JPH1148119A - ワイヤソー - Google Patents

ワイヤソー

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JPH1148119A
JPH1148119A JP8696398A JP8696398A JPH1148119A JP H1148119 A JPH1148119 A JP H1148119A JP 8696398 A JP8696398 A JP 8696398A JP 8696398 A JP8696398 A JP 8696398A JP H1148119 A JPH1148119 A JP H1148119A
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JP
Japan
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slurry
wire saw
wire
supply pipe
liquid supply
Prior art date
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Pending
Application number
JP8696398A
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English (en)
Inventor
Shigeo Kobayashi
茂雄 小林
Nobuo Takemoto
伸男 竹本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippei Toyama Corp
Original Assignee
Nippei Toyama Corp
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Publication date
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  • Processing Of Stones Or Stones Resemblance Materials (AREA)
  • Finish Polishing, Edge Sharpening, And Grinding By Specific Grinding Devices (AREA)
  • Grinding-Machine Dressing And Accessory Apparatuses (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】ワイヤに対してスラリ等の液体を均一に供給す
るワイヤソーを提供する。 【解決手段】ワイヤソーにおける加工部の上方にはスラ
リ供給機構30が設けられている。スラリ供給機構30
は、加工部のワイヤ16の配列方向に延びる内側供給パ
イプ31と、内側供給パイプ31を挿入した外側供給パ
イプ32と、外側供給パイプ32を支持する支持部33
とから構成されている。外側供給パイプ32にはフラン
ジ32bにて開口部32cが形成されている。支持部3
3は肉厚部33aと支持片33bの複数の雌ねじ33e
にはそれぞれボルト34が螺合する。この状態で開口部
32cの開口幅Hを調節すべき位置のボルト34の進退
量が調整されると、開口幅Hが部分的に調整される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、ワイヤを用い
て、半導体材料、磁性材料、セラミック等のワークに対
し、切断加工を施すようにしたワイヤソーに関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】この種のワイヤソーにおいては、図1
2,図13に示すように、複数の加工用ローラ90が間
隔をおいて配設され、それらのローラ90の外周には多
数の環状溝90aが形成されている。各加工用ローラ9
0の各環状溝90aを順次通るように、各加工用ローラ
90間にはワイヤ93が周回されている。加工用ローラ
90の上方にはスラリ供給パイプ92が設けられてい
る。そして、ワイヤ93が走行されながら、そのワイヤ
93上に遊離砥粒を含むスラリ94がスラリ供給パイプ
92のスラリ供給口92aを介して供給され、この状態
でワイヤ93に対し図示しないワークが押し付け接触さ
れて、ワークに切断加工が施される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、スラリ供給
機構のスラリ供給口は所定の開口幅を有しているが、そ
の開口幅は一般に一定であり、スラリの供給量は供給パ
イプの製作当初の開口幅に依存していたため、供給口の
位置によっては、スラリの供給量にばらつきが発生し、
スラリが全体に均一に供給されない場合があった。この
ため、スラリが不足している部分のワークの切れ味が低
下して、そのスライス面の精度も低下する。このため、
従来はスラリが不足している部分のスラリ供給口の開口
