JPH1147240A - 可動式の放電装置を用いた殺菌方法 - Google Patents

可動式の放電装置を用いた殺菌方法

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JPH1147240A
JPH1147240A JP21508197A JP21508197A JPH1147240A JP H1147240 A JPH1147240 A JP H1147240A JP 21508197 A JP21508197 A JP 21508197A JP 21508197 A JP21508197 A JP 21508197A JP H1147240 A JPH1147240 A JP H1147240A
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JP
Japan
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discharge
power
electric field
treated
discharge device
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Application number
JP21508197A
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English (en)
Inventor
Akinori Iwata
顕範 岩田
Yasuhiro Kinoshita
靖浩 木下
Kenji Ando
研司 安藤
Masae Adachi
正枝 安達
Seigo Miyasoi
聖吾 宮副
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Nippon Paint Co Ltd
Original Assignee
Nippon Paint Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 移動可能な被処理物はもとより、移動不可能
な被処理物に対しても放電処理により容易に殺菌処理を
施すことができる手段を提供する。 【解決手段】 100V単相交流電源から供給された電
力から高電圧・高周波数の交流電力を生成し、該交流電
力を放電部に印加するようになっている可搬式の放電装
置Tを、放電部が被処理物6の表面に近接又は接触する
ようにして移動させ、放電部と被処理物6との間にコロ
ナ放電を生じさせ、該コロナ放電によって惹起される強
電界で被処理物6に存在している微生物(細菌類、カビ
類等)を殺すようになっている。この殺菌方法において
は、放電装置Tを任意の位置に持ち運ぶことができるの
で、移動可能な被処理物6はもとより、移動不可能な被
処理物6に対しても放電処理により容易に殺菌処理を施
すことができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、高電圧・高周波数
の交流電力が印加される放電極(放電部)を備えた可動
式の放電装置を、放電極が被処理物に近接又は接触する
ようにして移動させ、放電極と被処理物との間にコロナ
放電を生じさせ、該コロナ放電によって惹起される強電
界で被処理物に存在している細菌類、カビ類等の微生物
を殺すようにした、可動式の放電装置を用いた殺菌方法
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】微生物(例えば細菌類、カビ類等)の一
般的な殺菌手法としては、従来より、加熱処理、殺菌剤
の塗布処理ないしは散布処理、紫外線照射処理、オゾン
処理等が知られている。しかしながら、これらの処理の
うち、加熱処理は、加熱により弊害(例えば、材料の変
質、変形等)が生じる場合は用いることができない。ま
た、殺菌剤の塗布処理ないしは散布処理は、殺菌剤が幾
分かは必然的に被処理物に残留するので、殺菌剤の残留
が許容できない場合には用いることができない。紫外線
照射処理は、殺菌効果が低く、また紫外線の一部は被処
理物内で熱エネルギに変換されるので、温度上昇が許容
できない被処理物に対しては用いることができない。ま
た、オゾン処理は、微生物を死滅させるのに長時間を要
するといった問題がある。
【0003】そこで、近年、高電圧が印加された放電極
と、接地された対向電極との間に被処理物を配置した上
で、放電極と対向電極との間に放電例えばコロナ放電を
生じさせてプラズマ雰囲気をつくり、このプラズマ雰囲
気のエネルギにより被処理物に存在している微生物を殺
すようにした放電殺菌装置ないしは放電殺菌方法が提案
されている(例えば、特開昭63−189151号公
