JPH1148662A - Icカードの電磁波遮蔽装置 - Google Patents

Icカードの電磁波遮蔽装置

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JPH1148662A
JPH1148662A JP21457597A JP21457597A JPH1148662A JP H1148662 A JPH1148662 A JP H1148662A JP 21457597 A JP21457597 A JP 21457597A JP 21457597 A JP21457597 A JP 21457597A JP H1148662 A JPH1148662 A JP H1148662A
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JP
Japan
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card
conductive
film
bag
sealed bag
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JP21457597A
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Tatsuya Hirata
達也 平田
Atsushi Watanabe
淳 渡辺
Masahiro Sugiura
正博 杉浦
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Denso Corp
Original Assignee
Denso Corp
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    • G06K19/00Record carriers for use with machines and with at least a part designed to carry digital markings
    • G06K19/06Record carriers for use with machines and with at least a part designed to carry digital markings characterised by the kind of the digital marking, e.g. shape, nature, code
    • G06K19/067Record carriers with conductive marks, printed circuits or semiconductor circuit elements, e.g. credit or identity cards also with resonating or responding marks without active components
    • G06K19/07Record carriers with conductive marks, printed circuits or semiconductor circuit elements, e.g. credit or identity cards also with resonating or responding marks without active components with integrated circuit chips
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    • G06K19/07309Means for preventing undesired reading or writing from or onto record carriers
    • G06K19/07318Means for preventing undesired reading or writing from or onto record carriers by hindering electromagnetic reading or writing
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 非接触式ICカードにおいて、ICカードを
見えなくすることなく電磁波遮蔽を行う。 【解決手段】 未使用のICカード1は密閉袋9内に収
容されている。密閉袋9の表面側は透明フイルム10に
より形成され、裏面側は透明フイルム11にアルミ箔1