幅を切削によって拡げたり、パイプ自体を取り替えたり
して、供給するスラリが均一になるように調整してい
た。従って、その調整に手間がかかり、また、その調整
だけでは不十分であった。
【0004】又、図13に示すように、スラリ供給口9
2aはワイヤ93から離間されているため、スラリ94
がワイヤ93に到達するまでに自身の表面張力により収
束する。そのため、加工用ローラ90の両端部のワイヤ
93に対するスラリ94の供給量が少なくなる。従っ
て、スラリ供給量の少ない部分においてワークの切れ味
が低下し、その切断面の精度が低下するおそれがある。
【0005】本発明の目的は、スラリ供給量の調整が容
易でワイヤに対してスラリを均一に供給し、前述した問
題点を解消することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、ワイヤを走行させるとともに、加工部に液体を供給
してワークを切断加工するようにしたワイヤソーにおい
て、液体供給口をワイヤの延びる方向とほぼ直交する方
向に延設し、液体供給口の開口幅が部分的に調整可能で
あることを要旨とする。
【0007】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載
のワイヤソーにおいて、液体供給口は可撓性を有する弾
性部材により構成され、その弾性部材の撓み量を変更さ
せることにより、液体供給口の開口幅が調整可能である
ことを要旨とする。
【0008】請求項3に記載の発明は、請求項2に記載
のワイヤソーにおいて、弾性部材は支持部上で支持され
るとともに、弾性部材と支持部との間に液体供給口の開
口幅を調節する複数の調整手段が備えられていることを
要旨とする。
【0009】請求項4に記載の発明は、請求項3に記載
のワイヤソーにおいて、調整手段は支持部のねじ孔に螺
合したねじであって、そのねじの先端を液体供給口の近
傍において、弾性部材に係合させたことを要旨とする。
【0010】請求項5に記載の発明は、請求項3又は4
に記載のワイヤソーにおいて、弾性部材は外側供給パイ
プから構成され、その外側供給パイプの内部には、外側
供給パイプと同方向に延びるとともに、液体供給源と接
続された内側供給パイプが挿入され、その内側供給パイ
プの上部には液体供給孔が同内側供給パイプの長さ方向
に沿って列設されていることを要旨とする。
【0011】請求項6に記載の発明は、請求項1又は2
に記載のワイヤソーにおいて、液体供給口はその両端に
液体の案内面を有し、その案内面は液体の供給方向へ向
かう程液体供給口の延長方向に拡げられていることを要
旨とする。
【0012】なお、以下に述べる発明の実施の形態にお
いて、特許請求の範囲又は課題を解決するための手段に
記載の「液体供給孔」はスラリ供給孔31a、「弾性部
材」は外側供給パイプ32、「調整手段」はボルト3
4、ねじ71、ナット73及びボルト84に相当し、
「ねじ孔」は雌ねじ33eに相当し、「液体供給口」は
開口部32cに相当し、「ねじ」はボルト34に相当す
る。
【0013】
【発明の実施の形態】
(第1実施形態)以下、本発明を具体化した第1実施形
態について図面を用いて説明する。
【0014】図1及び図2に示すように、加工部として
の切断機構10は装置基台11上に装設されている。こ
の切断機構10は平行に延びる加工用駆動ローラ13及
び加工用被動ローラ14,15を備え、それらの外周に
は多数の環状溝13a〜15aが相互間隔をおいて形成
されている。なお、図面においては理解を容易にするた
めに、環状溝13a〜15aの数を実際よりも少なく描
いてある。
【0015】1本のワイヤ16は前記加工用ローラ13
〜15の各環状溝13a〜15aに連続的に周回されて
いる。ワイヤ走行用モータ17は装置基台11上に配設
され、このモータ17により加工用駆動ローラ13が回
転されると、ワイヤ16を介して加工用被動ローラ1
4,15が回転される。そして、これらの加工用ローラ
13〜15の回転によって、ワイヤ16が走行される。
このワイヤ16の走行は、前進及び後退を繰り返し、全
体として歩進的に前進するように行われる。又、ワイヤ
16を一方向に連続走行させてもよい。
【0016】ワーク支持機構20は前記切断機構10の
上方に位置するように上下動可能に支持され、その下部
にはワーク21が着脱自在にセットされる。そして、ワ
ーク昇降用モータ22の回転によりワーク支持機構20
が上下動される。
【0017】スラリ供給機構30は切断機構10の上方
に対向配置され、加工用ローラ14,15間におけるワ
イヤ16の配列方向に延び、ワーク21の前後両側に位
置している。そして、このワイヤソーの運転時には、ワ
イヤ16が切断機構10の加工用ローラ13〜15間で
走行されながら、ワーク支持機構20が切断機構10に
向かって下降される。このとき、スラリ供給機構30か
らワイヤ16上へ、遊離砥粒を含む液体としてのスラリ
Sが供給されるとともに、そのワイヤ16に対しワーク
21が押し付け接触され、遊離砥粒のラッピング作用に
