JPH1148185A - 密閉型エアバランサ - Google Patents

密閉型エアバランサ

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JPH1148185A
JPH1148185A JP22299597A JP22299597A JPH1148185A JP H1148185 A JPH1148185 A JP H1148185A JP 22299597 A JP22299597 A JP 22299597A JP 22299597 A JP22299597 A JP 22299597A JP H1148185 A JPH1148185 A JP H1148185A
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JP
Japan
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air
cylinder mechanism
air cylinder
pressure
air chamber
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Withdrawn
Application number
JP22299597A
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Inventor
Akira Nihei
亮 二瓶
Takeshi Okada
毅 岡田
Hiroshi Uchida
博 内田
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Fanuc Corp
Original Assignee
Fanuc Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 アキュムレータやコンプレッサー等の周辺装
置を装着しなくても洩れを補う空気を高圧で補給するこ
とのできる密閉型エアバランサ。 【解決手段】 ロボット等の機械の姿勢が変化すると、
重り70等の慣性に基づく駆動力でエアシリンダ機構6
0のピストン60dが往復駆動される。気室60e、6
0fが膨張時の内圧が大気圧を下回れば、チェック弁6
1、62が開放され、空気が流入し、続く圧縮過程で昇
圧される。昇圧された空気は、エアタンク50の内圧を
上回る毎にエアタンク50に供給される。エアバランサ
本体のシリンダ部で空気漏れによる圧力降下が生じる
と、チェック弁16が開放され高圧空気が補給される。
ピストン60d自身を重量化してピストンロッド60c
を省いても良く、また、ピストンロッド60cを機械の
可動部に接続しても良い。エアタンク50に定圧で開放
されるリリーフ弁を設け、エアタンク50の内圧を安定
させることも出来る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、産業用ロボット等
のように可動部を持つ機械で使用される密閉型エアバラ
ンサの改良に関する。
【0002】
【従来の技術】機械の可動部の動きに伴って固定部との
間に生じる重力負荷の変動をエアシリンダ機構の伸縮動
作に伴って発生するバランス力で相殺するようにした密
閉型エアバランサは公知であり、垂直多関節型ロボット
のバランサ等として従来より利用されている。
【0003】図4にその一例を簡略化して示す。図4に
おいて符号1は垂直多関節型ロボットの旋回胴、符号2
は該垂直多関節型ロボットの第1アームであり、第1ア
ーム2はW軸用のサーボモータMwにより、図4
(a)、(b)に示すような形態でW軸を中心として揺
動駆動されるようになっている。
【0004】なお、実際には第1アーム2の先に第2ア
ームやリスト及びエンドエフェクタ等が必要に応じて装
着されているが、ここでは重力負荷の影響によってW軸
の回りに生じる回転モーメントのみについて考え、第2
アームやリスト及びエンドエフェクタ等に関する構成の
記載は省略する。そして、これらの部材の荷重が全て第
2アームの揺動中心となる質点U上に作用するものと仮
定する。
【0005】すると、図4(a)に示すように、第1ア
ーム2が直立した状態、即ち、質点UがW軸の鉛直上方
に位置する姿勢では、重力負荷の影響によるW軸の回り
の回転モーメントは実質的に零となる。また、図4
(b)に示すように第1アーム2を時計方向に揺動させ
て行くと、第1アーム2の傾斜の増大に伴って、固定部
である旋回胴1と可動部である第1アーム2との間、言
い換えれば、W軸回りに時計方向の回転モーメントが発
生する。
【0006】当然のことながら、このような姿勢を維持
すると、サーボモータMwに過負荷が生じたり、また、
姿勢を維持するための電力消費が著しく増大するといっ
た問題が発生する。
【0007】この問題を回避するための手段として、コ
イルスプリングやエアシリンダ機構等により構成される
バランサが従来より用いられている。これらバランサ
は、可動部である第1アーム2と固定部である旋回胴1
との間に取り付けれ、重力負荷の影響によって生じる回
転モーメントの増大を相殺する作用を果たす。
【0008】図4の例では圧縮型エアシリンダ機構3に
よって構成される密閉型エアバランサを第1アーム2の
中心軸に沿って配備し、シリンダ外筒3aのシリンダボ
トム3bを第1アーム2の先端部に枢着する一方、ピス
トンロッド3cの先端をW軸の回転中心からオフセット
して旋回胴1に枢着することによってバランサとしての
機能を持たせている。
【0009】即ち、図4(a)に示される状態では、ピ
ストン3dによって区切られる圧縮側気室3eと膨脹側
気室3fの内圧とが完全に調和しているが、図4(b)
に示されるように、第1アーム2が揺動してシリンダボ
トム3bとピストンロッド3cの先端との距離が離間し
てピストン3dが移動すると、圧縮側気室3eの体積が
減少してその内圧が上昇すると共に、膨脹側気室3fの
体積が増大してその内圧が減少し、ピストン3dに圧縮
型エアシリンダ機構3のピストンロッド3cを縮退させ
る方向の力が作用する。
【0010】これにより、図4(b)において第1アー
ム2を反時計方向に揺動させようとする力、即ち、重力
負荷の影響によって生じる回転モーメントの増大を相殺
しようとする力が生じる。
【0011】圧縮型エアシリンダ機構3に代えてコイル
スプリングを利用することも可能であるが、ロボット等
の機械の高性能化に伴う負荷の増大に対処する必要上、
最近では、専ら、コイルスプリングよりもコンパクトで
同じ性能を発揮することが可能な圧縮型エアシリンダ機
構3を利用する傾向にある。
【0012】また、ロボット等の機械の高性能化に伴っ
てその重量も増大するため、重力負荷の影響によって生
じる回転モーメントも大きくなり、これを相殺するため
には、圧縮型エアシリンダ機構3の圧縮側気室3e及び
膨脹側気室3fの内圧もそれに見合うように大きくする
必要がある。
【0013】ここで問題となるのが空気漏れによる機能
低下である。即ち、ピストンロッド3cとシリンダヘッ
