JPH1148902A - 後席用乗員保護装置 - Google Patents

後席用乗員保護装置

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JPH1148902A
JPH1148902A JP9210985A JP21098597A JPH1148902A JP H1148902 A JPH1148902 A JP H1148902A JP 9210985 A JP9210985 A JP 9210985A JP 21098597 A JP21098597 A JP 21098597A JP H1148902 A JPH1148902 A JP H1148902A
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JP
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blind
protection device
occupant protection
seat
door
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JP9210985A
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English (en)
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Shuji Yamada
修司 山田
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Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 リヤサイドドア専用のブラインド及び後席用
乗員保護装置の双方を要する場合において、設置スペー
スの削減を図る。 【解決手段】 後席用乗員保護装置10はブラインド本
体12を備えており、このブラインド本体12のブライ
ンド後部40が袋体として構成されインフレータ20と
接続されている。従って、通常はブラインド本体12を
ブラインドとして使用することができる。一方、車体側
部への所定の高荷重作用時にはインフレータ20からブ
ラインド後部40内へガスが供給されてこれを膨張させ
るので、サイドエアバッグ装置として機能する。その結
果、後席用乗員保護装置10はブラインドとしての機能
とサイドエアバッグ装置としての機能を兼備することに
なり、別個独立に設置する場合に比し、設置スペースの
削減を図ることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、後席用乗員保護装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、車体側部への所定の高荷重作用時
に、所定部位に格納されたバッグを膨出させることによ
り、乗員を有効に保護する自動車用乗員保護装置の開発
が盛んに行われている。この種の自動車用乗員保護装置
としては、運転席に着座している乗員を保護するための
運転席用乗員保護装置や助手席に着座している乗員を保
護するための助手席用乗員保護装置等が多く開発されて
いるが、特開平8−40176号公報に観られるよう
に、後席に着座している乗員を保護するための後席用乗
員保護装置の開発もなされている。
【0003】図9に示されるように、この公報に開示さ
れた構成によれば、リヤシート(後席)100が、乗員
着座用の本体部102と、この本体部102の幅方向の
端部に連続的に形成された側部104とに分割されてい
る。このうち、側部104内には、サイドエアバッグ装
置である後席用乗員保護装置106が格納されている。
図10に示されるように、この後席用乗員保護装置10
6は、リヤサイドドア108への所定の高荷重作用時に
ガスを噴出するインフレータ110と、このインフレー
タ110の前方側に折り畳み状態で配置されたバッグ1
12と、を含んで構成されている。
【0004】上記構成によれば、リヤサイドドア108
に所定の高荷重が作用すると、インフレータ110から
ガスが噴出される。このガスは折り畳み状態のバッグ1
12内へ流入され、当該バッグ112をリヤサイドドア
108に沿って膨出させる。これにより、リヤシート1
00の本体部102に着座している乗員の上体とリヤサ
