JPH1148086A - 切削液の浄化装置 - Google Patents

切削液の浄化装置

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JPH1148086A
JPH1148086A JP9208157A JP20815797A JPH1148086A JP H1148086 A JPH1148086 A JP H1148086A JP 9208157 A JP9208157 A JP 9208157A JP 20815797 A JP20815797 A JP 20815797A JP H1148086 A JPH1148086 A JP H1148086A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 切削液の浄化を効果的に行うことのできる切
削液の浄化装置を提供する。 【解決手段】 工作機械100から排出された切削液か
ら切粉を除去する切粉除去装置200と、それから排出
され残存切粉を含む切削液が切削液排出通路204を介
して導入され、該切削液に渦流を生じさせると共に底部
中心に開口する排出口306から切削液を排出する、底
部が擂鉢状の渦流発生タンク300とを備える切削液の
浄化装置において、渦流発生タンク300の外周部で切
削液排出通路204に向けて所定流量の流体を噴射し前
記渦流発生タンク内の渦流の速度を調整する渦流速度調
整通路340を設けた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、切削液の浄化装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、工作機械等においては、加工精
度を上げるために、その切削加工の際に、加工部の冷
却、潤滑ないしは切粉の除去等の目的で切削液が供給さ
れている。そして、この一旦使用され切粉等を含む切削
液は、コスト低減の目的のために、切粉等を除去した
後、再利用されるのが通例である。
【0003】従来、かかる切削液の浄化ないしは切粉回
収装置としては、マグネットセパレータ等により鉄系の
切粉を除去した後、微小切粉を含む切削液をクーラント
タンク等の沈殿漕に導き、ここで切粉を沈殿させ、さら
に、その上澄み液をポンプで汲み上げ、フィルタ等を通
して工作機械に戻すようにした、いわゆる、沈殿式切粉
回収装置が知られている。
【0004】ところが、かかる沈殿式にあっては、沈殿
漕の底部に沈殿した切粉の腐敗に起因して、切削液が早
期に劣化して多量の廃液を生ずるという問題が存在する
ことから、以下の構成の切粉回収装置が提案されている
(実開平6−17845号参照)。
【0005】すなわち、これは、工作機械の流出口から
切粉と共に流出する切削液から粗切粉を取り除く粗切粉
除去手段と、粗切粉除去手段から流出する切削液が、内
壁に沿わせて周方向に延在させて設けた配管から円筒形
をなす上部に供給され、下部が下方に向けて次第に縮径
する円錐形をなすクーラントタンクと、クーラントタン
クの底部より流出した切削液から微小切粉を取り除くフ
ィルタと、クーラントタンクの底部から流入口に向けて
切削液を送り込むポンプとを備えた、いわゆる、旋回渦
流式である。そして、さらに、クーラントタンクの中心
部に垂直に挿入され複数の羽根を有する撹拌棒を備える
撹拌機が設けられている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、かかる
従来の旋回渦流式切粉回収装置は、切粉の沈殿を利用す
るものではないので、切削液の腐敗に起因する問題の解
消は図れるものの、切粉を渦流の中心部に集めるに足る
速度の渦流を得るのに、クーラントタンクの中心部に垂
直に挿入され複数の羽根を有する撹拌棒を備える撹拌機
に依存しているので、渦流の中心においてはその撹拌に
より流れに乱れを生じさせる結果、切粉の回収率が低下
するという問題がある。
【0007】また、渦流の液面を浮遊する浮上性流動粉
については、特に、回収が困難であるという問題があっ
た。
【0008】そこで、本発明の目的は、上述の従来の問
題を解決し、切削液の浄化を効果的に行うことのできる
切削液の浄化装置を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】このような目的を達成す
るために、本発明の一形態になる切削液の浄化装置は、
工作機械から排出された切削液から切粉を除去する切粉
除去装置と、該切粉除去装置から排出され残存切粉を含
む切削液が導入通路を介して外周部に導入され、該切削
液に渦流を生じさせると共に底部中心に開口する排出口
から残存切粉を含む切削液を排出する、少なくとも底部
が擂鉢状の渦流発生タンクとを備える切削液の浄化装置