よってワーク21がウェハ状に切削加工される。なお、
スラリSは水性又は油性よりなる分散液に遊離砥粒を分
散させたものである。
【0018】リール機構40は前記装置基台11上に装
設され、一対のリール41,42を備え、それらはモー
タ43,44により回転される。ワイヤ16を上下に案
内するトラバース機構50は前記リール機構40に隣接
して装置基台11上に装設され、ワイヤ16の繰出し及
び巻取りをトラバース用モータ51,52により、上下
にトラバースしながら案内する。前記リール機構40の
両リール41,42の回転により、一方のリール41又
は42から切断機構10へワイヤ16が繰り出されると
ともに、加工後のワイヤ16が他方のリール42又は4
1に巻き取られる。張力付与機構60は、前記リール機
構40と切断機構10との間に配設され、加工用ローラ
13〜15間のワイヤ16に張力が付与される。
【0019】次に、前記スラリ供給機構30について説
明する。図3〜図5に示すように、各スラリ供給機構3
0はワイヤ16の配列方向に延びる内側供給パイプ31
と、内側供給パイプ31を挿入した外側供給パイプ32
と、外側供給パイプ32を支持する支持部33とから構
成されている。
【0020】内側供給パイプ31の上部には液体供給孔
としてのスラリ供給孔31aが同内側供給パイプ31の
軸線方向に沿って複数個透設されている。又、内側供給
パイプ31の一端31bは開放され、他端31cは閉鎖
されて、スラリ供給配管路(図示略)が接続される。
【0021】弾性部材としての外側供給パイプ32は、
弾性変形性に富んだ鋼材等から構成され、略円筒形部3
2aと、液体供給口としての開口部32cを構成するフ
ランジ32bとから構成されている。開口部32cはワ
イヤ16の延びる方向とほぼ直交する方向に延設されて
いるとともに、ワイヤの配列幅よりも長く形成されてい
る。
【0022】支持部33は、肉厚部33aと逆L字状を
なす複数の支持片33bとから構成されている。肉厚部
33aの中央部には外側供給パイプ32を支持するため
の半円形状の溝33cが形成されている。この溝33c
には接着剤等により外側供給パイプ32が配設固定され
る。肉厚部33aの上端部33dには、逆L字状をなす
複数の支持片33bが延設されている。複数の支持片3
3bには、外側供給パイプ32のフランジ32bを押圧
するためのボルト34と螺合する雌ねじ33eが透設さ
れている。
【0023】ボルト34の頭部34aと支持片33bと
の間には緩み止めのスプリング35が装着されている。
この状態でボルト34を螺進又は螺退させると、フラン
ジ32bがボルト34の先端部34bに押圧され、開口
部32cが撓む。その結果、ボルト34に対応した部分
及びその両側における開口部32cの開口幅Hが調整さ
れる。
【0024】このように構成されたスラリ供給機構30
において、図3(b)において、矢印で示すように、内
側供給パイプ31の開放されている一端31bからスラ
リSが供給されると、スラリSはスラリ供給孔31aか
ら上向きに排出される。すると、外側供給パイプ32内
にスラリSが一様に充満され、内側供給パイプ31と外
側供給パイプ32との間を通って開口部32cからワイ
ヤ16上にスラリSが整流された状態で、加工用被動ロ
ーラ14,15の軸線に亘って、一様に供給される。
【0025】以上、詳述したように第1実施形態によれ
ば、次のような効果を得ることができる。 ・液体供給口としての開口部32cをワイヤ16の延び
る方向とほぼ直交する方向に延設し、開口部32cの長
さをワイヤ16の配列幅よりも長くした。そのため、ス
ラリSが自身の表面張力にて収束しても、加工用被動ロ
ーラ14,15のワイヤ16全体に対してスラリSを均
一に供給することができる。
【0026】・所望のボルト34の進退量を調整するこ
とにより、開口部32cが撓む。その結果、開口部32
cの幅を自在に調整することができる。このため、スラ
リ供給量の調整が極めて容易に行うことができる。又、
スラリSの排出状況に応じて、供給するスラリ量を容易
に調整することができる。
【0027】・ボルト34が複数設けられているため、
スラリ供給量を部分的に増加させたり、減少させたりす
ることができる。従って、ワイヤ16の全幅に亘ってス
ラリSを均一に供給することができる。
【0028】・ワイヤ16に供給されるスラリSの量
が、ワイヤ16の配列方向において均一に調整されるた
め、ワーク21の切れ味が均一となり、切断面の精度が
ばらつくことがない。従って、切断面の精度を向上させ
ることができる。
【0029】・内側供給パイプ31の上部には複数のス
ラリ供給孔31aが上向きに透設されている。このた
め、スラリSはスラリ供給孔31aから内側供給パイプ
31の軸線方向に沿って均一に排出され、外側供給パイ
プ32内に充満される。従って、開口部32からスラリ
Sが整流された状態で、ワイヤ16に対してスラリSを
よりいっそう均一に供給することができる。
【0030】・開口部32cの幅を調整するための可動
部品は、ボルト34等の調整手段のみであるため、スラ