2を接着した導電性ラミネートフイルム13により形成
されている。外部から発信された電波はアルミ箔12に
より遮蔽されるので、ICカード1が動作することを防
止できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電波信号によりデ
ータの授受を行う非接触式のICカードの電磁波遮蔽装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】ICカードには、内蔵する記憶素子に対
するデータのリード・ライト方式として、接触式と非接
触式がある。接触式は、カード表面に入出力端子を露出
させ、この入出力端子をカードリーダ・ライタ装置の入
出力端子に電気的に接続してカードリーダ・ライタ装置
とデータの授受を行うものであり、非接触式は、カード
の内部にアンテナ用コイルを設け、カードリーダ・ライ
タ装置とは、電波信号によってデータの授受を行うもの
である。
【0003】更に、後者の非接触式ICカードには、動
作用電源として電池を内蔵したものと、そのような電池
を内蔵せず、カードリーダ・ライタ装置から発信される
電力用の電波信号を整流平滑化して直流の動作用電力を
得るように構成したものとがある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】接触式ICカードは、
一度でも使用すると、カード表面の入出力端子に、カー
ドリーダ・ライタ装置の入出力端子と接続した時の傷が
付くため、使用・未使用の別を見分けることは可能であ
る。
【0005】しかしながら、非接触式ICカードでは、
電波信号によりデータの授受を行うため、プリペイドカ
ード、例えばテレフォンカードとして使用するような場
合、未使用カードの輸送中に、事故にせよ、故意にせ
よ、ICカードが動作して使用開始済みになるおそれが
ある。
【0006】また、目で見た限りでは、使用・未使用を
判別することができないため、販売に支承を来たした
り、或いは、使用済みカードを未使用カードのように装
って換金するという不正が行われるおそれがあったりす
る。また、何らかの事情で、使用済みカードと未使用カ
ードとが混在したような場合、ICカードと電波による
交信を行わなければ、使用・未使用を判別できないた
め、判別作業が面倒であり、しかも、そのような交信を
行えば、未使用カードも使用開始済みカードになりかね
ない。
【0007】そこで、導電性のあるシート材、例えばア
ルミ箔をラミネートした導電性ラミネートフイルムによ
り密閉袋を形成し、この密閉袋内に未使用カードを収容
することにより、電磁波遮蔽することが考えられる。し
かしながら、アルミ箔をラミネートしたフィルムは不透
明であるため、収容してあるICカードの種類が分から
なくなったり、或いは、ICカードの表面に意匠が施さ
れているような場合、それが見えなくなったりする。こ
のような問題は、密閉袋を形成するためのシート材にI
Cカードの種類や、ICカードの表面と同様の意匠を印
刷しておけば解消できるが、これでは、シート材に印刷
するためのコストがかかり、好ましくない。
【0008】本発明は上記の事情に鑑みてなされたもの
で、その目的は、使用・未使用の別を容易に判別でき、
しかも、ICカードの表面を見えなくすることなく電磁
波遮蔽できるICカードの電磁波遮蔽装置を提供するに
ある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明は、表面側が透光性を有するシート材によ
り構成され、裏面側が導電性を有するシート材により構
成された袋体の中にICカードを収容したものである。
これによれば、外部から発せられた電波は、導電性を有
するシート材により遮蔽されるため、ICカードが動作
することを極力防止できる。
【0010】従って、袋体から取り出されたり、或い
は、袋体が破られたりしていない限り、そのICカード
は未使用であるとすることができる。また、袋体の表面
側は透光性を有するシート材で構成されているので、I
Cカードを袋体の表面側のシート材を通して直接的に見
ることができる。このため、ICカードが袋体内に収容
されていても、その種類を容易に判別でき、ICカード
に施された意匠を直接的に見ることができる。
【0011】また、本発明は、上記の目的を達成するた
めに、袋体の少なくとも表面側を透光性を有するシート
材により構成し、その表面側のシート材に導電性材料に
よって形成される遮蔽パターンを設ける構成とすること
ができる。このように構成しても、遮蔽パターンにより
