JPH1147751A - 水分子の活性化装置 - Google Patents

水分子の活性化装置

Info

Publication number
JPH1147751A
JPH1147751A JP20697397A JP20697397A JPH1147751A JP H1147751 A JPH1147751 A JP H1147751A JP 20697397 A JP20697397 A JP 20697397A JP 20697397 A JP20697397 A JP 20697397A JP H1147751 A JPH1147751 A JP H1147751A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
water
magnetic field
magnet
molecule
flowing
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP20697397A
Other languages
English (en)
Inventor
Hideshi Utazaki
秀史 歌崎
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
PASUKO ENG KK
Original Assignee
PASUKO ENG KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by PASUKO ENG KK filed Critical PASUKO ENG KK
Priority to JP20697397A priority Critical patent/JPH1147751A/ja
Publication of JPH1147751A publication Critical patent/JPH1147751A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Water Treatment By Electricity Or Magnetism (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 安全かつ低コストで、処理能力の向上が図れ
る小分子集団化水を得る水分子の活性化装置を提供する
こと。 【構成】 水素結合により多数の水分子が異方向に結合
した水の分子集団を小型化する水分子の活性化装置1に
おいて、モータ回転する回転軸3の上下両端に設けられ
たヨーク4,5と、前記上下のヨークに対向して設けら
れた磁石6,7とを備え、前記対向する磁石6,7によ
って形成される磁場間に複数の流水路10a,10b,
10c,10dを設けた構成の水分子の活性化装置であ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、各種水処理の一工程に
用いられる、水分子の活性化装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、飲料水、農業用水、工業用水等
のように、水は、多様な分野で多種の用途に用いられて
いる。すなわち、水源から取水された原水を、浄化処理
して、これらの用途に用い、使用後に廃水となった水
を、排水処理して河川に放流している。水分子は、1個
の酸素(O)原子と2個の水素(H)原子とから構成さ
れている。通常、液体状の水は、数分子が会合し、氷の
結晶構造が部分的に残っている疑似結晶構造となってい
る。すなわち、いくつかの水の構成単位(H2O)が、
水素結合により不規則にくっつき合っており、このよう
な、水分子が結合した分子集団が、水の中に多数含まれ
ている。水素結合は、窒素、酸素及びフッ素などのよう
な電気陰性度の大きい原子と原子同士の間に水素原子が
介在し、それらの原子を安定に結合している状態をい
い、この結合エネルギーは、2〜8Kcal/molで
ある。
【0003】また、水分子は一つの電子対を酸素原子と
水素原子が共有する共有結合を形成し、水分子の有する
極性により、イオン性の化合物を溶解し、ナトリウム、
カリウム、カルシウム等と常温で作用し、酸化物、水酸
化物を形成する。イオン性の固体粒子は、その周りに正
又は負の電荷を帯電して凝集し、さらにその周りにイオ
ン拡散層が形成されて沈澱する。このため、水中にイオ
ン原子が含まれていると、そのイオン原子が水分子と結
合し、結晶となって析出する。例えば、カルシウムが多
量に含まれ、飽和状態となっている水の場合、配管の内
壁面に部分的にカルシウムが結晶かされると、更に水中
