JPH1147943A - シーム溶接方法 - Google Patents

シーム溶接方法

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JPH1147943A
JPH1147943A JP20659097A JP20659097A JPH1147943A JP H1147943 A JPH1147943 A JP H1147943A JP 20659097 A JP20659097 A JP 20659097A JP 20659097 A JP20659097 A JP 20659097A JP H1147943 A JPH1147943 A JP H1147943A
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JP
Japan
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curvature
center
roller
roller electrode
electrodes
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JP20659097A
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English (en)
Inventor
Shigetoshi Kanehara
成勇 金原
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Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】溶接線の曲率部においても良好な溶接品質を維
持できるシーム溶接方法を提供する。 【解決手段】溶接線Lの曲率部Cを溶接する場合、両ロ
ーラ電極1、2は各軸芯1a、2aが曲率の中心O側に
近づくように傾斜する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はシーム溶接方法に関
する。
【0002】
【従来の技術】一般的なシーム溶接方法では、下部ロー
ラ電極を回動可能に固定するとともに、下部ローラ電極
と対をなす上部ローラ電極を上部シリンダにより上下動
可能かつ回動可能に保持している。そして、上部シリン
ダにより上部ローラ電極で被溶接物に上方から加圧力を
付与することにより両ローラ電極で被溶接物を挟み、か
つ両ローラ電極を回転させつつ、両ローラ電極間に溶接
電流を通電することにより被溶接物の連続的な溶接を行
う。
【0003】この際、アイアンマン治具によるピンカム
式の保持手段を併せて用いることがなされ得る。例えば
ガソリンタンクをシーム溶接により得るためのアイアン
マン治具では、図6に示すように、図示しない被溶接物
がワーク固定台91に固定され、両ローラ電極92、9
3(図6では上部ローラ電極92のみ図示。)を備えた
溶接機本体前にはガイド溝90aを中央にもつガイドレ
ール90が設けられている。ワーク固定台91の四隅の
裏面にはガイド溝90aに案内されるそれぞれピン91
aが突設され、このワーク固定台90は両ローラ電極9
2、93の駆動力により移動される。このため、このア
イアンマン治具では、二つのピン91aがガイド溝90
aに案内されている間、ワーク固定台90が直線状に移
動し(実線で示す。)、両ローラ電極92、93が溶接
線の直線部に沿って被溶接物を溶接する。そして、一つ
のピン91aがガイドレール90の端まで移動した後
(二点鎖線で示す。)、他の一つのピン91aがガイド
溝90a内で回転中心となって、ワーク固定台91が水
平に回動し(一点鎖線で示す。)、両ローラ電極92、
93が溶接線の曲率部に沿って被溶接物を溶接する。
【0004】また、被溶接物を浮動保持するハンドが教
示により移動するロボット式の保持手段を併せて用いた
りすることもなされる。この保持手段では、被溶接物が
ハンドの駆動力及び両ローラ電極の駆動力により移動す
る点を除き、上記ピンカム式の保持手段を用いた場合と
同様、溶接線の直線部及び曲率部を溶接する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来のシーム
溶接方法においては、図7に示すように、溶接線Lの直
線部Sでは良好な溶接品質を維持できるものの、溶接線
Lの曲率部Cでは溶接品質を損ないやすいことが明らか
となった。すなわち、従来のシーム溶接方法では、ピン
カム式の保持手段を用いても、またロボット式の保持手
段を用いても、図7及び図8に示すように、溶接線Lの
直線部S及び曲率部Cを溶接する場合において、両ロー
ラ電極92、93(図7では上部ローラ電極92のみ図
示。)は軸芯92a、93aを水平にしている。このた