電波を遮蔽することができるので、ICカードが動作す
ることを極力防止できる。
【0012】また、本発明は、ICカードの表裏両面の
うち少なくとも一方の面に導電性を有する遮蔽部材を設
ける構成とすることができる。この構成によれば、一方
の面に設けられた遮蔽部材により電磁波遮蔽できるの
で、ICカードの裏面に遮蔽部材が付いている限り、未
使用のICカードとすることができる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の第1実施例を図1
〜図4を参照しながら説明する。なお、この実施例で説
明する非接触式のICカードは、動作用電源としての電
池を内蔵しておらず、外部機器から送信される電力用電
波信号を受信し、これを動作用電力とする方式のもので
ある。
【0014】ICカード1は、図1に示すように、矩形
状のカード本体2の内部に、記憶素子、制御素子、変復
調回路用素子、直流電源回路用素子などをワンチップ化
してなるICチップ3と、電波信号を送受信するための
アンテナとしてのアンテナ用コイル4等を設けて構成さ
れている。
【0015】アンテナ用コイル4の両端はICチップ3
に接続され、図3に示すように、ICチップ3内の等価
回路であるコンデンサ5と共に共振回路6を構成する。
その結果、ICカード1内のアンテナ用コイル4が受信
した電波信号は、ICチップ3内に入力されると共に、
共振回路6で効率良く取り出されて交流電力として用い
られる。
【0016】一方、カードリーダ・ライタ装置8は図2
に示されているが、このカードリーダ・ライタ装置8か
らは、電力用電波信号が送信されると共に、その電力用
電波信号に重畳してデータ信号が送信されるようになっ
ている。このカードリーダ・ライタ装置8からの電波信
号をICカード1のアンテナ用コイル4が受信すると、
その電波信号は、交流電力としてICチップ3の直流電
源回路に入力される。そして、直流電源回路は、ICチ
ップ3に入力される交流電力を整流し且つ平滑して一定
電圧の動作用直流電力にし、ICチップ3の制御素子等
に供給するように構成されている。
【0017】また、電力用電波信号に重畳されたデータ
信号は、変復調回路により復調されて制御素子に与えら
れる。制御素子は、記憶素子に記憶されているプログラ
ムに従って動作するように構成されており、変復調部か
ら入力される信号に応じた処理を実行し、データを記憶
素子に書き込んだり、記憶素子からデータを読み出して
変復調部で変調し、アンテナ用コイル4から電波信号と
して送信したりする。このようなICカード1の表面
(図1(c)で上面)には、カードの種類、この実施例
では、テレホンカードであること、および使用可能度数
は50度数であること等が印刷されている。
【0018】さて、上記のICカード1は、製造後、図
1に示す袋体としての密閉袋9に収容される。この密閉
袋9は、表裏2枚のシート材から製造される。すなわ
ち、密閉袋9の表面側は、透光性を有するシート材、例
えばPET(ポリエチレンテレフタレート)などの樹脂
フイルムにより形成された透明フイルム10からなり、
裏面側は、導電性を有するシート材、例えばPET等の
樹脂フイルムにより形成された透明フイルム11に金属
箔例えばアルミ箔12を接着して構成された導電性ラミ
ネートフイルム13からなる。なお、アルミ箔12は、
厚さ7μm程度のものが使用されており、その破損防止
のために、透明フイルム11とラミネートされている。
【0019】そして、上記の表裏2枚のフイルム10お
よび13は、その間にICカード1を挟み込むようにし
て重ね合わされ、ICカード1の周囲部分において互に
接着される。これにより、表面側が透明フイルム10に
より形成され、裏面側が導電性ラミネートフイルム13
により形成された密閉袋9が製造され、その密閉袋9内
にICカード1が収容された状態となる。
【0020】この場合、ICカード1は、表面側が透明
フイルム10側となるようにして2枚のフイルム10,
13間に挟み込まれ、ICカード1の表面を密閉袋9の
透明フイルム10を通して見ることができるようになさ
れる。また、この実施例では、2枚のフイルム10,1
3を接着して密閉袋9を形成する際、その中の空気を真
空吸引装置により吸引して減圧するようにし、これによ
り、導電性ラミネートフイルム13がICカード1の裏
面に密着するようにしている。
【0021】加えて、図1(c)に示すように、ICカ
ード1内のアンテナ用コイル4は、ICカード1の厚さ
方向中央よりも裏面に近い側に配置する構成とされてい