の他のカルシウムが付着して結晶化が進み、配管の利用
率が低下する問題があった。また、他のイオンにおいて
も水が作用することにより、水酸化物を形成し、錆等が
析出する原因となる問題があった。
【0004】このような水溶液中のカルシウム等の処理
方法としては、凝集沈澱により、水からカルシウム等を
沈澱させて分離した後に配管に通流したり、分散材を投
入して凝集が行われにくくすることにより、配管に付着
しないようにしていた。しかし、凝集沈澱には、専用の
施設が必要になり設備コストが嵩み、薬剤の投入は運用
コストがかかるので、経済性が低下するという不都合が
あった。
【0005】そこで、カルシウム等に作用している水の
分子集団を小さくして、化学反応を促進し、溶解してい
るカルシウム等を水中に結晶化して析出し、管内壁に結
晶化させないようにすることが考えられる。
【0006】また、このような小型化された水分子集団
からなる水により、生体活動が活性化されるので、健康
食品としての飲料水、調理用水、園芸用水として非常に
適するものとなる。また、工業用水としては、洗浄力が
高まるので、各種部品の洗浄槽や配管が汚れにくく、微
生物処理が行いやすくなり、沈澱槽での沈降性が良くな
る等により、浄水場での浄化処理及び工場での排水処理
が効率良く行えるので、保守が容易になったり、良質な
飲料水が得られたり、環境保護がしやすくなったりす
る。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】水の分子集団を小さく
する方法としては、例えば、セラミックなどの出す遠赤
外線のエネルギーにより、水素結合を外して小さくする
方法が考えられる。遠赤外線のエネルギーは、水素結合
のエネルギーとほぼ同じであるため、遠赤外線の照射で
分子集団を小さくすることができる。
【0008】しかし、この場合は、遠赤外線を照射する
ために表面積が必要となり、一度に処理できる量も制限
され、処理にかなりの時間がかかる問題がある。
【0009】また、超音波又は電磁波等を水にあてるこ
とにより、振動によって水の分子集団を小さくすること
が考えられるが、処理設備等にコストが嵩む問題があ
る。その他、このような分子集団化水、すなわち、活性
化水を得る方法としては、未処理の水を磁場の中に通す
磁化水の方法が知られている。
【0010】これは、水が磁場の中を通ることにより、
分子集団内の各原子にローレンツ力が生じ、このローレ
ンツ力の作用により、いくつかの水分子間の水素結合が
切れ、これにより水の分子集団が分裂して、分子集団の
サイズが小さくなる。
【0011】このローレンツ力とは、磁場中を移動する
電荷に作用する力であり、以下の公式により、一つの電
荷に作用する力の大きさが求められる。
【0012】 F=ev×B F:ローレンツ力(N) e:粒子の電荷(C) v:速度(m/s) B:磁束密度(G) また、このローレンツ力が電荷に作用する方向は、磁場
の向きと、電荷が移動する向きとの両方に直交する方向
である。また、この力は、式から示されるように、磁束
密度と電荷の移動速度に正比例している。
【0013】従って、より効率よく短時間に大量の水を
処理するには、このローレンツ力を増大させる必要があ
り、このためには、磁束密度を増加させる方法と、電荷
の移動速度を大きくする、すなわち、水の移動速度であ
る流速を増加させる方法がある。磁束密度を大きくする
場合は強力な永久磁石が必要であるため、コストの低減
化が図れず、しかも、磁束を狭い範囲に集中させる必要
があるため、水の通路が狭くなって、配管抵抗が大きく
なるとともに浮游物を含む排水等には使用できないとい
う不都合がある。また、水の流速を増加させるために
は、大きな動力を必要とするのみならず、高圧力となる
ことにより、配管系等に高い耐圧特性を持たせる必要が
あり、保守の負担が増加したり、コスト高を招くという
不都合がある。
【0014】そこで、本発明は、処理能力が向上され、
安全且つ低コストの小分子集団化水を得る水分子の活性
化装置を提供することを目的としている。
【0015】
【課題を解決するための手段】本発明は、水素結合によ
り多数の水分子が異方向に結合した水の分子集団を小型
化する水分子の活性化装置において、モータを回転する
回転軸の上下に設けられたヨークと、前記上下のヨーク
に対向して設けられた磁石とを備え、前記対向する磁石
によって形成される磁場間に複数の流水路を設けた構成
の水分子の活性化装置である。
【0016】このように本発明によれば、磁場は回転円
運動を行うので、水と磁場の両者の間に相対的な速度差
ができ、磁場の中を水が移動するのと等価になり、水分