イドドア108との間に膨張したバッグ112が介在さ
れ、当該バッグ112によって乗員が保護される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、車種によっ
ては、リヤサイドドアに専用のブラインドが設置される
ことがある。このような車種において上述した後席用乗
員保護装置を搭載しようとすると、ブラインドの設置ス
ペース並びに後席用乗員保護装置の設置スペースの双方
を確保しなければならず、車両搭載上困難を伴う。
【0006】本発明は上記事実を考慮し、リヤサイドド
ア専用のブラインド及び後席用乗員保護装置の双方を要
する場合において、設置スペースの削減を図ることがで
きる後席用乗員保護装置を得ることが目的である。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の本発明に
係る後席用乗員保護装置は、リヤサイドドアのドアガラ
スに沿ってスライド可能に支持されると共にドアガラス
の一部又は全部を覆うことにより遮光し、更に少なくと
も後席に着座している乗員の上体と対向する所定範囲が
袋体として構成されたブラインド本体と、リヤサイドド
ア側又はボディー側に配設され、車体側部への所定の高
荷重作用時にブラインド本体の袋体として構成された部
分へガスを供給するインフレータと、を備えたことを特
徴としている。
【0008】請求項2記載の本発明に係る後席用乗員保
護装置は、請求項1に記載の発明において、前記ブライ
ンド本体の袋体として構成された部分は、通常は内側部
と外側部とが密着されており、ガスが供給されることに
より内側部と外側部とが剥離されて膨張する、ことを特
徴としている。
【0009】請求項3記載の本発明に係る後席用乗員保
護装置は、請求項1又は請求項2に記載の発明におい
て、前記後席用乗員保護装置はリヤサイドドアに設定さ
れており、さらに、当該後席用乗員保護装置のブライン
ド本体は、その上縁側及び下縁側の双方にてリヤサイド
ドアのドアガラスに沿ってスライド可能に支持されてい
る、ことを特徴としている。
【0010】請求項1記載の本発明によれば、通常時
(車体側部に所定の高荷重が作用していないとき)にお
いては、後席用乗員保護装置は、後席に着座している乗
員のためにブラインドとして機能する。すなわち、日差
しが強いとき等には、ブラインド本体がドアガラスに沿
ってスライドされる。これにより、リヤサイドドアのド
アガラスの一部又は全部が覆われて遮光される。
【0011】一方、車体側部への所定の高荷重作用時に
なると、リヤサイドドア側又はボディー側に配設された
インフレータからブラインド本体の袋体として構成され
た部分へガスが供給される。このため、当該袋体として
構成された部分が膨張される。この袋体として構成され
た部分はブラインド本体の少なくとも後席に着座してい
る乗員の上体と対向する所定範囲に設定されていること
から、乗員の上体とリヤサイドドアとの間に介在され
る。
【0012】このように本発明では、後席用乗員保護装
置にブラインドとしての機能とサイドエアバッグ装置と
しての機能とを兼備させたので、ブラインド及びサイド
エアバッグ装置を別個独立に車両に設置する必要がな
い。
【0013】請求項2記載の本発明によれば、通常は、
ブラインド本体の袋体として構成された部分の内側部と
外側部とが密着されている。このため、内側部と外側部
とが密着していない場合よりも、不使用時にブラインド
本体が嵩張らない。
【0014】なお、所定の高荷重作用時になると、イン
フレータから供給されたガス圧によって内側部と外側部
とは剥離されて膨張されるので、膨張性能に支障を来す
ことはない。
【0015】請求項3記載の本発明によれば、後席用乗
員保護装置のブラインド本体が、その上縁側及び下縁側
の双方にてリヤサイドドアのドアガラスに沿ってスライ
ド可能に支持されているため、ブラインド本体は片持ち
支持構造ではなく両持ち支持構造となる。このため、ブ
ラインド本体の下縁側が、所定の高荷重作用時に乗員の
上体から受ける荷重によって車室外方向へ揺動するのを
防止することができる。
【0016】
【発明の実施の形態】
〔第1実施形態〕以下、図1〜図7を用いて、本発明の
第1実施形態について説明する。
【0017】図2には本実施形態に係る後席用乗員保護
装置10のブラインド本体12の不使用状態が示されて
