JPH1148219A - 幅広集成板 - Google Patents

幅広集成板

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Publication number
JPH1148219A
JPH1148219A JP21925697A JP21925697A JPH1148219A JP H1148219 A JPH1148219 A JP H1148219A JP 21925697 A JP21925697 A JP 21925697A JP 21925697 A JP21925697 A JP 21925697A JP H1148219 A JPH1148219 A JP H1148219A
Authority
JP
Japan
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width
plate
laminated plate
wide
length
Prior art date
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Pending
Application number
JP21925697A
Other languages
English (en)
Inventor
Mitsumasa Saeki
光優 佐伯
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
C K S CHIYUUKI KK
Original Assignee
C K S CHIYUUKI KK
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Filing date
Publication date
Application filed by C K S CHIYUUKI KK filed Critical C K S CHIYUUKI KK
Priority to JP21925697A priority Critical patent/JPH1148219A/ja
Publication of JPH1148219A publication Critical patent/JPH1148219A/ja
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  • Floor Finish (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 木造建築物で根太の取付けを不用にして床板
張りを迅速且つ簡便に行われるようになすと共に、使用
後のひび割れや歪み応力の問題を生ぜしめない板材の提
供。 【解決手段】 肉厚が28mm以上、巾が5cm〜10
cm、長さ2m〜4mとなした単板の複数箇を巾方向へ
寄せ集め、各単板の巾方向片側面若しくは両側面を相互
に固着させて巾50cm〜100cmの集成板を作成す
ると共に、該板の裏面側に於ける長さ方向へ巾3mm〜
5mm、深さは板厚の約半分程度となした筋溝を5cm
〜12cmの間隔で並列状に穿設したことを特徴とす
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は専ら木造建築物に於
いて、根太の使用を省略して床張りを可能ならしめるべ
く工夫した肉厚で丈夫な幅広集成板に関する。
【0002】
【従来の技術】図6は従来に於ける木造建築物の構造を
示すもので、Aは1階部分の斜視図であって、大引1の
上へクロス状態に33cm程度の間隔で根太2を配置
し、該根太2の上に通常肉厚を1.2cm又は1.5c
m、巾を15cm、長さを2m〜3mとなした板3を敷
設するのであり、板3は薄いため歩くと床鳴りがするも
のとなる。Bは2階部分を示すものであって、桁4と大
梁5a及び小梁5bで大きな四角桝を形成し、その上に
1階同様に根太2を配置して、同じく肉厚1.2cm又
は1.5cm、巾15cm、長さ2m〜3mの板3を敷
設することが行われる。なお、図面で6は床づか、7は
柱である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】木造建築物では上記の
通り床と壁を作ることにより耐震性のある建物が出来上
がるが、従来の如き根太と薄い板の組合せでは、大工に
よる根太張り仕事があるため、可成りの手間の掛かるも
のとなっており、且つコスト高の原因をなしている。本
発明は上記に於ける従来工法の根太張り作業を省略可能
とする提案に係り、即ち建築規約では肉厚28mm以上
の板材を使用するさいには根太張りを省略して、直接に
該板材を張って済ませることができるのであるが、例え
ば図7に示す如く単純に原木を上記条件をクリアーする
べく肉厚を例えば33mm程度に製材(矢線は切断方向
を示す)し、これらの板材を使用上の便宜のために巾方
向で適宜つないで横巾100cm程度の集成板にしたり
すると、該集成板の使用段階に於いてその表面や裏面が
温度変化や外的条件の変化、即ち経時的に水で濡れた
り、或いは下方からの湿度を吸収したりすることにより
板自体に歪みや反り等が発生して各種のトラブルの原因
をなさしめる。本発明は斯かる課題を解決せんとするも
のである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は肉厚が28mm
以上、巾が5cm〜10cm、長さ2m〜4mとなした
単板の複数箇を巾方向へ寄せ集め、各単板の巾方向片側
面若しくは両側面を相互に固着させて巾50cm〜10
0cmの集成板を作成すると共に、該板の裏面側に於け
る長さ方向へ巾3mm〜5mm、深さは板厚の約半分程
度となした筋溝を5cm〜12cmの間隔で並列状に穿
設した構成とする。このさい、筋溝はその長さ方向で1
〜5箇に分断されるものとなしても良く、また上記分断
した筋溝が隣接間で千鳥状となる配列に構成したりす
る。
【0005】
【発明の実施の形態】図1は単板10の製造状態を示す
ものであって、比較的安価に製造するには木材kから必
要とする寸法の方形柱材mや或いは板材m’の製品を切
り出した後の端材a,b,c,・・・を使用し、耳部9
を切除するものとなすのであり、このさい肉厚tは28
cm以上、巾sは5cm〜10cmの範囲のものを木材
長Lに応じて2m〜4mとなるようにして作成する。
【0006】図2は斯くして製造される単板10の複数
箇(図示例では6箇)を各単板10の巾方向片側面、若
しくは両側面を接着剤を使用して相互に押圧接着させて
巾広の集成板11を作成した斜視図である。このさい、
単板10の年輪の向きを隣接間で上下方向を異ならしめ
ると良く、且つ該巾広の集成板11の巾寸法Hは50c
m〜100cmの範囲に、また長さLは2m〜4mの範
囲のものとなされる。
【0007】図3は上記構成の巾広集成板11の裏面側
(図示例では裏面側を上方にして示す)に対し、一定間
隔に筋溝12を穿設する状態を示す説明図である。即
ち、13は鋸刃であって該鋸刃に対し、上記巾広集成板
11をテーブル上へ載置し、且つその長さ方向へ一定間
隔に移動させるようにして筋溝12を穿設するのであ
り、このさい該筋溝12の深さは集成板11の肉厚tの
凡そ半分程度で、且つ溝巾eは凡そ3mm〜5mm、巾
間隔fは凡そ5cm〜12cmとなされる。
【0008】上記実施例では集成板11の長さ方向の全
体に対して筋溝12を穿設したものを示したが、図4は
適宜その途中を分断して穿設した筋溝12’を示す。即
ち、図示例では2箇に分断したものである。該分断は2
m〜4mの長さ範囲で1〜5箇程度の実施とするのであ
り、且つ比長は1:1〜1:1/3の範囲で設計する。
なお、このさい分断箇所が巾方向の同一箇所で揃うこと
を避けるべく、図示例の如く隣接間で千鳥状配置に穿設
するようになすと良い。
【0009】図5は上記構成の巾広集成板11を木造建
築物に使用した例を示すものであって、Aは床部分の斜
視図である。該図面で見られる通り、本発明では大引1
の上に根太を使用しないで上記構成の巾広集成板11を
直接に取付けるようになすのである。Bは2階部分の斜
視図であって、大梁5a及び小梁5b上へ直接上記巾広
集成板11を取付けるものとなす。上記巾広集成板11
の取付けにさいし、何れの場合も筋溝12を穿設した面
を下側となるようにして取付けるのである。
【0010】上記実施例では巾広集成板11の各単板1
0はその年輪の向きを上下方向で異ならしめたものにつ
いて図示したが、このようにすることは各単板の歪み応
力が隣接間で聊かでも相殺されるようになる点を考慮し
たものであるが、本発明の如き筋溝の穿設では必ずしも
必要としないものとすることができる。
【0011】
【発明の効果】本発明は以上の如く製材中に生ずる端材
をも利用して、巾狭で肉厚の単材を作成し、該単材の多
数を巾方向へ寄せ集めて巾広の集成板を安価に作成する
のであり、且つ該集成板の床材としての使用にさいして
は裏面側の長さ方向へ一定間隔に筋溝を穿設することに
より、使用中の歪み応力を消去させて床張り板や敷居な
どへの悪影響を与えないようにする。
【0012】とりわけ、本発明の巾広集成板の使用では
従来に於ける根太張り作業を省略することができること
から大工手間や工数が大幅に簡略化してコスト低減に寄
与すること大ならしめるものである。なお、本発明で筋
溝間隔を5cm〜12cmの範囲で穿設することは本発
明で使用する肉厚28mm以上の板材を四季の変化に伴
う日常気温や種々な湿度条件を想定し、板材の強度を低
下することなく且つ歪み応力の良好な結果が得られるよ
う実験を重ねた結果、知得できたものである。また、そ
の溝深さや溝巾についても同様である。なお、溝形はv
字状となすことも差し支えない。
【図面の簡単な説明】
【図1】単板の製造状態を示す斜視図である。
【図2】上記単板を巾方向へ寄せ集めて巾広集成板とな
した斜視図である。
【図3】上記巾広集成板に筋溝加工を施す状態説明図で
ある。
【図4】他の例の筋溝加工を施した斜視図である。
【図5】上記構成の巾広集成板を木造建築物に使用した
例を示すものであって、Aは1階床部分の斜視図、Bは
2階部分の斜視図である。
【図6】従来に於ける木造建築物の構造を示すものであ
って、Aは1階部分の斜視図、Bは2階部分の斜視図で
ある。
【図7】肉厚板材の製材例説明図である。
【符号の説明】
1 大引 2 根太 3 板 4 桁 5 梁 6 床づか 7 柱 8 木材 9 耳部 10 単板 11 集成板 12 筋溝