ド3gの間等にはOリングやガスケット等の密閉手段を
設けられているが、現在の技術水準ではシリンダ外への
空気洩れを完全に防止することは不可能である。
【0014】そのため、実際には、エアシリンダ機構3
の圧縮側気室3eや膨脹側気室3fに大容量のアキュム
レータや圧縮空気源を接続し、洩れ分に相当する空気を
補給することでこの空気漏れの問題に対処している。し
かし、アキュムレータの容量が如何に大きくともいずれ
はアキュムレータ自体に高圧空気を再充填しなければな
らない時期がくるし、また、圧縮空気源としてコンプレ
ッサーを利用するような場合では、コンプレッサーのモ
ータを常時駆動しておかなければならなくなり、エネル
ギーの損失が大きい。
【0015】また、アキュムレータを有し、その内圧が
規定値よりも低下した場合にだけ自動的にモータを駆動
して空気の取り込みや圧縮を行うようにしたアキュムレ
ータ付のコンプレッサーも公知であるが、前述のような
問題を根本的に解決するものではなく、アキュムレータ
やコンプレッサーの利用は装備の大型化やコスト面での
問題があり、これらの装備を使用したとしても、完全な
メンテナンス・フリーが達成されるわけではない。
【0016】このような旧来方式のバランサの問題点を
解決するために、本発明者は先に、アキュムレータやコ
ンプレッサーを装着しなくても、洩れ分に相当する空気
を補給することのできる密閉型エアバランサを提案した
(特願平8−214069号に添付された明細書及び図
面を参照)。図5(a)、(b)は、この提案を1本の
圧縮型エアシリンダ機構4からなる密閉型エアバランサ
5に対して適用した場合の動作を説明する概念図であ
る。図6(a)、(b)は、圧縮型エアシリンダ機構4
からなる密閉型エアバランサ5を垂直多関節型ロボット
における旋回胴1と第1アーム2との間に装着した状態
を2つの姿勢で示したものである。図6(a)は図5
(a)の状態に対応する姿勢を表わし、第1アーム2が
直立した状態(重力負荷の影響によるW軸の回りの回転
モーメントは実質的に零)となっている。これに対し
て、図6(b)は図5(b)に対応する姿勢を表わし、
第1アーム2が時計方向に最も傾斜した状態(重力負荷
の影響によるW軸の回りの回転モーメントが最大)に対
応している。圧縮型エアシリンダ機構4自体は、ピスト
ンロッド4c及びピストン4dとシリンダ外筒4aとを
備え、ピストン4dの両側に密閉された圧縮側気室4e
と膨張側気室4fとを有する通常のエアシリンダ機構で
ある。即ち、これらの点に関しては図4に示した旧来方
式の圧縮型エアシリンダ機構3と同様の構成であり、W
軸を中心に揺動する第1アーム2の姿勢変化で生じる重
力負荷の影響によってW軸の周りに生じる回転モーメン
トが相殺されることも同様である。
【0017】圧縮型エアシリンダ機構4は、図6(a)
の姿勢に対応する図5(a)の状態で最も短縮され、圧
縮側気室4eと膨脹側気室4fの内圧が完全に釣り合う
ようになっている。例えば、圧縮側気室4e及び膨脹側
気室4fの内圧が共に5kgf/cm2 の規定圧力とな
るように設計されており、これらの規定圧力は大気圧に
相当する1kgf/cm2 よりも共に高い。
【0018】これに対して、図6(b)の姿勢に対応す
る図5(b)の状態では重力負荷の影響によるW軸の周
りの回転モーメントが最大となっている。なお、第1ア
ーム2が図6(b)の状態から更に時計方向に揺動して
完全な水平状態となれば、図6(b)の状態以上に重力
負荷による回転モーメントが作用することになるが、こ
こに示した例では、旋回胴1と第1アーム2との間に機
械的なストッパ(図示省略)が設けられており、第1ア
ーム2の揺動限度が図6(b)に示される状態に規制さ
れている。従って、第1アーム2はこれ以上は揺動せ
ず、重力負荷の影響によるW軸の周りの回転モーメント
が最大となるときの姿勢も図6(b)の状態に規制され
る。
【0019】圧縮型エアシリンダ機構4はこの図5
(b)の状態で最も伸長され、膨脹側気室4fの体積が
最大となって、その内圧は大気圧に相当する1kgf/
cm2 となる。一方、圧縮された圧縮側気室4eの内圧
は、例えば、10kgf/cm2となり、結果的に、ピ
ストン4dにはピストンロッド4cを縮退させる方向に
9kgf/cm2 ×[ピストン4dの断面積]の力が作
用することになる。当然、この力が重力負荷の影響によ
るW軸の周りの回転モーメントを完全に打ち消すことが
望ましいので、ピストン4dの断面積は図6(b)の状
態で作用している重力負荷による回転モーメントの値等
を考慮して決めるようにする。
【0020】ここで、敢えて回転モーメントの値等とい
うのは、その他にも、W軸の回転中心に対するピストン
ロッド4cの枢着点のオフセット量や、図5(a)に示
されるような釣り合い状態における膨脹側気室4f及び
圧縮側気室4eの内圧が影響するからである。
【0021】この形態の圧縮型エアシリンダ機構4が前
述した旧来方式のものと相違するのは、膨脹側気室4f
内の圧力が大気圧と一致する体積に膨脹したときに膨脹
側気室4fと外界大気とを連通させて空気を補給するた
めの開閉ゲートとしてチェック弁6が設けられている
点、並びに、圧縮側気室4eと膨脹側気室4fの連通経
路の開閉ゲートとして別のチェック弁7が設けられてい
る点である。なお、チェック弁6、7は、通常、気室4
e、4fから引き出された導管6a、6b、7a、7b
の途中に設けられる。
【0022】本例の圧縮型エアシリンダ機構4も、前述
した旧来方式のものと同様、シリンダ外筒4a、シリン
ダボトム4b、ピストンロッド4c、ピストン4d、シ
リンダヘッド4gが完全な別体構造となっており、ピス
トンロッド4cとシリンダヘッド4gとの間には摺動用
Oリングが、また、シリンダ外筒4aとシリンダボトム
4bとの間やシリンダ外筒4aとシリンダヘッド4gと
の間にはガスケットが取り付けられているが、これらの
密閉手段によって圧縮側気室4eや膨脹側気室4fから
の空気洩れを完全に防止することは不可能である。
【0023】その内で最も空気洩れの発生しやすい箇所
は摺動部分であるピストンロッド4cとシリンダヘッド
4gとの間で、これに次いで、最大圧力の関係から、シ
リンダ外筒4aとシリンダヘッド4gとの間(圧縮側気
室4eの最大内圧=10kgf/cm2 )、次に、シリ
ンダ外筒4aとシリンダボトム4bとの間(膨脹側気室
4fの最大内圧=5kgf/cm2 )で空気洩れが発生
する可能性が高い。
【0024】そこで、まず、図6(b)及び図5(b)
に示されるように圧縮型エアシリンダ機構4が最も伸長
されて圧縮側気室4eが最大内圧10kgf/cm2
なったた状態で圧縮側気室4eから空気が洩れた場合に
ついて考える。
【0025】このままの状態で第1アーム2が図6
(a)のような直立状態に復帰してピストン4dが図5
(a)の位置に戻ったとしても、圧縮側気室4e内の空
気が不足ぎみであるため、圧縮側気室4eの内圧は規定
値である5kgf/cm2 に達せず、これを下回ること
になる。一方、膨脹側気室4fの内圧は、図5(b)の
状態で膨脹側気室4f内に溜まっていた空気の気圧、要