報、特開昭63−318947号公報参照)。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
放電殺菌装置ないしは放電殺菌方法では、放電装置が据
え置き式であり、したがって放電装置内に搬入すること
ができる被処理物に対しては殺菌処理を施すことができ
るものの、搬送することができない被処理物、例えば建
物の壁面、テーブルの表面等に対しては用いることがで
きないといった問題がある。
【0005】本発明は、上記従来の問題を解決するため
になされたものであって、移動可能な被処理物はもとよ
り、移動不可能な被処理物に対しても放電処理により容
易に殺菌処理を施すことができる手段を提供することを
解決すべき課題とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めになされた本発明にかかる殺菌方法は、電源から供給
された電力から高電圧・高周波数の交流電力を生成し、
該交流電力を放電極に印加するようになっている可動式
の放電装置を、放電極が被処理物の表面に近接又は接触
するようにして移動させ、(常温・常圧で)放電極と被
処理物との間にコロナ放電を生じさせ、該コロナ放電に
よって惹起される強電界(プラズマ雰囲気)で被処理物
に存在している微生物(例えば、細菌類、カビ類等)を
殺すようにしたことを特徴とするものである。なお、本
明細書において「殺菌」とは、被処理物に存在している
細菌類、カビ類等の微生物の一部又は全部を殺すことを
意味するものとする。
【0007】この殺菌方法においては、放電極(放電
部)を被処理物に極めて近接させることができ、あるい
は接触させることができるので、比較的小さい電力でも
って、被処理物表面近傍に極めて強い電界強度の電界を
容易に惹起することができ、非常に高い殺菌力でもって
被処理物に殺菌処理を施すことができる。そして、この
殺菌処理においては、被処理物には何ら異物ないしは有
害物が残留せず、また被処理物の温度上昇は全く生じな
い。したがって、極めてクリーンな殺菌方法である。ま
た、簡便な放電装置を移動させて被処理物に殺菌処理を
施すことができるので、移動可能な被処理物はもとよ
り、移動不可能な被処理物(例えば、建物の壁面、テー
ブル等)に対しても容易に放電殺菌処理を施すことがで
きる。
【0008】上記殺菌方法においては、放電極が誘電体
で被覆されている放電装置を用いるのが好ましい。な
お、誘電体材料としては、例えばフッ素樹脂、シリコン
樹脂、ポリウレタン、ポリオレフィン、塩化ビニル等が
あげられる。このようにすれば、誘電材料からなる誘電
体によって放電極が被覆されるので、放電極でスパーク
が発生するのが防止されるほか、金属部分が表面に存在
している被処理物に対しても支障なく殺菌処理を施すこ
とができる。また、高電圧が印加される放電極が誘電材
料すなわち絶縁材料で被覆されるので、高電圧を取り扱
う上での安全性が一層高められる。
【0009】上記殺菌方法においては、放電装置を手で
持ち運ぶことにより移動させるようにしてもよい。この
ようにすれば、移動することができない被処理物、例え
ば建物の壁面、テーブル等に対しても容易に殺菌処理を
施すことができる。
【0010】また、放電装置を単独で用いるのではな
く、該放電装置を他の機器(例えば、掃除機、換気扇
等)に取り付けた上で、放電極が被処理物の表面に近接
又は接触するようにして該機器を使用し、放電極と被処
理物との間にコロナ放電を生じさせ、該コロナ放電によ
って惹起される強電界で被処理物に存在している微生物
を殺すようにしてもよい。このようにすれば、該機器を
使用するときに(例えば、該機器が掃除機の場合は、掃
除をするときに)、自動的に被処理物に殺菌処理を施す
ことができる。
【0011】この殺菌方法においては、電界強度が10
kV(キロボルト)/cm以上の強電界で微生物を殺す
のが好ましい。電界強度が10kV/cm未満では、放
電が生じにくくなるからである。また、電界強度が10
kV/cm以上、70kV/cm以下の範囲内の強電界
で微生物を殺すのがさらに好ましい。電界強度を70k
V/cmよりも高くしても殺菌効果は飽和するので、安
全性あるいはエネルギコストの見地から、70kV/c
m以下にするのが好ましいからである。この場合、殺菌
処理に要する時間は、電界強度が高いときほど短くなる
が、電界強度が10kV/cmの場合は300秒程度で
あり、電界強度が70kV/cmの場合は0.5秒程度
である。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を具体
的に説明する。まず、本発明にかかる殺菌処理に用いら
れる、移動可能な、ないしは持ち運び可能な小型の放電
装置(常圧プラズマ発生装置)の構造について説明す
る。図1と図2と図3(a),(b)とに示すように、
