が例えば
ボルト、ナットで締結している場合には、これを緩め、
例えば該反対側のフランジの係合スリットから該ボルト
を外す等して、両フランジの上記一方の連結点である蝶
番部において、180度折り曲げるものである。この折
り曲げに際して、上記フランジ51、52の衝合面が図
4の状態における前後輪車軸を結ぶ直線に直交し、且つ
その略々中間に位置しているので、該両車軸が図示のご
とく一致することになり、極めてコンパクトになる。
【0033】シート部分30の折り畳みに有っては、先
ず図4においてシートポストロック34を緩める等し
て、シートポスト32をシートチューブ31内に差し込
み縮尺した状態で再ロックし、次いでシートチューブロ
ック35(該シートチューブロック自体は一般に周知の
ロック部材であり、説明を省略する。)を、例えば後方
に引出す等してシートチューブ31と支持ガイド部材の
スライド枠体部61上部との結合を解き、固定軸36を
中心に前方に転倒させる。
【0034】本発明の特徴であるハンドル部10におけ
る上下スライドロック構造部の操作においては、図7、
図8におけるクランプ機構70のハンドルポストロック
18での締付を緩め、ハンドルポスト12とヘッドクラ
ンプ17の後方円筒部78との間の締付固定を解除し、
次いで係止突片74の端部外側を縦長孔75内方に指で
押込む。その結果該係止突片74の端面が該後方円筒部
78の上端縁から内方に外れ、続いて該ハンドルポスト
12を下方に押し下げる。この状態で更に、ハンドル1
1を任意量回動させることによって、その両端を例えば
折り重ねられた自転車フレーム及び前記前後車輪の幅内
に収めるものである。
【0035】反対に、ハンドルポストロック18を緩め
た状態でハンドル11を引き上げ、ハンドルポスト12
下端の係止ピン72をスリット71内に嵌入させれば、
その回動は走行可能位置に自動的に位置決め拘束され
る。ここで、該ハンドル11を上方一杯に引き上げれ
ば、係止突片74がそのばね部73の作用により自動的
に外方である縦長孔中に突出し、その下端で下方への移
動を規制する。続いて上記ハンドルポストロックを回動
締結すると、該ハンドルポスト12は二重ロックさせる
ことにより極めて簡単且つ安定して上下スライド及び回
動がロックされることとなる。
【0036】上述の各部分により二重に縮尺折り畳まれ
た本発明の自転車によれば、一般的サイズの自転車の場
合について見ると、図9の状態である一次縮尺状態即ち
押し走行状態で、前後輪間(ホイールベース)を約57
0mmとすることができる。また、二次縮尺状態即ち折り
畳み状態である図10、図11の状態にあっては、その
全高を約820mm、前後長を約570mm、全幅を約27
0mmとすることを可能にした。
【0037】
【効果】本発明は上記の構成を有することによって、特
に折り畳み式自転車に便利なハンドル部の上下スライド
及び回動固定操作において、押込み、その解除、ハンド
ル位置の確定、回動防止及び許容等を簡単確実に行うこ
とを可能としたので折り畳み自転車の縮尺、車載、携行
が著しく便利となった。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明自転車の全体側面図である。
【図2】本発明自転車の全体平面図である。
【図3】本発明自転車の全体正面図である。
【図4】本発明自転車の一部断面を含む側面図である。
【図5】図4に置ける支持ガイド部分の拡大説明図であ
る。
【図6】図5における中央断面図である。
【図7】クランプ機構部分の説明図である。
【図8】図7に示すクランプ機構の一部背面図である。
【図9】本発明自転車の一次縮尺状態説明図である。
【図10】本発明自転車の二次縮尺状態の側面図であ
る。
【図11】図10に示す状態の平面図である。
【符号の説明】
10 ハンドル部 17 ヘッドクランプ 20 フレーム部 23 メインフレーム 30 シート部 40 駆動部 50 フレーム連結部 60 支持ガイド部 61 スライド枠体部 65 スライドフレームロック 70 クランプ機構 71 スリット 72 係止ピン 74 係止突片 75 縦長孔

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 自転車におけるハンドル上下スライドロ
    ック構造であって、前輪フォーク軸とハンドルポストを
    連結するヘッドクランプ機構は前輪フォーク軸を固定す
    る前方筒状部とハンドルポストをスライド自在に嵌挿す
    る後方筒状部とを有し、該後方筒状部内においてハンド
    ルポストが伸張位置と縮尺位置に固定スライドロック自
    在であるハンドル上下スライドロック構造。
  2. 【請求項2】 上記ハンドルポストは縦長孔を有し、係
    止突片の下方頭部が通常、該長孔部分に位置することに
    よりその下端面が上記後方筒状部の上端面に当接するご
    とく、該係止突片の上方ばね基部においてハンドルポス
    ト内側の該縦長孔上部に固着されていることを特徴とす
    る請求項1記載のハンドル上下スライドロック構造。
  3. 【請求項3】 上記ハンドルポストの下方に設けた係止
    ピンと、上記ヘッドクランプ機構の後方筒状部下端に設
    けたスリットが係脱自在である請求項1又は2記載のハ
    ンドル上下スライドロック構造。
  4. 【請求項4】 上記ヘッドクランプ機構は、上記後方筒
    状部を締付及び解除可能なハンドルポストロックを有す
    る請求項1乃至3の何れかに記載のハンドル上下スライ
    ドロック構造。
JP22120797A 1997-08-04 1997-08-04 自転車におけるハンドル上下スライドロック構造 Pending JPH1149069A (ja)

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