するに、大気圧に相当する1kgf/cm2 の圧力と、
設計上決まる圧縮比、即ち、図5(a)における膨脹側
気室4fの体積と図5(b)における膨脹側気室4fの
体積の比で決まる。より具体的な数値を例記すれば、こ
の圧縮比は1:5であり、図5(a)のように膨脹側気
室4fが最も圧縮された状態では膨脹側気室4fの内圧
は1kgf/cm2 の5倍、要するに、5kgf/cm
2 に保持されることになる。
【0026】従って、図5(a)の状態で圧縮側気室4
e内の空気が不足していてその内圧が規定値である5k
gf/cm2 に満たない場合では、圧縮側気室4eの内
圧<膨脹側気室4fの内圧(=5kgf/cm2 )の関
係が成立し、チェック弁7が自動的に開いて膨脹側気室
4f内の空気が圧縮側気室4eの側に流れ込んで圧縮側
気室4eの内圧が上昇する。
【0027】しかし、圧縮側気室4e内の空気と膨脹側
気室4f内の空気との総和量が全体として不足している
ことに変わりはないので、厳密にいえば、圧縮側気室4
eの内圧が規定値である5kgf/cm2 にまで上昇す
ることはない。
【0028】また、膨脹側気室4fの内圧は圧縮側気室
4eに空気を奪われた分だけ降下し、5kgf/cm2
を下回ることになり、最終的に、圧縮側気室4eの内圧
と膨脹側気室4fの内圧とは5kgf/cm2 を下回っ
た状態で均衡する。
【0029】次いで、再び第1アーム2が図6(b)の
状態まで揺動すると、圧縮型エアシリンダ機構4が図5
(b)に示されるように最大限度まで伸長されて膨脹側
気室4fが最大体積に達するが、膨脹側気室4f内の空
気が圧縮側気室4eに奪われて不足しているので、最大
体積時における膨脹側気室4fの内圧は大気圧相当の1
kgf/cm2 を下回る。従って、膨脹側気室4fの内
圧と外気との圧力差により、チェック弁6が自動的に開
かれ、膨脹側気室4fの内圧が大気圧相当の1kgf/
cm2 に達するまで膨脹側気室4f内に外気が送り込ま
れ、膨脹側気室4f内の空気の不足が補われる。
【0030】即ち、圧縮側気室4eから空気洩れが生じ
ている状態で圧縮型エアシリンダ機構4が図5(b)の
状態から図5(a)の状態へ移行したときに生じる膨脹
側気室4fから圧縮側気室4eへの1回の空気の流れ込
みだけでは圧縮側気室4eの内圧を規定値である5kg
f/cm2 にまで復旧させることは出来ない。
【0031】また、その動作自体によって膨脹側気室4
fの内圧自体が降下してしまうとしても、前述のよう
に、図5(a)に示されるような状態と図5(b)に示
されるような状態とが交互に繰り返されることにより、
膨脹側気室4fで不足する空気を外部から補いつつ、更
に、その空気を1:5の比率で圧縮して圧縮側気室4e
の側に供給するといったことが可能である。最終的に
は、図5(a)の状態における膨脹側気室4f及び圧縮
側気室4eの内圧を共に規定値である5kgf/cm2
にまで復旧することができる。
【0032】しかし、実際には各部からの空気の洩れは
微々たるものであるから、それを補うためには、ごく希
に図6(a)や図6(b)に示すような揺動位置に第1
アーム2が揺動するというだけで十分であり、事実上、
定常的に図5(a)における膨脹側気室4f及び圧縮側
気室4eの内圧を規定値である5kgf/cm2 に保持
することが可能である。
【0033】ピストンロッド4cとシリンダヘッド4g
との間、及び、シリンダ外筒4aとシリンダヘッド4g
との間の他にも、図5(a)に示されるように圧縮型エ
アシリンダ機構4が圧縮されて膨脹側気室4fの内圧が
上昇している状態でシリンダ外筒4aとシリンダボトム
4bとの間で空気洩れが発生する可能性があるが、その
場合も、前記したように圧縮型エアシリンダ機構4が図
5(b)に示されるように最大限度まで伸長されて膨脹
側気室4fが最大体積に達した段階で、膨脹側気室4f
の内圧が大気圧相当の1kgf/cm2 に達するまでチ
ェック弁6を介して膨脹側気室4f内に外気が送り込ま
れるので、洩れた分の空気は必ず補給されることにな
る。
【0034】なお、バランス力を発生させるためのエア
シリンダ機構に対する空気補給開閉ゲートとして設けら
れるチェック弁6は、膨脹側気室4fに代えて圧縮側気
室4eに付設することも出来ることに注意されたい。
【0035】このように、上記改良された密閉型エアバ
ランサは、周辺装置の簡略化とコストの軽減を可能に
し、また、実質的なメンテナンス・フリーを実現させ
る。
【0036】
【発明が解決しようとする課題】上記改良型のエアバラ
ンサは、アキュムレータやコンプレッサーのような定期
的な人為操作(エア再充填、ボンベ交換等)やエネルギ
供給を必要とする周辺装置を装着せずとも洩れ分を補う
空気補給が可能であるという点で優れているが、空気補
給源として大気圧の外気をそのまま利用しているために
補給力が弱く、エアシリンダ機構の膨張気気室4fが大
気圧以下にならないと空気補給が出来ないという問題点
がある。
【0037】即ち、上述したように、上記改良提案にな
るエアバランサにおいては、膨脹側気室4fの最膨張時
(図5(b)参照)の内圧が大気圧(ほぼ1kgf/c
2)となるように規定圧力(前述例では5kgf/c
2 )と圧縮比(前述例では1:5)を定めた設計を採
用し、空気洩れ発生時に膨脹側気室4fの内圧が大気圧
(1kgf/cm2 )を下回ったタイミングを利用して
差圧による空気補給を行なっている。
【0038】この事は、膨脹側気室4fの圧縮比とシリ
ンダ断面積を変えない限り、発生可能なバランス力を増
大させることが出来ないことを意味する。そこで、本発
明の目的は、上記改良型のエアバランサに更なる改良を
加え、高い空気補給力を有し、発生可能なバランス力を
容易に増大させることが出来るエアバランサを提供する
ことにある。
【0039】
【課題を解決するための手段】本発明は、空気洩れに応
じてこれを補う空気補給を行なう密閉型のエアバランサ
において、空気補給源として、そのエアバランサを装備
した機械の姿勢変化に伴って外気を吸入し、昇圧した上
で蓄積する機能を有する昇圧蓄積装置を用いることによ
って、上記技術課題を解決したものである。
【0040】即ち、本発明の密閉型のエアバランサは、
装備対象機械の可動部の移動に伴って変化する姿勢に応
じてバランス力を発生するための第1のエアシリンダ機
構と、前記第1のエアシリンダ機構に発生する空気洩れ
を補うための空気補給を大気圧を上回る圧力を以て行な
う昇圧蓄積装置と、前記昇圧蓄積装置からの空気供給を
受ける際に開放されるチェック弁を含む空気供給ゲート
を備えている。
【0041】そして、前記第1のエアシリンダ機構は、
前記装備対象機械の固定部と可動部とにまたがって設け
られており、前記可動部の移動によって固定部と可動部
との間に生じる重力負荷の変動が、前記バランス力で相
殺されるようになっている。また、前記昇圧蓄積装置
は、動作時に外気を吸入して昇圧する機能を有する第2
のエアシリンダ機構と、前記昇圧された空気を蓄積する
エアタンクを含んでいる。
【0042】更に、前記エアタンクは、空気供給ゲート