小型かつ軽量で持ち運びが可能な常圧仕様のプラズマ発
生装置からなる放電装置Tには、絶縁性材料(例えば、
樹脂)からなる中空略円柱形のケーシング2内に、単相
交流電源(図示せず)から供給された交流電力を高周波
数の交流電力に変換するスイッチ回路3と、該スイッチ
回路3から出力された高周波数の交流電力を変圧して高
電圧・高周波数の交流電力を発生させる変圧回路4と、
後記の各種通電系統等とが配設されてなる出力回路部1
が設けられている。
【0013】さらに、放電装置Tには、変圧回路4(2
次巻き線)で発生した交流電力を受け入れる一方、略グ
ランド電圧(略アース電圧)に保持された被処理物6に
接触又は接近したときに、被処理物6との間にコロナ放
電を惹起して被処理物近傍の空気中にプラズマ雰囲気な
いしは強電界を発生させ、被処理物6に存在している微
生物(例えば、細菌類、カビ類等)を殺す放電処理部5
が設けられている。
【0014】出力回路部1の変圧回路4は、高周波損失
を抑制するために、巻数の少ない1次巻き線9と巻数が
多い2次巻き線10とが同心円筒形に配置された、いわ
ゆるテスラコイルとされている。なお、この変圧回路4
では、その出力を高めるためにフェライトコアの鉄心
(図示せず)が用いられている。かかる構造の変圧回路
4は、非常に簡素でかつ小型・軽量であるのにもかかわ
らず、十分な高電圧を惹起することができる。
【0015】なお、このように小型かつ軽量で変圧性能
の高い変圧回路4の寸法ないしは形状等の一例を次に示
す。 (1)変圧回路の寸法 (長さ200〜300mm、直径30〜60φmm) (2)変圧回路の出力ピーク間電圧 (15〜40kV) (3)変圧回路の電力容量 (10〜300w) (4)1次巻き線の巻き数 (3〜20回数) (5)2次巻き線の巻き数 (300〜800回数)
【0016】スイッチ回路3には、交流電源(図示せ
ず)から、夫々差し込みプラグ11の第1,第2端子1
2,13に接続された第1,第2導線14,15を介して
100Vの単相交流電力(例えば、50/60Hz)が
供給されるようになっている。ところで、一般に電力供
給業者から顧客に供給される家庭用、商業用あるいは工
業用の単相交流電力では、2つの配電端子(送電線)の
うち、一方の端子(交流電力電位側極子)には周期的に
変化する交流の電位が印加され、他方の端子(アース側
極子)はアースされて常時アース電位(グランド電位)
に保持されている。そして、この放電装置Tでは、差し
込みプラグ11の第1端子12は交流電源の交流電力電
位側極子に接続され、他方第2端子13は交流電源のア
ース側極子に接続される。したがって、第1導線14
(電位側導線)には周期的に変化する交流の電位が印加
されるが、第2導線15(アース側導線)は常時アース
電位に保持されることになる。
【0017】そして、スイッチ回路3への通電経路であ
る第1,第2導線14,15には、電界ノイズを除去する
ノイズフィルタ16と、スイッチ回路3への電力の供給
をオン・オフする電源スイッチ17とが設けられてい
る。また、差し込みプラグ11と電源スイッチ17との
間において、第1導線14にはヒューズ18(例えば、
2A用)が介設されている。さらに、電源スイッチ17
とスイッチ回路3との間の通電経路には、第1導線14
と第2導線15とを接続する接続導線19が設けられ、
この接続導線19に、第1抵抗器20と第1ネオンラン
プ21(例えば、赤色)とが直列に介設されている。か
くして、この第1ネオンランプ21は、電源スイッチ1
7がオンされてスイッチ回路3に電力が供給されている
ときには点灯され、他方スイッチ回路3に電力が供給さ
れていないときには消灯され、したがってスイッチ回路
3への電力の供給の有無を目視で容易に把握することが
できるようになっている。
【0018】そして、スイッチ回路3には、第1導線1
4に介設されたコイル22(インダクタンス)が、強磁
性体材料で形成されたロッドに巻き付けられてなるスイ
ッチ駆動用マグネット23(電磁石)が設けられてい
る。さらに、スイッチ回路3には、一端が第1導線14
のP1位置に接続された第1接点24と、一端が第1導
線14のP2位置に接続された第2接点25とからなる
接点スイッチSが設けられている。換言すれば、第1導
線14には、スイッチ回路3をオン・オフする接点スイ
ッチSが介設されていることになる。
【0019】接点スイッチSの第1接点24の、第2接
点25との対向面には第1接触部26が設けられてい
る。他方、第2接点25の、第1接点24との対向面に
は、第1接触部26と対応する位置に第2接触部27が
設けられている。また、第1接点24の、スイッチ駆動
用マグネット23との対向面には強磁性体片28が取り
付けられている。さらに、接点スイッチSに対しては、