子集団の各水分子の負に帯電した酸素原子と正に帯電し
た水素原子、及び水の中の各種イオンに、ローレンツ力
が作用する。そして、磁場を動かすことにより、水だけ
を動かす場合よりも磁場と水の相対速度を大きくできる
ので、ローレンツ力が増大し、水分子の小型集団化が促
進される。
【0017】更に、磁場の回転円運動により磁場の周辺
速度を水の流速よりも十分に大きくすることができるた
め、水の送流方向にかかわらず、磁場間を横切る複数の
流水路を形成することが可能となる。このため、処理量
が増大し、装置の処理能力を向上させることができる。
また、流路の設定構造によって処理時間を変化させるこ
とができるので、適切な活性処理を施すことが可能とな
る。
【0018】また、流速を増大させずにすむので、配管
抵抗が少なくなり、耐圧性の高い配管等が不要となる。
【0019】
【発明の実施の形態】以下に、本発明を具体例に基づい
て詳細に説明する。
【0020】図1は、本発明の具体例である水分子の活
性化装置の斜視断面図を示す。
【0021】図1に示すように、水分子の活性化装置1
は、回転運動するリング状の磁場を発生する回転磁場発
生部13と、この磁場内を通流する流水路10とから構
成され、これによりローレンツ力を高めて、より効率的
に小分子化集団された水を得るようにしたものである。
【0022】すなわち、この回転磁場発生部13は、回
転駆動部14と、この回転駆動部14に取り付けられた
磁場発生部8とから構成されている。
【0023】この回転駆動部14は、電導モータ9によ
り構成され、この電導モータ9は、その回転軸9aが垂
直になるように、設置されている。そして、このモータ
9は、外部の電源に接続され、一定電圧が供給されて一
定の速度の回転を行うようになっている。また、この回
転軸9aには磁場発生部8が取り付けられ、発生磁場を
回転運動させるように構成されている。
【0024】尚、回転させるモータ動力を用いて、同時
にポンプ等を駆動し、水を送流する構成としても良い。
また、これとは反対に、この回転を維持する動力とし
て、電導モータを用いずに、水車等の機構を用いて、直
接水流から機械的なエネルギーを得てもよい。そして、
このようにすることによって、電力事情が悪い遠隔地等
に本実施例を用いることができる。
【0025】この磁場発生部8は、モータ9の回転軸9
aを同軸とする回転軸体3と、この回転軸体3の上下に
取り付けられたヨーク4,5と、前記ヨーク4,5の円
周に沿ってヨーク4,5の間に突出するよう二分割され
たリング状の磁石6,6及び7,7から構成されてい
る。前記磁石6,7は左右及び上下に対向する磁石とN
・S極が反転するように着磁されている。従って、磁石
6,7のN極から生じS極へと入る磁束は、前記磁石
6,7の間に形成される環状部分の磁束密度が高くなる
ようになされている。つまり、図中の上方から下方へ向
かう磁場が、空間に環状に形成され、この環状磁場が、
モータ回転により周方向に回転運動するようになされて
いる。また、本例においては、リング状の磁石6,7は
二分割されているものであり、ある固定箇所を通過する
磁束方向が、性逆方向に交互に切り換わるように構成さ
れている。すなわち、磁石6,7から生じる円環状に形
成された磁束が2エリアに分割され、互いに隣接するエ
リアと逆方向の磁束が形成されるようになっている。本
例においては、隣接するヨークの間に、磁束を遮断する
ための、プラスチックや空気等の非磁性体(非磁性層)
を介在させている。これにより、ヨーク4,5間の磁束
を弱めないようにしている。そして回転軸体3を中心と
する回転運動により、上下ヨーク4,5間の静止点に固
定して見れば、この点を通過する磁束の向きが、回転速
度に応じて、交互に反転して切り換わることになる。
【0026】なお、ヨークに取り付ける磁石は、リング
状の形状のものに限らず、後述するように小さな直方体
の磁石を回転軸9aを中心として放射状に配置してもよ
い。この場合も上下のN・S極が反転するように着磁す
る。
【0027】その他、回転軸9aを同軸とした円筒状の
コア磁石に、高透磁性材料を用いたリング状のヨークを
取り付け、コア磁石の上下のN極から生じS極に入る磁
束がヨークに導かれて図中の上方から下方へ向かう磁場
が、空間に環状に形成されるように構成することもでき
る。
【0028】前記流水路10は、上下のヨーク4,5に
取り付けられた磁石6,7の間隙に位置し、図2に示す
ように環状の磁界をくの字状にそれぞれ横切る4つの流
水路10a,10b,10c,10dが形成されてい
る。これらの流水路10には、それぞれ流入口11a,