に接続されており、前記第2のエアシリンダ機構の前記
動作のための駆動力は、前記装備対象機械の前記可動部
の移動に伴って発生するようになっている。
【0043】一つの好ましい実施形態においては、前記
第2のエアシリンダ機構の前記動作のための駆動力は、
第2のエアシリンダ機構のピストン部に大重量を持た
せ、前記装備対象機械の前記可動部の移動に伴って前記
ピストン部に慣性力を発生させ、前記慣性力を前記第2
のエアシリンダ機構の前記動作のための駆動力として用
いるようになっている。
【0044】また別の一つの好ましい実施形態において
は、前記第2のエアシリンダ機構の前記動作は、第2の
エアシリンダ機構のピストン部を前記装備対象機械の前
記可動部に結合し、前記可動部の移動によって前記ピス
トン部を動かすことによて実行されるようになってい
る。
【0045】これらいずれのケースにおいても、前記エ
アタンクに、所定の圧力で開放されるリリーフ弁を設け
れば、空気洩れ補う空気補給圧を安定させることが出来
る。
【0046】本発明のエアバランサによれば、空気補給
のためのエネルギ源や消耗性の補給源などを新たに設け
ることなく、また、第1のエアシリンダ機構を大型化し
たり圧縮比を無理に上げたりしなくとも、大きなバラン
ス力を生成することが出来る。
【0047】
【発明の実施の形態】上記したように、本発明に従った
エアバランサは、バランス力を発生するエアシリンダ機
構の空気洩れを補う空気補給源として、装備対象機械の
姿勢変化によって動作する昇圧蓄積装置を備えている。
そして、昇圧蓄積装置は、外気吸入・昇圧用のエアシリ
ンダ機構と昇圧されたエアを蓄積するエアタンクを備
え、装備対象機械の姿勢変化によって外気吸入・昇圧用
のエアシリンダ機構が駆動されるようになっている。
【0048】そして、装備対象機械の姿勢変化をエアシ
リンダの動作に変換するに際しては2種類の方式が採用
可能である。その1つは、エアシリンダ機構のピストン
部材に重りを支持させ、エアバランサ装備対象機械の加
減速を伴う姿勢変化によって誘起される慣性力をピスト
ン部材の駆動力として利用する方式である。
【0049】装備対象機械の姿勢変化をエアシリンダの
伸縮運動に変換するもう一つの方式は、エアシリンダ機
構のシリンダ部とピストン部を装備対象機械の同一の動
きをしない別々の個所に結合し、装備対象機械の姿勢変
化に伴ってピストン部がシリンダ部内で滑動するように
する方式である。以下、前者の例を第1実施形態、後者
の例を第2実施形態として更に説明する。
【0050】[第1実施形態]図1は、第1実施形態に
おいて採用される昇圧蓄積装置の基本構成と動作原理を
説明する図である。同図に示したように、エアバランサ
の空気補給源として使用される昇圧蓄積装置は、エアタ
ンク50と、エアシリンダ機構60と、重り70を備え
ている。エアシリンダ機構60自体は通常構成のもの
で、大別してシリンダ部とピストン部からなる。シリン
ダ部はシリンダ外筒60a、シリンダボトム60b、シ
リンダヘッド60gから構成され、ピストン部はピスト
ンロッド60c、ピストン60dから構成されている。
本例では、これら諸要素は互いに別体をなし、エアシリ
ンダ機構60はそれらのアセンブリとして具体化されて
いる。
【0051】エアシリンダ機構60のピストン60dで
分かたれた両気室(圧縮側気室60e及び膨張圧縮側6
0f。以下、単に気室60e、60fと呼ぶ。)の気密
を保つために、ピストンロッド60cとシリンダヘッド
60gとの間には摺動用Oリングが設けられる。また、
シリンダ外筒60aとシリンダボトム60bとの間やシ
リンダ外筒60aとシリンダヘッド60gとの間にはガ
スケットが取り付けられている。なお、これらの密閉手
段には気室60e、60fからの空気洩れを完全に防止
する能力はないが、後述するように、実際に本機構を機
能させる上で不都合はない。
【0052】ピストン60dは、シリンダ内部を気室6
0eと気室60fに実質的な気密を保って区切ってい
る。従って、ピストンロッド60cが図中で左方に移動
すると気室60fの体積が減少して内圧が上昇する一
方、気室60eの体積は増大して内圧は減少する。逆
に、ピストンロッド60cが図中で右方に移動すると気
室60fの体積が増大して内圧が減少する一方、気室6
0eの体積は減少して内圧は増大する。
【0053】本装置に特徴的な構成は、気室60e及び
気室60fが各々チェック弁51、52を介してエアタ
ンク50に接続されていること、ピストンロッド60c
に重り70が結合されていること、そしてエアタンク5
0がチェック弁を介してエアバランサ本体(バランス力
発生機構)のシリンダ部の空気補給ゲートにも接続され
ていることである。
【0054】チェック弁51、52は、気室60eとエ
アタンク50の間、及び気室60fとエアタンク50の
間を繋ぐ導管51a、51b、52a、52bの途中に
設けられる。チェック弁51、52の向きは、図示した
通り、エアタンク50側が気室60eあるいは気室60
fよりも低圧になった時に弁が開放されるように選ばれ
る(それ以外の条件では閉塞)。
【0055】従って、エアタンク50から気室60eあ
るいは気室60fへ向かう空気流は、チェック弁51、
52にブロックされている。即ち、気室60eあるいは
気室60fの内圧がエアタンク50の内圧を上回った時
に気室60eあるいは気室60fからエアタンク50へ
向かう空気流が発生するのみであり、エアタンク50か
らこれら気室60e、60fへ逆流する空気流は何時も
実質的には発生しないようになっている。
【0056】ピストンロッド60cに結合された重り7
0は、エアシリンダ機構60を装備した機械(ここでは
ロボット)の加減速動作を利用して重り70付のピスト
ンロッド60cを駆動し、エアシリンダ機構60を外気
を吸引・昇圧するポンプとして作動させる。そのため
に、エアシリンダ機構60の構成要素の内、シリンダ外
筒60a、シリンダボトム60b、シリンダヘッド60
gは機械の可動部上(例えばロボットアーム上)に固定
される。
【0057】この条件で、機械(ロボット)に加減速を
伴なう姿勢変化が生じると、重り70(正確に言えば、
ピストン60d、ピストンロッド60cを加えた系)が
大きな慣性を有している故、ピストン60dに慣性力に
由来する駆動力が与えられ、ピストン60dが図中左方
あるいは右方に駆動される。
【0058】以下、しばらくの間、エアタンク50との
空気流通を考えないで(チェック弁51、52常時閉鎖
に相当)エアシリンダ機構60の動作について説明す
る。先ず、エアシリンダ機構60を搭載したロボットア
ームが図中右寄りの位置から左方へ向けて加速を開始
し、等速運動を経て、減速に転じ、図中左寄りの位置で
停止に至る場合について動作を説明する。
【0059】ロボットアームが図中左方へ加速を開始す
ると、大きな慣性を持つ重り70は加速運動から取り残
される形になり、ピストン60dは図中右方へ駆動され
ることになる。これに伴い、気室60fの内圧は下降
し、膨脹側気室60eの内圧は上昇する一方、[気室6
0fと膨脹側気室60eの差圧]×[ピストン14dの