リ供給機構30は単純な構造である。 ・支持片33bに透設された雌ねじ33eに螺合してい
るボルト34は、スプリング35を介しているため、ボ
ルト34が振動等により緩んだり、雌ねじ33eから外
れたりすることを防止することができる。
【0031】(第2実施形態)次に、この発明の第2の
実施形態を、前記第1の実施形態と異なる部分を中心に
説明する。
【0032】この第2実施形態においては、図6,図7
は、スラリ供給量を調整するためのボルト34、スプリ
ング35等が省略された図となっている。両フランジ3
2bの両端には、スラリSの供給方向Aに対して傾斜し
た案内面36がそれぞれ設けられ、開口部32cがスラ
リSの供給方向Aへ向かう程拡がっている。この案内面
36は外側供給パイプ32の両端において、内側供給パ
イプ31との間に嵌め込まれるキャップ37と一体的に
形成され、固定側32bに接合しているが、調整側のフ
ランジ32bとの間は開口幅Hの調整分を吸収するため
の隙間が形成されている。
【0033】さて、外側供給パイプ32の開口部32c
からワイヤ16上にスラリSが供給されると、スラリS
は案内面36にて整流される。そして、スラリSは開口
部32cの長手方向へ拡がった状態で、加工用被動ロー
ラ14,15の軸線に亘って、一様に供給される。
【0034】よって、この第2実施形態においても、前
述した第1実施形態とほぼ同様の効果を発揮させること
ができる。又、この第2実施形態においては、開口部3
2cの両端にスラリSの案内面36を形成し、その案内
面36はスラリSの供給方向Aへ向かう程開口部32c
の延長方向にやや湾曲して拡げられている。従って、供
給されるスラリSが、開口部32cよりも拡がる方向に
誘導されて、開口部32cの長手方向に拡がった状態で
流出するので、下方のワイヤ16に対して表面張力によ
ってスラリSが供給されない部分を生じるようなことは
なくなり、全ワイヤ16に対してスラリSをいっそう均
一に供給することができる。そして、開口部32cの長
さをワイヤ16の配列幅より長くする必要がなくなる。
【0035】なお、各実施形態は次のように変更して具
体化することも可能である。 ・第1及び第2実施形態において、図8(a)に示すよ
うにフランジ32bにねじ71の一端を溶接固定させ、
支持片33bの雌ねじ33eに代えて、貫通孔72を設
ける。そして、貫通孔72の外方よりねじ71にナット
73を螺合させる。このように構成すれば、フランジ3
2bに固定されたねじ71をナット73によって開口部
32cの開放方向を変位させることができる。さらに、
両端の傾斜した案内面36は、図7に示すように、キャ
ップ37と一体的であり、可動側のフランジ32bの内
側に対し隙間を介して位置される。
【0036】また、図8(b)に示すように、可動側の
フランジ32bの各端面を案内面36の傾斜に沿って傾
斜形成し、可動側のフランジ32bの端面を覆うよう
に、案内面36を位置させることもできる。フランジ3
2bは開口幅Hの調整時に案内面36を摺動する。
【0037】・第1及び第2実施形態において、ボルト
34は、蝶ねじであっても良い。このように構成すれ
ば、ボルト34を回動させるためのスパナ等の工具が不
要になり、スラリSの調整が簡便になる。
【0038】・図9に示すように、支持部33の外側供
給パイプ32を支持するための半円形状の溝33cをほ
ぼ3/4円形状になるような溝33cに変更しても良
い。このように構成すれば、スラリ供給機構30を組み
立てる工程において、外側供給パイプ32を溝33c内
に挿入配設すると、外側供給パイプ32と溝33cとが
係合する。従って、外側供給パイプ32を溝33cに配
設固定するための接着剤を省略することができる。
【0039】・第1及び第2実施形態において、図10
に示すように、支持部33を断面略コ字状にし、外側供
給パイプ32を溶接等によって支持部33に固着させた
構成としても良い。
【0040】・第1及び第2実施形態において、図11
(a)(b)に示すように、スラリSを貯留するタンク
81の下部に支持片82を設け、タンク81の排出口8
3を構成する弾性変形側壁83aをボルト84の先端部
84aで押圧するようにしても良い。このように構成す
れば、重力を用いてスラリSを供給するワイヤソーに、
本発明を適用することができる。
【0041】・第1及び第2実施形態において、スプリ
ング35を省略し、外側供給パイプ32の弾性力を用い
て、ボルト34の緩み止めを行うように構成しても良
い。このように構成すれば、スラリ供給機構30を構成
する部品点数を減少させることができる。
【0042】・第1及び第2実施形態において、緩み止
めを構成するスプリング35に代えて、ダブルナットや
セットスクリュー等で緩み止めを構成させても良い。 ・第1及び第2実施形態において、図3(b)におい
て、閉鎖されている他端31cも開放させて、両端31
b,31cからスラリSを供給するように構成しても良
い。
【0043】・第2実施形態において、案内面36を下