11b,11c,11dと流入口12a,12b,12
c,12dが設けられ、外部の配管等に接続され、水が
供給/送出されている。そして、この流水路10内の送
流方向は、モータによるヨーク回転方向、すなわち、磁
石の回転方向と逆方向となっている。また、これらの流
水路10を形成する素材は、回転磁場による電磁誘導起
電力を発生しない、非鉄金属や、プラスチック素材が使
われている。
【0029】磁場発生部の周辺速度は、水の流速に対し
て容易に大きくすることが可能である。例えば、通常、
ホースから勢いよく流れでる水の速度が5m/sだとす
ると、直径20cmのヨークを3000rpmで回した
場合の周辺速度は30m/sとなり、水の流速に対する
磁場の周辺速度は充分大きなものとなる。
【0030】従って、外部の配管から、この流水路10
に送給された流水は、水中の各水分子及び各種イオン
に、磁場と、水の送流速度とヨーク磁石回転周速度が合
成された速度とに比例して増大したローレンツ力が作用
する。すなわち、流水路10を横切る磁場を移動させる
ことにより、両者の相対的な速度差を増大させ、流速を
増加させることと等価になり、この流速に比例してロー
レンツ力が増加する。そして、このローレンツ力は、こ
れらの移動及び磁場方向に対して交差方向に、常に作用
するので、不揃いな水分子の方向が一定方向に揃おうと
し、更にイオンの動きによって、水の分子集団が攪乱さ
れる。この過程の途中に分子同士の水素結合が切れる場
合があって分子集団が中断され、この結果、全体の分子
集団が、小数の大型集団から多数の小型集団となり、水
分子が小型集団化された水となって外部の配管に排出さ
れる。
【0031】本例においては、流水路10を通流する水
流方向は、磁石回転方向と逆方向となっているが、これ
は、流水路10を横切る磁場を、送流方向と逆向きに移
動させることにより、両者の相対的な速度差を増大させ
ることを考慮したためであるが、本例の装置によれば、
水と磁場の相対速度差を充分大きくすることが可能であ
るため、送流方向は、磁石回転方向と逆向きであっても
同方向であっても構わない。
【0032】このように、容易に水と磁場の相対速度差
を大きくすることが可能であるため、水の通流方向にか
かわらず、磁場間に複数の流水路を設けることができ、
単位時間の処理量が増加するので、装置の処理能力を向
上することができる。本例においては、4つの流水路を
設けたが、6つの流水路や、後述するように2系路の流
水路を設けることも可能である。
【0033】また、流速に比べて回転速度を増加させる
ことは容易なので、高圧配管を必要とせず、簡単に流速
を高めたことと同様のこととなり、通常圧の配管設備に
容易に追加したり接続でき、柔軟な適用が可能となり、
設備コストの低減を図ることができる。更に、本装置の
作動中においては、磁場発生装置の回転を維持するため
に、電力等にエネルギーを消費するだけなので、消費エ
ネルギーが少なくて済み、運用コストを低減でき、経済
性の向上が図れる。
【0034】次に、本発明の他の具体例について説明す
る。
【0035】図3は、前述した水分子の活性化装置にお
いて、前例と異なる流路を形成したものである。
【0036】本例は、回転軸体3の周囲に、4方向に連
結される一つの流水路10eを形成したものである。流
水路10eは、回転軸体3を中心として、環状に形成さ
れ、回転軸体3から4方向に連結される2つの流入口1
1e,11f及び2つの流出口12e,12fが形成さ
れたものである。水は、回転軸9aを中心として対向す
る2つの流入口11e,11fから流入し、回転軸体3
を囲む一つの流水路10eを通流して、対向する流出口
12e,12fから流出する。
【0037】この場合も、水の流速に対する磁場の周辺
速度は十分速いものであるため、水の通流方向にかかわ
らず、流水路10eに送給された流水に、回転運動によ
り増加されたローレンツ力が作用し、水Bの分子集団が
攪乱されて中断され、水分子が小型化された活性水を得
ることが可能となる。また、本例においては、流水路が
2系路となり、流水路の形成が簡単になるとともに、流
水量を増加することができ、処理能力を向上させること
ができる。
【0038】また、図4ないし図7は、水分子の活性化
装置の他の具体例を示す断面図である。
【0039】図4は、他の水分子の活性化装置1を示す
断面図、図5は、図4に示す水分子の活性化装置1を示
す一部平面図、図6は、水分子の活性化装置1の流水路
を示す平面図、図7は、図4に示す水分子活性化装置1
に他の流水路を設けた具体例を示す断面図である。
【0040】図4乃至図7に示す水分子の活性化装置1