断面積]に相当する収縮力(ピストンロッド60cと重
り70を引き込もうとする力)が発生する。
【0060】ここで、もし気室60fの内圧降下が大気
圧を下回るところまで進行すれば、チェック弁62が開
放され、気室60f内に空気が流入する。
【0061】ロボットアームの図中左方への動きが加速
を止め、等速運動に転じたとすると、やがて上記差圧に
よる駆動力でピストンロッド60cと重り70は図中左
方へ動き始める。更に、ロボットアームの図中左方への
動きが減速に転ずると、ピストンロッド60cと重り7
0は図中左方への動きを継続しようとする慣性力を生
み、気室60fの内圧は増大し、膨脹側気室60eの内
圧は下降する。また、それに伴い、[気室60fと膨脹
側気室60eの差圧]×[ピストン14dの断面積]に
相当する伸長力(ピストンロッド60cと重り70を押
し出そうとする力)が発生する。
【0062】ここで、もし気室60eの内圧降下が大気
圧を下回るところまで進行すれば、今度はチェック弁6
1が開放され、気室60e内に空気が流入する。
【0063】ロボットアームが停止に至ると、気室60
fと膨脹側気室60eの差圧がピストン60dの運動に
対するブレーキとして作用し、やがてピストン14d、
ピストンロッド60c、重り70を停止させる。
【0064】エアシリンダ機構60を搭載したロボット
アームが図中右方へ動作した場合も同様の態様で慣性力
と両60f、60e間の差圧による駆動力が発生し、ま
たその間に、気室60e、60fのいずれかの内圧が大
気圧を下回れば、チェック弁61あるいは62が開放さ
れ空気吸入が行なわれる。
【0065】このように、エアシリンダ機構60側で
は、機械(ロボット)の加減速動作を利用してピストン
60dが左右に動かされ、気室60e及び気室60fの
内圧が上昇・降下を繰り返す一方、気室60eと気室6
0fのいずれかの気室が大気圧を下回る機会をとらえて
大気の吸入が行なわれている。気室60eと気室60f
のいずれかの内圧が大気圧を下回る機会をとらえて大気
の吸入が行なわれている。
【0066】そして、気室60eあるいは気室60fか
ら外部への空気放出はチェック弁61、62により禁じ
られているから、結局、気室60e、60fの少なくと
も一方は必ず大気圧を上回る状態にあると考えることが
出来る。
【0067】特に、ピストン60dが十分右寄りあるい
は左寄りに位置まで駆動された状態では、相当圧縮比で
昇圧が達成される。チェック弁61、62の空気吸入作
用を考慮すると、気室60eの最大圧力は、1気圧×
[エアシリンダ機構60の最収縮時の気室60eの容
積]/[エアシリンダ機構60の最伸長時の気室60e
の容積]となる。また、気室60fの最大圧力は、1気
圧×[エアシリンダ機構60の最伸長時の気室60fの
容積]/[エアシリンダ機構60の最収縮時の気室60
fの容積]となる。いずれも1気圧(1kgf/cm
2 )を上回っていることが重要である。
【0068】さて、ここで、エアタンク50とエアシリ
ンダ機構60(シリンダ内部)との間の空気の流れを考
えて見る。既述したように、エアタンク50はチェック
弁51、52を介してエアシリンダ機構60の各気室6
0e、60fに接続されているから、気室60e、60
fの内圧がエアタンク50の内圧を上回る毎に大気圧を
上回る圧力を以て空気の供給を受ける。従って、ロボッ
ト(一般には装備対象機械)の動作開始後は、エアタン
ク50の内圧はほぼ常時大気圧を上回る状態に維持され
る。
【0069】そして、長時間稼働等によりエアバランサ
本体(バランス力発生機構)のシリンダ部で空気漏れに
よる圧力降下が生じエアタンク50の内圧を下回るよう
になと、空気補給ゲートを形成するチェック弁(図6中
符号6参照)が開放され、エアバランサ本体のシリンダ
部に対して高圧空気(大気圧以上)の補給が行なわれ
る。
【0070】なお、重り70はピストン60dと一体的
に運動する重量物一般を概念的に表わしたものであり、
必ずしもピストンロッド60cを介してピストン60d
に取り付けられている必要はない。
【0071】例えばピストン60d自身の質量を大きく
することで慣性力を生み出すようにしても良い。その場
合更に、次に図2を参照して説明するロボットへの装備
例の如く、ピストンロッド60cを除去してエアシリン
ダ機構60を構成することも出来る。
【0072】図2は、上記説明した昇圧蓄積装置を採用
したエアバランサを垂直多関節ロボットに装備した様子
を、(a)第1アームが直立した姿勢をとった状態と、
(b)第1アームが時計方向に最も大きく揺動した姿勢
をとった状態で示したものである。本例は、図6に示し
た例で装備されている改良型のエアバランサの空気補給
ゲート(チェック弁6;本図ではチェック弁16に相
当)を介して、エアバランサ本体部(エアシリンダ機
構)と上記説明した昇圧蓄積装置を接続した構造を有し
ている。
【0073】先ず、エアバランサの本体部を構成するエ
アシリンダ機構14自体の構造、機能、設置個所につい
ては、図6を参照して説明したものと基本的に変わると
ころはない。即ち、密閉型エアバランサの本体部を構成
する圧縮型エアシリンダ機構14は、垂直多関節型ロボ
ットの旋回胴11と第1アーム12との間に装着されて
おり、図2(a)は、第1アーム12が直立した状態
(重力負荷の影響によるW軸の回りの回転モーメントは
実質的に零)を表わし、図2(b)は、第1アーム12
が時計方向に最も傾斜した状態(重力負荷の影響による
W軸の回りの回転モーメントが最大)を表わしている。
【0074】エアシリンダ機構14は、ピストンロッド
14c、ピストン14d、シリンダ外筒14aを備え、
ピストン14dの両側に密閉された圧縮側気室14eと
膨張側気室14fとを備えている。エアシリンダ機構1
4は、図2(a)の状態で最も短縮され、気室14eと
気室14fの内圧が釣り合う一方、図2(b)の状態で
は重力負荷の影響によるW軸の周りの回転モーメントが
最大となる。エアシリンダ機構14によって生成される
バランス力は、このようなW軸周りの回転モーメントの
少なくとも一部を相殺するように機能する。
【0075】なお、第1アーム12が図2(b)の状態
から更に時計方向に揺動して完全な水平状態となれば、
図2(b)の状態以上に重力負荷による回転モーメント
が作用することになるが、ここでも図6の例と同様、旋
回胴11と第1アーム12との間に機械的なストッパ
(図示省略)が設けられており、第1アーム12の揺動
限度が図2(b)に示される状態に規制されている。従
って、第1アーム12はこれ以上は揺動せず、重力負荷
の影響によるW軸の周りの回転モーメントが最大となる
ときの姿勢も図2(b)の状態に規制される。
【0076】エアシリンダ機構14はこの図2(b)の
状態で最も伸長され、膨脹側気室14fの体積は最大、
内圧は最低となる一方、圧縮された気室14eの体積は
最小、内圧は最大となる。その結果、[両室の差圧]×
[ピストン14dの断面積]のバランス力が発生する。
このバランス力は重力負荷の影響によるW軸の周りの回