おり、図3には当該ブラインド本体12の通常の使用状
態が拡大して示されており、更に図1には後席用乗員保
護装置10が車体側部への所定の高荷重作用時に作動し
た状態が示されている。
【0018】これらの図に示されるように、本実施形態
に係る後席用乗員保護装置10はリヤサイドドア14に
配設されており、カーテン状のブラインド本体12と、
このブラインド本体12をリヤドアガラス16の前後方
向に沿ってスライド可能に支持する支持レール18(図
3参照)と、車体側部への所定の高荷重作用時にブライ
ンド本体12にガスを供給するインフレータ20と、を
主要構成要素として構成されている。
【0019】より詳しく説明すると、図3に示されるよ
うに、支持レール18はリヤサイドドア14のドアフレ
ーム22及びベルトライン24に沿って配設されてお
り、ドアフレーム22の上縁部22A及び後端傾斜部2
2Bに沿って配置されるアッパレール部26並びにベル
トライン24に沿って配置されるロアレール部28を含
んで構成されている。
【0020】アッパレール部26は、底壁中央部にスリ
ット30を有する断面略コ字形に形成されている(図6
参照)。また、ロアレール部28も構造的にはアッパレ
ール部26と同様に構成されており、頂壁中央部にスリ
ットを有する断面略コ字形に形成されている(断面形状
については図示省略)。なお、支持レール18は、広義
には、「ブラインド本体をリヤサイドドアのドアガラス
に沿ってスライド可能に支持する支持手段(或いはガイ
ド手段)」として把握される要素である。
【0021】上述した支持レール18には、ドア前後方
向に折り畳み可能なカーテン状に構成されたブラインド
本体12がスライド可能に支持されている。図6に示さ
れるように、ブラインド本体12における支持レール1
8と対応する周縁部には、所定の間隔で樹脂製のスライ
ダ32が取り付けられている。このスライダ32は、ア
ッパレール部26内に収容される円柱形状の本体部32
Aと、この本体部32Aから一体的に延出されかつ所定
の曲率半径の曲面で構成された略円錐台形状の延出部3
2Bと、によって構成されている。本体部32Aの径方
向寸法はアッパレール部26のスリット30の溝幅より
も大きく設定されており、又スリット30のエッジは延
出部32Bの周面に点接触状態で当接されている。
【0022】なお、図6に示される支持構造に代えて、
図7に示される支持構造を採用してもよい。この支持構
造では、支持レール18に代えてワイヤ34が用いられ
ており、このワイヤ34にリング状のスライダ36が挿
通されている。従って、この支持構造においても、スラ
イダ36とワイヤ34とは点接触状態で当接されること
になる。
【0023】一方、図3〜図5に示されるように、ブラ
インド本体12は、一枚のシート状部材によって構成さ
れたブラインド前部38と、内側部40A及び外側部4
0Bから成る二枚のシート状部材によって袋状に構成さ
れたブラインド後部40と、を備えている。このうち、
ブラインド後部40は後席42に着座している乗員の上
体と対向する所定範囲に設定されており、このブライン
ド後部40が請求項1及び請求項2に記載された「ブラ
インド本体の袋体として構成された部分」に相当する。
【0024】ブラインド前部38とブラインド後部40
の外側部40Bとは同一部材であり、ブラインド後部4
0の内側部40Aの周縁部〔正確には、インフレータ2
0との接続部位を除く、上縁部(図3のA部)、下縁部
(同B部)、前縁部(同C部)〕はブラインド後部40
の外側部40Bに縫合糸44(図4及び図5参照)によ
る縫製によって強固に固着されている。これにより、ブ
ラインド後部40は、袋体として構成されている。さら
に、ブラインド後部40を構成する内側部40A及び外
側部40Bはドア前後方向に所定の間隔で縫合糸によっ
て相互に縫着されており、これによりブラインド後部4
0にはドア上下方向を長手方向とする複数の非膨張部4
6が形成されている。なお、上記においては、内側部4
0Aの周縁部並びに非膨張部46を縫製したが、これに
代えて、接着剤を用いる方法を採ってもよい。
【0025】さらに、上述したブラインド後部40にお
ける内側部40Aと外側部40Bとは、相互に密着され
ている(図4及び図5参照)。なお、内側部40Aと外
側部40Bとを密着させる手法としては、真空ポンプに
よる真空引きや比較的低強度の接着剤を塗布する方法等