る。これにより、アンテナ用コイル4と導電性のアルミ
泊12との距離を近くする構成とされている。なお、密
閉袋9の左右両側はジグザグ状に切断され、ICカード
1を取り出す際、密閉袋9をそのV字形に切除された部
分で破り易くしている。
【0022】このようにICカード1を収容する密閉袋
9は、その裏面側が導電性ラミネートフイルム13によ
り形成されているので、その導電性ラミネートフイルム
13によって電磁波遮蔽がなされる。すなわち、密閉袋
9内に収容されたICカード1が電波信号を受けると、
アンテナ用コイル4に交流電流が流れようとする。する
と、アンテナ用コイル4に接近して設けられている導電
性ラミネートフイルム13のアルミ箔12に渦電流によ
る逆起電力が発生し、アンテナ用コイル4に流れようと
する電流が妨げられる。この結果、アンテナ用コイル4
からICチップ3側に、制御素子等が動作するに必要な
電力が供給されることのないように構成されるものであ
る。
【0023】発明者は、この導電性ラミネートフイルム
13がICカード1の電磁波遮蔽にとって有効であるこ
とを確認するための実験を行った。図2は、上記実験に
使用したカードリーダ・ライタ装置8およびオシロスコ
ープ14を示し、図3は、このオシロスコープ14とI
Cカード1の等価回路1´との電気的接続関係を示す。
電磁波遮蔽の効果確認実験は、カードリーダ・ライタ装
置8に近接させてICカード1を配置し、この状態でカ
ードリーダ・ライタ装置8から電力用電波信号を発信し
たとき、ICカード1の終端抵抗7の両端間に現れる電
圧をオシロスコープ14により測定し、そして、終端抵
抗7の両端間の電圧からICチップ3の等価回路3´側
に供給される電力を算出する、という内容のものであ
る。
【0024】図2による装置の実験結果を図4に示す
が、(a)は電磁波シールドのない場合、(b)は本発
明の密閉袋9の導電性ラミネートフイルム13をICカ
ード1の裏面に張り付けて電磁波遮蔽を施した場合のも
のである。ここで、ICカード1の動作にとって最低限
必要な電力は2mWであるが、図4(a)および(b)
に2mWの電力が得られる電圧を破線で示した。
【0025】この実験の結果、電磁波遮蔽のないの場合
(図4(a))には、オシロスコープ13の測定電圧か
ら26mWの電力が受信され、ICカード1は動作して
しまう。これに対し、本発明の電磁波遮蔽のある場合
(図4(b))には、0.9mW程度の電力しか受信せ
ず、ICカード1は動作しないことが確認された。
【0026】このように本実施例によれば、密閉袋9内
に収容されたICカード1は、密閉袋9の導電性ラミネ
ートフイルム13により電磁波遮蔽されているので、密
閉袋9内に収容されている限り、外部から偶然、或いは
故意に発せられた電波を受信してICチップ3が動作し
てしまうという不具合の発生を極力防止できる。従っ
て、密閉袋9内に収容されている限り、ICカード1は
未使用状態にあることを高確率をもって保証できること
となるので、使用済みカードと未使用カードとを容易且
つ正確に判別することができる。
【0027】ここで、電磁波遮蔽は、上述のように、ア
ンテナ用コイル4を流れる電流と、アルミ箔12に誘起
される渦電流による逆起電力との相互作用によって行わ
れるため、導電性ラミネートフイルム13(アルミ箔1
2)はICカード1内のアンテナ用コイル4に接近して
いた方がより高い効果を得ることができる。本実施例で
は、密閉袋9内を減圧して導電性ラミネートフイルム1
3がICカード1に密着するようにしたり、ICカード
1の断面構造において厚さ方向中央よりも裏面に近い側
にアンテナ用コイル4を配置したりする構成としたの
で、より高い電磁波遮蔽効果を得ることができる。
【0028】また、未使用のICカード1は、密閉袋9
内に収容されているので、使用済みカードを未使用カー
ドのように装って不正を行うことも困難となる。しか
も、電磁波遮蔽のために、密閉袋9の裏面側を構成する
導電性ラミネートフイルム13はアルミ箔12の存在に
より不透明であっても、表面側は透明フイルム10で形
成されているので、その透明フイルム10を通してIC
カード1の表面を見ることができ、密閉袋9内に収容さ
れたままでもICカード1の種類やICカード1に施さ
れた意匠を見ることができる。従って、透明フイルム1
0や導電性ラミネートフイルム13にICカード1の種
類やICカード1に付されている意匠と同様の意匠を印
刷しなくとも済み、密閉袋9の製造コストを低くでき
る。
【0029】更に、密閉袋9の透明フイルム10,11
をPETとしたので、ICカード1を密閉袋9から取り