の磁場発生部8は、モータ9の回転軸9aを同軸とする
高磁性材料である回転軸体3にネジ22によって上下に
取り付けられた高磁性材料であるヨーク4,5と、上方
のヨーク4の円周に沿って下方に突出するように直方体
の磁石6が段積みされて取り付けられ、更に、磁石6の
先端に高磁性材料である下部体15が取り付けられて構
成されている。前記磁石6は図中上方がN極に、下方が
S極に着磁されており、磁石6のN極から生じS極へと
入る磁束が、ヨーク4,5、回転軸体3及び下部体15
へと導かれ、ヨーク4,5の間の空間に環状の磁場が形
成され、この環状磁場が、モータ回転により周方向に回
転運動するようになされている。また、ヨーク4の外部
円周には、リング17が取り付けられており、回転円運
動によって遠心力が加わる磁石6を外部方向から押さえ
るようにして安全性を向上させている。ヨーク4,5を
高速回転させると、磁石6とリング17の接触部分に
は、相当の遠心力が加わって磁石6の接触部分が欠けて
しまうおそれもあるため、磁石6とリング17の間には
スペーサー19を設けることが望ましい。
【0041】図6に示す、本例の流水路10gは、ヨー
ク4,5間に形成される磁場間を複数回直交するよう
に、ジグザグに蛇行した形状に形成されている。そし
て、磁場間を4分割した場合に1区分を通流する流水路
10g,10gが、磁場間を2分割する形状に形成され
た台座20に設けられ、つなぎピン21で2つの台座2
0,20を接続して磁場発生部8の磁場間内に装着する
ことができるように構成されている。このため、これら
の流水路10gは、配管接続を変えることにより、磁場
内を並列又は直列に通流することが可能となる。
【0042】その他、図7に示す流水路10hのよう
に、回転軸体3付近でUターンする構造の上下に2重配
管となったものも考えられる。流水路10hは、上部配
管に通じる流入口11hから流水路10hに流入した水
が、Uターン部分で下部配管に通流し、流出口12hか
ら流出する構造となっている。
【0043】したがって、流水路10g又は10hを通
流する水は、磁場間を複数回往復することになるので、
水分子の小型集団化が促進される。この場合も、水の磁
場の相対速度差を大きくすることは容易であるため、水
の送流方向にかかわらず、磁場間を横切る複数の流水路
10g又は10hを形成することが可能であり、水の処
理量を増加させて装置の処理能力を向上させることが可
能となる。
【0044】また、図8及び図9は、水分子の活性化装
置を示す他の具体例であり、図8は、水分子の活性化装
置の断面図、図9は、図8の平面図である。
【0045】図8に示す水分子の活性化装置1の回転磁
場発生部13は、回転駆動部14の電動モータ9の回転
軸9aを同軸とした高磁性材料の回転軸体3、回転軸9
aに取り付けられヨーク5と、前記ヨーク5の円周に沿
って上方に突出するように配置された磁石6と、前記磁
石6上に設置された高磁性材料の上部体16とから構成
されている。前記磁石6は、ヨーク5の円周に沿って上
方に突出するように配置された磁石6と、前記磁石6上
に配置された高磁性材料の上部体16とから構成されて
いる。前記磁石6は、ヨーク5の円周に沿うリング状の
磁石、或いは、直方体の磁石を円周に沿うように複数個
並べて配置される。この磁石6は、図中の上方がN極
に、下方がS極に着磁されている。従って、磁石6のN
極から生じS極へと入る磁束が、磁石6上に配置されて
いる上部体16、ヨーク5及び回転軸体3内を導かれ、
回転軸体3、ヨーク5、磁石6及び上部体16で囲まれ
た空間に環状の磁場が形成され、この環状磁場が、モー
タ回転により周方向に回転運動するようになされてい
る。
【0046】そして、流水路10iは、回転軸体3、ヨ
ーク5、磁石6及び上部体16から構成される空間に適
合するように円筒形状に形成されている。したがって、
この流水路10iを通流する流水は、回転軸体3、ヨー
ク5、磁石6及び上部体16によって構成される磁束密
度が高い区域を通流する。この円筒状の流水路10iに
は、流入口11iと流出口12iが設けられ、それぞれ
外部の配管等に接続され、水が供給/送出されている。
そして、磁場を回転円運動させることにより、水の流速
に対する磁場の周辺速度を十分に大きくすることができ
るため、流水路10i内の送流方向にかかわらず、増大
したローレンツ力の作用によって、水分子の集団が攪乱
されて水素結合が切断され、水分子の小型集団化された
活性水を得ることができる。
【0047】これらの装置作動時には、電磁波を発生す
ることが考えられるので、電磁波障害の影響を考慮し、
この装置全体を、高透磁率性の材料により形成したケー