において、前記渦流発生タンクの外周部で前記導入通路
に向けて所定流量の流体を噴射し前記渦流発生タンク内
の渦流の速度を調整する渦流速度調整手段を設けたこと
を特徴とする。
【0010】本発明の好ましい形態では、前記切削液の
浄化装置は、さらに、前記排出口に接続され前記残存切
粉を含む切削液を前記切粉除去装置に循環する循環通路
と、前記導入通路および前記渦流速度調整手段の間に開
口し前記工作機械に浄化された切削液を環流する環流通
路とを備えることを特徴とする。
【0011】本発明の好ましい形態では、前記渦流速度
調整手段は前記環流通路から分岐されて構成されている
ことを特徴とする。
【0012】本発明の一形態によれば、工作機械から排
出され切粉を含む切削液が切粉除去装置に送り込まれ、
大半の切粉が除去される。そして、残存切粉を含む切削
液は切粉除去装置から排出され、導入通路を介して、該
切削液に渦流を生じさせると共に底部中心に開口する排
出口から切削液を排出する、少なくとも底部が擂鉢状の
渦流発生タンクに導入される。
【0013】渦流発生タンク内の切削液は渦流をなすの
で、残存切粉はその渦流の中心に集まり、その集められ
た残存切粉を含む切削液が渦流発生タンクの擂鉢状底部
中心に開口する排出口から排出される。またこのとき、
導入通路を介して導入される切削液のみでは、適度な速
度の渦流が得られない場合、渦流速度調整手段により渦
流発生タンクの外周部で前記導入通路に向けて所定流量
の流体が噴射されることで、切粉を渦流の中心部に集め
るに足る適度な速度の渦流に制御される。
【0014】従って、渦流は渦流発生タンクの外周部に
おける外力によって形成され、その中心部において撹拌
されることがないので、切粉を渦流の中心部に速やかに
集め、沈殿性流動粉または浮上性流動粉にかかわらず、
効果的に切粉の回収が可能である。
【0015】また、さらに、前記排出口に接続され前記
残存切粉を含む切削液を前記切粉除去装置に循環する循
環通路と、前記導入通路および前記渦流速度調整手段の
間に開口し前記工作機械に浄化された切削液を環流する
環流通路とを備えた本発明の好ましい形態の切削液の浄
化装置では、排出口から排出された切削液は循環通路を
介して切粉除去装置に循環供給され、切削液から再度残
存切粉が除去される。一方、渦流発生タンク内の切削液
の渦流により残存切粉がその渦流の中心に速やかに集め
られた結果、渦流発生タンクの外周部の浄化された切削
液は、この外周部で前記導入通路および前記渦流速度調
整手段の間に開口された環流通路を介して工作機械に環
流され再使用される。しかも、渦流速度調整手段からの
流体の噴射により環流通路の開口付近は吹き払われて清
浄に保たれるので、環流通路に切粉が吸い込まれること
が完全に防止される。なお、再使用される切削液の清浄
度を高めるためには、この浄化液環流通路にフィルタを
配置してもよい。
【0016】このように、排出口から排出された切削液
を循環通路をを介して切粉除去装置に循環供給し、切削
液から再度残存切粉を除去するようにしたので、フィル
タを用いることなく切粉の除去ができ、その頻繁な交換
ないしは清掃が不要であり、メイテナンスのコストを低
減することができる。また、仮に上述のようにフィルタ
を用いる場合には、その交換ないしは清掃の頻度を著し
く少なくすることができる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、添付の図面に記載された例
に基づき、本発明の好ましい実施の形態につき詳細に説
明する。
【0018】図1は、本発明の一実施の形態にかかる切
削液の浄化装置の全体構成を示す回路図であり、図中に
おいて、100は切削ないしは研磨加工を行う旋盤等の
工作機械であり、切削液の流入口102および流出口1
04を有している。切削液は流入口102から供給さ
れ、工具による加工部位の冷却、潤滑ないしは切粉の流
し作用等を行った後、切粉と共に流出口104から排出
される。
【0019】200は切粉除去装置であり、工作機械1
00の流出口104と通路106を介して接続されてお
り、切粉を含む切削液が重力の作用により供給される。
切粉除去装置200は、例えば、マグネットロータの磁
力により鉄系の切粉を吸着除去するマグネットセパレー
タにて構成される。そして、マグネットロータに吸着さ
れた切粉は切粉排出口202から排出され切粉回収トレ
イ210に落下して集積される。一方、切粉が除去され
た切削液はある程度の残留切粉と共に導入通路としての
切削液排出通路204に排出され、後述する渦流発生タ
ンク300に流入する。
【0020】渦流発生タンク300は、少なくとも底部
が擂鉢状、換言すると、円錐状であればよいが、本実施
の形態では、上方に円筒状の側部302、下方に擂鉢状