該接点スイッチSの動作特性を調節するためのスイッチ
調節つまみ29が設けられている。このスイッチ調節つ
まみ29は、ケーシング2の後面壁2aに螺入され、そ
の軸線まわりに回動させることによりY1・Y2方向に移
動することができるようになっている。
【0020】第1導線14の先端部(差し込みプラグ1
1と反対側の端部)は、変圧回路4の1次巻き線9の一
方の端部(電位側端部)に接続され、第2導線15の先
端部(差し込みプラグ11と反対側の端部)は、1次巻
き線9の他方の端部(アース側端部)に接続されてい
る。また、第1導線14のP1位置と第2導線15のP
位置とを接続する第3導線30には、電界ノイズの発
生を防止するためのノイズ除去用コンデンサ31が介設
されている。なお、第2導線15は、第5導線33を介
して、変圧回路4の2次巻き線10の一方の端部(アー
ス側端部)に接続された第4導線32に接続されてい
る。つまり、変圧回路4の1次巻き線9及び2次巻き線
10のアース側端部はいずれも、常時アース電圧に保持
される第2導線15に接続されている。
【0021】なお、スイッチ回路3を、このような構成
とせずに、電極対と簡素な継断機能を有するスイッチ、
あるいは半導体スイッチ(例えば、トランジスタ)を用
いて形成するようにしてもよい。また、スイッチ回路3
を、電源から供給された電力でもって、僅かな間隙を隔
てて配置された電極対に火花放電を生じさせて振動電流
を惹起し、該振動電流によって高周波数の交流電力を生
成するスイッチ回路としてもよい。この場合は、スイッ
チ回路3と変圧回路4とからなる組立体はテスラ変圧器
となる。
【0022】かくして、スイッチ回路3に、第1,第2
導線14,15を介して、所定の交流電力が供給された
ときには、スイッチ駆動用マグネット23が、該交流電
力の周波数に応じて励磁状態と消磁状態とを繰り返し、
これに伴って接点スイッチSが開閉される。すなわち、
スイッチ駆動用マグネット23が励磁状態となったとき
には、第1接点24に取り付けられた強磁性体片28が
スイッチ駆動用マグネット23に吸い付けられ、これに
伴って第1接触部26と第2接触部27とが離間して接
点スイッチSが開かれ、その結果スイッチ駆動用マグネ
ット23は消磁状態となる。そして、スイッチ駆動用マ
グネット23が消磁状態となったときには、第1接点2
4はそれ自身の弾性により元の位置に復帰し、これに伴
って第1接触部26と第2接触部27とが接触して接点
スイッチSが再び閉じられる。このようにして、接点ス
イッチSが高速で連続的に開閉され、これに伴ってスイ
ッチ回路3には高周波数の交流電力が惹起され、この交
流電力が変圧回路4の1次巻き線9に入力される。な
お、接点スイッチSの開閉特性ひいてはスイッチ回路3
で惹起される高周波数の交流電力の振動特性は、スイッ
チ調節つまみ29を好ましく調節することにより調節す
ることができる。
【0023】このようにして、スイッチ回路3によって
惹起された高周波数の交流電力が変圧回路4の1次巻き
線9に入力され、これに伴って変圧回路4の2次巻き線
10には高周波数・高電圧の交流電力が惹起される。こ
こで、2次巻き線10の電圧出力端は導電部材を介して
放電処理部5の放電線42に接続され、2次巻き線10
に惹起された高周波数・高電圧の交流電力は放電線42
に入力されるようになっている。なお、変圧回路4の2
次巻き線10のアース側端部は、前記のとおりアース電
位となる。
【0024】そして、ケーシング2の内周面には、金属
製の電磁波遮蔽層34が設けられ、この電磁波遮蔽層3
4は導線35を介してアース接続部36に接続されてい
る。差し込みプラグ11が所定の形態で電源コンセント
(図示せず)に差し込まれたとき、すなわち第1端子1
2が交流電力電位側極子に差し込まれ、第2端子13が
アース側極子に差し込まれたときには、このアース接続
部36は、電源コンセントのアース端子に接続され、し
たがって電磁波遮蔽層34はアースされることになる。
なお、電源コンセントにアース端子が設けられていない
場合は、アース接続端子36を適当なアース部(例え
ば、地面、金属製水道管等)に接続すればよい。
【0025】このように、出力回路部1においては、ケ
ーシング2の内面に、導電性材料からなるシート状の電
磁波遮蔽層34が設けられているので、スイッチ回路3
あるいは変圧回路4、とくに接点スイッチSで発生した
電磁波ノイズは、電磁波遮蔽層34によって遮蔽(ない
しは吸収)され、放電装置Tの外部へは放射されにくく
なる。このため、電磁波公害等の発生を防止ないしは低
減することができる。なお、電磁波遮蔽層34が導線3
5とアース接続部36とを介してアースされているの
で、該電磁波遮蔽層34の電磁波ノイズ遮蔽効果が高め
られる。
【0026】ここで、電磁波遮蔽層34の厚さは、0.