転モーメントを完全に打ち消すことが望ましいので、ピ
ストン14dの断面積は図2(b)の状態で作用してい
る重力負荷による回転モーメントの値等を考慮して決め
るようにする。
【0077】ここで、敢えて回転モーメントの値等とい
う理由も図6の関連説明で触れた通りである。即ち、回
転モーメントの他に、W軸の回転中心に対するピストン
ロッド14cの枢着点のオフセット量や、図2(a)に
示されるような釣り合い状態における両気室14e、1
4fの内圧が影響するからである。
【0078】さて、本例のエアシリンダ機構14におい
てもシリンダ各所からの空気洩れを防ぐために、摺動用
Oリングやガスケットが使用されているが、これらの密
閉手段によって空気洩れを完全に防止することは不可能
である。
【0079】この空気洩れによる空気不足を補うため
に、空気補給のための開閉ゲートを形成するチェック弁
16及び圧縮側気室14eと膨脹側気室14fの連通経
路の開閉ゲートを形成するチェック弁17が設けられて
いる。チェック弁16、17は、通常、気室14e、1
4fから引き出された導管16a、16b、17a、1
7bの途中に設けられる。
【0080】このようなチェック弁16、17の設け
方、並びにその機能は基本的には図6に示したエアバラ
ンサの場合と同じであるが、エアシリンダ機構14に対
する空気補給ゲートをなすチェック弁16は、大気圧の
外部に開放されているのではなく、上述した昇圧蓄積装
置に結合されている。
【0081】昇圧蓄積装置は、エアタンク50とエアシ
リンダ機構60を備えている。エアシリンダ機構60
は、シリンダ外筒60a、シリンダボトム60b、シリ
ンダヘッド60gから構成されるシリンダ部を有し、こ
れにピストン60kが挿嵌されている。ピストン60k
は、前述した重り70の役割を兼ねるように大重量のブ
ロックで構成されたもので、シリンダ外部に延びるピス
トンロッド(図1中符号60c参照)は設けられていな
い。
【0082】エアシリンダ機構60のピストン60k
は、シリンダ内部を気室60eと気室60fに実質的な
気密を保って区切っている。従って、ピストン60kの
シリンダ内部における占有位置の変化に応じて、気室6
0eの体積減少(圧力増大)と気室60fの体積増大
(圧力減少)あるいは気室60eの体積増大少(圧力減
少)と気室60fの体積減少(圧力増大)が起る。
【0083】気室60e、60fは各々導管51a、5
1b、52a、52b上に設けられたチェック弁51、
52を介してエアタンク50に接続されており、エアタ
ンク50側が気室60eあるいは気室60fよりも低圧
になった時に、チェック弁51または52が開放され、
エアタンク50に高圧空気が送り込まれる(それ以外の
条件では閉塞)。
【0084】本実施形態では、エアシリンダ機構60の
駆動力としてピストン60kの慣性力を利用するため
に、シリンダ部は第1アーム12(一般には可動部)に
対して固定された状態で(一体的に)装着される。エア
シリンダ機構60を外気を吸引するポンプと作動させ
る。これに対して、ピストン60kはエアシリンダ機構
60のシリンダ内部で滑動自在に保持されており、ロボ
ット(装備対象機械)のいかなる部位に対しても固定さ
れていない(後述する第2実施形態と相違)。
【0085】この条件で、機械(ロボット)に加減速を
伴なう姿勢変化、図2(a)→図2(b)あるいは図2
(b)→図2(a)が生じると、ピストン60kが大き
な慣性を有している故、ピストン60kに慣性力に由来
する駆動力が与えられ、ピストン60kが駆動され、シ
リンダ内を往復するように滑動する。
【0086】すると、既に図1を参照して詳しく説明し
たように、気室60eあるいは60fの一方の内圧が大
気圧を下回る機会を捉えて空気吸入が行なわれ、また、
気室60eあるいは60fの一方の圧縮時に内圧が上昇
する。そして、エアタンク50の内圧を上回ることがあ
れば、大気圧を上回る空気がエアタンク50に供給され
る。
【0087】従って、ロボットの動作開始後は、長期間
休止がない限り、エアタンク50の内圧は大気圧を上回
る状態に維持される。なお、ロボットが活発に動き、エ
アシリンダ機構60の吸気・昇圧作用が効きすぎると、
エアタンク50の内圧が過剰に高くなる恐れがある。そ
こで、エアタンク50に規定圧力(例えば5気圧=5k
gf/cm2 )で開放されるリリーフ弁53を設けるこ
とが好ましい。ロボットの長時間稼働等によりエアバラ
ンサ本体のシリンダ機構14のシリンダ部で空気漏れが
生じ、気室14fの内圧がエアタンク50の内圧を下回
るようになると、空気補給ゲートを形成するチェック弁
16が開放され、エアバランサ本体のシリンダ部に高圧
空気(大気圧を上回る圧力の空気)が流入する。
【0088】従って、本実施形態のエアバランサにおい
ては、図6に示したものと異なり、エアシリンダ機構1
4の気室14fの最低内圧(動作圧力)をエアタンンク
50の内圧(大気圧より高いことに注意)にほぼ一致さ
せることが出来る。特に、エアタンク50に規定圧力
(例えば5気圧=5kgf/cm2 )で開放されるリリ
ーフ弁53を設けた場合には、エアシリンダ機構14の
気室14fの最低内圧を大気圧を越えた一定値とするこ
とが出来る。
【0089】例えばエアタンンク50の内圧を5気圧=
5kgf/cm2 に保った場合、エアシリンダ機構14
の気室14fの最低内圧も5気圧=5kgf/cm2
なり、図6に示した改良型のエアバランサと比べ、ピス
トン断面積と圧縮比を変えずともほぼ5倍のバランス力
を発揮出来る。しかも、装備対象機械の可動部の加減速
制動作を利用してこのような高パワーが維持される。従
って、エアバランサのためのエネルギ供給源を別に設け
る必要がなくなり、人為的な空気再充填なども不要であ
る。
【0090】[第2実施形態]本実施形態も、バランス
力を発生するエアシリンダ機構の空気洩れを補う空気補
給源として、装備対象機械の姿勢変化によって動作する
昇圧蓄積装置を採用している。昇圧蓄積装置は、外気吸
入・昇圧用のエアシリンダ機構と昇圧されたエアを蓄積
するエアタンクを備え、装備対象機械(ロボット)の姿
勢変化によって外気吸入・昇圧用のエアシリンダ機構6
0が駆動されるようになっている。
【0091】本実施形態が第1実施形態と異なるのは、
装備対象機械(ロボット)の姿勢変化を外気吸入・昇圧
用のエアシリンダ機構の動作に変換するにために、エア
シリンダ機構のシリンダ部とピストン部を装備対象機械
の同一の動きをしない別々の個所に結合し、装備対象機
械の姿勢変化に伴ってピストン部がシリンダ部内で滑動
するようにして点にある。
【0092】以下、図3を参照して更に説明するが、第
1実施形態と共通した事項については、適宜繰り返し説
明を省略する。図2は、本発明の特徴に従って昇圧蓄積
装置を採用したエアバランサを第1実施形態とは別の形
態で垂直多関節ロボットに装備した様子を、(a)第1
アームが直立した姿勢をとった状態と、(b)第1アー
ムが時計方向に最も大きく揺動した姿勢をとった状態で
示したものである。
【0093】先ず、エアバランサの本体部を構成するエ