の底部304を備えて構成されている。そして、擂鉢状
の底部304の中心である頂点には排出口306が形成
されている。さらに、円筒状の側部302の内周面に
は、図2に最も良く表されるように、一端が固着され、
該側部の内周面から半径方向内方に徐々に離間してほぼ
周方向に延在する案内板308が設けられている。案内
板308それ自体が充分な強度を有する場合には必ずし
も必要ではないが、本実施の形態では、側部302の内
周面と案内板308の上縁とを連結する弧状の支持板3
10が設けられている。なお、案内板308は切削液の
後述する液面より下になるように位置されるのが好まし
いが、その一部が液面より上に存在してもよい。
【0021】そして、渦流発生タンク300の排出口3
06は循環通路320により切粉除去装置200に接続
され、循環通路320に設けられたポンプ322でもっ
て、渦流発生タンク300から切粉除去装置200への
切削液の循環が可能とされている。なお、324は循環
通路320を流れる切削液の流量、すなわち、循環量を
調節するための流量制御弁であり、自動または手動のい
ずれであってもよい。
【0022】さらに、上述した切削液排出通路204
は、その先端部205が渦流発生タンク300の円筒状
側部302の内周面にほぼ沿うように周方向に延在して
設けられており、重力の作用による切削液の切粉除去装
置200からの流入により、渦流発生タンク300内で
渦流を発生させる。渦流の旋回方向は、前述の案内板3
08が半径方向内方に徐々に離間して延在する方向であ
り、先端部205は案内板308に対し渦流の下流側に
位置されている。
【0023】また、案内板308と円筒状の側部302
との間には、浄化液環流通路330の一端が開口336
され、該浄化液環流通路330の他端は工作機械100
の流入口102に接続されている。そして、浄化液環流
通路330の開口方向は、渦流を阻害しないように下向
きであるのが好ましい。浄化液環流通路330には、渦
流発生タンク300内の浄化された切削液を吸込み工作
機械100に供給するためのポンプ332、および、ポ
ンプ332の下流に浄化液環流通路330を流れる切削
液の流量、すなわち、浄化液環流量を調節するための流
量制御弁334が設けられている。これは、自動または
手動のいずれであってもよい。
【0024】一方、浄化液環流通路330はそのポンプ
332の下流において分岐され、渦流速度調整通路34
0および調整液供給通路350がそれぞれ構成されてい
る。
【0025】渦流速度調整通路340は、その開口端3
42が案内板308と円筒状の側部302との間であっ
て、前述の浄化液環流通路330の開口端336および
切削液排出通路204の先端部205の渦流旋回方向上
流側に配置されている。そして、開口端342の開口方
向は切削液排出通路204の先端部205の開口方向と
同じく、渦流旋回方向である。渦流速度調整通路340
には、該通路を流れる浄化切削液の流量、すなわち、渦
流速度調整流量を調整するための自動または手動の流量
制御弁344が設けられている。しかして、切削液排出
通路204を介して、重力の作用により切粉除去装置2
00から流入される切削液により発生される渦流発生タ
ンク300内での渦流の速度が適当でない場合等に、そ
の速度を調整することができる。
【0026】調整液供給通路350は、後述するよう
に、渦流中心に形成される窪みの大きさを制御すること
で、排出口306への空気の吸込を防止しようとするた
めのものである。従って、調整液供給通路350は渦流
中心、すなわち、渦流発生タンク300の中心に位置さ
れ、その途中に通路を流れる調整液供給量を調整するた
めの自動または手動の流量制御弁352が設けられてい
る。そして、調整液供給通路350は先端部が渦流発生
タンク300の排出口306にまで延在され、その下端
部において、管壁に軸線方向に真っ直ぐな複数のスリッ
ト354が形成されている。スリット354は上端が渦
流の窪んだ液面よりも若干上側に露出する程度であり、
下端が渦流発生タンク300の排出口306にまで至っ
ている。スリットのこのような条件をみたす限り、調整
液供給通路350と循環通路320とは、図4に示すよ
うに、一体に形成してもよい。また、スリットは軸線方
向に真っ直ぐに形成するのに限られず、スパイラル状に
形成されてもよい。
【0027】次に、上記構成になる本発明の実施の形態
の作用につき説明する。
【0028】工作機械100において、切削液を供給し
つつ加工が行われると、切粉が発生し、これが切削液と
共に流出口104から排出される。切粉を含む切削液は
通路106を介して重力の作用により切粉除去装置とし
てのマグネットセパレータ200に流下する。鉄系を主
として多少の砥粒を含む切粉の大半は、切削液流内に部