01mm以上、5mm以下の範囲内にあるのが好まし
い。電磁波遮蔽層34の厚さが0.01mmより薄いと
十分な電磁波の遮蔽効果が得られず、また5mmより厚
いと放電装置Tの重量が大きくなり、持ち運びに不便と
なるからである。なお、電磁波遮蔽層34はメッシュ状
であってもよい。
【0027】また、電磁波遮蔽層34の材料は金属に限
定されるものではなく、導電性材料であればよい。例え
ば、導電性塗料、導電性フィルム等を用いることができ
る。なお、電磁波遮蔽層34をケーシング2の外周面に
設けてもよく、さらにはケーシング2の内周面と外周面
の両方に設けてもよい。
【0028】さらに、出力回路部1においては、第1導
線14の、ヒューズ18と電源スイッチ17との間の部
位と、電磁波遮蔽層34とを接続するアース導線37が
設けられている。したがって、第1導線14の上記部位
は、アース導線37と電磁波遮蔽層34と導線35とを
介してアース接続部36に接続されている。そして、ア
ース導線37に、第2抵抗器38と第2ネオンランプ3
9(白色)とが直列に配置されてなる検電器が介設され
ている。
【0029】かくして、差し込みプラグ11が所定の形
態で電源コンセント(図示せず)に差し込まれてアース
接続部36がアース端子に接続されるなどして、該アー
ス接続部36がアースされたときには、電磁波遮蔽層3
4からアース接続部36までの導電系統はアースされ
る。このとき、アース導線37に介設された第2抵抗器
38と第2ネオンランプ39とには、第1導線14の電
位に対応する電圧(電位差)がかかり、第2ネオンラン
プが点灯(白色)する。他方、アース接続部36がアー
スされていないときには、第2ネオンランプ39は、何
ら電圧がかからないので点灯しない。したがって、第2
ネオンランプ39の点灯(白色)の有無で、電磁波遮蔽
層34からアース接続部36に至る導電系統がアースさ
れているか否かを目視で容易に把握することができる。
このため、放電装置Tを使用する際にアースをとるのを
忘れるなどといった不具合が生じにくくなり、該放電装
置Tの安全性が高められる。この場合、第1導線14か
らアース接続部36(ひいては、グランドないしは電源
コンセントのアース端子)へ流れる電流が極めて少なく
なる。
【0030】なお、アース導線37に介設する検電器
は、抵抗器とネオンランプとからなるものに限定される
ものではなく、電位ないしは電圧を検出することができ
るものであればどのようなものでも用いることができ
る。
【0031】また、出力回路部1においては、電源コン
セント(図示せず)の交流電力電位側極子に接続され、
したがって周期的に変化する交流の電位が印加される第
1導線14に、スイッチ駆動用マグネット23のコイル
22と、接点スイッチSと変圧回路9の1次巻き線9と
が直列に介設されているので、例えば変圧回路9の1次
巻き線9で絶縁破壊が生じた場合、交流電力電位側極子
から第1導線14に印加された電位(電圧)は、コイル
22と接点スイッチSとを介して絶縁破壊箇所に伝播す
る。この場合、第1導線14の電位は絶縁破壊箇所に伝
播するまでに、コイル22あるいは接点スイッチSによ
ってアース電位に近づけられるので、すなわち正電位の
場合は電位が低下し、負電位の場合は電位が上昇するの
で、絶縁破壊箇所への突入電流が生じない。したがっ
て、放電装置Tの安全性がさらに高められる。
【0032】ところで、出力回路部1の先端部には放電
処理部5が着脱可能に取り付けられているが、この放電
処理部5は、被処理物6との間にコロナ放電を生じさせ
る放電部40と、該放電部40を支持するとともに放電
線42ないしは該放電線42への通電経路を外部に対し
て遮蔽する外套部41とで構成されている。そして、放
電部40は、可撓性を有する(フレキシブルな)ステン
レススチールのより線(ワイヤ)ないしは道糸からなる
放電線42と、フッ素樹脂製チューブからなり放電線4
2を被覆する誘電体43とで構成されている。ここで、
放電線42の材料はステンレススチールに限定されるも
のではなく、導電性材料であればどのような材料を用い
てもよい。また、誘電体43の材料はフッ素樹脂(テフ
ロン)に限定されるものでなく、誘電性材料(例えば、
シリコン樹脂、ポリウレタン、ポリオレフィン、塩化ビ
ニル等)であればどのような材料を用いてもよい。
【0033】なお、誘電体43を、放電線42(例え
ば、直径1mm)を直接被覆する第1のチューブ(例え
ば、外径2mm、内径1mm)と、該第1のチューブを
被覆する第2のチューブ(例えば、外径3mm、内径2
mm)とからなる2重構造のチューブとしてもよい。こ
のようにすれば、放電部40の可撓性を維持しつつ該誘
電体43の耐久性を高めることができる。
【0034】このように、放電装置Tは、スイッチ回路
3と変圧回路4とがケーシング2内に配置されてなる出
力回路部1と、該出力回路部1に着脱可能に取り付けら
れた放電処理部5とからなる簡素、軽量かつコンパクト