アシリンダ機構14自体の構造、機能、設置個所につい
ては、第1実施形態を参照して説明したものと全く変わ
るところはないので極く簡単に述べる。即ち、密閉型エ
アバランサの本体部を構成する圧縮型エアシリンダ機構
14は、垂直多関節型ロボットの旋回胴11と第1アー
ム12との間に装着されており、図3(a)は、第1ア
ーム12が直立した状態(重力負荷の影響によるW軸の
回りの回転モーメントは実質的に零)を表わし、図3
(b)は、第1アーム12が時計方向に最も傾斜した状
態(重力負荷の影響によるW軸の回りの回転モーメント
が最大)を表わしている。
【0094】エアシリンダ機構14は、ピストンロッド
14c、ピストン14d、シリンダ外筒14aを備え、
ピストン14dの両側に密閉された圧縮側気室14eと
膨張側気室14fとを備えている。エアシリンダ機構1
4は、図3(a)の状態で最も短縮され、気室14eと
気室14fの内圧が釣り合う一方、図3(b)の状態で
は重力負荷の影響によるW軸の周りの回転モーメントが
最大となる。
【0095】エアシリンダ機構14によって生成される
バランス力は、このようなW軸周りの回転モーメントの
少なくとも一部を相殺するように機能する。なお、本実
施形態においても、旋回胴11と第1アーム12との間
に機械的なストッパ(図示省略)が設けられており、第
1アーム12の揺動限度が図3(b)に示される状態に
規制されている。
【0096】エアシリンダ機構14はこの図3(b)の
状態で最も伸長され、膨脹側気室14fの体積は最大、
内圧は最低となる一方、圧縮された気室14eの体積は
最小、内圧は最大となる。その結果、[両室の差圧]×
[ピストン14dの断面積]のバランス力が発生する。
なお、本実施形態においても、バランス力が重力負荷の
影響によるW軸の周りの回転モーメントを完全に打ち消
すことが望ましいので、ピストン14dの断面積は図3
(b)の状態で作用している重力負荷による回転モーメ
ントの値等を考慮して決めるようにする。
【0097】本例のエアシリンダ機構14においても発
生し得るシリンダ各所からの空気洩れによる空気不足を
補うために、空気補給のための開閉ゲートを形成するチ
ェック弁16及び圧縮側気室14eと膨脹側気室14f
の連通経路の開閉ゲートを形成するチェック弁17が設
けられている。チェック弁16、17は、気室14e、
14fから引き出された導管16a、16b、17a、
17bの途中に設けられている。
【0098】チェック弁16、17の設け方、並びにそ
の機能は図2に示したエアバランサの場合と同じであ
る。そして、エアシリンダ機構14に対する空気補給ゲ
ートをなすチェック弁16は、やはり昇圧蓄積装置に結
合されている。
【0099】本実施形態で使用される昇圧蓄積装置は、
エアタンク50とエアシリンダ機構60を備え、エアシ
リンダ機構60がシリンダ外筒60a、シリンダボトム
60b、シリンダヘッド60gから構成されるシリンダ
部を有している。この点は、第1実施形態と変わりがな
い。
【0100】しかし、ピストン部は、第1実施形態で用
いたシリンダ機構とは若干異なっている。即ち、本実施
形態で使用される昇圧蓄積装置のシリンダ機構60で
は、ピストン60dがピストンロッド60c付きで設け
られている。そして、このピストン60d自身あるいは
付属物に大重量は要求されない。その代わり、シリンダ
外部に延びるピストンロッド60cの端部が、第1アー
ム12の適所に枢軸的に取り付けられている。即ち、本
実施形態で用いれらる空気吸入・昇圧用のシリンダ機構
60は、前出の図1の概念図において、重り70を第1
アーム12(装備対象機械の可動部)に置き換えたもの
に相当している。
【0101】従って、第1アーム12の搖動に従って、
ピストン60dのシリンダ内部における位置が変化し、
気室60eの体積減少(圧力増大)と気室60fの体積
増大(圧力減少)あるいは気室60eの体積増大少(圧
力減少)と気室60fの体積減少(圧力増大)が起る。
【0102】気室60e、60fは各々導管51a、5
1b、52a、52b上に設けられたチェック弁51、
52を介してエアタンク50に接続されており、エアタ
ンク50側が気室60eあるいは気室60fよりも低圧
になった時に、チェック弁51または52が開放され、
エアタンク50に高圧空気が送り込まれる(それ以外の
条件では閉塞)。
【0103】図1を参照して既に説明した原理により、
気室60f、60eがエアタンク50の内圧を上回るこ
とがあれば、大気圧を上回る空気がエアタンク50に供
給され。従って、ロボットの動作開始後は、エアタンク
50の内圧はほぼ常時大気圧を上回る状態に維持され
る。なお、ロボットが活発に動き、エアシリンダ機構6
0の吸気・昇圧作用が効きすぎると、エアタンク50の
内圧が過剰に高くなる恐れがある。そこで、本実施形態
においてもエアタンク50に規定圧力(例えば5気圧=
5kgf/cm2 )で開放されるリリーフ弁53が設け
られることが好ましい。
【0104】ロボットの長時間稼働等によりエアバラン
サ本体のシリンダ機構14のシリンダ部で空気漏れが生
じ、気室14fの内圧がエアタンク50の内圧を下回る
ようになると、空気補給ゲートを形成するチェック弁1
6が開放され、エアバランサ本体のシリンダ部に高圧空
気(大気圧を上回る圧力の空気)が流入する。
【0105】従って、本実施形態のエアバランサにおい
ても、第1実施形態と同様、エアシリンダ機構14の気
室14fの最低内圧(動作圧力)をエアタンンク50の
内圧(大気圧より高いことに注意)にほぼ一致させるこ
とが出来る。特に、エアタンク50に規定圧力(例えば
5気圧=5kgf/cm2 )で開放されるリリーフ弁5
3を設けた場合には、エアシリンダ機構14の気室14
fの最低内圧を大気圧を越えた一定値とすることが出来
る。
【0106】例えばエアタンンク50の内圧を5気圧=
5kgf/cm2 に保った場合、エアシリンダ機構14
の気室14fの最低内圧も5気圧=5kgf/cm2
なり、やはり図6に示した改良型のエアバランサと比
べ、ピストン断面積と圧縮比を変えずともほぼ5倍のバ
ランス力を発揮出来る。しかも、装備対象機械の可動部
の加減速制動作を利用してこのような高パワーが維持さ
れる。従って、エアバランサのためのエネルギ供給源を
別に設ける必要がなくなり、人為的な空気再充填なども
不要である。
【0107】以上2つの実施形態においては、バランス
力を発生させるためのエアシリンダ機構に対する空気補
給開閉ゲートとして設けられるチェック弁16を膨脹側
気室14fに設けている。しかし、図6の関連説明でも
触れたように、膨脹側気室14fでなく圧縮側気室14
eに付設しても、図2(a)あるいは図3(a)の状態
で空気補給を受けることは可能である。従って、そのよ
うな形態で本発明を実施することも出来る。
【0108】
【発明の効果】本発明の密閉型エアバランサは、バラン
ス力を発生するエアシリンダからの空気洩れを補うため
の補給源として、装備対象機械の姿勢変化に伴って作す
る昇圧蓄積装置を用いているので、それ自体空気の再充
填なの必要なアキュムレータ、あるいは別途エネルギ供