分的に浸漬されて回転しているマグネットロータの磁力
により吸着除去される。但し、その除去割合は切削液の
流量ないしは流速に対応して異なり、流量が多いときの
除去率は約80%、少ないときは約90%であった。マ
グネットロータに吸着された切粉は切粉排出口202か
ら排出され切粉回収トレイ210に落下して集積され
る。
【0029】一方、切粉が除去された切削液はある程度
の残留切粉と共に切削液排出通路204に排出され、自
然落下により渦流発生タンク300に流入する。前述の
ように、切削液排出通路204の先端部205は渦流発
生タンク300の円筒状側部302の内周面にほぼ沿う
ように周方向に延在して設けられているので、重力の作
用による切粉除去装置200からの流入により、渦流発
生タンク300内で渦流を発生させる。なお、切削液排
出通路204から流入される切削液により発生される渦
流発生タンク300内での渦流の速度が適当でないとき
には、後述するが、渦流速度調整通路340から適度に
調整された速度の切削液を供給することにより渦流速度
を調整する。
【0030】適度な速度を有する渦流においては、切粉
の内、比較的重い沈殿性流動粉は、図5に示すように、
渦流発生タンク300の内周面に付着することなく流速
の小さい渦流の中心底部に集められ、ポンプ322の駆
動により、スリット354および排出口306から循環
通路320を経て、再度、切粉除去装置200に送られ
る。
【0031】一方、切粉の内、比較的軽く液面に浮遊す
る浮上性流動粉も渦流により、図5に示すように、その
中心上部に集まる。該中心上部に集まった浮上性流動粉
は、調整液供給通路350に形成されたスリット354
を介して、調整液供給通路350内を流動している切削
液中にに取り込まれ、沈殿性流動粉の場合と同様に、排
出口306から循環通路320を経て、再度、切粉除去
装置200に送られる。このようにして、切削液中の残
留切粉は渦流発生タンク300内から取り除かれる。
【0032】そして、再度、切粉除去装置200に送ら
れた切削液中の切粉は、上述した割合で除去されるの
で、例えば、工作機械100から新規の切削液の流入が
ないと仮定した場合、渦流発生タンク300と切粉除去
装置200との閉鎖ループ内で切削液を数回循環するこ
とになり、切削液中の切粉を殆ど取り除くことができ
る。これは、例えば、工作機械100の作動を停止す
る、交代勤務制の場合の交代時、または、休日等におい
て、工作機械100を停止した状態で、ポンプ322の
みを駆動させておけば、人力を必要とすること無く、切
削液を浄化することができるということを意味する。
【0033】また、渦流発生タンク300内で渦流旋回
している切削液は、その旋回中に、上述のように沈殿性
流動粉および浮上性流動粉が共に渦流の中心方向に移動
されるので、渦流発生タンク300の外周部、特に、切
削液排出通路204の先端部205から周方向に最遠の
外周部においては、切粉の含有率は低下している。しか
も、渦流発生タンク300の側部302の内周面には、
半径方向内方に徐々に離間してほぼ周方向に延在する案
内板308が設けられており、この案内板308と円筒
状の側部302との間においては、切粉の含有率はさら
に低下する。しかして、ポンプ332が駆動されること
により、この最も切粉の含有率の小さな部位に開口端3
36を有する浄化液環流通路330を介して、浄化され
た切削液が汲み上げられ、工作機械100の流入口10
2に供給され再使用される。
【0034】なお、工作機械100に供給される浄化さ
れた切削液が、工作機械100における加工に要求され
る清浄度に満たない場合には、必要に応じて、浄化液環
流通路330にフィルタを設けるようにしてもよい。
【0035】さらに、本実施の形態では、浄化液環流通
路330にポンプ332により汲み上げられた切削液
は、そのポンプ332の下流において浄化液環流通路3
30から分岐された渦流速度調整通路340および調整
液供給通路350に供給されるよう構成されている。
【0036】これは渦流発生タンク300に発生される
渦流は、その中心部において適度な液面の窪みを有しな
い限り、換言すると、適度な渦流の速度を有しない限
り、浮上性流動粉および沈殿性流動粉の両者を渦流の中
心部に集めることができないという発明者等の実験によ
る知見に基づくものである。かかる観点から、前述のよ
うに、切削液排出通路204から流入される切削液によ
り発生される渦流発生タンク300内での渦流の速度が
適当であるときには、渦流速度調整通路340は必ずし
も必要ではないが、適当な速度を切粉除去装置200か
らの落差のみで得ることは容易でない。そこで、渦流速
度調整通路340を設け、その吐出流量を流量制御弁3
44により制御することにより容易に適度な渦流の速度