なものであり容易に持ち運ぶことができる。したがっ
て、この放電装置Tを手で持ち運び、あるいは放電装置
Tを掃除機、換気扇等の各種機器に取り付けた上で、放
電部40を被処理物6の所望の部分に接触又は接近させ
ることにより該部分に効果的に放電殺菌処理を施すこと
ができる。
【0035】この放電装置Tは、樹脂(プラスチッ
ク)、紙、木、布等の非導電性の材料及び/又はアルミ
ニウム、鉄等の導電性の材料(金属材料)からなる被処
理物6のみならず、食品に対しても有効に放電殺菌処理
を施すことができる。そして、被処理物6に殺菌処理を
施す際には、放電装置Tを被処理物6の存在する位置に
持ち運んで、該被処理物6の所望の部分に所望の強さの
電界で殺菌処理を施すことができる。したがって、移動
させることができない被処理物6、例えば建物の壁面、
テーブル等に対しても容易に殺菌処理を施すことができ
る。また、掃除機、換気扇等の各種機器に取り付けて、
該機器の使用時に自動的に被処理物6に殺菌処理を施す
こともできる。
【0036】この放電装置Tにおいては、スイッチ回路
3及び変圧回路4が絶縁材料からなるケーシング2内に
収容されるとともに、放電線42への通電経路が絶縁体
である外套部41によって完全に被覆されているので、
高電圧を取り扱う上における安全性が大幅に高められ
る。
【0037】また、この放電装置Tにおいては、可撓性
を有する放電線42が誘電体43(フッ素樹脂製チュー
ブ)によって被覆されているので、被処理物6に放電殺
菌処理を施す際には、誘電体43が被処理物表面に接触
しあるいは摺接・移動し、誘電体43と被処理物表面と
の間に生成されるプラズマによって、火花放電を生じさ
せることなく、被処理物表面が殺菌処理される。また、
その際、放電線42あるいは誘電体43は、その弾力に
よって適度な押圧力でソフトに被処理物表面に接触する
ので、被処理物表面に損傷を発生させることなく短時間
で殺菌処理を完了することができる。なお、放電線42
を複巻きとし、これをフッ素樹脂製チューブ等の誘電体
43で被覆するようにすれば、放電部40と被処理物表
面との接触面積が大きくなり、殺菌処理に要する時間が
さらに短縮される。
【0038】このように構成された本発明にかかる簡素
でコンパクトな放電装置Tの寸法、形状等の一例を次に
示す。 (1)寸法 :長さ445mm、本体外径48φmm (2)重量 :1000g (3)電源 :家庭用100V交流電源(50/60
Hz) (4)出力電圧:数kV〜数十kV (5)周囲温度:0〜40°C
【0039】以下、放電装置Tを単独で用いて(他の機
器に取り付けずに)、被処理物6に対して放電殺菌処理
を施す方法(殺菌方法)について説明する。かかる殺菌
処理においては、放電装置Tを手で持ち運び、放電処理
部5の放電部40を被処理物表面の殺菌処理を施すべき
範囲内の適当な位置に接触又は近接させる。そして、放
電部40を被処理物表面に接触させたまま殺菌処理を施
すべき範囲の上を、放電部40のリングによって囲まれ
る平面(リングを含む平面)とは垂直な方向(図4
(b)中の直線L1方向)に移動させる。ここで、放電
部40は、例えば1〜2cm/secの移動速度で万遍なく
移動させるのが好ましい。また、被処理物表面に通常の
殺菌処理を施す場合は、放電部40を該被処理物表面上
で繰り返し往復移動させるのが好ましい。
【0040】ここで、コロナ放電の電界強度すなわちプ
ラズマの強さは、後で説明するように、10〜70kV
/cmの範囲内に設定するのが好ましい。電界強度が1
0kV/cm未満では、放電が生じにくくなるからであ
る。他方、電界強度を70kV/cmよりも高くしても
殺菌効果は飽和するばかりか、安全性あるいはエネルギ
コストの見地から好ましくないからである。また、放電
部40を被処理物表面に接触させる時間は、放電装置T
によって惹起されるコロナ放電の電界強度に応じて好ま
しく設定される。殺菌処理に要する時間は、電界強度が
高いときほど短くなるが、電界強度が10kV/cmの
場合は300秒程度であり、電界強度が70kV/cm
の場合は0.5秒程度である。なお、放電装置Tを掃除
機、換気扇等の機器に取り付けて殺菌処理を施す場合
も、上記の放電装置Tを単独で用いる場合とほぼ同様で
ある。
【0041】以下、この放電装置Tを用いて、実際に大
腸菌とカビ(クロカビ)とについて放電殺菌処理(常圧
プラズマ処理)を施して、好ましい放電殺菌条件、すな
わち好ましい電界強度及び処理時間を実測した結果につ
いて説明する。図4(a)に示すように、この殺菌処理
は、絶縁性材料(例えば、樹脂)からなる絶縁板50の
上に載せられたシャーレ51(蓋なし、内径85mm)
内に収容された固体の培地52(被処理物)に対して施
された。なお、この絶縁板50の下面には導電性材料か
らなるアース電極53が取り付けられ、このアース電極
53は導線54を介してアース部55に接続されてい
る。
【0042】ここで、培地52の厚さtは5mm(0.