給を必要とするコンプレッサなどの周辺装置を配備して
エアシリンダに空気の補給を行う必要がなく、密閉型エ
アバランサの実質的なメンテナンス・フリーを達成する
ことが可能となる。
【0109】また、バランス力を発生するエアシリンダ
の空気洩れを大気圧以上の空気で補うことが出来るの
で、大きなバランス力を発生する密閉型エアバランサを
構成することが容易になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態で採用される昇圧蓄積
装置の基本構成と動作原理について説明するための概念
図である。
【図2】本発明の第1の実施形態について説明する図
で、(a)第1アームが直立した姿勢をとった状態と、
(b)第1アームが時計方向に最も大きく揺動した姿勢
をとった状態が示されている。
【図3】本発明の第2の実施形態について説明する図
で、(a)第1アームが直立した姿勢をとった状態と、
(b)第1アームが時計方向に最も大きく揺動した姿勢
をとった状態が示されている。
【図4】従来より使用されている旧来方式の密閉型エア
バランサを垂直多関節型ロボットへ取り付けた状態を、
(a)第1アームが直立した姿勢、(b)第1アームが
時計方向に最も大きく揺動した姿勢で簡略化して示した
図である。
【図5】改良型のエアバランサの基本構成と動作原理に
ついて説明するための概念図で、(a)は第1アームが
直立した姿勢をとった状態、(b)は第1アームが時計
方向に最も大きく揺動した姿勢をとった状態を表わして
いる。
【図6】改良型の密閉型エアバランサを垂直多関節型ロ
ボットへ取り付けた状態を、(a)第1アームが直立し
た姿勢、(b)第1アームが時計方向に最も大きく揺動
した姿勢で簡略化して示した図である。
【符号の説明】
1 旋回胴 2 第1アーム 3 圧縮型エアシリンダ機構 3a シリンダ外筒 3b シリンダボトム 3c ピストンロッド 3d ピストン 3e 圧縮側気室 3f 膨脹側気室 3g シリンダヘッド 4、14 エアシリンダ機構 4a、14a シリンダ外筒 4b、14b シリンダボトム 4c、14c ピストンロッド 4d、14d ピストン 4e、14e 圧縮側気室 4f、14f 膨脹側気室 4g、14g シリンダヘッド 5 密閉型エアバランサ 6、7 チェック弁 6a、6b、7a、7b 導管 50 エアタンク 52、51 チェック弁 52a、52b、51a、51b 導管 53 リリーフ弁 60 エアシリンダ機構(昇圧蓄積装置に搭載) 60a シリンダ外筒 60b シリンダボトム 60c ピストンロッド 60d ピストン 60e、60f 気室 60g シリンダヘッド 60k ピストン(大重量) 61、62 チェック弁 61a、61b、62a、62b 導管 70 重り

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 装備対象機械の可動部の移動に伴って変
    化する姿勢に応じてバランス力を発生するための第1の
    エアシリンダ機構と、前記第1のエアシリンダ機構に発
    生する空気洩れを補うための空気補給を大気圧を上回る
    圧力を以て行なう昇圧蓄積装置と、前記昇圧蓄積装置か
    らの空気供給を受ける際に開放されるチェック弁を含む
    空気供給ゲートを備えた密閉型エアバランサにおいて、 前記第1のエアシリンダ機構は、前記装備対象機械の固
    定部と可動部とにまたがって設けられており、前記可動
    部の移動によって固定部と可動部との間に生じる重力負
    荷の変動が、前記バランス力で相殺されるようになって
    おり、 前記昇圧蓄積装置は、動作時に外気を吸入して昇圧する
    機能を有する第2のエアシリンダ機構と、前記昇圧され
    た空気を蓄積するエアタンクを含み、 前記エアタンクは、空気供給ゲートに接続されており、 前記第2のエアシリンダ機構の前記動作のための駆動力
    は、前記装備対象機械の前記可動部の移動に伴って発生
    するようになっている、前記密閉型エアバランサ。
  2. 【請求項2】 装備対象機械の可動部の移動に伴って変
    化する姿勢に応じてバランス力を発生するための第1の
    エアシリンダ機構と、前記第1のエアシリンダ機構に発
    生する空気洩れを補うための空気補給を大気圧を上回る
    圧力を以て行なう昇圧蓄積装置と、前記昇圧蓄積装置か
    らの空気供給を受ける際に開放されるチェック弁を含む
    空気供給ゲートを備えた密閉型エアバランサにおいて、 前記第1のエアシリンダ機構は、前記装備対象機械の固
    定部と可動部とにまたがって設けられており、前記可動
    部の移動によって固定部と可動部との間に生じる重力負
    荷の変動が、前記バランス力で相殺されるようになって
    おり、 前記昇圧蓄積装置は、動作時に外気を吸入して昇圧する
    機能を有する第2のエアシリンダ機構と、前記昇圧され
    た空気を蓄積するエアタンクを含み、 前記エアタンクは、空気供給ゲートに接続されており、 前記第2のエアシリンダ機構の前記動作のための駆動力
    は、第2のエアシリンダ機構のピストン部に大重量を持
    たせ、前記装備対象機械の前記可動部の移動に伴って前
    記ピストン部に慣性力を発生させ、前記慣性力を前記第
    2のエアシリンダ機構の前記動作のための駆動力として
    用いるようにした、前記密閉型エアバランサ。
  3. 【請求項3】 装備対象機械の可動部の移動に伴って変
    化する姿勢に応じてバランス力を発生するための第1の
    エアシリンダ機構と、前記第1のエアシリンダ機構に発
    生する空気洩れを補うための空気補給を大気圧を上回る
    圧力を以て行なう昇圧蓄積装置と、前記昇圧蓄積装置か
    らの空気供給を受ける際に開放されるチェック弁を含む
    空気供給ゲートを備えた密閉型エアバランサにおいて、 前記第1のエアシリンダ機構は、前記装備対象機械の固
    定部と可動部とにまたがって設けられており、前記可動
    部の移動によって固定部と可動部との間に生じる重力負
    荷の変動が、前記バランス力で相殺されるようになって
    おり、 前記昇圧蓄積装置は、動作時に外気を吸入して昇圧する
    機能を有する第2のエアシリンダ機構と、前記昇圧され
    た空気を蓄積するエアタンクを含み、 前記エアタンクは、空気供給ゲートに接続されており、 前記第2のエアシリンダ機構の前記動作は、第2のエア
    シリンダ機構のピストン部を前記装備対象機械の前記可
    動部に結合し、前記可動部の移動によって前記ピストン
    部を動かすことによて実行されるようにした、前記密閉
    型エアバランサ。
  4. 【請求項4】 前記エアタンクに、所定の圧力で開放さ
    れるリリーフ弁が設けられている、請求項1〜請求項3
    のいずれか1項に記載された密閉型エアバランサ。
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