JPH114854A - 搬送用シート - Google Patents

搬送用シート

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JPH114854A
JPH114854A JP9175140A JP17514097A JPH114854A JP H114854 A JPH114854 A JP H114854A JP 9175140 A JP9175140 A JP 9175140A JP 17514097 A JP17514097 A JP 17514097A JP H114854 A JPH114854 A JP H114854A
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JP
Japan
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film
sheet
nonwoven fabric
carrying sheet
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JP9175140A
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Joji Oiwa
丈二 大岩
Reiji Kitagawa
禮治 北川
Toru Taguchi
透 田口
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Japan Vilene Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 この出願発明は、不織布単独では実現できな
かった強度を実現し、特に、湿潤時に強度が低下しない
搬送用シートを提供することを課題とする。 【解決手段】 この出願発明は、不織布、フィルムおよ
びフィルム割繊からなるシートに関する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】 この出願発明は搬送用シー
トに関するものである。
【0002】
【従来の技術】 救急患者の搬送やベッドから手術台へ
の移送、或いは老人介護におけるベッド交換などに際し
て、被搬送者を保持するためのシート、或いはシートに
搬送者が把持するための部材を具えたものは、担架、若
しくは患者移送用シートなどとして知られている。これ
らの搬送用シートは、従来、被搬送者の体重を支えるの
に十分な強度を確保するため、シートとしては編織物が
主流であった。しかし、最近では感染症対策として、こ
の様なシートを使い捨てにする傾向にあり、実用的には
数回の使用に耐える程度の不織布を用いたものが提案さ
れている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】 一般に、短繊維で構
成される不織布は、湿潤時に短繊維同士の滑り抵抗が低
下するため、形態保持力が低下する傾向にある。従っ
て、吸水性を必要とする搬送用シートとして、このよう
な不織布のみで強度確保を図るには限界がある。この出
願発明は、不織布単独では実現できなかった強度を実現
し、特に、湿潤時に強度が低下しない搬送用シートを提
供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】 この出願発明は、不織
布、フィルムおよびフィルム割繊からなる搬送用シート
に関する。
【0005】
【発明の実施の形態】 この出願発明の不織布、フィル
ムおよびフィルム割繊は、不織布、フィルムおよびフィ
ルム割繊の順に積層されていることがとくに好ましい。
【0006】不織布としては、吸水性及びクッション性
を考慮して、短繊維を用いたニードルパンチ不織布が好
ましい。用いる短繊維として、ポリエステル系繊維、ポ
リオレフィン系繊維、ポリアミド系繊維、レーヨン、ア
クリルなどを用いることが出来るが、特に吸水性を確保
するため、レーヨン、アクリル、ナイロンなどを30m
ass%以上含むことが望ましく、その綿密度は100
〜200g/m2とするのが好ましい。
【0007】強度を得るためには、親水性バインダによ
り接着することが好ましく、とくに、アクリル系、ウレ
タン系などの接着剤が好ましい。
【0008】フィルムは、ポリオレフィン系フィルム、
ウレタンフィルム、ポリエステル系フィルムなどが挙げ
られるが、風合い、ラミネート適性を考慮すると、ポリ
オレフィン系のフィルム、ポリエチレンが特に好まし
い。フィルムの厚さは、風合いを考慮すると、堅くなら
ないように、できる限り薄い方が好ましい。
【0009】また、ポリエチレンを押出して直接不織布
にラミネートする場合には、不織布の羽毛を押さえるた
めには、少なくとも20μm以上、望ましくは40μm
〜100μm程度であることが好ましい。
【0010】フィルム割繊を構成する樹脂は、前述した
フィルムに熱融着するものであって、しかもフィルム割
繊自体に強度を有するものであれば、如何なるものを用
いても良い。係る好適材料として、例えば高密度ポリエ
チレン(HDPE)を低密度ポリエチレン(LDPE)
で挟持した3層構造のものが最も好ましい。面密度は、
30g/m2以上が好ましく、さらに、被搬送者が違和
感を感じずに十分な補強を行うには30g/m2〜50
g/m2程度とするのが好ましい。
【0011】不織布は、1枚でもよいが、2枚あるいは
3枚以上重ねて使用してもよい。
【0012】搬送用シートは、少なくともシートを挟ん
だ両端の端部で折り返されていることが好ましい。端部
には、シートを保持するための把手を有することが好ま
しく、とくに、把手を穴をあけることにより構成するこ
とが好ましい。把手は、シートの長手方向両端部に設け
られていることが望ましく、それぞれ2箇所以上有るこ
とが好ましいが、搬送者の作業性及び被搬送者の保持性
を考慮すると、少なくともシートの両側の胸、腰、脚の
部分ににそれぞれ3個所以上設けられていることがとく
に好ましい。把手としては、端部に穴を設けたものが好
ましい。この穴にベルトを取り付けることにより肩にか
ついで運搬してもよい。また、シートの端部を環状に形
成することにより、環状部に棒材を挿入して人を運搬す
ることもできる。
【0013】
【作用】 この出願発明のシートを構成する不織布は、
吸液性とクッション性を持つので、そのまま患者のシー
トとして使用することもでき、また、血液などの体液が
患者から出ている場合でも、外に漏れることを防ぐこと
ができる。また、この出願発明のシートを構成するフィ
ルムは、不織布側からの体液浸透を妨げると共に、フィ
ルム割繊融着に際しての下地とし、不織布の羽毛による
強度低下を防ぐことができる。さらに、この出願発明の
シートのフィルム割繊は、シート自体の強度を確保し、
開口を有するので、風合いを低下することなく、しか
も、強度低下を防ぐことができる。この出願発明による
不織布は、患者の皮膚に接触した時に、ソフトで違和感
がなく、十分な強靱さを持ち、汗や出血の吸収性に優れ
ている。
【0014】
【実施例】
実施例1 レーヨン100%、面密度151g/m2のウェブをニ
ードルパンチした後、アクリル系バインダー(付着量1
3g/m2)をスプレーで付着し、熱処理する事によっ
て面密度約160g/m2、厚さ2.2mmの不織布2
を得た。然る後、この不織布2にTダイ押し出しにより
ポリエチレンフィルム3を約60μmの厚さでラミネー
ト形成した。ついで、このラミネートにフィルム割繊
(日ワリフHS(面密度35g/m2、ポリエチレ
ン))4をフィルム面にカレンダーで融着し、図1に示
す搬送用シート1を作製した。作製した搬送用シート
は、面密度約255g/m2、厚さ約0.95mm)で
あった。シートの物性の試験法は、つぎのとおりであ
る。 破断強度測定法:JIS L1096に準じて引張試験
機(オリエンテック社製)。 湿潤強度測定法:サンプルを蒸留水に15分間浸漬した
のち、ドライ時と同様に破断強度を測定した。 試験結果は表1のとおりである。
【0015】
【表1】
【0016】実施例2 図2はこの出願発明の搬送具の平面図である。この搬送
具5は搬送用シート(65cm×180cm)の患者が
横たわる臥床部分である長手方向に把手が形成されてい
る。搬送用シートの両側縁部を折り返し、折り重なった
部分を図2の点線で示されるように縫い、両側端部の
胸、腰、脚に相当する部分にそれぞれ3個所の短径3c
m、長径9cmの楕円形の穴6を設け、長手方向におい
て合計6個の把手を形成する。このようにして、搬送具
を作製した。なお、折り返しの部分には、さらに補強の
ために不織布を挟み込んでもよい。また、この搬送具5
には、ベルトを穴に取り付け、搬送者が肩に掛けるよう
にしてもよい。この搬送具は、両端が平坦であるのでそ
のままシートとしても使用することができる。この搬送
具の最大破壊強度を測定したところ、65cm幅×90
cm長さの場合に、154kgであった。
【0017】実施例3 図3はこの出願発明の他の搬送具5の平面図である。こ
の搬送具は、搬送用シート1(65cm×180cm)
の患者が横たわる臥床部分である長手方向に把手が形成
されている。この不織布の両側縁部を折り返し、折り重
なった部分を図2の点線で示されるように縫い、内径4
cm、長さが160cmの筒状の穴7を設を設け把手を
形成し、搬送具を作製した。なお、強度を増加させるた
めに第1の縫い目から約6cm離して第2の縫い目を形
成する。この搬送具5を担架として使用するには、筒状
の穴7に、持ち手の付いたスチールパイプの支持部材8
を挿入し、この支持部材を二人あるいは数人で持つこと
により行うこともできる。
【0018】
【発明の効果】 この出願発明により搬送用シートにお
いて、不織布単独では実現できなかった強度を実現し、
特に、湿潤時に強度低下が少ない搬送用シートを提供す
ることができる。また、この出願発明の搬送用シート
は、患者の臥床部分に容易に敷くことができるので、患
者の移送するときの看護婦の労力を軽減することができ
る。さらに、この出願発明によれば、検査台や手術台へ
患者を容易に移動することができるので、自分で動くこ
とのできない患者であっても移動による苦痛を軽減する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この出願発明の搬送用シートの断面図
【図2】 この出願発明の搬送具
【図3】 この出願発明の他の搬送具
【符号の説明】
1 搬送用シート 2 不織布 3 フィルム 4 フィルム割繊 5 搬送具 6 穴 7 筒状の穴 8 支持部材