が適用可能である。
【0026】また、ブラインド本体12におけるブライ
ンド後部40の後端部にはチューブ48を介してインフ
レータ20が接続されている。インフレータ20は、図
示しないセンサ(加速度センサ等)によって車体側部へ
の所定の高荷重作用状態が検出されると、所定量のガス
をブラインド後部40内へ供給するようになっている。
【0027】上述したブラインド本体12の製造方法に
ついて簡単に言及しておくと、まず、耐熱性及び気密性
を有するシート状部材をリヤドアガラス16の側面形状
に沿って裁断する。次いで、同様性質の別のシート状部
材をブラインド後部40の側面形状に沿って裁断する。
次いで、前者のシート状部材の後部側に後者のシート状
部材を重合させる。次いで、後者のシート状部材の周縁
部並びに非膨張部形成部位を前者のシート状部材に縫合
糸による縫製又は接着剤等によりそれぞれ強固に固着さ
せる。次いで、ブラインド後部40の後端開口部に真空
ポンプを接続して真空引きする。これにより、ブライン
ド前部38及びブラインド後部40を備えたブラインド
本体12が製造される。なお、真空ポンプに代えて接着
剤を使用する場合には、後者のシート状部材を前者のシ
ート状部材に重合させる際に、インフレータ20から供
給されるガス圧で剥離可能な接着強度の接着剤を予め塗
布してから重合させればよい。
【0028】ブラインド本体12の他の製造方法として
は、以下のものもある。相違する点のみを簡単に説明す
ると、まず、耐熱性及び気密性を有するシート状部材か
ら、平面展開形状のブラインド本体12を裁断する。次
いで、ブラインド後部40における内側部40Aを外側
部40B側へ折り返して、内側部40Aを外側部40B
に重合させる。次いで、内側部40Aの上縁部(図3の
A部)、前縁部(同C部)を外側部40Bに縫合糸44
による縫製又は接着剤等によりそれぞれ強固に固着させ
る。これによっても、同様構成のブラインド本体12が
製造される。
【0029】次に、本実施形態の作用並びに効果につい
て説明する。通常時、即ち車体側部に所定の高荷重が作
用していないときにおいては、後席用乗員保護装置10
は、後席42に着座している乗員のためにブラインドと
して機能する。従って、日差しが強いとき等には、図3
に示される如く、ブラインド本体12がリヤドアガラス
16に沿ってセンタピラー部50(図2参照)側へスラ
イドされる。これにより、リヤドアガラス16の略全部
が覆われて遮光される。なお、不要であれば、図2に示
される如く、ブラインド本体12をクォータピラー部5
2側へ寄せておけばよい。
【0030】一方、図3に示される状態(ブラインド本
体12の通常使用状態)において、車体側部に所定の高
荷重が作用すると、まず、図示しないセンサによって当
該所定の高荷重作用状態が検出される。このため、リヤ
サイドドア14の後端部側に配設されたインフレータ2
0が作動して、ブラインド本体12におけるブラインド
後部40内へガスが供給される。これにより、図1に示
される如く、ブラインド後部40が瞬時に膨張される。
このブラインド後部40は後席42に着座している乗員
の上体と対向する所定範囲に設定されていることから、
乗員の上体とリヤサイドドア14のリヤドアガラス16
の後部側との間に介在される。その結果、乗員は膨張し
たブラインド後部40によって保護される。
【0031】なお、図2に示されるブラインド本体12
の不使用状態において、車体側部に所定の高荷重が作用
した場合にも、本実施形態に係る後席用乗員保護装置1
0は有効に作動する。この場合、リヤサイドドア14の
後端部側に配設されたインフレータ20からブラインド
後部40内へガスが供給されることにより、ブラインド
後部40は略車両前方側へのガス圧を受ける。このた
め、ブラインド後部40は、供給されたガスによって膨
張しつつ、支持レール18に沿って略車両前方側へ急速
にスライドしていく。その結果、ブラインド後部40
は、図1に示される如く膨張される。
【0032】このように本実施形態では、後席用乗員保
護装置10にブラインドとしての機能とサイドエアバッ
グ装置としての機能とを兼備させたので、別個独立に車
両に設置する場合に比し、設置スペースの削減を図るこ
とができる。
【0033】また、本実施形態では、ブラインド後部4
0の内側部40Aと外側部40Bとが通常は密着されて
いるため、両者を密着させずに単なる袋状に構成する場