スに収納し、このケース外部に時期が漏洩しないように
遮断する磁気シールド装置を施すことが考えられる。
【0048】
【発明の効果】以上説明したように、本発明は、水素結
合により多数の水分子が異方向に結合した水の分子集団
を小型化する水分子の活性化装置において、モータ回転
する回転軸の上下に設けられたヨークと、前記上下のヨ
ークに対向して設けられた磁石とを備え、前記磁石によ
って形成される磁場間に複数の流水路を設けた構成の水
分子の活性化装置である。
【0049】このように、本発明によれば、磁場は回転
円運動を行うので、水と磁場の両者の間に相対的な速度
差ができ、磁場の中を水が移動するのと等価になり、水
分子集団の各水分子の負に帯電した酸素原子と正に帯電
した水素原子、及び水の中の各種イオンに、ローレンツ
力が作用する。そして、このローレンツ力は、これらの
磁場及び移動方向に対して交差方向に、常に作用するの
で、不揃いな水分子の方向が一定方向に揃おうとし、更
にイオンの動きによって水の分子集団が撹乱される。そ
して、この過程で分子同士の水素結合が切れる場合があ
り、分子集団が分割され、この結果、分子集団が、小数
の大型集団から多数の小型集団となり、水分子が小型集
団化が促進される。
【0050】そして、磁場を動かすことにより、水だけ
を動かす場合よりも磁場と水の相対速度を大きくできる
ので、ローレンツ力が増大し、水分子の小型集団化が促
進される。
【0051】更に、磁場の回転円運動により磁場の周辺
速度を水の流速よりも十分に大きくすることができるた
め、水の送流方向にかかわらず、磁場間を横切る複数の
流水路を形成することが可能となる。このため、処理量
が増大し、装置の処理能力を向上させることができる。
また、流路の設定構造によって処理時間を変化させるこ
とができるので、適切な活性処理を施すことが可能とな
る。
【0052】また、流速を増大させずにすむので、配管
抵抗が少なくなり、耐圧性の高い配管等が不要となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係り、水分子の活性化装置の具体例を
示す斜視断面図である。
【図2】図1に示す水分子活性化装置の流水路を示す平
面図である。
【図3】図1に示す水分子活性化装置の他の流水路を示
す平面図である。
【図4】本発明の他の具体例に係り、水分子の活性化装
置の断面図である。
【図5】本発明の他の具体例に係り、水分子の活性化装
置の平面図である。
【図6】図4に示す水分子活性化装置の流水路を示す平
面図である。
【図7】図4に示す水分子活性化装置に他の流水路を設
けた断面図である。
【図8】本発明の他の具体例に係り、水分子の活性化装
置の断面図である。
【図9】図8に示す水分子の活性化装置の流水路を示す
平面図である。
【符号の説明】
1 水分子の活性化装置 3 回転軸体 4 ヨーク 5 ヨーク 6 磁石 7 磁石 8 磁場発生部 9 電動モータ 9a 回転軸 10a 流水路 10b 流水路 10c 流水路 10d 流水路 10e 流水路 10f 流水路 10g 流水路 10h 流水路 10i 流水路 11a 流入口 11b 流入口 11c 流入口 11d 流入口 11e 流入口 11f 流入口 11h 流入口 11i 流入口 12a 流出口 12b 流出口 12c 流出口 12d 流出口 12e 流出口 12f 流出口 12h 流出口 12i 流出口 13 回転磁場発生部 14 回転駆動部 15 下部体 16 上部体 17 リング 18 ボルト 19 スペーサー 20 台座 21 つなぎピン 22 ネジ

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 水素結合により多数の水分子が異方向に
    結合した水の分子集団を小型化する水分子の活性化装置
    において、 モータ回転する回転軸の上下に設けられたヨークと、前
    記上下のヨークに対向して設けられた磁石とを備え、 前記対向する磁石によって形成される磁場間に複数の流
    水路を設けたことを特徴とする水分子の活性化装置。
JP20697397A 1997-07-31 1997-07-31 水分子の活性化装置 Pending JPH1147751A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP20697397A JPH1147751A (ja) 1997-07-31 1997-07-31 水分子の活性化装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP20697397A JPH1147751A (ja) 1997-07-31 1997-07-31 水分子の活性化装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH1147751A true JPH1147751A (ja) 1999-02-23