出した後、その密閉袋9を焼却処分する場合、有害ガス
が発生せず、環境保全に役立つ。このような有害ガスを
発生しない樹脂としては、PE(ポリエチレン)等のポ
リエステル系樹脂、或いは、エポキシ系樹脂があり、そ
のような樹脂で密閉袋9を製造するフイルム(シート
材)を構成することが好ましい。
【0030】図5は本発明の第2実施例を示すもので、
上記の第1実施例との相違は、密閉袋15を構成する表
裏両側のシート材を共に透光性あるシート材、例えばP
ET製の透明フイルム16,17により形成し、それら
両透明フイルム16,17に網状アルミ箔18,19を
接着したところにある。この結果、透明フイルム16,
17には、導電性材料としてのアルミ箔によって、多数
の線を網状に構成してなる遮蔽パターンが形成された形
態となっている。なお、この実施例では、密閉袋15を
破り易くするために、表裏両側の透明フイルム16,1
7の接着部分に切れ目20が形成されている。
【0031】このようにしても、網状アルミ箔18,1
9によってICカード1の電磁波遮蔽がなされるので、
ICカード1が不用意に動作することを防止できる。ま
た、網状アルミ箔18,19は、いわゆる網目を有して
いて、その網目から透明フイルム16,17を通して密
閉袋15内を見ることができるので、密閉袋15内に収
容されたICカード1の種類等を容易に見ることができ
る。
【0032】図6および図7は本発明の第3実施例を示
す。この実施例の電磁波遮蔽は、ICカード1の表裏両
面のうち、裏面に剥離可能に接着した遮蔽部材としての
導電性フイルム21によって行う。この導電性フイルム
21は、例えばPET製の透明フイルム22に導電性を
有する材料として例えばポリエステル系銀ペースト等の
導電性ペースト23を印刷手段により例えば網状の遮蔽
パターンを形成するように付着させたものである。
【0033】この実施例では、導電性フイルム21をI
Cカード1に接着する接着剤としては、微粘着材24が
使用されている。ここで、微粘着材24とは、剥がし易
く、しかも、一旦、導電性フイルム21をICカード1
から剥がすと、再度ICカード1に張り付けることがで
きなくなる性質の粘着材(接着剤)を言う。
【0034】なお、この実施例では、導電性フイルム2
1に切り取り帯25が設けられており、この切り取り帯
25を引っ張ると、導電性フイルム21が切断されてI
Cカード1から導電性フイルム21を剥離し易くなるよ
うに構成されている。
【0035】このように構成しても、ICカード1の電
磁波遮蔽を行うことができる。また、導電性フイルム2
1を一旦剥がすと、再度ICカード1に張り付けること
ができないので、使用・未使用の別を容易に判別できる
と共に、使用済みカードを未使用カードのように装って
不正を行うこともできなくなる。
【0036】図8および図9は本発明の第4および第5
の各実施例を示すもので、これらの実施例は、導電性を
有する部分を、ICカード1のアンテナ用コイル4をカ
バーするように額縁状に設けるようにしたものである。
すなわち、図8の第4実施例は、ICカード1を図5の
第2実施例と同様の密閉袋15内に収容する形態のもの
で、その密閉袋15を構成する表裏両側の透明フイルム
16,17の内面には、ICカード1内のアンテナ用コ
イル4と上下に対向する額縁状の領域に位置するよう
に、導電性材料としての導電性ペースト23が印刷手段
によって網状の遮蔽パターンにして設けられている。
【0037】また、図9の第5実施例は、図6および図
7の第3実施例と同様に、ICカード1の裏面に遮蔽部
材としての導電性フイルム26を剥離可能に接着したも
のである。そして、その導電性フイルム26には、IC
カード1内のアンテナ用コイル4と対向する額縁状の領
域に位置するように、導電性材料としての導電性ペース
ト23が印刷手段によって網状の遮蔽パターンにして設
けられている。
【0038】このような第4および第5の各実施例は、
アルミ泊等の金属泊により構成される導電性部分を、導
電性ペーストの印刷により実現する場合に適している。
このとき、コストを考えると、導電性ペーストの使用量
を少なくするように、必要な部分(アンテナ用コイル4
をカバーする部位)に対してだけ導電性ペーストの印刷
を施すことが良く、第4および第5の実施例では、導電
性ペースト23を網状の遮蔽パターンにすることで更に
導電性ペースト23の使用量が少なくなるようにしてい
る。
【0039】なお、本発明は上記し且つ図面に示す実施
例に限定されるものではなく、以下のような拡張或いは