合に比し、不使用時にブラインド本体12が嵩張らな
い。その結果、本実施形態によれば、後席用乗員保護装
置10の収納性を向上させることができる。
【0034】さらに、本実施形態では、ブラインド本体
12の上縁側及び下縁側の双方がアッパレール部26及
びロアレール部28にスライド可能に支持されているた
め、ブラインド本体12の支持形式を片持ち支持構造で
はなく両持ち支持構造とすることができる。このため、
ブラインド本体12の下縁側が所定の高荷重作用時に乗
員の上体から受ける荷重によって車室外方向へ揺動する
のを防止することができる。その結果、本実施形態によ
れば、車体側部への所定の高荷重作用時における乗員保
護性能を向上させることができる。
【0035】また、本実施形態では、スライダ32と支
持レール18とが点接触状態で当接される構成(図6に
示される構造)或いはスライダ36とワイヤ34とが点
接触状態で当接される構成(図7に示される構造)を採
用しているので、ブラインド本体12の不使用時におい
て後席用乗員保護装置10を作動させた際に、スライダ
32と支持レール18との摺動抵抗或いはスライダ36
とワイヤ34との摺動抵抗が極めて小さくなる。このた
め、ブラインド後部40を瞬時に膨張させて所定の位置
に配置させることができる。
【0036】さらに、本実施形態では、ブラインド本体
12におけるブラインド後部40のみを袋体として構成
したので、車体側部への所定の高荷重作用時における膨
張完了時間を短くすることができると共に、ガス容量も
少なくて済むことからインフレータ20の小型化を図る
ことができる。 〔第2実施形態〕次に、図8を用いて、本発明の第2実
施形態について説明する。なお、前述した実施形態と同
一の構成部分については、同一の番号を付してその説明
を省略する。
【0037】この図に示されるように、本実施形態で
は、後席用乗員保護装置60をボディー付けにした点に
特徴がある。具体的には、アッパレール部62がルーフ
サイドレール部64におけるリヤサイドドア14の上縁
部側からクォータピラー部52の前縁部側にかけて配設
されており、このアッパレール部62に上述したブライ
ンド本体12の上縁側がスライド可能に支持されてい
る。さらに、インフレータ20は、クォータピラー部5
2内の所定位置に配設されている。
【0038】上記構成によっても、基本的には前述した
第1実施形態と同様の作用並びに効果(設置スペースの
削減効果、並びに、不使用時におけるブラインド本体1
2の収納性の向上)が得られる。
【0039】なお、上述した実施形態では、ブラインド
本体12におけるブラインド後部40のみを袋体として
構成したが、これに限らず、ブラインド本体の全部を袋
体として構成してもよい。
【0040】また、上述した実施形態では、インフレー
タ20をリヤサイドドア14の後端部又はクォータピラ
ー部52内に配設したが、これに限らず、ブラインド本
体の全部を袋体として構成するのであれば、インフレー
タ20をリヤサイドドア14の前端部又はセンタピラー
部50内に配設するようにしてもよい。さらに、これに
関連して、上述した実施形態では、不使用時にブライン
ド本体12がクォータピラー部52側に寄せられる構成
を採ったが、これに限らず、センタピラー部50側に寄
せられる構成を採ってもよい。
【0041】また、上述した実施形態では、通常使用時
において、ブラインド本体12がリヤドアガラス16の
略全部を覆う構成を採ったが、これに限らず、リヤドア
ガラス16の略半分を覆う構成(例えば、ブラインド後
部40の形成部位のみを以てブラインド本体としたも
の)を採ってもよい。
【0042】さらに、上述した実施形態では、ブライン
ド後部40の内側部40Aと外側部40Bとを接着剤等
で密着させる構成を採ったが、請求項1記載の発明との
関係においては、必ずしもそのように構成する必要はな
く、内側部40Aと外側部40Bとが密着されていない
構成を採ってもよい。
【0043】
【発明の効果】以上説明したように請求項1に記載の後
席用乗員保護装置は、リヤサイドドアのドアガラスに沿
ってスライド可能に支持されたブラインド本体の少なく
とも後席に着座している乗員の上体と対向する所定範囲
を袋体として構成し、車体側部への所定の高荷重作用時
には当該ブラインド本体の袋体として構成された部分へ
インフレータからガスを供給する構成としたので、後席