方へ拡がる円弧状にすること。 ・第1及び第2実施形態において、ワイヤ16を砥粒が
入ったものに変更すること。この場合、スラリに代えて
遊離砥粒を含まないクーラントを切断機構10に供給す
るように変更する。
【0044】更に、本実施形態から把握される請求項以
外の技術的思想について、その効果とともに以下に記載
する。 ・請求項3に記載のワイヤソーにおいて、調整手段は、
ねじの緩み止めの付勢手段を有しているワイヤソー。な
お、付勢手段は前記実施形態において、スプリング35
に相当する。
【0045】このように構成すれば、ねじとしてのボル
ト34が緩んだり、雌ねじ33eから外れたりすること
をより確実に防止することができる。
【0046】
【発明の効果】本発明は、以上のように構成されている
ため、次のような効果を奏する。請求項1に記載の発明
によれば、ワイヤに対して液体を均一に供給することが
できる。
【0047】請求項2〜請求項5に記載の発明によれ
ば、液体の供給量の調整を容易に行うことができる。請
求項6に記載の発明によれば、液体が液体供給口よりも
拡がるため、ワイヤに対して液体がかからない部分が生
じることなく、液体をより均一に供給することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施形態を示すワイヤソーの正面図。
【図2】同じく、そのワイヤソーの平面図。
【図3】(a)はスラリ供給機構を示す斜視図、(b)
は図3(a)における縦断面図。
【図4】同じく、スラリ供給機構を示す分解斜視図。
【図5】同じく、スラリ供給機構の断面図。
【図6】第2実施形態を示すスラリ供給機構の縦断面
図。
【図7】同じく、外側供給パイプの一部切り欠き斜視
図。
【図8】別の実施形態を示し(a)、(b)はスラリ供
給機構の断面図。
【図9】別の実施形態を示すスラリ供給機構の断面図。
【図10】別の実施形態を示すスラリ供給機構の断面
図。
【図11】(a)は別の実施形態を示すスラリ供給機構
の断面図、(b)は図11(a)におけるA−A線断面
図。
【図12】従来技術を示す加工用ローラの正面図。
【図13】同じく、加工用ローラの一部を示す側断面
図。
【符号の説明】
10…切断機構(加工部)、16…ワイヤ、21…ワー
ク、31…内側供給パイプ、31a…スラリ供給孔(液
体供給孔)、32…外側供給パイプ(弾性部材)、32
b…フランジ、32c…開口部(液体供給口)、33…
支持部、33e…雌ねじ(ねじ孔)、34…ボルト(調
整手段)、35…スプリング、36…案内面、71…ボ
ルト(調整手段)、73…ナット(調整手段)、84…
ボルト(調整手段)、A…スラリ供給方向、S…スラリ
(液体)、H…開口幅。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ワイヤを走行させるとともに、加工部に
    液体を供給してワークを切断加工するようにしたワイヤ
    ソーにおいて、 液体供給口をワイヤの延びる方向とほぼ直交する方向に
    延設し、液体供給口の開口幅が部分的に調整可能である
    ワイヤソー。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載のワイヤソーにおいて、 液体供給口は可撓性を有する弾性部材により構成され、
    その弾性部材の撓み量を変更させることにより、液体供
    給口の開口幅が調整可能であるワイヤソー。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載のワイヤソーにおいて、 弾性部材は支持部上で支持されるとともに、弾性部材と
    支持部との間に液体供給口の開口幅を調節する複数の調
    整手段が備えられているワイヤソー。
  4. 【請求項4】 請求項3に記載のワイヤソーにおいて、 調整手段は支持部のねじ孔に螺合したねじであって、そ
    のねじの先端を液体供給口の近傍において、弾性部材に
    係合させたワイヤソー。
  5. 【請求項5】 請求項3又は4に記載のワイヤソーにお
    いて、 弾性部材は外側供給パイプから構成され、その外側供給
    パイプの内部には、外側供給パイプと同方向に延びると
    ともに、液体供給源と接続された内側供給パイプが挿入
    され、その内側供給パイプの上部には液体供給孔が同内
    側供給パイプの長さ方向に沿って列設されているワイヤ
    ソー。
  6. 【請求項6】 請求項1又は2に記載のワイヤソーにお
    いて、 液体供給口はその両端に液体の案内面を有し、その案内
    面は液体の供給方向へ向かう程液体供給口の延長方向に
    拡げられているワイヤソー。
JP8696398A 1997-06-05 1998-03-31 ワイヤソー Pending JPH1148119A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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