変更が可能である。ICカード1は、動作用電源として
の電池を内蔵し、電波によりデータの授受だけを行う構
成のものであっても良い。アルミ箔12,18,19
は、透明フイルム11,16,17に印刷手段によって
付着される導電性ペースト、或いは蒸着により付着され
るアルミに代えても良い。透明フイルム11,22は、
不透明なものに代えても良い。
【0040】第2実施例の導電性材料によって形成され
る遮蔽パターンは網状に限られず、線から構成される格
子状、ジグザグ状、蛇行状等であっても良く、その他電
磁波遮蔽可能なパターンで且つ網目のような透視できる
目が存在するパターンであれば良い。図5において、網
状アルミ箔18,19は、表面側の透明フイルム16に
だけ設けるようにしても良い。
【0041】密閉袋9,15の偽造を防止するために、
透明フイルム10,導電性ラミネートフイルム13の少
なくとも一方、透明フイルム16,17の少なくとも一
方に特殊な意匠を印刷等により施すようにしても良い。
【0042】同様に、図6および図7の透明フイルム2
2にも、同様の意匠を施すようにしても良い。図6およ
び図7の実施例において、導電性ペースト23は、アル
ミ箔等の金属箔に代えても良く、また、導電性ペースト
23をアルミ箔等の金属箔に代え、ICカード1に直接
接着するようにしても良い。
【0043】図6および図7の実施例において、導電性
ペースト23を付着させた透明フイルム22は、ICカ
ード1の表面側に接着しても良い。この場合、導電性ペ
ースト23が多数の線を網状に組み合わせたり格子状に
組み合わせたりして構成された遮蔽パターンであれば、
ICカード1の表面を直接的に見ることができる。透明
フイルム10,16,17,22に代えて、半透明フイ
ルムを用いても良い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例を示すもので、(a)は平
面図、(b)は底面図、(c)は縦断面図
【図2】電磁波遮蔽の効果を確認するための実験装置の
概略を示す斜視図
【図3】同電気的接続状態を示す回路図
【図4】同実験結果を示すもので、(a)は電磁波遮蔽
しない場合の電圧波形図、(b)は電磁波遮蔽した場合
の電圧波形図
【図5】本発明の第2実施例を示す図1相当図
【図6】本発明の第3実施例を示すもので、(a)は平
面図、(b)は底面図
【図7】部分的な拡大縦断面図
【図8】本発明の第4実施例を示す図1相当図
【図9】本発明の第5実施例を示す図6相当図
【符号の説明】
図中、1はICカード、3はICチップ、4はアンテナ
用コイル(アンテナ)、8は密閉袋(袋体)、9は透明
フイルム(透光性を有するシート材)、10は導電性ラ
ミネートフイルム(導電性を有するシート材)、12は
アルミ箔、15は密閉袋(袋体)、16,17は透明フ
イルム、18,19は網状アルミ箔(遮蔽パターン)、
21は導電性フイルム(遮蔽部材)、22は透明フイル
ム、23は導電性ペースト、26は導電性フイルム(遮
蔽部材)である。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 外部機器と電波信号の授受を行うための
    アンテナおよびこのアンテナに接続されたICを有する
    ICカードと、このICカードを収容した袋体とを具備
    し、 前記袋体の表面側を透光性を有するシート材により構成
    し、裏面側を導電性を有するシート材により構成したこ
    とを特徴とするICカードの電磁波遮蔽装置。
  2. 【請求項2】 外部機器と電波信号の授受を行うための
    アンテナおよびこのアンテナに接続されたICを有する
    ICカードと、このICカードを収容した袋体とを具備
    し、 前記袋体の表面側を透光性を有するシート材により構成
    し、少なくとも前記表面側のシート材に導電性材料によ
    って形成される遮蔽パターンを設けたことを特徴とする
    ICカードの電磁波遮蔽装置。
  3. 【請求項3】 外部機器と電波信号の授受を行うアンテ
    ナおよびこのアンテナに接続されたICを有するICカ
    ードと、このICカードの表裏両面のうち少なくとも一
    方の面に設けられた導電性を有する遮蔽部材とを具備し
    てなるICカードの電磁波遮蔽装置。
JP21457597A 1997-08-08 1997-08-08 Icカードの電磁波遮蔽装置 Pending JPH1148662A (ja)

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