め、図9に示すように、上部ローラ電極92が被溶接物
Wに幅aで接触し、溶接線Lが中心をOとする曲率部C
である場合、曲率の中心O側かその反対側かを問わず、
上部ローラ電極92の軸芯92aから被溶接物Wまで
は、距離bだけ隔てられていることとなる。このため、
かかる曲率部Cにおいては、上部ローラ電極92は、そ
の角速度をωとすると、図10に示すように、曲率の中
心O側及びその反対側において共に速度bωで移動する
はずである。他方、上部ローラ電極92は、曲率の中心
O側及びその反対側において曲率の中心Oから半径Rと
半径R+aとで差を有する。下部ローラ電極93も同様
である。
【0006】このため、両ローラ電極92、93は溶接
線Lの外へ広がろうとし、それを保持手段等で規制した
場合、両ローラ電極92、93は、曲率の中心O側では
遅れ、反対側では進み方向の力を受けることとなる。こ
のため、両ローラ電極92、93のすべりや被溶接物W
のねじれを生じ、曲率部Cでの溶接不良に繋がることと
なる。
【0007】特に、近年のニーズ、シーズの多様化等か
ら、例えばめっき鋼板、特にアルミ系合金、チタン系合
金等の鉄鋼材料よりも熱伝達係数が比較的大きい金属
や、鉛系合金等の融点の低い金属がめっきされた鋼板等
を溶接せんとする場合には、曲率部Cでの溶接不良を生
じやすい。本発明は、上記従来の実状に鑑みてなされた
ものであって、溶接線の曲率部においても良好な溶接品
質を維持できるシーム溶接方法を提供することを解決す
べき課題とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
(1)請求項1のシーム溶接方法は、保持手段で被溶接
物を保持し、加圧手段により付勢される一対のローラ電
極で該被溶接物に加圧力を付与して該被溶接物を挟み、
かつ該両ローラ電極を回転させつつ、該両ローラ電極間
に溶接電流を通電することにより、溶接線に沿って該被
溶接物の連続的な溶接を行うシーム溶接方法において、
前記溶接線が曲率を有する場合、前記両ローラ電極は各
軸芯が該曲率の中心側に近づくように傾斜することを特
徴とする。
【0009】このシーム溶接方法においては、溶接線の
曲率部において、両ローラ電極の各軸芯から被溶接物と
の接触幅までの距離が曲率の中心側では小さく、その反
対側では大きくなる。このため、かかる曲率部において
は、両ローラ電極は、曲率の中心側では小さい速度で移
動し、その反対側では大きい速度で移動する。両ローラ
電極が曲率の中心側及びその反対側において曲率の中心
からの半径に差を有しても、速度の大小がかかる半径の
差に対応するため、両ローラ電極は溶接線の外へ広がろ
うとせず、両ローラ電極のすべりや被溶接物のねじれを
生じにくい。
【0010】したがって、このシーム溶接方法によれ
ば、溶接線の曲率部においても良好な溶接品質を維持で
きる。このシーム溶接方法では、一方のローラ電極と他
方のローラ電極とが異なる傾斜角度で傾斜してもよい。 (2)請求項2のシーム溶接方法は、請求項1記載のシ
ーム溶接方法において、一方のローラ電極と他方のロー
ラ電極とは両者の各軸芯が等しく曲率の中心側に近づく
ように傾斜することを特徴とする。
【0011】このシーム溶接方法では、一方のローラ電
極と他方のローラ電極とが等しい傾斜角度で傾斜するた
め、一方のローラ電極と他方のローラ電極とが等しい速
度で曲率部を移動することとなり、より優れた溶接品質
を維持できる。 (3)請求項3のシーム溶接方法は、請求項1又は2記
載のシーム溶接方法において、少なくとも一方のローラ
電極の軸芯は曲率の中心と一致していることを特徴とす
る。
【0012】このシーム溶接方法では、両ローラ電極が
曲率の中心側及びその反対側において曲率の中心からの
半径に最適な速度で曲率部を移動することとなるため、
より優れた溶接品質を維持できる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、請求項1〜3の発明を2枚
のアルミめっき鋼板からなる被溶接物を溶接する場合に
具体化した実施形態1〜3を図面を参照しつつ説明す
る。 (実施形態1)実施形態1のシーム溶接方法では、図1
及び図2に示すように、被溶接物Wにおける溶接線Lの
曲率部Cを溶接する場合において、両ローラ電極1、2
(図1では上部ローラ電極1のみ図示。)は各軸芯1
a、2aが曲率の中心O側に近づくように等しい傾斜角
度で傾斜している。なお、溶接線Lの直線部Sを溶接す
る場合においては、両ローラ電極1、2は、従来と同
様、軸芯1a、2aが水平になっている。他の構成は、
アイアンマン治具によるピンカム式の保持手段を用い、
従来と同様である。
【0014】このシーム溶接方法においては、図3に示
すように、上部ローラ電極1が被溶接物Wに幅aで接触
し、溶接線Lが中心をOとする曲率部Cである場合、上