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 肉厚が28mm以上、巾が5cm〜10
    cm、長さ2m〜4mとなした単板の複数箇を巾方向へ
    寄せ集め、各単板の巾方向片側面若しくは両側面を相互
    に固着させて巾50cm〜100cmの集成板を作成す
    ると共に、該板の裏面側に於ける長さ方向へ巾3mm〜
    5mm、深さは板厚の約半分程度となした筋溝を5cm
    〜12cmの間隔で並列状に穿設したことを特徴とする
    幅広集成板。
  2. 【請求項2】 隣接する単板の年輪の向きを上下方向で
    異ならしめたことを特徴とする請求項1記載の幅広集成
    板。
  3. 【請求項3】 筋溝をその長さ方向で1〜5箇に分断さ
    せたことを特徴とする請求項1又は2記載の幅広集成
    板。
  4. 【請求項4】 分断した筋溝が隣接間で千鳥状の配列と
    なしたことを特徴とする請求項3記載の幅広集成板。
JP21925697A 1997-07-29 1997-07-29 幅広集成板 Pending JPH1148219A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP21925697A JPH1148219A (ja) 1997-07-29 1997-07-29 幅広集成板

Applications Claiming Priority (1)

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JP21925697A JPH1148219A (ja) 1997-07-29 1997-07-29 幅広集成板

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH1148219A true JPH1148219A (ja) 1999-02-23

Family

ID=16732677

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JP21925697A Pending JPH1148219A (ja) 1997-07-29 1997-07-29 幅広集成板

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JP (1) JPH1148219A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005131966A (ja) * 2003-10-30 2005-05-26 Itoki Crebio Corp 木材集成天板

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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