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 不織布、フィルムおよびフィルム割繊か
    らなることを特徴とするシート。
  2. 【請求項2】 不織布、フィルムおよびフィルム割繊が
    不織布、フィルムおよびフィルム割繊の順に積層されて
    いることを特徴とする請求項1に記載の搬送用シート。
  3. 【請求項3】 搬送用シートが少なくともシートを挟ん
    だ両端の端部で折り返されていることを特徴とする請求
    項1または2に記載の搬送用シート。
  4. 【請求項4】 端部にシートを保持するための把手を有
    することを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の
    搬送用シート。
  5. 【請求項5】 把手が穴であることを特徴とする請求項
    1〜4のいずれかに記載の搬送用シート。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002058705A (ja) * 2000-08-22 2002-02-26 Tamai Towel:Kk キャリングシーツ
JP2010279640A (ja) * 2009-06-08 2010-12-16 Kawakami Sangyo Co Ltd 簡易担架及びその製造方法
JP2016506837A (ja) * 2013-02-18 2016-03-07 ユー.エス.パシフィック ノンウーブンス インダストリー リミテッドU.S.Pacific Nonwovens Industry Limited 手動リフティングスリング装置
JP2020175017A (ja) * 2019-04-22 2020-10-29 キャピー・インターナショナル株式会社 多機能ストレッチャー

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