部ローラ電極1の軸芯1aから被溶接物Wまでは、曲率
の中心O側では小さい距離r 1、その反対側では大きい
距離r2(r1<r2)だけ隔てられていることとなる。
このため、かかる曲率部Cにおいては、上部ローラ電極
1は、その角速度をωとすると、曲率の中心O側では小
さい速度r1ωで移動し、その反対側では大きい速度r2
ω(r1ω<r2ω)で移動する。
【0015】このため、上部ローラ電極1が曲率の中心
O側及びその反対側において曲率の中心Oから半径Rと
半径R+aとで差を有しても、速度の大小がかかる半径
の差に対応するため、上部ローラ電極1は溶接線Lの外
へ広がろうとしない。特にこのシーム溶接方法では、上
部ローラ電極1と下部ローラ電極とが等しい傾斜角度で
傾斜しているため、上部ローラ電極1と下部ローラ電極
2とが等しい速度で曲率部Cを移動する。
【0016】したがって、このシーム溶接方法によれ
ば、溶接線Lの曲率部Cにおいても、両ローラ電極1、
2のすべりや被溶接物Wのねじれを生じにくく、良好な
溶接品質を維持できる。 (実施形態2)実施形態2のシーム溶接方法では、図4
に示すように、両ローラ電極3、4は各軸芯3a、4a
が曲率の中心Oと一致している。他の構成は実施形態1
と同様である。
【0017】このシーム溶接方法においては、上記のよ
うに、接触幅a、距離r1、r2、各速度ω、半径R、R
+aとするとともに、曲率の中心O回りの両ローラ電極
3、4の角速度をω1とすると、図10に示すように、
上部ローラ電極3、4が被溶接物W上を曲率の中心O側
では小さい速度r1ω(=Rω1)で移動し、その反対側
では大きい速度r2ω(=(R+a)ω1)で移動する。
【0018】このため、このシーム溶接方法では、両ロ
ーラ電極3、4が曲率の中心O側及びその反対側におい
て曲率の中心Oからの半径R、R+aに最適な速度で曲
率部Cを移動することとなるため、より優れた溶接品質
を維持できる。 (実施形態3)実施形態3のシーム溶接方法では、図5
に示すように、両ローラ電極5、6が実施形態1、2よ
り大きな傾斜角度で傾斜することにより、各軸芯5a、
6aが曲率の中心O側に近づいている。他の構成は実施
形態1と同様である。
【0019】このシーム溶接方法においても実施形態
1、2と同様の作用及び効果を奏することができる。な
お、上記実施形態1〜3ではピンカム式の保持手段を用
いたが、ロボット式の保持手段を用いた場合も同様であ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態1に係り、溶接線とローラ電極とを示
す平面図である。
【図2】実施形態1に係り、両ローラ電極と被溶接物と
を示す一部断面正面図である。
【図3】実施形態1に係り、上部ローラ電極と被溶接物
とを示す模式断面図である。
【図4】実施形態2に係り、両ローラ電極と被溶接物と
を示す一部断面正面図である。
【図5】実施形態3に係り、両ローラ電極と被溶接物と
を示す一部断面正面図である。
【図6】アイアンマン治具の平面図である。
【図7】従来形態に係り、溶接線とローラ電極とを示す
平面図である。
【図8】従来形態に係り、両ローラ電極と被溶接物とを
示す一部断面正面図である。
【図9】比較形態に係り、上部ローラ電極と被溶接物と
を示す模式断面図である。
【図10】曲率の中心と上部ローラ電極の接触幅とを示
す平面図である。
【符号の説明】
W…被溶接物 1、2、3、4、5、6…ローラ電極 L…溶接線 C…曲率部 1a、2a、3a、4a、5a、6a…軸芯 O…曲率の中心

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】保持手段で被溶接物を保持し、加圧手段に
    より付勢される一対のローラ電極で該被溶接物に加圧力
    を付与して該被溶接物を挟み、かつ該両ローラ電極を回
    転させつつ、該両ローラ電極間に溶接電流を通電するこ
    とにより、溶接線に沿って該被溶接物の連続的な溶接を
    行うシーム溶接方法において、 前記溶接線が曲率を有する場合、前記両ローラ電極は各
    軸芯が該曲率の中心側に近づくように傾斜することを特
    徴とするシーム溶接方法。
  2. 【請求項2】一方のローラ電極と他方のローラ電極とは
    両者の各軸芯が等しく曲率の中心側に近づくように傾斜
    することを特徴とする請求項1記載のシーム溶接方法。
  3. 【請求項3】少なくとも一方のローラ電極の軸芯は曲率
    の中心と一致していることを特徴とする請求項1又は2
    記載のシーム溶接方法。
JP20659097A 1997-07-31 1997-07-31 シーム溶接方法 Pending JPH1147943A (ja)

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