5cm)に設定されている。したがって、放電装置Tの
出力電圧をαkVとすれば、コロナ放電によって培地5
2に惹起される強電界の電界強度は2αkV/cm(α
/0.5=2α)となる。この放電装置Tでは、出力電
圧の最大値はおよそ40kVであるので、この実測にお
ける電界強度の最大値はおよそ80kV/cmである。
【0043】図4(b)に示すように、この実測におい
ては、リング状の放電部40は、培地52の表面に接触
した状態で、該リングによって囲まれた平面(該リング
を含む平面)と垂直な方向すなわち直線L1の伸びる方
向にみて、直線L2によって示された基準位置に対して
一方の方向へ、シャーレ51の中心からの移動幅a1
22mm、他方の方向への移動幅a2が22mmとなる
ようにして、繰り返し往復移動させられている。
【0044】そして、大腸菌に対する殺菌処理は、培地
52をL-Broth培地とした上で、大腸菌としてEscherich
ia coli DH5α株を用いて行った。この実測において
は、処理時間を種々変えた場合において、電界強度を次
のように設定すれば殺菌効果が認められた。 1)処理時間10秒……電界強度33kV/cm以上 2)処理時間30秒……電界強度25kV/cm以上 3)処理時間60秒……電界強度20kV/cm以上 4)処理時間90秒……電界強度16kV/cm以上 5)処理時間120秒…電界強度14kV/cm以上
【0045】なお、図5に、かかる殺菌処理を2分(1
20秒)間施した上で、該培地52を37°Cで16時
間培養した場合における大腸菌の繁殖状態を示す。ま
た、図6に、比較例として、殺菌処理を施していない同
様の培地52を37°Cで16時間培養した場合におけ
る大腸菌の繁殖状態を示す。図5及び図6から明らかな
とおり、殺菌処理を施していない培地52(図6)では
大腸菌が繁殖しているが、該殺菌処理が施された培地5
2(図5)では大腸菌は全く繁殖していない。
【0046】また、カビ(カビ胞子)に対する殺菌処理
は、培地52をジャガイモ・ブドウ糖培地とした上で、
カビとしてクロカビ(Aspergillus niger)を用いて行
った。なお、胞子数は約50個とした。この実測におい
ては、処理時間を種々変えた場合において、電界強度を
次のように設定すれば殺菌効果が認められた。 1)処理時間30秒……電界強度33kV/cm以上 2)処理時間60秒……電界強度25kV/cm以上 3)処理時間120秒…電界強度20kV/cm以上
【0047】なお、図7に、かかる殺菌処理を4分(2
40秒)間施した上で、該培地52を室温で3日間培養
した場合におけるクロカビの繁殖状態を示す。また、図
8に、比較例として、殺菌処理を施していない同様の培
地52を室温で3日間培養した場合におけるクロカビの
繁殖状態を示す。図7及び図8から明らかなとおり、殺
菌処理を施していない培地52(図8)ではクロカビが
繁殖しているが、該殺菌処理が施された培地52(図
7)ではクロカビは全く繁殖していない。
【0048】これらの大腸菌とクロカビとについての殺
菌処理の実測データに基づけば、コロナ放電の電界強度
は、概ね10〜70kV/cmの範囲内に設定した上
で、処理時間は該電界強度に応じて、上記式3及び式4
をともに満たす範囲内に設定するのが好ましい。なお、
前記のとおり、電界強度を10kV/cm以上に設定す
るのは、これ未満では放電が生じにくくなるからであ
り、70kV/cm以下に設定するのは、これを超えて
も殺菌効果は飽和するばかりか安全性あるいはエネルギ
コストの見地から好ましくないからである。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明にかかる殺菌処理に用いられる放電装
置の側面断面説明図である。
【図2】 図1に示す放電装置の電気回路図である。
【図3】 (a)は、図1に示す放電装置の放電処理部
の側面図であり、(b)は、該放電処理部の放電部の側
面断面図である。
【図4】 (a)は殺菌処理の効果を実測するための実
験装置の概要を示す模式図であり、(b)は該実験にお
ける放電部の移動方向を示す図である。
【図5】 殺菌処理を施した大腸菌の培地を培養した場
合における大腸菌の繁殖状態を示す、生物の形態を示す
図面に代わる写真である。
【図6】 殺菌処理を施していない大腸菌の培地を培養
した場合における大腸菌の繁殖状態を示す、生物の形態
を示す図面に代わる写真である。
【図7】 殺菌処理を施したクロカビの培地を培養した
場合におけるクロカビの繁殖状態を示す、生物の形態を
示す図面に代わる写真である。
【図8】 殺菌処理を施していないクロカビの培地を培
養した場合におけるクロカビの繁殖状態を示す、生物の
形態を示す図面に代わる写真である。
【符号の説明】
T…放電装置、S…接点スイッチ、1…出力回路部、2
…ケーシング、2a…ケーシングの後面壁、3…スイッ