を得るようにしているのである。なお、本実施の形態で
は、渦流速度調整通路を浄化液環流通路330から分岐
し、切削液を噴射するようにしたが、これに限らず、空
気等の流体を別系統から噴射するようにしてもよい。
【0037】また、上述のように、浮上性流動粉および
沈殿性流動粉の両者を渦流の中心部に集めるに足る速度
の渦流を得て、これをポンプ322にて吸引すると、渦
流の中心に空気管が形成されて、空気が循環通路320
内に吸い込まれ、その結果、渦流の液面に多量の泡が発
生するという事実も判明した。このような泡が発生する
と、渦流が消滅し、上述の浮上性流動粉および沈殿性流
動粉の両者を渦流の中心部に集めることができず切粉の
回収率が低下する。そこで、調整液供給通路350を設
け、その通過流量を流量制御弁352により制御するこ
とにより渦流の大きさを調整可能にすると共に空気の吸
込を防止するようにしているのである。そして、沈殿性
流動粉はスリット354の下部から、浮上性流動粉はス
リット354の上部から調整液供給通路350または循
環通路320に吸い込まれる。
【0038】さらに、図6に過流速度調整手段の他の例
を示す。本例は案内板308、過流発生タンク300の
側部302、側部302の内周面と案内板308の上下
縁とをそれぞれ連結する弧状の上部支持板310および
下部支持板312および湾曲板314でもってほぼ密閉
された空間を形成し、該空間内に過流速度調整通路34
0を連通させている。そして、図示のように、湾曲板3
14と上部および下部の支持板310,312の一部と
側部302の内周面とでもって側部302に沿って細長
矩形断面の吐出ダクトを形成し、該吐出ダクトの開口部
316から過流速度調整用の流体が吐出されるように構
成されている。なお、浄化液還流通路330は延長され
た案内板308の背面と吐出ダクトとの間に開口されて
いる。
【0039】このように構成すると、過流速度調整通路
340を介して空間内に供給された切削液または空気等
の流体が、開口部316から側部302により忠実に沿
って噴射されるので、より少ない流量で効果的に過流の
発生ないしは調整を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる切削液の浄化装置の一実施の形
態を示す回路図である。
【図2】本発明にかかる切削液の浄化装置の渦流発生タ
ンクの一実施の形態を示す斜視図である。
【図3】図2に示す渦流発生タンクの平面図であり、切
粉成分の内の浮上性流動粉の移動の様子を説明するため
のものである。
【図4】図2に示す渦流発生タンクの中心部の拡大断面
図である。
【図5】図2に示す渦流発生タンクの断面図であり、切
粉成分の沈殿性流動粉および浮上性流動粉の移動の様子
を説明するためのものである。
【図6】本発明にかかる切削液の浄化装置の過流速度調
整手段の他の例を部分的に示し、(A)は斜視図、
(B)は平面図である。
【符号の説明】
100 工作機械 102 流入口 104 流出口 200 切粉除去装置(マグネットセパレータ) 204 切削液排出通路(導入通路) 300 渦流発生タンク 302 側部 304 底部 306 排出口 308 案内板 320 循環通路 322 ポンプ 330 環流通路 332 ポンプ 340 渦流速度調整通路 350 調整液供給通路 354 スリット

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 工作機械から排出された切削液から切粉
    を除去する切粉除去装置と、 該切粉除去装置から排出され残存切粉を含む切削液が導
    入通路を介して外周部に導入され、該切削液に渦流を生
    じさせると共に底部中心に開口する排出口から残存切粉
    を含む切削液を排出する、少なくとも底部が擂鉢状の渦
    流発生タンクとを備える切削液の浄化装置において、 前記渦流発生タンクの外周部で前記導入通路に向けて所
    定流量の流体を噴射し前記渦流発生タンク内の渦流の速
    度を調整する渦流速度調整手段を設けたことを特徴とす
    る切削液の浄化装置。
  2. 【請求項2】 前記切削液の浄化装置は、さらに、前記
    排出口に接続され前記残存切粉を含む切削液を前記切粉
    除去装置に循環する循環通路と、前記導入通路および前
    記渦流速度調整手段の間に開口し前記工作機械に浄化さ
    れた切削液を環流する環流通路とを備えることを特徴と
    する請求項1に記載の切削液の浄化装置。
  3. 【請求項3】 前記渦流速度調整手段は前記環流通路か
    ら分岐されて構成されていることを特徴とする請求項2
    に記載の切削液の浄化装置。
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