Family

ID=16532076

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP20697397A Pending JPH1147751A (ja) 1997-07-31 1997-07-31 水分子の活性化装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH1147751A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007504653A (ja) * 2003-08-29 2007-03-01 アストロノーティックス コーポレイション オブ アメリカ 永久磁石アセンブリ
JP2012161307A (ja) * 2011-02-07 2012-08-30 Tsugumitsu Matsui 永久磁石を用いた害虫駆除装置及び磁化水
CN103408105A (zh) * 2013-08-06 2013-11-27 李镇南 小分子团水简易制备装置及其制备小分子团水的方法
JP2015077143A (ja) * 2014-12-20 2015-04-23 嗣光 松井 磁化水の製造方法

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007504653A (ja) * 2003-08-29 2007-03-01 アストロノーティックス コーポレイション オブ アメリカ 永久磁石アセンブリ
EP1665293B1 (en) * 2003-08-29 2017-10-04 Astronautics Corporation Of America Permanent magnet assembly
JP2012161307A (ja) * 2011-02-07 2012-08-30 Tsugumitsu Matsui 永久磁石を用いた害虫駆除装置及び磁化水
CN103408105A (zh) * 2013-08-06 2013-11-27 李镇南 小分子团水简易制备装置及其制备小分子团水的方法
JP2015077143A (ja) * 2014-12-20 2015-04-23 嗣光 松井 磁化水の製造方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5468378A (en) Magnetic conditioners for treating liquids
JPH0518635B2 (ja)
CN1153591A (zh) 加热介质的加热设备
USRE35826E (en) Method and apparatus for applying magnetic fields to fluids
JP3962212B2 (ja) 水中での分子分極装置及びその方法
JP4335888B2 (ja) 液体浄化処理装置
JPH1147751A (ja) 水分子の活性化装置
JPH07155768A (ja) 水分子の活性化方法及びその装置
JP2002263655A (ja) 磁気処理水生成装置および液体燃料磁気処理装置
JP7113426B2 (ja) 水の活性化装置及び活性化方法
KR20110111860A (ko) 기능성 볼을 내장한 자화수 처리장치
KR20110029985A (ko) 카본과 초음파를 이용한 자화처리장치
CN2324146Y (zh) 电磁水处理器
JP3680934B2 (ja) 接触装置および液体処理システム
JPH0323354Y2 (ja)
JP3933516B2 (ja) 流路に用いる液体磁化装置
SU990681A1 (ru) Устройство дл комплексной активации жидкости
JP3580117B2 (ja) 磁気分離装置
JP3256161B2 (ja) 汚染水の浄化方法
JPH03109989A (ja) 水質改善装置用磁化装置
JP2002192160A (ja) 排水処理磁化水器
JP4009699B2 (ja) 磁性体を用いた浄化装置
JP2000218277A (ja) 水の磁気化装置
JP2000107765A (ja) 磁気処理水生成装置
JP2005334858A (ja) 流体の磁気照射処理装置