用乗員保護装置にブラインドとしての機能とサイドエア
バッグ装置としての機能とを兼備させることができ、そ
の結果、両者を別個独立に車両に設置する場合に比し、
設置スペースの削減を図ることができるという優れた効
果を有する。
【0044】請求項2記載の本発明に係る後席用乗員保
護装置は、請求項1に記載の発明において、ブラインド
本体の袋体として構成された部分を、通常は内側部と外
側部とを密着させておき、ガスが供給された際には内側
部と外側部とを剥離させて膨張させる構成としたので、
不使用時にブラインド本体が嵩張ることがなく、その結
果、収納性を向上させることができるという優れた効果
を有する。
【0045】請求項3記載の本発明に係る後席用乗員保
護装置は、請求項1又は請求項2に記載の発明におい
て、後席用乗員保護装置がリヤサイドドアに設定される
ことを前提として、さらに、当該後席用乗員保護装置の
ブラインド本体を、その上縁側及び下縁側の双方にてリ
ヤサイドドアのドアガラスに沿ってスライド可能に支持
させたので、乗員の上体から受ける荷重によってブライ
ンド本体の下縁側が車室外方向へ揺動するのを防止する
ことができ、その結果、車体側部への所定の高荷重作用
時における乗員保護性能を向上させることができるとい
う優れた効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施形態に係る後席用乗員保護装置が車体
側部への所定の高荷重作用時に作動した状態を車室内側
から見て示す側面図である。
【図2】図1に示される後席用乗員保護装置のブライン
ド本体の不使用時の状態を車室内側から見て示す側面図
である。
【図3】図1に示される後席用乗員保護装置を備えたリ
ヤサイドドアを拡大して示す要部拡大側面図である。
【図4】ブラインド後部の縦断面構造を示す図3の4−
4線に沿う断面図である。
【図5】ブラインド後部の横断面構造を示す図2の5−
5線に沿う断面図である。
【図6】ブラインド本体の支持レール(アッパレール
部)への支持構造を示す要部拡大断面図である。
【図7】ブラインド本体の支持レール(アッパレール
部)への支持構造の別の実施形態を示す要部拡大断面図
である。
【図8】第2実施形態に係る後席用乗員保護装置の構成
を示す図3に対応する要部拡大側面図である。
【図9】従来例に係る後席用乗員保護装置の構成を示す
概略斜視図である。
【図10】図9に示される後席用乗員保護装置の内部構
造を示す水平断面図である。
【符号の説明】
10 後席用乗員保護装置 12 ブラインド本体 14 リヤサイドドア 16 リヤドアガラス 18 支持レール 20 インフレータ 26 アッパレール部 28 ロアレール部 40 ブラインド後部(ブラインド本体の袋体として
構成された部分) 40A 内側部 40B 外側部 42 後席 60 後席用乗員保護装置

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 リヤサイドドアのドアガラスに沿ってス
    ライド可能に支持されると共にドアガラスの一部又は全
    部を覆うことにより遮光し、更に少なくとも後席に着座
    している乗員の上体と対向する所定範囲が袋体として構
    成されたブラインド本体と、 リヤサイドドア側又はボディー側に配設され、車体側部
    への所定の高荷重作用時にブラインド本体の袋体として
    構成された部分へガスを供給するインフレータと、 を備えたことを特徴とする後席用乗員保護装置。
  2. 【請求項2】 前記ブラインド本体の袋体として構成さ
    れた部分は、通常は内側部と外側部とが密着されてお
    り、ガスが供給されることにより内側部と外側部とが剥
    離されて膨張する、 ことを特徴とする請求項1に記載の後席用乗員保護装
    置。
  3. 【請求項3】 前記後席用乗員保護装置はリヤサイドド
    アに設定されており、 さらに、当該後席用乗員保護装置のブラインド本体は、
    その上縁側及び下縁側の双方にてリヤサイドドアのドア
    ガラスに沿ってスライド可能に支持されている、 ことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の後席用
    乗員保護装置。
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