チ回路、4…変圧回路、5…放電処理部、6…被処理
物、9…1次巻き線、10…2次巻き線、11…差し込
みプラグ、12…第1端子、13…第2端子、14…第
1導線、15…第2導線、16…ノイズフィルタ、17
…電源スイッチ、18…ヒューズ、19…接続導線、2
0…第1抵抗器、21…第1ネオンランプ、22…コイ
ル、23…スイッチ駆動用マグネット、24…第1接
点、25…第2接点、26…第1接触部、27…第2接
触部、28…強磁性体片、29…スイッチ調節つまみ、
30…第3導線、31…ノイズ除去用コンデンサ、32
…第4導線、33…第5導線、34…電磁波遮蔽層、3
5…導線、36…アース接続部、37…アース導線、3
8…第2抵抗器、39…第2ネオンランプ、40…放電
部、41…外套部、42…放電線、43…誘電体(フッ
素樹脂製チューブ)、50…絶縁板、51…シャーレ、
52…培地、53…アース電極、54…導線、55…ア
ース部。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 安達 正枝 大阪府寝屋川市池田中町19番17号 日本ペ イント株式会社内 (72)発明者 宮副 聖吾 大阪府寝屋川市池田中町19番17号 日本ペ イント株式会社内

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電源から供給された電力から高電圧・高
    周波数の交流電力を生成し、該交流電力を放電極に印加
    するようになっている可動式の放電装置を、放電極が被
    処理物の表面に近接又は接触するようにして移動させ、
    放電極と被処理物との間にコロナ放電を生じさせ、該コ
    ロナ放電によって惹起される強電界で被処理物に存在し
    ている微生物を殺すようにしたことを特徴とする、可動
    式の放電装置を用いた殺菌方法。
  2. 【請求項2】 放電極が誘電体で被覆されている放電装
    置を用いることを特徴とする、請求項1に記載された可
    動式の放電装置を用いた殺菌方法。
  3. 【請求項3】 放電装置を手で持ち運ぶことにより移動
    させることを特徴とする、請求項1又は2に記載された
    可動式の放電装置を用いた殺菌方法。
  4. 【請求項4】 移動することができない被処理物に対し
    て殺菌処理を施すことを特徴とする、請求項3に記載さ
    れた可動式の放電装置を用いた殺菌方法。
  5. 【請求項5】 電源から供給された電力から高電圧・高
    周波数の交流電力を生成し、該交流電力を放電極に印加
    するようになっている可動式の放電装置を他の機器に取
    り付け、放電極が被処理物の表面に近接又は接触するよ
    うにして上記機器を使用し、放電極と被処理物との間に
    コロナ放電を生じさせ、該コロナ放電によって惹起され
    る強電界で被処理物に存在している微生物を殺すように
    したことを特徴とする、可動式の放電装置を用いた殺菌
    方法。
  6. 【請求項6】 放電極が誘電体で被覆されている放電装
    置を用いることを特徴とする、請求項5に記載された可
    動式の放電装置を用いた殺菌方法。
  7. 【請求項7】 電界強度が10kV/cm以上の強電界
    で微生物を殺すようにしたことを特徴とする、請求項1
    〜6のいずれか1つに記載された可動式の放電装置を用
    いた殺菌方法。
  8. 【請求項8】 電界強度が10kV/cm以上、70k
    V/cm以下の範囲の強電界で微生物を殺すようにした
    ことを特徴とする、請求項7に記載された可動式の放電
    装置を用いた殺菌方法。
JP21508197A 1997-08-08 1997-08-08 可動式の放電装置を用いた殺菌方法 Pending JPH1147240A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8103340B2 (en) 2003-06-03 2012-01-24 Hawk Hochschule Fur Angewandte Wissenschaft Und Kunst Treatment of biological material containing living cells using a plasma generated by a gas discharge
WO2017073641A1 (ja) * 2015-10-29 2017-05-04 独立行政法人国立高等専門学校機構 プラズマ殺菌装置
CN114944274A (zh) * 2022-03-07 2022-08-26 西安交通大学 开关电容一体化的变压器初级模块及装配方法

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